JP2020022935A - 浄化槽 - Google Patents

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Abstract

【課題】固液分離槽における汚泥やスカムが次の槽に流出し難い浄化槽を提供する。【解決手段】被処理水が流入する流入口P1と被処理水が流出する流出口A2とを有する固液分離槽4を備え、固液分離槽4が、流入口P1から流入してきた被処理水の流れを規制する流入部材40と、被処理水を流出口A2に案内する流出部材46とを備え、流入部材40及び流出部材46が、開口部43を有する側壁42と、底壁45とを有する。【選択図】図7

Description

本発明は、固液分離槽を備える浄化槽に関する。
この種の浄化槽として、例えば特許文献1に示される浄化槽がある。特許文献1に示される浄化槽では、被処理水が、流量調整槽から流量調整用ポンプと計量装置とを介して夾雑物除去槽(固液分離槽)へと送られ、被処理水中に含まれる固形成分(夾雑物)が被処理水から分離される。
特開2004−33863号公報
固液分離槽における被処理水の流入口に、当該流入口から流入してきた被処理水の流れを規制する流入部材が設けられており、さらに固液分離槽における被処理水の流出口に、被処理水を当該流出口に案内する流出部材が設けられている場合がある。そのような流入部材及び流出部材としては、例えば、下向きに開口する細長い移流管で構成されているものや、あるいは、横断面形状がコの字状で下部が開口している移流バッフル等で構成されているものが知られている。
しかしながら、上述の移流管や移流バッフルを介して固液分離槽内に被処理水が流入してくると、固液分離槽の底部に沈降・堆積していた汚泥が攪拌されて巻き上げられることによって、汚泥が次の槽に流出してしまう虞がある。また、固液分離槽の底部に沈降・堆積していた汚泥がスカム化して浮上したとき、浮上したスカムが、流出部材を構成する移流管や移流バッフルの開口部から流出部材の中に入り、スカムが次の槽に流出してしまう虞がある。汚泥やスカムが流出してしまうと、その後の水処理の効率を大きく低下させてしまうことがあるため、改善することが望まれている。
本発明は、固液分離槽における汚泥やスカムが次の槽に流出し難い浄化槽を提供することにある。
本発明による浄化槽は、
被処理水が流入する流入口と被処理水が流出する流出口とを有する固液分離槽を備え、
前記固液分離槽が、前記流入口から流入してきた被処理水の流れを規制する流入部材と、被処理水を前記流出口に案内する流出部材とを備え、
前記流入部材及び前記流出部材が、開口部を有する側壁と、底壁とを有する。
本構成のごとく、流入部材が底壁を備えることにより、流入部材に流入してきた被処理水の流れの勢いが底壁によって減弱されるため、固液分離槽の底部に沈降・堆積していた汚泥が攪拌され難くなる。従って、汚泥が巻き上げられるという状態が生じ難くなるため、汚泥が次の槽に流出することが抑制される。
また、本構成のごとく、流出部材が底壁を備えることにより、底壁を備えていない従来の移流管や移流バッフルの場合よりも、スカムが底部から浮上する際に固液分離槽の流出口に移流し難くなるため、スカムが次の槽に流出することが抑制される。
さらに、本構成のごとく、流入部材及び流出部材を備えることにより、被処理水が流入口から流出口へダイレクトに移流し難くなる。その結果、被処理水が固液分離槽内に滞留する時間が長くなり、効率の良い固液分離処理が実施される。
本発明においては、前記流入部材及び前記流出部材がいずれも一つの前記開口部を備え、前記流入部材の開口部が浄化槽本体の内壁面の側に開口し、前記流出部材の開口部が浄化槽本体のもう一方の内壁面の側に開口すると好適である。
