JP7324117B2 - 受発注管理装置、受発注管理方法、及び受発注管理プログラム - Google Patents

Description

本発明は、受発注管理装置、受発注管理方法、及び受発注管理プログラムに関する。

例えば、得意先から商品（例えば、部品）の受注を受けた場合に、仕入先に当該商品を発注して当該商品が入荷後に得意先に商品を納入する業界がある。受注と発注の在庫を管理するシステムとして、例えば、特許文献１がある。

かかる特許文献１のシステムでは、（１）受注したアパレル商品の商品識別データを基に発注調整数管理マスタを参照して、当該商品識別データと紐付く発注調整数を取得し、（２）前記受注したアパレル商品の受注数および当該取得した発注調整数を基に、所定の計算手法に従って、推奨されるメーカーへの発注数である発注推奨数を算出し、（３）前記商品識別データと当該算出した発注推奨数を含む発注推奨データを作成する。

特開２０１８－１２４７７２号公報

しかしながら、上記特許文献１では、商品の入荷時に納期順ではなく受注順に在庫を引き当てることに関して何等記載されていない。

本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、発注した商品の入荷時に納期順ではなく受注順に在庫を引き当てることが可能な受発注管理装置、受発注管理方法、及び受発注管理プログラムを提供することを目的とする。

上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、記憶部及び制御部を備えた受発注管理装置であって、前記記憶部には、受注識別情報（例えば、受注番号、又は、受注番号及び受注行番号）、得意先、商品、受注数のデータを含む受注情報と、発注識別情報（例えば、発注番号、又は、発注番号及び発注行番号）、仕入先、商品、発注数、残数のデータを含む発注情報とを紐付けて管理するためのものであり、少なくとも、受注識別情報、発注識別情報、及び、受注数に対する発注数の紐付数のデータを含む紐付情報を登録するための紐付情報テーブルが格納されており、前記制御部は、前記受注情報を入力する受注入力手段と、前記発注情報を入力する発注入力手段と、受注及び発注が行われた場合に、前記紐付情報を入力する紐付入力手段と、受注順に在庫を引き当てるために、商品の入荷時に当該発注に対して前記紐付情報がある場合は、当該紐付情報の受注に対して在庫を引き当てる在庫引当手段と、を備えたことを特徴とする。

また、本発明の一態様によれば、前記商品は、希少品又は発注後の納期の長い商品であることにしてもよい。

また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御部及び記憶部を備えた情報処理装置に実行させるための受発注管理方法であって、前記記憶部には、受注識別情報、得意先、商品、受注数のデータを含む受注情報と、発注識別情報、仕入先、商品、発注数、残数のデータを含む発注情報とを紐付けて管理するためのものであり、少なくとも、受注識別情報、発注識別情報、及び、受注数に対する発注数の紐付数のデータを含む紐付情報を登録するための紐付情報テーブルが格納されており、前記制御部で実行される、前記受注情報を入力する受注入力ステップと、前記発注情報を入力する発注入力ステップと、受注及び発注が行われた場合に、前記紐付情報を入力する紐付入力ステップと、受注順に在庫を引き当てるために、商品の入荷時に当該発注に対して前記紐付情報がある場合は、当該紐付情報の受注に対して在庫を引き当てる在庫引当ステップと、を含むことを特徴とする。

また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御部及び記憶部を備えた情報処理装置に実行させるための受発注管理プログラムであって、前記記憶部には、受注識別情報、得意先、商品、受注数のデータを含む受注情報と、発注識別情報、仕入先、商品、発注数、残数のデータを含む発注情報と、を紐付けて管理するためのものであり、少なくとも、受注識別情報、発注識別情報、及び、受注数に対する発注数の紐付数のデータを含む紐付情報を登録するための紐付情報テーブルが格納されており、前記制御部で実行される、前記受注情報を入力する受注入力ステップと、前記発注情報を入力する発注入力ステップと、受注及び発注が行われた場合に、前記紐付情報を入力する紐付入力ステップと、受注順に在庫を引き当てるために、商品の入荷時に当該発注に対して前記紐付情報がある場合は、当該紐付情報の受注に対して在庫を引き当てる在庫引当ステップと、を実行させるための受発注管理プログラムであることを特徴とする。

