JP2020007403A - 潤滑油組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】適正な粘度を有し、寒暖の差による粘度変化が少なく、良好な低温流動性を有するとともに、消泡性能がより高められた潤滑油組成物を提供する。【解決手段】基油と消泡剤(AF)とを含有する潤滑油組成物であって、消泡剤(AF)は、ジメチルシリコーン消泡剤(af1)、及び重量平均分子量(Mw)が25000以上の消泡剤(af2)(但し、ジメチルシリコーン消泡剤(af1)に該当するものを除く)からなる群より選択される2種以上を含むことを特徴とする。【選択図】なし

Description

本発明は、潤滑油組成物に関する。
ドアクローザーは、一般に扉の上部に取り付けられる装置であり、開けられた扉を自動的に閉める働きをする。その際、ドアクローザーは、扉が急激に閉じることのないように、閉まる動作を緩慢にする機能も備える。また、ドアクローザーは、風などで扉が開かないようにする働きもする。扉を閉じる際、ドアクローザーによって、扉が大きく開いているときの動く速度、扉が閉じる直前のときの動く速度など、速度を数段階に設定できる。具体的には、ドアクローザーは、扉が閉じる途中は速い動きですみやかな閉じ動作を行い、扉が全部閉まる直前の指を挟む危険がある位置からはゆっくりとした動きで閉じ動作を行い、安全かつ静穏な閉じ方をする。
ドアクローザーにおいては、扉の開閉を円滑にするため、ドアクローザーの内部に潤滑油(ドアクローザー用油)が封入されている。潤滑油(ドアクローザー用油)には、ベースオイル(基油)に、様々な添加剤が加えられる。
例えば、基油に粘度指数向上剤が配合された、ドアクローザー用の油圧作動油が開示されている(特許文献1,2参照)。
特開2007−091768号公報 特開2007−106878号公報
ドアクローザーによる扉の開閉を円滑に行うために、潤滑油には、(1)適正な粘度を有すること、(2)外気に曝されるため、寒暖の差による粘度変化が少ないこと、(3)極寒地域等においても、良好な低温流動性を有すること、(4)泡が混入すると、扉の開閉時に異音を発生するようになるため、消泡性の良いこと、等が要求される。
しかしながら、特許文献1、2に記載されたような従来の潤滑油では、かかる要求に対して不充分であり、特に消泡性の点で未だ問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、適正な粘度を有し、寒暖の差による粘度変化が少なく、良好な低温流動性を有するとともに、消泡性能がより高められた潤滑油組成物を提供することを課題とする。
本発明の態様は、基油と消泡剤(AF)とを含有する潤滑油組成物であって、前記消泡剤(AF)は、ジメチルシリコーン消泡剤(af1)、及び重量平均分子量(Mw)が25000以上の消泡剤(af2)(但し、前記ジメチルシリコーン消泡剤(af1)に該当するものを除く)からなる群より選択される2種以上を含むことを特徴とする潤滑油組成物である。
本発明の態様に係る潤滑油組成物において、前記消泡剤(AF)は、前記ジメチルシリコーン消泡剤(af1)を含むことが好ましい。
前記ジメチルシリコーン消泡剤(af1)の含有量は、0.0001〜0.1質量%であることが好ましい。
本発明の態様に係る潤滑油組成物において、前記消泡剤(AF)は、前記ジメチルシリコーン消泡剤(af1)と前記消泡剤(af2)とを含むことが好ましい。
前記消泡剤(af2)の含有量は、0.0001〜0.1質量%であることが好ましい。
本発明の態様に係る潤滑油組成物においては、さらに、粘度指数向上剤としてポリメタクリレートを含有することが好ましい。
本発明の態様に係る潤滑油組成物は、ドアクローザー用油として好適なものである。
本発明によれば、適正な粘度を有し、寒暖の差による粘度変化が少なく、良好な低温流動性を有するとともに、消泡性能がより高められた潤滑油組成物を提供することができる。
(潤滑油組成物)
本実施形態の潤滑油組成物は、基油と消泡剤と少なくとも含有するものであり、必要に応じてその他成分を含有してもよい。当該潤滑油組成物においては、消泡剤に特徴があり、これ以外の構成については公知の種々の潤滑油組成物を適用できる。
<基油>
本実施形態における基油としては、例えば、鉱油もしくは合成油又はこれらの混合油を含むものが挙げられる。当該基油の中でも、鉱油が好ましい。
