JP2020004526A - カーボンワイヤーヒータ - Google Patents

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Abstract

【課題】カーボンワイヤー発熱体における電流集中の発生を抑制し、カーボンワイヤー発熱体の長寿命化を図る。【解決手段】給電により発熱するカーボンワイヤー発熱体2がガラス部材3の内部に収容されたカーボンワイヤーヒータ1であって、カーボンワイヤー発熱体は、カーボン単繊維を束ねた複数のカーボンファイバー束2aが線状に編み込まれて形成され、カーボンワイヤー発熱体の単位長さあたりの重量は、1g/m〜5.1g/mの範囲内で設定され、編み込まれた複数のカーボンファイバー束によって形成される空間部内にカーボンファイバー束が存在しない。【選択図】図2

Description

本発明は、カーボンワイヤー発熱体がガラス部材に収容されたカーボンワイヤーヒータに関し、特にカーボンワイヤー発熱体における電流の集中を抑制したカーボンワイヤーヒータに関する。
本出願人は、カーボンワイヤーヒータについて特許文献1記載の発明を提案している。この特許文献1に記載されたカーボンワイヤーヒータについて、図6乃至図9を参照しながら説明する。
図6に示すヒータは、カーボンワイヤー発熱体12と、前記カーボンワイヤー発熱体12を収納する、両端が開放された長尺かつ小径の石英ガラス管13(単にガラス管13と呼ぶ)とを有する。前記ガラス管13の両端部13a,13bには、より大径のガラス管14a,14bが収納され、この大径のガラス管14a,14bの内部にワイヤーカーボン材20が圧縮収納されている。また、前記両端部13a,13bの外側端部は、封止端子部18a,18bにより封止され閉塞されている。
前記封止端子部18a,18bは、円筒状の石英ガラスからなる封止部材15a,15bを有し、その一端は前記ガラス管13の両端部13a,13bに融着されている。
前記封止部材15a,15b内には、カーボンワイヤー発熱体12に電力を供給する接続線16a,16bが配設され、接続線16a,16bの一部外周面には該接続線16a,16bの径方向に熱膨張係数が変化する熱膨張傾斜部17a,17bが形成されている。
前記封止部材15a,15bは、小径部15a1,15b1と、大径部15a2,15b2と、前記小径部15a1,15b1と大径部15a2,15b2とを接続する立上がり部15a3,15b3とが形成された円筒状体である。
前記小径部15a1,15b1の内周面は、前記熱膨張傾斜部17a,17bの外周面に融着され、前記大径部15a2,15b2の端面は、前記大径のガラス管13の両端部13a,13bの端面に融着される。これによりガラス管13内が封止されている。
前記接続線16a,16bはMo(モリブデン)、あるいはW(タングステン)棒からなる。この接続線16a,16bは、小径のガラス管14a,14b内に圧縮収納されるワイヤーカーボン材20に対し容易に接続ができるように、その先端部が尖っている。
また、前記したように封止端子部18a,18bにおいて接続線16a,16bの外周面には熱膨張傾斜部17a,17bが形成される。この熱膨張傾斜部17a,17bは、接続線16a,16bの外周面上に形成されるタングステンガラス層17a1,17b1と、その上に積層される例えば熱膨張係数が8×10-7/℃(0〜300℃)の96%珪酸ガラス層17a2,17b2とからなる。即ち、接続線16a,16bの径方向に熱膨張係数が小さくなるように、熱膨張傾斜部17a,17bが形成されている。
このような構造を有するヒータによれば、接続線16a,16bの外周面に径方向に熱膨張率の変化する熱膨張傾斜部17a,17bを備え、前記接続線16a,16bは熱膨張傾斜部17a,17bを介してガラス部材(小径部15a1,15b1)に取り付けられるため、熱膨張による歪みを緩和することができる。また、外力に対する機械的強度が強くなり、取り扱いが便利である。
また、図6に示すヒータにおいて、ガラス管13内に収容されるカーボンワイヤー発熱体12にあっては、直径2乃至15μmのカーボン繊維、例えば、直径7μmのカーボン単繊維を約3000本乃至3500本程度束ねたファイバー束12aを、図7の側面図(ガラス管は断面で示す)に示すように8束程度用いて直径約2mmの編紐、或いは組編形状に編み込んだ等のカーボンワイヤーが用いられる。前記の場合において、ワイヤーの編み込みスパンは2乃至5mm程度である。
また、図8は、前記のように編み込まれたファイバー束12a(内部を表すため輪郭のみを鎖線で示す)の内部を模式的に示す側面図である。図示するように編み込まれた複数のファイバー束12aの内部には、2〜3束のストレート(直線状)のファイバー束からなる芯線19が配置されている。
