JP2019532100A - メニン−mll相互作用のスピロ二環式阻害剤 - Google Patents

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Abstract

本発明は、哺乳動物における治療法及び/又は予防に有用な医薬品に関し、特に、癌、骨髄異形成症候群(MDS)及び糖尿病等の疾病の処置に有用な、スピロ二環式化合物、そのような化合物を含む医薬組成物、及びメニン/MLLタンパク質/タンパク質相互作用阻害剤としてのそれらの使用に関する。

Description

本発明は、哺乳動物における治療法及び/又は予防に有用な医薬品、特にスピロ二環式化合物、そのような化合物を含む医薬組成物、並びに癌、骨髄異形成症候群(MDS)及び糖尿病等の疾病の処置に有用な、メニン/MLLタンパク質/タンパク質相互作用阻害剤としてのそれらの使用に関する。
混合系統白血病遺伝子(MLL;MLL;KMT2A)に影響する染色体再編成は、全ての年齢グループに亘って高悪性度の急性白血病を引き起こし、依然として殆ど不治の疾病をもたらし、新規な治療的手法の緊急な必要性が強調される。これらのMLLの染色体転座を有する急性白血病は、リンパ系、骨髄系又は二重表現型疾病として表れ、成人の急性白血病の5〜10%、幼児の約70%を占める(Marschalek、Br J Haematol 2011.152(2)、141−54;Tomizawa et al.、Pediatr Blood Cancer 2007.49(2)、127−32)。
MLLは、リシン4(H3K4)上でヒストンH3をメチル化するヒストンメチルトランスフェラーゼであり、多タンパク質複合体で機能する。Mll1の誘導性機能喪失型(loss−of−function)アレルの使用により、Mll1は、造血性幹細胞(HSCs)の維持に必須の役割を果たし、B細胞を発達させるが、そのヒストンメチルトランスフェラーゼ活性は、造血には不必要であることが示された(Mishra et al.、CellRep2011.7(4)、1239−47)。
今日まで、60を超える異なるパートナーとのMLLの融合が報告されており、白血病形成/進行に関連付けられている(Meyer et al.、Leukemia 2013.27、2165−2176)。興味深いことに、MLLのSET(Su(var)3−9、zesteのエンハンサー、及びトライソラクス群)ドメインは、キメラタンパク質内に保持されず、融合パートナーによって置き換えられている(Thiel et al.、Bioessays 2012.34、771−80)。融合パートナーによるDot1L及び/又はpTEFb複合体のようなクロマチン修飾酵素の動員は、最も顕著なものとしてHOXA遺伝子(例えば、HOXA9)及びHOX補因子MEIS1を含むMLL標的遺伝子の向上された転写及び転写伸長をもたらす。次いで、これらの遺伝子の異常な発現は、血球分化を遮断し、増殖を向上させる。
多発性内分泌腫瘍症1型(MEN1)遺伝子によってコードされるメニンは、広範に発現し、主に核内に局在化している。これは、多数のタンパク質と相互作用し、従って多様な細胞プロセスに関与することが示されている。メニンの最もよく理解されている機能は、MLL融合タンパク質の発癌性補因子としてのその役割である。メニンは、全ての融合タンパク質中に保持されているMLLのN末端断片内の2つのモチーフ、MBM1(メニン結合モチーフ1)及びMBM2と相互作用する(Thiel et al.、Bioessays 2012.34、771−80)。メニン/MLL相互作用は、水晶体上皮細胞由来増殖因子(LEDGF)の新しい相互作用表面の形成をもたらす。MLLはLEDGFに直接結合するが、メニンはMLLとLEDGFの間の安定な相互作用と、LEDGFのPWWPドメインを介したMLL複合体の遺伝子特異的クロマチン動員に必須である(Cermakova et al.、Cancer Res 2014.15、5139−51;Yokoyama&Cleary、Cancer Cell 2008.8、36−46)。更に、多数の遺伝子研究により、メニンがMLL融合タンパク質による発癌性形質転換に厳密に必要とされることが示され、魅力的な治療的標的としてのメニン/MLL相互作用を示唆している。例えば、Men1の条件的欠失は、MLL融合物を異所的に発現している骨髄前駆細胞における白血病誘発を防止する(Chen et al.、ProcNatl Acad Sci 2006.103、1018−23)。同様に、機能欠失変異によるメニン/MLL融合相互作用の遺伝的破壊は、MLL融合タンパク質の発癌性を抑止し、インビボで白血病の発症を遮断し、MLL−形質転換白血病芽細胞の分化停止を解放する。これらの研究はまた、メニンがMLL融合タンパク質によるHOX遺伝子発現の維持に必要であることを示した(Yokoyama et al.、Cell 2005.123、207−18)。加えて、メニン/MLL相互作用の小分子阻害剤が開発されており、このタンパク質/タンパク質相互作用のドラッガビリティ(druggability)が示唆され、またAMLの前臨床モデルにおいて有効性が示されている(Borkin et al.、Cancer Cell 2015.27、589−602;Cierpicki及びGrembecka、Future Med Chem 2014.6、447−462)。メニンが正常な造血中のMLLの必須の補因子ではないとの観察事項(Li et al.、Blood 2013.122、2039−2046)とあわせて、これらのデータは、MLL再編成白血病及び活性HOX/MEIS1遺伝子シグネチャーを有する他の癌の処置のための有望な新しい治療的手法としてのメニン/MLL相互作用の破壊を有効にする。例えば、MLL遺伝子の5’領域内の部分的縦列重複(PTD)は、デノボ及び二次AML、並びに骨髄異形成症候群において主に見出される他の主要な異常である。MLL−PTDの分子機構及び生物学的機能はよく理解されていないが、メニン/MLL相互作用に影響を与える新しい治療的標的戦略は、MLL−PTD関連白血病の処置にも有効であることを証明し得る。更に、去勢抵抗性前立腺癌は、メニン/MLL相互作用に依存性であることが示されている(Malik et al.、Nat Med 2015.21、344−52)。
いくつかの参考文献は、メニン−MLL相互作用を標的化する阻害剤を記載し:国際公開第2011029054号パンフレット、J Med Chem 2016、59、892−913は、チエノピリミジン及びベンゾジアゼピン誘導体の製剤を記載し;国際公開第2014164543号パンフレットは、チエノピリミジン及びチエノピリジン誘導体を記載し;Nature Chemical Biology March 2012、8、277−284及びRen、J.;et al.Bioorg Med Chem Lett(2016)、http://dx.doi.org/10.1016/j.bmcl.2016.07.074は、チエノピリミジン誘導体を記載し;J Med Chem 2014、57、1543−1556は、ヒドロキシ−及びアミノメチルピペリジン誘導体を記載し;Future Med Chem 2014、6、447−462は、小分子及びペプチド模倣化合物を概説している。国際公開第2017112768号パンフレットは、メニン−MLL相互作用の阻害剤を記載している。
本発明は、新規な式(I)の化合物:

並びにその互変異性体及び立体異性形態(式中
は、CH、CHF、CHF及びCFからなる群から選択され;
は、水素及びCHからなる群から選択され;
は、1つ又は2つのN原子を含む7〜10員の飽和スピロヘテロ二環式系を表し、但し、これはチエノピリミジニル複素環にN結合するものとし;
−−L−Rは、(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)又は(g)から選択され、
(a)Lは、>SO、>CR4a4b及び−CHR4aCHR−からなる群から選択され;ここで
(i)LがLの炭素原子に結合している場合、R4a及びRは、各々独立して、水素;−OR;−NR7a7b;−C(=O)NR7a7b;場合によりフルオロ、−CN、−OR及び−NR9a9bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキル;並びに少なくとも1つの窒素、酸素又は硫黄原子を含むC結合の4〜7員の非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され;
(ii)LがLの窒素原子に結合している場合、R4aは、水素;−C(=O)NR7a7b;場合によりフルオロ、−CN、−OR及び−NR9a9bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキル;並びに少なくとも1つの窒素、酸素又は硫黄原子を含むC結合の4〜7員の非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され;
は、水素;−OR;−NR7a7b;−C(=O)NR7a7b;場合によりフルオロ、−CN、−OR及び−NR9a9bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキル;並びに少なくとも1つの窒素、酸素又は硫黄原子を含むC結合の4〜7員の非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され;
4bは、水素及びメチルからなる群から選択され;又はR4a及びR4bは、それらが結合した炭素原子と一緒になって、C3−5シクロアルキル又は酸素原子を含むC結合の4〜6員のヘテロシクリルを形成し;
、R7a、R7b、R、R9a及びR9bは、各々独立して、水素;場合によりフルオロ、−CN及び−C(=O)NR10a10bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキル;並びに−OR11及び−NR10a10bからなる群から選択される置換基で置換されたC2−4アルキルからなる群から選択され;
10a、R10b及びR11は、各々独立して、水素;C1−4アルキル;及び少なくとも1つの窒素、酸素又は硫黄原子を含むC結合の4〜7員の非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され;
は、Ar、Het、Het、及び7〜10員の飽和スピロカルボ二環式系からなる群から選択され;又は
(b)Lは、>CR4c4d及び−CHR4cCHR5a−からなる群から選択され、R4c、R4d及びR5aは、各々独立して、水素及びC1−4アルキルからなる群から選択され;
は、

からなる群から選択され;R12a、R12b及びR12cは、各々独立して、場合により−OH又は−NH置換基で置換されたC1−6アルキル;及び−OC1−6アルキルからなる群から選択され;又は
(c)−−L−Rは、場合により1つ、2つ又は3つのフルオロ置換基で置換されたC1−6アルキルであり;又は
(d)LがLの炭素原子に結合している場合、Lは、Oであり、Rは、場合により1つ、2つ又は3つのフルオロ置換基で置換されたC3−6アルキル;Ar;Het;Het;7〜10員の飽和スピロカルボ二環式系;−CH−Ar;−CH−Het;−CH−Het;及び−CH−(7〜10員の飽和スピロカルボ二環式系)からなる群から選択され;又は
(e)−−L−Rは、LがLの炭素原子に結合している場合、−O−CHR−Rであり、
は、−C(=O)NR13a13b;場合によりフルオロ、−OR14及び−NR15a15bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキル;並びに少なくとも1つの窒素、酸素又は硫黄原子を含むC結合の4〜7員の非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され;
13a、R13b、R14、R15a及びR15bは、各々独立して、水素;場合によりフルオロ及び−C(=O)NR16a16bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキル;並びに−OR17及び−NR16a16bからなる群から選択される置換基で置換されたC2−4アルキルからなる群から選択され;
16a、R16b及びR17は、各々独立して、水素;C1−4アルキル;及び少なくとも1つの窒素、酸素又は硫黄原子を含むC結合の4〜7員の非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され;
は、水素;場合により1つ、2つ又は3つのフルオロ置換基で置換されたC1−4アルキル;−CN;Ar、Het;Het;及び7〜10員の飽和スピロカルボ二環式系からなる群から選択され;又は
(f)−−L−Rは、

であり、
18は、水素;場合によりフルオロ又は−CN置換基で置換されたC1−4アルキル;並びに−OR19及び−NR20a20bからなる群から選択される置換基で置換されたC2−4アルキルからなる群から選択され;
19、R20a及びR20bは、各々独立して、水素;場合によりフルオロ、−CN及び−C(=O)NR21a21bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキル;−OR22及び−NR21a21bからなる群から選択される置換基で置換されたC2−4アルキル;並びに少なくとも1つの窒素、酸素又は硫黄原子を含むC結合の4〜7員の非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され;
21a、R21b及びR22は、各々独立して、水素及びC1−4アルキルからなる群から選択され;
18aは、水素、フルオロ及びC1−4アルキルからなる群から選択され;
18bは、フルオロ、−OC1−4アルキル、及び場合により1、2又は3個のフルオロ置換基で置換されたC1−4アルキルからなる群から選択され;又は
18a及びR18bは、同じ炭素原子に結合し、一緒になってC3−5シクロアルキル又は酸素原子を含むC結合の4〜6員のヘテロシクリルを形成し;又は
(g)−−L−Rは、

であり;
Arは、フェニル又はナフチルであり、それらの各々は、場合により、各々独立してハロ、−CN、−OR24、−NR25a25b、並びに場合によりフルオロ、−CN、−OR26、−NR27a27b及び−C(=O)NR27a27bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキルからなる群から選択される1つ、2つ又は3つの置換基で置換されてもよく;
Hetは、ピリジル、4−、5−若しくは6−ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、フラニル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、4−若しくは5−チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル及びイソオキサゾリルからなる群から選択される単環式ヘテロアリール;又はイミダゾチアゾリル、イミダゾイミダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、イソベンゾオキサゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイソチアゾリル、イソベンゾフラニル、インドリル、イソインドリル、インドリジニル、インドリニル、イソインドリニル、インダゾリル、ピラゾロピリジニル、ピラゾロピリミジニル、イミダゾピリジニル、イミダゾピラジニル、イミダゾピリダジニルからなる群から選択される二環式ヘテロアリールであり;それらの各々は、場合により、各々独立してハロ、−CN、−OR24、−NR25a25b、並びに場合によりフルオロ、−CN、−OR26、−NR27a27b及び−C(=O)NR27a27bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキルからなる群から選択される1つ、2つ又は3つの置換基で置換されてもよく;
Hetは、場合により、各々独立してハロ、−CN、−OR24、−NR25a25b、並びに場合によりフルオロ、−CN、−OR26、−NR27a27b及び−C(=O)NR27a27bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキルからなる群から選択される1つ、2つ又は3つの置換基で置換された非芳香族ヘテロシクリルであり;
24、R25a、R25b、R26、R27a及びR27bは、各々独立して、水素;場合によりフルオロ及び−C(=O)NR28a28bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキル;並びに−OR29及び−NR28a28bからなる群から選択される置換基で置換されたC2−4アルキルからなる群から選択され;
28a、R28b及びR29は、各々独立して、水素;C1−4アルキル;及び少なくとも1つの窒素、酸素又は硫黄原子を含むC結合の4〜7員の非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択される;)
並びにその薬学的に許容され得る塩及び溶媒和物;に関し、
但し、以下の化合物、及びその薬学的に許容され得る付加塩及び溶媒和物は除外されるものとする:





上記の条件は、以後記載する本発明の全実施形態に適用されることを理解するべきである。
本発明はまた、治療的有効量の式(I)の化合物、その薬学的に許容され得る塩又は溶媒和物、及び薬学的に許容され得る担体又は賦形剤を含む医薬組成物に関する。
加えて、本発明は、医薬としての使用のための式(I)の化合物、その薬学的に許容され得る塩又は溶媒和物、並びに癌、骨髄異形成症候群(MDS)及び糖尿病の処置又は予防における使用のための式(I)の化合物、その薬学的に許容され得る塩又は溶媒和物に関する。
特定の実施形態において、本発明は、癌の処置又は予防における使用のための式(I)の化合物、その薬学的に許容され得る塩又は溶媒和物に関する。
特定の実施形態において、前記癌は、白血病、骨髄腫又は固形腫瘍癌(例えば、前立腺癌、肺癌、乳癌、膵臓癌、結腸癌、肝癌、黒色腫及び神経膠芽腫等)から選択される。いくつかの実施形態において、白血病は、急性白血病、慢性白血病、骨髄白血病、骨髄性白血病、リンパ芽球性白血病、リンパ性白血病、急性骨髄性白血病(AML)、慢性骨髄性白血病(CML)、急性リンパ性白血病(ALL)、慢性リンパ性白血病(CLL)、T細胞前リンパ性白血病(T−PLL)、大型顆粒リンパ性白血病、ヘアリー細胞白血病(HCL)、MLL−再編成白血病、MLL−PTD白血病、MLL増幅白血病、MLL−陽性白血病、HOX/MEIS1遺伝子発現シグネチャーを示す白血病等を含む。
本発明はまた、癌、骨髄異形成症候群(MDS)及び糖尿病の処置又は予防における使用のための、追加の医薬品と組み合わせた式(I)の化合物、その薬学的に許容され得る塩又は溶媒和物の使用に関する。
更に、本発明は、薬学的に許容され得る担体を、治療的有効量の式(I)の化合物、その薬学的に許容され得る塩又は溶媒和物と緊密に混合することを特徴とする、本発明による医薬組成物の調製方法に関する。
本発明はまた、癌、骨髄異形成症候群(MDS)及び糖尿病の処置又は予防における同時の、別々の又は連続した使用のための組み合わせ製剤としての、式(I)の化合物、その薬学的に許容され得る塩又は溶媒和物、及び追加の医薬品を含む製品に関する。
加えて、本発明は、本明細書に定義した有効量の式(I)の化合物、その薬学的に許容され得る塩若しくは溶媒和物、又は本明細書に定義した医薬組成物若しくは組み合わせを温血動物に投与することを含む、温血動物における細胞増殖性疾病の処置又は予防方法に関する。
本明細書で使用される用語「ハロ」又は「ハロゲン」は、フルオロ、クロロ、ブロモ及びヨードを表す。
本明細書で使用される接頭辞「Cx−y」(x及びyは、整数である)は、所定の基における炭素原子の数を指す。従って、C1−6アルキル基は、1〜6個の炭素原子を含み、C3−6シクロアルキル基は、3〜6個の炭素原子を含む、等である。
基又は基の一部としての、本明細書で使用される用語「C1−4アルキル」は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、s−ブチル、t−ブチル等の、1〜4個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖の飽和炭化水素基を表す。
基又は基の一部としての、本明細書で使用される用語「C2−4アルキル」は、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、s−ブチル、t−ブチル等の、2〜4個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖の飽和炭化水素基を表す。
基又は基の一部としての、本明細書で使用される用語「C1−6アルキル」は、C1−4アルキル及びn−ペンチル、n−ヘキシル、2−メチルブチル等に関して定義された基等の、1〜6個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖の飽和炭化水素基を表す。
基又は基の一部としての、本明細書で使用される用語「C3−6アルキル」は、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、2−メチルブチル等の、3〜6個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖の飽和炭化水素基を表す。
基又は基の一部としての、本明細書で使用される用語「C3−5シクロアルキル」は、シクロプロピル、シクロブチル及びシクロペンチル等の、3〜5個の炭素原子を有する飽和、環式炭化水素基を定義する。
基又は基の一部としての、本明細書で使用される用語「スピロ二環式」は、2つの環が単一の原子によって連結されている環式系を表す。この系の例は、1つ又は2つのN原子を含む7〜10員の飽和スピロヘテロ二環式系であり、ここで窒素原子の1つが常に、本明細書に定義した式(I)の化合物におけるチエノピリミジニル複素環に結合している。そのようなスピロ環式系は、非限定的に、例えばピペリジン、ピロリジン、アゼチジン及びシクロブタン環の組み合わせからもたらされる系を含む。そのような系の例としては、非限定的に下記の(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)及び(g)等が挙げられ、

式中、aは、チエノピリミジニル複素環に対する結合の位置を表す。当業者は、これらの特定の例において、LがLの窒素原子に結合している場合、本明細書に定義される−−L−Rの選択肢は、例(a)〜(f)に適合し;一方、LがLの炭素原子に結合している場合、本明細書に定義される−−L−Rの選択肢は、実施例(g)に適合することを理解するであろう。
7〜10員の飽和スピロカルボ二環式系の例としては、非限定的に

等が挙げられる。
一般に、本発明で用語「置換された」が使用される場合は常に、特に示さない限り又は文脈から明らかでない限り、「置換された」が使用される表現で示される原子又は基上の1つ以上の水素、特に1〜4つの水素、より特には1〜3つの水素、好ましくは1つ又は2つの水素、より好ましくは1つの水素が、示される基から選択されるもので置き換えられていることを意味し、但し、通常の結合価を超えず、その置換が化学的に安定な化合物をもたらし、即ち反応混合物からの有用な純度での単離に耐えるのに十分頑丈な化合物をもたらすことを条件とする。
置換基及び/又は可変物の組み合わせは、そのような組み合わせが化学的に安定な化合物をもたらす場合に限り許容することができる。「安定な化合物」は、反応混合物からの有用な純度での単離に耐えるのに十分頑丈な化合物を示すことが意図される。
当業者は、原子又は基が「置換基」で置換されている場合、言及された原子又は基が、示される基から選択される1つの置換基で置換されていることを意味することを理解するであろう。
当業者は、用語「場合により置換された」が、「場合により置換された」を用いて表現中に示される原子又は基が、置換され得又はされ得ない(各々、置換又は非置換を意味する)ことを意味することを理解するであろう。
2つ以上の置換基が部分上に存在する場合、該置換基は、可能な場合、特に示さない限り又は文脈から明らかでない限り、部分内の同じ原子上の水素を置き換えていてもよく、又は異なる原子上の水素を置き換えていてもよい。
特に示さない限り又は文脈から明らかでない限り、ヘテロシクリル基上の置換基は、環炭素原子上の又は環ヘテロ原子上の任意の水素を置き換え得ることが当業者に明らかとなるであろう。
本発明の文脈において、「飽和」は、特に明記されない限り、「完全飽和」を意味する。
「非芳香族基」は、芳香族特性を有さない不飽和環系、部分飽和及び完全飽和炭素環式及び複素環式環系を包含する。用語「部分飽和」は、環構造(1つ又は複数)が少なくとも1つの多重結合、例えばC=C、N=C結合を含む環を指す。用語「完全飽和」は、環原子間に多重結合が存在しない環を指す。従って、「非芳香族ヘテロシクリル」は、特に明記しない限り、例えば、3〜12環員、より一般的には5〜10環員を有する非芳香族単環式又は二環式系である。単環式基の例は、4〜7環員、より一般的には5又は6環員を含む基である。二環式基の例は、8〜12、より一般的には9又は10環員を含むものである。
窒素、酸素又は硫黄(N、O、S)から選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含む単環式ヘテロシクリル系の非限定的な例としては、非限定的に、アゼチジニル、オキセタニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、モルホリニル、チオモルホリニル及びテトラヒドロ−2H−チオピラニル1,1−ジオキシド、特にアゼチジニル、オキセタニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、モルホリニル及びチオモルホリニル(thiomorpholiny)等の4〜7員のヘテロシクリル系が挙げられる。窒素、酸素又は硫黄(N、O、S)から選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含む二環式ヘテロシクリル系の非限定的な例としては、非限定的にオクタヒドロ−1H−インドリル、インドリニル、

が挙げられる。特に明記しない限り、各々は、任意の利用可能な環炭素原子(C結合)又は窒素原子(N結合)を介して式(I)の分子の残りに結合することができ、また、実施形態に従って、場合により、可能な場合、炭素及び/又は窒素原子上で置換されてもよい。
少なくとも1つの窒素原子を含むC結合の4〜7員の非芳香族ヘテロシクリルの例としては、非限定的に、利用可能な炭素原子を介して分子の残りに結合した、アゼチジニル、ピロリジニル及びピペリジニルが挙げられる。
本明細書で使用される用語「酸素原子を含むC結合の4〜6員のヘテロシクリル」は、単独で又は他の基の一部として、オキセタニル、テトラヒドロフラニル及びテトラヒドロピラニル等の、4〜6環員を有する酸素原子を含む飽和環式炭化水素基を定義する。
置換基が化学構造により表される場合な常に、「−−−」は、式(I)の分子の残りに対する結合を表す。
環系内に描かれる線(「−−−」等)は、該結合が好適な環原子のいずれかに結合し得ることを指す。
Het及びHetは、特に明記されない限り、適宜、任意の利用可能な環炭素又は窒素原子を介して、式(I)の分子の残りに結合することができる。
特に示さない限り又は文脈から明らかでない限り、飽和環式部分は、可能な場合、炭素上及びN原子上の両方に置換基を有し得ることが明らかであろう。
が>SOの場合、これはLは−SO−である、と等価であることが明らかであろう。Lが>CR4a4bの場合、これはLは

である、と等価であることが明らかであろう。例えば、化合物1において、Lは>CR4a4bであり、R4a及びR4bの両方は水素である。
同様に、Lが>CR4c4dの場合、これはLは

