JP2011236684A - 開閉装置の制御部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 制御部に対するメンテナンス性を向上することができる開閉装置の制御部構造を提供する。
【解決手段】 回転不能に固定された巻取支持シャフト10と、該巻取支持シャフトの周囲に回転自在に支持されたホイールと、前記ホイールに止着された開閉体と、前記ホイールを駆動回転する開閉機構とを具備した開閉装置に対し、前記開閉機構を制御するための制御部を装着してなる開閉装置の制御部構造であって、前記制御部は、前記ホイールの外周面よりも内側において前記巻取支持シャフトに固定され、遠心方向側の面に電子回路基板を装着した本体部と、遠心方向側から前記本体部に着脱可能に装着された外カバーとを備え、入出力のためのリード線を前記外カバーの内側において電子回路基板に接続するとともに、該リード線を前記外カバーから軸方向へ引き出している。
【選択図】図1

Description

本発明は、シャッター装置等の開閉装置の制御部構造に関するものである。
従来、この種の制御部構造を有する開閉装置は、回転不能な巻取支持シャフトの周囲に、ホイール及び補助バーを回転自在に支持するとともに、開閉機構や制御部を回転不能に固定している(例えば特許文献1参照)。
より詳細に説明すれば、図8に示すように、開閉機構100は、モータ110の回転力を減速機120等を介してインナギア130に伝達する機構であり、巻取支持シャフト140に保持されている。インナギア130は、巻取支持シャフト140の周りで回転するホイール(図示せず)に連結されている。
また、制御部200は、前記モータ110及び前記減速機120等と共に巻取支持シャフト140に固定され、図示しない操作スイッチからの信号やセンサ信号に応じて前記モータ110を制御する。
ところで、前記構成の従来技術によれば、制御部200の入出力のためのリード線210が、コネクタ220を介して制御部200の上面側(巻取支持シャフト140側)に接続されている。
そのため、メンテナンス等のためにコネクタ220を着脱するには、制御部200下方側の作業者が上方へ手を伸ばして、手探りでコネクタ220を抜き差ししなければならない。
また、コネクタ220の接続箇所には、塵や埃等が溜まりやすく、接点不良を生じる一因にもなる。
また、コネクタ220の接続箇所が、制御部200上面における軸方向中央側に位置していたため、リード線210は、露出部分が長くなり易く、モータ110の発熱の影響を受けて劣化したり、弛んで開閉体(図示せず)に干渉したり等するおそれがある。
特開2005−30031号公報
本発明は、このような問題に対処することを課題の一例とするものである。すなわち、制御部に対するメンテナンス性を向上すること、リード線の接続箇所に異物等が溜まらない構造を得ること、リード線の露出部分を少なくすること等が本発明の目的である。
このような目的を達成するために、本発明に係る技術的手段は、以下の構成を少なくとも具備するものである。
回転不能に固定された巻取支持シャフトと、該巻取支持シャフトの周囲に回転自在に支持されたホイールと、前記ホイールに止着された開閉体と、前記ホイールを駆動回転する開閉機構とを具備した開閉装置に対し、前記開閉機構を制御するための制御部を装着してなる開閉装置の制御部構造であって、前記制御部は、前記ホイールの外周面よりも内側において前記巻取支持シャフトに固定され、遠心方向側の面に電子回路基板を装着した本体部と、遠心方向側から前記本体部に着脱可能に装着された外カバーとを備え、入出力のためのリード線を前記外カバーの内側において電子回路基板に接続するとともに、該リード線を前記外カバーから軸方向へ引き出していることを特徴とする。
ここで、前記遠心方向とは、前記巻取支持シャフトを中心とした遠心方向を意味する。また、前記軸方向とは、前記巻取シャフトの中心線方向を意味する。
このような特徴を有することで本発明は以下の作用効果を奏する。
外カバーを遠心方向側に着脱できるので、メンテナンス性が良好である。しかも、リード線の接続箇所等に塵や埃等の異物が溜まりにくい上、リード線の露出部分を比較的少なくすることができる。
本発明に係わる開閉装置の制御部構造の一例を示す正面図である。 制御部の分解斜視図である。 制御部の斜視図である。 制御部の斜視図であり、外カバーを外した状態を示す。 制御部の要部断面図である。 本体部と外カバーの係合構造の一例を示す斜視図である。 本体部と外カバーの係合構造の一例を示す斜視図である。 従来の制御部構造の一例を示す斜視図である。
