JP5771037B2 - 汚水処理装置 - Google Patents
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Description
その結果、被処理水が各固液分離槽を流れる距離が短くなるため、複数の固液分離槽を設けるわりには、所望する沈殿分離効果が得られ難い場合が生じていた。
本発明の目的は、簡素な構成で固液分離槽の沈殿分離効果を向上させることのできる汚水処理装置を提供することにある。
本構成によれば、被処理水を固液分離槽に流入させるための流入口、及び被処理水を固液分離槽から流出させるための流出口のそれぞれを、仕切り壁において、固液分離槽の幅方向の中心を境に右側及び左側(あるいは、左側及び右側)に設けているため、被処理水が固液分離槽に流入してから流出するまでの直線距離が長くなる。その結果、固液分離槽の長手方向の長さが短い場合でも固液分離槽を被処理水が通過する距離が長くなるため、固液分離槽の沈殿分離効果が向上する。
本構成によれば、被処理水を固液分離槽に流入させるための流入口、及び被処理水を固液分離槽から流出させるための流出口のそれぞれを、仕切り壁において、固液分離槽の幅方向の中心を境に右側及び左側(あるいは、左側及び右側)に設けているため、被処理水が固液分離槽に流入してから流出するまでの直線距離が長くなる。その結果、固液分離槽の長手方向の長さが短い場合でも固液分離槽を被処理水が通過する距離が長くなるため、固液分離槽の沈殿分離効果が向上する。
また本構成のごとく、原水槽を下流側の処理槽の仕切り壁側に配置し、原水槽の幅を固液分離槽の幅よりも短くし、固液分離槽の流入口を、原水槽との仕切り壁の上流側壁側に設けることによって、原水槽に流入してきた被処理水は、原水槽から固液分離槽へ上流側壁側に向かって移流し、固液分離槽内を幅方向に向かって流れ、処理槽へは下流側壁側に向かって移流する。つまり、被処理水を、原水槽の周りを流れるように移流させることができる。これにより、装置に流入してきた被処理水の原水が、処理槽に移流するまでの被処理水の移動距離をより長く設定することができ、固液分離槽の沈殿分離効果がより向上する。
本構成のごとく、さらなる第2の固液分離槽を設けることによって、原水槽から固液分離槽に移流した被処理水は、原水槽と第2固液分離槽との仕切り壁に沿って流れ、第2固液分離槽に移流し、その後処理槽に移流するので、被処理水が固液分離処理される距離を長くすることができ、さらにより確実に被処理水の固液分離を行うことができる。
本構成によれば、被処理水を固液分離槽に流入させるための流入口、及び被処理水を固液分離槽から流出させるための流出口のそれぞれを、仕切り壁において、固液分離槽の幅方向の中心を境に右側及び左側(あるいは、左側及び右側)に設けているため、被処理水が固液分離槽に流入してから流出するまでの直線距離が長くなる。その結果、固液分離槽の長手方向の長さが短い場合でも固液分離槽を被処理水が通過する距離が長くなるため、固液分離槽の沈殿分離効果が向上する。
また本構成のごとく、原水槽が、流入する被処理水の原水を上部から受け入れる好気ろ床部と、該好気ろ床部に下から空気を供給する散気管とを備えることによって、被処理水が好気ろ床部で一旦捉えられ、散気管のばっ気によって攪拌されて分解される。これにより、原水槽における沈降汚泥が発生し難くなる。
また本構成のごとく、流入口と好気ろ床部の下方とを連通させる連通路が設けられているので、原水槽で発生した汚泥をスムーズに固液分離槽へ移流させることができる。また、流入口を固液分離槽の上下方向の中間部に設けているので、固液分離槽の上方に溜まっているスカムや下方に沈降している沈降汚泥を乱す虞が低くなるので、固液分離槽での汚泥貯留能力を高めることができる。
