JP2020012320A - 開閉装置及び開閉装置の分解方法 - Google Patents

開閉装置及び開閉装置の分解方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 巻取体内に配設される制御部に、多数の部品等を効率よく配設する。【解決手段】 空間を仕切るようにして閉鎖動作する開閉体10と、開閉体10をその開放方向側で収納したり繰り出したりする収納部30とを備えた開閉装置において、収納部30は、開閉体10を巻き取ったり繰り出したりする巻取体32と、巻取体32をその内側から回転可能に支持する固定軸33と、固定軸33に一体的に設けられて巻取体32に回転力を伝達する開閉機34と、固定軸33に一体的に設けられて開閉機34を制御する制御部35とを具備し、制御部35は、巻取体32の外周部の内側の空間に設けられ、固定軸33の中心線を含む仮想平面Pを境にした一方側に位置する本体部35a2と、仮想平面Pを境にした他方側へ突出するように本体部35a2に設けられた補助部35a3とを有する。【選択図】 図2

Description

本発明は、例えばシャッター装置やオーバヘッドドア、ロールブラインド装置等、空間を仕切るようにして開閉体を閉鎖動作させる開閉装置、及び開閉装置の分解方法に関するものである。
従来、この種の発明には、例えば特許文献1に記載されるもののように、空間を仕切るようにして閉鎖動作する開閉体と、この開閉体をその開放方向側で巻き取ったり繰り出したりする巻取体と、この巻取体内で該巻取体を駆動回転する回転駆動源と、前記巻取体内にて前記回転駆動源を制御する制御部と、これらを収納する収納ケースとを備えた開閉装置がある。
特開2017−150262号公報(図1参照)
ところで、前記のような開閉装置では、前記巻取体内の限られたスペースに前記制御部を設けて、この制御部内に制御回路を構成する多数の電子部品等を配設する必要があり、工夫を要する。
このような課題に鑑みて、本発明は、以下の構成を具備するものである。
空間を仕切るようにして閉鎖動作する開閉体と、前記開閉体をその開放方向側で収納したり繰り出したりする収納部とを備えた開閉装置において、前記収納部は、前記開閉体を巻き取ったり繰り出したりする巻取体と、前記巻取体をその内側から回転可能に支持する固定軸と、前記固定軸に一体的に設けられて前記巻取体に回転力を伝達する開閉機と、前記固定軸に一体的に設けられて前記開閉機を制御する制御部とを具備し、前記制御部は、前記巻取体の内側の空間に設けられ、前記固定軸の中心線を含む仮想平面を境にした一方側に位置する本体部と、前記仮想平面を境にした他方側へ突出するように前記本体部に設けられた補助部とを有することを特徴とする開閉装置。
本発明は、以上説明したように構成されているので、巻取体内に配設される制御部に、多数の部品等を効率よく配設することができる。
本発明に係る開閉装置の一例を示す正面図であり、収納部については内部構造を示している。 図1の(II)−(II)線に沿う断面図である。 制御部の一例を示す正面図である。 同制御部を側方から視た図である。 制御部及び開閉機を正面側から視た図である。 制御部及び開閉機を正面側から視た図であり、制御部を軸方向へずらして開閉機から外した状態を示す。 制御部及び開閉機を正面側から視た図であり、制御部を径外方向へ移動した開閉機から分離した状態を示す。 図1の(II)−(II)線に沿う断面において、制御部を取り外す手順を(a)(b)に順次に示す図である。
本実施の形態では、以下の特徴を開示している。
第一の特徴は、空間を仕切るようにして閉鎖動作する開閉体と、前記開閉体をその開放方向側で収納したり繰り出したりする収納部とを備えた開閉装置において、前記収納部は、前記開閉体を巻き取ったり繰り出したりする巻取体と、前記巻取体をその内側から回転可能に支持する固定軸と、前記固定軸に一体的に設けられて前記巻取体に回転力を伝達する開閉機と、前記固定軸に一体的に設けられて前記開閉機を制御する制御部とを具備し、前記制御部は、前記巻取体の外周部の内側の空間に設けられ、前記固定軸の中心線を含む仮想平面を境にした一方側に位置する本体部と、前記仮想平面を境にした他方側へ突出するように前記本体部に設けられた補助部とを有する(図1及び図2参照)。
