JP6625442B2 - 研磨装置 - Google Patents

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Description

本発明は、研磨装置に関する。
所望の厚さに薄化された半導体ウエーハなどのウエーハは、研削工程で生じた切削屑を除去したり、破砕層を除去することで抗折強度を上げたりするために、ウエーハの裏面を研磨装置で研磨することが知られている(例えば、特許文献1参照)。研磨装置では、CMP(Chemical Mechanical Polishing、化学機械的研磨)やDP(Dry Polishing、乾式研磨)と呼ばれる方法で、ウエーハの裏面を研磨する。
特開2015−199134号公報
研磨装置は、ウエーハの回転中心と離れた位置に研磨パッドの回転中心が設定されている。このため、研磨パッドの研磨面とウエーハの表面(保持面)とを平行に調整して研磨したとしても、研磨パッドの弾性により、ウエーハの表面に対して研磨パッドの研磨面が片当たり状態となってしまい、研磨加工後のウエーハが平坦にならないことがある。また、研磨パッドが偏摩耗している場合も、ウエーハの表面に対して研磨パッドの研磨面が片当たり状態となって、研磨加工後のウエーハが平坦にならないことがある。
ところが、研磨加工中は研磨パッドが中心軸を中心に回転しているため、研磨パッドの研磨面の角度(向き)を測定することは困難である。このため、研磨パッドの研磨面の角度に基づいて、研磨パッドの研磨面とウエーハの表面とが平行になるように調整することは困難である。そこで、実際にウエーハを研磨加工して、研磨加工後のウエーハの形状に基づいて、ウエーハが平坦に研磨加工されるように、チャックテーブルの保持面の角度を調整する方法がある。ところが、この方法では、研磨加工後のウエーハの形状を測定するために、無駄なウエーハの研磨加工が必要である。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、その目的は、ウエーハを所望の形状に形成することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の研磨装置は、保持面でウエーハを保持する回転可能なチャックテーブルと、該チャックテーブルの回転中心と離れた位置に回転中心が設定され該保持面に保持されたウエーハを覆って研磨する研磨パッドが装着された研磨手段と、該チャックテーブルと該研磨手段とを相対的に接近・離間させる研磨送り手段と、該研磨パッドの研磨送りにより該保持面に保持したウエーハにかかる研磨荷重を検出する該チャックテーブル又は該研磨手段に装着された3つ以上の荷重センサと、該保持面又は該研磨手段の角度を調整する角度調整手段と、各構成要素を制御する制御手段と、を備える研磨装置であって、制御手段は、荷重センサで測定した研磨荷重から、保持面における荷重の重心位置を算出する算出部と、算出した重心位置が保持面で保持したウエーハ面内の所望の位置に対応しているか否かを判定する判定部と、を備え、重心位置が所望の位置に対応していない場合、角度調整手段を制御し重心位置を所望の位置に位置付ける角度制御部、又は対応していないことを報知する報知部を備えることを特徴とする。
本願発明の研磨装置によれば、研磨加工時にウエーハにかかる研磨荷重の重心位置を算出する。研磨装置は、算出した重心位置を所望の位置、例えば研磨後のウエーハの厚くなってしまった領域になるよう、チャックテーブルと研磨パッドとの相対的な角度を調整したり、ウエーハの所望の位置と重心位置とがずれていることを報知したりする。このため、研磨装置は、所望のウエーハの形状を形成することができる。しかも、研磨装置は、研磨荷重の重心位置が所望の位置になるよう、チャックテーブルと研磨パッドとの相対的な角度を調整したり、ウエーハの所望の位置と重心位置とがずれていることを報知したりする。このため、研磨装置は、研磨パッドが偏摩耗した場合であっても、ウエーハを所望の形状に形成することが可能である。
図1は、本実施形態に係る研磨装置で研磨加工されるウエーハを示す平面図である。 図2は、本実施形態に係る研磨装置を模式的に示す概略図である。 図3は、本実施形態に係る研磨装置の研磨パッドとウエーハとを模式的に示す平面図である。 図4は、本実施形態に係る研磨装置で研磨加工されるウエーハを示す側面図である。 図5は、本実施形態に係る研磨装置で研磨加工されるウエーハを示す側面図である。
