JP2019532147A - ポリアミック酸、ポリイミド、ポリイミドフィルム、これを含む画像表示素子及びポリアミック酸の製造方法 - Google Patents

ポリアミック酸、ポリイミド、ポリイミドフィルム、これを含む画像表示素子及びポリアミック酸の製造方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、ポリアミック酸、ポリイミド、ポリイミドフィルム、これを含む画像表示素子、及びポリアミック酸の製造方法に関するものであり、本発明に係るフィルムは、10ppm/℃以下の低い線形熱膨張係数及び350℃以上のガラス転移温度を有し、かつ黄色度が改善された効果を奏する。

Description

本発明は、10ppm/℃以下の低い線形熱膨張係数と350℃以上のガラス転移温度を有し且つ黄色度が改善されたポリアミック酸、ポリイミド、ポリイミドフィルム、これを含む画像表示素子及びポリアミック酸の製造方法に関する。
一般に、ポリイミド(PI)フィルムは、ポリイミド樹脂をフィルム化したものであり、ポリイミド樹脂は、芳香族二無水物と芳香族ジアミン又は芳香族ジイソシアネートとを溶液重合してポリアミック酸誘導体を製造した後、高温で閉環脱水させてイミド化して製造される高耐熱樹脂をいう。
このようなポリイミドフィルムは、優れた機械的物性、耐熱性及び電気絶縁性を有するため、半導体の絶縁膜、TFT−LCDの電極保護膜、フレキシブルプリント配線回路用基板などの電子材料に幅広い分野で使用されている。
しかし、ポリイミド樹脂は、高い芳香環の密度によって褐色及び黄色に着色されており、可視光線領域で透過度が低く、黄色系の色を示して光透過率が低く、大きな複屈折率をもたせて光学部材として使用するには困難である。
米国特許第4595548号、同第4603061号、同第4645824号、同第4895972号、同第5218083号、同第5093453号、同第5218077号、同第5367046号、同第5338826号、同第5986036号、同第6232428号及び韓国特許公開公報第2003−0009437号には、−O−、−SO−、CH−などの連結基が、p位ではなく、m位に連結された折れ曲がり構造のモノマー又は−CFなどの置換基を有する芳香族二無水物と芳香族ジアミンモノマーとを用いて、熱的特性が大きく低下しない限度内で透過度及び色相の透明度を向上させた新規構造のポリイミドを製造したという報告がある。しかし、機械的物性、耐熱性、複屈折の面でOLED、TFT−LCD、フレキシブルディスプレイなどの表示素子の素材として使用するには未だ十分でない。
本発明で製造されるポリイミドは、有色PIの耐熱性を同様に維持しながら黄色度を改善するためにベンジジン構造のジアミンを導入し、さらに、ジアミン及び二無水物に含まれるモノマーを適切な割合で組み合わせて10ppm/℃以下の低い線形熱膨張係数及び350℃以上のガラス転移温度を有するとともに、黄色度が改善された、ポリアミック酸、ポリイミド、ポリイミドフィルム、これを含む画像表示素子及びポリアミック酸の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の好適な一実施態様は、ジアミンに由来する繰り返し単位及び二無水物に由来する繰り返し単位を含むポリアミック酸において、前記ジアミンに由来する繰り返し単位は、ビストリフルオロメチルベンジジンに由来する繰り返し単位及びm−フェニレンジアミンに由来する繰り返し単位を含み、前記m−フェニレンジアミンに由来する繰り返し単位は、前記ジアミンに由来する繰り返し単位100モル%に対して10〜20モル%の含有量で含まれ、前記二無水物に由来する繰り返し単位は、ピロメリット酸二無水物に由来する繰り返し単位、及びビフェニルテトラカルボン酸二無水物に由来する繰り返し単位を含み、前記ビフェニルテトラカルボン酸二無水物に由来する繰り返し単位は、前記m−フェニルレンジアミンに由来する繰り返し単位に対して1:1〜1.5のモル比で含まれるポリアミック酸である。
前記ジアミンに由来する繰り返し単位は、ビスフルオロアミノフェニルフルオレンに由来する繰り返し単位を、ジアミンに由来する繰り返し単位100モル%に対して1〜10モル%さらに含む。
前記ジアミンに由来する繰り返し単位は、前記m−フェニレンジアミンに由来する繰り返し単位と前記ビスフルオロアミノフェニルフルオレンに由来する繰り返し単位とを10モル%超過20モル%以下の合計量で含む。
本発明の好適な他の一実施態様は、ジアミンに由来する繰り返し単位及び二無水物に由来する繰り返し単位を含むポリイミドにおいて、前記ジアミンに由来する繰り返し単位は、ビストリフルオロメチルベンジジンに由来する繰り返し単位及びm−フェニレンジアミンに由来する繰り返し単位を含み、前記m−フェニレンジアミンに由来する繰り返し単位は、前記ジアミンに由来する繰り返し単位100モル%に対して10〜20モル%の含有量で含まれ、前記二無水物に由来する繰り返し単位は、ピロメリット酸二無水物に由来する繰り返し単位及びビフェニルテトラカルボン酸二無水物に由来する繰り返し単位を含み、前記ビフェニルテトラカルボン酸二無水物に由来する繰り返し単位は、前記m−フェニレンジアミンに由来する繰り返し単位に対して1:1〜1.5のモル比で含まれるポリイミドである。
前記ジアミンに由来する繰り返し単位は、ビスフルオロアミノフェニルフルオレンに由来する繰り返し単位をジアミンに由来する繰り返し単位100モル%に対して1〜10モル%さらに含む。
前記ジアミンに由来する繰り返し単位は、前記m−フェニレンジアミンに由来する繰り返し単位と前記ビスフルオロアミノフェニルフルオレンに由来する繰り返し単位を10モル%超過20モル%以下の合計量で含む。
本発明の好適な他の一実施態様は、上述したポリイミドを含むポリイミドフィルムである。
本発明の好適な別の一実施態様は、上述したポリイミドフィルムを含む画像表示素子である。
本発明の好適な別の一実施態様は、ビストリフルオロメチルベンジジン及びm−フェニレンジアミンを含むジアミンを溶媒に添加して溶解させてジアミン溶液を製造する工程(S1)と、前記S1工程で製造されたジアミン溶液にビフェニルテトラカルボン酸二無水物及びピロメリット酸二無水物を含む二無水物を添加して反応させる工程(S2)とを含む、ポリアミック酸の製造方法である。
前記S1工程で、前記m−フェニレンジアミンはジアミン100モル%に対して10〜20モル%で添加する。
前記S1工程で前記ジアミン溶液を製造するとき、ビスフルオロアミノフェニルフルオレンを前記ジアミン100モル%に対して1〜10モル%の含有量で添加する。
前記S1工程で前記ジアミン溶液を製造するとき、前記m−フェニレンジアミンと前記ビスフルオロアミノフェニルフルオレンとを10モル%超過20モル%以下の合計量で添加する。
前記S2工程で、前記ビフェニルテトラカルボン酸二無水物を、前記m−フェニレンジアミンに由来する繰り返し単位に対して1:1〜1.5のモル比で添加する。
前記S2工程は、前記S1工程で製造されたジアミン溶液にビフェニルテトラカルボン酸二無水物を添加して1次反応させた後、ピロメリット酸二無水物を添加して2次反応させる。
前記S2工程での1次反応は25〜30℃で3〜5時間行う。
前記S2工程での2次反応は25〜40℃で12〜20時間行う。
本発明によれば、フィルム及び膜の形成後に、有色PIと同様の耐熱性を有するとともに、黄色度及び透過度が改善されたポリイミド膜を提供することができる。
本発明の一実施態様によれば、ジアミンに由来する繰り返し単位及び二無水物に由来する繰り返し単位を含むポリアミック酸において、前記ジアミンに由来する繰り返し単位は、ビストリフルオロメチルベンジジン(2,2’−bis(trifluoromethyl)benzidine、TFDB)に由来する繰り返し単位及びm−フェニレンジアミン(meta−phenylene diamine、mPDA)に由来する繰り返し単位を含み、前記m−フェニレンジアミン(meta−phenylene diamine、mPDA)に由来する繰り返し単位は、前記ジアミンに由来する繰り返し単位100モル%に対して10〜20モル%の含有量で含まれ、前記二無水物に由来する繰り返し単位は、ピロメリット酸二無水物(1,2,4,5−benzene tetracarboxylic dianhydride、pyromellicticacid dianhydride、PMDA)に由来する繰り返し単位及びビフェニルテトラカルボン酸二無水物(3,3,4,4−Biphenyltetracarboxylic dianhydride、BPDA)に由来する繰り返し単位を含み、前記ビフェニルテトラカルボン酸二無水物(3,3,4,4−Biphenyltetracarboxylic dianhydride、BPDA)に由来する繰り返し単位は、前記m−フェニレンジアミンに由来する繰り返し単位に対して1:1〜1.5のモル比で含まれるポリアミック酸を提供することができる。