上記開閉装置は、建築物等の開口部や内部空間を開閉する開閉体を、巻取軸によって巻き取って収納するようにした開閉装置であり、この開閉装置には、シャッター装置や、ロールスクリーン装置等を含む。
また、上記開閉体の具体例としては、例えば、シート状体、ネット状体、複数のスラットやパイプ、あるいはパネルを開閉方向へ連設してなる形態等、さらには、前述のシート状体、ネット状体、スラット、パイプ、パネル、パイプを適宜に組み合わせてなる形態等が挙げられる。
本発明に係る好ましい一形態では、前記リード線の先端にプラグコネクタを設けるとともに、前記電子回路基板には、前記プラグコネクタが遠心方向側から着脱されるようにレセプタクルコネクタを設ける。
この形態によれば、プラグコネクタを遠心方向側から着脱できるので、メンテナンス性が良好である。
更なる形態では、前記レセプタクルコネクタに接続した前記プラグコネクタの後端部に対し、前記外カバーの内面を近接又は接触させて、前記プラグコネクタの遠心方向への移動を前記外カバーによって阻むようにする。
この形態によれば、プラグコネクタが遠心方向へ抜けてしまうようなことを、該プラグコネクタに近接又は接触する外カバーによって防ぐことができる。
更なる形態では、前記本体部と前記外カバーとの間に、前記電子回路基板を覆うとともに前記本体部に止着された内カバーを設け、前記リード線が前記内カバーと前記外カバーの間を通って軸方向へ引き出されるようにする。
この形態によれば、リード線が電子回路基板に接触したり、作業者等が誤って電子回路基板に触ってしまったり等して、電子回路基板の部品が損傷したり、静電気を生じたり等するようなことを防ぐことができる。
本明細書中において、「開閉体厚さ方向」とは、閉鎖状態の開閉体の厚さ方向を意味する。また、「開閉体幅方向」とは、開閉体の開閉方向と直交する方向であって、開閉体厚さ方向ではない方向を意味する。また、「開閉体開閉方向」とは、開閉体が開口部や内部空間を仕切ったり開放したりするためにスライドする方向を意味する。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る制御部構造を適用した開閉装置を示す。
この開閉装置1は、回転不能に固定された巻取支持シャフト10と、巻取支持シャフト10の周囲に回転自在に支持された複数のホイール20と、これらホイール20を巻取支持シャフト10の軸方向に連結する連結バー30と、ホイール20及び連結バー30に止着された開閉体40と、ホイール20を駆動回転する開閉機構50と、開閉機構50を制御するための制御部60とを具備している。
巻取支持シャフト10は、建物等の躯体開口部の上方に固定されるシャッターケース11内に、開閉体幅方向(図1によれば左右方向)にわたって設けられた略長尺円柱状の軸であり、その両端部がシャッターケース11に止着されることで、回転不能に支持される。
ホイール20は、巻取支持シャフト10の外周面に回動自在に支持された略円盤状の部材であり、巻取支持シャフト10の軸方向に間隔を置いて複数配設されている。
連結バー30は、前記複数のホイール20を連結する略長尺棒状の部材であり、ホイール20の周方向に間隔を置いて複数(例えば3つ)設けられる。
したがって、これらホイール20及び連結バー30は、巻取支持シャフト10を中心にして一体的に回転可能である。また、ホイール20及び連結バー30は、捩りコイルバネ12によって巻き取り方向へ付勢されている。
開閉体40は、横長略矩形状の金属板を曲げ加工してなる所謂スラットを、上下に隣接するスラット間で回動するように複数連接し、これらスラットの閉鎖方向側端部に、下枠や地面等に当接させるための座板部材を接続してなる。
そして、この開閉体40は、幅方向の両端部が図示しないガイドレールによって囲まれ上下方向へ案内される。
開閉機構50は、回転駆動源となるモータ51、該モータ51の回転力を適宜に調整して伝達する減速機52、該減速機52により回転力を受けて巻取支持シャフト10の回りを回転するインナギア53、減速機52とインナギア53の間を切断したり接続したりするクラッチ機構54、モータ51を制動するブレーキ機構55、インナギア53の回転量から開閉体40の全閉位置(及び/又は全開位置)を検知するカウンタ式リミットスイッチ56、巻取支持シャフト10に固定されて前記構成部品を支持するベースブロック57等を備える。
