JP2020002978A - ボールジョイント構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作部へ延びる部位とボールを保持する部位とで構成されるボール受け側部材が一部材で構成され、しかも拡径可能に構成されたボールジョイント構造を提供する。【解決手段】ボールジョイント構造において、ボール受け側部材は、互いに反対側からボール受け部のボール収容空間に連通する第一開口部及び第二開口部を有する。第一開口部及び第二開口部においては、径方向内側に突出する凸縁部と径方向外側に凹んだ凹縁部とがボール受け部の軸周り方向に交互に設けられている。第一開口部の凸縁部と第二開口部の凹縁部は、互いに軸周り方向に対応した位置に設けられ、第一開口部の凹縁部と第二開口部の凸縁部は、互いに軸周り方向に対応した位置に設けられている。ボール受け部は、凸縁部にそれぞれ接続してボール受け部の軸方向内側に延びる凸条部と、凹縁部にそれぞれ接続してボール受け部の軸方向内側に延びる凹溝部とを有する。【選択図】図4

Description

本発明は、ボールジョイント構造に関する。
操作部材が操作対象物と揺動可能に接続する接続構造の一つとして、ボールジョイント構造がある。ボールジョイント構造は、ボール部材とボール部材が嵌合するボール受け側部材とで構成される。ボール受け側部材は、通常、ボール部材が摺動可能なようにボール部材の外周を保持するベアリング部材と、そのベアリング部材の外周を保持するハウジング部材とで構成されている(例えば特許文献1参照)。
特開2017−82988号公報
上記従来のボールジョイント構造において、ベアリング部材は、ボール部材の圧入によって、ベアリング部材が変形してボール部材と嵌合し、ハウジング部材は、ボール部材の離脱防止のためにベアリング部材が変形しないように、ベアリング部材の外周を保持する。そのため、ハウジング部材が一体的なリング状である場合には、ベアリング部材をボール部材が嵌合している状態でハウジング部材の内側へ圧入する必要があり、また、ハウジング部材を内径の調節可能な構成とした場合には、調節する機構や作業が複雑となる。つまり、ボール受け側部材は、作業性のために、ハウジング部材とベアリング部材とが一部材で構成されることが望ましい。
しかし、ボール受け側部材は、ボール部材の全周を覆うリング状の形状である場合には、一部材で構成されていると、ボール部材を内側に保持するために強度が必要であることから、拡径することが難しく、ボール部材の圧入が困難となってしまう。
本発明は、操作部へ延びる部位とボールを保持する部位とで構成されるボール受け側部材が一部材で構成され、しかも拡径可能に構成されたボールジョイント構造を提供することを目的とする。
本発明のボールジョイント構造は、
ロッド部の端部にボール部を備えたボール側部材と、
内側に前記ボール部を収容するボール収容空間を有するボール受け部と、前記ボール収容空間に連通する第一開口部と、前記第一開口部とは反対側に開口して前記ボール収容空間に連通する第二開口部とを有するボール受け側部材と
を備えたボールジョイント構造であって、
前記第一開口部と前記第二開口部とは、径方向内側に突出する複数の凸縁部と、径方向外側に凹んだ複数の凹縁部とが、前記ボール受け部の軸周り方向に交互に設けられ、
前記凸縁部の複数によって形成する開口は、前記ボール部の径よりも小さい径を有し、
前記ボール受け部は、前記凸縁部にそれぞれ接続して前記ボール受け部の軸方向内側に延びる凸条部と、前記凹縁部とそれぞれ接続して前記ボール受け部の軸方向内側に延びる凹溝部とを有し、
前記凸条部は、前記ボール部の外周と接触し、径方向外側に凸のなる凹状の湾曲面を有し、
前記第一開口部の凸縁部と前記第二開口部の凹縁部、並びに前記第一開口部の凹縁部と前記第二開口部の凸縁部が、前記軸周り方向に対応した位置に設けられた、構成を採る。
本発明のケーブル操作機構は、上記のボールジョイント構造を用いたケーブル操作機構であって、
操作部と、一端が前記操作部に接続し、他端がロッドを介して前記ボール受け部側部材と接続するケーブルと、前記ロッド部に接続する操作対象とを備えた、構成を採る。
本発明によれば、操作部へ延びる部位とボールを保持する部位とで構成されるボール受け側部材が一部材で構成され、しかも拡径可能に構成されたボールジョイント構造を提供できる。
本発明の実施の形態に係るボールジョイント構造を有するケーブル操作機構の全体構成を示す概略図であって、当該ケーブル操作機構によりシフトレバーとトランスミッションとの間を接続した状態を示す図である。 図1に示すボールジョイント構造のボール受け側部材の外観斜視図である。 図2に示すボール受け側部材の外観図であって、図3Aはボール受け側部材を上方から見た図、図3Bはボール受け側部材を前方から見た図、図3Cはボール受け側部材を後方から見た図、図3Dはボール受け側部材を側方から見た図、図3Eはボール受け側部材を下方から見た図である。 図4Aはボール受け側部材のA−A線断面図、図4Bはボール受け側部材のB−B線断面図、図4Cはボール受け側部材のB−B線断面斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
