JP2020012916A - 光コネクタ - Google Patents

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勝則 寺本
大樹 武田
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大樹 武田
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【課題】光ファイバケーブルの端部に2連式光コネクタを組み立てる際に、2本の挿入光ファイバの端部を2方向に容易に仕分けることができる光コネクタを提供する。【解決手段】内蔵光ファイバが保持されたフェルール21A、21Bと、内蔵光ファイバと光ファイバケーブル1から口出しされた挿入光ファイバ3A、3Bとの接続状態を固定するクランプ部とを備える光コネクタ本体11A、11Bと、光コネクタ本体11A、11Bを収容するハウジング12とを有する光コネクタであって、ハウジング12は、2つの光コネクタ本体11A、11Bを収容し、2本の挿入光ファイバ3A、3Bを2つの光コネクタ本体11A、11Bのクランプ部の隙間毎に仕分ける光ファイバ仕分け部40を備えることを特徴とする光コネクタである。【選択図】図10

Description

本発明は、光コネクタに関する。
近年、光ファイバ敷設現場において光ファイバケーブルの端末に容易に組み立てることができる現場組立型光コネクタが提案されている。現場組立型光コネクタは、工場にてあらかじめ内蔵光ファイバがフェルールに内挿固定されると共に、内蔵光ファイバの端部がクランプ部(メカニカルスプライス部)の半割りの一対の素子の間に配置されている。そして、組み立て作業を行う光ファイバ敷設現場において、光ファイバケーブルから口出しされた挿入光ファイバの端部が素子の間に挿入され、クランプ部のばねの弾性によってクランプ固定されることで、光ファイバの端面同士が突き合わされ、光ファイバの接続が固定されることになる。
このような現場組立型光コネクタに関連して、特許文献1には、後端側からクランプ部の素子の間に挿入光ファイバの端部が挿入される現場組立型光コネクタが開示されている。
特開2005−99706号公報
単心用フェルールを2本備えた2連式光コネクタ(デュプレックスコネクタ)を光ファイバケーブルの端末に組み立てることがある。このような2連式光コネクタを現場組立型として組み立てようとすると、光ファイバケーブルから口出しされた2本の挿入光ファイバの端部をそれぞれクランプ部の素子の間に挿入するために工具等を用いて2方向に仕分ける必要が出てくる。したがって、工具等を用いて2本の挿入光ファイバの端部を2方向に仕分ける必要がある分、2連式光コネクタの組み立て作業の工数の増大を引き起こしていた。
本発明は、光ファイバケーブルの端部に2連式光コネクタを組み立てる際に、2本の挿入光ファイバの端部を2方向に容易に仕分けることができる光コネクタを提供することを目的とする。
本発明の幾つかの実施形態は、内蔵光ファイバが保持されたフェルールと、前記内蔵光ファイバと光ファイバケーブルから口出しされた挿入光ファイバとの接続状態を固定するクランプ部とを備える光コネクタ本体と、前記光コネクタ本体を収容するハウジングとを有する光コネクタであって、前記ハウジングは、2つの前記光コネクタ本体を収容し、2本の前記挿入光ファイバを前記2つの光コネクタ本体の前記クランプ部の隙間毎に仕分ける光ファイバ仕分け部を備えることを特徴とする光コネクタである。
本発明の他の特徴については、後述する明細書及び図面の記載により明らかにする。
本発明の幾つかの実施形態によれば、光ファイバケーブルの端部に2連式光コネクタを組み立てる際に、2本の挿入光ファイバの端部を2方向に容易に仕分けることができる。
図1Aは、光ファイバ接続用工具50を取り付けた状態の本実施形態の光コネクタ10の斜視図である。図1Bは、光ファイバ接続用工具50を取り外した状態の本実施形態の光コネクタ10の斜視図である。 図2は、光ファイバ接続用工具50を外した状態の本実施形態の光コネクタ10を下から見たときの斜視図である。 図3は、光コネクタ10付き光ファイバケーブル1及び光ファイバ接続用工具50の分解斜視図である。 図4は、クランプ部付きフェルール20の分解斜視図である。 図5は、本実施形態の光コネクタ10付き光ファイバケーブル1の製造方法のフロー図である。 図6A〜図6Dは、本実施形態の光コネクタ10を、光ファイバケーブル1の端末に組み立てる様子を示す図である。 図7A及び図7Bは、外被把持部材13と光ファイバケーブル1をホルダ80にセットした様子の説明図である。 図8Aは、被覆除去具90の斜視図である。図8Bは、ホルダ80と刃部材91を外した状態の被覆除去具90の斜視図である。 図9は、カバー部14を取り外した状態の本実施形態の光コネクタ10を上から見た図である。 図10A〜図10Cは、光ファイバケーブル1から口出しされた挿入光ファイバ3の端部をクランプ部23に挿入する様子を示す説明図である。 図11Aは、光ファイバ接続用工具50を上から見た図である。図11Bは、図11AのA−A線における光ファイバ接続用工具50の断面図である。図11Cは、光ファイバ接続用工具50を前から見た図である。図11Dは、光ファイバ接続用工具50を後から見た図である。 図12Aは、第1介挿部55及び第2介挿部56が第1介挿用凹部36及び第2介挿用凹部37にそれぞれ挿入されている状態の光コネクタ10の断面図である。図12Bは、第1介挿用凹部36から第1介挿部55が抜去された状態の光コネクタ10の断面図である。図12Cは、第2介挿用凹部37から第2介挿部56が抜去された状態の光コネクタ10の断面図である。 図13A〜図13Fは、比較例に係る光コネクタ10を、光ファイバケーブル1の端末に組み立てる様子を示す図である。 図14Aは、カバー部14を閉じた状態の変形例に係る光コネクタ10の斜視図である。図14Bは、カバー部14を開けた状態の変形例に係る光コネクタ10の斜視図である。 図15Aは、カバー部14を取り外した状態の変形例に係る光コネクタ10を上から見た図である。図15Bは、変形例に係る光コネクタ10を前から見た図である。図15Cは、変形例に係る光コネクタ10を右から見た図である。
