JP2020000495A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明に係る遊技機は、複数の図柄を変動表示可能な複数の回転リールと、遊技者の操作により前記複数の回転リールの図柄の変動表示を開始させるためのスタートスイッチと、前記複数の回転リールの各々に対応して設けられ、前記複数の回転リールの図柄の変動表示の開始後、遊技者の操作により前記複数の回転リールの図柄の変動表示を個別に停止させるための複数のストップスイッチと、役に当選するか否かの役抽選を行う役抽選手段と、を備える遊技機であって、前記役抽選手段による前記役抽選では、前記ストップスイッチの操作態様により遊技者に付与される遊技用価値の数が変化する特定役に少なくとも当選可能であり、遊技状態として、第1状態と、前記第1状態よりも遊技者にとって不利な第2状態と、が設けられ、前記第1状態と前記第2状態とは相互に移行可能であって、前記第2状態から前記第1状態へは、前記第2状態中に遊技者に付与される前記遊技用価値の数が所定数を超えた場合に移行し、前記第2状態では、前記第2状態中の前記役抽選で前記特定役に当選した場合に、遊技者にとって有利な前記ストップスイッチの操作態様の報知が許容される特定遊技を実行可能であることを特徴とする。
(遊技機10)
本明細書では、各説明箇所において、方向についての定義等が示されていない場合には、遊技機10の方を向いて位置している遊技者から見て、遊技機10から遊技者の手前側に向かう方向を「前」方向とし、その逆方向を「後」方向とする。また、同様に、「左」や「右」等の左右方向及び「上」や「下」等の上下方向も、遊技者から見た場合の左方向や右方向、又は上方向や下方向を意味する。同様に、各部材の説明においても、方向についての定義等が示されていない場合には、各部材を、遊技機10の所定位置に固定した場合における遊技者から見た方向を意味する。
第1の実施形態に係る遊技機10としてのスロットマシンを、以下、図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、第1の実施形態に係る遊技機10は、前方向に向かって開口する正面開口を有する四角箱状の筐体12と、この筐体12の正面開口を開閉自在に覆う前扉14とを備えている。
前扉14の上部には、薄板樹脂からなる上パネル20を備えている。この上パネル20の略中央には、3個の回転リール62(正面から向かって左側の左回転リール64、中央の中回転リール66、右側の右回転リール68)の円周上の図柄61を見ることができる透過可能な図柄表示窓部16が形成されている。この図柄表示窓部16は、3個全ての回転リール62の回転が停止した際には、縦3列横3行に配置した合計9個の図柄61を遊技者に見せるように形成されている。この図柄表示窓部16は、回転リール62の正面側に設けられて、回転リール62の回転が停止した際、後述する有効ライン86上に停止している複数の図柄61を視認するためのものである。回転リール62は、複数の図柄61を図柄表示窓部16を介して変動表示可能なものである。
前記図柄表示窓部16の下方には、クレジットメダルの貯留枚数(以下、「クレジットメダル数」とする)を表示するクレジット表示器87と、このクレジット表示器87の左側に配置され、遊技機10から払い出されたメダルの総数を表示する払出枚数表示器88とが設けられている。これらの表示器は、例えば2個の7セグメントLEDで構成され、それぞれの7セグメントLEDは、1桁の数字を表示する7つのセグメントからなる数値部と、1つのドット(点)を表示するドット部とを備えている。このような構成により、クレジット表示器87では、クレジットメダル数に対応する2桁の数字が表示可能となっており、払出枚数表示器88では、払出枚数に対応する2桁の数字が表示可能となっている。また、払出枚数表示器88では、払出枚数に加え、各セグメントを特定の態様で点灯させることにより、ストップスイッチ50の押し順を報知可能となっている。
前扉14のうち、クレジット表示器87と払出枚数表示器88との間には、現在の状態が「有利区間」であることを発光態様により報知する区間報知ランプ90が設けられている。
ここで、「有利区間」とは、遊技者にとって有利なストップスイッチ50の押し順や操作タイミングの表示が行われない通常区間から移行可能であり、この通常区間よりも遊技者にとって有利な区間である。
ここで、区間報知ランプ90のみで現在の状態が「有利区間」であることを発光態様により報知することに限らず、例えば、クレジット表示器87又は払出枚数表示器88を構成する特定の7セグメントLEDのドット部と区間報知ランプ90との双方を用いて、現在の状態が「有利区間」であることを発光態様により報知してもよい。
前記前扉14の下部には下パネル22が設けられている。そして、前扉14には下パネル22の上に位置して前扉14の前方向へ向けて突出する操作部30を備えている。この操作部30は、メダル投入口38と、精算スイッチ36と、ストップスイッチ50と、スタートスイッチ40と、ベットスイッチ32と、演出用ボタンスイッチ42と、を備えている。
操作部30の右側部分には、遊技機10の内部へ遊技用価値としてのメダルを投入するためのメダル投入口38が設けられている。
メダル投入口38の下方には、クレジット機能によりクレジットしたメダルの全てを払い出すための精算スイッチ36が設けられている。
前記操作部30の中央には、操作により対応する回転リール62の回転を停止させるため、3個の回転リール62のそれぞれに対応する3個のストップスイッチ50が設けられている。このストップスイッチ50は、左回転リール64を停止させるための左ストップスイッチLと、中回転リール66を停止させるための中ストップスイッチCと、右回転リール68を停止させるための右ストップスイッチRとを有している。すなわち、これらのストップスイッチ50は、複数の回転リール62それぞれに対応して設けられ、複数の回転リール62の図柄61の変動表示の開始後、遊技者の操作により回転リール62の図柄61の変動表示を個別に停止させるためのものである。
このストップスイッチ50の左側には、メダルの投入又は後述するベットスイッチ32の操作を条件に回転リール62の回転を開始させるためのスタートスイッチ40が設けられている。すなわち、このスタートスイッチ40は、遊技者の操作により回転リール62の図柄61の変動表示を開始させるためのものである。
