JP2020004287A - 在庫管理装置、在庫管理方法、及び在庫管理プログラム - Google Patents

在庫管理装置、在庫管理方法、及び在庫管理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】商品の在庫を引き当てる場合に、取引先単位や品種単位で有効期限を管理すること。【解決手段】本実施の形態に係る在庫管理装置は、得意先毎及び/又は品種分類毎に有効月数を登録したマスタと、商品毎のロット番号、有効期限、及び在庫数を含む在庫データと、国内又は海外の得意先からの注文に応じて、少なくも、得意先、商品、注文日、及び注文数を含む注文データを入力する注文データ入力部と、前記注文データに基づいて、前記在庫データを参照して受注データを作成し、在庫を引き当てる場合に、前記マスタを参照して、対応する得意先及び/又は品種分類に設定されている有効月数と注文日から有効期限を算出し、前記在庫データのうち、算出した有効期限を満たすロット番号の在庫を引き当てる受注データ作成手段と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、在庫管理装置、在庫管理方法、及び在庫管理プログラムに関する。
例えば、化粧品業界では、海外輸出を行う場合に、輸入国に応じた消費期限設定が必要となる。化粧品の在庫を管理するシステムとして、特許文献1がある。特許文献1では、
[0017]に、「システム管理本部10は、各薬局・薬店・化粧品店等に対して、所要薬品・生薬・化粧品類を直接または他業者、薬品・生薬等供給グループ14を介在せしめて過不足なく供給することができ、システムの記憶データによりその在庫・品質・有効期限等の管理が可能となる。したがって、所要薬品・生薬類・化粧品のシステム全体を含めた在庫管理、品質管理、仕入れ管理、販売管理等を行うことができる。」と記載されている。
特開2002−83050号公報
しかしながら、上記特許文献1では、商品の在庫を引き当てる場合に、取引先単位や品種単位での有効期限を設定することに関して何等記載されていない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、商品の在庫を引き当てる場合に、取引先単位や品種単位で有効期限を管理することが可能な在庫管理装置、在庫管理方法、及び在庫管理プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御部及び記憶部を備えた在庫管理装置であって、前記記憶部には、得意先毎及び/又は品種分類毎に有効月数を登録したマスタと、商品毎のロット番号、有効期限、及び在庫数を含む在庫データと、が格納されており、前記制御部は、国内又は海外の得意先からの注文に応じて、少なくも、得意先、商品、注文日、及び注文数を含む注文データを入力する注文データ入力部と、前記注文データに基づいて、前記在庫データを参照して受注データを作成し、在庫を引き当てる場合に、前記マスタを参照して、対応する得意先及び/又は品種分類に設定されている有効月数と注文日から有効期限を算出し、前記在庫データのうち、算出した有効期限を満たすロット番号の在庫を引き当てる受注データ作成手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本実施の形態によれば、前記マスタは、さらに、商品毎に品種分類を登録することにしてもよい。
また、本実施の形態によれば、前記商品は、化粧品であることにしてもよい。
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御部及び記憶部を備えた情報処理装置に実行させるための在庫管理方法であって、前記記憶部には、得意先毎及び/又は品種分類毎に有効月数を登録したマスタと、商品毎のロット番号、有効期限、及び在庫数を含む在庫データと、が格納されており、前記制御部で実行させる、国内又は海外の得意先からの注文に応じて、少なくも、得意先、商品、注文日、及び注文数を含む注文データを入力する注文データ入力ステップと、前記注文データに基づいて、前記在庫データを参照して受注データを作成し、在庫を引き当てる場合に、前記マスタを参照して、対応する得意先及び/又は品種分類に設定されている有効月数と前記注文日から有効期限を算出し、前記在庫データのうち、算出した有効期限を満たすロット番号の在庫を引き当てる受注データ作成ステップと、を含むことを特徴とする。