後述する明細書及び図面の記載から、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
内蔵光ファイバが保持されたフェルールと、前記内蔵光ファイバと光ファイバケーブルから口出しされた挿入光ファイバとの接続状態を固定するクランプ部とを備える光コネクタ本体と、前記光コネクタ本体を収容するハウジングとを有する光コネクタであって、前記ハウジングは、2つの前記光コネクタ本体を収容し、2本の前記挿入光ファイバを前記2つの光コネクタ本体毎に仕分ける光ファイバ仕分け部を備えることを特徴とする光コネクタが明らかとなる。このような光コネクタによれば、光ファイバケーブルの端部に2連式光コネクタを組み立てる際に、2本の挿入光ファイバの端部を2方向に容易に仕分けることができる。
前記光ファイバ仕分け部は、前記ハウジングの底面から、前記底面に垂直な方向に凸状に形成されていることが望ましい。これにより、光ファイバケーブルの端部に2連式光コネクタを組み立てる際に、2本の挿入光ファイバの端部を2方向に容易に仕分けることができる。
前記光ファイバ仕分け部は、前記ハウジングに保持された前記光ファイバケーブルの長手方向を頂部として、前記底面に近づくように傾斜する2つの傾斜面で形成される屋根部を備えることが望ましい。これにより、光ファイバケーブルの端部に2連式光コネクタを組み立てる際に、2本の挿入光ファイバの端部を2方向に容易に仕分けることができる。
前記光ファイバ仕分け部は、前記クランプ部から、前記内蔵光ファイバと前記挿入光ファイバとを突き合せた時の前記2本の挿入光ファイバの口出し開始位置まで延在することが望ましい。これにより、光ファイバケーブルの端部に2連式光コネクタを組み立てる際に、2本の挿入光ファイバの端部を2方向に容易に仕分けることができる。
前記光ファイバ仕分け部は、前記口出し開始位置から広がるように設けられている壁部を有することが望ましい。これにより、光ファイバケーブルの端部に2連式光コネクタを組み立てる際に、2本の挿入光ファイバの端部を2方向に容易に広げることができる。
===本実施形態===
<光コネクタ10の全体構成>
図1Aは、光ファイバ接続用工具50を取り付けた状態の本実施形態の光コネクタ10の斜視図である。図1Bは、光ファイバ接続用工具50を取り外した状態の本実施形態の光コネクタ10の斜視図である。図2は、光ファイバ接続用工具50を外した状態の本実施形態の光コネクタ10を下から見たときの斜視図である。図3は、光コネクタ10付き光ファイバケーブル1及び光ファイバ接続用工具50の分解斜視図である。なお、図1Aでは、光コネクタ10のカバー部14を開けた状態を示し、図1Bでは、光コネクタ10のカバー部14を閉じた状態を示している。
以下の説明では、図に示すように各方向を定義する。すなわち、フェルール21に内挿固定された内蔵光ファイバ22の光軸に平行な方向を「前後方向」とし、フェルール21の端面側を「前」とし、逆側(光ファイバケーブル1側)を「後」とする。また、外被把持部材13を載置する後側ハウジング42(ハウジング12)の載置面に垂直な方向を「上下方向」とし、載置面から見て外被把持部材13が配置される側を「上」とし、逆側を「下」とする。また、前後方向及び上下方向に垂直な方向を「左右方向」とし、前側から後側を見たときの右側を「右」とし、左側を「左」とする。
光コネクタ10は、光ファイバを接続するためのコネクタである。本実施形態の光コネクタ10は、メカニカルスプライス法により光コネクタ10内の光ファイバを接続する現場組立型光コネクタである。また、本実施形態の光コネクタ10は、光ファイバケーブル1の端末に組み立てられる光コネクタである。さらに、本実施形態の光コネクタ10は、単心用フェルール(後述するフェルール21)を2本備えた2連式コネクタ(デュプレックスコネクタ)である。
以下の説明では、2連式コネクタのうち、一方の部材・部位には、符号に添え字「A」を付け、他方の部材・部位には、符号に添え字「B」を付けている。図1A〜図3に示すように、光コネクタ10において、左に配置された単心用フェルールの側の部材・部位に付ける符号の添え字を「A」とし、右に配置された単心用フェルールの側の部材・部位に付ける符号の添え字を「B」としている。また、左右両方に共通の部材・部位を指すときには、添え字を付けないことがある。例えば、フェルール21A及びフェルール21Bの両方のことを指して単に「フェルール21」と呼ぶことがある。
光コネクタ10は、2つの光コネクタ本体11と、ハウジング12と、外被把持部材13とを有する。
光コネクタ本体11は、例えばLC形光コネクタである。但し、光コネクタ本体11は、LC形光コネクタ以外の単心用光コネクタであっても良い。例えば、光コネクタ本体11として、SC形光コネクタ、MU形光コネクタ等を使用することができる。光コネクタ10が有する2つの光コネクタ本体11は、それぞれ、プラグフレーム15と、クランプ部付きフェルール20とを備えている。プラグフレーム15は、クランプ部付きフェルール20を収容するハウジングである。プラグフレーム15(光コネクタ本体11)の後側部分はハウジング12の前側ハウジング41に収容されており、プラグフレーム15(光コネクタ本体11)の前側部分は前側ハウジング41から前方に突出している。プラグフレーム15には係合片16が形成されている。このプラグフレーム15に形成された係合片16が、前側ハウジング41に形成された被係合孔17に係合することにより、プラグフレーム15が前側ハウジング41に固定される。なお、クランプ部付きフェルール20の構造については、後述する。