である、と等価であることが明らかであろう。
任意の構成要素において、任意の可変物が1回を超えて生じる場合、各定義は独立している。
任意の式(例えば、式(I))において、任意の可変物が1回を超えて生じる場合、各定義は独立している。
本明細書で使用される用語「対象」は、処置、観察又は実験の対象である又は対象となっている動物、好ましくは哺乳動物(例えば、猫、犬、霊長類又はヒト)、より好ましくはヒトを指す。
本明細書で使用される用語「治療的有効量」は、研究者、獣医、医師又は他の臨床医が探索している組織系、動物又はヒトにおいて生物学的又は薬物応答を誘発する活性化合物又は医薬品の量を意味し、該応答は、処置している疾病又は疾患の症状の軽減又は回復を含む。
用語「組成物」は、特定の量の特定の成分を含む生成物、及び特定の量の特定の成分の組み合わせから直接又は間接的にもたらされる任意の生成物を包含することが意図される。
本明細書で使用される用語「処置」は、疾病の進行の遅延、妨害、抑止又は停止が存在する全ての方法を指すが、必ずしも全ての症状の完全な除去を示すものではないことが意図される。
本明細書で使用される用語「(本)発明の化合物」又は「(本)発明による化合物」は、式(I)の化合物並びにその薬学的に許容され得る塩及び溶媒和物を含むことが意図される。
本明細書で使用されるとき、実線としてのみ示され、実線又は点線のくさび形結合で示されない結合を有する、又は1つ以上の原子の周囲に特定の立体配置を有するとして別様に示される(例えば、R、S)任意の化学式は、可能な各立体異性体又は2つ以上の立体異性体の混合物を想定している。
これまで又はここから、用語「式(I)の化合物」は、その互変異性体及びその立体異性形態を含むことが意図される。
用語「立体異性体」、「立体異性形態」又は「立体化学的異性形態」は、これまで又はここから、交換可能に使用される。
本発明は、純粋な立体異性体としての、又は2つ以上の立体異性体の混合物としての、本発明の化合物の全立体異性体を含む。
エナンチオマーは、互いに重ね合わせることができない鏡像である立体異性体である。一対のエナンチオマーの1:1混合物は、ラセミ体又はラセミ混合物である。
アトロプ異性体(又はアトロポ異性体)は、大きな立体傷害に起因した単結合の周囲の回転の制約からもたらされる特定の空間的立体配置を有する立体異性体である。式(I)の化合物の全てのアトロプ異性形態が本発明の範囲内に含まれることが意図される。
ジアステレオマー(又はジアステレオ異性体)は、エナンチオマーではない立体異性体であり、即ちそれらは鏡像として関連しない。化合物が二重結合を含む場合、置換基は、E又はZ立体配置であり得る。
二価環式飽和又は部分飽和基上の置換基は、cis−又はtrans立体配置のいずれかを有することができ;例えば、化合物が二置換のシクロアルキル基を含む場合、置換基は、cis又はtrans立体配置であり得る。
従って、本発明は、化学的に可能な場合は常に、エナンチオマー、アトロプ異性体、ジアステレオマー、ラセミ体、E異性体、Z異性体、cis異性体、trans異性体及びそれらの混合物を含む。
全てのこれらの用語、即ちエナンチオマー、アトロプ異性体、ジアステレオマー、ラセミ体、E異性体、Z異性体、cis異性体、trans異性体及びそれらの混合物の意味は、当業者に既知である。
絶対立体配置は、Cahn−Ingold−Prelog系に従って特定される。不斉原子における立体配置は、R又はSのいずれかにより特定される。絶対立体配置が未知である分割された立体異性体は、それらが平面偏光を回転させる方向に応じて(+)又は(−)により指定され得る。例えば、それらの絶対立体配置が未知である分割されたエナンチオマーは、それらが平面偏光を回転させる方向に応じて(+)又は(−)により指定され得る。
特定の立体異性体が同定されている場合、これは前記立体異性体が、実質的に他の立体異性体を含まない、即ち50%未満、好ましくは20%未満、より好ましくは10%未満、さらにより好ましくは5%未満、特に2%未満、最も好ましくは1%未満の他の立体異性体と関連していることを意味する。従って、式(I)の化合物が例えば(R)として同定されている場合、これはその化合物が実質的に(S)異性体を含まないことを意味し;式(I)の化合物が例えばEとして同定されている場合、これはその化合物が実質的にZ異性体を含まないことを意味し;式(I)の化合物が例えばcisとして同定されている場合、これはその化合物が実質的にtrans異性体を含まないことを意味する。
式(I)による化合物のいくつかはまた、それらの互変異性形態で存在することができる。そのような形態は、それらが存在し得る限り上記の式(I)中に明確に示されなくても、本発明の範囲内に含まれることが意図される。従って、単一の化合物は、立体異性体及び互変異性形態の両方で存在し得る。
薬学的に許容され得る塩は、酸付加塩及び塩基付加塩を含む。そのような塩は、従来の手段、例えば遊離酸又は遊離塩基形態を、場合により溶媒中で又は塩が不溶性の媒体中で、適切な塩基又は酸の1つ以上の等価物と反応させた後、標準的な技術を用いて(例えば、真空下で、凍結乾燥により又は濾過により)前記溶媒又は前記媒体を除去することにより形成することができる。塩はまた、塩形態の本発明の化合物のカウンターイオンを、例えば好適なイオン交換樹脂を使用して、他のカウンターイオンと交換することにより調製することができる。
上記又は下記に言及する薬学的に許容され得る塩は、式(I)の化合物及びその溶媒和物が形成することが可能な、治療的に活性な無毒の酸塩形態及び塩基塩形態を含むことが意図される。
適切な酸は、例えば、ハロゲン化水素酸、例えば塩酸又は臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸等の無機酸;又は例えば、酢酸、プロパン酸、ヒドロキシ酢酸、乳酸、ピルビン酸、シュウ酸(即ちエタン二酸)、マロン酸、コハク酸(即ちブタン二酸)、マレイン酸、フマル酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、シクラミン酸、サリチル酸、p−アミノサリチル酸、パモ酸及び同様の酸等の有機酸を含む。逆に、前記塩形態は、適切な塩基を用いた処理によって遊離塩基形態に変換され得る。
酸性プロトンを含む式(I)の化合物及びその溶媒和物はまた、適切な有機及び無機塩基を用いた処理によって、それらの無毒の金属又はアミン塩形態に変換され得る。
適切な塩基塩形態は、例えば、アンモニウム塩、アルカリ及びアルカリ土類金属塩、例えば、リチウム、ナトリウム、カリウム、セシウム、マグネシウム、カルシウム塩等、有機塩基、例えばメチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、イソプロピルアミン、4つのブチルアミン異性体、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジエタノールアミン、ジプロピルアミン、ジイソプロピルアミン、ジ−n−ブチルアミン、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、キヌクリジン、ピリジン、キノリン及びイソキノリン等の第1級、第2級及び第3級脂肪族及び芳香族アミンとの塩;ベンザチン、N−メチル−D−グルカミン、ヒドラバミン塩、並びに例えば、アルギニン、リシン等のアミノ酸との塩を含む。逆に、塩形態は、酸を用いた処理によって遊離酸形態に変換され得る。
溶媒和物という用語は、式(I)の化合物が形態できる溶媒付加形態、及びその塩を含む。そのような溶媒付加形態の例は、例えば、水和物、アルコレート等である。
下記に記載の方法において調製される本発明の化合物は、エナンチオマーの混合物、特にエナンチオマーのラセミ混合物の形態で合成されてもよく、これは当該技術分野で既知の分割手順に従って互いに分離することができる。式(I)の化合物、並びにその薬学的に許容され得る塩及び溶媒和物のエナンチオマー形態の分離方法は、キラル固定相を使用する液体クロマトグラフィーを含む。前記純粋な立体化学的異性形態は、適切な出発物質の対応する純粋な立体化学的異性形態から誘導することもできるが、但し、反応が立体特異的に行われることを条件とする。好ましくは、特定の立体異性体が所望される場合、前記化合物は立体特異的な調製方法により合成されるであろう。これらの方法は、エナンチオマー的に純粋な出発物質を使用することが有利であろう。
本発明はまた、本明細書に引用するものと同一であるが、事実として、1つ以上の原子が、一般に天然に見出される(又は天然に見出される最も豊富な)原子質量又は質量数とは異なる原子質量又は質量数を有する原子で置き換えられている本発明の同位体標識化合物も包含する。
天然存在度を有する又は同位体濃縮形態にある、本明細書に特定した任意の特定の原子又は元素の全同位体及び同位体混合物は、天然に存在する又は合成により生成されたもののいずれであっても、本発明の化合物の範囲内に想定される。本発明の化合物に組み込むことができる例示的な同位体は、H、H、11C、13C、14C、13N、15O、17O、18O、32P、33P、35S、18F、36Cl、122I、123I、125I、131I、75Br、76Br、77Br及び82Br等の水素、炭素、窒素、酸素、リン、硫黄、フッ素、塩素及びヨウ素の同位体を含む。好ましくは、放射性同位体は、H、H、11C及び18Fの群から選択される。より好ましくは、放射性同位体はHである。特に、重水素化化合物は、本発明の範囲内に含まれることが意図される。
本発明の特定の同位体標識化合物(例えば、H及び14Cで標識されたもの)は、例えば基質組織分布のアッセイにおいて有用であり得る。三重水素化(H)及び炭素−l4(14C)同位体は、それらの調製及び検出性の容易さから有用である。更に、重水素等の重質の同位体による置換に起因する特定の治療的利点(即ち、Hは、より高い代謝的安定性(例えば、増大したインビボ半減期又は低減された投与量要求)を提供することができ、従ってある状況では好ましい可能性がある。従って、本発明の特定の実施形態では、Rは、水素又は重水素から選択され、特に重水素である。別の実施形態では、Lは、>C(H)であり得る。15O、13N、11C及び18F等の陽電子放出同位体は、陽電子放出断層撮影(PET)研究に有用である。癌におけるPET撮像は、腫瘍の位置づけ及び同定、疾病のステージ分類、並びに好適な処置の決定を助けるのに有用である。ヒト癌細胞は、潜在的に疾病特異的分子標的である多数の受容体又はタンパク質を過剰発現する。腫瘍細胞上のそのような受容体又はタンパク質に高い親和性及び特異性で結合する放射性標識トレーサーは、診断的撮像及び標的化放射性核種治療法に大きな可能性を有する(Charron、Carlie L. et al.Tetrahedron Lett.2016、57(37)、4119−4127)。加えて、標的特異的PET放射性トレーサーは、例えば標的発現及び処置応答を測定することにより、病態を試験及び評価するためのバイオマーカーとして使用することができる(Austin R. et al.Cancer Letters(2016)、doi:10.1016/j.canlet.2016.05.008)。
本発明は、特に、式(I)の化合物、並びにその薬学的に許容され得る塩及び溶媒和物、又は実施形態のいずれかに言及されるその任意のサブグループに関し、また、以下の化合物、並びにその薬学的に許容され得る付加塩及び溶媒和物は除外される:
本発明は、特に、式(I)の化合物、並びにその薬学的に許容され得る塩及び溶媒和物、又は実施形態のいずれかに言及されるその任意のサブグループに関し、ここで国際公開第2017/112768号パンフレットに記載されている中間体及び化合物は、それらが本発明により包含される限り、除外される。
本発明は、特に、本明細書に定義した式(I)の化合物、並びにその互変異性体及び立体異性形態(式中、
は、CFであり;
は、水素及びCHからなる群から選択され;
は、1つ又は2つのN原子を含む7〜10員の飽和スピロヘテロ二環式系を表し、但し、これはチエノピリミジニル複素環にN結合するものとし;
−−L−Rは、(a)、(b)、(c)、(d)、(f)又は(g)から選択され、
(a)Lは、>CR4a4b及び−CHR4aCHR−からなる群から選択され;
は、Lの窒素原子に結合し;R4aは、水素;−C(=O)NR7a7b;場合により−OR及び−NR9a9bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキル;並びに少なくとも1つの窒素原子を含むC結合の4〜7員の非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され;
は、水素;−OR;及びC1−4アルキルからなる群から選択され;
4bは、水素及びメチルからなる群から選択され;又は
4a及びR4bは、それらが結合した炭素原子と一緒になって、C3−5シクロアルキル又は酸素原子を含むC結合の4〜6員のヘテロシクリルを形成し;
、R7a、R7b、R、R9a及びR9bは、各々独立して、水素;並びに−OR11及び−NR10a10bからなる群から選択される置換基で置換されたC2−4アルキルからなる群から選択され;
10a、R10b及びR11は、各々独立して、水素;及びC1−4アルキルからなる群から選択され;
は、Ar、Het、Het、及び7〜10員の飽和スピロカルボ二環式系からなる群から選択され;又は
(b)Lは、>CR4c4dであり、R4c及びR4dは水素であり;
は、

であり;R12a、R12b及びR12cはC1−6アルキルであり;又は
(c)−−L−Rは、場合により1つ、2つ又は3つのフルオロ置換基で置換されたC1−6アルキルであり;又は
(d)Lは、Oであり、Rは、−CH−Arであり;又は
であり、
(f)−−L−Rは、

であり、
18は、水素;及びC1−4アルキルからなる群から選択され;
18aは、水素及びフルオロからなる群から選択され;
18bは、フルオロ、−OC1−4アルキル、及び場合により1、2又は3個のフルオロ置換基で置換されたC1−4アルキルからなる群から選択され;又は
18a及びR18bは、同じ炭素原子に結合し、一緒になってC3−5シクロアルキルを形成し;又は
(g)−−L−Rは、

であり;
Arは、フェニルであり、該フェニルは、場合により、各々独立してハロ、−OR24、及び場合により−OR26で置換されたC1−4アルキルからなる群から選択される1つ、2つ又は3つの置換基で置換されてもよく;
Hetは、ピリジル、4−、5−若しくは6−ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、4−又は5−チアゾリル、イソチアゾリル及びイソオキサゾリルからなる群から選択される単環式ヘテロアリール;又はインドリル、イミダゾピリジニルからなる群から選択される二環式ヘテロアリールであり;それらの各々は、場合により、各々独立してハロ、−CN、−OR24、及び場合により−CN、−OR26及び−NR27a27bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキルからなる群から選択される1つ、2つ又は3つの置換基で置換されてもよく;
Hetは、場合により、各々独立してハロ、−CN、及び場合により−OR26で置換されたC1−4アルキルからなる群から選択される1つ、2つ又は3つの置換基で置換された非芳香族ヘテロシクリルであり;
24、R26、R27a及びR27bは、各々独立して、水素;C1−4アルキル;及び−NR28a28bで置換されたC2−4アルキルからなる群から選択され;
28a及びR28bは水素である;)
並びにその薬学的に許容され得る塩及び溶媒和物に関する。
本発明は、特に、本明細書に定義した式(I)の化合物、並びにその互変異性体及び立体異性形態(式中、
(a)Lは、>SO、>CR4a4b及び−CHR4aCHR−からなる群から選択され;
(i)LがLの炭素原子に結合している場合、R4a及びRは、各々独立して、水素;−OR;−NR7a7b;−C(=O)NR7a7b;場合によりフルオロ、−CN、−OR及び−NR9a9bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキル;並びに少なくとも1つの窒素、酸素又は硫黄原子を含むC結合の4〜7員の非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され;
(ii)LがLの窒素原子に結合している場合、R4aは、水素;−C(=O)NR7a7b;場合によりフルオロ、−CN、−OR及び−NR9a9bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキル;並びに少なくとも1つの窒素、酸素又は硫黄原子を含むC結合の4〜7員の非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され;
は、水素;−OR;−NR7a7b;−C(=O)NR7a7b;場合によりフルオロ、−CN、−OR及び−NR9a9bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキル;並びに少なくとも1つの窒素、酸素又は硫黄原子を含むC結合の4〜7員の非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され;
4bは、水素及びメチルからなる群から選択され;又は>CR4a4bは、>C3−5シクロアルカンジイル又は酸素原子を含む>C結合の4〜6員の複素環ジイルを形成し;
、R7a、R7b、R、R9a及びR9bは、各々独立して、水素;場合によりフルオロ、−CN及び−C(=O)NR10a10bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキル;並びに−OR11及び−NR10a10bからなる群から選択される置換基で置換されたC2−4アルキルからなる群から選択され;
10a、R10b及びR11は、各々独立して、水素;及びC1−4アルキルからなる群から選択され;
は、Ar、Het、Het、及び7〜10員の飽和スピロカルボ二環式系からなる群から選択され;又は
(b)Lは、>CR4c4d及び−CHR4cCHR5a−からなる群から選択され、R4c、R4d及びR5aは、各々独立して、水素及びC1−4アルキルからなる群から選択され;
は、

からなる群から選択され;R12a、R12b及びR12cは、各々独立して、場合により−OH又は−NH置換基で置換されたC1−6アルキルからなる群から選択され;又は
(c)−−L−Rは、場合により1つ、2つ又は3つのフルオロ置換基で置換されたC1−6アルキルであり;又は
(d)LがLの炭素原子に結合している場合、Lは、Oであり、Rは、Ar、Het;−CH−Ar、−CH−Het、及び−CH−(7〜10員の飽和スピロカルボ二環式系)からなる群から選択され;又は
(e)−−L−Rは、

からなる群から選択され、
18は、水素であり;又は
(f)−−L−Rは、

であり;
Arは、フェニルであり、該フェニルは、場合により、各々独立してハロ、−CN、並びに場合によりフルオロ、−CN、−OR26、−NR27a27b及び−C(=O)NR27a27bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキルからなる群から選択される1つ、2つ又は3つの置換基で置換され;
Hetは、ピリジル、4−、5−若しくは6−ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、フラニル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、4−若しくは5−チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル及びイソオキサゾリルからなる群から選択される単環式ヘテロアリール;又はイミダゾピリジニル、特にイミダゾ[1,2−a]ピリジニルから選択される二環式ヘテロアリールであり;それらの各々は、場合により、各々独立してハロ、−CN、並びに場合によりフルオロ、−CN、−OR26、−NR27a27b及び−C(=O)NR27a27bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキルからなる群から選択される1つ、2つ又は3つの置換基で置換されてもよく;
Hetは、アゼチジニル、ピロリジニル及びピペリジニルから選択される非芳香族ヘテロシクリルであり;
26、R27a及びR27bは、各々独立して、水素及びC1−4アルキルからなる群から選択される;)
並びにその薬学的に許容され得る塩及び溶媒和物に関する。
本発明は、特に、本明細書に定義した式(I)の化合物、並びにその互変異性体及び立体異性形態(式中、
は、CH、CHF、CHF及びCFからなる群から選択され;
は、水素及びCHからなる群から選択され;
は、1つ又は2つのN原子を含む7〜10員の飽和スピロヘテロ二環式系を表し、但し、これはチエノピリミジニル複素環にN結合するものとし;
−−L−Rは、(a)、(b)、(d)、(e)又は(f)から選択され、
(a)Lは、>SO、>CR4a4b及び−CHR4aCHR−からなる群から選択され;
(i)LがLの炭素原子に結合している場合、R4a及びRは、各々独立して、水素;−OR;−NR7a7b;−C(=O)NR7a7b;場合によりフルオロ、−CN、−OR及び−NR9a9bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキル;並びに少なくとも1つの窒素、酸素又は硫黄原子を含むC結合の4〜7員の非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され;
(ii)LがLの窒素原子に結合している場合、R4aは、−C(=O)NR7a7b;場合によりフルオロ、−CN、−OR及び−NR9a9bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキル;並びに少なくとも1つの窒素、酸素又は硫黄原子を含むC結合の4〜7員の非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され;
は、水素;−OR;−NR7a7b;−C(=O)NR7a7b;場合によりフルオロ、−CN、−OR及び−NR9a9bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキル;並びに少なくとも1つの窒素、酸素又は硫黄原子を含むC結合の4〜7員の非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され;
4bは、水素及びメチルからなる群から選択され;又はR4a及びR4bは、それらが結合した炭素原子と一緒になって、C3−5シクロアルキル又は酸素原子を含むC結合の4〜6員のヘテロシクリルを形成し;
、R7a、R7b、R、R9a及びR9bは、各々独立して、水素;場合によりフルオロ、−CN及び−C(=O)NR10a10bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキル;並びに−OR11及び−NR10a10bからなる群から選択される置換基で置換されたC2−4アルキルからなる群から選択され;
10a、R10b及びR11は、各々独立して、水素;C1−4アルキル;及び少なくとも1つの窒素、酸素又は硫黄原子を含むC結合の4〜7員の非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され;
は、Ar、Het、Het、及び7〜10員の飽和スピロカルボ二環式系からなる群から選択され;又は
(b)Lは、>CR4c4d及び−CHR4cCHR5a−からなる群から選択され、R4c、R4d及びR5aは、各々独立して、水素及びC1−4アルキルからなる群から選択され;
は、

からなる群から選択され;R12a、R12b及びR12cは、各々独立して、場合により−OH又は−NH置換基で置換されたC1−6アルキル;及び−OC1−6アルキルからなる群から選択され;又は
(d)LがLの炭素原子に結合している場合、Lは、Oであり、Rは、場合により1つ、2つ又は3つのフルオロ置換基で置換されたC3−6アルキル;Ar;Het;Het;7〜10員の飽和スピロカルボ二環式系;−CH−Ar;−CH−Het;−CH−Het;及び−CH−(7〜10員の飽和スピロカルボ二環式系)からなる群から選択され;又は
(e)−−L−Rは、LがLの炭素原子に結合している場合、−O−CHR−Rであり、
は、−C(=O)NR13a13b;場合によりフルオロ、−OR14及び−NR15a15bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキル;並びに少なくとも1つの窒素、酸素又は硫黄原子を含むC結合の4〜7員の非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され;
13a、R13b、R14、R15a及びR15bは、各々独立して、水素;場合によりフルオロ及び−C(=O)NR16a16bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキル;並びに−OR17及び−NR16a16bからなる群から選択される置換基で置換されたC2−4アルキルからなる群から選択され;
16a、R16b及びR17は、各々独立して、水素;C1−4アルキル;及び少なくとも1つの窒素、酸素又は硫黄原子を含むC結合の4〜7員の非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され;
は、水素;場合により1つ、2つ又は3つのフルオロ置換基で置換されたC1−4アルキル;−CN;Ar、Het;Het;及び7〜10員の飽和スピロカルボ二環式系からなる群から選択され;又は
(f)−−L−Rは、

であり、
18は、水素;場合によりフルオロ又は−CN置換基で置換されたC1−4アルキル;並びに−OR19及び−NR20a20bからなる群から選択される置換基で置換されたC2−4アルキルからなる群から選択され;
19、R20a及びR20bは、各々独立して、水素;場合によりフルオロ、−CN及び−C(=O)NR21a21bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキル;−OR22及び−NR21a21bからなる群から選択される置換基で置換されたC2−4アルキル;並びに少なくとも1つの窒素、酸素又は硫黄原子を含むC結合の4〜7員の非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され;
21a、R21b及びR22は、各々独立して、水素及びC1−4アルキルからなる群から選択され;
18aは、水素、フルオロ及びC1−4アルキルからなる群から選択され;
18bは、フルオロ、−OC1−4アルキル、及び場合により1、2又は3個のフルオロ置換基で置換されたC1−4アルキルからなる群から選択され;又は
18a及びR18bは、同じ炭素原子に結合し、一緒になってC3−5シクロアルキル又は酸素原子を含むC結合の4〜6員のヘテロシクリルを形成し;
Arは、フェニル又はナフチルであり、それらの各々は、場合により、各々独立してハロ、−CN、−OR24、−NR25a25b、並びに場合によりフルオロ、−CN、−OR26、−NR27a27b及び−C(=O)NR27a27bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキルからなる群から選択される1つ、2つ又は3つの置換基で置換されてもよく;
Hetは、ピリジル、4−、5−又は若しくは6−ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、フラニル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、4−若しくは5−チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル及びイソオキサゾリルからなる群から選択される単環式ヘテロアリール;又はイミダゾチアゾリル、イミダゾイミダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、イソベンゾオキサゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイソチアゾリル、イソベンゾフラニル、インドリル、イソインドリル、インドリジニル、インドリニル、イソインドリニル、インダゾリル、ピラゾロピリジニル、ピラゾロピリミジニル、イミダゾピリジニル、イミダゾピラジニル、イミダゾピリダジニルからなる群から選択される二環式ヘテロアリールであり;それらの各々は、場合により、各々独立してハロ、−CN、−OR24、−NR25a25b、並びに場合によりフルオロ、−CN、−OR26、−NR27a27b及び−C(=O)NR27a27bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキルからなる群から選択される1つ、2つ又は3つの置換基で置換されてもよく;
Hetは、場合により、各々独立してハロ、−CN、−OR24、−NR25a25b、並びに場合によりフルオロ、−CN、−OR26、−NR27a27b及び−C(=O)NR27a27bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキルからなる群から選択される1つ、2つ又は3つの置換基で置換された非芳香族ヘテロシクリルであり;
24、R25a、R25b、R26、R27a及びR27bは、各々独立して、水素;場合によりフルオロ及び−C(=O)NR28a28bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキル;並びに−OR29及び−NR28a28bからなる群から選択される置換基で置換されたC2−4アルキルからなる群から選択され;
28a、R28b及びR29は、各々独立して、水素;C1−4アルキル;及び少なくとも1つの窒素、酸素又は硫黄原子を含むC結合の4〜7員の非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択される;)
並びにその薬学的に許容され得る塩及び溶媒和物に関する。
本発明は、特に、本明細書に定義した式(I)の化合物、並びにその互変異性体及び立体異性形態(式中、
は、CFであり;
(a)Lは、>CR4a4bであり;
4aは、水素;−C(=O)NR7a7b;C1−4アルキル;及び少なくとも1つの窒素、酸素又は硫黄原子を含むC結合の4〜7員の非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され;
4bは、水素及びメチルからなる群から選択され;
7a及びR7bは、各々独立して、水素;C1−4アルキル;並びに−OR11及び−NR10a10bからなる群から選択される置換基で置換されたC2−4アルキルからなる群から選択され;
10a、R10b及びR11は、各々独立して、水素及びC1−4アルキルからなる群から選択され;
は、Ar、Het、Het、及び7〜10員の飽和スピロカルボ二環式系からなる群から選択され;又は
(b)Lは、>CR4c4dであり、R4c及びR4dは、各々独立して、水素及びC1−4アルキルからなる群から選択され;
は、

からなる群から選択され;R12a、R12b及びR12cは、各々独立して、場合により−NH置換基で置換されたC1−6アルキルからなる群から選択され;又は
(c)−−L−Rは、場合により1つ、2つ又は3つのフルオロ置換基で置換されたC1−6アルキルであり;又は
(d)LがLの炭素原子に結合している場合、Lは、Oであり、Rは、Ar、Het、−CH−Ar、−CH−Het、及び−CH−(7〜10員の飽和スピロカルボ二環式系)からなる群から選択され;又は
(e)−−L−Rは、

からなる群から選択され、
18は、水素であり;又は
(f)−−L−Rは、

であり;
Arは、場合によりハロ置換基で置換されたフェニルであり;
Hetは、ピリジル、4−、5−若しくは6−ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、及び4−若しくは5−チアゾリルからなる群から選択される単環式ヘテロアリール;又はイミダゾピリジニル、特にイミダゾ[1,2−a]ピリジニルから選択される二環式ヘテロアリールであり;それらの各々は、場合により、各々独立してハロ並びに場合によりフルオロ、−CN、−OR26、−NR27a27b及び−C(=O)NR27a27bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキルからなる群から選択される1つ、2つ又は3つの置換基で置換されてもよく;
Hetは、アゼチジニル、ピロリジニル及びピペリジニルから選択される非芳香族ヘテロシクリルであり;
26、R27a及びR27bは、各々独立して、水素及びC1−4アルキルからなる群から選択される;)
並びにその薬学的に許容され得る塩及び溶媒和物に関する。
本発明は、特に、本明細書に定義した式(I)の化合物、並びにその互変異性体及び立体異性形態(式中、
は、CFであり;
は、(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)及び(g)からなる群から選択される1つ又は2つのN原子を含むN結合の7〜10員の飽和スピロヘテロ二環式系を表し、

式中、aは、チエノピリミジニル複素環に対する結合の位置を表し;
(a)Lは、>CHであり;Rは、Ar、Het、及び7〜10員の飽和スピロカルボ二環式系からなる群から選択され;又は
(b)−−L−Rは、場合により1つ、2つ又は3つのフルオロ置換基で置換されたC1−6アルキルであり;
Arは、場合によりハロ置換基で置換されたフェニルであり;
Hetは、4−、5−若しくは6−ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、及び4−若しくは5−チアゾリルからなる群から選択される単環式ヘテロアリール;又はイミダゾピリジニル、特にイミダゾ[1,2−a]ピリジニルから選択される二環式ヘテロアリールであり;それらの各々は、場合により、各々独立してハロ及びC1−4アルキルからなる群から選択される1つ又は2つの置換基で置換されてもよい;)
並びにその薬学的に許容され得る塩及び溶媒和物に関する。
本発明は、特に、本明細書に定義した式(I)の化合物、並びにその互変異性体及び立体異性形態(式中、
は、CFであり;
は、水素であり;
は、(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)及び(g)からなる群から選択される1つ又は2つのN原子を含むN結合の7〜10員の飽和スピロヘテロ二環式系を表し、

式中、aは、チエノピリミジニル複素環に対する結合の位置を表し;
(a)Lは、>CHであり;Rは、Ar、Het、及び7〜10員の飽和スピロカルボ二環式系からなる群から選択され;又は
(b)−−L−Rは、場合により1つ、2つ又は3つのフルオロ置換基で置換されたC1−6アルキルであり;
Arは、場合によりハロ置換基で置換されたフェニルであり;
Hetは、4−、5−若しくは6−ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、ピロリル、ピラゾリル及びイミダゾリルからなる群から選択される単環式ヘテロアリール;又はイミダゾピリジニル、特にイミダゾ[1,2−a]ピリジニルから選択される二環式ヘテロアリールであり;それらの各々は、場合により、各々独立してハロ及びC1−4アルキルからなる群から選択される1つ又は2つの置換基で置換されてもよい;)
並びにその薬学的に許容され得る塩及び溶媒和物に関する。
本発明の別の実施形態は、式(I)の化合物、並びにその薬学的に許容され得る塩及び溶媒和物、又は別の実施形態のいずれかに言及されるその任意のサブグループに関し、ここで以下の制限の1つ以上が適用される:
(a)Rは、CFである;
(b)Rは、水素である;
(c)Lは、本明細書に定義した(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)及び(g)からなる群から選択される1つ又は2つのN原子を含むN結合の7〜10員の飽和スピロヘテロ二環式系である;
(d)Lは、本明細書に定義した(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、及び(f)からなる群から選択される1つ又は2つのN原子を含むN結合の7〜10員の飽和スピロヘテロ二環式系である;
(e)Lは、(c)及び(e)からなる群から選択される1つ又は2つのN原子を含むN結合の7〜10員の飽和スピロヘテロ二環式系である;
(f)Lは、>CHである;
(g)Lは、>CHであり;Rは、Ar、Het、及び7〜10員の飽和スピロカルボ二環式系からなる群から選択される;
(h)−−L−Rは、

からなる群から選択され;式中、
18は、水素;場合によりフルオロ又は−CN置換基で置換されたC1−4アルキル;並びに−OR19及び−NR20a20bからなる群から選択される置換基で置換されたC2−4アルキルからなる群から選択され;
19、R20a及びR20bは、各々独立して、水素;場合によりフルオロ、−CN及び−C(=O)NR21a21bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキル;−OR22及び−NR21a21bからなる群から選択される置換基で置換されたC2−4アルキル;並びに少なくとも1つの窒素、酸素又は硫黄原子を含むC結合の4〜7員の非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され;
21a、R21b及びR22は、各々独立して、水素及びC1−4アルキルからなる群から選択される;
(i)Arは、場合により、ハロ置換基から独立して選択される1つ又は2つで置換されたフェニルである;
(j)Arは、場合により1つのハロ置換基で置換されたフェニルである;
(k)Arは、フェニルである;
(l)Hetは、ピラゾリル、イミダゾリル、ピロリル、4−若しくは5−チアゾリル、ピリジル、ピリダジニル、4−、5−若しくは6−ピリミジニル、及びピラジニルからなる群から選択される単環式ヘテロアリール;又はイミダゾピリジニル、特にイミダゾ[1,2−a]ピリジニルから選択される二環式ヘテロアリールであり;それらの各々は、場合により、各々独立してハロ並びに場合によりフルオロ、−CN、−OR25、−NR26a26b、及び−C(=O)NR26a26bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキルからなる群から選択される1つ又は2つの置換基で置換されてもよく;R25、R26a、及びR26bは、各々独立して、水素及びC1−4アルキルからなる群から選択される;
(m)Hetは、ピラゾリル、イミダゾリル、ピロリル、4−若しくは5−チアゾリル、ピリジル、ピリダジニル、4−、5−若しくは6−ピリミジニル、及びピラジニルからなる群から選択される単環式ヘテロアリール;又はヘテロアリールイミダゾピリジニル、特にイミダゾ[1,2−a]ピリジニルから選択される二環式であり;それらの各々は、場合により、各々独立してハロ並びに場合により−CN、−OR25、−NR26a26b、及び−C(=O)NR26a26bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキルからなる群から選択される1つ又は2つの置換基で置換されてもよく;R25、R26a、及びR26bは、各々独立して、水素及びC1−4アルキルからなる群から選択される;
(n)Hetは、ピラゾリル、イミダゾリル、ピロリル、ピリダジニル、4−、5−若しくは6−ピリミジニル、及びピラジニルからなる群から選択される単環式ヘテロアリール;又はイミダゾピリジニル、特にイミダゾ[1,2−a]ピリジニルから選択される二環式ヘテロアリールであり;それらの各々は、場合により、各々独立してハロ及びC1−4アルキルからなる群から選択される1つ又は2つの置換基で置換されてもよい;
(o)Hetは、ピリダジニル、4−、5−又は6−ピリミジニル、及びピラジニルからなる群から選択される単環式ヘテロアリールであり、それらの各々は、場合によりハロ置換基で置換されてもよい;
(p)Hetは、イミダゾピリジニル、特にイミダゾ[1,2−a]ピリジニル−6−イル又はイミダゾ[1,2−a]ピリジニル−2−イルから選択される二環式ヘテロアリールである;
(q)7〜10員の飽和スピロカルボ二環式系は、特に

