JP2020001323A - 積層シート - Google Patents
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Abstract
【課題】切込みにより複数の剥離部が形成された表面シートが粘着剤層により基材シートに積層一体化された積層シートであって、切断加工時の切断刃の粘着剤による汚れ、更には切断された積層シートへの粘着剤の付着による汚れの問題を解消乃至軽減した積層シートを提供する。【解決手段】基材シート1と、基材シート1に対して付着剤層を介して貼合された表面シート3とを有し、表面シート3には、切込み4により複数の剥離部5Aが設けられている積層シート10Aにおいて、剥離部5Aと基材シート1との間の付着剤層は粘着剤層2であり、剥離部5A以外の残置部5Bと基材シート1との間の付着剤層の少なくとも一部は接着剤層7である積層シート10A。【選択図】図1
Description
本発明は、シール型熱転写受像シートとして好適な積層シートに関する。
感熱溶融転写方式、感熱昇華転写方式といった熱転写記録法は、パーソナルコンピュータ用プリンタやビデオプリンタ等として広く普及している。特に感熱昇華転写方式は、銀塩写真に匹敵する優れた濃度階調表現性を有することから、電子カメラやビデオカメラで撮影した人物写真等のプリントにも適用されている。
熱転写記録法により画像を形成した熱転写受像シートの用途は多岐にわたり、代表的な例としては、印刷の校正刷り、画像の出力、CAD/CAMなどによる設計やデザインの出力、CTスキャンや内視鏡カメラなどの各種医療用分析機器、測定器などの出力の記録用途、インスタント写真の代替、身分証明書やIDカード、クレジットカードその他カード類への顔写真などの出力、更に遊園地、ゲームセンター、博物館、水族館などのアミューズメント施設における合成写真、記念写真などがある。
このような用途の多様化に伴い、画像形成後、任意の貼着対象物に貼り付けることができるシール型熱転写受像シートも提供されている。例えば、画像を形成する受容層と基材層よりなる表面シートが粘着剤層を介して離型性の基材シートに貼合されたシール型熱転写受像シートは、受容層に画像を転写した後、剥離部で剥離し、任意の対象物に粘着剤層で貼り付けることができる。
図5は、従来のシール型熱転写受像シートを示す断面図であり、このシール型熱転写受像シートは、表面が離型処理された基材シート1上に、受容層3Aと基材層3Bからなる表面シート3が粘着剤層2を介して積層一体化され、表面シート3側から基材シート1の表面に達する厚み方向の切込み(「ハーフカット」とも呼称される。)4により剥離部5Aと残置部5Bとに分割されている(図5(a))。このようなシール型熱転写受像シートであれば、表面シート3の受容層3Aに画像を転写した後、剥離部5Aを剥し取って(図5(b))、貼着対象物6に印画シールとして貼着することができる(図5(c))。
なお、図5のシール型熱転写受像シートは、粘着剤層2の基材シート1側に図示しない離型層を設け、粘着剤層2と基材シート1との間で剥離部5が剥れるように構成されたものであるが、離型層を粘着剤層2の表面シート3側に設け、表面シート3と粘着剤層2との間で剥離部が剥れるように構成されたものもある。このようなものは、剥し取った剥離部に粘着性はなく、貼着しない用途に用いられる。
なお、図5のシール型熱転写受像シートは、粘着剤層2の基材シート1側に図示しない離型層を設け、粘着剤層2と基材シート1との間で剥離部5が剥れるように構成されたものであるが、離型層を粘着剤層2の表面シート3側に設け、表面シート3と粘着剤層2との間で剥離部が剥れるように構成されたものもある。このようなものは、剥し取った剥離部に粘着性はなく、貼着しない用途に用いられる。
上記のシール型熱転写受像シートの製造方法及び使用方法を図6〜9を用いて説明する。
図6に示すように、基材シート上に粘着剤層を介して表面シートを貼合した積層シート原反11を送り出し、型抜き機12で切込みを入れて、図7に示すように複数の剥離部5Aを縦横に並列配置にて形成して剥離部5Aと残置部5Bとに分画し、その後裁断機13で積層シート原反11の送り出し方向Xに平行に、図7の一点鎖線L1で示す剥離部5A同士の間の位置で切断し、得られた帯状の積層シートをガイドロール14を経て巻取機16で巻き取ってシール型熱転写受像シートの回巻体とする。
なお、図6のように、型抜き機12で切込みを入れた後裁断機13で切断する方法とは逆に、裁断機で切断した後型抜き機で切込みを入れて回巻体とする場合もある。また、裁断機による切断と、型抜き機による型抜きとを別工程で行う方法もある。
図6に示すように、基材シート上に粘着剤層を介して表面シートを貼合した積層シート原反11を送り出し、型抜き機12で切込みを入れて、図7に示すように複数の剥離部5Aを縦横に並列配置にて形成して剥離部5Aと残置部5Bとに分画し、その後裁断機13で積層シート原反11の送り出し方向Xに平行に、図7の一点鎖線L1で示す剥離部5A同士の間の位置で切断し、得られた帯状の積層シートをガイドロール14を経て巻取機16で巻き取ってシール型熱転写受像シートの回巻体とする。
なお、図6のように、型抜き機12で切込みを入れた後裁断機13で切断する方法とは逆に、裁断機で切断した後型抜き機で切込みを入れて回巻体とする場合もある。また、裁断機による切断と、型抜き機による型抜きとを別工程で行う方法もある。
図8に示すように、シール型熱転写受像シートの回巻体17を熱転写プリンタ(図示せず)内にセットしてシール型熱転写受像シート18を送り出し、プリンタ内で熱転写印画した後、プリンタ内のカッターにより図8の一点鎖線L2で示す剥離部5A同士の間の位置で所定の長さに切断して図9に示す印画シール20を得る。
従来のシール型熱転写受像シートにあっては、積層シート原反11の切断時に、裁断機13の切断刃が積層シート原反11の粘着剤層を通過するために、刃先に粘着剤が付着、蓄積することで、刃の切れ味が悪くなったり、著しい場合には切断不可能になったりする場合がある。また、粘着剤が付着した切断刃で切断することで、シート切断面にも粘着剤が付着して製品品質が低下するおそれもある。
そのため、このような不具合が生じる都度或いは定期的に製造ラインを止めて、切断刃を清掃するか或いは切断刃を交換する必要がある。
同様に、プリンタ内でのカッターによる切断時にも、プリンタ内カッターへの粘着剤の付着、蓄積による切断不良、更には得られる印画シールの汚れの問題が発生する。
そのため、このような不具合が生じる都度或いは定期的に製造ラインを止めて、切断刃を清掃するか或いは切断刃を交換する必要がある。
同様に、プリンタ内でのカッターによる切断時にも、プリンタ内カッターへの粘着剤の付着、蓄積による切断不良、更には得られる印画シールの汚れの問題が発生する。
従来、このような切断刃への粘着剤の付着、蓄積を防止する方法として、特許文献1には、切断に先立ち、切断部における粘着剤層を表面シートと共に取り去り、基材シートを表出させることで、切断刃が粘着剤と接触しないようにする方法が提案されている。
しかし、この方法では、シートの四周辺縁部に不要な基材シート表出部が形成される上に、シート表面側には、基材シート表出部と表面シート部とでわずかながら段差が形成され、この段差部分からの表面シートの剥離という問題も起こり得る。
しかし、この方法では、シートの四周辺縁部に不要な基材シート表出部が形成される上に、シート表面側には、基材シート表出部と表面シート部とでわずかながら段差が形成され、この段差部分からの表面シートの剥離という問題も起こり得る。