ハウジング12は、2つの光コネクタ本体11(クランプ部付きフェルール20)を収容するハウジングであると共に、光ファイバ仕分け部40が設けられる部材でもある。ハウジング12は、前側ハウジング41及び後側ハウジング42から構成されている。前側ハウジング41は、2つの光コネクタ本体11の後側部分を収容する部位である。前側ハウジング41は、後述するスプリング18の後端と接触するストップリングとしても機能する。前側ハウジング41の下側には開口が形成されており、この開口には、クランプ部付きフェルール20のクランプ部23(メカニカルスプライス部)を開閉させる介挿片(光ファイバ接続用工具50の介挿部51)が挿通される。後側ハウジング42は、光ファイバケーブル1から口出しされた2本の挿入光ファイバ3を収容する部位である。また、後側ハウジング42は、後述する外被把持部材13を収容する部位でもある。
外被把持部材13は、光ファイバケーブル1を把持すると共に、後側ハウジング42(ハウジング12)に光ファイバケーブル1を固定する部材である。外被把持部材13は、内部に設けられた把持爪(不図示)を光ファイバケーブル1の外被2に食い込ませることによって、光ファイバケーブル1を把持する。但し、外被把持部材13は、光ファイバケーブル1を把持可能であれば、他の構造で把持してもよい。なお、図3に示すように、外被把持部材13の前側では、光ファイバケーブル1から口出しされた2本の挿入光ファイバ3が延び出ている。外被把持部材13の前側の端部を、「口出し開始位置」と呼ぶことがある。なお、光ファイバケーブル1を後側ハウジング42(ハウジング12)に直接固定することで、光コネクタ10が外被把持部材13を有さなくても良い。
光コネクタ10は、2つの光コネクタ本体11、ハウジング12及び外被把持部材13の他に、カバー部14と、スプリング18とを有する。カバー部14は、後側ハウジング42(ハウジング12)を上側から覆う部材である。カバー部14が後側ハウジング42を覆うことで、カバー部14と後側ハウジング42とで囲まれた空間が挿入光ファイバ3を収容する空間となる。なお、カバー部14の後側部分を上側に折り曲げることで、カバー部14を開けた状態となる(図1B参照)。スプリング18は、クランプ部付きフェルール20を前側ハウジング41に対して前側に付勢する部材である。クランプ部付きフェルール20は、スプリング18によって前側に付勢されながら、プラグフレーム15及び前側ハウジング41(ハウジング12)に後退可能に収容されることになる。
<光ファイバケーブル1>
光ファイバケーブル1は、2本の光ファイバを有する。但し、光ファイバケーブル1は、3本以上の光ファイバを有していても良い。挿入光ファイバ3は、光ファイバケーブル1(例えばドロップケーブルやインドアケーブル等)から口出しされた光ファイバである。挿入光ファイバ3の端部は被覆を除去された後に端部をカットされており、所定寸法の挿入光ファイバ3(裸光ファイバ部4及び被覆部5)が外被把持部材13から前側に延び出ていると共に、所定寸法の裸光ファイバ部4が挿入光ファイバ3の端部に設けられている。
光ファイバケーブル1の端末への光コネクタ10の組立作業時には、作業者は、光ファイバケーブル1の外被2を把持した外被把持部材13を、後側ハウジング42(ハウジング12)に挿入する。作業者は、後側ハウジング42上で外被把持部材13を前側にスライドさせることによって、挿入光ファイバ3の端部をクランプ部23(メカニカルスプライス部)に送り込む。これにより、クランプ部23の内部において、フェルール21に予め内挿固定された内蔵光ファイバ22の端面と挿入光ファイバ3の端面とが突き合わせられる。なお、挿入光ファイバ3の端部をクランプ部23に送り込む際には、クランプ部23に予めくさび状の介挿片(光ファイバ接続用工具50の介挿部51)が挿入されており、クランプ部23の内部の隙間(ベース部材25と蓋部材26との隙間)が広げられている。内蔵光ファイバ22と挿入光ファイバ3とを突き合わせた後に、クランプ部23から介挿片を抜き去ることによって、内蔵光ファイバ22と挿入光ファイバ3とをクランプ部23で固定することになる。また、カバー部14を下げると、外被把持部材13(光ファイバケーブル1)がハウジング12に対して固定されることになる。
<クランプ部付きフェルール20の基本構造>
図4は、クランプ部付きフェルール20の分解斜視図である。
クランプ部付きフェルール20は、フェルール21と、クランプ部23とを有する。
フェルール21は、内蔵光ファイバ22の端部を保持する部材である。ここでは、フェルール21は、単心光コネクタに使用される円筒形状のフェルールである。内蔵光ファイバ22の一端(前側の端部)はフェルール21に接着固定されると共に、フェルール21と共に端面が研磨されている。内蔵光ファイバ22の他端(後側の端部)は、クランプ部23の内部(詳しくはベース部材25の調心溝31)に配置されている。これにより、内蔵光ファイバ22は、フェルール21に内挿固定される。
クランプ部23は、メカニカルスプライス法により内蔵光ファイバ22と挿入光ファイバ3とを軸合わせ(調心)すると共に、内蔵光ファイバ22及び挿入光ファイバ3を固定する部材(光ファイバ接続装置)である。クランプ部23には調心溝31が形成されており、この調心溝31によって内蔵光ファイバ22の端面と挿入光ファイバ3の端面とが調心されることになる。また、クランプ部23の後端には挿入部32(挿入口)が形成されており、この挿入部32から挿入光ファイバ3が挿入されることになる。
クランプ部23は、ベース部材25と、蓋部材26と、クランプばね29とを備えている。