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御部及び記憶部を備えた情報処理装置に実行させるための在庫管理プログラムであって、前記記憶部には、得意先毎及び/又は品種分類毎に有効月数を登録したマスタと、商品毎のロット番号、有効期限、及び在庫数を含む在庫データと、が格納されており、前記制御部において、国内又は海外の得意先からの注文に応じて、少なくも、得意先、商品、注文日、及び注文数を含む注文データを入力する注文データ入力ステップと、前記注文データに基づいて、前記在庫データを参照して受注データを作成し、在庫を引き当てる場合に、前記マスタを参照して、対応する得意先及び/又は品種分類に設定されている有効月数と注文日から有効期限を算出し、前記在庫データのうち、算出した有効期限を満たすロット番号の在庫を引き当てる受注データ作成ステップと、を実行させるための在庫管理プログラムであることを特徴とする。
本発明によれば、商品の在庫を引き当てる場合に、取引先単位や品種単位で有効期限を管理することが可能になるという効果を奏する。
図1は、本実施の形態に係る在庫管理装置の構成の一例を示すブロック図である。 図2は、マスタ及びデータの構成例を示す図である。 図3は、本実施の形態に係る在庫管理装置の全体の処理の流れを説明するためのフローを示す図である。 図4は、配分入力処理のイメージを説明するための表示例を示す図である。 図5は、配分入力処理で得意先別及び/又は品種分類別に有効期限設定がある場合の処理(自動引当時有効在庫制御)を説明するためのサンプルデータである。
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は本実施の形態により限定されるものではない。
[1.概要]
例えば、化粧品業界では、海外輸出を行う場合に、輸入国に応じた消費期限設定が必要となる。また、スキンケア商品等の品種に応じて、消費期限が異なる。商品には賞味期限や消費期限のように有効期限管理を行っているものがあるが、得意先毎にその有効期限を加味した出荷を行いたいケースがある。例えば化粧品業界では3年の品質保証が有る為、薬事法上では消費期限の非表示が認可されており、国内では消費期限を意識した商品の引き当てを行う必要がなかったが、海外輸出を行う場合にはその輸出先によって消費期限が必要になってくる。
従来は、賞味期限や消費期限のような商品単位での有効期限管理には対応できていたが、取引先別品種別の有効期限管理ができていなかった。そのため、保有する在庫を適切に分配する上で、商品単位での有効期限管理のみでは要件を満たさない状態であった。
そこで、本実施の形態では、商品単位で有効期限を管理するのではなく、取引先、品種単位での有効期限設定を行い、これを考慮した出荷を行えるようにシステム制御をおこなった。
本実施の形態の在庫振分装置は、消費国や取引先毎に期限管理が必要なケースは、化粧品に限らず医療器具、化成品、食品等の他業界にも適用可能である。
[2.構成]
図1を参照して、本実施の形態に係る在庫管理装置の一例について説明する。図1は、本実施の形態に係る在庫管理装置の構成の一例を示すブロック図である。図1において、在庫管理装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。在庫管理装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。在庫管理装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、在庫管理装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、在庫管理装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、在庫管理装置100とサーバ200や不図示の端末装置とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、および、マイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114として記載する場合がある。
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、および、ファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等を用いることができる。記憶部106は、商品マスタ106aと、得意先品種分類別有効期限管理マスタ106bと、得意先マスタ106cと、注文データファイル106dと、在庫データファイル106eと、受注データファイルf、を備えている。図2は、マスタ及びデータの構成例を示す図である。マスタは分割したり統合して構成することが可能である。従って、商品マスタ106a、得意先品種分類別有効期限管理マスタ106b、及び得意先マスタ106cは、図2に示す構成に限られるものではない。
商品マスタ106aは、商品の品種分類を規定するためのマスタである。商品マスタ106aは、図2に示すように、商品コードと品種分類コードのデータを関連づけて登録するテーブル等で構成することができる。
