JP2020014433A - たばこ加熱器用開閉機構、たばこ加熱器用開閉機構の組立方法及び開閉機構 - Google Patents

たばこ加熱器用開閉機構、たばこ加熱器用開閉機構の組立方法及び開閉機構 Download PDF

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Abstract

【課題】スムース且つ快適に開口部を開閉可能なたばこ挿入用開口部の開閉機構を有する加熱式たばこ用加熱器を提供する。【解決手段】開口部21、固定側ばね掛け部24、及びガイド部を有するベース20と、前記開口部21を開閉するよう前記ガイド部に沿って所定の移動範囲において移動自在であって、可動側ばね掛け部53a、b、cを有する蓋部材と、前記固定側ばね掛け部24に第1腕部61が固定され。前記可動側ばね掛け部53a、b、cに第2腕部62a、b、cが連結された付勢部材60a、b、cと、を備え、前記可動側ばね掛け部53a、b、cが前記所定の移動範囲内において、ベース側ばね掛け部24との距離が最短になる位置53bを境界として、開閉部材に対して与える付勢力の方向が開き方向と閉じ方向とで変化する。【選択図】図6

Description

本発明の一態様は、加熱式たばこに用いられる加熱器用の開閉機構に関する。
加熱式たばこは、紙巻きたばこの代用品として、近年流通し始めている。このような加熱式たばこでは、たばこを加熱するための加熱装置が必要となるため、たばこを挿入して加熱する構成が採用されている。加熱装置におけるたばこの挿入口は、外部からの塵などの侵入を防止するために、簡易的な開閉機構が用いられる構成になっている。
国際公開第2017/194766号
しかしながら、従来の加熱式たばこ用の加熱装置の開閉機構では、加熱式たばこの挿入口をスムース、快適、かつ確実に開閉し、さらに装置のデザインの自由度に対応できる耐久性に優れた構成において課題を有していた。
本発明は、上記課題を解決するために次のような手段を採る。なお、以下の説明において、発明の理解を容易にするために図面中の符号等を括弧書きで付記するが、本発明の各構成要素はこれらの付記したものに限定されるものではなく、当業者が技術的に理解しうる範囲にまで広く解釈されるべきものである。
本発明の一の手段は、
開口部(21)、固定側ばね掛け部(24)、及びガイド部(23)を有するベースと、
前記開口部を開閉するよう前記ガイド部に沿って所定の移動範囲において移動自在であって、可動側ばね掛け部(53)を有する蓋部材(40、50)と、
前記固定側ばね掛け部(24)に第1腕部(61)が固定され、前記可動側ばね掛け部(53)に第2腕部(62)が連結された付勢部材(60)と、を備え、
前記可動側ばね掛け部及び前記固定側ばね掛け部の一方は、軸状の第1軸部(531)と、前記第1軸部の端部に配置された前記第1軸部より大きい径を有する大径部(532)と、を有し、
前記可動側ばね掛け部及び前記固定側ばね掛け部の他方は、軸状の第2軸部(24)を有し、
前記可動側ばね掛け部及び前記固定側ばね掛け部の前記一方に掛け止められた前記第1腕部及び前記第2腕部の一方(62)の先端部の先端巻回部(622)は、前記第1腕部及び前記第2腕部の前記他方(61)の先端部の先端巻回部(612)よりも大きい径を有する、
たばこ加熱器用開閉機構である。
上記構成のたばこ加熱器用開閉機構によれば、第1腕部及び第2腕部のそれぞれの先端巻回部の径が異なるため、第1腕部と第2腕部とを掛け止めする場所を誤って組み立ててしまうことを避けることが可能な構成となる。また、第1軸部には大径部が設けられている一方で、第2軸部には大径部が設けられない構成であるため、第1軸部の方は掛け止めされた腕部を効果的に抜け防止しつつ、第2軸部の方は軸方向に長さ(厚み)を有する構成になることを避け、比較的薄型な構成とすることができる。
上記たばこ加熱器用開閉機構において、好ましくは、
前記可動側ばね掛け部及び前記固定側ばね掛け部の前記一方が、前記可動側ばね掛け部(53)である。
上記構成のたばこ加熱器用開閉機構によれば、可動側ばね掛け部が大径部を有する構成となり、組み立ての際には可動部側ばね掛け部に腕部を掛け止めた後に固定部側ばね掛け部に腕部を掛け止めする手順となる。これにより、作業者は、後に腕部を掛け止めする固定部側を比較的容易に組み立てることが可能となり、全体として組み立てに要する時間を短縮することが可能となる。また、可動部側ばね掛け部の移動などにより、可動部側ばね掛け部に掛け止められた第2腕部が抜けてしまうことを防止することができる。
上記たばこ加熱器用開閉機構において、好ましくは、
前記付勢部材の前記第1腕部の前記先端巻回部及び前記第2腕部の前記先端巻回部は、それぞれ1回以上2回以下巻回されている。
上記構成のたばこ加熱器用開閉機構によれば、可動部側ばね掛け部が移動しても確実に掛け止めされつつ、比較的薄型な構成とすることが可能となる。
上記たばこ加熱器用開閉機構において、好ましくは、
前記付勢部材は、前記第1腕部と前記第2腕部とを繋ぐコイル部を有し、
前記第1腕部の前記先端巻回部、及び前記第2腕部の前記先端巻回部は、いずれも前記ベース側から上側に向かって巻回されており、
前記コイル部は、上側から前記ベース側に向かって巻回されている。
