JP2017047504A - 加工装置 - Google Patents

加工装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017047504A
JP2017047504A JP2015172813A JP2015172813A JP2017047504A JP 2017047504 A JP2017047504 A JP 2017047504A JP 2015172813 A JP2015172813 A JP 2015172813A JP 2015172813 A JP2015172813 A JP 2015172813A JP 2017047504 A JP2017047504 A JP 2017047504A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
processing
chuck table
workpiece
plate
holding surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015172813A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6552924B2 (ja
Inventor
利康 力石
Toshiyasu Rikiishi
利康 力石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Disco Corp
Original Assignee
Disco Abrasive Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Disco Abrasive Systems Ltd filed Critical Disco Abrasive Systems Ltd
Priority to JP2015172813A priority Critical patent/JP6552924B2/ja
Publication of JP2017047504A publication Critical patent/JP2017047504A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6552924B2 publication Critical patent/JP6552924B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】モーメント荷重の影響を抑えて板状ワークを精度よく加工すること。【解決手段】研磨装置(1)が、保持面(14)で板状ワーク(W)を保持するチャックテーブル(13)と、チャックテーブル上の板状ワークを研磨する研磨手段(30)と、研磨手段を支持する門型コラム(20)と、門型コラムにおいて研磨手段をZ方向に移動させるZ移動手段(40)と、基台(10)に対して門型コラムをY方向に移動させるY移動手段(50)とを備え、Y移動手段が、門型コラムをガイドするYガイド部(51)と、チャックテーブルの保持面と同じ高さ(H1)を軸心(O1)とするYボールネジ(52)とを有する構成にした。【選択図】図3

Description

本発明は、板状ワークを所望の厚みまで加工する加工装置に関する。
研削装置では、インフィード研削とクリープフィード研削とで板状ワークが研削されている。インフィード研削は、チャックテーブルに対して上方から研削ホイールを近づけて、板状ワークの中心に研削ホイールの外周を通過させることで板状ワークを研削する方法である。クリープフィード研削は、研削ホイールを所定の高さに位置付けて、研削ホイールとチャックテーブルを水平方向に相対移動させることで板状ワークを研削する方法である。また、研磨装置では、研磨パッドを板状ワークに押し付けながら、研磨パッドとチャックテーブルを水平方向に相対移動させることで板状ワークが研磨される。
このような研削装置や研磨装置には、研削ホイールや研磨パッド等の加工具を装着する加工手段、又は板状ワークを保持したチャックテーブルを水平方向に移動させる移動手段が設けられている。研削装置としては、チャックテーブルの下方に移動手段を設けて、コラムに支持された加工手段に対してチャックテーブルを水平移動させるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、研磨装置としては、コラムの側壁に移動手段を設けて、ターンテーブル上のチャックテーブルに対してコラムに支持された加工手段を水平移動させるものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2010−103192号公報 特開2014−144504号公報