以下、本発明に係る実施形態につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換または変更を行うことができる。
図1は、本実施形態に係る研磨装置で研磨加工されるウエーハを示す平面図である。図2は、本実施形態に係る研磨装置を模式的に示す概略図である。図3は、本実施形態に係る研磨装置の研磨パッドとウエーハとを模式的に示す平面図である。図4は、本実施形態に係る研磨装置で研磨加工されるウエーハを示す側面図である。図5は、本実施形態に係る研磨装置で研磨加工されるウエーハを示す側面図である。
本実施形態に係る研磨装置1は、研削済みのウエーハWの被研磨面Waを高精度に平坦化するために研磨加工するものである。
ウエーハWは、研磨装置1により加工される加工対象である。本実施形態では、ウエーハWは、シリコン、サファイア、ガリウムなどを母材とする円板状の半導体ウエーハである。図1に示すように、ウエーハWは、表面の裏側の被研磨面Waに研磨加工が施される。ウエーハWは、表面に保護テープTが貼着され、保護テープTを介してチャックテーブル10に保持されている。
研磨装置1は、図2に示すように、チャックテーブル10と、研磨手段20と、研磨送り手段30と、荷重センサ40と、角度調整手段50と、角度制御部60と、報知部70と、制御手段80とを有する。
チャックテーブル10は、被加工物としてのウエーハWを保持する。チャックテーブル10は、保持面10aを構成する部分がポーラスセラミック等から形成された円盤形状である。チャックテーブル10は、図示しない真空吸引経路を介して図示しない真空吸引源と接続されている。チャックテーブル10は、保持面10a上に保護テープTを介してウエーハWの表面が載置される。チャックテーブル10は、保持面10a上に載置されたウエーハWを、保護テープTを介して吸引保持する。チャックテーブル10は、吸引保持したウエーハWをZ軸回りに回転させる。
研磨手段20は、チャックテーブル10の保持面10aに保持されたウエーハWを覆って研磨する。研磨手段20は、チャックテーブル10の回転中心と離れた位置に回転中心が設定されている。研磨手段20は、CMP、DPのいずれの方法でもよい。
研磨手段20は、スピンドルハウジング21と、スピンドルハウジング21に回転可能に支持されるスピンドル22と、スピンドル22の下端に装着された研磨パッド23とを有する。研磨パッド23は、回転駆動機構によりスピンドル22が回転することで、研磨手段20の中心軸を中心に回転可能である。研磨パッド23は、ウエーハWよりも大きな径を有する円盤状に形成されている。研磨手段20は、スピンドル22の下端に装着された研磨パッド23をチャックテーブル10の保持面10aに対向して配置させる。このような構成の研磨手段20は、研磨パッド23を回転させながら、研磨位置に位置するチャックテーブル10の保持面10aに保持された研削済みのウエーハWの被研磨面(裏面)Waに押圧することによって、ウエーハWの被研磨面Waを研磨加工する。研磨パッド23は、ウレタンなどの弾性を有する樹脂により形成されている。
スピンドルハウジング21には、円環状のリング24と、スピンドルハウジング21の周方向に沿ったフランジ25と、カバー26とが同軸で配設されている。
リング24は、カバー26の下方に配設されている。リング24は、スピンドル22から研磨荷重を受ける。リング24には、厚さ方向に貫通し、内周面に荷重センサ40の雄ネジ42が螺合する雌ネジ24aが複数形成されている。複数の雌ネジ24aは、回転中心から同じ距離、つまり回転中心を中心とする同一円周上に、リング24の周方向に等間隔で形成されている。本実施形態では、3つの雌ネジ24aが、リング24の周方向に120°間隔で形成されている。リング24には、厚さ方向に貫通し、内周面に角度調整手段50の雄ネジ51が螺合する雌ネジ24bが複数形成されている。複数の雌ネジ24bは、同一円周上に、リング24の周方向に等間隔で形成されている。本実施形態では、3つの雌ネジ24bが、リング24の周方向に120°間隔で形成されている。
フランジ25は、スピンドルハウジング21と同軸で一体に形成されている。フランジ25には、厚さ方向に貫通し、内周面に角度調整手段50の雄ネジ51が螺合する雌ネジ25aが複数形成されている。複数の雌ネジ25aは、同一円周上に、フランジ25の周方向に等間隔で形成されている。本実施形態では、3つの雌ネジ25aが、フランジ25の周方向に120°間隔で形成されている。複数の雌ネジ25aは、スピンドルハウジング21にリング24を固定する際に、軸方向視において、リング24の雌ネジ24bと重なり連通する位置に形成されている。