ベース部材25は、光ファイバ(内蔵光ファイバ22及び挿入光ファイバ3)を調心するための調心溝31を有する部材である。ベース部材25にはフェルール21が固定されている。ベース部材25とフェルール21とによってフェルール構造体30が構成されている。すなわち、クランプ部付きフェルール20は、フェルール構造体30と、蓋部材26と、クランプばね29とを備えていることになる。ベース部材25(フェルール構造体30)にはフランジ部33が形成されており、フランジ部33よりも後側の部位に調心溝31が形成されている。
調心溝31は、いわゆるV溝であり、調心溝31の上には内蔵光ファイバ22の端部が配置されている。調心溝31の後端から後方に被覆部収容溝34が延在している。被覆部収容溝34はベース部材25の後端(挿入部32)まで形成されており、調心溝31よりも大きな溝として形成されている。これにより、被覆部収容溝34の上には挿入光ファイバ3の被覆部5を配置することができる。この被覆部収容溝34から挿入光ファイバ3の端部が挿入され、挿入光ファイバ3の端部(裸光ファイバ部4)が調心溝31へ導かれることになる。
蓋部材26は、ベース部材25の調心溝31に向かって光ファイバ(内蔵光ファイバ22及び挿入光ファイバ3)を押圧する部材である。蓋部材26は、ベース部材25の側に押圧面を有し、押圧面が光ファイバに接触して光ファイバを押圧することになる。言い換えると、蓋部材26及びベース部材25は、光ファイバを挟んで固定する把持部材を構成している。蓋部材26は、第1蓋部材27及び第2蓋部材28から構成されている。第1蓋部材27は、挿入光ファイバ3の裸光ファイバ部4を押圧する部材であり、第2蓋部材28は、挿入光ファイバ3の被覆部5を押圧する部材である。
クランプばね29は、ベース部材25と蓋部材26とを挟持するように押圧するバネ部材である。クランプばね29は、ベース部材25と蓋部材26とを挟持するような押圧力(弾性力)をかけ続けている。介挿用凹部35(第1介挿用凹部36及び第2介挿用凹部37)に、後述する光ファイバ接続用工具50の介挿部51(第1介挿部55及び第2介挿部56)が挿入されているとき、クランプばね29の押圧力に抗してベース部材25と蓋部材26との隙間が開き、クランプ部23へ挿入光ファイバ3が挿入可能になり、内蔵光ファイバ22の端面と挿入光ファイバ3の端面とを突き合わせることが可能になる。また、介挿用凹部35から介挿部51が抜去されると、クランプばね29の押圧力によって、ベース部材25と蓋部材26との間に内蔵光ファイバ22及び挿入光ファイバ3が押圧固定されることになる。なお、介挿用凹部35は、ベース部材25と蓋部材26のどちらか一方に形成されても良いし、介挿用凹部35が無くても良い。
くさび状の介挿部51を挿入するための介挿用凹部35は、第1介挿用凹部36及び第2介挿用凹部37から構成されている。第1介挿用凹部36は、内蔵光ファイバ22の端面と挿入光ファイバ3の端面とが突き合わされる点(後述する接続点58)の直上に設けられた介挿用凹部である。また、第2介挿用凹部37は、被覆部収容溝34の直上に設けられた介挿用凹部である。第1介挿用凹部36には第1介挿部55が挿入され、第2介挿用凹部37には第2介挿部56が挿入される。また、第1介挿用凹部36から第1介挿部55が抜去されると、クランプばね29の押圧力によって、ベース部材25と第1蓋部材27との間に内蔵光ファイバ22と挿入光ファイバ3との接続点58が押圧固定されることになる。第2介挿用凹部37から第2介挿部56が抜去されると、クランプばね29の押圧力によって、ベース部材25と第2蓋部材28との間に挿入光ファイバ3の被覆部5が押圧固定されることになる。なお、介挿用凹部35は、第1介挿用凹部36及び第2介挿用凹部37のように2か所の介挿用凹部に分けられるのではなく、1か所の介挿用凹部として第1介挿用凹部36と第2介挿用凹部37とが一体的に形成されても良い。
<光コネクタ10付き光ファイバケーブル1の製造方法>
図5は、本実施形態の光コネクタ10付き光ファイバケーブル1の製造方法のフロー図である。図6A〜図6Dは、本実施形態の光コネクタ10を、光ファイバケーブル1の端末に組み立てる様子を示す図である。
以下の説明では、端末に光コネクタ10が組み立てられた光ファイバケーブル1のことを、「光コネクタ10付き光ファイバケーブル1」と呼ぶことがある。光コネクタ10付き光ファイバケーブル1の製造作業において、まず、作業者は、光ファイバケーブル1から挿入光ファイバ3を口出し(S001)、光ファイバケーブル1を外被把持部材13にセットする(S002)。
作業者は、光ファイバケーブル1から挿入光ファイバ3を口出しする場合、まず、光ファイバケーブル1の長手方向に沿って、外被2に切り込みを入れる。そして、作業者は、切り込みを入れた外被2を開き、外被2の内部から光ファイバを取り出す。なお、不図示の抗張力体等はまとめて後方へ折り返し、不図示の留め具等で留めてもよい。本実施形態では、作業者は、光ファイバケーブル1が有する複数の光ファイバのうち、2本の光ファイバについて口出しを行う。
以下の説明では、図6Aに示すように、外被把持部材13から延び出る挿入光ファイバ3の長さを「光ファイバ口出し長さ」又は「光ファイバケーブル処理長」と呼ぶことがある。なお、「光ファイバ口出し長さ」及び「光ファイバケーブル処理長」のことを、単に「口出し長さ」及び「処理長」と呼ぶことがある。また、図6Aに示すように、本実施形態では、所定の長さ(D1)だけ挿入光ファイバ3を口出ししている。さらに、外被把持部材13をハウジング12の後側ハウジング42に挿入したときに(後述する図6D及び図10C参照)、クランプ部付きフェルール20の内蔵光ファイバ22と挿入光ファイバ3とを突き合わせられる程度に口出し長さD1を確保する。
