JP2020019493A - チューブ容器 - Google Patents

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数広 橋本
Kazuhiro Hashimoto
数広 橋本
隆 宮
Takashi Miya
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Abstract

【課題】遮光性、酸素バリア性、並びに光沢性及び光輝性を向上させたチューブ容器を提案する。【解決手段】本開示に係るチューブ容器100は、内容物の収容空間Sを形成する胴部1aが複数材料による積層構造を有するチューブ容器100であって、積層構造は、金属箔を有するバリア層と、バリア層の外側に設けられベース材の少なくとも片面に金属蒸着膜を形成した高反射層19とを備えることを特徴とする。【選択図】図3

Description

本開示は、胴部の押圧によって内容物を注出可能なチューブ容器に関する。
化粧料、練り歯磨き、薬剤又は調味料等を内容物として充填し、容器の胴部を押圧することによって内容物を注出可能なチューブ容器は、内容物の劣化を抑制するために、外部の光に対する遮光性に優れると共に、ガスバリア性を備えたものが求められている。
例えば、特許文献1には、金属蒸着層とバリア層とを有し、遮光性及びガスバリア性に加えて光沢性を備えることを目的としたチューブ容器が開示されている。
特開2017−114508号公報
しかしながら、特許文献1に記載のチューブ容器では、バリア層として樹脂フィルムに蒸着膜を形成した構成を有しており、遮光性及びガスバリア性の点で、未だ改善の余地があった。
本開示は、このような問題点を解決することを課題とするものであり、その目的は、遮光性、酸素バリア性、並びに光沢性及び光輝性を向上させたチューブ容器を提案することである。
本開示のチューブ容器は、
内容物の収容空間を形成する胴部が複数材料による積層構造を有するチューブ容器であって、
前記積層構造は、金属箔を有するバリア層と、該バリア層の外側に設けられベース材の少なくとも片面に金属蒸着膜を形成した高反射層と
を備えることを特徴とする。
また、本開示のチューブ容器は、上記構成において、前記金属箔はアルミニウム箔であり、前記金属蒸着膜はアルミニウム蒸着膜であることが好ましい。
また、本開示のチューブ容器は、上記構成において、前記金属蒸着膜は、前記ベース材の内側面に形成されていることが好ましい。
また、本開示のチューブ容器は、上記構成において、前記ベース材の外側面に印刷が施されていることが好ましい。
また、本開示のチューブ容器は、上記構成において、前記金属蒸着膜の表面粗さは、前記金属箔の表面粗さよりも小さいことが好ましい。
また、本開示のチューブ容器は、上記構成において、前記高反射層の内側に、少なくとも1つのポリオレフィン樹脂層を更に備え、該ポリオレフィン樹脂層の厚みは、前記バリア層及び前記高反射層の厚みよりも大きいことが好ましい。
本開示によれば、遮光性、酸素バリア性、並びに光沢性及び光輝性を向上させたチューブ容器を提案することができる。
本開示の一実施形態に係るチューブ容器の正面図である。 本開示の一実施形態に係るチューブ容器を構成する容器本体(底部のシール無し)の正面断面図である。 本開示の一実施形態に係るチューブ容器の胴部の層構成を示す図である。 チューブ容器の実施例及び比較例における、胴部の層構成を示す図である。
以下、図面を参照して、本開示をより具体的に説明する。
図1は、本開示の一実施形態であるチューブ容器100の構成を示す正面図である。チューブ容器100は、内容物の収容空間S(図2参照)を形成する容器本体1と、容器本体1の口部42(図2参照)に装着される注出キャップ2と、注出キャップ2の注出孔を閉塞する蓋体3とを備えている。なお、本明細書、特許請求の範囲、要約書および図面では、蓋体3が位置する側を上方(図1における上側)とし、容器本体1が位置する側を下方(図1における下側)とする。また、容器本体1の層構成の説明においては、収容空間S側を内側とし、容器本体1の外周面側を外側とする。
まず、容器本体1について説明する。容器本体1は、図1に示すように、内容物の収容空間Sを形成し、押圧することで内容物を注出する胴部1aと、上方に向けて開口し注出キャップ2を装着する口部42と、胴部1aの下端を閉塞する底部1bとを備えている。容器本体1の製造方法としては、例えば図2に示すようにチューブ体30とヘッド40を組み合わせて形成することができる。
チューブ体30は、例えば、帯状に成形された積層構造を有するラミネートシート31を、その両側端31a,31bがオーバーラップ部32において周方向に僅かにオーバーラップするようにして丸め、当該オーバーラップ部32において高周波シールやヒートシール等の手段によって両側端31a,31bの両断面が露出しないように潰しながら溶着することによって略円筒状に形成することができる。本実施形態において、チューブ体30は略円筒状とされているが、略筒状であれば、例えば略楕円筒状とすることもできる。
