JP4236261B2 - ヒータ - Google Patents

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本発明はヒータに関し、より詳細には、カーボンワイヤー発熱体をガラス部材中に封入したヒータに関する。
本願発明者らは、既にカーボンワイヤー発熱体をガラス管中に封入したヒータを特許文献1(特開2000―228271号公報)において提案している。この公報に記載されたヒータの概要を図7、図8に基づいて説明する。なお、図7はヒータの側面図であり、図8は図7に用いられている封止端子部の斜視図である。
図7に示されているヒータ21は、カーボンワイヤー発熱体22と、前記カーボンワイヤー発熱体22を収納する、両端が開放されたU字状の小径の石英ガラス管23と、前記小径の石英ガラス管23の両端部23a、23bに圧縮収納されたワイヤーカーボン材Aと、前記小径の石英ガラス管23を収容すると共に、一端が閉塞されかつ他端が開放された大径の石英ガラス管24と、前記大径の石英ガラス管24の開放された端部に取り付けられた、カーボンワイヤー発熱体22と接続される接続線32a、32bとを備える封止端子部30とから構成されている。
なお、前記小径の石英ガラス管23は、その頂部において大径の石英ガラス管24の内部に固定部25を介して固定されている。
更に、封止端子部30の構成を、図8に基づいて説明すると、封止端子部30を構成するガラス管31は、即ち、大径石英ガラス管24と融着してあるいは溶接して一体化するガラス管31は、大径石英ガラス管24との融着側から、石英ガラス部31a、グレイデッド(Graded)シール部31b、タングステン(W)ガラス部31cによって構成されている。
そして、小径の石英ガラス管23内に圧縮収納されているカーボンワイヤーに接続されるタングステン(W)からなる接続線32a、32bは、タングステン(W)ガラス部31cのピンチシール部31dでピンチシールされる。
すなわち、ピンチシール部31dを、接続線を構成するタングステン(W)の熱膨張係数に近いタングステン(W)ガラスで形成すると共に、大径石英ガラス管24との融着側を石英ガラスで形成されている。
このように、ピンチシール部31dを、接続線を構成するタングステン(W)の熱膨張係数に近いタングステン(W)ガラスで形成することにより、接続線32a、32bの高温時熱膨張に伴うガラス部(ピンチシール部31d)の破損を防止している。
特開2000―228271号公報
ところで、前記したように封止端子部30を構成するガラス管31は、石英ガラス部31a、グレイデッド(Graded)シール部31b、タングステン(W)ガラス部31cによって構成されている。そのため、このガラス管31の製造には熟練を要し、特に低コスト製品の量産には適さないという技術的課題があった。特に、自動化による大量生産に適さないものであった。
本発明者等は、このヒータの封止端子部に着目し、接続線とガラス管との間の封止構造について鋭意研究した。その結果、接続線とガラス管との間をセラミックス接着剤、あるいはセラミックス充填剤を用いて封止することにより、使用状態において破損等することなく、しかも量産に適していることを知見し、本発明を想到するに至った。
本発明は、前記した技術的課題を解決するためになされたものであり、容易に封止端子部を形成することができ、しかも量産に適した、特には一般産業用として有益な、封止端子部を有するヒータを提供することを目的とする。
上記技術的課題を解決するためになされた本発明にかかるヒータは、第一のガラス管と、前記第一のガラス管内に収納されたカーボンワイヤー発熱体と、前記第一のガラス管の内部に収納された第二のガラス管部と、前記第二のガラス管部の内部に充填され、前記カーボンワイヤー発熱体の端部を保持するワイヤーカーボン部材と、前記ワイヤーカーボン部材に保持された電力供給用の接続線とを備え、前記ワイヤーカーボン部材の一部が第二のガラス管部から突出し、前記突出したワイヤーカーボン部材は、少なくとも、前記第一のガラス管の端部を封止するセラミックス接着剤あるいはセラミックス充填剤と接するように構成されていることを特徴としている。
このように、前記第一のガラス管の端部を、セラミックス接着剤あるいはセラミックス充填剤を用いて封止するように構成したため、石英ガラス部、グレイデッド(Graded)シール部、タングステン(W)ガラス部を有するガラス管を用いる必要がなく、ヒータを容易に製造でき、しかも量産することができる。