この構成によれば、巻取体の外周部の内側に空間を有効に利用して、多数の部品等を効率よく配設することができる。
第二の特徴として、前記本体部と前記補助部により内部が中空のケースを構成している(図4参照)。
この構成によれば、制御部内に多数の部品等を、より効率的に配設することができる。
第三の特徴は、前記制御部は、前記仮想平面に沿って前記本体部に設けられた基板と、前記基板の前記一方側で前記本体部に設けられた第一の部品群と、前記基板の前記他方側で前記補助部に設けられた第二の部品群とを具備している(図4参照)。
この構成によれば、第一の部品群と第二の部品群が電磁的あるいは機械的に干渉するのを防いで、これら部品群を効率的に配設することができる。
第四の特徴として、制御情報を容易に得られるようにするために、前記制御部には、コード読取り装置によって読取り可能であって且つ制御情報に関連付けされたコード表示部が設けられている(図3参照)。
第五の特徴として、メンテナンス等における分解作業を容易にするために、前記開閉機と前記制御部の一方には、前記固定軸の軸方向に沿って突出する凸状の係合部が設けられ、その他方には、前記係合部に嵌り合う凹状の被係合部が設けられ、前記開閉機と前記制御部は、前記固定軸を間に挟んで固定され、前記巻取体の外周部の内側の空間には、前記制御部を前記固定軸の軸方向に沿って移動して前記被係合部を前記係合部から離脱可能にする移動スペースが確保されている(図5〜図7参照)。
第六の特徴は、メンテナンス等における分解作業をより容易にするために、前記補助部が前記固定軸の径方向の一方側に設けられるとともに、同径方向の他方側には、前記制御部を前記固定軸を中心にして前記補助部の逆側へ回動可能にする回動スペースが確保され、前記巻取体の外周部には、前記回動スペース側へ回動した場合の前記制御部を、径方向へ通過可能にする貫通部が設けられている(図8参照)。
第七の特徴は、前記制御部には、前記貫通部を介して前記巻取体の外部から視認されるように、制御情報を画像表示する表示装置が設けられている(図3参照)。
第八の特徴は、上記開閉装置の分解方法であって、前記制御部を前記固定軸を中心にして前記回動スペース側へ回動する工程と、前記回動スペース側へ回動した後の前記制御部を、前記固定軸から引き離して前記貫通部に通過させる工程とを含む(図8参照)。
<具体的実施態様>
次に、上記特徴を有する具体的な実施態様について、図面に基づいて詳細に説明する。
なお、本明細書中において「開閉体厚さ方向」とは、閉鎖状態の上記開閉体の厚さ方向を意味する。本明細書中において「開閉体幅方向」とは、上記開閉体の開閉方向と略直交する方向であって、該開閉体の厚さ方向ではない方向を意味する。また、本明細書中において「開閉体開閉方向」とは、上記開閉体が空間を仕切ったり開放したりするためにスライドする方向を意味する。
開閉装置Aは、図1に示すように、空間を仕切るようにして閉鎖動作する開閉体10と、この開閉体10を幅方向の両側で開閉方向へ案内するガイドレール20と、開閉体10をその開放方向側で収納したり繰り出したりする収納部30と、当該開閉装置Aを無線で遠隔操作するリモコン装置40とを備える。
開閉体10は、横長略矩形状の金属板を曲げ加工してなるスラット11を、上下に隣接する該スラット間で回動するように複数連接してなる開閉体本体10aと、この開閉体本体10aの閉鎖方向端部に接続されて全閉時の当接対象部位に当接する座板部材10bとを具備し、複数のスラット11の上端側を巻取体32の外周部に止着している。
この開閉体10の他例としては、単数もしくは複数のパネルや、シート状物、ネット状物を開閉方向へ配設してなる態様、あるいはスラット、パネル、パイプ、シート状物、ネット状物等を適宜に組み合わせてなる態様等とすることが可能である。