特許文献1に記載の研削装置では、チャックテーブルを水平方向に移動させる移動手段が板状ワークの加工位置から離れた位置に設けられている。また、特許文献2に記載の研磨装置では、加工手段を水平方向に移動させる移動手段が、板状ワークの加工位置から離れた位置に設けられている。特許文献1、2のいずれの研削装置及び研磨装置においても、板状ワークの加工時に加工位置から離れた移動手段で加工手段が動かされるため、加工手段に対してモーメント荷重(反力モーメント)が強く作用する。このモーメント荷重によって加工手段の加工軸の姿勢が変わって、板状ワークに対する加工精度が低下する恐れがあった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、モーメント荷重の影響を抑えて板状ワークを精度よく加工することができる加工装置を提供することを目的とする。
本発明の加工装置は、保持面で板状ワークを保持するチャックテーブルと、該保持面に対し垂直方向のZ方向に延在する回転軸を軸に該チャックテーブルが保持する板状ワークを加工する加工具を装着し回転させる加工手段と、該加工手段を挟み立設する2本の柱と該2本の柱を連結する連結部とから構成される門型コラムと、該門型コラムに配設しZ方向に該チャックテーブルに向かって該加工手段を移動させるZ移動手段と、を備える加工装置であって、該保持面方向で該門型コラムの該2本の柱を結ぶ線に対し交差する方向のY方向に該門型コラムを移動させるY移動手段、を備え、該Y移動手段は、該2本の柱の下端にそれぞれ配設し該門型コラムのY方向移動をガイドするYガイド部と、Y方向に延在するYボールネジと、を備え、少なくともYボールネジの軸心を該保持面と同一高さにする。
この構成によれば、門型コラムがY移動手段によってY方向に移動されることで、チャックテーブル上の板状ワークに対して加工手段が水平方向に移動される。この場合、Y移動手段のYボールネジの軸心がチャックテーブルの保持面と同じ高さにされているため、加工手段による板状ワークの加工位置にYボールネジの軸心が近づけられている。これにより、Yボールネジの駆動力や加工荷重によるモーメント荷重が、加工手段に強く作用することがない。よって、加工手段の加工軸の姿勢(傾き)が変わることがなく、板状ワークに対する加工精度が向上される。
本発明の加工装置において、該Yガイド部のガイド面を該保持面と同一高さに配設する。
本発明の加工装置において、2つ以上の該チャックテーブルを均等間隔で配設し中心を軸に回転するターンテーブルを備える。
本発明の他の加工装置は、保持面で板状ワークを保持するチャックテーブルと、該保持面に対し垂直方向のZ方向に延在する回転軸を軸に該チャックテーブルが保持する板状ワークを加工する加工具を装着し回転させる加工手段と、該加工手段を挟み立設する2本の柱と該2本の柱を連結する連結部とから構成される門型コラムと、該門型コラムに配設しZ方向に該チャックテーブルに向かって該加工手段を移動させるZ移動手段と、を備える加工装置であって、該チャックテーブルを凹部に収容するベースと、該ベースを保持面方向で該門型コラムの該2本の柱を結ぶ線に対し交差する方向のY方向に移動させるY移動手段と、を備え、該Y移動手段は、該チャックテーブルを挟み該ベースの両サイドに配設し該ベースのY方向移動をガイドするYガイド部と、Y方向に延在するYボールネジと、を備え、少なくともYボールネジの軸心を該保持面と同一高さにする。
この構成によれば、チャックテーブルを収容するベースがY移動手段によってY方向に移動されることで、加工手段に対してチャックテーブル上の板状ワークが水平方向に移動される。この場合、Y移動手段のYボールネジの軸心がチャックテーブルの保持面と同じ高さにされているため、加工手段による板状ワークの加工位置にYボールネジの軸心が近づけられている。これにより、Yボールネジの駆動力や加工荷重によって加工手段に作用するモーメント荷重が低減される。よって、加工手段の加工軸の姿勢が変わることがなく、板状ワークに対する加工精度が向上される。
本発明の他の加工装置において、該Yガイド部のガイド面を該保持面と同一高さに配設する。
本発明によれば、Yボールネジの軸心を保持面と同一高さにすることで、モーメント荷重の影響を抑えて板状ワークを精度よく加工することができる。
第1の実施の形態の研磨装置の外観斜視図である。 比較例の研磨装置に作用するモーメント荷重の説明図である。 第1の実施の形態のY移動手段と加工位置の位置関係を示す正面図である。 第1の実施の形態のZ移動手段と加工位置の位置関係を示す上面図である。 第2の実施の形態の研削装置の正面模式図である。 ボールネジと保持面との位置関係によるモーメント荷重を示す図である。 Yガイド部とガイドブロックの正面模式図である。
以下、添付図面を参照して、第1の実施の形態について説明する。図1は、第1の実施の形態に係る研磨装置の外観斜視図である。なお、以下の説明では、加工装置として研磨装置を例示して説明するが、この構成に限定されない。加工装置は、チャックテーブルに対して加工手段を水平に移動させる移動手段を備えていればよく、例えば、研削装置であってもよい。
