JP2020001798A - キャップ付き容器 - Google Patents

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【課題】使用者が容器本体を開栓している感覚をより一層得ることができるキャップ付き容器を提供する。【解決手段】キャップ付き容器1は、容器本体2と、容器本体2の口部10に装着されたキャップ3と、を備え、キャップ3は、口部10をシールする第1のシール部22aと、第1のシール部22aが口部10から離れた状態で、口部10の外側をシール可能な第2のシール部21cと、第1のシール部22aが口部10から離れ、且つ、第2のシール部21cが口部10の外側をシールしている状態で、口部10に連通するキャップ3の内側と、キャップ3の外側とに連通し、キャップ3の内外の圧力差によって気体が通過する共鳴室50と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、キャップ付き容器に関する。
従来から、下記特許文献1記載のキャップ付き容器が知られている。このキャップ付き容器は、容器本体が開栓されたことを容易に視認できるようにするために、内容物が収容される有底筒状の容器本体と、容器本体の口部に離脱可能に螺着された有頂筒状の蓋本体、及び、蓋本体に破断可能な弱化部を介して連結され、口部の係止部に対して下方から係止する分離リングを有する蓋体と、を備えている。この構成によれば、蓋体の口部に対する螺着を解除することによって弱化部を破断して分離リングを蓋本体から分離させており、弱化部が破断する際に生じる破断音や破断時の感触によって、使用者が蓋体を開栓している感覚を得ることができる。
特開2007−297097号公報
しかしながら、上記キャップ付き容器においても、容器本体を開栓している感覚をより一層高めることに対する要求があった。
本発明は、使用者が容器本体を開栓している感覚をより一層得ることができるキャップ付き容器を提供することを目的とする。
(1)本発明に係るキャップ付き容器は、容器本体と、前記容器本体の口部に装着されたキャップと、を備え、前記キャップは、前記口部をシールする第1のシール部と、前記第1のシール部が前記口部から離れた状態で、前記口部の外側をシール可能な第2のシール部と、前記第1のシール部が前記口部から離れ、且つ、前記第2のシール部が前記口部の外側をシールしている状態で、前記口部に連通する前記キャップの内側と、前記キャップの外側とに連通し、前記キャップの内外の圧力差によって気体が通過する共鳴室と、を有する、ことを特徴とする。
本発明に係るキャップ付き容器によれば、キャップを回して容器本体を開栓すると、容器本体の口部をシールしていたキャップの第1のシール部が口部から離れ、キャップの内側と口部とが連通する。キャップには、キャップの内外に連通する共鳴室が設けられており、キャップの内外の圧力差によって共鳴室を気体が通過し、共鳴音が発生する。ここで、キャップは、第1のシール部が口部から離れた状態で、口部の外側をシールする第2のシール部を有するため、開栓時におけるキャップの内外の圧力差を保持することができる。
例えば、容器本体が炭酸飲料などを収容し、また、内容物充填時に容器本体を加圧したなどの陽圧状態の場合には、開栓時にキャップの内側から外側に向かって気体が共鳴室を通過して、共鳴音が発生する。また、例えば、容器本体が減容変形したり、内容物を熱充填したり、また、内容物充填時に容器本体を減圧したなどの陰圧状態の場合には、開栓時にキャップの外側から内側に向かって気体(外気)が共鳴室を通過して、共鳴音が発生する。このため、開栓したことが聴覚的に分かる。
このように、キャップを容器本体から離脱させたとき生じる音により、容器本体を開栓している感覚をより一層高めることができる。また、このような音を通して、使用者は、キャップ付き容器の開栓、開封が初めてなされたことを強く感じ、容器本体内に収容されている内容物の新鮮さ(例えば内容物の鮮度が高い状態や鮮度が保たれた状態)を容易に認識することができる。
(2)前記キャップは、前記容器本体の口部に装着された有頂筒状の内キャップと、前記内キャップの外側に装着された有頂筒状の外キャップと、を備え、前記内キャップは、内キャップ頂壁部に前記第1のシール部を有すると共に、内キャップ周壁部に前記第2のシール部を有し、さらに、前記第1のシール部と前記第2のシール部との間において、前記内キャップと前記外キャップとの間に形成された内外キャップ空間に連通する連通孔を有し、前記外キャップは、外キャップ頂壁部に前記内外キャップ空間に連通する前記共鳴室を有すると共に、外キャップ周壁部に前記内キャップ周壁部の外側に接触し、前記内外キャップ空間をシールする第3のシール部を有しても良い。