このスタートスイッチ40の上方には、ベットスイッチ32として、クレジットしたメダル数から最大投入枚数(具体的には3枚)に達するまで投入可能なメダル数を減じて3枚のメダル投入に代えるマックスベットスイッチ34と、クレジットしたメダル数から1枚のメダル数を減じて1枚のメダル投入に代えるシングルベットスイッチ35とが設けられている。
マックスベットスイッチ34の右側には、特定の演出において遊技者が操作可能な演出用ボタンスイッチ42が設けられている。
前記前扉14の下部には、所定の場合に後述するホッパーユニット24からメダルが払い出されるメダル払出口28が形成されている。このメダル払出口28の下方には、メダル払出口28から払い出されたメダルを貯留するため、上方に向かって開口する皿状のメダル受け皿26が形成されている。なお、クレジットされているメダル数が最大クレジットメダル数である50枚未満の場合は、50枚に到達するまで、獲得したメダルはメダル払出口28から払い出されずにクレジットメダルの枚数に加算される。
前記前扉14には、遊技者に役抽選の当選等の種々の情報を音や光や映像等で報知させるための演出装置70が形成されている。この演出装置70は、スピーカー72と、演出用ランプ78と、表示部84と、バックランプ67(図3参照)と、を備えている。
前記スピーカー72は、前扉14の上部左右に配置された上部スピーカー74と、前扉14の下部左右に配置された下部スピーカー76とを備えている。
前記演出用ランプ78は、前扉14の上部に配置された上部ランプ80と、前扉14の下部の左右に配置された下部ランプ82とを備えている。
前記表示部84は、その画面に種々の映像を表示するための液晶表示装置である。
前記バックランプ67は、リールユニット60に設けられており、回転リール62上の図柄61を照らすためのものである。
また、図3に示すように、前記前扉14の裏側には、扉開閉用スイッチ19、設定変更スイッチ46、設定表示器89などが配置されている。
扉開閉用スイッチ19は前扉14が閉じているか否かを検知するためのものである。この扉開閉用スイッチ19は、前扉14が閉塞している場合に、前扉14の背面と扉開閉用スイッチ19の前面とが押圧されることでオンとなり、前扉14が開放するに従って、前扉14の背面が扉開閉用スイッチ19の前面から離間して押圧が解除されることでオフとなる。
設定変更スイッチ46は、後述する電源ユニット43の設定キースイッチ45と共に設定変更を行うためのものである。
設定表示器89は、例えば7セグメントの小型のLEDにより、複数段階設けられた設定値を表示するものである。設定表示器89には、当該遊技機10の設定値が表示されるが、外部から視認できないようにすべく、設定後一定時間が経過するとその表示は解除される。
図柄表示窓部16の後方向(奥方向)には、3個のリール駆動モータ65と、この各リール駆動モータ65によってそれぞれ回転させられる合計3個の前記回転リール62と、前記リール駆動モータ65及び前記回転リール62を保持するユニットホルダ(図示せず)とを有するリールユニット60が配置されている。リール駆動モータ65は、後述するメイン制御手段200から出力されるリール駆動モータ65を駆動するための駆動信号に基づき駆動する。また、リールユニット60には、回転リール62の回転位置が基準となる位置(基準位置)であることを検出するためリール位置センサ63が設けられている。
ホッパーユニット24には、その駆動によりメダルをメダル払出口28に向けて払い出すホッパーモータ95と、ホッパーユニット24の出口に設けられ、メダル払出口28に払い出されたメダルを1枚ずつ検出する払出センサ94と、ホッパーユニット24のメダルタンクから溢れたメダルを収納するための補助タンクの近傍に設けられ、補助タンク内のメダルが満杯になったことを検出して後述するメイン制御手段200へ信号を出力するオーバーフローセンサ96とが設けられている。
電源ユニット43には、電源投入又は電源遮断のための操作が可能な電源スイッチ44と、設定変更処理のための設定キースイッチ45とが設けられている。
前扉14の裏側であって、前記メダル投入口38の近傍には、メダル投入口38に投入されたメダルが正規のものか否かを選別して、正規のメダルのみをホッパーユニット24に導くメダルセレクタ17が設けられている。このメダルセレクタ17には、メダル投入口38に投入されたメダルを1枚ずつ検知する投入センサ92が設けられている。
図2(A)に示すように、左回転リール64、中回転リール66、及び右回転リール68の表面には、赤セブン図柄(赤セブン)、青セブン図柄(青セブン)、ベル1図柄(ベル1)、ベル2図柄(ベル2)、リプレイ1図柄(リプレイ1)、リプレイ2図柄(リプレイ2)、スイカ1図柄(スイカ1)、スイカ2図柄(スイカ2)、ブランク1図柄(ブランク1)、ブランク2図柄(ブランク2)の複数の種々の図柄61が形成されている。
そして、これらの図柄61の所定の組合せが複数種類の役に対応して設けられている。
図3に示すように、遊技機10の内部には、遊技機10の全体の動作を制御するための制御装置100が形成されている。この制御装置100は、遊技を進行させて遊技を制御するメイン制御手段200と、このメイン制御手段200からの情報(コマンド)を受けて、遊技の進行に応じた演出を制御し、主に遊技内容に関する情報を遊技者に報知する演出を行うサブ制御手段500とを備えている。
また、筐体12内部の正面から向かって右側には、外部集中端子板18が設けられている。
外部集中端子板18は、遊技データを遊技機10外部に出力させるものであり、メイン制御手段200と配線される接続端子(コネクタ)や、外部機器(図示省略)と配線される接続端子(コネクタ)が設けられた端子板である。また、外部集中端子板18は、図示しないが、遊技島設備(例えばデータ表示器)やホールコンピュータに接続されている。
メイン制御手段200は、図4に示すように、役抽選手段210、リール制御手段220、停止図柄判定手段230、配当付与手段240、遊技状態制御手段250、演出状態制御手段260、移行抽選手段270、特典付与手段280、計数手段290及び遊技履歴監視手段300の各手段を有する。各手段の詳細については後述する。
以下、第1の実施形態において、メイン制御手段200により制御される遊技の流れについて説明する。
役抽選手段210は、当選役を決定する役抽選を実行するものである。具体的には、役抽選手段210は、スタートスイッチ40の操作を契機に、複数の役の少なくとも何れか1つに当選か又はハズレかの役抽選を行うためのものである。役抽選手段210は、役に当選したか否かを決定するための役抽選テーブルを、主な分類としてノーマル状態用、ボーナス内部中状態用、第1ボーナス状態用、第2ボーナス状態用のそれぞれに対応して複数備えており、メイン制御手段200のROM上に記憶されている。役抽選手段210は、予め定めた抽選データと、所定範囲の整数値を繰り返して計数するループカウンタを有する所定の乱数発生手段(乱数発生回路)が発生した乱数のうちから抽出した乱数とを比較して、当選か否かを判定する。