である。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、並びにその薬学的に許容され得る塩及び溶媒和物、又は別の実施形態のいずれかに言及されるその任意のサブグループに関し、ここでRは、CFである。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、並びにその薬学的に許容され得る塩及び溶媒和物、又は別の実施形態のいずれかに言及されるその任意のサブグループに関し、ここでRは、CFであり、Rは、水素である。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、並びにその薬学的に許容され得る塩及び溶媒和物、又は別の実施形態のいずれかに言及されるその任意のサブグループに関し、ここでArは、別の実施形態のいずれかに従って場合により置換されたフェニルである。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、並びにその薬学的に許容され得る塩及び溶媒和物、又は別の実施形態のいずれかに言及されるその任意のサブグループに関し、ここでLは、Lの炭素原子に結合する。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、並びにその薬学的に許容され得る塩及び溶媒和物、又は別の実施形態のいずれかに言及されるその任意のサブグループに関し、ここで−−L−Rは、(a)である。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、並びにその薬学的に許容され得る塩及び溶媒和物、又は別の実施形態のいずれかに言及されるその任意のサブグループに関し、ここで−−L−Rは、(b)である。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、並びにその薬学的に許容され得る塩及び溶媒和物、又は別の実施形態のいずれかに言及されるその任意のサブグループに関し、ここで−−L−Rは、(c)である。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、並びにその薬学的に許容され得る塩及び溶媒和物、又は別の実施形態のいずれかに言及されるその任意のサブグループに関し、ここで−−L−Rは、(d)である。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、並びにその薬学的に許容され得る塩及び溶媒和物、又は別の実施形態のいずれかに言及されるその任意のサブグループに関し、ここで−−L−Rは、(e)である。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、並びにその薬学的に許容され得る塩及び溶媒和物、又は別の実施形態のいずれかに言及されるその任意のサブグループに関し、ここで−−L−Rは、(f)である。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、並びにその薬学的に許容され得る塩及び溶媒和物、又は別の実施形態のいずれかに言及されるその任意のサブグループに関し、ここで−−L−Rは、(g)である。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、並びにその薬学的に許容され得る塩及び溶媒和物、又は別の実施形態のいずれかに言及されるその任意のサブグループに関し、ここで−−L−Rは、(a);(b)、(d)、(e)又は(f)であり;R4aは、水素以外である。実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、並びにその薬学的に許容され得る塩及び溶媒和物、又は別の実施形態のいずれかに言及されるその任意のサブグループに関し、ここで−−L−Rは、(a)又は(f)であり;R4aは、水素以外である。実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、並びにその薬学的に許容され得る塩及び溶媒和物、又は別の実施形態のいずれかに言及されるその任意のサブグループに関し、ここで−−L−Rは、(a)であり;R4aは、水素以外である。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、並びにその薬学的に許容され得る塩及び溶媒和物、又は別の実施形態のいずれかに言及されるその任意のサブグループに関し、ここで−−L−Rは、(a)であり;LがLの窒素原子に結合している場合、R4aは、水素以外である。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、並びにその薬学的に許容され得る塩及び溶媒和物、又は別の実施形態のいずれかに言及されるその任意のサブグループに関し、ここで−−L−Rは、(a)又は(f)であり;LがLの窒素原子に結合している場合、R4aは、水素以外である。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、並びにその薬学的に許容され得る塩及び溶媒和物、又は別の実施形態のいずれかに言及されるその任意のサブグループに関し、ここで−−L−Rは、(a)、(b)、(d)、(e)又は(f)であり;LがLの窒素原子に結合している場合、R4aは、水素以外である。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、並びにその薬学的に許容され得る塩及び溶媒和物、又は別の実施形態のいずれかに言及されるその任意のサブグループに関し、ここでLは、

を表す。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、並びにその薬学的に許容され得る塩及び溶媒和物、又は別の実施形態のいずれかに言及されるその任意のサブグループに関し、ここで−−L−Rは、(a)であり;Rは、Het又はHetである。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、並びにその薬学的に許容され得る塩及び溶媒和物、又は別の実施形態のいずれかに言及されるその任意のサブグループに関し、ここで−−L−Rは、(a)であり;Rは、Hetである。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、並びにその薬学的に許容され得る塩及び溶媒和物、又は別の実施形態のいずれかに言及されるその任意のサブグループに関し、ここで−−L−Rは、(a)であり;Rは、Hetであり;Hetは、別の実施形態のいずれかに定義したように場合により置換されたアゼチジニルである。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、並びにその薬学的に許容され得る塩及び溶媒和物、又は別の実施形態のいずれかに言及されるその任意のサブグループに関し、ここで−−L−Rは、(a)であり;Rは、Het又はHetであり;Hetは、ピリジル、4−、5−又は6−ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、ピロリル、ピラゾリル及びイミダゾリルからなる群から選択される単環式ヘテロアリールであり;それらの各々は、場合により、各々独立してハロ、−CN、−OR24、−NR25a25b、並びに場合によりフルオロ、−CN、−OR26、−NR27a27b及び−C(=O)NR27a27bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキルからなる群から選択される1つ、2つ又は3つの置換基で置換されてもよく;
Hetは、アゼチジニル、ピロリジニル及びピペリジニルからなる群から選択される非芳香族ヘテロシクリルであり;それらの各々は、場合により、各々独立してハロ、−CN、−OR24、−NR25a25b、並びに場合によりフルオロ、−CN、−OR26、−NR27a27b及び−C(=O)NR27a27bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキルからなる群から選択される1つ、2つ又は3つの置換基で置換されてもよい。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、並びにその薬学的に許容され得る塩及び溶媒和物、又は別の実施形態のいずれかに言及されるその任意のサブグループに関し、ここでArは、フェニルであり、該フェニルは、場合により、各々独立してハロ、−CN、−OR24、−NR25a25b、並びに場合によりフルオロ、−CN、−OR26、−NR27a27b及び−C(=O)NR27a27bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキルからなる群から選択される1つ、2つ又は3つの置換基で置換されてもよく;
Hetは、ピリジル、4−、5−又は6−ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、フラニル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、4−又は5−チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル及びイソオキサゾリルからなる群から選択される単環式ヘテロアリールであり;それらの各々は、場合により、各々独立してハロ、−CN、−OR24、−NR25a25b、並びに場合によりフルオロ、−CN、−OR26、−NR27a27b及び−C(=O)NR27a27bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキルからなる群から選択される1つ、2つ又は3つの置換基で置換されてもよく;
Hetは、場合により、各々独立してハロ、−CN、−OR24、−NR25a25b、並びに場合によりフルオロ、−CN、−OR26、−NR27a27b及び−C(=O)NR27a27bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキルからなる群から選択される1つ、2つ又は3つの置換基で置換された単環式非芳香族ヘテロシクリルである。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、並びにその薬学的に許容され得る塩及び溶媒和物、又は別の実施形態のいずれかに言及されるその任意のサブグループに関し、ここで
−−L−Rは、(a)であり、
は、>CR4a4b及び−CHR4aCHR−からなる群から選択され;
は、Lの窒素原子に結合し;
4aは、−C(=O)NR7a7b;及び少なくとも1つの窒素、酸素又は硫黄原子を含むC結合の4〜7員の非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され;
は、水素;−OR;−NR7a7b;−C(=O)NR7a7b;場合によりフルオロ、−CN、−OR及び−NR9a9bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキルからなる群から選択され;
4bは、水素及びメチルからなる群から選択され;
は、Ar、Het、Het、及び7〜10員の飽和スピロカルボ二環式系からなる群から選択される。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、並びにその薬学的に許容され得る塩及び溶媒和物、又は別の実施形態のいずれかに言及されるその任意のサブグループに関し、ここで
−−L−Rは、(a)であり、
は、>CR4a4bであり;
は、Lの窒素原子に結合し;
4aは、−C(=O)NR7a7b;及び少なくとも1つの窒素、酸素又は硫黄原子を含むC結合の4〜7員の非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され;
4bは、水素であり;
は、Ar、Het、Het、及び7〜10員の飽和スピロカルボ二環式系からなる群から選択される。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、並びにその薬学的に許容され得る塩及び溶媒和物、又は別の実施形態のいずれかに言及されるその任意のサブグループに関し、ここで
−−L−Rは、(a)であり、
は、>CR4a4bであり;
は、Lの窒素原子に結合し;
4aは、−C(=O)NR7a7b;及び少なくとも1つの窒素、酸素又は硫黄原子を含むC結合の4〜7員の非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され;
4bは、水素であり;
は、Ar、及びHetからなる群から選択される。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、並びにその薬学的に許容され得る塩及び溶媒和物、又は別の実施形態のいずれかに言及されるその任意のサブグループに関し、ここで
−−L−Rは、(a)であり、
は、>CR4a4b及び−CHR4aCHR−からなる群から選択され;
は、Lの窒素原子に結合し;
4aは、−C(=O)NR7a7bであり;
は、水素;−OR;−NR7a7b;−C(=O)NR7a7b;場合によりフルオロ、−CN、−OR及び−NR9a9bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキルからなる群から選択され;
4bは、水素及びメチルからなる群から選択され;
は、Ar、Het、Het、及び7〜10員の飽和スピロカルボ二環式系からなる群から選択される。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、並びにその薬学的に許容され得る塩及び溶媒和物、又は別の実施形態のいずれかに言及されるその任意のサブグループに関し、ここで
−−L−Rは、(a)であり、
は、>CR4a4bであり;
は、Lの窒素原子に結合し;
4aは、−C(=O)NR7a7bであり;
4bは、水素であり;
は、Ar、Het、Het、及び7〜10員の飽和スピロカルボ二環式系からなる群から選択される。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、並びにその薬学的に許容され得る塩及び溶媒和物、又は別の実施形態のいずれかに言及されるその任意のサブグループに関し、ここで
−−L−Rは、(a)であり、
は、>CR4a4bであり;
は、Lの窒素原子に結合し;
4aは、−C(=O)NR7a7bであり;
4bは、水素であり;
は、Ar及びHetからなる群から選択される。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、並びにその薬学的に許容され得る塩及び溶媒和物、又は別の実施形態のいずれかに言及されるその任意のサブグループに関し、ここで
−−L−Rは、(a)であり、
は、>CR4a4b及び−CHR4aCHR−からなる群から選択され;
は、Lの窒素原子に結合し;
4aは、少なくとも1つの窒素、酸素又は硫黄原子を含むC結合の4〜7員の非芳香族ヘテロシクリルであり;
は、水素;−OR;−NR7a7b
−C(=O)NR7a7b;場合によりフルオロ、−CN、−OR及び
−NR9a9bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキルからなる群から選択され;
4bは、水素及びメチルからなる群から選択され;
は、Ar、Het、Het、及び7〜10員の飽和スピロカルボ二環式系からなる群から選択される。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、並びにその薬学的に許容され得る塩及び溶媒和物、又は別の実施形態のいずれかに言及されるその任意のサブグループに関し、ここで
−−L−Rは、(a)であり、
は、>CR4a4bであり;
は、Lの窒素原子に結合し;
4aは、少なくとも1つの窒素、酸素又は硫黄原子を含むC結合の4〜7員の非芳香族ヘテロシクリルであり;
4bは、水素であり;
は、Ar、Het、Het、及び7〜10員の飽和スピロカルボ二環式系からなる群から選択される。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、並びにその薬学的に許容され得る塩及び溶媒和物、又は別の実施形態のいずれかに言及されるその任意のサブグループに関し、ここで
−−L−Rは、(a)であり、
は、>CR4a4bであり;
は、Lの窒素原子に結合し;
4aは、少なくとも1つの窒素、酸素又は硫黄原子を含むC結合の4〜7員の非芳香族ヘテロシクリルであり;
4bは、水素であり;
は、Ar、及びHetからなる群から選択される。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、並びにその薬学的に許容され得る塩及び溶媒和物、又は別の実施形態のいずれかに言及されるその任意のサブグループに関し、ここでLは、Lの窒素原子に結合している。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、並びにその薬学的に許容され得る塩及び溶媒和物、又は別の実施形態のいずれかに言及されるその任意のサブグループに関し、ここで
−−L−Rは、

からなる群から選択される。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、並びにその薬学的に許容され得る塩及び溶媒和物、又は別の実施形態のいずれかに言及されるその任意のサブグループに関し、ここで
−−L−Rは、

からなる群から選択され、
18は、水素又はメチルである。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、並びにその薬学的に許容され得る塩及び溶媒和物、又は別の実施形態のいずれかに言及されるその任意のサブグループに関し、ここで
は、(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)及び(i)からなる群から選択される1つ又は2つのN原子を含むN結合の7〜10員の飽和スピロヘテロ二環式系を表し、

式中、aは、チエノピリミジニル複素環に対する結合の位置を表す。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、並びにその薬学的に許容され得る塩及び溶媒和物、又は別の実施形態のいずれかに言及されるその任意のサブグループに関し、ここでHetは、別の実施形態に記載されているような1つ、2つ又は3つの置換基で場合により置換された単環式ヘテロシクリルである。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、並びにその薬学的に許容され得る塩及び溶媒和物、又は別の実施形態のいずれかに言及されるその任意のサブグループに関し、ここでHetは、アゼチジニル、オキセタニル、テトラヒドロフラニル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロ−2H−チオピラニル1,1−ジオキシド、

から選択される非芳香族ヘテロシクリルであり、
それらの各々は、場合により、別の実施形態に記載されているような1つ、2つ又は3つの置換基で置換される。
実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、並びにその薬学的に許容され得る塩及び溶媒和物、又は別の実施形態のいずれかに言及されるその任意のサブグループに関し、ここで
Hetは、

から選択される非芳香族ヘテロシクリルであり、
それらの各々は、場合により、別の実施形態に記載されているような1つ、2つ又は3つの置換基で置換される。
特定の式(I)の化合物は、化合物82、84、273及び274(立体異性形態を含む)、その薬学的に許容され得る塩、特にその塩酸塩、及びその溶媒和物である。
特定の式(I)の化合物は、化合物82、84、273及び274である。
実施形態において式(I)の化合物は、例示した化合物のいずれか、
及びその遊離塩基、薬学的に許容され得る付加塩及び溶媒和物からなる群から選択される。
上記の実施形態の全ての可能な組み合わせは、本発明の範囲内に包含されると考えられる。
式(I)の化合物の調製方法
この節では、全ての他の節のように、文脈が特に示さない限り、式(I)に対する参照は、本明細書に定義したその全ての他のサブグループ及び実施例も含む。
式(I)の化合物のいくつかの典型的な例の一般的調製を以後及び特定の実施例において記載し、概して市販の又は当業者が一般に用いる標準的な合成方法により調製される出発物質から調製される。以下のスキームは、単に本発明の実施例を表すことを意図し、本発明を如何様にも限定するものではない。
代替的に、本発明の化合物は、下記の一般的スキームに記載したものと類似した反応プロトコルを、有機化学の当業者が室温で通常使用する標準的な合成方法と組み合わせて調製することもできる。
当業者は、スキームに記載する反応が、常に明白に示されているわけではないが、最終生成物に所望される場合に、反応において望ましくない沈殿を避けるために、反応性官能基(例えばヒドロキシ、アミノ又はカルボキシ基)の保護を必要とし得ることを認識するであろう。例えばスキーム1では、L、1つ又は2つのN原子を含むN結合の7〜10員の飽和スピロヘテロ二環式系上のNH部分は、tert−ブトキシカルボニル保護基で保護され得る。一般に、従来の保護基を標準的な実践に従って使用することができる。保護基は、当該技術分野で既知の方法を用いて、後の段階で都合よく除去することができる。これは特定の実施例に示される。
当業者は、スキームに記載される反応では、反応を例えばNガス雰囲気下等の不活性雰囲気下で行うことが望ましく又は必要であり得ることを認識するであろう。
反応後処理(work−up)(例えばクエンチ、カラムクロマトグラフィー、抽出等の化学反応の生成物の単離及び精製に必要な一連の操作を指す)前に反応混合物を冷却する必要があり得ることが当業者に明らかであろう。
当業者は、撹拌下での反応混合物の加熱は、反応結果を向上させ得ることを認識するであろう。いくつかの反応では、全体の反応時間を短縮するために、従来の加熱の代わりにマイクロ波加熱を用いることができる。
当業者は、下記のスキームに示す化学反応の他の順も、所望の式(I)の化合物をもたらし得ることを認識するであろう。
当業者は、下記のスキーム1に示す中間体及び最終化合物が、当業者に周知の方法に従って更に官能化され得ることを認識するであろう。本明細書に記載される中間体及び化合物は、遊離形態で又は塩として単離することができる。
スキーム1
一般に、式(I)の化合物(全ての可変物は、本発明の範囲により定義される)は、以下の反応スキーム1に従って調製することができる。スキーム1では、

は、2つのN原子を含む7〜10員の飽和スピロヘテロ二環式系としてのLを表し、これはチエノピリミジニル複素環にN結合し、LG及びLGは各々、好適な脱離基、例えばハロ又はメタンスルホニル等を表し;PGは、例えばtert−ブチルオキシカルボニル等の好適な保護基を表し;R3a−PGは、R置換基がアミノ基を有する場合、例えばtert−ブチルオキシカルボニル等の適切な保護基を有する式(I)で定義したRを表す。式(XI)のXは、CH又はN(式(XI)において、Lは炭素又はN原子に結合し得る)を表す。スキーム1における全ての他の可変物は、本発明の範囲により定義される。
スキーム1では、以下の反応条件が適用される:

1:室温〜90℃の範囲等の好適な温度で、例えばジイソプロピルエチルアミン等の好適な塩基の存在下、例えばアセトニトリル又はイソプロパノール又はエタノール等の好適な溶媒中;
2:例えば0℃〜室温等の好適な温度範囲で、例えばHCl又はトリフルオロ酢酸等の好適な切断条件の存在下、PGがtert−ブチルオキシカルボニルの場合、アセトニトリル又はジクロロメタン等の好適な溶媒中;
代替的に、例えば室温等の好適な温度で、酢酸等の好適な溶媒中
3:例えば室温又は還流等の好適な温度で、例えば炭酸カリウム又は1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン等の好適な塩基の存在下、例えばアセトニトリル又はDMSO等の好適な溶媒中;
4:例えば室温又は90℃等の好適な温度で、例えば炭酸カリウム又は1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン等の好適な塩基の存在下、例えばアセトニトリル又はDMSO等の好適な溶媒中;
5:例えば0℃〜室温等の好適な反応温度範囲で、例えばHCl又はトリフルオロ酢酸等の好適な切断条件の存在下、PG2がtert−ブチルオキシカルボニルの場合、アセトニトリル又はジクロロメタン等の好適な溶媒中。
6:例えば室温等の好適な温度で、最終的には例えばトリメチルアミン等の好適な塩基又は例えば酢酸等の好適な酸の存在下、例えば無水ジクロロメタン、ジクロロエタン又はテトラヒドロピラン等の好適な溶媒中;
7:好適な温度、例えば室温で、例えばNaBH(OAc)等の好適な還元剤の存在下、ジクロロメタン、ジクロロエタン又はテトラヒドロピラン等の好適な溶媒中;式(I)の化合物を得、ここでLは、2つのN原子を含むN結合の7〜10員の飽和スピロヘテロ二環式系であり、Lは、CHである。
ステップ6及び7は、ワンポット手順として都合よく行うことができる。
代替的に、ステップ6及び7は、例えば酢酸等の好適な酸、酸化白金等の好適な触媒の存在下、例えばエタノール等の好適な溶媒中、例えば(for exemple)60℃等の好適な温度で行うことができる;
8:例えば90℃等の好適な温度で、例えばジイソプロピルエチルアミン等の好適な塩基の存在下、例えばアセトニトリル又はイソプロパノール等の好適な溶媒中。ステップ8の式(XI)の試薬において、Xは、CH又はNを表し、L及びRは、本発明の範囲により定義される通りである。式(XI)の試薬は、市販されているか又は市販の出発物質から当業者に既知の方法により、例えば2−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−オール(CAS[1256352−97−2])等の出発物質から適切な保護/脱保護ステップ及び官能基相互変換により、調製することができる。
スキーム2
式(II)の中間体(Rは、メチルである)は、以下の反応スキーム2に従って調製することができ、LGは、例えばハロ又はメタンスルホニル等の好適な脱離基を表す。スキーム2における全ての他の可変物は、本発明の範囲により定義される。
スキーム2では、以下の反応条件が適用される:

1:例えば還流温度等の好適な温度で、無水酢酸及び例えばトリメチルアミン等の好適な塩基の存在下、例えばトルエン等の好適な溶媒中;
2:例えば還流温度等の好適な温度で、水酸化カリウム等の好適な塩基の存在下、例えばエタノール等の好適な溶媒中;
3:例えば、例えば110℃等の好適な温度で三塩化ホスホリルと反応させることにより、クロロ等の脱離基を形成するのに好適な反応条件下。
スキーム3
一般に、式(I−a)の化合物(可変物は、本発明の範囲により定義されるが、LはL2a(このスキームで得ることができる選択肢)に限定される)は、以下の反応スキーム3に従って調製することができる。スキーム3における全ての他の可変物は、本発明の範囲により定義され又は以前に定義した通りである。
スキーム3では、以下の反応条件が適用される:

1:例えば室温又は45℃等の好適な温度で、チタン(IV)エトキシド又はチタン(IV)イソプロポキシドの存在下、例えばテトラヒドロピラン、ジクロロエタン、又はジクロロエタン及びメタノールの混合物等の好適な溶媒中;
代替的に、例えば室温等の好適な温度で、例えばトリフルオロ酢酸等の好適な酸を有し又は有さずに、例えばテトラヒドロピラン等の好適な溶媒中;
2:例えば室温等の好適な温度で、例えば水素化ホウ素ナトリウム、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド又はナトリウムシアノボロヒドリド等の好適な還元剤の存在下、例えばテトラヒドロピラン、ジクロロエタン、又はジクロロエタン及びメタノールの混合物等の好適な溶媒中;
ステップ1及び2は、ワンポット手順として行うことができる。
スキーム4
一般に、式(I−b)の化合物(R4aは、C1−4アルキル又は少なくとも1つの窒素、酸素若しくは硫黄原子を含むC結合の4〜7員の非芳香族ヘテロシクリルであるR4a1に限定される)は、以下の反応スキーム4に従って調製することができる。スキーム4において、ハロは、クロロ、ブロモ又はヨードを意味する。スキーム4における全ての他の可変物は、本発明の範囲により定義され又は以前に定義した通りである。
スキーム4では、以下の反応条件が適用される:

1:例えば室温又は45℃等の好適な温度で、チタン(IV)エトキシド又はチタン(IV)イソプロポキシドの存在下、例えばテトラヒドロピラン等の好適な溶媒中;
2:0℃〜室温の好適な温度範囲で、例えばテトラヒドロフラン等の好適な溶媒中。
ステップ1及び2は、ワンポット手順として行うことができる。
スキーム5
一般に、式(Ic)の化合物(Rは、

であるR3cに限定される)は、以下の反応スキーム5に従って調製することができる。スキーム5における全ての他の可変物は、本発明の範囲により定義され又は以前に定義した通りである。スキーム5において、Lは、LのN原子に結合する。
スキーム5では、以下の反応条件が適用される:

1:例えば室温等の好適な温度で、例えば1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−ベンゾトリアゾリウムヘキサフルオロホスフェート(1−)3−オキシド(HBTU)又は1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(HATU)等の好適な酸カップリング剤の存在下、例えばN−エチル−N−(1−メチルエチル)−2−プロパンアミン(DIPEA)等の好適な塩基の存在下、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)等の好適な溶媒中;
スキーム6
一般に、式(Id)の化合物(Lは、SOに限定される)、以下の反応スキーム6に従って調製することができる。スキーム6における全ての他の可変物は、本発明の範囲により定義され又は以前に定義した通りである。スキーム6において、L(スキーム6の>SO)は、LのN原子に結合している。
スキーム6では、以下の反応条件が適用される:

1:好適な温度、例えば室温で、例えば炭酸カリウム等の好適な塩基の存在下、例えばアセトニトリル等の好適な溶媒中。
スキーム7
一般に、式(Ie)及び(If)の化合物は、以下の反応スキーム7に従って調製することができる。(Ie)及び(If)の両方において、分子のL部分は、Lの窒素原子に結合している。全ての他の可変物は、本発明の範囲により定義され又は以前に定義した通りである。
スキーム7では、以下の反応条件が適用される:

1:例えば60℃等の好適な温度で、例えばエタノール等の好適な溶媒中。
適切な官能基が存在する場合、様々な式の化合物、又はそれらの調製に使用される任意の中間体は、縮合、置換、酸化、還元又は切断反応を用いる1つ以上の標準的な合成方法により更に誘導体化され得ることが理解されるであろう。特定の置換手法は、従来のアルキル化、アリール化、ヘテロアリール化、アシル化、スルホニル化、ハロゲン化、ニトロ化、ホルミル化及びカップリング手順を含む。
式(I)の化合物は、エナンチオマーのラセミ混合物の形態で合成されてもよく、これは当該技術分野で既知の分割手順に従って互いに分離することができる。塩基性窒素原子を含む式(I)のラセミ化合物は、好適なキラル酸を用いた反応により、対応するジアステレオマー塩形態に変換することができる。前記ジアステレオマー塩形態は、続いて例えば選択的又は分別結晶化により分離され、エナンチオマーはそこからアルカリにより遊離される。式(I)の化合物のエナンチオマー形態を分離する代替的な方法は、キラル固定相を使用する液体クロマトグラフィーを含む。前記純粋な立体化学的異性形態はまた、適切な出発物質の対応する純粋な立体化学的異性形態から誘導され得るが、但し、反応は立体特異的に行われるものとする。
本発明の化合物の調製では、中間体の遠隔官能基(例えば、第1級又は第2級アミン)の保護が必要であり得る。そのような保護の必要性は、遠隔官能基の性質及び調製方法の条件に応じて変化するであろう。好適なアミノ−保護基(NH−Pg)は、アセチル、トリフルオロアセチル、t−ブトキシカルボニル(Boc)、ベンジルオキシカルボニル(CBz)及び9−フルオレニルメチレンオキシカルボニル(Fmoc)を含む。そのような保護の必要性は、当業者により容易に決定される。保護基及びそれらの使用の一般的説明については、T.W.Greene and P.G.M.Wuts、Protective Groups in Organic Synthesis、4th ed.、Wiley、Hoboken、NewJersey、2007を参照されたい。
薬理学
本発明の化合物は、MLLタンパク質及び発癌性MLL融合タンパク質とのメニンの相互作用を遮断することが見出されている。従って、本発明による化合物及びそのような化合物を含む医薬組成物は、癌、骨髄異形成症候群(MDS)及び糖尿病等の疾病の処置又は予防、特に処置に有用であり得る。
特に、本発明による化合物及びその医薬組成物は、癌の処置又は予防に有用であり得る。一実施形態によれば、本発明のメニン/MLL阻害剤を用いた処置から利益を得ることができる癌は、白血病、骨髄腫又は固形腫瘍癌(例えば、前立腺癌、肺癌、乳癌、膵臓癌、結腸癌、肝癌、黒色腫及び神経膠芽腫等)を含む。いくつかの実施形態において、白血病は、急性白血病、慢性白血病、骨髄白血病、骨髄性白血病、リンパ芽球性白血病、リンパ性白血病、急性骨髄性白血病(AML)、慢性骨髄性白血病(CML)、急性リンパ性白血病(ALL)、慢性リンパ性白血病(CLL)、T細胞前リンパ性白血病(T−PLL)、大型顆粒リンパ球白血病、ヘアリー細胞白血病(HCL)、MLL−再編成白血病、MLL−PTD白血病、MLL増幅白血病、MLL−陽性白血病、HOX/MEIS1遺伝子発現シグネチャーを示す(exphibiting)白血病等を含む。
従って、本発明は、医薬としての使用のための式(I)の化合物、その互変異性体及び立体異性形態、並びにその薬学的に許容され得る塩及び溶媒和物に関する。
本発明はまた、医薬の製造のための本発明による式(I)の化合物、その互変異性体若しくは立体異性形態、又はその薬学的に許容され得る塩若しくは溶媒和物、又は医薬組成物の使用に関する。
本発明はまた、ヒトを含む哺乳動物におけるMLLタンパク質及び発癌性MLL融合タンパク質とのメニンの相互作用に関連した疾患の危険性の処置、予防、寛解、制御又は低減における使用のための本発明による式(I)の化合物、その互変異性体若しくは立体異性形態、又はその薬学的に許容され得る塩若しくは溶媒和物、又は医薬組成物に関し、その処置又は予防は、MLLタンパク質及び発癌性MLL融合タンパク質とのメニンの相互作用を遮断することにより影響又は促進される。
また、本発明は、ヒトを含む哺乳動物におけるMLLタンパク質及び発癌性MLL融合タンパク質とのメニンの相互作用に関連した疾患の危険性の処置、予防、寛解、制御又は低減のための医薬の製造のための本発明による式(I)の化合物、その互変異性体若しくは立体異性形態、又はその薬学的に許容され得る塩若しくは溶媒和物、又は医薬組成物の使用に関し、その処置又は予防は、MLLタンパク質及び発癌性MLL融合タンパク質とのメニンの相互作用を遮断することにより影響又は促進される。
本発明はまた、本明細書で以前に言及した疾病の任意の1つの処置又は予防における使用のための式(I)の化合物、その互変異性体若しくは立体異性形態、又はその薬学的に許容され得る塩若しくは溶媒和物に関する。
本発明はまた、本明細書で以前に言及した疾病の任意の1つの処置又は予防における使用のための式(I)の化合物、その互変異性体若しくは立体異性形態、又はその薬学的に許容され得る塩若しくは溶媒和物に関する。
本発明はまた、本明細書で以前に言及した疾病状態の任意の1つの処置又は予防のための医薬の製造のための式(I)の化合物、その互変異性体若しくは立体異性形態、又はその薬学的に許容され得る塩若しくは溶媒和物の使用に関する。
本発明の化合物は、本明細書で以前に言及した疾病の任意の1つの処置又は予防のために、哺乳動物、好ましくはヒトに投与することができる。
式(I)の化合物、その互変異性体及び立体異性形態、並びにその薬学的に許容され得る塩及び溶媒和物の用途の観点から、本明細書で以前に言及した疾病の任意の1つを患う、ヒトを含む温血動物の処置方法が提供される。
前記方法は、治療的有効量の式(I)の化合物、その互変異性体若しくは立体異性形態、又はその薬学的に許容され得る塩若しくは溶媒和物を、ヒトを含む温血動物に投与、即ち全身又は局所投与、好ましくは経口投与することを含む。
従って、本発明はまた、治療的有効量の本発明による化合物を、それを必要とする患者に投与することを含む、本明細書で以前に言及した疾病の任意の1つの処置又は予防方法に関する。
当業者は、治療的有効量の本発明の化合物は、治療的活性を有するのに十分な量であり、またこの量は疾病のタイプ、治療的製剤中の化合物の濃度、及び患者の状態に応じて変動することを認識するであろう。一般に、本明細書に言及した疾患の処置のために治療薬として投与される本発明の化合物の量は、主治医によってケースバイケースで決定されるであろう。
そのような疾病の処置における当業者は、試験結果から、以後提示する有効な治療的一日量を決定することができる。有効な治療的一日量は、約0.005mg/kg〜100mg/kg、特に0.005mg/kg〜50mg/kg、特に0.01mg/kg〜50mg/kg体重、より特には0.01mg/kg〜25mg/kg体重、好ましくは約0.01mg/kg〜約15mg/kg、より好ましくは約0.01mg/kg〜約10mg/kg、更により好ましくは約0.01mg/kg〜約1mg/kg、最も好ましくは約0.05mg/kg〜約1mg/kg体重であろう。特に有効な治療的一日量は、1mg/kg体重、2mg/kg体重、4mg/kg体重(body weigth)、又は8mg/kg体重であり得る。治療的効果を達成するのに必要な、本明細書で活性成分とも称される、本発明による化合物の量は、例えば特定の化合物、投与経路、レシピエントの年齢及び状態、並びに処置されている特定の疾患又は疾病によってケースバイケースで変動し得る。処置方法は、1日当たり1〜4回の摂取レジメンで活性成分を投与することも含み得る。本発明による処置化合物のこれらの方法において、本発明は、投与前に処方される。本明細書にて下記に記載するように、好適な医薬製剤は、既知の及び利用可能な成分を使用して、既知の手順により調製される。
本発明はまた、本明細書に言及する疾患の予防又は処置のための組成物を提供する。治療的有効量の式(I)の化合物、その互変異性体若しくは立体異性形態、又はその薬学的に許容され得る塩若しくは溶媒和物、及び薬学的に許容され得る担体又は希釈剤を含む前記組成物。
活性成分は単独で投与することができるが、医薬組成物として存在することが好ましい。従って、本発明は更に、薬学的に許容され得る担体又は希釈剤と一緒になった本発明による化合物を提供する。担体又は希釈剤は、組成物の他の成分と適合性であり、そのレシピエントに有害ではないという意味で“許容可能”である必要がある。
本発明の医薬組成物は、薬学の分野で周知の、例えばGennaro et al.Remington’s Pharmaceutical Sciences(18th ed.、Mack Publishing Company、1990、特にパート8:Pharmaceutical preparations and their Manufactureを参照されたい)に記載されているもの等の方法を用いて調製することができる。活性成分としての塩基形態又は塩形態の治療的有効量の特定の化合物を薬学的に許容され得る担体と組み合わせて緊密な混合物とし、該混合物は、投与に所望される製剤の形態に応じて、非常に様々な形態をとり得る。これらの医薬組成物は、好ましくは、経口、経皮若しくは非経口投与等の全身投与;又は吸入、鼻噴霧、点眼を介した、若しくはクリーム、ゲル、シャンプー等を介したもの等の局所投与に好適な単位剤形にあることが望ましい。例えば、組成物を経口剤形に調製する際、例えば、縣濁液、シロップ剤、エリキシル剤及び溶液等の経口液体製剤の場合、水、グリコール、油、アルコール等:又は散剤、丸剤、カプセル剤及び錠剤の場合、澱粉、糖、カオリン、滑沢剤、結合剤、錠剤崩壊剤等の固体担体等の、通常の医薬媒体のいずれも使用することができる。投与の容易さにより、錠剤及びカプセル剤は、最も有利な経口投与量単位形態であり、その場合、固体医薬担体が明らかに使用される。非経口組成物の場合、担体は、通常、少なくともその大部分が無菌水を含むが、例えば溶解性を補助するための他の成分を含むことができる。例えば、担体が生理食塩水溶液、ブドウ糖溶液又は生理食塩水及びブドウ糖溶液の混合物を含む注射用溶液を調製することができる。注射用縣濁液が調製されてもよく、その場合、適切な液体担体、懸濁剤等が使用され得る。経皮投与に好適な組成物では、担体は、場合により、場合によりマイナーな割合の任意の性質の好適な添加物と組み合わせて、浸透促進剤及び/又は好適な湿潤剤を含み、該添加物は、皮膚に任意の有意な有害効果を生じない。前記添加剤は、皮膚への投与を促進することができ、及び/又は所望の組成物の調製に役立つことができる。これらの組成物は、例えば経皮パッチとして、スポットオン(spot−on)として又は軟膏として、様々な方法で投与され得る。
前述の医薬組成物を、投与の容易さ及び投与量の一様性のために、投与単位形態に処方することが特に有利である。本明細書及び請求項で使用される投与量単位形態は、単位投与量として好適な物理的に別々の単位を指し、各単位は、必要な医薬担体と関連して所望の治療効果を生成するように計算された所定量の活性成分を含む。そのような単位剤形の例は、錠剤(分割又は被覆錠を含む)、カプセル剤、丸剤、散剤パケット、オブラート剤、注射用溶液又は縣濁液、茶さじ一杯、大さじ一杯等、及びそれらの分離された倍数である。
本発明の化合物は、経口、経皮若しくは非経口投与等の全身投与;又は吸入、鼻噴霧、点眼を介した、若しくはクリーム、ゲル、シャンプー等を介したもの等の局所投与用に使用され得る。化合物は、経口投与されることが好ましい。正確な投与量及び投与頻度は、当業者に周知のように、使用する特定の式(I)の化合物、処置されている特定の状態、処置されている状態の重篤さ、特定の患者の年齢、体重、性別、疾患の程度及び全身の健康状態、並びに個人が摂取し得る他の薬物に依存する。更に、前記有効な一日量は、処置対象の応答に応じて、及び/又は本発明の化合物を処方している内科医の評価に応じて低下又は増加され得ることが明らかである。
本発明の化合物は、単独で、又は1つ以上の追加の治療薬と組み合わせて投与することができる。併用療法は、本発明による化合物と1つ以上の追加の治療薬とを含む単一の医薬投与量製剤を投与することと、本発明による化合物と追加の各治療薬とを、各々自体の別個の医薬投与量製剤で投与することとを含む。例えば、本発明による化合物と治療薬とを錠剤又はカプセル剤等の単一の経口投与量組成物で一緒に患者に投与してもよく、又は、各薬剤を別個の経口投与量製剤で投与してもよい。
従って、本発明の実施形態は、癌を患う患者の処置における同時の、別々の又は連続した使用のための組み合わせ製剤としての、第1の活性成分としての本発明による化合物と、更なる活性成分としての1つ以上の抗癌剤とを含む生成物に関する。
1つ以上の他の薬剤及び本発明による化合物は、同時に(例えば、別個の又は単位組成物で)又はいずれかの順序で連続して投与することができる。後者の場合、2つ以上の化合物は、有利な又は相乗的な効果が確実に達成されるのに十分な期間及び量及び方法で投与されるであろう。組み合わせの各成分に関する好ましい投与方法及び順序、並びに各々の投与量及びレジメンは、投与される特定の他の薬剤及び本発明の化合物、それらの投与経路、特定の状態、特に処置されている腫瘍及び処置されている特定の宿主に依存することが理解されるであろう。投与の最適な方法及び順序、並びに投与量及びレジメンは、従来の方法及び本明細書に示す情報に鑑みて、当業者により容易に決定され得る。
組み合わせで付与される際、本発明による化合物と1つ以上の他の抗癌剤との重量比は、当業者により決定され得る。前記比と、正確な投与量及び投与頻度は、当業者に周知のように、本発明による特定の化合物及び使用する他の抗癌剤、処置されている特定の状態、処置されている状態の重篤さ、特定の患者の年齢、体重、性別、食事、投与時間、及び全身の健康状態、投与モード、並びに個人が摂取し得る他の薬物に依存する。更に、有効な一日量は、処置対象の応答に応じて、及び/又は本発明の化合物を処方している内科医の評価に応じて低下又は増加され得ることが明らかである。本発明の式(I)の化合物及び他の抗癌剤に関する特定の重量比は、1/10〜10/1、より特には1/5〜5/1、さらにより特には1/3〜3/1の範囲であり得る。
以下の実施例は、本発明を更に説明する。
本発明の化合物を調製するいくつかの方法を以下の実施例に説明する。特に記されない限り、全ての出発物質は、商業的供給業者から獲得し、更に精製することなく使用した。
以後、用語:「ACN又は「MeCN」はアセトニトリルを意味し、「DCM」はジクロロメタンを意味し、「DIPEA」はN,N−ジイソプロピルエチルアミンを意味し、「DIPE又は「DiPE」」はジイソプロピルエチルアミンエーテルを意味し、「h」は時間を意味し、「min」は分を意味し、「DMF」はジメチルホルムアミドを意味し、「DSC」は示差走査熱量測定を意味し、「TEA又は「EtN」はトリエチルアミンを意味し、「EtO」はジエチルエーテルを意味し、「EtOAc」又は「EA」は酢酸エチルを意味し、「EtOH」はエタノールを意味し、「HPLC」は高速液体クロマトグラフィーを意味し、「iPrOH」はイソプロピルアルコールを意味し、「LC/MS」は液体クロマトグラフィー/質量分析を意味し、「MeOH」はメタノールを意味し、「NMR」は核磁気共鳴を意味し、「rt又は「RT」は室温を意味し、「SFC」は超臨界流体クロマトグラフィーを意味し、「OR」は旋光度を意味し、「sat.aq.」は飽和水性を意味する。「AcCl」はアセチル塩化物を意味し、「AcOH」又は「HOAc」は酢酸を意味し、「BOC」又は「Boc」はtert−ブチルオキシカルボニルを意味し、「Celite(登録商標)」は珪藻土を意味し、「CHCOONH」は酢酸アンモニウムを意味し、「COMU(登録商標)」は(1−シアノ−2−エトキシ−2−オキソエチリデンアミノオキシ)ジメチルアミノ−モルホリノ−カルベニウムヘキサフルオロホスフェートを意味し、「CO」は二酸化炭素を意味し、「DCE」はジクロロエタンを意味し、「DMAP」はジメチルアミノピリジンを意味し、「DMSO」はジメチルスルホキシドを意味し、「DBU」は1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセン−7を意味し、「EDCI.HCl」は1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩を意味し、「ee」はエナンチオマー過剰率を意味し、「eq.」又は「equiv.」は当量を意味し、「EtMgBr」はエチルマグネシウムブロミドを意味し、「EtO」はジエチルエーテルを意味し、「EtOAc」は酢酸エチルを意味し、「EtN」又は「TEA」はトリエチルアミンを意味し、「EtOH」はエタノールを意味し、「h」は時間を意味し、「HATU」はO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N,N−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェートを意味し、「HCl」は塩酸を意味し、「HOBT」はN−ヒドロキシベンゾトリアゾール一水和物を意味し、「HO」は水を意味し、「iPrMgCl」は分析イソプロピルマグネシウムクロリドを意味し、「iPrNH」はイソプロピルアミンを意味し、「KCO」は炭酸カリウムを意味し、「Me−THF」は2−メチル−テトラヒドロフランを意味し、「MeMgBr」又は「CHMgBr」はメチルマグネシウムブロミドを意味し、「MeOH」はメタノールを意味し、「MgSO」は硫酸マグネシウムを意味し、「min」は分を意味し、「NaBH(OAc)」はナトリウムトリアセトキシボロヒドリドを意味し、「NaBHCN」はナトリウムシアノボロヒドリドを意味し、「NaCO」は炭酸ナトリウムを意味し、「NaH」は水素化ナトリウムを意味し、「NaHCO」は炭酸水素ナトリウムを意味し、「NaOH」は水酸化カリウムを意味し、「NaSO」は硫酸ナトリウムを意味し、「NHCl」は塩化アンモニウムを意味し、「NHHCO」は重炭酸アンモニウムを意味し、「NHOH」はアンモニア30%水溶液を意味し、「Quant.又はquant」は定量的を意味し、「Rt」は保持時間を意味し、「SFC」は超臨界流体クロマトグラフィーを意味し、「T」は温度を意味し、「TBAF」はテトラブチルアンモニウムフロリドを意味し、「TBDMS」又は「SMDBT」はtert−ブチルジメチルシリルを意味し、「TFA」又は「CFCOOH」はトリフルオロ酢酸を意味し、「THF」はテトラヒドロフランを意味し、「Ti(OEt)」はチタンエトキシドを意味し、「Ti(OiPr)」はチタンイソプロポキシドを意味し、「v.」は体積を意味し、「FC」又は「CF」はトリフルオロメチルを意味し、「HBTU」は1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−ベンゾトリアゾリウムヘキサフルオロホスフェート(1−)3−オキシドを意味する。
当業者が理解するように、示されるプロトコルを用いて合成された化合物は、溶媒和物、例えば水和物として存在してもよく、及び/又は残留溶媒若しくは少数の不純物を含む。塩形態として単離された化合物は、整数の化学量論、即ち一若しくは二塩、又は中間の化学量論であり得る。
いくつかの化合物における中心の立体化学配置は、混合物が分離された場合、“R”又は“S”と指定され得る;いくつかの化合物の場合、化合物自体が単一立体異性体として単離されており、エナンチオマー的に純粋であっても、示される中心における立体化学配置は、絶対立体化学が未定の場合、(結合が立体特異的に描かれている場合であっても)、 “R”(合成プロトコルにカラム条件が記載され、1つのみの立体中心が存在する場合、カラムから最初に溶出した)又は“S”(合成プロトコルにカラム条件が記載され、1つのみの立体中心が存在する場合、カラムから2番目に最初に溶出した)と指定されている。
例えば、化合物179



であることが明らかであろう。
2つの立体中心を有し、そのうち1つの立体中心の立体化学配置のみが(例えば、R又はS)で示されている化合物(例えば化合物186又は281参照)は、上記と同様の規則に従う。これは、で示される立体中心の絶対立体配置が、(結合が立体特異的に描かれている場合であっても)未定であることを意味する。化合物は、示される中心においてエナンチオマー的に純粋である。
2つの立体中心の立体化学配置が(例えば、R又はS)で示される188、189、190、191、235、236、237及び238等の化合物の場合、立体中心の絶対立体化学は、未定である(結合が立体特異的に描かれている場合であっても)が、化合物自体は、単一の立体異性体として単離されており、エナンチオマー的に純粋である。この場合、第1の立体中心の立体配置は、同じ化合物の第2の立体中心の立体配置とは独立している。
例えば、化合物188の場合

これは、化合物が

であることを意味する。
立体化学配置に関する上記の段落は、中間体にも適用される。
本明細書で使用される用語“エナンチオマー的に純粋な”は、生成物が少なくとも80重量%の一方のエナンチオマー及び20重量%以下の他方のエナンチオマーを含むことを意味する。好ましくは、生成物は、少なくとも90重量%の一方のエナンチオマー及び10重量%以下の他方のエナンチオマーを含む。最も好ましい実施形態では、用語“エナンチオマー的に純粋な”は、組成物が少なくとも99重量%の一方のエナンチオマー及び1%以下の他方のエナンチオマーを含むことを意味する。
下記の実験部分における中間体又は化合物が、HCl又はTFAの当量数を示さずに「HCl塩」、「HCOOH塩」又は「TFA塩」として示される場合、これはHCl又はTFAの当量数が決定されなかったことを意味する。
当業者は、下記の実験プロトコルに明白に言及されていなくても、一般にカラムクロマトグラフィー精製の後、所望の画分を収集し、溶媒を蒸発させたことを認識するであろう。
L1で表されるスピロ環に立体化学が示されていない場合、特に示さない限り又は文脈から明らかでない限り、これはそれが立体異性体の混合物であることを意味する。
立体中心が「RS」で示されている場合、特に示さない限り、これは示された中心におけるラセミ混合物が得られたことを意味する。
A.中間体の調製
中間体1の調製:

Journal of Medicinal Chemistry(2016)、59(3)、892−913に記載されているように調製した4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(525mg、2.08mmol)、tert−ブチル2,7−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−カルボキシレート(550mg、2.29mmol)及びDIPEA(1.43mL、8.3mmol)のACN(12mL)中の混合物を80℃で一晩加熱した。溶液を冷却し、混合物を冷却水中に注ぎ、生成物をEtOAcで抽出し、有機層をMgSO上で乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残留物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(固定相:不規則な15〜40μm 50g、移動相:DCM/MeOH:勾配100/0〜99/1)により精製した。生成物含有画分を収集し、乾燥するまで蒸発させて770mg(収率81%)の中間体1を得た。
下記の表の化合物は、各々の出発物質から開始して、中間体1の調製に関して記載したものと類似した方法を用いることにより調製した。
中間体3の調製:

4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(11.4g;44.96mmol)、terブチル2,6ジアザスピロ[3.4]オクタン−2−カルボキシレート(10.5g;49.46mmol)及びDIPEA(15.5mL;89.93mmol)のiPrOH(183mL)溶液を、90℃で一晩加熱した。溶液を室温に冷却し、溶液を水中に注いだ後、EtOAcで抽出した(3X)。有機層をブラインで洗浄し、MgSO上で乾燥し、濾去した。
沈殿(水性層中)を濾去し、僅かなDCMで洗浄し、以前の濾液と一緒にした。溶媒を蒸発させて19.9gの茶色固体を与えた。残留物をジエチルエーテルで取り上げ、沈殿を濾過し、乾燥して18.5gの中間体3(96%)の薄茶色固体を与えた。
中間体3の代替的な調製:
4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(3.00g、11.9mmol)及びtert−ブチル2,6−ジアザスピロ[3.4]オクタン−2−カルボキシレート(2.5g、11.8mmol)のEtOH(50mL)中の混合物に、DIPEA(2g、15.5mmol)を一部で加えた。混合物を室温で18時間撹拌した。混合物を蒸発させ、残留物をEA(200mL)中で希釈した。溶液を水で洗浄し(100mL*2)、NaSO上で乾燥し、濾過し、蒸発させて中間体3(5.10g、11.9mmol、100%収率)を茶色油として与えた。
中間体6の調製:

中間体1(770mg、1.69mmol)、及び4N HClのジオキサン(4.22mL、16.9mmol)溶液のACN(45mL)中の混合物を室温で一晩撹拌した。混合物を氷冷水中に注ぎ出し、3N NaOHで塩基性化し、生成物をDCMで抽出し、有機層をMgSO上で乾燥し、乾燥するまで蒸発させて670mgの中間体6を提供し、これを更に精製することなく次のステップに使用した。
下記の表の化合物は、各々の出発物質から開始して、中間体6の調製に関して記載したものと類似した方法を用いることにより調製した。
中間体9の調製:

密封チューブ内で、iPrOH(15mL)中のJournal of Medicinal Chemistry(2016)、59(3)、892−913に記載されているように調製した4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(0.6g、2.37mmol)、tert−ブチル2,6−ジアザスピロ[3.3]ヘプタン−2−カルボキシレート(0.57g、2.85mmol)、DIPEA(0.82mL、4.75mmol)を90℃で2時間加熱した。溶液を室温に冷却し、反応混合物を水中に注いだ後、EtOAcで抽出した。有機層を水で洗浄し、MgSO上で乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。粗生成物をEtOから結晶させ、0.6g(収率61%)の中間体9を提供した。
中間体10の調製:

中間体9(4.43g;10.69mmol)のギ酸(24mL)中の混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を蒸発させた。残留物をEtOで2回取り上げ、乾燥するまで蒸発させた。残留物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(不規則なSiOH;80g;移動相:90%DCM、10%MeOH、1%NHOH)により精製した。純粋な画分を収集し、乾燥するまで蒸発させて3.34g(99%)の中間体10を得た。
中間体10の調製b:

中間体9(0.55g、1.33mmol)のギ酸(3mL)中の混合物を室温で20時間撹拌した。混合物を真空蒸発させて残留物を与え、これをEtOで2回取り上げ、乾燥するまで蒸発させて0.4g(収率96%)の中間体10b(ギ酸塩)を与えた。粗生成物を更に精製することなく次のステップに使用した。
下記の表の化合物は、各々の出発物質から開始して、中間体10bの調製に関して記載したものと類似した方法を用いることにより調製した。
中間体11の調製:

中間体3(8.57g;20mmol)のギ酸(51mL)中の混合物を室温で20時間撹拌した。反応混合物を室温で週末に亘って撹拌した。混合物を蒸発させ、残留物を5℃に冷却し、DCMで取り上げ、NaOH 3Nの水溶液で中和した。有機層を水で洗浄し、MgSO上で乾燥し、濾過し、溶媒を蒸発させた。残留物(7.63gの橙色油)をシリカゲル上のクロマトグラフィー(不規則なベアシリカ120g、移動相:1%NHOH、85%DCM、15%MeOH)により精製した。純粋な画分を収集し、溶媒を蒸発させて3.65gの黄色油中間体11(56%)を与えた。
中間体11の代替的な調製:
TFA(17.9mL;233.38mmol)を中間体3(5g;11.67mmol)のDCM(130mL)溶液に5℃で加え、反応混合物を室温で4時間撹拌した。反応混合物をヘプタンで希釈し、乾燥するまで蒸発させて(3X)10.7gの茶色油を与えた。残留物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(不規則なSiOH 40μm;220g、移動相:1%NHOH、90%DCM、10%MeOH)により精製した。純粋な画分を収集し、溶媒を蒸発させた。残留物(4g)をDCMで可溶化し、生成物を結晶させた。混合物を蒸発させ、ACNで数回取り上げ、溶媒を蒸発させて4gの薄黄色固体中間体11を与えた。
中間体11bの調製:

TFA(2.2mL;28mmol)を中間体3(600mg;1.4mmol)のDCM(13mL)溶液に0℃で加え、次いで反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を乾燥するまで蒸発させて、1.26gの中間体11bをTFA塩として与えた。生成物を精製することなく直接使用した。
中間体11cの調製:

HCl 4Mのジオキサン(150mL)溶液を中間体3(6.5g;15.17mmol)に室温で加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。混合物を真空中で蒸発させて、5.7gの黄色固体中間体11cをHCl塩として与えた。生成物を更に精製することなく次のステップに使用した。
中間体13の調製:

無水酢酸(1mL、10.7mmol)を2−アミノ−5−(2,2,2−トリフルオロエチル)チオフェン−3−カルボキサミド(2g、8.92mmol)のトルエン(50mL)及びトリメチルアミン(6.2mL、44.6mmol)の溶液に室温で滴加した。溶液を5時間、加熱還流し、水中に注ぎ、EtOAcで抽出し、ブラインで洗浄した(x2)。有機層をMgSO上で乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させ、粗生成物をEtOで取り上げ、沈殿を濾過して1.5gの中間体13(収率63%/茶色固体)を提供した。
中間体14の調製:

中間体13(1.5g、5.63mmol)のEtOH(70mL)溶液に、KOHの1M溶液を室温で滴加した。反応混合物を室温で30分間撹拌し、次いで混合物を3時間加熱還流した。反応混合物を室温に冷却し、次いで氷水中に注ぎ、3N HClで酸性化し、DCMで抽出し、デカントした。一緒にした有機層をブラインで洗浄し、MgSO上で乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残留物をEtOから結晶させて0.7gの中間体14(収率50%)を与え、これを更に精製することなく次のステップに使用した。
中間体15の調製:

中間体14(0.7g、2.82mmol)及び三塩化ホスホリル(5mL)を110℃で2時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、次いで乾燥するまで蒸発させた。残留物を氷及びDCMを用いて注意深く取り上げ、KCO(10%)の水溶液で塩基性化し、有機層を水で洗浄し、MgSO上で乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させて0.75g(収率99%)の中間体15を与え、これを更に精製することなく次のステップに使用した。
中間体16の調製:

スピロ[3.3]ヘプタン−2−イルメチルメタンスルホネート
スピロ[3.3]ヘプタン−2−イルメタノール(153mg、1.08mmol)の4mLのDCM溶液にTEA(0.464mL、3.2mmol)を加え、反応混合物を0℃に冷却した。次いでメチルスルホニルクロリド(0.184g、1.605mmol)を滴加し、混合物を室温に暖まらせ、2時間撹拌した。飽和NaHCO(30mL)及びDCM(30mL)の水溶液を加えた。混合物を分離し、有機層を収集し、ブラインで洗浄し(10mL)、NaSO上で乾燥し、蒸発させて300mgの中間体16を黄色油として与え、これを更に精製することなく次のステップに使用した。
中間体17の調製:

流下の中間体11c(400mg)及びTEA(0.38mL、2.76mmol)のDCM(20mL)溶液に、1−[2−(アセチルオキシ)エチル]−1H−ピロール−2−カルボキシアルデヒド(200mg、1.11mmol)を加えた。混合物を室温で4時間撹拌した。NaBH(OAc)(390mg、1.84mmol)を加え、混合物を室温で48時間撹拌した。次いで、これを氷水中に注ぎ、混合物を分離し、水性層をDCMで抽出した。有機層を一緒にし、ブラインで洗浄し、次いでMgSO上で乾燥し、乾燥するまで蒸発させた。残留物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(固定相:不規則なSiOH 15〜40μm 24g、移動相:DCM/MeOH:97/3)により精製した。純粋な画分を収集し、溶媒を真空下で蒸発させて180mgの中間体17を得た。
中間体35の調製

1H−ピラゾール−4−カルバルデヒド(0.5g;5.2mmol)及び炭酸セシウム(3.39g;10.4mmol)をACN(10mL)中で希釈した。次いで、2−ブロモエチルメチルエーテル(0.636mL;6.77mmol)を加え、反応混合物を2時間還流した。反応混合物をNaHCOの飽和溶液及びEtOAcの間に分配した。有機層を分離し、MgSO上で乾燥し、濾過し、濃縮した。
残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(不規則なSiO、120g、DCM/MeOH:100/0〜95/5)により精製した。生成物を含む画分を混合し、濃縮して439mg(55%)の中間体35を得た。
中間体20の調製:

DMF(10mL)中の中間体11(150mg、0.46mmol)、(+/−)−メチルα−ブロモフェニルアセテート(0.08mL、0.50mmol)及びKCO(127mg;0.92mmol)を室温で5時間撹拌した。反応混合物を氷水中に注ぎ、EtOAcを加えた。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、MgSO上で乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残留物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(固定相:不規則なSiOH 15〜40μm 24g、移動相:DCM/MeOH(+10%NHOH):勾配97/3〜95/5)により精製した。純粋な画分を収集し、乾燥するまで蒸発させて162mg(収率74%)の中間体20を得た。
中間体32の調製