このように従来は、編み込まれた複数のファイバー束12aの内部に芯線19を配置することによって、強度を保っていた。
特開2005−294007号公報
ところで、図9の縦断面図に示すように芯線19の周りを覆う複数のファイバー束12aにあっては、編み込みされるが、芯線19に関しては編み込みされずにストレートの状態である。
しかしながら、ストレート状態の芯線19にあっては、編み込み線(12a)よりも長さが短いために抵抗値が低くなり、その分、電流が集中しやすい。そのため、芯線19において温度が上昇しやすく、電流印加時において芯線19の温度が編み込み線(12a)の温度よりも高くなるという問題があった。
そのため、編み込み線(12a)よりも芯線19において、カーボンワイヤー主成分であるカーボン(C)と、シリカガラス管から蒸発したSiOが下記式の反応を起こし、徐々に断線が進行するという課題があった。
[数1]
SiO(s)+C(s)→Si(s)+CO(g)
本発明は、上記技術的課題を解決するためになされたものであり、カーボンワイヤー発熱体における電流集中の発生を抑制し、カーボンワイヤー発熱体の長寿命化を図ったカーボンワイヤーヒータを提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた本発明にかかるカーボンワイヤーヒータは、給電により発熱するカーボンワイヤー発熱体がガラス部材の内部に収容されたカーボンワイヤーヒータであって、前記カーボンワイヤー発熱体は、カーボン単繊維を束ねた複数のカーボンファイバー束が線状に編み込まれて形成され、前記カーボンワイヤー発熱体の単位長さあたりの重量は、1g/m〜5.1g/mの範囲内で設定され、前記編み込まれた複数のカーボンファイバー束によって形成される空間部内にカーボンファイバー束が存在しないことに特徴を有する。
尚、前記カーボンワイヤー発熱体は、直径5乃至15μmの前記カーボンファイバー単繊維が束ねられて形成された前記カーボンファイバー束が、5束乃至20束編み込まれ、全体として15000本乃至60000本のカーボンファイバー単繊維により形成されることが望ましい。
このように本発明によれば、ガラス部材内に収容されるカーボンワイヤー発熱体は、従来のように内部にストレートの芯線を含まず、複数本のカーボンファイバー束を編み込んだ構成とされる。
これにより、抵抗値が低い芯線での電流の集中が無いため、カーボンワイヤー発熱体における発熱を均一化することができる。
その結果、化学反応による断線の進行を抑制し、カーボンワイヤー発熱体の長寿命化を図ることができる。
また、芯線を含む場合よりも単位長さあたりの抵抗値が高くなるため、同電流値を流した際、芯線を含む場合よりも出力を向上させることができる。
また、芯線を含む従来のカーボンワイヤー発熱体よりも安価に製造することができる。
本発明によれば、カーボンワイヤー発熱体における電流集中の発生を抑制し、カーボンワイヤー発熱体の長寿命化を図ったカーボンワイヤーヒータを得ることができる。
図1は、本発明に係るカーボンワイヤーヒータの実施形態を示す側面図(ガラス管は断面図で示す)であり、カーボンワイヤーヒータの主要部を示す図である。 図2は、図1のカーボンワイヤーヒータの縦断面図である。 図3は、ガラス管の中に収容されたカーボンワイヤー発熱体の一部表面を拡大して示す側面図である。 図4は、本発明の実施例1、比較例1の結果を示すグラフである。 図5は、本発明の実施例2、比較例2の結果を示すグラフである。 図6は、カーボンワイヤー発熱体をガラス管中に封入した従来のヒータを示す断面図である。 図7は、図6の従来のヒータが有するカーボンワイヤー発熱体の構成を示す側面図である。 図8は、図7のカーボンワイヤー発熱体が有する芯線を示す側面図である。 図9は、図7,図8に示したカーボンワイヤー発熱体の断面図である。
以下に、本発明に係るカーボンワイヤーヒータの実施の形態について図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明に係るカーボンワイヤーヒータの実施形態を示す側面図(ガラス管は断面で示す)であり、本発明に係るカーボンワイヤーヒータの特徴を有する主要部を示す図である。図2は、図1に示すカーボンワイヤーヒータの縦断面図である。また、図3は、ガラス管の中に収容されたカーボンワイヤー発熱体の一部表面を拡大して示す側面図である。
尚、図1、図2に示すカーボンワイヤーヒータは、図6に示した従来のヒータと同様にガラス管の中に収容されたカーボンワイヤー発熱体に給電され発熱するものであり、給電部は図6に示した構造と同様のものを採用することができる。