この場合には、キャップを回して容器本体を開栓すると、容器本体の口部をシールしていた内キャップの第1のシール部が口部から離れ、内キャップの内側と口部とが連通する。内キャップには、内キャップと外キャップとの間に形成された内外キャップ空間に連通する連通孔されており、連通孔を介して内外キャップ空間と口部とが連通する。そして、外キャップには、内外キャップ空間に連通する共鳴室が設けられており、キャップの内外の圧力差によって共鳴室を気体が通過し、共鳴音が発生する。ここで、内キャップは、第1のシール部が口部から離れた状態で、口部の外側をシールする第2のシール部を有するため、開栓時におけるキャップの内外の圧力差を保持することができる。さらに、外キャップは、内キャップ周壁部の外側に接触し、内外キャップ空間をシールする第3のシール部を有するため、開栓時におけるキャップの内外の圧力差を保持することができる。
本発明に係るキャップ付き容器によれば、キャップを容器本体から離脱させたとき生じる音により、容器本体を開栓している感覚をより一層高めることができる。また、このような音を通して、使用者は、キャップ付き容器の開栓、開封が初めてなされたことを強く感じ、容器本体内に収容されている内容物の新鮮さ(例えば内容物の鮮度が高い状態や鮮度が保たれた状態)を容易に認識することができる。
本発明の一実施形態に係るキャップ付き容器の断面図である。 図1に示すキャップ付き容器の開栓時の様子を示す断面図である。
以下、本発明に係るキャップ付き容器の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態のキャップ付き容器1は、内容物が収容される有底筒状の容器本体2と、容器本体2の口部10に装着された有頂筒状のキャップ3と、を備えている。なお、内容物としては、例えば水のような発泡性のない液体や炭酸飲料のような発泡性の液体などが挙げられるが、このような液体に限定されず、ゲル状や固体状の内容物など他の形態の内容物であってもよい。また、内容物としては、特に飲料や食品のような鮮度を要求されるものが好適に挙げられる。
容器本体2及びキャップ3は、それぞれの中心軸線が共通軸上に位置された状態で配設されている。本実施形態ではこの共通軸を容器軸Oといい、容器軸Oに沿ったキャップ3側を上側、容器本体2の図示しない底部側を下側という。また、容器軸O方向から見た平面視において、容器軸Oに交差する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。
容器本体2は、底部、胴部、肩部及び口部10を有する有底筒状に形成され、例えば胴部が横断面視円形状に形成された合成樹脂製のボトルとされている。なお、容器本体2の形状は特に限定されるものではなく、例えば胴部が断面視楕円状や多角形状に形成されても良く、特定の形状に限定されるものではない。
容器本体2の合成樹脂としては、例えばポリエチレンテレフタレート樹脂(PET樹脂)が挙げられるが、この場合に限定されるものではない。さらに容器本体2は、単層の合成樹脂層から形成されていても構わないし、複数の合成樹脂層が積層された積層構造とされていても構わない。さらに、容器本体2を、弾性変形(スクイズ変形)によって内容物を注出する容器としても構わない。
容器本体2の口部10の外周面には、キャップ3が螺着される雄ネジ部11が形成されている。雄ネジ部11は、一条ネジであっても構わないし、多条ネジであっても構わない。また、口部10の雄ネジ部11よりも下側の外周面には、環状突起12が形成されている。環状突起12は、径方向外側に向かって突出すると共に、周方向の全周に亘って外周面が延びている。環状突起12の径方向外側へ向けた突出量は、雄ネジ部11と同等とされている。
キャップ3は、容器本体2の口部10に装着された有頂筒状の内キャップ20と、内キャップ20の外側に装着された有頂筒状の外キャップ30と、を備えている。内キャップ20及び外キャップ30は、それぞれの中心軸が共通し、容器軸Oと同軸上に配設されている。
内キャップ20は、容器本体2の口部10を径方向外側から囲む筒状の内キャップ周壁部21と、内キャップ周壁部21の上端開口部を閉塞する有底筒状の内キャップ頂壁部22と、内キャップ周壁部21の上端部と内キャップ頂壁部22の周縁部とを接続する環状の内キャップ接続部23と、を備えている。