また、第二のガラス管部から突出したワイヤーカーボン部材が、少なくとも、前記第一のガラス管の端部を封止するセラミックス接着剤あるいはセラミックス充填剤と接するように構成されている。
そのため、セラミックス接着剤、セラミックス充填剤が固化する前に、セラミックス接着剤、セラミックス充填剤に含まれている気体(気泡)を、ワイヤーカーボン部材側に溶剤(例えば水)と共に毛細管現象により、引き寄せることができる。その結果、固化したセラミックス接着剤、セラミックス充填剤(封止部)には、外部と内部に連通する細孔がなく、ヒータの耐久性を向上させることができる。
また、前記した封止部の構造は、第一のガラス管と、前記第一のガラス管の内部に収納された第二のガラス管部と、前記第二のガラス管内に収納されたカーボンワイヤー発熱体と、前記第二のガラス管部の内部に充填され、前記カーボンワイヤー発熱体の端部を保持するワイヤーカーボン部材と、前記ワイヤーカーボン部材に保持された電力供給用の接続線とを備えるヒータにも適用することができる。
ここで、前記セラミックス接着剤は、シリカ、アルミナ、ジルコニア、マグネシア等のセラミックス粉末とその溶媒である水またはアルコールおよび接着成分であるアクリルエマルジョンまたは水ガラスからなる接着剤であることが、耐熱性の観点から好ましい。
また、前記セラミックス充填剤は、シリカ、アルミナ、ジルコニア、マグネシア等のセラミックス粉末とその溶媒である水またはアルコールからなる充填剤であることが、耐熱性の観点から好ましい。
なお、前記セラミックス接着剤、セラミックス充填剤は、300cps〜20000cps、より好ましくは1000cps〜15000cpsの粘性を有していることが好ましい。
また、前記ワイヤーカーボン部材と前記カーボンワイヤー発熱体はそれぞれ複数のカーボン繊維を束ねて一本のカーボン繊維束とし、このカーボン繊維束を複数本編み上げてなる編紐または組紐であって、前記ワイヤーカーボン部材が前記第二のガラス管に圧縮状態で収納されると共に、接続線がワイヤーカーボン材間に圧接状態で収容されていることが好ましい。
このように、ワイヤーカーボン部材として、複数のカーボン繊維を束ねたものが用いられているため、ワイヤーカーボン部材の一部が、セラミックス接着剤あるいはセラミックス充填剤と接すると、毛管現象によってセラミックス接着剤、セラミックス充填剤に含まれている気体(気泡)を、迅速に引き寄せることができ、これらの乾燥・固化時に接着剤層(封止部)もしくは充填剤層(封止部)に気体を残存させることなく通気性を低減できると共に、また強度をより高めることができる。
また、ワイヤーカーボン材間に接続線が圧接状態で収容されるため、ワイヤーカーボンの炭素成分が還元性の作用をし、接続線の酸化の増大を抑制することができる。その結果、接続線の酸化に伴うスパークの発生を防止することができる。また、ワイヤーカーボン材が圧縮収納された部分に、カーボンワイヤー発熱体及び接続線が取り付けられるため、カーボンワイヤー発熱体によって高温になっても、接続が緩んでしまうことがなく、良好な電気的接続状態が維持される。
以上のように本発明にかかるヒータは、容易に封止端子部を形成することができ、しかも量産に適した封止端子部を有するヒータを得ることができる。
以下に、本発明にかかる第一の実施形態について図1乃至図5に基づいて説明する。なお、図1は、本発明にかかる両端に接続線を有するヒータの実施形態を示す断面図であり、図2は、図1の封止端子部を示す断面図、図3は、カーボンワイヤーを示す平面図、図4はカーボンワイヤー発熱体と接続線の接続状態を示す断面図、図5は図4の横断面図である。
図1に示されているヒータ1は、カーボンワイヤー発熱体2と、前記カーボンワイヤー発熱体2を収納する、両端が開放された大径の石英ガラス管3と、前記大径の石英ガラス管3の両端部3a、3bに収納された小径の石英ガラス管4a、4bと、この小径の石英ガラス管4a,4bの内部に圧縮収納されたワイヤーカーボン材Aと、前記大径の石英ガラス管3の端部を封止し、閉塞する封止部5a、5bと、前記封止部5a、5bを貫通し、前記ワイヤーカーボン材Aを介してカーボンワイヤー発熱体2と接続される接続線6a、6bとから構成されている。
ここで、前記カーボンワイヤー発熱体2としては、図3に示すような複数本のカーボンファイバーを束ねたファイバー束を複数束用いてワイヤー状に編み込んだもの等が用いられる。このカーボンワイヤー発熱体2は、図4、図5に示すように小径の石英ガラス管4a,4bの内部に圧縮収納された複数本のワイヤーカーボン材A間に、圧縮状態で埋設されている。