本発明によれば、発注した商品の入荷時に納期順ではなく受注順に在庫を引き当てることが可能になるという効果を奏する。

図１は、本実施の形態に係る受発注管理装置の構成の一例を示すブロック図である。 図２は、受注情報、発注情報、及び紐付情報のデータ構成例を示す図である。 図３は、本実施の形態に係る受発注管理装置の制御部の全体の処理の流れを説明するためのフローを示す図である。 図４は、本実施の形態に係る受発注管理装置の制御部の処理の具体例を説明するためのサンプルデータを示す図である。 図５は、本実施の形態に係る受発注管理装置の制御部の処理の具体例を説明するためのサンプルデータを示す図である。 図６は、本実施の形態に係る受発注管理装置の制御部の処理の具体例を説明するためのサンプルデータを示す図である。 図７は、本実施の形態に係る受発注管理装置の制御部の処理の具体例を説明するためのサンプルデータを示す図である。 図８は、本実施の形態に係る受発注管理装置の制御部の処理の具体例を説明するためのサンプルデータを示す図である。 図９は、本実施の形態に係る受発注管理装置の制御部の処理の具体例を説明するためのサンプルデータを示す図である。 図１０は、本実施の形態に係る受発注管理装置の制御部の処理の具体例を説明するためのサンプルデータを示す図である。 図１１は、本実施の形態に係る受発注管理装置の制御部の処理の具体例を説明するためのサンプルデータを示す図である。

本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は本実施の形態により限定されるものではない。

［１．概要］
例えば、得意先から商品（例えば、部品）を受注した場合に、仕入先に当該商品を発注して当該商品が入荷後、得意先に商品を納入する業界がある。かかる業界では、例えば、通常の在庫引当による引当管理では、短納期の注文が入ることで、受注を受けていた得意先よりも優先して出荷されてしまうことがある。例えば、希少品や発注してからの納期の長い商品を扱う場合には、商品の在庫確保が難しいため、納期順ではなく受注順に在庫を引き当てることが望まれる場合がある。

そこで、本実施の形態では、発注した商品の入荷時に納期順ではなく受注順に在庫を引き当てることが可能な受発注管理装置を提供する。具体的には、本実施の形態の受発注管理装置では、商品の入荷時に受注順に在庫を引き当てるために、受注と発注とを紐付ける紐付情報をマスタに登録し、入荷時に紐付情報がある場合は当該紐付先の受注に在庫を引き当てる処理を行う。

本実施の形態に係る受発注管理装置は、希少品や納期の長い商品を扱う業界において有効であり、例えば、電子部品メーカーの特約店等において利用価値が高い。

［２．構成］
図１を参照して、本実施の形態に係る受発注管理装置の一例について説明する。図１は、本実施の形態に係る受発注管理装置の構成の一例を示すブロック図である。受発注管理装置１００は、例えば、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、製品管理装置１００は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、ＰＤＡ（Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ｄｉｇｉｔａｌ Ａｓｓｉｓｔａｎｔｓ）、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。図１において、受発注管理装置１００は、制御部１０２と通信インターフェース部１０４と記憶部１０６と入出力インターフェース部１０８と、を備えている。受発注管理装置１００が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。

通信インターフェース部１０４は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、受発注管理装置１００をネットワーク３００に通信可能に接続する。通信インターフェース部１０４は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク３００は、受発注管理装置１００とサーバ２００とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやＬＡＮ（Ｌｏｃａｌ Ａｒｅａ Ｎｅｔｗｏｒｋ）等である。

入出力インターフェース部１０８には、入力装置１１２および出力装置１１４が接続されている。出力装置１１４には、モニタ（家庭用テレビを含む）の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置１１２には、キーボード、マウス、および、マイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置１１４をモニタ１１４として記載する場合がある。

記憶部１０６には、各種のデータベース、テーブル、および、ファイルなどが格納される。記憶部１０６には、ＯＳ（Ｏｐｅｒａｔｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）と協働してＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ）に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部１０６として、例えば、ＲＡＭ（Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ）・ＲＯＭ（Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ）等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等を用いることができる。記憶部１０６は、受注情報テーブル１０６ａと、発注情報テーブル１０６ｂと、紐付情報テーブル１０６ｃとを備えている。図２は、受注情報、発注情報、及び紐付情報のデータ構成例を示す図である。

