JP2019533019A - Thr−ベータアゴニストで肝臓障害又は脂質障害を治療する方法 - Google Patents

Thr−ベータアゴニストで肝臓障害又は脂質障害を治療する方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、2−(3,5−ジクロロ−4−((5−イソプロピル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−イル)オキシ)フェニル)−3,5−ジオキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,4−トリアジン−6−カルボニトリル、立体異性体、その塩、又はその形態型で、それを必要とする対象における肝臓障害又は脂質障害を治療するための方法を提供する。

Description

この出願は、2016年10月18日に出願されたU.S.S.N.62/409,833及び2017年6月7日に出願されたU.S.S.N.62/516,594に対する優先権及び利益を主張し、これらの各々の内容を、これら全体で参照により本明細書に組み込む。
非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)は、合衆国における最も共通の慢性肝臓疾患である。NASHは、肝臓の脂肪炎症、並びに硬変、線維症及び肝臓不全の主要な原因である。該疾患は進行性であり、脂肪症又は非アルコール性脂肪性肝臓疾患(NAFLD)として開始し、炎症脂肪性肝臓(NASH)に進行し、最終的に硬変及び線維症に至る。該疾患は、一般に、重度の肝臓機能障害が発生するまで無症状である。
米国人口におけるNAFLDの有病率は約20〜23%であり、33%もの高さになり得、米国人口におけるNASHの有病率は約2〜3%である。一部のNASH患者は後期段階疾患に進行し:NASH患者のおよそ15〜50%は重度の線維症に進行し、およそ7〜16%は硬変に進行する。NASH硬変における肝臓特異的死亡率は、10年当たりおよそ10%である。
現在では、NASHのための特定の治療は存在しない。
治療における進歩にもかかわらず、高リスク心血管(CV)患者のおよそ70%は、低密度リポタンパク質コレステロール(LDL−C)目標を達成せず、高コレステロール血症患者の10%もの多くが、スタチンに耐性がない。LDL−Cレベルの上昇は、心筋梗塞及び脳卒中を含めたCV疾患、並びにLDL−Cを低下させるとともにCV罹患率及び死亡率も低減するスタチンのような薬物と関連する。
家族性高コレステロール血症は、一般集団において過小診断及されそして十分に治療されない(例えば、B.G.Nordestgaardら、European Heart Journal、2013、34、3478〜3490を参照されたい)。ヘテロ接合型家族性高コレステロール血症(HeFH)及びホモ接合型家族性高コレステロール血症(HoFH)は、重度の衰弱性脂質異常症及び早期発症CV疾患を特徴とする遺伝子障害である。HeFHを有する個人は、典型的に、罹患していない兄弟のLDL−Cレベルのおよそ二倍のLDL−Cレベルを有する。HeFHは、低密度リポタンパク質受容体(LDLR)遺伝子の突然変異によって最もよく引き起こされる。未治療ならば、早期発症冠動脈疾患は、HeFH患者において発病する可能性が高い。HeFHの有病率は、500人のうち1人であると概算され、200人のうち1人もの高さであり得る。より新たな治療薬(例えば、プロタンパク質転換酵素スブチリシン/ケキシン型9[PCSK9]阻害剤)及び標準的療法(これは、スタチン及びエゼチミブを含む)を用いる治療にもかかわらず、一部のHeFH患者は、LDL−C目標を達成していない。20年にわたって追跡されたHeFH患者の近年の遡及的研究は、最大限の治療(即ち、>45%LDL−C低減の効力を有するスタチン、プラス少なくとも別の脂質低下剤)を受ける患者の18.8%のみが、<100mg/dLの標的LDL−Cレベルに達することを明らかにした(例えば、Atherosclerosis、2014年5月、234(1):136〜41を参照されたい)。
B.G.Nordestgaardら、European Heart Journal、2013、34、3478〜3490 Atherosclerosis、2014年5月、234(1):136〜41
(要旨)
本開示は、肝臓障害又は脂質障害の治療を必要とする対象における肝臓障害又は脂質障害を治療する方法であって、(a)第1の期間、毎日対象に2−(3,5−ジクロロ−4−((5−イソプロピル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−イル)オキシ)フェニル)−3,5−ジオキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,4−トリアジン−6−カルボニトリル(「化合物A」)の第1の用量を投与すること;(b)対象から得られた生物学的試料に対する遺伝子試験、バイオマーカー試験及び薬物動態学的試験、対象の理学的検査、並びにこれらの組合せからなる群から選択される試験を行って、ステップ(a)の後の化合物Aに対する対象の感受性を決定すること;並びに(c)ステップ(b)からの感受性結果に基づいて第2の期間対象に化合物Aの第2の用量を投与することを含む方法を提供する。一実施形態において、ステップ(b)の試験は、少なくとも1つのバイオマーカーの発現レベルを測定するバイオマーカー試験である。一実施形態において、方法は、(d)ステップ(a)の前に対象から得られた第1の生物学的試料に対して第1のバイオマーカー試験を行うことであって、ここで、第1のバイオマーカー試験は、ステップ(b)において測定されるべきである少なくとも1つのバイオマーカーの発現レベルを測定する、こと;並びに(e)ステップ(b)及び(d)における結果に基づいて少なくとも1つのバイオマーカーの発現レベルにおける変化又は変化の程度を決定することをさらに含む。一実施形態において、方法は、ステップ(f)ステップ(e)において決定された変化又は変化の程度に基づいて化合物Aの第2の用量を決定することをさらに含む。一実施形態において、ステップ(f)において化合物Aの第2の用量を決定することは、対象の少なくとも1つの人口統計学的特色、対象の薬歴、対象の身体情報、又はこれらの組合せにさらに基づく。
本開示は、肝臓障害又は脂質障害の治療を必要とする対象における肝臓障害又は脂質障害を治療する方法であって、(a)対象から得られた生物学的試料に対する遺伝子試験、バイオマーカー試験及び薬物動態学的試験、対象の理学的検査、並びにこれらの組合せからなる群から選択される試験を行うこと;(b)試験の結果に基づいて、対象のための化合物Aの治療有効量を決定すること;並びに(c)対象に化合物Aの治療有効量を投与することを含む方法も提供する。一実施形態において、予測アルゴリズムが、化合物Aの治療有効量を決定するためにステップ(b)において使用される。
一実施形態において、ステップ(b)における化合物Aの治療有効量の決定は、対象の少なくとも1つの人口統計学的特色、対象の薬歴、対象の身体情報、又はこれらの組合せにさらに基づく。
一実施形態において、肝臓障害はNASHである。
一実施形態において、脂質障害は、高脂質血症又は高コレステロール血症である。
一実施形態において、遺伝子試験は、薬物輸送体、薬物代謝酵素、若しくは甲状腺軸ホルモン、甲状腺経路遺伝子、脂質経路遺伝子、又はこれらの組合せをコードするポリヌクレオチドにおける多型を検出することを含む。例えば、薬物輸送体は、溶質担体輸送体(solute carrier transporter)又はATP結合カセット輸送体であってよい。例えば、ATP結合カセット輸送体は、ABCC1、ABCC2、ABCC3、ABCC4、ABCC5、ABCG2及びABCB11からなる群から選択することができる。例えば、溶質担体輸送体は、SLC22A1、SLC22A2、SLC22A3、SLC22A6、SLC22A8、SLC22A11、SLCO1B1、SLCO1B3、SLCO2B1、SLC47A1及びSLC47A2からなる群から選択することができる。一部の実施形態において、薬物代謝酵素はCYP2C8である。
一実施形態において、バイオマーカー試験は、甲状腺軸ホルモン、チロキシン結合グロブリン(TBG)、性ホルモン結合グロブリン(SHBG)及び脂質バイオマーカーからなる群から選択されるバイオマーカーの発現レベルを測定することを含む。例えば、甲状腺軸ホルモンは、トリヨードチロニン(遊離T3)若しくはその代謝物、リバースT3若しくはその代謝物、遊離チロキシン(T4)若しくはその代謝物、チロトロピン(TSH)若しくはその代謝物、チロトロピン放出ホルモン(TRH)若しくはその代謝物、又はこれらの組合せであってよい。例えば、脂質バイオマーカーは、総コレステロール、トリグリセリド、低密度リポタンパク質コレステロール(LDL−C)、高密度リポタンパク質コレステロール(HDL−C)、非HDL−C、リポタンパク質(a)、アポリポタンパク質A1(ApoA−1)、アポリポタンパク質B(ApoB)、及びこれらの組合せからなる群から選択することができる。
一実施形態において、生物学的試料は、血液又は血清の試料である。
一実施形態において、第1の用量は、約5mg〜300mg(例えば、約40mg、約50mg、約80mg、約100mg、約120mg、約140mg、約160mg、約180mg又は約200mg)の範囲である。
一実施形態において、第2の用量は、約5mg〜300mg(例えば、約40mg、約50mg、約80mg、約100mg、約120mg、約140mg、約160mg、約180mg又は約200mg)の範囲である。例えば、第2の用量は、毎日約5mg〜300mg(例えば、約40mg、約50mg、約80mg、約100mg、約120mg、約140mg、約160mg、約180mg又は約200mg)の範囲で投与される。
一実施形態において、有効量は、約5mg〜300mg(例えば、約40mg、約50mg、約80mg、約100mg、約120mg、約140mg、約160mg、約180mg又は約200mg)の範囲である。例えば、有効量は、毎日約5mg〜300mg(例えば、約40mg、約50mg、約80mg、約100mg、約120mg、約140mg、約160mg、約180mg、又は約200mg)の範囲で投与される。
一実施形態において、第2の用量は、第1の用量よりも低い。
一実施形態において、第2の用量は、第1の用量と同じである。
一実施形態において、第2の用量は、第1の用量よりも高い。
一実施形態において、化合物Aは、結晶性形態、例えば、約10.5、18.7、22.9、23.6及び24.7度2θでのピークを含むX線粉末回折パターンを特徴とする形態型である。
一実施形態において、第1の期間は、2〜21日(例えば、約1週、約2週又は約3週)の範囲である。
一実施形態において、化合物Aは、ゲル、錠剤、丸剤又はカプセル中に製剤化される。
一実施形態において、化合物Aは経口的に投与される。
一実施形態において、化合物Aは、毎日、例えば、1日1回、1日2回又は1日3回投与される。
一実施形態において、対象は、少なくとも1つの他の治療剤を投与される又は投与されたことがある。
一実施形態において、少なくとも1つの他の治療剤はスタチンである。
一実施形態において、薬物動態学的試験は、第1の用量の投与の後の所定の時間で生物学的試料中の化合物Aの代謝物のレベルを測定することを含む。例えば、所定の時間は、少なくとも20分であり得る。
一実施形態において、化合物Aの代謝物は、以下の構造:
Figure 2019533019
(「M1」)を有する化合物を含む。
一実施形態において、代謝物は、約100ng/mL〜1000ng/mL、例えば、約150ng/mL〜800ng/mLの最大血漿濃度の相乗平均を有する。
特に定義されていない限り、本明細書において使用されている全ての技術的及び化学的用語は、この開示が属する分野の当業者によって共通して理解されるのと同じ意味を有する。本明細書において、単数形は、特に文脈が明らかに指示していない限り、複数形も含む。本明細書に記載されているものと同様又は同等の方法及び材料は、本開示の実践又は試験において使用することができるが、適当な方法及び材料が下に記載されている。本明細書において記述されている全ての公報、特許出願、特許及び他の参照文献は、参照により組み込まれる。本明細書において引用されている参照文献は、請求項に係る発明に対する従来技術であると認めるものでない。不一致の場合において、定義を含めて本明細書が優先する。加えて、材料、方法及び実施例は、例示のみであり、限定していると意図されない。
本開示の他の特色及び利点は、以下の詳細な記載及び請求項から明らかである。
ラットにおける高い肝臓取込み(血漿と比較)及び胆汁への排泄を示す、肝臓、胆汁及び血漿中の[14C]−MGL−3196の濃度−時間プロファイルである。 5mg/kgでの単一経口用量の後4時間(図2A)でのラットにおける[14C]−MGL−3196の組織分布を示す定量的全身オートラジオグラフである。オートラジオグラフは、肝臓へのMGL−3186の選択的取込みを示す。 5mg/kgでの単一経口用量の後24時間(図2B)でのラットにおける[14C]−MGL−3196の組織分布を示す定量的全身オートラジオグラフである。オートラジオグラフは、肝臓へのMGL−3186の選択的取込みを示す。 肝臓及び腎臓へのMGL−3196の選択的取込みを実証する、組織対血中の濃度比のグラフである。残りの器官/組織は、MGL−3196がこれらの器官/組織の血液脈管構造に限定されることを示す比を有する。
本明細書で使用される場合、「甲状腺経路遺伝子」という用語は、甲状腺経路に関与するタンパク質をコードする任意の遺伝子を指す。甲状腺経路遺伝子の例としては、DIO1及びDIO2が挙げられる。
本明細書で使用される場合、「脂質経路遺伝子」という用語は、脂質経路に関与するタンパク質をコードする任意の遺伝子を指す。脂質経路遺伝子の例としては、MYLIP、ISC1、及びHMG−CoA還元酵素をコードする遺伝子が挙げられる。
