JP2020023349A - 包装袋及び保存食用包装袋 - Google Patents

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恵介 江上
Keisuke Egami
恵介 江上
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Abstract

【課題】長期間保存可能であるとともに、適切な量の湯または水を安全に注入可能な包装袋を提供する。【解決手段】前面シート100と背面シート101とを重ねて周縁を熱接着した包装袋1であって、前面シート100及び背面シート101は、基材層11、21と、基材層11、21よりも内側に配置される熱接着性樹脂層16、25と、基材層11、21と熱接着性樹脂層16、25との間に配置されて所定のガスに対してガスバリア性を有する金属箔層13、23とを備えるシートであり、背面シート101は、熱接着性樹脂層25と金属箔層23との間に配置されて金属箔層23を含む積層体101bと熱接着性樹脂層25を含む積層体101aを分離可能に保持する剥離層24を備えるシートであることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、内部に物品を収納する包装袋及び保存食を収納した保存食用包装袋に関する。
例えば、特許文献1にはインスタント食品を充填した包装袋が開示されている。この包装袋は、即席乾燥米などのインスタント食品を密封充填し、利用時にはその袋の密封を開いて湯あるいは水を加える容器として利用され、さらに、喫食時にはそのまま食器として利用される。この包装袋には、内面に湯あるいは水を加えるときに基準とする図柄(例えば、注入線)が印刷されている。
また、食品を充填した包装袋であって、内部の食品の劣化を抑制するために、包装袋を構成するシートに金属層等で形成されたガスバリア層が形成されている場合もある。
特開平11−193037号公報 特開2008−285190号公報
湯または水を注入してインスタント食品を調理可能な包装袋の場合、ガスバリア層が形成されているために、外部から注入線が見にくく、正確な量の湯または水を注入するのが困難な場合がある。また、内部の注入線を視認しながらの作業が必要であり、湯を用いる場合には、やけど等が発生する虞がある。
本発明は、長期間保存可能であるとともに、適切な量の湯または水を注入可能な包装袋を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の包装袋は、前面シートと背面シートとを重ねて周縁を熱接着した包装袋であって、前記前面シート及び前記背面シートは、基材層と、前記基材層よりも内側に配置される熱接着性樹脂層と、前記基材層と前記熱接着性樹脂層との間に配置されて所定のガスに対してガスバリア性を有する金属箔層とを備え、前記前面シート及び前記背面シートの一方は、前記熱接着性樹脂層と前記金属箔層との間に配置されて前記金属箔層を含む積層体と前記熱接着性樹脂層を含む積層体を分離可能に保持する剥離層を備える。
このように構成することで、前面シート又は背面シートの一方の一部を剥離していない状態のときには、両シートにはガスバリア性を有する金属薄層が備えられる。そのため、内部に収納した物品(例えば、食品)を長期間保存することが可能である。
また、前面シート又は背面シートの一方の一部を剥離することで、開封することなく、内部の収納状態を確認することができる。
上記構成において、前記前面シート及び前記背面シートの他方は、前記熱接着性樹脂層と前記金属箔層との間に印刷層を備えてもよい。この構成によると前面シート又は背面シートの一方の一部を剥離することが可能である。これにより、使用者は、包装袋の内面に湯又は水の注水量を指示する図柄の視認が可能のである。そのため、正確な量の湯又は水を簡単に注入することができ、適切な調理が可能である。
上記構成において、前記前面シート及び前記背面シートの一方は、前記熱接着性樹脂層と前記剥離層との間に印刷層を備えてもよい。このように構成することで、前面シート又は背面シートの一方の一部を剥離したときに内容物によって内部が視認できない場合でも、前記前面シート及び前記背面シートの一方から形成された調理に必要な情報を取得することができる。これにより、適切に調理が可能である。
上記目的を達成するために本発明の包装袋は、前面シートと背面シートとを重ねて周縁を熱接着した包装袋であって、前記前面シート及び前記背面シートは、基材層と、前記基材層よりも内側に配置される熱接着性樹脂層と、前記基材層と前記熱接着性樹脂層との間に配置されて所定のガスに対してガスバリア性を有する金属箔層と、前記熱接着性樹脂層と前記金属箔層との間に配置されて前記金属箔層を含む積層体と前記熱接着性樹脂層を含む積層体を分離可能に保持する剥離層を備えるシートである。