受注情報テーブル１０６ａは、受注情報を格納するためのテーブルである。受注情報は、例えば、図２に示すように、受注番号、受注行番号、得意先コード、商品コード、出荷予定日、回答納期、受注数、在庫引当数、受注単価、及び在庫単価等のデータを含んでいてもよい。

発注情報テーブル１０６ｂは、発注情報を格納するためのテーブルである。発注情報は、例えば、図２に示すように、発注番号、発注行番号、仕入先コード、商品コード、発注数、入荷予定日、引当数、残数、及び発注単価等のデータを含んでいてもよい。

紐付情報テーブル１０６ｃは、受注情報と発注情報を紐付けて管理するための紐付情報を格納するためのテーブルである。紐付情報は、図２に示すように、受注番号、受注行番号、発注番号、発注行番号、受注数に対する発注数の紐付数等のデータを含んでいてもよい。

図２に示すように、受注情報と紐付情報は、受注番号及び受注行番号で紐付けられる。また、発注情報と紐付情報は、発注番号及び発注行番号で紐付けられる。

制御部１０２は、受発注管理装置１００を統括的に制御するＣＰＵ等である。制御部１０２は、ＯＳ等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。制御部１０２は、機能概念的に、受注入力処理部１０２ａと、発注入力処理部１０２ｂと、紐付入力処理部１０２ｃと、在庫引当処理部１０２ｂと、画面表示制御部１０２ｅとを備えている。

受注入力処理部１０２ａは、例えば、モニタ１１４に表示される不図示の受注入力画面上でのオペレータの操作に応じて、受注情報の入力を行って、受注情報テーブル１０６ａに格納する。また、受注入力処理部１０２ａは、受注情報テーブル１０６ａに格納した受注情報を更新する。

発注入力処理部１０２ｂは、例えば、モニタ１１４に表示される不図示の発注入力画面上でのオペレータの操作に応じて、発注情報の入力を行って、発注情報テーブル１０６ｂに格納する。また、発注入力処理部１０２ｂは、発注情報テーブル１０６ｂに格納した発注情報を更新する。

紐付入力処理部１０２ｃは、例えば、モニタ１１４に表示される不図示の紐付入力画面（例えば、図５参照）上でのオペレータの操作に応じて、発注情報と受注情報を紐付けて管理するための紐付情報を入力して紐付情報テーブル１０６ｃに格納する。また、紐付入力処理部１０２ｃは、紐付情報テーブル１０６ｃに格納した紐付情報を更新する。

在庫引当処理部１０２ｄは、紐付情報に基づいて、発注した商品が入荷した場合に、受注に対して在庫を引き当てる処理を行う。在庫引当処理部１０２ｄは、受注順に在庫を引き当てるために、発注した商品の入荷時にその発注に紐付く紐付情報がある場合は、当該紐付情報に紐付く受注に対して在庫を引き当てる。

画面表示制御部１０２ｅは、モニタ１１４に表示する各種画面（例えば、受注入力画面、発注入力画面、及び紐付入力画面等）の表示及びその入力を制御する。

［３．具体例］
本実施の形態に係る受発注管理装置１００の処理の具体例について、図１～図１１を参照して説明する。図３は、本実施の形態に係る受発注管理装置１００の制御部１０２の全体の処理の流れを説明するためのフローを示す図である。

図３を参照して、本実施の形態に係る受発注管理装置１００の全体の処理の流れを説明する。図３において、受注入力処理部１０２ａは、受注入力処理を実行する（ステップＳ１）。受注入力処理では、受注入力処理部１０２ａは、例えば、モニタ１１４に表示される不図示の受注入力画面上でのオペレータの操作に応じて、受注情報の入力を行って、受注情報テーブル１０６ａに格納する。

発注入力処理部１０２ｂは、発注入力処理を実行する（ステップＳ２）。発注入力処理では、発注入力処理部１０２ｂは、例えば、モニタ１１４に表示される不図示の発注入力画面上でのオペレータの操作に応じて、発注情報の入力を行って、発注情報テーブル１０６ｂに格納する。