小役としては、ストップスイッチ50の押し順や操作タイミングにより遊技者に付与されるメダルの数が変化する特定役としてのAT役が複数設けられている。また、AT役には、当該役に対応する図柄61の組合せが有効ライン86上に停止表示された場合に、AT役に含まれる役の中で遊技者に付与されるメダルの数が最大となる有利役が複数含まれている。
リール制御手段220は、各回転リール62の回転を停止させるためのものである。リール制御手段220は、役抽選の結果と、各ストップスイッチ50が操作されたときの対応する回転リール62の回転位置とに基づいて、各回転リール62の回転を停止させる。なお、リール制御手段220は、必要に応じて各ストップスイッチ50の押し順や操作タイミングが所定の条件に適合しているか否かも停止させる条件にする場合がある。
停止図柄判定手段230は、すべての回転リール62が停止した際における有効ライン86上の図柄61の組合せを記憶するとともに入賞等の判定をするためのものである。
配当付与手段240は、停止図柄判定手段230の判定結果に基づいて、メダル払い出し等の所定の配当の付与を行うものである。配当付与手段240は、停止図柄判定手段230の判定の結果、小役が入賞していると判定されると配当としてのメダルの払い出しを行う。
遊技状態制御手段250は、遊技状態を制御するものである。
具体的には、遊技状態制御手段250は、図4に示すように、ノーマル状態制御手段251、ボーナス内部中状態制御手段252、第1ボーナス状態制御手段253及び第2ボーナス状態制御手段254の各手段を有する。
ノーマル状態制御手段251は、「ノーマル状態」を制御するものである。ここで、「ノーマル状態」は、ボーナス内部中状態制御手段252によるボーナス内部中状態、第1ボーナス状態制御手段253による第1ボーナス状態、又は第2ボーナス状態制御手段254による第2ボーナス状態以外の状態をいう。第1の実施形態では、ノーマル状態として、「RT0」が設けられている。「RT0」の詳細については後述する。
ボーナス内部中状態制御手段252は、「ボーナス内部中状態」を制御するものである。
「ボーナス内部中状態」は、ノーマル状態における役抽選にてボーナス移行役に当選し、当該ボーナス移行役が当選した遊技で、当該ボーナス移行役に対応する図柄61の組合せを有効ライン86上に停止表示できなかった場合に移行する状態である。そして、ボーナス内部中状態において、ボーナス移行役に対応する図柄61の組合せを有効ライン86上に停止表示することで終了する(ボーナス状態へ移行する)。第1の実施形態では、ボーナス内部中状態として、第1ボーナス状態の後述する「RBB1」に対応する「RBB1F」と、第2ボーナス状態の後述する「RBB2NOM」に対応する「RBB2F」とが設けられている。「RBB1F」及び「RBB2F」の詳細については後述する。
第1ボーナス状態制御手段253は、所謂ボーナス状態である「第1ボーナス状態」を制御するものである。第1の実施形態では、第1ボーナス状態として「RBB1」が設けられている。「RBB1」の詳細については後述する。
第2ボーナス状態制御手段254は、所謂ボーナス状態である「第2ボーナス状態」を制御するものである。第1の実施形態では、第2ボーナス状態として、「RBB2NOM」と、「RBB2RB2F」と、「RBB2RB2」とが設けられている。「RBB2NOM」、「RBB2RB2F」、及び「RBB2RB2」の詳細については後述する。
演出状態制御手段260は、演出状態を制御するためのものである。
具体的には、演出状態制御手段260は、図4に示すように、通常状態制御手段261、CZ状態制御手段262、及びAT状態制御手段263の各手段を有する。
通常状態制御手段261は、通常区間に属する「第1通常状態」(非AT遊技)及び有利区間に属する「第2通常状態」を制御するものである。
ここで、「通常区間」とは、遊技者にとって有利なストップスイッチ50の押し順や操作タイミングの表示が行われない区間を意味する。すなわち、「通常区間」とは、後述するAT遊技を行うことが許容されない区間である。また、「非AT遊技」は、「AT遊技」の非作動状態を意味する。
CZ状態制御手段262は、有利区間に属する「CZ状態」を制御するものである。ここで、「CZ状態」とは、所謂チャンスゾーンであって、第1通常状態へ移行するか、AT状態へ移行するかが決定される状態である。
AT状態制御手段263は、有利区間に属する「AT状態」(AT遊技)を制御するものである。
移行抽選手段270は、各状態への移行に関する抽選を行うものである。
第1の実施形態では、移行抽選手段270は、CZ状態中の各ゲームにおいて、AT状態へ移行するか否かを決定するAT移行抽選を行う。
また、移行抽選手段270は、遊技状態が「第2ボーナス状態」である場合における第2通常状態中の各ゲームにおいて、CZ状態へ移行するか否かを決定するCZ移行抽選を行う。なお、移行抽選手段270は、上記の移行抽選のみを行うことに限らず、他の抽選を行ってもよい。
特典付与手段280は、遊技者にとって有利な特典を付与するものである。第1の実施形態では、「特典」を「AT状態を継続するための継続権利(所謂、勝利ストックや継続ストック)の付与」としている。そして、特典付与手段280は、AT状態中の各ゲームにおいて、特典を付与するか否かの特典付与抽選を行う。第1の実施形態では、この特典付与抽選に当選した場合には、特典としての継続権利が「1つ」付与される。なお、継続権利の数は、特典付与手段280の読み書き可能な所定の記憶領域に記憶される。そして、後述するATゲーム数が「0」となった場合に「継続権利」を保持しているときには、継続権利を「1」消費して、再度AT状態を行うことが可能となっている。
計数手段290は、あるゲーム数を記憶して、そのゲーム数の計数を行うものである。この計数手段290は、図6に示すように、ゲーム数の計数を行うカウンタとして、有利区間の経過ゲーム数を示す有利区間経過ゲーム数を計数するための有利区間経過ゲーム数カウンタ291と、CZ状態のゲーム数であるCZゲーム数を計数するためのCZゲーム数カウンタ292と、AT状態のゲーム数であるATゲーム数を計数するためのATゲーム数カウンタ293と、を備えている。
