JP2020011319A - 処理装置及び処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワークを精度よく研磨又は研削することのできる処理装置及び処理方法を提供すること。【解決手段】本発明の処理装置は、処理対象であるワークを研削処理又は研磨処理する処理装置であって、前記ワークを回転動作させる第1回転体を有し、前記第1回転体を介して前記ワークに圧力を印加する圧力印加部を備え、前記圧力印加部は、一端が前記第1回転体の中央部に連結された第1シリンダと、一端が前記第1回転体の周辺部に連結された複数のシャフトとを有し、前記第1シリンダ及び前記第2シャフトの前記一端は、揺動自在に前記第1回転体に連結されていることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、対象物を研磨又は研削する処理装置及び処理方法に関する。
例えば、半導体装置の製造では、半導体デバイスが高集積化しており、ますます半導体ウェハ(以下、ワーク)の平坦性が重要となっている。平坦化の一手段としてポリッシング装置により研磨することが行われている。ポリッシング装置では、ワークを研磨するための研磨パッドを有する定盤と、この定盤の研磨パッドと対向する上側の位置に、ワークをその端部に保持する回転駆動軸を有する構成となっている。
そして、研磨パッド上に砥液を供給しつつ、ワークを研磨パッドに押し付けるようにして定盤及び定盤を水平回転させることでワークの表面を平坦、かつ、鏡面に研磨している。ここで、研磨パッドとワークの片当たり等により、ワークに片削りが生じることを防ぐために、研磨パッドとワークの研磨面とは常に平行に接触している状態で研磨処理が行われることが好ましい。
そこで、従来のウェハ研磨装置には、回転駆動軸と、研磨パッドを下面側に取り付けた可動部材と、回転駆動軸の他端側に固定して一体回転可能に取り付けられた固定部材と、回転駆動軸と可動部材との間に介装されたコイルスプリングと、可動部材と固定部材との間に設けられ、揺動支点をウェハの略表面上で、かつ、回転駆動軸の軸中心と一致する位置に設定して、回転駆動軸に対して可動部材を研磨パッドと共に揺動自在に支持してなる曲面軸受機構と、を備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
上記構成によれば、可動部材により保持されている研磨パッドとウェハを保持しているチャックテーブルがどのような位置関係であっても、揺動支点はウェハの表面上にあるので、可動部材はウェハの表面上で研磨パッドと共に、常にその揺動支点を中心に回転するため、可動部材の揺動は、研磨パッドと共にチャックテーブルの上面(ウェハの表面)の動きに滑らかに追従し、常に研磨パッドとチャックテーブルとの平行度を保つことができるとしている。
特開2017−094448号
しかしながら特許文献1に提案されるウェハ研磨装置は、可動部材をチャックテーブル上面に追従させるための機構が複雑であるため製造期間や製造コストを抑制することができない。また、構造が複雑であるため、ウェハ研磨装置ごとに精度にばらつきが生じ、研磨精度が安定しない虞がある。また、研磨パッドを支持する支持軸が一つしかないため、研磨パッドに十分な回転トルクを与えることが難しい。さらに、圧力を印加するエアシリンダが1軸しかないため、大面積のワークでは十分な研磨圧を与えることができない。
本発明は、上記課題の解決のためになされたものであり、ワークを精度よく研磨又は研削することのできる処理装置及び処理方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決すべく、本発明に係る処理装置は、処理対象であるワークを研削処理又は研磨処理する処理装置であって、前記ワークを回転動作させる第1回転体を有し、前記第1回転体を介して前記ワークに圧力を印加する圧力印加部を備え、前記圧力印加部は、一端が前記第1回転体の中央部に連結された第1シリンダと、一端が前記第1回転体の周辺部に連結された複数のシャフトとを有し、前記第1シリンダ及び前記シャフトの前記一端は、揺動自在に前記第1回転体に連結されていることを特徴とする。
上記構成によれば、一端が第1回転体の中央部に連結された第1シリンダと、一端が第1回転体の周辺部に連結された複数のシャフトとを有しているので、第1回転体に回転トルクを効率よく伝達することができる。また、第1シリンダ及び第2シャフトの一端は、揺動自在に第1回転体に連結されているので、簡易な構成で効果的に第1回転体をワークの挙動に追従させることができる。この結果、ワークを精度よく研磨又は研削することができる。
また、本発明に係る処理装置の前記シャフトは、前記一端の反対側である他端が、軸の長手方向に対して移動可能に支持されていることを特徴とする。
上記構成によれば、シャフトは、前記一端の反対側である他端が、軸の長手方向に対して移動可能に支持されているので、より効果的に第1回転体をワークの挙動に追従させることができる。
また、本発明に係る処理装置は、一端が前記第1回転体の周辺部に連結された複数の第2シリンダを備え、前記第1,第2シリンダを伸縮させることで、前記ワークへの圧力の印加を制御することを特徴とする。
上記構成によれば、中央に配置された第1シリンダと、周辺部に配置された複数の第2シリンダを備えているので、第1回転体の中央部及び周辺部に印加する圧力を第1,第2シリンダを伸縮させることで調整することができる。また、印加する圧力が低いときは、第1シリンダ又は第2シリンダのみで圧力を印加し、印加する圧力が高いとき(例えば、大面積のワークを処理するとき)は、第1,第2シリンダの両方で圧力を印加するなど、より多くの研磨又は研削の条件に対応することができる。また、中央部をより研磨したいときは、第1回転体の中央に配置された第1シリンダにより印加する圧力を高くし、周辺部をより研磨したいときは、第1回転体の周辺部に配置された第2シリンダにより印加する圧力を高くすることができる。このように、研磨又は研削時に印加する圧力をより精密に制御することができる。