紐付入力処理部１０２ｃは、紐付入力処理を実行する（ステップＳ３）。紐付入力処理では、紐付入力処理部１０２ｃは、例えば、モニタ１１４に表示される紐付入力画面（例えば、図５参照）上でのオペレータの操作に応じて、受注と発注を紐付けるための紐付情報を入力して、紐付情報テーブル１０６ｃに格納する。

在庫引当処理部１０３ｄは、在庫引当処理を実行し、この紐付情報に基づいて、発注した商品が入荷した場合に、受注に対して在庫を引き当てる処理を行う。具体的には、在庫引当処理部１０３ｄは、受注順に在庫を引き当てるために、発注した商品の入荷時にその発注に紐付く紐付情報がある場合は、当該紐付情報に紐付く受注に対して在庫を引き当てる。

図４～１１を参照して、受発注管理装置１００の制御部１０２の処理の具体例を説明する。図４～図１１は、受発注管理装置１００の制御部１０２の処理の具体例を説明するためのサンプルデータを示す図である。

以下の例では、（１）受注番号「Ｊ００１」の受注に対して、発注番号「Ｈ００１」の発注を行い、つぎに、（２）受注番号「Ｊ００２」、「Ｊ００３」の受注し、発注番号「Ｈ００２」の発注を行った場合について説明する。

（１）受注番号「Ｊ００１」の受注に対して、発注番号「Ｈ００１」の発注
受注入力処理（Ｓ１）により、受注情報テーブル１０６ａには、例えば、図４（Ａ）に示すような受注情報が登録される。図４（Ａ）に示す受注情報の例では、受注番号「Ｊ００１」、受注行番号「１」、得意先コード「Ａ００１（△△物産）」、商品コード「１２３４５（仕入商品Ａ）」、出荷予定日「２０１９／２／１５」、回答納期「２０１９／２／１５」、受注数「８００」、在庫引当数「０」と、なっている。

発注入力処理（Ｓ２）により、発注情報テーブル１０６ｂには、例えば、図４（Ｂ）に示すような発注情報が登録される。図４（Ｂ）に示す発注情報の例では、発注情報「Ｈ００１」、発注行番号「１」、仕入先コード「Ｓ００１（〇〇食品）」、商品コード「１２３４５ 仕入商品Ａ」 入荷予定日「２０１９／２／１０」、発注数「１０００」となっている。

紐付入力処理（Ｓ３）では、例えば、図５に示すような紐付入力画面４００を表示して、受注情報と発注情報を紐付けるための紐付情報を入力する。図５に示す紐付入力画面の例では、品目（商品コード）等を入力するエリア４０１と、発注情報を表示するエリア４０２と、受注情報を表示するエリア４０３と、受注情報と発注情報を紐付けするためのエリア４０４と、紐付情報を表示するエリア４０５と、紐付を登録するためのボタン４０６と、紐付けを解除するためのボタン４０７とを備えている。

図５に示す紐付入力画面４００において、エリア４０１において、品番（商品コード）を入力すると、商品コードをキーとして、受注情報テーブル１０６ａ及び発注情報テーブル１０６ｂから受注情報及び発注情報が読み出されてエリア４０３、４０２に表示される。エリア４０４において、「受注番号」、「受注行番号」、「発注番号」、「発注行番号」を入力して、紐付数を入力する。入荷予定日及び出荷予定日は、受注情報の「受注番号」、「受注行番号」に対応する入荷予定日、及び、発注情報の「発注番号」、「発注行番号」に対応する出荷予定日が自動入力（表示）される。

ボタン４０６が押下されると、図６に示すように、エリア４０４で入力された情報についての紐付情報が作成されてエリア４０５に表示される。エリア４０２，４０３の発注情報及び受注情報は更新され、紐付いていない発注情報及び受注情報が表示される。

図５に示す例では、エリア４０１において、品目（商品コード）「１２３４５」が入力されて、品目（商品コード）「１２３４５」をキーとして、図４に示す受注情報テーブル１０６ａ及び発注情報テーブル１０６ｂから発注情報と受注情報が読み出されて、エリア４０３，４０２に表示される。