このように構成することで、前面シート及び背面シートの両方の金属箔層を含む部分を剥離して取り除くことが可能である。これにより、包装袋を廃棄するときに、分別が簡単になる。また、金属薄層を取り除くことで、焼却炉で焼却処理する場合に、金属が焼却炉に投入されるのを抑制できる。これにより、焼却炉の損傷を抑制できる。
上記構成において、前記前面シート及び前記背面シートの少なくとも一方は、前記熱接着性樹脂層と前記剥離層との間に印刷層を備えてもよい。
上記構成において、前記剥離層は、ポリエチレンテレフタラート又は延伸ナイロンで形成された透明層に押出ポリエチレンの分離層を成形して形成し、前記透明層が前記熱接着性樹脂層側に、前記分離層が前記金属箔層側に配置されてもよい。
上記構成において、包装袋の内部に収納される物品として、乾燥食品等の保存食を挙げることができる。
本発明の包装袋によると、長期間保存可能であるとともに、適切な量の湯または水を注入可能である。
本発明にかかる包装袋の他の例の正面図である。 図1に示す包装袋の前面部を構成する樹脂シートの断面図である。 図1に示す包装袋の背面部を構成する樹脂シートの断面図である。 本発明にかかる包装袋の背面図である。 本発明にかかる包装袋の第2積層体を剥離している途中の状態を示す背面図である。 本発明にかかる包装袋から第2の積層体を剥離して取り外した状態を示す背面図である。 本発明にかかる包装袋の他の例の背面部を構成する樹脂シートを示す断面図である。 本発明にかかる包装袋の他の例の前面部を構成する樹脂シートの断面図である。
<第1実施形態>
以下に図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図1は、本発明にかかる包装袋の他の例の正面図である。図2は、図1に示す包装袋の前面部を構成する樹脂シートの断面図である。図3は、図1に示す包装袋の背面部を構成する樹脂シートの断面図である。包装袋1は所謂スタンディングパウチにより形成され、袋本体2及びチャック部材3を有する。チャック部材3は樹脂により形成され、袋本体2の上部の内面に接着される。
袋本体2は、前面部5、背面部6及び底面部8を有する。袋本体2の周縁には前面部5を構成する前面シート100の熱接着性樹脂層16(図2参照)と、背面部6を構成する背面シート101の内面に配した熱接着性樹脂層25(図3参照)とを接触させて熱接着して形成された熱接着部31が配される。
前面部5と背面部6とは互いに対向して側端上部及び上端部を熱接着部31で接着される。底面部8は前面シート100を二つ折りして前面部5の下部と背面部6の下部との間に挟まれ、前面部5及び背面部6の側端下部及び下端部に熱接着部31で熱接着される。なお、袋本体2の上端部は開放され、内容物Sを収納後に熱接着部31により熱接着される。
袋本体2のチャック部材3の下方には内容物Sを収納する収納部4が形成される。チャック部材3の開閉により収納部4の上面が開閉される。なお、内容物Sは、例えば、アルファ化米等の即席乾燥食品である。
前面部5及び背面部6には内容物Sに関する情報(文字や図柄等)が印刷される。なお、内容物Sに関する情報が印刷されたシートを前面部5及び背面部6の外面に貼着してもよい。
チャック部材3よりも上方の袋本体2の両側縁の熱接着部31上にはV字状のノッチ部32が形成される。また、前面部5及び背面部6のチャック部材3の上方には左右方向に延びるハーフカット線から成る切断部60が形成される。なお、ノッチ部32の形状はV字状に限定されず、I字状やU字状やホームベース形状でもよい。
切断部60は傾斜部61及び直線部62を有する。傾斜部61はノッチ部32に沿ったV字状に形成される。傾斜部61の内端61aは熱接着部31よりも内側に配される。直線部62は左右方向に直線状に延び、左右の傾斜部61を連結する。なお、傾斜部61をノッチ部32に沿ったU字状やコ字状に形成してもよい。
前面部5の傾斜部61と背面部6の傾斜部61は正面視で重なって形成され、前面部5の直線部62と背面部6の直線部62は正面視で重なって形成される。すなわち、前面部5の切断部60と背面部6の切断部60とが袋本体2の上部の左端部から右端部にわたって上下方向に同じ位置に形成される。
前面部5を構成する前面シート100は袋本体2の外側から内側に向かって順に基材層11、第1印刷層12、金属箔層13、中間層14、第2印刷層15、熱接着性樹脂層16を積層して形成される。基材層11と金属箔層13とは接着層17を介して接着され、金属箔層13と中間層14とは、接着層18を介して接着される。さらに、中間層14の内側には第2印刷層15が形成されており、接着層19を介して熱接着性樹脂層16と接着される。