本実施の形態では、本発明のボールジョイント構造を、ケーブル操作機構に適用した構成、より具体的には、車両において、操作部としてのシフトレバー装置と被操作部(操作対象)としてのトランスミッションとの間を接続するケーブル操作機構に適用した構成を例にとって説明するが、ボールジョイント構造あるいはケーブル操作機構は、種々の構成に適用可能であり、上記の適用例に限定されない。
<ボールジョイント構造を含むケーブル操作機構の全体構成>
図1は、本実施の形態のボールジョイント構造を有するケーブル操作機構の全体構成を示す概略図であって、当該ケーブル操作機構によりシフトレバーとトランスミッションとの間を接続した状態を示す図である。
ケーブル操作機構は、操作部の一例であるシフトレバー装置2と、操作対象の一例であるトランスミッション3と、コントロールケーブルアッセンブリ1とを有する。
コントロールケーブルアッセンブリ1は、シフトレバー装置2とトランスミッション3との間に配索された長尺部材10を有する。長尺部材10は、シフトレバー装置2に設けられたシフトレバー2aの操作をトランスミッション3に伝達する。長尺部材10の操作部側端部10aは、シフトレバー装置2に接続される。長尺部材10の被操作部側端部10bは、トランスミッション3に接続される。被操作部側端部10bは、ボールジョイント構造20を有する。
長尺部材10において操作部側端部10aと被操作部側端部10bとの間に位置する長尺の中間部10cは、シフトレバー装置2とトランスミッション3との間に配索されて車体に固定されたアウターケーシング12と、アウターケーシング12に挿通され、操作部側に位置する一端がシフトレバー装置2に接続し、被操作部側に位置する他端がロッド10dを介してボールジョイント構造20のボール受け側部材100に接続する、インナーケーブル14とを有する。ロッド10dは、被操作部側に位置するインナーケーブル14の他端に加締め又は接着等により固定されている。アウターケーシング12とインナーケーブル14とでコントロールケーブルが構成されている。
なお、ロッド10dには、或いは、ロッド10dとインナーケーブル14との間には、インナーケーブル14から被操作部側に突出するロッド10dの長さを調整する調整機構が設けられていても良い。
ロッド10dの先端は、ボールジョイント構造20のボール受け側部材100の後方部位102に設けられた挿入孔H1(図3C、図4B、図4C参照)に挿入されて固定されている。
ボールジョイント構造20は、ボール受け側部材100と、ボール側部材30とを有する。
ボール受け側部材100は、一部材であり、より具体的には、後方部位102と前方部位104とが一体化された構造を有する(図2参照)。
後方部位102には、上述した挿入孔H1が設けられており、この挿入孔H1にロッド10dが装着されている。前方部位104には、挿入孔H1へのロッド10dの挿入方向に対し垂直に延びてボール受け側部材100を貫通している貫通孔H2(図2、図3A、図3E、図4A、図4B、図4C参照)が設けられており、この貫通孔H2にボール側部材30が装着されている。
ボール側部材30は、ロッド部30aと、ロッド部30aの一方の端部に設けられたボール部30bとを有する。ボール部30bは、貫通孔H2に嵌入されている。ロッド部30aは、ボール部30bを有する一方の端部が貫通孔H2に配置され、貫通孔H2のいずれかの開口部(例えば図3A等に示す第一開口部120)から延出する長さを有し、ボール部30bの転動に伴ってボール受け側部材100に対し旋回するよう構成されている。ロッド部30aの他方の端部は、トランスミッション3に接続されている。ロッド部30aは、例えば、揺動可能に配置された揺動レバーである。この場合、ボール側部材30のロッド部30aは、ボール受け側部材100の移動に伴って揺動する。
以上、ケーブル操作機構の全体構成について説明した。この構成において、操作部からコントロールケーブルアッセンブリ1に操作力が付与されると、インナーケーブル14が配索方向に沿って移動し、これに従ってロッド10dが軸方向に移動し、ロッド10dに固定されたボール受け側部材100が前後方向(図1紙面上の左右方向に対応)に移動することで、操作力がボールジョイント構造20に入力される。そして、ボール受け側部材100の前後方向移動がロッド部30aの揺動に変換されることにより、操作力が操作対象に出力され、操作対象が操作される。
