JP2020023246A - 幼児用乗物 - Google Patents

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雅子 小暮
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【課題】ペダルユニットの着脱に際し、チェーンを容易に着脱することができる幼児用乗物を提供する。【解決手段】幼児用乗物1は、車体フレーム10と、一対のクランク62a,62b、一対のクランク62a,62bをクランク軸線A4回りに回転可能に保持するボトムブラケット61、及び、一方のクランク62aに接続されたフロントスプロケット64を有するペダルユニット60と、車体フレーム10に対して回転可能に取り付けられ、リアスプロケット52を有する後輪50と、フロントスプロケット64及びリアスプロケット52に掛け渡された環状のチェーン70と、を備える。ペダルユニット60は、車体フレーム10に対して着脱可能であり、車体フレーム10は、シートチューブ11と、チェーン70の内周側を通過してシートチューブ11から後輪車軸16まで延在するチェーンステー14と、を有し、チェーンステー14により後輪50を支持する。【選択図】図1

Description

本開示は、幼児用乗物に関する。
車体フレームと、一対のクランク、ボトムブラケット、及びフロントスプロケットを有するペダルユニットと、リアスプロケットを有する後輪と、フロントスプロケット及びリアスプロケットに掛け渡された環状のチェーンと、を備え、ペダルユニットを車体フレームに対して着脱可能な幼児用乗物が知られている(例えば、特許文献1)。このような幼児用乗物では、ペダルユニットの着脱に際し、チェーンも着脱される。幼児等のユーザは、ペダルユニットを車体フレームに取り付けた自転車モードで乗車する前に、ペダルユニットを車体フレームから取り外した足蹴りモードで乗車することにより、自転車に乗るためのバランス感覚を容易に習得することができる。
特開2015−24686号公報
ところで、上述したような幼児用乗物では、車体フレームは、左右方向から見てチェーンと交差するように、シートチューブの上端部付近からチェーンの外側を通って(すなわち、環状のチェーンの内周側を通過せずに)後輪車軸まで延在するシートステーを有している。このため、チェーンを着脱するためには、例えば当該チェーンを切断したり後輪を外したりする必要がある。したがって、このような幼児用乗物では、ペダルユニットの着脱に際し、チェーンの着脱に過大な手間が掛かる。
そこで、本開示は、ペダルユニットの着脱に際し、チェーンを容易に着脱することができる幼児用乗物を提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る幼児用乗物は、車体フレームと、一対のクランク、一対のクランクをクランク軸線回りに回転可能に保持するボトムブラケット、及び、一対のクランクのうちの一方のクランクに接続されたフロントスプロケットを有するペダルユニットと、車体フレームに対して回転可能に取り付けられ、リアスプロケットを有する後輪と、フロントスプロケット及びリアスプロケットに掛け渡された環状のチェーンと、を備え、ペダルユニットは、車体フレームに対して着脱可能であり、車体フレームは、シートチューブと、チェーンの内周側を通過してシートチューブから後輪車軸まで延在するチェーンステーと、を有し、チェーンステーにより後輪を支持する。
この幼児用乗物によれば、ペダルユニットを車体フレームに対して着脱することで、ペダルユニットを車体フレームから取り外した足蹴りモードと、ペダルユニットを車体フレームに取り付けた自転車モードとを選択することができる。また、この幼児用乗物では、車体フレームは、環状のチェーンの内周側を通過してシートチューブから後輪車軸まで延在するチェーンステーを有しており、後輪はチェーンステーにより支持されている。つまり、車体フレームは、左右方向から見てチェーンと交差するように、シートチューブの上端部付近からチェーンの外側を通って後輪車軸まで延在するシートステーを有していない。このため、この幼児用乗物では、ペダルユニットの着脱に際し、チェーンを着脱するために、例えば当該チェーンを切断したり後輪を外したりする必要がない。よって、この幼児用乗物は、ペダルユニットの着脱に際し、チェーンを容易に着脱することができる。
本開示の一態様に係る幼児用乗物では、ペダルユニットは、車体フレームに固定された固定状態と、車体フレームから脱落しないように懸架され且つ固定状態に対して傾けることが可能な懸架状態と、を選択可能であり、懸架状態においては、固定状態に対して、フロントスプロケットの中心とリアスプロケットの中心とを結ぶ線分に垂直であり且つクランク軸線に垂直である回動軸線回りに0.5度以上傾けることが可能であってもよい。これによれば、懸架状態においてペダルユニットのフロントスプロケットが回動軸線回りに傾けられることで、フロントスプロケットの前端とリアスプロケットの後端との距離が短くなるため、チェーンを容易に着脱することが可能になる。特に、懸架状態においてペダルユニットのフロントスプロケットが回動軸線回りに0.5度以上傾けられることで、チェーンをフロントスプロケットの歯の側面に沿って移動させ、容易に歯を乗り越えさせることが可能となる。よって、この幼児用乗物は、ペダルユニットの着脱に際し、チェーンをより一層容易に着脱することができる。
本開示の一態様に係る幼児用乗物では、ペダルユニットは、ボトムブラケットがシートチューブに対して車体フレームの前後方向にオフセットする位置に装着されてもよい。これによれば、ペダルユニットが装着される位置がシートチューブの位置によって制限されにくいため、一対のクランクの先端部に設けられるペダルをユーザが漕ぎやすい位置にペダルユニットを配置することができる。また、ペダルユニットがシートチューブの延長線上に配置されている場合と比較して、シートポスト及びシートチューブの長さがペダルユニットにより制限されにくいため、サドルの高さの調節代を大きく確保することができる。