ヘッド40は、本実施形態では、円錐台形状に形成された肩部41を有している。ヘッド40は、例えば肩部41の外周縁がチューブ体30の上端に全周に亘って溶着されることで、チューブ体30に一体に連ねて設けることができる。ヘッド40は、また、上述のチューブ体30をヘッド40の材料と共に金型に装着し、圧縮成形を行うことによってチューブ体30と一体形成することもできる。
肩部41の中心部分には、円筒状の口部42が上方に向かって突出して設けられている。口部42の先端は、内容物の収容空間Sに通じる開口42aとなっている。口部42の外周面には、口部42に注出キャップ2を装着するための環状突部42bが設けられている。
このような略円筒形を有するチューブ体30の下部の開放端を通して内容物を収容空間S内に充填した後、当該開放端をヒートシール等の手段により閉塞して底部1bを形成することによって容器本体1を構成することができる。
本実施形態において、容器本体1の胴部1aは、図3に示す層構成を有している。すなわち、容器本体1の胴部1aは、収容空間S側である内側より順に、内側シール層11、ドライラミネート(DL)接着層23、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム層13、押出ポリエチレン(PE)層14、ポリエチレン(PE)フィルムによるポリオレフィン樹脂層15、押出ポリエチレン(PE)層16、バリア層としてのアルミニウム(AL)箔17、ドライラミネート(DL)接着層25、PETフィルムの外側にグラビア印刷を施し、内側にアルミニウムを蒸着した高反射層19、ドライラミネート接着層27、及び外側シール層21を備えている。なお、容器本体1における胴部1a以外の部位は、胴部1aと同一の層構成を有していてもよいし、一部の層を省略したり、一部の層を付加した構成であってもよい。
アルミニウム箔17は、遮光性、酸素バリア性及び水蒸気バリア性を備えたバリア層として機能する。アルミニウム箔17の厚みは、必要な遮光性、酸素バリア性及び水蒸気バリア性を確保しつつ、胴部1aの可撓性及び復元性等を確保し得る観点から7μm〜20μmの範囲であることが好ましい。本実施形態では、アルミニウム箔17の厚みは約12μmである。なお、バリア層として、アルミニウム以外の金属箔(例えば、金箔、銀箔、白金箔、銅箔、チタン箔、錫箔など)を用いるように構成してもよい。
高反射層19は、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム製のベース材の一方の面(内側面)にアルミニウム蒸着膜が形成され、他方の面(外側面)に装飾のためのグラビア印刷が施されている。本実施形態において、アルミニウム蒸着膜は、表面粗さが小さいベース材の片面に形成されるため同様に表面粗さが小さく入射光の散乱が少ないことから、薄肉でありながら高い光反射率(光沢度)を得ることができる。本実施形態では、ベース材の厚みは約12μmであり、アルミニウム蒸着膜の厚みは約100nmである。アルミニウム蒸着膜の厚みは、高反射率(光沢度)を得るために、50nm以上であることが好ましい。なお、アルミニウム蒸着膜に代えて、金、銀、白金、亜鉛、ニッケル等の他の金属蒸着膜を形成するように構成してもよい。
本実施形態では、ベース材の外側面にグラビア印刷を施すと共に、内側面にアルミニウム蒸着膜を施すことで容器本体1の装飾性と光沢性及び光輝性とを両立させている。出願人が鋭意検討した結果、アルミニウム蒸着膜の上に更にグラビア印刷を施すと、アルミニウム蒸着膜がグラビア印刷に用いる有機溶剤によって劣化し所望の反射率が得られない場合があった。従って、アルミニウム蒸着膜とグラビア印刷による装飾は、ベース材の異なる面に形成する必要がある。また、アルミニウム蒸着膜をベース材の外側に形成すると、ベース材の内側に形成したグラビア印刷による装飾の視認性が低下する。以上の理由により、高反射層19は、ベース材の外側にグラビア印刷による装飾を施し、ベース材の内側にアルミニウム蒸着膜を形成する構成としている。なお、ベース材には、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム以外の各種樹脂製フィルムを用いてもよく、金属蒸着膜の表面粗さを小さく抑えることができればよい。金属蒸着膜の表面粗さは、金属箔の表面粗さよりも小さいことが好ましい。
本実施形態では、高反射層19は、図3に示すように、ドライラミネート(DL)接着層25によりアルミニウム箔17の外側面と接着されている。ドライラミネート接着層25は、積層前の一方のフィルムに接着剤を塗布し乾燥させた後に、もう一方のフィルムに圧着により貼り合わせるための接着層である。
外側シール層21は、柔軟性、透明性及びシール性を備えた直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)によって構成されている。本実施形態において、外側シール層21の厚みは約60μmである。外側シール層21は、ドライラミネート接着層27によって、高反射層19の外側面に接着されている。