なお、計数手段290は、上記の各カウンタに対応する値を設定する前に、各カウンタの値の初期化を行っている。
遊技履歴監視手段300は、少なくともメダルの払い出し枚数や出玉率等の遊技履歴の監視を行うものである。
遊技履歴監視手段300は、各有利区間における遊技者の最大持ち玉数の監視を行っており、最大持ち玉数が所定数に到達したことを検出している。具体的には、遊技履歴監視手段300は、各有利区間における遊技者の最大持ち玉数が「2350枚」に到達したこと、及び、各有利区間における遊技者の最大持ち玉数が「2400枚」に到達したことを検出する。
また、第1の実施形態では、遊技履歴監視手段300により、各有利区間における遊技者の最大持ち玉数が「2400枚」に到達したことが検出された場合には、演出状態制御手段260により、当該有利区間が終了される。
サブ制御手段500は、図5に示すように、報知手段510を有する。報知手段510の詳細については後述する。
以上の構成をもって、サブ制御手段500は、メイン制御手段200からの信号を受けて、遊技の進行に伴う演出を行うものである。
報知手段510は、演出装置70を用いて種々の情報、具体的には、演出を遊技者に報知するためのものである。
この報知手段510は、役抽選の結果に基づく当選役に応じた演出や、ノーマル状態、ボーナス内部中状態、第1ボーナス状態又は第2ボーナス状態の各遊技状態に応じた演出や、第1通常状態、第2通常状態、CZ状態又はAT状態の各演出状態に応じた演出や、後述するように、ストップスイッチ50の押し順や操作タイミング(狙う図柄等)を報知するための報知演出等を遊技者に報知する。これらの演出は、それぞれ複数設けられており、報知手段510は、抽選により選択された演出やメイン制御手段200からの信号(コマンド)に対応する演出を演出装置70を用いて遊技者に報知する。
次に、図7から図11を用いて、役の種類等について説明する。
まず、図7から図9を用いて、役の種類と、図柄61の組合せについて説明する。
なお、役抽選手段210により抽選される役の種類と図柄61の組合せについては、図7から図9に示すものに限定されない。
なお、当選役グループについては、図10に示すものに限定されない。
図10は、予め定められた複数種類の当選役グループを示している。そして、第1の実施形態では、役抽選手段210は、役抽選により何れかの当選役グループが当選するか否かを決定している。また、役抽選の結果、所謂「ハズレ」は、いずれの当選役グループも当選しなかったことをいう。
さらに、各AT役(ATLC1からATRC2)は、ストップスイッチ50の正解の押し順が設定されており、当該正解の押し順でストップスイッチ50を操作しなければ、各有利役を入賞できないように制御される。
図10に示すように、各当選役グループは、遊技状態に応じて、役抽選手段210のよる役抽選が行われるか否かが設定されている。
当選役グループ「RB2」は、遊技状態が「RBB2NOM」の際に抽選対象となる。
当選役グループ「NRP」は、遊技状態が「RT0」、「RBB1F」、又は「RBB2F」の際に抽選対象となる。
当選役グループ「ALL2」は、遊技状態が「RBB2RB2」の際に抽選対象となる。
なお、全ての遊技状態で、いずれの当選役グループにも当選しないハズレを有する。
図11に示すように、「RT0」の遊技状態における役抽選にて「RBB1」、「RBB2」、「NRP」、「ATLC1」、「ATLC2」、「ATLR1」、「ATLR2」、「ATCL1」、「ATCL2」、「ATCR1」、「ATCR2」、「ATRL1」、「ATRL2」、「ATRC1」、又は「ATRC2」に当選した場合には、有利区間へ移行するように設定されている。
以上のように、有利区間へ移行可能な遊技状態は、「RT0」、「RBB2NOM」又は「RBB2RB2F」とされている。そして、上記の有利区間移行役の何れかに当選した場合には、基本的に「第2通常状態」へ移行するが、上記の有利区間移行役のうち、「RBB2」に当選し、当該「RBB2」に対応する図柄61の組合せが有効ライン86上に停止表示された場合には、例外的に「CZ状態」へ移行する。
次に、図12を用いて遊技状態について説明する。
遊技状態は、メイン制御手段200により管理され、図12に示すように、大別すると、ノーマル状態、ボーナス内部中状態、第1ボーナス状態、及び第2ボーナス状態がある。
第1状態としてのノーマル状態は、ノーマル状態制御手段251により制御される。第1の実施形態では、ノーマル状態には、「RT0」がある。
RT0におけるリプレイ役への当選確率は、通常(1/7.3)に設定されている。
ボーナス内部中状態は、ボーナス内部中状態制御手段252により制御される。このボーナス内部中状態中は、ボーナス移行役に当選した状態が維持されている。そして、第1の実施形態では、ボーナス内部中状態には、「RBB1」に対応する「RBB1F」と、「RBB2NOM」に対応する「RBB2F」とがある。
第3状態としての第1ボーナス状態は、第1ボーナス状態制御手段253により制御される。第1の実施形態では、第1ボーナス状態には、「RBB1」がある。RBB1におけるリプレイ役への当選確率は、「0」に設定されており、また、後述するように当選役グループ「ALL1」のみが当選するように設定されているため、第1ボーナス状態における出玉率は、ノーマル状態における出玉率よりも高くなる。
第2状態としての第2ボーナス状態は、第2ボーナス状態制御手段254により制御される。第2ボーナス状態におけるリプレイ役への当選確率は、「0」に設定されている。つまり、上記のノーマル状態におけるリプレイ役への当選確率が、第2ボーナス状態におけるリプレイ役への当選確率よりも高くなっており、また、後述するようにRBB2RB2により出玉率が抑えられているため、第2ボーナス状態における出玉率は、ノーマル状態における出玉率よりも低くなる。
次に、図13を用いて演出状態について説明する。
図13に示すように、第1の実施形態では、遊技者にとって有利なストップスイッチ50の押し順や操作タイミングの表示が行われない「通常区間」と、遊技者にとって有利なストップスイッチ50の押し順や操作タイミングの表示を行うことができる「有利区間」とがある。
通常区間は、有利区間を除いた区間であって、遊技者にとって有利なストップスイッチ50の押し順や操作タイミングの表示が行われない、すなわち、AT遊技を行うことができない区間である。そのため、通常区間を継続すると、結果として、遊技者が所有しているメダルの合計が減少することとなっている。「通常区間」としては、「第1通常状態」がある。