図1に示すように、研磨装置1は、研磨手段30(加工手段)を支持した門型コラム20を、基台10に対してY方向に移動可能に設置して、門型コラム20を水平方向に動かしながら研磨手段30で板状ワークWを研磨するように構成されている。なお、板状ワークWは、シリコン、ガリウム砒素等の半導体基板でもよいし、サファイア、炭化ケイ素等の無機材料基板でもよい。また、板状ワークWは、半導体基板にIC、LSI等の半導体デバイスが形成された半導体ウエーハでもよいし、無機材料基板にLED等の光デバイスが形成された光デバイスウエーハでもよい。
研磨装置1の基台10上には、一対のチャックテーブル13が均等間隔(本実施の形態では180度間隔)で配設されたターンテーブル12が設けられている。各チャックテーブル13の上面には、ポーラス材等によって板状ワークWを保持する保持面14が形成されている。ターンテーブル12が中心を軸に回転することで、一対のチャックテーブル13の位置が交互に入れ替えられている。これにより、板状ワークWが搬入及び搬出される搬入出位置と、板状ワークWが研磨手段30に対峙する研磨位置とにチャックテーブル13が交互に位置付けられる。
また、基台10上のX方向の両端部には、門型コラム20をY方向に移動可能に支持する一対の立壁部11が立設されている。一対の立壁部11は、基台10の後端からターンテーブル12に向かってY方向に延びており、基台10の後方の待機位置から研磨位置に亘って門型コラム20を所定の高さで支持している。門型コラム20は、研磨手段30を挟んで立設する2本の柱21と2本の柱21を連結する連結部22とから構成されている。2本の柱21はそれぞれ立壁部11に設置されており、2本の柱21には研磨手段30をZ方向に移動可能に両持ちで支持する支持ブロック23が設けられている。
門型コラム20は、2本の柱21の支持ブロック23の後部上方を連結部22で連結して一体化されている。このような門型コラム20の形状によって、2本の柱21の内側に研磨手段30の支持空間が形成されている。研磨手段30は、ハウジング31を介して門型コラム20に支持されており、スピンドル32の先端のマウント33に研磨パッド37(加工具)を装着して構成される。研磨パッド37は、例えば、発泡材や繊維質等によって円板状に形成されている。研磨手段30は、保持面14に対して垂直方向のZ方向に延在する回転軸を軸に、研磨パッド37を回転させることで、チャックテーブル13に保持された板状ワークWを研磨する。
門型コラム20には、チャックテーブル13に向かってZ方向に研磨手段30を移動させるZ移動手段40が配設されている。Z移動手段40は、各支持ブロック23の前面に配設されたZ方向に平行な一対のZガイド部41と、片側のZガイド部41に沿ってZ方向に延在するZボールネジ42とを有している。一対のZガイド部41はハウジング31から突出した一対の突出部34をガイドしている。一対の突出部34のそれぞれの裏面にはガイドブロック35(図4参照)が設けられており、Zガイド部41にガイドブロック35が設置されることで研磨手段30のZ方向の移動がガイドされる。
片側の突出部34にはナット部36(図4参照)が設けられており、ナット部36にはZボールネジ42が螺合されている。Zボールネジ42の一端部には駆動モータ43が連結されており、駆動モータ43が回転駆動されることで、ハウジング31を介して研磨手段30が一対のZガイド部41に沿ってZ方向に動かされる。
また、基台10上の立壁部11には、保持面方向で門型コラム20の2本の柱21を結ぶ線に対して交差するY方向に門型コラム20を移動させるY移動手段50が設けられている。なお、保持面方向とは、保持面と平行な水平方向であり、2本の柱21を結ぶ線とは、例えば柱21の中心同士を結ぶ線であり、X方向に延びる直線である。Y移動手段50は、各立壁部11の上面に配設されたY方向に平行な一対のYガイド部51と、片側のYガイド部51に沿ってY方向に延在するYボールネジ52とを有している。2本の柱21のそれぞれの下端にはガイドブロック24(図3参照)が設けられており、Yガイド部51にガイドブロック24が設置されることで門型コラム20のY方向の移動がガイドされる。
片側の柱21にはナット部(不図示)が設けられており、ナット部にはYボールネジ52が螺合されている。Yボールネジ52の一端部には駆動モータ53が連結されており、駆動モータ53が回転駆動されることで門型コラム20が一対のYガイド部51に沿ってY方向に動かされる。このように、Y移動手段50で門型コラム20を動かすことで、門型コラム20に支持された研磨手段30をY方向に移動させている。すなわち、門型コラム20と研磨手段30を一体的に動かして、門型コラム20ごと研磨手段30をチャックテーブル13に近づけることが可能になっている。