エリア４０４において、受注行番号「１」、受注番号「Ｊ００１」の受注数「８００」に対して、発注番号「Ｈ００１」、発注行番号「１」の発注数「１０００」の「８００」を紐付けるために、発注番号「Ｈ００１」、発注行番号「１」と、受注番号「Ｊ００１」、受注行番号「１」について、紐付数「８００」を入力する。ボタン４０６が押下されると、紐付情報が作成され、図６に示すように画面が更新され、エリア４０５に作成された紐付情報が表示される。また、エリア４０３及びエリア４０２では、受注情報及び発注情報の表示が更新され、紐付けされていないものだけが表示される。

図６に示す例では、エリア４０５において、紐付情報は、受注番号「Ｊ００１」、受注行番号「１」、得意先「△△物産」、出荷予定日「２０１９／２／１５」、発注番号「Ｈ００１」、発注行番号「１」、入荷予定日「２０１９／２／１０」、紐付数「８００」、受注数「８００」、出荷済数「０」、発注数「１０００」、入荷済数「０」となっている。

エリア４０３では、受注番号「Ｊ００１」、受注行番号「１」については、受注数「８００」が紐付けられたため、受注情報の表示がなくなる。また、エリア４０２では、受注番号「Ｊ００１」、受注行番号「１」については、引当数が「０」から「８００」に、残数が「１０００」から「２００」に更新される。

ここで、Ｆ１０：登録ボタンが押下されると、紐付入力画面４００で作成・更新されたデータに、受注情報テーブル１０６ａ、発注情報テーブル１０６ｂ、紐付情報テーブル１０６ｃのデータが更新される。図７は、更新後の受注情報テーブル１０６ａ、発注情報テーブル１０６ｂ、紐付情報テーブル１０６ｃを示している。図７（Ｃ）に示すように、紐付情報テーブル１０６ｃの１行目には、受注番号「Ｊ００１」、受注行番号「１」、発注番号「Ｈ００１」、発注行番号「１」、紐付数「８００」等のデータが書き込まれる。

（２）受注番号「Ｊ００２」、「Ｊ００３」の受注し、発注番号「Ｈ００２」を発注した場合
受注入力処理（Ｓ１）により、受注情報テーブル１０６ａには、図８（Ａ）に示すように、２行目に、受注番号「Ｊ００２」、受注行番号「１」、得意先コード「Ｂ００１（××商事）」、商品コード「１２３４５（仕入商品Ａ）」、出荷予定日「２０１９／２／１２」、受注数「１０００」、在庫引当数「０」等のデータが追加される。また、３行目に、受注番号「Ｊ００３」、受注行番号「１」、得意先コード「Ａ００１（△△物産）」、商品コード「１２３４５（仕入商品Ａ）」、出荷予定日「２０１９／２／２５」、受注数「１０００」、在庫引当数「０」等のデータが追加される。

発注入力処理（Ｓ２）により、図８（Ｂ）に示すように、発注情報テーブル１０６ｂには、２行目に、発注情報「Ｈ００２」、発注行番号「１」、仕入先コード「Ｓ００１（〇〇食品）」、商品コード「１２３４５ 仕入商品Ａ」、入荷予定日「２０１９／２／２０」、発注数「２０００」等のデータが追加される。

紐付入力処理（Ｓ３）により、図９に示す紐付入力画面４００において、エリア４０１において、品目（商品コード）「１２３４５」を入力すると、品目（商品コード）「１２３４５」をキーとして、図８（Ａ）、（Ｂ）に示す受注情報テーブル１０６ａ及び発注情報テーブル１０６ｂから紐付情報で紐付けされていない発注情報と仕入情報が読み出されて、エリア４０３，４０２に表示され、また、図８（Ｃ）に示す紐付情報テーブル１０６ｃから紐付情報が読み出されて、エリア４０５に表示される。

そして、エリア４０４において、発注番号「Ｈ００１」、発注行番号「１」、受注番号「Ｊ００２」、受注行番号「１」についての紐付数「２００」と、発注番号「Ｈ００２」、発注行番号「１」、受注番号「Ｊ００２」、受注行番号「１」についての紐付数「８００」と、発注番号「Ｈ００２」、発注行番号「１」、受注番号「Ｊ００３」、受注行番号「１」についての紐付数「１０００」と、を順次入力して、ボタン４０６を押すと、紐付情報が順次作成されて、図１０のエリア４０５に、作成された紐付情報が表示される。