本発明に記載された「由来する繰り返し単位」とは、ポリマーを形成するためのモノマーがモノマー相互間に連結されながらモノマーの構造がポリマー内に繰り返し現れることを意味する。これは本発明の属する分野で広く通用される用語であって、一例として、ポリエチレンは、エチレンに由来する繰り返し単位を有するポリマーであって、エチレンモノマーが互いに連結されながらエチレンモノマーの構造がポリエチレンポリマー内に繰り返し現れることを意味する。
本発明に係るポリアミック酸は、ジアミンに由来する繰り返し単位として、ビストリフルオロメチルベンジジン(2,2’−bis(trifluoromethyl)benzidine、TFDB)に由来する繰り返し単位及びm−フェニレンジアミン(meta−phenylene diamine、mPDA)に由来する繰り返し単位を含み、二無水物に由来する繰り返し単位は、ピロメリット酸二無水物(1,2,4,5−benzene tetracarboxylic dianhydride、pyromellicticacid dianhydride、PMDA)に由来する繰り返し単位及びビフェニルテトラカルボン酸二無水物(3,3,4,4−Biphenyltetracarboxylic dianhydride、BPDA)に由来する繰り返し単位を含む。
前記ジアミンとして、ビストリフルオロメチルベンジジン(2,2’−bis(trifluoromethyl)benzidine、TFDB)、m−フェニレンジアミン(meta−phenylene diamine、mPDA)以外に他のジアミンを含むことができ、一例として、オキシジアニリン(4,4’−Oxydianiline、ODA)、p−フェニレンジアミン(para−phenylene diamine、pPDA)、p−メチレンジアニリン(para−Methylene Dianiline、pMDA)、m−メチレンジアニリン(meta−Methylene Dianiline、mMDA)、ビスアミノフェノキシベンゼン(1,3−bis(3−aminophenoxy)benzene、133APB)、ビスアミノフェノキシベンゼン(1,3−bis(4−aminophenoxy)benzene、134APB)、ビスアミノフェノキシフェニルヘキサフルオロプロパン(2,2’−bis[4(4−aminophenoxy)phenyl]hexafluoropropane、4BDAF)、ビスアミノフェニルヘキサフルオロプロパン(2,2’−bis(3−aminophenyl)hexafluoropropane、33−6F)、ビスアミノフェニルヘキサフルオロプロパン(2,2’−bis(4−aminophenyl)hexafluoropropane、44−6F)、ビスアミノフェニルスルホン(bis(4−aminophenyl)sulfone、4DDS)、ビスアミノフェニルスルホン(bis(3−aminophenyl)sulfone、3DDS)、シクロヘキサンジアミン(1,3−Cyclohexanediamine、13CHD)、シクロヘキサンジアミン(1,4−Cyclohexanediamine、14CHD)、ビスアミノフェノキシフェニルプロパン(2,2−Bis[4−(4−aminophenoxy)−phenyl]propane、6HMDA)、ビスアミノヒドロキシフェニルヘキサフルオロプロパン(2,2−Bis(3−amino−4−hydroxy−phenyl)−hexafluoropropane、DBOH)、ビスアミノフェノキシジフェニルスルホン(4,4’−Bis(3−amino phenoxy)diphenylsulfone、DBSDA)、ビスアミノフェニルフルオレン(9,9−Bis(4−aminophenyl)fluorene、FDA)、ビスフルオロアミノフェニルフルオレン(9,9−Bis(3−fluoro−4−aminophenyl)fluorene、FFDA)などが挙げられるが、これらに限定されない。
前記二無水物(dianhydride)は、ピロメリット酸二無水物(1,2,4,5−benzenetetracarboxylic dianhydride、pyromellicticacid dianhydride、PMDA)、ビフェニルテトラカルボン酸二無水物(3,3,4,4−Biphenyltetracarboxylic dianhydride、BPDA)以外に他の二無水物を含むことができ、一例として、2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン二無水物(6FDA)、4−(2,5−ジオキソテトラヒドロフラン−3−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1,2−ジカルボン酸無水物(TDA)、ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物(3,3,4,4−Benzophenone tetracarboxylic dianhydride、BTDA)、オキシジフタル酸二無水物(4,4−Oxydiphthalic dianhydride、ODPA)、ビスカルボキシフェニルジメチルシラン二無水物(Bis(3,4−dicarboxyphenyl)dimethyl−silane dianhydride、SiDA)、ビスジカルボキシフェノキシジフェニルスルフィド二無水物(4,4−bis(3,4−dicarboxyphenoxy)diphenyl sulfide dianhydride、BDSDA)、スルホニルジフタル酸無水物(Sulfonyldiphthalic anhydride、SODPA)、シクロブタンテトラカルボン酸二無水物(Cyclobutane−1,2,3,4−tetracarboxylic dianhydride、CBDA)、イソプロピリデンジフェノキシビスフタル酸無水物(4,4’−(4,4’−Isopropylidenediphenoxy)bis(phthalic anhydride)、6HBDA)などが挙げられるが、これらに限定されない。
本発明のポリアミック酸は、ビストリフルオロメチルベンジジン(2,2’−bis(trifluoromethyl)benzidine、TFDB)に由来する繰り返し単位、m−フェニレンジアミン(meta−phenylene diamine、mPDA)に由来する繰り返し単位、ピロメリット酸二無水物(1,2,4,5−benzene tetracarboxylic dianhydride、pyromellicticacid dianhydride、PMDA)に由来する繰り返し単位及びビフェニルテトラカルボン酸二無水物(3,3,4,4−Biphenyltetracarboxylic dianhydride、BPDA)に由来する繰り返し単位を含む場合、m−フェニレンジアミンによって高いガラス転移温度を有することができ、BPDAを追加してPMDAに比べて黄色度を改善させる効果を得ることができる。
前記m−フェニレンジアミン(meta−phenylenediamine、mPDA)に由来する繰り返し単位は、前記ジアミンに由来する繰り返し単位100モル%に対して、10〜20モル%、好ましくは15〜20モル%の含有量で含むことができる。前記m−フェニレンジアミンに由来する繰り返し単位の含有量が10モル%未満である場合には、相対的に割合が小さくて耐熱性の改善に効果が殆どないということがあり、前記m−フェニレンジアミンに由来する繰り返し単位の含有量が20モル%超過である場合には、構造特性上、黄色度が増加することがある。
前記ビフェニルテトラカルボン酸二無水物(3,3,4,4−Biphenyltetracarboxylic dianhydride、BPDA)に由来する繰り返し単位は、前記m−フェニレンジアミンに由来する繰り返し単位に対して1:1〜1.5のモル比で含むことができる。すなわち、m−フェニレンジアミンに由来する繰り返し単位とビフェニルテトラカルボン酸二無水物(3,3,4,4−Biphenyltetracarboxylic dianhydride、BPDA)に由来する繰り返し単位のモル比が1:1〜1.5の含有量でビフェニルテトラカルボン酸二無水物(3,3,4,4−Biphenyltetracarboxylic dianhydride、BPDA)に由来する繰り返し単位を含むことが好ましい。前記ビフェニルテトラカルボン酸二無水物に由来する繰り返し単位のモル比が1モル比未満である場合には、黄色度の改善の効果が小さいことがあり、1.5モル比を超える場合には、高い線形熱膨張係数を有するため、ポリイミド組成の線形熱膨張係数が増加することがある。
