JP2020023381A - クレーン - Google Patents

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Abstract

【課題】略長方形のスプレッダの長手方向に重心が偏ったコンテナを荷役する際にスプレッダが長手方向に移動する不具合を抑制できるクレーンを提供する。【解決手段】スプレッダ6の長手方向yに沿って間隔を開ける状態でトロリ5に一対の上方シーブS1を設置して、スプレッダ6の長手方向yの略中央部に下方シーブS2を設置して、下方シーブS2から一方の上方シーブS1に延びる傾斜部分Raと下方シーブS2から他方の上方シーブS1に延びる傾斜部分Rbとを有する状態でロープRを掛け回して、このロープRが下方シーブS2を下端として一対の上方シーブS1を上端とする略V字型を形成する状態とする。【選択図】図2

Description

本発明は、平面視で略長方形に形成されるスプレッダを備えるクレーンに関するものであり、詳しくは略長方形のスプレッダの長手方向に重心が偏ったコンテナを荷役する際にスプレッダが長手方向に移動する不具合を抑制できるクレーンに関するものである。
水平梁に沿って横行するトロリと、このトロリからロープで懸吊されるスプレッダとを備える門型クレーンが種々提案されている(例えば特許文献1参照)。スプレッダは平面視で略長方形に形成されていて、スプレッダの長手方向はクレーンの走行方向と平行であり、スプレッダの短手方向はクレーンの横行方向と平行となる。
特許文献1は、クレーンの走行方向と平行となる平面において、スプレッダの長手方向の両端に配置される一対の下方シーブと、トロリの両端に設置される一対の上方シーブと、この上方シーブの間に配置されるシーブとを備えたクレーンを提案する。
特許文献1に記載のクレーンは、一対の下方シーブを下端として、一対の上方シーブおよびその間に配置されるシーブを上端とする略W字型にロープが掛け回されていた。
クレーンで荷役を行うコンテナの中には、長手方向に重心が偏ったコンテナ(以下、偏心コンテナということがある)がある。偏心コンテナをスプレッダで吊り上げるとコンテナが地面から離れた際に、コンテナが重心の偏った方向に移動していた。従来のクレーンは偏心コンテナを把持するスプレッダが走行方向に移動する不具合があった。
日本国特開2013−209213号公報
本発明は上記の問題を鑑みてなされたものであり、その目的は略長方形のスプレッダの長手方向に重心が偏ったコンテナを荷役する際にスプレッダが長手方向に移動する不具合を抑制できるクレーンを提供することである。
上記の目的を達成するためのクレーンは、平面視で一対の長辺と一対の短辺とを有する略長方形に形成されていて複数のシーブを設置されるスプレッダと、このスプレッダの上方に配置されて複数のシーブを設置されるトロリと、前記スプレッダに設置される前記シーブと前記トロリに設置される前記シーブとに掛け回されて前記トロリから前記スプレッダを懸吊するロープとを備えるクレーンにおいて、前記長辺の延長方向である長手方向に沿って間隔を開ける状態で前記トロリに設置される一対の上方シーブと、前記スプレッダの前記長手方向の略中央部に設置される下方シーブとを備えていて、前記ロープが、前記下方シーブから一方の前記上方シーブに延びる傾斜部分と、前記下方シーブから他方の前記上方シーブに延びる傾斜部分とを備えていて、前記下方シーブを下端として一対の前記上方シーブを上端とする略V字型に前記ロープが掛け回されることを特徴とする。
本発明によれば、略V字型に掛け回されるロープには下方シーブを介してコンテナの荷
重が発生するので、ロープに発生する張力はコンテナの重心の位置の影響をほとんど受けない。下方シーブから一方の上方シーブに延びるロープの傾斜部分と下方シーブから他方の上方シーブに延びるロープの傾斜部分との張力がほぼ等しくなるので、それぞれの傾斜部分から長手方向に発生する分力の差を抑制できる。そのためスプレッダが長手方向に移動することを抑制できる。