内キャップ周壁部21の内周面には、容器本体2の口部10に形成された雄ネジ部11に螺着する雌ネジ部21aが形成されている。これにより、内キャップ20は、雄ネジ部11と雌ネジ部21aとの螺合によって、容器本体2の口部10に装着されている。内キャップ周壁部21の外周面には、容器軸O方向に沿って延びると共に、径方向外側に向けて突出した内キャップ外周リブ21bが、周方向に間隔をあけて複数形成されている。
内キャップ周壁部21の下端部には、破断可能な連結弱化部25を介してリング体24が連結されている。リング体24は、容器本体2の環状突起12の下側に配置され、容器本体2の口部を径方向外側から囲んでいる。リング体24の内周面には、径方向内側に向かって突出すると共に、周方向に間隔をあけて複数の突起片24aが形成されている。
突起片24aは、リング体24の内周面の下端部側から径方向内側に向かって突出していると共に、径方向内側に向かうにしたがって漸次上方に延びるように形成されている。突起片24aの上端部は、容器本体2の口部10に形成された環状突起12に対して下方から係止している。これにより、リング体24は、上方への抜け止めがされた状態で容器本体2の口部10を囲んでいる。
連結弱化部25は、リング体24の上端開口縁と内キャップ周壁部21の下端開口縁との間に形成され、リング体24と内キャップ周壁部21とを容器軸O方向に一体に連結している。連結弱化部25は、周方向に間隔をあけて複数形成されており、連結弱化部25の肉厚は内キャップ周壁部21及びリング体24の肉厚よりも小さくなっている。このため、連結弱化部25は破断されやすくなっている。
内キャップ接続部23は、内キャップ周壁部21の上端部の内周面から径方向内側に向かって延在している。内キャップ接続部23の下面は、容器本体2の口部10の上端開口縁上に載置されている。
内キャップ頂壁部22の上端部の外周面は、内キャップ接続部23の径方向内端縁に連接されている。内キャップ頂壁部22には、容器本体2の口部10をシールする第1のシール部22aが形成されている。第1のシール部22aは、有底筒状の内キャップ頂壁部22の外周面に形成されており、口部10の内周面に周方向に亘って接触している。
内キャップ周壁部21には、容器本体2の口部10の外側をシール可能な第2のシール部21cが形成されている。第2のシール部21cは、内キャップ周壁部21の雌ネジ部21aと連結弱化部25との間の内周面に形成され、容器本体2の環状突起12の外周面に周方向に亘って接触している。
容器軸O方向における第2のシール部21cのシール長さL2は、容器軸O方向における第1のシール部22aのシール長さL1よりも大きい。すなわち、キャップ3を回して容器本体2を開栓するときに、第1のシール部22aが口部10から離れても、第2のシール部21cは、口部10の外側をシール可能な構成となっている。
内キャップ20には、第1のシール部22aと第2のシール部21cとの間に連通孔26が形成されている。連通孔26は、内キャップ20の内側において、内キャップ周壁部21の内周面における内キャップ接続部23の連設位置よりも下側に開口すると共に、内キャップ20の外側において、内キャップ周壁部21の外周面及び内キャップ接続部23の上面に跨って開口している。
連通孔26は、内キャップ20の周方向に間隔をあけて複数形成されている。これら連通孔26は、内キャップ20の内側と、内キャップ20と外キャップ30との間に形成された内外キャップ空間40との間を連通させる。連通孔26は、第1のシール部22aと第2のシール部21cとの間にあるので、第1のシール部22aが口部10から離れ、且つ、第2のシール部21cが口部10の外側をシールしている状態で、内キャップ20の内側と、内外キャップ空間40とを連通させることができる。
外キャップ30は、内キャップ20を径方向外側から囲む筒状の外キャップ周壁部31と、外キャップ周壁部31の上端開口部を覆う外キャップ頂壁部32と、を備えている。外キャップ30は、内キャップ20よりも一回り大きく形成されており、内キャップ周壁部21と外キャップ周壁部31の隙間、及び、内キャップ頂壁部22と外キャップ頂壁部32との隙間が互いに連通した内外キャップ空間40が形成されている。
外キャップ周壁部31の内周面には、容器軸O方向に沿って延びると共に、径方向内側に向けて突出した外キャップ内周リブ31aが周方向に間隔をあけて複数形成されている。外キャップ内周リブ31aは、内キャップ外周リブ21bと周方向において係合している。これにより、内キャップ20は、外キャップ30と共に周方向に回転可能とされている。
外キャップ周壁部31の外キャップ内周リブ31aよりも下側の内周面には、内外キャップ空間40をシールする第3のシール部31bが形成されている。第3のシール部31bは、内キャップ周壁部21の下端部がアンダーカット嵌合する嵌合部であり、内キャップ周壁部21の外側に周方向に亘って接触している。