この開閉機構50は、巻取支持シャフト10の外周においてホイール20外周面よりも内側に配置され、インナギア53以外の部分を巻取支持シャフト10に対し回転不能に固定するとともに、インナギア53を巻取支持シャフト10の回りで回転するように支持し、インナギア53の外周部を連結バー30に係合して、モータ51の回転力をホイール20及び連結バー30に伝達する。
制御部60は、ホイール20の外周面よりも内側、詳細には連結バー30よりも求心方向側において、モータ51及び減速機52等と共に、巻取支持シャフト10に対し不動に固定される。
この制御部60は、遠心方向側の面に電子回路基盤61を装着した本体部62と、電子回路基板61を覆うとともに本体部62に止着された内カバー63と、遠心方向側から本体部62に着脱可能に装着された外カバー64とを備える(図2参照)。
なお、本明細書中、遠心方向とは、巻取支持シャフト10を中心とした遠心方向を意味する。また、軸方向とは、巻取支持シャフト10の中心線方向を意味する。
図示例によれば、前記遠心方向を下方側としているが、前記遠心方向は下方側には限定されず、例えばシャッターケース11の前面側(図1における手前方向側)や、シャッターケース11の背面側(図1における奥行き方向側)としてもよい。
電子回路基盤61は、記憶装置に記憶されたプログラムによりCPUを機能させるようにした電子回路であり、図示しない操作部からの制御信号や、障害物感知センサからの信号、モータ51の回転量を検知するホールICからのパルス信号、カウンタ式リミットスイッチ56の接点信号等を入力し、モータ51及びブレーキ機構55へ制御電源を出力している。
この電子回路基盤61に対する入出力には、リード線61a及びコネクタ62bが用いられる。
コネクタ62bは、リード線61aの先端に接続されるプラグコネクタ62b1と、該プラグコネクタ62b1に対し着脱されるレセプタクルコネクタ62b2とからなる。
リード線61aは、制御部60から引き出される部分を、開閉体40の幅方向端部寄り(図1によれば右寄り)に位置させて、その露出部分を極力少なくするのが好ましい。
レセプタクルコネクタ62b2は、プラグコネクタ62b1が遠心方向側(図示例によれば下方側)から着脱されるように、電子回路基盤61の表部に固定される。
プラグコネクタ62b1は、プラグコネクタ62b1に接続された状態で、後端部を外カバー63の内面に近接又は接触させている。すなわち、プラグコネクタ62b1の遠心方向(図示例によれば下方)への移動が、外カバー63によって阻まれるようになっている。
本体部62は、遠心方向側の面に電子回路基盤61を止着した略矩形板状の部材であり、軸方向(図1によれば左右方向)の一端側がブラケットを介して開閉機構50のベースブロック57に止着され、その他端側がブラケットを介してブレーキ機構55後端の不動部位に止着される。
内カバー63は、電子回路基盤61を覆うようにして本体部62に止着される。
この内カバー63には、コネクタ62bや、電子回路基盤61上のディップスイッチ、LED等を露出するための貫通孔63aが適宜設けられる。
この内カバー63を本体部62に止着する手段は、図示例によれば、ネジ止めとしているが、ネジを用いない嵌合構造とすることも可能である。
外カバー64は、図示例によれば、電子回路基盤61および内カバー63を覆う断面略扇方状に形成される。この外カバー64における軸方向の端部には、リード線61aを引き出すための切欠部64aが設けられる。この切欠部64aは貫通孔であってもよい。
この外カバー64には、必要に応じて、電子回路基盤61のLEDやディップスイッチを露出させるための貫通孔(図示せず)が設けられる。この構成によれば、外カバー64を外すことなく、電子回路基盤61の設定内容の確認をすることができる。
外カバー64は、係合部62cと被係合部64b、及び係合部64cと被係合部62dの係合によって、本体部62に対し着脱可能に止着される。
係合部62cは、本体部62の四角にそれぞれ設けられる断面略L字状の突起である。各係合部62cは、略L字状に曲がった突端部62c1と、その付け根側の首部62c2とから構成される。
また、被係合部64bは、外カバー64の四角にそれぞれ設けられる貫通孔である。各被係合部64bは、前記突端部62c1を挿通可能な挿通孔64b1と、前記首部62c2を挿通可能であって突端部62c1を係止可能な係止孔64b2とを、軸方向に連続するように設けてなる。