本構成によれば、流入部材の開口部と流出部材の開口部との間の被処理水の移動距離が長くなるため、被処理水が固液分離槽内に滞留する時間がより一層長くなり、さらにより効率の良い固液分離処理が実施される。
本発明においては、前記固液分離槽は、浄化槽本体内部において、被処理水の移流方向にて対向する2つの隔壁によって区画されており、上流側の前記隔壁の浄化槽本体の内壁面の近くに前記流入部材が設けられ、下流側の前記隔壁の浄化槽本体のもう一方の内壁面の近くに前記流出部材が設けられていると好適である。
本構成によれば、固液分離槽における被処理水の移動経路を、より長く設定することができる。即ち、被処理水が固液分離槽内に滞留する時間がより長くなるため、より効率の良い固液分離処理が実施されることとなり、固液分離槽における汚泥やスカムが次の槽により一層流出し難くなる。
本発明においては、前記流入部材の底壁が、前記開口部の下端から上方に傾斜して設けられていると好適である。
本構成のごとく、流入部材の底壁が、開口部の下端から上方に傾斜して設けられていることによって、被処理水中に含まれる固形成分が底壁に案内されて開口部が流出され易くなるため、固形成分が流入部材の底部に溜まり難くなる。
本発明においては、前記流入部材及び前記流出部材が同じ形状を有する部材であると好適である。
本構成のごとく、流入部材と流出部材とを同じ形状とすることにより、成型に必要な生産金型を共通化することができるため、それぞれに異なる形状を有する部材を使用する場合と比べて、製造コストをより低く抑えることができる。
本発明においては、前記固液分離槽が、浄化槽本体内部において、浄化槽本体の端部にて1つの隔壁で区画されているか、もしくは被処理水の移流方向にて対向する2つの隔壁によって区画されており、前記固液分離槽における浄化槽本体の内壁面の長手方向の長さL1と、前記隔壁の最大幅L2とが、L1/L2≦1の関係を有すると好適である。
本構成によれば、浄化槽本体の内壁面の長手方向の長さL1が短い場合であっても、流入部材及び流出部材を備えることにより、被処理水が流入口から流出口へダイレクトに移流し難くなる。その結果、被処理水が固液分離槽内に滞留する時間が長くなり、効率の良い固液分離処理が実施される。
浄化槽の縦断側面概略図である。 浄化槽の横断平面概略図である。 浄化槽の運転方法を示すフローチャートである。 流入部材の斜視図である。 固液分離槽の縦断側面概略図(白抜きの矢印は被処理水の流れを示す)である。 固液分離槽の横断平面概略図(白抜きの矢印は被処理水の流れを示す)である。 固液分離槽の縦断正面概略図(白抜きの矢印は被処理水の流れを示す)である。 固液分離槽のその他の実施形態を示す横断平面概略図(白抜きの矢印は被処理水の流れを示す)である。 固液分離槽のその他の実施形態を示す横断平面概略図(白抜きの矢印は被処理水の流れを示す)である。
以下、図面に基づいて、本発明に係る浄化槽の実施形態を説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る浄化槽1の本体内部には、ばっ気型スクリーン槽2、流量調整槽3、固液分離槽4、第1ろ過槽5、担体流動槽6、担体ろ過槽7、処理水槽8、消毒槽9、放流ポンプ槽10、及び汚泥濃縮貯留槽11が備えられている。
図3に示すように、被処理水の原水は、原水流入部A1からばっ気型スクリーン槽2に流入する。そして、被処理水は、流量調整槽3、固液分離槽4、第1ろ過槽5、担体流動槽6、担体ろ過槽7、処理水槽8、消毒槽9の順に移送され、各槽において処理が施された後、放流ポンプ槽10を経て放流口A3から槽外に放流される。
図1及び図2に示すように、ばっ気型スクリーン槽2は、流入する被処理水の原水を貯留可能に構成されている。ばっ気型スクリーン槽2の内部には、原水内に混入する紙類等の夾雑物を捕捉するばっ気型スクリーン20が備えられている。