基材層11は例えば厚さ約9〜25μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムにより形成される。なお、基材層11として、例えば、一軸または二軸に延伸したポリプロピレン(OPP)フィルム、延伸ナイロン(ONY)フィルム等の熱可塑性樹脂を用いることができる。
基材層11の内面の所定位置には図柄等を印刷する第1印刷層12が形成される。第1印刷層12は基材層11の内面の所定位置に配したインキにより厚さ約1〜5μmに形成される。基材層11は透明であり、第1印刷層12は外から視認される。そのため、第1印刷層12には、基材層11の外から見て認識できる図柄が形成される。なお、第1印刷層12に印刷される図柄等は、内容物Sの成分表示、商品の名称、画像等を挙げることができるが、これに限定されない。なお、第1印刷層12は、基材層11の上面(外側)に設けられてもよいが、第1印刷層12を基材層11と金属箔層13との間に配置することで、印刷がこすれたり、消えたりするのを抑制できる。
金属箔層13はガスバリア性を備える。なお、金属箔としては、アルミニウムを挙げることができるが、それに限定されない。水蒸気、酸素等のガスが包装袋1の内部に侵入するのを抑制できるものを広く採用できる。金属箔層13を備えることで、収納部4に収納した内容物の劣化を長期間抑制できる。すなわち、内容物Sを長期間保存することが可能となる。また、金属箔層13を備えることで、耐衝撃性、耐ピーンホール性を高めることもできる。
中間層14は、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、延伸ナイロン(ONY)等により形成される。中間層14の内側には、インキにより厚さ約1〜5μmの第2印刷層15が形成される。第2印刷層15は、包装袋1の内部から見て認識できる図柄が形成される。
熱接着性樹脂層16は例えば厚さ約25〜150μmのポリエチレンフィルムにより形成される。また、熱接着性樹脂層16を直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)や低密度ポリエチレン(LDPE)により形成してもよい。また、無延伸ポリプロピレン(CPP)フィルムであってもよい。
接着層17、接着層18及び接着層19は例えば厚さ約5〜30μmのポリエチレンフィルム等により形成される。エクストルージョンコーター(不図示)等を用いた押出し法により接着層17を介して基材層11と金属箔層13とが接着され、接着層18を介して金属箔層13と中間層14とが接着され、接着層19を介して中間層14と熱接着性樹脂層16とが接着される。ウレタン系等の接着剤から成る接着層17、接着層18及び接着層19を用いたドライラミネート法により、基材層11、金属箔層13、中間層14、熱接着性樹脂層16を接着してもよい。
前面部5の切断部60は外側から炭酸ガスレーザー光を照射して形成される。この時、炭酸ガスレーザー光は基材層11に吸収される。また、炭酸ガスレーザー光は、金属箔層13で反射される。このため、レーザー光による中間層14の貫通等の損傷が防止される。
背面部6を構成する背面シート101は袋本体2の外側から内側に向かって順に基材層21、印刷層22、金属箔層23、剥離層24、熱接着性樹脂層25を積層して形成される。
基材層21は例えば厚さ約9〜25μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムにより形成される。なお、基材層21として、例えば、一軸または二軸に延伸したポリプロピレン(OPP)フィルム、延伸ナイロン(ONY)フィルム等の熱可塑性樹脂を用いることができる。
印刷層22は基材層21内面の所定位置に配したインキにより厚さ約1〜5μmに形成される。印刷層22は、外から視認される。そのため、印刷層22には、外から見て認識できる図柄が形成される。なお、印刷層22に印刷される図柄等は、内容物Sの成分表示、商品の名称、画像等を挙げることができる。なお、印刷層22を基材層21の外面に設けてもよい。
金属箔層23はガスバリア性を備える。なお、金属箔としては、アルミニウムを挙げることができるが、それに限定されない。水蒸気、酸素等のガスが包装袋1の内部に侵入するのを抑制できるものを広く採用できる。金属箔層23を備えることで、長期間にわたり収納部4に収納した内容物Sの劣化を抑制できる。すなわち、内容物Sを長期間保存することが可能となる。また、金属箔層23を備えることで、耐衝撃性、耐ピーンホール性を高めることもできる。