ガイドレール20は、開閉体幅方向の両側にそれぞれ設けられ、開閉体10における全閉時の当接対象部位(例えば地面や床面)と、収納部30の間にわたる長尺状に形成される。各ガイドレール20は、開閉体10の幅方向の端部を横断面凹状に囲んで、開閉方向へ案内する。
収納部30は、収納ケース31内に、開閉体10を巻き取ったり繰り出したりする巻取体32と、この巻取体32をその内側から回転可能に支持する固定軸33と、固定軸33に一体的に支持されて巻取体32に回転力を伝達する開閉機34と、固定軸33に一体的に設けられて開閉機34を制御する制御部35とを具備している。
ここで、前記「一体的」には、複数の部材が分離困難に結合されている態様や、複数の部材が例えば着脱可能な止着具34b2等によって分離可能に結合されている態様等を含む。
収納ケース31は、開閉体幅方向へ長尺な中空箱状の部材であり、その下側壁面に開閉体幅方向へ長尺な開口部31aを有し、この開口部31aに、開閉体10を挿通させている。なお、この収納ケース31の他例としては、壁面を有さない枠状に形成することも可能である。
この収納ケース31の下側壁面には、蓋部材によって開閉される点検口31bが設けられている。
点検口31bは、制御部35の下方側に位置し、開閉機34及び制御部35等を通過可能な大きさに形成される。
巻取体32は、固定軸33の周囲で、周方向に間隔を置いて略平行に配設された複数の棒状部材32aと、これら棒状部材32aを支持するように開閉体幅方向に間隔を置いて設けられた複数の支持板32bとを備え、固定軸33の周囲で回転可能な略円筒籠状に構成される。
各棒状部材32aは、金属等の硬質材料から長尺な軸状又は筒状等に構成される。複数の棒状部材32aは、固定軸33の中心部から略同半径の距離に位置する。
支持板32bは、外周部に棒状部材32aを嵌合して支持する略円盤状の部材であり、その中心部側がベアリング等を介して固定軸33に対し回転自在に支持されている。
周方向に隣接する二つの棒状部材32a,32aの間は、巻取体32の外周部を径方向へ貫通する貫通部32cとして機能する。
この貫通部32cの大きさ、言い換えれば隣接する棒状部材32a,32a間の広さは、図8に示すように、回動スペースS2側へ回動した場合の制御部35を、径方向へ通過可能にするように設定される。
したがって、開閉体10をある程度繰り出した状態で、点検口31bを開放すれば、前記貫通部32cを介して、制御部35の表示装置35b1を外部から視認可能であり、さらに、制御部35への操作や、開閉機34及び制御部35に対するメンテナンス作業や交換等が可能である。
また、固定軸33は、金属等の硬質材料から長尺な円筒状又は円柱状に構成され、巻取体32の中心部に挿通され、その両端側が、図示しないブラケット等を介して収納ケース31に回転不能に固定されている。
開閉機34は、回転速度を切替可能な直流又は交流の回転式電動機であり、その出力回転軸を固定軸33に略平行させて、固定軸33に固定支持されている。
この開閉機34の出力回転軸の回転力は、駆動回転部34cによって巻取体32へ伝達される。
この開閉機34は、制御部35からの指令に応じて、複数種類の回転速度に切り替えられて回転する。開閉機34の回転速度を変化させる手段は、例えば、インバータや、その他の電力波形変換回路等、周知の速度制御回路を用いればよい。図3中の操作スイッチ35b2(例えばディップスイッチ)は、その少なくとも一部が、前記回転速度を切り替えるためのスイッチとして用いられる。
開閉機34には、制御部35を固定支持するための支持ブラケット34a,34bが一体的に固定されている(図5〜図7参照)。
一方の支持ブラケット34aは、その制御部35側に、固定軸33の軸方向に沿って突出する凸状の係合部34a1を有する(図5参照)。この支持ブラケット34aは、径方向において固定軸33の両側に位置するように二つ設けられる。
他方の支持ブラケット34bは、その制御部35側に、制御部35(詳細には本体部35a2)を受ける受片部34b1を有する。この支持ブラケット34bも、径方向において固定軸33の両側に位置するように二つ設けられる。