また、本発明に係る処理装置は、前記シャフトの他端が係止された第2回転体を備え、前記第2回転体が回転することにより前記シャフトを介して前記第1回転体が回転動作することを特徴とする。
上記構成によれば、シャフトの他端が係止された第2回転体を備えている。このため、第2回転体の回転トルクを、シャフトを介して第1回転体に効率よく伝達することができる。
また、本発明に係る処理装置は、前記第1回転体の軸方向における位置を検出するセンサを備え、前記センサからの出力に基づいて、前記第1回転体の着座位置を検知することを特徴とする。
上記構成によれば、第1回転体の軸方向における位置を検出するセンサからの出力に基づいて、第1回転体の着座位置を検知するので、精度よく第1回転体の着座位置を検知することができる。この結果、ワークに印加する圧力を精度よく制御することができる。また、着座位置を検出できるので、ワークの厚みを計測して処理装置に入力する必要がなく、直ぐに研磨又は研削処理を行うことができ、生産性が向上する。
また、本発明に係る処理装置は、前記第1回転体に対向する主面を有する第3回転体を備え、前記第1,第3回転体の回転始動及び回転停止の少なくとも一方を同期させることを特徴とする。
上記構成によれば、第1回転体に対向する主面を有する第3回転体を備え、第1,第3回転体の回転始動及び回転停止の少なくとも一方を同期させている。通常、第1回転体の回転が停止しているにも関わらず、第3回転体が回転している場合や、第3回転体の回転が停止しているにも関わらず、第1回転体が回転している場合、ワークが一定方向に研磨されることとなり、研磨跡やスクラッチが発生しやすい状態となるが、上記のように、第1,第3回転体の回転始動及び回転停止の少なくとも一方を同期させることで、ワークが一定方向に研磨されることが抑制され、研磨跡やスクラッチが発生しやすい状態となることを防止することができる。このため、ワークの研磨面への研磨跡やスクラッチ等の傷の発生を効果的に抑制することができる。
また、本発明に係る処理装置は、前記圧力印加部を複数備えることを特徴とする。
上記構成によれば、圧力印加部を複数備えるので、一度に複数の位置でワークを処理することができ、生産性が向上する。
また、本発明に係る処理方法は、処理対象であるワークを研削処理又は研磨処理する処理方法であって、前記ワークを回転動作させる第1回転体及び前記第1回転体に対向する主面を有する第3回転体の回転始動及び回転停止の少なくとも一方を同期させることを特徴とする。
上記構成によれば、第1回転体と、第1回転体に対向する主面を有する第3回転体とを備え、第1,第3回転体の回転始動及び回転停止の少なくとも一方を同期させている。通常、第1回転体の回転が停止しているにも関わらず、第3回転体が回転している場合や、第3回転体の回転が停止しているにも関わらず、第1回転体が回転している場合、ワークが一定方向に研磨されることとなり、研磨跡やスクラッチが発生しやすい状態となるが、上記のように、第1,第3回転体の回転始動及び回転停止の少なくとも一方を同期させることで、ワークが一定方向に研磨されることが抑制され、研磨跡やスクラッチが発生しやすい状態となることを防止することができる。このため、ワークの研磨面への研磨跡やスクラッチ等の傷の発生を効果的に抑制することができる。
以上説明したように、本発明によれば、ワークを精度よく研磨又は研削することのできる処理装置及び処理方法を提供することができる。
実施形態に係る処理装置の構成図(正面図)である。 実施形態に係る処理装置の加圧プレート駆動機構を示す正面図である。 実施形態に係る処理装置の水平方向駆動機構及び垂直方向駆動機構の正面図である。 実施形態に係る処理装置の水平方向駆動機構及び垂直方向駆動機構の側面図である。 実施形態に係る処理装置の加圧プレートの位置検出の例を示す模式図である。 実施形態に係る処理装置の加圧プレート駆動機構を示す拡大正面図である。 実施形態に係る処理装置の加圧プレート駆動機構の動作を示す一部断面図である。 実施形態に係る処理装置の加圧プレート駆動機構の動作を示す一部断面図である。 実施形態に係る処理装置の加圧プレート及び回転ステージの回転速度の推移の一例を示すグラフである。 その他の実施形態に係る処理装置の加圧プレート駆動機構を示す正面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。なお、以下の説明では、処理装置としてワークを研磨する研磨装置(ラッピング装置)を主に説明するが、本発明は、研削装置(グラインディング装置)にも適用することができるものである。
(実施形態)
実施形態に係る処理装置及び処理方法について、図面を参照して説明する。図1は、実施形態に係る処理装置10の正面図である。なお、図1では、処理装置10の主要部の構成を図示している。実施形態に係る処理装置は、ワーク100(例えば、シリコン(Si)、サファイア、シリコンカーバイト(SiC)、窒化ガリウム(GaN)等を主成分とする基板)を研磨する研磨装置である。
図1に示すように、処理装置10は、基台20(メインフレーム)と、この基台20の下部側に位置する定盤30と、定盤30に対向して基台20の上部側に位置する2つの加圧プレート駆動機構40(圧力印加部)と、加圧プレート41の位置を検出するための光学センサ61〜64(不図示)と、制御装置80とを備えている。なお、図1には示してないが、処理装置10の処理中にワーク100及び定盤30の研磨面へ研磨液を供給する研磨液供給ノズルが設けられている。