また、特許文献2には、粘着剤層をシート全面に設けず、印画方向辺端部、印画方向垂直辺端部、シートカット部を、粘着剤を塗工しない部分、或いは既に形成済の粘着層を粘着力減少剤で非粘着部とすることで、粘着剤付着の問題を解決する方法が提案されている。しかし、このように、剥離部周囲の切断部を非粘着部とすると、この非粘着部で基材シートと表面シートとが剥離し易くなり、本来残置部となるべき部分も剥離してしまうおそれがある。
特許文献1,2のいずれの積層シートであっても、図8に示すようにプリンタ内等に積層シートの回巻体17をセットして送り出して使用する際に、送り出し先端部や側辺縁部で基材シートと表面シートとが剥離することで、ジャミング(紙詰まり)を引き起こすおそれがある。
本発明は、切込みにより複数の剥離部が形成された表面シートが粘着剤層により基材シートに積層一体化された積層シートであって、剥離部の剥離性、残置部の非剥離性を確保した上で、切断加工時の切断刃の粘着剤による汚れ、更には切断された積層シートへの粘着剤の付着による汚れの問題を解消乃至軽減した積層シートを提供することを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、積層シートの切断部を、粘着剤層ではなく、接着剤層で基材シートと表面シートとを接着することで、残置部の剥離の問題を引き起こすことなく、粘着剤による切断刃の汚れ、更には切断されたシートの汚れを防止することができることを見出した。
即ち、本発明は以下を要旨とする。
即ち、本発明は以下を要旨とする。
[1] 基材シートと、該基材シートに対して付着剤層を介して貼合された表面シートとを有し、該表面シートには、厚み方向の切込みにより複数の剥離部が設けられている積層シートにおいて、該剥離部と該基材シートとの間の前記付着剤層は粘着剤層であり、該剥離部以外の残置部と該基材シートとの間の前記付着剤層の少なくとも一部は接着剤層であることを特徴とする積層シート。
[2] 前記残置部は、前記基材シートの一辺と平行方向に延在する第1の残置部と、該第1の残置部と直交方向に延在する第2の残置部とを有することを特徴とする[1]に記載の積層シート。
[3] 前記接着剤層は、前記第1及び第2の残置部のうちの一方において、連続して延在していることを特徴とする[2]に記載の積層シート。
[4] 前記接着剤層は、前記第1及び第2の残置部の双方において、連続して延在していることを特徴とする[2]に記載の積層シート。
[5] 前記残置部の全体が前記接着剤層を介して前記基材シートに貼合されていることを特徴とする[1]又は[2]に記載の積層シート。
[6] 前記残置部のうち、前記剥離部の周囲の部分は前記粘着剤層を介して前記基材シートに貼合されており、前記残置部のうち該剥離部の周囲以外の部分は前記接着剤層を介して前記基材シートに貼合されていることを特徴とする[1]又は[2]に記載の積層シート。
[7] 前記表面シートとして、少なくとも受容層と基材層とを有する熱転写受像シートを設けたシール型熱転写受像シートであることを特徴とする[1]乃至[6]のいずれかに記載の積層シート。
[8] [1]乃至[7]のいずれかに記載の積層シートを回巻してなる積層シート回巻体。
[9] [1]乃至[7]のいずれかに記載の積層シートにおける前記接着剤層が存在する前記残置部において、前記積層シートを切断する工程を備える積層シートの加工方法。
[10] 連続的に送り出される[1]乃至[7]のいずれかに記載の積層シートを、前記接着剤層が存在する前記残置部において、該送り出し方向に切断する切断工程と、切断された積層シートを回巻する回巻工程とを備える積層シート回巻体の製造方法。
[11] [8]に記載の積層シート回巻体から積層シートを送り出す送り出し工程と、送り出された積層シートを該送り出し方向と交叉方向に前記接着剤層が存在する前記残置部において切断する切断工程とを有する枚葉の積層シートの製造方法。
本発明によれば、切込みにより複数の剥離部が形成された表面シートが粘着剤層により基材シートに積層一体化された積層シートにおいて、切断加工時に切断刃で切断する残置部の少なくとも一部を、粘着剤層ではなく接着剤層で表面シートと基材シートとを接着することで、切断刃が粘着剤に接触することが防止乃至低減され、粘着剤による切断刃の汚れ、更には切断された積層シートへの粘着剤付着による汚れの問題を解消乃至は軽減することができる。
このため、積層シート原反の切断加工時の切断刃への粘着剤の付着、堆積を防止して、切断刃のメンテナンス頻度を低減し、長期間安定に連続加工を行って、商品価値の高い積層シートを得ることが可能となる。
また、プリンタ内カッターで積層シートを切断する際も、プリンタ内カッターの粘着剤による汚れ、更には印画シールへの粘着剤付着による汚れを防止して、プリンタのメンテナンス頻度を低減すると共に、得られる印画シールの品質を高めることができる。
このため、積層シート原反の切断加工時の切断刃への粘着剤の付着、堆積を防止して、切断刃のメンテナンス頻度を低減し、長期間安定に連続加工を行って、商品価値の高い積層シートを得ることが可能となる。
また、プリンタ内カッターで積層シートを切断する際も、プリンタ内カッターの粘着剤による汚れ、更には印画シールへの粘着剤付着による汚れを防止して、プリンタのメンテナンス頻度を低減すると共に、得られる印画シールの品質を高めることができる。
しかも、本発明の積層シートでは、残置部の表面シートは、非粘着部とはされておらず、接着剤層又は粘着剤層で基材シートと一体化されているため、不必要な箇所での残置部の剥離が防止され、プリンタ内でも円滑に送り出すことができる。
以下に、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
本発明の積層シートは、基材シートと、該基材シートに対して付着剤層を介して貼合された表面シートとを有し、該表面シートには、厚み方向の切込みにより複数の剥離部が設けられている積層シートにおいて、該剥離部と該基材シートとの間の前記付着剤層は粘着剤層であり、該剥離部以外の残置部と該基材シートとの間の前記付着剤層の少なくとも一部は接着剤層であることを特徴とする。
なお、本発明において、接着剤は、適用箇所に塗布した後、加熱、乾燥、冷却、化学反応等により固化する性質を有するものであり、粘着剤とは、塗布後も粘性を示し、「濡れた状態」を保つものである。粘着剤と接着剤とでは同一の化合物が用いられる場合もあるが、共存する他の成分等により、接着剤と粘着剤とでは異なる性質を示す。一般的には、接着剤で接着した場合、一旦引き剥がすと再度接着することはできず、一方、粘着剤は貼り付け、剥離を繰り返すことができる。
なお、本発明において、接着剤は、適用箇所に塗布した後、加熱、乾燥、冷却、化学反応等により固化する性質を有するものであり、粘着剤とは、塗布後も粘性を示し、「濡れた状態」を保つものである。粘着剤と接着剤とでは同一の化合物が用いられる場合もあるが、共存する他の成分等により、接着剤と粘着剤とでは異なる性質を示す。一般的には、接着剤で接着した場合、一旦引き剥がすと再度接着することはできず、一方、粘着剤は貼り付け、剥離を繰り返すことができる。
このような本発明の積層シートでは、積層シートを切断する残置部における付着剤層の一部又は全部が接着剤層とされているため、切断時に切断刃が粘着剤と全く接触しない、或いは、粘着剤と接触する切断刃領域が従来の積層シートよりも少なくなるため、切断刃が粘着剤により汚れにくくなる。即ち、接着剤層の接着剤は、粘着剤のように粘着性を有さず、乾燥や化学反応等で固化しているため、接着剤層形成部を切断刃で切断しても切断刃に接着剤が付着することはない。このため、切断部の付着剤層がすべて接着剤層の場合は、粘着剤による切断刃の汚れは完全に防止される。また、切断部の付着剤層の一部が接着剤層の場合であっても、切断刃が接触する粘着剤層領域が少なくなることで、粘着剤による切断刃の汚れは防止される。例えば、切断刃が接着剤層と粘着剤層とを交互に通過する場合には、粘着剤層で切断刃に付着した粘着剤が接着剤層通過時に一部除去される場合もあり、粘着剤による汚れは軽減される。