空気を排出する散気管(図示せず)が、ばっ気型スクリーン20の下方に設けられている。当該散気管の空気が、ばっ気型スクリーン20に向けて排出されると、ばっ気型スクリーン20に係止されている夾雑物が細分化される。容易に分解されない汚泥等の固形分は、ばっ気型スクリーン槽2の下部に沈殿分離される。
流量調整槽3は、比較的大きな貯留容量を備える槽であり、被処理水を一時貯留した後、一定量の被処理水を次の槽に移送するように構成されている。流量調整槽3によれば、朝夕等の特定時間に集中する流入水量のピーク量を吸収して、被処理水の流入水量の変動を緩和することが可能であるため、流量調整槽3の下流側に配置される担体流動槽6等の生物反応槽の処理性能を安定化させることができる。
流量調整槽3の底部には、図示しないブロワ装置からの空気を槽内に吹き込む散気管D1が設けられており、固形物が滞留しない程度の空気を供給することによって貯留水に攪拌作用を与えるように構成されている。散気管D1から穏やかに排出される空気の攪拌作用によって、極端な固液分離を抑制して被処理水の均一化を図ることができる。
流量調整槽3に流入した被処理水は、固液分離槽4に移送される。流量調整槽3と固液分離槽4との流路の間には、流量調整槽3から被処理水を汲み上げる水中ポンプWP、被処理水の移送量を調整する計量装置12、及び固液分離槽4の流入部材40に接続される移流管P1が設けられている。
水中ポンプWPによって汲み上げられた被処理水が、計量装置12を経た後、移流管P1(流入口に相当)を通って固液分離槽4の流入部材40の中に移送される。また計量装置12は、流量調整槽3から固液分離槽4に移送される移送量が一定となるように流量調整を行うように構成されている。
固液分離槽4は、流量調整槽3から流入した被処理水を受けて一時貯留するように構成されている。固液分離槽4によって、被処理水中に含まれる比較的大きな夾雑物、固形物、油脂等が重力沈降により分離されて、槽上部にスカム等の浮遊性の懸濁物質が貯留されると共に、槽底部に汚泥Sが貯留される。
固液分離槽4は、浄化槽1の本体内部の長手方向(被処理水の移流方向)において、対向する2つの隔壁W1,W2によって区画されており、その形状は、平面視において略矩形である。2つの隔壁W1,W2のそれぞれには、被処理水が流入する流入口と、被処理水が流出する流出口A2とが設けられている。本実施形態においては、流入口に移流管P1が挿入されている。
2つの隔壁W1,W2のそれぞれに、流入口(移流管P1)から流入してきた被処理水の流れを規制する流入部材40、及び被処理水を流出口A2に案内する流出部材46が設けられている。流入部材40が流入口を覆うように設けられており、流出部材46が流出口A2を覆うように設けられている。
図6に示すように、上流側の隔壁W1の浄化槽本体の内壁面の近くに流入部材40が設けられ、下流側の隔壁W2の浄化槽本体のもう一方の内壁面の近くに流出部材46が設けられている。即ち、本実施形態では、流入部材40が、浄化槽本体の長手方向に沿う浄化槽本体の中心線Xよりも、浄化槽本体の内壁面に近い位置に設けられており、また流出部材46が、浄化槽本体の長手方向に沿う浄化槽本体の中心線Xよりも、浄化槽本体のもう一方の内壁面に近い位置に設けられている。例えば、中止線Xから流入部材40までの水平距離を、隔壁W1の最大幅L2のおよそ20%以上とすることができ、また中止線Xから流出部材46までの水平距離についても、隔壁W2の最大幅L2のおよそ20%以上とすることができる。中止線Xから流入部材40までの水平距離を隔壁W1の最大幅L2のおよそ20%以上とし、さらに中止線Xから流出部材46までの水平距離を隔壁W2の最大幅L2のおよそ20%以上とすることで、効率の良い固液分離処理が実施されるとともに、浄化槽本体上部の点検口からの保守管理がし易くなる。