本発明のクレーンを斜視で例示する説明図である。 スプレッダの長手方向に沿って掛け回されるロープの状態を例示する説明図である。 スプレッダの長手方向に沿って掛け回される従来のロープの状態を例示する説明図である。 図2のロープの状態の変形例を例示する説明図である。 本発明のクレーンのロープの状態を例示する説明図である。 図5の第一ロープの状態を例示する説明図である。 図5の第二ロープの状態を例示する説明図である。
以下、本発明のクレーンを図に示した実施形態に基づいて説明する。図中では平面視で略長方形に形成されるスプレッダの長手方向を矢印y、この長手方向yを直角に横断する短手方向を矢印x、上下方向を矢印zで示している。
図1に例示するように本発明のクレーン1は例えば門型クレーンで構成される。本発明のクレーン1は門型クレーンに限らず、岸壁クレーンで構成してもよい。この実施形態のクレーン1は、水平方向に延設される水平梁2と、この水平梁2の両端から下方に向かって延設される脚部3と、脚部3の下端に設置される走行装置4とを備えている。走行装置4はタイヤまたは車輪を備えている。
このクレーン1は、水平梁2に沿って横行可能に構成されるトロリ5と、このトロリ5の下方に配置されてコンテナCの荷役を行うスプレッダ6とを備えている。トロリ5とスプレッダ6は複数のシーブを備えている。この複数のシーブにはロープRが掛け回されている。このロープRにより、スプレッダ6はトロリ5から懸吊されている。スプレッダ6は、平面視で一対の長辺と一対の短辺とを有する略長方形に形成されている。スプレッダ6の長辺の延長方向である長手方向yがクレーン1の走行方向と平行であり、短辺の延長方向である短手方向xがクレーン1の横行方向と平行となる状態にスプレッダ6は配置されている。この実施形態ではロープRを巻装するドラム7がトロリ5に設置されている。
クレーン1は走行装置4により走行方向(長手方向y)に沿って走行して、荷役対象であるコンテナCが載置されている位置まで移動する。トロリ5は横行方向(短手方向x)に沿って横行してコンテナCの真上となる位置まで移動する。トロリ5はたとえばモータなどの駆動機構により水平梁2の上を走行する。ドラム7からロープRを繰り出すことでスプレッダ6は降下して、スプレッダ6は目的のコンテナCの上面と接触した後コンテナCを把持する。ドラム7でロープRを巻き取ることで、コンテナCはクレーン1により持ち上げられる。
図2に例示するようにトロリ5は、長手方向yに沿って間隔を開ける状態で設置される一対の上方シーブS1を備えている。スプレッダ6は長手方向yにおける略中央部に設置される下方シーブS2を備えている。図2では説明のため水平梁2などのクレーン1の構造の一部を省略している。本明細書において略中央部とは、例えばスプレッダ6の長手方向yにおける中央となる地点の他、この地点から長手方向yに若干ずれた位置も含む概念
である。
この実施形態ではドラム7から繰り出されるロープRが一方の上方シーブS1から下方シーブS2を経由して他方の上方シーブS1に掛け回されている。ひと繋がりの一本のロープRは、下方シーブS2を下端として一対の上方シーブS1を上端とする略V字型に掛け回されている。
スプレッダ6の長手方向yに沿って略V字型に掛け回されるロープRには、下方シーブS2を介してコンテナCの荷重が発生する。下方シーブS2から一方の上方シーブS1に延びるロープRの傾斜部分Raと、下方シーブS2から他方の上方シーブS2に延びるロープRの傾斜部分Rbとには、下方シーブS2に向かって引っ張られる方向の力が発生する。傾斜部分Ra、Rbに発生する力は、いずれも下方シーブS2を介して発生するためほとんど等しい大きさとなる。傾斜部分Ra、Rbに発生する張力は、長手方向yに沿った分力Fa、Fbをそれぞれ発生させる。