エリア４０５には、２行目に、受注番号「Ｊ００２」、受注行番号「１」、発注番号「Ｈ００１」、発注行番号「１」、紐付数「２００」、３行目に、受注番号「Ｊ００２」、受注行番号「１」、発注番号「Ｈ００２」、発注行番号「１」、紐付数「８００」、４行目に、受注番号「Ｊ００３」、受注行番号「１」、発注番号「Ｈ００２」、発注行番号「１」、紐付数「１０００」が表示される。

Ｆ１０：登録ボタンが押下されると、紐付入力画面４００で作成・更新されたデータに、受注情報テーブル１０６ａ、発注情報テーブル１０６ｂ、紐付情報テーブル１０６ｃのデータに更新される。図１１は、更新後の受注情報テーブル１０６ａ、発注情報テーブル１０６ｂ、紐付情報テーブル１０６ｃｂ、１０６ｃを示している。

在庫引当処理により、商品が入荷した場合には、紐付情報テーブル１０６ｃの紐付情報を参照して、紐付けされた順番で、受注に対して在庫を引き当てる。すなわち、受注順に在庫を引き当てるために、商品の入荷時に当該発注に対して前記紐付情報がある場合は、当該紐付情報の受注に対して在庫を引き当てる。在庫が引き当てられると、発注情報及び受注情報が更新される。

以上説明したように、本実施の形態によれば、受注番号、得意先、商品、受注数のデータを含む受注情報と、発注番号、仕入先、商品、発注数、残数のデータを含む発注情報とを紐付けて管理するためのものであり、少なくとも、受注番号、発注番号、及び、受注数に対する発注数の紐付数のデータを含む紐付情報を登録するための紐付情報テーブル１０６ｃと、受注情報を入力・更新する受注入力処理部１０２ａと、発注情報を入力・更新する発注入力処理部１０２ｂと、受注と発注が行われた場合に、紐付情報を入力・更新する紐付入力処理部１０２ｃと、受注順に在庫を引き当てるために、商品の入荷時に当該発注に紐付く紐付情報がある場合は、当該紐付情報に紐付く受注に対して在庫を引き当てる在庫引当処理部１０２ｄと、を備えているので、発注した商品の入荷時に納期順ではなく受注順に在庫を引き当てることが可能となる。

［４．他の実施形態］
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。

例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。

また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。

また、受発注管理装置１００に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。

例えば、受発注管理装置１００が備える処理機能、特に制御部１０２にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、ＣＰＵおよび当該ＣＰＵにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて受発注管理装置１００に機械的に読み取られる。すなわち、ＲＯＭまたはＨＤＤ（Ｈａｒｄ Ｄｉｓｋ Ｄｒｉｖｅ）などの記憶部１０６などには、ＯＳと協働してＣＰＵに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、ＲＡＭにロードされることによって実行され、ＣＰＵと協働して制御部１０２を構成する。

また、このコンピュータプログラムは、受発注管理装置１００に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。

また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、ＵＳＢ（Ｕｎｉｖｅｒｓａｌ Ｓｅｒｉａｌ Ｂｕｓ）メモリ、ＳＤ（Ｓｅｃｕｒｅ Ｄｉｇｉｔａｌ）カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ＲＯＭ、ＥＰＲＯＭ（Ｅｒａｓａｂｌｅ Ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ）、ＥＥＰＲＯＭ（登録商標）（Ｅｌｅｃｔｒｉｃａｌｌｙ Ｅｒａｓａｂｌｅ ａｎｄ Ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ）、ＣＤ－ＲＯＭ（Ｃｏｍｐａｃｔ Ｄｉｓｋ Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ）、ＭＯ（Ｍａｇｎｅｔｏ－Ｏｐｔｉｃａｌ ｄｉｓｋ）、ＤＶＤ（Ｄｉｇｉｔａｌ Ｖｅｒｓａｔｉｌｅ Ｄｉｓｋ）、および、Ｂｌｕ－ｒａｙ（登録商標） Ｄｉｓｃ等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。