上記構成のたばこ加熱器用開閉機構によれば、第1腕部及び第2腕部の先端巻回部が、可動側ばね掛け部及び固定側ばね掛け部から外れづらい構成にしつつ、優れたスペース効率で配置された構成とすることができる。これにより、比較的薄型な構成とすることができる。
本発明の他の手段は、
開口部、固定側ばね掛け部、及びガイド部を有するベースと、
前記開口部を開閉するよう前記ガイド部に沿って所定の移動範囲において移動自在であって、可動側ばね掛け部を有する蓋部材と、
前記固定側ばね掛け部に第1腕部が固定され、前記可動側ばね掛け部に第2腕部が連結された付勢部材と、を備え、
前記可動側ばね掛け部及び前記固定側ばね掛け部の一方は、軸状の第1軸部と、前記第1軸部の端部に配置された前記第1軸部より大きい径を有する大径部と、を有し、
前記可動側ばね掛け部及び前記固定側ばね掛け部の他方は、軸状の第2軸部を有し、
前記可動側ばね掛け部及び前記固定側ばね掛け部の一方に掛け止められた前記第1腕部及び前記第2腕部の一方の先端部の先端巻回部は、前記第1腕部及び前記第2腕部の他方の先端部の先端巻回部よりも大きい径を有する、たばこ加熱器用開閉機構の組立方法であって、
前記付勢部材は、前記可動側ばね掛け部及び前記固定側ばね掛け部の一方に前記第1腕部及び前記第2腕部の一方が掛け止められ後、前記可動側ばね掛け部及び前記固定側ばね掛け部の他方に前記第1腕部及び前記第2腕部の他方が掛け止められる、
たばこ加熱器用開閉機構の組立方法である。
上記構成のたばこ加熱器用開閉機構によれば、大径部を有するため径が大きくなる可動側ばね掛け部及び固定側ばね掛け部の一方に付勢部材の腕部を掛け止めた後、可動側ばね掛け部及び固定側ばね掛け部の他方に腕部を掛け止める組み立て順序となる。そのため、径が小さい可動側ばね掛け部及び固定側ばね掛け部の他方の軸部に、誤って径が大きい腕部を掛け止めするミスが発生することを避けることができ、組み立て効率を向上させることなどが可能となる。
本発明の他の手段は、
開口部(21)、固定側ばね掛け部(24)、及びガイド部(23)を有するベースと、
前記開口部を開閉するよう前記ガイド部に沿って所定の移動範囲において移動自在であって、可動側ばね掛け部(53)を有する蓋部材(40、50)と、
前記固定側ばね掛け部(24)に第1腕部(61)が固定され、前記可動側ばね掛け部(53)に第2腕部(62)が連結された付勢部材(60)と、を備え、
前記可動側ばね掛け部及び前記固定側ばね掛け部の一方は、軸状の第1軸部(531)と、前記第1軸部の端部に配置された前記第1軸部より大きい径を有する大径部(532)と、を有し、
前記可動側ばね掛け部及び前記固定側ばね掛け部の他方は、軸状の第2軸部(24)を有し、
前記可動側ばね掛け部及び前記固定側ばね掛け部の前記一方に掛け止められた前記第1腕部及び前記第2腕部の一方(62)の先端部の先端巻回部(622)は、前記第1腕部及び前記第2腕部の前記他方(61)の先端部の先端巻回部(612)よりも大きい径を有する、
開閉機構である。
図1は、開閉部材が開口部を閉じた状態の開閉機構の斜視図である。 図2は、開閉部材が開口部を開いた状態の開閉機構の斜視図である。 図3は、開閉機構の分解斜視図である。 図4は、開閉機構の分解斜視図である。 図5は、開閉部材が開口部を開いた状態の開閉機構の平面図である。 図6は、開閉部材とカバーを取り外した状態の開閉機構の平面図である。 図7は、開閉部材とカバーを取り外した状態の開閉機構を一方側から見た側面図である。 図8は、開閉部材とカバーを取り外した状態の開閉機構を他方側から見た側面図である。 図9は、付勢部材の平面図である。 図10は、付勢部材の側面図である。 図11は、開閉部材が開いた状態の開閉機構を備えたたばこ加熱器の斜視図である。 図12は、開閉部材が閉じた状態の開閉機構を備えたたばこ加熱器の斜視図である。
本発明に係る実施形態について、以下の構成に従って図面を参照しながら具体的に説明する。ただし、以下で説明する実施形態はあくまで本発明の一例にすぎず、本発明の技術的範囲を限定的に解釈させるものではない。なお、各図面において、同一の構成要素には同一の符号を付しており、その説明を省略する場合がある。
1.実施形態
2.補足事項
<1.実施形態>
本発明の開閉機構は、加熱式たばこを加熱する加熱器において、加熱式たばこが挿入される挿入口の開閉式のカバーとして用いられる開閉機構である。本発明の開閉機構では、付勢力を適切に調整された付勢部材を含む構成とすることでスムースに開閉可能であって、開閉の両端部で開閉部材が安定的に保持される構成となっている点を特徴のひとつとしている。また、本発明の開閉機構では、2つのガイド部を含む構成とすることでスムースに開閉可能であって、付勢部材により開閉の両端部で開閉部材が安定的に保持される構成となっている点を、別の特徴としている。以下、具体的に説明する。
図1及び図2は、本実施形態の開閉機構1の全体斜視図であって、図1は開閉部材が開口部を閉じた状態を示し、図2は開閉部材が開口部を開いた状態を示している。図3及び図4は、開閉機構1の分解斜視図であって、それぞれ異なる角度から見た図である。図5及び図6は、開閉機構1の平面図であって、図5は開閉部材が開口部を開いた状態を示し、図6は開閉部材とカバーとを取り外した状態を示している。図7及び図8は、図6に示した開閉部材とカバーとを取り外した状態における、互いに逆方向からの側面図である。
