JPH11166867A - シース型熱電対 - Google Patents

シース型熱電対

Info

Publication number
JPH11166867A
JPH11166867A JP9332944A JP33294497A JPH11166867A JP H11166867 A JPH11166867 A JP H11166867A JP 9332944 A JP9332944 A JP 9332944A JP 33294497 A JP33294497 A JP 33294497A JP H11166867 A JPH11166867 A JP H11166867A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thermocouple
wire
sheath
adapter member
inorganic insulating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9332944A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadaharu Okazaki
唯治 岡崎
Makoto Kasamoto
誠 笠本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP9332944A priority Critical patent/JPH11166867A/ja
Publication of JPH11166867A publication Critical patent/JPH11166867A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Temperature Or Quantity Of Heat (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用時において最大180〜260℃に加熱
されても補償導線の芯線やシースエレメント部の熱電対
素線の断線の発生を防止することが可能なシース型熱電
対を提供しようとするものである。 【解決手段】 熱電対素線12,12を有するシースエ
レメント部11と、前記熱電対素線12に接続された芯
線14,14を有する補償導線13と、前記熱電対素線
12,12と前記芯線14,14との接続部を含む前記
シースエレメント部15と前記補償導線13を覆うよう
に設けられたステンレスからなるアダプタ部材16と、
前記アダプタ部材16の内部に充填された耐熱無機絶縁
粉末17とを具備したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シース型熱電対に
関し、特にアダプタ部材内の充填材料を改良したシース
型熱電対に係わる。
【0002】
【従来の技術】従来のシース型熱電対としては、図2に
示す構造のものが知られている。シースエレメント部1
は、熱電対素線2,2を有する。補償導線3は、2本の
芯線4,4を被覆材5で覆った構造を有する。前記シー
スエレメント部1の熱電対素線2は、前記平型補償導線
3一端側の芯線4,4にろう付けまたは溶接により接続
されている。前記補償導線3の他端側の芯線(図示せ
ず)にはそれぞれ図示しない圧着端子が取り付けられて
いる。円筒状のアダプタ部材6は、前記シースエレメン
ト部1と前記補償導線3との接続部を含む部分に取り付
けられている。例えばエポキシ樹脂のような有機樹脂か
らなる接着剤7は、前記アダプタ部材6の内部に充填さ
れ、前記熱電対素線2,2と前記芯線4,4との接続部
を固定している。
【0003】前述したシース型熱電対は、使用時におい
て最大180〜260℃に加熱されれると、前記有機樹
脂接着剤7が膨張する。接着剤7が膨張すると、前記ア
ダプ夕部材7内部に配置された前記補償導線3の芯線
4,4に応力(引張り力)が加わるため、断線が生じる
という問題が起こる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、使用時にお
いて最大180〜260℃に加熱されても補償導線の芯
線やシースエレメント部の熱電対素線の断線の発生を防
止することが可能なシース型熱電対を提供しようとする
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係わるシース型
熱電対は、熱電対素線を有するシースエレメント部と、
前記熱電対素線に接続された芯線を有する補償導線と、
前記熱電対素線と前記芯線との接続部を含む前記シース
エレメント部と前記補償導線を覆うように設けられたス
テンレスからなるアダプタ部材と、前記アダプタ部材の
内部に充填された耐熱無機絶縁粉末とを具備したことを
特徴とするものである。前記耐熱無機絶縁粉末は、例え
ば、マグネシアまたはセメントである。本発明に係わる
シース型熱電対において、前記補償導線が延出される前
記アダプタ部材の端部側にシール部を被覆することを許
容する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を参照して詳
細に説明する。図1は、本発明のシース型熱電対を示す
部分断面図である。シースニレメント部11は、熱電対
素線12,12を有する。平型補償導線13は、2本の
芯線14,14を例えばガラス繊維からなる被覆材15
で覆った構造を有する。前記シースエレメント部11の
熱電対素線12は、前記補償導線13一端側の芯線1
4,14にろう付けまたは溶接により接続されている。
前記補償導線13の他端側の芯線(図示せず)にはそれ
ぞれ図示しない圧着端子が取り付けられている。
【0007】ステンレスからなる円筒状のアダプタ部材
16は、前記シースエレメント部11と前記補償導線1
