JP2005322552A - ヒータランプ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ヒータランプは、ガラスバルブ内に発熱体が配置されてなるヒータランプにおいて、前記発熱体が、複数本の炭化繊維糸による撚糸を素線とし、4本以上の素線によって構成されてなるパイプ状の編紐体よりなることを特徴とする。ヒータランプにおいては、発熱体が、その両端部の各々において、発熱体の外周面に装着されたスリーブ部材と、当該発熱体の内部に挿入された、金属コイルが巻回されてなるコイル巻回部を有する給電用部材とに挟持されることによって固定保持されていることが好ましい。
【選択図】 図1
Description
このようなヒータランプを構成する発熱体としては、例えば植物繊維が積層されてなる構成を有する、通常、不織布と称されるフェルト体が炭化処理されてなるもの(例えば、特許文献1参照。)、炭素系物質を混合した成形材料を押出成形することによって得られる成形体が炭化処理されてなるもの(例えば、特許文献2参照。)、カーボンファイバよりなるもの(例えば、特許文献3および特許文献4参照。)などが用いられている。
前記発熱体が、複数本の炭化繊維糸による撚糸を素線とし、4本以上の素線によって構成されてなるパイプ状の編紐体よりなることを特徴とする。
従って、本発明のヒータランプによれば、設計の自由度が大きく、しかも被加熱物を均一に加熱することができると共に、長い使用寿命が得られる。
図1は、本発明のヒータランプの一例における構成の概略を示す説明図であり、図2は、図1のヒータランプを構成する発熱体を、当該発熱体を固定支持すると共に電流導入部を形成する部材と共に示す説明図であり、図3は図2の発熱体の任意の断面の概略を示す説明図である。
このヒータランプ10は、両端にピンチシール部13、13が形成された全体が略直管状のガラスバルブ12を具え、このガラスバルブ12の直管状部分の内部には、発熱体20がガラスバルブ12の管軸方向に沿って伸びるよう配設されていると共に、例えば窒素ガス、アルゴンガスなどの封入ガスが適宜の封入量で封入されており、また、発熱体20の両端部は、各々、後述する給電用棒状部材27およびスリーブ部材26によって形成される電流導入部および扁平なピンチシール部13に気密に封着されて埋設された、例えばモリブデン箔などの導電性箔16を介して、ピンチシール部13の端面より突出して伸びる、例えばモリブデン線よりなる外部リード棒17に接続されている構成を有するものである。
このヒータランプ10には、ガラスバルブ12の外周面にチップ部19が形成されている。
周壁23の最大厚みが3.5mm以下であることにより、発熱体20の外表面全域において均一に高い発熱効率を確実に得ることができ、これにより、ヒータランプ10により高い効率で被加熱物を均一に加熱することができる。
先ず、炭化処理されることによって炭化繊維糸とされる材料繊維糸を複数本撚り合わせてなる材料撚糸を複数本(図の例においては8本)用意し、次いで、これらの材料撚糸を組み合わせて編み込むことによってパイプ状の編込体を形成し、得られた編込体を炭化処理して材料撚糸を構成する材料繊維糸を炭化させることにより、複数本の素線22が編み込まれてなる周壁23によって略円柱状の内部空間24が形成されてなる構成の編紐体よりなる発熱体20が得られる。
このような一の編込み操作によって編み目が形成された後には、図4の(ロ)に示すように、材料撚糸31Aと材料撚糸31D、材料撚糸31Cと材料撚糸31F、材料撚糸31Eと材料撚糸31H、および材料撚糸31Gと材料撚糸31Bの各々を交差する編込み操作によって編み目を形成し、次いで図4の(ハ)に示すように、材料撚糸31Aと材料撚糸31F、材料撚糸31Cと材料撚糸31H、材料撚糸31Eと材料撚糸31B、および材料撚糸31Gと材料撚糸31Dの各々を交差する編込み操作によって編み目を形成するというように、このような編み込み操作を繰り返すことによって編込体が形成される。
従って、ヒータランプ10によれば、設計の自由度が大きく、しかも被加熱物を均一に加熱することができると共に、長い使用寿命が得られる。
例えばヒータランプは、発熱体がガラスバルブの形状に応じて折曲させることやヒーターランプの製造工程において適宜に変形させることのできる柔軟性を有するものであることから、直管型のものに限定されず、円環状や矩形状などの形状を有するものであっても、またその形状に異形部を有するものなどの直管状以外の形状を有するものであってもよい。
図1に示す構成に従い、石英ガラス製の外径13mm、直管状部分の全長90mmのガラスバルブ内に、発光長40mmの発熱体が配設され、窒素ガスが封入されており、外径0.7mmのモリブデン線よりなる外部リード棒および当該外部リード棒の基端部が溶接によって電気的に接続されたモリブデン箔よりなる導電性箔を備えてなる構成のヒータランプ(以下、「ヒータランプ(1)」ともいう。)を作製した。