操作力が操作部から操作対象へ伝達される際、ボールジョイント構造20においては、前後方向に移動するボール受け側部材100と揺動するロッド部30aとの間に介在するボール部30bが、転動することで貫通孔H2の内壁に対し摺動する。本実施の形態では、操作力伝達時に摺動させるようボール部30bを内側に収容する貫通孔H2は、ボール部30bを確実に保持してボール部30bの脱落を防止する保持性と、ボール部30bの外周との摩擦抵抗を抑制し、操作力伝達時のボール部30bの摺動を容易にする摺動性とを両立した構成となっている。この構成により、ボール部30bを貫通孔H2の内側に配置する際、ベアリング部材を介在させる必要がなく、ボール部30bを貫通孔H2に直接嵌合させることができる。よって、ボール受け側部材100の後方部位102と前方部位104とを一部材で構成することができる。
ボール受け側部材100は、本実施の形態では樹脂材料で形成されており、ボールジョイント構造ひいてはケーブル操作機構の軽量化に適している。ボール受け側部材100の樹脂材料は、機械的強度や操作力伝達性能等を確保するために必要な剛性を有する硬質樹脂であるが、少なくとも貫通孔H2の開口部においては、貫通孔H2へのボール部30bの圧入が可能となるように、圧入の際に一時的に開口部を拡径させる可撓性も兼備する。
以下、ボールジョイント構造20におけるボール受け側部材100、特にその貫通孔H2の構成について、詳しく説明する。
<ボール受け側部材の詳細構成>
図2〜図4は、ボール受け側部材100を示す図であり、図2は、ボール受け側部材100の外観斜視図、図3Aは、ボール受け側部材100を上方から見た図、図3Bは、ボール受け側部材100を前方から見た図、図3Cは、ボール受け側部材100を後方から見た図、図3Dは、ボール受け側部材100を側方から見た図、図3Eは、ボール受け側部材100を下方から見た図、図4Aは、A−A線断面図、図4Bは、B−B線断面図、図4Cは、B−B線断面斜視図である。
なお、図2〜図4及び以下の説明におけるボール受け側部材100の向き(例えば上下の向き)は、説明の便宜上用いるものに過ぎず、実際の製造時や使用時に異なる向きで配置可能であることは言うまでもない。
また、図2〜図4及び以下の説明においては、便宜として、一部の構成部分に関し、数字の末尾に小文字のアルファベット「a」〜「h」を書き添えた参照符号が割り当てられている。これらのアルファベット「a」〜「h」はそれぞれ、割り当てられた構成部分の位置が、軸O(図3A、図3E参照)を中心とする軸周り方向に対応していること、より具体的には一致していることを意味する。例えば、アルファベット「a」が割り当てられた構成部分はいずれも、本実施の形態では、後方部位102から最も離れた最前方の位置に配置されている。各アルファベットが割り当てられた構成部分は、アルファベットの順序で(ただし「h」の次は「a」に戻る)、軸周り方向に沿って配置されている。
ボール受け側部材100は、上述した通り、後方部位102と前方部位104とを有する。
後方部位102は、本実施の形態では、後方に開口し前方に向かって深さを有する挿入孔H1が形成された筒状体であり、後方からロッド10dを挿入可能である。
前方部位104は、上下方向に貫通する貫通孔H2が形成された筒状体である。本実施の形態では、前方部位104を構成する筒状体の外周の一部が後方部位102の先端に連結することで、ボール受け側部材100が一体となっている。
貫通孔H2は、内側にボール部30bを収容するボール収容空間を有するボール受け部110と、ボール収容空間にそれぞれ連通する第一開口部120及び第二開口部130とを有する。第二開口部130は、第一開口部120とは反対側に開口する。
[第一開口部120及び第二開口部130]
ボール受け部110にそれぞれ連通する第一開口部120及び第二開口部130は、具体的にはボール受け部110に対して互いに反対側に配置され、第一開口部120は上側に開口し、第二開口部130は下側に開口する。
本実施の形態では、第一開口部120と第二開口部130とは、詳しくは後述するが、概して互いに同じ径(最大開口径D及び最小開口径D)を有する。よって、第一開口部120及び第二開口部130のどちらからでもボール部30bをボール受け部110に導入可能である。ただし、第一開口部120及び第二開口部130のうち少なくとも一方からボール受け部110にボール部30bを導入可能であり、且つ、第一開口部120及び第二開口部130の双方がボール受け部110内にボール部30bを保持させることが可能であれば、第一開口部120と第二開口部130とは互いに同径でなくても良い。