駆動回転部34cは、外周部に棒状部材32aを嵌合固定している略円盤状の部材であり、その中心側が、ベアリング等を介して固定軸33に対し回転自在に支持されている。この駆動回転部34cには、図示しない複数のギヤを介して、開閉機34の回転力が伝達される。
したがって、開閉機34の出力回転軸が回転すると、その回転力によって巻取体32が回転する。
制御部35は、巻取体32の外周部の内側の空間に設けられ、内部が中空のケース35a内に、マイコンやリレー、記憶装置、無線受信機等を設けた制御回路を備え、ケース35a外に、ユーザーインタフェース35b(図3参照)を露出しており、前記制御回路を予め記憶したプログラムにより機能させることで、各種の処理を行う。
ケース35a(詳細には本体部35a2)は、図2に示すように、径方向において開閉機34の逆側に位置し、開閉機34との間に固定軸33を置くようにして設けられる。
このケース35aは、固定軸33の中心線を含む仮想平面Pを境にした一方側(図2によれば下側)に位置する本体部35a2と、仮想平面Pを境にした他方側(図2によれば上側)へ突出するように本体部35a2に一体化された補助部35a3と、本体部35a2の前面側(図2によれば下側)を覆う蓋部材35a1とを有し、固定軸33の外周面の一部を周方向に覆っている。
なお、ここで、前記「一体化」とは、本体部35a2を補助部35a3を例えば一体成型等によって一体に設けた態様や、それぞれ別体の本体部35a2と補助部35a3を接続して一体状にした態様等を含む。
本体部35a2と補助部35a3とは、一体の部材であり、その内部を中空に形成している。これら本体部35a2及び補助部35a3内には、制御回路を構成する各種部品等が装着される。
これらの部品には、図4に破線で示すように、固定軸33に近接するように仮想平面Pに沿って本体部35a2内に設けられた基板35a4と、この基板35a4を境にした一方側で本体部35a2内に配設された第一の部品群35a5と、基板35a4を境にした他方側で補助部35a3内に配設された第二の部品群35a6とが含まれる。
第一の部品群35a5は、上記ユーザーインタフェース35bや、開閉機34を制御するための電子回路、リモコン装置40との通信を行うための通信モジュール等を構成する単数又は複数の部品からなる。
第二の部品群35a6は、第一の部品群35a5に電気的に接続される単数又は複数の部品であって、好ましくは、比較的大きな電磁ノイズを発生し易い電気部品(例えば、コイルや、リレー、変圧器等)である。
上記構成によれば、第二の部品群35a6によるノイズの影響が第一の部品群35a5に伝わるようなことを軽減することができる。
制御部35を構成するケース35aの裏側には、開閉機34側の一方の支持ブラケット34aの係合部34a1に嵌り合う凹状の被係合部35a31と、開閉機34側の他方の支持ブラケット34bの受片部34b1に受けられて止着される止着片部35a32が設けられる(図5〜図7参照)。
本体部35a2には、固定軸33の外周面に沿って、制御部35を回動させるためのガイド面35a7が設けられる。
ガイド面35a7は、固定軸33外周面の周方向の一部に沿う断面略円弧状の凹曲面である。このガイド面35a7は、制御部35を巻取体32から外す際に、制御部35の姿勢を変えるのに用いられる(図8参照)。
被係合部35a31は、径方向において固定軸33の両側に二つ設けられ、それぞれ、二つの係合部34a1に嵌り合う。
また、止着片部35a32は、径方向において固定軸33の両側に二つ設けられ、それぞれ、着脱可能な止着具34b2(例えばネジやボルト等)によって二つの受片部34b1に止着されている。
開閉機34と制御部35は、前述した係合部34a1と被係合部35a31との嵌り合いと、受片部34b1に対する止着片部35a32の止着により、固定軸33を挟むようにして固定されている。
巻取体32の外周部の内側の空間には、制御部35を固定軸33の軸方向に沿って移動して被係合部35a31を係合部34a1から離脱可能にする移動スペースS1が確保されている。この移動スペースS1は、詳細には補助部35a3と支持ブラケット34bの間に設けられる(図5参照)。