このスリーブ部材と、給電用棒状部材とは、発熱体の両端の各々において、先ず、スリーブ部材を当該発熱体の端部における外周面に装着し、次いで、このスリーブ部材が装着された状態の発熱体の端部に対して、その内部空間内に、給電用棒状部材のコイル巻回部をねじ込むようにして挿入することによって所期の状態に配設した。
更に、ヒータランプ(1)において、発熱体の全長を235mmとし、ガラスバルブの直管状部分の全長を380mmとし、定格電圧60V、消費電力400Wの条件で点灯させるヒータランプを100本作製し、これらのヒータランプの特性を調べたところ、その電力差も±2%の範囲内にあることが確認された。
ヒータランプ(1)において、図7に示すような植物繊維が積層されてなる角柱状のフェルト体を炭化処理することによって得られた、一辺3.5mm、全長145mmの角柱状体よりなる発熱体40を用い、当該発熱体40に応じた固定保持用の部材を用いて電流導入部を形成し、ガラスバルブの直管状部分の全長を255mmとしたこと以外はヒータランプ(1)と同様の構成を有するヒータランプ(以下、「比較用ヒータランプ(1)」ともいう。)を作製し、この比較用ヒータランプ(1)を、定格電圧100V、消費電力250Wの条件で点灯させ、発熱体40の外表面温度、具体的には側辺部41の周辺領域S1における表面温度および当該周辺領域S1以外の側面部領域S2における表面温度を、当該発熱体40から放射される光の相対強度を測定することによって確認した。図6に、発熱体40の長さ40mmの中央部分の周辺領域S1における温度分布を曲線(ロ)として示し、側面部領域S2における温度分布を曲線(ハ)として示す。
図6において、比較用ヒータランプ(1)に係る相対強度は、ヒータランプ(1)の測定において測定された最も大きな光強度を基準として100%とした強度である。
ヒータランプ(1)において、発熱体として、外径5〜40μm(平均外径20μm)のシルク繊維を複数本撚り合わせた、単位当たりの質量0.6g/mの材料撚糸を8本用意し、これらの材料撚糸を更に撚り合わせることによって図8に示すような8本の材料撚糸51A、51B、51C、51D、51E、51F、51G、51Hよりなる撚糸束体50を形成し、この撚糸束体50を実施例(1)に係る炭化処理と同様の条件によって炭化処理したロープ状体よりなるものを用い、当該発熱体に応じた固定保持用の部材を用いて電流導入部を形成したことたこと以外はヒータランプ(1)と同様の構成を有するヒータランプ(以下、「比較用ヒータランプ(2)」ともいう。)を作製し、この比較用ヒータランプ(2)を、定格電圧100V、消費電力250Wの条件で点灯させ、発熱体の表面温度分布を、当該発熱体から放射される光の相対強度を測定することによって測定した。結果を図6に曲線(ニ)として示す。
図6において、比較用ヒータランプ(2)に係る相対強度は、ヒータランプ(1)の測定において測定された最も大きな光強度を基準として100%とした強度である。
12 ガラスバルブ
13 ピンチシール部
16 導電性箔
17 外部リード棒
19 チップ部
20 発熱体
22、 22A、22B、22C、22D、22E、22F、22G、22H 素線
23 周壁
24 内部空間
26 スリーブ部材
27 給電用棒状部材
27A 金属コイル
27B 棒状体
31A、31B、31C、31D、31E、31F、31G、31H 材料撚糸
40 発熱体
41 側辺部
50 撚糸束体
51A、51B、51C、51D、51E、51F、51G、51H 材料撚糸
Claims (2)
- ガラスバルブ内に発熱体が配置されてなるヒータランプにおいて、
前記発熱体が、複数本の炭化繊維糸による撚糸を素線とし、4本以上の素線によって構成されてなるパイプ状の編紐体よりなることを特徴とするヒータランプ。 - 発熱体が、その両端部の各々において、発熱体の外周面に装着されたスリーブ部材と、当該発熱体の内部に挿入された、金属コイルが巻回されてなるコイル巻回部を有する給電用棒状部材とに挟持されることによって固定保持されていることを特徴とする請求項1に記載のヒータランプ。
Priority Applications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013041805A (ja) * | 2011-07-20 | 2013-02-28 | Fuji Impulse Kk | インパルス式ヒートシーラー用のヒーター |
CN105698520A (zh) * | 2016-03-27 | 2016-06-22 | 钱友静 | 电热鼓风干燥箱热丝导线插接头 |
CN110650551A (zh) * | 2018-06-26 | 2020-01-03 | 阔斯泰公司 | 碳线材加热器 |
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2004
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