本発明に係るポリアミック酸は、ジアミンに由来する繰り返し単位として、ビストリフルオロメチルベンジジン(2,2’−bis(trifluoromethyl)benzidine、TFDB)に由来する繰り返し単位及びm−フェニレンジアミン(meta−phenylene diamine、mPDA)に由来する繰り返し単位以外に、ビスフルオロアミノフェニルフルオレン(9,9−Bis(3−fluoro−4−aminophenyl)fluorene、FFDA)に由来する繰り返し単位をさらに含むことができる。
本発明のポリアミック酸は、ビストリフルオロメチルベンジジン(2,2’−bis(trifluoromethyl)benzidine、TFDB)に由来する繰り返し単位及びm−フェニレンジアミン(meta−phenylene diamine、mPDA)に由来する繰り返し単位とともに、ビスフルオロアミノフェニルフルオレン(9,9−Bis(3−fluoro−4−aminophenyl)fluorene、FFDA)に由来する繰り返し単位をさらに含むことにより、ガラス転移温度の高いFFDA原料を導入してガラス転移温度をさらに改善させる効果を得ることができる。
前記ビスフルオロアミノフェニルフルオレン(9,9−Bis(3−fluoro−4−aminophenyl)fluorene、FFDA)に由来する繰り返し単位は、ジアミンに由来する繰り返し単位100モル%に対して、1〜10モル%、好ましくは1〜8モル%、より好ましくは1〜5モル%の含有量で含まれる。前記ビスフルオロアミノフェニルフルオレンの含有量が1モル%未満である場合には、作用効果が殆どないことがあり、10モル%を超える場合には、FFDA原料の特性上、ポリイミドフィルムの機械的物性が低下し、線形熱膨張係数が増加することがある。
前記ジアミンに由来する繰り返し単位は、前記m−フェニレンジアミンに由来する繰り返し単位と前記ビスフルオロアミノフェニルフルオレンに由来する繰り返し単位とを10モル%超過20モル%以下の合計量で含むことができる。前記m−フェニレンジアミンに由来する繰り返し単位と前記ビスフルオロアミノフェニルフルオレンに由来する繰り返し単位の合計量が10モル%以下である場合には、ガラス転移温度物性を改善させる効果を得ることができないことがあり、20モル%を超える場合には、前述したように黄色度と熱膨張係数とが増加することがある。
本発明の他の一実施態様によれば、ジアミンに由来する繰り返し単位及び二無水物に由来する繰り返し単位を含むポリイミドにおいて、前記ジアミンに由来する繰り返し単位は、ビストリフルオロメチルベンジジンに由来する繰り返し単位及びm−フェニレンジアミンに由来する繰り返し単位を含み、前記m−フェニレンジアミンに由来する繰り返し単位は、前記ジアミンに由来する繰り返し単位100モル%に対して、10〜20モル%、好ましくは15〜19モル%の含有量で含まれ、前記二無水物に由来する繰り返し単位は、ピロメリット酸二無水物に由来する繰り返し単位及びビフェニルテトラカルボン酸二無水物に由来する繰り返し単位を含み、前記ビフェニルテトラカルボン酸二無水物に由来する繰り返し単位は、前記m−フェニレンアミンに由来する繰り返し単位に対して1:1〜1.5のモル比で含まれるポリイミドを提供することができる。
本発明に係るポリイミドは、ジアミンに由来する繰り返し単位として、ビストリフルオロメチルベンジジン(2,2’−bis(trifluoromethyl)benzidine、TFDB)に由来する繰り返し単位及びm−フェニレンジアミン(meta−phenylene diamine、mPDA)に由来する繰り返し単位を含み、二無水物に由来する繰り返し単位は、ピロメリット酸二無水物(1,2,4,5−benzene tetracarboxylic dianhydride、pyromellicticacid dianhydride、PMDA)に由来する繰り返し単位及びビフェニルテトラカルボン酸二無水物(3,3,4,4−Biphenyltetracarboxylic dianhydride、BPDA)に由来する繰り返し単位を含む。
前記ジアミンとして、ビストリフルオロメチルベンジジン(2,2’−bis(trifluoromethyl)benzidine、TFDB)、m−フェニレンジアミン(meta−phenylenediamine、mPDA)以外に他のジアミンを含むことができる。一例として、オキシジアニリン(4,4’−Oxydianiline、ODA)、p−フェニレンジアミン(para−phenylene diamine、pPDA)、p−メチレンジアニリン(para−Methylene Dianiline、pMDA)、m−メチレンジアニリン(meta−Methylene Dianiline、mMDA)、ビスアミノフェノキシベンゼン(1,3−bis(3−aminophenoxy)benzene、133APB)、ビスアミノフェノキシベンゼン(1,3−bis(4−aminophenoxy)benzene、134APB)、ビスアミノフェノキシフェニルヘキサフルオロプロパン(2,2’−bis[4(4−aminophenoxy)phenyl]hexafluoropropane、4BDAF)、ビスアミノフェニルヘキサフルオロプロパン(2,2’−bis(3−aminophenyl)hexafluoropropane、33−6F)、ビスアミノフェニルヘキサフルオロプロパン(2,2’−bis(4−aminophenyl)hexafluoropropane、44−6F)、ビスアミノフェニルスルホン(bis(4−aminophenyl)sulfone、4DDS)、ビスアミノフェニルスルホン(bis(3−aminophenyl)sulfone、3DDS)、シクロヘキサンジアミン(1,3−Cyclohexanediamine、13CHD)、シクロヘキサンジアミン(1,4−Cyclohexanediamine、14CHD)、ビスアミノフェノキシフェニルプロパン(2,2−Bis[4−(4−aminophenoxy)−phenyl]propane、6HMDA)、ビスアミノヒドロキシフェニルヘキサフルオロプロパン(2,2−Bis(3−amino−4−hydroxy−phenyl)−hexafluoropropane、DBOH)、ビスアミノフェノキシジフェニルスルホン(4,4’−Bis(3−amino phenoxy)diphenyl sulfone、DBSDA)、ビスアミノフェニルフルオレン(9,9−Bis(4−aminophenyl)fluorene、FDA)、ビスフルオロアミノフェニルフルオレン(9,9−Bis(3−fluoro−4−aminophenyl)fluorene、FFDA)等が挙げられるが、これらに限定されない。
前記二無水物は、ピロメリット酸二無水物(1,2,4,5−benzenetetracarboxylic dianhydride、pyromellicticacid dianhydride、PMDA)、ビフェニルテトラカルボン酸二無水物(3,3,4,4−Biphenyltetracarboxylic dianhydride、BPDA)以外に他の二無水物を含むことができる。一例として、2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン二無水物(6FDA)、4−(2,5−ジオキソテトラヒドロフラン−3−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1,2−ジカルボン酸無水物(TDA)、ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物(3,3,4,4−Benzophenone tetracarboxylic dianhydride、BTDA)、オキシジフタル酸二無水物(4,4−Oxydiphthalic dianhydride、ODPA)、ビスカルボキシフェニルジメチルシラン二無水物(Bis(3,4−dicarboxyphenyl)dimethyl−silane dianhydride、SiDA)、ビスジカルボキシフェノキシジフェニルスルフィド二無水物(4,4−bis(3,4−dicarboxyphenoxy)diphenyl sulfide dianhydride、BDSDA)、スルホニルジフタル酸無水物(Sulfonyldiphthalic anhydride、SODPA)、シクロブタンテトラカルボン酸二無水物(Cyclobutane−1,2,3,4−tetracarboxylic dianhydride、CBDA)、イソプロピリデンジフェノキシビスフタル酸無水物(4,4’−(4,4’−Isopropylidenediphenoxy)bis(phthalic anhydride)、6HBDA)等が挙げられるが、これらに限定されない。