また、図8に示すように、固定軸33の径方向の一方側に設けられる補助部35a3に対し、その他方側には、制御部35を固定軸33を中心にして補助部35a3の逆側(図示例によれば反時計方向)へ回動可能にする回動スペースS2が確保される。
蓋部材35a1は、貫通孔状の開口部35a11を有し、この開口部35a11を介してユーザーインタフェース35bを、外部へ露出させている。
蓋部材35a1の表面には、制御部35の設定内容や操作方法、コード表示部35d1等を表示したラベル35dが貼着されている。
ユーザーインタフェース35bには、制御部35の制御情報を表示する表示装置35b1や、制御部35へ制御のためのデータ等を入力可能にする各種スイッチが設けられる。
表示装置35b1は、図示例によれば7セグメントLEDであり、ケース35a内の図示しない制御回路に電気的に接続されている。この表示装置35b1の他例としては、液晶ディスプレイや、その他の表示装置とすることも可能である。
また、コード表示部35d1は、コード読取り装置によって読取り可能な画像であり、例えば、QRコード(登録商標)や、バーコード等とすることが可能である。このコード表示部35d1の情報は、制御部35に関する情報、又は制御部35に関連付けされた情報である。
前記コード読取り装置は、コード表示部35d1を読取ってその読取り情報を表示するものであればよく、例えば、専用プログラムをインストールした携帯端末(具体的にはスマートフォンや、腕時計型携帯端末等)、又はその他の携帯型読取り装置等とすればよい。
また、コード表示部35d1に含まれる具体的な情報は、例えば、ラベル35dにおけるコード表示部35d1以外の部分に記載の情報や、ラベル35dに記載されていない情報等であり、例えば、当該開閉装置Aの操作方法や、各種エラーコードの説明等とすればよい。
なお、本実施態様では、コード表示部35d1に含まれる情報に、直接、制御部35に関する情報を含ませるようにしたが、他例としては、コード表示部35d1に、前記携帯端末等によりアクセスされるサーバーコンピュータのアドレス等の情報を含ませ、前記サーバーコンピュータには制御部35に関連付けさた情報を保存し、前記携帯端末等が前記サーバーコンピュータから制御部35に関連付けされた情報を呼び込んで表示する態様とすることも可能である。
また、コード表示部35d1は、ラベル35dとは別に蓋部材35a1の表面や、ユーザーインタフェース35bの表面等に設けることも可能である。
また、リモコン装置40は、図1に示すように、矩形状等のケース44の表面に、開閉体10を開放動作させるための開スイッチ41、開閉体10の動作を停止するための停止スイッチ42、開閉体10を閉鎖動作させるための閉スイッチ43等の操作スイッチを露出するとともに、ケース44内に、前記スイッチの操作に応じて開放指令、閉鎖指令、停止指令等の無線信号を、制御部35へ送信する制御回路及び送信機等を具備している。
<制御部の露出について>
次に、上記構成の開閉装置Aについて、その特徴的な作用効果を詳細に説明する。
上記実施態様によれば、制御部35は、開閉体10の全開時等、ある程度の開放時には、巻取体32に巻かれ開閉体10によって覆われた遮蔽状態になる。
そこで、制御部35を操作や着脱等のために露出するには、開閉体10を、巻取体32に巻き取られた状態から、ある程度巻き戻す(巻取体32から繰り出す)必要があるが、このような巻き戻し操作は、開閉体10が半閉や全閉になるまでの所定の範囲で行われるのが好ましい。
なお、図示例以外の他例としては、制御部35の一部又は全部が常に露出状態になるようにすることも可能である。
また、開閉装置の態様によっては、開閉体10を全閉状態に繰り出しても未だ開閉体10の一部(例えば、可撓性シート等の柔軟な材質のように金属製スラットと異なる場合も含む)が、巻取体32の周囲に残っていて(いわゆる捨て巻き状態で)制御部35が遮蔽状態となる場合がある。このような場合には、全閉になってからも手動で又は強制閉鎖動作指示により開閉体10をさらに繰り出して、制御部35を露出させ、この制御部35に対し所定の作業(例えば、設定操作や調整、交換等)が行われた後に、通常開閉動作が可能な状態にすればよい。