「第1通常状態」は、「有利区間」に属する「第2通常状態」、「CZ状態」及び「AT状態」を除いた状態であり、通常状態制御手段261により制御される。この第1通常状態では、遊技状態が「RT0」、「RBB2NOM」又は「RBB2RB2F」である場合の役抽選にて有利区間移行役(図11参照)に当選すると、有利区間に属する「第2通常状態」へ移行する。ただし、第1通常状態では、遊技状態が「RT0」である場合の役抽選にて有利区間移行役「RBB2」に当選し、当該有利区間移行役「RBB2」に当選した遊技で、当該有利区間移行役「RBB2」に対応する図柄61の組合せが有効ライン86上に停止表示されたときには、有利区間に属する「CZ状態」へ移行する。
「有利区間」は、通常区間から移行可能であって、遊技者にとって有利なストップスイッチ50の押し順や操作タイミングの表示を行うことができる区間である。すなわち、「有利区間」は、AT遊技を行うことが許容される区間である。
「有利区間における遊技の上限」には、1回の有利区間で遊技可能な上限ゲーム数である1500ゲームを経過した場合と、1回の有利区間における遊技者の最大持ち玉数が「2400枚」(所謂、MY2400枚)に到達した場合と、の2種類が設けられている。そして、この2種類の上限の何れかを満たした場合には、有利区間が終了し、通常区間へ移行する。
ここで、「有利区間」としては、「第2通常状態」、「CZ状態」及び「AT状態」がある。
第2通常状態は、「有利区間」に属し、通常状態制御手段261により制御される。
この第2通常状態は、通常区間における第1通常状態を継続した状態となっており、演出装置70には報知手段510により第1通常状態と同様の演出が報知される。つまり、「第1通常状態」と「第2通常状態」との違いは、滞在している区間が「通常区間」か「有利区間」かの違いとなっている。
当該第2通常状態においてボーナス移行役「RBB2」に当選した状態が維持されている場合、すなわち、ボーナス移行役「RBB2」の当選に基づいて移行した場合には、第2通常状態中に、当該RBB2に対応する図柄61の組合せが有効ライン86上に停止表示されると、CZ状態へ移行する。なお、この場合における遊技状態は「RBB2F」となっている。そして、演出状態の「CZ状態」への移行とともに、遊技状態が「RBB2NOM」へ移行する。
CZ状態は、「有利区間」に属し、第1通常状態へ移行するか、AT状態へ移行するかが決定される状態であり、CZ状態制御手段262により制御される。
そして、CZ状態中に、上記のAT移行抽選に当選せず、計数手段290が計数するCZゲーム数カウンタ292の値が「0」になった場合には、CZ状態が終了され、第1通常状態へ移行する。
なお、AT状態へ移行することなくCZ状態が終了した場合、第1通常状態へ移行することに限定されず、第2通常状態へ移行するようにしてもよい。
AT状態は、「有利区間」に属し、AT遊技が行われる状態であり、AT状態制御手段263により制御される。このAT状態では、報知された押し順、及び、操作タイミング(狙う図柄61等の目押しタイミングの指示)に従ってストップスイッチ50を操作することで、例えば、当選したAT役の有利役(小役)の図柄61の組合せを停止表示でき、成立した小役に対応する所定枚数のメダルを獲得することができる。
なお、当該ATゲーム数は、第2ボーナス状態でAT遊技が行われた場合に、当該第2ボーナス状態の終了までに費やすゲーム数より多くなるように設定されているが、ストップスイッチ50の押し順、及び、操作タイミング(狙う図柄61等の目押しタイミングの指示)に関わらず、払出枚数が同じであるRBB2RB2に移行した場合、第2ボーナス状態が終了する前にAT状態が終了することがある。
なお、AT状態では、前述の通り、ストップスイッチ50の押し順、及び、操作タイミング(狙う図柄61等の目押しタイミングの指示)が報知されるため、AT役当選時に有利役を入賞させることができるので、AT状態ではないときに比べて、第2ボーナス状態を抜け出す(第2ボーナス状態が終了する)までのゲーム数が短くなっている。
次に、図14から図16を用いて、遊技状態と演出状態との対応関係の一例について説明する。なお、以下の例では、初期の遊技状態を「RT0」とし、初期の演出状態を「第1通常状態」としている。
図14では、まず、遊技状態が「RT0」であり、演出状態が「第1通常状態」である役抽選でボーナス移行役「RBB2」に当選する。そして、ここでは、当該ボーナス移行役「RBB2」が当選した遊技で、当該ボーナス移行役「RBB2」に対応する図柄61の組合せが有効ライン86上に停止表示されたため、遊技状態が「RT0」から「RBB2NOM」へ移行する(図14に示す(1))。
「RT0」に移行することにより、第2ボーナス状態より、出玉率が高くなるとともに、第1ボーナス状態(「RBB1」)にも移行することが可能になる。
図15では、遊技状態が「RBB2NOM」であり、演出状態が「AT状態」である役抽選でボーナス移行役「RB2」(RBB2中のシフト役)に当選する。そして、ここでは、当該ボーナス移行役「RB2」(RBB2中のシフト役)が当選した遊技で、当該ボーナス移行役「RB2」(RBB2中のシフト役)に対応する図柄61の組合せが有効ライン86上に停止表示されたため、遊技状態が「RBB2NOM」から「RBB2RB2」へ移行する(図15に示す(3))。
しかし、図15に示す一例では、遊技状態が「RBB2NOM」から「RBB2RB2」へ移行したため、図14に示す一例に比べて、第2ボーナス状態を抜け出す(第2ボーナス状態が終了する)までのゲーム数が長くなっている。
図16では、遊技状態が「RBB2NOM」であり、演出状態が「CZ状態」である場合に、AT移行抽選に当選せず、CZゲーム数の規定ゲーム数(10ゲーム)が消化されたため、演出状態が「CZ状態」から「第1通常状態」へ移行する(図16に示す(2))。
なお、第1の実施形態で行われる遊技の流れは、図14から図16に示すものに限定されない。
図17に示すフローチャートに基づいて、メイン制御手段200が1遊技毎に実行する一般的な遊技制御処理について説明する。
ステップS10において、メイン制御手段200により、スタートスイッチ40の操作があったか否かの判定が実行される。ここで、スタートスイッチ40の操作があったと判定されると、賭け数の設定が不可能な状態とされる。その後、次のステップS11に進む。一方、スタートスイッチ40の操作がないと判定されると、再度ステップS10となる。