鉱油としては、原油を、常圧蒸留又は減圧蒸留して得られた留分に対し、溶剤脱れき、溶剤抽出、水素化分解、溶剤脱ろう、接触脱ろう、水素化精製、酸洗浄、白土処理などの1種もしくは2種以上の精製手段を適宜組み合わせて得られる、パラフィン系鉱油又はナフテン系鉱油が挙げられ、この中でもパラフィン系鉱油がより好ましい。
本実施形態における基油には、米国石油協会(American Petroleum Institute:API)でのベースオイルの分類における、グループI〜IVのいずれも用いることができ、これらの2種以上を適宜混合して用いてもよい。
本実施形態における基油の動粘度は、40℃において、3〜30mm/sが好ましく、6〜15mm/sが特に好ましい。
当該基油の動粘度が、前記の好ましい範囲の下限値を下回ると、作動油がオリフィスを通過する時間が短くなりやすく、例えばドアクローザー用途において扉が急激に閉まるようになるおそれがある。一方、前記の好ましい範囲の上限値以下であれば、潤滑油組成物の流動性が適正に確保され、扉の開閉が円滑に行われやすくなる。
本発明において「動粘度」は、JIS K 2283(2000)に準拠した方法により測定できる。
本実施形態における基油の粘度指数は、95〜150が好ましく、100〜140がより好ましい。
当該基油の粘度指数が、前記の好ましい範囲の下限値以上であれば、温度による粘度変化が抑えられやすくなり、一方、前記の好ましい範囲の上限値以下であれば、低温での流動性が確保されやすくなる。
本発明において「粘度指数」は、JIS K 2283(2000)に準拠した方法により測定できる。
本実施形態における基油の流動点は、0℃以下が好ましく、−10℃以下がより好ましい。
当該基油の流動点が、前記の好ましい範囲の上限値以下であれば、低温での流動性が確保されやすくなる。
本発明において「流動点」は、JIS K 2269(1987)に準拠した方法により測定できる。
潤滑油組成物中の基油の含有量は、潤滑油組成物の総量(100質量%)に対して70質量%以上が好ましく、70〜90質量%がより好ましい。
<消泡剤(AF)>
本実施形態における消泡剤(AF)には、ジメチルシリコーン消泡剤(af1)、及び重量平均分子量(Mw)が25000以上の消泡剤(af2)(但し、前記ジメチルシリコーン消泡剤(af1)に該当するものを除く)からなる群より選択される2種以上を含むものが用いられる。
≪消泡剤(af1)≫
ジメチルシリコーン消泡剤(af1)(以下単に「消泡剤(af1)」とも表記する。)とは、ジメチルシリコーンからなる消泡剤をいう。
消泡剤(af1)としては、下記化学式(af1−1)で表されるジメチルポリシロキサン(ジメチコン)が用いられる。式中、nは、構成単位[−(CHSiO−]の繰り返し数を示す。
Figure 2020007403
消泡剤(af1)の重量平均分子量(Mw)は、30000〜50000が好ましく、35000〜45000がより好ましい。
消泡剤(af1)のMwが、前記の好ましい範囲の下限値以上であると、充分な消泡効果が発現しやすくなる。一方、前記の好ましい範囲の上限値以下であると、溶解性が向上する。
本発明において「重量平均分子量(Mw)は、」は、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)によりポリスチレン換算値で測定することができる。
本実施形態の潤滑油組成物において、消泡剤(af1)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が組み合わされ用いられてもよい。
当該潤滑油組成物中の消泡剤(af1)の含有量は、潤滑油組成物の総量(100質量%)に対して、0.0001〜0.1質量%であることが好ましく、0.001〜0.01質量%であることがより好ましい。
≪消泡剤(af2)≫
消泡剤(af2)とは、重量平均分子量(Mw)が25000以上の消泡剤である。
消泡剤(af2)の重量平均分子量(Mw)は、25000以上であり、25000〜35000が好ましい。
消泡剤(af2)のMwが、前記の範囲の下限値以上であれば、消泡効果がより高められやすくなる。
消泡剤(af2)には、消泡剤(af1)に該当するものを除く、Mwが25000以上である消泡効果を発現するものを用いることができる。
本実施形態の潤滑油組成物においては、消泡剤(af1)との相互作用が高いことから、消泡剤(af2)の中でも、シリコーン化合物が好ましい。この中でも、特に高温側の消泡効果が高められやすいことから、フッ素原子を含むシリコーン化合物(すなわち、フルオロシリコーン)がより好ましい。