上述したように、収納部30が、巻取体32に巻かれ開閉体10によって遮蔽されていることは、制御部35に対し前記作業を行う観点では不便な点であるが、一方、遮蔽されていることにより制御部35を塵埃や衝撃等から保護でき、さらに制御部35を、無意識または不当な故意による切り替え操作等からも保護することが期待できる。
<制御部の着脱について>
上記のようにして、制御部35を露出した後、この制御部35を外すには、止着片部35a32側の止着具34b2を外す工程と、制御部35を軸方向へ移動して開閉機34から分離する工程と、分離後の制御部35を固定軸33を中心にして回動スペースS2側へ回動する工程と、回動スペースS2側へ回動した後の制御部35を、固定軸33から径方向へ引き離して貫通部32cに通過させる工程とを順次に行う(図5〜図8参照)。
詳細に説明すれば、先ず、図6及び図7に示すように、止着片部35a32側の止着具34b2を外して、制御部35を軸方向に沿って移動スペースS1側へ移動して開閉機34から分離する。
次に、図8(a)(b)に示すように、制御部35を固定軸33の外周面に沿わせて円弧状に回動する。
この際、制御部35は、そのガイド面35a7を固定軸33の外周面に近接又は摺接させて、回動スペースS2側(図8によれば反時計方向)へ回動して傾く。
そして、適量傾いた時点で、この制御部35を、固定軸33から径方向へ引き離しながら下方へ導き、貫通部32cに通過させて巻取体32の外側に出し、さらに、点検口31bを通過させて収納ケース31の外部に取り出す。
また、新たな制御部35を巻取体32内に装着する際は、前記と逆の手順を行えばよい。
よって、上記構成によれば、巻取体32内に配設される制御部35に、多数の部品等を効率よく配設することができる上、巻取体32に対し制御部35を着脱する際の作業性が良好である。
<他の実施態様について>
上記実施態様によれば、特に、制御部35を固定軸33に対し着脱する際の部材間の干渉等を少なくし、その着脱作業性を良好にするために、本体部35a2における径方向の一方側のみに補助部35a3を設けたが(図2参照)、他例としては、本体部35a2における径方向の両側に同様の補助部を設けることも可能である。
さらに、他例としては、前記のようにして径方向の両側に設けられる補助部を、固定軸33を挟む本体部35a2の逆側(図4によれば固定軸33の上側)で連結した態様とすることも可能である。すなわち、この他例では、仮想平面Pを境にした一方側に本体部35a2が設けられ、その他方側にも本体部35a2と同様の形状をした補助部(図示せず)が設けられていることになる。そして、このようにした場合には、基板35a4を分割し、その分割された一部を前記他方側の補助部に設けるようにしてもよい。
また、前記他例を含む実施態様において、特に好ましい一例としては、本体部35a2に対し補助部35a3を着脱可能に設けるようにしてもよい。この場合の着脱手段は、例えば、着脱可能な止着具34b2を用いた止着や、着脱可能な嵌合等とすればよい。
この他例によれば、例えば、本体部35a2から補助部35a3を分離して、これら本体部35a2と補助部35a3を、それぞれ、貫通部32c及び点検口31bに容易に通過させることができる。
また、上記実施態様によれば、特に好ましい一例として、固定軸33の径方向の両側に制御部35と開閉機34を配置したが、他例としては、固定軸33の軸方向に沿って制御部35と開閉機34を並べた態様とすることも可能である。
また、上記実施態様によれば、貫通部32cを周方向に隣接する棒状部材32a,32aの間の空間としたが、他例としては、巻取体を円筒状に形成するとともに該巻取体の周壁に形成した孔や切欠等を前記貫通部とすることも可能である。
また、上記実施態様において、開閉機34側の係合部34a1と、制御部35側の被係合部35a31は、その凹凸関係を逆にすることが可能である。