カバー26は、スピンドルハウジング21の外周を覆って配置されている。カバー26は、研磨送り手段30の可動部32に取り付けられている。カバー26には、下面に荷重センサ40の雄ネジ42が挿入可能な凹部26aが複数形成されている。複数の凹部26aは、同一円周上に、カバー26の周方向に等間隔で形成されている。本実施形態では、3つの凹部26aが、カバー26の周方向に120°間隔で形成されている。複数の凹部26aは、スピンドルハウジング21にリング24を固定する際に、軸方向視において、リング24の雌ネジ24aと重なり連通する位置に形成されている。リング24とカバー26は、図示しない周方向に等間隔を空けた複数の位置でネジ締結されている。
研磨送り手段30は、チャックテーブル10と研磨手段20とを相対的に接近・離間させる。より詳しくは、研磨送り手段30は、研磨手段20のスピンドルハウジング21と研磨パッド23とを一体として、チャックテーブル10に対し保持面10aと直交方向に移動させる。研磨送り手段30は、保持面10aと直交方向に延在するボールねじ31と、ボールねじ31に沿って移動する可動部32と、可動部32を移動させる図示しないモータ等と、を含む。可動部32には、研磨手段20のカバー26が取り付けられている。このように構成された研磨送り手段30は、チャックテーブル10と研磨手段20との距離を調節することで、チャックテーブル10の保持面10aに保持したウエーハWを研磨パッド23が押圧する力(研磨荷重)を調整する。
荷重センサ40は、研磨手段20の研磨パッド23の研磨送りにより、チャックテーブル10の保持面10aに保持したウエーハWにかかる研磨荷重を検出する。荷重センサ40は、研磨手段20のリング24とカバー26との間に、周方向に等間隔で配置されている。本実施形態において、3つの荷重センサ40が、周方向に120°間隔で配置されている。
荷重センサ40は、例えば歪センサを含む研磨荷重を検出可能なセンサでリング状に構成されたセンサ41と、センサ41を貫通する雄ネジ42とを含む。センサ41は、検出した研磨荷重を制御手段80に出力する。雄ネジ42は、センサ41を固定する。雄ネジ42は、リング24の雌ネジ24aに挿通され、カバー26の凹部26aに挿通されている。雄ネジ42を締め付けられて、センサ41は、研磨手段20のリング24とカバー26とで挟まれた状態で配置されている。言い換えると、センサ41は、研磨手段20のリング24とカバー26との間に、研磨手段20の軸線方向に沿って押圧された状態で配置されている。これにより、研磨荷重は、研磨パッド23、スピンドル22、スピンドルハウジング21、フランジ25、リング24を介して、センサ41に伝わる。
図3を参照して、荷重センサ40が測定する研磨荷重について説明する。Z軸方向視において、荷重センサ40は、(x,y)、(x,y)、(x,y)に配置され、それぞれの位置における研磨荷重F、F、Fを検出する。
図2に戻って、角度調整手段50は、チャックテーブル10の保持面10a又は研磨手段20の研磨パッド23の角度を調整する。本実施形態では、角度調整手段50は、研磨パッド23の角度を調整する。角度調整手段50は、研磨手段20のリング24とフランジ25との間に、周方向に等間隔で配置されている。本実施形態において、3つの角度調整手段50が、周方向に120°間隔で配置されている。角度調整手段50は、研磨手段20のリング24とフランジ25とをそれぞれ相対的に接近・離間させて、研磨パッド23の角度を調整する。
角度調整手段50は、雄ネジ51と、内周面に雄ネジ51が螺合する雌ネジが形成されたナット52とを含む。雄ネジ51は、リング24の雌ネジ24bに挿通され、フランジ25の雌ネジ25aと螺合する。雄ネジ51は、リング24を挟んで配置された一対のナット52に挿通される。このように構成された角度調整手段50は、雄ネジ51を緩められると、リング24とフランジ25とが離間する。また、角度調整手段50は、雄ネジ51を締め付けられると、リング24とフランジ25とが近接する。このようにして、角度調整手段50は、各雄ネジ51を、それぞれ締め付けたり緩めたりすることで、研磨手段20の研磨パッド23の角度を調整する。