水酸化リチウム一水和物(71mg;1.7mmol)を、中間体20(162mg;0.34mmol)のTHF(3mL)及び水(3mL)の溶液に室温で加えた。混合物を室温で一晩撹拌し、次いで濃縮し、HClN(pH=2〜4)の水溶液で酸性化した。沈殿を濾過し、乾燥して33mg(21%)の中間体32(90%の純度、LC/MSに基づいて)を与えた。母層を乾燥するまで蒸発させて、243mgの中間体32の不純な画分を与えた。
中間体54の調製

中間体11c(333mg)、メチル2−ホルミルベンゾエート(148.5mg;0.905mmol)、NaBH(OAc)(872mg;4.11mmol)及びトリメチルアミン(250mg;2.47mmol)をジクロロエタン(16mL)中で混合し、反応を室温で一晩撹拌した。次いで、NaHCO(1(mL)の水溶液を加え、混合物をDCMで抽出した(4*15mL)。有機層を分離し、混合し、MgSO上で乾燥し、濾過し、濃縮して450mgの中間体54を白色固体として得た。
下記の表の中間体は、各々の出発物質から開始して、中間体54の調製に関して記載したものと類似した方法を用いることにより調製した。
中間体47の調製

中間体10b(150mg)、1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボキシアルデヒド(225mg;1.249mmol)及びAcOH(24μL;0.416mmol)のジクロロエタン(4.5mL)中の混合物を50℃で2時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、NaBH(OAc)(265mg;1.249mmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌し、KCOの10%水溶液上に注ぎ、DCMで抽出した。有機層をデカントし、MgSO上で乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残留物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(不規則なSiOH、24g;移動相:勾配0%MeOH、100%DCM〜10%MeOH、90%DCM)により精製した。純粋な画分を収集し、乾燥するまで蒸発させて150mgの中間体47を得た。
下記の表の中間体は、各々の出発物質から開始して、中間体47の調製に関して記載したものと類似した方法を用いることにより調製した。
中間体25の調製:

(4S)−1−Boc−4−メチル−L−プロリン(174mg、0.761mmol)、HBTU(288mg、0.761mmol)及びDIPEA(0.65mL、3.804mmol)のDMF(7.5mL)中の混合物を1時間撹拌した。次いで、中間体10(250mg、0.761mmol)のDMF(5mL)溶液を加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を氷水中に注ぎ、KCOの10%水溶液で塩基性化し、EtOAcで抽出した。有機層を水で洗浄し、次いでブライン、MgSO上で乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残留物(490mg)をシリカゲル上のクロマトグラフィー(不規則なSiOH、40g;移動相:NHOH/DCM/MeOH:0.5/95/5)により精製した。純粋な画分を収集し、乾燥するまで蒸発させて330mg(収率82%)の中間体25を得た。
下記の表の中間体は、各々の出発物質から開始して、中間体25の調製に関して記載したものと類似した方法を用いることにより調製した。
中間体104の調製

DIPEA(0.48mL;2.775mmol)を中間体10b(200mg)、3−カルボキシベンズアルデヒド(100mg;0.666mmol)及びHATU(317mg;0.833mmol)のDMF(10mL)溶液に加え、反応混合物を室温で4時間撹拌した。反応混合物を水上に注ぎ、EtOAcで抽出した。有機層をデカントし、水で洗浄し、次いでブライン、MgSO上で乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残留物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(不規則なSiOH、24g;移動相:勾配0%MeOH、100%DCM〜10%MeOH、90%DCM)により精製した。純粋な画分を収集し、乾燥するまで蒸発させて62mgの中間体104を得た。
中間体41の調製:

流下にて室温で、中間体11(250mg、0.76mmol)のDCM(12mL)溶液に中間体42(246mg、0.91mmol)を加えた。混合物を室温で3時間撹拌した。混合物を5℃に冷却し、NaBH(OAc)(323mg、1.52mmol)を加え、混合物を室温で一晩撹拌した。次いで、これを氷水中に注ぎ、層を分離した。水性層をDCMで抽出した。有機層を一緒にし、ブラインで洗浄し、次いでMgSO上で乾燥し、蒸発させた。残留物をEtO及びペンタンから結晶させた。白色沈殿を濾去し、真空下で乾燥して55mg(収率100%)の中間体41を得た。
中間体43の調製:

ACN(12mL)中の中間体11(500mg、1.52mmol)、2−(クロロメチル)−1,1−ジメチルエチルエステル−1H−ピロール−1−カルボン酸)(493mg、2.28mmol)及びKCO(1.05g、7.61mmol)を室温で24時間撹拌した。反応混合物を氷水中に注ぎ、EtOAcを加えた。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、MgSO上で乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残留物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(固定相:不規則なSiOH 15〜40μm 24g、移動相:NHOH/DCM/MeOH:勾配0.1/97/3〜0.1/95/5)により精製した。純粋な画分を混合し、蒸発させて、100mg(収率14%)の中間体43を得た。
下記の表の中間体は、各々の出発物質から開始して、中間体43の調製に関して記載したものと類似した方法を用いることにより調製した。
中間体50の調製:

流下で、中間体11(202mg、0.62mmol)のDCM(10mL)溶液に、tert−ブチル4−ホルミル−1H−ピラゾール−1−カルボキシレート(133mg、0.68mmol)及びAcOH(35μL、0.62mmol)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌した。NaBH(OAc)(521mg、2.46mmol)を加え、混合物を室温で一晩撹拌し、氷水中に注ぎ、層を分離した。水性層をDCMで抽出した。有機層を一緒にし、ブラインで洗浄し、次いでMgSO上で乾燥し、蒸発させた。残留物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(固定相:不規則なSiOH 15〜40μm 24g、移動相:DCM/MeOH(+10%NHOH):97/3)により精製した。純粋な画分を混合し、蒸発させて145mg(収率46%)の中間体50を得た。
中間体55の調製:

密封チューブ内にてN流下で、中間体53(349mg、1.37mmol)及びTi(OiPr)(436μL、1.83mmol)を中間体11(300mg、0.914mmol)のTHF(6mL)溶液に加えた。溶液を50℃で5時間、次いで室温で一晩撹拌した。反応混合物を5℃に冷却し、THF(2.28mL、4.57mmol)中の2N iPrMgClを滴加した。反応混合物をゆっくり室温に上昇させ、一晩撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、KCOの10%水溶液上に注いだ。不溶物質をcelite(登録商標)上の濾過により除去した。有機層をデカントし、ブラインで洗浄し、MgSO上で乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残留物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(不規則なSiOH、40g;移動相:MeOH/DCM:勾配0/100〜10/90)により精製した。純粋な画分を収集し、乾燥するまで蒸発させて、:0.3g(収率54%)の中間体55を得た。
中間体63

中間体63a

及び中間体63b

の調製
tert−ブチル3−アセチルアゼチジン−1−カルボキシレート(364mg;1.83mmol)、中間体11(400mg;1.22mmol)、チタン(IV)イソプロポキシド(725μL;2.44mmol)のエタノール(2mL)溶液を、45℃で30分間撹拌した(溶液は暗黄色となる)。エタノール(12mL)及びNaBH(138mg;3.66mmol)を加え、溶液は薄黄色となった。反応混合物を室温で一晩撹拌した。次いで、これをKCOの10%水溶液及びDCM上に注いだ。不溶物をcelite(登録商標)のパッドを通して濾過した。有機層をデカントし、chromabond(登録商標)を通して濾過し、溶媒を蒸発させ、624mgの薄黄色油、これをシリカゲル上のクロマトグラフィー(SiO;25g;移動相:勾配98%DCM、2%MeOH〜96%DCM、4%MeOH)により精製した。生成物を含む画分を収集し、溶媒を蒸発させて223mg(36%)の中間体63を白色泡状体として与えた。
中間体63をキラルSFC(固定相:CHIRALCEL OJ−H 5μm 250x20mm、移動相:92%CO、8%MeOH(0.3%iPrNH))により精製した。純粋な画分を収集し、溶媒を蒸発させて83mg(13%)の中間体63及び90mg(14%)の中間体63bを無色油として与えた。
下記の表の中間体は、各々の出発物質から開始して、中間体63の調製に関して記載したものと類似した方法を用いることにより調製した。
中間体68

中間体68a

中間体68b

及び化合物61:

の調製
中間体113(1.67g;6.54mmol)のTHF(15mL)溶液を、中間体11(1.4g;4.36mmol)及びTFA(2mL;26.16mmol)のTHF(30mL)溶液に加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。次いでNaBH(OAc)(2.77g;13.08mmol)を一部ずつ加えた。反応混合物を室温で10日間撹拌した。溶液をKCOの10%水溶液中に注ぎ出し、EtOAcを加えた。混合物をEtOAcで抽出した(3x)。有機層を一緒にし、ブラインで洗浄し、MgSO上で乾燥し、濾過し、溶媒を蒸発させた。残留物(2.9g;黄色油)をシリカゲル上のクロマトグラフィー(SiO;40g;溶離液:97%DCM、3%MeOH、0.3%NHOH〜90%DCM、10%MeOH、1%NHOH)により精製した。所望の画分を収集し、溶媒を蒸発させて266mgの無色油中間体68、及び215mgの無色油画分1を与えた。
中間体68をキラルSFC(Lux−セルロース−2 5μm 250*30mm、移動相:50%CO、50%MeOH(0.3%iPrNH))により精製した。純粋な画分を収集し、溶媒を蒸発させて114mg(5%)の無色油中間体68a及び109mg(4%)の無色油中間体68bを与えた。
画分1を逆相(YMC−actus Triart C18 10μm 30*150mm、移動相:勾配65%NHHCO0.2%、35%ACN〜25%NHHCO0.2%、75%ACN)により精製した。生成物を含む画分を収集し、溶媒を蒸発させた。残留物(160mg;無色油)を水−ACNで凍結乾燥して90mg(6%)の白色固体化合物61を与えた。
中間体69

中間体69a

及び中間体69b

の調製
4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(5.07g;20.08mmol)、2−BOC−2,7−ジアザ−スピロ[4.4]ノナン(5g;22.09mmol)及びDIPEA(6.9mL;40.17mmol)のiPrOH(80mL)溶液を90℃で一晩加熱した。溶液を室温に冷却し、溶液を水中に注いだ後、EtOAcで抽出した(3X)。有機層をブラインで洗浄し、MgSO上で乾燥し、溶媒を乾燥するまで蒸発させた。残留物(9g、薄茶色固体)をジエチルエーテルで取り上げ、沈殿を濾過し、乾燥して8.4gの中間体69(95%、灰白色固体)を与えた。
中間体69をキラルSFC(Chiralpak IG 5μm 250*20mm、移動相:65%CO、35%iPrOH(0.3%iPrNH))により精製した。純粋な画分を収集し、溶媒を蒸発させて4.07gの中間体69a(46%、黄色泡状体)及び4.29gの中間体69b(48%、黄色泡状体)を与えた。
中間体70aの調製:

中間体70aは、各出発物質中間体69aから開始して、中間体11の代替的な調製に関して記載したものと類似した方法を用いることにより調製した。
下記の表の中間体は、各々の出発物質から開始して、中間体11の代替的な調製に関して記載したものと類似した方法を用いることにより調製した。
中間体71

中間体71a

及び中間体71b

の調製
方法A:
中間体11b(4.2g)及び中間体72(1.6g;7mmol)のTHF(50mL)中の混合物を室温で一晩撹拌した。次いで、NaBH(OAc)(3g;14mmol)を一部ずつ加えた。反応混合物を室温で24時間撹拌した。溶液を冷水上に注ぎ出し、NaOH 3Nの水溶液で塩基性化し、EtOAcを加えた。有機層を分離し、MgSO上で乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残留物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(不規則なSiOH80g、移動相:勾配98%DCM、2%MeOH(+10%NHOH)〜95%DCM、5%MeOH(+10%NHOH))により精製した。純粋な画分を収集し、乾燥するまで蒸発させて852mgの中間体71を得た。
エナンチオマーをキラルSFC(CHIRALCEL OD−H 5μm 250*30mm;移動相:70%CO、30%EtOH)により精製した。純粋な画分を収集し、乾燥するまで蒸発させて、294mgの中間体71a及び303mgの中間体71bを得た。
方法B:
実験を同じ量(640mg;1.95mmol)で6回行った。Ti(OEt)(0.8mL;3.9mmol)を中間体11(640mg;1.95mmol)及び中間体72(665mg;2.92mmol)のDCE(20mL)及びMeOH(8mL)溶液に室温で加えた。反応混合物を室温で24時間撹拌し、10℃に冷却し、次いでNaBHCN(367mg;5.84mmol)を一部ずつ加えた。反応混合物を室温で8日間撹拌した。溶液を後処理のために集め:冷水中に注ぎ出し、KCO粉末で塩基性化し、DCMで抽出した。縣濁液をCelite(登録商標)のパッドを通して濾過した。濾液をデカントし、MgSO上で乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。
残留物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(不規則なSiOH、40g;移動相:勾配100%DCM、0%MeOH〜97%DCM、3%MeOH、0.1%NHOH)により精製した。純粋な画分を収集し、乾燥するまで蒸発させて、1.7g(28%)の中間体71を得た。
エナンチオマーをキラルSFC(Chiralcel OD−H 5μm 250*30mm;移動相:70%CO、30%EtOH(0.3%iPrNH))により精製した。純粋な画分を収集し、乾燥するまで蒸発させて、697mg(11%)の中間体71a及び727mg(12%)の中間体71bを得た。
下記の表の中間体は、各々の出発物質から開始して、方法Aに従って、中間体71、71a及び71bの調製に関して記載したように調製した。
中間体77

中間体77a

及び中間体77b

の調製
反応混合物1:密封チューブ内で、中間体78(2当量)、中間体11(100mg;0.305mmol)及びTi(OiPr)(6当量)のEtOH(0.2mL)溶液を45℃で1時間加熱した。混合物を室温に冷却し、EtOH(3mL)で希釈し、NaBH(2当量)を加えた。反応混合物を室温で4時間撹拌し、LC/MSにより60%の中間体77の形成が示された。
反応混合物2及び3:同じ量で2回反応を行った:
密封チューブ内で、中間体78(2当量)、中間体11(450mg;1.37mmol)及びTi(OiPr)(6当量)のEtOH(0.9mL)溶液を45℃で1時間加熱した。混合物を室温に冷却し、EtOH(13mL)で希釈し、NaBH(2当量)を加えた。反応混合物を室温で18時間撹拌した。
3つの反応混合物をEtOAcで希釈し、10%KCO及びブラインの混合物上に注いだ。縣濁液を30分間超音波処理し、Celite(登録商標)のパッドを通して濾過した。有機層をデカントし、10%水性KCO、次いでブラインで洗浄し、MgSO上で乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残留物(2.6g)をシリカゲル上のクロマトグラフィー(不規則なSiOH、50g;移動相:勾配0%NHOH、0%MeOH、100%DCM〜0.7%NHOH、7%MeOH、93%DCM)により精製した。純粋な画分を収集し、乾燥するまで蒸発させた。残留物(1.5g;89%)を再びシリカゲル上のクロマトグラフィー(不規則なSiOH、40g;移動相:60%ヘプタン、35%EtOAc、5%MeOH(+10%NHOH))により精製した。生成物を含む画分を収集し、乾燥するまで蒸発させて、980mg(58%;82%純粋、LC/MSに基づいて)の中間体77を得た。
中間体77の不純な画分を更にアキラルSFC(DIETHYLAMINOPROPYL 5μm 150x30mm;移動相:90%CO、10%MeOH)により精製した。純粋な画分を収集し、乾燥するまで蒸発させて、620mg(37%)の中間体77を得た。
エナンチオマーをキラルSFC(Lux Cellulose−2 5μm 250*30mm;移動相:50%CO、50%MeOH(0.3%iPrNH))により分離した。生成物を含む画分を収集し、乾燥するまで蒸発させて、276mg(16%)の中間体77a及び269mg(16%)の中間体77bを得た。
下記の表の中間体は、各々の出発物質から開始して、中間体77、77a及び77bの調製に関して記載したものと類似した方法を用いて調製した。
中間体72の調製

下にて5℃で、iPrMgCl 2MのTHF(19mL;38.33mmol)溶液に、THF(70mL)中の中間体73(4.6g;18.83mmol)を加えた。溶液を5℃で30分間撹拌し、室温にゆっくり上昇させ、1時間撹拌し、次いで40℃で5時間加熱した。
反応混合物を室温に冷却し、氷冷水及び飽和水性NHCl溶液の混合物上に注ぎ出し、EtOAcで抽出した。有機層をデカントし、MgSO上で乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させて、4.7gの中間体72(定量的)を得た。
下記の表の中間体は、各々の出発物質から開始して、中間体72の調製に関して記載したものと類似した方法を用いて調製した。
中間体73の調製

1−Boc−アゼチジン−3−カルボン酸(5g;24.9mmol)及びN,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(3.64g;37.3mmol)をN下で丸底フラスコ内に配置した。DCM(75mL)を加えた後、EDCI.HCl(7.15g;37.3mmol)、DMAP(155mg;1.27mmol)及びDIPEA(6.5mL、37.4mmol)を加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌し、DCM(100mL)で希釈した。有機層を水性1M HCl(2x50mL)、sat.NaHCO溶液(50mL)、及びブライン(50mL)で洗浄した。有機相をデカントし、MgSO上で乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させて、6.04g(99%)の中間体73を得た。
下記の表の中間体は、各々の出発物質から開始して、中間体73の調製に関して記載したものと類似した方法を用いて調製した。
中間体85の調製

下で、中間体11(204mg;0.62mmol)、中間体86(217mg;0.81mmol)及びTi(OEt)(0.26mL;1.24mmol)のDCE(7mL)溶液を室温で一晩撹拌した。NaBHCN(129mg;2mmol)を加え、溶液を4日間撹拌した。水を滴加し、次いで溶液をCelite(登録商標)のパッドを通して濾過した。濾液を分離した。有機層を水で洗浄し、MgSO上で乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残留物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(不規則なSiOH、24g;移動相:勾配97%DCM、3%MeOH(+10%NHOH)〜95%DCM、5%MeOH(+10%NHOH))により精製した。純粋な画分を収集し、乾燥するまで蒸発させて、209mg(80%)の中間体85を得た。
下記の表の中間体は、各々の出発物質から開始して、中間体85の調製に関して記載したものと類似した方法を用いて調製した。
中間体86の調製

DMF(10mL)中の2−ブロモ−1−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−エタノン(0.5g;2.46mmol)をカリウムフタルイミド(0.46g;2.46mmol)に加えた。反応混合物を室温で5時間撹拌し、水−氷中に注ぎ、EtOAcを加えた。有機層を分離し、水、ブラインで洗浄し、MgSO上で乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残留物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(不規則なSiOH 15〜40μm、24g;移動相:97%DCM、3%MeOH(+10%NHOH))により精製した。純粋な画分を収集し、乾燥するまで蒸発させて、460mg(69%)の中間体86を得た。
中間体89の調製

下で、ヘキサン(6.2mL;9.92mmol)中のn−BuLi 1.6Mを、4−ヨード−1−メチル−1H−ピラゾール(1.7g;8.17mmol)のTHF(35mL)溶液に−70℃で加えた。反応混合物を−70℃で1時間撹拌し、次いで、中間体73(2g;8.19mmol)のTHF(10mL)溶液を滴加した。反応混合物を−70℃で2時間撹拌し、室温まで暖まらせ、一晩撹拌した。溶液を氷水及び飽和NHCl溶液の混合物中に注ぎ出し、次いでEtOAcを加えた。有機層をデカントし、MgSO上で乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残留物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(不規則なSiOH、50g;移動相:勾配100%DCM、0%MeOH〜98%DCM、2%MeOH、0.1%NHOH)により精製した。純粋な画分を収集し、乾燥するまで蒸発させて、320mg(15%)の中間体89を得た。
中間体92の調製

下で、HBTU(210mg;0.555mmol)をBOC−L−プロリン(;119mg;0.555mmol)及びDIPEA(0.48mL;2.775mmol)のDMF(10mL)溶液に加えた。溶液を30分間撹拌した。次いで、中間体10b(200mg)を加え、溶液を室温で週末全体に亘って撹拌した。続いて、反応混合物を氷水中に注ぎ、KCOの10%水溶液で塩基性化し、EtOAcで抽出した。有機層を水で洗浄し、MgSO上で乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残留物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(不規則なSiOH、24g;移動相:勾配0.5%NHOH、5%MeOH、95%DCM〜1%NHOH、10%MeOH、90%DCM)により精製した。純粋な画分を収集し、乾燥するまで蒸発させて、168mgの中間体92を得た。
下記の表の中間体は、各々の出発物質から開始して、中間体92の調製に関して記載したものと類似した方法を用いて調製した。
中間体107の調製

窒素下で、中間体11(250mg;0.761mmol)、N−Boc−4−ホルミルピペリジン(195mg;0.914mmol)のTHF(7mL)溶液を室温で3時間撹拌した。NaBH(OAc)(323mg;1.52mmol)を加え、混合物を室温で一晩撹拌した。KCOの10%水溶液及びDCMを加えた。有機層を分離し、MgSO上で乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(不規則なSiOH、24g;移動相:勾配100%DCM 0%MeOH(0%NHOH)〜90%DCM 10%MeOH(10%NHOH))により精製した。生成物を含む画分を混合し、乾燥するまで蒸発させて、383mg(96%)の中間体107を得た。
中間体110の調製:

DIPEA(0.45mL、3.24mmol)を2−(4−フルオロフェニル)プロパノール(CAS[59667−20−8])(0.25g、1.62mmol)のDCM(1.4mL)の氷冷溶液に加えた後、メタンスルホニルクロリド(0.155mL、1.95mmol)を加えた。混合物を室温で一晩撹拌した。混合物をDCM(20mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム溶液(15mL)で洗浄した。溶液をMgS0上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して0.377gの中間体110を得た。この生成物を更に精製することなく次のステップに使用した。
中間体112の調製:

中間体111(607mg、2.1mmol)及びチタンイソプロポキシド(isopropoxyde)(1.25mL、1.37mmol)のEtOH(4.6mL)溶液を(5〜10分間かけて)中間体11(459mg、1.4mmol)及びNaBHCN(264mg、4.2mmol)のEtOH(9.2mL)中の混合物に室温で滴加した。混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物をDCMで希釈し、KCOの10%水溶液上に注いだ。縣濁液をCelite(登録商標)のパッド上で濾過した。有機層をデカントし、ブラインで洗浄し、MgSO上で乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残留物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(不規則なSiOH、24g;移動相:DCM/MeOH:勾配100/0〜90/10)により精製した。純粋な画分を収集し、乾燥するまで蒸発させて0.521g(62%)の中間体112(62%)を得た。
B.化合物の調製
実施例B1
化合物1の調製:

TEA(88.5mg、0.875mmol)及びベンズアルデヒド(46.4mg、0.44mmol)を連続して中間体11(190mg、0.44mmol)の無水DCM(4mL)溶液に加え、混合物を室温で30分間撹拌した。次いでNaBH(OAc)を加え(185.4mg、0.875mmol)、混合物を室温で一晩撹拌した。Sat.aq.NaHCO(10mL)及びDCM(10mL)を加え、混合物をデカントした。水性層をDCM(10mL)で2回抽出した。有機層を一緒にし、ブラインで洗浄し(10mL)、NaSO上で乾燥し、蒸発させて黄色油を与えた。粗残留物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(カラムGemini 150*25 5um、移動相:水(0.05%水酸化アンモニウムv/v)/ACN:勾配55/45〜25/75)により精製した。次いで残留物を凍結乾燥して、65mgの化合物1(35%収率)を黄色固体として与えた。
実施例B2

化合物2の調製:
乾燥DCM(3mL)中の中間体11(100mg、0.3mmol)、3,3,3−トリフルオロプロパナール(51mg、0.46mmol)を室温で1時間撹拌し、次いでNaBH(OAc)(129mg、0.61mmol)を加え、混合物を室温で一晩撹拌した。混合物を水中に注いだ後、DCMで抽出し、有機層をMgSO上で乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残留物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(固定相:不規則なSiOH 15〜40μm 24g、移動相:NHOH/DCM/MeOH:0.1/97/3)により精製した。生成物含有画分を収集し、乾燥するまで蒸発させて、58mg(45%)の化合物2を得、これをACN/水20/80で凍結乾燥して45mgの化合物2を与えた。
化合物13の調製

中間体11c(600mg)、イソブチルアルデヒド(160mg;2.221mmol)、NaBH(OAc)(1.57g;7.405mmol)及びEtN(0.64mL;4.443mmol)のDCE(12mL)中の混合物を室温で一晩撹拌した。NaHCO(20mL)及びDCM(20mL)の飽和水溶液を加えた。有機層をデカントし、水性層をDCMで抽出した(20mL*2)。一緒にした有機層をブラインで洗浄し(30mL)、NaSO上で乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残留物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(移動相:勾配、石油エーテル/EtOAc、100/0〜0/100、次いでEtOAc/MeOH、100/0〜85/15)により精製した。純粋な画分を収集し、乾燥するまで蒸発させ、凍結乾燥して320mgの化合物13を得た。
下記の表の化合物は、各々の出発物質から開始して、化合物2の調製に関して記載したものと類似した方法を用いることにより調製した。
実施例B3

化合物14の調製:
ACN(20mL)中の中間体10b(0.42g)、臭化ベンジル(0.19mL、1.6mmol)、及びKCO(0.55g、4.0mmol)を室温で一晩撹拌した。混合物を水中に注ぎ、EtOAcで抽出し、有機層をブラインで洗浄し、次いでMgSO上で乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残留物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(固定相:不規則なSiOH 15〜40μm 40g、移動相:NHOH/DCM/MeOH:0.1/97/3)により精製した。生成物含有画分を収集し、乾燥するまで蒸発させて、170mg(31%)の化合物14を得、これをDIPEから結晶させ、濾過し、乾燥して103mgの化合物14を与えた。
下記の表の化合物及び中間体は、各々の出発物質から開始して、化合物14の調製に関して記載したものと類似した方法を用いることにより調製した。
実施例B4
化合物20の調製:

Journal of Medicinal Chemistry(2016)、59(3)、892−913に記載されているように調製した4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(150mg、0.59mmol)、2−ベンジル2,7−ジアザ−スピロ−[4.4]ノナン(CAS[885275−27−4])(129mg、0.59mmol)及びDIPEA(0.31mL、1.78mmol)のACN(15mL)中の混合物を80℃で一晩加熱した。混合物を冷却し、冷却水中に注ぎ、生成物をEtOAcで抽出し、有機層をMgSO上で乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残留物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(固定相:不規則なベアシリカ24g、移動相:DCM/MeOH/NHOH:97/3/0.1)により精製した。生成物含有画分を収集し、乾燥するまで蒸発させて、200mg(収率78%)の化合物20(ラセミ混合物)を得た。
エナンチオマー20a

及び20b

の調製
エナンチオマーをキラルSFC(固定相:Lux Cellulose−4 5μm 250*21.2mm、移動相:CO/MeOH(0.3%iPrNH):70/30)を介して分離した。生成物含有画分を収集し、乾燥するまで蒸発させて、80mg(収率31%)の第1溶出画分F1及び81mg(収率31%)の第2溶出画分F2を得た。
F1(80mg;0.185mmol)を10℃でアセトンに溶解し、ジオキサン中の4N HCl(2eq、0.37mmol、93μL)を加えた後、EtOを加えた。混合物を乾燥するまで蒸発させ、EtOで取り上げ、沈殿を濾過し、乾燥して65mg(収率20%)の化合物20aを塩酸塩(1.95HCl、1.25HO、0.19ジオキサン、0.06EtO)として与えた。
F2(81mg、0.187mmol)を10℃でアセトンに溶解し、ジオキサン中の4N HCl(2eq、0.37mmol、93μL)を加えた後、EtOを加えた。混合物を乾燥するまで蒸発させ、EtOで取り上げ、沈殿を濾過し、乾燥して49mg(収率15%)の化合物20bを塩酸塩(2.0HCl、1.8HO)として与えた。
実施例B5
化合物18の調製:

中間体6(222mg、0.63mmol)、臭化ベンジル(82μL、0.685mmol)及びKCO(430mg、3.11mmol)のACN(20mL)中の混合物を室温で一晩撹拌した。溶液を冷却水中に注ぎ出し、生成物をEtOAcで抽出し、有機層をMgSO上で乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残留物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(固定相:不規則な15〜40μm 30g、移動相:DCM/MeOH/NHOH:勾配100/0/0〜97/3/0.1)により精製した。生成物含有画分を収集し、乾燥するまで蒸発させて、170mg(収率61%)の化合物18(ラセミ混合物)を得た。
エナンチオマー化合物21a