ところで、図2に示すような比較例の研磨装置130では、基台131にコラム132が固定されており、コラム132の前面に研磨手段136をY方向及びZ方向に移動するY移動手段133及びZ移動手段134が設けられている。比較例の研磨装置130においても、Y移動手段133及びZ移動手段134で研磨手段136をY方向及びZ方向に移動させながら板状ワークWを研磨している。研磨パッド137をY方向に動かしながら研磨すると、Yボールネジ135から加工位置までが離間されているため、Yボールネジ135の駆動力によって研磨手段136(加工軸)にはモーメント荷重が強く作用する。このため、研磨手段136からYガイド部139が強い力を受け易い。Yガイド部139は、球や円筒の転がりを利用しており、点接触や接線接触で荷重を受けるため、荷重によって変形するおそれがある。このため、Yガイド部139の変形によって研磨手段136のスムーズな移動が阻害されて、板状ワークWの加工精度が低下している。
例えば、図6に示すように、ガイド部151上を加工手段152(加工軸)がY方向に移動する場合を考える。チャックテーブルの保持面の高さAとボールネジ153の軸心Oの高さBが離れている場合(A≠B)には、ボールネジ153の駆動力aと研磨時の加工荷重Lによって加工手段152にモーメント荷重Mが生じる。このモーメント荷重Mによって加工手段152を支持するガイド部151には、加工手段152の前後で逆向きの力が作用する。すなわち、加工手段152の前側のガイド部151aに対して力Fが上向きに作用し、加工手段152の後側のガイド部151bに対して力Fが下向きに作用する。このため、ガイド部151が変形して、加工手段152の姿勢(傾き)が変わって板状ワークWの加工精度が低下する。
そこで、本実施の形態では、基台10に対して門型コラム20をY方向に移動可能に設置したことで、Y移動手段50を加工位置に近づけている。このとき、チャックテーブル13の保持面14の高さとY移動手段50のYボールネジ52の軸心の高さとを一致させて、門型コラム20(加工軸)に作用するモーメント荷重を低減するようにしている。
以下、図3を参照して、Y移動手段と加工位置との位置関係について説明する。図3は、第1の実施の形態のY移動手段と加工位置の位置関係を示す正面図である。図4は、第1の実施の形態のZ移動手段と加工位置の位置関係を示す上面図である。
図3Aに示すように、研磨装置1は、基台10に対して門型コラム20がY移動手段50を介してY方向に移動可能に設置されている。門型コラム20には、Z移動手段40を介して研磨手段30がZ方向に移動可能に設置されている。Z移動手段40のZボールネジ42の設置領域の下方にはY移動手段50のYボールネジ52の設置領域が設けられている。これらZボールネジ42及びYボールネジ52の設置領域がZ方向で重なることで、研磨装置1のX方向の幅寸法の増加が抑えられている。また、基台10上にはターンテーブル12を介してチャックテーブル13が配置されている。
基台10上には一対の立壁部11が立設しており、一対の立壁部11によって門型コラム20が基台10の上方に持ち上げられている。一対の立壁部11の上面にはY移動手段50のYガイド部51が設置されており、片側の立壁部11の内側面にはY移動手段50のYボールネジ52が設置されている。このとき、Yガイド部51のガイド面55が、立壁部11によってチャックテーブル13の保持面14と同じ高さH1に位置付けられている。また、Yボールネジ52の軸心O1が、立壁部11に設けた軸受板54によってチャックテーブル13の保持面14と同じ高さH1に位置付けられている。なお、ここで言うガイド面55とは、図7に示すように、ガイドブロック24をガイドするYガイド部51のガイドレール59の厚み方向の中間を通る仮想面である。例えば、Yガイド部51が少なくとも上下2列の球155または円筒の転がり部材を介してガイドブロック24をガイドする構成では、球155または円筒の転がり部材用の上溝156と下溝157の中間がガイド面55になっている。
図3Bに示すように、板状ワークWの研磨時には、回転した研磨パッド37がチャックテーブル13上の板状ワークWに押し付けられる。このとき、板状ワークWと略同じ高さにYボールネジ52が位置付けられているため、板状ワークWの加工位置P1からYボールネジ52の軸心O1までの距離が最短になっている。これにより、板状ワークWの研磨時に門型コラム20(加工軸)に作用するモーメント荷重が低減されている。よって、板状ワークWの研磨時のモーメント荷重によって、門型コラム20からYガイド部51が強い力を受けることがない。
また、図4Aに示すように、研磨手段30は、門型コラム20の2本の柱21の間に支持されている。一対のZガイド部41は、研磨手段30の重心O3を挟むようにして2本の柱21のそれぞれに設けられている。また、片側の柱21にはZガイド部41に沿ってZ方向に延在するZボールネジ42が設けられている。このとき、一対のZガイド部41を結ぶ直線Lは研磨手段30の重心O3を通過しており、この直線Lの延長線上にZボールネジ42の軸心O2が位置付けられている。研磨手段30の重心O3を挟んでZガイド部41及びZボールネジ42で両側から支持されるため、研磨手段30の安定した支持が可能になっている。