本明細書で使用される場合、「感受性(sensitivity)」という用語は、薬物への言及において使用される場合、どのくらい良く対象が薬物に応答するかを指す。本開示は、薬物に対する1人の対象の感受性レベルが同じ薬物に対する別の対象の感受性と異なり得ることを認識している。感受性レベルは、本明細書に記載されているもののような、遺伝子試験、バイオマーカー試験、薬物動態学的試験、理学的検査、又はこれらの組合せによって決定することができる。例えば、遺伝子試験は、薬物感受性に関して患者集団を層別化するために使用することができる特定の遺伝子のプロファイルを識別することができる。例えば、化合物Aの第1の用量が、ある期間で対象に投与された後、薬物動態学的試験を、薬物感受性の指標である薬物曝露レベルを測定するために、対象に対して行うことができる。薬物曝露レベルが平均薬物曝露レベルよりも高いならば、対象は、化合物Aに対して平均患者集団よりも感受性である。対象に投与される化合物Aの第2の用量は、第1の用量よりも低くてよい。
本明細書で使用される場合、「感度(sensitivity)」という用語は、試験(例えば、遺伝子試験、バイオマーカー試験、薬物動態学的試験、又は本開示の理学的検査)への言及において使用される場合、差異が実際に存在する場合に2つ以上の試料において同じ関心対象物の差異を検出するための試験の能力を指す。例えば、差異は、バイオマーカー濃度における差異であり得る。
本明細書で使用される場合、「特異性」という用語は、試験(例えば、遺伝子試験、バイオマーカー試験、薬物動態学的試験、又は本開示の理学的検査)への言及において使用される場合、関心対象物が実際に存在する場合に関心対象物を検出する試験の確率を指す。例えば、関心対象物は、薬物輸送体又は薬物代謝酵素におけるバイオマーカー又は多型であってよい。
本明細書で使用される場合、「薬学的に許容される賦形剤又は担体」は、一般に安全で非毒性であり、生物学的に又は他の面でも望ましくないことがない医薬組成物を調製することに有用である賦形剤又は担体を意味し、獣医学的使用並びにヒト医薬的使用に許容される賦形剤を含む。「薬学的に許容される賦形剤」は、本明細書及び請求項において使用されている場合、1つ及び1つ超の両方のこうした賦形剤を含む。適当な担体は、該分野における標準的参照テキストであるRemington’s Pharmaceutical Sciencesの最新版に記載されている。
本明細書で使用される場合、「対象」は、任意の哺乳動物、例えば、ヒト、非ヒト霊長類、マウス、ラット、イヌ、ネコ、ウシ、ウマ、ブタ、ヒツジ、ヤギ、ラクダであってよい。好ましい実施形態において、対象はヒトである。
本明細書で使用される場合、「治療を必要とする対象」は、肝臓障害若しくは脂質障害を有する対象、又は集団全体に相対して肝臓障害若しくは脂質障害を発病する増加リスクを有する対象である。一実施形態において、治療を必要とする対象はNASHを有する。別の実施形態において、治療を必要とする対象は、高脂質血症又は高コレステロール血症を有する。別の実施形態において、治療を必要とする対象は、肝臓障害又は脂質障害を治療又は防止するために化合物Aと異なる薬物を投与されている又は投与されたことがある。例えば、治療を必要とする対象は、アトルバスタチンを投与されている又は投与されたことがある。
本明細書で使用される場合、「治療すること」は、疾患、状態又は障害を除去する目的で患者の管理及びケアを表し、症状若しく合併症を減少若しくは軽減すること、又は疾患、状態若しくは障害を排除することを含む。
本明細書で使用される場合、「防止すること」疾患、状態又は障害の症状又は合併症の発症を停止することを表す。
本明細書で使用される場合、「塩」という用語は、薬学的に許容される塩であり、塩酸塩、臭化水素酸塩、リン酸塩、硫酸塩、硫酸水素塩、アルキルスルホネート、アリールスルホネート、酢酸塩、安息香酸塩、クエン酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、コハク酸塩、乳酸塩及び酒石酸塩を含めて、酸付加塩が挙げられ得る。塩は、化合物A上でカチオンと負荷電基との間で形成することもできる。適当なカチオンとしては、ナトリウムイオン、カリウムイオン、マグネシウムイオン、カルシウムイオン及びテトラメチルアンモニウムイオンのようなアンモニウムカチオンが挙げられる。一部の適当な置換アンモニウムイオンの例は、エチルアミン、ジエチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、トリエチルアミン、ブチルアミン、エチレンジアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、ピペラジン、ベンジルアミン、フェニルベンジルアミン、コリン、メグルミン及びトロメタミン、並びにリジン及びアルギニンのようなアミノ酸から誘導されるものである。塩は、第4級窒素原子を含有することもできる。
本明細書で使用される場合、「溶媒和物」は、溶媒の化学量論量又は非化学量論量のいずれかを含有する溶媒付加形態を意味する。一部の化合物は、結晶性固体状態における固定モル比の溶媒分子を捕捉する傾向を有し、したがって、溶媒和物を形成する。溶媒が水であるならば、形成される溶媒和物は水和物であり;溶媒がアルコールであるならば、形成される溶媒和物はアルコラートである。水和物は、水の1つ以上の分子と、水がこれの分子状態をHOとして保持する物質の1つの分子との組合せによって形成される。水和物は、例えば、一水和物、二水和物、三水和物などを指す。
「治療有効量」という用語は、本明細書で使用される場合、同定された疾患若しくは状態を治療するか、改善するか若しく防止する、又は検出可能な治療効果若しくは阻害効果を呈する、医薬剤の量を指す。効果は、当技術分野において知られている任意のアッセイ方法によって検出することができる。対象のための正確な有効量は、対象の体重、大きさ及び健康;状態の性質及び程度;並びに投与のために選択される治療剤又は治療剤の組合せに依存する。所与の状況のための治療有効量は、臨床医の技能及び判断内である慣用の実験法によって決定することができる。一実施形態において、治療されるべき疾患又は状態はNASHである。別の実施形態において、治療されるべき疾患又は状態は、脂質障害である。
「単一ヌクレオチド多型(SNP)」という用語、本明細書で使用される場合、「単一ヌクレオチド多型」又は「SNP」という用語は、代替塩基が1つの対立遺伝子を別の対立遺伝子と区別することが知られているゲノムにおける特定の塩基位置を指す。一部の実施形態において、1つ又は少数のSNP及び/又はCNPは、複合遺伝子変異体を互いに区別するのに十分であるので、分析目的で、1つ又は一連のSNP及び/又はCNPは、特定の変異体、形質、動物、系統、品種、雑種、又はこれらのセットの特徴であると考えることができる。一部の実施形態において、1つ又は一連のSNP及び/又はCNPは、特定の変異体、形質、動物、系統、品種、雑種、又はこれらのセットを定義すると考えることができる。
「生物学的試料」という用語は、本明細書で使用される場合、本明細書に記載されている通りの関心対象の生物学的供給源(例えば、組織若しくは生物体又は細胞培養)から得られる又は誘導される試料を指す。一部の実施形態において、関心対象の供給源は、動物又はヒトのような生物体を含む又はこれらからなる。一部の実施形態において、生物学的試料は、生物学的な組織又は流体を含む又はこれらからなる。一部の実施形態において、生物学的試料は、骨髄;血液;血液細胞;血清;腹水;組織又は微細針生検試料;細胞含有体液;浮動性核酸;痰;唾液;尿;脳脊髄液、腹水;胸膜液;糞便;リンパ;婦人科的体液;皮膚スワブ;腟内スワブ;口腔スワブ;鼻スワブ;洗浄液(washing)、又は管洗浄液(lavage)若しくは気管支肺胞洗浄液(lavage)のような洗浄液(lavage);吸引液;剥離物;組織生検標本;外科手術標本;他の体液、分泌物及び/若しくは排泄物;並びに/又はこれらからの細胞などである若しくはこれらを含むことがある。一部の実施形態において、生物学的試料は、個体から得られる細胞を含む又はこれらからなる。一部の実施形態において、得られる細胞は、試料が得られる個体からの細胞である又はこれらを含む。一部の実施形態において、試料は、任意の適切な手段によって関心対象の供給源から直接的に得られる「一次試料」である。例えば、一部の実施形態において、一次生物学的試料は、生検(例えば、微細針吸引又は組織生検)、外科手術、体液(例えば、血液、リンパ、糞便など)の収集などからなる群から選択される方法によって得られる。一部の実施形態において、文脈から明らかである通り、「試料」という用語は、一次試料を加工することによって(例えば、一次試料の1種以上の構成成分を除去することによって、及び/又は1種以上の薬剤を一次試料に添加することによって)得られる調製物を指す。例えば、半透過性膜を使用して濾過すること。こうした「加工試料」は、例えば、試料から抽出される、又はmRNAの増幅若しくは逆転写、単離、及び/又はある特定の構成成分の精製などのような技法に一次試料をかけることによって得られる核酸又はタンパク質を含むことができる。「約」、「およそ」又は「近似する」という用語は、数値との関連で使用される場合、含まれる値の集合又は範囲を意味する。例えば、「約X」は、Xの±20%、±10%、±5%、±2%、±1%、±0.5%、±0.2%又は±0.1%である値の範囲を含み、ここで、Xは数値である。一実施形態において、「約」という用語は、特定された値よりも5%多い又は少ない値の範囲を指す。別の実施形態において、「約」という用語は、特定された値よりも2%多い又は少ない値の範囲を指す。別の実施形態において、「約」という用語は、特定された値よりも1%多い又は少ない値の範囲を指す。
以下の記載及び請求項の両方における冠詞「a」、「an」及び「the」の使用は、特に本明細書において表示されていない又は文脈と明らかに矛盾していない限り、単数及び複数の両方を含むと解釈されるべきである。「含む(comprising)」、「のものである」、「化学式のものである」におけるような「である」、「含む(including)」、及び「含有する」という用語は、特に注記されていない限りオープンな用語(即ち、「含む(including)が限定されない」を意味する)として解釈されるべきである。追加として、「含む(comprising)」又は別のオープンエンド用語が実施形態において使用される場合は常に、同じ実施形態が、中間用語「から本質的になること」又はクローズド用語「からなる」を使用して、より狭く主張され得ることが理解されるべきである。
本明細書で使用される場合、「例えば(for example)」、「例えば(for instance)」、「のような」又は「含む(including)」という成句は、より一般の対象物をさらに明らかにする例を導入すると意味される。これらの例は、本開示を理解するための一助だけとして提供され、任意の様式で限定していると意味されない。
一態様において、本開示は、肝臓障害又は脂質障害の治療を必要とする対象における肝臓障害又は脂質障害を治療する方法であって、(a)第1の期間、毎日対象に2−(3,5−ジクロロ−4−((5−イソプロピル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−イル)オキシ)フェニル)−3,5−ジオキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,4−トリアジン−6−カルボニトリル(「化合物A」又は「MGL−3196」)の第1の用量を投与すること;(b)対象から得られた生物学的試料に対する遺伝子試験、バイオマーカー試験、及び薬物動態学的試験、対象の理学的検査、並びにこれらの組合せからなる群から選択される試験を行って、ステップ(a)の後の化合物Aに対する対象の感受性を決定すること;並びに(c)ステップ(b)からの感受性結果に基づいて第2の期間、化合物Aの第2の用量を対象に投与することを含む方法を提供する。一実施形態において、ステップ(b)の試験は、少なくとも1つのバイオマーカーの発現レベルを測定するバイオマーカー試験である。一実施形態において、方法は、(d)ステップ(a)の前に対象から得られた第1の生物学的試料に対して第1のバイオマーカー試験を行うことであって、ここで、第1のバイオマーカー試験は、ステップ(b)において測定されるべきである少なくとも1つのバイオマーカーの発現レベルを測定する、こと;並びに(e)ステップ(b)及び(d)における結果に基づいて少なくとも1つのバイオマーカーの発現レベルにおける変化又は変化の程度を決定することをさらに含む。一実施形態において、方法は、ステップ(f)ステップ(e)において決定された変化又は変化の程度に基づいて化合物Aの第2の用量を決定することをさらに含む。変化は、発現レベルの増加又は減少のいずれかであり得る。
一態様において、本開示は、肝臓障害又は脂質障害の治療を必要とする対象における肝臓障害又は脂質障害を治療する方法における使用のための化合物Aを提供し、該方法は、(a)第1の期間、毎日対象に化合物Aの第1の用量を投与すること;(b)対象から得られた生物学的試料に対する遺伝子試験、バイオマーカー試験及び薬物動態学的試験、対象の理学的検査、及びこれらの組合せからなる群から選択される試験を行って、ステップ(a)の後の化合物Aに対する対象の感受性を決定すること;並びに(c)ステップ(b)からの感受性結果に基づいて第2の期間対象に化合物Aの第2の用量を投与することを含む。
一態様において、本開示は、肝臓障害又は脂質障害の治療を必要とする対象における肝臓障害又は脂質障害を治療する方法における使用のための医薬の製造における化合物Aの使用を提供し、該方法は、(a)第1の期間、毎日対象に化合物Aの第1の用量を投与すること;(b)対象から得られた生物学的試料に対する遺伝子試験、バイオマーカー試験及び薬物動態学的試験、対象の理学的検査、並びにこれらの組合せからなる群から選択される試験を行うことで、ステップ(a)の後の化合物Aに対する対象の感受性を決定すること;並びに(c)ステップ(b)からの感受性結果に基づいて第2の期間対象に化合物Aの第2の用量を投与することを含む。
一態様において、本開示は、肝臓障害又は脂質障害の治療を必要とする対象における肝臓障害又は脂質障害を治療する方法であって、(a)対象から得られた生物学的試料に対する遺伝子試験、バイオマーカー試験及び薬物動態学的試験、対象の理学的検査、並びにこれらの組合せからなる群から選択される試験を行うこと;(b)試験の結果に基づいて対象のための化合物Aの治療有効量を決定すること;並びに(c)対象に化合物Aの治療有効量を投与することを含む方法も提供する。一実施形態において、予測アルゴリズムは、化合物Aの治療有効量を決定するためにステップ(b)において使用される。