剥離層24は、透明層241と、分離層242とを備える。分離層242は、透明層241から剥離可能である。透明層241は、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、延伸ナイロン(ONY)等により形成される。分離層242は、ポリエチレン等から形成される。エクストルージョンコーター(不図示)等を用いた押出し法により透明層241の外側に分離層242が形成される。ポリエチレンテレフタレート、延伸ナイロン等の透明層241とポリエチレン等の分離層242とは、間にアンカーコート層が無いため接着されず、固定されているだけである。すなわち、透明層241と分離層242とに、互いに離間する方向の力を加えることで、分離層242は透明層241から剥離する。
熱接着性樹脂層25は例えば厚さ約25〜150μmのポリエチレンフィルムにより形成される。また、熱接着性樹脂層25を直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)フィルムや低密度ポリエチレン(LDPE)フィルムにより形成してもよい。また、無延伸ポリプロピレン(CPP)フィルムであってもよい。
接着層26及び接着層28は例えば厚さ約5〜30μmのポリエチレンフィルム等により形成される。エクストルージョンコーター(不図示)等を用いた押出し法により接着層26を介して基材層11と金属箔層23とが接着される。接着層28を介して剥離層24の透明層241と熱接着性樹脂層25とが接着される。ウレタン系等の接着剤から成る接着層26及び接着層28を用いたドライラミネート法により、基材層21、金属箔層23、剥離層24、熱接着性樹脂層25を接着してもよい。また、金属箔層23と分離層242との間にエクストルージョンコーター等を用いた押出し法により、接着層27(アンカーコート層27)を形成して金属箔層23と分離層242とを接着する。
背面部6を形成する背面シート101は、剥離層24において分離可能である。背面シート101において、透明層241側の積層体、すなわち、透明層241及び熱接着性樹脂層25の積層体を、第1積層体101aとする。また、分離層242側の積層体、すなわち、基材層21、印刷層22、金属箔層23及び分離層242の積層体を、第2積層体101bとする。
背面部6の切断部60は外側から炭酸ガスレーザー光を照射して形成される。この時、炭酸ガスレーザー光は基材層21に吸収されてハーフカット線が形成される。ここで、ハーフカット線とは、積層された樹脂シートにおいて、一部に形成される凹部又は貫通部であって、樹脂シートの全ての層を貫通するものではない形状のものを指す。
使用者がノッチ部32から袋本体2の上部の切断部60を破断すると、前面部5及び背面部6は直線部62に沿って破断されて包装袋1が開封される。使用者が前面部5及び背面部6の上端部を摘持して互いに離れる方向に引くと、チャック部材3が開かれる。
使用者はチャック部材3を開き、収納部4の上端に形成された開口を介して内部に湯または水を注入して、内容物Sの調理が可能である。また、湯または水を注入した後に、チャック部材3を閉じることで、調理中の内容物Sが外部に漏れるのを抑制できる。さらに、喫食の途中でチャック部材3を閉じることで、内容物Sを収納部4内に保管できる。
次に本発明にかかる包装袋の使用方法について、図面を参照して説明する。図4は、本発明にかかる包装袋の背面図である。図5は、本発明にかかる包装袋の第2積層体を剥離している途中の状態を示す背面図である。図6は、本発明にかかる包装袋から第2の積層体を剥離して取り外した状態を示す背面図である。なお、図4〜図6は、ノッチ部32から上の部分を引裂いて取り除いた状態である。すなわち、図4〜図6に示す包装袋1は、開封されている状態である。
上述のとおり、包装袋1の背面部6の背面シート101は、剥離層24で第1積層体101aと第2積層体101bとに分離可能である。そして、第2積層体101bには、不透明の金属箔層23を積層している。そのため、第2積層体101bを剥離していない状態のときには、包装袋1の収納部4の内容物Sは外部から見えない。そして、第2積層体101bを剥離していない状態のとき、包装袋1の背面において、使用者は背面部6の印刷層22に形成された図柄Pt1を視認可能である。
上述したとおり、背面部6の剥離層24において、透明層241と分離層242とに対して互いに剥離する力を付与することで、透明層241と分離層242とは剥離する。そして、第1積層体101aは前面部5と熱接着にて接着されている。そのため、剥離層24で剥離することで、第2積層体101bを第1積層体101a、すなわち、包装袋1から取り外すことができる。第2積層体101bの第1積層体101aからの剥離は、例えば、図5に示すように、背面部6の左上の角部から行われる。なお、図示を省略しているが、第2積層体101bに、剥離を開始するための手がかりとなる部分、例えば、剥離用タブ、剥離用フラップ(いずれも不図示)等を備えていてもよい。また、これらの剥離開始部分は、包装袋1を開封することで使用可能になる形状であってもよい。