また、本発明の積層シートでは、基材シートと表面シートとは、粘着剤層又は接着剤層で一体化され、非粘着部が存在しないことで、不要部分での残置部の剥離の問題もない。また、粘着剤層と接着剤層を同厚さとすることで、表面シート表面は面一となり、段差が形成されることもない。このようなことからも、不要部分での残置部の剥離の問題は解消される。特に粘着剤層では、剥離し易い積層シートの側辺縁部に接着剤層を形成することで、プリンタ内での残置部の剥離によるジャミングのリスクを低減することができる。
なお、一般的に、粘着剤よりも接着剤の方が安価であることから、従来の積層シートの粘着剤層の一部を接着剤層とする本発明の積層シートによれば、積層シートの材料コストを低減することもできる。
また、後述のように、粘着剤層形成箇所には離型層が必要となるが、粘着剤層の一部を接着剤層とすることで、粘着剤層に対応する離型層を削減できることからもコストの低減を図ることができる。
なお、一般的に、粘着剤よりも接着剤の方が安価であることから、従来の積層シートの粘着剤層の一部を接着剤層とする本発明の積層シートによれば、積層シートの材料コストを低減することもできる。
また、後述のように、粘着剤層形成箇所には離型層が必要となるが、粘着剤層の一部を接着剤層とすることで、粘着剤層に対応する離型層を削減できることからもコストの低減を図ることができる。
本発明の積層シートは、粘着剤層形成時にパターン印刷等で粘着剤層と接着剤層とを形成すること以外は、前述の従来の積層シートの製造方法と同様に製造することができ、その使用形態についても前述の従来の積層シートと同様である。
以下に、本発明の積層シートの実施の形態の一例を示す図1〜4を参照して、本発明における粘着剤層と接着剤層の配置形態について説明するが、本発明の積層シートは何ら図1〜4に示すものに限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々変更して実施することができる。例えば、図1〜4において、切込み4により形成された剥離部5Aは略長方形状であるが、剥離部の形状はこのような形状に限定されず、正方形、三角形、五角形以上の多角形、円形、楕円形、星形等の異形形状であってもよい。
また、接着剤層の形成形態についても、図1,2に示すストライプ状、図3,4に示す井桁状に何ら限定されず、例えば、接着剤層は、積層シートの両側辺縁部にのみ形成されてもよい。
また、図1〜4では、隣接する剥離部5A間に残置部5Bが形成されているが、図10に示すように、残置部5Bは、複数の剥離部5Aが縦横に形成された剥離部集合部の四周縁部にのみ存在し、切込み4で分割された剥離部5A同士の間に残置部が存在しない積層シート1Eであってもよい。
また、接着剤層の形成形態についても、図1,2に示すストライプ状、図3,4に示す井桁状に何ら限定されず、例えば、接着剤層は、積層シートの両側辺縁部にのみ形成されてもよい。
また、図1〜4では、隣接する剥離部5A間に残置部5Bが形成されているが、図10に示すように、残置部5Bは、複数の剥離部5Aが縦横に形成された剥離部集合部の四周縁部にのみ存在し、切込み4で分割された剥離部5A同士の間に残置部が存在しない積層シート1Eであってもよい。
切断刃と粘着剤との接触を完全に防止する観点からは、接着剤層は図3,4のように井桁状に設けることが好ましい。また、接着剤と粘着剤のパターン印刷で接着剤層と粘着剤層とを容易に形成できる観点からは、図1,2のようなストライプ状、特に図1に示す縦ストライプ状であることが好ましい。
図1〜4は本発明の積層シートの実施の形態の一例を示す図であって、図1(a)は断面図(図1(b)のB−B線に沿う断面図)、図1(b)及び図2〜4は平面図である。
図1〜4に示す積層シート10A,10B,10C,10Dは、いずれも基材シート1と表面シート3とを粘着剤層2又は接着剤層3で積層一体化したものであり、表面シート3は、厚み方向に粘着剤層2から基材シート1の表面上に達する切込み(ハーフカット)4により剥離部5Aと残置部5Bとに分割されている。本実施の形態では、略長方形状の剥離部5AがMD(Machine Direction)方向(X)及びTD(Transverse Direction)方向(Y)にそれぞれ複数並列配置で形成されており、これにより、積層シートのMD方向に延在する第1の残置部と積層シートのTD方向に延在する第2の残置部とが形成されている。
なお、図1(b)及び図2〜4において、ドットを付した部分は、粘着剤層形成部を示し、その他の部分は接着剤層形成部を示す。また、図2〜4において、図1(b)の切込み4、剥離部5A及び残置部5Bに相当する部分の符号表示は省略してある。
また、図1〜4は、本発明の積層シートをシール型熱転写受像シートに適用した実施形態を示し、図1(b)及び図2〜4において、L1は、積層シート原反の切断ライン(図7のL1に相当する切断ライン)を示し、L2は、プリンタ内でのカッターによる切断ライン(図8のL2に相当する切断ライン)を示す。Xは積層シート原反の流れ方向(=送り方向、以下「MD方向」と称す。)を示し、YはこのMD方向に直交する方向(以下「TD方向」と称す。)を示す。
また、図1〜4は、本発明の積層シートをシール型熱転写受像シートに適用した実施形態を示し、図1(b)及び図2〜4において、L1は、積層シート原反の切断ライン(図7のL1に相当する切断ライン)を示し、L2は、プリンタ内でのカッターによる切断ライン(図8のL2に相当する切断ライン)を示す。Xは積層シート原反の流れ方向(=送り方向、以下「MD方向」と称す。)を示し、YはこのMD方向に直交する方向(以下「TD方向」と称す。)を示す。
図1の積層シート10Aは、MD方向に延在する第1の残置部に連続して接着剤層を形成した例を示すものであり、剥離部5AのMD方向の配列位置に帯状の粘着剤層を設け、帯状の粘着剤層同士の間とMD方向の両辺縁部に帯状の接着剤層を設け、TD方向に帯状の粘着剤層と帯状の接着剤層とが交互に位置するように形成したものである。
この積層シート10Aでは、切断ラインL1での切断時に切断刃が接着剤層のみを通過し、粘着剤と接触することはなく、粘着剤による切断刃の汚れは完全に防止される。
また、切断ラインL2での切断時には、カッターが粘着剤層と接着剤層とを交互に通過することで、粘着剤による汚れは粘着剤層のみを通過する場合に比べて格段に改善される。
また、積層シートの両辺縁部は接着剤層で基材シートと表面シートとが接着されていることから、プリンタ内での残置部の剥離によるジャミングのリスクは低減される。
このようなMD方向ストライプ(縦ストライプ)状の粘着剤層と接着剤層は、例えば、MD方向に送行する基材シートに対してTD方向にパターン化されたグラビア版にてTD方向に交互に粘着剤層と接着剤層とを塗り分けることで容易に形成することができる。
また、切断ラインL2での切断時には、カッターが粘着剤層と接着剤層とを交互に通過することで、粘着剤による汚れは粘着剤層のみを通過する場合に比べて格段に改善される。
また、積層シートの両辺縁部は接着剤層で基材シートと表面シートとが接着されていることから、プリンタ内での残置部の剥離によるジャミングのリスクは低減される。