第一開口部120においては、複数の凸縁部122b、122d、122f、122hと、複数の凹縁部124a、124c、124e、124gとが、ボール受け部110の軸Oを中心とする軸周り方向に交互に設けられている。また、第二開口部130においても、複数の凸縁部132a、132c、132e、132gと、複数の凹縁部134b、134d、134f、134hとが、ボール受け部110の軸Oを中心とする軸周り方向に交互に設けられている。
複数の凸縁部122b、122d、122f、122h、132a、132c、132e、132gはいずれも、径方向内側に突出している。複数の凹縁部124a、124c、124e、124g、134b、134d、134f、134hはいずれも、径方向外側に凹んでいる。なお、各凹縁部124a、124c、124e、124g、134b、134d、134f、134hは、それぞれの両隣に位置する一対の凸縁部の側壁が径方向内側に立ち上がっていることで、当該一対の凸縁部に対して相対的に径方向外側に凹んだ構成となっている。
第二開口部130に設けられた複数の凸縁部132a、132c、132e、132gによって形成される開口(最小開口A)の径(最小開口径D)は、ボール部30bの径よりも小さい。よって、ボール受け部110のボール収容空間内に収容されたボール部30bを確実に保持することができる。第一開口部120に設けられた複数の凸縁部122b、122d、122f、122hについても同様である。
第二開口部130に設けられた複数の凹縁部134b、134d、134f、134hによって形成される開口(最大開口A)の径(最大開口径D)は、最小開口径Dよりも大きい。第一開口部120に設けられた複数の凹縁部124a、124c、124e、124gについても同様である。
[ボール受け部110]
ボール受け部110は、内側にボール部30bを収容するボール収容空間を有する。ボール受け部110は、複数の凸条部116a、116b、116c、116d、116e、116f、116g、116hと、複数の凹溝部118a、118b、118c、118d、118e、118f、118g、118hとを有する。
複数の凸条部116a、116b、116c、116d、116e、116f、116g、116hは、ボール部30bの外周と接触し、径方向外側に凸のなる凹状の湾曲面を有する。ボール部30bが球体であることから、ボール部30bの外周との接触面積を一定程度確保するために、「径方向外側に凸のなる凹状の湾曲面」は、収容されたボール部30bの外周の球面に沿うように広がる凹球面であることが好ましい。また、収容されたボール部30bをしっかりと保持するために、凹球面により規定される球状のボール収容空間の径は、ボール部30bの径よりもわずかに小径であることが、より好ましい。
複数の凸条部116b、116d、116f、116hは、複数の凸縁部122b、122d、122f、122hにそれぞれ連続してボール受け部110の軸方向内側に延びている。また、複数の凸条部116a、116c、116e、116gは、複数の凸縁部132a、132c、132e、132gにそれぞれ連続してボール受け部110の軸方向内側に延びている。
ここで、「軸方向内側」とは、言い換えると前方部位104の厚さ方向(図4Aでは紙面上の左右方向に相当し、図4Bでは紙面上の上下方向に相当)の中央部に向かうことを意味している。以下の説明において、この中央部、つまりボール受け部110の軸方向において最も内側に位置する部分を、便宜上「軸方向最内側部」という。
複数の凹溝部118a、118c、118e、118gは、複数の凹縁部124a、124c、124e、124gにそれぞれ連続してボール受け部110の軸方向内側に延びている。複数の凹溝部118b、118d、118f、118hは、複数の凹縁部134b、134d、134f、134hにそれぞれ連続してボール受け部110の軸方向内側に延びている。
複数の凸条部116a、116c、116e、116gと、複数の凹溝部118b、118d、118f、118hとは、いずれもボール受け部110において第一開口部120側で、ボール受け部110の軸Oを中心とする軸周り方向に交互に設けられている。複数の凸条部116b、116d、116f、116hと、複数の凹溝部118a、118c、118e、118gとは、いずれもボール受け部110において第二開口部130側で、ボール受け部110の軸Oを中心とする軸周り方向に交互に設けられている。
軸周り方向において互いに同じ位置に配置されている(言い換えれば、同じアルファベットの付いた参照番号が割り当てられている)凸条部及び凹溝部は、軸方向最内側を境界に互いに連続して配置されている。例えば図4Aに示す凸条部116e及び凹溝部118eは、軸方向最内側を境界に互いに連続して配置されている。個別の説明は省略するが、その他の凸条部116a、116b、116c、116d、116f、116g、116hと、その他の凹溝部118a、118b、118c、118d、118f、118g、118hとの関係も、同様である。