分力Fa、Fbは傾斜部分Ra、Rbを互いに接近させる内側に向かって発生して、互いに打ち消し合う。この分力Fa、Fbによりスプレッダ6は長手方向yの両側から中心に向かって押さえられている状態となるので、スプレッダ6が長手方向yに沿って移動することを抑制するには有利である。
図3に例示するように従来のクレーンは、スプレッダ6の長手方向yに沿って二つの下方シーブS2が設置されていて、トロリ5の長手方向yに沿って三つの上方シーブS1が設置されていた。ドラム7から繰り出されるロープRが、上方シーブS1と下方シーブS2とに交互に掛け回されて、二つの下方シーブS2を下端とする略W字型に掛け回されていた。
一方の下方シーブS2から長手方向yの略中央部に配置される上方シーブS1に延びるロープRの傾斜部分Raと、他方の下方シーブS2から長手方向yの中央部に配置される上方シーブS1に延びるロープRの傾斜部分Rbとには、それぞれの下方シーブS2を介して張力が発生する。
略W字型に掛け回されるロープRは、スプレッダ6とは長手方向yにおいては二点で接続されている状態となる。そのためそれぞれの下方シーブS2に発生する下向きの力に応じて傾斜部分Ra、Rbに張力が発生する。コンテナCの重心Gが長手方向yにおける中央部よりも例えば図3の左方に偏っている場合は、右方に配置される下方シーブS2よりも左方に配置される下方シーブS2に大きな力が発生する。
傾斜部分Rbよりも傾斜部分Raの方が張力は大きくなり、分力Fbよりも分力Faの方が大きくなる。そのためコンテナCは図3の左方側に移動してしまう不具合が発生していた。
これに対して図2に例示するように略V字型に掛け回されるロープRは、スプレッダ6とは長手方向yにおいては一点でのみ接続されている状態となる。そのため下方シーブS2の一点に発生する下向きの力によりロープRに張力が発生する。コンテナCの重心Gが長手方向yにおける中央部よりも例えば図2の左方に偏っている場合であっても、コンテナCの荷重は下方シーブS2を介してロープRに伝達される。つまりコンテナCの重心Gの位置にかかわらずコンテナCの荷重は下方シーブS2の一点のみを介してロープRに伝達される。傾斜部分Ra、Rbに発生する張力が常にほぼ等しい状態となるので、長手方向yに沿った分力Fa、Fbも常にほぼ等しい状態となる。コンテナCが、長手方向yにおいていずれか一方に偏る力を受け難い状態となる。そのため重心Gの偏りにともないコ
ンテナCが長手方向yに移動する不具合を回避するには有利である。
長手方向yと平行となるクレーン1の走行方向において、コンテナCは接地しているときと吊り上げられたときとで相対位置がほとんど変化しない。コンテナCを吊り上げた際にコンテナCが移動して、隣接するコンテナ等に接触する不具合を回避するには有利である。
重心Gの位置にかかわらずコンテナCは長手方向yに移動し難いので、スプレッダ6に把持されるコンテナCは常にトロリ5の真下の所定の位置に存在することになる。クレーン1を自動化して自動で荷役させる場合には、コンテナCの位置が正確に決まるので極めて有利である。吊り下げているコンテナCが長手方向yに移動してしまい、予定している場所よりもずれた位置にコンテナCが載置される不具合を回避できる。自動運転で荷役を行うクレーン1であっても、複数のコンテナCを精度良く積み上げて載置することが可能となる。
一対の上方シーブS1と下方シーブS2とに略V字型に掛け回されるロープRが、ひと繋がりであることは必須要件ではない。図4に例示するように二本のロープRがそれぞれ掛け回される構成であっても略V字型にロープRが掛け回される構成であれば前述の効果を得ることができる。
図4の実施形態では、長手方向yにおいてスプレッダ6の略中央部分に二つの下方シーブS2が設置されている。この二つの下方シーブS2は短手方向xに位置をずらして配置してもよく、長手方向yに位置をずらして配置してもよい。いずれの下方シーブS2も長手方向yにおいてスプレッダ6の略中央部に配置されていればよい。