前記カーボンワイヤー発熱体2の具体例としては、直径5乃至15μmのカーボンファイバー、例えば、直径7μmのカーボンファイバーを3000乃至3500本程度束ねたファイバー束を9束程度用いて直径約2mmの編紐、あるいは組紐形状に編み込んだ等のカーボンワイヤーが用いられる。
前記の場合において、ワイヤーの編み込みスパンは2乃至5mm程度であり、カーボンファイバーによる表面の毛羽立ちは0.5乃至2.5mm程度である。なお、前記毛羽立ちとは、図3の符号aに示すような、カーボンファイバーが切断されたものの一部が、カーボンワイヤーの外周面から突出したものである。
また、前記ワイヤーカーボン材Aは、カーボンワイヤー発熱体2と同一もしくは、少なくともカーボンファイバーを束ねたファイバー束を複数編み上げてなる編紐あるいは組紐形状である点において同等の構成材料が用いられる。
なお、同一の構成材料とは、カーボンファイバー直径、カーボンファイバーの束ねた本数、ファイバー束を束ねる束数、編み込み方、編み込みスパン長さ、毛羽立ち長さ、材質が同一であることを意味している。
また、小径の石英ガラス管4a、4bに収容されるワイヤーカーボン材Aの本数は、カーボンワイヤー発熱体2の本数以上が収容されるのが良い。より好ましくは、カーボンワイヤー発熱体2の本数の5倍以上の本数が、ワイヤーカーボン材Aとして収容されているのが良い。具体的に説明すれば、例えばカーボンワイヤー発熱体2が1本のときワイヤーカーボン材Aが14本、あるいはカーボンワイヤー発熱体2が2本のときワイヤーカーボン材Aが12本等、5倍以上の本数がワイヤーカーボン材Aとして用いられるのが好ましい。
前記のように、カーボンワイヤー発熱体2とワイヤーカーボン材Aとして例示した、直径7μmのカーボンファイバーを3000乃至3500本程度束ねたファイバー束を9束程度用いて直径約2mmの編紐、あるいは組紐形状に編み込んだ等のカーボンワイヤーの電気抵抗は、室温で略10Ω/1m・1本、1000℃で5Ω/1m・1本である。
また、前記カーボンワイヤーを5本束ねたときの電気抵抗は、室温で略2Ω/1m・1本、1000℃で1Ω/1m・1本である。
したがって、ワイヤーカーボン材Aとして、小径石英ガラス管4a、4bに前記カーボンワイヤーが5本、圧縮収容されている場合には、前記したように室温で略2Ω/1m・1本、1000℃で1Ω/1m・1本となり、電気抵抗が1/5(1/本数)となり、低下する。
その結果、ワイヤーカーボン材Aによる発熱を、カーボンワイヤー発熱体2の発熱に比べ、極端に低下させることができる。
また、カーボンワイヤー発熱体2と後述する接続線6a、6bとの間にワイヤーカーボン材Aが介在するために、カーボンワイヤー発熱体2の熱が接続線6a、6bに極力伝わらないようにすることができ、封止部5a、5bの高温劣化を防止することができる。即ち、ワイヤーカーボン材Aが断熱材として機能し、封止部5a、5bの高温劣化を防止することができる。
ここで、ワイヤーカーボン材Aの長さは40mm以上、より好ましくは45mm以上に設定される。一般にヒータ温度が1200℃、ワイヤーカーボン材Aの長さが35mmとした場合、封止部5a,5bの温度は250℃程度となる。封止部5a,5bの温度が270℃を超えた場合、熱膨張差により封止部5a、5bにクラックが入るため、断熱材としてのワイヤーカーボン材Aの長さは40mm以上、より好ましくは45mm以上に設定する必要がある。
また、ワイヤーカーボン材A間に接続線6a、6bが圧接状態で収容されるため、ワイヤーカーボンAの炭素成分が還元性の作用をし、接続線6a,6bの酸化の増大を抑制することができる。その結果、接続線6a、6bの酸化に伴うスパークの発生を防止することができる。また、ワイヤーカーボン材Aが圧縮収納された部分に、カーボンワイヤー発熱体2及び接続線6a、6bが取り付けられるため、カーボンワイヤー発熱体2によって高温になっても、接続が緩んでしまうことがなく、良好な電気的接続状態が維持される。
また、前記接続線6a、6bはMo(モリブデン)、あるいはW(タングステン)棒からなり、その直径は1mm乃至3mmに形成されている。前記接続線6a、6bの直径は、必要に応じて適宜選択することができるが、直径が小さすぎる場合には、大きな電気抵抗となるため好ましくない。また直径が大きすぎる場合には、端子自体が大きくなるため好ましくない。
なお、接続線6a、6bは、小径石英ガラス管4a,4b内に圧縮収納されているワイヤーカーボン材に容易に接続ができるように、その先端部は尖っている。