このようなMD方向ストライプ(縦ストライプ)状の粘着剤層と接着剤層は、例えば、MD方向に送行する基材シートに対してTD方向にパターン化されたグラビア版にてTD方向に交互に粘着剤層と接着剤層とを塗り分けることで容易に形成することができる。
図2の積層シート10Bは、TD方向に延在する第2の残置部に連続して接着剤層を形成した例を示すものであり、剥離部5AのTD方向の配列位置に帯状の粘着剤層を設け、帯状の粘着剤層同士の間に帯状の接着剤層を設け、MD方向に帯状の粘着剤層と帯状の接着剤層とが交互に位置するように形成したものである。
この積層シート10Bでは、切断ラインL1での切断時に切断刃が粘着剤層と接着剤層とを交互に通過することで、粘着剤による汚れは粘着剤層のみを通過する場合に比べて格段に改善される。
また、切断ラインL2での切断時には、カッターが接着剤層のみを通過し、粘着剤と接触することはなく、粘着剤による切断刃の汚れは完全に防止される。
また、積層シートの先端部は接着剤層で基材シートと表面シートとが接着されていることから、プリンタ内での残置部の剥離によるジャミングのリスクは低減される。
このようなTD方向ストライプ(横ストライプ)状の粘着剤層と接着剤層は、例えば、MD方向に送行する基材シートに対して、MD方向にパターン化されたグラビア版を用いて粘着剤層と接着剤層を交互にパターン印刷することで容易に形成することができる。
また、切断ラインL2での切断時には、カッターが接着剤層のみを通過し、粘着剤と接触することはなく、粘着剤による切断刃の汚れは完全に防止される。
また、積層シートの先端部は接着剤層で基材シートと表面シートとが接着されていることから、プリンタ内での残置部の剥離によるジャミングのリスクは低減される。
このようなTD方向ストライプ(横ストライプ)状の粘着剤層と接着剤層は、例えば、MD方向に送行する基材シートに対して、MD方向にパターン化されたグラビア版を用いて粘着剤層と接着剤層を交互にパターン印刷することで容易に形成することができる。
図3,4の積層シート10C,10Dは、MD方向に延在する第1の残置部と、TD方向に延在する第2の残置部の双方に接着剤層を形成した例を示すものであり、図3の積層シート10Cは、剥離部5A形成部にのみ剥離部5Aとほぼ同形状、同寸法の粘着剤層を設け、それ以外の残置部5Bは接着剤層としたものである。図4の積層シート10Dは、剥離部5A形成部よりわずかに大きく、剥離部5Aと相似形の粘着剤層を設け、それ以外の残置部5Bは接着剤層としたものである。
即ち、積層シート10Cのように、粘着剤層は剥離部5Aのみに存在すればよく、その他の残置部5Bは接着剤層であっても、剥離性シートとしての機能を十分に発揮することができるが、粘着剤層と接着剤層の形成時のわずかな寸法誤差により、剥離部5Aに接着剤層がはみ出して、剥離部5Aの剥離性が損なわれる可能性がある。このため、例えば、隣接する剥離部5A同士の間隔が4〜5cm程度の場合において、粘着剤層を剥離部5Aよりわずかに大きく、具体的には図4に示される剥離部5Aの外周に対する粘着剤層の外周のはみ出し寸法W1が2mm以下の範囲で粘着剤層を剥離部よりも大きくして、このような誤差による問題を防止することも好ましい。
即ち、積層シート10Cのように、粘着剤層は剥離部5Aのみに存在すればよく、その他の残置部5Bは接着剤層であっても、剥離性シートとしての機能を十分に発揮することができるが、粘着剤層と接着剤層の形成時のわずかな寸法誤差により、剥離部5Aに接着剤層がはみ出して、剥離部5Aの剥離性が損なわれる可能性がある。このため、例えば、隣接する剥離部5A同士の間隔が4〜5cm程度の場合において、粘着剤層を剥離部5Aよりわずかに大きく、具体的には図4に示される剥離部5Aの外周に対する粘着剤層の外周のはみ出し寸法W1が2mm以下の範囲で粘着剤層を剥離部よりも大きくして、このような誤差による問題を防止することも好ましい。
これら積層シート10C,10Dでは、いずれも窓部を粘着剤層とした井桁状の接着剤層が形成されている。
このような積層シート10C,10Dでは、切断ラインL1での切断時にも切断ラインL2での切断時にも切断刃及びカッターは接着剤層のみを通過し、粘着剤と接触することはなく、粘着剤による切断刃の汚れは完全に防止される。
また、積層シートの両辺縁部及び先端部は接着剤層で基材シートと表面シートとが接着されていることから、プリンタ内での残置部の剥離によるジャミングのリスクは大幅に低減される。
このような井桁状の接着剤層とその窓部を埋める粘着剤層についても、グラビア版をパターン化することで、前述の縦ストライプや横ストライプと同様に容易に形成することができる。
このような積層シート10C,10Dでは、切断ラインL1での切断時にも切断ラインL2での切断時にも切断刃及びカッターは接着剤層のみを通過し、粘着剤と接触することはなく、粘着剤による切断刃の汚れは完全に防止される。
また、積層シートの両辺縁部及び先端部は接着剤層で基材シートと表面シートとが接着されていることから、プリンタ内での残置部の剥離によるジャミングのリスクは大幅に低減される。
このような井桁状の接着剤層とその窓部を埋める粘着剤層についても、グラビア版をパターン化することで、前述の縦ストライプや横ストライプと同様に容易に形成することができる。
以下、本発明の積層シートを特にシール型熱転写受像シートに適用した場合の各部の構成材料について説明する。
[基材シート]
基材シートは、基材シート本体の表面(粘着剤層形成面)に離型層を形成したものが好ましく、基材シート本体の離型層と反対側の面に裏面層をさらに備えてもよい。なお、基材シート本体が離型性に優れる場合には、離型層を設けなくてもよい。
なお、前述の通り、基材シートと粘着剤層との間ではなく、表面シートと粘着剤層との間で剥離部を剥離するタイプの積層シートにあっては、離型層を基材シート側ではなく表面シート側に設けることが好ましい。
基材シートは、基材シート本体の表面(粘着剤層形成面)に離型層を形成したものが好ましく、基材シート本体の離型層と反対側の面に裏面層をさらに備えてもよい。なお、基材シート本体が離型性に優れる場合には、離型層を設けなくてもよい。
なお、前述の通り、基材シートと粘着剤層との間ではなく、表面シートと粘着剤層との間で剥離部を剥離するタイプの積層シートにあっては、離型層を基材シート側ではなく表面シート側に設けることが好ましい。
<基材シート本体>
基材シートを構成する基材シート本体の材料は、特に限定されず、従来公知の材料を適宜選択して用いることができる。基材シート本体としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等の耐熱性の高いポリエステル、ポリプロピレン、ポリカーボネート、酢酸セルロース、ポリエチレン誘導体、ポリアミド、ポリメチルペンテン等のプラスチックの延伸または未延伸フィルムや、上質紙、コート紙、アート紙、キャストコート紙、板紙、エマルジョン含浸紙、合成ゴムラテックス含浸紙、合成樹脂内添紙、セルロース繊維紙等を挙げることができる。
基材シートを構成する基材シート本体の材料は、特に限定されず、従来公知の材料を適宜選択して用いることができる。基材シート本体としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等の耐熱性の高いポリエステル、ポリプロピレン、ポリカーボネート、酢酸セルロース、ポリエチレン誘導体、ポリアミド、ポリメチルペンテン等のプラスチックの延伸または未延伸フィルムや、上質紙、コート紙、アート紙、キャストコート紙、板紙、エマルジョン含浸紙、合成ゴムラテックス含浸紙、合成樹脂内添紙、セルロース繊維紙等を挙げることができる。