本開示の一態様に係る幼児用乗物では、ペダルユニットは、ボトムブラケットがシートチューブに対して車体フレームの前後方向における前側にオフセットする位置に装着されてもよい。これによれば、シートチューブから車体フレームの前後方向における後側に向かって延在するチェーンステーとペダルユニットとの干渉を生じにくくすることができる。
本開示の一態様に係る幼児用乗物では、車体フレームは、当該車体フレームの左右方向における一方の外側及び他方の外側をそれぞれ向くように、互いに平行に設けられた一対の取付面を有し、ペダルユニットは、その間に一対の取付面を配置可能な間隔で、互いに平行に且つクランク軸線に垂直に設けられた一対の取付リブを有し、一対の取付面及び一対の取付リブのそれぞれには、貫通孔が形成されており、一対の取付リブは、貫通孔に挿通される締結軸部材により一対の取付面に対して締結されてもよい。これによれば、一対の取付リブの間に一対の取付面が配置された状態で、一対の取付面及び一対の取付リブのそれぞれに形成された貫通孔に締結軸部材が挿通され、一対の取付リブが一対の取付面に対して締結される。このため、この幼児用乗物では、ペダルユニットの取付位置の位置決めを容易に行うことが可能となる。また、一対の取付リブは、クランク軸線に垂直に設けられており、締結軸部材により一対の取付面に対してクランク軸線に平行に締結される。このため、締結軸部材の両端が車体フレームの左右方向の両側に位置することとなり、締結軸部材の取付け及び取外しの作業が車体フレームにより阻害されにくい。以上により、この幼児用乗物は、ペダルユニットを車体フレームに対して容易に着脱することができる。
本開示の一態様に係る幼児用乗物では、一対の取付リブは、その間に一対の取付面を隙間を介して配置可能な間隔で設けられていてもよい。これによれば、一対の取付リブは、貫通孔に挿通される締結軸部材により、対面する取付面側に撓まされて当該取付面に圧接されることで、一対の取付面に対して締結される。このため、一対の取付リブ及び一対の取付面の貫通孔に締結軸部材が挿通された状態において、一対の取付リブが締結軸部材により対面する取付面側に撓まされて当該取付面に圧接されているときには、ペダルユニットは、車体フレームに固定された固定状態となる。一方、一対の取付リブ及び一対の取付面の貫通孔に締結軸部材が挿通された状態において、一対の取付リブが締結軸部材により対面する取付面側に撓まされておらず当該取付面に圧接されていないときには、ペダルユニットは、車体フレームから脱落しないように懸架された懸架状態となる。ここで、懸架状態においては、一対の取付リブと一対の取付面との間には隙間が形成されている。これにより、ペダルユニットを回動軸線回りに傾けることができる。ペダルユニットのフロントスプロケットが回動軸線回りに傾けられることで、フロントスプロケットの前端とリアスプロケットの後端との距離が短くなるため、チェーンを容易に着脱することが可能になる。よって、この幼児用乗物は、ペダルユニットの着脱に際し、チェーンをより一層容易に着脱することができる。
本開示の種々の態様によれば、ペダルユニットの着脱に際し、チェーンを容易に着脱することが可能となる。
図1は、本実施形態に係る幼児用乗物の自転車モードを示す側面図である。 図2は、幼児用乗物の足蹴りモードを示す側面図である。 図3は、後輪及びチェーンステーの周辺形状を模式的に示す平面図である。 図4は、車体フレームのペダルユニット取付部を示す斜視図である。 図5は、ペダルユニットを示す斜視図である。 図6は、ペダルユニットを示す平面図である。 図7は、ペダルユニットの固定状態を説明するための図である。 図8は、ペダルユニットの非傾斜懸架状態を説明するための図である。 図9は、ペダルユニットの傾斜懸架状態を説明するための図である。 図10は、車体フレームからペダルユニットが取り外された状態を示す側面図である。 図11は、車体フレームにペダルユニットが取り付けられた状態を示す側面図である。
以下、図面を参照して、例示的な実施形態について説明する。なお、各図において同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。また、幼児用乗物の前後方向を「前後」、乗車しているユーザから見た左右方向及び上下方向をそれぞれ「左右」「上下」とするとともに、図中においては前後方向をX方向、左右方向をY方向、上下方向をZ方向として示す。
図1は、本実施形態に係る幼児用乗物1の自転車モードを示す側面図である。図2は、幼児用乗物1の足蹴りモードを示す側面図である。図1及び図2に示されるように、幼児用乗物1は、ペダル等を着脱可能な幼児用の二輪車である。幼児等のユーザは、ペダル等を取り付けた自転車モードで幼児用乗物1に乗車する前に、ペダル等を取り外した足蹴りモードで幼児用乗物1に乗車することにより、例えば補助輪等を用いなくても、自転車に乗るためのバランス感覚を容易に習得することができる。なお、以下の説明において、例えばブレーキ機構、灯火器といった部品については省略されている。
まず、自転車モードの幼児用乗物1について説明する。幼児用乗物1は、車体フレーム10、サドル20、ハンドル30、前輪40、後輪50、ペダルユニット60、及びチェーン70を備えている。また、幼児用乗物1は、後述するペダルユニット60のフロントスプロケット64及びチェーン70を覆うチェーンカバー80、並びに、後述する後輪50のリアスプロケット52を覆うリアスプロケットカバー81を備えている。
車体フレーム10は、幼児用乗物1の本体部を構成する部材であり、例えば金属製の部材を接合して形成されている。車体フレーム10は、シートチューブ11、フロントチューブ12、ヘッドチューブ13、チェーンステー14、及びペダルユニット取付部15を有している。また、車体フレーム10は、後輪50を回転可能に保持する後輪車軸16を有している。