また、上記実施態様では、本体部35a2及び補助部35a3からなるケース35a内に各種部品を収納するようにしたが、他例としては、ケースを有さずに各種部品を露出し、その露出した部品の一部を本体部として仮想平面Pの一方側に配設し、露出した部品の他の一部を補助部として仮想平面Pの他方側に配設した態様とすることも可能である。
本発明は上述した実施態様に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜変更可能である。
10:開閉体
20:ガイドレール
30:収納部
31:収納ケース
32:巻取体
32a:棒状部材
32b:支持板
32c:貫通部
33:固定軸
34:開閉機
34a,34b:支持ブラケット
34a1:係合部
34b1:受片部
35:制御部
35a1:蓋部材
35a2:本体部
35a3:補助部
35a31:被係合部
35a32:止着片部
35b:ユーザーインタフェース
35b1:表示装置
35d:ラベル
35d1:コード表示部
P:仮想平面
S1:移動スペース
S2:回動スペース

Claims (8)

  1. 空間を仕切るようにして閉鎖動作する開閉体と、前記開閉体をその開放方向側で収納したり繰り出したりする収納部とを備えた開閉装置において、
    前記収納部は、前記開閉体を巻き取ったり繰り出したりする巻取体と、前記巻取体をその内側から回転可能に支持する固定軸と、前記固定軸に一体的に設けられて前記巻取体に回転力を伝達する開閉機と、前記固定軸に一体的に設けられて前記開閉機を制御する制御部とを具備し、
    前記制御部は、前記巻取体の外周部の内側の空間に設けられ、前記固定軸の中心線を含む仮想平面を境にした一方側に位置する本体部と、前記仮想平面を境にした他方側へ突出するように前記本体部に設けられた補助部とを有することを特徴とする開閉装置。
  2. 前記本体部と前記補助部により内部が中空のケースを構成していることを特徴とする請求項1記載の開閉装置。
  3. 前記制御部は、前記仮想平面に沿って前記本体部に設けられた基板と、前記基板の前記一方側で前記本体部に設けられた第一の部品群と、前記基板の前記他方側で前記補助部に設けられた第二の部品群とを具備していることを特徴とする請求項1又は2記載の開閉装置。
  4. 前記制御部には、コード読取り装置によって読取り可能であって且つ制御情報に関連付けされたコード表示部が設けられていることを特徴とする請求項1〜3何れか1項記載の開閉装置。
  5. 前記開閉機と前記制御部の一方には、前記固定軸の軸方向に沿って突出する凸状の係合部が設けられ、その他方には、前記係合部に嵌り合う凹状の被係合部が設けられ、前記開閉機と前記制御部は、前記固定軸を間に挟んで固定され、
    前記巻取体の外周部の内側の空間には、前記制御部を前記固定軸の軸方向に沿って移動して前記被係合部を前記係合部から離脱可能にする移動スペースが確保されていることを特徴とする請求項1〜4何れか1項記載の開閉装置。
  6. 前記補助部が前記固定軸の径方向の一方側に設けられるとともに、同径方向の他方側には、前記制御部を前記固定軸を中心にして前記補助部の逆側へ回動可能にする回動スペースが確保され、
    前記巻取体の外周部には、前記回動スペース側へ回動した場合の前記制御部を、径方向へ通過可能にする貫通部が設けられていることを特徴とする請求項1〜5何れか1項記載の開閉装置。
  7. 前記制御部には、前記貫通部を介して前記巻取体の外部から視認されるように、制御情報を画像表示する表示装置が設けられていることを特徴とする請求項6記載の開閉装置。
  8. 前記制御部を前記固定軸を中心にして前記回動スペース側へ回動する工程と、前記回動スペース側へ回動した後の前記制御部を、前記固定軸から引き離して前記貫通部に通過させる工程とを含むことを特徴とする請求項6又は7記載の開閉装置の分解方法。
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