図1〜図5に示されるように、本実施形態の開閉機構1は、カバー10、ベース20、開閉部材40、ガイド部材50、及び付勢部材60を含んで構成される。さらに、開閉機構1は、各部材の取り付け用に、取り付け用ねじ71、及び72a〜72cを含む。
<カバー10>
カバー10は、取り付け用ねじ72a〜72cによってベース20と連結される。カバー10は、ベース20の開口部21に対応する位置に、開口部11を有する。組み立てられた状態では、この開口部11及び開口部21から加熱式たばこが挿入される。開口部11の上側には、開閉部材40が配置される。開閉部材40は、開口部11を開閉するようカバー10の長手方向に沿って直線的に移動する。図1〜図4に示されるように、カバー10の開閉部材40側の面は、長手方向に曲面を有した湾曲形状になっている。カバー10は、開閉部材40側に向かって突出した凸部12a及び12bを有する。
<ベース20>
ベース20は、取り付け用ねじ72a〜72cによってカバー10と連結される。ベース20は、カバー10の開口部11に対応する位置に、開口部21を有する。ベース20には、ガイド部材50が組み込まれる。ベース20のカバー10と対向する面であって、第2ガイド孔23の周辺領域は、カバー10同様の曲面を有した湾曲形状になっている。
<第1ガイド孔22a、22b>
ベース20は、カバー10と重なり合う方向に対して略垂直な側面に、貫通した長孔状の第1ガイド孔22a及び22bを有する。第1ガイド孔22a及び22bは、同じ形状であって対向する位置に形成されている。第1ガイド孔22a及び22bは、カバー10の上面及びベース20の上面の曲面に沿った形状になっている。そのため、ベース20にガイド部材50が組み込まれると、ガイド部材50は、常にカバー10の上面及びベース20の上面と一定の間隔を維持しながら移動することができる。
第1ガイド孔22aには、ガイド部材50のガイドピン51a及び52aが挿入され、第1ガイド孔22bには、ガイド部材50のガイドピン51b及び52bが挿入される。第1ガイド孔22a及び22bには、ガイド部材50の移動範囲の一端でガイドピン51a及び51bとそれぞれ当接する、ストッパ22a1及び22b1が形成されている。また、ガイド部材50の移動範囲の他端でガイドピン52a及び52bとそれぞれ当接する、ストッパ22a2及び22b2が形成されている。これらのストッパ22a1、22a2、22b1、及び22b2が、ガイド部材50の移動を移動範囲の両端で移動規制する。なお、ストッパ22b2は、図示されないため符号も省略しているが、ガイド孔22aのストッパ22a2に対応する構成である。
<第2ガイド孔23>
ベース20は、カバー10に対向する上側の面に、貫通した長孔状の第2ガイド孔23を有する。つまり、第2ガイド孔23は、ベース20とカバー10とが重なる方向と同じ方向、すなわち略平行な方向に貫通孔として形成される。第2ガイド孔23は、開閉部材40の移動方向に対して平行に、直線状に延びて形成されている。第2ガイド孔23には、ガイド部材50の、ガイド部材側ばね掛け部53が挿入されて、ガイド部材50を直線的に案内する。
本実施形態では、第1ガイド孔22a及び22bの両端部のストッパ22a1、22a2、22b1、及び22b2が、ガイド部材50の移動範囲を決定(規制)するストッパとして機能する構成を例に挙げて説明した。しかし、ガイド部材50の移動範囲の一端及び他端で、第2ガイド孔23がガイド部材50と当接する構成とし、ガイド部材50の移動範囲を決定するストッパとなるように構成してもよい。
<ベース側ばね掛け部24>
ベース20は、ベース側ばね掛け部24を有する。ベース側ばね掛け部24は、カバー10側に向かって軸状(円柱状)に、突出した軸部である。先端部24aは、カバー10が取り付けられた状態でカバー10と接触または略接触した状態となる。また、先端部24aは、カバー10の形状に合わせてベース20の外側に向けて傾斜している。ベース側ばね掛け部24には、付勢部材60の第1腕部61が掛け止められる。ベース20のベース側ばね掛け部24は、位置が固定されている。なお、ベース側ばね掛け部24は、本発明における「固定側ばね掛け部」及び「第2軸部」の一構成例である。
ベース20は、ベース側ばね掛け部24との連続部分に、座面25を有する(図3、図6、及び図7参照)。座面25は、ベース20の上面(カバー10側の面)から、上側(カバー10側)に向かって突出している。座面25は、当該座面25に対向する位置のカバー10との間に付勢部材60の第1腕部61(後述)が略がたつきなく保持されるよう形成される。つまり、付勢部材60の第1腕部61が配置される、座面25の上面(カバー10側の面)とカバー10との間の距離は、第1腕部61の先端巻回部612(後述)の厚さ(高さ)と略同じである。
<開閉部材40>