角度制御部60は、重心位置G(x,y)(図3参照)が所望の位置に対応していない場合、角度調整手段50を制御し重心位置G(x,y)を所望の位置に位置付ける。より詳しくは、角度制御部60は、制御手段80からの制御信号に基づいて、角度調整手段50を制御し重心位置G(x,y)を所望の位置に位置付ける。角度制御部60は、角度調整手段50の各雄ネジ51を、それぞれ締め付けたり、緩めたりすることで、重心位置G(x,y)を所望の位置に位置付けるように、研磨手段20の研磨パッド23の角度を調整する。
ここで、所望の位置とは、ウエーハWの中心O(x,y)(図3参照)としてもよい。所望の位置とは、ウエーハWの被研磨面Waが平坦ではない場合(図4参照)、ウエーハWを平坦化するように厚くなってしまった領域としてもよい。本実施形態では、所望の位置は、ウエーハWの被研磨面Waが平坦ではない場合、ウエーハWの厚くなってしまった領域とし、それ以外の場合、ウエーハWの中心O(x,y)とする。図5に示すように、例えば、所望の位置をウエーハWの中心O(x,y)とした場合、重心位置G(x,y)を中心O(x,y)に位置付けるように、角度制御部60で、角度調整手段50を制御する。
具体的に例えば、重心位置G(x,y)とウエーハWの中心O(x,y)とが図3のような位置関係で、所望の位置がウエーハWの中心O(x,y)である場合について説明する。角度制御部60は、重心位置G(x,y)を中心O(x,y)に位置付けるため、研磨手段20の研磨パッド23の図3に示す右側がウエーハWから離間し、左側がウエーハWに近接するように、角度調整手段50の各雄ネジ51を、それぞれ締め付けたり、緩めたりする。または、角度制御部60は、角度調整手段50のいずれかの雄ネジ51を固定とし、その他の雄ネジ51を締め付けたり緩めたりしてもよい。角度制御部60は、重心位置G(x,y)がウエーハWの中心O(x,y)に合致したかどうかを判定し、合致するまで雄ネジ51を締め付けたり、緩めたりする作業を繰り返す。
報知部70は、重心位置G(x,y)が所望の位置に対応していない場合、対応していないことをオペレータに報知する。より詳しくは、報知部70は、制御手段80からの制御信号に基づいて、重心位置G(x,y)が所望の位置に対応していないことを報知する。報知部70は、例えば、スピーカや警告灯、表示画面に出力される警告表示などである。
制御手段80は、チャックテーブル10と研磨手段20と研磨送り手段30と荷重センサ40と角度調整手段50と角度制御部60と報知部70との動作を制御する。制御手段80は、例えばCPU等で構成された演算処理装置やROM、RAM等を備える図示しないマイクロプロセッサを主体として構成されている。制御手段80は、算出部81と、判定部82とを有する。なお、制御手段80は、算出部81又は判定部82を有していればよい。制御手段80は、荷重センサ40から入力された研磨荷重F、F、Fを記憶する。制御手段80は、判定部82で、算出部81が算出した重心位置G(x,y)が所望の位置に対応していないと判定された場合、角度制御部60で、角度調整手段50を制御させて重心位置G(x,y)を所望の位置に位置付けさせる。制御手段80は、判定部82で、算出部81が算出した重心位置G(x,y)が所望の位置に対応していないと判定された場合、報知部70で、対応していないことを報知させる。
算出部81は、荷重センサ40で測定した研磨荷重F、F、Fから、チャックテーブル10の保持面10aにおける研磨荷重F、F、Fの重心位置G(x,y)を次式で算出する。
=(F+F+F)/(F+F+F
=(F+F+F)/(F+F+F
ここで、重心位置G(x,y)の算出に使用する研磨荷重F、F、Fは、例えば、検出した研磨荷重F、F、Fのそれぞれの平均値、研磨加工開始時や研磨加工中、研磨加工終了時の研磨荷重F、F、Fなどであればよい。
判定部82は、算出部81で算出した重心位置G(x,y)がチャックテーブル10の保持面10aで保持したウエーハW面内の所望の位置に対応しているか否かを判定する。
次に、本実施形態に係る研磨装置1を使用した研磨加工について、図面に基づいて説明する。
制御手段80は、研磨装置1で、研削済みのウエーハWの被研磨面Waを研磨加工させて高精度に平坦化させる。
