JP2019532668A5 - - Google Patents

Download PDF

Info

Publication number
JP2019532668A5
JP2019532668A5 JP2019531525A JP2019531525A JP2019532668A5 JP 2019532668 A5 JP2019532668 A5 JP 2019532668A5 JP 2019531525 A JP2019531525 A JP 2019531525A JP 2019531525 A JP2019531525 A JP 2019531525A JP 2019532668 A5 JP2019532668 A5 JP 2019532668A5
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seq
chimeric receptor
human
receptor ligand
amino acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019531525A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6990244B2 (ja
JP2019532668A (ja
Filing date
Publication date
Priority claimed from CN201610795955.XA external-priority patent/CN107793481A/zh
Application filed filed Critical
Publication of JP2019532668A publication Critical patent/JP2019532668A/ja
Publication of JP2019532668A5 publication Critical patent/JP2019532668A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6990244B2 publication Critical patent/JP6990244B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

本発明は、天然のヒトIL−3分子と、共刺激因子などのキメラ受容体結合リガンド構造を組み合わせることで設計される。具体的な実施例を参照して本発明を以下でさらに説明する。
本発明は以下の通りである。
[1]IL−3分子を基にしたCD123結合ドメイン、膜貫通領域、及び細胞内シグナル伝達ドメインを含む、ヒトCD123を標的とするキメラ受容体リガンド。
[2]前記CD123結合ドメインが、配列番号1の少なくとも100個の連続するアミノ酸残基を含む、上記[1]に記載のヒトCD123を標的とするキメラ受容体リガンド。
[3]前記CD123結合ドメインをコードするアミノ酸配列が配列番号1または2で示されるか、またはそれと85%〜99%、90%〜99%、または95%〜99%の同一性を有する改変アミノ酸配列である、上記[1]に記載のヒトCD123を標的とするキメラ受容体リガンド。
[4]前記キメラ受容体リガンドが、IL−3分子を基にしたCD123結合ドメインを2つ以上含む、上記[1]または[2]に記載のヒトCD123を標的とするキメラ受容体リガンド。
[5]前記膜貫通領域が、CD4、CD8α、CD28、PD1、及び/または4−1BB膜貫通領域から選択される、上記[1]〜[4]のいずれかに記載のヒトCD123を標的とするキメラ受容体リガンド。
[6]前記膜貫通領域がCD8α膜貫通領域である、上記[5]に記載のヒトCD123を標的とするキメラ受容体リガンド。
[7]前記細胞内シグナル伝達ドメインが、以下のシグナル分子:CD27、CD28、4−1BB、OX40、CD30、CD40、CD3、リンパ球機能関連抗原1(LFA−1)、CD2、CD7、LIGHT、NKG2C、B7−H3、及びCD83特異的結合リガンドまたはそれらの組み合わせの細胞内ドメインから選択されるシグナル伝達ドメイン及び/または共刺激シグナル伝達ドメインを含む、上記[1]〜[6]のいずれかに記載のヒトCD123を標的とするキメラ受容体リガンド。
[8]前記細胞内シグナル伝達ドメインが、シグナル伝達ドメイン及び/または共刺激シグナル伝達ドメイン、さらに好ましくはCD3、4−1BB、及び/またはCD28シグナル伝達ドメインを含む、上記[7]に記載のヒトCD123を標的とするキメラ受容体リガンド。
[9]細胞外シグナルペプチド構造、好ましくはCD8αシグナルペプチド、GM−CSFRαシグナルペプチド、CD4シグナルペプチド、またはIL−3シグナルペプチドを含む、上記[1]〜[8]のいずれかに記載のヒトCD123を標的とするキメラ受容体リガンド。
[10]前記細胞外シグナルペプチドが、好ましくはCD8αシグナルペプチドまたはIL−3シグナルペプチド、より好ましくはIL−3シグナルペプチドである、上記[9]に記載のヒトCD123を標的とするキメラ受容体リガンド。