外キャップ頂壁部32には、キャップ3の内側と、キャップ3の外側とに連通し、キャップ3の内外の圧力差によって気体が通過する共鳴室50が形成されている。外キャップ頂壁部32は、二層構造となっており、外キャップ周壁部31の上端開口を閉塞する第1の頂壁部32aと、第1の頂壁部32aの上面に重なるように、ヒンジ部33を介して外キャップ周壁部31の上端部に連結された第2の頂壁部32bと、を備えている。
第1の頂壁部32aの下面には、容器本体2の口部10の上端開口縁上に載置された内キャップ接続部23の上面に当接する突起35が、下側に向かって形成されている。突起35は、第1の頂壁部32aの下面において周方向に隙間をあけて形成され、内キャップ接続部23との間に容器軸O方向における隙間を形成する。
第1の頂壁部32aの突起35の形成位置よりも径方向内側は、径方向内側に向かうに従って下方に窪む逆ドーム状に形成され、その中心に第1の貫通孔32a1が形成されている。第1の貫通孔32a1は、容器軸Oと同軸上に形成されている。また、第1の頂壁部32aの外周縁部には、第2の頂壁部32bが係合可能な係合突部34aが環状に形成されている。
第2の頂壁部32bは、有頂筒状に形成され、その周壁部の内周面には、第1の頂壁部32aの係合突部34aが係合可能な係合溝部34bが形成されている。第2の頂壁部32bの頂壁部は、第1の頂壁部32aの窪み形状を上下反転させた突形状を有しており、径方向内側に向かって上方に突出するドーム状に形成され、その中心に第2の貫通孔32b1が形成されている。第2の貫通孔32b1は、容器軸Oと同軸上に形成されている。
ヒンジ部33を中心に第2の頂壁部32bを回動させると、第1の頂壁部32aの係合突部34aと係合溝部34bとを係合させることができる。これにより、第1の頂壁部32aの窪み形状と、第2の頂壁部32bの突形状が合わさり、第1の頂壁部32aと第2の頂壁部32bとの間に略扁平円体状(略回転楕円体状)の共鳴室50が形成される。
第1の貫通孔32a1及び第2の貫通孔32b1を介して共鳴室50を気体が通り抜けると、共鳴室50においてカルマン渦が発生する。このカルマン渦により空気が振動し、この空気の振動が共鳴室50内で共鳴して、大きな音を発生する。このような笛の原理により、キャップ3は音を発生することができる。
次に、上記構成のキャップ付き容器1を開栓する場合について説明する。
キャップ付き容器1を開栓する場合、図1に示す状態から、容器本体2の口部10に対してキャップ3を容器軸O回りに回し、キャップ3を上方移動させる。このとき、キャップ3の突起片24aは、口部10の環状突起12に対して下方から係止しているので、キャップ3のうちリング体24は上方移動が規制されている。そのため、キャップ3が回転に伴って上方に移動すると、徐々にリング体24が容器軸O方向に離間する。これにより、連結弱化部25に応力を作用させて、連結弱化部25を破断させることができる。
その後、さらにキャップ3を回すと、図2に示すように、容器本体2の口部10をシールしていた内キャップ20の第1のシール部22aが口部10から離れ、内キャップ20の内側(第1のシール部22aよりも径方向外側)と口部10(容器本体2の内側)とが連通する。また、内キャップ20には、内キャップ20と外キャップ30との間に形成された内外キャップ空間40に連通する連通孔26されており、連通孔26を介して内外キャップ空間40と内キャップ20の内側とが連通する。
そして、外キャップ30には、内外キャップ空間40に連通する共鳴室50が設けられており、キャップ3の内外の圧力差によって共鳴室50に気体が入り、通過すると、共鳴音が発生する。ここで、内キャップ20は、第1のシール部22aが口部10から離れた状態で、口部10の外側をシールする第2のシール部21cを有するため、開栓時におけるキャップ3の内外の圧力差を保持することができる。さらに、外キャップ30は、内キャップ周壁部21の外側に接触し、内外キャップ空間40をシールする第3のシール部31bを有するため、開栓時におけるキャップ3の内外の圧力差を保持することができる。
以上説明したように、本実施形態に係るキャップ付き容器1によれば、キャップ3を回して容器本体2を開栓すると、容器本体2の口部10をシールしていたキャップ3の第1のシール部22aが口部10から離れ、キャップ3の内側と口部10とが連通する。キャップ3には、キャップ3の内外に連通する共鳴室50が設けられており、キャップ3の内外の圧力差によって共鳴室50を気体が通過し、共鳴音が発生する。ここで、キャップ3は、第1のシール部22aが口部10から離れた状態で、口部10の外側をシールする第2のシール部21cを有するため、開栓時におけるキャップ3の内外の圧力差を保持することができる。