まず、制御手段80は、図示しない供給・回収カセットから1枚の研削済みのウエーハWを取り出して、図示しない搬送手段の搬送パッドで、ウエーハWを吸引保持して、ウエーハWの被研磨面Wa側を上に向けた状態で、ウエーハWの表面側をチャックテーブル10に載置させる。制御手段80は、チャックテーブル10で、ウエーハWの表面側を吸引保持させる。制御手段80は、チャックテーブル10に載置された1枚目のウエーハWの例えば大きさ、形状、チャックテーブル10における位置などを含むプロファイルを取得する。このプロファイルによって、ウエーハWの厚さや、ウエーハWの中心O(x,y)がわかる。
そして、制御手段80は、研磨送り手段30で、チャックテーブル10と研磨手段20とを相対的に接近・離間させながら、研磨手段20で、ウエーハWの被研磨面Waを研磨加工させる。研磨加工中、制御手段80は、荷重センサ40で、研磨荷重F、F、Fを検出させる。
1枚目のウエーハWの研磨加工の終了後、研磨加工されたウエーハWは、搬送手段の搬送パッドで吸引保持されて、供給・回収カセットに収納される。
そして、制御手段80は、供給・回収カセットから2枚目の研削済みのウエーハWを取り出して、チャックテーブル10で、ウエーハWの表面側を吸引保持させる。制御手段80は、2枚目のウエーハWのプロファイルを取得する。
制御手段80は、1枚目のウエーハWの研磨加工時に、荷重センサ40から入力された研磨荷重F、F、Fから、算出部81で、チャックテーブル10の保持面10aにおける研磨荷重F、F、Fの重心位置G(x,y)を算出させる。そして、制御手段80は、判定部82で、算出部81が算出した重心位置G(x,y)が所望の位置に対応しているか否かを判定させる。制御手段80は、判定部82が、重心位置G(x,y)が所望の位置に対応していないと判定した場合、角度制御部60で、角度調整手段50を制御させて重心位置G(x,y)を所望の位置に位置付けさせ、報知部70で、対応していないことを報知させる。このようにして、制御手段80は、角度制御部60で、角度調整手段50を制御させて、研磨手段20の研磨パッド23の角度を調整させて、重心位置G(x,y)を所望の位置に位置付けさせる。制御手段80は、判定部82が、重心位置G(x,y)が所望の位置に対応していると判定した場合、研磨手段20の研磨パッド23の角度を変えず、このままとする。
具体的に例えば、重心位置G(x,y)と所望の位置であるウエーハWの中心O(x,y)とが、図3に示すような位置関係である場合について説明する。この場合、重心位置G(x,y)をウエーハWの中心O(x,y)に位置付けるためには、重心位置G(x,y)を図中の矢印方向に左側に移動させる。このように重心位置G(x,y)を移動するためには、研磨手段20の研磨パッド23の図中右側を上げてウエーハWから離間させて、研磨パッド23の図中左側を下げてウエーハWに近接させればよい。このため、制御手段80は、角度制御部60で、各角度調整手段50を制御させて、研磨パッド23の図中右側が上、図中左側が下となるように、各雄ネジ51を、それぞれ締め付けたり緩めたりさせたりして、角度を調整させる。
そして、制御手段80は、研磨手段20で、2枚目のウエーハWの被研磨面Waを研磨加工させる。なお、チャックテーブル10に保持したウエーハWと研磨パッド23との相対的な角度を調整する処理は、1枚目のウエーハWの研磨加工の終了後、2枚目のウエーハWの研磨加工の開始時にのみ行ってもよいし、2枚目以降のウエーハWの研磨加工の開始時ごとに行ってもよい。
このような処理を繰り返して、制御手段80は、研磨装置1で、研削済みのウエーハWの被研磨面Waを研磨加工させて高精度に平坦化させる。
以上のように、本実施形態に係る研磨装置1は、研磨加工時にウエーハWにかかる研磨荷重F、F、Fの重心位置G(x,y)を所望の位置、例えば研磨後のウエーハWの厚くなってしまった領域になるよう、角度制御部60で、角度調整手段50を制御させて、チャックテーブル10に保持したウエーハWと研磨手段20の研磨パッド23との相対的な角度を調整することができる。このように、研磨装置1は、チャックテーブル10に保持したウエーハWと研磨パッド23との相対的な角度を調整することで、研磨パッド23で研磨する位置をウエーハWの所望の位置にすることができる。これにより、研磨装置1は、所望のウエーハWの形状を形成することができる。