好ましい消泡剤(af2)としては、例えば、下記化学式(af2−1)で表されるフルオロシリコーンが挙げられる。式中、mは、構成単位[−(CHSiO−]の繰り返し数を示す。mは、構成単位[−(CH)(Rf)SiO−]の繰り返し数を示す。前記Rfは、フッ素化アルキル基を表し、好ましくは炭素数1〜5のフッ素化アルキル基を表す。
Figure 2020007403
消泡剤(af2)として好適なフルオロシリコーンには、例えば、信越化学工業株式会社製の品名「信越シリコーンFA−600」、「信越シリコーンFA−630」等を用いて配合することができる。
本実施形態の潤滑油組成物において、消泡剤(af2)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が組み合わされ用いられてもよい。
当該潤滑油組成物中の消泡剤(af2)の含有量は、潤滑油組成物の総量(100質量%)に対して、0.0001〜0.1質量%であることが好ましく、0.0005〜0.003質量%であることがより好ましい。
本実施形態の潤滑油組成物において、消泡剤(AF)は、消泡剤(af1)及び消泡剤(af2)からなる群より選択される2種以上を含むものが用いられ、この中でも消泡性能がいずれも向上しやすいことから、消泡剤(af1)と消泡剤(af2)とを組み合わせて用いることがより好ましい。この中でも、消泡性能がさらに高められやすいことから、消泡剤(AF)としては、ジメチルシリコーン及びフルオロシリコーンの両方を併有することが特に好ましい。
消泡剤(af1)と消泡剤(af2)とを組み合わせて用いる場合、消泡剤(af1)と消泡剤(af2)との質量比は、消泡剤(af1)/消泡剤(af2)=1/5〜5/1が好ましく、1/3〜1/1がより好ましい。
当該質量比は、前記の好ましい範囲内であれば、消泡効果がより向上し、特に高温側の消泡効果が高められやすくなる。
本実施形態の潤滑油組成物において、消泡剤(AF)には、消泡剤(af1)及び消泡剤(af2)以外の消泡剤(以下これを「消泡剤(af3)」ともいう。)を用いてもよい。しかし、消泡性能がより向上しやすいことから、消泡剤(AF)には、消泡剤(af1)及び消泡剤(af2)のみからなるものを用いることが好ましい。
消泡剤(af3)としては、例えば、Mwが25000未満である消泡効果を発現する化合物(但し、消泡剤(af1)に該当するものを除く)を用いることができ、具体的にはポリメタクリレート系重合体等が挙げられる。
<その他成分>
本実施形態の潤滑油組成物が含有してもよい、その他成分としては、例えば、粘度指数向上剤、酸化防止剤、さび止め剤(防錆剤)、極圧剤・摩耗防止剤、金属不活性剤、摩擦調整剤、流動点降下剤、金属系清浄剤、無灰分散剤、腐食防止剤などが挙げられる。
≪粘度指数向上剤≫
本実施形態の潤滑油組成物においては、基油及び消泡剤(AF)に加えて、さらに、粘度指数向上剤としてポリメタクリレートを含有することが好ましい。粘度指数向上剤の中でも、ポリメタクリレートを選択することで、流動点降下の効果が得られやすい。
粘度指数向上剤としてのポリメタクリレートには、例えば、三洋化成工業株式会社製の品名「アクルーブ740」、「サンルーブ E5070」;エボニックジャパン株式会社製の品名「VISCOPLEX 3−201」、シェブロンジャパン株式会社製の品名「PALATONE8057」等が用いられる。
かかるポリメタクリレートの重量平均分子量(Mw)は、200000〜600000が好ましく、240000〜550000がより好ましく、250000〜500000がさらに好ましい。
ポリメタクリレートのMwが、前記の好ましい範囲の下限値以上であれば、温度による粘度変化が抑えられやすくなり、一方、前記の好ましい範囲の上限値以下であると、流動性又は溶解性が向上する。
本実施形態の潤滑油組成物において、粘度指数向上剤としてのポリメタクリレートは、1種のみが用いられてもよく、2種以上が組み合わされ用いられてもよい。中でも、ポリメタクリレートは、2種以上を組み合わせて用いることが好ましい。
例えば、Mwが200000〜400000であるポリメタクリレート(以下「PMA(1)」という。)と、Mwが400000〜600000であるポリメタクリレート(以下「PMA(2)」という。)と、を組み合わせて用いることで、高粘度指数化に寄与する。
この場合、PMA(1)とPMA(2)との質量比は、PMA(1)/PMA(2)=5/5〜9/1が好ましく、7/3〜9/1がより好ましく、8/2〜9/1が特に好ましい。