移流管P1を介して流入部材40に流入してきた被処理水は、流入部材40の開口部43から固液分離槽4内に流出した後、流出部材46の開口部43を通って流出口A2から固液分離槽4の外側に流出することになる。
本実施形態における流入部材40及び流出部材46は、固液分離槽4において、平面視で点対称の位置に配置されることが望ましく、また平面視で対角に近い位置に配置されることがさらにより望ましい。
本構成によれば、固液分離槽4における被処理水の移動経路をより長く設定することができる。即ち、被処理水が固液分離槽4内に滞留する時間がより長くなるため、より効率の良い固液分離処理が実施されることとなり、固液分離槽4における汚泥やスカムが次の槽により一層流出し難い。
また、固液分離槽4における浄化槽本体の内壁面の長手方向の長さL1と、隔壁W1、W2の最大幅L2とが、L1/L2≦1の関係を有するように構成することが望ましい。
本構成によれば、浄化槽本体の内壁面の長手方向の長さL1が隔壁W1、W2の最大幅L2に比較して短いため、浄化槽本体の長手方向に占める固液分離槽4の割合を小さくすることができる。通常、浄化槽本体の幅方向の長さは、所定の規格に従う一定の長さとなっているため、浄化槽本体の長手方向に占める固液分離槽4の割合が小さくなれば、浄化槽本体のコンパクト化が図られる。さらに、流入部材40及び流出部材46を備えることにより、被処理水が流入口(移流管P1)から流出口A2へダイレクトに移流し難くなるため、固液分離槽4の隔壁W1、W2の幅方向の距離をより有効に活用することができる。従って、たとえL1がL2より短くとも、本構成によれば、効率の良い固液分離処理が実施される。
図4〜図7に示すように、流入部材40及び流出部材46はいずれも、上方が開口している横断面がコの字状の部材である。本実施形態では、流入部材40及び流出部材46は同じ形状を有する。そのため、流出部材46の構成については、流入部材40で付した符号と同じ符号を付して説明を省略する。
流入部材40は、第1側壁41、第1側壁41の右側に設けられる第2側壁42、第1側壁41の左側に設けられる第3側壁44、及び底壁45を備える。第2側壁42には開口部43が設けられている。
本実施形態における流入部材40は、底壁45を備える。これにより、流入部材40に流入してきた被処理水の流れの勢いが底壁45によって減弱されるため、固液分離槽4の底部に沈降・堆積していた汚泥が攪拌され難くなる。従って、汚泥が巻き上げられるという状態が生じ難くなるため、汚泥が次の槽に流出することが抑制される。
また、本実施形態における流入部材40では、第2側壁42の下端付近に開口部43が設けられている。そのため、被処理水中に含まれる固形成分が流入部材40の底部に溜まり難い。
さらに、本実施形態における流入部材40では、底壁45が、開口部43の下端から上方に傾斜して設けられている。これにより、被処理水中に含まれる固形成分が底壁45に案内されて開口部43が流出され易くなるため、固形成分が流入部材40の底部により一層溜まり難くなる。
また、本実施形態では、流入部材40と流出部材46とが同じ形状を有する部材であり、成型に必要な生産金型を共通化することができるため、それぞれに異なる形状を有する部材を使用する場合と比べて、製造コストをより低く抑えることができる。
また、本実施形態では、流入部材40及び流出部材46がいずれも一つの開口部43を備え、流入部材40の開口部43が、浄化槽本体の内壁面の側に開口し、流出部材46の開口部43が、浄化槽本体のもう一方の内壁面の側に開口する。