及び化合物21b

の調製
化合物18をキラルSFC(固定相:Lux Cellulose−2 5μm 250*30mm、移動相:CO/MeOH:75/25)を介してそのエナンチオマーに分離した。生成物含有画分を収集し、乾燥するまで蒸発させて、72mg(収率26%)の第1溶出画分F1及び76mg(収率27%)の第2溶出画分F2を得た。
F1をアセトン(3mL)に溶解し、4N HClのジオキサン溶液(2eq、80μL、0.32mmol)を10℃で滴加し、EtOを加え、30分後に沈殿を濾過し、乾燥して54mg(収率16%)の化合物21aを塩酸塩(1.8HCl、1.9HO)として与えた。
F2をアセトン(3mL)に溶解し、4N HClのジオキサン溶液(2eq、85μL、0.34mmol)を10℃で滴加し、EtOを加え、30分後に沈殿を濾過し、乾燥して34mg(収率10%)の化合物21bを塩酸塩(1.8HCl、2.1HO)として与えた。
実施例B6
化合物22の調製:

中間体11(200mg、0.51mmol)のACN(5mL)溶液に中間体16(220mg、1.08mmol)及びKCO(221.4mg、1.53mmol)を加えた。混合物を90℃に加熱し、一晩撹拌した。水(10mL)及びDCM(10mL)を反応混合物に加えた。有機相を分離し、水性層をDCMで抽出した(10mL)。有機層を一緒にし、ブライン(10mL)で洗浄し、蒸発させて残留物を与え、これをシリカゲル上のクロマトグラフィー(カラム:Gemini 150*255u;移動相:水(0.05%水酸化アンモニウムv/v)/CHCN:勾配42/58〜12/88、勾配時間(分):10;100%B保持時間(分):2;流速(ml/分):25)により精製した。
所望の画分を収集し、真空中で乾燥して残留物を与えた。残留物を凍結乾燥して65mg(収率28%)の化合物22を淡黄色固体として与えた。
実施例B7
化合物24の調製:

MeOH(10mL)中の中間体17(180mg、0.36mmol)及び3N NaOH(0.61mL、1.82mmol)を室温で1時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、水中に注ぎ、EtOAcで抽出した。有機層をMgSO上で乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残留物をアセトニトリル/水20/80で凍結乾燥して130mgの化合物24(79%収率)を得た。
実施例B8
化合物25の調製:

5℃で、中間体43(100mg、0.2mmol)のDCM(10mL)溶液にジオキサン中の4N HCl(246μL、0.99mmol)を滴加し、混合物を室温で15時間撹拌した。反応物を乾燥するまで蒸発させた。次いで、残留物をDCMで取り上げ、NaHCOで洗浄した。有機層をMgSO上で乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残留物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(固定相:不規則なSiOH 15〜40μm 24g、移動相:NHOH/DCM/MeOH勾配0.5/95/5〜1/90/10)により精製した。純粋な画分を収集し、乾燥するまで蒸発させた。残留物をアセトニトリル/水20/80で凍結乾燥して25mgの化合物25(31%収率)を得た。
下記の表の化合物は、各々の出発物質から開始して、化合物25の調製に関して記載したものと類似した方法を用いることにより調製した。
実施例B9
化合物26の調製:

密封チューブ内で、イソプロパノール(2mL)中の4−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエチル)チエノ[2,3−d]ピリミジン(0.15g、0.594mmol)、6−(フェニルメトキシ)−2−アザスピロ[3.3]ヘプタン(0.145g、0.713mmol)及びDIPEA(0.205mL、1.19mmol)を90℃で一晩加熱した。溶液を室温に冷却し、水中に注いだ後、EtOAcで抽出した。有機層を水で洗浄し、MgSO上で乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。粗生成物をEtOから結晶させ、乾燥した。残留物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(15〜40μm、24g、溶離液:ヘプタン/EtOAc:80/20〜20/80)により精製した。純粋な画分を混合し、溶媒を蒸発させた。残留物をEtOにより取り上げ、濾過し、乾燥し、0.111gの化合物26(45%収率)を得た。
実施例B10
化合物28の調製:

中間体10b(200mg)、1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキシアルデヒド(183mg;1.66mmol)及びAcOH(32μL;0.555mmol)のDCE(6mL)中の混合物を50℃で2時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、NaBH(OAc)(353mg;1.665mmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌し、KCOの10%水溶液上に注ぎ、DCMで抽出した。有機層をデカントし、MgSO上で乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残留物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(不規則なSiOH、24g;移動相:勾配0%NHOH、0%MeOH、100%DCM〜1%NHOH、10%MeOH、90%DCM)により精製した。純粋な画分を収集し、乾燥するまで蒸発させて、165mgの化合物28を油として得た(73%)。化合物28をACNに溶解し、HCl(ジオキサン中4N)(277μL;1.11mmol)を加えた。HCl塩を濾過したが、過剰に水を含むことが判明した。次いで残留物をDCM/MeOHに溶解し、有機層をKCOの10%水溶液で洗浄し、MgSO上で乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。得られた残留物をACNに溶解し、フマル酸(47mg;0.404mmol;1eq)を加え、溶液を結晶するまで静置した(一晩)。沈殿を濾過し、ACN、次いでEtOで洗浄し、乾燥し、188mgの化合物28をフマル酸塩(1H NMRに基づき1当量)として得た。
下記の表の化合物は、各々の出発物質から開始して、化合物28の調製に関して記載したものと類似した方法を用いることにより調製した。
実施例B11
化合物29の調製:

10℃で、ジオキサン中の4N HCl(0.7mL;2.85mmol)を中間体50(145mg;0.28mmol)のACN(7mL)溶液に加えた。溶液を室温で一晩撹拌した。溶液を乾燥するまで蒸発させた。残留物を氷水中に取り、NHOHで塩基性化し、DCMを加えた。有機層を分離し、MgSO上で乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残留物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(固定相:不規則なSiOH 15〜40μm 12g、移動相:DCM/MeOH/NHOH90/10/10)により精製した。純粋な画分を収集し、乾燥するまで蒸発させた。残留物をアセトニトリル/水20/80で凍結乾燥して0.050g(43%収率)の化合物29を得た。
下記の表の化合物は、各々の出発物質から開始して、化合物29の調製に関して記載したものと類似した方法を用いることにより調製した。
実施例B12
化合物36の調製:

流下で、中間体11(287mg、0.87mmol)のDCM(14mL)溶液に1−イソプロピル−1H−ピラゾール−4−カルバルデヒド(133mg、0.68mmol)及びAcOH(51μL、0.87mmol)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌した。NaBH(OAc)(742mg、3.5mmol)を加え、混合物を室温で一晩撹拌した。混合物を氷水中に注ぎ、分離した。水性層をDCMで抽出した。有機層をブラインで洗浄し次いで、MgSO上で乾燥し、濾過し、蒸発させた。残留物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(固定相:不規則なSiOH 15〜40μm 24g、移動相:DCM/MeOH(+10%NHOH):勾配97/3〜90/10により精製した。純粋な画分を収集し、乾燥するまで蒸発させた。残留物をアセトニトリル/水:20/80で凍結乾燥して0.057g(15%収率)の化合物36を得た。
下記の表の化合物は、各々の出発物質から開始して、化合物36の調製に関して記載したものと類似した方法を用いることにより調製した。
実施例B13
化合物45の調製

中間体11c(200mg)のジクロロエタン(10mL)溶液に2−メチルベンズアルデヒド(59mg;0.494mmol)、NaBH(OAc)(523mg;2.47mmol)及びトリエチルアミン(triethylamaine)(150mg;1.48mmol)を加えた。混合物を室温で一晩撹拌し、次いで、NaHCO(10mL)及びDCM(10mL)の飽和水溶液を加えた。混合物を分離し、水性層をDCMで抽出した(10mL*2)。
有機層を一緒にし、水(10mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥し、蒸発させて300mgの黄色油を与え、これを分取高速液体クロマトグラフィー(カラム:Kromasil 150*25mm*10um;条件:
A:水(0.05%水酸化アンモニウムv/v)、B:MeCN、開始時:A(52%)及びB(48%)、終了時:A:(22%)及びB(78%)、勾配時間(分)8;流速(ml/分)30により精製した。
生成物を含む画分を収集し、溶媒を真空下で蒸発させた。水性層を乾燥するまで凍結乾燥して、150mg(70%)の化合物45を白色固体として与えた。
下記の表の化合物は、各々の出発物質から開始して、化合物45の調製に関して記載したものと類似した方法を用いることにより調製した。
実施例B14
化合物108の調製

S)−5−メチル−5−アザスピロ[2.4]ヘプタン−6−カルボン酸(94mg;0.61mmol)、HBTU(231mg;0.61mmol)及びDIPEA(0.52mL;3.04mmol)のDMF(5mL)中の混合物を1時間撹拌した。次いで、中間体10b(200mg)のDMF(5mL)溶液を加え、反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を氷水中に注ぎ、KCOの10%水溶液で塩基性化し、EtOAcで抽出した。有機層をHO、次いでブラインで洗浄し、MgSO上で乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残留物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(不規則なSiOH、10g;移動相:勾配3%MeOH、97%DCM〜10%MeOH、90%DCM)により精製した。生成物を含む画分を収集し、乾燥するまで蒸発させて、144mgの不純な画分1を得た。第2の精製を行った(不規則なSiOH、40g;移動相:0.5%NHOH、95%DCM、5%MeOH)。生成物を含む画分を収集し、乾燥するまで蒸発させて、43mgの不純な画分2を得た。
画分2を再度シリカゲル上のクロマトグラフィー(不規則なSiOH、10g;移動相:勾配3%MeOH、97%DCM〜10%MeOH、90%DCM)により精製した。生成物を含む画分を収集し、乾燥するまで蒸発させた。得られた残留物をジイソプロピルエチルアミンエーテルで取り上げた。固体を濾過し、乾燥し、17mgの化合物108を得た。
下記の表の化合物は、各々の出発物質から開始して、化合物108の調製に関して記載したものと類似した方法を用いることにより調製した。
実施例B18
化合物57の調製:

LiAlH(66mg、1.73mmol)をTHF(12mL)中の中間体54(450mg、0.693mmol)に加えた。反応物を室温で1.5時間撹拌した。反応をNHClの飽和水溶液でクエンチし、DCMで抽出し、濃縮して白色固体を得た。この固体を分取高速液体クロマトグラフィー(カラム:Xtimate C18 150*25mm*10um、条件:水(0.05%水酸化アンモニウム、v/v)/ACN:勾配52/48〜42/58)により精製した。水性層に0.1mLの1N HClを加えた。溶液を凍結乾燥して30mgの化合物57を黄色固体(HCl塩)として得た。
実施例B19
化合物58の調製:

中間体8(200mg、0.5mmol)のTHF(10mL)溶液にイソブチルアルデヒド(70μL、0.77mmol)及びTEA(0.37mL、2.63mmol)を加えた。混合物を室温で3時間撹拌した。NaBH(OAc)(317mg、1.5mmol)を加え、溶液を室温で一晩撹拌した。溶液を冷却水中に注ぎ出し、KCO粉末で塩基性化した。生成物をEtOAcで抽出した。有機層をMgSO上で乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残留物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(固定相:不規則なベアシリカ40g、移動相:NHOH/DCM/MeOH:0.2/98/2)により精製した。残留物を5mLのACNに溶解し、2eqのジオキサン中の4N HCl(117μL;0.47mmol)を10℃で滴加した。EtOを加え、30分後、溶液を乾燥するまで蒸発させ、EtOを加え、沈殿を濾過し、乾燥し、38mgの化合物58(HCl塩)を得た。
下記の表の化合物は、各々の出発物質から開始して、化合物58の調製に関して記載したものと類似した方法を用いることにより調製した。
実施例B21
化合物62の調製:

THF(0.815mL、0.815mmol)中の1M TBAFを中間体55(0.248g、0.407mmol)のMe−THF(8mL)溶液に滴加し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物をKCOの10%水溶液上に注ぎ、EtOAcで抽出した。有機層を10%水性KCO(30mL)、水(30mL)及びブライン(30mL)で洗浄し、MgSO上で乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残留物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(80g、15〜40μm、溶離液:DCM/MeOH:97/3〜88/12)により精製した。純粋な画分を混合し、溶媒を蒸発させて0.043gの化合物62(21%収率)を得た。
実施例B22
化合物63の調製:

2,2−ジメチル−テトラヒドロピラン−4−カルバルデヒド(87mg;0.609mmol)及びNaBH(OAc)(645mg;3.045mmol)を中間体11(200mg;0.609mmol)のDCE(4mL)溶液に室温で加え、反応混合物を一晩撹拌した。反応混合物をDCMで希釈し、KCOの10%水溶液上に注いだ。有機層をデカントし、MgSO上で乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残留物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(不規則なSiOH、24g;移動相:NHOH/MeOH/DCM:勾配0/0/100〜0.7/7/93)により精製した。純粋な画分を収集し、乾燥するまで蒸発させた。残留物を水/ACN(80/20;10mL)から凍結乾燥して155mgの化合物63(56%収率)を得た。
下記の表の化合物は、各々の出発物質から開始して、化合物63の調製に関して記載したものと類似した方法を用いることにより調製した。
実施例B23
化合物64の調製:

中間体11(150mg、0.457mmol)、2,2,2−トリフルオロエチルトリフルオロメタンスルホネート(69μL、0.502mmol)及びDBU(CAS[6674−22−2])(136μL、0.914mmol)のDMSO(3mL)中の混合物を室温で18時間撹拌した。反応混合物を水上に注ぎ、EtOAcで抽出した。有機層を水、次いでブラインで数回洗浄し、MgSO上で乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残留物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(不規則なSiOH、24g;移動相:NHOH/MeOH/DCM勾配0/0/100〜0.7/7/93)により精製した。純粋な画分を収集し、乾燥するまで蒸発させた。残留物を再びシリカゲル上のクロマトグラフィー(不規則なSiOH、10g;移動相:EtOAc/ヘプタン:勾配60/40〜80/20)により精製した。純粋な画分を収集し、乾燥するまで蒸発させた。残留物をDIPEから結晶させ、真空下で50℃で乾燥した後、100mgの化合物64(53%収率)を得た。
実施例B24
化合物67の調製:

下で、中間体11(100mg;0.31mmol)、2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル))アセトアルデヒド(48μL;0.37mmol)のTHF(3mL)溶液に、室温で3時間撹拌した。NaBH(OAc)(129mg;0.61mmol)を加え、混合物を室温で一晩撹拌した。KCOの10%水溶液及びEtOAcを加えた。混合物をtOAcで抽出した(x3)。有機層を一緒にし、ブラインで洗浄し、次いでMgSO上で乾燥し、濾過し、溶媒を蒸発させた。
残留物(136mg)をシリカゲル上のクロマトグラフィー(SiO、4g;勾配:95%DCM、5%MeOH、0.5%NHOH〜90%DCM、10%MeOH、1%NHOH)により精製した。生成物を含む画分を収集し、溶媒を蒸発させて90mgの無色油を与え、これをジイソプロピルエーテルで再結晶させた。沈殿を濾過し、乾燥して45mg(34%)の化合物67を白色固体として与えた。
実施例B25
化合物71の調製

密封チューブ内にてN下で、中間体35(211mg;1.37mmol)及びTi(OiPr)(436μL;1.83mmol)を中間体11(300mg;0.914mmol)のTHF(6mL)溶液に加えた。溶液を50℃で5時間撹拌し、次いで室温で一晩撹拌した。反応混合物を5℃に冷却し、THF中のイソプロピルマグネシウムクロリド2M(2.28mL;4.57mmol)を滴加した。反応混合物を室温にゆっくり上昇させ、一晩撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、KCOの10%水溶液上に注いだ。沈殿をCelite(登録商標)上の濾過により除去した。有機層をデカントし、ブラインで洗浄し、MgSO上で乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残留物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(不規則なSiOH、40g;移動相:勾配0%MeOH、100%DCM〜10%MeOH、90%DCM)により精製した。生成物を含む画分を収集し、乾燥するまで蒸発させて0.337gの中間体残留物を与え、これを逆相を介したクロマトグラフィー(固定相:YMC−actus Triart C18 10μm 30*150mm、移動相:勾配55%NHHCO0.2%、45%ACN〜0%NHHCO0.2%、100%ACN)により再度精製した。純粋な画分を収集し、乾燥するまで蒸発させた。残留物をアセトニトリル/水20/80で凍結乾燥して120mg(26%)の化合物71を与えた。
実施例B26
化合物77の調製:

ヒドラジン(36μL、0.92mmol)を中間体41(110mg、0.18mmol)のエタノール(5mL)溶液に加えた。溶液を70℃で1時間30分加熱した。反応物を室温に冷却し、次いで水中に注ぎ、DCMで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、次いでMgSO上で乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残留物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(固定相:不規則なベアシリカ40g、移動相:NHOH/DCM/MeOH:1/85/15)により精製した。純粋な画分を収集し、乾燥するまで蒸発させた。残留物を2mLのACNに溶解し、3eqのiPrOH中の6N HClを10℃で滴加した。EtOを加え、30分後、沈殿を濾過し、乾燥し、83mgの化合物77(37%収率)を得た。
実施例B28
化合物82の調製:

TFA(1.5mL)を中間体25(300mg、0.571mmol)のDCM(15mL)溶液に加え、反応混合物を18時間撹拌した。反応混合物をKCOの10%水溶液上に注ぎ、DCMで抽出した。有機層をデカントし、chromabond(登録商標)上で濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残留物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(不規則なSiOH、10g;移動相:NHOH/MeOH/DCM:勾配0.3/3/97〜1.5/15/85)により精製した。純粋な画分を収集し、乾燥するまで蒸発させた。残留物をDIPEから結晶させ、乾燥し、118mgの化合物82(48%収率)を得た。
下記の表の化合物は、各々の出発物質から開始して、化合物82の調製に関して記載したものと類似した方法を用いることにより調製した。
実施例B29
化合物84の調製:

THF(5mL)中の中間体11b(198mg)及び4−フルオロフェニルアセトン(68μL、0.51mmol)を室温で一晩撹拌した。次いでNaBH(OAc)(161mg、0.76mmol)を一部ずつ加えた。混合物を室温で24時間撹拌した。溶液を冷却水中に注ぎ出し、3N NaOH溶液で塩基性化し、EtOAcを加えた。有機層を分離し、MgSO上で乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残留物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(固定相:不規則なベアシリカ40g、移動相:NHOH/DCM/MeOH:0.1/97/3)により精製した。純粋な画分を収集し、溶媒を真空下で蒸発させた。残留物をアセトニトリル/水20/80で凍結乾燥して、30mgの化合物84を得た。
下記の表の化合物は、各々の出発物質から開始して、化合物84の調製に関して記載したものと類似した方法を用いることにより調製した。
実施例B32
化合物133

化合物137

及び化合物138

の調製
Ti(OEt)(251μL;1.2mmol)を中間体11(200mg;0.6mmol)及び2,5,6,7−テトラヒドロ−2−メチル−4H−インダゾール−4−オン(120mg;0.8mmol)のジクロロエタン(5mL)及びMeOH(1.5mL)中の溶液に室温で加えた。混合物を室温で2時間撹拌し、次いでNaBHCN(127mg;2mmol)を一部ずつ加えた。混合物を室温で2日間撹拌した。溶液を冷却水中に注ぎ出し、DCMを加えた。混合物をKCO粉末で塩基性化し、celite(登録商標)のパッドを通して濾過した。生成物をDCMで抽出した。有機層をMgSO上で乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。
残留物(361mg)をシリカゲルクロマトグラフィー(固定相:不規則なベアシリカ40g、移動相:0.5%NHOH、95%DCM、5%MeOH)により精製した。生成物を含む画分を混合し、濃縮して120mg(43%)の化合物133を得た。
キラルSFC(固定相:Chiralpak AD−H 5μm 250*30mm、移動相:70%CO、30%MeOH(0.3%iPrNH))により化合物133のキラル分離を行った。生成物を含む画分を混合し、濃縮して以下を得た:
−45mgの画分1、これをアセトニトリル/水20/80で凍結乾燥して、40mg(43%)の化合物137を白色粉末として与えた。
−46mgの画分2、これをアセトニトリル/水20/80で凍結乾燥して、42mg(46%)の化合物138を白色粉末として与えた。
実施例B33
化合物145

化合物154

及び化合物155

の調製
1−テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルエタノン(351mg;2.74mmol)、中間体11(600mg;1.83mmol)、Ti(OiPr)(870μL;2.92mmol)のEtOH(3mL)溶液を、45℃で2時間撹拌した。追加のEtOH(18mL)及びNaBH(138mg;3.65mmol)を加えた。反応混合物を室温で5時間撹拌した。反応混合物をDCMで希釈し、KCOの10%水溶液上に注いだ。不溶物質をcelite(登録商標)上の濾過により除去した。有機層を分離し、水で洗浄し、MgSO上で乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残留物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(不規則なSiOH、24g;移動相:勾配0%NHOH、0%MeOH、100%DCM〜1%NHOH、10%MeOH、90%DCM)により精製した。生成物を含む画分を収集し、乾燥するまで蒸発させて、487mg(60%)の化合物145を得た。化合物145のエナンチオマーをキラルSFC(CHIRALPAK AD−H 5μm 250*30mm;移動相:70%CO、30%EtOH/iPrOHの混合物、50/50v/v)により分離した。生成物を含む画分を収集し、乾燥するまで蒸発させた。残留物を水/ACN(80/20;10mL)から凍結乾燥して171mg(21%)の化合物154及び178mg(22%)の化合物155を得た。
下記の表の化合物は、各々の出発物質から開始して、化合物145の調製に関して記載したものと類似した方法を用いることにより調製した。最も関連するマイナーな逸脱は、「化合物番号」の列に示される。
化合物312の調製(ジアステレオ異性体A(2種の化合物(RR及びSS)又は(RS及びSR)の混合物)及び
化合物313(ジアステレオ異性体B(2種の化合物(RS及びSR)又は(RR及びSS)の混合物):

反応混合物1:3−メチル−1−(6−オキサスピロ[4.5]デカ−9−イル)−1−ブタノン(1.5eq.)、中間体11(100mg;0.285mmol)、Ti(OiPr)(1.6eq.)のエタノール(0.25mL)溶液を45℃で2時間撹拌した。エタノール(3mL)を加え、NaBH(2eq.)を加えた。反応混合物を室温で18時間撹拌した。
反応混合物2:3−メチル−1−(6−オキサスピロ[4.5]デカ−9−イル)−1−ブタノン(546mg;2.436mmol;2eq)、中間体11(400mg;1.22mmol)、Ti(OiPr)(580μL;1.95mmol)のエタノール(1mL)溶液を45℃で2時間撹拌した。エタノール(12mL)を加え、NaBH(92mg;2.436mmol)を加えた。反応混合物を室温で18時間撹拌した。
2つの反応混合物を集め、EtOAcで希釈し、KCOの10%水溶液上に注ぎ、Celite(登録商標)のパッドを通して濾過した。有機層をデカントし、ブラインで洗浄し、MgSO上で乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残留物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(不規則なSiOH、24g;移動相:勾配0%NHOH、0%MeOH、100%DCM〜0.9%NHOH、9%MeOH、91%DCM)により精製した。所望の画分を収集し、乾燥するまで蒸発させた。
残留物(280mg)を更にシリカゲル上のクロマトグラフィー(不規則なSiOH、24g;移動相:67%ヘプタン、33%EtOAc(+10%NHOHを含む5%MeOH))により分離した。所望の画分を収集し、乾燥するまで蒸発させて:
−100mg(12%)の化合物312(最初に溶出;十分純粋ではない)を得、これをシリカゲル上のクロマトグラフィー(不規則なSiOH、24g;移動相:勾配0%NHOH、0%MeOH、100%DCM〜0.5%NHOH、5%MeOH、95%DCM)により更に精製した。純粋な画分を収集し、乾燥するまで蒸発させた。純粋な画分を水/ACN(80/20;10mL)から凍結乾燥して80mg(10%)の化合物312を得た。
−110mg(13%)の化合物313(次に溶出;十分純粋ではない)を得、これをシリカゲル上のクロマトグラフィー(不規則なSiOH、24g;移動相:勾配0%NHOH、0%MeOH、100%DCM〜0.5%NHOH、5%MeOH、95%DCM)により更に精製した。純粋な画分を収集し、乾燥するまで蒸発させた。純粋な画分を水/ACN(80/20;10mL)から凍結乾燥して70mg(9%)の化合物313を得た。
実施例B34
化合物147の調製:

中間体60a(216mg;0.4mmol)及びTFA(1mL;13.067mmol)のDCM(10mL)中の混合物を室温で4時間撹拌した。反応混合物をDCMで希釈し、KCOの10%水溶液で塩基性化した。有機層をデカントし、水で洗浄し、Chromabond(登録商標)を通して濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残留物(200mg)をシリカゲル上のクロマトグラフィー(不規則なSiOH、10g;移動相:85%DCM、14%MeOH、1%NHOH)により精製した。純粋な画分を収集し、乾燥するまで蒸発させた。残留物を水/ACN(80/20;10mL)から凍結乾燥して136mgの化合物147(77%)を得た。
下記の表の化合物は、各々の出発物質から開始して、化合物147の調製に関して記載したものと類似した方法を用いることにより調製した。
実施例B35
化合物156

化合物193

化合物162

及び化合物157

の調製:
2−メチル−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1−プロパノン(1.66g;10.63mmol)のTHF(30mL)溶液を、中間体11(2.33g;7.08mmol)及びTFA(3.3mL;42.5mmol)のTHF(45mL)溶液に加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。次いでNaBH(OAc)(4.5g;21.25mmol)を一部ずつ加えた。反応混合物を室温で7日間撹拌した。反応混合物を室温で3日間撹拌した。溶液をKCOの10%水溶液中に注ぎ出し、EtOAcを加えた。混合物をEtOAcで抽出した(3x)。有機層を一緒にし、ブラインで洗浄し、MgSO上で乾燥し、濾過し、溶媒を蒸発させた。残留物(3.9g;黄色油)をシリカゲル上のクロマトグラフィー(SiO;40g;溶離液:97%DCM、3%MeOH、0.3%NHOH〜90%DCM、10%MeOH、1%NHOH)により精製した。純粋な画分を収集し、溶媒を蒸発させて666mgの薄茶色固体化合物156を与えた。
化合物156を逆相(YMC−actus Triart C18 10μm 30*150mm、移動相:勾配50%NHHCO0.2%、50%ACN〜0%NHHCO0.2%、100%ACN)により精製した。純粋な画分を収集し、溶媒を蒸発させて66mgの化合物157(無色油)及び264mgの化合物156(8%;無色油)を与えた。
50mgの化合物156を水−ACNで凍結乾燥して47mgの化合物156(白色固体)を与えた。
化合物157を水−ACNで凍結乾燥して53mgの化合物157(2%、白色固体)を与えた。
化合物156(214mg)をキラルSFC(CHIRALPAK AD−H 5μm 250*30mm、移動相:75%CO、25%EtOH(0.3%iPrNH))により精製した。純粋な画分を収集し、溶媒を蒸発させて82mgの化合物193(無色油)及び82mgの化合物162(無色油)を与えた。
化合物193を水−ACNで凍結乾燥して72mgの化合物193(2%、白色固体)を与えた。
化合物162を水−ACNで凍結乾燥して77mgの化合物162(2%、白色固体)を与えた。
下記の表の化合物は、各々の出発物質から開始して、化合物193の調製に関して記載したものと類似した方法を用いることにより調製した。
実施例B36
化合物161

化合物166:

及び化合物167:

の調製
密封チューブ内にてN下で、1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−カルバルデヒド(284mg;2.28mmol)及びTi(iPrO)(727μL;3.05mmol)を中間体11(500mg;1.52mmol)のTHF(10mL)溶液に加えた。溶液を50℃で2時間撹拌した。反応混合物を5℃に冷却し、iPrMgCl(3.8mL;7.61mmol)を滴加した。反応混合物を室温にゆっくり上昇させ、一晩撹拌した。反応混合物をKCOの10%水溶液及びEtOAc上に注いだ。不溶物をcelite(登録商標)のパッドを通して濾過し、次いで、有機層をデカントし、MgSO上で乾燥し、濾過し、溶媒を蒸発させた。残留物(866mg、茶色油)をシリカゲル上のクロマトグラフィー(SiO;40g;溶離液:96%DCM、4%MeOH、0.4%NHOH〜93%DCM、7%MeOH、0.7%NHOH)により精製した。純粋な画分を収集し、溶媒を乾燥するまで蒸発させた。残留物(496mg、黄色油)をジエチルエーテルで再結晶させた。沈殿を濾過し、乾燥して324mgの化合物161((45%、白色固体)を与えた。
270mgの化合物161をキラルSFC(CHIRALPAK AD−H 5μm 250*30mm、移動相:70%CO、30%iPOH(0.3%iPrNH)により精製した。純粋な画分を収集し、溶媒を蒸発させて128mgの化合物166(18%、無色油)及び131mgの化合物167(18%、無色油)を与えた。
化合物166を水−ACNで凍結乾燥して110mgの化合物166(15%、白色固体)を与えた。
化合物167を水−ACNで凍結乾燥して115mgの化合物167(16%、白色固体)を与えた。
下記の表の化合物は、各々の出発物質から開始して、化合物161の調製に関して記載したものと類似した方法を用いることにより調製した。最も関連するマイナーな逸脱は、収率の列に示される。
実施例B38
化合物170の調製:

THF(5mL)中の中間体11b(198mg)及び1−(3,5−ジフルオロフェニル)プロパン−2−オン)(86mg;0.51mmol)。混合物を室温で一晩撹拌した。次いでNaBH(OAc)(161mg;0.76mmol)を一部ずつ加えた。混合物を室温で24時間撹拌した。溶液を冷却水中に注ぎ出し、NaOH 3Nの溶液で塩基性化し、EtOAcを加えた。有機層を分離し、MgSO上で乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残留物(141mg)をシリカゲル上のクロマトグラフィー(不規則なベアシリカ40g、移動相:0.1%NHOH、97%DCM、3%MeOH)により精製した。純粋な画分を収集し、溶媒を蒸発させた。残留物(50mg)をACN/水20/80で凍結乾燥して16mgの化合物170を与えた。
下記の表の化合物は、各々の出発物質から開始して、化合物170の調製に関して記載したものと類似した方法を用いることにより調製した。
実施例B39
化合物184の調製:

中間体70a(250mg;0.73mmol)、イソブチルアルデヒド(200μL;2.19mmol)及びAcOH(42μL;0.73mmol)のDCE(8mL)中の混合物を50℃で3時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、NaBH(OAc)(464mg;2.19mmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌し、KCOの10%水溶液上に注ぎ、DCMで抽出した。有機層をデカントし、MgSO上で乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残留物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(不規則なSiOH、24g;移動相:勾配100%DCM〜10%MeOH(+10%NHOH)、90%DCM)により精製した。純粋な画分を収集し、乾燥するまで蒸発させた。塩酸塩を調製した:残留物(110mg、38%)をACNに溶解し、1,4−ジオキサン中のHCl 4N(2eq.)を加えた。溶液を乾燥するまで蒸発させ、ACNで数回取り上げた。残留物をEtOから結晶させ、120mgの化合物184(HCl塩)を得た。
下記の表の化合物は、各々の出発物質から開始して、化合物184の調製に関して記載したものと類似した方法を用いることにより調製した。
実施例B40
化合物289の調製

中間体70a(100mg;0.29mmol)、p−トルアルデヒド(50μL;0.35mmol)のジクロロエタン(3mL)溶液を室温で3時間撹拌した。NaBH(OAc)(124mg;0.58mmol)を加え、混合物を室温で一晩撹拌した。KCOの10%水溶液及びDCMを加えた。有機層をデカントし、chromabond(登録商標)を通して濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残留物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(不規則なSiOH、10g;移動相:勾配0%NHOH、0%MeOH、100%DCM〜0.5%NHOH、5%MeOH、95%DCM)により精製した。純粋な画分を収集し、乾燥するまで蒸発させた。残留物を水/ACN(80/20;10mL)から凍結乾燥して73mg(56%)の化合物289を得た。
下記の表の化合物は、各々の出発物質から開始して、化合物289の調製に関して記載したものと類似した方法を用いることにより調製した。最も関連するマイナーな逸脱は、収率の列に示される。
実施例B41
化合物273

化合物200

及び化合物222

の調製
中間体71(546mg;1.01mmol)及びTFA(1.5mL;19.6mmol)のDCM(15mL)中の混合物を室温で4時間撹拌した。混合物を乾燥するまで蒸発させた。残留物をDCM及びHOで取り上げ、次いで、水性NaOH 3Nで塩基性化した。有機層をデカントし、MgSO上で乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させて400mg(90%)の化合物222を得た。
エナンチオマーをキラルSFC(Chiralpak AD−H 5μm 250*30mm;移動相:50%CO、50%EtOH(0.3%iPrNH))により分離した。純粋な画分を収集し、乾燥するまで蒸発させて、106mg(24%)の化合物273及び130mg(29%)の化合物200を得た。
化合物273も同じ手順を用いて中間体71aから調製することができる。
化合物200も同じ手順を用いて中間体71bから調製することができる。
下記の表の化合物は、各々の出発物質から開始して、化合物273の調製に関して記載したものと類似した方法を用いて調製した。
実施例B42
化合物274

及び化合物203

の調製
下にて室温で、1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルバルデヒド(100mg;0.913mmol)及びTi(OEt)(0.25mL;1.233mmol)を中間体11(200mg;0.609mmol)のTHF(3mL)溶液に加えた。溶液を室温で20時間撹拌した。反応混合物を5℃に冷却し、THF中のiPrMgCl 2M(1.5mL;3.045mmol)を滴加した。反応混合物を5℃で30分間撹拌し、6時間かけてゆっくり室温に上昇させ、KCOの冷水溶液上に注いだ。DCMを加え、反応混合物をCelite(登録商標)のパッドを通して濾過した。不溶物質をDCMで数回洗浄した。有機層をデカントし、chromabond(登録商標)上で濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残留物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(不規則なSiOH、24g;移動相:勾配0%NHOH、0%MeOH、100%DCM〜0.8%NHOH、8%MeOH、92%DCM)により精製した。純粋な画分を収集し、乾燥するまで蒸発させて、195mg(69%)のラセミ化合物を得た。エナンチオマーをキラルSFC(Lux Cellulose−2 5μm 250*30mm;移動相:55%CO、45%MeOH(0.3%iPrNH))により分離した。2つの画分を水/ACN(80/20;12mL)から凍結乾燥して80mg(28%)の化合物274及び82mg(29%)の化合物203を得た。
実施例B43
化合物197

化合物198

及び化合物199

の調製
下にて室温で、1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルバルデヒド(99mg;0.9mmol)及びTi(OEt)(0.25mL;1.2mmol)を中間体11(197mg;0.6mmol)のTHF(3mL)溶液に加え、溶液を室温で20時間撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、CHMgBr(EtO中3M;1mL;3mmol)を滴加した。溶液を0℃で30分間撹拌し、6時間かけて室温にゆっくり上昇させた。溶液を冷水及び水性飽和NHClの混合物上に注ぎ、次いでEtOAcを加えた。混合物をCelite(登録商標)のパッドを通して濾過し、EtOAcで抽出した。有機層をMgSO上で乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残留物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(不規則なSiOH、24g;移動相:勾配0%NHOH、0%MeOH、100%DCM〜0.5%NHOH、5%MeOH、95%DCM)により精製した。純粋な画分を収集し、乾燥するまで蒸発させて、130mg(50%)の化合物197を得た。エナンチオマーをキラルSFC(Lux Cellulose−4 5μm 250*21.2mm;移動相:60%CO、40%MeOH(+0.3%iPrNH))により分離した。純粋な画分を収集し、蒸発させ、水/ACN(80/20)から凍結乾燥して46mg(17%)の化合物198及び45mg(17%)の化合物199を得た。
下記の表の化合物は、各々の出発物質から開始して、化合物274の調製に関して記載したものと類似した方法を用いて調製した。
実施例B44
化合物195の調製

ヒドラジン一水和物(34μL;0.86mmol)を中間体85(100mg;0.17mmol)のEtOH(4mL)溶液に加えた。溶液を50℃で2時間30分加熱した。反応混合物を氷水中に注ぎ、DCMで抽出した。有機層を分離し、MgSO上で乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残留物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(不規則なSiOH、12g;移動相:90%DCM、10%MeOH(+10%NHOH))により精製した。純粋な画分を収集し、乾燥するまで蒸発させた。残留物をEtOで取り上げ、乾燥するまで蒸発させて、35mg(45%)の化合物195を得た。
実施例B45
化合物287

化合物201

及び化合物202

の調製
中間体87(145mg;0.24mmol)及びTFA(0.7mL;9.15mmol)のDCM(7mL)中の混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を乾燥するまで蒸発させた。残留物をDCM、HOで希釈し、次いで水性NaOH 3Nで塩基性化した。有機層をデカントし、MgSO上で乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させて、100mg(83%)の化合物287を得た。
エナンチオマーをキラルSFC(CHIRALPAK IC 5μm 250x20mm;移動相:50%CO、50%MeOH(+2%iPrNH))により分離した。各エナンチオマーを含む画分を収集し、乾燥するまで蒸発させ、逆相クロマトグラフィー(YMC−actus Triart−C18 10μm 30*150mm;移動相:勾配75%NHHCO0.2%、25%ACN〜35%NHHCO0.2%、65%ACN)により精製した。純粋な画分を収集し、乾燥するまで蒸発させ、ACN/水(20/80)から凍結乾燥して21mg(17%)の化合物201及び23mg(19%)の化合物202を得た。
実施例B46
化合物224

化合物251

及び化合物252

の調製
下で、中間体11b(1g)及び5−アセチル−1−メチルピラゾール(168mg1.35mmol)のTHF(15mL)中の混合物を室温で一晩撹拌した。次いで、NaBH(OAc)(718mg;3.4mmol)を一部ずつ加えた。反応混合物を室温で72時間撹拌し、冷水中に注ぎ、KCO粉末で塩基性化し、EtOAcで抽出した。有機層をMgSO上で乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残留物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(不規則なSiOH、12g;移動相:勾配100%DCM、0%MeOH〜95%DCM、5%MeOH、0.3%NHOH)により精製した。画分を収集し、乾燥するまで蒸発させた。残留物(300mg)を再び逆相クロマトグラフィー(YMC−actus Triart C18 10μm 30*150mm;移動相:勾配65%NHHCO0.2%aq、35%ACN〜25%NHHCO0.2%aq、75%ACN)により精製した。純粋な画分を収集し、乾燥するまで蒸発させて、104mgの化合物224を得た。
化合物224をキラルSFC分離((固定相:Chiralcel OD−H 5μm 250x21.2mm、移動相:70%CO、30%EtOH(0.3%iPrNH))に供した。
生成物を含む画分を混合し、濃縮し、凍結乾燥(ACN/水:80/20)して48mgの化合物251及び46mgの化合物252を得た。
下記の表の化合物は、各々の出発物質から開始して、化合物224の調製に記載したものと類似した方法を用いて調製した。
実施例B47
化合物234の調製

中間体88(130mg;0.225mmol)及び1,4−ジオキサン(0.7mL;2.8mmol)中のHCl 4MのMeOH(7mL)中の混合物を、室温で24時間撹拌した。溶液を5℃で冷却し、EtOを加えた。沈殿を濾過し、乾燥し、111mgの化合物234(HCl塩)を得た。
実施例B48
化合物270

及び化合物271

の調製
中間体11(300mg;0.854mmol)及び(R)−スチレンオキシド(293μL;2.563mmol)のEtOH(6mL)中の混合物を60℃で4時間撹拌した。反応混合物を乾燥するまで蒸発させ、残留物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(不規則なSiOH、12g;移動相:勾配0%NHOH、0%MeOH、100%DCM〜1%NHOH、10%MeOH、90%DCM)により精製した。生成物を含む画分を収集し、乾燥するまで蒸発させて、157mgの中間体残留物を得、これを逆相クロマトグラフィー(YMC−actus Triart C18 10μm 30*150mm;移動相:勾配60%NHHCO0.2%aq、40%ACN〜40%NHHCO0.2%aq、60%ACN)により精製した。生成物を含む画分を収集し、乾燥するまで蒸発させ、水/ACN(80/20;10mL)から凍結乾燥して58mg(15%)の化合物270及び62mg(16%)の化合物271を得た。
実施例B50
化合物105の調製

TFA(2.5mL)を中間体93(500mg;0.95mmol)のDCM(25mL)溶液に加え、反応混合物を18時間撹拌した。反応混合物をKCOの10%水溶液上に注ぎ、DCMで抽出した。有機層を分離し、Chromabond(登録商標)上で濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残留物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(不規則なSiOH、10g;移動相:0.7%NHOH、7%MeOH、93%DCM)により精製した。純粋な画分を収集し、乾燥するまで蒸発させた。残留物をジイソプロピルエチルアミンエチルエーテルから結晶させ、乾燥し、120mg(29%)の化合物105を得た。
下記の表の化合物は、各々の出発物質から開始して、化合物105の調製に関して記載したものと類似した方法を用いて調製した。
実施例B51
化合物89の調製

1,4−ジオキサン中のHCl 4N(0.708mL;2.833mmol)を中間体101(150mg;0.283mmol)のACN(7.5mL)溶液に加え、反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物をKCOの10%水溶液上に注ぎ、DCMで抽出した。有機層をデカントし、chromabond(登録商標)上で濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残留物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(不規則なSiOH、12g;移動相:勾配0%MeOH、100%DCM〜15%MeOH、85%DCM)により精製した。純粋な画分を収集し、乾燥するまで蒸発させた。残留物をEtOで数回取り上げ、30mg(25%)の化合物89を得た。
下記の表の化合物は、各々の出発物質から開始して、化合物89の調製に関して記載したものと類似した方法を用いて調製した。
実施例B56
化合物317の調製:

ACN(8mL)中の中間体11(266mg、0.812mmol)、中間体110(377mg、1.62mmol)及びKCOを90℃で一晩撹拌した。混合物を水中に注いだ後、EtOAcで抽出した。有機層をMgSO上で乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残留物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(固定相:不規則なSiOH 15〜40μm 40g、移動相:DCM/MeOH:勾配100/0〜92/8)により精製した。残留物を逆相(固定相:YMC−actus Triart−C18 10μm 30*150mm、移動相:0.2%NHHCO/ACN:勾配60/40〜0/100)によるシリカゲル上のクロマトグラフィーにより精製した。生成物を含む画分を収集し、乾燥するまで蒸発させた。得られた残留物をACN中で可溶化し、2当量のHClの4Nジオキサン溶液を加えた。混合物を濃縮し、次いでアセトニトリル/水20/80で凍結乾燥して0.091gの化合物317(HCl塩)を得た。
実施例B57
化合物320の調製

中間体11b(200mg)のエタノール(5mL)溶液に1−(3−メトキシフェニル)プロパン−2−オン(200mg、1.218mmol)、PtO(20mg)及びAcOH(2滴)を加えた。H下にて60℃で一晩撹拌した後、反応混合物を濃縮して残留物を与え、これを分取HPLC(カラム:SunFire 19*250mm 10um、移動相A:0.1%TFA/HO、B:ACN)により精製して、35mg(12%)の化合物320を黄色固体として与えた。
下記の表の化合物は、各々の出発物質から開始して、化合物320の調製に関して記載したものと類似した方法を用いて調製した。
実施例B57
化合物61を中間体68、68a及び68bと共に合成した。中間体68、68a及び68bに関する合成プロトコルを参照されたい。
変換
変換C1
化合物196の調製

化合物273(106mg;0.24mmol)、水性ホルムアルデヒド37%w/w(110μL;1.48mmol)及びMgSO(580mg;4.83mmol)のDCM(5mL)溶液を、室温で1時間撹拌した。NaBH(OAc)(614mg;2.9mmol)を加え、反応混合物を室温で15時間撹拌した。溶液を氷水中に注ぎ、KCOで塩基性化し、DCM(x2)で抽出した。有機層をブラインで洗浄し、MgSO上で乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残留物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(不規則なSiOH、10g、移動相:勾配100%DCM、0%MeOH、0%NHOH〜90%DCM、10%MeOH、0.5%NHOH)により精製した。純粋な画分を収集し、乾燥するまで蒸発させ、残留物をACN/水(20/80)から凍結乾燥して70mg(64%)の化合物196を得た。
下記の表の化合物は、各々の出発物質から開始して、化合物196の調製に関して記載したものと類似した方法を用いて調製した。
変換C2
化合物216の調製

化合物200(110mg;0.25mmol)及び水性ホルムアルデヒド37%w/w(19μL;0.25mmol)のMeOH(5mL)溶液を室温で3時間撹拌した。NaBH(19mg;0.5mmol)を加え、反応混合物を室温で15時間撹拌し、氷水中に注ぎ、KCOで塩基性化し、DCM(x2)で抽出した。有機層をブラインで洗浄し、次いでMgSO上で乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残留物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(不規則なSiOH 300g;移動相:勾配0.1%NHOH、5%MeOH、95%DCM〜1%NHOH、10%MeOH、90%DCM)により精製した。純粋な画分を収集し、乾燥するまで蒸発させ、ACN/水20/80から凍結乾燥して15mg(13%)の化合物216を得た。
変換C3
化合物303の調製

下にて10℃で、臭化エチル(45μL;0.6mmol)を化合物222(150mg;0.34mmol)及びDIPEA(207μL;1.2mmol)のTHF(3mL)溶液に加えた。溶液を室温で一晩撹拌し、次いで冷却水上に注いだ。生成物をEtOAcで抽出した。有機層をMgSO上で乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残留物(164mg)をシリカゲルクロマトグラフィー(固定相:不規則なベアシリカ12g、移動相:勾配100%DCM、0%MeOH(+10%NHOH)〜90%DCM、10%MeOH(+10%NHOH))により精製した。生成物を含む画分を混合し、濃縮して77mgの中間体画分を得、これを更に逆相(固定相:YMC−actus Triart C18 10μm 30*150mm、移動相:勾配65%NHHCO0.2%、35%ACN〜25%NHHCO0.2%、75%ACN)により精製した。生成物を含む画分を混合し、濃縮して40mgの残留物を得、これをアセトニトリル/水20/80で凍結乾燥して34mg(21%)の化合物303を白色粉末として与えた。
変換C4
化合物316の調製

化合物315(114mg;0.237mmol)、水中37%ホルムアルデヒド(106μL;1.42mmol)及びMgSO(568mg)のDCM(5mL)溶液を、室温で1時間撹拌した。次いで、NaBH(OAc)(602mg;2.84mmol)を加え、混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物をDCMで希釈し、KCOの10%水溶液で塩基性化した。有機層をデカントし、MgSO上で乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残留物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(不規則なSiOH、12g;移動相:勾配0%NHOH、0%MeOH、100%DCM〜1%NHOH、10%MeOH、90%DCM)により精製した。生成物を含む画分を収集し、乾燥するまで蒸発させ、水/ACN(80/20;10mL)から凍結乾燥して110mg(94%)の化合物316を得た。
分析の部
LCMS(液体クロマトグラフィー/質量分析)
一般的手順
各方法に詳細したLCポンプ、ダイオードアレイ(DAD)又はUV検出器及びカラムを使用して、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)測定を行った。必要であれば、追加の検出器を含めた(下記の方法の表を参照)。
カラムからの流れを、大気圧イオン源を用いて構成された質量分析計(MS)に移動した。化合物の公称モノアイソトピック分子量(MW)の同定を可能にするイオンを得るために、調整パラメータ(例えば、走査範囲、データ取込時間等)を設定することは当業者の知識の範疇にある。データ獲得は、適切なソフトウェアを用いて行った。
化合物は、実測保持時間(Rt)及びイオンで表される。データの表に別段の記載がなければ、報告されている分子イオンは、[M+H](プロトン化分子)及び/又は[M−H](脱プロトン化分子)に相当する。化合物が直接イオン化できなかった場合、付加体の種類を明記する(即ち[M+NH、[M+HCOO]等)。同位体パターンが複数ある分子(Br、Cl等)については、、報告されている値は最低同位体質量について得られたものである。全ての結果は、使用した方法に通常付随する実験上の不確実性を伴って得られた。
以後、“SQD”は、シングル四重極検出器、“RT”は室温、“BEH”は架橋エチルシロキサン/シリカハイブリッド、“HSS”は高強度シリカ、“DAD”はダイオードアレイ検出器を意味する。使用される全ての他の略語は、以前に定義した通りである。
SFCMS−方法
SFC−MS方法の一般的手順
SFC測定は、二酸化炭素(CO)およびモディファイヤを供給するバイナリポンプ、オートサンプラー、カラムオーブン、400barまで耐用する高圧フローセルを備えたダイオードアレイ検出器で構成される分析用超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)システムを使用して行った。質量分析計(MS)を用いて構成された場合、カラムからの流れは、(MS)に移動された。化合物の公称モノアイソトピック分子量(MW)の特定を可能にするイオンを得るために、調整パラメータ(例えば、走査範囲、データ取込時間等)を設定することは当業者の知識の範疇にある。データ取得は、適切なソフトウェアを用いて行った。
SFC−MSは、同じSFCMS条件下で、化合物188、189、190及び191に関しても測定した。結果を表2cに示す。(異性体溶出順序、「B」の前に「A」、「C」の前に「B」、「D」の前に「C」)
旋光度(OR)
旋光度は、旋光計341 Perkin Elmerを用いて測定する。偏光を1デシメートルの経路長を有するサンプルに通過させ、サンプル濃度は100ミリリットル当たり0.2〜0.4グラムである。バイアル内の2〜4mgの生成物を秤量し、次いで1〜1.2mlの分光法溶媒(例えばDMF)で溶解する。セルを溶液で満たし、20℃の温度で旋光計内に置く。0.004°の精度で読み取る。
濃度の計算:重量(単位グラム)x100/体積(単位ml)
比旋光度(OR):[α] 20:(旋光度(実測)x100)/(1.000dmx濃度)。
は、ナトリウムD線(589ナノメートル)。
NMR
NMR実験は、z勾配を有するBruker 5mm BBFOプローブヘッドを備え、プロトンの場合は500MHzで操作し、炭素の場合は125MHzで操作するBruker Avance 500分光計を使用して行い、又は、z勾配を有するリバース二重共鳴(H、13C、SEI)プローブヘッドを備え、プロトンの場合は400MHzで操作し、炭素の場合は100MHzで操作するBruker Avance DRX400分光計を使用して、内部重水素ロックを用いて行った。化学シフトは100万分の1(ppm)で報告する。J値は、Hzで表す。
代替的に、いくつかのNMR実験は、z勾配を有する5mm PABBO BB−プローブヘッドを備え、プロトンの場合は400MHzで操作し、炭素の場合は炭素100MHzで操作するBruker Avance III400分光計を使用して、内部重水素ロックを用いて周囲温度(298.6K)で行った。化学シフトは、百万分の1(ppm)で報告する。J値は、Hzで表す。
化合物13:
1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ ppm 8.42(s,1H),7.38(s,1H),3.95(br s,2H),3.83(br t,J=6.6Hz,2H),3.63(q,J=10.1Hz,2H),3.27(br s,4H),2.32(d,J=6.8Hz,2H),2.28−2.18(m,2H),1.69−1.57(m,1H),0.90(d,J=6.6Hz,6H)
化合物20b:
H NMR(500MHz,DMSO−d)δ ppm 11.64(br s,1H)8.49(s,1H)7.77(s,1H)7.67(br d,J=3.8Hz,2H)7.35−7.51(m,3H)4.32−4.48(m,2H)4.03−4.18(m,2H)3.91(br s,4H)3.17−3.61(m,4H)2.00−2.32(m,4H)
化合物82:
H NMR(500MHz,DMSO−d)δ ppm 8.35(s,1H)7.39(s,1H)4.28−4.77(m,6H)4.01−4.19(m,4H)3.62(br t,J=7.9Hz,1H)2.88(dd,J=9.9,6.8Hz,1H)2.45(br dd,J=9.9,7.7Hz,1H)2.00−2.21(m,2H)1.17−1.28(m,1H)0.95(d,J=6.3Hz,3H)
化合物84:
H NMR(500MHz,DMSO−d)δ ppm 8.33(s,1H)7.72(s,1H)7.22(dd,J=8.4,5.8Hz,2H)7.09(t,J=9.0Hz,2H)4.08(q,J=11.0Hz,2H)3.66−3.96(m,4H)3.17(s,4H)2.65−2.73(m,1H)2.38−2.45(m,1H)2.27(dd,J=12.9,8.5Hz,1H)2.14(br s,2H)0.72(d,J=6.3Hz,3H)
化合物193:
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 8.32(s,1H)7.70(s,1H)4.07(q,J=11.1Hz,2H)3.65−3.91(m,6H)3.07−3.30(m,6H)2.14(br s,2H)1.85(br s,1H)1.70−1.82(m,1H)1.63(br s,1H)1.28−1.52(m,4H)0.88(dd,J=9.6,7.1Hz,6H)
化合物196:
H NMR(500MHz,DMSO−d)δ ppm 8.32(s,1H)7.70(s,1H)4.07(q,J=10.9Hz,2H)3.52−3.97(m,4H)3.34−3.43(m,2H)3.02−3.22(m,4H)2.72(dd,J=8.5,6.3Hz,1H)2.58(dd,J=8.8,6.6Hz,1H)2.51−2.53(m,1H)2.28−2.35(m,1H)2.19(dd,J=9.5,2.2Hz,1H)2.12(s,4H)1.58(td,J=7.1,2.2Hz,1H)0.79(dd,J=14.8,6.9Hz,6H
化合物273:
H NMR(500MHz,DMSO−d)δ ppm 8.32(s,1H)7.67(s,1H)4.03(q,J=11.0Hz,2H)3.87(s,2H)3.79(t,J=6.9Hz,2H)3.61(br t,J=7.6Hz,1H)3.46(br t,J=7.9Hz,1H)3.12−3.34(m,7H)2.66−2.77(m,1H)2.28(dd,J=9.1,2.2Hz,1H)2.15(t,J=6.9Hz,2H)1.62(td,J=6.9,2.2Hz,1H)0.82(dd,J=14.2,6.9Hz,6H)
化合物274:
H NMR(500MHz,DMSO−d)δ ppm 8.31(s,1H)7.69(s,1H)7.45(s,1H)7.20(s,1H)4.07(q,J=10.9Hz,2H)3.58−3.93(m,7H)2.97−3.08(m,4H)2.52−2.55(m,1H)2.12(br s,2H)1.7(td,J=6.6,4.4Hz,1H)0.70(dd,J=12.6,6.6Hz,6H)
化合物320:
1HNMR(400MHz,CDOD)δ 8.37(s,1H),7.63(s,1H),7.28(t,J=8.8Hz,1H),6.87−6.86(m,3H),4.30−4.18(m,5H),4.08−3.93(m,3H),3.91−3.88(m,2H),3.88−3.85(s,3H),3.72−3.70(m,1H),3.06(dd,J=5.2Hz,J=13.6Hz,1H),2.64(dd,J=9.2Hz,J=13.6Hz,1H),2.47−2.385(m,2H),1.19−1.18(d,J=6.8Hz 3H)
化合物321:
H NMR(400MHz,DMSO)δ 8.38(d,J=5.2Hz 1H),7.65(s,1H),7.21(d,J=8.4Hz,2H),6.92(d,J=8.4Hz,2H),3.75−4.33(m,11H),3.74(s,3H),3.61(s,1H),2.93(dd,J=3.6Hz,12.8Hz,1H),2.27−2.36(m,2H,),1.03(d,J =5.6Hz,3H).
化合物322:
H NMR(400MHz,CDOD)δ 8.40(s,1H),7.66(s,1H),7.38−7.34(m,2H),7.22−1.13(m,2H),4.37−4.26(m,5H),4.13(s,1H),4.01(s,2H),3.91(q,J=10.4Hz,2H),3.74−3.69(m,1H),2.98(dd,J=3.6Hz,13.2Hz 1H),2.68(dd,J=9.6Hz,13.2Hz 1H),2.47(s,2H),1.20(d,J=6.4Hz 3H).
化合物323:
HNMR(400MHz,CDOD)δ 8.38(s,1H),7.64(s,1H),7.10(d,J=8.4Hz,2H),6.78(d,J =8.4Hz,2H),3.86−7.27(m,10H),3.60−6.62(m,1H),2.96(dd,J=4.8Hz,14.0Hz,1H),2.60(dd,J=4.8Hz,14.0Hz 1H),2.37−2.46(m,2H),1.18(d,J=6.8Hz,3H).
化合物324:
1H NMR(400MHz,CDOD)δ 8.36(s,1H),7.62(s,1H),7.19−7.15(m,4H),4.28−4.16(m,5H),4.14−3.98(m,4H),3.93−3.87(m,2H),3.66−3.64(m,1H),3.04(dd,J=4.8Hz,J=13.6Hz,1H),2.63(dd,J=9.2Hz,J=13.6Hz 1H),2.46−2.32(m,5H),1.18(d,J=6.4Hz,3H).
薬理学の部
1)メニン/MLL蛍光偏光アッセイ
非表面結合、黒色384ウェルマイクロタイタープレートに、DMSO中の50nL 160X試験化合物と、アッセイ緩衝液(40mM Tris・HCl、pH7.5、50mM NaCl、1mM DTT及び0.001%Tween20)中の4μL 2Xメニンを加えた。試験化合物及びメニンを周囲温度で10分間インキュベートした後、アッセイ緩衝液中の4μL 2XFITC−MBM1ペプチド(FITC−β−アラニン−SARWRFPARPGT−NH)を加え、マイクロタイタープレートを1000rpmで1分間遠心分離し、アッセイ混合物を周囲温度で15分間インキュベートした。アッセイ混合物中に存在するメニン・FITC−MBM1複合体の相対量を、BMG Pherastarプレートリーダー(ex.485nm/em.520nm)を使用して周囲温度で、FITC標識の蛍光偏光(FP)を測定することにより決定する。結合アッセイにおける試薬の最終濃度は、アッセイ緩衝液中の100nMメニン、5nM FITC−MBM1ペプチド及び0.625%DMSOである。試験化合物の用量応答滴定を、31μMから開始して11ポイントの3倍段階希釈スキームを用いて行う。
化合物の効力を、最初に等式1に従って各化合物濃度における%阻害を計算することにより決定した:
%阻害=((HC−LC)−(FP化合物−LC))/(HC−LC))*100(等式1)
式中、LC及びHCは、メニンに対する結合に関してFITC−MBM1と競合する化合物の飽和濃度の存在又は非存在下におけるアッセイのFP値であり、FP化合物は、試験化合物の存在下で測定されたFP値である。HC及びLC FP値は、プレート毎に少なくとも16の反復の平均を表す。各試験化合物に関して、%阻害値を試験化合物濃度の対数に対してプロットし、IC50値はこれらのデータを等式2に適合して誘導した:
%阻害=下部+(上部−下部)/(1+10^((logIC50−log[cmpd])*h))(等式2)
式中、下部及び上部は各々、用量応答曲線の下部及び上部漸近線であり、IC50はシグナルの50%阻害を提供する化合物の濃度であり、hはHill係数である。
2)増殖アッセイ
メニン/MLLタンパク質/タンパク質相互作用阻害剤試験化合物の抗増殖効果をヒト白血病細胞株において評価した。細胞株MV−4−11及びMOLM14は、MLL転座を有し、各々、MLL融合タンパク質MLL−AF4及びMLL−AF9、並びに第2のアレルからの野生型タンパク質を発現する。従って、MLL再編成細胞株MV−4−11及びMOLM14は、幹細胞様HOXA/MEIS1遺伝子発現シグネチャーを示す。K562及びKG1を2つのMLL野生型アレルを含む対照細胞株として使用して、一般的な細胞毒性効果を示す化合物を除外した。
MV−4−11及びMOLM14を、10%ウシ胎児血清(HyClone)、2mM L−グルタミン(Sigma Aldrich)及び50μg/mlゲンタマイシン(Gibco)で補充したRPMI−1640(Sigma Aldrich)中で培養した。K562を20%ウシ胎児血清(HyClone)、2mM L−グルタミン(Sigma Aldrich)及び50μg/mlゲンタマイシン(Gibco)で補充したRPMI−1640(Sigma Aldrich)中で増殖させた。KG1を20%ウシ胎児血清(HyClone)、2mM L−グルタミン(Sigma Aldrich)及び50μg/mlゲンタマイシン(Gibco)で補充したIscoveのMDM(Gibco)中で培養した。細胞を培養中に30万〜250万細胞/mlに保ち、継代数は25を超えなかった。
抗増殖効果を評価するために、1,500のMV−4−11、300のMOLM14、750のK562又は1,300のKG1細胞を96ウェル丸底、超低接着プレート(Costar、カタログ番号7007)内でウェル当たり200μl中に播種した。細胞播種数は、実験全体を通して線形成長を確実にするように、成長曲線に基づいて選択した。試験化合物を異なる濃度で加え、DMSO含有量を0.3%に正規化した。細胞を37℃及び5%COで8日間インキュベートした。スフェロイド様成長を生細胞イメージング(IncuCyteZOOM、Essenbio、4x対物レンズ)によって、4時間毎に1つの画像を8日間獲得して、リアルタイムで監視した。スフェロイドサイズの目安としてのコンフルエンス(%)を、総合分析ツールを使用して決定した。
経時的な試験化合物の累積効果を決定するために、時間に対するコンフルエンスのプロットにおける曲線下面積(AUC)を計算した。実験開始時(t=0)のコンフルエンスをAUC計算のベースラインとして使用した。
絶対IC50値を以下の手順に従って計算した:
%対照=(AUCサンプル/AUC対照)*100
AUC対照=対照値の平均AUC(化合物を有さない細胞/ビヒクル対照としてのDMSO)
最小二乗(普通)適合法を用いて非線形曲線適合を適用して、%対照、対、化合物濃度をプロットした。これに基づいて、絶対IC50値(ビヒクル対照に対して50%の抗増殖効果を生じる試験化合物の半最大阻害濃度)を計算した。
3)メニン/MLLホモジニアス時間分解蛍光(HTRF)アッセイ
未処理の白色384ウェルマイクロタイタープレートに、DMSO中の40nL 200X試験化合物と、アッセイ緩衝液(40mM Tris・HCl、pH7.5、50mM NaCl、1mM DTT及び0.05%プルロニックF−127)中の4μL 2Xテルビウムキレート−標識メニン(調製に関して下記参照)を加えた。試験化合物及びテルビウムキレート−標識メニンを周囲温度で5分間インキュベートした後、アッセイ緩衝液中の4μL 2X FITC−MBM1ペプチド(FITC−β−アラニン−SARWRFPARPGT−NH)を加え、マイクロタイタープレートを1000rpmで1分間遠心分離し、アッセイ混合物を周囲温度で15分間インキュベートした。アッセイ混合物中に存在するメニン・FITC−MBM1複合体の相対量を、BMG Pherastarプレートリーダー(ex.337nm/テルビウムem.490nm/FITCem.520nm)を使用して周囲温度で、テルビウム/FITCドナー/アクセプターフルオロフォア(fluorphore)対のホモジニアス時間分解蛍光(HTRF)を測定することにより決定した。蛍光共鳴エネルギー移動の程度(HTRF値)を、FITC及びテルビウムフルオロフォアの蛍光発光強度の比として表す(Fem520nm/Fem490nm)。結合アッセイにおける試薬の最終濃度は、アッセイ緩衝液中の100pMテルビウムキレート−標識メニン、75nM FITC−MBM1ペプチド及び0.5%DMSOである。試験化合物の用量応答滴定を、31μMから開始して11ポイントの3倍段階希釈スキームを用いて行う。
化合物の効力を、最初に等式1に従って各化合物濃度における%阻害を計算することにより決定した:
%阻害=((HC−LC)−(HTRF化合物−LC))/(HC−LC))*100(等式1)
式中、LC及びHCは、メニンに対する結合に関してFITC−MBM1と競合する化合物の飽和濃度の存在又は非存在下におけるアッセイのHTRF値であり、HTRF化合物は、試験化合物の存在下で測定されたHTRF値である。HC及びLC HTRF値は、プレート毎に少なくとも16の反復の平均を表す。各試験化合物に関して、%阻害値を試験化合物濃度の対数に対してプロットし、IC50値はこれらのデータを等式2に適合して誘導した:
%阻害=下部+(上部−下部)/(1+10^((logIC50−log[cmpd])*h))(等式2)
式中、下部及び上部は各々、用量応答曲線の下部及び上部漸近線であり、IC50はシグナルの50%阻害を提供する化合物の濃度であり、hはHill係数である。
メニンのテルビウムクリプテート標識の調製:メニン(a.a.1−610−6xhisタグ)を以下のようにテルビウムクリプテートで標識した。2mgのメニンを1xリン酸緩衝生理食塩水中で緩衝液交換した。16uMメニンを4倍モル過剰のNHS−テルビウムクリプテート(Cisbio Bioassays、Bedford、MA)と共に室温で2時間インキュベートした。反応物をSuperdex 200 Increase 10/300GLカラムに0.75ml/分で通すことによって、標識タンパク質を遊離標識から離れるように精製した。ピーク画分を収集し、アリコートし、−80℃で冷凍した。
メニンタンパク質配列(SEQ ID NO:1):