[11]その前記細胞外シグナルペプチドが、配列番号3で示されるIL−3シグナルペプチドのアミノ酸配列を含む、[9]〜[10]のいずれかに記載のヒトCD123を標的とするキメラ受容体リガンド。
[12]その前記細胞外シグナルペプチドが、配列番号4で示されるCD8αシグナルペプチドのアミノ酸配列を含む、上記[9]〜[10]のいずれかに記載のヒトCD123を標的とするキメラ受容体リガンド。
[13]前記ヒトCD123を標的とするキメラ受容体リガンドがヒンジ領域構造を含まない、上記[1]〜[12]のいずれかに記載のヒトCD123を標的とするキメラ受容体リガンド。
[14]前記ヒトCD123を標的とするキメラ受容体リガンドがヒンジ領域構造、好ましくはCD8α分子を含む、上記[1]〜[12]のいずれかに記載のヒトCD123を標的とするキメラ受容体リガンド。
[15]前記ヒンジ領域が、配列番号5で示されるCD8αヒンジ領域のアミノ酸配列を含む、上記[14]に記載のヒトCD123を標的とするキメラ受容体リガンド。
[16]前記膜貫通領域構造が、配列番号6で示されるCD8α膜貫通領域のアミノ酸配列または配列番号7で示されるCD28膜貫通領域のアミノ酸配列を含む、上記[1]〜[15]のいずれかに記載のヒトCD123を標的とするキメラ受容体リガンド。
[17]前記細胞内シグナル伝達ドメインが、配列番号8で示されるCD3ゼータのアミノ酸配列を含む、上記[1]〜[16]のいずれかに記載のヒトCD123を標的とするキメラ受容体リガンド。
[18]前記細胞内共刺激シグナル伝達ドメインが、配列番号9で示される4−1BBのアミノ酸配列及び/または配列番号10で示されるCD28のアミノ酸配列を含む、上記[1]〜[17]のいずれかに記載のヒトCD123を標的とするキメラ受容体リガンド。
[19]コードするアミノ酸配列が配列番号14で示されるか、またはそれと95%〜99%の同一性を有するアミノ酸配列である、上記[1]〜[18]のいずれかに記載のヒトCD123を標的とするキメラ受容体リガンド。
[20]コードされるアミノ酸配列が配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、または配列番号19で示されるか、またはそれと95%〜99%の同一性を有するアミノ酸配列である、上記[1]〜[18]のいずれかに記載のヒトCD123を標的とするキメラ受容体リガンド。
[21]上記[1]〜[20]のいずれかに記載のヒトCD123を標的とするキメラ受容体リガンドのヌクレオチド配列をコードする核酸分子。
[22]前記ヌクレオチドコード配列が、配列番号33、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37、または配列番号38で示される、上記[21]に記載の核酸分子。
[23]上記[21]または[22]に記載の核酸分子を含むベクター。
[24]上記[21]または[22]に記載の核酸分子を含む、遺伝子操作された免疫細胞。
[25]上記[23]に記載のベクターを含む、上記[24]に記載の遺伝子操作された免疫細胞。
[26]前記免疫細胞が、造血幹細胞、多能性幹細胞、または胚性幹細胞を培養して分化することにより得たTリンパ球細胞、NK細胞、及び免疫細胞から選択することができ、より好ましくはTリンパ球である、上記[24]〜[25]のいずれかに記載の遺伝子操作された免疫細胞。
[27]前記発現されるヒトCD123を標的とするキメラ受容体リガンドが、細胞外シグナルペプチド、IL−3分子を基にしたCD123結合ドメイン、膜貫通領域、及び細胞内シグナル伝達ドメインを含む、上記[24]〜[26]のいずれかに記載の遺伝子操作された免疫細胞。
[28]前記発現されるヒトCD123を標的とするキメラ受容体リガンドが、配列番号14で示されるアミノ酸配列、またはそれと95%〜99%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、上記[24]〜[27]のいずれかに記載の遺伝子操作された免疫細胞。
[29]前記発現されるヒトCD123を標的とするキメラ受容体リガンドが、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、もしくは配列番号19で示されるアミノ酸配列、またはそれと95%〜99%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、上記[24]〜[27]のいずれかに記載の遺伝子操作された免疫細胞。
[30]上記[1]〜[20]のいずれかに記載のヒトCD123を標的とするキメラ受容体リガンドの調製方法。
[31]上記[24]〜[29]のいずれかに記載の遺伝子操作された免疫細胞を調製するための上記[30]に記載の方法。
[32]抗腫瘍薬の調製における、上記[1]〜[20]のいずれかに記載のヒトCD123を標的とするキメラ受容体リガンドの使用、好ましくは抗悪性血液腫瘍薬の調製におけるその使用。
[33]抗腫瘍薬の調製における、上記[24]〜[29]のいずれかに記載の遺伝子操作された免疫細胞の使用、好ましくは抗悪性血液腫瘍薬の調製におけるその使用。

Claims (18)