図4Bに示すように、板状ワークWの研磨時には、研磨パッド37が板状ワークWの全面に接触される。このとき、一対のZガイド部41を結ぶ直線Lが加工領域Aの近傍を通るため、加工領域Aと一対のZガイド部41及びZボールネジ42の距離が近づけられている。これにより、研磨時に研磨手段30に生じるモーメント荷重を低減でき、研磨手段30から各Zガイド部41が強い力を受けることがない。さらに、各Zガイド部41が加工領域Aから受けるモーメント荷重が低下している。よって、各Zガイド部41の変形が抑えられ、研磨手段30による研磨時に板状ワークWに対する加工品質が向上されている。
以上のように、第1の実施の形態に係る研磨装置1によれば、門型コラム20がY移動手段50によってY方向に移動されることで、チャックテーブル13上の板状ワークWに対して研磨手段30が水平方向に移動される。この場合、Y移動手段50のYボールネジ52の軸心O1がチャックテーブル13の保持面14と同じ高さH1にされているため、研磨手段30による板状ワークWの加工位置P1にYボールネジ52の軸心O1が近づけられている。よって、Yボールネジ52の駆動力や加工荷重によるモーメント荷重が、門型コラム20に強く作用することがない。
つまり、加工中に門型コラム20が移動しない時は、Y方向の加工荷重により発生するYガイド部51に対するモーメント荷重とYボールネジ52の駆動力(Y方向の移動に必要な力)により発生するYガイド部51に対するモーメント荷重とが生じないので板状ワークWの加工精度が向上される。または、加工中の門型コラム20のY方向の移動に必要な力が十分小さい時は、Y方向の加工荷重により発生するYガイド部51に対するモーメント荷重とYボールネジ52の駆動力(Y方向の移動に必要な力)により発生するYガイド部51に対するモーメント荷重とが相殺され、Yガイド部51に対するモーメント荷重が最小となり、Yガイド部51の変形が最小となり、板状ワークWの加工精度が向上される。
さらに、チャックテーブル13の保持面14とYガイド部51のガイド面55との高さを同一にすると、加工中に門型コラム20をY方向に移動させていてもY方向の加工荷重により発生するガイドに対するモーメント荷重とYボールネジ52の駆動力(Y方向の移動に必要な力)により発生するガイドに対するモーメント荷重とが生じないので、門型コラム20と共に研磨手段30(加工軸)の傾きを変化させないでY方向に適切に動かすことができ、板状ワークWの加工精度が向上される。
続いて、図5を参照して第2の実施の形態の研削装置について説明する。図5は、第2の実施の形態の研削装置の模式図である。なお、第2の実施の形態では、門型コラムをY方向に移動させる代わりに、チャックテーブルを支持したベースをY方向に移動させる点で第1の実施の形態と相違している。したがって、第2の実施の形態では、主に第1の実施の形態との相違点について詳細に説明する。また、以下の説明では、加工装置として研削装置を例示して説明するが、加工装置は研磨装置であってもよい。
図5に示すように、研削装置61は、チャックテーブル113を支持したベース110を、基台70に対してY方向に移動可能に設置して、ベース110を水平方向に動かしながらチャックテーブル113上の板状ワークWを研削するように構成されている。基台70の上面中央はベース110に干渉しないように凹状に形成され、この凹状部分よりも一段高い位置はベース110を支持する一対の支持部71になっている。また、基台70上のX方向の両端部には、門型コラム80を支持する一対の立壁部72が設けられている。本実施の形態では、一対の立壁部72の上部に門型コラム80が固定されている。
門型コラム80は、研削手段90を挟んで立設する2本の柱81と2本の柱81を連結する連結部82とから構成されている。研削手段90は、ハウジング91を介して門型コラム80に支持されており、スピンドル92の先端のマウント93に研削ホイール94(加工具)を装着して構成される。研削ホイール94には、ダイヤモンド砥粒をメタルボンドやレジンボンド等の結合剤で固めた複数の研削砥石95が環状に配設されている。研削手段90は、Z方向に延在する回転軸を軸に研削ホイール94を回転させることで、チャックテーブル113に保持された板状ワークWを研削する。
門型コラム80には、チャックテーブル113に向かってZ方向に研削手段90を移動させるZ移動手段100が配設されている。門型コラム80及びZ移動手段100は、第1の実施の形態と略同様な構成である。Z移動手段100の一対のZガイド部101を結ぶ直線Lは研削手段90の重心を通過しており、この直線Lの延長線上にZ移動手段100のZボールネジ102の軸心が位置付けられている。研削手段90の重心を挟んでZガイド部101及びZボールネジ102に両側から支持されるため、研削手段90の安定した支持が可能になっている。