図1、図2に示すカーボンワイヤーヒータ1は、給電されることにより発熱するカーボンワイヤー発熱体2と、このカーボンワイヤー発熱体2を管内に収納し、両端に封止端子部(図示せず)を有するガラス管3(ガラス部材)とを備える。前記ガラス管3は、例えば、石英ガラスにより形成された、光(輻射熱)を透過する石英ガラス管である。その内径は、例えば2.6mmに形成され、外径は、例えば、5mmに形成されている。
前記カーボンワイヤー発熱体2は、極細いカーボン単繊維を束ねたカーボンファイバー束2aを、図3(a)、或いは図3(b)に示すように編紐形状、あるいは組紐形状に複数束編み上げて線状に作製したものであり、従来の金属製やSiC製の発熱体に比べて、熱容量が小さく昇降温特性に優れ、また非酸化性雰囲気中では高温耐久性にも優れている。
また、このカーボンワイヤー発熱体2は、細いカーボン単繊維の繊維束(カーボンファイバー束2a)を複数本編んで作製されたものであるため、ムクのカーボン材からなる発熱体に比べフレキシビリティに富み、形状変形順応性に優れている。
本実施形態に示す例では、9束のカーボンファイバー束2aを編み上げたものを使用している。図2に示すように、編み込まれた9束のカーボンファイバー束2aの内部は空洞となされており、従来構造のようにカーボンワイヤー(カーボンファイバー束)の芯線は含まれない。即ち、編み込まれた複数のカーボンファイバー束2aによって形成される空間部内にカーボンファイバー束2aが存在しない。このように、芯線が存在せず、芯線への電流集中が無いため、芯線の温度が局所的に上昇するということがなく、カーボンワイヤー発熱体2の長寿命化を図ることができる。
また、芯線を含む場合よりも単位長さあたりの抵抗値が高くなるため、同電流値を流した際、芯線を含む場合よりも出力を向上させることができる。
また、芯線を含む従来のカーボンワイヤー発熱体よりも安価に製造することができる。
更に、前記カーボンワイヤー発熱体2について、より詳細に説明する。前記したように、カーボンワイヤー発熱体2は複数(本実施形態では9束)のカーボンファイバー束2aを直径約2mmの編紐、あるいは組紐状に編み込んだものが使用される。前記カーボンファイバー束2aは、直径5μm乃至15μmのカーボンファイバー単繊維、例えば、直径7μmのカーボンファイバー単繊維を約3000本程度束ねたものである。
尚、カーボンワイヤー発熱体2の全体として、前記カーボンファイバー単繊維は15000本乃至60000本程度であることが望ましい。例えば、1束のカーボンファイバー束2aを3000本のカーボンファイバー単繊維で形成すれば、カーボンワイヤー発熱体2は、5束乃至20束のカーボンファイバー束2aを編み込んで形成することが望ましい。
前記の場合において、ワイヤーの編み込みスパンは2mm乃至5mm程度であり、また、図3(a)、(b)に示すようにファイバー束2aの編み込み角度θは、10°乃至40°の間で所定の角度に設定されている。
即ち、編み込み角度が10°(図3(a))のように小さい場合には、単位長さ(1m)あたりのカーボンファイバー束2aの長さが短くなり、重量も1g/1m程度となる。編み込み角度が10°より小さいと曲がりやすく形状を保持できないため好ましくない。
一方、編み込み角度が40°(図3(b))のように大きい場合には、単位長さ(1m)あたりのカーボンファイバー束2aの長さが長くなり、重量も5.1g/m程度となる。
このように編み込み角度を例えば大きくすると、単位長さあたりに含まれるワイヤー量が増え、抵抗値が上昇する。その結果、従来構造のものにより出力を上昇させることができる。尚、編み込み角度が40°より大きいと、剛性は向上するが柔軟性に欠け、引き回しが困難となるため好ましくない。
このように構成されたカーボンワイヤーヒータ1において、カーボンワイヤー発熱体2に通電して発熱させると、ガラス管3からは、カーボンワイヤー発熱体2の形状(本実施形態においては直線状)に沿って輻射熱が放射される。
このように本発明のカーボンワイヤーヒータに係る実施の形態によれば、ガラス管3内に収容されるカーボンワイヤー発熱体2は、内部にストレートの芯線を含まず、複数束のカーボンファイバー束2aを編み込んだ構成とされる。
これにより従来、抵抗値が低い芯線での電流の集中を抑制し、カーボンワイヤー発熱体2における発熱を均一化することができる。
その結果、化学反応による断線の進行を抑制し、カーボンワイヤー発熱体2の長寿命化を図ることができる。
また、従来のように芯線を含む場合よりも単位長さあたりの抵抗値が高くなるため、同電流値を流した際、芯線を含む場合よりも出力を向上させることができる。また、芯線を含む従来のカーボンワイヤー発熱体よりも安価に製造することができる。
尚、前記実施の形態においては、カーボンワイヤー発熱体2を構成するファイバー束2aの数を9束として説明したが、編み込むファイバー束2aの数は限定されるものではない。