一態様において、本開示は、肝臓障害又は脂質障害の治療を必要とする対象における肝臓障害又は脂質障害を治療する方法における使用のための化合物Aを提供し、該方法は、(a)対象から得られた生物学的試料に対する遺伝子試験、バイオマーカー試験及び薬物動態学的試験、対象の理学的検査、並びにこれらの組合せからなる群から選択される試験を行うこと;並びに(b)試験の結果に基づいて対象のための化合物Aの治療有効量を決定することを含む。
一態様において、本開示は、肝臓障害又は脂質障害の治療を必要とする対象における肝臓障害又は脂質障害を治療する方法における使用のための医薬の製造における化合物Aの使用を提供し、該方法は、(a)対象から得られた生物学的試料に対する遺伝子試験、バイオマーカー試験及び薬物動態学的試験、対象の理学的検査、並びにこれらの組合せからなる群から選択される試験を行うこと;並びに(b)試験の結果に基づいて対象のための化合物Aの治療有効量を決定することを含む。
化合物Aは、甲状腺ホルモン受容体(THR)−ベータアゴニストであり、以下の構造:
Figure 2019533019
を有する。
一実施形態において、単一の試験(例えば、遺伝子試験、バイオマーカー試験、薬物動態学的試験又は理学的検査)は、本明細書において開示されている方法のいずれかのために行うことができる。一実施形態において、2つ以上の試験の組合せは、本明細書において開示されている方法のいずれかのために行うことができる。例えば、試験としては、1つ以上の理学的検査と任意選択的に組み合わされる1つ以上の遺伝子試験、1つ以上の理学的検査と任意選択的に組み合わされる1つ以上のバイオマーカー試験、1つ以上の理学的検査と任意選択的に組み合わされる1つ以上の薬物動態学的試験、1つ以上のバイオマーカー試験と任意選択的に組み合わされる1つ以上の遺伝子試験、1つ以上の薬物動態学的試験と任意選択的に組み合わされる1つ以上の遺伝子試験若しくは1つ以上の薬物動態学的試験と任意選択的に組み合わされる1つ以上のバイオマーカー試験、又は該試験(遺伝子試験、バイオマーカー試験、薬物動態学的試験又は理学的検査)の任意の3つ又は4つの型の組合せが挙げられ得る。一実施形態において、理学的検査は、肥満度指数(BMI)を測定することを含む。例えば、異なるBMI範囲内の患者には、異なる用量の化合物Aを投与することができる。例えば、45kg/m未満のBMIを有する患者には、45kg/m超のBMIを有する患者と比較した場合に、より低い用量の化合物Aを投与することができる。例えば、45kg/m未満のBMIを有する患者には、45kg/m超のBMIを有する患者と比較した場合に、より高い用量の化合物Aを投与することができる。一実施形態において、45kg/m未満のBMIを有する対象は、約20mg、25mg、30mg、35mg、40mg、45mg、50mg、60mg、70mg、80mg、90mg、100mg、110mg、120mg、130mg、140mg、150mg、160mg、170mg、180mg、190mg、200mg又は250mgの用量で化合物Aを投与される。
該試験は、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%の特異性を有し得る。
該試験は、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%の感度を有し得る。
一実施形態において、薬物動態学的試験は、第1の用量の投与の後の所定の時間に生物学的試料中の化合物Aの代謝物のレベルを測定することを含む。化合物Aの代謝物は、以下の構造:
Figure 2019533019
(「M1」)を有する化合物を含み得る。一実施形態において、化合物Aの代謝物は、M1の位置異性体であり得る。
一実施形態において、所定の時間は、少なくとも20分、例えば、少なくとも40分、少なくとも1時間、少なくとも2時間、少なくとも3時間又は少なくとも6時間であってよい。一実施形態において、所定の時間は、20分〜12時間、例えば、20分〜10時間、20分〜8時間、20分〜6時間、1時間〜6時間又は2時間〜6時間の範囲であってよい。
一実施形態において、代謝物は、約100ng/mL〜1000ng/mL、例えば、約100ng/mL〜900ng/mL、約100ng/mL〜800ng/mL又は約150ng/mL〜800ng/mLの最大血漿濃度(Cmax)の相乗平均を有する。
一実施形態において、肝臓障害は、非アルコール性脂肪性肝臓疾患(NAFLD)である。NAFLDは、単純な脂肪性肝臓(脂肪症)から、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)、硬変までを範囲とする広いスペクトルの肝臓疾患を指す。一実施形態において、肝臓障害はNASHである。NAFLDの段階の全てが、共通して、肝細胞中に脂肪の蓄積を有する。NASHにおいて、脂肪蓄積は、肝臓の炎症(肝炎)及び瘢痕(線維症)の程度の変動を伴う。NAFLD及びNASHは、過剰な量のアルコールを摂取しない個体に発生する。だが、多くの点で、NAFLD生検の組織像は、アルコール乱用によって引き起こされる肝臓疾患において見ることができるものと同様である。NAFLD及びNASHは、原発性脂肪性肝臓疾患と考えられる。二次脂肪性肝臓疾患は、他の型の肝臓疾患に発生するものを含む。したがって、アルコール性肝臓疾患(ALD)は、最も頻繁な二次脂肪性肝臓疾患である。二次脂肪性肝臓疾患は、慢性ウイルス性C型肝炎(HCV)、慢性ウイルス性B型肝炎(HBV)、慢性自己免疫性肝炎(AIH)及びウィルソン病にも発生し得る。
NAFLD及びNASHの症状は、通常劇的でなく、非特異的(他の疾患においても観察され得る通り)である傾向がある。症状は大部分の患者において最小であるが、しかしながら、彼らは、時折漠然とした右上部四分円の腹痛を経験することがある。この疼痛は、特徴的には鈍く、痛みがあり、発生の予測可能なパターンがない。それは、例えば胆石で発生し得るような激しい、突然の及び重度の疼痛でない。NAFLD及びNASHにおける腹痛は、肝臓が拡大する場合及び/又は肝臓に炎症がある場合、肝臓被膜(膜)の伸長によるものであると思われる。ALD、B型肝炎又はC型肝炎と対照的に、重度の急性肝臓不全の症状(例えば、黄疸、激しい疲労、食欲不振、吐き気、嘔吐及び錯乱)は、NAFLD又はNASHにおいて観察されない。肥満及び関連の状態(例えば、糖尿病、高血圧症)は、NAFLD又はNASHを患う人々の中で頻繁に見られ、インスリン抵抗性の典型的兆候が、NAFLD及びNASHにおける身体検査でしばしば優勢となる。黒色表皮腫、腋窩及び頸部の皮膚の暗色色素沈着は、インスリン抵抗性の兆候であることがあり、NASHを有する小児において頻繁に見られる。肝臓が触診される場合、これは通常、正常に感じられる。しかしながら、非常に多量の脂肪が肝臓に蓄積する場合、それはかなり大きくなり、医師によって容易に感じられ得る軟らかい丸みのある輪郭を有することがある。
上に記載されている症状に加えて、NAFLD又はNASHの診断は、以下の基準:インスリン抵抗性の臨床的及び/又は生化学的兆候;ALTの慢性的上昇;超音波での脂肪性肝臓の兆候;ALTの上昇及び脂肪性肝臓の他の原因の除外に基づいてなされる。しかしながら、肝臓生検のみが、確定的診断を確立し、NAFLD又はNASHの重症度を決定することができる。
一実施形態において、脂質障害は、脂質異常症、高脂質血症、高トリグリセリド血症、高コレステロール血症、低HDL及び高LDLからなる群から選択される。例えば、高コレステロール血症は、ヘテロ接合型家族性高コレステロール血症(HeFH)又はホモ接合型家族性高コレステロール血症(HoFH)である。
一実施形態において、本開示において使用される遺伝子試験は、薬物輸送体、薬物代謝酵素、若しくは甲状腺軸ホルモン、甲状腺経路遺伝子、脂質経路遺伝子、又はこれらの組合せをコードするポリヌクレオチドにおける多型を検出することを含む。少なくとも2種の薬物輸送体スーパーファミリー:溶質担体(SLC)輸送体及びATP結合カセット(ABC)輸送体がある。SLC輸送体としては、SLC22A1(OCT1としても知られている)、SLC22A2(OCT2としても知られている)、SLC22A3(OCT3としても知られている)、SLC22A6(OAT1又はNKTとしても知られている)、SLC22A8(OAT3又はROCTとしても知られている)、SLC22A11(OCT4としても知られている)、SLCO1B1(OATP1B1としても知られている)、SLCO1B3(OATP1B3としても知られている)、SLCO2B1(OATP2B1としても知られている)、及びSLC47ファミリーのメンバー(例えば、SLC47A1(MATE1としても知られている)又はSLC47A2(MATE2としても知られている))が挙げられる。ABC輸送体としては、ABCC1(MRP1としても知られている)、ABCC2(MRP2としても知られている)、ABCC3(MRP3としても知られている)、ABCC4(MRP4としても知られている)、ABCC5(MRP5としても知られている)、ABCG2(BCRPとしても知られている)、及びABCB11(BSEPとしても知られている)が挙げられる。薬物輸送体についての追加の情報は、例えば、SK Nigam、Nat.Rev.Drug Discov.2015、14(1)29〜44 で見出すことができ、この内容を、参照により本明細書に組み込む。一部の実施形態において、薬物輸送体は、肝臓において見出すことができる。例えば、薬物輸送体は肝臓に集中される。一部の実施形態において、薬物代謝酵素はCYP2C8である。
薬物輸送体における多型は、薬物輸送体による薬物の取扱いに対する効果を有し得る。臨床的な表現型をもたらす単一ヌクレオチド多型(SNP)をコード又は非コードすることは、SLC22A6及びSLC22A8について報告されている。ABCG2についての多型の例としては、C421A及びQ141Kが挙げられる。多型を検出するための方法の例としては、以下に限定されないが、選択的オリゴヌクレオチドハイブリダイゼーション、選択的増幅、選択的プライマー伸長、選択的ライゲーション、単一塩基伸長、伸長の選択的停止又は侵襲的切断アッセイが挙げられる。
薬物−代謝酵素の少なくとも2つの型:酸化的薬物代謝酵素及び共役的薬物代謝酵素がある。酸化的薬物代謝酵素としては、シトクロムP450(例えば、CYP2D6、CYP2C19、CYP2E1又はCYP2C9)及びフラビンモノオキシゲナーゼ(例えば、FMO1、FMO2、FMO3、FMO4、FMO5又はFMO6)が挙げられる。共役的薬物代謝酵素としては、が挙げられる>UDPグリコシルトランスフェラーゼ(例えば、UGT1A1、UGT1A3、UGT1A4、UGT1A6、UGT1A9、UGT2B4、UGT2B7、UGT2B10、UGT2B11又はUGT2B15)、グルタチオントランスフェラーゼ(例えば、GST A1−1、GST M1−1又はGST P1−1)、スルホトランスフェラーゼ(例えば、SULT1A1、SULT1A2、SULT1A3、SULT1E及びSULT2A1)、及びN−アセチルトランスフェラーゼ(例えば、NAT1又はNAT2)。薬物−代謝酵素における多型は、当技術分野、例えば、Pinto及びDolan、Current Drug Metabolism、2011、12、487〜497において知られており、この内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
一実施形態において、本開示において使用されるバイオマーカー試験は、甲状腺軸ホルモン、チロキシン結合グロブリン(TBG)、性ホルモン結合グロブリン(SHBG)、及び脂質バイオマーカーからなる群から選択されるバイオマーカーの発現レベルを測定することを含む。一実施形態において、バイオマーカー試験は薬力学試験である。一実施形態において、バイオマーカー試験は、バイオマーカーの代謝物の発現レベルを測定するために使用することができる。別の実施形態において、バイオマーカー試験は、バイオマーカー及びその代謝物の発現レベルを測定するために使用することができる。一実施形態において、バイオマーカー試験の結果は、2つのバイオマーカーの発現レベルの比を提供する。
甲状腺軸ホルモンは、視床下部下垂体甲状腺(HPT)又はHPT軸ホルモンとも呼ばれる。一実施形態において、甲状腺軸ホルモンは、トリヨードチロニン(遊離T3)、リバースT3、総T3、遊離チロキシン(T4)、総T4、チロトロピン(TSH)、チロトロピン放出ホルモン(TRH)、及びこれらの組合せを含む。総T3は、結合T3及び遊離T3の両方を指す。総T4は、結合T4及び遊離T4の両方を指す。例えば、甲状腺軸ホルモンは、遊離T3、遊離T4及びTSHである。例えば、甲状腺軸ホルモンは、TSH、TRH、総T3及び総T4である。一実施形態において、バイオマーカー試験は、遊離T3、遊離T4及びTSHそれぞれの発現レベルを測定する。別の実施形態において、バイオマーカー試験は、組合せにおける遊離T3、遊離T4及びTSHの発現レベルを測定する。別の実施形態において、バイオマーカー試験は、遊離T3、遊離T4、TSH、TRH、総T3及び総T4それぞれの発現レベルを測定する。なお別の実施形態において、バイオマーカー試験は、組合せにおけるTSH、TRH、総T3及び総T4の発現レベルを測定する。
脂質バイオマーカーは、総コレステロール、トリグリセリド、低密度リポタンパク質コレステロール(LDL−C)、高密度リポタンパク質コレステロール(HDL−C)、非HDL−C、リポタンパク質(a)、アポリポタンパク質A1(ApoA−1)、アポリポタンパク質B(ApoB)、又はこれらの組合せであってよい。例えば、ApoB/ApoA−1比は、本明細書に記載されている方法において使用することができる。