ベース110は、チャックテーブル113を収容する凹部111と、凹部111の上部から基台70の支持部71に向かって延びる腕部112とを有している。凹部111の底面にはチャックテーブル113が設けられており、チャックテーブル113の上面にはポーラス材等によって板状ワークWを保持する保持面114が形成されている。また、ベース110は、一対の腕部112によって基台70の支持部71に両持ちで支持されている。このとき、ベース110の凹部111が基台70の凹状部分に入り込んでいるため、チャックテーブル113を低い位置で支持することが可能になっている。
また、基台70の支持部71には、Y方向にベース110を移動させるY移動手段120が設けられている。Y移動手段120は、チャックテーブル113を挟みベース110の両サイドに配設されたY方向に平行な一対のYガイド部121と、片側のYガイド部121に沿ってY方向に延在するYボールネジ122とを有している。一対の腕部112の下面にはガイドブロック115が設けられており、Yガイド部121にガイドブロック115が設置されることでベース110のY方向に移動がガイドされる。また、片側の腕部112にはナット部116が設けられており、ナット部116にはYボールネジ122が螺合されている。
このような研削装置61による研削時には、チャックテーブル113の保持面114と同じ高さH2にYボールネジ122の軸心O4が位置付けられている。このため、加工位置P2からYボールネジ122の軸心O4までの距離が最短になっている。したがって、板状ワークWの研削時に研削手段90(加工軸)に作用するモーメント荷重が低減されている。よって、板状ワークWの研削時のモーメント荷重によって、研削手段90からYガイド部121が強い力を受けることがない。
つまり、加工中にベース110が移動しない時は、Y方向の加工荷重により発生するYガイド部121に対するモーメント荷重とYボールネジ122の駆動力(Y方向の移動に必要な力)により発生するYガイド部121に対するモーメント荷重とが生じないので板状ワークWの加工精度が向上される。または、加工中のベース110のY方向の移動に必要な力が十分小さい時、Y方向の加工荷重により発生するYガイド部121に対するモーメント荷重とYボールネジ122の駆動力(Y方向の移動に必要な力)により発生するYガイド部121に対するモーメント荷重が相殺され、Yガイド部121に対するモーメント荷重が最小となり、Yガイド部121の変形が最小となり、板状ワークWの加工精度が向上される。また、ベース110を動かすようにしているため、Y移動手段120が門型コラム80よりも下方に配置されるため研削装置61の重心を低くして安定させることができる。
さらに、チャックテーブル113の保持面114とYガイド部121のガイド面123との高さを同一にすると、加工中にベース110をY方向に移動させる加工であってもY方向の加工荷重により発生するガイドに対するモーメント荷重とYボールネジ122の駆動力(Y方向の移動に必要な力)により発生するガイドに対するモーメント荷重とが生じないので、研削手段(加工軸)90の傾きを変化させないでベース110をY方向に適切に動かすことができ、板状ワークの加工精度が向上される。
以上のように、第2の実施の形態に係る研削装置61によれば、チャックテーブル113を収容するベース110がY移動手段120によってY方向に移動されることで、研削手段90に対してチャックテーブル113上の板状ワークWが水平方向に移動される。この場合、Y移動手段120のYボールネジ122の軸心O4がチャックテーブル113の保持面114と同じ高さH2にされているため、研削手段90による板状ワークWの加工位置P2にYボールネジ122の軸心O4が近づけられている。これにより、Yボールネジ122の駆動力や加工荷重によって研削手段90に作用するモーメント荷重が低減される。よって、チャックテーブル113をY方向に適切に動かすことができ、板状ワークWに対する加工精度が向上される。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
例えば、上記した第1の実施の形態においては、ターンテーブル12上にチャックテーブル13を配置する構成にしたが、この構成に限定されない。研磨装置1は、板状ワークWを保持可能なチャックテーブル13を有していればよく、研磨装置1にターンテーブル12を設けずに基台10上にチャックテーブル13を配置するように構成してもよい。
また、上記した第1の実施の形態においては、一対のZガイド部41を結ぶ直線Lは研磨手段30の重心を通過しており、この直線Lの延長線上にZボールネジ42の軸心が位置付けられる構成にしたが、この構成に限定されない。一対のZガイド部41、Zボールネジ42の配置箇所は特に限定されない。また、上記した第2の実施の形態も同様に、一対のZガイド部101、Zボールネジ102の配置箇所は特に限定されない。