開閉部材40は、ガイド部材50に取り付けられるための取り付け用ねじ71が挿入されるねじ孔42を有する。開閉部材40は、カバー10の開口部11、ベース20の開口部21を開閉するよう、カバー10及びベース20に対して直線的に移動自在に、ガイド部材50によって保持される。また、図3及び図4に示されるように、開閉部材40は、カバー10の凸部12a及び12bと対向する位置に、それぞれ開閉方向に沿った直線状の凹部41a及び41bを有する。このカバー10の凸部12a及び12bの高さは、凹部41a及び41bの深さよりも高い。そのため、開閉部材40は、凹部41a及び41bがカバー10の凸部12a及び12bとそれぞれ噛み合うよう配置されることで、直線的に移動自在であると共に、開閉部材40は、下面の全面がカバー10の上面に接することなくスムースに移動することができる。つまり、開閉部材40の凹部41a及び41bと、カバー10の凸部12a及び12bとによって、カバー10の移動が案内される。
<ガイド部材50>
ガイド部材50は、ベース20に組み込まれ、開閉部材40と連結される。より具体的には、取り付け用ねじ71が、ガイド部材50の貫通孔54を貫通して開閉部材40のねじ孔42に挿入されることで、ガイド部材50と開閉部材40とが連結される。ガイド部材50は、開閉部材40の移動に伴って移動する。つまり、ガイド部材50は、開閉部材40と一体になり、カバー10及びベース20に対して直線的に移動自在である。
ガイド部材50は、ガイド部材側ばね掛け部53を有する。具体的には、ガイド部材側ばね掛け部53は、カバー10側に向かって軸状(円柱状)に突出した軸部531と、鍔部532とを含んで構成される(図8参照)。軸部531は、ベース側ばね掛け部24の軸部と略同じ径を有する。鍔部532は、軸部531のカバー10側の端部に形成され、軸部531より大きな径を有する。つまり、鍔部532は、ベース側ばね掛け部24の軸部、及び軸部531よりも大きい径を有する。軸部531には、付勢部材60の第2腕部62が掛け止められる。第2腕部62は、鍔部532によってガイド部材側ばね掛け部53から抜けないよう掛け止められている。このガイド部材側ばね掛け部53は、ガイド部材50に設けられているため、ガイド部材50の移動に伴い、カバー10、及びベース20に対して直線状に移動する。ガイド部材側ばね掛け部53は、上記したように第2ガイド孔23内を移動するが、ガイド部材50が移動する両端位置の略中央で、ベース側ばね掛け部24との距離が最短となるようになっている。なお、ガイド部材側ばね掛け部53は、本発明における「可動側ばね掛け部」の一構成例である。鍔部532は、本発明における「大径部」の一構成例である。
本実施形態では、開閉部材40とガイド部材50とが別部材として構成された例について説明しているが、開閉部材40とガイド部材50とが単一部材として構成されていてもよい。本発明では、開閉部材40とガイド部材50とを含む構成を指して「蓋部材」と称する。
<付勢部材60>
図9及び図10は、付勢部材60を示す図である。図9は付勢部材60の平面図、図10は側面図である。付勢部材60は、第1腕部61及び第2腕部62を有するトーションばねである。付勢部材60は、第1腕部61と第2腕部62との間に、コイル状に約2回巻回された、コイル部601を有する。第1腕部61は、直線部611と、先端巻回部612とを有する。第1腕部の先端巻回部612は、約1回巻回される。第2腕部62は、直線部621と、先端巻回部622とを有する。第2腕部の先端巻回部622は、約1回半巻回される。第1腕部61の先端巻回部612及び第2腕部62の先端巻回部622は、いずれもベース20側からカバー10側に向かって(上側に向かって)巻回されている。一方、コイル部601は、カバー10側からベース20側に向かって(下側に向かって)巻回されている。このように、第1腕部の先端巻回部612の巻回数を約1回にすることで、先端巻回部612の端部がカバー10と接触しない状態となる。
付勢部材60の第1腕部61は、ベース側ばね掛け部24に掛け止められる(図6〜図8等参照)。具体的には、第1腕部61の先端巻回部612は、ベース側ばね掛け部24の軸部に巻回する状態になるよう、掛け止められる。付勢部材60の第2腕部62は、ガイド部材側ばね掛け部53に掛け止められる(図6〜図8参照)。具体的には、第2腕部62の先端巻回部622は、ガイド部材側ばね掛け部53の軸部531に巻回する状態になるよう、掛け止められる。なお、第2腕部62の先端巻回部622は、鍔部532の径よりと略同等かやや大きい内径を有しているため、鍔部532より小さい径を有する軸部531との間にはやや隙間が生じる。ただし、第2腕部62には付勢力が与えられているため、第2腕部62の先端巻回部622は軸部531のいずれかの方向に付勢されることで当て付けられているため、軸部531から第2腕部62が脱落することはない。
ベース側ばね掛け部24は固定端になり、ガイド部材側ばね掛け部53は移動端(可動端)となる。よって、付勢部材60は、ベース側ばね掛け部24に掛け止めされた第1腕部61の先端近傍が支点となり、ガイド部材側ばね掛け部53に掛け止めされた第2腕部62の先端近傍が作用点となる。付勢部材60は、無負荷状態における第1腕部61と第2腕部62との内角よりも、内角が小さくなるよう取り付けられているため、内角が広がる開き方向に付勢力を発生している。組み立てられた状態において、付勢部材60における第1腕部61と第2腕部62との内角は、ガイド部材側ばね掛け部53の位置にかかわらず90°未満となる。