本発明のポリイミドは、ビストリフルオロメチルベンジジン(2,2’−bis(trifluoromethyl)benzidine、TFDB)に由来する繰り返し単位、m−フェニレンジアミン(meta−phenylene diamine、mPDA)に由来する繰り返し単位、ピロメリット酸二無水物(1,2,4,5−benzene tetracarboxylic dianhydride、pyromellicticacid dianhydride、PMDA)に由来する繰り返し単位及びビフェニルテトラカルボン酸二無水物(3,3,4,4−Biphenyltetracarboxylic dianhydride、BPDA)に由来する繰り返し単位を含む場合、m−フェニレンジアミンによって高いガラス転移温度を有することができ、BPDAを追加してPMDAに比べて黄色度を改善させる効果を得ることができる。
前記m−フェニレンジアミン(meta−phenylene diamine、mPDA)に由来する繰り返し単位は、前記ジアミンに由来する繰り返し単位100モル%に対して、10〜20モル%、好ましくは15〜19モル%の含有量で含むことができる。前記m−フェニレンジアミンに由来する繰り返し単位の含有量が10モル%未満である場合には、相対的に割合が小さくて耐熱性の改善に効果が殆どないことがあり、20モル%を超える場合には、構造特性上、黄色度が増加することがある。
前記ビフェニルテトラカルボン酸二無水物(3,3,4,4−Biphenyltetracarboxylic dianhydride、BPDA)に由来する繰り返し単位は、前記m−フェニレンジアミンに由来する繰り返し単位に対して1:1〜1.5のモル比で含むことができる。すなわち、m−フェニレンジアミンに由来する繰り返し単位とビフェニルテトラカルボン酸二無水物(3,3,4,4−Biphenyltetracarboxylic dianhydride、BPDA)に由来する繰り返し単位のモル比が1:1〜1.5となる含有量でビフェニルテトラカルボン酸二無水物(3,3,4,4−Biphenyltetracarboxylic dianhydride、BPDA)に由来する繰り返し単位を含むことが好ましい。前記ビフェニルテトラカルボン酸二無水物に由来する繰り返し単位のモル比が1モル比未満である場合には、黄色度の改善に効果が小さいことがあり、1.5モル比を超える場合には、高い線形熱膨張係数を有するため、ポリイミド組成の線形熱膨張係数が増加することがある。
本発明に係るポリイミドは、ジアミンに由来する繰り返し単位として、ビストリフルオロメチルベンジジン(2,2’−bis(trifluoromethyl)benzidine、TFDB)に由来する繰り返し単位及びm−フェニレンジアミン(meta−phenylenediamine、mPDA)に由来する繰り返し単位以外に、ビスフルオロアミノフェニルフルオレン(9,9−Bis(3−fluoro−4−aminophenyl)fluorene、FFDA)に由来する繰り返し単位をさらに含むことができる。
本発明のポリイミドは、ビストリフルオロメチルベンジジン(2,2’−bis(trifluoromethyl)benzidine、TFDB)に由来する繰り返し単位及びm−フェニレンジアミン(meta−phenylene diamine、mPDA)に由来する繰り返し単位とともに、ビスフルオロアミノフェニルフルオレン(9,9−Bis(3−fluoro−4−aminophenyl)fluorene、FFDA)に由来する繰り返し単位をさらに含むことにより、ガラス転移温度の高いFFDA原料を導入してガラス転移温度をさらに改善する効果を得ることができる。
前記ビスフルオロアミノフェニルフルオレン(9,9−Bis(3−fluoro−4−aminophenyl)fluorene、FFDA)に由来する繰り返し単位は、ジアミンに由来する繰り返し単位100モル%に対して、1〜10モル%、好ましくは1〜8モル%、より好ましくは1〜5モル%の含有量で含まれる。前記ビスフルオロアミノフェニルフルオレンの含有量が1モル%未満である場合には、作用効果が殆どなく、10モル%を超える場合には、FFDA原料の特性上、ポリイミドフィルムの機械的物性が低下し、線形熱膨張係数が増加することがある。
前記ジアミンに由来する繰り返し単位は、前記m−フェニレンジアミンに由来する繰り返し単位と前記ビスフルオロアミノフェニルフルオレンに由来する繰り返し単位とを10モル%超過20モル%以下の合計量で含むことができる。前記m−フェニレンジアミンに由来する繰り返し単位と前記ビスフルオロアミノフェニルフルオレンに由来する繰り返し単位との合計量が10モル%以下である場合には、ガラス転移温度物性を改善する効果を得ることができないことがあり、20モル%を超える場合には、前述したように黄色度と熱膨張係数とが増加することがある。
本発明の別の一実施態様によれば、上述したポリイミドを含むポリイミドフィルムを提供することができる。
前記ポリイミドフィルムは、50〜350℃で熱膨張係数(Coefficient of Thermal Expansion)が10ppm/℃以下、7.79ppm/℃以下、6.82ppm/℃以下、5.17ppm/℃以下、4.72ppm/℃以下であることが好ましい。
前記ポリイミドフィルムは、厚さ10〜100μmを基準にUV分光計で透過度を測定したとき、550nmでの透過度が85%以上、86.59%以上、86.71%以上、86.92%、87.18%以上であることが好ましい。さらには、380〜780nmでの平均透過度が80%以上であり、550〜780nmでの平均透過度が85%以上、86.59%以上、86.71%以上、86.92%、87.18%以上であることが好ましい。
また、前記ポリイミドフィルムは、フィルム厚さ10〜100μmを基準に黄色度が15以下、14.37以下、12.45以下、12.15以下、11.67以下であることが好ましい。
上記の光透過度、黄色度及び耐熱性を満足する本発明のポリイミドフィルムは、従来のポリイミドフィルムが有する黄色により使用が制限された保護膜又はTFT−LCDなどにおける拡散板及びコーティング膜、例えば、TFT−LCDにおけるインターレイヤー(Interlayer)、ゲート絶縁膜(Gate Insulator)及び液晶配向膜など、透明性が要求される分野への使用が可能である。また、液晶配向膜に前記透明ポリイミドを適用したときに開口率の増加に寄与して高コントラスト比のTFT−LCDの製造が可能である。さらに、従来のディスプレイでガラスに代替するフレキシブルディスプレイ基板(Flexible Display substrate)及びハードコーティング(Hard Coating)フィルムとしても使用が可能である。
上述した熱膨張係数、透過度、黄色度などの物性は、これを測定したときにフィルムの厚さが10〜100μmの範囲内にあるフィルム、例えば11μm、12μm、13μm、・・・100μmなどの厚さを有するフィルムを用いて測定することができる。前記厚さ内にあるフィルムをそれぞれ測定したときに前記物性の範囲をすべて満たすことができる。前記フィルムの厚さ範囲は、前記物性を測定するための測定方法に該当するものであり、特記がない限り、フィルムの厚さを限定する意味ではない。また、本発明に係るポリイミドフィルムは、上記の物性、すなわち熱膨張係数、透過度、黄色度などの範囲をすべて満足することを特徴とする。
本発明の別の一実施態様によれば、上述したポリイミドフィルムを含む画像表示素子を提供することができる。
本発明の別の一実施態様によれば、ビストリフルオロメチルベンジジン及びm−フェニレンジアミンを含むジアミンを溶媒に添加して溶解させてジアミン溶液を製造する工程(S1)と、前記S1工程で製造されたジアミン溶液にビフェニルテトラカルボン酸二無水物及びピロメリット酸二無水物を含む二無水物を添加して反応させる工程(S2)とを含むポリアミック酸の製造方法を提供することができる。