次に、作業者は、外被把持部材13と光ファイバケーブル1とをホルダ80にセットする(S003)。
図7A及び図7Bは、外被把持部材13と光ファイバケーブル1をホルダ80にセットした様子の説明図である。なお、図7Aは、ホルダ80の蓋部82を開けた状態を示し、ホルダ80の蓋部82を閉じた状態を示している。
ホルダ80は、外被把持部材13と光ファイバケーブル1とを保持する部材である。ホルダ80により光ファイバケーブル1を保持した状態で、挿入光ファイバ3の端部の被覆を除去し、カットすることになる。ホルダ80は、本体部81と、蓋部82とを有する。
本体部81は、外被把持部材13を収容する収容部84と、2本の挿入光ファイバ3が載置される光ファイバ載置部83とが設けられる部材である。作業者は、ホルダ80の収容部84に外被把持部材13を収容する。このとき、2本の挿入光ファイバ3は、ホルダ80の光ファイバ載置部83に載置される。光ファイバ載置部83には、いわゆるV溝が2か所に形成されており、2本の挿入光ファイバ3A及び挿入光ファイバ3Bが、2か所のV溝上(光ファイバ載置部83A及び光ファイバ載置部83B)にそれぞれ配置されている。
蓋部82は、本体部81に対して開閉可能な蓋部材である。蓋部82は、2本の挿入光ファイバ3を保持した外被把持部材13を本体部81との間に挟み込み、外被把持部材13を保持する。図7Bに示すように、蓋部82が閉じられると、外被把持部材13が押し付けられて、本体部81と蓋部82との間に外被把持部材13が保持されることになる。これにより、ホルダ80は、外被把持部材13と、2本の挿入光ファイバ3を有する光ファイバケーブル1とを保持することができる。外被把持部材13と光ファイバケーブル1をホルダ80にセットすると、光ファイバケーブル1から口出しした2本の挿入光ファイバ3が、ホルダ80の前側に延び出ることになる(図7B参照)。
ここで、図7Bに示すように、2本の挿入光ファイバ3A及び挿入光ファイバ3Bが2か所のV溝上(光ファイバ載置部83A及び光ファイバ載置部83B)に載置された状態で、ホルダ80(本体部81及び蓋部82)が挿入光ファイバ3を挟み込む。つまり、ホルダ80(本体部81及び蓋部82)は、2本の挿入光ファイバ3A及び挿入光ファイバ3Bを並んで配列した状態で挟み込んで保持していることになる。したがって、ホルダ80(本体部81及び蓋部82)が2本の挿入光ファイバ3A及び挿入光ファイバ3Bを挟み込む方向は、2本の挿入光ファイバ3A及び挿入光ファイバ3Bの配列方向と直交する。
次に、作業者は、光ファイバケーブル1から口出しした挿入光ファイバ3の端部の被覆を除去し(S004)、挿入光ファイバ3の端部をカットする(S005)。これにより、所定寸法の挿入光ファイバ3(裸光ファイバ部4及び被覆部5)が外被把持部材13(口出し開始位置)から前側に延び出ると共に、所定寸法の裸光ファイバ部4が挿入光ファイバ3の端部に設けられる。作業者は、外被把持部材13と光ファイバケーブル1がホルダ80にセットされた状態で、挿入光ファイバ3の加工(S004の被覆除去や、S005の端部カット)を行う。
図8Aは、被覆除去具90の斜視図である。図8Bは、ホルダ80と刃部材91を外した状態の被覆除去具90の斜視図である。
被覆除去具90は、挿入光ファイバ3の被覆部5を除去する工具である。被覆除去具90は、「ストリッパ」などと呼ばれることもある。被覆除去具90は、本体と、一対の刃部材91とを有する。一対の刃部材91は、被覆除去具90の本体に対して別部材として構成されており、着脱可能に構成されている。以下の説明では、被覆除去具90の本体のことを単に「被覆除去具90」と呼ぶこともある。
刃部材91は、挿入光ファイバ3の被覆部5を除去するための刃である。挿入光ファイバ3の被覆部5を除去するとき、一対の刃部材91の間に挿入光ファイバ3が挟み込まれた状態で、挿入光ファイバ3が引き抜かれることになる。これにより、挿入光ファイバ3は、一対の刃部材91によって被覆部5を除去される。
被覆除去具90の装着部92に一対の刃部材91が装着されると、一対の刃部材91の刃が内側(挿入光ファイバ3の側)に向かって突出する。図8Bに示すように、本実施形態では、2本の挿入光ファイバ3A及び挿入光ファイバ3Bは、一対の刃部材91の刃線の方向と同じ方向に並んで配列されている。このため、一対の刃部材91の間に2本の挿入光ファイバ3が挟み込まれた状態で、2本の挿入光ファイバ3が引き抜かれることで、2本の挿入光ファイバ3の被覆部5を同時に除去することができる。また、ホルダ80(本体部81及び蓋部82)が2本の挿入光ファイバ3を挟み込む方向で言うと、ホルダ80が2本の挿入光ファイバ3を挟み込む方向は、一対の刃部材91の刃線の方向と直交する。これにより、一対の刃部材91によって、2本の挿入光ファイバ3A及び挿入光ファイバ3Bの被覆部5を容易に同時に除去することができる。
また、本実施形態では、ホルダ80によって外被把持部材13と光ファイバケーブル1とを保持した状態で、2本の挿入光ファイバ3の端部をカットする。この際、ホルダ80に2本の挿入光ファイバ3A及び挿入光ファイバ3Bを互いに平行に配置して、2本の挿入光ファイバ3の端部を同時にカットする(図6C参照)。2本の挿入光ファイバ3を互いに平行に配置することで、2本の挿入光ファイバ3をカットしたときの口出し開始位置から2本の挿入光ファイバ3の端部(カットした端部)までの長さを高精度に制御することができる。すなわち、2本の挿入光ファイバ3の端部をカットする際の、口出し開始位置から2本の挿入光ファイバ3の端部(カットした端部)までの長さを高精度に揃えることができる。
次に、作業者は、外被把持部材13をハウジング12の後側ハウジング42に挿入するために、ホルダ80から外被把持部材13を外す(S006)。そして、作業者は、外被把持部材13をハウジング12の後側ハウジング42に挿入する(S007)。