図6では、3つの状態の付勢部材60が、60a、60b、及び60cとして示されている。これらの付勢部材60a、60b、及び60cは、それぞれ開閉部材40が開口部11及び21を開放した状態における付勢部材60a、開閉部材40が開口部11及び21を閉じた状態における付勢部材60c、及びこれらの中間位置にある状態における付勢部材60bを示している。これらの3つの状態の付勢部材60a、60b、及び60cに対応して、ガイド部材側ばね掛け部53は、それぞれ53a、53b、及び53cに位置する。また、ガイド部材側ばね掛け部53に掛け止められた付勢部材60の第2腕部62は、それぞれ62a、62b、及び62cに位置する。
図6に示されるように、開閉部材40が開口部11、及び21を開放している状態では、付勢部材60は付勢部材60aの位置となる。この状態では、付勢部材60aは、ストッパ22a2、及び22b2に当接したガイド部材50を、ベース20に対して開き方向(図6の右側)に付勢しており、これによってガイド部材50の位置が安定している。つまり、ガイド部材50と連結された開閉部材40が、開口部11、及び21を開放した状態で安定している。この状態から、開閉部材40をユーザーが指先で閉じ方向(図6の左側)に押すことで、付勢部材60bの状態を経て付勢部材60cの状態に至る。
図6に示されるように、開閉部材40が開口部11、及び21を閉じている状態では、付勢部材60は付勢部材60cの位置となる。この状態では、付勢部材60cは、ストッパ22a1、及び22b1に当接したガイド部材50を、ベース20に対して閉じ方向(図6の左側)に付勢しており、これによってガイド部材50の位置が安定している。つまり、ガイド部材50と連結された開閉部材40が、開口部11、及び21を閉じた状態で安定している。この状態から、開閉部材40をユーザーが指先で開き方向(図6の右側)に押すことで、付勢部材60bの状態を経て付勢部材60aの状態に至る。
図6に示されるように、開閉部材40が開閉位置間の略中間位置にある状態では、付勢部材60は付勢部材60bの位置となる。この状態では、付勢部材60bは、二つのばね掛け部24及び53を、第2ガイド孔23の長さ方向に対して直交する方向にだけ付勢するので、ガイド部材50をどちらにも付勢しない状態となっている。この状態から、開閉部材40が、開口部を開く方向(図の右側)に僅かに動くと、付勢部材60bはガイド部材50に対して、開き方向(図の右側)への付勢力を与える。逆に、開閉部材40が、開口部を閉じる方向(図の左側)に僅かに動くと、付勢部材60bはガイド部材50に対して、閉じ方向(図の左側)への付勢力を与える。つまり、付勢部材60は、ベース側ばね掛け部24とガイド部材側ばね掛け部53との距離が最短になる位置を境界として、開閉部材40に対して与える付勢力の方向が開き方向と閉じ方向とで変化する。
<開閉機構1の組み立て手順>
本実施形態の開閉機構1では、付勢部材60を掛け止める方法に特徴があるため、当該特徴部分について説明する。なお、ベース20へのガイド部材50の連結(組み込み)や、開閉部材40とカバー10との連結などについては、従来の通常の方法を採用しているため、ここではその説明を省略する。
付勢部材60の掛け止め(組み込み)は、ベース20にガイド部材50が連結された状態で行われる。まずは、ガイド部材側ばね掛け部53に、第2腕部62の先端巻回部622が掛け止められる。このとき、先端巻回部622は、その全体が鍔部532を超えて軸部531を覆うように位置するよう、掛け止められる。次に、ベース側ばね掛け部24に、第1腕部61の先端巻回部612が掛け止められる。このように付勢部材60の両腕部が掛け止められたら、カバー10をベース20に連結させる。これによって、付勢部材60が安定的に掛け止められる。
このように、本実施の形態では、先端巻回部612と先端巻回部622とで巻回数が異なっており、誤って組み付けられると、カバー10と付勢部材60が干渉するおそれがある。また、付勢部材60が誤って組み付けられると、付勢部材60の両端部がベース10から巻き下がった状態になり、付勢部材60の両端部がベース10と接触した状態となるおそれがある。上記のような順序での組み立てを行なうと誤った組み付けを防止し、付勢部材60がカバー10と干渉したり、付勢部材60の両端部がベース10に接触した状態となったりすることを防止することができる。
本実施形態の開閉機構1は、上記のように、ガイド部材側ばね掛け部53が軸部531及び鍔部532を有し、ベース側ばね掛け部24が軸部を有し、ガイド部材側ばね掛け部53に掛け止められる第2腕部62の先端巻回部622の内径が、ベース側ばね掛け部24に掛け止められる第1腕部61の先端巻回部612の内径よりも大きくなっている。すなわち、先端巻回部612の内径はガイド部材側ばね掛け部53の鍔部532の径よりも小さいため、先端巻回部612はガイド部材側ばね掛け部53に掛けられない。そのため、第1腕部61と第2腕部62とを掛け止めする場所を誤って組み立ててしまうことを避けることが可能な構成となっている。また、ガイド部材側ばね掛け部53の軸部531には鍔部532が設けられている一方で、ベース側ばね掛け部24の軸部には鍔部が設けられない構成であるため、鍔部532を有する軸部531の方は掛け止めされた第2腕部62を効果的に抜け防止しつつ、ベース側ばね掛け部24の方は軸方向に長さ(厚み)を有する構成になることを避け、比較的薄型な構成となっている。