シートチューブ11は、サドル20を保持する筒状部材である。シートチューブ11は、車体フレーム10の前後方向における略中央に、後傾して略上下方向に延在している。シートチューブ11は、車体フレーム10の左右方向における中央に配置されている。シートチューブ11は、その上端部11aにシートクランプ11bを含んでいる。シートチューブ11は、後述するサドル20のシートポスト22が筒内に嵌入された状態でシートクランプ11bを締め付けることで、サドル20を所望の高さに保持する。シートチューブ11の上端部11aの高さは、後輪50の上端50aの高さよりも低い。これにより、サドル20の高さをより低くすることが可能となるため、体格の小さいユーザであっても地面に足が付きやすく、ユーザは安全且つ容易に乗車することができる。なお、シートチューブ11が後傾する角度は、上下方向に対して例えば60度以上62度以下であってもよく、この場合、ユーザの体格に合わせてサドル20の高さを調節しても、ユーザがペダルを漕ぎやすいようにサドル20とペダルとの位置関係が調整される。
フロントチューブ12は、シートチューブ11とヘッドチューブ13とを接続する筒状部材である。フロントチューブ12は、左右方向から見て、シートチューブ11の上端部11a付近の前面から前方に向かって略水平に延びるとともに、その略中央位置から前側では斜め上方に延びて、ヘッドチューブ13の後面に至っている。フロントチューブ12は、車体フレーム10の左右方向における中央に配置されている。
ヘッドチューブ13は、ハンドル30を操舵軸線A1回りに回動可能に保持する筒状部材である。操舵軸線A1は、筒状のヘッドチューブ13の中心軸線である。ヘッドチューブ13は、操舵軸線A1に沿って、後傾して略上下方向に延在している。ヘッドチューブ13が後傾する角度は、鉛直方向に対して例えば67度以上69度以下であってもよい。ヘッドチューブ13の上端13a及び下端13bは開口しており、後述するハンドル30の操舵軸部31が筒内を貫通している。
図3は、後輪50及びチェーンステー14の周辺形状を模式的に示す平面図である。図1〜図3に示されるように、チェーンステー14は、後輪車軸16を保持することで、後輪50を後輪軸線A2回りに回転可能に支持する部材である。後輪軸線A2は、後輪車軸16の中心軸線である。チェーンステー14は、シートチューブ11から後輪車軸16まで延在している。より詳細には、チェーンステー14は、左右方向から見て、シートチューブ11の下端部11c付近の後面から後方に向かって略水平に延びて、後輪車軸16に至っている。
チェーンステー14は、シートチューブ11側から後輪車軸16側に向かって、左右方向に拡幅するように二股に分かれている。以下、二股に分かれたチェーンステー14のうち、左右方向における一方側(ここでは、右側)の部分を右側チェーンステー14Rと称し、他方側(ここでは、左側)の部分を左側チェーンステー14Lと称する。なお、幼児用乗物1では右側チェーンステー14Rと左側チェーンステー14Lとは左右対称に形成されているが、必ずしも左右対称に形成されていなくてもよい。
右側チェーンステー14R及び左側チェーンステー14Lのそれぞれは、シートチューブ11側では、車体フレーム10の左右方向における中央付近に位置している。一方、右側チェーンステー14Rは、後輪車軸16側では、車体フレーム10の左右方向における中央に配置された後輪50よりも右側に配置されている。また、左側チェーンステー14Lは、後輪車軸16側では、後輪50よりも左側に配置されている。右側チェーンステー14R及び左側チェーンステー14Lのそれぞれには、後端部にスリットが形成されており、これらのスリットにより後輪車軸16の両端が保持されている。
図4は、車体フレーム10のペダルユニット取付部15を示す斜視図である。図1、図2、及び図4に示されるように、ペダルユニット取付部15は、車体フレーム10に対してペダルユニット60を取り付けるための基礎となる部材である。ペダルユニット取付部15は、車体フレーム10の左右方向における中央に配置されている。
ペダルユニット取付部15は、チェーンステー14の前端部14a付近に設けられている。より具体的には、ペダルユニット取付部15は、左右方向から見て、チェーンステー14の前端部14aの前方、且つ、チェーンステー14と略同じ高さの位置に設けられている。ペダルユニット取付部15は、シートチューブ11の前側且つフロントチューブ12の下側に設けられている。例えば、ペダルユニット取付部15は、シートチューブ11におけるフロントチューブ12との接続部分よりも下側の前面、及び、フロントチューブ12におけるシートチューブ11付近の水平部分の下面に、溶接等により固定されている。つまり、ペダルユニット取付部15は、シートチューブ11に対して車体フレーム10の前後方向における前側にオフセットする位置に設けられている。
ペダルユニット取付部15は、車体フレーム10の左右方向における一方の外側及び他方の外側をそれぞれ向くように、互いに平行に設けられた一対の取付面15a,15bを有している。ここでは、取付面15aは、車体フレーム10の右側の外側を向いており、取付面15bは、車体フレーム10の左側の外側を向いている。一対の取付面15a,15bは、車体フレーム10の左右方向に垂直な面である。一対の取付面15a,15bは、車体フレーム10の左右方向において距離D1だけ離間している(図8参照)。一対の取付面15a,15bには、左右方向から見た同位置に、貫通孔H1が形成されている。一対の取付面15a,15bには、複数の貫通孔H1が形成されていてもよく、ここでは一対の取付面15a,15bのそれぞれに2つずつの貫通孔H1が形成されている。
取付面15aは、板状部材15Aの片面により構成されており、取付面15bは、板状部材15Bの片面により構成されている。板状部材15Aと板状部材15Bとの間には、これらの板状部材15A,15Bを互いに支持する支持部材15Cが設けられている。支持部材15Cは、板状を呈し、板状部材15Aの端部と板状部材15Bの端部とを左右方向に接続するように形成されている。支持部材15Cは、板状部材15A,15Bの剛性を向上させて、板状部材15A,15Bが外力により撓むことを抑制する。なお、板状部材15A,15B及び支持部材15Cは、別部材を溶接等により一体化して形成されたものであってもよく、平板状の単一部材を曲げ加工等して形成されたものであってもよい。