定盤30は、基台20に取り付けられた保持テーブル31と、モータ32(サーボモータが好ましい)と、モータ32の動力を保持テーブル31へ伝達するベルト33(例えば、歯付ベルト、Vベルトなど)とを備えている。保持テーブル31は、ベルト33により回転動作されるスピンドル311と、基台20に取り付けられ、スピンドル311を回転可能に保持する軸受け312と、スピンドル311の上端側に取り付けられ、スピンドル311と共に回転する回転ステージ313(第3回転体)とを備えている。
本実施形態の処理装置10は、図1に示すように、加圧プレート駆動機構40を、基台20の上側の左右に各々1つずつ、合計2つ備えている。なお、本実施形態では、加圧プレート駆動機構40を2つ備える形態について説明するが、処理装置10が備える加圧プレート駆動機構40の数は2つに限られない。例えば、処理装置10が加圧プレート駆動機構40を1つ、又は3以上備えるようにしても良い。なお、加圧プレート駆動機構40を複数備えている方が、定盤30上の複数の位置で研磨処理を同時に行うことができ、生産性が向上するため好ましい。
図2は、実施形態に係る処理装置10の加圧機構を示す正面図である。図3は、実施形態に係る処理装置の水平方向駆動機構及び垂直方向駆動機構の正面図である。図4は、実施形態に係る処理装置の水平方向駆動機構及び垂直方向駆動機構の側面図である。なお図2では、説明のために、シャフト44の数を3本ではなく2本としている。図2に示すように、加圧プレート駆動機構40は、加圧プレート41(第1回転体)と、エアシリンダ42(第1シリンダ)と、3本のシャフト44(第2シャフト)と、スピンドル45(第2回転体)と、スピンドル45を回転駆動する回転駆動モータ46(サーボモータが好ましい(図1参照))とを備える。また、図3及び図4に示すように、処理装置10は、加圧プレート駆動機構40を定盤30の研磨面313Aに対して水平方向に駆動する水平方向駆動機構72(図3及び図4参照)と、加圧プレート駆動機構40を定盤30の研磨面313Aに対して垂直方向に駆動する垂直方向駆動機構73(図3及び図4参照)とを備えている。
図3及び図4に示すように、水平方向駆動機構72は、加圧プレート駆動機構40がそれぞれ固定された一対の固定プレート731A,731B(後述)を水平方向に移動可能に固定するための固定プレート721と、固定プレート721の上下に設けられ、固定プレート731A,731Bの水平方向への移動をガイドする一対のリニアガイド722と、一対の固定プレート731A,731Bを水平方向にそれぞれ独立して駆動するボールねじ723A,723Bと、ボールねじ723A,723Bをそれぞれ独立して回転駆動させる駆動モータ724A,724B(サーボモータ)と、駆動モータ724A,724Bの動力をボールねじ723A,723Bへとそれぞれ伝達するベルト725A,725B(歯付ベルト、Vベルトなど)とを備える。
また、図3及び図4に示すように、垂直方向駆動機構73は、加圧プレート駆動機構40がそれぞれ固定された一対の固定プレート731A,731Bと、一対の固定プレート731A,731Bの垂直方向への移動をガイドする一対のリニアガイド732A及び732Bと、一対の固定プレート731A,731Bを垂直方向にそれぞれ独立して駆動するボールねじ733A,733Bと、ボールねじ733A,733Bをそれぞれ独立して回転駆動する駆動モータ734A,734B(サーボモータ)と、駆動モータ734A,734Bの動力をボールねじ733A,733Bへとそれぞれ伝達するベルト735A,735B(歯付ベルト、Vベルトなど)とを備える。
このように、処理装置10は、加圧プレート駆動機構40を定盤30の研磨面313Aに対して水平方向に駆動する水平方向駆動機構72と、加圧プレート駆動機構40を定盤30の研磨面313Aに対して垂直方向に駆動する垂直方向駆動機構73とを備えている。このため、加圧プレート駆動機構40を上方向へ移動させた後、水平方向に移動させることで、加圧プレート駆動機構40を定盤30上から退避(排除)させることができるため、定盤30上での作業性が向上する。なお、図3及び図4では、基台20及び制御装置80等の図示を省略している。
スピンドル45は、回転駆動モータ46により回転駆動される。エアシリンダ42は、スピンドル45の下端プレート45Aの裏面中央に、伸縮軸42A(シャフト)を下向きにした状態でボルト止めされている。エアシリンダ42の伸縮軸42Aの下端には、球体の上側及び下側が平面となった球形状の部材42B(以下、球状部材42Bともいう)が設けられている。この球状部材42Bは、上側及び下側が平面となっておい、その側面が球面となっている。そして、この球状部材42Bが、加圧プレート41上面中央に設けられた軸受41Aに嵌め込まれることにより加圧プレート41と連結している。
3本のシャフト44は、スピンドル45の下端プレート45Aの外周部に略等間隔(約120度毎)に設けられた貫通孔(不図示)に挿通された筒状体45Bに摺動可能に挿通されている。すなわち、3本のシャフト44は、スピンドル45に固定されていないため、シャフト44の外周面が筒状体45Bの内周面を摺動しながら長手方向に沿って移動可能となっている。換言すると、処理装置10のシャフト44の加圧プレート41に連結された一端の反対側である他端側が、シャフト44の軸の長手方向に対して移動可能に支持されている。このため、効果的に加圧プレート41をワーク100の挙動に追従させることができる。