例えば図4Aに示す凹溝部118eは、その両隣に位置する一対の凸条部116d、116fの側壁が径方向内側に立ち上がっていることで、当該一対の凸条部116d、116fに対して相対的に径方向外側に凹んだ構成となっている。個別の説明は省略するが、その他の凹溝部118a、118b、118c、118d、118f、118g、118hについても同様である。これにより、凹溝部118a、118b、118c、118d、118e、118f、118g、118hは、ボール受け部110に収容されたボール部30bの外周と接触することがないので、ボール受け部110とボール部30bとの間の摩擦抵抗を抑制し、摺動性を向上させることができる。
なお、凹溝部118a、118b、118c、118d、118e、118f、118g、118hでの貫通孔H2の半径は、好ましくは、第一開口部120又は第二開口部130の最大開口径Dの1/2(D/2)で均一であり、さらに好ましくは、軸方向外側に向かうにつれて大きくなり最大でD/2となる。この寸法を採ると、金型を用いたボール受け側部材100の製造を容易とすることができる。
[軸周り方向における貫通孔H2内の凹凸形状]
第一開口部120の凸縁部122b、122d、122f、122h及び第二開口部130の凹縁部134b、134d、134f、134hは、軸周り方向に対応した位置に配置されている。また、第一開口部120の凹縁部124a、124c、124e、124g及び第二開口部130の凸縁部132a、132c、132e、132gは、軸周り方向に対応した位置に設けられている。
さらに言えば、ボール受け部110の凸条部116a、116b、116c、116d、116e、116f、116g、116h及び凹溝部118a、118b、118c、118d、118e、118f、118g、118hは、軸周り方向に対応した位置に設けられている。つまり、例えば、凸条部116aは、軸O方向視で凹溝部118aと重なっており、一つの凸条部116aが対応する凹溝部118aと軸O方向視で重なるのであるが、隣接する凹溝部118aとは重ならないことが好ましい。凹溝部118aについても同様である。
言い換えると、貫通孔H2において、第一開口部120側の軸方向半部が凸形状である位置では、軸方向最内側部を境界にして、第二開口部130側の軸方向半部が凹形状となっている。そして、径方向においてその隣の位置では、第一開口部120側の軸方向半部が凹形状であり、軸方向最内側部を境界にして、第二開口部130側の軸方向半部が凸形状となっている。このような凹凸形状が、径方向に交互に配置されている。よって、径方向における凸形状の位置が、第一開口部120側と第二開口部130側とで互いにずれている。
この構成によれば、ボール部30bが凸条部116a、116b、116c、116d、116e、116f、116g、116hに圧接した状態でボール受け部110に収容されても、ボール部30bの脱落をより確実に防止することができる。ここで仮に、径方向における凸形状の位置が、第一開口部120側と第二開口部130側とで一致していることで、一対の凸形状が軸方向に対向しているとする(この構成を「比較例」という)と、対向する一対の凸形状がボール部30bから受ける押圧力が、本実施の形態のように凸形状の位置が第一開口部120側と第二開口部130側とで互いにずれている場合に比べて相対的に大きくなる。そのため、比較例の構成では、凸形状がその可撓性により潰れやすくなり、ボール部30bが脱落しやすくなる。これに対し、本実施の形態では、径方向における凸形状の位置が、第一開口部120側と第二開口部130側とで互いにずれているため、凸形状がボール部30bから受ける押圧力が相対的に小さくなり、ボール部30bの脱落が起こりにくい。ボール受け部110の凸条部は、ボール部30bを保持するための保持力とボール部30bを圧入するための押圧力、並びに材質に応じて、内側への突出の度合いを決めることができる。
<本実施の形態の作用効果>