図1及び図2に示すように、浄化槽1は、底面2の四辺のそれぞれから上流側壁3、下流側壁4、右側壁5、及び左側壁6が立設し、上流側壁3と前記下流側壁4とが対向し、右側壁5と左側壁6とが対向して配置される本体部7を備える。尚、上流側壁3及び下流側壁4が位置する方向を長手方向Xとし、右側壁5及び左側壁6が位置する方向を幅方向Yとする。
図5に示すように、第2実施形態においては、好気ろ床槽Aの幅が、固液分離槽B1の幅のおよそ半分程度に設定されており、さらに、嫌気ろ床槽C(処理槽)の上流側壁3側の仕切り壁W2側で、好気ろ床槽Aに隣接して第2固液分離槽B2が設けられている。本実施形態では、好気ろ床槽Aは、固液分離槽B1の幅方向Yの中心Zよりも右側(右側壁5側)に偏心して配置され、第2固液分離槽B2は、固液分離槽B1の下流側で、且つ好気ろ床槽Aの左側(左側壁6側)に配置され、好気ろ床槽Aと第2固液分離槽B2は、下流の嫌気ろ床槽Cに隣接するように配置される。
図6に示すように、第3実施形態においては、本体部7の中に、長手方向Xの上流側壁3側から、汚水の原水を受ける原水槽としての好気ろ床槽A、及び汚水の固液分離を行う固液分離槽B1が順に配置され仕切り壁W1で区画されている。
1.上述の第1〜第3実施形態の好気ろ床槽A及び固液分離槽B1に関して、浄化槽1の幅方向Yの中心Zを通る長手方向Xに延びる線を軸として線対称となるように、左右の構成を入れ替えて構成しても良い。即ち、第1及び第2実施形態では、流出口20を、仕切り壁Wにおいて、固液分離槽B1の幅方向Yの中心Zよりも左側(左側壁6側)に設け、流出口20を仕切り壁Wにおいて、固液分離槽B1の幅方向Yの中心Zよりも右側(右側壁5側)に設けても良い。また、第3実施形態では、流出口20を、仕切り壁Wにおいて、固液分離槽B1の幅方向Yの中心Zよりも右側(右側壁5側)に設け、流出口20を仕切り壁Wにおいて、固液分離槽B1の幅方向Yの中心Zよりも左側(左側壁6側)に設けても良い。
2.上述の実施形態では、処理槽として嫌気ろ床槽C、担体流動槽D、沈殿槽E、消毒槽Gの構成としたが、これに限定されるものではなく、処理槽は、固液分離処理、嫌気処理、好気処理などを行う処理槽の組合せであれば良い。
2 底面
3 上流側壁
4 下流側壁
5 右側壁
6 左側壁
7 本体部
10 好気ろ床部
12 嫌気ろ床部
19 流入口
20 流出口
A 好気ろ床槽(原水槽)
B1 固液分離槽
B2 第2固液分離槽
C 嫌気ろ床槽(処理槽)
W 仕切り壁
X 長手方向
Y 幅方向
Z 幅方向の中心
Claims (4)
- 底面の四辺のそれぞれから上流側壁、下流側壁、右側壁、及び左側壁が立設し、
前記上流側壁と前記下流側壁とが対向し、前記右側壁と前記左側壁とが対向し、被処理水が前記上流側壁側から流入して前記下流側壁側から放流され、前記上流側壁及び前記下流側壁が位置する方向を長手方向とし、前記右側壁及び前記左側壁が位置する方向を幅方向とする本体部を備え、
前記本体部の中に、被処理水の移流方向の上流側から、被処理水の原水を受ける原水槽、被処理水の固液分離を行う固液分離槽、及び被処理水を処理する処理槽が順に配置され仕切り壁で区画されている汚水処理装置において、
前記原水槽の被処理水を前記固液分離槽に流入させるための流入口を、前記固液分離槽の幅方向の中心よりも右側の仕切り壁の上下方向の中間部に設け、前記固液分離槽の被処理水を前記処理槽に流入させるための流出口を、前記固液分離槽の幅方向の中心よりも左側の仕切り壁の上下方向の中間部に設けるか、あるいは、前記流入口を前記固液分離槽の幅方向の中心よりも左側の仕切り壁の上下方向の中間部に設け、前記流出口を前記固液分離槽の幅方向の中心よりも右側の仕切り壁の上下方向の中間部に設けてある汚水処理装置。 - 底面の四辺のそれぞれから上流側壁、下流側壁、右側壁、及び左側壁が立設し、