そして、第2積層体101bを取り除くことで、背面部6の金属箔層23も第2積層体101bと共に取り除かれる。図6に示すように、第2積層体101bが取り除かれた背面部6からは、収納部4の内部が視認可能である。すなわち、背面部6からは、内容物Sと前面部5の第2印刷層15に形成されている図柄Pt2を視認することができる。図6に示すように、図柄Pt2は、注入される湯または水の上面(水面)を示す線である注水線L1と、注水線L1であることを明示するための注水指示図Pmとを含む。注水指示図Pmは、ここでは、矢印Pm1と文字列Pm2とを含む。
このように、背面部6の第2積層体101bを取り除くことで、調理者は包装袋1の図柄Pt2(注水線L1)を水平方向から視認可能である。そして、図柄Pt2を水平方向から視認した状態で、湯または水を注入することで、湯または水の注入量の調整が容易である。すなわち、適切な量の湯または水を注入し、調理ミスを抑制することができる。
また、背面部6を構成する背面シート101は、第2積層体101bに金属箔層23を備えている。そのため、第2積層体101bが固定されている状態において、包装袋1はガスバリア性が高く、内容物Sを長期保存できる。すなわち、調理の直前に第2積層体101bを取り除くようにすることで、調理を容易にすることができるとともに、内部に収納した即席乾燥食品の長期保存が可能である。また、金属箔層23が、金属であることから、紫外線の透過を防ぐことができる。これにより、長期保存時の紫外線による内容物Sの品質劣化を抑制することもできる。すなわち、本発明にかかる包装袋1は、非常用食料を保存し、非常用食料の調理及び喫食時の容器としても使用できる。
<第2実施形態>
本発明にかかる包装袋の他の例について図面を参照して説明する。図7は、本発明にかかる包装袋の他の例の背面部を構成する樹脂シートを示す断面図である。本実施形態の包装袋1は、背面部6を構成する背面シート102が剥離層24の透明層241と熱接着性樹脂層25との間に内部印刷層29を備える点で、第1実施形態の背面シート101と異なる。これら以外の点については、第1実施形態と同じ構成であり、実質上同じ部分には同じ符号を付すとともに、同じ部分の詳細な施地名を省略する。
図7に示すように、背面シート102の内部印刷層29は、剥離層24の透明層241と熱接着性樹脂層25との間に形成される。内部印刷層29で形成される図柄は背面側から見たときに認識できる形状の図柄である。本実施形態の包装袋1において、背面部6の背面シート102では第2積層体102bを取り除くと背面側から第1積層体102aの内部印刷層29が視認可能となる。
例えば、包装袋1に収納されている内容物Sの量が多い場合、背面部6の背面シート102の第2積層体102bを取り除いても、背面部6から前面部5の内面を確認しにくい場合がある。本実施形態の包装袋1のように、背面部6の第1積層体102aが内部印刷層29を備えているので、背面側から内部印刷層29に記載の図柄を見ながら、湯または水の注入が可能である。これにより、湯または水の注入量を適切なものとすることができる。
なお、内部印刷層29を備える場合において、前面部5の前面シート100の第2印刷層15と内部印刷層29とが重なって煩雑になりにくいように配置されていてもよい。例えば、背面側からみて左側に第2印刷層15の図柄を右側に内部印刷層29の図柄を配置してもよい。また、前面部5を構成する前面シート100は第2印刷層15を備えない構成であってもよい。
これ以外の特徴については、第1実施形態と同じである。
<第3実施形態>
本発明にかかる包装袋の他の例について図面を参照して説明する。図8は、本発明にかかる包装袋の他の例の前面部を構成する樹脂シートの断面図である。本実施形態の包装袋1の前面部5は、第1実施形態の包装袋1の背面部6を構成する背面シート101と同様、一部の層を剥離して取り除くことが可能な前面シート103からなる。
前面シート103は、前面シート100の中間層14を背面シート101の剥離層41に変更した構成を有する。すなわち、本実施形態の包装袋1の前面部5の前面シート103は、剥離層41で剥離させて、第1積層体103aと第2積層体103bに分離可能である。剥離層41は、透明層411と分離層412とを備える。透明層411及び分離層412は、背面シート101の透明層241及び分離層242と同じ構成である。そして、第2印刷層15は、透明層411の内側に配される。