なお、各シャフト44の長手方向の移動距離は、リング部材44C,44Dにより規制されている。具体的には、シャフト44の外周面で、かつ筒状体45Bの下側に係止されたリング部材44Cによりシャフト44の上側への移動が規制され、シャフト44の外周面で、かつ筒状体45Bの上側に係止されたリング部材44Dによりシャフト44の下側への移動が規制されている。つまり、リング部材44Cは、シャフト44の最大上昇位置を規定し、リング部材44Dは、シャフト44の最大下降位置を規定している。
各シャフト44の下端には、球体の上側及び下側が平面となった球形状の部材44A(以下、球状部材44Aともいう)が設けられている。この球状部材44Aは、上側及び下側が平面となっており、その側面が球面となっている。そして、この球状部材44Aが、加圧プレート41上面の外周部に略等間隔(約120度毎)に設けられた軸受41Bに嵌め込まれることにより加圧プレート41と連結している。
各シャフト44の上端には、棒状体44Bが連結されている。この棒状体44Bは、光学センサ61〜63が加圧プレート41の上下方向における位置を検出するための部材である。光学センサ61は、加圧プレート41の下限位置を検知するためのセンサである。光学センサ62は、加圧プレート41の着座位置(ワーク100を研磨処理する位置)を検知するためのセンサである。光学センサ63は、加圧プレート41の上限位置を検知するためのセンサである。また、光学センサ64は、加圧プレート41の回転原点を検出するためのセンサである。
各光学センサ61〜63は、それぞれ発光部と、発光部からの光を受光する受光部とを備えている。各光学センサ61〜63は、発光部からの光を受光部が受光しているときはOFF状態であり、発光部からの光が棒状体44Bにより遮られて受光部で受光できないとON状態となる。そして、制御装置80は、各光学センサ61〜63による棒状体44Bの検出状態、換言すると、各光学センサ61〜63がOFF状態であるかON状態であるかを認識することで、加圧プレート41の上下方向の位置、すなわち加圧プレート41が上限位置にあるか、着座位置にあるか、下限位置にあるかを検知することができる。なお、各光学センサ61〜63の受光状態におけるON,OFFを逆としてもよい。具体的には、各光学センサ61〜63は、発光部からの光を受光部が受光しているときはON状態であり、発光部からの光が棒状体44Bにより遮られて受光部で受光できないとOFF状態となるようにしてもよい。なお、光学センサ61〜63の検出位置を加圧プレート41ではなく棒状体44Bとすることにより、研磨液等による影響を排除して加圧プレート41の(相対的な)位置を確実に検出することができる。
図5は、実施形態に係る処理装置10の加圧プレート41の位置検出の例を示す模式図である。なお図5では、説明のために、シャフト44の数を3本ではなく2本としている。
図5(a)に示すように、光学センサ61,62がON状態、光学センサ63がOFF状態にある場合、制御装置80は、加圧プレート41が着座位置(研磨位置)にあると検知する。
図5(b)に示すように、光学センサ61〜63がON状態にある場合、制御装置80は、加圧プレート41が上限位置(上限リミット)にあると検知する。
図5(c)に示すように、光学センサ61〜63がOFF状態にある場合、制御装置80は、加圧プレート41が下限位置(下限リミット)にあると検知する。
図6(a)は、実施形態に係る処理装置10の加圧プレート駆動機構40を示す拡大正面図である。加圧プレート41は、研磨対象であるワーク100を定盤30の研磨面313Aに押圧・回転させてワーク100表面を研磨するための円形の板状部材である。なお、本実施形態では、加圧プレート41は、円形の板状部材であるが、定盤30の研磨面313Aに押圧・回転させてワーク100表面を研磨することができれば、その形状は円形・板状である必要はない。例えば、加圧プレート41は、矩形や多角形の板状部材であってもよい。また、板状でなくとも構わない。
加圧プレート41上面の中央部には、エアシリンダ42の伸縮軸42Aの下端に設けられた球状部材42Bに嵌め込まれて、球状部材42Bと回転自在に連結する軸受41Aがボルト止めにより設けられている。また、加圧プレート41上面の外周部には、3本のシャフト44の下端に各々設けられた球状部材44Aに嵌め込まれて、球状部材44Aと回転自在に連結する軸受41Bが略等間隔(約120度毎)にボルト止めにより設けられている。
上記のように加圧プレート41上面に設けられた軸受41A,41Bは、内周面がエアシリンダ42及びシャフト44の下端に各々設けられた球状部材42B及び44Aの外周面と摺動することにより、回転自在に連結されている。また、加圧プレート41の外周部に設けられた軸受41Bと連結されるシャフト44は、加圧プレート41に連結された一端の反対側である他端が、軸の長手方向に対して移動可能に支持されている。このため、加圧プレート41は、伸縮軸42Aの下端に設けられた球状部材42B、換言すると軸受41Aを中心として回転(揺動)する。このため、図6(b)に示すように、加圧プレート41は、研磨面313A上のワーク100の動きに滑らかに追従することができる。
なお、本実施形態に係る処理装置10は、加圧プレート41を、定盤30の研磨面313A上に載置されたガイドリング50(図2参照)内に挿入して使用される。ガイドリング50は、研磨中にワーク100が加圧プレート41の押圧面(下面)から外れないように保持する機能を有する。具体的には、ガイドリング50は、その内周径が加圧プレート41の外周径よりも少し大きいリング状の部材である。ガイドリング50は上部の内周面側に、最上端で内周径が最も大きく、下側に向かうに従い漸減的に内径が減少するテーパ部51を有している。このテーパ部51により、加圧プレート41の中心軸と、ガイドリング50の中心軸がずれていても、加圧プレート41がガイドリング50内へと挿入される。