一実施形態において、薬物動態学的試験は、生化学分析方法又は質量分光分析法を介して行うことができる。生化学分析方法は、濃度−時間プロファイルを構築するために使用することができる。化学技術は、生物学的マトリックス、最もしばしば血漿における薬物の濃度を測定するために用いられる。適切な生化学分析方法は、選択的で、よい感度のものであるべきである。例えば、マイクロスケール熱泳動は、生物学的マトリックス/液体が、薬物の、その標的に対する親和性にどのくらい影響するかを定量化するために使用することができる。薬物動態は、質量分光分析法を使用して研究することもできる。この用途において使用される最も共通の計器は、三重四重極質量分析計を用いるLC−MSである。タンデム質量分光分析法は、通常、特異性の付加のために用いられる。
本開示のある特定の実施形態において、それを必要とする対象は、化合物Aと異なる別の治療剤(例えば、脂質低下薬、糖尿病薬、有機アニオン輸送ポリペプチド(OATP)阻害剤、ABCG2阻害剤、CYP2C8阻害剤、胃腸管のpHを変える薬物、制酸薬、又は胆汁酸捕捉剤)を投与されている又は投与されたことがある。異なる治療剤は、化合物Aの代謝又は吸収に対する効果を有することができる。治療剤及び化合物Aは、同時に、逐次に又は交互に投与することができる。例えば、治療剤及び化合物Aは、同時に投与することができる。例えば、治療剤は、化合物Aの投与の前に投与することができる。例えば、治療剤は、化合物Aの投与の後に投与することができる。例えば、治療剤及び化合物Aは、交互に投与される。例えば、治療剤及び化合物Aの投与は、ある特定の期間、例えば、数時間離すことができる。
一実施形態において、化合物Aと異なる治療剤は、脂質低下薬であってよい。例えば、脂質低下薬は、スタチン、フィブレート、ナイアシン、胆汁酸捕捉剤、エゼチミブ、ロミタピド、フィトステロール又はオルリスタットであってよい。スタチンの例としては、以下に限定されないが、アトルバスタチン、セリバスタチン、フルバスタチン、ロバスタチン、メバスタチン、ピタバスタチン、プラバスタチン、ロスバスタチン及びシンバスタチンが挙げられる。
一実施形態において、化合物Aと異なる治療剤は、糖尿病薬であってよい。糖尿病薬の例としては、限定されないが、以下が挙げられる:(a)ビタミンE、ビタミンC、イソフラボン、亜鉛、セレン、エブセレン、カロテノイドのような抗酸化剤;(b)インスリン、又は通常のインスリン、レンテインスリン、セミレンテインスリン、ウルトラレンテインスリン、NPH若しくはヒューマログのようなインスリン類似体;(c)プラゾシン、ドキサゾシン、フェノキシベンズアミン、テラゾシン、フェントラミン、ラウオルシン、ヨヒンビン、トラゾリン、タムスロシン又はテラゾシンのようなα−アドレナリン作動性受容体アンタゴニスト;(d)アセブトロール、アテノロール、ベタキソロール、ビソプロロール、カルテオロール、エスモロール、メトプロロール、ナドロール、ペンブトロール、ピンドロール、プロパノロール、チモロール、塩酸ドブタミン、アルプレノロール、ブノロール、ブプラノロール、カラゾロール、エパノロール、メトプロロール、オクスプレノロール、パマトロール、タリノロール、チプレノロール、トラモロール又はトリプロロールのようなβ−アドレナリン作動性受容体アンタゴニスト;(e)カルベジロール又はラベトロールのような非選択的アドレナリン作動性受容体アンタゴニスト;(f)トラザミド、トルブタミド、クロルプロパミド、アセトヘキサミドのような第1世代スルホニル尿素;(g)グリブリド、グリピジド及びグリメピリドのような第二世代スルホニル尿素;(h)メトホルミンのようなビグアニド剤;(i)レパグリニドのような安息香酸誘導体;(j)アカルボース及びミグリトールのようなα−グルコシダーゼ阻害剤;(k)ロシグリタゾン、ピオグリタゾン又はトログリタゾンのようなチアゾリジンジオン;(l)アナグレライド、タダラフィル、ジピリダモール、ジフィリン、バルデナフィル、シロスタゾール、ミルリノン、テオフィリン又はカフェインのようなホスホジエステラーゼ阻害剤;(m)ドネペジル、タクリン、エドロホニウム、デメカリウム、ピリドスチグミン、ザナペジル、ホスホリン、メトリホネート、ネオスチグミン又はガランタミンのようなコリンエステラーゼアンタゴニスト;(n)N−アセチルシステイン、システインエステル、L−2−オキソチアゾリジン−4−カルボクソレート(OTC)、ガンマグルタミルシステイン及びこれのエチルエステル、グルタチオンエチルエステル、グルタチオンイソプロピルエステル、リポ酸、システイン、メチオニン又はS−アデノシルメチオニンのようなグルタチオン増加化合物;並びに(o)エキセナチド、DAC:GLP−1(CJC−1131)、リラグルチド、ZP10、BIM51077、LY315902、LY307161(SR)のようなGLP及びグルカゴン様ペプチド類似体。
一実施形態において、化合物Aと異なる治療剤は、OATP阻害剤であってよい。OATP阻害剤の例としては、以下に限定されないが、ゲムフィブロジル又はシクロスポリンAが挙げられる。
一実施形態において、化合物Aと異なる治療剤は、ABCG2阻害剤であってよい。ABCG2阻害剤の例としては、以下に限定されないが、アファチニブ、アリピプラゾール、アキシチニブ、クルクミン、シクロスポリン、エラクリダール、エルロチニブ、フルバスタチン、フミトレモルギンC、ゲフィチニブ、イベルメクチン、ko143、ラパチニブ、ニロチニブ、ノボビオシン、パントプラゾール、ピタバスタチン、ポナチニブ、ケルセチン、キザルチニブ、ラベプラゾール、レゴラフェニブ、リルピビリン、スルファサラジン、スニチニブ、タクロリムス、テリフルノミド、トラメチニブ、トリフルオペラジン及びビスモデギブが挙げられる。
一実施形態において、化合物Aと異なる治療剤は、CYP2C8阻害剤であってよい。CYP2C8阻害剤の例としては、以下に限定されないが、ゲムフィブロジル、クロピドグレル、フルボキシアミン、ケトコナゾール、フェノフィブラート、フェノフィブリン酸、モンテルカスト、ニカルジピン、ケルセチン、シンバスタチン、スピロノラクトン、トリメトプリム及びビラゾドンが挙げられる。
一実施形態において、化合物Aと異なる治療剤は、制酸薬であってよい。制酸薬の例としては、以下に限定されないが、炭酸アルミニウム、水酸化アルミニウム、リン酸アルミニウム、ヒドロキシ炭酸アルミニウム、炭酸ジヒドロキシアルミニウムナトリウム、アルミニウムマグネシウムグリシネート、ジヒドロキシアルミニウムアミノアセテート、ジヒドロキシアルミニウムアミノ酢酸、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、アルミニウムマグネシウム水和サルフェート、アルミン酸マグネシウム、マグネシウムアルミノシリケート、炭酸マグネシウム、グリシン酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、酸化マグネシウム、三ケイ酸マグネシウム、スクラファルテ及び重炭酸ナトリウムが挙げられる。
一実施形態において、化合物Aと異なる治療剤は、胆汁酸捕捉剤であってよい。制酸薬の例としては、以下に限定されないが、コレスチラミン、コレスチポール及びコレセベラムが挙げられる。
一実施形態において、対象は、スタチン及び化合物Aを投与される。スタチンは、化合物Aと同時に投与することができる。スタチンは、化合物Aの投与の前に投与することができる。スタチンは、化合物Aの投与の後に投与することができる。スタチン及び化合物Aの投与は、ある特定の期間、例えば、約1〜24時間、約1〜20時間、約1時間〜16時間、約1〜12時間、約6〜12時間離すことができる。例えば、スタチン及び化合物Aの投与は、約6時間、約7時間、約8時間、約9時間、約10時間、約11時間又は約12時間離される。一実施形態において、スタチンは夕方に投与され、化合物Aは翌日の朝に投与される。
一実施形態において、化合物Aの第1の用量は、第1の期間(例えば、毎日)患者の集団に投与され、試験が、これらの患者に対して引き続いて行われることにより、化合物Aに対する彼らのそれぞれの感受性レベルを決定する。例えば、感受性レベルは、本明細書において開示されているバイオマーカーの少なくとも1つの発現レベルの変化若しくは変化の程度に基づいて決定することができる;又は感受性レベルは、発現レベル変化及び別の型の試験(例えば、遺伝子試験、理学的検査、又はこれらの組合せ)の結果の組合せに基づいて決定することができる。期間は、約2〜21日(例えば、5日、7日、10日又は14日)の範囲であってよい。感受性レベルに基づいて、患者は、少なくとも以下の3つの亜集団に分割することができる。第1の亜集団は、化合物Aに対する感受性レベルが正常又は平均である患者からなる。第2の亜集団は、化合物Aに対する感受性レベルが正常又は平均の感受性レベルを上回る(例えば、正常又は平均の感受性レベルを少なくとも10%、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%又は少なくとも90%上回る)患者からなる。第3の亜集団は、感受性レベルが正常又は平均の感受性レベルを下回る(例えば、正常又は平均の感受性レベルを少なくとも10%、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%又は少なくとも90%下回る)患者からなる。これらの層別化患者亜集団は、個々の患者のための治療有効用量を決定するための基準として使用することができる。
一実施形態において、個々の患者(化合物Aを用いる以前の治療の有無を問わず)に対する本明細書に記載されている試験の結果に基づいて、医師のようなケアをする立場の人間は、個々の患者がどの亜集団に属するかを決定し、決定に従って化合物Aの治療有効量を処方することができる。一実施形態において、試験の結果に基づいて、予測アルゴリズムが、化合物Aの治療有効量を決定するために使用される。対象の少なくとも1つの人口統計学的特色(例えば、人種、民族性、年齢又は性別)、対象の薬歴(例えば、対象が少なくとも1つの他の治療剤が投与される又は投与されたことがあるかどうか)、対象の身体情報(例えば、体重、身長、血圧又は心拍)のような追加の情報は、決定のために使用することができる。例えば、有効量は、個々の患者における薬物の有効性を、個々の患者に対するそれの副作用を最小化しながら維持することができる。例えば、第2の亜集団に属する患者のための有効量は、第1の亜集団に属する患者のための有効量よりも低く;第3の亜集団に属する患者のための有効量は、第1の亜集団に属する患者のための有効量よりも高い。
個々の患者に対する試験結果に依存して、化合物Aの有効量は、約5mg〜300mg、約10mg〜250mg、約20mg〜200mg、約20mg〜150mg、約20mg〜100mg、約50mg〜200mg、又は約50mg〜150mgの範囲である。有効量は、約5mg、10mg、15mg、20mg、25mg、30mg、35mg、40mg、45mg、50mg、60mg、70mg、80mg、90mg、100mg、110mg、120mg、130mg、140mg、150mg、160mg、170mg、180mg、190mg、200mg又は250mgであってよい。例えば、化合物Aの有効量は、毎日約5mg〜300mg、約10mg〜250mg、約20mg〜200mg、約20mg〜150mg、約20mg〜100mg、約50mg〜200mg、又は約50mg〜150mgの範囲である。有効量は、毎日約5mg、10mg、15mg、20mg、25mg、30mg、35mg、40mg、45mg、50mg、60mg、70mg、80mg、90mg、100mg、110mg、120mg、130mg、140mg、150mg、160mg、170mg、180mg、190mg、200mg又は250mgであってよい。
別の実施形態において、化合物Aの第1の用量は、第1の期間、毎日対象に投与され、次いで、試験(例えば、対象から得られた生物学的試料に対する遺伝子試験、バイオマーカー試験及び薬物動態学的試験、対象の理学的検査、並びにこれらの組合せからなる群から選択される)は、化合物Aに対する対象の感受性レベルを決定するために使用される。第1の期間は、約2〜21日(例えば、約5日、約7日、約10日又は約14日)の範囲であってよい。感受性レベルは、医師のようなケアする立場の人間が、第2の期間の対象のための化合物Aの第2の用量を決定するのを可能にする。例えば、対象の感受性レベルが平均感受性レベルを上回る場合、第2の用量は第1の用量よりも低く;対象の感受性レベルが、その平均感受性レベルと同じである場合、第2の用量は第1の用量と同じであり;対象の感受性レベルが平均感受性レベルを下回る場合、第2の用量は第1の用量よりも高い。第2の期間は、対象が該治療を必要とする限り続くことができる。例えば、第2の期間は、約7日〜365日であってよい。一部の実施形態において、第2の期間は、約1カ月〜36カ月、例えば、3カ月〜24カ月であってよい。
例えば、化合物Aの第1の用量は、本明細書において開示されているバイオマーカーの少なくとも1つに対する効果を有すると予想される用量であってよい。一実施形態において、複数用量研究は、コホートに分割される対象の集団において行うことができ、ここで、化合物Aの異なる用量は、対象の異なるコホートに投与され、少なくとも1つのバイオマーカーの発現レベルは、投与の後にモニタリングされる。化合物Aの特定の用量が投与される対象のコホートについて、少なくとも1つのバイオマーカーの発現レベルの統計的に有意な変化は、特定の用量が少なくとも1つのバイオマーカーに対する効果を有するという表示である。例えば、少なくとも1つのバイオマーカーの発現レベルの統計的に有意な変化は、T4又はLDL−コレステロールのレベルにおける統計的に有意な低減であり得る。化合物Aの用量研究に関するより多くの情報は、例えば、Taubら、Atherosclerosis、2013、373〜380で見出すことができ、これの内容を、参照により本明細書に組み込む。
例えば、化合物Aの第1の用量は、本明細書に記載されている患者層別化方法に基づいて決定することができる。例えば、化合物Aの第1の用量は、約5mg〜300mg、約10mg〜250mg、約20mg〜200mg、約20mg〜150mg、約20mg〜100mg、約50mg〜200mg、又は約50mg〜150mgの範囲であってよい。第1の用量は、約5mg、10mg、15mg、20mg、25mg、30mg、35mg、40mg、45mg、50mg、60mg、70mg、80mg、90mg、100mg、110mg、120mg、130mg、140mg、150mg、160mg、170mg、180mg、190mg、200mg又は250mgであってよい。一実施形態において、化合物Aは、毎日1回、毎日2回又は毎日3回投与される。