係合部62cを被係合部64bに係合させる際には、先ず、突端部62c1が挿通孔64b1に挿入される。そして、本体部62全体が巻取支持シャフト10軸方向へスライドされることで、首部62c2が係止孔64b2に嵌り合うとともに、突端部62c1が係止孔64b2の縁によって係止される。
また、係合部64cは、外カバー64の巻取支持シャフト10軸方向の端部に設けられる突起であり、突端側の厚肉部64c1と、付け根側の薄肉部64c2とからなる。被係合部62dは、本体部62の巻取支持シャフト10軸方向の端部に設けられた略矩形状の孔である。
係合部64cを被係合部62dに係合させる際には、薄肉部64c2を弾性的に変形させながら、厚肉部64c1を被係合部62dに挿通する。そして、厚肉部64c1の段部が被係合部62dの縁に係止される。
而して、上記構成の制御部構造によれば、リード線61aが、外カバー64の内側でコネクタ62bを介して電子回路基盤61に接続され、軸方向へ引き出される構造であるため、リード線61aの接続箇所に塵や埃等の異物が溜まりにくい。
また、リード線61aを外カバー64の巻取支持シャフト10軸方向の端部から引き出すようにしているため、従来技術に比較してリード線61aの露出部分が少なくてすみ、ひいては、弛んだリード線61aが開閉体40に干渉するようなことを防ぐことができる。
また、レセプタクルコネクタ62b2に接続されたプラグコネクタ62b1の後端に、外カバー64の内面が近接又は接触する構造であるため、振動や搬送時の衝撃等に起因してプラグコネクタ62b1が抜けるようなことを防ぐことができる。
また、外カバー64を巻取支持シャフト10の遠心方向へ着脱できるため、メンテナンス性が良好である。
また、電子回路基盤61を内カバー63によって覆うようにしているため、リード線61aが電子回路基盤61に接触したり、メンテナンス時に作業者等が電子回路基盤61に触ってしまったりするのを防ぐことができ、ひいては、静電気の発生や電子回路基盤61の損傷を防ぐことができる。
なお、上記構成によれば、係合部62c,64cと被係合部64b,62dの係合によって外カバー64が止着されるようにしたが、他例としては、他の嵌合構造や、ネジ止め等により外カバー64を止着するようにしてもよい。
また、図示例によれば、外カバー64の巻取支持シャフト10軸方向の一端側からリード線61aを引き出す構造としているが、外カバー64の巻取支持シャフト10軸方向の両端側からリード線61aを引き出す構造とすることも可能である。
10:巻取支持シャフト 20:ホイール
30:連結バー 40:開閉体
50:開閉機構 60:制御部
61:電子回路基盤 61a:リード線
62:本体部 62b:コネクタ
63:内カバー 64:外カバー

Claims (4)

  1. 回転不能に固定された巻取支持シャフトと、該巻取支持シャフトの周囲に回転自在に支持されたホイールと、前記ホイールに止着された開閉体と、前記ホイールを駆動回転する開閉機構とを具備した開閉装置に対し、前記開閉機構を制御するための制御部を装着してなる開閉装置の制御部構造であって、
    前記制御部は、前記ホイールの外周面よりも内側において前記巻取支持シャフトに固定され、遠心方向側の面に電子回路基板を装着した本体部と、遠心方向側から前記本体部に着脱可能に装着された外カバーとを備え、入出力のためのリード線を前記外カバーの内側において電子回路基板に接続するとともに、該リード線を前記外カバーから軸方向へ引き出していることを特徴とする開閉装置の制御部構造。
  2. 前記リード線の先端にプラグコネクタを設けるとともに、前記電子回路基板には、前記プラグコネクタが遠心方向側から着脱されるようにレセプタクルコネクタを設けたことを特徴とする請求項1記載の開閉装置の制御部構造。
  3. 前記レセプタクルコネクタに接続した前記プラグコネクタの後端部に対し、前記外カバーの内面を近接又は接触させて、前記プラグコネクタの遠心方向への移動を前記外カバーによって阻むようにしたことを特徴とする請求項2記載の開閉装置の制御部構造。
  4. 前記本体部と前記外カバーとの間に、前記電子回路基板を覆うとともに前記本体部に止着された内カバーを設け、前記リード線が前記内カバーと前記外カバーの間を通って軸方向へ引き出されるようにしたことを特徴とする請求項1乃至3何れか1項記載の開閉装置の制御部構造。
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