このように、車体フレーム10は、左右方向から見てチェーン70と交差するように、シートチューブ11の上端部付近からチェーン70の外側を通って後輪車軸16まで延在するシートステー等のステーを有していない。
図1及び図2に示されるように、サドル20は、ユーザが着座するための部品である。サドル20は、シート21、シートポスト22、及び持手棒23を有している。シート21は、ユーザの着座部であり、ユーザが着座する座面を含んでいる。
シートポスト22は、シート21の下面側から下方に延在する筒状部材である。シートポスト22の外径は筒状のシートチューブ11の内径と略一致しており、シートポスト22はシートチューブ11の筒内に嵌入可能である。サドル20は、シートポスト22がシートチューブ11の筒内に嵌入された状態でシートクランプ11bにより締め付けられることで、所望の高さに保持される。
持手棒23は、ユーザの幼児用乗物1への乗車を補助するために、保護者等の補助者により保持される持手である。補助者は、持手棒23を保持することで、幼児用乗物1の走行時のバランス及び加減速を補助することができる。持手棒23は、例えば、U字状に屈曲した1本の棒状部材であり、その両端部23a,23aがシート21の下面側に接続されるとともに当該両端部23a,23aから後方に斜め上方に向かって延びて屈曲部分23bに至っている。
ハンドル30は、ユーザが前輪40の向きを操作するための操舵機構である。ハンドル30は、幼児用乗物1の前部に設けられ、前輪40を保持している。ハンドル30は、操舵軸部31、フロントフォーク32、及びグリップ部33を有している。また、ハンドル30は、前輪40を回転可能に保持する前輪車軸34を有している。
操舵軸部31は、筒状をなし、直線状に延在している。操舵軸部31は、例えば軸受を介して、操舵軸線A1回りに回動可能となるようにヘッドチューブ13により保持されている。操舵軸部31は、ヘッドチューブ13の延在方向に沿って、後傾して略上下方向に延在している。操舵軸部31の下端側にはフロントフォーク32が接続されており、操舵軸部31の上端側にはグリップ部33が接続されている。
フロントフォーク32は、前輪車軸34を保持することで前輪40を前輪軸線A3回りに回転可能に支持する部材である。前輪軸線A3は、前輪車軸34の中心軸線である。フロントフォーク32は、操舵軸部31側から前輪車軸34側に向かって車体フレーム10の左右方向に拡幅するように二股に分かれており、それらの下端部で前輪車軸34の両端を保持している。
グリップ部33は、ユーザにより把持される部材である。グリップ部33は、操舵軸部31の上端側から左右に分かれるように設けられている。グリップ部33は、操舵軸部31に対して、操舵軸線A1に沿って高さ調節可能である。
前輪40は、幼児用乗物1の操舵輪であり、従動輪である。前輪40は、フロントフォーク32に対して回転可能に取り付けられている。前輪40は、車輪41を有している。車輪41は、例えばスポーク、リム、及びタイヤを含み、走行時に回転する部分である。
後輪50は、幼児用乗物1の駆動輪である。後輪50は、チェーンステー14に対して回転可能に取り付けられている。後輪50は、車輪51及びリアスプロケット52を有している。車輪51は、例えばスポーク、リム、及びタイヤを含み、走行時に回転する部分である。
リアスプロケット52は、正転方向において、後輪軸線A2回りに車輪51と同期回転する。リアスプロケット52には、自転車モードにおいてチェーン70が掛けられており、チェーン70を介してペダル側からの駆動力を後輪側に伝達する。リアスプロケット52は、車輪51とチェーンステー14の後端部との間に設けられている。より具体的には、リアスプロケット52は、車輪51よりも車体フレーム10の左右方向における一方側(ここでは、右側)に、且つ、右側チェーンステー14Rの後端部14bよりも車体フレーム10の左右方向における他方側(ここでは、左側)に設けられている。
図5は、ペダルユニット60を示す斜視図である。図6は、ペダルユニット60を示す平面図である。図1、図5、及び図6に示されるように、ペダルユニット60は、ペダル及びその周辺部品を組み合わせた部品であり、車体フレーム10に対して一体的に着脱可能である。ペダルユニット60は、ボトムブラケット61、一対のクランク62a,62b、一対のペダル63a,63b、フロントスプロケット64、チェーンカバーステー65、及び一対の取付リブ66a,66bを有している。なお、図1では、チェーンカバーステー65について図示を省略している。
ボトムブラケット61は、一対のクランク62a,62bをクランク軸線A4回りに回転可能に保持する部材であり、例えば軸受を含んでいる。クランク軸線A4は、ボトムブラケット61の中心軸線である。ボトムブラケット61は、ペダルユニット60が車体フレーム10に装着された状態において、車体フレーム10の左右方向に対して平行に、且つ、車体フレーム10の左右方向における中央に、配置される。
一対のクランク62a,62bは、ボトムブラケット61と一対のペダル63a,63bとを接続する部材である。一対のクランク62a,62bは、ボトムブラケット61の左右に、クランク軸線A4に垂直な方向において互いに反対側に向かって延在している。ここでは、クランク62aは、ボトムブラケット61の左右方向における一方側(ここでは、右側)に取り付けられている。クランク62aの先端部には、ペダル63aが回転可能に取り付けられている。また、クランク62bは、ボトムブラケット61の左右方向における他方側(ここでは、左側)に位置する側に取り付けられている。クランク62bの先端部には、ペダル63bが回転可能に取り付けられている。
フロントスプロケット64は、クランク軸線A4回りに一対のクランク62a,62bと同期回転する。フロントスプロケット64は、一対のクランク62a,62bのうちクランク62aに接続されている。フロントスプロケット64には、チェーン70が掛けられており、チェーン70を介してペダル側からの駆動力を後輪側に伝達する。