第1の実施形態では、遊技状態として、ノーマル状態と、ノーマル状態よりも遊技者にとって不利な第2ボーナス状態とが設けられている。また、第1の実施形態では、ノーマル状態と第2ボーナス状態とは相互に移行可能であって、第2ボーナス状態からノーマル状態へは、第2ボーナス状態中に遊技者に付与されるメダルの数が規定枚数(285枚)を超えた場合に移行する。そして、第1の実施形態では、少なくとも、第2ボーナス状態においてはAT遊技が実行可能とされている。
次に、本実施の形態の第2の実施形態について、第1の実施形態との重複部分を省略又は簡略しつつ説明する。
図20(A)に示すように、左回転リール64、中回転リール66、右回転リール68、及び第4回転リール69の表面には、赤セブン図柄(赤セブン)、白セブン図柄(白セブン)、バー1図柄(バー1)、バー2図柄(バー2)、ブランク図柄(ブランク)、リプレイ1図柄(リプレイ1)、リプレイ2図柄(リプレイ2)、ベル1図柄(ベル1)、ベル2図柄(ベル2)、チェリー図柄(チェリー)の複数の種々の図柄61が形成されている。
第2の実施形態における演出状態制御手段260は、図21に示すように、通常状態制御手段261、AT状態制御手段263、前兆状態制御手段264、引き戻し状態制御手段265、及び第1ボーナス演出状態制御手段266の各手段を有する。
第2の実施形態におけるAT状態制御手段263は、AT状態に移行したことに基づいて、当該AT状態において報知手段510により演出装置70に報知される報知演出(当選役の押し順が報知される演出)の回数を決定するナビ回数決定抽選を行う。このナビ回数決定抽選には複数種類のナビ回数が設けられており、第2の実施形態では、「5回」、「10回」、「20回」、「30回」、「50回」、「100回」の6種類がある。
前兆状態制御手段264は、有利区間に属する「前兆状態」を制御するものである。この「前兆状態」には、第2通常状態への移行が確定している「偽前兆」と、AT状態への移行が確定している「本前兆」とが設けられている。
引き戻し状態制御手段265は、有利区間に属する「引き戻し状態」を制御するものである。ここで、「引き戻し状態」とは、第1通常状態へ移行するか、AT状態へ移行する(引き戻す)かが決定される状態である。
第1ボーナス演出状態制御手段266は、有利区間に属する「第1ボーナス演出状態」を制御するものである。ここで、「第1ボーナス演出状態」とは、演出状態が「有利区間」であり、遊技状態が「第1ボーナス状態」である場合に実行される状態である。
第2の実施形態における移行抽選手段270は、2種類のAT移行抽選を行う。このAT移行抽選には、役抽選の当選役に基づいて行われる「第1AT移行抽選」と、後述するポイントを所定値(100)以上保持していることに基づいて行われる「第2AT移行抽選」とが設けられている。
第2の実施形態における特典付与手段280は、「第2通常状態」、「前兆状態」、「AT状態」、又は「第1ボーナス演出状態」中の各ゲームにおいて特典付与抽選を行う。
また、特典付与手段280は、上記の特典付与抽選に加え、移行抽選手段270による第2AT移行抽選を行うか否かの閾値となるポイントを獲得するか否かのポイント獲得抽選を行う。
具体的には、遊技状態が「ノーマル状態」である場合のポイント獲得抽選の当選確率は、0ポイントが「20%」、1ポイントが「20%」、5ポイントが「25%」、10ポイント「20%」、50ポイントが「10%」、100ポイントが「5%」となっている。
第2の実施形態における計数手段290は、図22に示すように、カウンタとして、有利区間経過ゲーム数カウンタ291と、払出枚数カウンタ294と、有利区間の移行後に要するゲーム数であり、AT状態への移行が許容されるまでのAT許容ゲーム数を計数するためのAT許容ゲーム数カウンタ295と、前兆状態のゲーム数である前兆ゲーム数を計数するための前兆ゲーム数カウンタ296と、1回のAT状態において報知された押し順の回数を計数するためのナビ回数カウンタ297と、引き戻し状態のゲーム数である引き戻しゲーム数を計数するための引き戻しゲーム数カウンタ298と、を備えている。
第2の実施形態における報知手段510は、第2ボーナス状態中において、払出枚数カウンタ294を用いて計数される当該第2ボーナス状態におけるメダルの払出枚数を表示部84に表示する。
次に、図23から図30を用いて、役の種類等について説明する。
まず、図23から図28を用いて、役の種類と、図柄61の組合せについて説明する。
例えば、図23に示すように、後述する「RBB1NOM」への移行に係るボーナス移行役として、左回転リール64、中回転リール66、右回転リール68、第4回転リール69の順(以下同様)に「バー1 バー1 バー1 バー1」の図柄61の組合せ(RBB_A)のRBB1が設けられている。
なお、役抽選手段210により抽選される役の種類と図柄61の組合せについては、図23から図28に示すものに限定されない。
なお、当選役グループについては、図29に示すものに限定されない。
図29は、予め定められた複数種類の当選役グループを示し、各当選役グループは、1つの役又は複数の役の組合せから構成される。そして、第2の実施形態では、役抽選手段210は、役抽選により何れかの当選役グループが当選するか否かを決定している。
つまり、各AT役(ATA1からATC12)の有利役(PZ1)は、ストップスイッチ50の押し順が適正でなければ、入賞しないようになっている。
また、当選役グループとして、有利役(PZ1)を含む全ての小役が当選する「ALL1」と、有利役以外の小役(ONE_A1からONE_H16)が当選する「ALL2」とが設けられている。
なお、「ALL1」は、有利役(PZ1)が入賞するように制御され、「ALL2」は、有利役以外の小役(ONE_A1からONE_H16)のいずれか入賞するように制御され、「1枚」のメダルの払い出しが行われるように設定されている。
図29に示すように、各当選役グループは、遊技状態に応じて、役抽選手段210のよる役抽選が行われるか否かが設定されている。
当選役グループ「RB1」は、遊技状態が「RBB1NOM」の際に抽選対象となる。
当選役グループ「RB2」は、遊技状態が「RBB2NOM」の際に抽選対象となる。
当選役グループ「RPB」は、遊技状態が「RT0」の際に抽選対象となる。
当選役グループ「SRP」及び「FRP」は、遊技状態が「RBB1RB1F」の際に抽選対象となる。
なお、RBB1RB1、及びRBB2RB2以外の遊技状態では、いずれの当選役グループにも当選しないハズレを有する。