また、基材シート本体として、内部にミクロボイドを有するシートを用いることもできる。内部にミクロボイドを有するシートの一例としては、内部にミクロボイドを有するポリオレフィン系樹脂シートを挙げることができる。該ポリオレフィン系樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリイソブテン、ポリイソブチレン、ポリブタジエン、ポリイソプレン等を挙げることができる。
ポリオレフィン系樹脂シートの内部にミクロボイド(微細空孔)を生じさせる方法としては、以下の(1),(2)が挙げられる。
(1) ポリマー中に無機微粒子を混練し、そのコンパウンドを延伸するときに無機微粒子を核としてミクロボイドを生じさせる方法。
(2) 主体とする樹脂に対して非相溶なポリマー(一種類でも複数でも良い)をブレンドしたコンパウンドを用いる方法。このコンパウンドは微視的にみるとポリマー同士が微細な海島構造を形成している。このコンパウンドを延伸すると海島界面の剥離または、島を形成するポリマーの大きな変形によってミクロボイドが発生する。
(1) ポリマー中に無機微粒子を混練し、そのコンパウンドを延伸するときに無機微粒子を核としてミクロボイドを生じさせる方法。
(2) 主体とする樹脂に対して非相溶なポリマー(一種類でも複数でも良い)をブレンドしたコンパウンドを用いる方法。このコンパウンドは微視的にみるとポリマー同士が微細な海島構造を形成している。このコンパウンドを延伸すると海島界面の剥離または、島を形成するポリマーの大きな変形によってミクロボイドが発生する。
基材シート本体の厚さは特に限定されないが、基材シートとしての強度と薄膜化の兼ね合いから、通常20μm以上300μm以下、好ましくは35μm以上150μm以下、より好ましくは100μm以上75μm以下である。
<離型層>
離型層は、基材シートからの剥離部の剥離性を向上させるために設けられるものである。離型層を形成する離型性の樹脂としては、例えば、ワックス類、シリコーンワックス、シリコーン樹脂、シリコーン変性樹脂、フッ素樹脂、フッ素変性樹脂、ポリビニルアルコール、アクリル樹脂、熱架橋性エポキシ−アミノ樹脂及び熱架橋性アルキッド−アミノ樹脂等が挙げられる。離型層は、1種の樹脂からなるものであってもよく、2種以上の樹脂からなるものであってもよい。離型層は、上記の離型性樹脂に加えイソシアネート化合物等の架橋剤、錫系触媒、アルミニウム系触媒等の触媒を用いて形成してもよい。
離型層は、基材シートからの剥離部の剥離性を向上させるために設けられるものである。離型層を形成する離型性の樹脂としては、例えば、ワックス類、シリコーンワックス、シリコーン樹脂、シリコーン変性樹脂、フッ素樹脂、フッ素変性樹脂、ポリビニルアルコール、アクリル樹脂、熱架橋性エポキシ−アミノ樹脂及び熱架橋性アルキッド−アミノ樹脂等が挙げられる。離型層は、1種の樹脂からなるものであってもよく、2種以上の樹脂からなるものであってもよい。離型層は、上記の離型性樹脂に加えイソシアネート化合物等の架橋剤、錫系触媒、アルミニウム系触媒等の触媒を用いて形成してもよい。
離型層の厚みは、特に限定されないが、好ましくは0.1μm以上5μm以下であり、より好ましくは0.5μm以上3μm以下である。離型層の形成方法としては、上記樹脂を適当な溶剤により、溶解または分散させて離型層用塗工液を調製し、該離型層用塗工液を基材シート本体上にグラビア印刷法、スクリーン印刷法またはグラビア版を用いたリバースコーティング法等の従来公知の手段により塗布、乾燥する方法が挙げられる。
<裏面層>
裏面層としては、例えば、アクリル樹脂、セルロース樹脂、ポリカーボネート、ポリビニルアセタール、ポリビニルアルコール、ポリアミド、ポリスチレン、ポリエステル、ハロゲン化ポリマー等の樹脂中に、添加剤として、ナイロンフィラー、アクリル系フィラー、ポリアミド系フィラー、フッ素系フィラー、ポリエチレンワックス、アミノ酸系粉体等の有機フィラー、二酸化珪素や金属酸化物等の無機フィラーを加えたもの等を使用することができる。またこれらの樹脂をイソシアネート化合物やキレート化合物等の硬化剤により硬化したものを使用することもできる。裏面層の厚みは、特に限定されないが、好ましくは0.1μm以上5μm以下であり、より好ましくは0.5μm以上3μm以下である。
裏面層としては、例えば、アクリル樹脂、セルロース樹脂、ポリカーボネート、ポリビニルアセタール、ポリビニルアルコール、ポリアミド、ポリスチレン、ポリエステル、ハロゲン化ポリマー等の樹脂中に、添加剤として、ナイロンフィラー、アクリル系フィラー、ポリアミド系フィラー、フッ素系フィラー、ポリエチレンワックス、アミノ酸系粉体等の有機フィラー、二酸化珪素や金属酸化物等の無機フィラーを加えたもの等を使用することができる。またこれらの樹脂をイソシアネート化合物やキレート化合物等の硬化剤により硬化したものを使用することもできる。裏面層の厚みは、特に限定されないが、好ましくは0.1μm以上5μm以下であり、より好ましくは0.5μm以上3μm以下である。
[粘着剤層]
粘着剤層を形成する粘着剤としては、特に限定されず、従来公知の溶剤系や水系の粘着剤を用いることができる。粘着剤としては、例えば、酢酸ビニル樹脂、アクリル樹脂、酢酸ビニル−アクリル共重合体、酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、ポリウレタンや、天然ゴム、クロロプレンゴム、ニトリルゴムなどが挙げられる。
また、粘着剤層のみでは十分な離型性が得られない場合、粘着剤層の基材シート側には離型層を設けることが好ましい。この離型層としては、前述の基材シートに設ける離型層と同様のものが挙げられ、その厚みは離型性能を満たす範囲で薄ければ薄いほど好ましい。粘着剤層の基材シート側に離型層を設ける場合、接着剤層の厚みと、粘着剤層と離型層との合計の厚みとが、等しくなるようにするか、或いは、接着剤層の基材シート側にも同様に離型層を設け(即ち、接着剤層及び粘着剤層の基材シート側に全面的に離型層を設け)、粘着剤層と離型層との合計の厚みと、接着剤層と離型層との合計の厚みが等しくなるようにすることが好ましい。
なお、前述の通り、基材シートと粘着剤層との間ではなく、表面シートと粘着剤層との間で剥離部を剥離するタイプの積層シートにあっては、粘着剤層の表面シート側に離型層が設けられる。
粘着剤層を形成する粘着剤としては、特に限定されず、従来公知の溶剤系や水系の粘着剤を用いることができる。粘着剤としては、例えば、酢酸ビニル樹脂、アクリル樹脂、酢酸ビニル−アクリル共重合体、酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、ポリウレタンや、天然ゴム、クロロプレンゴム、ニトリルゴムなどが挙げられる。
また、粘着剤層のみでは十分な離型性が得られない場合、粘着剤層の基材シート側には離型層を設けることが好ましい。この離型層としては、前述の基材シートに設ける離型層と同様のものが挙げられ、その厚みは離型性能を満たす範囲で薄ければ薄いほど好ましい。粘着剤層の基材シート側に離型層を設ける場合、接着剤層の厚みと、粘着剤層と離型層との合計の厚みとが、等しくなるようにするか、或いは、接着剤層の基材シート側にも同様に離型層を設け(即ち、接着剤層及び粘着剤層の基材シート側に全面的に離型層を設け)、粘着剤層と離型層との合計の厚みと、接着剤層と離型層との合計の厚みが等しくなるようにすることが好ましい。
なお、前述の通り、基材シートと粘着剤層との間ではなく、表面シートと粘着剤層との間で剥離部を剥離するタイプの積層シートにあっては、粘着剤層の表面シート側に離型層が設けられる。