図9は、カバー部14を取り外した状態の本実施形態の光コネクタ10を上から見た図である。図10A〜図10Cは、光ファイバケーブル1から口出しされた挿入光ファイバ3の端部をクランプ部23に挿入する様子を示す説明図である。
後側ハウジング42には、光ファイバ仕分け部40が設けられている。光ファイバ仕分け部40は、2本の挿入光ファイバ3の端部を2方向に仕分ける部位である。光ファイバ仕分け部40は、屋根部46と、壁部47とを有する。
屋根部46は、2本の挿入光ファイバ3の端部を後側ハウジング42に収容する際に、2本の挿入光ファイバ3の端部を2方向に仕分ける部位である。屋根部46は、後側ハウジング42の底面から、当該底面に垂直な方向に凸状に形成されている。但し、屋根部46は、後側ハウジング42の底面から、当該底面に垂直な方向に凸状に形成されていなくても良い。具体的には、光ファイバ仕分け部40を前側から見た時に、屋根部46Aは、中心から左側にかけて下方を向く斜面で形成されている。また、光ファイバ仕分け部40を前側から見た時に、屋根部46Bは、中心から右側にかけて下方を向く斜面で形成されている。言い換えると、本実施形態の屋根部46は、後側ハウジング42に保持された光ファイバケーブル1の長手方向を頂部として、後側ハウジング42の底面に近づくように傾斜する2つの傾斜面で形成される。したがって、2本の挿入光ファイバ3の端部を後側ハウジング42に収容する際に、2本の挿入光ファイバ3の間を屋根部46Aと屋根部46Bとの境界部分に分けるように載置するだけで、2本の挿入光ファイバ3の端部を2方向に容易に仕分けることができる(図10A参照)。
壁部47は、2本の挿入光ファイバ3の端部を、それぞれクランプ部23の挿入部32に進入させようとする際に、2本の挿入光ファイバ3の間を広げる部位である。壁部47は、第1壁部48及び第2壁部49から構成されている。第1壁部48は、前後方向に平行に設けられており、第1壁部48を前側に延ばした先にクランプ部23の挿入部32がある。第2壁部49は、後側から前側にかけて広がるように設けられたテーパ面として設けられている。2本の挿入光ファイバ3の端部は、第2壁部49に沿うように進入することで、2本の挿入光ファイバ3の間が広がり、第2壁部49(第2壁部49A及び第2壁部49B)同士の間隔まで広がった後、第2壁部49に沿ってクランプ部23の挿入部32に案内されることになる。これにより、挿入光ファイバ3が内側(壁部47側)に撓んでしまうことを抑制することができる。但し、第2壁部49は、後側から前側にかけて広がるように設けられたテーパ面として設けらず、前後方向に平行に設けられても良い。
なお、本実施形態の光ファイバ仕分け部40は、クランプ部23の挿入部32から、2本の挿入光ファイバ3の口出し開始位置まで前後方向に延在している。したがって、2本の挿入光ファイバ3の端部を後側ハウジング42に収容する際に、2本の挿入光ファイバ3の間を屋根部46Aと屋根部46Bとの境界部分に分けるように載置するだけで、2本の挿入光ファイバ3の端部を2方向に容易に仕分けることができる。具体的に言うと、例えば挿入光ファイバ3Aの端部がクランプ部23B側に進入し、挿入光ファイバ3Bの端部がクランプ部23A側に進入するような、2本の挿入光ファイバ3が公差してクランプ部23に進入してしまうことを抑制することができる。但し、光ファイバ仕分け部40は、クランプ部23の挿入部32から、2本の挿入光ファイバ3の口出し開始位置まで前後方向に延在していなくても良い。
外被把持部材13を光コネクタ本体10の後側ハウジング42に挿入すると、光ケーブル3から口出しされた光ファイバ4の端部がクランプ部14(図1B参照)に挿入され、クランプ部14において光ファイバ4と内蔵光ファイバ22とが突き合わせ接続されることになる。
本実施形態では、外被把持部材13に保持された光ファイバケーブル1の長手方向を挟んで、2つの光コネクタ本体11A及び光コネクタ本体11Bが対称に配置されている(図6D参照)。当該長手方向を挟んで2つの光コネクタ本体11が対称に配置されていることで、外被把持部材13が挿入される後側ハウジング42から、クランプ部14内部の内蔵光ファイバ22の後側の端部(接続点58)までの長さが、2つの光コネクタ本体11について同じ長さとなる。なお、前述したように、2本の挿入光ファイバ3は、口出し開始位置から2本の挿入光ファイバ3の端部(カットした端部)までの長さを高精度に揃えられている。これにより、2本の挿入光ファイバ3をクランプ部14にそれぞれ挿入する際に、内蔵光ファイバ22に同時に突き合わせることが容易になる。
外被把持部材13を光コネクタ10のハウジング12(後側ハウジング42)に挿入した後(S007の後)、作業者は、光コネクタ10から光ファイバ接続用工具50を取り外す(S008)。
図11Aは、光ファイバ接続用工具50を上から見た図である。図11Bは、図11AのA−A線における光ファイバ接続用工具50の断面図である。図11Cは、光ファイバ接続用工具50を前から見た図である。図11Dは、光ファイバ接続用工具50を後から見た図である。
光ファイバ接続用工具50は、光コネクタ10のクランプ部23のベース部材25と蓋部材26との隙間を開閉させる工具である。なお、以下の説明では、クランプ部23のベース部材25と蓋部材26との隙間を、単に「クランプ部23の隙間」と呼ぶことがある。
光ファイバ接続用工具50は、介挿部51と、操作部52と、回転軸部53とを有する。