また、上記した第1、第2の実施の形態においては、Yガイド部51、121のガイド面55、123をチャックテーブル13、113の保持面14、114と同じ高さにする構成について説明したが、この構成に限定されない。少なくともYボールネジ52、122の軸心O2、O4をチャックテーブル13、113の保持面14、114と同じ高さにすればよく、Yガイド部51、121のガイド面55、123をチャックテーブル13、113の保持面14、114と同じ高さにしなくてもよい。
また、上記した第1、第2の実施の形態においては、加工装置として研磨装置1、研削装置61を例示して説明したが、この構成に限定されない。加工装置はZ方向に回転可能な加工具によって板状ワークWを加工可能であればよく、例えば、バイト工具を用いた旋削装置でもよい。
以上説明したように、本発明は、モーメント荷重の影響を抑えて板状ワークを精度よく加工することができるという効果を有し、特に、研磨装置や研削装置等の加工装置に有用である。
1 研磨装置(加工装置)
12 ターンテーブル
13、113 チャックテーブル
14、114 保持面
20、80 門型コラム
21、81 柱
22、82 連結部
30 研磨手段(加工手段)
37 研磨パッド(加工具)
40、100 Z移動手段
50、120 Y移動手段
51、121 Yガイド部
52、122 Yボールネジ
55、123 ガイド面
61 研削装置(加工装置)
90 研削手段(加工手段)
94 研削ホイール(加工具)
110 ベース
111 凹部
H1、H2 保持面の高さ
O1、O4 軸心
W 板状ワーク

Claims (5)

  1. 保持面で板状ワークを保持するチャックテーブルと、該保持面に対し垂直方向のZ方向に延在する回転軸を軸に該チャックテーブルが保持する板状ワークを加工する加工具を装着し回転させる加工手段と、該加工手段を挟み立設する2本の柱と該2本の柱を連結する連結部とから構成される門型コラムと、該門型コラムに配設しZ方向に該チャックテーブルに向かって該加工手段を移動させるZ移動手段と、を備える加工装置であって、
    該保持面方向で該門型コラムの該2本の柱を結ぶ線に対し交差する方向のY方向に該門型コラムを移動させるY移動手段、を備え、
    該Y移動手段は、該2本の柱の下端にそれぞれ配設し該門型コラムのY方向移動をガイドするYガイド部と、Y方向に延在するYボールネジと、を備え、
    少なくともYボールネジの軸心を該保持面と同一高さにする加工装置。
  2. 該Yガイド部のガイド面を該保持面と同一高さに配設する請求項1記載の加工装置。
  3. 2つ以上の該チャックテーブルを均等間隔で配設し中心を軸に回転するターンテーブルを備える請求項1または2記載の加工装置。
  4. 保持面で板状ワークを保持するチャックテーブルと、該保持面に対し垂直方向のZ方向に延在する回転軸を軸に該チャックテーブルが保持する板状ワークを加工する加工具を装着し回転させる加工手段と、該加工手段を挟み立設する2本の柱と該2本の柱を連結する連結部とから構成される門型コラムと、該門型コラムに配設しZ方向に該チャックテーブルに向かって該加工手段を移動させるZ移動手段と、を備える加工装置であって、
    該チャックテーブルを凹部に収容するベースと、該ベースを保持面方向で該門型コラムの該2本の柱を結ぶ線に対し交差する方向のY方向に移動させるY移動手段と、を備え、
    該Y移動手段は、該チャックテーブルを挟み該ベースの両サイドに配設し該ベースのY方向移動をガイドするYガイド部と、Y方向に延在するYボールネジと、を備え、
    少なくともYボールネジの軸心を該保持面と同一高さにする加工装置。
  5. 該Yガイド部のガイド面を該保持面と同一高さに配設する請求項4記載の加工装置。
JP2015172813A 2015-09-02 2015-09-02 加工装置 Active JP6552924B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015172813A JP6552924B2 (ja) 2015-09-02 2015-09-02 加工装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015172813A JP6552924B2 (ja) 2015-09-02 2015-09-02 加工装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017047504A true JP2017047504A (ja) 2017-03-09
JP6552924B2 JP6552924B2 (ja) 2019-07-31

Family

ID=58278495

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015172813A Active JP6552924B2 (ja) 2015-09-02 2015-09-02 加工装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6552924B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112548823A (zh) * 2020-12-03 2021-03-26 陈皊皊 一种生产半挂车用具有夹持结构的零部件抛光装置