本構成によれば、図6に示されるように、流入部材40の開口部43から流出してきた被処理水は、浄化槽本体の内壁面の側に向かって流れ、当該内壁面の付近で向きを変えると、今度は浄化槽本体のもう一方の内壁面の側に向かって流れ、さらに当該もう一方の内壁面の付近で再び向きを変えて流出部材46の開口部43に流入する。即ち、流入部材40の開口部43と流出部材46の開口部43との間の被処理水の移動距離が長くなる。そのため、被処理水が固液分離槽4内に滞留する時間がより一層長くなり、さらにより効率の良い固液分離処理が実施される。
固液分離槽4で処理された被処理水は、流出部材46の開口部43から流出部材46に流入し、隔壁W2の流出口A2を経て第1ろ過槽5に流れる。
図1〜図3に示すように、第1ろ過槽5には、複数のろ過担体からなる第1ろ過層(図示せず)が形成されている。当該第1ろ過層は複数のろ過担体を沈降堆積させた状態で形成してあることが望ましい。そのようなろ過担体の一例としては、例えば、比重約1.08、直径15mm、長さ15mmの中空円筒状担体が挙げられる。またろ過担体の素材としては、例えばポリプロピレン(PP)が挙げられる。尚、ろ過担体の形状、大きさ、素材については上記構成に限定されるものではなく、耐久性や処理性能がこれと同等以上と判断され得るような構成であればどのような構成であっても良い。
第1ろ過槽5では、第1ろ過層の上に供給された被処理水が下降流として第1ろ過層を通過し、その際に被処理水中の浮遊物質(SS)が主として捕捉される。下降流のろ過処理においては、第1ろ過層が複数のろ過担体を沈降堆積させた状態で形成してあることから、次の担体流動槽6の直前までろ過処理を行うことができる。そのため、第1ろ過槽5に沈降した汚泥が担体流動槽6へ流出する虞がなく、被処理水中に含まれる浮遊物質(SS)や汚泥をより確実に捕捉することが可能であり、担体流動槽6への有機物負荷が低減される。ろ過された被処理水は、第1ろ過槽5と担体流動槽6とを仕切る隔壁の下部に設けられている移流口(図示せず)を通って担体流動槽6に流れる。
担体流動槽6は、微生物を担持した状態で被処理水と共に流動可能に構成してある複数の流動担体60を収容保持する。また担体流動槽6の槽底部に散気管が設けられており、槽外に設置された図示しないブロワからの空気供給により、散気管D2から気泡が放出されるよう構成されている。散気管D2から気泡が放出されると、槽中央で上昇流及び槽側壁側で下降流が生じ、これにより流動担体60が槽内を旋回流動する。
担体流動槽6では、流動担体60に付着した微生物の働きにより有機物の好気分解及びアンモニア態窒素の硝化反応が行われる。流動担体60の一例としては、例えば、比重約1.01、大きさ20mm×20mmの角形スポンジ状担体が挙げられる。また流動担体60の素材としては、例えばポリウレタン(PU)が挙げられる。尚、流動担体60の形状、大きさ、素材については上記構成に限定されるものではなく、耐久性や処理性能が同等以上と判断され得るような構成であればどのような構成であっても良い。
担体流動槽6で処理された被処理水は、担体流動槽6と担体ろ過槽7とを仕切る隔壁の上部に設けられている移流口(図示せず)を介して、オーバーフローにより担体ろ過槽7に流れる。
担体ろ過槽7には、上述の第1ろ過槽5と同様に、複数のろ過担体からなる担体ろ過層(図示せず)が形成されている。当該担体ろ過層は複数のろ過担体を沈降堆積させた状態で形成してあることが望ましい。そのようなろ過担体の一例としては、例えば、比重約1.08、直径15mm、長さ15mmの中空円筒状担体が挙げられる。またろ過担体の素材としては、例えばポリプロピレン(PP)が挙げられる。尚、ろ過担体の形状、大きさ、素材については上記構成に限定されるものではなく、耐久性や処理性能がこれと同等以上と判断され得るような構成であればどのような構成であっても良い。
担体ろ過槽7では、移流口から担体ろ過層の上に供給された被処理水が下降流として担体ろ過層を通過し、その際に被処理水中の浮遊物質(SS)が主として捕捉される。ろ過された被処理水は、担体ろ過槽7と処理水槽8とを仕切る隔壁の下部に設けられている移流口(図示せず)を通って処理水槽8に流れる。