基材シートからの剥離部の剥離性の向上を考慮すると、粘着剤層の粘着力は、基材シートと粘着剤層との剥離強度で、JIS Z0237準拠の180°による剥離方法において、0.98N以上16.7N以下の範囲、好ましくは4.9N以上13.7N以下の範囲にすることが望ましい。したがって、粘着剤層の形成にあたっては、剥離強度がこの範囲になるように、材料や塗工量を適宜選択して使用することが好ましい。
粘着剤層は、例えば、上記粘着剤を適当な溶媒に溶解或いは分散した粘着剤層用塗工液を、基材シート上に、塗布、乾燥することにより形成することができる。粘着剤層の厚みは、特に限定されないが、通常1μm以上15μm以下であり、好ましくは3μm以上10μm以下である。
本発明における粘着剤層の形成方法は前述の通りである。
本発明における粘着剤層の形成方法は前述の通りである。
[接着剤層]
接着剤層は、基材シートと表面シートとを接着する機能を有するものであれば特に限定されない。接着剤層に用いる接着剤成分としては、例えば、ポリウレタン、α−オレフィン−無水マレイン酸樹脂等のポリオレフィン、ポリエステル、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウリア樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、酢酸ビニル樹脂、シアノアクリレート樹脂等を挙げることができる。中でもアクリル系樹脂の反応型のものや、変成したもの等を好ましく使用することができる。また、接着剤は硬化剤を用いて硬化させると、接着力が向上し、耐熱性も上がるため好ましい。硬化剤としては、イソシアネート化合物が一般的であるが、脂肪族アミン、環状脂肪族アミン、芳香族アミン、酸無水物等を使用することもできる。
接着剤層は、基材シートと表面シートとを接着する機能を有するものであれば特に限定されない。接着剤層に用いる接着剤成分としては、例えば、ポリウレタン、α−オレフィン−無水マレイン酸樹脂等のポリオレフィン、ポリエステル、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウリア樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、酢酸ビニル樹脂、シアノアクリレート樹脂等を挙げることができる。中でもアクリル系樹脂の反応型のものや、変成したもの等を好ましく使用することができる。また、接着剤は硬化剤を用いて硬化させると、接着力が向上し、耐熱性も上がるため好ましい。硬化剤としては、イソシアネート化合物が一般的であるが、脂肪族アミン、環状脂肪族アミン、芳香族アミン、酸無水物等を使用することもできる。
接着層の厚みは、粘着剤層と同等とすることが好ましく、通常乾燥状態で1μm以上30μm以下、好ましくは3μm以上15μm以下、より好ましくは5μm以上10μm以下である。
本発明における接着剤層の形成方法は前述の通りである。
本発明における接着剤層の形成方法は前述の通りである。
[表面シート]
本発明の積層シートがシール型熱転写受像シートである場合、表面シートには、基材層と受容層とを少なくとも有し、必要に応じて基材層と受容層との間にプライマー層を有する熱転写受像シートが用いられる。
本発明の積層シートがシール型熱転写受像シートである場合、表面シートには、基材層と受容層とを少なくとも有し、必要に応じて基材層と受容層との間にプライマー層を有する熱転写受像シートが用いられる。
<基材層>
熱転写受像シートを構成する基材層は、サーマルヘッドから受容層に加えられた熱の損失を防止する役割と、粘着剤層および受容層を支持する支持体としての役割を果たすものである。基材層は、粘着剤層側から裏側基材層と表側基材層とを備えることが好ましく、裏側基材層と表側基材層との間に接着層をさらに備えてもよい。
熱転写受像シートを構成する基材層は、サーマルヘッドから受容層に加えられた熱の損失を防止する役割と、粘着剤層および受容層を支持する支持体としての役割を果たすものである。基材層は、粘着剤層側から裏側基材層と表側基材層とを備えることが好ましく、裏側基材層と表側基材層との間に接着層をさらに備えてもよい。
(裏側基材層)
裏側基材層は、樹脂層であり、熱転写による画像形成時に加えられた熱が伝熱によって損失されることを防止できる断熱性を有するものであることが好ましい。裏側基材層の厚みは、このような機能や生産工程上の観点から、好ましくは10μm以上100μm以下であり、より好ましくは20μm以上80μm以下である。
裏側基材層は、樹脂層であり、熱転写による画像形成時に加えられた熱が伝熱によって損失されることを防止できる断熱性を有するものであることが好ましい。裏側基材層の厚みは、このような機能や生産工程上の観点から、好ましくは10μm以上100μm以下であり、より好ましくは20μm以上80μm以下である。
樹脂層としては、多孔質樹脂層であることが好ましく、内部にミクロボイドを有する多孔質フィルムを用いることがより好ましい。多孔質フィルムは、ベースとなる樹脂としてポリプロピレン等のポリオレフィンやポリエチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂を含み、内部に微細空隙を有する多孔質フィルムが好ましい。特に、多孔質不透明ポリエステルフィルムを用いることが好ましい。
フィルム中に微細空隙を生じさせる方法としては、フィルムのベースとなる樹脂に対して非相溶な有機粒子または無機粒子(一種類でも複数でもよい)を混練したコンパウンドを利用する方法が挙げられる。このコンパウンドは微視的にみるとベースとなる樹脂とベースとなる樹脂に対して非相溶な粒子とが微細な海島構造を形成しており、このコンパウンドをフィルム化し、延伸することにより海島界面の剥離、または、島を形成する領域の大きな変形によって上記のような微細空隙を発生させるものである。
微細空隙を形成する方法として、例えば、ポリプロピレンを主体とし、それにポリプロピレンより高い融点を有するポリエステルやアクリル樹脂を加える方法が挙げられる。この場合、ポリエステルやアクリル樹脂が微細空隙を形成する核剤の役割をする。該ポリエステル、アクリル樹脂の使用量は、いずれの場合もポリプロピレン100質量部に対して2質量部以上10質量部以下であることが好ましい。上記含有量が2質量部以上の場合には、微細空隙を十分に発生させることができ、転写時の感度をより向上させることができる。また、上記含有量が10質量部以下の場合には、多孔質フィルムの耐熱性を十分に担保することができる。
また、ベースとする樹脂をポリプロピレンとする多孔質フィルムを作成する場合、より微細で緻密な空隙を発生させるためには、さらにポリイソプレンを加えることが好ましい。これにより、より高い感度を得ることができる。例えば、ポリプロピレンを主体とし、これにアクリル樹脂またはポリエステル、そしてポリイソプレンを配合したコンパウンドを作成し、フィルム化し、延伸することにより高い熱転写感度を有する多孔質フィルムを得ることができる。
(接着層)
接着層は、裏側基材層と表側基材層とを接着する機能を有するものであれば特に限定されない。接着層に用いる接着剤成分としては、例えば、ポリウレタン、α−オレフィン−無水マレイン酸樹脂等のポリオレフィン、ポリエステル、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウリア樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、酢酸ビニル樹脂、シアノアクリレート系樹脂等を挙げることができる。中でもアクリル樹脂の反応型のものや、変成したもの等を好ましく使用することができる。また、接着剤は硬化剤を用いて硬化させると、接着力が向上し、耐熱性も上がるため好ましい。硬化剤としては、イソシアネート化合物が一般的であるが、脂肪族アミン、環状脂肪族アミン、芳香族アミン、酸無水物等を使用することもできる。