例えば、第1のバイオマーカー試験は、化合物Aの第1の用量が投与される前に対象から得られた第1の生物学的試料に対して行われることで、少なくとも1つのバイオマーカーの発現レベルを測定する。第2のバイオマーカー試験は、化合物Aの第1の用量が第1の期間に投与された後に対象から得られた第2の生物学的試料に対して行われることで、同じバイオマーカーの発現レベルを測定する。第1及び第2の生物学的試料は、同じ型のものである。第1及び第2のバイオマーカー試験の結果に基づいて、1つ以上のバイオマーカーの発現レベルにおける変化及び変化の程度があるかどうかを決定することができる。バイオマーカーは、同じ型又は異なる型であってよい。例えば、バイオマーカーは、少なくとも1つの甲状腺軸ホルモン及び少なくとも1つの脂質バイオマーカーを含むことができ;バイオマーカーは、少なくとも1つの甲状腺軸ホルモン及び性ホルモン結合グロブリンを含むことができ;バイオマーカーは、少なくとも1つの脂質バイオマーカー及び性ホルモン結合グロブリンを含むことができ;又はバイオマーカーは、少なくとも1つの脂質バイオマーカー、性ホルモン結合グロブリン、及び少なくとも1つの甲状腺軸ホルモンを含むことができる。例えば、バイオマーカーは、LDL−C、ApoB、SHBG、T4、又はこれらの組合せであってよい。例えば、化合物Aに対する対象の感受性に依存して、1つ以上のバイオマーカーの発現レベルは、化合物Aの第1の用量の投与の後に増加されても、減少されても又は不変であってもよい。第2の用量は、発現レベルにおける変化に従って調整される。例えば、アルゴリズムは、変化及び変化の程度に基づいて第2の用量を決定するように実現することができる。一実施形態において、遺伝子試験、薬物動態学的試験、理学的検査、又はこれらの組合せは、第2の用量を決定するためにバイオマーカー試験と併せて行われる。例えば、理学的検査は、第2の用量を調整する際の因子であり得る、対象のBMIにおける変化及び変化の程度があるかどうかを決定することができる。対象の少なくとも1つの人口統計学的特色(例えば、人種、民族性、年齢又は性別)、対象の薬歴(例えば、対象が少なくとも1つの他の治療剤が投与される又は投与されたことがあるかどうか)、対象の身体情報(例えば、体重、身長、血圧又は心拍)のような追加の情報は、第2の用量を調整するために使用することができる。例えば、変化の程度は、元の試験データと比較した場合に約10%〜500%、例えば、10%〜400%、10%〜300%、10%〜200%、10%〜100%、20%〜200%、又は元の試験データと比較した場合に50%〜100%であり得る。例えば、変化の程度は、元の試験データと比較した場合に約10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、100%、110%、120%、130%、140%、150%、160%、170%、180%、190%又は200%であり得る。
例えば、変化及び変化の程度に依存して化合物Aの第2の用量は、第1の用量よりも低い又は高くてよい。第2の用量は、第1の用量と同じであってもよい。例えば、第2の用量は、約5mg〜200mg、約10mg〜200mg、約20mg〜200mg、約20mg〜150mg、約20mg〜100mg、約50mg〜200mg、又は約50mg〜150mgの範囲であってよい。第2の用量は、約5mg、10mg、15mg、20mg、25mg、30mg、35mg、40mg、45mg、50mg、60mg、70mg、80mg、90mg、100mg、110mg、120mg、130mg、140mg、150mg、160mg、170mg、180mg、190mg又は200mgであってよい。一実施形態において、化合物Aの第2の用量は、毎日(例えば、毎日1回、毎日2回又は毎日3回)、2日毎に1回、毎週2回又は毎週1回投与される。
一実施形態において、試験は、例えば、試験に基づく定量的結果を提供するためにアルゴリズムをさらに含むことができる。アルゴリズムは、対象が化合物Aと異なる別の治療剤(例えば、脂質低下薬、糖尿病薬、有機アニオン輸送ポリペプチド(OATP)阻害剤、ABCG2阻害剤、CYP2C8阻害剤、胃腸管のpHを変える薬物、制酸薬又は胆汁酸捕捉剤)を投与されている又は投与されたことがある状況においても使用することができる。こうした治療剤は、対象のための化合物Aの用量を(例えば、化合物Aの代謝又は吸収に対するそれの効果を介して)決定することにおいて役割を果たすことができる。アルゴリズムは、対象のための化合物Aの治療有効量を決定する場合、効果を考慮に入れることができる。
一実施形態において、アルゴリズムは、予測アルゴリズム、例えば、サポートベクターマシン(SVM)、線形判別分析(LDA)、K近傍法(KNN)又はナイーブベイズ(NB)である。アルゴリズムは、1つ以上の試験において生成されたデータを処理することで、化合物Aに対する対象の感受性に関して予測をすることができる。例えば、1つ以上の試験において生成されたデータは、対象への治療剤の投与に対する応答における1つ以上のバイオマーカーの発現レベル変化又は変化の程度であり得る。例えば、試験される1つ以上のバイオマーカーは、甲状腺軸ホルモン、チロキシン結合グロブリン(TBG)、性ホルモン結合グロブリン(SHBG)、脂質バイオマーカー、及びこれらの組合せから選択される。バイオマーカーは、同じ型又は異なる型であってよい。例えば、バイオマーカーは、少なくとも1つの甲状腺軸ホルモン及び少なくとも1つの脂質バイオマーカーを含むことができ;バイオマーカーは、少なくとも1つの甲状腺軸ホルモン及びSHBGを含むことができ;バイオマーカーは、少なくとも1つの脂質バイオマーカー及びSHBGを含むことができ;又はバイオマーカーは、少なくとも1つの脂質バイオマーカー、SHBG、及び少なくとも1つの甲状腺軸ホルモンを含むことができる。例えば、バイオマーカーは、LDL−C、ApoB、SHBG、T4、又はこれらの組合せであってよい。
インビボデータは、化合物Aが興味深い組織取込み挙動を呈することを確認している。具体的には、肝臓における化合物Aの取込みは高いが、心臓、骨/軟骨又は脳のように、肝臓の外側の組織における化合物Aの取込みはほとんどない。そのため、化合物Aは、臨床モニタリングの必要性なく安全に投与することができる。本開示の一態様は、それを必要とする対象における肝臓障害又は脂質障害を治療する方法であって、対象に毎日化合物Aの有効量を投与することを含み、対象が投与の後の臨床モニタリングを必要としない方法に関する。一実施形態において、有効量は、5mg〜300mg(例えば、約5mg、約20mg、約40mg、約50mg、約80mg、約100mg、約120mg、約140mg、約160mg、約180mg又は約200mg)の範囲である。一実施形態において、有効量は、例えば経口投与を介して、1日当たり5mg〜300mg(例えば、約5mg、約20mg、約40mg、約50mg、約80mg、約100mg、約120mg、約140mg、約160mg、約180mg又は約200mg)の範囲である。一実施形態において、臨床モニタリングは、骨スキャン、心臓スキャン及び脳スキャンからなる群から選択される。
一態様において、本開示は、それを必要とする対象における肝臓障害又は脂質障害を治療する際の使用のための化合物Aを提供し、ここで、対象は、化合物Aの投与の後の臨床モニタリングを必要としない。
なお別の態様において、本開示は、それを必要とする対象における肝臓障害又は脂質障害を治療する方法における使用のための医薬の製造における化合物Aの使用を提供し、ここで、対象は、医薬の投与の後の臨床モニタリングを必要としない。
化合物Aは、85%超、例えば、86%超、90%超、92.5%超、95%超、96%超、97%超、97.5%超、98%超、98.5%超、99%超、99.2%超、99.5%超又は99.8%超の純度を有することができる。
本明細書における化合物Aへの全ての言及は、特に明記されていない限り、全ての薬学的に許容される塩及び全ての溶媒和物、並びにこれらの代替の物理的形態を含む。化合物Aについて本明細書において引用されている全ての用量は、特に明記されていない限り、その薬学的に許容される塩、溶媒和物の水和物、又は組成物中における任意の賦形剤よりはむしろ化合物Aこれ自体の分子量に基づく。
本開示による治療的投与のため、化合物Aは、これの遊離塩基の形態で又は薬学的に許容される塩の形態で用いることができる。
一実施形態において、化合物Aは、結晶性であり、例えば、約10.5、18.7、22.9、23.6及び24.7度2θでのピークを含むX線粉末回折パターンを特徴とする形態型(形態I)である。一実施形態において、化合物Aの形態Iは、85%超、例えば、86%超、90%超、92.5%超、95%超、96%超、97%超、97.5%超、98%超、98.5%超、99%超、99.2%超、99.5%超又は99.8%超の純度を有する。この特定の形態型についてのより多くの情報は、US9,266,861に開示されており、この内容を、参照によりこれ全体で本明細書に組み込む。
一実施形態において、化合物Aは、形態Iと異なる形態型である。ある特定の実施形態において、化合物Aは、溶媒和物、例えば、水和物(二水和物など)、ジメチルアセトアミド(DMAC)溶媒和物又はメチルイソブチルケトン(MIBK)溶媒和物の形態である。US9,266,861を参照されたい。溶媒和物は、85%超、例えば、86%超、90%超、92.5%超、95%超、96%超、97%超、97.5%超、98%超、98.5%超、99%超、99.2%超、99.5%超又は99.8%超の純度を有する。
化合物A、又はその薬学的に許容される塩、プロドラッグ、類似体若しくは誘導体は、投与に適当な医薬組成物に組み込むことができる。こうした組成物は、典型的に、化合物A及び薬学的に許容される賦形剤又は担体を含む。
薬学的に許容される担体としては、ラクトース、白土、スクロース、タルク、ゼラチン、寒天、ペクチン、アカシア、ステアリン酸マグネシウム及びステアリン酸などのような固体担体が挙げられる。例証的な液体担体としては、シロップ、落花生油、オリーブ油及び水などが挙げられる。同様に、担体又は希釈液は、モノステアリン酸グリセリル又はジステアリン酸グリセリルのような当技術分野において知られている時間遅延材料を単独で又はワックス、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース若しくはメチルメタクリレートなどとともに含むことができる。他の充填剤、賦形剤、風味料、及び当技術分野において知られているような他の添加剤も、この開示による医薬組成物中に含めることができる。リポソーム、及び固定油のような非水性ビヒクルも、使用することができる。薬学的に活性な物質のためのこうした媒体及び薬剤の使用は、当技術分野においてよく知られている。任意の従来の媒体又は薬剤が活性化合物と不適合性である場合を除き、組成物におけるこれらの使用が企図される。補足的な活性化合物も、該組成物に組み込むことができる。
一実施形態において、化合物A、又はその薬学的に許容される塩、プロドラッグ、類似体若しくは誘導体は、従来の手順に従って、治療有効量の化合物A、又はその薬学的に許容される塩、プロドラッグ、類似体若しくは誘導体(活性成分として)を、標準的な医薬担体又は希釈剤と組み合わせることによって(即ち、本開示の医薬組成物を生成することによって)調製される適当な剤形で投与される。これらの手順は、所望の調製を達成するために必要に応じて成分を混合、顆粒化及び圧縮又は溶解させることを伴うことがある。
本開示の医薬組成物は、これの意図される投与経路と適合性があるように製剤化される。投与経路の例としては、非経口、例えば、静脈内、皮内、皮下、口腔、吸入、経皮(局所的)及び経粘膜の投与が挙げられる。非経口、皮内又は皮下の適用のために使用される溶液又は懸濁液は、以下の構成成分:注射のための水のような滅菌希釈液、生理食塩溶液、固定油、ポリエチレングリコール、グリセリン、プロピレングリコール、又は他の合成溶媒;ベンジルアルコール又はメチルパラベンのような抗細菌剤;アスコルビン酸又は亜硫酸水素ナトリウムのような抗酸化剤;エチレンジアミン四酢酸のようなキレート化剤;アセテート、シトレート又はホスフェートのような緩衝液、及び塩化ナトリウム又はデキストロースのような張度の調整のための薬剤を含むことができる。pHは、塩酸又は水酸化ナトリウムのような、酸又は塩基で調整することができる。非経口調製物は、ガラス又はプラスチック製の、アンプル、使い捨てシリンジ、又は複数用量バイアルに封入することができる。
本開示の化合物A又は医薬組成物は、多くの周知の方法で対象に投与することができる。例えば、選択される用量は、有効な治療を構成するのに十分であるべきであるが、許容できない副作用を引き起こすほど高くあるべきでない。疾患状態の状況及び患者の健康は、好ましくは、治療中及び治療後の妥当な期間、厳密にモニタリングされるべきである。
投与量及び投与は、十分なレベルの活性薬剤(単数又は複数)を提供するように、又は所望の効果を維持するように調整される。考慮に入れることができる因子としては、疾患の状況の重症度、対象の全般的な健康、対象の年齢、体重及び性別、食事、投与の時間及び頻度、薬物組合せ(単数又は複数)、治療に対する反応感受性及び耐性/応答が挙げられる。
本開示の化合物Aを含有する医薬組成物は、一般に知られている方式で、例えば、従来の混合、溶解、顆粒化、糖衣錠作製、研和、乳化、カプセル化、混入又は凍結乾燥するプロセスの手段によって製造することができる。医薬組成物は、薬学的に使用することができる調製物への活性化合物の加工を容易にする賦形剤及び/又は助剤を含む1種以上の薬学的に許容される担体を使用する従来の方式で製剤化することができる。当然、適切な製剤は、選択される投与経路に依存性である。