3との接続部を含む部分に取り付けられている。耐熱無
機絶縁粉末17は、前記アダプタ部材16の内部に充填
されている。前記アダプタ部材16の内部側に位置する
前記シースエレメント部11の端面には、エボキシ樹
脂、ガラスのような防湿シール材18が被覆されてい
る。前記補償導線13が延出される前記アダプタ部材1
6の端部側は、エポキシ樹脂、シリコーンゴムのような
シール材19で被覆されている。
【0008】前記耐熱無機絶縁粉末17は、抵抗値が
0.1MΩ以上で、180〜260℃の温度での熱膨張
係数が1×10-6〜2×10-5程度であればよく、例え
ばマグネシア粉末、またはシリカ、アルミナ、マグネシ
ア、ムライトを含むセメント等を挙げることができる。
このような耐熱無機材料粉末の粒径は、30〜150μ
mであることが好ましい。
【0009】上述した本発明に係わるシース型熱電対に
よれば、前記アダプタ部材16の内部に耐熱無機絶縁粉
末17を充填することによって、使用時において最大1
80〜260℃に加熱されても前記耐熱無機絶縁粉末1
6は膨張率が低いため、前記アダプタ部材16内部に配
置された前記シースエレメント部11の熱電対素線12
や前記補償導線13の芯線14,14に応力(引張り
力)が加わるのを抑制ないし防止ずることができる。そ
の結果、前記熱電対素線12,12や芯線14,14の
断線を防止することができる。
【0010】また、前記耐熱無機絶縁粉末17を前記ア
ダプタ部材16内に充填することによつて、前記シース
エレメント部11と前記補償導線の芯線14,14との
接続部を良好にシールすることができる。
【0011】さらに、前記アダプタ部材16の補償導線
13側の端部にシリコーンゴムのようなシール材19を
配置することによって、前記アダプタ部材16内に充填
された耐熱無機絶縁粉末17の脱落を防止することがで
きる。
【0012】さらに、前記アダプタ部材16の内部側に
位置する前記シースエレメント部11の端面にエボキシ
樹脂、ガラスのような防湿シール材18を被覆すること
によって、前記アダプタ部材16の内部に充填された耐
熱無機絶縁粉末17に水分が侵入してその粉末17が劣
化されるのを防止することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を前述した図面を参照
して詳細に説明する。 (実施例1)シースエレメント部11の熱電対素線1
2,12と平型補償導線13の一端側の芯線14,14
とをろう付けにより接続し、これらの接続部を含む部分
にステンレスからなる円筒状のアダプタ部材16を取り
付け、前記アダプタ部材16の内部に耐熱無機絶縁粉末
である平均粒径40μmのマグネシア粉末17を充填
し、かつ前記アダプタ部材16の内部側に位置する前記
シースエレメント部11の端面にガラスからなる防湿シ
ール材18を被覆し、さらに前記補償導線13が延出さ
れた前記アダプタ部材15の端部側にシリコーンゴムか
らなるシール材19を被覆ずることによって、シース型
熱電対を組み立てた。
【0014】(比較例1)円筒状のアダプタ部材の内部
にエボキシ樹脂接着剤を充填し、かつ防湿シール材およ
びシリコーンゴムからなるシール材を被覆しない以外、
実施例1と同様なシース型熱電対を組み立てた。
【0015】得られた実施例1および比較例1のシース
型熱電対10個について、250℃の雰囲気中で1時間
加熱し、20℃で10分間冷却する操作を1サイクルと
し、20日間連続して約400サイクルの熱サイクル試
験を実施し、補償導線と芯線の断線の有無を調べた。
【0016】その結果、実施例1の熱電対は断線が全く
認められなかったのに対し、比較例1では10個中4個
に断線が認められた。したがって、実施例1のシース型
熱電対は高い信頼性を有することが確認された。
【0017】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば使
用時において最大180〜260℃に加熱されてもアダ
プタ部材の内部の充填物に起因する補償導線の芯線やシ
ースエレメント部の熱電対素線の断線の発生を防止し、
かつシール性の優れたシース型熱電対を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1のシース型熱電対を示す部分
断面図。
【図2】従来のシース型熱電対を示す部分断面図。
【符号の説明】
11…シースエレメント部、 12…熱電対素線、 13…平型補償導線、 14…芯線、 16…アダプタ部材、 17…耐熱無機絶縁粉末、 19…シール材。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱電対素線を有するシースエレメント部
    と、前記熱電対素線に接続された芯線を有する補償導線
    と、前記熱電対素線と前記芯線との接続部を含む前記シ
    ースエレメント部と前記補償導線を覆うように設けられ
    たステンレスからなるアダプタ部材と、前記アダプタ部
    材の内部に充填された耐熱無機絶縁粉末とを具備したこ
    とを特徴とするシース型熱電対。
  2. 【請求項2】 前記耐熱無機絶縁粉末は、マグネシアま
    たはセメントであることを特徴とする請求項1記載のシ
    ース型熱電対。
  3. 【請求項3】 前記補償導線が延出される前記アダプタ
    部材の端部側は、シール材で被覆されていることを特徴
    とする請求項1記載のシース型熱電対。
JP9332944A 1997-12-03 1997-12-03 シース型熱電対 Pending JPH11166867A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9332944A JPH11166867A (ja) 1997-12-03 1997-12-03 シース型熱電対