また、ガイド部材側ばね掛け部53は可動部材であるため、掛け止められた第2腕部62の先端巻回部622が抜けやすくなる可能性がある。これに対して本実施形態の構成では、ガイド部材側ばね掛け部53が鍔部532を有しているため、第2腕部62が抜けてしまうことを防止することができる。
なお、実施形態ではガイド部材側ばね掛け部53は軸部531の先端に鍔部532を有する構成としていたが、第2腕部62の先端巻回部622を挿入する径が大きくなっていれば一定の効果が得られるため、鍔状ではなく、先端に向かって拡径するような構成を採用してもよい。ただし、鍔部532を設けた構成にすると、第2腕部62が確実に抜けないような構成にすることができるため好ましい。
また、ベース側ばね掛け部24が軸部と鍔部とを有する構成とし、ガイド部材側ばね掛け部53が軸部のみを有する構成としてもよい。また、ベース側ばね掛け部24とガイド部材側ばね掛け部53との双方が軸部及び鍔部を有する構成としてもよい。この場合であっても、付勢部材60は、径の大きな方から掛け止めるようにすることで、付勢部材60の掛け止めのミスが発生することを防止できる。
また、本実施形態の開閉機構1では、第1腕部61の先端巻回部612が約1回、第2腕部62の先端巻回部622が約1回半、それぞれ巻回されている例を説明したが、これらの先端巻回部612及び先端巻回部622は、いずれも1回以上2回以下巻回されるよう構成することが好ましい。このような構成とすることで、ガイド部材側ばね掛け部53が移動しても付勢部材60が確実に掛け止めされつつ、比較的薄型な構成とすることができる。特に、先端巻回部612及び先端巻回部622を1回以上1.5回以下の巻回にすることが好ましい。
また、本実施形態の開閉機構1では、第1腕部61の先端巻回部612及び第2腕部62の先端巻回部622が、ベース20側からカバー10側に向かって(上側に向かって)巻回され、コイル部601が、カバー10側からベース20側に向かって(下側に向かって)巻回されている。これにより、付勢部材60の端部がベース20と接触しない状態にすることができる。この端部は開閉部材40の開閉に合わせて動くため、端部がベース20と接触している場合は、ベース20に対して端部が摺動する可能性があり、その摺動によって摩耗粉などのゴミが生じることがある。これに対して、本実施形態のように、第1腕部61の先端巻回部612及び第2腕部62の先端巻回部622をカバー10側に向かって巻回すると、付勢部材60の端部とベース20とが接触しない状態となるため、摺動に起因する摩耗粉などのゴミの発生を防止することができる。また、先端巻回部622はコイル部601の厚さ方向に巻回されることになるため、先端巻回部622が、優れたスペース効率で配置された構成とすることができる。ひいては、開閉機構1を比較的薄型な構成とすることができる。
また、本実施形態の開閉機構1では、上述のような組み立て順序での組み立てを採用することで、径が小さいベース側ばね掛け部24の軸部に、誤って径が大きい第2腕部62を掛け止めするミスが発生することを避けることができ、組み立て効率を向上させることなどが可能になっている。
また、本実施形態の開閉機構1は、上記のように、蓋部材40及び50が、第1ガイド孔22a及び22bと、第2ガイド孔23とによって案内される構成としており、これによって開口部をスムースに開閉可能な構成となっている。
また、本実施形態の開閉機構1は、上記のように、第1ガイド孔22a及び22bをベース20とカバー10が重なる方向に対して略直角な位置に形成し、第2ガイド孔23をベース20とカバー10が重なる方向に対して略平行な位置に形成したので、加熱器の小型化を可能にしつつ、スムースに開閉可能な構成となっている。また、第1ガイド孔22a及び22bによってカバー10と蓋部材(開閉部材40及びガイド部材50)との間隔を一定に保ち、第2ガイド孔23によって蓋部材(開閉部材40及びガイド部材50)を直線的に案内しやすい構成にしている。
また、本実施形態の開閉機構1は、上記のように、第1ガイド孔22a及び22bをカバー10の形状に合わせて曲線状に形成したので、カバーが曲面形状の場合でもスムースに安定して移動可能な構造となっている。
また、本実施形態の開閉機構1は、上記のように、ベース20が第1ガイド孔22a及び22b、並びに第2ガイド孔23を有し、これらのガイド孔がガイド部材50の移動範囲を決定するストッパとして機能している。この構成により、ベース20の第1ガイド孔22a及び22b、並びに第2ガイド孔23のいずれかによって、蓋部材40及び50の移動範囲を決定可能な構成としている。
また、本実施形態の開閉機構1は、上記のように、ベース20が第1ガイド孔22a及び22b、並びに第2ガイド孔23を貫通孔として形成しているので、加熱器の小型化を可能にしつつ、耐久性に優れた構成となっている。
また、本実施形態の開閉機構1は、上記のように、付勢部材60によってガイド部材50を開閉方向に付勢する構成としている。これによって、開閉部材40によって開口部をスムースに開閉可能となる。また、開閉の両端部において、開閉部材40が安定的に保持される構成となる。また、適度な付勢力を有する構成としているため、開閉時にユーザーが開閉した感触を得ることができ、開閉部材40を快適に開閉可能な構成となっている。