ワーク100を研磨する際には、ガイドリング50内にワーク100を載置した後、加圧プレート41をガイドリング50内に上側から挿入し、加圧プレート41の押圧面(下面)をワーク100の上面に押し当てた状態で圧力を印加して回転させることによりワーク100を研磨する。なお、加圧プレート41の押圧面(下面)の大きさ(面積)は、ワーク100の大きさ(研磨面積)よりも大きいことが好ましい。加圧プレート41の押圧面(下面)の大きさ(面積)が、ワーク100の大きさ(研磨面積)と同程度若しくは小さいと、ワーク100の周辺部へ圧力が均一に印加されず、研磨プロファイルが悪化する虞がある。
なお、本実施形態の処理装置10は、複数枚のワーク100を一括処理できるように、加圧プレート41とガイドリング50とか分離した構成となっている。すなわち、複数枚のワーク100をガイドリング50内に配置した後、加圧プレート41を挿入して研磨処理を行う。しかしながら、本実施形態の処理装置10は、加圧プレート41にガイドリング50を備える形態の実施を妨げるものではなく、加圧プレート41をガイドリング50と一体、もしくは加圧プレート41の下面にガイドリング50を備えるようにしてもよい。この場合、ワーク100を加圧プレート41の下面に吸着した状態で定盤30の研磨面313Aへ載置した後、研磨処理を実行する。
制御装置80は、処理装置10を制御する。制御装置80は、CPU、RAM、ROM、インターフェース回路等を含む電子回路ユニットにより構成されている。なお、制御装置80は、相互に通信可能な複数の電子回路ユニットにより構成されていてもよい。
(研磨処理の動作)
図7及び図8は、実施形態に係る処理装置10の加圧プレート駆動機構40の動作を示す一部断面図である。図7は、処理装置10による研磨処理実行までの工程を説明する図であり、図8は、処理装置10による研磨処理実行後の工程を説明する図である。
(研磨処理)
図7(a)に示すように、ガイドリング50を定盤30の研磨面313A上に載置し、ワーク100をガイドリング50内の定盤30の研磨面313A上に載置する。このとき、ワーク100を載置する位置は、ガイドリング50内の略中央が好ましい。その後、制御装置80は、垂直方向駆動機構73を制御して加圧プレート41(加圧プレート駆動機構40)をガイドリング50へ向かって下降させる。また、制御装置80は、エアシリンダ42に圧力がほとんど印加されていない状態(エアが供給されていない状態)とする。
図7(b)に示すように、制御装置80が垂直方向駆動機構73を制御して加圧プレート41(加圧プレート駆動機構40)を下降させると、加圧プレート41がガイドリング50のテーパ部51と接触することによりアライメントが行われて、加圧プレート41の中心軸とガイドリング50の中心軸とが一致し、加圧プレート41がガイドリング50内に挿入される。
図7(c)に示すように、制御装置80は、垂直方向駆動機構73を制御して加圧プレート41(加圧プレート駆動機構40)をさらに下降させると、加圧プレート41を回転動作させて、シャフト44の上端に設けられた棒状体44Bの位置を光学センサ61により検出して、加圧プレート41が平行となっているかを確認する。具体的には、制御装置80は、光学センサ64により原点を検出後、120度ずつ回転させて、シャフト44の上端に設けられた棒状体44Bの位置を光学センサ61で検出することで、加圧プレート41に不具合(例えば、加圧プレート41の水平が保たれていない等)が生じていないかを検知する。
図7(c)での確認後、制御装置80は、垂直方向駆動機構73を制御して光学センサ62がONとなるまで加圧プレート41(加圧プレート駆動機構40)を下降させる。なお、光学センサ63がONとなった場合、制御装置80は、異常であると認識して処理を中断すると共に、その旨を警報音や発光により報知する。制御装置80は、光学センサ62がONとなると、定盤30の回転ステージ313と加圧プレート41とを回転動作させると共に、加圧プレート41のエアシリンダ42によりワーク100へ所定の圧力を印加してワーク100の研磨を開始する。なお、ワーク100と加圧プレート41との間に緩衝材を挟んでワーク100を研磨するようにしてもよい。
(退避処理)
図8(a)に示すように、制御装置80は、研磨処理を終了する。換言すると、定盤30の回転ステージ313及び加圧プレート41の回転を停止すると共に、エアシリンダ42によるワーク100への圧力の印加を停止する。
図8(b)に示すように、制御装置80は、垂直方向駆動機構73を制御して加圧プレート41(加圧プレート駆動機構40)を少し上昇させる。
図8(c)に示すように、制御装置80は、垂直方向駆動機構73を制御して加圧プレート41(加圧プレート駆動機構40)を少し上昇させた後、加圧プレート41を時計回り(CW)に回転させた後、反時計回り(CCW)に回転させて、加圧プレート41をガイドリング50と切り離す。なお、加圧プレート41を反時計回り(CCW)に回転させた後、時計回り(CW)に回転させて、加圧プレート41をガイドリング50と切り離すようにしてもよい。
図8(d)に示すように、制御装置80は、垂直方向駆動機構73を制御して加圧プレート41(加圧プレート駆動機構40)を上昇して、退避させる。なお、このとき、光学センサ62がOFFとなっていない場合、制御装置80は、異常であると認識して処理を中断すると共に、その旨を警報音や発光により報知する。
(回転速度の推移)
図9は、実施形態に係る処理装置10の加圧プレート41及び回転ステージ313の回転速度の推移の一例を示すグラフである。