得意先品種分類別有効期限管理マスタ106bは、得意先及び/又は品種部類単位で有効期限を管理するためのテーブルである。得意先品種分類別有効期限管理マスタ106bは、図2に示すように、得意先コード、品種分類コード、及び有効月数のデータを関連づけて登録するテーブル等で構成することができる。
得意先マスタ106c、得意先の国内外区分を規定するためのマスタである。得意先マスタ106cは、図2に示すように、得意先コード、国内外区分のデータを関連づけて登録するテーブル等で構成することができる。
注文データファイル106dは、注文データを格納するためのファイルである。注文データは、図2に示すように、注文番号、得意先コード、注文日のデータを含む注文ヘッダと、注文番号、注文行番号、倉庫コード、商品コード、及び注文数のデータを含む注文明細とで構成されている。
在庫データファイル106eは、在庫データを格納するためのファイルである。在庫データは、倉庫コード、商品コード、ロット番号、有効期限、及び現在庫数(引当可能数)のデータを含んでいてもよい。
受注データファイル106fは、受注データを格納するためのファイルである。受注データは、受注番号、得意先コード、及び注文日を含む受注ヘッダと、受注番号、行番号、倉庫コード、商品コード、品種分類コード、及び受注数を含む受注明細と、受注番号、行番号、詳細番号、倉庫コード、商品コード、品種分類コード、受注数、ロット番号、有効期限を含む受注詳細とで構成されている(図5参照)。
注文ワークは、受注データに基づいて、商品マスタ106a、得意先品種分類別有効期限管理マスタ106b、得意先マスタ106c、及び在庫データを参照して、注文データを作成する場合に作成される中間データである。注文ワークは、図2に示すように、注文番号、注文行番号、倉庫コード、得意先コード、品種分類コード、商品コード、有効期限、及び注文数のデータを含んでいてもよい。
制御部102は、在庫管理装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。制御部102は、機能概念的に、注文データ入力部102aと、受注データ作成部102b、マスタメンテ部102cと備えている。
注文データ入力部102aは、国内又は海外の得意先からの注文に応じて、少なくも、得意先、商品、注文日、及び注文数を含む注文データを入力して、注文データファイル106dに格納する。例えば、注文データ入力部102aは、モニタ114に表示される不図示の入力画面上でのオペレータの操作に応じて注文データを入力して、注文データファイル106dに格納してもよい。
受注データ作成部102bは配分入力処理を行う。配分入力処理では、注文データに基づいて、在庫データを参照して受注データを作成し、在庫データを引き当てる場合に、マスタを参照して、対応する得意先及び/又は品種分類に設定されている有効月数と注文日から有効期限を算出し、在庫データのうち、算出した有効期限を満たすロット番号の在庫を引き当てる。
マスタメンテ部102fは、モニタ114に表示される不図示のマスタメンテ画面上での管理者等の操作に応じて、商品マスタ106a、得意先品種分類別有効期限管理マスタ106b、及び得意先マスタ106cに対するデータの入力・追加・変更等の編集を行うためのものである。
[3.具体例]
本実施の形態に係る在庫管理装置100の処理の具体例について、図1〜図5を参照して説明する。図3は、本実施の形態に係る在庫管理装置100の全体の処理の流れを説明するためのフローを示す図である。
図3を参照して、本実施の形態に係る在庫管理装置100の全体の処理の流れを説明する。図3において、まず、注文データ入力部102aは、国内又は海外の得意先からの注文を収集して、少なくも、得意先、商品、注文日、及び注文数を含む注文データを入力して、注文データファイル106dに格納する(ステップS1)。
受注データ作成部102bは配分入力処理を行い(ステップS2)、注文データ及び在庫データに基づいて受注データを作成する。この場合、ロット管理を行う商品の場合、先入先出でロットの自動引当を行う。但し、得意先別及び/又は品種分類別に有効期限設定がある場合、有効月数数以上のロットから先入先出で自動引当を行う。
受注データ作成部102bは作成した受注データを受注データファイル106fに格納する(ステップS3)。この後、受注データに基づいた出荷処理が行われる(ステップS4)。
図4は、配分入力処理のイメージを説明するための表示例を示す図である。図4(A)において、受注データ未作成の注文データを画面に表示する。データ表示時に、ロッド自動引当処理が実行される。図4(A)に示す配分入力用画面400の例では、入力区分、事業所、倉庫、出荷日の入力欄401と、抽出条件(出荷日、振分パターン)を設定するためのエリア402と、抽出結果を表示するためのエリア403と、表示ボタン404を備えている。