CN112589540A (zh) * 2019-10-02 2021-04-02 株式会社迪思科 板状工件的磨削方法
WO2021161744A1 (ja) * 2020-02-10 2021-08-19 Towa株式会社 加工装置
TWI775292B (zh) * 2020-02-10 2022-08-21 日商Towa股份有限公司 加工裝置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112589540A (zh) * 2019-10-02 2021-04-02 株式会社迪思科 板状工件的磨削方法
CN112589540B (zh) * 2019-10-02 2024-02-23 株式会社迪思科 板状工件的磨削方法
WO2021161744A1 (ja) * 2020-02-10 2021-08-19 Towa株式会社 加工装置
JP2021122931A (ja) * 2020-02-10 2021-08-30 Towa株式会社 加工装置
TWI775292B (zh) * 2020-02-10 2022-08-21 日商Towa股份有限公司 加工裝置
CN115052713A (zh) * 2020-02-10 2022-09-13 东和株式会社 加工装置
CN115052710A (zh) * 2020-02-10 2022-09-13 东和株式会社 加工装置
TWI788767B (zh) * 2020-02-10 2023-01-01 日商Towa股份有限公司 加工裝置
JP7222941B2 (ja) 2020-02-10 2023-02-15 Towa株式会社 加工装置
CN112548823A (zh) * 2020-12-03 2021-03-26 陈皊皊 一种生产半挂车用具有夹持结构的零部件抛光装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6552924B2 (ja) 2019-07-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2013027973A (ja) 工作機械
JP6336772B2 (ja) 研削研磨装置
JP2009176848A (ja) ウエーハの研削方法
JP6552924B2 (ja) 加工装置
US6123605A (en) Dressing device for centerless grinding machine and dressing method for centerless grinding machine
JP6858539B2 (ja) 研削装置
JP7136953B2 (ja) 加工装置
JP5938296B2 (ja) 研削装置
KR20210039943A (ko) 판형 가공물의 연삭 방법
WO1999044787A1 (fr) Raboteuse
JP2015054373A (ja) 加工装置
US7597034B2 (en) Machining method employing oblique workpiece spindle
JP2018027594A (ja) 研削装置
JP7082505B2 (ja) 加工装置
JP7339858B2 (ja) 加工装置及び板状ワークの搬入出方法
KR20220147016A (ko) 가공 방법
JP2000158306A (ja) 両面研削装置
JP2021137879A (ja) 微調整ネジおよび加工装置
JP2016078132A (ja) 加工装置
JP2011125987A (ja) 研削装置
JP3921019B2 (ja) 研削方法及びこの研削方法に使用する研削装置
JP5694792B2 (ja) 治具
JP6018459B2 (ja) 研削装置
KR20230143935A (ko) 원점 결정 방법 및 연삭 장치
TW202404737A (zh) 被加工物的研削方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180724

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190405

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190604

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190703

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6552924

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250