処理水槽8は、担体ろ過槽7で濾過した被処理水を一時的に貯留すると共に、担体ろ過槽7で捕捉できなかった剥離汚泥を分離し、汚泥の流出を防止する。
また処理水槽8には、循環用のエアリフトポンプ(図示せず)が設けられており、貯留された被処理水の一部が循環水として、循環返送管P2を介して固液分離槽4の流入部材40に常時移送される。尚、エアリフトポンプには、槽外に設置された図示しないブロワから空気が供給される。
処理水槽8で処理された被処理水は、処理水槽8と消毒槽9とを仕切る隔壁の上部に設けられている移流口(図示せず)を通ってオーバーフローにより消毒槽9の消毒装置(図示せず)に流れる。消毒装置で消毒剤と接触して消毒された被処理水は、放流ポンプ槽10に流下して流れ込む。
放流ポンプ槽10に流入した被処理水は、放流ポンプDPによって揚水されて放流口A3から槽外方に放流される。
また、本実施形態に係る浄化槽1の本体長手方向における流量調整槽3と固液分離槽4との間に、汚泥濃縮貯留槽11が設けられている。汚泥濃縮貯留槽11の底部には、図示しないブロワ装置からの空気を槽内に吹き込む散気管D3が設けられており、必要に応じて貯留水に攪拌作用を与えるように構成されている。また、汚泥濃縮貯留槽11には、逆洗水返送管P4、汚泥移送管P5、及び脱離液流出管P6が接続されている。
第1ろ過槽5及び担体ろ過槽7のそれぞれに、逆洗管P3と、逆洗水返送用のエアリフトポンプ(図示せず)が設けられている。逆洗管P3は、第1ろ過槽5及び担体ろ過槽7のそれぞれの底部に配置されており、槽外に設置された図示しないブロワから空気が供給されると気泡が放出するように構成されている。これにより第1ろ過層(図示せず)及び担体ろ過層(図示せず)のそれぞれのろ過担体に付着した汚泥が剥離し、第1ろ過層及び担体ろ過層の目詰まりが防止される。剥離した汚泥を含む被処理水は、エアリフトポンプの作用によって、逆洗水返送管P4を介して汚泥濃縮貯留槽11に返送される。
固液分離槽4には、汚泥移送用のエアリフトポンプAPが設けられており、このエアリフトポンプの作用によって、槽底部に貯留された汚泥が、汚泥移送管P5を介して汚泥濃縮貯留槽11に移送される。
また、汚泥濃縮貯留槽11における、汚泥を沈殿させたのちの脱離液が、脱離液流出管P6を介してオーバーフローにより流量調整槽3に流入する。
上述の浄化槽1のごとく、流入部材40が底壁45を備えることにより、流入部材40に流入してきた被処理水の流れの勢いが底壁45によって減弱されるため、固液分離槽4の底部に沈降・堆積していた汚泥Sが攪拌され難くなる。従って、汚泥Sが巻き上げられるという状態が生じ難くなるため、汚泥Sが次の槽に流出することが抑制される。さらに、流出部材46が底壁45を備えることにより、底壁45を備えていない従来の移流管や移流バッフルの場合よりも、浮上したスカムが固液分離槽4の流出口A2に移流し難くなるため、スカムが次の槽に流出することが抑制される。従って、固液分離槽4の汚泥Sやスカムが、次の槽に流出し難くなるため、その後の被処理水の処理効率が高められることとなり、結果として、浄化槽全体の小容量化を図ることも可能となる。
〔別実施形態〕
1.上述の実施形態では、固液分離槽の他に、流量調整槽、第1ろ過槽、担体流動槽、担体ろ過槽、処理水槽、消毒槽、放流ポンプ槽を備える浄化槽が記載されているが、本発明はこの構成に限定されるものではない。上述の固液分離槽を備える浄化槽であれば、他の水処理槽については、必要に応じて、上述の他の水処理槽のいずれかを省くようにしたり、あるいは、別の新たな機能を備える水処理槽を追加したりして、その構成については適宜変更して良い。