接着層は、裏側基材層と表側基材層とを接着する機能を有するものであれば特に限定されない。接着層に用いる接着剤成分としては、例えば、ポリウレタン、α−オレフィン−無水マレイン酸樹脂等のポリオレフィン、ポリエステル、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウリア樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、酢酸ビニル樹脂、シアノアクリレート系樹脂等を挙げることができる。中でもアクリル樹脂の反応型のものや、変成したもの等を好ましく使用することができる。また、接着剤は硬化剤を用いて硬化させると、接着力が向上し、耐熱性も上がるため好ましい。硬化剤としては、イソシアネート化合物が一般的であるが、脂肪族アミン、環状脂肪族アミン、芳香族アミン、酸無水物等を使用することもできる。
接着層の厚みは、通常、乾燥状態で0.5μm以上10μm以下程度である。接着層の形成には、一般的に行われている塗工手法を用いることができる。例えば、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコーティング法等の手法により塗工し、乾燥することで形成することができる。また、ポリエチレン等を使用した、ECサンドラミネーションを行ってもよい。
(裏側基材層)
表側基材層は、非多孔質樹脂層である。熱転写時には熱が加えられるため、表側基材層は加熱された状態でも取り扱い上支障のない程度の機械的強度を有する材料であることが好ましい。表側基材層の厚みは、このような機能や生産工程上の観点から、好ましくは10μm以上50μm以下であり、より好ましくは20μm以上40μm以下である。
表側基材層は、非多孔質樹脂層である。熱転写時には熱が加えられるため、表側基材層は加熱された状態でも取り扱い上支障のない程度の機械的強度を有する材料であることが好ましい。表側基材層の厚みは、このような機能や生産工程上の観点から、好ましくは10μm以上50μm以下であり、より好ましくは20μm以上40μm以下である。
表側基材層としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等の耐熱性の高いポリエステル、ポリプロピレン、ポリカーボネート、酢酸セルロース、ポリエチレン誘導体、ポリアミド、ポリメチルペンテン等のプラスチックの延伸または未延伸フィルムや、上質紙、コート紙、アート紙、キャストコート紙、板紙等を挙げることができる。特に、非多孔質透明ポリエステルフィルムを用いることが好ましい。
<プライマー層>
熱転写受像シートを構成するプライマー層は、基材層と受容層の間に設けられるものであり、基材層と受容層の接着性、帯電防止性、およびカール防止性等の付与を目的とするものである。
熱転写受像シートを構成するプライマー層は、基材層と受容層の間に設けられるものであり、基材層と受容層の接着性、帯電防止性、およびカール防止性等の付与を目的とするものである。
プライマー層に用いるバインダー樹脂としてはポリウレタン、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアミド、アクリル樹脂、ポリスチレン、ポリスルフォン、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアセタール、ポリビニルアルコール、エポキシ樹脂、セルロース樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエチレン、およびポリプロピレン等が挙げられる。
プライマー層は導電性プライマー層であることが好ましい。プライマー層として導電性プライマー層を形成することで印画物のさばき性を向上させることができる。導電性プライマー層には、導電性を付与するために層状珪酸塩を添加することが好ましい。層状珪酸塩とは、ナトリウム、マグネシウム、およびリチウムの塩と珪酸ソーダを適正条件下で反応させた合成物である。層状珪酸塩をプライマー層に含有させることで、熱転写受像シートの表面の帯電性を制御し、さばき性を向上させることができる。プライマー層中の層状珪酸塩の含有量は、プライマー層における層状珪酸塩以外の総固形分質量に対して、好ましくは0.1質量%以上20質量%以下であり、より好ましくは1質量%以上15質量%以下である。層状珪酸塩としては、市販の層状珪酸塩を用いることもでき、例えば、ラポナイトJS、ラポナイトS(ウイルバー・エリス(株)製)等が好ましい。
<受容層>
熱転写受像シートの受容層は、熱転写インクシートから移行してくる昇華染料を受容し、形成された画像を維持するためのものである。受容層を形成するための樹脂としては、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリアミド、アクリル樹脂、セルロース樹脂、ポリスルフォン、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアセタール、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、およびエポキシ樹脂等が挙げられる。
熱転写受像シートの受容層は、熱転写インクシートから移行してくる昇華染料を受容し、形成された画像を維持するためのものである。受容層を形成するための樹脂としては、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリアミド、アクリル樹脂、セルロース樹脂、ポリスルフォン、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアセタール、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、およびエポキシ樹脂等が挙げられる。
熱転写受像シートは、熱転写インクシートとの離型性を向上させるために受容層中に離型剤を有することができる。離型剤としてはポリエチレンワックス、アミドワックス、テフロン(登録商標)パウダー等の固形ワックス類、フッ素系またはリン酸エステル系界面活性剤、シリコーンオイル、反応性シリコーンオイル、硬化型シリコーンオイル等の各種変性シリコーンオイル、および各種シリコーン樹脂などが挙げられるが、シリコーンオイルが好ましい。上記シリコーンオイルとしては油状のものも用いることができるが、変性シリコーンオイルが好ましい。変性シリコーンオイルとしてはアミノ変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、アラルキル変性シリコーン、エポキシ−アラルキル変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、ビニル変性シリコーン、ウレタン変性シリコーン等を好ましく用いることができるが、エポキシ変性シリコーン、アラルキル変性シリコーン、エポキシ−アラルキル変性シリコーンが特に好ましい。また、これらの離型剤を2種以上組み合わせて用いることも好ましい。これらの変性シリコーンオイルの添加量は受容層を構成する樹脂の0.5質量%以上30質量%以下が好ましい。