フロントスプロケット64は、ボトムブラケット61とクランク62aとの間に設けられている。より具体的には、フロントスプロケット64は、ボトムブラケット61よりも車体フレーム10の左右方向における一方側(ここでは、右側)に、且つ、クランク62aよりも車体フレーム10の左右方向における他方側(ここでは、左側)に設けられている。つまり、フロントスプロケット64は、右側チェーンステー14Rのシートチューブ11側の前端部14aよりも、車体フレーム10の左右方向における一方側(ここでは、右側)に設けられている。
チェーンカバーステー65は、チェーンカバー80を保持するための部材である。チェーンカバーステー65は、ボトムブラケット61とフロントスプロケット64との間に設けられている。チェーンカバーステー65は、上方及び下方にそれぞれ延在するステーを有しており、当該ステーの先端部にチェーンカバー80が固定される。
一対の取付リブ66a,66bは、車体フレーム10に対してペダルユニット60を取り付けるための部材である。一対の取付リブ66a,66bは、ボトムブラケット61の外周面上に立設されている。一対の取付リブ66a,66bは、その間に一対の取付面15a,15bを隙間Gを介して配置可能な間隔で、互いに平行に且つクランク軸線A4に垂直に設けられている。一対の取付リブ66a,66bは、ボトムブラケット61の左右方向において、距離D1よりも大きい距離D2だけ離間している(図8参照)。取付リブ66aは、ペダルユニット60が車体フレーム10に装着された状態において、車体フレーム10の左右方向における中央よりも一方側(ここでは、右側)となる位置に設けられている。また、取付リブ66bは、ペダルユニット60が車体フレーム10に装着された状態において、車体フレーム10の左右方向における中央よりも他方側(ここでは、左側)となる位置に設けられている。
一対の取付リブ66a,66bには、左右方向から見た同位置に、貫通孔H2が形成されている。貫通孔H2は、ペダルユニット60が車体フレーム10に装着された状態において、一対の取付面15a,15bに形成されている貫通孔H1に対応する位置に、形成されている。一対の取付リブ66a,66bには、貫通孔H1の数に応じて複数の貫通孔H2が形成されていてもよく、ここでは一対の取付リブ66a,66bのそれぞれに2つずつの貫通孔H2が形成されている。
貫通孔H1,H2には、ボルト及びナット等の締結軸部材Cが挿通される(図8参照)。一対の取付リブ66a,66bは、貫通孔H1,H2に挿通される締結軸部材Cにより、ペダルユニット取付部15の一対の取付面15a,15bに対して締結される。
図1に示されるように、ペダルユニット60は、ボトムブラケット61がシートチューブ11に対して車体フレーム10の前後方向にオフセットする位置に装着されている。より詳細には、ペダルユニット60は、ボトムブラケット61がシートチューブ11に対して車体フレーム10の前後方向における前側にオフセットする位置に装着されている。
チェーン70は、環状をなし、ペダル側からの駆動力を後輪側に伝達する。チェーン70は、フロントスプロケット64及びリアスプロケット52に架け渡されている。つまり、チェーン70は、車体フレーム10の左右方向における一方側(ここでは、右側)に設けられている。
図1及び図3を参照して、チェーン70とチェーンステー14との位置関係について説明する。上述したように、チェーン70は、車体フレーム10の左右方向における一方側(ここでは、右側)に設けられたフロントスプロケット64と、車体フレーム10の左右方向における一方側(ここでは、右側)に設けられたリアスプロケット52とに架け渡されている。
車体フレーム10の左右方向における一方側(ここでは、右側)の部分に前後方向に延在する右側チェーンステー14Rは、シートチューブ11側(前端部14a)では、車体フレーム10の左右方向における中央付近に位置しており、より具体的には、フロントスプロケット64に架けられたチェーン70よりも車体フレーム10の左右方向における中央側に位置している。一方、右側チェーンステー14Rは、後輪車軸16側(後端部14b)では、リアスプロケット52に架けられたチェーン70よりも車体フレーム10の左右方向における一方側(ここでは、右側)に位置している。このように、右側チェーンステー14Rは、シートチューブ11側の前端部14aと後輪車軸16側の後端部14bとの間で、環状のチェーン70の内周側を通過してシートチューブ11から後輪車軸16まで延在している。
続いて、車体フレーム10に対するペダルユニット60の取付け状態について説明する。図7は、ペダルユニット60の固定状態を説明するための図である。図8は、ペダルユニット60の非傾斜懸架状態を説明するための図である。図9は、ペダルユニット60の傾斜懸架状態を説明するための図である。図7〜図9に示されるように、ペダルユニット60は、一対の取付面15a,15bと一対の取付リブ66a,66bとの締結軸部材Cによる取付けの状態によって、固定状態と懸架状態とを選択可能である。特に、ペダルユニット60は、懸架状態において、車体フレーム10に対するペダルユニット60の取付けの角度θによって、非傾斜懸架状態と傾斜懸架状態とを選択可能である。
まず、ペダルユニット60の固定状態について説明する。図7に示されるように、「固定状態」とは、ペダルユニット60が、フロントスプロケット64の中心とリアスプロケット52の中心とを結ぶ線分S(図1参照)に垂直であり且つクランク軸線A4に垂直である回動軸線A5回りに傾いていない状態で、車体フレーム10に固定された状態である。自転車モードの幼児用乗物1では、ペダルユニット60は固定状態とされている。