当該潤滑油組成物中のポリメタクリレートの含有量は、潤滑油組成物の総量(100質量%)に対して、5〜40質量%であることが好ましく、10〜35質量%がより好ましく、15〜25質量%がさらに好ましい。
以上説明した本実施形態の潤滑油組成物には、基油に、特定の消泡剤2種以上が添加されている。かかる特定の消泡剤は、ジメチルシリコーン消泡剤と、重量平均分子量(Mw)が25000以上の消泡剤と、からなる群より選択され、これらのうちの組み合わせの相乗的な効果によって、消泡性能がより高められた潤滑油組成物が調製される。
本実施形態においては、例えば、40℃の動粘度が40〜70mm/sの範囲内、好ましくは45〜60mm/sの範囲内である潤滑油組成物が容易に調製される。
本実施形態においては、例えば、100℃の動粘度が10〜30mm/sの範囲内、好ましくは15〜25mm/sの範囲内である潤滑油組成物が容易に調製される。
また、本実施形態においては、例えば、粘度指数が300〜450の範囲内、好ましくは325〜425の範囲内である潤滑油組成物が容易に調製される。
また、本実施形態においては、例えば、流動点が−45℃以下である潤滑油組成物が容易に調製される。
本実施形態の潤滑油組成物は、適正な粘度を有し、寒暖の差による粘度変化が少なく、良好な低温流動性を有するとともに、消泡性能がより高められたものである。当該潤滑油組成物は、油圧作動油として有用なものである。
加えて、当該潤滑油組成物によれば、摺動部の摩擦が低減され、また、Oリング等のシール材に対する適合性を有する。かかる当該潤滑油組成物は、ドアクローザー用油に特に好適なものである。
以下、本発明の効果を実施例及び比較例を用いて詳細に説明するが、本発明は下記の実施例に限定されるものではない。
本実施例において、潤滑油組成物及び炭化水素基油についての動粘度(40℃)、動粘度(100℃)、粘度指数、流動点をそれぞれ以下に示す方法によって測定した。
また、炭化水素基油についての密度(15℃)、色(ASTM)、引火点、酸価、アニリン点、銅板腐食(100℃、3h)をそれぞれ以下に示す方法によって測定した。
[動粘度(40℃)、動粘度(100℃)]
潤滑油組成物及び炭化水素基油についての動粘度(mm/s)は、JIS K 2283(2000)に準拠した方法を用い、40℃及び100℃の各温度条件下でそれぞれ測定した。
[粘度指数]
潤滑油組成物及び炭化水素基油についての粘度指数は、JIS K 2283(2000)に準拠して測定した。
[流動点]
潤滑油組成物及び炭化水素基油についての流動点(℃)は、JIS K 2269(1987)に準拠して測定した。
[密度(15℃)]
炭化水素基油についての密度(15℃)(g/cm)は、JIS K 2249(1995)に準拠して測定した。
[色(ASTM)]
炭化水素基油についての色(ASTM)は、ASTM D1500に準拠して測定した。
[引火点]
炭化水素基油についての引火点(℃)は、JIS K 2265(2007)に準拠して測定した。
[酸価]
炭化水素基油についての酸価(mgKOH/g)は、JIS K 2501(2003)に準拠して測定した。
[アニリン点]
炭化水素基油についてのアニリン点(℃)は、JIS K 2256(2013)に準拠して測定した。
[銅板腐食(100℃、3h)]
炭化水素基油についての銅板腐食(100℃、3h)は、JIS K 2513(2000)に準拠して測定した。
本実施例で用いた基油、消泡剤及びその他成分は、それぞれ以下の通りである。
・基油
表1に示す炭化水素基油Bと炭化水素基油Cとを用いて混合することにより、基油(1)を調製した。
表1に示す炭化水素基油Aと炭化水素基油Bと炭化水素基油Cとを用いて混合することにより、基油(2)を調製した。
Figure 2020007403
基油(1):炭化水素基油B/炭化水素基油C=25/75(質量比)の炭化水素基油Bと炭化水素基油Cとの混合液。基油(1)の動粘度(40℃)9.1mm/s
基油(2):炭化水素基油A/炭化水素基油B/炭化水素基油C=60/30/10(質量比)の炭化水素基油Aと炭化水素基油Bと炭化水素基油Cとの混合液。基油(2)の動粘度(40℃)3.2mm/s
・消泡剤
消泡剤(af1):重量平均分子量(Mw)40000のジメチルポリシロキサン(オイル状)、信越化学工業株式会社製の品名「KF−96−3」