図30に示すように、「RT0」、「RBB2NOM」、又は「RBB2RB2F」の遊技状態における役抽選にて「ATA1」から「ATA12」、「ATB1」から「ATB12」、「ATC1」から「ATC12」、又は「SP」に当選した場合には、有利区間へ移行するように設定されている。
以上のように、有利区間へ移行可能な遊技状態は、「RT0」、「RBB2NOM」、又は「RBB2RB2F」とされている。
なお、通常区間でAT役(「ATA1」から「ATC12」)に当選すると、通常区間から有利区間に移行するとともに、前述の第1AT移行抽選を行うようにしてもよい。
次に、図31を用いて遊技状態について説明する。
第2の実施形態における遊技状態は、図31に示すように、大別すると、ノーマル状態、ボーナス内部中状態、第1ボーナス状態、及び第2ボーナス状態がある。
第2の実施形態におけるノーマル状態には、「RT0」があり、RT0における役抽選にてボーナス移行役「RBB1」に当選し、当該ボーナス移行役「RBB1」が当選した遊技で、当該ボーナス移行役「RBB1」に対応する図柄61の組合せが有効ライン86上に停止表示されなかった場合には、RT0からRBB1Fへ移行する。
第2の実施形態におけるボーナス内部中状態には、「RBB1」に対応する「RBB1F」がある。RBB1Fにおけるリプレイ役への当選確率は、RT0と同様とされている。
なお、第1の実施形態と同様、ボーナス移行役「RBB2」の図柄61の組合せを、各ストップスイッチL、C、R、Qの操作タイミングによっては、ボーナス移行役「RBB2」に対応する図柄61の組合せが有効ライン86上に停止表示されないような図柄61の組合せとし、「RBB2F」が設けられるようにしてもよい。
第2の実施形態における第1ボーナス状態は、所定の枚数、例えば140枚を超えるメダルの払い出しで終了する。そして、第1ボーナス状態の終了後、ノーマル状態に移行する。また、この第1ボーナス状態には「RBB1NOM」、「RBB1RB1F」、及び「RBB1RB1」がある。
なお、第1ボーナス状態を、第1の実施形態と同様、ボーナス移行役「RB1」(RBB1中のシフト役)を設けない構成としてもよい。
第2の実施形態における第2ボーナス状態は、所定の枚数、例えば213枚を超えるメダルの払い出しで終了する。そして、第2ボーナス状態の終了後、ノーマル状態に移行する。また、この第2ボーナス状態には「RBB2NOM」、「RBB2RB2F」、及び「RBB2RB2」がある。
次に、図32を用いて演出状態について説明する。
第2の実施形態における「通常区間」としては、「第1通常状態」がある。
第1通常状態は、「有利区間」に属する「第2通常状態」、「前兆状態」、「AT状態」、「引き戻し状態」及び「第1ボーナス演出状態」を除いた状態である。この第1通常状態では、遊技状態が「RT0」、「RBB2NOM」、又は「RBB2RB2F」である場合における第1通常状態中の役抽選にて有利区間移行役(図30参照)に当選すると、有利区間に属する「第2通常状態」へ移行する。ただし、遊技状態が「RBB1F」、「RBB1NOM」、又は「RBB1RB1F」である場合には、有利区間移行役(例:ATA1)に当選しても有利区間への移行が行われないよう設定されている(図30及び図31参照)。そのため、この場合には「第2通常状態」へ移行せずに「第1通常状態」が維持される。また、遊技状態が「RBB1RB1」又は「RBB2RB2」である場合には、有利区間移行役に当選しないため(図30及び図31参照)、通常区間から有利区間へ移行することがない。
第2の実施形態における「有利区間」としては、「第2通常状態」、「前兆状態」、「AT状態」、「引き戻し状態」及び「第1ボーナス演出状態」がある。
第2の実施形態における第2通常状態は、「有利区間」に属し、「通常区間」から「有利区間」に移行した場合に最初に滞在する状態であり、通常状態制御手段261により制御される。
前兆状態は、「有利区間」に属し、前兆状態制御手段264により制御される。
前兆状態のうち本前兆に移行した場合には、本前兆に移行したことに基づいて、前兆状態制御手段264により本前兆ゲーム数決定抽選が行われ、当該本前兆における本前兆ゲーム数が決定される(例:10ゲーム)。そして、この場合には、計数手段290の前兆ゲーム数カウンタ296に、本前兆ゲーム数(10ゲーム)に対応する値(10)が設定される。
第2の実施形態におけるAT状態では、AT状態に移行したことに基づいて、AT状態制御手段263によるナビ回数決定抽選が行われ、当該AT状態において報知手段510により演出装置70に報知される報知演出の回数(例:30回)が決定される。また、AT状態制御手段263によるナビ回数決定抽選にて決定された当該AT状態に対応する報知演出の回数(ナビ回数)に対応する値(例:30)がナビ回数カウンタ297に設定される。
そして、AT状態中に、計数手段290が計数するナビ回数カウンタ297の値が「0」となった場合には、AT状態が終了され、引き戻し状態へ移行する。
なお、報知演出の回数(ナビ回数)は、第2ボーナス状態で報知演出が行われた場合に、当該第2ボーナス状態の終了までに必要な回数より多くなるように設定されている。
引き戻し状態は、「有利区間」に属し、引き戻し状態制御手段265により制御される。
引き戻し状態では、引き戻し状態に移行したことに基づいて、「継続権利」を保持しているか否かが判定され、「継続権利」を保持している場合には継続権利を「1」消費して、AT状態へ移行する(引き戻す)。一方、「継続権利」を保持していない場合には、引き戻し状態での遊技が行われる。
第1ボーナス演出状態は、「有利区間」に属し、第1ボーナス演出状態制御手段266により制御される。
第2の実施形態の作用効果について、第1の実施形態との重複部分を省略又は簡略しつつ説明する。
第2の実施形態では、上記のように、特典付与手段280によるポイント獲得抽選では、「第1ボーナス状態」が最も貯まりやすく、次に「ノーマル状態」が貯まりやすく、最後に「第2ボーナス状態」が貯まりやすくなっている。また、遊技状態が第1ボーナス状態であることを条件に実行される「第1ボーナス演出状態」では、他の演出状態と異なりAT役に対応する押し順の正解の有無にかかわらず、第1ボーナス演出状態中の各ゲームでポイント獲得抽選が行われる。
第1の実施形態では、遊技状態が「第2ボーナス状態」である場合における第2通常状態中の各ゲームにおいて、移行抽選手段270によるCZ移行抽選が行われることとしたが、CZ移行抽選の実行契機はこれに限らない。例えば、遊技状態が「第2ボーナス状態」である場合における第2通常状態中の役抽選で所定のレア役に当選したことに基づいてCZ移行抽選が行われることとしてもよい。また、CZ移行抽選が行われる遊技状態は、第2ボーナス状態のうち「RBB2NOM」のみにする等、第2ボーナス状態においてCZ移行抽選が行われる状態とCZ移行抽選が行われない状態とを設けてもよい。