介挿部51は、光コネクタ本体11のクランプ部23の隙間に挿入される部位である。前述したように、介挿部51は、クランプ部23の介挿用凹部35に挿入されることで、クランプ部23の隙間が開き、クランプ部23へ挿入光ファイバ3が挿入可能になり、内蔵光ファイバ22の端面と挿入光ファイバ3の端面とを突き合わせることが可能になる。また、介挿部51は、介挿用凹部35から抜去されることで、クランプ部23の隙間で内蔵光ファイバ22及び挿入光ファイバ3が押圧固定されることになる。なお、図11Bに示すように、本実施形態では、介挿部51の角が丸く形成されている。これにより、後述する図12B及び図12Cに示すように、回転軸部53を中心に操作部52を円滑に回転させることができる。すなわち、介挿部51の角が丸く形成されていることで、操作部52を回転させようとしたときに、介挿部51の角が後側ハウジング42の段差部43に引っ掛かってしまうことを抑制することができる。但し、介挿部51の角が丸く形成されていなくても良い。
介挿部51は、第1介挿部55及び第2介挿部56から構成されている。第1介挿部55は、内蔵光ファイバ22の端面と挿入光ファイバ3の端面とが突き合わされる接続点58の直上に設けられた第1介挿用凹部36に挿入される。また、第2介挿部56は、被覆部収容溝34の直上に設けられた第2介挿用凹部37に挿入される。なお、第1介挿用凹部36と第2介挿用凹部37とが一体的に形成される場合、第1介挿部55と第2介挿部56とが一体的に形成されても良い。
なお、本実施形態では、光ファイバ接続用工具50は、2つの介挿部51A及び介挿部51Bを有する。前述したように、本実施形態の光コネクタ10は、2つの光コネクタ本体11(クランプ部付きフェルール20)を有している。2つの介挿部51A及び介挿部51Bは、2つのクランプ部23A及びクランプ部23Bの隙間を開閉させる。
操作部52は、介挿部51を光コネクタ本体11のクランプ部23の隙間から抜き去る際に作業者が操作する部位である。作業者が操作部52を上方に押圧することにより、光ファイバ接続用工具50は回転軸部53を中心に回転し、介挿部51が抜き去られることになる。前述したように、光ファイバ接続用工具50は、2つの介挿部51A及び介挿部51Bを有しており、転軸部53を中心に回転するだけで、2つの介挿部51A及び介挿部51Bを抜去することができる。これにより、2つのクランプ部23の隙間にそれぞれ挿入された介挿部51を一緒に引き抜くことができる。なお、2つの介挿部51A及び介挿部51Bは、後述する回転軸部53の軸方向に平行な方向に設けられている。
回転軸部53は、操作部52を上方に押圧することにより光ファイバ接続用工具50が回転する際の、回転軸となる部位である。回転軸部53は、操作部52と介挿部51との間に設けられている。操作部52を上方に押圧することにより、操作部52が上側に移動して、てこの原理により介挿部51が下側に移動する力が付与される。これにより、介挿部51が抜き去られることになる。
光ファイバ接続用工具50は、介挿部51、操作部52及び回転軸部53の他に、係止爪57を有する。係止爪57は、光コネクタ10のハウジング12に係止する部位である。係止爪57がハウジング12に係止することにより、光ファイバ接続用工具50を光コネクタ10に取り付けた状態を保持することができる。これにより、例えば光ファイバ接続用工具50を取り付けた光コネクタ10が輸送される間、光ファイバ接続用工具50が光コネクタ10から不意に外れないようにすることができる。
図12Aは、第1介挿部55及び第2介挿部56が第1介挿用凹部36及び第2介挿用凹部37にそれぞれ挿入されている状態の光コネクタ10の断面図である。図12Bは、第1介挿用凹部36から第1介挿部55が抜去された状態の光コネクタ10の断面図である。図12Cは、第2介挿用凹部37から第2介挿部56が抜去された状態の光コネクタ10の断面図である。
本実施形態では、第1介挿部55は、第2介挿部56よりもフェルール21の接続端面側に設けられている。さらに、回転軸部53を中心に光ファイバ接続用工具50を回転させることで、まず、係止爪57がハウジング12から外れる。そして、第1介挿部55が第1介挿用凹部36から抜去された後、第2介挿部56が第2介挿用凹部37から抜去される。すなわち、内蔵光ファイバ22の端面と挿入光ファイバ3の端面とが突き合わされる接続点58を固定した後、挿入光ファイバ3の被覆部5部分と固定することになる。これにより、挿入光ファイバの端部である接続点58に近い側から接続が固定されることになり、内蔵光ファイバ22と挿入光ファイバ3との突き合わせ状態のずれを抑制することができる。
前述したように、光ファイバ接続用工具50が取り外されると、光ファイバ接続用工具50の介挿部51がクランプ部付きフェルール20の介挿用凹部35から抜き去られ、内蔵光ファイバ22と挿入光ファイバ3とがクランプ部23で固定される。これにより、光ファイバケーブル1の端末への光コネクタ10の組立作業が完了する(光コネクタ10付き光ファイバケーブル1の製造作業が完了する)。
<比較例>
図13A〜図13Fは、比較例に係る光コネクタ10を、光ファイバケーブル1の端末に組み立てる様子を示す図である。
本比較例では、2連式の現場組立型光コネクタを光ファイバケーブル1の端末に組み立てる際、2つの単心用の現場組立型光コネクタを別々に組み立てている。すなわち、挿入光ファイバ3の被覆部5の除去(図13B参照)、挿入光ファイバ3の端部のカット(図13C参照)、挿入光ファイバ3の端部のクランプ部23への挿入及び光ファイバ同士の接続の固定(図13D参照)について、一方の挿入光ファイバ3(ここでは、挿入光ファイバ3B)を先に行い、他方の挿入光ファイバ3(ここでは、挿入光ファイバ3A)を後に行っている(図13E参照)。ここで、一方の挿入光ファイバ3について組立作業を行っている間、他方の(未だ組み立てられていない)挿入光ファイバ3については、作業の邪魔となるために、避けておく必要がある(図13A参照)。したがって、他方の挿入光ファイバ3を避けておく分、口出し長さD2に余裕をもっておく必要がある。つまり、外被把持部材13をハウジング12の後側ハウジング42に挿入したときに、クランプ部付きフェルール20の内蔵光ファイバ22と挿入光ファイバ3とを突き合わせられる口出し長さD1に加えて余裕をもっておく必要がある。このため、本比較例では、本実施形態と比べて、口出し長さを長くとる必要がある(D2>D1)。