また、本実施形態の開閉機構1は、上記のように、開閉の両端部において、開閉部材40が安定的に保持される構成となる。また、第1腕部61と第2腕部62との距離が最短となる位置(図6における付勢部材60bの状態の位置)を境界として、付勢方向が変化する構成となっているため、ユーザーはクリック感をもって快適かつスムースに開閉可能な構成となっている。
また、本実施形態の開閉機構1は、上記のように、ベース側ばね掛け部24が、ガイド部材50の移動範囲の略中間位置において、ガイド部材側ばね掛け部53と対向するよう配置されている。言い換えれば、ベース側ばね掛け部24は、ガイド部材50が移動する両端位置の略中央で、ベース側ばね掛け部24との距離が最短になるよう配置されている。これにより、開く動作と閉じる動作のそれぞれで、開閉部材40及びガイド部材50に与えられる付勢力(力量)が略同じになるため、開閉動作をよりスムースで快適にすることが可能な構成となっている。
また、本実施形態の開閉機構1は、上記のように、第2掛止部53が、ベース20の第2ガイド孔23に案内される構成を兼ねているため、加熱器の小型化が可能な構成となっている。
また、本実施形態の開閉機構1は、上記のように、蓋部材40と50は、取り付け用ねじ71により連結される構成となっている。これにより加熱器のデザインが複雑であっても容易に組立可能な構成となっている。
さらに、本実施形態の開閉機構1は、上記のように、カバー10と対向する側の開閉部材40の面が、カバー10の形状と合うように形成された構成となっている。これにより、カバーと開閉部材のデザインが一体化して、より優れたデザインに対応できる構成となっている。
<適用例>
図11及び図12は、本実施形態の開閉機構1を備える加熱式たばこの加熱器を示す図である。図11は、開閉機構1の開閉部材40が開いた状態を示し、図12は、開閉機構1の開閉部材40が閉じられた状態を示す。図11及び図12に示されるように、本実施形態の開閉機構1は、加熱器の本体部2の上面に取り付けられる。開閉機構1の開口部11には、加熱式たばこを挿入可能であって、本体部2は、挿入された加熱式たばこの先端部を加熱するヒーター(図示省略)を有する。
本実施形態の開閉機構1を上記の加熱式たばこの加熱器として利用した場合、開口部が中途半端に開いたままの状態になることを防止可能な構成であるため、開口部から不意に可燃物が侵入してヒーターにより加熱されることを防止する構成とすることが可能となるなどの効果も得られる。
<2.補足事項>
以上、本発明の実施形態についての具体的な説明を行った。上記説明は、あくまで一実施形態としての説明であって、本発明の範囲はこの一実施形態に留まらず、当業者が把握可能な範囲にまで広く解釈されるものである。
上記実施形態の開閉機構1では、ガイド部材50及び開閉部材40の移動範囲を決定するために、ストッパとして第1ガイド孔22a及び22bを用いたが、このような構成に限定されるものではない。つまり、第2ガイド孔23を用いてもよいし、第1ガイド孔22a及び22bと第2ガイド孔23との組み合わせをストッパとして機能する構成にしてもよい。また、ガイド部材50及び開閉部材40は、例えば、その移動範囲の一端で、ガイド部材50の一部、開閉部材40の一部、またはガイド部材側ばね掛け部53がストッパに当接して移動規制され、その移動範囲の他端で、ガイド部材50の一部、開閉部材40の一部、またはガイド部材側ばね掛け部53にストッパが当接して移動規制されるような構成であってもよい。すなわち、ストッパは、移動範囲の一端と他端とで、異なる部材に当接することでガイド部材50及び開閉部材40を移動規制する構成とすることができる。
また、実施形態では、付勢部材60としてトーションばねを用いたが、別の種類のばね、またはその他の付勢部材に置き換えてもよい。ただし、トーションばねを用いた構成は、加熱器の小型化に有利であり且つ安定的に動作可能であるため好ましい。
また、実施形態では、ガイド部材側ばね掛け部53が、ガイド部材50の移動範囲の略中間位置で、ベース側ばね掛け部24との距離が最短となるようにしたが、ガイド部材側ばね掛け部53とベース側ばね掛け部24との距離が最短となるような位置は、ガイド部材50の移動範囲の両端位置を除けば、略中間位置に限られず移動範囲の途中位置としてもよい。
また、実施形態では、カバー10の開閉部材40と対向する側の面と、ベース20のカバー10と対向する側の面と、第1ガイド孔22a及び22bの形状とを同様の曲面を有する湾曲形状としたが、このような構成に限定されるものではない。つまり、少なくともカバー10の面と第1ガイド孔の形状とを同様の湾曲形状としてもよい。ただし、ベース20の面も同様の形状とした場合は、ベース20のカバー10と対向する側の面に配置される付勢部材60が、曲面に沿って移動するので、ガイド部材50及び開閉部材40を、よりスムースかつ快適に移動可能であるため好ましい。
また、実施形態では、ガイド部材50がストッパに当接した時、付勢部材の付勢力により開閉位置を保持するようにしたが、このような構成に限定されるものではない。つまり、ガイド部材50または開閉部材40と、ベースとに、それぞれ凹部と凸部を設け、ストッパに当接した時に凹部と凸部が弾性的に嵌りあうようにしてもよい。ただし、付勢部材を用いる場合は、耐久性に優れ、スムースかつ快適に開閉可能になるため好ましい。