注射可能な使用に適当な医薬組成物は、滅菌の注射可能な溶液又は分散体の即時調製のための滅菌の水溶液(ここで、水溶性)又は分散体及び滅菌粉末を含む。静脈内投与のため、適当な担体としては、生理的食塩水、静菌水、Cremophor EL(商標)(BASF、Parsippany、N.J.)又はリン酸緩衝生理食塩水(PBS)が挙げられる。全ての場合において、該組成物は滅菌でなければならず、容易なシリンジ通過性が存在する程度に流体であるべきである。それは、製造及び貯蔵の条件下で安定でなければならず、細菌及び真菌のような微生物体の汚染作用に対して保護されなければならない。担体は、例えば、水、エタノール、ポリオール(例えば、グリセロール、プロピレングリコール及び液体ポリエチレングリコールなど)、及びこれらの適当な混合物を含有する溶媒又は分散媒であってよい。適切な流動性は、例えば、レシチンのようなコーティングの使用によって、分散体の場合において必要とされる粒子サイズの維持によって、及び界面活性剤の使用によって維持することができる。微生物体の作用の防止は、様々な抗細菌剤及び抗真菌剤、例えば、パラベン、クロロブタノール、フェノール、アスコルビン酸及びチメロサールなどによって達成することができる。多くの場合、該組成物中に、等張剤、例えば、糖、マンニトールのようなポリアルコール、ソルビトール、塩化ナトリウムを含めることが好ましい。注射可能な組成物の吸収の延長は、吸収を遅延させる薬剤、例えば、モノステアリン酸アルミニウム及びゼラチンを該組成物中に含めることによってもたらされ得る。
滅菌の注射可能な溶液は、上記に列挙されている成分の1つ又は組合せを有する適切な溶媒中に所要量で活性化合物を組み込むこと、必要とされる場合、続いて濾過滅菌によって調製することができる。一般に、分散体は、塩基性分散媒及び上記に列挙されているものからの必要とされる他の成分を含有する滅菌ビヒクルに活性化合物を組み込むことによって調製される。滅菌の注射可能な溶液の調製のための滅菌粉末の場合において、調製の方法は、活性成分プラスこの前滅菌−濾過溶液からの任意の追加の所望の成分の粉末が得られる真空乾燥及び凍結−乾燥である。
経口用組成物は、一般に、不活性希釈剤又は食用の薬学的に許容される担体を含む。それらは、ゼラチンカプセルに封入する又は錠剤に圧縮することができる。経口治療投与の目的で、活性化合物は、賦形剤とともに組み込み、錠剤、トローチ又はカプセルの形態で使用することができる。経口用組成物は、口腔洗浄薬としての使用のための流体担体を使用して調製することもでき、ここで、流体担体中の該化合物は、経口的に適用され、口内でぶくぶくされ、吐き出されるか又は飲み込まれる。薬学的に適合性のある結合剤及び/又はアジュバント材料は、組成物の一部として含むことができる。錠剤、丸剤、カプセル及びトローチなどは、以下の成分又は同様の性質の化合物のいずれも含有することができる:微結晶性セルロース、トラガカントガム若しくはゼラチンのようなバインダー;デンプン若しくはラクトースのような賦形剤、アルギン酸、Primogel若しくはコーンスターチのような崩壊剤;ステアリン酸マグネシウム若しくはSterotesのような滑沢剤;コロイド状二酸化ケイ素のような流動促進剤;スクロース若しくはサッカリンのような甘味剤;又はペパーミント、サリチル酸メチル若しくはオレンジ香料のような香味剤。
吸入による投与のため、該化合物は、適当な噴霧剤、例えば、二酸化炭素のようなガス、又はネブライザーを含有する加圧容器若しくはディスペンサーからエアゾールスプレーの形態で送達される。
全身的投与は、経粘膜的又は経皮的手段によることもできる。経粘膜又は経皮投与のため、通過されるべきバリアに適切な浸透剤が製剤中に使用される。こうした浸透剤は、当技術分野において一般に知られており、例えば、経粘膜投与のため、洗剤、胆汁塩及びフシジン酸誘導体を含む。経粘膜投与は、経鼻スプレー又は坐剤の使用を介して達成することができる。経皮投与のため、活性化合物は、当技術分野において一般に知られている通りの軟膏、膏薬、ゲル又はクリームに製剤化される。
一実施形態において、活性化合物は、移植及びマイクロカプセル化送達システムを含めて、制御放出製剤のような、身体からの急速な排除に対して化合物を保護する薬学的に許容される担体を用いて調製される。エチレン酢酸ビニル、ポリ酸無水物、ポリグリコール酸、コラーゲン、ポリオルトエステル及びポリ乳酸のような生分解性の生体適合性ポリマーが使用され得る。こうした製剤の調製のための方法は当業者に明らかである。材料は、Alza Corporation及びNova Pharmaceuticals、Incから商業的に得ることもできる。リポソーム懸濁液(ウイルス抗原に対するモノクローナル抗体を用いて感染細胞を標的としたリポソームを含める)は、薬学的に許容される担体として使用することもできる。これらは、当業者に知られている方法に従って、例えば、米国特許第4,522,811号に記載されている通りに調製することができる。
投与の容易さ及び投与量の均一性のための投与単位形態で経口又は非経口組成物を処方することは、殊に有利である。投与単位形態は、本明細書で使用される場合、治療するべき対象のための単位投与量として適当である物理的に個別の単位を指し;各単位は、必要とされる医薬担体と関連して所望の治療効果を生成するように算出された活性化合物の所定の量を含有する。本開示の投与単位形態のための明細は、活性化合物の独特な特徴及び達成されるべき特定の治療効果によって決定され、これらに直接依存する。
化合物A又はその医薬組成物は、投与のための指示と一緒に、容器、パック又はディスペンサー中に含めることができる。
化合物A又はその医薬組成物は、1日1回、1日2回、1日3回、隔日毎に1回、又は週1回投与することができる。
本明細書において記述されている全ての特許、特許出願及び公報は、本明細書によって参照によりこれら全体で組み込まれる。しかしながら、明確な定義を含有する特許、特許出願又は公報が参照により組み込まれる場合、これらの明確な定義は、これらが見出される組み込まれた特許、特許出願又は公報に適用し、この出願のテキストの残部、特にこの出願の請求項に適用しないと理解されるべきである。
本明細書において使用されている全ての百分率及び比は、特に表示されていない限り重量による。本開示の他の特色及び利点は、異なる実施例から明らかである。提供されている実施例は、本開示を実践する際に有用な異なる構成成分及び方法論を例示している。実施例は、請求項に係る発明を限定しない。本開示に基づいて、熟練技術者は、本開示を実践するのに有用な他の構成成分及び方法論を特定し、用いることができる。
[実施例1][14C]MGL−3196(化合物A)の単回経口投与後の、ラットにおける排泄物質量収支、薬物動態、及び定量的全身オートラジオグラフィーによる組織分布
該研究は、2つの群の雄性SDラット(群1及び2)及び1つの群の雄性LEラット(群3)を利用した。これらは、Hilltop Lab Animals、Inc.(Scottdale、PA)から得た。群1を排泄物質量収支の評価のために使用し;群2を血漿総放射能PKの評価のために使用し;群3を総放射能の組織分布の評価のために使用した。全てのラットは、[14C]MGL−3196の単一PO用量を受けた。標的用量は、精製されたMilliQ水ビヒクル中4%のDMSO/96%の2% Klucel、0.1%ツイーン−80、0.09%メチルパラベン及び0.01%プロピルパラベン中で調製された製剤を使用して5mg/kgであった。
群1ラットにおける[14C]MGL−3196の単一PO用量の後の放射能の排出の一次経路は糞便にあり、これは、投与用量の平均68.6%を占めた。投与用量の平均16.2%は、尿中で回収された。投与用量の平均1.3%はケージ残留物中で回収され、投与用量の平均1.1%は屠殺体中で回収された。群1ラットにおける放射能の平均総回収は、投与用量の87.2%であった。
排泄データは、単一PO用量の後、[14C]MGL−3196誘導放射能の大部分が雄性SDラットにおける糞便中で72時間後に回収されることを示した。
群2における[14C]MGL−3196の単一PO用量の後の血漿総放射能の平均Cmaxは、投与後4時間(Tmax)で2230ng equiv/mLであった。平均血漿放射能濃度は、9.6時間のt1/2で時間をかけて減少した。血漿総放射能の平均AUCinf obsは、25346ng equiv・h/mLであった。
群3LE雄における[14C]MGL−3196の単一PO用量の後の血液総放射能(LSCによる)のCmaxは、投与後8時間(Tmax)で645ng equiv/gであった。血中放射能濃度は、447.6時間のt1/2で時間をかけてゆっくり減少した。血液総放射能のAUCinf obsは、54361ng equiv・h/gであった。群3LE雄における[14C]MGL−3196の単一PO用量の後の血漿総放射能(LSCによる)のCmaxは、投与後4時間(Tmax)で1078ng equiv/mLであった。血漿放射能濃度は、54.6時間のt1/2で時間をかけてゆっくり減少した。血漿総放射能のAUCinf obsは、20430ng equiv・h/mLであった。
血漿に対する血中の放射能濃度比は、投与後24時間をかけて0.57〜0.98及び投与後48〜168時間から1.52〜5.62の範囲であった。
薬物誘導放射能は、急速に吸収され、雄性LEラットの体全体にわたって広く分布し、定量化可能濃度は、768時間かけて多くの組織(40のうちの17の組織)中に存在する。
一般に、有色ラットの大部分の組織中の濃度は、(心臓の)血液中のものよりも低い又は同様であった。大部分の組織(40のうち34)におけるCmaxは、投与後8時間(Tmax)で観察された。Cmaxでの組織中濃度>700ng equiv/gは、以下の組織:肝臓、腎臓皮質、盲腸、膀胱、腎臓髄質、小腸、食道、心臓血液、有色皮膚及び非有色皮膚中で見出された。Cmaxで<100ng equiv/gであった組織中濃度は、脳(髄質、小脳、大脳)、眼水晶体、脊髄及び骨中で観察された。>7.90ng equiv/gであった投与後1392時間で観察された放射能濃度は、40のうちの7の組織(血液、肝臓、ハーダー腺、膵臓、有色皮膚、肺、眼水晶体)中に存在したが、全ての組織は、放射能の定量化の下限に接近しており、これは、排出がほぼ完全であることを示唆した。
組織浸透を示す、投与後最大8時間までの全ての組織について決定された血漿に対する組織(即ち、分布相)の比は、[14C]MGL−3196−誘導放射能が、器官の血液脈管構造における放射能の存在によって説明され得るよりも、複数倍もはるかによく、肝臓、腎臓及び盲腸に浸透することを示唆した。肝臓、腎臓、膀胱及び盲腸を除く全ての組織についての比は、分布相全体にわたって<1であり、これは、ほとんどの他の組織中へのずっと低い浸透を示唆した。併せて、該データは、MGL−3196が、より特定すると、肝臓、腎臓及び盲腸によって取り込まれたことを示唆している。
雄性LEラットにおける放射能の最高濃度は、消化管内容物、胆汁、及び膀胱内容物における非組織中に見出された。
雄性LEラットについての組織濃度対時間プロファイルは、大部分の組織が、24〜768時間から発生したゆっくりとした排出相/組織放出相を有することを示した。最も長い信頼できる半減期(t1/2)値(>400.0時間)を有する組織は:ハーダー腺、肺、膵臓、心臓血液、骨格筋、骨髄及び胃だった。信頼できるt1/2値を40のうち21の組織について決定した。残りの組織の濃度−時間曲線についてのt1/2は、時点データが不十分であり、及び/又は得られたr値が<0.85であったために決定することができなかった。
14C]MGL−3196のPO用量の後の無傷SDラット(群1)における放射能の排出の一次経路は、糞便中(68.6%)であり、尿中で、より少なく回収された(16.2%)。該用量の87.2%の平均合計は、168時間かけて回収された。
14C]MGL−3196−誘導放射能は、48時間かけて(この群についての最終時点)雄性SDラットの血漿中で定量化可能であった。血漿中の総放射能のCmaxは、4時間で観察された2230ng equiv/mLであった。SDラットにおける平均血漿総放射能のt1/2は、9.6時間であった。SDラットにおける血漿総放射能の平均AUCinf obsは、25346ng equiv・h/mLであった。
14C]MGL−3196−誘導放射能は、768時間かけて雄性LEラットの血液中で定量化可能であった。LEラットにおける血液総放射能のt1/2は、447.6時間であった。LEラットにおける血液総放射能のAUCinf obsは、54361ng equiv・h/gであった。[14C]MGL−3196−誘導放射能は、168時間かけて雄性LEラットの血漿中で定量化可能であり、t1/2は54.6時間であった。群3ラットにおいて得られた、より長いt1/2値は、組織放出から後の時点での低い血漿濃度の包含によると思われる。LEラットにおける血漿総放射能のAUCinf obsは、群2におけるSDラットで観察されたものと同様である20430ng equiv・h/mLであった。
血漿に対する血中放射能濃度比は、24時間かけて0.57〜0.98の範囲であり、これは、血液中の放射能のほとんどが血漿画分中にあることを示唆した。血漿に対する血液比は、投与後48〜168時間で、1.52〜5.62の範囲であり、これは、放射能のほとんどが、後の時点で血液の細胞部分に分配されることを示唆した。
14C]MGL−3196−誘導放射能は、単一PO用量の後の有色雄性ラットの体全体にわたって広く分布していた。[14C]MGL−3196の肝臓AUCは血漿よりもおよそ10倍高く、腎臓皮質AUCは血漿よりもおよそ3倍高かったが、骨格及び心筋並びにほとんどの他の組織は、血漿及び血液中のAUCよりも低い又は同様であった(血液は、血漿よりも約2倍高かった)。肝臓:血漿AUCall比は10.5であり、肝臓における血漿の体積分率はおよそ0.06〜0.14(即ち、肝臓における血液の体積分率の半分)であった。併せて、これらのデータは、肝臓及び腎臓皮質中へのMGL−3196の選択的取込み、並びに他の組織中の濃度が、主に、残りの組織の脈管構造における血漿及び/又は血液中に存在する濃度によることを示唆した。
[実施例2]化合物Aの肝臓取込み及び前臨床ADME
以下の研究を行った:(a)インビトロ薬物タンパク質結合輸送体(有機アニオン輸送ポリペプチド[OATP]、P−糖タンパク質[P−gp]、乳がん関連タンパク質[BCRP]、及び多剤耐性タンパク質1[MDR1])、並びに吸収、分布及び排泄を調査するためのシトクロムP−450酵素アッセイ;(b)インビボMGL−3196ラット及びイヌ経口PK及び生物学的利用能研究;(c)インビボ14C−MGL−3196ラット及びイヌ経口薬物動態、吸収、排泄、及び定量的全身オートラジオグラフィー(QWBA)研究による組織分布;並びに(d)イヌ(SCDH)及びヒト(SCHH)肝細胞においてインビトロでサンドイッチされた肝細胞モデル系(B−CLEAR(登録商標)科学技術)を使用するMGL−3196の肝臓処分。表1A〜1Bは、14C−MGL−3196ラットADME研究設計を示している。