この場合には、遊技状態が「RT0」であり、演出状態が「第1通常状態(通常区間)」である場合における役抽選にてボーナス移行役「RBB1」に当選し、当該遊技において、ボーナス移行役「RBB1」に対応する図柄61の組合せが有効ライン86上に停止表示された際に、第1ボーナス演出状態に移行することとしてもよい。そして、この場合には、遊技状態が「RT0」から「RBB1NOM」に移行し、演出状態が「第1通常状態」から「第1ボーナス演出状態」に移行する。
そして、第1ボーナス演出状態を上記のように構成した場合、第1ボーナス演出状態への移行前に滞在していた演出状態がAT状態であるときにはポイント獲得抽選を行わずに特典付与抽選を行い、第1ボーナス演出状態への移行前に滞在していた演出状態がAT状態以外の演出状態であるときにはポイント獲得抽選を行うことが望ましい。
14 前扉 16 図柄表示窓部
17 メダルセレクタ 18 外部集中端子板
19 扉開閉用スイッチ 20 上パネル
22 下パネル 24 ホッパーユニット
26 メダル受け皿 28 メダル払出口
30 操作部 32 ベットスイッチ
34 マックスベットスイッチ 35 シングルベットスイッチ
36 精算スイッチ 38 メダル投入口
40 スタートスイッチ 42 演出用ボタンスイッチ
43 電源ユニット 44 電源スイッチ
45 設定キースイッチ 46 設定変更スイッチ
50 ストップスイッチ L 左ストップスイッチ
C 中ストップスイッチ R 右ストップスイッチ
Q 第4ストップスイッチ
60 リールユニット 61 図柄
62 回転リール 63 リール位置センサ
64 左回転リール 65 リール駆動モータ
66 中回転リール 67 バックランプ
68 右回転リール 69 第4回転リール
70 演出装置
72 スピーカー 74 上部スピーカー
76 下部スピーカー 78 演出用ランプ
80 上部ランプ 82 下部ランプ
84 表示部 86 有効ライン
87 クレジット表示器 88 払出枚数表示器
89 設定表示器 90 区間報知ランプ
92 投入センサ
94 払出センサ 95 ホッパーモータ
96 オーバーフローセンサ
100 制御装置
200 メイン制御手段 210 役抽選手段
220 リール制御手段 230 停止図柄判定手段
240 配当付与手段 250 遊技状態制御手段
251 ノーマル状態制御手段 252 ボーナス内部中状態制御手段
253 第1ボーナス状態制御手段 254 第2ボーナス状態制御手段
260 演出状態制御手段 261 通常状態制御手段
262 CZ状態制御手段 263 AT状態制御手段
264 前兆状態制御手段 265 引き戻し状態制御手段
266 第1ボーナス演出状態制御手段
270 移行抽選手段 280 特典付与手段
290 計数手段
291 有利区間経過ゲーム数カウンタ 292 CZゲーム数カウンタ
293 ATゲーム数カウンタ 294 払出枚数カウンタ
295 AT許容ゲーム数カウンタ 296 前兆ゲーム数カウンタ
297 ナビ回数カウンタ 298 引き戻しゲーム数カウンタ
300 遊技履歴監視手段
500 サブ制御手段 510 報知手段
Claims (6)
- 複数の図柄を変動表示可能な複数の回転リールと、
遊技者の操作により前記複数の回転リールの図柄の変動表示を開始させるためのスタートスイッチと、
前記複数の回転リールの各々に対応して設けられ、前記複数の回転リールの図柄の変動表示の開始後、遊技者の操作により前記複数の回転リールの図柄の変動表示を個別に停止させるための複数のストップスイッチと、
役に当選するか否かの役抽選を行う役抽選手段と、
を備える遊技機であって、
前記役抽選手段による前記役抽選では、前記ストップスイッチの操作態様により遊技者に付与される遊技用価値の数が変化する特定役に少なくとも当選可能であり、
遊技状態として、第1状態と、前記第1状態よりも遊技者にとって不利な第2状態と、が設けられ、
前記第1状態と前記第2状態とは相互に移行可能であって、前記第2状態から前記第1状態へは、前記第2状態中に遊技者に付与される前記遊技用価値の数が所定数を超えた場合に移行し、
前記第2状態では、前記第2状態中の前記役抽選で前記特定役に当選した場合に、遊技者にとって有利な前記ストップスイッチの操作態様の報知が許容される特定遊技を実行可能であることを特徴とする遊技機。 - 前記第1状態よりも遊技者にとって有利な第3状態が設けられ、
前記第3状態へは、前記第1状態からは移行可能であるが、前記第2状態からは移行できないことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。 - 前記役抽選手段による前記役抽選では、前記特定役と、遊技者所有の前記遊技用価値を使用することなく次回の遊技を開始可能とする再遊技役と、に少なくとも当選可能であり、
前記第1状態中の前記役抽選で前記再遊技役に当選する確率が、前記第2状態中の前記役抽選で前記再遊技役に当選する確率よりも高いことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遊技機。 - 前記役抽選手段による前記役抽選では、前記特定役と、遊技者所有の前記遊技用価値を使用することなく次回の遊技を開始可能とする再遊技役と、に少なくとも当選可能であり、
前記第2状態はボーナス状態であって、
前記第2状態中の前記役抽選で前記再遊技役に当選できないことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の遊技機。 - 前記第2状態には、複数の前記遊技状態が設けられ、
前記第2状態の複数の前記遊技状態の中には、前記ストップスイッチの操作態様にかかわらず、前記遊技用価値の投入数に対する前記遊技用価値の払出数の割合である出玉率が100%未満となる特定ボーナス状態が少なくとも設けられていることを特徴とする請求項4に記載の遊技機。 - 前記第2状態では、前記特定遊技を実行するか否かの決定が行われ、
前記特定ボーナス状態は、前記特定ボーナス状態中での遊技が所定数行われた場合に終了し、
前記特定遊技は、前記特定遊技が所定数行われた場合に終了することを特徴とする請求項5に記載の遊技機。
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