例えば、締結軸部材Cが貫通孔H1,H2に挿通され、当該締結軸部材Cにより一対の取付リブ66a,66bが一対の取付面15a,15bに対して締結されることで、ペダルユニット60は固定状態とされる。より具体的には、一対の取付リブ66a,66bは、貫通孔H1,H2に挿通される締結軸部材Cにより、対面する一対の取付面15a,15b側に撓まされて当該一対の取付面15a,15bに圧接されることで、一対の取付面15a,15bに対して締結される。
次に、ペダルユニット60の懸架状態について説明する。図8及び図9に示されるように、「懸架状態」とは、ペダルユニット60が、車体フレーム10から脱落しないように懸架され且つ固定状態に対して回動軸線A5回りに0.5度以上傾けることが可能とされた状態である。
例えば、締結軸部材Cが貫通孔H1,H2に挿通されているものの、当該締結軸部材Cにより一対の取付リブ66a,66bが一対の取付面15a,15bに対して締結されていない状態では、ペダルユニット60は懸架状態とされる。この状態では、貫通孔H1,H2に共通の締結軸部材Cが挿通されているため、当該締結軸部材Cによりペダルユニット60の車体フレーム10からの落下が防止される。ペダルユニット60が懸架状態とされている場合には、一対の取付リブ66a,66bは、対面する一対の取付面15a,15b側に撓んでいないため、当該一対の取付面15a,15bとの間には隙間Gが形成されている。このため、ペダルユニット60は、車体フレーム10に対して回動軸線A5回りに傾くことが可能である。
図8に示されるように、「非傾斜懸架状態」とは、懸架状態において、固定状態に対して傾けられていない状態(つまり、ペダルユニット60が、回動軸線A5回りに傾いていない状態)である。例えば、ペダルユニット60を車体フレーム10に対して着脱する工程の途中で、ペダルユニット60は非傾斜懸架状態とされる。
図9に示されるように、「傾斜懸架状態」とは、懸架状態において、固定状態に対して、回動軸線A5回りに0.5度以上傾けられた状態である。例えば、フロントスプロケット64及びリアスプロケット52にチェーン70が着脱される際に、ペダルユニット60は傾斜懸架状態とされる。
続いて、ペダルユニット60及びチェーン70の着脱方法について説明する。図10は、車体フレーム10からペダルユニット60が取り外された状態を示す側面図である。図11は、車体フレーム10にペダルユニット60が取り付けられた状態を示す側面図である。なお、図10及び図11においては、ペダルユニット60のフロントスプロケット64及びチェーンカバーステー65は省略されている。
ペダルユニット60及びチェーン70は、以下の方法で取り付けられる。図8、図10、及び図11に示されるように、まず、ペダルユニット60が、シートチューブ11の前方且つフロントチューブ12の下方に、フロントスプロケット64がボトムブラケット61の右側に位置するとともにボトムブラケット61に対して一対の取付リブ66a,66bが後方に位置するように配置される。
この状態から、ペダルユニット60が後方に移動させられて、一対の取付リブ66a,66bの間に一対の取付面15a,15bが配置された状態とされる。例えば、一対の取付面15a,15bの前端にボトムブラケット61が当接することで位置決めされてもよい。このとき、貫通孔H1,H2の位置が対応するようにペダルユニット60の位置が微調整される。そして、貫通孔H1,H2に締結軸部材Cが挿通されることで、ペダルユニット60は懸架状態(非傾斜懸架状態)とされる。
図9に示されるように、懸架状態において、ペダルユニット60は、回動軸線A5回りに回動させられて傾斜懸架状態とされる。より具体的には、ペダルユニット60は、回動軸線A5回りに、上下方向から見て時計回りに回動させられる。換言すると、ペダルユニット60は、回動軸線A5回りに、フロントスプロケット64の前側が車体フレーム10の左右方向における外側(ここでは、右側)に旋回し、フロントスプロケット64の後半分が車体フレーム10の左右方向における内側(ここでは、左側)に旋回するように、回動させられる。これにより、チェーン70をフロントスプロケット64の歯の側面に沿って移動させ、容易に歯を乗り越えさせることが可能となる。この状態で、チェーン70が取り付けられる。
図7及び図8に示されるように、その後、ペダルユニット60は、回動軸線A5回りに回動させられて傾斜懸架状態から非傾斜懸架状態に戻される。そして、締結軸部材Cにより一対の取付リブ66a,66bと一対の取付面15a,15bとが締結されて、ペダルユニット60は固定状態とされる。これにより、ペダルユニット60が車体フレーム10に取り付けられるとともに、チェーン70がフロントスプロケット64の歯と適切に噛み合う位置に移動する。なお、ペダルユニット60及びチェーン70は、以上の方法とは逆の手順で取り外される。
以上説明したように、幼児用乗物1によれば、ペダルユニット60を車体フレーム10に対して着脱することで、ペダルユニット60を車体フレーム10から取り外した足蹴りモードと、ペダルユニット60を車体フレーム10に取り付けた自転車モードとを選択することができる。また、この幼児用乗物1では、車体フレーム10は、環状のチェーン70の内周側を通過してシートチューブ11から後輪車軸16まで延在するチェーンステー14を有しており、後輪50はチェーンステー14により支持されている。つまり、車体フレーム10は、左右方向から見てチェーン70と交差するように、シートチューブ11の上端部付近からチェーン70の外側を通って後輪車軸16まで延在するシートステーを有していない。このため、この幼児用乗物1では、ペダルユニット60の着脱に際し、チェーン70を着脱するために、例えば当該チェーン70を切断したり後輪50を外したりする必要がない。よって、この幼児用乗物1は、ペダルユニット60の着脱に際し、チェーン70を容易に着脱することができる。