2.上述の流入部材及び流出部材の構成については、上述の実施形態における構成に限られるものではなく、例えば、底壁は必ずしも傾斜してある構成でなくとも良く、また開口部についても、一つに限らず複数の開口部を設けるようにしても良い。
3.上述の実施形態では、上流側の隔壁の浄化槽本体の内壁面の近くに流入部材が設けられ、下流側の前記隔壁の浄化槽本体のもう一方の内壁面の近くに流出部材が設けられている構成が記載されているが、この構成に限定されるものではない。例えば、図8に示すように、流入部材40の開口部43と、流出部材46の開口部43とが、互いに相反する方向に開口している場合は、流入部材40及び流出部材46がいずれも浄化槽本体の中心線X上に配置されていても良い。
4.上述の実施形態では、浄化槽本体内部の長手方向において対向する2つの隔壁によって区画され、且つ上流側の隔壁に流入部材が設けられており、下流側の隔壁に流出部材が設けられている固液分離槽が記載されているが、この構成に限定されるものではない。例えば、図9に示すように、固液分離槽4が浄化槽本体の端部において1つの隔壁W1で区画されている構成としても良く、また流入部材40および流出部材46が同じ隔壁W1の中心線Xを挟んだ左右両側に設けられている構成としても良い。
本発明は、小型の浄化槽だけでなく、中型及び大型の浄化槽にも適用することができる。
1:浄化槽
2:ばっ気型スクリーン槽
20:ばっ気型スクリーン
3:流量調整槽
4:固液分離槽
40:流入部材
41:第1側壁
42:第2側壁
43:開口部
44:第3側壁
45:底壁
46:流出部材
5:第1ろ過槽
6:担体流動槽
60:流動担体
7:担体ろ過槽
8:処理水槽
9:消毒槽
10:放流ポンプ槽
11:汚泥濃縮貯留槽
12:計量装置
D1〜D3:散気管
A1:原水流入部
A2:流出口
A3:放流口
P1:移流管(流入口に相当)
P2:循環返送管
P3:逆洗管
P4:逆洗水返送管
P5:汚泥移送管
P6:脱離液流出管
AP:汚泥移送用のエアリフトポンプ
DP:放流ポンプ
WP:水中ポンプ
W1、W2:隔壁
S:汚泥

Claims (6)

  1. 被処理水が流入する流入口と被処理水が流出する流出口とを有する固液分離槽を備え、
    前記固液分離槽が、前記流入口から流入してきた被処理水の流れを規制する流入部材と、被処理水を前記流出口に案内する流出部材とを備え、
    前記流入部材及び前記流出部材が、開口部を有する側壁と、底壁とを有する浄化槽。
  2. 前記流入部材及び前記流出部材がいずれも一つの前記開口部を備え、前記流入部材の開口部が浄化槽本体の内壁面の側に開口し、前記流出部材の開口部が浄化槽本体のもう一方の内壁面の側に開口する請求項1に記載の浄化槽。
  3. 前記固液分離槽は、浄化槽本体内部において、被処理水の移流方向にて対向する2つの隔壁によって区画されており、上流側の前記隔壁の浄化槽本体の内壁面の近くに前記流入部材が設けられ、下流側の前記隔壁の浄化槽本体のもう一方の内壁面の近くに前記流出部材が設けられている請求項2に記載の浄化槽。
  4. 前記流入部材の底壁が、前記開口部の下端から上方に傾斜して設けられている請求項1〜3のいずれか1項に記載の浄化槽。
  5. 前記流入部材及び前記流出部材が同じ形状を有する部材である請求項1〜4のいずれか1項に記載の浄化槽。
  6. 前記固液分離槽が、浄化槽本体内部において、浄化槽本体の端部にて1つの隔壁で区画されているか、もしくは被処理水の移流方向にて対向する2つの隔壁によって区画されており、前記固液分離槽における浄化槽本体の内壁面の長手方向の長さL1と、前記隔壁の最大幅L2とが、L1/L2≦1の関係を有する請求項1〜5のいずれか1項に記載の浄化槽。
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