表示ボタン404を押すと、入力欄401及びエリア402の抽出条件に合致するデータがエリア403に表示され、ロッド自動引当処理が実行される。エリア403には、商品コード、商品名、現在庫数、受注数、入力数、過不足のデータが表示される。
図4(A)に示す例では、入力欄401には、入力区分「1:通常配分」、事業所「00001:サンプル事業所」、倉庫「0000000003:出荷倉庫」、出荷日「2018/04/01」が表示されている。
エリア402には、出荷日「2018/04/01」、振分パターン「000000011:アメリカ企業グループ」が入力されている。
エリア403では、抽出結果は、商品コード「D18912」、商品名「サンプルD−18」、現在庫数「100」、受注数「60」、入力数「60」、過不足「40」と、商品コード「T36178」、商品名「サンプルT−36」、現在庫数「270」、受注数「80」、入力数「80」、過不足「190」と、商品コード「X91564」、商品名「サンプルX−91」、現在庫数「150」、受注数「50」、入力数「50」、過不足「100」となっている。
振分グループの設定イメージは、例えば、図4(C)に示すように、振分パターン毎に、当該振分パターンに属する得意先コード及びその得意先名のデータが関連づけて登録してもよい。同図に示す例では、振分パターン「0000000011:アメリカ企業グループ」には、得意先コード「000002014:アメリカA株式会社」、得意先コード「000002015:アメリカB株式会社」、・・・が属している。
図4(B)は、ロッド自動引当処理結果確認画面500の一例を示す図である。同図に示す例では、出荷倉庫「0000000003」を指定すると、得意先コード、得意先名、商品コード、ロット番号、有効期限、数量のデータが表示される。1行目では得意先コード「000002014」、得意先名「アメリカA株式会社」、商品コード「D18912」、ロット番号「D2A19」、有効期限「2019/12/31」、数量「60」が、2行目では、得意先コード「000002014」、得意先名「アメリカA株式会社」、商品コード「サンプルT−36」、ロット番号「H1F19」、有効期限「2019/12/31」、数量「70」が、3行目では得意先コード「000002014」、得意先名「アメリカA株式会社」、商品コード「T36178」、ロット番号「H1F20」、有効期限「2020/12/31」、数量「10」が、・・・表示されている。
図5は、配分入力処理で得意先別及び/又は品種分類別に有効期限設定がある場合の処理(自動引当時有効在庫制御)を説明するためのサンプルデータである。図5を参照して、配分入力処理で得意先別及び/又は品種分類別に有効期限設定がある場合の処理のデータ例を説明する。
図5において、得意先品種分類別有効期限管理マスタ106b、商品マスタa、在庫データは以下のようなデータが設定されているものとする。
図5(A)に示す得意先品種分類別有効期限管理マスタ106bの例では、得意先コード「000002014」には、有効月数「18」が設定されており、得意先コード「0000014」及び品種分類「D0001」には、有効月数「30」が設定されている。
得意先コードと品種分類の両方が設定されている場合は、品種分類が優先する。そのため、品種分類「D0001」については、有効月数「30」を使用し、品種分類「D0001」以外の商品については、得意先コード「00002014」の有効月数「18」を使用する。
図5(B)に示す商品マスタ106aの例では、商品コード「T36178」について品種分類コード「T0001」、商品コード「D18912」について品種分類コード「D0001」が登録されている。
図5(E)に示す在庫データの例では、倉庫コード「0000000003」の在庫を示している。商品コード「T36178」について、ロッド番号「H1F18」、有効期限「2018/12/31」、引当可能数「80」と、ロッド番号「H1F19」、有効期限「2019/12/31」、引当可能数「70」と、ロッド番号「H1F20」、有効期限「2020/12/31」、引当可能数「200」となっている。また、商品コード「D18912」について、ロッド番号「D2A18」、有効期限「2018/12/31」、引当可能数「40」と、ロッド番号「D2A19」、有効期限「2019/12/31」、引当可能数「65」と、ロッド番号「D2A20」、有効期限「2020/12/31」、引当可能数「100」となっている。
上記のようなデータが設定されている場合に、図5(C)に示すような注文データを入力した場合に作成される受注データについて説明する。
図5(C)に示す注文データの例では、まず、注文ヘッダは、受注番号「BD1Z00139258」、得意先コード「000002014」、注文日「2018/04/01」となっている。