図4の左方の上方シーブS1から延びる一方のロープRは、一方の下方シーブS2に掛け回される。説明のためこのロープRを破線で示している。図4の右方の上方シーブS1から延びる他方のロープRは、他方の下方シーブS2に掛け回される。いずれのロープRもそれぞれ傾斜部分Ra、Rbを備えている。傾斜部分Ra、Rbはそれぞれ掛け回されている下方シーブS2から下向きの力を受けて張力を発生させる。二つの下方シーブS2が近接配置されているので、傾斜部分Ra、Rbに発生する張力はほぼ等しくなる。長手方向yに沿った分力Fa、Fbもほぼ等しい状態となる。長手方向yにおいてスプレッダ6が移動することを抑制するには有利である。
なお図4の実施形態において例えば左方の上方シーブS1は軸方向が短手方向xとなる状態で配置されていて、右方の上方シーブS1は軸方向が長手方向yから上下方向zに傾いた状態で配置されている。シーブSを配置する際のシーブSの軸方向は上記に限定されない。シーブSを配置する際には、ロープRの延びる方向などに応じてシーブSの軸方向を適宜決定することができる。
図5に例示するようにスプレッダ6の重量の一部を支持するカウンタウェイト8をクレーン1が備える構成にすることができる。この実施形態では門型のクレーン1の一方の脚部3にカウンタウェイト8が設置されている。図5では説明のためクレーン1の水平梁2および脚部3を破線で示している。またトロリ5を省略している。
図5および図6に例示するようにこの実施形態ではロープR1が、カウンタウェイト8に設置されるシーブSから脚部3に設置されるシーブSに掛け回される。このロープR1は水平梁2に沿って短手方向xに張設されて、トロリ5の一方の上方シーブS1から長手方向yにおけるスプレッダ6の略中央部に設置される下方シーブS2を経由して他方の上方シーブS1に掛け回される。このときロープR1はスプレッダ6の長手方向yに沿って
略V字型に掛け回されている。図6では説明のため水平梁2、脚部3およびトロリ5を省略している。
ロープR1は、トロリ5の他方の上方シーブS1から脚部3に設置されるシーブSとカウンタウェイト8に設置されるシーブSとを経由して他方の脚部3に設置されるシーブSに掛け回される。このロープR1は、他方の脚部3に設置されるシーブSからトロリ5の一方の上方シーブS1とスプレッダ6の下方シーブS2とを経由して他方の上方シーブS1に掛け回される。このときロープR1はスプレッダ6の長手方向yに沿って略V字型に掛け回されている。つまりスプレッダ6の一対の長辺にはそれぞれ略V字型にロープR1が掛け回される状態となる。
図5に例示するようにドラム7をクレーン1の脚部3に設置する構成にすることができる。この実施形態ではカウンタウェイト8が設置される脚部3とは異なる側の脚部3にドラム7が設置されている。比較的重量の大きなドラム7をクレーン1の比較的低い位置に設置できるので、クレーン1の重心が低くなりクレーン1の安定性を向上することができる。クレーン1の安定性が向上するので、脚部3や水平梁2の強度を下げて軽量化することができる。
ドラム7を脚部3に設置する構成は本発明の必須要件ではない。図1に例示する実施形態と同様に、図5に例示する実施形態においてトロリ5の上にドラム7を設置する構成にしてもよい。
ドラム7から繰り出されるロープR2は、カウンタウェイト8に掛け回されるロープR1とは別のロープRで構成することができる。以下、カウンタウェイト8に掛け回されるロープを第一ロープR1、ドラム7から繰り出されるロープを第二ロープR2ということがある。
それぞれ独立する第一ロープR1と第二ロープR2とを採用する構成は本発明の必須要件ではない。第一ロープR1と第二ロープR2とをひと繋がりの一本のロープRで構成してもよい。