図9の区間T1は、2つの加圧プレート41及び回転ステージ313を所定の回転速度まで加速させる加速区間である。また、図9の区間T2〜T6は、ワーク100の研磨加工区間である。図9の区間T7は、2つの加圧プレート41及び回転ステージ313の回転速度を停止状態まで減速させる減速区間である。
図9では、図9の区間T2〜T6において、2つの加圧プレート41及び回転ステージ313の回転速度を変化させているが、必ずしも変化させる必要はない。また、研磨処理の区間をT1〜T7の7つに分けているが、必要に応じて区間数を減らしても良いし増やしても良い。また、各区間の長さ(時間)を同一とする必要もない。
本実施形態では、加速区間である区間T1において、2つの加圧プレート41及び回転ステージ313の加速の始まりと加速の終了とが一致(同期)していることが好ましい。また、減速区間である区間T7において、2つの加圧プレート41及び回転ステージ313の減速の始まりと減速の終了(停止)とが一致(同期)していることが好ましい。なお、加速区間である区間T1の開始時及び終了時における2つの加圧プレート41及び回転ステージ313の回転速度は、各々異なっていてもよい。また、減速区間である区間T7の開始時における2つの加圧プレート41及び回転ステージ313の回転速度は、各々異なっていてもよい。
このように、2つの加圧プレート41及び回転ステージ313の加速区間と減速区間とを一致(同期)させることで、ワーク100の研磨面にスクラッチ等の傷が発生することを効果的に抑制することができる。通常、加圧プレート41の回転が停止しているにも関わらず、回転ステージ313が回転している場合や、回転ステージ313の回転が停止しているにも関わらず、加圧プレート41が回転している場合、ワーク100が一定方向に研磨されることとなり、研磨跡やスクラッチが発生しやすい状態となる。しかし、上記のように、加圧プレート41及び回転ステージ313の回転始動及び回転停止の少なくとも一方を同期させることで、ワークが一定方向に研磨されることが抑制され、研磨跡やスクラッチが発生しやすい状態となることを防止することができる。このため、ワーク100の研磨面への研磨跡やスクラッチ等の傷の発生を効果的に抑制することができる。
また、図9の破線枠A〜Fに示すように、本実施形態では、制御装置80は、加圧プレート41及び回転ステージ313の回転速度が急激に変化しないように、漸減的又は段階的に変化するように制御を行っている。加圧プレート41及び回転ステージ313の回転速度が急激に変化しないように、漸減的又は段階的に変化するように制御することで、ワーク100の研磨面にスクラッチ等の傷が発生することをより効果的に抑制することができる。
以上のように、本実施形態に係る処理装置10は、処理対象であるワーク100を研削処理又は研磨処理する処理装置である。処理装置10は、ワーク100を回転動作させる加圧プレート41(第1回転体)を有し、加圧プレート41を介してワーク100に圧力を印加する加圧プレート駆動機構40(圧力印加部)を備える。加圧プレート駆動機構40は、下端(一端)が加圧プレート41の中央部に連結されたエアシリンダ42(第1シリンダ)と、下端(一端)が加圧プレート41の周辺部に略等間隔に連結された複数のシャフト44(シャフト)とを有し、エアシリンダ42及びシャフト44の下端は、揺動自在に加圧プレート41に連結されている。このため、加圧プレート41に回転トルクを効率よく伝達することができる。また、エアシリンダ42及びシャフト44の下端は、揺動自在に加圧プレート41に連結されているので、簡易な構成で効果的に加圧プレート41をワーク100の挙動に追従させることができる。この結果、ワーク100を精度よく研磨又は研削することができる。
また、本実施形態に係る処理装置10のシャフト44(シャフト)は、加圧プレート41(第1回転体)に連結された一端の反対側である他端が、軸の長手方向に対して移動可能に支持されている。このため、より効果的に加圧プレート41(第1回転体)をワーク100の挙動に追従させることができる。
また、本実施形態に係る処理装置10は、シャフト44(シャフト)の上端(他端)が係止されたスピンドル45(第2回転体)を備える。そして、スピンドル45が回転することによりシャフト44を介して加圧プレート41が回転動作する。このため、スピンドル45の回転トルクをシャフト44を介して加圧プレート41に効率よく伝達することができる。
また、本実施形態に係る処理装置10は、(シャフト44の棒状体44Bの端部を検出することにより)加圧プレート41の位置を検出する光学センサ61〜63を備える。そして光学センサ61〜63からの出力に基づいて、加圧プレート41の着座位置を検知する。このため、精度よく加圧プレート41の着座位置を検知することができる。この結果、ワーク100に印加する圧力を精度よく制御することができる。また、着座位置を検出できるので、ワークの厚みを計測して処理装置に入力する必要がなく、直ぐに研磨又は研削処理を行うことができ、生産性が向上する。また、光学センサ61〜63の検出位置を加圧プレート41ではなく棒状体44Bとすることにより、研磨液等による影響を排除して加圧プレート41の(相対的な)位置を確実に検出することができる。