消泡剤(af2):Mw27300のフルオロシリコーン(オイル状)、フッ素原子の割合(F変性率)50%、信越化学工業株式会社製の品名「信越シリコーンFA−600」
消泡剤(af3−1):Mw20900のポリメタクリレート系重合体(オイル状)、Dorf Ketal Chemicals製の品名「PX3841」
消泡剤(af3−2):Mw2650のフルオロシリコーン(オイル状)、東レ・ダウコーニング株式会社製の品名「FS1265」
・その他成分
粘度指数向上剤A:ポリメタクリレート、Mw230000、三洋化成工業株式会社製の品名「アクルーブ740」
粘度指数向上剤B:ポリメタクリレート、Mw500000、エボニックジャパン株式会社製の品名「VISCOPLEX 3−201」
粘度指数向上剤C:ポリメタクリレート、Mw250000、三洋化成工業株式会社製の品名「サンルーブ E5070」
粘度指数向上剤D:ポリメタクリレート、Mw160000、シェブロンジャパン株式会社製の品名「PALATONE8057」
防錆剤:アルケニルコハク酸ハーフエステル、シェブロンジャパン株式会社製の品名「OLOLA5653」
摩耗防止剤(1):ジアルキルジチオリン酸亜鉛、シェブロンジャパン株式会社製の品名「OLOLA269RJ」
摩耗防止剤(2):ジアルキルジチオリン酸亜鉛、アフトンケミカル・ジャパン株式会社製の品名「HiTEC680」
清浄剤:マグネシウムスルフォネート、アフトンケミカル・ジャパン株式会社製の品名「HiTEC7637」
<潤滑油組成物の製造>
(実施例1、比較例1〜5)
表2(組成、配合割合)に示すように、基油に、その他成分を添加して混合した後、消泡剤を加えて混合することにより、各例の潤滑油組成物をそれぞれ製造した。
<評価>
製造された各例の潤滑油組成物における粘度特性及び消泡性能を評価した。
[粘度特性]
各例の潤滑油組成物について、上述の方法により動粘度(40℃)、動粘度(100℃)、粘度指数、流動点をそれぞれ測定し、粘度特性を評価した。これらの測定結果を表2に示した。
[消泡性能]
各例の潤滑油組成物について、JIS K 2518(2003)に準拠した方法により、以下に示す温度条件下で5分間泡立たせた後、静置した。
温度条件
シーケンスI:24℃、
シーケンスII:93.5℃、
シーケンスIII:93.5℃から24℃へ変化
かかる静置の直後から、5分経過後の泡量(mL)、10分経過後の泡量(mL)をそれぞれ測定した。この測定結果を「5分/10分」として表2に示した。
Figure 2020007403
表2の結果から、本発明を適用した実施例1の潤滑油組成物は、(動粘度より)適正な粘度を有し、(粘度指数より)寒暖の差による粘度変化が少なく、(流動点より)良好な低温流動性を有するとともに、消泡性能がより高められていることが確認できる。
本発明の範囲外である比較例1、3、4の潤滑油組成物は、高温側の消泡効果が不充分であった。また、本発明の範囲外である比較例2、5の潤滑油組成物は、低温側の消泡効果が低く、さらに、高温から低温へ温度を変化させた際における消泡効果が悪かった。

Claims (7)

  1. 基油と消泡剤(AF)とを含有する潤滑油組成物であって、
    前記消泡剤(AF)は、ジメチルシリコーン消泡剤(af1)、及び重量平均分子量(Mw)が25000以上の消泡剤(af2)(但し、前記ジメチルシリコーン消泡剤(af1)に該当するものを除く)からなる群より選択される2種以上を含む、潤滑油組成物。
  2. 前記消泡剤(AF)は、前記ジメチルシリコーン消泡剤(af1)を含む、請求項1に記載の潤滑油組成物。
  3. 前記ジメチルシリコーン消泡剤(af1)の含有量は、0.0001〜0.1質量%である、請求項2に記載の潤滑油組成物。
  4. 前記消泡剤(AF)は、前記ジメチルシリコーン消泡剤(af1)と前記消泡剤(af2)とを含む、請求項2又は3に記載の潤滑油組成物。
  5. 前記消泡剤(af2)の含有量は、0.0001〜0.1質量%である、請求項4に記載の潤滑油組成物。
  6. さらに、粘度指数向上剤としてポリメタクリレートを含有する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の潤滑油組成物。
  7. ドアクローザー用油である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の潤滑油組成物。
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