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9332944A JPH11166867A (ja) 1997-12-03 1997-12-03 シース型熱電対

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11166867A true JPH11166867A (ja) 1999-06-22

Family

ID=18260560

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9332944A Pending JPH11166867A (ja) 1997-12-03 1997-12-03 シース型熱電対

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11166867A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009192310A (ja) * 2008-02-13 2009-08-27 Chubu Sukegawa Kogyo Kk 熱電対アダプター部の構造及びシース熱電対
US9711892B2 (en) 2013-06-04 2017-07-18 Okazaki Manufacturing Company Method for producing structure for end of MI cable
CN110648772A (zh) * 2019-09-20 2020-01-03 西安交通大学 超临界水冷反应堆冷却剂通道内管外壁测温装置及方法
WO2020213182A1 (ja) 2019-04-16 2020-10-22 株式会社岡崎製作所 シース熱電対およびシース熱電対の製造方法
JP2020201100A (ja) * 2019-06-07 2020-12-17 中国電力株式会社 排ガス温度検出装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009192310A (ja) * 2008-02-13 2009-08-27 Chubu Sukegawa Kogyo Kk 熱電対アダプター部の構造及びシース熱電対
US9711892B2 (en) 2013-06-04 2017-07-18 Okazaki Manufacturing Company Method for producing structure for end of MI cable
WO2020213182A1 (ja) 2019-04-16 2020-10-22 株式会社岡崎製作所 シース熱電対およびシース熱電対の製造方法
EP3751246A4 (en) * 2019-04-16 2020-12-16 Okazaki Manufacturing Company SHEATHED THERMOCOUPLE AND MANUFACTURING PROCESS OF SHEATHED THERMOCOUPLE
US11293807B2 (en) 2019-04-16 2022-04-05 Okazaki Manufacturing Company Sheathed thermocouple and method for manufacturing sheathed thermocouple
JP2020201100A (ja) * 2019-06-07 2020-12-17 中国電力株式会社 排ガス温度検出装置
CN110648772A (zh) * 2019-09-20 2020-01-03 西安交通大学 超临界水冷反应堆冷却剂通道内管外壁测温装置及方法
CN110648772B (zh) * 2019-09-20 2021-02-26 西安交通大学 超临界水冷反应堆冷却剂通道内管外壁测温装置及方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20160137657A (ko) 센서 소자 및 센서 소자를 조립하는 방법
JP5252631B2 (ja) 温度センサおよびその製造方法
JP2010032237A (ja) 温度センサ
JPH01250730A (ja) 熱電対
JPH11166867A (ja) シース型熱電対
US5917150A (en) Mineral-insulated cable terminations
AU724683B2 (en) Apparatus and method for protecting optical-fiber devices
US4596132A (en) Gas component detecting plug
JP3572312B2 (ja) セラミックシース型熱電対
JPS62278421A (ja) 温度センサの製造方法
JP2000171308A (ja) 温度センサおよびその製造方法
JP3914031B2 (ja) マイクロヒータ
JP4747145B2 (ja) シース熱電対
JP2000088667A (ja) 繊維補強型熱電対
US20220388903A1 (en) Glass-To-Metal Seal
JPH1164115A (ja) 金属溶湯測温用セラミック熱電対
JPH0989682A (ja) 熱電対の構造
JPH05142054A (ja) 熱電対装置
JPH07239277A (ja) 熱電対用アダプタ
JPH0462007B2 (ja)
JP2576678Y2 (ja) 耐熱用熱電対
JPS59210333A (ja) 温度検出器
JP3550828B2 (ja) 熱電対の構造
JP3627316B2 (ja) 熱電対の構造
JPH0589838A (ja) 蛍光ランプ