内側シール層11は、外側シール層21と同様に柔軟性、透明性及びシール性を備えた直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)によって構成されている。本実施形態において、内側シール層11の厚みは約80μmである。
内側シール層11の外側面には、ドライラミネート接着層23を介して、PETフィルム層13が接着されている。本実施形態では、PETフィルム層13の厚みは約12μmである。
上述の内側シール層11とPETフィルム層13の積層体は、PETフィルム層13の外側面に接着強度を高めるためのアンカーコート(AC)層13aを塗布し、押出ポリエチレン層14を接着層としてポリオレフィン樹脂層15と接着される。本実施形態では、押出ポリエチレン層14の厚みは約30μmである。
ポリオレフィン樹脂層15は、本実施形態ではポリエチレン(PE)で形成されたフィルム部材である。ポリオレフィン樹脂層15に用いるポリエチレンには、例えば低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)又は高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)を用いることができる。特にLLDPEを用いた場合には、容器本体1の胴部1aに高いスクイズ性を付与することができる。ポリオレフィン樹脂層15の厚みは、容器本体1の胴部1aの可撓性及び復元性等を確保し得る観点から60μm〜200μmの範囲であることが好ましい。本実施形態では、ポリオレフィン樹脂層15の厚みは約100μmである。このように、ポリオレフィン樹脂層15の厚みをバリア層及び高反射層19の厚みよりも大きく形成することで、胴部1aの復元性を確保することができる。なお、ポリオレフィン樹脂層15の構成は上記態様には限定されず、ポリエチレン以外のポリオレフィン樹脂であるポリプロピレン等を用いてもよい。また、ポリオレフィン樹脂以外の各種樹脂を用いてもよい。
アルミニウム箔17、高反射層19及び外側シール層21の積層体には、アルミニウム箔17の内側面にAC層17aが塗布される。そして、押出ポリエチレン層16を接着層として、内側シール層11、PETフィルム層13及びポリオレフィン樹脂層15の積層体と接着される。本実施形態では、押出ポリエチレン層16の厚みは約30μmである。
次に、注出キャップ2について説明する。注出キャップ2は、容器本体1の収容空間S内の内容物を外部に注出するための注出孔を備えており、容器本体1の口部42の環状突部42bにアンダーカット係合により装着されている。また、注出キャップ2の上方には、注出孔を覆う蓋体3が設けられている。蓋体3は、図示しないヒンジによって注出キャップ2と一体的に形成されており、蓋体3をヒンジ周りに回動させることで、注出孔を開放したり、蓋体3で注出孔を閉塞することができる。なお、注出キャップ2の容器本体1への装着は、上述のアンダーカット係合に限定されず、容器本体1の口部42に形成された雄ねじ部に注出キャップ2をねじ係合させる等によって装着するように構成してもよい。
上記のように構成されるチューブ容器100から内容物を注出するにあたっては、蓋体3をヒンジ周りに回動させて注出孔を開放状態とした後、注出孔が塗布領域に対向するようにチューブ容器100を姿勢変更して、胴部1aを押圧(スクイズ)する。これにより、容器本体1の収容空間S内の圧力が高まり、内容物が注出孔から外部に注出される。
所要量の内容物を注出した後は、胴部1aへの押圧を解除する。これによって収容空間S内の圧力が外気圧へと戻り、容器本体1の胴部1aは、それ自身の復元力により元の形状へと戻る。容器本体1の胴部1aは、バリア層としてのアルミニウム箔17、並びに光沢性及び光輝性向上のための高反射層19よりも厚みが大きなポリオレフィン樹脂層15を有している。そのため、胴部1aの押圧の解除に伴い、その材料特性に起因した変形に対する優れた復元性により胴部1aは押圧前の元の形状へと戻る。
以上述べたように、本実施形態に係るチューブ容器100は、内容物の収容空間Sを形成する胴部1aが複数材料による積層構造を有するチューブ容器100であって、積層構造は、金属箔を有するバリア層と、バリア層の外側に設けられベース材の少なくとも片面に金属蒸着膜を形成した高反射層19とを備えるように構成した。このような構成の採用によって、バリア層によって容器本体1の遮光性及び酸素バリア性を高めると共に、高反射層19により容器本体1の光沢性及び光輝性を高めることが出来るので、遮光性、酸素バリア性、並びに光沢性及び光輝性を向上させたチューブ容器100を実現することができる。