前記ジアミンとして、ビストリフルオロメチルベンジジン(2,2’−bis(trifluoromethyl)benzidine、TFDB)、m−フェニレンジアミン(meta−phenylene diamine、mPDA)以外に他のジアミンを含むことができる。一例として、オキシジアニリン(4,4’−Oxydianiline、ODA)、p−フェニレンジアミン(para−phenylene diamine、pPDA)、p−メチレンジアニリン(para−Methylene Dianiline、pMDA)、m−メチレンジアニリン(meta−Methylene Dianiline、mMDA)、ビスアミノフェノキシベンゼン(1,3−bis(3−aminophenoxy)benzene、133APB)、ビスアミノフェノキシベンゼン(1,3−bis(4−aminophenoxy)benzene、134APB)、ビスアミノフェノキシフェニルヘキサフルオロプロパン(2,2’−bis[4(4−aminophenoxy)phenyl]hexafluoropropane、4BDAF)、ビスアミノフェニルヘキサフルオロプロパン(2,2’−bis(3−aminophenyl)hexafluoropropane、33−6F)、ビスアミノフェニルヘキサフルオロプロパン(2,2’−bis(4−aminophenyl)hexafluoropropane、44−6F)、ビスアミノフェニルスルホン(bis(4−aminophenyl)sulfone、4DDS)、ビスアミノフェニルスルホン(bis(3−aminophenyl)sulfone、3DDS)、シクロヘキサンジアミン(1,3−Cyclohexanediamine、13CHD)、シクロヘキサンジアミン(1,4−Cyclohexanediamine、14CHD)、ビスアミノフェノキシフェニルプロパン(2,2−Bis[4−(4−aminophenoxy)−phenyl]propane、6HMDA)、ビスアミノヒドロキシフェニルヘキサフルオロプロパン(2,2−Bis(3−amino−4−hydroxy−phenyl)−hexafluoropropane、DBOH)、ビスアミノフェノキシジフェニルスルホン(4,4’−Bis(3−amino phenoxy)diphenylsulfone、DBSDA)、ビスアミノフェニルフルオレン(9,9−Bis(4−aminophenyl)fluorene、FDA)、ビスフルオロアミノフェニルフルオレン(9,9−Bis(3−fluoro−4−aminophenyl)fluorene、FFDA)などが挙げられるが、これらに限定されない。
前記二無水物は、ピロメリット酸二無水物(1,2,4,5−benzenetetracarboxylic dianhydride、pyromellicticacid dianhydride、PMDA)、ビフェニルテトラカルボン酸二無水物(3,3,4,4−Biphenyltetracarboxylic dianhydride、BPDA)以外に他の二無水物を含むことができる。一例として、2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン二無水物(6FDA)、4−(2,5−ジオキソテトラヒドロフラン−3−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1,2−ジカルボン酸無水物(TDA)、ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物(3,3,4,4−Benzophenone tetracarboxylic dianhydride、BTDA)、オキシジフタル酸二無水物(4,4−Oxydiphthalic dianhydride、ODPA)、ビスカルボキシフェニルジメチルシラン二無水物(Bis(3,4−dicarboxyphenyl)dimethyl−silane dianhydride、SiDA)、ビスジカルボキシフェノキシジフェニルスルフィド二無水物(4,4−bis(3,4−dicarboxyphenoxy)diphenyl sulfide dianhydride、BDSDA)、スルホニルジフタル酸無水物(Sulfonyldiphthalic anhydride、SODPA)、シクロブタンテトラカルボン酸二無水物(Cyclobutane−1,2,3,4−tetracarboxylic dianhydride、CBDA)、イソプロピリデンジフェノキシビスフタル酸無水物(4,4’−(4,4’−Isopropylidenediphenoxy)bis(phthalic anhydride)、6HBDA)などが挙げられるが、これらに限定されない。
まず、ビストリフルオロメチルベンジジン及びm−フェニレンジアミンを含むジアミンを溶媒に添加して溶解させてジアミン溶液を製造する(S1)。
前記S1工程で、前記m−フェニレンジアミンは、ジアミン100モル%に対して、10〜20モル%、好ましくは15〜20モル%で添加することができる。前記m−フェニレンジアミンに由来する繰り返し単位の含有量が10モル%未満である場合には、相対的に割合が小さくて耐熱性の改善に効果が殆どないことがあり、20モル%を超える場合には、構造特性上、黄色度が増加することがある。
前記S1工程で、前記ジアミン溶液を製造するとき、ビストリフルオロメチルベンジジン(2,2’−bis(trifluoromethyl)benzidine、TFDB)及びm−フェニレンジアミン(meta−phenylene diamine、mPDA)以外に、ビスフルオロアミノフェニルフルオレン(9,9−Bis(3−fluoro−4−aminophenyl)fluorene、FFDA)をさらに添加することができる。
前記ビスフルオロアミノフェニルフルオレンは、前記ジアミン100モル%に対して、1〜10モル%、好ましくは1〜8モル%、より好ましくは1〜5モル%の含有量でさらに添加することができる。前記ビスフルオロアミノフェニルフルオレンの含有量が1モル%未満である場合には、作用効果が殆どないことがあり、10モル%を超える場合には、FFDA原料の特性上、ポリイミドフィルムの機械的物性が低下し、線形熱膨張係数が増加することがある。
前記S1工程で前記ジアミン溶液を製造するとき、前記m−フェニレンジアミンと前記ビスフルオロアミノフェニルフルオレンとを10モル%超過20モル%以下の合計量で添加することができる。前記m−フェニレンジアミンと前記ビスフルオロアミノフェニルフルオレンとの合計量が10モル%以下である場合には、ガラス転移温度が改善されないことがあり、20モル%を超える場合には、前述したように黄色度及び熱膨張係数が増加することがある。
前記溶媒は、m−クレゾール、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド(DMAc)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、アセトン、ジエチルアセテート、ジエチルホルムアミド(DEF)、ジエチルアセトアミド(DEA)、PGME(Propylene glycol monomethylether)、及びPGMEA(Propylene glycol monomethyl ether Acetate)の中から選択された一つ以上の極性溶媒を使用する。その他にも、テトラヒドロフラン(THF)やクロロホルムなどの低沸点溶液又はγ−ブチロラクトンなどの低吸収性溶媒を使用することができる。これに限定せず、このような溶媒は目的に応じて単独で或いは2種以上を組み合わせて使用することができる。
前記溶媒の含有量に対して特に限定されないが、重合度及び工程の利便性のために、溶媒の含有量は、全体ジアミン溶液に対して、70〜95重量%が好ましく、さらに好ましくは75〜90重量%である。
次に、前記S1工程で製造されたジアミン溶液にビフェニルテトラカルボン酸二無水物及びピロメリット酸二無水物を含む二無水物を添加して反応させる(S2)。
前記S2工程で、前記ビフェニルテトラカルボン酸二無水物は、前記m−フェニレンジアミンに由来する繰り返し単位に対して1:1〜1.5のモル比で添加されることが好ましい。すなわち、m−フェニレンジアミンとビフェニルテトラカルボン酸二無水物(3,3,4,4−Biphenyltetracarboxylic dianhydride、BPDA)のモル比が1:1〜1.5となる含有量でビフェニルテトラカルボン酸二無水物(3,3,4,4−Biphenyltetracarboxylic dianhydride、BPDA)を添加することが好ましい。
前記ビフェニルテトラカルボン酸二無水物の含有量が1モル比未満である場合には、黄色度の改善に効果が小さいことがあり、1.5モル比を超える場合には、高い線形熱膨張係数を持つのでポリイミド組成の線形熱膨張係数が増加することがある。