図7に例示するようにドラム7から繰り出される第二ロープR2は、スプレッダ6の短手方向xに沿って略V字型に掛け回される。つまり長手方向yに加えて短手方向xに沿って掛け回されるロープRも略V字型に形成されている。スプレッダ6が短手方向xに移動することを抑制するには有利である。
この実施形態では短手方向xに沿って略V字型に掛け回されるロープRは、図4に例示する実施形態と同様に二本のロープRで略V字型が構成されている。図7に例示する実施形態では、トロリ5に設置される第二上方シーブS3が長手方向yを軸方向とする状態で配置されている。つまり図7に例示する実施形態におけるシーブSの軸方向は、図4に例示する実施形態のシーブSの軸方向とは異なる。
具体的には破線で示している一方の第二ロープR2は、ドラム7から繰り出されて脚部3に設置されるシーブSを経由して水平梁2に沿って短手方向xに張設される。この第二ロープR2は、短手方向xにおいてトロリ5の略中央部に設置される第二上方シーブS3から短手方向xにおけるスプレッダ6の略中央部に設置される第二下方シーブS4とトロリ5の他の第二上方シーブS3を経由して水平梁2に沿って張設される。このとき第二ロープR2は略V字型の一部を形成する。第二ロープR2は、その後カウンタウェイト8が配置される側の脚部3に設置されるシーブSを経由して、スプレッダ6の他方の短辺において略V字型の一部を形成してドラム7に至る。
同様に実線で示している他方の第二ロープR2が、ドラム7から繰り出されてスプレッダ6の短手方向xに沿って略V字型の一部を形成して、カウンタウェイト8が配置される側の脚部3のシーブSに掛け回される。その後この第二ロープR2はスプレッダ6の他方の短辺において略V字型の一部を形成して、ドラム7に至る。
スプレッダ6の短手方向xにおいて略V字型に掛け回される第二ロープR2は、図2に例示する実施形態と同様の構成としてもよい。第二ロープR2が、スプレッダ6の短手方向xに沿って略V字型に掛け回される構成は本発明の必須要件ではない。
カウンタウェイト8が配置される側の脚部3のシーブSの近傍に、小旋回用装置9を設置することが望ましい。この小旋回用装置9は、一対のシーブSの間に配置されている。小旋回用装置9の作動により一対のシーブSの相対位置を短手方向xに変位させることができる。小旋回用装置9のこの動作により上下方向zを中心軸としてスプレッダ6を傾けることが可能となる。
図5に例示するクレーン1は、ドラム7で第二ロープR2を巻取りまたは繰り出すことでスプレッダ6を上下に移動させることができる。スプレッダ6でコンテナCを吊り上げる際には、ドラム7で第二ロープR2を巻き取る。このときスプレッダ6およびコンテナCの重量の一部がカウンタウェイト8により相殺される。ドラム7で第二ロープR2を巻き取る際に必要となるエネルギを抑制できるので、クレーン1の消費エネルギを抑制するには有利である。またドラム7のモータの容量を小さくできるのでクレーン1の製造コストを抑制するには有利である。
第一ロープR1が、スプレッダ6の長手方向yに沿って略V字型に掛け回されているので、コンテナCの重心Gが長手方向yに偏っている場合であっても、コンテナCが地面から離れた際にコンテナCが長手方向yに移動する不具合を回避できる。
また第二ロープR2が、スプレッダ6の短手方向xに沿って略V字型に掛け回されているので、コンテナCの重心Gが短手方向xに偏っている場合であっても、コンテナCが短手方向xに移動する不具合を回避できる。
つまり図5に例示する実施形態のクレーン1は、コンテナCの重心Gの位置がいずれの位置にあるかにかかわらず、コンテナCの位置を安定させることができる。スプレッダ6で吊り上げられているコンテナCの位置がトロリ5のほぼ真下で安定するので、クレーン1の自動運転の際の精度を向上するには有利である。