また、本実施形態では、金属箔はアルミニウム箔17であり、金属蒸着膜はアルミニウム蒸着膜であるように構成した。このような構成の採用によって、チューブ容器100に量産性が高いアルミニウム箔17及びアルミニウム蒸着膜を用いることが出来るので、大量生産に適した安価なチューブ容器100を提供することが出来る。
また、本実施形態では、金属蒸着膜は、ベース材の内側面に形成されるように構成した。このような構成の採用によって、高反射層19における利用者が視認可能な外側面に装飾を施し易くすることができるので、装飾と光沢性及び光輝性向上の双方によってチューブ容器100の美観を向上させることができる。
また、本実施形態では、ベース材の外側面に印刷が施されるように構成した。このような構成の採用によって、印刷による装飾と光沢性及び光輝性向上の双方によってチューブ容器100の美観を向上させることができる。
また、本実施形態では、金属蒸着膜の表面粗さは、金属箔の表面粗さよりも小さくなるように構成した。このような構成の採用によって、金属蒸着膜の光沢性及び光輝性を更に向上させてチューブ容器100の美観を向上させることができる。
また、本実施形態では、高反射層19の内側に、少なくとも1つのポリオレフィン樹脂層15を更に備え、ポリオレフィン樹脂層15の厚みは、バリア層及び高反射層19の厚みよりも大きくなるように構成した。このような構成の採用によって、内容物を注出させるために容器本体1の胴部1aを押圧した後に押圧解除すると、ポリオレフィン樹脂層15の材料特性に起因した変形に対する優れた復元性によって、胴部1aは押圧前の元の形状へと戻ることができる。
本開示を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部に含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。本発明の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。
例えば、本実施形態では、高反射層19は、ベース材の外側面にグラビア印刷による装飾を施すと共に内側面にアルミニウム蒸着膜を形成するように構成したが、この態様には限定されない。ベース材の外側面に印刷による装飾を施さなくてもよく、その場合アルミニウム蒸着膜は、ベース材の外側面に形成してもよい。また、アルミニウム蒸着膜をベース材の両面に形成してもよい。
次に、図1に示すチューブ容器100の胴部1aの層構成について、図4に示すような5通りの層構成を用意し、各層構成について遮光性、酸素バリア性及び光沢度について定量化をおこなった(表1参照)。図4は、5通りの層構成のうち、本開示のチューブ容器100の実施例を最上段に示し、2段目以降に、比較例1乃至4を示している。
実施例は、図3に示す本開示の実施形態と同一の層構成であり、収容空間側である内側より順に、内側シール層(LLDPE:80μm)、ドライラミネート(DL)接着層、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム層:12μm、押出ポリエチレン(PE)層:30μm、ポリエチレン(PE)フィルム:100μmによるポリオレフィン樹脂層、押出ポリエチレン(PE)層:30μm、バリア層としてのアルミニウム(AL)箔:12μm、ドライラミネート(DL)接着層、PETフィルム:12μmの外側面にグラビア印刷を施し、内側面にアルミニウムを蒸着した高反射層、ドライラミネート接着層、及び外側シール層(LLDPE:60μm)を備えている。
比較例1は、上述の実施例と比較して、高反射層の代わりに、PETフィルム:12μmの内側面にグラビア印刷のみを施したPET樹脂層を配置し、外側シール層として直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE):60μmの代わりに低密度ポリエチレン(LDPE):60μmを配置している。
比較例2は、実施例と比較して、高反射層の代わりに、PETフィルム:12μmの内側面にグラビア印刷のみを施したPET樹脂層を配置している。
比較例3は、実施例と比較して、高反射層の代わりに、PETフィルム:12μmの内側面にグラビア印刷のみを施したPET樹脂層を配置し、アルミニウム箔の代わりにPETフィルムにアルミニウム蒸着膜を蒸着した層を配置し、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム:12μmを削除し、ポリオレフィン樹脂層の厚みを150μmへと変更している。
比較例4は、実施例と比較して、アルミニウム箔:12μm、及びポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム:12μmを削除し、ポリオレフィン樹脂層の厚みを150μmへと変更している。
表1は、実施例、及び比較例1乃至4について、遮光性[%]、酸素バリア性[ml/day/pkg]及び光沢度[%]を評価した結果を示している。
表1における遮光性[%]は、200nm〜700nmの波長範囲における最大透過率を示しており、遮光性:0.3%未満が、内容物の変質を抑制するために必要とされる遮光性の目安である。