  1. IL−3分子を基にしたCD123結合ドメイン、膜貫通領域、及び細胞内シグナル伝達ドメインを含む、ヒトCD123を標的とするキメラ受容体リガンド。
  2. 前記CD123結合ドメインが、配列番号1の少なくとも100個の連続するアミノ酸残基を含む、請求項1に記載のヒトCD123を標的とするキメラ受容体リガンド。
  3. 前記CD123結合ドメインをコードするアミノ酸配列が配列番号1または2で示されるか、またはそれと85%〜99%、90%〜99%、または95%〜99%の同一性を有する改変アミノ酸配列である、請求項1に記載のヒトCD123を標的とするキメラ受容体リガンド。
  4. 前記キメラ受容体リガンドが、IL−3分子を基にしたCD123結合ドメインを2つ以上含む、請求項1または2に記載のヒトCD123を標的とするキメラ受容体リガンド。
  5. 前記膜貫通領域が、CD4、CD8α、CD28、PD1、及び/または4−1BB膜貫通領域から選択される、請求項1〜4のいずれか1項に記載のヒトCD123を標的とするキメラ受容体リガンド。
  6. 前記細胞内シグナル伝達ドメインが、以下のシグナル分子:CD27、CD28、4−1BB、OX40、CD30、CD40、CD3、リンパ球機能関連抗原1(LFA−1)、CD2、CD7、LIGHT、NKG2C、B7−H3、及びCD83特異的結合リガンドまたはそれらの組み合わせの細胞内ドメインから選択されるシグナル伝達ドメイン及び/または共刺激シグナル伝達ドメインを含む、請求項1〜のいずれか1項に記載のヒトCD123を標的とするキメラ受容体リガンド。
  7. 細胞外シグナルペプチド構造を含む、請求項1〜のいずれか1項に記載のヒトCD123を標的とするキメラ受容体リガンド。
  8. 前記細胞外シグナルペプチド構造がCD8αシグナルペプチド、GM−CSFRαシグナルペプチド、CD4シグナルペプチド、またはIL−3シグナルペプチドである、請求項7に記載のヒトCD123を標的とするキメラ受容体リガンド。
  9. コードするアミノ酸配列が配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、または配列番号19で示されるか、またはそれと95%〜99%の同一性を有するアミノ酸配列である、請求項1〜のいずれか1項に記載のヒトCD123を標的とするキメラ受容体リガンド。
  10. 請求項1〜のいずれか1項に記載のヒトCD123を標的とするキメラ受容体リガンドをコードする核酸分子。
  11. クレオチドコード配列が、配列番号33、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37、または配列番号38で示される、請求項10に記載の核酸分子。
  12. 請求項10または11に記載の核酸分子を含む、遺伝子操作された免疫細胞。
  13. 前記免疫細胞が、造血幹細胞、多能性幹細胞、または胚性幹細胞を培養して分化することにより得たTリンパ球細胞、NK細胞、及び免疫細胞から選択することができ、請求項12に記載の遺伝子操作された免疫細胞。
  14. 前記免疫細胞がTリンパ球細胞である、請求項13に記載の遺伝子操作された免疫細胞。
  15. 前記発現されるヒトCD123を標的とするキメラ受容体リガンドが、細胞外シグナルペプチド、IL−3分子を基にしたCD123結合ドメイン、膜貫通領域、及び細胞内シグナル伝達ドメインを含む、請求項1214のいずれか1項に記載の遺伝子操作された免疫細胞。
  16. 前記発現されるヒトCD123を標的とするキメラ受容体リガンドが、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、もしくは配列番号19で示されるアミノ酸配列、またはそれと95%〜99%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項1215のいずれか1項に記載の遺伝子操作された免疫細胞。
  17. 請求項1〜8のいずれか1項に記載のヒトCD123を標的とするキメラ受容体リガンドまたは請求項12〜16のいずれか1項に記載の遺伝子操作された免疫細胞を含む、抗腫瘍治療に使用するための組成物。
  18. 前記抗腫瘍治療が抗悪性血液腫瘍治療である、請求項17に記載の組成物。
JP2019531525A 2016-08-31 2017-08-31 ヒトcd123を標的とするキメラ受容体リガンド及びその応用 Active JP6990244B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CN201610795955.XA CN107793481A (zh) 2016-08-31 2016-08-31 一种靶向人cd123的嵌合受体配体及其应用
CN201610795955.X 2016-08-31
PCT/CN2017/099941 WO2018041220A1 (zh) 2016-08-31 2017-08-31 一种靶向人cd123的嵌合受体配体及其应用