受容層の形成に際しては、受容層の白色度を向上させて転写画像の鮮明度をさらに高める目的で、酸化チタン、酸化亜鉛、カオリン、クレー、炭酸カルシウム、および微粉末シリカ等の顔料や充填剤を添加することができる。また、フタル酸エステル化合物、セバシン酸エステル化合物、およびリン酸エステル化合物等の可塑剤を添加してもよい。
受容層は、熱可塑性樹脂および他の必要な添加剤、例えば、離型剤、可塑剤、充填剤、架橋剤、硬化剤、触媒、熱離型剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、および光安定剤等を、有機溶剤や水に溶解もしくは分散させた塗工液を、例えばグラビア印刷法、スクリーン印刷法、およびグラビア版を用いたリバースロールコーティング法等の形成手段により塗布および乾燥して形成することができる。受容層の厚みは、特に限定されないが、好ましくは1μm以上20μm以下であり、より好ましくは2μm以上10μm以下である。
シール型熱転写受像シートとしての本発明の積層シートの使用形態は、図5に示す従来のシール型熱転写受像シートと同様である。また、シール型熱転写受像シートとしての本発明の積層シートは、前述の通り、粘着剤層と接着剤層とで基材シートと表面シートとを積層一体化した積層シート原反を用いて、図6,7に示す通り剥離部5Aと残置部5Bとを分割形成した後、帯状に切断したものをロール状に巻き取ってシール型熱転写受像シートの回巻体として製造することができる。このシール型熱転写受像シートの回巻体17を図8に示すようにプリンタ内にセットして、シール型熱転写受像シート18を送り出し、プリンタ内で熱転写印画した後、プリンタ内のカッターにより所定の長さに切断して図9に示す印画シール20を得ることができる。
なお、前述の通り、図6のように、型抜き機12で切込みを入れた後裁断機13で切断する方法とは逆に、裁断機13で切断した後型抜き機で切込みを入れて回巻体とする場合もある。また、裁断機による切断と、型抜き機による型抜きとを別工程で行う方法もある。
なお、前述の通り、図6のように、型抜き機12で切込みを入れた後裁断機13で切断する方法とは逆に、裁断機13で切断した後型抜き機で切込みを入れて回巻体とする場合もある。また、裁断機による切断と、型抜き機による型抜きとを別工程で行う方法もある。
本発明の積層シートは、上記の通り、表面シートとして少なくとも基材層と受容層とが積層された熱転写受像シートを有するシール型熱転写受像シートとして好適であるが、シール型熱転写受像シートに限らず、インクジェットプリンタやコピー機等で住所や製品種別等を印刷するためのラベルシート等にも有効に適用される。
1 基材シート
2 粘着剤層
3 表面シート
3A 基材層
3B 受容層
4 切込み
5A 剥離部
5B 残置部
6 粘着対象物
7 接着剤層
10A,10B,10C,10D,10E 積層シート
2 粘着剤層
3 表面シート
3A 基材層
3B 受容層
4 切込み
5A 剥離部
5B 残置部
6 粘着対象物
7 接着剤層
10A,10B,10C,10D,10E 積層シート
Claims (11)
- 基材シートと、該基材シートに対して付着剤層を介して貼合された表面シートとを有し、
該表面シートには、厚み方向の切込みにより複数の剥離部が設けられている積層シートにおいて、
該剥離部と該基材シートとの間の前記付着剤層は粘着剤層であり、該剥離部以外の残置部と該基材シートとの間の前記付着剤層の少なくとも一部は接着剤層であることを特徴とする積層シート。 - 前記残置部は、前記基材シートの一辺と平行方向に延在する第1の残置部と、該第1の残置部と直交方向に延在する第2の残置部とを有することを特徴とする請求項1に記載の積層シート。
- 前記接着剤層は、前記第1及び第2の残置部のうちの一方において、連続して延在していることを特徴とする請求項2に記載の積層シート。
- 前記接着剤層は、前記第1及び第2の残置部の双方において、連続して延在していることを特徴とする請求項2に記載の積層シート。
- 前記残置部の全体が前記接着剤層を介して前記基材シートに貼合されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の積層シート。
- 前記残置部のうち、前記剥離部の周囲の部分は前記粘着剤層を介して前記基材シートに貼合されており、前記残置部のうち該剥離部の周囲以外の部分は前記接着剤層を介して前記基材シートに貼合されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の積層シート。
- 前記表面シートとして、少なくとも受容層と基材層とを有する熱転写受像シートを設けたシール型熱転写受像シートであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の積層シート。
- 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の積層シートを回巻してなる積層シート回巻体。
- 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の積層シートにおける前記接着剤層が存在する前記残置部において、前記積層シートを切断する工程を備える積層シートの加工方法。
- 連続的に送り出される請求項1乃至7のいずれか1項に記載の積層シートを、前記接着剤層が存在する前記残置部において、該送り出し方向に切断する切断工程と、切断された積層シートを回巻する回巻工程とを備える積層シート回巻体の製造方法。
- 請求項8に記載の積層シート回巻体から積層シートを送り出す送り出し工程と、送り出された積層シートを該送り出し方向と交叉方向に前記接着剤層が存在する前記残置部において切断する切断工程とを有する枚葉の積層シートの製造方法。
Priority Applications (1)
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JP2018124439A JP2020001323A (ja) | 2018-06-29 | 2018-06-29 | 積層シート |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2018124439A JP2020001323A (ja) | 2018-06-29 | 2018-06-29 | 積層シート |
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JP2020001323A true JP2020001323A (ja) | 2020-01-09 |
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ID=69098176
Family Applications (1)
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JP2018124439A Pending JP2020001323A (ja) | 2018-06-29 | 2018-06-29 | 積層シート |
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JP (1) | JP2020001323A (ja) |
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2018
- 2018-06-29 JP JP2018124439A patent/JP2020001323A/ja active Pending
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