注文明細は、注文番号−行番号「BD1Z00139258−1」、倉庫コード「0000000003」、商品コード「T36178」、注文数「80」と、注文番号−行番号「BD1Z00139258−2」、倉庫コード「0000000003」、商品コード「D18912」、注文数「60」となっている。
配分入力処理の過程で注文ワークが作成される。注文ワークでは、商品コードに対応する「品種分類コード」が商品マスタ106aから取得され、有効期限が、注文ヘッダの注文日+得意先品種分類別有効期限管理マスタ106bの有効期限から算出される。
図5(D)に示す例では、1行目の注文番号−行番号「BD1Z00139258−1」について(商品コード「T36178」、品種分類コード「T0001」)は、有効期限が、注文日「2018/04/01」+有効月数「18ヶ月」で、「2020/09/14」となる。また、2行目の注文番号−行番号「BD1Z00139258−2」について(商品コード「D18912」、品種分類コード「D0001」)は、注文日「2018/04/01」+有効月数「30ヶ月」で、「2020/09/14」となる。
1行の注文番号−行番号「BD1Z00139258−1」は、注文数「80」、有効期限「2019/09/14」となっているので、在庫データの有効期限を満たすロッド番号「H1F19」、有効期限「2019/12/31」、引当可能数「70」と、「H1F20」、有効期限「2020/12/31」、引当可能数「200」のうち、ロッド番号順に、「70」個と、「10」個を引き当てる。
注文番号−行番号「BD1Z00139258−2」について(商品コード「D18912」、品種分類コード「D0001」)は、注文数「60」、有効期限(最短)「2020/09/14」となっているので、在庫データの有効期限を満たすロッド番号「D2A20」、有効期限「2020/12/31」、引当可能数「100」のうち、「60」個を引き当てる。
以上の処理により、図5(F)に示すような受注データを作成する。図5(F)に示す受注データの例では、受注ヘッダデータは、受注番号「A01Z00098127」、得意先コード「00002014」、注文日「2018/04/01」となっている。
受注明細は、受注番号−行番号「A01Z00098127−1」、倉庫コード「0000000003」、商品コード「T36178」、品種分類コード「T0001」、受注数「80」と、受注番号−行番号「A01Z00098127−2」、倉庫コード「0000000003」、商品コード「D18912」、品種分類コード「D0001」、受注数「60」となっている。
受注詳細は、受注番号−行番号−詳細番号「A01Z00098127−1−1」、倉庫コード「0000000003」、商品コード「T36178」、品種分類コード「T0001」、受注数「70」、ロッド番号「H1F19」、有効期限「2019/12/31」と、受注番号−行番号−詳細番号「A01Z00098127−1−2」、倉庫コード「0000000003」、商品コード「T36178」、品種分類コード「T0001」、受注数「10」、ロッド番号「H1F20」、有効期限「2019/12/31」と、受注番号−行番号−詳細番号「A01Z00098127−2−1」、倉庫コード「0000000003」、商品コード「D18912」、品種分類コード「D0001」、受注数「60」、ロッド番号「D2A20」、有効期限「2020/12/31」となっている。
以上説明したように、本実施の形態によれば、得意先毎及び/又は品種分類毎に有効月数を登録したマスタと、商品毎のロット番号、有効期限、及び在庫数を含む在庫データと、国内又は海外の得意先からの注文に応じて、少なくも、得意先、商品、注文日、及び注文数を含む注文データを入力する注文データ入力部102aと、注文データに基づいて、前記在庫データを参照して受注データを作成し、在庫を引き当てる場合に、前記マスタを参照して、対応する得意先及び/又は品種分類に設定されている有効月数と注文日から有効期限を算出し、前記在庫データのうち、算出した有効期限を満たすロット番号の在庫を引き当てる受注データ作成部102bと、を備えているので、商品の在庫を引き当てる場合に、取引先単位や品種単位で有効期限を管理することが可能となる。
[4.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、在庫管理装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
例えば、在庫管理装置100が備える処理機能、特に制御部102にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて在庫管理装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部106などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部102を構成する。