前記上流側壁と前記下流側壁とが対向し、前記右側壁と前記左側壁とが対向し、被処理水が前記上流側壁側から流入して前記下流側壁側から放流され、前記上流側壁及び前記下流側壁が位置する方向を長手方向とし、前記右側壁及び前記左側壁が位置する方向を幅方向とする本体部を備え、
前記本体部の中に、被処理水の移流方向の上流側から、被処理水の原水を受ける原水槽、被処理水の固液分離を行う固液分離槽、及び被処理水を処理する処理槽が順に配置され仕切り壁で区画されている汚水処理装置において、
前記原水槽の被処理水を前記固液分離槽に流入させるための流入口を、前記固液分離槽の幅方向の中心よりも右側の仕切り壁に設け、前記固液分離槽の被処理水を前記処理槽に流入させるための流出口を、前記固液分離槽の幅方向の中心よりも左側の仕切り壁に設けるか、あるいは、前記流入口を前記固液分離槽の幅方向の中心よりも左側の仕切り壁に設け、前記流出口を前記固液分離槽の幅方向の中心よりも右側の仕切り壁に設けてあり、
前記処理槽は、前記本体部の長手方向を区画する仕切り壁の下流側壁側に設けられ、前記原水槽が、前記長手方向を区画する仕切り壁側に配置され、前記原水槽の幅が、前記固液分離槽の幅よりも短く設定され、前記固液分離槽の前記流入口が、前記原水槽と前記固液分離槽との仕切り壁の上流側壁側に設けられている汚水処理装置。 - 被処理水の固液分離を行う第2固液分離槽が、前記固液分離槽と前記処理槽との間で、前記原水槽の幅方向に隣接して設けられている請求項2に記載の汚水処理装置。
- 底面の四辺のそれぞれから上流側壁、下流側壁、右側壁、及び左側壁が立設し、
前記上流側壁と前記下流側壁とが対向し、前記右側壁と前記左側壁とが対向し、被処理水が前記上流側壁側から流入して前記下流側壁側から放流され、前記上流側壁及び前記下流側壁が位置する方向を長手方向とし、前記右側壁及び前記左側壁が位置する方向を幅方向とする本体部を備え、
前記本体部の中に、被処理水の移流方向の上流側から、被処理水の原水を受ける原水槽、被処理水の固液分離を行う固液分離槽、及び被処理水を処理する処理槽が順に配置され仕切り壁で区画されている汚水処理装置において、
前記原水槽の被処理水を前記固液分離槽に流入させるための流入口を、前記固液分離槽の幅方向の中心よりも右側の仕切り壁に設け、前記固液分離槽の被処理水を前記処理槽に流入させるための流出口を、前記固液分離槽の幅方向の中心よりも左側の仕切り壁に設けるか、あるいは、前記流入口を前記固液分離槽の幅方向の中心よりも左側の仕切り壁に設け、前記流出口を前記固液分離槽の幅方向の中心よりも右側の仕切り壁に設けてあり、
前記原水槽が、流入する被処理水の原水を上部から受け入れる好気ろ床部と、該好気ろ床部に下から空気を供給する散気管とを備え、前記流入口が、前記固液分離槽の上下方向の中間部に設けられ、前記好気ろ床部の下方と、前記流入口を連通させる連通路が設けられている汚水処理装置。
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JP2011075776A JP5771037B2 (ja) | 2011-03-30 | 2011-03-30 | 汚水処理装置 |
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JP2011075776A JP5771037B2 (ja) | 2011-03-30 | 2011-03-30 | 汚水処理装置 |
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JP2011075776A Active JP5771037B2 (ja) | 2011-03-30 | 2011-03-30 | 汚水処理装置 |
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