Figure 2019533019
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表2A〜2Bは、14C−MGL−3196イヌADME研究設計を示している。
Figure 2019533019
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Qualyst輸送体溶液は、サンドイッチ培養ヒト肝細胞(SCHH)におけるMGL−3196の肝取込みを評価した。MGL−3196を、ウシ血清アルブミン(BSA、約4%)の生理学的濃度の存在下で20分のインキュベーション(パイロット取込み研究に基づく)後に30μMで評価した。該実験を、24ウェルのフォーマット中で、1ロットのTransporter Certified(商標)ヒト肝細胞(N=1)を使用して行った。各試験条件を3つのウェル中で行うことで、3連のデータを提供した。MGL−3196の濃度を決定するための細胞可溶化物の試料調製及びLC/MS/MS分析を、分析アッセイ方法論及びMadrigal Pharmaceuticalsによって供給された分析標準に従ってQTSで行った。試験物品について以下のパラメータを決定した:(a)総蓄積(肝取込み)、(b)細胞蓄積(細胞内濃度)、(c)胆汁排泄指数(肝流出)、(d)Kp値(肝蓄積)、(e)インビトロ胆汁クリアランス(インビボ胆汁クリアランスの予測)、及び(f)培地蓄積(インキュベーション後の上澄み)。
決定されたパラメータ:
・胆汁蓄積=総蓄積プラス(+)緩衝液−細胞蓄積マイナス(−)緩衝液
Figure 2019533019
・AUC=(インキュベーション時間)(分析物濃度培地
Figure 2019533019
(K比は、肝細胞の外側の、緩衝液における総MGL−3196濃度に対する肝細胞におけるMGL−3196蓄積の程度を反映する)。
MGL−3196の血漿タンパク質結合は、全ての種について>99%であった。
インビトロ薬物輸送体&シトクロムP−450酵素アッセイは、表3に示されている。
Figure 2019533019
MGL−3196は、MDR1にとって弱い基質であり、MRP2の基質でない。MGL−3196は阻害剤でない:MDR1、MRP2、OCT2、CYP2C19、CYP1A2、CYP2A6、CYP2B6、CYP2D6及びCYP3A4/5。
ラット&イヌPK/生物学的利用能研究も行った。MGL−3196は、ラット及びイヌにおいて経口投薬の後に2〜6時間及び1〜8時間で最大血漿濃度に達し、平均排出半減期=それぞれ2.5〜7時間及び3〜5.5時間であった。平均生物学的利用能は、ラット及びイヌにおいて、それぞれ45〜98%及び11〜135%を範囲とした。
ラット14C−MGL−3196吸収、分布、排泄を研究した。MGL−3196は、肝臓によく浸透し、胆汁において高濃度を有し、消化管において排出され、腎臓における取込みが少なく、腎排出である。14C−MGL−3196の肝臓曝露は、血漿よりも平均で約10X高かった。脳、心臓及び骨を含めて、他の組織中へのMGL−3196浸透は低く、血流によって説明することはできなかった。表4〜6は、関連結果を示している。
Figure 2019533019
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イヌ14C−MGL−3196吸収、分布、排泄を研究した。イヌ14C−MGL−3196質量バランス研究(100mg/kg)は、回収された放射能のうち、少なくとも92%が糞便中で、2.7%が尿中である(投与された合計の約83%が糞便中で及び2.5%が尿中で回収された)ことを示した。投与後4時間で、高レベルのMGL−3196が肝臓及び胆汁中に存在し、胆汁における濃度は、肝臓及び血漿よりもそれぞれ約80倍及び約250倍高かった。4時間及び24時間(100mg/kg)での血漿に対する肝臓の比は、それぞれ3.1倍及び267倍高く、血漿からのクリアランスが、肝臓からのクリアランスより急速であることを示した。表7及び8は、関連結果を示している。
Figure 2019533019
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インビトロでサンドイッチされたイヌ及びヒトの肝細胞モデル系を使用するMGL−3196の肝臓処分を研究した。データは、MGL−3196が、活性取込みを介してヒト及びイヌの肝細胞中に蓄積し、胆汁中に排泄されることを示唆した。表9及び10は、関連結果を示している。
Figure 2019533019
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MGL−3196及びこれの代謝物、MGL−3196−M1(M1)をサンドイッチ培養ヒト肝細胞(SCHH)において評価することで、総蓄積に対する温度及び濃度の効果を評価した。インキュベーションを4%ウシ血清アルブミン(BSA)の存在において20分間37℃及び4℃で、複数の濃度(3μM、10μM、30μM及び100μM)にわたって行った。肝蓄積研究に続き、MGL−3196(30μM)及びこれの代謝物、M1の肝胆道処分の種間比較を、SCHH及びサンドイッチ培養イヌ肝細胞(SCDH)において4%のBSAの存在下で評価した。
MGL−3196の総蓄積(肝細胞+胆汁)は、温度依存性であることが実証され、これは、MGL−3196蓄積(≧72.8%)がSCHHにおける活性取込みプロセスによって媒介されることを示唆した。M1の蓄積は、検査された全てのMGL−3196曝露レベルにわたって、SCHH中の4℃のインキュベーションにおいて≧65%低減した。これらの結果は、M1の蓄積/形成が温度依存性であり、これが代謝依存性機序と一致することを示唆した。
MGL−3196の肝胆道処分の種間比較をSCHH及びSCDHにおいて行った。総蓄積は、試験物品の肝蓄積潜在性を反映している。SCDH中のMGL−3196(30μM)の総蓄積は、20分の曝露に続いてSCHH中にて観察された蓄積よりも約81%低かった。M1の蓄積は、SCDH中の検出の限度より下(BLQ)であったが、M1の蓄積(親の総蓄積の0.67%)がSCHH中で観察された。M1は、両方の種におけるMGL−3196(30μM)への20分の曝露に続く細胞培養培地においてBLQであった。
胆汁排出指数(BEI)は、肝細胞の内側から、試験物品の胆汁流出潜在性を定量化する胆汁ポケットへの分子の移動を記載する。MGL−3196のBEI(%)は、SCHH(33.7%)よりもSCDH(48.7%)で大きかった。比較において、胆汁中に大規模に排泄されたd8−TCA、モデル胆汁酸のBEIは、典型的に、SCDH及びSCHHにおいて、それぞれ30〜50%及び50〜75%を範囲とする。
つまり、これらの結果は、MGL−3196蓄積が肝細胞中の活性取込みプロセスによって媒介されることを示唆した。M1の蓄積/形成はSCHH中のみで観察され、代謝依存性機序と一致する温度依存性であった。M1は、両方の種におけるMGL−3196(30μM)への20分の曝露に続く細胞培養培地においてBLQであった。MGL−3196胆汁排出は、ヒトよりもイヌの肝細胞中でわずかに大きかった。しかしながら、MGL−3196の胆汁クリアランス概算は、ヒトよりもイヌの肝細胞において約46%低かった。より低い胆汁クリアランスは、SCDH中で観察されたMGL−3196の著しくより低い取込み(81%より低い総蓄積)に起因した。全体的に、これらの結果は、MGL−3196が、検査された両方の種の胆汁中に排出される潜在性を有すると示唆した。
投薬した後のヒトインビトロ及び動物インビボの分析は、MGL−3196が肝臓中に活発に取り込まれ、胆汁を介して排出されることを実証している。ラット及びイヌにおける分布研究は、MGL−3196が肝臓に局在し、他の組織中への浸透がほとんどない又は全くないことを示した。

Claims (62)

  1. 肝臓障害又は脂質障害の治療を必要とする対象における肝臓障害又は脂質障害を治療する方法であって、
    (a)第1の期間、毎日対象に2−(3,5−ジクロロ−4−((5−イソプロピル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−イル)オキシ)フェニル)−3,5−ジオキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,4−トリアジン−6−カルボニトリル(「化合物A」)の第1の用量を投与すること;
    (b)対象から得られた生物学的試料に対する遺伝子試験、バイオマーカー試験及び薬物動態学的試験、対象の理学的検査、並びにこれらの組合せからなる群から選択される試験を行って、ステップ(a)の後の化合物Aに対する対象の感受性を決定すること;並びに
    (c)ステップ(b)からの感受性結果に基づいて、第2の期間、対象に化合物Aの第2の用量を投与すること
    を含む方法。
  2. ステップ(b)の試験が、少なくとも1つのバイオマーカーの発現レベルを測定するバイオマーカー試験である、請求項1に記載の方法。
  3. (d)ステップ(a)の前に対象から得られた第1の生物学的試料に対して第1のバイオマーカー試験を行うことであって、ここで、第1のバイオマーカー試験は、ステップ(b)において測定されるべきである少なくとも1つのバイオマーカーの発現レベルを測定すること;
    (e)ステップ(b)及び(d)における結果に基づいて、少なくとも1つのバイオマーカーの発現レベルにおける変化又は変化の程度を決定すること;並びに
    (f)ステップ(e)において決定された変化又は変化の程度に基づいて、化合物Aの第2の用量を決定すること
    をさらに含む、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 化合物Aの第2の用量を決定することが、対象の少なくとも1つの人口統計学的特色、対象の薬歴、対象の身体情報、又はこれらの組合せにさらに基づく、請求項3に記載の方法。
  5. 肝臓障害又は脂質障害の治療を必要とする対象における肝臓障害又は脂質障害を治療する方法における使用のための、2−(3,5−ジクロロ−4−((5−イソプロピル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−イル)オキシ)フェニル)−3,5−ジオキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,4−トリアジン−6−カルボニトリル(「化合物A」)であって、前記方法が、
    (a)第1の期間、毎日対象に化合物Aの第1の用量を投与すること;
    (b)対象から得られた生物学的試料に対する遺伝子試験、バイオマーカー試験及び薬物動態学的試験、対象の理学的検査、並びにこれらの組合せからなる群から選択される試験を行って、ステップ(a)の後の化合物Aに対する対象の感受性を決定すること;並びに
    (c)ステップ(b)からの感受性結果に基づいて、第2の期間、対象に化合物Aの第2の用量を投与すること
    を含む、2−(3,5−ジクロロ−4−((5−イソプロピル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−イル)オキシ)フェニル)−3,5−ジオキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,4−トリアジン−6−カルボニトリル(「化合物A」)。
  6. ステップ(b)の試験が、少なくとも1つのバイオマーカーの発現レベルを測定するバイオマーカー試験である、請求項5に記載の使用のための化合物A。
  7. 前記方法が、
    (d)ステップ(a)の前に対象から得られた第1の生物学的試料に対して第1のバイオマーカー試験を行うことであって、ここで、第1のバイオマーカー試験は、ステップ(b)において測定されるべきである少なくとも1つのバイオマーカーの発現レベルを測定すること;
    (e)ステップ(b)及び(d)における結果に基づいて、少なくとも1つのバイオマーカーの発現レベルにおける変化又は変化の程度を決定すること;並びに
    (f)ステップ(e)において決定された変化又は変化の程度に基づいて、化合物Aの第2の用量を決定すること
    をさらに含む、請求項5又は6に記載の使用のための化合物A。
  8. 化合物Aの第2の用量を決定することが、対象の少なくとも1つの人口統計学的特色、対象の薬歴、対象の身体情報、又はこれらの組合せにさらに基づく、請求項7に記載の使用のための化合物A。
  9. 肝臓障害又は脂質障害の治療を必要とする対象における肝臓障害又は脂質障害を治療する方法における使用のための医薬の製造における、2−(3,5−ジクロロ−4−((5−イソプロピル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−イル)オキシ)フェニル)−3,5−ジオキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,4−トリアジン−6−カルボニトリル(「化合物A」)の使用であって、前記方法が、
    (a)第1の期間、毎日対象に化合物Aの第1の用量を投与すること;
    (b)対象から得られた生物学的試料に対する遺伝子試験、バイオマーカー試験及び薬物動態学的試験、対象の理学的検査、並びにこれらの組合せからなる群から選択される試験を行うことで、ステップ(a)の後の化合物Aに対する対象の感受性を決定すること;並びに
    (c)ステップ(b)からの感受性結果に基づいて、第2の期間、対象に化合物Aの第2の用量を投与すること
    を含む、使用。
  10. ステップ(b)の試験が、少なくとも1つのバイオマーカーの発現レベルを測定するバイオマーカー試験である、請求項9に記載の使用。
  11. 前記方法が、
    (d)ステップ(a)の前に対象から得られた第1の生物学的試料に対して第1のバイオマーカー試験を行うことであって、ここで、第1のバイオマーカー試験は、ステップ(b)において測定されるべきである少なくとも1つのバイオマーカーの発現レベルを測定すること;