また、実施形態では、2つのガイド孔22a及び22b並びに23を貫通した長孔形状にしたが、このような構成に限定されるものではない。つまり、ガイド部は移動領域にわたって張り出したレール状でもよいし、溝でもよい。また、2つのガイド部の一方のみをそのような形状にしてもよい。ただし、貫通孔にすることで、加熱器の小型化や耐久性に優れた動作が可能であるため好ましい。
また、実施形態では、カバー10とベース20とが取り付け用ねじ72a〜72cで連結されていたが、カバー10とベース20との連結方法は他の種々の手段を採用してよい。
本発明は、ユーザーによって開閉される開閉機構として好適に適用される。
1…開閉機構
10…カバー
11…開口部
12a、12b…凸部
20…ベース
21…開口部
22a、22b…第1ガイド孔
22a1、22a2、22b1、22b2…ストッパ
23…第2ガイド孔
24…ベース側ばね掛け部
40…開閉部材
41a、41b…凹部
42…ねじ孔
50…ガイド部材
51a、51b、52a、52b…ガイドピン
53、53a、53b、53c…ガイド部材側ばね掛け部
531…軸部
532…鍔部
54…貫通孔
60、60a、60b、60c…付勢部材
601…コイル部
61…第1腕部
62、62a、62b、62c…第2腕部
71、72a〜72c…取り付け用ねじ

Claims (6)

  1. 開口部、固定側ばね掛け部、及びガイド部を有するベースと、
    前記開口部を開閉するよう前記ガイド部に沿って所定の移動範囲において移動自在であって、可動側ばね掛け部を有する蓋部材と、
    前記固定側ばね掛け部に第1腕部が固定され、前記可動側ばね掛け部に第2腕部が連結された付勢部材と、を備え、
    前記可動側ばね掛け部及び前記固定側ばね掛け部の一方は、軸状の第1軸部と、前記第1軸部の端部に配置された前記第1軸部より大きい径を有する大径部と、を有し、
    前記可動側ばね掛け部及び前記固定側ばね掛け部の他方は、軸状の第2軸部を有し、
    前記可動側ばね掛け部及び前記固定側ばね掛け部の前記一方に掛け止められた前記第1腕部及び前記第2腕部の一方の先端部の先端巻回部は、前記第1腕部及び前記第2腕部の前記他方の先端部の先端巻回部よりも大きい径を有する、
    たばこ加熱器用開閉機構。
  2. 前記可動側ばね掛け部及び前記固定側ばね掛け部の前記一方が、前記可動側ばね掛け部である、
    請求項1に記載のたばこ加熱器用開閉機構。
  3. 前記付勢部材の前記第1腕部の前記先端巻回部及び前記第2腕部の前記先端巻回部は、それぞれ1回以上2回以下巻回されている、
    請求項1または請求項2に記載のたばこ加熱器用開閉機構。
  4. 前記付勢部材は、前記第1腕部と前記第2腕部とを繋ぐコイル部を有し、
    前記第1腕部の前記先端巻回部、及び前記第2腕部の前記先端巻回部は、いずれも前記ベース側から上側に向かって巻回されており、
    前記コイル部は、上側から前記ベース側に向かって巻回されている、
    請求項3に記載のたばこ加熱器用開閉機構。
  5. 開口部、固定側ばね掛け部、及びガイド部を有するベースと、
    前記開口部を開閉するよう前記ガイド部に沿って所定の移動範囲において移動自在であって、可動側ばね掛け部を有する蓋部材と、
    前記固定側ばね掛け部に第1腕部が固定され、前記可動側ばね掛け部に第2腕部が連結された付勢部材と、を備え、
    前記可動側ばね掛け部及び前記固定側ばね掛け部の一方は、軸状の第1軸部と、前記第1軸部の端部に配置された前記第1軸部より大きい径を有する大径部と、を有し、
    前記可動側ばね掛け部及び前記固定側ばね掛け部の他方は、軸状の第2軸部を有し、
    前記可動側ばね掛け部及び前記固定側ばね掛け部の一方に掛け止められた前記第1腕部及び前記第2腕部の一方の先端部の先端巻回部は、前記第1腕部及び前記第2腕部の他方の先端部の先端巻回部よりも大きい径を有する、たばこ加熱器用開閉機構の組立方法であって、
    前記付勢部材は、前記可動側ばね掛け部及び前記固定側ばね掛け部の一方に前記第1腕部及び前記第2腕部の一方が掛け止められ後、前記可動側ばね掛け部及び前記固定側ばね掛け部の他方に前記第1腕部及び前記第2腕部の他方が掛け止められる、
    たばこ加熱器用開閉機構の組立方法。
  6. 開口部、固定側ばね掛け部、及びガイド部を有するベースと、
    前記開口部を開閉するよう前記ガイド部に沿って所定の移動範囲において移動自在であって、可動側ばね掛け部を有する蓋部材と、
    前記固定側ばね掛け部に第1腕部が固定され、前記可動側ばね掛け部に第2腕部が連結された付勢部材と、を備え、
    前記可動側ばね掛け部及び前記固定側ばね掛け部の一方は、軸状の第1軸部と、前記第1軸部の端部に配置された前記第1軸部より大きい径を有する大径部と、を有し、
    前記可動側ばね掛け部及び前記固定側ばね掛け部の他方は、軸状の第2軸部を有し、
    前記可動側ばね掛け部及び前記固定側ばね掛け部の前記一方に掛け止められた前記第1腕部及び前記第2腕部の一方の先端部の先端巻回部は、前記第1腕部及び前記第2腕部の前記他方の先端部の先端巻回部よりも大きい径を有する、
    開閉機構。
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