また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、ＯＳに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。

記憶部１０６に格納される各種のデータベース等は、ＲＡＭ、ＲＯＭ等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。

また、受発注管理装置１００は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、受発注管理装置１００は、当該情報処理装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア（プログラムまたはデータ等を含む）を実装することにより実現してもよい。

更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能付加に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。

１００ 受発注管理装置
１０２ 制御部
１０２ａ 受注入力処理部
１０２ｂ 発注入力処理部
１０２ｃ 紐付入力処理部
１０２ｄ 在庫引当処理部
１０２ｅ 画面表示制御部
１０４ 通信インターフェース部
１０６ 記憶部
１０６ａ 受注情報テーブル
１０６ｂ 発注情報テーブル
１０６ｃ 紐付情報テーブル
１０８ 入出力インターフェース部
１１２ 入力装置
１１４ 出力装置
２００ サーバ
３００ ネットワーク

Claims (4)

1. 記憶部及び制御部を備えた受発注管理装置であって、
   前記記憶部には、
   受注識別情報、得意先、商品、受注数のデータを含む受注情報と、発注識別情報、仕入先、商品、発注数、残数のデータを含む発注情報とを紐付けて管理するためのものであり、少なくとも、受注識別情報、発注識別情報、及び、受注数に対する発注数の紐付数のデータを含む紐付情報を登録するための紐付情報テーブルが格納されており、
   前記制御部は、
   前記受注情報を入力する受注入力手段と、
   前記発注情報を入力する発注入力手段と、
   受注及び発注が行われた場合に、前記紐付情報を入力する紐付入力手段と、
   受注順に在庫を引き当てるために、商品の入荷時に当該発注に対して前記紐付情報がある場合は、前記紐付情報テーブルを参照して、紐付けされた順番で、当該紐付情報の受注に対して在庫を引き当てる在庫引当手段と、
   を備えたことを特徴とする受発注管理装置。
2. 前記商品は、希少品又は発注後の納期の長い商品であることを特徴とする請求項１に記載の受発注管理装置。
3. 制御部及び記憶部を備えた情報処理装置に実行させるための受発注管理方法であって、
   前記記憶部には、
   受注識別情報、得意先、商品、受注数のデータを含む受注情報と、発注識別情報、仕入先、商品、発注数、残数のデータを含む発注情報とを紐付けて管理するためのものであり、少なくとも、受注識別情報、発注識別情報、及び、受注数に対する発注数の紐付数のデータを含む紐付情報を登録するための紐付情報テーブルが格納されており、
   前記制御部で実行される、
   前記受注情報を入力する受注入力ステップと、
   前記発注情報を入力する発注入力ステップと、
   受注及び発注が行われた場合に、前記紐付情報を入力する紐付入力ステップと、
   受注順に在庫を引き当てるために、商品の入荷時に当該発注に対して前記紐付情報がある場合は、前記紐付情報テーブルを参照して、紐付けされた順番で、当該紐付情報の受注に対して在庫を引き当てる在庫引当ステップと、
   を含むことを特徴とする受発注管理方法。
4. 制御部及び記憶部を備えた情報処理装置に実行させるための受発注管理プログラムであって、
   前記記憶部には、
   受注識別情報、得意先、商品、受注数のデータを含む受注情報と、発注識別情報、仕入先、商品、発注数、残数のデータを含む発注情報とを紐付けて管理するためのものであり、少なくとも、受注識別情報、発注識別情報、及び、受注数に対する発注数の紐付数のデータを含む紐付情報を登録するための紐付情報テーブルが格納されており、
   前記制御部で実行される、
   前記受注情報を入力する受注入力ステップと、
   前記発注情報を入力する発注入力ステップと、
   受注及び発注が行われた場合に、前記紐付情報を入力する紐付入力ステップと、
   受注順に在庫を引き当てるために、商品の入荷時に当該発注に対して前記紐付情報がある場合は、前記紐付情報テーブルを参照して、紐付けされた順番で、当該紐付情報の受注に対して在庫を引き当てる在庫引当ステップと、
   を実行させるための受発注管理プログラム。

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