表1における酸素バリア性[ml/day/pkg]は、MOCON社製酸素透過率測定装置(OX−TRAN2/20)を用いて測定された、容器外雰囲気:大気(O:21%)、容器外温度:23℃、容器外相対湿度:55%、容器内雰囲気:N、容器内温度:23℃、容器内相対湿度:90%の条件下で、容器外から容器内に1日あたりに入り込む酸素量[ml]である。酸素バリア性:0.03[ml/day/pkg]未満が、内容物の変質を抑制するために必要とされる酸素バリア性の目安である。
表1における光沢度[%]は、鏡面光沢度の測定方法(JIS Z8741)に準拠した測定であり、基準となる面の鏡面反射率を100%としたときの試料面での反射率で定義される。入射角及び受光角は、それぞれ60度である。光沢度:150[%]以上が、高輝度な金属の光沢感を有することで十分な美観が得られるための必要条件の目安である。
Figure 2020019493
表1に評価結果を示す。遮光性及び酸素バリア性については、層構成にアルミニウム箔を含む実施例、比較例1及び比較例2において良好な結果が得られている。アルミニウムが素材として遮光性やガスバリア性に優れていることに加え、実施例に用いられているアルミニウム箔は遮光性及び酸素バリア性を確保するのに十分な約12μmの厚みを有しているからであると考えられる。一方、比較例3及び比較例4は、遮光性及び酸素バリア性の点において必要性能を満たすことができていない。比較例3及び比較例4はアルミニウム箔を有しておらず、アルミニウム蒸着膜を有しているものの厚みがアルミニウム箔と比べて薄いため、十分な遮光性及び酸素バリア性を備えることができないと考えられる。
光沢性及び光輝性の尺度となる光沢度については、層構成にアルミニウム蒸着膜を含む実施例、比較例3及び比較例4において良好な結果が得られている。アルミニウムは銀白色を有し、素材として反射率が高くなり易いことに加え、アルミニウム蒸着膜は、表面粗さが小さい樹脂性のベース材(本実施例ではPETフィルム)の表面に形成されているために表面粗さが同様に小さい。従って、所定の入射角からの入射光があまり散乱されず所定の受光角で反射されるため、光沢性及び光輝性に優れるものと考えられる。
上述のように、本実施例では、アルミニウム箔とアルミニウム蒸着膜を重ねることで、互いの長所(アルミニウム箔では厚みが厚いため光や酸素を透過させない。アルミニウム蒸着膜は表面粗さが小さいため入射光が散乱しにくく光沢度が高い。)を組み合わせて遮光性、酸素バリア性、並びに光沢性及び光輝性の全ての性能を満足することができる。
本開示によれば、遮光性、酸素バリア性、並びに光沢性及び光輝性を向上させたチューブ容器100を提案することが可能となる。
1 容器本体
1a 胴部
1b 底部
2 注出キャップ
3 蓋体
11 内側シール層
13 ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム層
13a アンカーコート(AC)層
14 押出ポリエチレン(PE)層
15 ポリオレフィン樹脂層
16 押出ポリエチレン(PE)層
17 アルミニウム箔
17a アンカーコート(AC)層
19 高反射層
21 外側シール層
23 ドライラミネート接着層
25 ドライラミネート接着層
27 ドライラミネート接着層
30 チューブ体
31 ラミネートシート
31a,31b 側端
32 オーバーラップ部
40 ヘッド
41 肩部
42 口部
42a 開口
42b 環状突部
100 チューブ容器
S 収容空間

Claims (6)

  1. 内容物の収容空間を形成する胴部が複数材料による積層構造を有するチューブ容器であって、
    前記積層構造は、金属箔を有するバリア層と、該バリア層の外側に設けられベース材の少なくとも片面に金属蒸着膜を形成した高反射層と
    を備えることを特徴とするチューブ容器。
  2. 前記金属箔はアルミニウム箔であり、前記金属蒸着膜はアルミニウム蒸着膜である、請求項1に記載のチューブ容器。
  3. 前記金属蒸着膜は、前記ベース材の内側面に形成されている、請求項1又は2に記載のチューブ容器。
  4. 前記ベース材の外側面に印刷が施されている、請求項3に記載のチューブ容器。
  5. 前記金属蒸着膜の表面粗さは、前記金属箔の表面粗さよりも小さい、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のチューブ容器。
  6. 前記高反射層の内側に、少なくとも1つのポリオレフィン樹脂層を更に備え、該ポリオレフィン樹脂層の厚みは、前記バリア層及び前記高反射層の厚みよりも大きい、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のチューブ容器。
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