また、このコンピュータプログラムは、在庫管理装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto−Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu−ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
記憶部106に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
また、在庫管理装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、在庫管理装置100は、当該情報処理装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能付加に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
100 在庫管理装置
102 制御部
102a 注文データ入力部
102b 受注データ作成部
102c マスタメンテ部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 商品マスタ
106b 得意先品種分類別有効期限管理マスタ
106c 得意先マスタ
106d 注文データファイル
106e 在庫データファイル
106f 受注データファイル
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク

Claims (5)

  1. 制御部及び記憶部を備えた在庫管理装置であって、
    前記記憶部には、
    得意先毎及び/又は品種分類毎に有効月数を登録したマスタと、
    商品毎のロット番号、有効期限、及び在庫数を含む在庫データと、
    が格納されており、
    前記制御部は、
    国内又は海外の得意先からの注文に応じて、少なくも、得意先、商品、注文日、及び注文数を含む注文データを入力する注文データ入力部と、
    前記注文データに基づいて、前記在庫データを参照して受注データを作成し、在庫を引き当てる場合に、前記マスタを参照して、対応する得意先及び/又は品種分類に設定されている有効月数と注文日から有効期限を算出し、前記在庫データのうち、算出した有効期限を満たすロット番号の在庫を引き当てる受注データ作成手段と、
    を備えたことを特徴とする在庫管理装置。
  2. 前記マスタは、さらに、商品毎に品種分類を登録することを特徴とする請求項1に記載の在庫管理装置。
  3. 前記商品は、化粧品であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の在庫管理装置。
  4. 制御部及び記憶部を備えた情報処理装置に実行させるための在庫管理方法であって、
    前記記憶部には、
    得意先毎及び/又は品種分類毎に有効月数を登録したマスタと、
    商品毎のロット番号、有効期限、及び在庫数を含む在庫データと、
    が格納されており、
    前記制御部で実行させる、
    国内又は海外の得意先からの注文に応じて、少なくも、得意先、商品、注文日、及び注文数を含む注文データを入力する注文データ入力ステップと、
    前記注文データに基づいて、前記在庫データを参照して受注データを作成し、在庫を引き当てる場合に、前記マスタを参照して、対応する得意先及び/又は品種分類に設定されている有効月数と注文日から有効期限を算出し、前記在庫データのうち、算出した有効期限を満たすロット番号の在庫を引き当てる受注データ作成ステップと、
    を含むことを特徴とする在庫管理方法。
  5. 制御部及び記憶部を備えた情報処理装置に実行させるための在庫管理プログラムであって、
    前記記憶部には、
    得意先毎及び/又は品種分類毎に有効月数を登録したマスタと、
    商品毎のロット番号、有効期限、及び在庫数を含む在庫データと、
    が格納されており、
    前記制御部において、
    国内又は海外の得意先からの注文に応じて、少なくも、得意先、商品、注文日、及び注文数を含む注文データを入力する注文データ入力ステップと、
    前記注文データに基づいて、前記在庫データを参照して受注データを作成し、在庫を引き当てる場合に、前記マスタを参照して、対応する得意先及び/又は品種分類に設定されている有効月数と注文日から有効期限を算出し、前記在庫データのうち、算出した有効期限を満たすロット番号の在庫を引き当てる受注データ作成ステップと、
    を実行させるための在庫管理プログラム。
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