前記S2工程での反応時の条件は特に限定されないが、反応温度は0〜80℃が好ましく、反応時間は2〜48時間が好ましい。また、反応の際にアルゴンや窒素などの不活性ガス雰囲気であることがより好ましい。
本発明に係る前記S2工程は、前記S1工程で製造されたジアミン溶液にビフェニルテトラカルボン酸二無水物を添加して1次反応させた後、ピロメリット酸二無水物を添加して2次反応させることがより好ましい。
前記S2工程での1次反応は25〜30℃で3〜5時間行うことが好ましい。前記1次反応が上記の条件で行われる場合、ポリアミック酸重合の進行に十分な反応が行われ得る効果を奏する。
前記S2工程での2次反応は25〜40℃で12〜20時間行うことが好ましい。前記1次反応が上記の条件で行われる場合、ポリアミック酸重合の進行に十分な反応が行われ得る効果を奏する。
上述した製造方法で得られたポリアミック酸からポリイミドフィルムを製造する方法は、特に限定されるものではなく、従来から公知の方法を使用することができる。前記ポリアミック酸をイミド化させる方法としては、熱イミド化法と化学イミド化法を挙げることができるが、化学イミド化法を使用することがより好ましい。より好ましくは、化学イミド化法を実施した溶液を沈殿させ、精製、乾燥させた後、さらに溶媒に溶かして使用する。この溶媒は、上述した溶媒と同じである。化学イミド化法は、ポリアミック酸溶液に、無水酢酸などの酸無水物で代表される脱水剤と、イソキノリンやβ−ピコリン、ピリジンなどの第3級アミン類などで代表されるイミド化触媒を適用させる方法である。化学イミド化法に熱イミド化法を併用することができ、加熱条件はポリアミック酸溶液の種類やフィルムの厚さなどによって変動することができる。
前記化学イミド化法の後に沈殿、乾燥させて溶媒に溶かし、溶液化して支持体に塗布するが、塗布された溶液は、乾燥空気及び熱処理によって支持体上にフィルム化される。塗布されたフィルムのフィルム化温度条件は300〜500℃が好ましく、支持体としてはガラス、アルミニウム箔、循環ステンレスベルト、ステンレスドラムなどを使用することができる。
フィルム化に必要な処理時間は、温度、支持体の種類、塗布されたポリアミック酸溶液の量、触媒の混合条件によって異なり、一定の時間に限定されていない。好ましくは5分〜30分の範囲で行うのがよい。
熱処理温度は100〜500℃であり、処理時間は1分〜30分である。熱処理して乾燥及びイミド化を完了させた後、支持体から剥離する。
熱処理済みのフィルムの残留揮発分は、5%以下であり、好ましくは3%以下である。
得られるポリイミドフィルムの厚さは、特に限定されるものではないが、10〜100μmの範囲であることが好ましい。
以下、本発明を実施例によってさらに詳細に説明するが、本発明の範囲は下記の実施例に限定されるものではない。
<実施例1>
反応器として攪拌器、窒素注入装置、滴下漏斗、温度調節器及び冷却器を取り付けた500mlの反応器に窒素を通過させながら、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)278.606gを満たし、TFDB28.180g(0.088mol)を溶解した後、mPDA2.379g(0.022mol)を溶解した。その後、BPDA9.709g(0.033mol)を入れて4時間反応し、PMDA16.795g(0.077mol)を入れて15時間反応した。その結果、固形分の濃度が17重量%であるポリアミック酸溶液を得た。反応終了の後、得られた溶液をガラス板に塗布した後、80℃の熱風で20分処理し、350℃まで硬化させた。その後、徐々に冷却してガラス板から分離することによりポリイミドフィルムを得た。
<実施例2>
反応器として攪拌器、窒素注入装置、滴下漏斗、温度調節器及び冷却器を取り付けた500mlの反応器に窒素を通過させながら、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)274.519gを満たし、TFDB28.180g(0.088mol)を溶解した後、mPDA2.379g(0.022mol)を溶解した。その後、BPDA6.473g(0.022mol)を入れ、4時間反応し、PMDA19.195g(0.088mol)を入れて15時間反応した。その結果、固形分の濃度が17重量%であるポリアミック酸溶液を得た。反応終了の後、得られた溶液をガラス板に塗布した後、80℃の熱風で20分処理し、350℃まで硬化させた。しかる後に、徐々に冷却してガラス板から分離することによりポリイミドフィルムを得た。
<実施例3>
反応器として攪拌器、窒素注入装置、滴下漏斗、温度調節器及び冷却器を取り付けた500mlの反応器に窒素を通過させながら、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)276.002gを満たし、TFDB28.180g(0.088mol)を溶解した後、mPDA2.379g(0.0209mol)及びFFDA0.423g(0.0011mol)を溶解した。その後、BPDA6.473g(0.022mol)を入れて4時間反応し、PMDA19.195g(0.088mol)を入れて15時間反応した。その結果、固形分の濃度が17重量%であるポリアミック酸溶液を得た。反応終了の後、得られた溶液をガラス板に塗布した後、80℃の熱風で20分処理し、350℃まで硬化させた。しかる後に、徐々に冷却してガラス板から分離することによりポリイミドフィルムを得た。
<実施例4>
反応器として攪拌器、窒素注入装置、滴下漏斗、温度調節器及び冷却器を取り付けた500mlの反応器に窒素を通過させながら、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)281.938gを満たし、TFDB28.180g(0.088mol)を溶解した後、mPDA1.784g(0.0165mol)及びFFDA2.114g(0.0055mol)を溶解した。その後、BPDA6.473g(0.022mol)を入れて4時間反応し、PMDA19.195g(0.088mol)を入れて15時間反応した。その結果、固形分の濃度が17重量%であるポリアミック酸溶液を得た。反応終了の後、得られた溶液をガラス板に塗布した後、80℃の熱風で20分処理し、350℃まで硬化させた。しかる後に、徐々に冷却してガラス板から分離することによりポリイミドフィルムを得た。
<比較例1>
反応器として攪拌器、窒素注入装置、滴下漏斗、温度調節器及び冷却器を取り付けた500mlの反応器に窒素を通過させながら、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)272.910gを満たし、TFDB26.419g(0.0825mol)を溶解した後、mPDA2.974g(0.0275mol)を溶解した。その後、BPDA9.709g(0.033mol)を入れて4時間反応し、PMDA16.795g(0.077mol)を入れて15時間反応した。その結果、固形分の濃度が17重量%であるポリアミック酸溶液を得た。反応終了の後、得られた溶液をガラス板に塗布した後、80℃の熱風で20分処理し、350℃まで硬化させた。しかる後に、徐々に冷却してガラス板から分離することによりポリイミドフィルムを得た。
<比較例2>
反応器として攪拌器、窒素注入装置、滴下漏斗、温度調節器及び冷却器を取り付けた500mlの反応器に窒素を通過させながら、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)295.691gを満たし、TFDB33.464g(0.1045mol)を溶解した後、mPDA0.595g(0.0055mol)を溶解した。その後、BPDA9.709g(0.033mol)を入れて4時間反応し、PMDA16.795g(0.077mol)を入れて15時間反応した。その結果、固形分の濃度が17重量%であるポリアミック酸溶液を得た。反応終了の後、得られた溶液をガラス板に塗布した後、80℃の熱風で20分処理し、350℃まで硬化させた。しかる後に、徐々に冷却してガラス板から分離することによりポリイミドフィルムを得た。
<比較例3>
反応器として攪拌器、窒素注入装置、滴下漏斗、温度調節器及び冷却器を取り付けた500mlの反応器に窒素を通過させながら、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)272.475gを満たし、TFDB28.180g(0.0088mol)を溶解した後、mPDA2.379g(0.022mol)を溶解した。その後、BPDA4.855g(0.0165mol)を入れて4時間反応し、PMDA20.394g(0.0935mol)を入れて15時間反応した。その結果、固形分の濃度が17重量%であるポリアミック酸溶液を得た。反応終了の後、得られた溶液をガラス板に塗布した後、80℃の熱風で20分処理し、350℃まで硬化させた。しかる後に、徐々に冷却してガラス板から分離することによりポリイミドフィルムを得た。