また、幼児用乗物1では、ペダルユニット60は、車体フレーム10に固定された固定状態と、車体フレーム10から脱落しないように懸架され且つ固定状態に対して傾けることが可能な懸架状態と、を選択可能であり、懸架状態においては、固定状態に対して、フロントスプロケット64の中心とリアスプロケット52の中心とを結ぶ線分Sに垂直であり且つクランク軸線A4に垂直である回動軸線A5回りに0.5度以上傾けることが可能である。これにより、懸架状態においてペダルユニット60のフロントスプロケット64が回動軸線A5回りに傾けられることで、フロントスプロケット64の前端とリアスプロケット52の後端との距離が短くなるため、チェーン70を容易に着脱することが可能になる。特に、懸架状態においてペダルユニット60のフロントスプロケット64が回動軸線A5回りに0.5度以上傾けられることで、チェーン70をフロントスプロケット64の歯の側面に沿って移動させ、容易に歯を乗り越えさせることが可能となる。よって、この幼児用乗物1は、ペダルユニット60の着脱に際し、チェーン70をより一層容易に着脱することができる。
また、幼児用乗物1では、ペダルユニット60は、ボトムブラケット61がシートチューブ11に対して車体フレーム10の前後方向にオフセットする位置に装着される。これにより、ペダルユニット60が装着される位置がシートチューブ11の位置によって制限されにくいため、一対のクランク62a,62bの先端部に設けられる一対のペダル63a,63bをユーザが漕ぎやすい位置にペダルユニット60を配置することができる。また、ペダルユニット60がシートチューブ11の延長線上に配置されている場合と比較して、シートポスト22及びシートチューブ11の長さがペダルユニット60により制限されにくいため、サドル20の高さの調節代を大きく確保することができる。
また、幼児用乗物1では、ペダルユニット60は、ボトムブラケット61がシートチューブ11に対して車体フレーム10の前後方向における前側にオフセットする位置に装着される。これにより、シートチューブ11から車体フレーム10の前後方向における後側に向かって延在するチェーンステー14とペダルユニット60との干渉を生じにくくすることができる。
また、幼児用乗物1では、車体フレーム10は、当該車体フレーム10の左右方向における一方の外側及び他方の外側をそれぞれ向くように、互いに平行に設けられた一対の取付面15a,15bを有し、ペダルユニット60は、その間に一対の取付面15a,15bを配置可能な間隔で、互いに平行に且つクランク軸線A4に垂直に設けられた一対の取付リブ66a,66bを有し、一対の取付面15a,15b及び一対の取付リブ66a,66bのそれぞれには、貫通孔H1,H2が形成されており、一対の取付リブ66a,66bは、貫通孔H1,H2に挿通される締結軸部材Cにより一対の取付面15a,15bに対して締結される。これにより、一対の取付リブ66a,66bの間に一対の取付面15a,15bが配置された状態で、一対の取付面15a,15b及び一対の取付リブ66a,66bのそれぞれに形成された貫通孔H1,H2に締結軸部材Cが挿通され、一対の取付リブ66a,66bが一対の取付面15a,15bに対して締結される。このため、この幼児用乗物1では、ペダルユニット60の取付位置の位置決めを容易に行うことが可能となる。また、一対の取付リブ66a,66bは、クランク軸線A4に垂直に設けられており、締結軸部材Cにより一対の取付面15a,15bに対してクランク軸線A4に平行に締結される。このため、締結軸部材Cの両端が車体フレーム10の左右方向の両側に位置することとなり、締結軸部材Cの取付け及び取外しの作業が車体フレーム10により阻害されにくい。以上により、この幼児用乗物1は、ペダルユニット60を車体フレーム10に対して容易に着脱することができる。
また、幼児用乗物では、一対の取付リブ66a,66bは、その間に一対の取付面15a,15bを隙間Gを介して配置可能な間隔で設けられている。これにより、一対の取付リブ66a,66bは、貫通孔H1,H2に挿通される締結軸部材Cにより、対面する取付面側に撓まされて当該取付面に圧接されることで、一対の取付面15a,15bに対して締結される。このため、一対の取付リブ66a,66b及び一対の取付面15a,15bの貫通孔H1,H2に締結軸部材Cが挿通された状態において、一対の取付リブ66a,66bが締結軸部材Cにより対面する取付面側に撓まされて当該取付面に圧接されているときには、ペダルユニット60は、車体フレーム10に固定された固定状態となる。一方、一対の取付リブ66a,66b及び一対の取付面15a,15bの貫通孔H1,H2に締結軸部材Cが挿通された状態において、一対の取付リブ66a,66bが締結軸部材Cにより対面する取付面側に撓まされておらず当該取付面に圧接されていないときには、ペダルユニット60は、車体フレーム10から脱落しないように懸架された懸架状態となる。ここで、懸架状態においては、一対の取付リブ66a,66bと一対の取付面15a,15bとの間には隙間Gが形成されている。これにより、ペダルユニット60を回動軸線A5回りに傾けることができる。ペダルユニット60のフロントスプロケット64が回動軸線A5回りに傾けられることで、フロントスプロケット64の前端とリアスプロケット52の後端との距離が短くなるため、チェーン70を容易に着脱することが可能になる。よって、この幼児用乗物1は、ペダルユニット60の着脱に際し、チェーン70をより一層容易に着脱することができる。
上述した実施形態は、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した様々な形態で実施することができる。
例えば、車体フレーム10は、環状のチェーン70の内周側を通過してシートチューブ11から後輪車軸16まで延在するステーとして、チェーンステー14以外のステーを有していてもよい。つまり、車体フレーム10は、左右方向から見てチェーン70と交差するように、シートチューブ11の上端部付近からチェーン70の外側を通って後輪車軸16まで延在するシートステー等のステーを有していなければよい。
また、「懸架状態」とは、ペダルユニット60が、車体フレーム10から脱落しないように懸架され且つ固定状態に対して回動軸線A5回りに1.0度以上傾けることが可能とされた状態であってもよく、3.0度以上傾けることが可能とされた状態であってもよい。ペダルユニット60を回動軸線A5回りに傾けることが可能な角度が大きくなるほど、チェーン70をフロントスプロケット64の歯の側面に沿って移動させ、歯を乗り越えさせることが、より一層容易になる。