また、前記大径の石英ガラス管3a、3bの端部を閉塞し、封止する封止部5a、5bは、セラミックス接着剤あるいはセラミックス充填剤によって形成される。
ここで、セラミックス接着剤は、シリカ、アルミナ、ジルコニア、マグネシア等のセラミックス粉末とその溶媒である水またはアルコールおよび接着成分であるアクリルエマルジョンまたは水ガラスからなる接着剤が用いられる。このようにセラミック接着剤は、耐熱性の観点から好ましい。
また、前記セラミックス充填剤は、シリカ、アルミナ、ジルコニア、マグネシア等のセラミックス粉末とその溶媒である水またはアルコールからなる充填剤が用いられる。このセラミックス充填剤は、耐熱性の観点から好ましい。
なお、前記セラミックス接着剤、セラミックス充填剤は共に、300cps〜20000cpsの粘性を有していることが好ましい。
粘性が300cps未満の場合には、接着剤または充填剤がガラス管4a(4b)と3a(3b)の隙間に入り込み水分の抜けを妨げたり異常発熱を発生し断線に至ることがある。またワイヤーカーボン材A内に浸透することでワイヤーカーボン材Aの持つ断熱効果を妨げるという弊害が生じ、粘性が2000cpsを超えた場合には、ワイヤーカーボン材からはみ出したy部分が接着剤または充填剤内と充分に接することができなくなり同時にy部分を埋没させることができないという弊害が生じるためである。
また、前記セラミックス充填剤、セラミックス接着剤は、溶媒(例えば、水)が蒸発することによって硬化が進み、最終的に固まる。その際、セラミックス接着剤、セラミックス充填剤に含まれている気体(気泡)によって、ガラス管内部と外部とを連通する細孔が形成される場合がある。
このようにガラス管内部と外部とが連通すると、ガラス管内部に不活性ガスを封入し、密閉状態にしておくことができず、ヒータの寿命を短くする。
そのため、図2に示すように、小径のガラス管部4a、4bからワイヤーカーボン部材Aを突出させ、少なくとも、前記セラミックス接着剤あるいはセラミックス充填剤と接するように形成する。尚、突出したワイヤーカーボン部材Aを、前記セラミックス接着剤内あるいはセラミックス充填剤内に埋設するように形成しても良い。
そして、セラミックス接着剤、セラミックス充填剤が固化する前に、セラミックス接着剤、セラミックス充填剤に含まれている気体(気泡)を、ワイヤーカーボン部材側に溶媒(例えば水)と共に毛細管現象により、引き寄せる。
これによって、固化したセラミックス接着剤、セラミックス充填剤(封止部5a、5b)に、外部から内部に連通する細孔の発生を防止でき、ヒータの耐久性を向上させることができる。
なお、突出したワイヤーカーボン部材Aが封止部5a,5bを越えて、大径のガラス管3の外部に突出すると、連続的な細孔が形成されるため好ましくない。また、ワイヤーカーボン部材Aの一部が、セラミックス接着剤あるいはセラミックス充填剤と接しない場合には、前記した毛細管現象を期待することができないため、好ましくない。
また、突出したワイヤーカーボン部材Aは、小径のガラス管4a,4bの軸線に沿って直線状に突出するのみではなく、小径のガラス管4a,4bの径方向にも突出するのが好ましい。
このように、ワイヤーカーボン部材Aを小径のガラス管4a,4bの径方向に突出させることによって、低粘性のセラミックス接着剤、セラミックス充填剤を用いた場合にも、前記セラミックス接着剤、セラミックス充填剤が、大径ガラス管3(3a,3b)と小径ガラス管(4a,4b)の間隙に侵入するのを抑制できる。
また、ワイヤーカーボン部材Aが小径のガラス管4a,4bから突出する長さyとし、小径のガラス管4a,4bに収納されているワイヤーカーボン部材Aの長さをxとすると、y/xが0.1〜0.9、より好ましくは0.4〜0.8に設定される。
ワイヤーカーボン部材Aの突出量が0の場合、充填剤が、大径のガラス管と、小径のガラス管の間に流れ込んでしまう傾向がある。また、ワイヤーカーボン部材Aが封止部の長さを超えた場合には、ヒータ内外に連続的な気孔ができるため断線する可能性が高い。
次に、本発明にかかる第二の実施形態について、図6に基づいて説明する。尚、図1乃至図5、図7に記載された部材と同一または相当する部材は、同一符号を付することにより、その詳細な説明は省略する。