例えば、容器本体2が炭酸飲料などを収容し、また、内容物充填時に容器本体2を加圧したなどの陽圧状態の場合には、開栓時にキャップ3の内側から外側に向かって気体が共鳴室50を通過して、共鳴音が発生する(図2に示す矢印参照)。また、例えば、容器本体2が減容変形したり、内容物を熱充填したり、また、内容物充填時に容器本体を減圧したなどの陰圧状態の場合には、開栓時にキャップ3の外側から内側に向かって気体(外気)が共鳴室50を通過して、共鳴音が発生する(図2に示す矢印と反対方向)。このため、使用者は、連結弱化部25の破断の有無に基づく視覚的なものだけでなく、開栓したことが聴覚的に分かる。
このように、キャップ3を容器本体2から離脱させたとき生じる音により、容器本体2を開栓している感覚をより一層高めることができる。また、このような音を通して、使用者は、キャップ付き容器1の開栓、開封が初めてなされたことを強く感じ、容器本体2内に収容されている内容物の新鮮さ(例えば内容物の鮮度が高い状態や鮮度が保たれた状態)を容易に認識することができる。
なお、本発明の技術的範囲は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、キャップ3の内キャップ20と外キャップ30が一体構造であってもよい。例えば、内キャップ20の内キャップ頂壁部22(第1のシール部22a)のみを部品化し、外キャップ30の外キャップ頂壁部32の下面に取り付ければ、内キャップ周壁部21と外キャップ周壁部31とを一体化(共通化)した一体構造とすることができる。
また、例えば、上記実施形態では、第1のシール部22aが、口部10の内周面をシールする形態について説明したが、口部10の上端面(上端開口縁)がシールされていてもよい。例えば、内キャップ接続部23が第1のシール部であっても、上記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
また、例えば、容器本体2の開栓時、外気を吸い込んで音を発生させるために、容器本体2を強制的に押し込んだ減容変形状態(例えば、容器軸O方向への収縮変形及び径方向内側への陥没変形の少なくともいずれか一方)でキャップ3を装着し、容器本体2を密封(キャッピング)してもよい。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
1 キャップ付き容器
2 容器本体
3 キャップ
10 口部
20 内キャップ
21 内キャップ周壁部
21c 第2のシール部
22 内キャップ頂壁部
22a 第1のシール部
26 連通孔
30 外キャップ
31 外キャップ周壁部
31b 第3のシール部
32 外キャップ頂壁部
32a 第1の頂壁部
32a1 第1の貫通孔
32b 第2の頂壁部
32b1 第2の貫通孔
40 内外キャップ空間
50 共鳴室
O 容器軸

Claims (2)

  1. 容器本体と、
    前記容器本体の口部に装着されたキャップと、を備え、
    前記キャップは、
    前記口部をシールする第1のシール部と、
    前記第1のシール部が前記口部から離れた状態で、前記口部の外側をシール可能な第2のシール部と、
    前記第1のシール部が前記口部から離れ、且つ、前記第2のシール部が前記口部の外側をシールしている状態で、前記口部に連通する前記キャップの内側と、前記キャップの外側とに連通し、前記キャップの内外の圧力差によって気体が通過する共鳴室と、を有する、ことを特徴とするキャップ付き容器。
  2. 前記キャップは、
    前記容器本体の口部に装着された有頂筒状の内キャップと、
    前記内キャップの外側に装着された有頂筒状の外キャップと、を備え、
    前記内キャップは、内キャップ頂壁部に前記第1のシール部を有すると共に、内キャップ周壁部に前記第2のシール部を有し、さらに、前記第1のシール部と前記第2のシール部との間において、前記内キャップと前記外キャップとの間に形成された内外キャップ空間に連通する連通孔を有し、
    前記外キャップは、外キャップ頂壁部に前記内外キャップ空間に連通する前記共鳴室を有すると共に、外キャップ周壁部に前記内キャップ周壁部の外側に接触し、前記内外キャップ空間をシールする第3のシール部を有する、ことを特徴とする請求項1に記載のキャップ付き容器。
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