また、「懸架状態」においては、ペダルユニット60を固定状態に対して回動軸線A5回りに傾けることが可能な角度に上限が設けられていてもよい。例えば、「懸架状態」においては、ペダルユニット60が、固定状態に対して回動軸線A5回りに10.0度以下だけ傾けることが可能であってもよく、5.0度以下だけ傾けることが可能であってもよく、1.0度以下だけ傾けることが可能であってもよい。なお、「懸架状態」において、ペダルユニット60を固定状態に対して回動軸線A5回りに傾けることが可能な角度の上限は、ペダルユニット60を固定状態に対して回動軸線A5回りに傾けることが可能な最低限の角度(下限)よりも大きい角度である。これによれば、ペダルユニット60が車体フレーム10に懸架された状態において予め決められた角度(上限)以下しか傾かないため、チェーン70の着脱及び車体フレーム10の固定のための作業性を向上させることができる。一例として、「懸架状態」とは、ペダルユニット60が、車体フレーム10から脱落しないように懸架され且つ固定状態に対して回動軸線A5回りに0.5度以上1.0度以下傾けることが可能とされた状態であってもよい。この場合、「傾斜懸架状態」とは、懸架状態において、ペダルユニット60が、固定状態に対して、回動軸線A5回りに0.5度以上1.0度以下傾けられた状態であってもよい。
また、ペダルユニット60は、懸架状態において、傾斜懸架状態又は非傾斜懸架状態を選択することができなくてもよい。ペダルユニット60は、懸架状態を選択することができなくてもよい。
また、ペダルユニット60は、ボトムブラケット61がシートチューブ11に対して車体フレーム10の前後方向における後側にオフセットする位置に装着されてもよい。この場合、ペダルユニット取付部15は、例えばシートチューブ11の後側且つチェーンステー14の上側に設けられていてもよい。より詳細には、ペダルユニット取付部15は、シートチューブ11におけるチェーンステー14との接続部分よりも上側の後面と、右側チェーンステー14R及び左側チェーンステー14Lにおけるシートチューブ11付近の各部分の上面に、溶接等により固定されていてもよい。
また、ペダルユニット60は、ボトムブラケット61がシートチューブ11に対して車体フレーム10の前後方向にオフセットしない位置に装着されてもよい。つまり、ペダルユニット60は、シートチューブ11の延長線上に配置されていてもよい。
また、一対の取付リブ66a,66bは、その間に一対の取付面15a,15bを隙間を介さずに配置可能な間隔で設けられていてもよい。
また、回動軸線A5は、車体フレーム10の左右方向における中央に位置していてもよく、クランク軸線A4と交わっていてもよい。
1…幼児用乗物、10…車体フレーム、11…シートチューブ、14…チェーンステー、15a,15b…取付面、16…後輪車軸、50…後輪、52…リアスプロケット、60…ペダルユニット、61…ボトムブラケット、62a,62b…クランク、64…フロントスプロケット、66a,66b…取付リブ、70…チェーン、A4…クランク軸線、A5…回動軸線、C…締結軸部材、G…隙間、H1,H2…貫通孔、S…線分。

Claims (6)

  1. 車体フレームと、
    一対のクランク、一対の前記クランクをクランク軸線回りに回転可能に保持するボトムブラケット、及び、一対の前記クランクのうちの一方の前記クランクに接続されたフロントスプロケットを有するペダルユニットと、
    前記車体フレームに対して回転可能に取り付けられ、リアスプロケットを有する後輪と、
    前記フロントスプロケット及び前記リアスプロケットに掛け渡された環状のチェーンと、を備え、
    前記ペダルユニットは、前記車体フレームに対して着脱可能であり、
    前記車体フレームは、
    シートチューブと、前記チェーンの内周側を通過して前記シートチューブから後輪車軸まで延在するチェーンステーと、を有し、
    前記チェーンステーにより前記後輪を支持する、幼児用乗物。
  2. 前記ペダルユニットは、
    前記車体フレームに固定された固定状態と、前記車体フレームから脱落しないように懸架され且つ前記固定状態に対して傾けることが可能な懸架状態と、を選択可能であり、
    前記懸架状態においては、前記固定状態に対して、前記フロントスプロケットの中心と前記リアスプロケットの中心とを結ぶ線分に垂直であり且つ前記クランク軸線に垂直である回動軸線回りに0.5度以上傾けることが可能である、請求項1に記載の幼児用乗物。
  3. 前記ペダルユニットは、前記ボトムブラケットが前記シートチューブに対して前記車体フレームの前後方向にオフセットする位置に装着される、請求項1又は2に記載の幼児用乗物。
  4. 前記ペダルユニットは、前記ボトムブラケットが前記シートチューブに対して前記車体フレームの前後方向における前側にオフセットする位置に装着される、請求項3に記載の幼児用乗物。
  5. 前記車体フレームは、当該車体フレームの左右方向における一方の外側及び他方の外側をそれぞれ向くように、互いに平行に設けられた一対の取付面を有し、
    前記ペダルユニットは、その間に一対の前記取付面を配置可能な間隔で、互いに平行に且つ前記クランク軸線に垂直に設けられた一対の取付リブを有し、
    一対の前記取付面及び一対の前記取付リブのそれぞれには、貫通孔が形成されており、
    一対の前記取付リブは、前記貫通孔に挿通される締結軸部材により一対の前記取付面に対して締結される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の幼児用乗物。
  6. 一対の前記取付リブは、その間に一対の前記取付面を隙間を介して配置可能な間隔で設けられている、請求項5に記載の幼児用乗物。
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