また、本実施形態に係る処理装置10は、加圧プレート41(第1回転体)に対向する研磨面313A(主面)を有する回転ステージ313(第3回転体)を備える。そして、加圧プレート41(第1回転体)及び回転ステージ313(第3回転体)の回転始動及び回転停止の少なくとも一方を同期させる。通常、加圧プレート41(第1回転体)の回転が停止しているにも関わらず、回転ステージ313(第3回転体)が回転している場合や、回転ステージ313(第3回転体)の回転が停止しているにも関わらず、加圧プレート41(第1回転体)が回転している場合、ワーク100が一定方向に研磨されることとなり、研磨跡やスクラッチが発生しやすい状態となるが、上記のように、加圧プレート41(第1回転体)及び回転ステージ313(第3回転体)の回転始動及び回転停止の少なくとも一方を同期させることで、ワーク100が一定方向に研磨されることが抑制され、研磨跡やスクラッチが発生しやすい状態となることを防止することができる。このため、ワーク100の研磨面への研磨跡やスクラッチ等の傷の発生を効果的に抑制することができる。
また、本実施形態に係る処理装置10は、加圧プレート41(第1回転体)及び加圧プレート41を介してワーク100に圧力を印加する加圧プレート駆動機構40(圧力印加部)を複数備える。このため、一度に複数の位置でワーク100を処理することができ生産性が向上する。
また、本実施形態に係る処理方法は、処理対象であるワーク100を研削処理又は研磨処理する処理方法である。ワーク100を回転動作させる加圧プレート41(第1回転体)及び加圧プレート41に対向する研磨面313A(主面)を有する回転ステージ313(第3回転体)の回転始動及び回転停止の少なくとも一方を同期させる。通常、加圧プレート41(第1回転体)の回転が停止しているにも関わらず、回転ステージ313(第3回転体)が回転している場合や、回転ステージ313(第3回転体)の回転が停止しているにも関わらず、加圧プレート41(第1回転体)が回転している場合、ワーク100が一定方向に研磨されることとなり、研磨跡やスクラッチが発生しやすい状態となるが、加圧プレート41(第1回転体)及び回転ステージ313(第3回転体)の回転始動及び回転停止の少なくとも一方を同期させることで、ワーク100が一定方向に研磨されることが抑制され、研磨跡やスクラッチが発生しやすい状態となることを防止することができる。このため、ワーク100の研磨面への研磨跡やスクラッチ等の傷の発生を効果的に抑制することができる。
(その他の実施形態)
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、図10に示すように、加圧プレート駆動機構40に、3本のエアシリンダ43(第2シリンダ)をさらに備えるようにしてもよい。なお、以下の説明では、上記実施形態で説明した構成と同一の構成には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
3本のエアシリンダ43は、スピンドル45の下端プレート45Aの外周部に略等間隔(約120度毎)に、伸縮軸43A(シャフト)を下向きにした状態でボルト止めされている。エアシリンダ43の伸縮軸43Aの下端には、球体の上側及び下側が平面となった球形状の部材43B(以下、球状部材43Bともいう)が設けられている。この球状部材43Bは、上側及び下側が平面となっており、その側面が球面となっている。そして、この球状部材43Bが、加圧プレート41上面中央に設けられた軸受41Cに嵌め込まれることにより加圧プレート41と連結している。
また、加圧プレート41上面の外周部には、3本のエアシリンダ43の伸縮軸43Aの下端に各々設けられた球状部材43Bに嵌め込まれて、球状部材43Bと回転自在に連結する軸受41Cが略等間隔(約120度毎)にボルト止めにより設けられている。なお、3本のシャフト44は、エアシリンダ43から60度ずつずれた位置に配置されている。また、加圧プレート41の周辺部に設けられた3本のエアシリンダ43には、略同じ圧力が印加されるように、エアシリンダ43へエアを供給するエアチューブは、エアシリンダ43の手前で3つに分岐された後、3本のエアチューブの長さ及び内径が略同一とすることが好ましい。これにより、3本のエアシリンダ43により加圧プレート41に印加される圧力が略均等となり、加圧プレート41が偏芯したりする不具合を予防することができる。
このように、その他の実施形態に係る処理装置10は、一端が加圧プレート41(第1回転体)の周辺部に略等間隔に連結された複数のエアシリンダ43(第2シリンダ)を備える。そして、エアシリンダ42,43を伸縮させることで、ワーク100に圧力を印加することができる。このため、印加する圧力が低いときは、加圧プレート41の中央に配置されたエアシリンダ42(第1シリンダ)又は加圧プレート41の周辺部に配置された複数のエアシリンダ43(第2シリンダ)のみで圧力を印加し、印加する圧力が高いときや大面積のワークを処理するとき(印加する押圧力が大きいとき)は、エアシリンダ42,43(第1,第2シリンダ)の両方で圧力を印加するなど、より多くの研磨又は研削の条件に対応することができる。さらに、中央部をより研磨したいときは、加圧プレート41の中央に配置されたエアシリンダ42(第1シリンダ)により印加する圧力を高くし、周辺部をより研磨したいときは、加圧プレート41の周辺部に配置されたエアシリンダ43(第2シリンダ)により印加する圧力を高くすることができる。このように、加圧プレート41(第1回転体)の中央部及び周辺部に印加する圧力をエアシリンダ42,43を伸縮させることで調整することができ、研磨時に印加する圧力をより精密に制御することができる。
また、本実施形態の処理装置10は、ワークへの圧力を印加する加圧プレート駆動機構(圧力印加部)40と、ワークの脱着および高さ調整機能をつかさどる垂直方向駆動機構73とが各々独立した機構となっている。これにより、研磨の面圧を微細かつ正確に制御することが可能となり、定盤残厚みの変化、ワーク厚み対応への多様性に対応することができる(低荷重&微圧制御&フェーシング精度向上を達成)。また、垂直方向駆動機構73により昇降部自重を支持し、加圧プレート駆動機構(圧力印加部)40を軽量化することが可能となった。また、定盤修正フェーシング機構を剛性アップして進捗精度を確保するため、加圧プレート駆動機構(圧力印加部)40が垂直方向駆動機構73により上方へ大きく退避させることが可能となった。