このような構成とするとこで、背面部6と同様に前面部5の前面シート103は、第2積層体103bを取り除くことができる。包装袋1では、前面部5及び背面部6の両方で、前面シート103及び背面シート101の第2積層体103b及び第2積層体101bを取り除くことが可能である。そして、前面シート103及び背面シート101の第2積層体103b及び第2積層体101bは、金属箔層13及び金属箔層23を備える。そのため、包装袋1を廃棄するときに、前面部及び背面部6の前面シート103及び背面シート101の第2積層体103b及び第2積層体101bを取り除くことで、プラスティック(樹脂)とアルミニウム(金属箔)との分別が容易である。例えば、使用済みの包装袋1を焼却炉で焼却処理する場合において、金属箔を分別するため、焼却炉の負担を減らすことができる。
これ以外の特徴については、第1実施形態と同じである。
なお、本実施形態では、背面部6を背面シート101で構成しているが、背面シート102で構成してもよい。
なお、上述の各実施形態の包装袋1はスタンディングパウチに限定されず、例えば所謂四方シール袋や三方シール袋等により形成されてもよい。
本発明によると、薬品、食品等の粉体、粒体、半流動体及び液体等の内容物を収納する包装袋に利用することができる。また、即席乾燥食品等の非常用食料を保存し、調理時、喫食時の容器として利用することができる。
1 包装袋
2 袋本体
3 チャック部材
4 収納部
5 前面部
6 背面部
8 底面部
11 基材層
12 第1印刷層
13 金属箔層
14 中間層
15 第2印刷層
16 熱接着性樹脂層
17 接着層
18 接着層
19 接着層
21 基材層
22 印刷層
23 金属箔層
24 剥離層
25 熱接着性樹脂層
26 接着層
27 接着層(アンカーコート層)
28 接着層
29 内部印刷層
31 熱接着部
32 ノッチ部
41 剥離層
411 透明層
412 分離層
60 切断部
61 傾斜部
61a 内端
62 直線部
100 樹脂シート
101 樹脂シート
101a 第1積層体
101b 第2積層体
102 樹脂シート
102a 第1積層体
102b 第2積層体
103 樹脂シート
103a 第2積層体
103b 第2積層体
241 透明層
242 分離層
L1 注水線
Pm 注水指示図
Pm1 矢印
Pm2 文字列
Pt1 図柄
Pt2 図柄
S 内容物

Claims (7)

  1. 前面シートと背面シートとを重ねて周縁を熱接着した包装袋であって、
    前記前面シート及び前記背面シートは、基材層と、前記基材層よりも内側に配置される熱接着性樹脂層と、前記基材層と前記熱接着性樹脂層との間に配置されて所定のガスに対してガスバリア性を有する金属箔層とを備え、
    前記前面シート及び前記背面シートの一方は、前記熱接着性樹脂層と前記金属箔層との間に配置されて前記金属箔層を含む積層体と前記熱接着性樹脂層を含む積層体を分離可能に保持する剥離層を備えることを特徴とする包装袋。
  2. 前記前面シート及び前記背面シートの他方は、前記熱接着性樹脂層と前記金属箔層との間に印刷層を備える請求項1に記載の包装袋。
  3. 前記前面シート及び前記背面シートの一方は、前記熱接着性樹脂層と前記剥離層との間に印刷層を備える請求項1又は請求項2に記載の包装袋。
  4. 前面シートと背面シートとを重ねて周縁を熱接着した包装袋であって、
    前記前面シート及び前記背面シートは、基材層と、前記基材層よりも内側に配置される熱接着性樹脂層と、前記基材層と前記熱接着性樹脂層との間に配置されて所定のガスに対してガスバリア性を有する金属箔層と、前記熱接着性樹脂層と前記金属箔層との間に配置されて前記金属箔層を含む積層体と前記熱接着性樹脂層を含む積層体を分離可能に保持する剥離層を備えることを特徴とする包装袋。
  5. 前記前面シート及び前記背面シートの少なくとも一方は、前記熱接着性樹脂層と前記剥離層との間に印刷層を備える請求項4に記載の包装袋。
  6. 前記剥離層は、ポリエチレンテレフタラート又は延伸ナイロンで形成された透明層に押出ポリエチレンの分離層を成形して形成し、
    前記透明層が前記熱接着性樹脂層側に、前記分離層が前記金属箔層側に配置される請求項1から請求項5のいずれかに記載の包装袋。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の包装袋の内部に保存食を収納したことを特徴とする保存食用包装袋。
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