<比較例4>
反応器として攪拌器、窒素注入装置、滴下漏斗、温度調節器及び冷却器を取り付けた500mlの反応器に窒素を通過させながら、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)280.649gを満たし、TFDB28.180g(0.088mol)を溶解した後、mPDA2.379g(0.022mol)を溶解した。その後、BPDA11.327g(0.0385mol)を入れて4時間反応し、PMDA15.596(0.0715mol)を入れて15時間反応した。その結果、固形分の濃度が17重量%であるポリアミック酸溶液を得た。反応終了の後、得られた溶液をガラス板に塗布した後、80℃の熱風で20分処理し、350℃まで硬化させた。しかる後に、徐々に冷却してガラス板から分離することによりポリイミドフィルムを得た。
<比較例5>
反応器として攪拌器、窒素注入装置、滴下漏斗、温度調節器及び冷却器を取り付けた500mlの反応器に窒素を通過させながら、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)284.301gを満たし、TFDB29.942g(0.0935mol)を溶解した後、mPDA1.784g(0.0165mol)を溶解した。その後、BPDA9.709g(0.033mol)を入れて4時間反応し、PMDA16.795g(0.077mol)を入れて15時間反応した。その結果、固形分の濃度が17重量%であるポリアミック酸溶液を得た。反応終了の後、得られた溶液をガラス板に塗布した後、80℃の熱風で20分処理し、350℃まで硬化させた。しかる後に、徐々に冷却してガラス板から分離することによりポリイミドフィルムを得た。
<比較例6>
反応器として攪拌器、窒素注入装置、滴下漏斗、温度調節器及び冷却器を取り付けた500mlの反応器に窒素を通過させながら、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)289.996gを満たし、TFDB31.703g(0.099mol)を溶解した後、mPDA1.190g(0.011mol)を溶解した。その後、BPDA9.709g(0.033mol)を入れて4時間反応し、PMDA16.795g(0.077mol)を入れて15時間反応した。その結果、固形分の濃度が17重量%であるポリアミック酸溶液を得た。反応終了の後、得られた溶液をガラス板に塗布した後、80℃の熱風で20分処理し、350℃まで硬化させた。しかる後に、徐々に冷却してガラス板から分離することによりポリイミドフィルムを得た。
<比較例7>
反応器として攪拌器、窒素注入装置、滴下漏斗、温度調節器及び冷却器を取り付けた500mlの反応器に窒素を通過させながら、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)270.432gを満たし、TFDB28.180g(0.088mol)を溶解した後、mPDA2.379g(0.022mol)を溶解した。その後、BPDA3.236g(0.011mol)を入れて4時間反応し、PMDA21.594(0.099mol)を入れて15時間反応した。その結果、固形分の濃度が17重量%であるポリアミック酸溶液を得た。反応終了の後、得られた溶液をガラス板に塗布した後、80℃の熱風で20分処理し、350℃まで硬化させた。しかる後に、徐々に冷却してガラス板から分離することによりポリイミドフィルムを得た。
<比較例8>
反応器として攪拌器、窒素注入装置、滴下漏斗、温度調節器及び冷却器を取り付けた500mlの反応器に窒素を通過させながら、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)289.357gを満たした後、TFDB28.180g(0.088mol)を溶解し、mPDA1.190g(0.011mol)及びFFDA4.229g(0.011mol)を溶解した。その後、BPDA6.473g(0.022mol)を入れて4時間反応し、PMDA19.195g(0.088mol)を入れて15時間反応した。その結果、固形分の濃度が17重量%であるポリアミック酸溶液を得た。反応終了の後、得られた溶液をガラス板に塗布した後、80℃の熱風で20分処理し、350℃まで硬化させた。しかる後に、徐々に冷却してガラス板から分離することによりポリイミドフィルムを得た。
<比較例9>
反応器として攪拌器、窒素注入装置、滴下漏斗、温度調節器及び冷却器を取り付けた500mlの反応器に窒素を通過させながら、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)293.328gを満たし、TFDB31.703g(0.099mol)を溶解した後、mPDA0.595g(0.0055mol)及びFFDA2.114g(0.0055mol)を溶解した。その後、BPDA6.473g(0.022mol)を入れて4時間反応し、PMDA19.195g(0.088mol)を入れて15時間反応した。その結果、固形分の濃度が17重量%であるポリアミック酸溶液を得た。反応終了の後、得られた溶液をガラス板に塗布した後、80℃の熱風で20分処理し、350℃まで硬化させた。しかる後に、徐々に冷却してガラス板から分離することによりポリイミドフィルムを得た。
<比較例10>
反応器として攪拌器、窒素注入装置、滴下漏斗、温度調節器及び冷却器を取り付けた500mlの反応器に窒素を通過させながら、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)296.775gを満たし、TFDB28.180g(0.088mol)を溶解した後、mPDA0.595g(0.0055mol)及びFFDA6.343g(0.0165mol)を溶解した。その後、BPDA6.473g(0.022mol)を入れて4時間反応し、PMDA19.195g(0.088mol)を入れて15時間反応した。その結果、固形分の濃度が17重量%であるポリアミック酸溶液を得た。反応終了の後、得られた溶液をガラス板に塗布した後、80℃の熱風で20分処理し、350℃まで硬化させた。しかる後に、徐々に冷却してガラス板から分離することによりポリイミドフィルムを得た。
<比較例11>
反応器として攪拌器、窒素注入装置、滴下漏斗、温度調節器及び冷却器を取り付けた500mlの反応器に窒素を通過させながら、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)276.242gを満たし、TFDB26.419g(0.0825mol)を溶解した後、mPDA2.379g(0.022mol)及びFFDA2.114g(0.0055mol)を溶解した。その後、BPDA6.473g(0.022mol)を入れて4時間反応し、PMDA19.195g(0.088mol)を入れて15時間反応した。その結果、固形分の濃度が17重量%であるポリアミック酸溶液を得た。反応終了の後、得られた溶液をガラス板に塗布した後、80℃の熱風で20分処理し、350℃まで硬化させた。しかる後に、徐々に冷却してガラス板から分離することによりポリイミドフィルムを得た。
<比較例12>
反応器として攪拌器、窒素注入装置、滴下漏斗、温度調節器及び冷却器を取り付けた500mlの反応器に窒素を通過させながら、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)274.519gを満たし、TFDB28.180g(0.088mol)を溶解した後、pPDA2.379g(0.022mol)を溶解した。その後、BPDA6.473g(0.022mol)を入れて4時間反応し、PMDA19.195g(0.088mol)を入れて15時間反応した。その結果、固形分の濃度が17重量%であるポリアミック酸溶液を得た。反応終了の後、得られた溶液をガラス板に塗布した後、80℃の熱風で20分処理し、350℃まで硬化させた。しかる後に、徐々に冷却してガラス板から分離することによりポリイミドフィルムを得た。
<比較例13>