また、前記実施の形態において、カーボンワイヤー発熱体2(及びそれを収容するガラス管)は直線状のものとして説明したが、それに限定されるものではなく、矩形状や湾曲形状としてもよい。
続いて、本発明のカーボンワイヤーヒータについて、実施例に基づき更に説明する。
(実施例1)
実施例1では、前記実施の形態に示したカーボンワイヤーヒータを用い、従来よりも供給電力に対する出力が向上するかを検証した。
実施例1においては、直径7μmのカーボン単繊維を3000本束ねたカーボンファイバー束を、10束編み込んで形成された直径約2mmのカーボンワイヤー発熱体(合計30000本のカーボンファイバー単繊維)を使用した。編み込み角度は、30°とした。
従来構造のカーボンワイヤーヒータとして、カーボンワイヤー発熱体にストレートのカーボンファイバー束からなる芯線を2束含むものを比較例1として使用した。各芯線のカーボンファイバー束は、3000本のカーボンファイバー単繊維により形成した。
また、この2束の芯線の周りに配置される編み込み線は、実施例1と同様の条件のものを使用した。即ち、直径7μmのカーボン単繊維を3000本束ねたカーボンファイバー束を、10束編み込んで形成されたものを使用した。編み込み角度は、30°、カーボンワイヤー発熱体としての直径は実施例1と同様に約2mmとした。
本実験では、供給電流を0Aから25Aまで段階的に上昇させ、そのときのヒータ出力(W)を測定した。本実験の結果として、実施例1および比較例1の供給電流値(A)とヒータ出力(W)との関係を図4のグラフに示す。図4のグラフにおいて、縦軸はヒータ出力(W)、横軸は供給電流(A)である。
このグラフに示すように、本発明のカーボンワイヤーヒータによれば、従来構成のカーボンワイヤーヒータよりも出力が約35%向上した。これは、実施例1の構成が、比較例1のように芯線を含む構成よりも単位長さあたりの抵抗値が高くなるため、同電流値を流した際、出力がより向上するためと思われる。
(実施例2)
実施例2では、前記実施の形態に示したカーボンワイヤーヒータを用い、従来よりも寿命が向上するかを検証した。
実施例2においては、直径7μmのカーボン単繊維を3000本束ねたカーボンファイバー束を、10束編み込んで形成された直径約2mm、発熱部長さ200mmのカーボンワイヤー発熱体(合計30000本のカーボンファイバー単繊維)を使用した。編み込み角度は、30°とした。
従来構造のカーボンワイヤーヒータとして、カーボンワイヤー発熱体にストレートのカーボンファイバー束からなる芯線を2束含むものを比較例2として使用した。各芯線のカーボンファイバー束は、3000本のカーボンファイバー単繊維により形成した。
また、この2本の芯線の周りに配置される編み込み線は、実施例2と同様に、直径7μmのカーボン単繊維を3000本束ねたカーボンファイバー束を、10束編み込んだ、直径約2mmのものを使用した。編み込み角度は、30°とした。実施例2と同様に、カーボンワイヤー発熱体としての直径は約2mm、発熱部の長さは200mmとした。
本実験では、各ヒータの出力(500W、580W、680W、750W、780W)を維持する状態に連続通電した場合の断線時間を測定した。
本実験の結果を図5のグラフに示す。図5のグラフにおいて、縦軸はヒータ出力(W)、横軸は断線時間(h)である。
このグラフに示すように、本発明のカーボンワイヤーヒータ(実施例2)によれば、従来構成のカーボンワイヤーヒータ(比較例2)よりも断線までの時間が延びることを確認した。
以上の実施例の結果、本発明のカーボンワイヤーヒータによれば、従来よりもヒータ出力を向上し、且つカーボンワイヤー発熱体の寿命を延ばすことができることを確認した。
1 カーボンワイヤーヒータ
2 カーボンワイヤー発熱体
2a カーボンファイバー束
3 ガラス管

Claims (2)

  1. 給電により発熱するカーボンワイヤー発熱体がガラス部材の内部に収容されたカーボンワイヤーヒータであって、
    前記カーボンワイヤー発熱体は、カーボン単繊維を束ねた複数のカーボンファイバー束が線状に編み込まれて形成され、
    前記カーボンワイヤー発熱体の単位長さあたりの重量は、1g/m〜5.1g/mの範囲内で設定され、
    前記編み込まれた複数のカーボンファイバー束によって形成される空間部内にカーボンファイバー束が存在しないことを特徴とするカーボンワイヤーヒータ。
  2. 前記カーボンワイヤー発熱体は、
    直径5乃至15μmの前記カーボンファイバー単繊維が束ねられて形成された前記カーボンファイバー束が、5束乃至20束編み込まれ、全体として15000本乃至60000本のカーボンファイバー単繊維により形成されることを特徴とする請求項1に記載されたカーボンワイヤーヒータ。
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