第一ロープR1にはカウンタウェイト8の重さを超える張力は発生しないため、第一ロープR1の劣化を抑制するには有利である。第二ロープR2には荷役作業の際にコンテナCの重さに比例した張力が繰り返し発生するので、第一ロープR1に比べると劣化しやすい状態となる。
クレーン1のロープRがそれぞれ独立する第一ロープR1と第二ロープR2とで構成されている。そのためクレーン1のロープRを交換する際に、比較的劣化のしやすい第二ロープR2のみを交換することが可能となる。クレーン1のロープRの全体を交換するよりも、第二ロープR2のみを交換する方が交換作業は容易となる。
クレーン1がカウンタウェイト8を備えない構成にしてもよい。この場合はドラム7から繰り出されるロープRがスプレッダ6の短手方向xに加えて長手方向yにも掛け回される。
1 クレーン
2 水平梁
3 脚部
4 走行装置
5 トロリ
6 スプレッダ
7 ドラム
8 カウンタウェイト
9 小旋回用装置
x 短手方向
y 長手方向
z 上下方向
R ロープ
R1 第一ロープ
R2 第二ロープ
Ra 傾斜部分
Rb 傾斜部分
C コンテナ
G 重心
S シーブ
S1 上方シーブ
S2 下方シーブ
S3 第二上方シーブ
S4 第二下方シーブ
Fa、Fb 分力

Claims (6)

  1. 平面視で一対の長辺と一対の短辺とを有する略長方形に形成されていて複数のシーブを設置されるスプレッダと、このスプレッダの上方に配置されて複数のシーブを設置されるトロリと、前記スプレッダに設置される前記シーブと前記トロリに設置される前記シーブとに掛け回されて前記トロリから前記スプレッダを懸吊するロープとを備えるクレーンにおいて、
    前記長辺の延長方向である長手方向に沿って間隔を開ける状態で前記トロリに設置される一対の上方シーブと、前記スプレッダの前記長手方向の略中央部に設置される下方シーブとを備えていて、
    前記ロープが、前記下方シーブから一方の前記上方シーブに延びる傾斜部分と、前記下方シーブから他方の前記上方シーブに延びる傾斜部分とを備えていて、前記下方シーブを下端として一対の前記上方シーブを上端とする略V字型に前記ロープが掛け回されることを特徴とするクレーン。
  2. 前記ロープが、一方の前記上方シーブから前記下方シーブを経由して他方の前記上方シーブに掛け回される請求項1に記載のクレーン。
  3. 前記短辺の延長方向である短手方向に沿って間隔を開ける状態で前記トロリに設置される一対の第二上方シーブと、前記スプレッダの前記短手方向の略中央部に設置される第二下方シーブとを備えていて、
    前記ロープが、前記第二下方シーブから一方の前記第二上方シーブに延びる傾斜部分と、前記第二下方シーブから他方の前記第二上方シーブに延びる傾斜部分とを備えていて、前記第二下方シーブを下端として一対の前記第二上方シーブを上端とする略V字型に前記ロープが掛け回される構成を備える請求項1または2に記載のクレーン。
  4. 前記スプレッダの重量の少なくとも一部を支持するカウンタウェイトを備えていて、
    前記下方シーブと前記上方シーブとに掛け回される前記ロープが、前記カウンタウェイトに設置されるシーブに掛け回される構成を備える請求項1〜3のいずれかに記載のクレーン。
  5. 前記下方シーブに掛け回される前記ロープと前記第二下方シーブに掛け回される前記ロープとがそれぞれ独立する第一ロープと第二ロープとで構成されていて、
    前記第二ロープが巻装されるドラムを備える請求項4に記載のクレーン。
  6. 前記トロリが横行する水平梁とこの水平梁の両端からそれぞれ下方に向かって延設される一対の脚部とを備える門型クレーンで構成されていて、
    前記ドラムが一方の前記脚部に設置されて、前記カウンタウェイトが他方の前記脚部に設置される請求項5に記載のクレーン。
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