以上説明したように、本実施の形態によれば、ボールジョイント構造20において、ボール受け側部材100は、互いに反対側からボール受け部110のボール収容空間に連通する第一開口部120及び第二開口部130を有する。第一開口部120及び第二開口部130においては、径方向内側に突出する凸縁部122b、122d、122f、122h、132a、132c、132e、132gと径方向外側に凹んだ凹縁部124a、124c、124e、124g、134b、134d、134f、134hとがボール受け部110の軸周り方向に交互に設けられている。第一開口部120の凸縁部122b、122d、122f、122hと第二開口部130の凹縁部134b、134d、134f、134hは、互いに軸周り方向に対応した位置に設けられ、第一開口部120の凹縁部124a、124c、124e、124gと第二開口部130の凸縁部132a、132c、132e、132gは、互いに軸周り方向に対応した位置に設けられている。ボール受け部110は、凸縁部132a、122b、132c、122d、132e、122f、132g、122hにそれぞれ接続してボール受け部110の軸方向内側に延びる凸条部116a、116b、116c、116d、116e、116f、116g、116hと、凹縁部124a、134b、124c、134d、124e、134f、124g、134hにそれぞれ接続してボール受け部110の軸方向内側に延びる凹溝部118a、118b、118c、118d、118e、118f、118g、118hとを有する。この構成によれば、操作部へ延びる後方部位102とボール部30bを保持する前方部位104とで構成されるボール受け側部材100が一部材で構成され、しかも拡径可能に構成されたボールジョイント構造20を提供することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明した。なお、以上の説明は本発明の好適な実施の形態の例証であり、本発明の範囲はこれに限定されない。つまり、上記装置の構成や各部分の形状についての説明は一例であり、本発明の範囲においてこれらの例に対する様々な変更や追加が可能であることは明らかである。
本発明のボールジョイント構造は、例えば操作部の操作を被操作部に伝達する操作機構等のボールジョイント構造として有用である。
1 コントロールケーブルアッセンブリ
2 シフトレバー装置(操作部)
2a シフトレバー
3 トランスミッション(操作対象)
10 長尺部材
10a 操作部側端部
10b 被操作部側端部
10c 中間部
10d ロッド
12 アウターケーシング
14 インナーケーブル(ケーブル)
20 ボールジョイント構造
30 ボール側部材
30a ロッド部
30b ボール部
100 ボール受け側部材
102 後方部位
104 前方部位
110 ボール受け部
116a、116b、116c、116d、116e、116f、116g、116h 凸条部
118a、118b、118c、118d、118e、118f、118g、118h 凹溝部
120 第一開口部
122b、122d、122f、122h 凸縁部
124a、124c、124e、124g 凹縁部
130 第二開口部
132a、132c、132e、132g 凸縁部
134b、134d、134f、134h 凹縁部
最大開口
最小開口
最大開口径
最小開口径
H1 挿入孔
H2 貫通孔

Claims (4)

  1. ロッド部の端部にボール部を備えたボール側部材と、
    内側に前記ボール部を収容するボール収容空間を有するボール受け部と、前記ボール収容空間に連通する第一開口部と、前記第一開口部とは反対側に開口して前記ボール収容空間に連通する第二開口部とを有するボール受け側部材と
    を備えたボールジョイント構造であって、
    前記第一開口部と前記第二開口部とは、径方向内側に突出する複数の凸縁部と、径方向外側に凹んだ複数の凹縁部とが、前記ボール受け部の軸周り方向に交互に設けられ、
    前記凸縁部の複数によって形成する開口は、前記ボール部の径よりも小さい径を有し、
    前記ボール受け部は、前記凸縁部にそれぞれ接続して前記ボール受け部の軸方向内側に延びる凸条部と、前記凹縁部とそれぞれ接続して前記ボール受け部の軸方向内側に延びる凹溝部とを有し、
    前記凸条部は、前記ボール部の外周と接触し、径方向外側に凸のなる凹状の湾曲面を有し、
    前記第一開口部の凸縁部と前記第二開口部の凹縁部、並びに前記第一開口部の凹縁部と前記第二開口部の凸縁部が、前記軸周り方向に対応した位置に設けられた
    ボールジョイント構造。
  2. 少なくとも前記第一開口部は、前記ロッド部が前記ボール収容空間側から延出して、前記ロッド部が前記ボール側部材に対して旋回可能な開口を有する
    請求項1に記載のボールジョイント構造。
  3. 前記ボール受け部は、前記ボール部が圧入可能な硬質樹脂で形成されている
    請求項1または2に記載のボールジョイント構造。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の前記ボールジョイント構造を用いたケーブル操作機構であって、
    操作部と、一端が前記操作部に接続し、他端がロッドを介して前記ボール受け部側部材と接続するケーブルと、前記ロッド部に接続する操作対象とを備えた
    ケーブル操作機構。
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