<変形例>
図14Aは、カバー部14を閉じた状態の変形例に係る光コネクタ10の斜視図である。図14Bは、カバー部14を開けた状態の変形例に係る光コネクタ10の斜視図である。図15Aは、カバー部14を取り外した状態の変形例に係る光コネクタ10を上から見た図である。図15Bは、変形例に係る光コネクタ10を前から見た図である。図15Cは、変形例に係る光コネクタ10を右から見た図である。
・係合孔部44及び係合突起部45
図14Aに示すように、変形例に係る光コネクタ10では、カバー部14に係合孔部44が設けられ、ハウジング12に係合突起部45が設けられている。そして、図14Bに示すように、カバー部14を開けた状態で、係合孔部44が係合突起部45に係合することで、カバー部14は、ハウジング12に保持されることになる。これにより、カバー部14を開けた状態の時に、カバー部14が不意に閉じられてしまうことを抑制することができる。なお、本変形例では、係合孔部44と係合突起部45とは、それぞれ左右方向に2つずつ設けられている。
・ストッパ60
図14A及び図14Bに示すように、変形例に係る光コネクタ10では、ストッパ60が設けられている。ストッパ60は、光ファイバ接続用工具50が光コネクタ10から不意に外れてしまうことを抑制する部材である。光ファイバ接続用工具50が光コネクタ10に取り付けられた状態では、ストッパ60は、光ファイバ接続用工具50に形成された切り欠き部59に挿通されるようにして設けられる(図14A及び図14B参照)。ストッパ60の左右方向の長さは、光ファイバ接続用工具50の左右方向の長さより大きく形成されている(図15B参照)。なお、図15Cに示すように、ストッパ60は、回転軸部53よりも前側に位置するように設けられている。これにより、ストッパ60は、切り欠き部59に挿通された状態では、光ファイバ接続用工具50が回転軸部53を中心に回転することを抑制することができる。
・光ファイバ仕分け部40
なお、本変形例では、光ファイバ仕分け部40について、前後方向に平行に設けられる第1壁部48が設けられず、後側から前側にかけて広がるように設けられたテーパ面(第2壁部49)のみ形成されていても良い。
===その他===
前述の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更・改良され得ると共に、本発明には、その等価物が含まれることは言うまでもない。
1 光ファイバケーブル、2 外被、3 挿入光ファイバ、
4 裸光ファイバ部、5 被覆部、10 光コネクタ、
11 光コネクタ本体、12 ハウジング、13 外被把持部材、
14 カバー部、15 プラグフレーム、16 係合片、
17 被係合孔、18 スプリング、20 クランプ部付きフェルール、
21 フェルール、22 内蔵光ファイバ、23 クランプ部、
25 ベース部材、26 蓋部材、27 第1蓋部材、28 第2蓋部材、
29 クランプばね、30 フェルール構造体、31 調心溝、
32 挿入部、33 フランジ部、34 被覆部収容溝、
35 介挿用凹部、36 第1介挿用凹部、37 第2介挿用凹部、
40 光ファイバ仕分け部、41 前側ハウジング、42 後側ハウジング、
43 段差部、44 係合孔部、45 係合突起部、
46 屋根部、47 壁部、48 第1壁部、49 第2壁部、
50 光ファイバ接続用工具、51 介挿部、
52 操作部、53 回転軸部、55 第1介挿部、56 第2介挿部、
57 係止爪、58 接続点、59 切り欠き部、60 ストッパ、
61 ストッパ頭部、62 ストッパ脚部、
80 ホルダ、81 本体部、82 蓋部、83 光ファイバ載置部、
84 収容部、90 被覆除去具、91 刃部材、92 装着部

Claims (5)

  1. 内蔵光ファイバが保持されたフェルールと、前記内蔵光ファイバと光ファイバケーブルから口出しされた挿入光ファイバとの接続状態を固定するクランプ部とを備える光コネクタ本体と、
    前記光コネクタ本体を収容するハウジングと
    を有する光コネクタであって、
    前記ハウジングは、2つの前記光コネクタ本体を収容し、
    2本の前記挿入光ファイバを前記2つの光コネクタ本体毎に仕分ける光ファイバ仕分け部を備える
    ことを特徴とする光コネクタ。
  2. 請求項1に記載の光コネクタであって、
    前記光ファイバ仕分け部は、前記ハウジングの底面から、前記底面に垂直な方向に凸状に形成されている
    ことを特徴とする光コネクタ。
  3. 請求項2に記載の光コネクタであって、
    前記光ファイバ仕分け部は、前記ハウジングに保持された前記光ファイバケーブルの長手方向を頂部として、前記底面に近づくように傾斜する2つの傾斜面で形成される屋根部を備える
    ことを特徴とする光コネクタ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の光コネクタであって、
    前記光ファイバ仕分け部は、前記クランプ部から、前記内蔵光ファイバと前記挿入光ファイバとを突き合せた時の前記2本の挿入光ファイバの口出し開始位置まで延在する
    ことを特徴とする光コネクタ。
  5. 請求項4に記載の光コネクタであって、
    前記光ファイバ仕分け部は、前記口出し開始位置から広がるように設けられている壁部を有する
    ことを特徴とする光コネクタ。
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