    (e)ステップ(b)及び(d)における結果に基づいて、少なくとも1つのバイオマーカーの発現レベルにおける変化又は変化の程度を決定すること;並びに
    (f)ステップ(e)において決定された変化又は変化の程度に基づいて、化合物Aの第2の用量を決定すること
    をさらに含む、請求項9又は10に記載の使用。
  12. 化合物Aの第2の用量を決定することが、対象の少なくとも1つの人口統計学的特色、対象の薬歴、対象の身体情報、又はこれらの組合せにさらに基づく、請求項11に記載の使用。
  13. 肝臓障害又は脂質障害の治療を必要とする対象における肝臓障害又は脂質障害を治療する方法であって、
    (a)対象から得られた生物学的試料に対する遺伝子試験、バイオマーカー試験及び薬物動態学的試験、対象の理学的検査、並びにこれらの組合せからなる群から選択される試験を行うこと;
    (b)試験の結果に基づいて、対象のための2−(3,5−ジクロロ−4−((5−イソプロピル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−イル)オキシ)フェニル)−3,5−ジオキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,4−トリアジン−6−カルボニトリル(「化合物A」)の治療有効量を決定すること;並びに
    (c)対象に化合物Aの治療有効量を投与すること
    を含む方法。
  14. 予測アルゴリズムが、化合物Aの治療有効量を決定するためにステップ(b)において使用される、請求項13に記載の方法。
  15. 化合物Aの治療有効量を決定することが、対象の少なくとも1つの人口統計学的特色、対象の薬歴、対象の身体情報、又はこれらの組合せにさらに基づく、請求項13又は14に記載の方法。
  16. 肝臓障害又は脂質障害の治療を必要とする対象における肝臓障害又は脂質障害を治療する方法における使用のための、2−(3,5−ジクロロ−4−((5−イソプロピル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−イル)オキシ)フェニル)−3,5−ジオキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,4−トリアジン−6−カルボニトリル(「化合物A」)であって、前記方法が、
    (a)対象から得られた生物学的試料に対する遺伝子試験、バイオマーカー試験及び薬物動態学的試験、対象の理学的検査、並びにこれらの組合せからなる群から選択される試験を行うこと;並びに
    (b)試験の結果に基づいて対象のための化合物Aの治療有効量を決定すること
    を含む、2−(3,5−ジクロロ−4−((5−イソプロピル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−イル)オキシ)フェニル)−3,5−ジオキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,4−トリアジン−6−カルボニトリル(「化合物A」)。
  17. 予測アルゴリズムが、化合物Aの治療有効量を決定するためにステップ(b)において使用される、請求項16に記載の使用のための化合物A。
  18. 化合物Aの治療有効量を決定することが、対象の少なくとも1つの人口統計学的特色、対象の薬歴、対象の身体情報、又はこれらの組合せにさらに基づく、請求項16又は17に記載の使用のための化合物A。
  19. 肝臓障害又は脂質障害の治療を必要とする対象における肝臓障害又は脂質障害を治療する方法における使用のための医薬の製造における、2−(3,5−ジクロロ−4−((5−イソプロピル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−イル)オキシ)フェニル)−3,5−ジオキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,4−トリアジン−6−カルボニトリル(「化合物A」)の使用であって、前記方法が、
    (a)対象から得られた生物学的試料に対する遺伝子試験、バイオマーカー試験及び薬物動態学的試験、対象の理学的検査、並びにこれらの組合せからなる群から選択される試験を行うこと;並びに
    (b)試験の結果に基づいて対象のための化合物Aの治療有効量を決定すること
    を含む、使用。
  20. 予測アルゴリズムが、化合物Aの治療有効量を決定するためにステップ(b)において使用される、請求項19に記載の使用。
  21. 化合物Aの治療有効量を決定することが、対象の少なくとも1つの人口統計学的特色、対象の薬歴、対象の身体情報、又はこれらの組合せにさらに基づく、請求項19又は20に記載の使用。
  22. 肝臓障害が非アルコール性脂肪性肝炎である、請求項1〜21のいずれか一項に記載の方法、使用のための化合物A、又は使用。
  23. 脂質障害が高脂質血症又は高コレステロール血症である、請求項1〜21のいずれか一項に記載の方法、使用のための化合物A、又は使用。
  24. 遺伝子試験が、薬物輸送体、薬物代謝酵素、若しくは甲状腺軸ホルモン、甲状腺経路遺伝子、脂質経路遺伝子、又はこれらの組合せをコードするポリヌクレオチドにおける多型を検出することを含む、請求項1〜23のいずれか一項に記載の方法、使用のための化合物A、又は使用。
  25. 薬物輸送体が、溶質担体輸送体又はATP結合カセット輸送体である、請求項1〜24のいずれか一項に記載の方法、使用のための化合物A、又は使用。
  26. ATP結合カセット輸送体が、ABCC1、ABCC2、ABCC3、ABCC4、ABCC5、ABCG2及びABCB11からなる群から選択される、請求項25に記載の方法、使用のための化合物A、又は使用。
  27. 溶質担体輸送体が、SLC22A1、SLC22A2、SLC22A3、SLC22A6、SLC22A8、SLC22A11、SLCO1B1、SLCO1B3、SLCO2B1、SLC47A1及びSLC47A2からなる群から選択される、請求項25に記載の方法、使用のための化合物A、又は使用。
  28. バイオマーカー試験が、甲状腺軸ホルモン、チロキシン結合グロブリン(TBG)、性ホルモン結合グロブリン(SHBG)、及び脂質バイオマーカーからなる群から選択されるバイオマーカーの発現レベルを測定することを含む、請求項1〜27のいずれか一項に記載の方法、使用のための化合物A、又は使用。
  29. 甲状腺軸ホルモンが、トリヨードチロニン(遊離T3)若しくはその代謝物、リバースT3若しくはその代謝物、遊離チロキシン(T4)若しくはその代謝物、チロトロピン(TSH)若しくはその代謝物、チロトロピン放出ホルモン(TRH)若しくはその代謝物、又はこれらの組合せである、請求項28に記載の方法、使用のための化合物A、又は使用。
  30. 脂質バイオマーカーが、総コレステロール、トリグリセリド、低密度リポタンパク質コレステロール(LDL−C)、高密度リポタンパク質コレステロール(HDL−C)、非HDL−C、リポタンパク質(a)、アポリポタンパク質A1(ApoA−1)及びアポリポタンパク質B(ApoB)からなる群から選択される、請求項28に記載の方法、使用のための化合物A、又は使用。
  31. 生物学的試料が、血液又は血清の試料である、請求項1〜30のいずれか一項に記載の方法、使用のための化合物A、又は使用。
  32. 有効量が、5mg〜300mgの範囲である、請求項1〜31のいずれか一項に記載の方法、使用のための化合物A、又は使用。
  33. 有効量が、約40mg、約50mg、約80mg、約100mg、約120mg、約140mg、約160mg、約180mg又は約200mgである、請求項1〜32のいずれか一項に記載の方法、使用のための化合物A、又は使用。
  34. 第1の用量が、約5mg〜300mgの範囲である、請求項1〜33のいずれか一項に記載の方法、使用のための化合物A、又は使用。
  35. 第1の用量が、約40mg、約50mg、約80mg、約100mg、約120mg、約140mg、約160mg、約180mg又は約200mgである、請求項1〜34のいずれか一項に記載の方法、使用のための化合物A、又は使用。
  36. 第2の用量が、第1の用量よりも低い、請求項1〜35のいずれか一項に記載の方法、使用のための化合物A、又は使用。
  37. 第2の用量が、第1の用量と同じである、請求項1〜35のいずれか一項に記載の方法、使用のための化合物A、又は使用。
  38. 第2の用量が、第1の用量よりも高い、請求項1〜35のいずれか一項に記載の方法、使用のための化合物A、又は使用。
  39. 第2の用量が、約5mg〜300mgの範囲である、請求項1〜38のいずれか一項に記載の方法、使用のための化合物A、又は使用。
  40. 第2の用量が、約40mg、約50mg、約80mg、約100mg、約120mg、約140mg、約160mg、約180mg又は約200mgである、請求項1〜39のいずれか一項に記載の方法、使用のための化合物A、又は使用。
  41. 化合物Aが、約10.5、18.7、22.9、23.6、及び24.7度2θでのピークを含むX線粉末回折パターンを特徴とする形態型である、請求項1〜40のいずれか一項に記載の方法、使用のための化合物A、又は使用。
  42. 第1の期間が、2〜21日の範囲である、請求項1〜41のいずれか一項に記載の方法、使用のための化合物A、又は使用。
  43. 化合物Aが、ゲル、錠剤、丸剤又はカプセル中に製剤化される、請求項1〜42のいずれか一項に記載の方法、使用のための化合物A、又は使用。
  44. 化合物Aが経口的に投与される、請求項1〜43のいずれか一項に記載の方法、使用のための化合物A、又は使用。
  45. 化合物Aが毎日投与される、請求項1〜44のいずれか一項に記載の方法、使用のための化合物A、又は使用。
  46. 脂質障害が、ヘテロ接合型家族性高コレステロール血症(HeFH)又はホモ接合型家族性高コレステロール血症(HoFH)である、請求項1〜45のいずれか一項に記載の方法、使用のための化合物A、又は使用。
  47. 薬物代謝酵素が、酸化的薬物代謝酵素又は共役的薬物代謝酵素である、請求項1〜46のいずれか一項に記載の方法、使用のための化合物A、又は使用。
  48. 化合物Aが、1日1回、1日2回、又は1日3回投与される、請求項1〜47のいずれか一項に記載の方法、使用のための化合物A、又は使用。
  49. 対象が、少なくとも1つの他の治療剤を投与される又は投与されたことがある、請求項1〜48のいずれか一項に記載の方法、使用のための化合物A、又は使用。
  50. 少なくとも1つの他の治療剤がスタチンである、請求項49に記載の方法、使用のための化合物A、又は使用。
  51. 薬物動態学的試験が、第1の用量の投与の後の所定の時間に生物学的試料中の化合物Aの代謝物のレベルを測定することを含む、請求項1〜50のいずれか一項に記載の方法、使用のための化合物A、又は使用。
  52. 化合物Aの代謝物が、以下の構造:
    Figure 2019533019
    を有するM1を含む、請求項51に記載の方法、使用のための化合物A、又は使用。
  53. 所定の時間が少なくとも20分である、請求項51又は52に記載の方法、使用のための化合物A、又は使用。
  54. 代謝物が、約100ng/mL〜1000ng/mLの最大血漿濃度の相乗平均を有する、請求項51〜53のいずれか一項に記載の方法、使用のための化合物A、又は使用。
  55. 最大血漿濃度の相乗平均が、約150ng/mL〜700ng/mLである、請求項54に記載の方法、使用のための化合物A、又は使用。
  56. 肝臓障害又は脂質障害の治療を必要とする対象における肝臓障害又は脂質障害を治療治療する方法であって、対象に毎日2−(3,5−ジクロロ−4−((5−イソプロピル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−イル)オキシ)フェニル)−3,5−ジオキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,4−トリアジン−6−カルボニトリルの有効量を投与することを含み、ここで、対象は医薬の投与の後に臨床モニタリングを必要としない、方法。
  57. 有効量が、5mg〜300mgの範囲である、請求項56に記載の方法。
  58. 臨床モニタリングが、骨スキャン、心臓スキャン及び脳スキャンからなる群から選択される、請求項56又は57に記載の方法。
  59. 肝臓障害又は脂質障害の治療を必要とする対象における、肝臓障害又は脂質障害を治療する際における使用のための、2−(3,5−ジクロロ−4−((5−イソプロピル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−イル)オキシ)フェニル)−3,5−ジオキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,4−トリアジン−6−カルボニトリル(「化合物A」)であって、ここで、対象は医薬の投与の後に臨床モニタリングを必要としない、化合物A。
  60. 臨床モニタリングが、骨スキャン、心臓スキャン及び脳スキャンからなる群から選択される、請求項59に記載の使用のための化合物A。
  61. 肝臓障害又は脂質障害の治療を必要とする対象における肝臓障害又は脂質障害を治療する方法における使用のための医薬の製造における、2−(3,5−ジクロロ−4−((5−イソプロピル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−イル)オキシ)フェニル)−3,5−ジオキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,4−トリアジン−6−カルボニトリル(「化合物A」)の使用であって、ここで、対象は医薬の投与の後に臨床モニタリングを必要としない、使用。
  62. 臨床モニタリングが、骨スキャン、心臓スキャン及び脳スキャンからなる群から選択される、請求項61に記載の使用。
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