反応器として攪拌器、窒素注入装置、滴下漏斗、温度調節器及び冷却器を取り付けた500mlの反応器に窒素を通過させながら、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)281.938gを満たし、TFDB28.180g(0.088mol)を溶解した後、pPDA1.784g(0.0165mol)及びFFDA2.114g(0.0055mol)を溶解した。その後、BPDA6.473g(0.022mol)を入れて4時間反応し、PMDA19.195g(0.088mol)を入れて15時間反応した。その結果、固形分の濃度が17重量%であるポリアミック酸溶液を得た。反応終了の後、得られた溶液をガラス板に塗布した後、80℃の熱風で20分処理し、350℃まで硬化させた。しかる後に、徐々に冷却してガラス板から分離することによりポリイミドフィルムを得た。
前記実施例及び比較例で製造されたポリイミドフィルムの物性を下記の方法で評価し、その結果を下記表1に示した。
(1)透過度の測定
UV分光計(コニカミノルタ製、CM−3700d)を用いて550nmでの透過度を3回測定し、その平均値を表1に示した。
(2)黄色度(YI)の測定
UV分光計(コニカミノルタ製、CM−3700d)を用いてASTM E313規格で黄色度を測定した。
(3)熱膨張係数(CTE)の測定
TMA(TA Instrument社製、Q400)を用いてTMA−Methodに基づいて2回にわたって50〜350℃での線形熱膨張係数を測定した。試験片の大きさは4mm×24mm、荷重は0.02N、昇温速度は10℃/minとした。
フィルムを製膜し、熱処理によりフィルム内に残留応力が残っている可能性があるため、1番目の作動(Run)で残留応力を完全に除去した後、2番目の値を実測値として提示した。
(4)ガラス転移温度(Tg)の測定
MA(TA Instrument社製、Q400)を用いて試験片の大きさを4mm×24mm、荷重を0.02N、昇温速度を10℃/minにして370℃まで観察して測定した。
Figure 2019532147
(注釈)
比較例12:ジアミンのモノマーをTFDB及びpPDAとし、二無水物をPMDA及びBPDAとした。
比較例13:ジアミンのモノマーをTFDB、pPDA及びFFDAとし、二無水物をPMDA及びBPDAとした。
表1に示すように、mPDAの含有量は、黄色度の低下を防ぐために20モル%を超えないことが好ましく、FFDAの場合は、ガラス転移温度を改善させる効果があるが、CTEも増加するので、その含有量は10モル%以内が適切である。BPDAの場合は、先に添加されるジアミンの割合によって望ましい含有量が異なるが、全体的に30モル%以内で添加することが好ましいと判断される。それ以上であれば、黄色度は改善されるが、CTE及びガラス転移温度の低下が発生することが分かる。
これを具体的に説明すると、比較例1は、mPDAの割合が高くてCTEが増加するという問題があり、これに対し、比較例2は、mPDAの割合が低くてガラス転移温度が改善されておらず、比較例3及び比較例7は、mPDAの割合に比べてBPDAの割合が低くて黄色度が高いという問題があり、これに対し、比較例4〜6は、mPDAの割合に比べてBPDAの割合が高くてCTE及びガラス転移温度が低下するという問題があった。また、比較例8〜11は、原料の割合が適切でなくて、それぞれCTE又はガラス転移温度が低下するという問題があったことが分かる。
比較例12及び13から、ジアミンとしてmPDAの代わりにpPDAを使用する場合には光学特性が低下し、ガラス転移温度の改善効果が低下することが分かる。
このことから透過度、黄色度、熱膨張係数及びガラス転移温度のすべての物性を満足するためには実施例1〜4のように本発明の構成を満足しなければならないことが分かる。
本発明は、ポリアミック酸、ポリイミド、ポリイミドフィルム及びこれを含む画像表示素子の素材に利用可能である。

Claims (16)

  1. ジアミンに由来する繰り返し単位及び二無水物に由来する繰り返し単位を含むポリアミック酸において、
    前記ジアミンに由来する繰り返し単位は、ビストリフルオロメチルベンジジンに由来する繰り返し単位及びm−フェニレンジアミンに由来する繰り返し単位を含み、
    前記m−フェニレンジアミンに由来する繰り返し単位は、前記ジアミンに由来する繰り返し単位100モル%に対して10〜20モル%の含有量で含まれ、
    前記二無水物に由来する繰り返し単位は、ピロメリット酸二無水物に由来する繰り返し単位及びビフェニルテトラカルボン酸二無水物に由来する繰り返し単位を含み、
    前記ビフェニルテトラカルボン酸二無水物に由来する繰り返し単位は、前記m−フェニルレンジアミンに由来する繰り返し単位に対して1:1〜1.5のモル比で含まれるポリアミック酸。
  2. 前記ジアミンに由来する繰り返し単位は、ビスフルオロアミノフェニルフルオレンに由来する繰り返し単位を、ジアミンに由来する繰り返し単位100モル%に対して1〜10モル%さらに含む請求項1に記載のポリアミック酸。
  3. 前記ジアミンに由来する繰り返し単位は、前記m−フェニレンジアミンに由来する繰り返し単位と前記ビスフルオロアミノフェニルフルオレンに由来する繰り返し単位を10モル%超過20モル%以下の合計量で含む請求項2に記載のポリアミック酸。
  4. ジアミンに由来する繰り返し単位及び二無水物に由来する繰り返し単位を含むポリイミドにおいて、
    前記ジアミンに由来する繰り返し単位は、ビストリフルオロメチルベンジジンに由来する繰り返し単位及びm−フェニレンジアミンに由来する繰り返し単位を含み、
    前記m−フェニレンジアミンに由来する繰り返し単位は、前記ジアミンに由来する繰り返し単位100モル%に対して10〜20モル%の含有量で含まれ、
    前記二無水物に由来する繰り返し単位は、ピロメリット酸二無水物に由来する繰り返し単位及びビフェニルテトラカルボン酸二無水物に由来する繰り返し単位を含み、
    前記ビフェニルテトラカルボン酸二無水物に由来する繰り返し単位は、前記m−フェニレンジアミンに由来する繰り返し単位に対して1:1〜1.5のモル比で含まれるポリイミド。
  5. 前記ジアミンに由来する繰り返し単位は、ビスフルオロアミノフェニルフルオレンに由来する繰り返し単位をジアミンに由来する繰り返し単位100モル%に対して1〜10モル%さらに含む請求項4に記載のポリイミド。
  6. 前記ジアミンに由来する繰り返し単位は、前記m−フェニレンジアミンに由来する繰り返し単位と前記ビスフルオロアミノフェニルフルオレンに由来する繰り返し単位を10モル%超過20モル%以下の合計量で含む請求項5に記載のポリイミド。
  7. 請求項4〜6のいずれか一項に記載のポリイミドを含むポリイミドフィルム。
  8. 請求項7に記載のポリイミドフィルムを含む画像表示素子。
  9. ビストリフルオロメチルベンジジン及びm−フェニレンジアミンを含むジアミンを溶媒に添加して溶解させてジアミン溶液を製造する工程(S1)と、
    前記S1工程で製造されたジアミン溶液に、ビフェニルテトラカルボン酸二無水物及びピロメリット酸二無水物を含む二無水物を添加して反応させる工程(S2)とを含むポリアミック酸の製造方法。
  10. 前記S1工程で、前記m−フェニレンジアミンはジアミン100モル%に対して10〜20モル%で添加する請求項9に記載のポリアミック酸の製造方法。
  11. 前記S1工程で前記ジアミン溶液を製造するとき、ビスフルオロアミノフェニルフルオレンを前記ジアミン100モル%に対して1〜10モル%の含有量で添加する請求項9に記載のポリアミック酸の製造方法。
  12. 前記S1工程で前記ジアミン溶液を製造するとき、前記m−フェニレンジアミンと前記ビスフルオロアミノフェニルフルオレンとを10モル%超過20モル%以下の合計量で添加する請求項11に記載のポリアミック酸の製造方法。
  13. 前記S2工程で、前記ビフェニルテトラカルボン酸二無水物を、前記m−フェニレンジアミンに由来する繰り返し単位に対して1:1〜1.5のモル比で添加する請求項9に記載のポリアミック酸の製造方法。
  14. 前記S2工程は、前記S1工程で製造されたジアミン溶液にビフェニルテトラカルボン酸二無水物を添加して1次反応させた後、ピロメリット酸二無水物を添加して2次反応させる請求項9に記載のポリアミック酸の製造方法。
  15. 前記S2工程での1次反応を、25〜30℃で3〜5時間行う請求項14に記載のポリアミック酸の製造方法。
  16. 前記S2工程での2次反応を、25〜40℃で12〜20時間行う請求項14に記載のポリアミック酸の製造方法。
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