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2019532668A JP2019532668A (ja) 2019-11-14
JP2019532668A5 true JP2019532668A5 (ja) 2020-10-08
JP6990244B2 JP6990244B2 (ja) 2022-01-12

Family

ID=61300124

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019531525A Active JP6990244B2 (ja) 2016-08-31 2017-08-31 ヒトcd123を標的とするキメラ受容体リガンド及びその応用

Country Status (5)

Country Link
US (1) US11401317B2 (ja)
EP (1) EP3508504A4 (ja)
JP (1) JP6990244B2 (ja)
CN (1) CN107793481A (ja)
WO (1) WO2018041220A1 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110157678A (zh) * 2018-02-12 2019-08-23 深圳宾德生物技术有限公司 一种靶向性t淋巴细胞及其制备方法和应用
AU2019302603A1 (en) * 2018-07-13 2021-01-14 Nanjing Legend Biotech Co., Ltd. Co-receptor systems for treating infectious diseases
CN109970869A (zh) * 2019-04-12 2019-07-05 南京卡提医学科技有限公司 一种靶向人trail死亡受体的嵌合受体配体及其应用
CN110904048A (zh) * 2019-12-04 2020-03-24 合肥中科干细胞再生医学有限公司 一种car-cd123t2嵌合抗原受体t细胞及其应用
WO2023000036A1 (en) * 2021-07-22 2023-01-26 The Westmead Institute for Medical Research Chimeric antigen receptor useful in treating cancer
WO2023010126A2 (en) * 2021-07-29 2023-02-02 Vor Biopharma Inc. Chimeric antigen receptors for treatment of cancer
CN116179495A (zh) * 2022-11-28 2023-05-30 上海恩凯细胞技术有限公司 转基因免疫细胞及其应用
CN117659196B (zh) * 2023-12-12 2024-08-23 成都优赛诺生物科技有限公司 一种靶向cd7的单域抗体、嵌合抗原受体及其应用

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA3007075C (en) * 2006-09-07 2019-10-15 Arthur E. Frankel Methods and compositions based on diphtheria toxin-interleukin-3 conjugates
JP2012501180A (ja) * 2008-08-26 2012-01-19 シティ・オブ・ホープ T細胞の抗腫瘍エフェクター機能増進のための方法および組成物
EP2893004B1 (en) * 2012-09-04 2018-10-24 Cellectis Multi-chain chimeric antigen receptor and uses thereof
US9657105B2 (en) * 2013-03-15 2017-05-23 City Of Hope CD123-specific chimeric antigen receptor redirected T cells and methods of their use
ES2740903T3 (es) * 2014-03-19 2020-02-07 Cellectis Receptores antigénicos quiméricos específicos de CD123 para inmunoterapia del cáncer
WO2015193406A1 (en) * 2014-06-17 2015-12-23 Cellectis Cd123 specific multi-chain chimeric antigen receptor
ES2791248T3 (es) * 2014-08-19 2020-11-03 Novartis Ag Receptor antigénico quimérico (CAR) anti-CD123 para su uso en el tratamiento del cáncer

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2019532668A5 (ja)
HRP20231542T1 (hr) Kimerni antigenski receptori koji ciljaju bcma i postupci njihove uporabe
JP2019527557A5 (ja)
JP2020517295A5 (ja)
JP2021087455A5 (ja)
JP2021094037A5 (ja)
JP2017529851A5 (ja)
JP2023059873A5 (ja)
JP2021106605A5 (ja)
JP2017533706A5 (ja)
JP2020114264A5 (ja)
FI3909972T3 (fi) Pd1-cd28-fuusioproteiineja ja niiden käyttö lääkkeessä
JP2018516092A5 (ja)
JP2018525033A5 (ja)
JP2016534717A5 (ja)
JP2021177771A5 (ja)
JP2016514691A5 (ja)
JP2020511136A5 (ja)
JP2020506700A5 (ja)
JP2020513829A5 (ja)
JP2017518071A5 (ja)
RU2015109631A (ru) Способ и композиции для клеточной иммунотерапии
HRP20240494T1 (hr) Kimerni antigenski receptori specifični za bcma i njihove upotrebe
RU2018107802A (ru) Полностью человеческие антитела к мезотелину и иммунные эффекторные клетки, нацеленные на мезотелин
JP2018518990A5 (ja)