また、上記実施形態では、工具スピンドル、ワークスピンドルの回転軸が略鉛直方向に向く縦型の装置を対象として説明してきたが、本願発明はこの形式に限定されるものではなく、これら回転軸が略水平方向に向く横型の装置においても同様に適用が可能である。図示の形式では、下方に位置するスピンドルが従来技術で説明した固定スピンドルを形成し、上方に位置するスピンドルが、同じく軸方向駆動スピンドルを形成している。ただし、この固定側、駆動側の上下関係は逆になっていてもよい。さらに、図1の研磨装置では図中において2つの加圧プレート駆動機構と、1つの定盤とを備える構成となっているが、加圧プレート駆動機構及び定盤の数は、各々において1対多数、又は多数対多数など組み合わせには制限がない。
また、すでに述べたように、本発明は、研削装置にも適用することができるものである。
本発明は、各種材料の表面仕上げを行なう研磨加工、研削加工の産業分野において利用可能である。中でもセラミック、半導体ウェハなどの超硬質材料を効率的に、高い表面精度で研磨、研削する際において特に有効に適用することができる。
10 処理装置
20 基台(メインフレーム)
30 定盤
31 保持テーブル
32 モータ(サーボモータ)
33 ベルト(歯付ベルト、Vベルトなど)
311 スピンドル
312 軸受け
313 回転ステージ(第3回転体)
313A 研磨面
313G 定盤溝
40 加圧プレート駆動機構(圧力印加部)
41 加圧プレート(第1回転体)
41A 軸受(中央:エアシリンダ用)
41B 軸受(外周部:シャフト用)
41C 軸受(外周部:エアシリンダ用)
42 エアシリンダ(第1シリンダ)
42A 伸縮軸
42B 球状部材
43 エアシリンダ(第2シリンダ)
43A 伸縮軸
43B 球状部材
44 シャフト
44A 球状部材
44B 棒状体
44C,44D リング部材
45 スピンドル(第2回転体)
45A 下端プレート
45B 筒状体
46 回転駆動モータ(サーボモータ)
50 ガイドリング
51 テーパ部
61〜64 光学センサ
71 バイト
72 水平方向駆動機構
721 固定プレート
722 一対のリニアガイド
723A,723B ボールねじ
724A,724B 駆動モータ(サーボモータ)
725A,725B ベルト(歯付ベルト、Vベルトなど)
73 垂直方向駆動機構
721A,721B 固定プレート
732A 一対のリニアガイド
732B 一対のリニアガイド
733A,733B ボールねじ
734A,734B 駆動モータ(サーボモータ)
735A,735B ベルト(歯付ベルト、Vベルトなど)
80 制御装置
100 ワーク
T1〜T7 区間

Claims (8)

  1. 処理対象であるワークを研削処理又は研磨処理する処理装置であって、
    前記ワークを回転動作させる第1回転体を有し、前記第1回転体を介して前記ワークに圧力を印加する圧力印加部を備え、
    前記圧力印加部は、
    一端が前記第1回転体の中央部に連結された第1シリンダと、
    一端が前記第1回転体の周辺部に連結された複数のシャフトとを有し、
    前記第1シリンダ及び前記シャフトの前記一端は、揺動自在に前記第1回転体に連結されていることを特徴とする処理装置。
  2. 前記シャフトは、
    前記一端の反対側である他端が、軸の長手方向に対して移動可能に支持されていることを特徴とする請求項1に記載の処理装置。
  3. 一端が前記第1回転体の周辺部に連結された複数の第2シリンダを備え、
    前記第1,第2シリンダを伸縮させることで、前記ワークへの圧力の印加を制御することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の処理装置。
  4. 前記処理装置は、
    前記シャフトの他端が係止された第2回転体を備え、
    前記第2回転体が回転することにより前記シャフトを介して前記第1回転体が回転動作することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の処理装置。
  5. 前記処理装置は、
    前記第1回転体の軸方向における位置を検出するセンサを備え、
    前記センサからの出力に基づいて、前記第1回転体の着座位置を検知することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の処理装置。
  6. 前記処理装置は、
    前記第1回転体に対向する主面を有する第3回転体を備え、
    前記第1,第3回転体の回転始動及び回転停止の少なくとも一方を同期させることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の処理装置。
  7. 前記処理装置は、
    前記圧力印加部を複数備えることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の処理装置。
  8. 処理対象であるワークを研削処理又は研磨処理する処理方法であって、
    前記ワークを回転動作させる第1回転体及び前記第1回転体に対向する主面を有する第3回転体の回転始動及び回転停止の少なくとも一方を同期させることを特徴とする処理方法。

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