研磨装置1は、ウエーハWの所望の位置と重心位置G(x,y)とがずれていることを報知することができる。このため、研磨装置1は、角度制御部60で、角度調整手段50を自動で調節することができない場合であっても、オペレータに報知することで、オペレータに対して、手動で、チャックテーブル10に保持したウエーハWと研磨手段20の研磨パッド23との相対的な角度を調整することを促すことができる。これにより、研磨装置1は、所望の形状のウエーハWを形成することができる。
研磨装置1は、研磨荷重F、F、Fの重心位置G(x,y)が所望の位置になるよう、チャックテーブル10に保持したウエーハWと研磨手段20の研磨パッド23との相対的な角度を調整したり、所望のウエーハWの領域と重心位置G(x,y)とがずれていることを報知したりする。このため、研磨装置1は、研磨パッド23が偏摩耗した場合であっても、研磨パッド23の片当たりを解消又は軽減することが可能である。このように、研磨装置1は、研磨パッド23が偏摩耗している場合であっても、所望の形状のウエーハWを形成することができる。
以上、本実施形態について説明したが、上述した内容により本実施形態が限定されるものではない。上述した本実施形態の構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、上述した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。また、本実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換及び変更を行うことができる。
角度制御部60は、さらに、研磨後のウエーハWのプロファイルと加工中に算出した重心位置G(x,y)とに基づいて、チャックテーブル10に保持したウエーハWと研磨パッド23との相対的な角度を調節してもよい。これにより、研磨後のウエーハWの状態に合わせて、チャックテーブル10に保持したウエーハWと研磨パッド23との相対的な角度をより適切に調整することができる。これにより、研磨パッド23や研磨後のウエーハWの状態によらず、所望の形状のウエーハWを形成することができる。
荷重センサ40は、研磨手段20に装着されているものとして説明したが、チャックテーブル10の保持面10aに保持したウエーハWにかかる研磨荷重を検出することができれば、他の位置に装着されていてもよい。例えば、荷重センサ40は、チャックテーブル10に装着されていてもよい。また、荷重センサ40の数は、3つ以上であれば、その数は限定されない。
角度調整手段50は、チャックテーブル10に保持したウエーハWと研磨手段20の研磨パッド23との相対的な角度を調整するものであればよく、例えば、チャックテーブル10に配置されチャックテーブル10の保持面10aの角度を調整してもよく、その構成及び配置は上述した構成及び配置に限定されない。
1 研磨装置
10 チャックテーブル
10a 保持面
20 研磨手段
21 スピンドルハウジング
22 スピンドル
23 研磨パッド
24 リング
25 フランジ
26 カバー
30 研磨送り手段
40 荷重センサ
41 センサ
42 雄ネジ
50 角度調整手段
51 雄ネジ
52 ナット
60 角度制御部
70 報知部
80 制御手段
81 算出部
82 判定部
G 重心位置
W ウエーハ

Claims (1)

  1. 保持面でウエーハを保持する回転可能なチャックテーブルと、該チャックテーブルの回転中心と離れた位置に回転中心が設定され該保持面に保持されたウエーハを覆って研磨する研磨パッドが装着された研磨手段と、該チャックテーブルと該研磨手段とを相対的に接近・離間させる研磨送り手段と、該研磨パッドの研磨送りにより該保持面に保持したウエーハにかかる研磨荷重を検出する該チャックテーブル又は該研磨手段に装着された3つ以上の荷重センサと、該保持面又は該研磨手段の角度を調整する角度調整手段と、各構成要素を制御する制御手段と、を備える研磨装置であって、
    該制御手段は、
    該荷重センサで測定した該研磨荷重から、該保持面における荷重の重心位置を算出する算出部と、
    算出した該重心位置が該保持面で保持したウエーハ面内の所望の位置に対応しているか否かを判定する判定部と、を備え、
    該重心位置が所望の位置に対応していない場合、該角度調整手段を制御し該重心位置を所望の位置に位置付ける角度制御部、又は対応していないことを報知する報知部を備えることを特徴とする研磨装置。
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