このヒータ10は、大径の石英ガラス管3と、前記大径の石英ガラス管3の内部に収納された小径の石英ガラス管4と、前記小径の石英ガラス管4内に収納されたカーボンワイヤー発熱体2と、前記小径の石英ガラス管4の端部4a、4bに充填され、前記カーボンワイヤー発熱体2の端部を保持するワイヤーカーボン部材Aと、前記ワイヤーカーボン部材Aに保持された電力供給用の接続線6a、6bとを備えている。
即ち、この形態のヒータ10にあっては、カーボンワイヤー発熱体2が小径のガラス管4に収納され、該小径のガラス管4の端部4a,4bにワイヤーカーボン部材Aが充填されている点に特徴がある。
このような構成のヒータ10においても、前記ワイヤーカーボン部材Aの一部を小径のガラス管4(4a,4b)から突出させ、前記突出したワイヤーカーボン部材Aを、少なくとも、前記大径のガラス管3の端部を封止するセラミックス接着剤あるいはセラミックス充填剤と接するように構成することにより、前記した第一の実施形態と同様の効果を得ることができる。
尚、前記したように、突出したワイヤーカーボン部材Aを、前記セラミックス接着剤内あるいはセラミックス充填剤内に埋設するように構成しても、同様の効果を得ることができる。
以上のように本発明にかかるヒータは、あらゆる分野に用いられているヒータに、特に好ましくは一般産業用ヒータに適用することができる。
図1は、本発明にかかる第1の実施形態を示す断面図である。 図2は、図1の封止端子部を示す断面図である。 図3は、カーボンワイヤー発熱体、ワイヤーカーボン材を示す平面図である。 図4は、カーボンワイヤー発熱体と接続線の接続状態を示す断面図である。 図5は、図4の横断面図である。 図6は、第二の実施形態を示す側面図である。 図7は、従来のヒータを示す側面図である。 図8は、図7の封止端子部の拡大斜視図である。
符号の説明
1 ヒータ
2 カーボンワイヤー発熱体
3 大径の石英ガラス管
3a 大径の石英ガラス管の端部
3b 大径の石英ガラス管の端部
4 小径の石英ガラス管
4a、4b 小径の石英ガラス管
5 封止部
5a、5b 封止部
6a,6b 接続線
10 ヒータ
A ワイヤーカーボン材
a 毛羽立ち

Claims (5)

  1. 第一のガラス管と、前記第一のガラス管内に収納されたカーボンワイヤー発熱体と、前記第一のガラス管の内部に収納された第二のガラス管部と、前記第二のガラス管部の内部に充填され、前記カーボンワイヤー発熱体の端部を保持するワイヤーカーボン部材と、前記ワイヤーカーボン部材に保持された電力供給用の接続線とを備え、
    前記ワイヤーカーボン部材の一部が第二のガラス管部から突出し、
    前記突出したワイヤーカーボン部材は、少なくとも、前記第一のガラス管の端部を封止するセラミックス接着剤あるいはセラミックス充填剤と接するように構成されていることを特徴とするヒータ。
  2. 第一のガラス管と、前記第一のガラス管の内部に収納された第二のガラス管部と、前記第二のガラス管内に収納されたカーボンワイヤー発熱体と、前記第二のガラス管部の内部に充填され、前記カーボンワイヤー発熱体の端部を保持するワイヤーカーボン部材と、前記ワイヤーカーボン部材に保持された電力供給用の接続線とを備え、
    前記ワイヤーカーボン部材の一部が第二のガラス管部から突出し、
    前記突出したワイヤーカーボン部材は、少なくとも、前記第一のガラス管の端部を封止するセラミックス接着剤あるいはセラミックス充填剤と接するように構成されていることを特徴とするヒータ。
  3. セラミックス接着剤は、セラミックス粉末とその溶媒である水またはアルコールおよび接着成分であるアクリルエマルジョンまたは水ガラスからなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載されたヒータ。
  4. セラミックス充填剤は、セラミックス粉末とその溶媒である水またはアルコールからなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載されたヒータ。
  5. 前記ワイヤーカーボン部材と前記カーボンワイヤー発熱体は、それぞれ複数のカーボン繊維を束ねて一本のカーボン繊維束とし、このカーボン繊維束を複数本編み上げてなる編紐または組紐であって、
    前記ワイヤーカーボン部材が前記第二のガラス管に圧縮状態で収納されると共に、接続線がワイヤーカーボン材間に圧接状態で収容されることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載されたヒータ。
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