Claims (18)

  1. 式(I)の化合物

    又はその互変異性体若しくは立体異性形態
    (式中
    は、CH、CHF、CHF及びCFからなる群から選択され;
    は、水素及びCHからなる群から選択され;
    は、1つ又は2つのN原子を含む7〜10員の飽和スピロヘテロ二環式系を表し、但し、これはチエノピリミジニル複素環にN結合するものとし;
    −−L−Rは、(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)又は(g)から選択され、ここで
    (a)Lは、からなる群から選択される>SO、>CR4a4b及び−CHR4aCHR−;
    (i)LがLの炭素原子に結合している場合、R4a及びRは、各々独立して、水素;−OR;−NR7a7b;−C(=O)NR7a7b;場合によりフルオロ、−CN、−OR及び−NR9a9bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキル;並びに少なくとも1つの窒素、酸素又は硫黄原子を含むC結合の4〜7員の非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され;
    (ii)LがLの窒素原子に結合している場合、R4aは、水素;−C(=O)NR7a7b;場合によりフルオロ、−CN、−OR及び−NR9a9bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキル;並びに少なくとも1つの窒素、酸素又は硫黄原子を含むC結合の4〜7員の非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され;
    は、水素;−OR;−NR7a7b;−C(=O)NR7a7b;場合によりフルオロ、−CN、−OR及び−NR9a9bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキル;並びに少なくとも1つの窒素、酸素又は硫黄原子を含むC結合の4〜7員の非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され;
    4bは、水素及びメチルからなる群から選択され;又はR4a及びR4bは、それらが結合した炭素原子と一緒になって、C3−5シクロアルキル又は酸素原子を含むC結合の4〜6員のヘテロシクリルを形成しa;
    、R7a、R7b、R、R9a及びR9bは、各々独立して、水素;場合によりフルオロ、−CN及び−C(=O)NR10a10bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキル;並びに−OR11及び−NR10a10bからなる群から選択される置換基で置換されたC2−4アルキルからなる群から選択され;
    10a、R10b及びR11は、各々独立して、水素;C1−4アルキル;及び少なくとも1つの窒素、酸素又は硫黄原子を含むC結合の4〜7員の非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され;
    は、Ar、Het、Het、及び7〜10員の飽和スピロカルボ二環式系からなる群から選択され;又は
    (b)Lは、>CR4c4d及び−CHR4cCHR5a−からなる群から選択され、R4c、R4d及びR5aは、各々独立して、水素及びC1−4アルキルからなる群から選択され;
    は、

    からなる群から選択され;R12a、R12b及びR12cは、各々独立して、場合により−OH又は−NH置換基で置換されたC1−6アルキル;及び−OC1−6アルキルからなる群から選択され;又は
    (c)−−L−Rは、場合により1つ、2つ又は3つのフルオロ置換基で置換されたC1−6アルキルであり;又は
    (d)LがLの炭素原子に結合している場合、Lは、Oであり、Rは、場合により1つ、2つ又は3つのフルオロ置換基で置換されたC3−6アルキル;Ar;Het;Het;7〜10員の飽和スピロカルボ二環式系;−CH−Ar;−CH−Het;−CH−Het;及び−CH−(7〜10員の飽和スピロカルボ二環式系)からなる群から選択され;又は
    (e)−−L−Rは、LがLの炭素原子に結合している場合、−O−CHR−Rであり、
    は、−C(=O)NR13a13b;場合によりフルオロ、−OR14及び−NR15a15bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキル;並びに少なくとも1つの窒素、酸素又は硫黄原子含むC結合の4〜7員の非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され;
    13a、R13b、R14、R15a及びR15bは、各々独立して、水素;場合によりフルオロ及び−C(=O)NR16a16bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキル;並びに−OR17及び−NR16a16bからなる群から選択される置換基で置換されたC2−4アルキルからなる群から選択され;
    16a、R16b及びR17は、各々独立して、水素;C1−4アルキル;及び少なくとも1つの窒素、酸素又は硫黄原子を含むC結合の4〜7員の非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され;
    は、水素;場合により1つ、2つ又は3つのフルオロ置換基で置換されたC1−4アルキル;−CN;Ar、Het;Het;及び7〜10員の飽和スピロカルボ二環式系からなる群から選択され;又は
    (f)−−L−Rは、

    であり、
    18は、水素;場合によりフルオロ又は−CN置換基で置換されたC1−4アルキル;並びに−OR19及び−NR20a20bからなる群から選択される置換基で置換されたC2−4アルキルからなる群から選択され;
    19、R20a及びR20bは、各々独立して、水素;場合によりフルオロ、−CN及び−C(=O)NR21a21bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキル;−OR22及び−NR21a21bからなる群から選択される置換基で置換されたC2−4アルキル;並びに少なくとも1つの窒素、酸素又は硫黄原子を含むC結合の4〜7員の非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され;
    21a、R21b及びR22は、各々独立して、水素及びC1−4アルキルからなる群から選択され;
    18aは、水素、フルオロ及びC1−4アルキルからなる群から選択され;
    18bは、フルオロ、−OC1−4アルキル、及び場合により1、2又は3個のフルオロ置換基で置換されたC1−4アルキルからなる群から選択され;又は
    18a及びR18bは、同じ炭素原子に結合し、一緒になってC3−5シクロアルキル又は酸素原子を含むC結合の4〜6員のヘテロシクリルを形成し;又は
    (g)−−L−Rは、

    であり;
    Arは、フェニル又はナフチルであり、それらの各々は、場合により、各々独立してハロ、−CN、−OR24、−NR25a25b、並びに場合によりフルオロ、−CN、−OR26、−NR27a27b及び−C(=O)NR27a27bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキルからなる群から選択される1つ、2つ又は3つの置換基で置換されてもよく;
    Hetは、ピリジル、4−、5−若しくは6−ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、フラニル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、4−若しくは5−チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル及びイソオキサゾリルからなる群から選択される単環式ヘテロアリール;又はイミダゾチアゾリル、イミダゾイミダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、イソベンゾオキサゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイソチアゾリル、イソベンゾフラニル、インドリル、イソインドリル、インドリジニル、インドリニル、イソインドリニル、インダゾリル、ピラゾロピリジニル、ピラゾロピリミジニル、イミダゾピリジニル、イミダゾピラジニル、イミダゾピリダジニルからなる群から選択される二環式ヘテロアリールであり;それらの各々は、場合により、各々独立してハロ、−CN、−OR24、−NR25a25b、並びに場合によりフルオロ、−CN、−OR26、−NR27a27b及び−C(=O)NR27a27bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキルからなる群から選択される1つ、2つ又は3つの置換基で置換されてもよく;
    Hetは、場合により、各々独立してハロ、−CN、−OR24、−NR25a25b、並びに場合によりフルオロ、−CN、−OR26、−NR27a27b及び−C(=O)NR27a27bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキルからなる群から選択される1つ、2つ又は3つの置換基で置換された非芳香族ヘテロシクリルであり;
    24、R25a、R25b、R26、R27a及びR27bは、各々独立して、水素;場合によりフルオロ及び−C(=O)NR28a28bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキル;並びに−OR29及び−NR28a28bからなる群から選択される置換基で置換されたC2−4アルキルからなる群から選択され;
    28a、R28b及びR29は、各々独立して、水素;C1−4アルキル;及び少なくとも1つの窒素、酸素又は硫黄原子を含むC結合の4〜7員の非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択される;)
    又はその薬学的に許容され得る塩若しくは溶媒和物。
    (但し、以下の化合物、及びその薬学的に許容され得る付加塩及び溶媒和物は除外されるものとする:)





  2. (a)Lは、>SO、>CR4a4b及び−CHR4aCHR−からなる群から選択され;
    (i)LがLの炭素原子に結合している場合、R4a及びRは、各々独立して、水素;−OR;−NR7a7b;−C(=O)NR7a7b;場合によりフルオロ、−CN、−OR及び−NR9a9bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキル;並びに少なくとも1つの窒素、酸素又は硫黄原子を含むC結合の4〜7員の非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され;
    (ii)LがLの窒素原子に結合している場合、R4aは、水素;−C(=O)NR7a7b;場合によりフルオロ、−CN、−OR及び−NR9a9bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキル;並びに少なくとも1つの窒素、酸素又は硫黄原子を含むC結合の4〜7員の非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され;
    は、水素;−OR;−NR7a7b;−C(=O)NR7a7b;場合によりフルオロ、−CN、−OR及び−NR9a9bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキル;並びに少なくとも1つの窒素、酸素又は硫黄原子を含むC結合の4〜7員の非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され;
    4bは、水素及びメチルからなる群から選択され;又は>CR4a4bは、>C3−5シクロアルカンジイル若しくは>酸素原子を含むC結合の4〜6員の複素環ジイルを形成し;
    、R7a、R7b、R、R9a及びR9bは、各々独立して、水素;場合によりフルオロ、−CN及び−C(=O)NR10a10bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキル;並びに−OR11及び−NR10a10bからなる群から選択される置換基で置換されたC2−4アルキルからなる群から選択され;
    10a、R10b及びR11は、各々独立して、水素;及びC1−4アルキルからなる群から選択され;
    は、Ar、Het、Het、及び7〜10員の飽和スピロカルボ二環式系からなる群から選択され;又は
    (b)Lは、>CR4c4d及び−CHR4cCHR5a−からなる群から選択され、R4c、R4d及びR5aは、各々独立して、水素及びC1−4アルキルからなる群から選択され;
    は、

    からなる群から選択され;R12a、R12b及びR12cは、各々独立して、場合により−OH又は−NH置換基で置換されたC1−6アルキルからなる群から選択され;又は
    (c)−−L−Rは、場合により1つ、2つ又は3つのフルオロ置換基で置換されたC1−6アルキルであり;又は
    (d)LがLの炭素原子に結合している場合、Lは、Oであり、Rは、Ar、Het;−CH−Ar、−CH−Het、及び−CH−(7〜10員の飽和スピロカルボ二環式系)からなる群から選択され;又は
    (e)−−L−Rは、

    からなる群から選択され、
    18は、水素であり;又は
    (f)−−L−Rは、

    であり;
    Arは、フェニルであり、該フェニルは、場合により、各々独立してハロ、−CN、並びに場合によりフルオロ、−CN、−OR26、−NR27a27b及び−C(=O)NR27a27bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキルからなる群から選択される1つ、2つ又は3つの置換基で置換され;
    Hetは、ピリジル、4−、5−若しくは6−ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、フラニル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、4−若しくは5−チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル及びイソオキサゾリルからなる群から選択される単環式ヘテロアリール;又はイミダゾピリジニル、特にイミダゾ[1,2−a]ピリジニルから選択される二環式ヘテロアリールであり;それらの各々は、場合により、各々独立してハロ、−CN、並びに場合によりフルオロ、−CN、−OR26、−NR27a27b及び−C(=O)NR27a27bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキルからなる群から選択される1つ、2つ又は3つの置換基で置換されてもよく;
    Hetは、アゼチジニル、ピロリジニル及びピペリジニルから選択される非芳香族ヘテロシクリルであり;
    26、R27a及びR27bは、各々独立して、水素及びC1−4アルキルからなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
  3. は、CFであり;
    (a)Lは、>CR4a4bであり;
    4aは、水素;−C(=O)NR7a7b;C1−4アルキル;及び少なくとも1つの窒素、酸素又は硫黄原子を含むC結合の4〜7員の非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され;
    4bは、水素及びメチルからなる群から選択され;
    7a及びR7bは、各々独立して、水素;C1−4アルキル;並びに−OR11及び−NR10a10bからなる群から選択される置換基で置換されたC2−4アルキルからなる群から選択され;
    10a、R10b及びR11は、各々独立して、水素及びC1−4アルキルからなる群から選択され;
    は、Ar、Het、Het、及び7〜10員の飽和スピロカルボ二環式系からなる群から選択され;又は
    (b)Lは、>CR4c4dであり、R4c及びR4dは、各々独立して、水素及びC1−4アルキルからなる群から選択され;
    は、

    からなる群から選択され;R12a、R12b及びR12cは、各々独立して、場合により−NH置換基で置換されたC1−6アルキルからなる群から選択され;又は
    (c)−−L−Rは、場合により1つ、2つ又は3つのフルオロ置換基で置換されたC1−6アルキルであり;又は
    (d)LがLの炭素原子に結合している場合、Lは、Oであり、Rは、Ar、Het、−CH−Ar、−CH−Het、及び−CH−(7〜10員の飽和スピロカルボ二環式系)からなる群から選択され;又は
    (e)−−L−Rは、

    からなる群から選択され、
    18は、水素であり;又は
    (f)−−L−Rは、

    であり;
    Arは、場合によりハロ置換基で置換されたフェニルであり;
    Hetは、ピリジル、4−、5−若しくは6−ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、及び4−若しくは5−チアゾリルからなる群から選択される単環式ヘテロアリール;又はイミダゾピリジニル、特にイミダゾ[1,2−a]ピリジニルから選択される二環式ヘテロアリールであり;それらの各々は、場合により、各々独立してハロ並びに場合によりフルオロ、−CN、−OR26、−NR27a27b及び−C(=O)NR27a27bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキルからなる群から選択される1つ、2つ又は3つの置換基で置換されてもよく;
    Hetは、アゼチジニル、ピロリジニル及びピペリジニルから選択される非芳香族ヘテロシクリルであり;
    26、R27a及びR27bは、各々独立して、水素及びC1−4アルキルからなる群から選択される、請求項1又は2に記載の化合物。
  4. は、CFであり;
    は、(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)及び(g)からなる群から選択される1つ又は2つのN原子を含むN結合の7〜10員の飽和スピロヘテロ二環式系を表し

    式中、aは、チエノピリミジニル複素環に対する結合の位置を表し;
    (a)Lは、>CHであり;Rは、Ar、Het、及び7〜10員の飽和スピロカルボ二環式系からなる群から選択され;又は
    (b)−−L−Rは、場合により1つ、2つ又は3つのフルオロ置換基で置換されたC1−6アルキルであり;
    Arは、場合によりハロ置換基で置換されたフェニルであり;
    Hetは、4−、5−若しくは6−ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、及び4−若しくは5−チアゾリルからなる群から選択される単環式ヘテロアリール;又はイミダゾピリジニル、特にイミダゾ[1,2−a]ピリジニルから選択される二環式ヘテロアリールであり;それらの各々は、場合により、各々独立してハロ及びC1−4アルキルからなる群から選択される1つ又は2つの置換基で置換されてもよい、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物。
  5. は、CFであり;
    は、水素であり;
    は、(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)及び(g)からなる群から選択される1つ又は2つのN原子を含むN結合の7〜10員の飽和スピロヘテロ二環式系を表し

    式中、aは、チエノピリミジニル複素環に対する結合の位置を表し;
    (a)Lは、>CHであり;Rは、Ar、Het、及び7〜10員の飽和スピロカルボ二環式系からなる群から選択され;又は
    (b)−−L−Rは、場合により1つ、2つ又は3つのフルオロ置換基で置換されたC1−6アルキルであり;
    Arは、場合によりハロ置換基で置換されたフェニルであり;
    Hetは、4−、5−若しくは6−ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、ピロリル、ピラゾリル及びイミダゾリルからなる群から選択される単環式ヘテロアリール;又はイミダゾピリジニル、特にイミダゾ[1,2−a]ピリジニルから選択される二環式ヘテロアリールであり;それらの各々は、場合により、各々独立してハロ及びC1−4アルキルからなる群から選択される1つ又は2つの置換基で置換されてもよい、請求項1〜4のいずれか一項に記載の化合物。
  6. は、CFであり;
    は、水素及びCHからなる群から選択され;
    は、1つ又は2つのN原子を含む7〜10員の飽和スピロヘテロ二環式系を表し、但し、これはチエノピリミジニル複素環にN結合するものとし;
    −−L−Rは、(a)、(b)、(c)、(d)、(f)又は(g)から選択され、
    (a)Lは、>CR4a4b及び−CHR4aCHR−からなる群から選択され;
    は、Lの窒素原子に結合し;R4aは、水素;−C(=O)NR7a7b;場合により−OR及び−NR9a9bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキル;並びに少なくとも1つの窒素原子を含むC結合の4〜7員の非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され;
    は、水素;−OR;及びC1−4アルキルからなる群から選択され;
    4bは、水素及びメチルからなる群から選択され;又はR4a及びR4bは、それらが結合した炭素原子と一緒になって、C3−5シクロアルキル又は酸素原子を含むC結合の4〜6員のヘテロシクリルを形成し;
    、R7a、R7b、R、R9a及びR9bは、各々独立して、水素;並びに−OR11及び−NR10a10bからなる群から選択される置換基で置換されたC2−4アルキルからなる群から選択され;
    10a、R10b及びR11は、各々独立して、水素;及びC1−4アルキルからなる群から選択され;
    は、Ar、Het、Het、及び7〜10員の飽和スピロカルボ二環式系からなる群から選択され;又は
    (b)Lは、>CR4c4dであり、R4c及びR4dは水素であり;
    は、

    であり;R12a、R12b及びR12cはC1−6アルキルであり;又は
    (c)−−L−Rは、場合により1つ、2つ又は3つのフルオロ置換基で置換されたC1−6アルキルであり;又は
    (d)Lは、Oであり、Rは、−CH−Arであり;又は
    (f)−−L−Rは、

    であり
    18は、水素;及びC1−4アルキルからなる群から選択され;
    18aは、水素及びフルオロからなる群から選択され;
    18bは、フルオロ、−OC1−4アルキル、及び場合により1、2又は3個のフルオロ置換基で置換されたC1−4アルキルからなる群から選択され;又は
    18a及びR18bは、同じ炭素原子に結合し、一緒になってC3−5シクロアルキルを形成し;又は
    (g)−−L−R

    であり;
    Arは、フェニルであり、該フェニルは、場合により、各々独立してハロ、−OR24、及び場合により−OR26で置換されたC1−4アルキルからなる群から選択される1つ、2つ又は3つの置換基で置換されてもよく;
    Hetは、ピリジル、4−、5−若しくは6−ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、4−若しくは5−チアゾリル、イソチアゾリル及びイソオキサゾリルからなる群から選択される単環式ヘテロアリール;又はインドリル、イミダゾピリジニルからなる群から選択される二環式ヘテロアリールであり;それらの各々は、場合により、各々独立してハロ、−CN、−OR24、並びに場合により−CN、−OR26及び−NR27a27bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキルからなる群から選択される1つ、2つ又は3つの置換基で置換されてもよく;
    Hetは、場合により、各々独立してハロ、−CN、及び場合により−OR26で置換されたC1−4アルキルからなる群から選択される1つ、2つ又は3つの置換基で置換された非芳香族ヘテロシクリルであり;
    24、R26、R27a及びR27bは、各々独立して、水素;C1−4アルキル;及び−NR28a28bで置換されたC2−4アルキルからなる群から選択され;
    28a及びR28bは、水素である、請求項1に記載の化合物。
  7. は、CH、CHF、CHF及びCFからなる群から選択され;
    は、水素及びCHからなる群から選択され;
    は、1つ又は2つのN原子を含む7〜10員の飽和スピロヘテロ二環式系を表し、但し、これはチエノピリミジニル複素環にN結合するものとし;
    −−L−Rは、(a)、(b)、(d)、(e)又は(f)から選択され、
    (a)Lは、>SO、>CR4a4b及び−CHR4aCHR−からなる群から選択され;
    (i)LがLの炭素原子に結合している場合、R4a及びRは、各々独立して、水素;−OR;−NR7a7b;−C(=O)NR7a7b;場合によりフルオロ、−CN、−OR及び−NR9a9bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキル;並びに少なくとも1つの窒素、酸素又は硫黄原子を含むC結合の4〜7員の非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され;
    (ii)LがLの窒素原子に結合している場合、R4aは、−C(=O)NR7a7b;場合によりフルオロ、−CN、−OR及び−NR9a9bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキル;並びに少なくとも1つの窒素、酸素又は硫黄原子を含むC結合の4〜7員の非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され;
    は、水素;−OR;−NR7a7b;−C(=O)NR7a7b;場合によりフルオロ、−CN、−OR及び−NR9a9bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキル;並びに少なくとも1つの窒素、酸素又は硫黄原子を含むC結合の4〜7員の非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され;
    4bは、水素及びメチルからなる群から選択され;又はR4a及びR4bは、それらが結合した炭素原子と一緒になって、C3−5シクロアルキル又は酸素原子を含むC結合の4〜6員のヘテロシクリルを形成し;
    、R7a、R7b、R、R9a及びR9bは、各々独立して、水素;場合によりフルオロ、−CN及び−C(=O)NR10a10bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキル;並びに−OR11及び−NR10a10bからなる群から選択される置換基で置換されたC2−4アルキルからなる群から選択され;
    10a、R10b及びR11は、各々独立して、水素;C1−4アルキル;及び少なくとも1つの窒素、酸素又は硫黄原子を含むC結合の4〜7員の非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され;
    は、Ar、Het、Het、及び7〜10員の飽和スピロカルボ二環式系からなる群から選択され;又は
    (b)Lは、>CR4c4d及び−CHR4cCHR5a−からなる群から選択され、R4c、R4d及びR5aは、各々独立して、水素及びC1−4アルキルからなる群から選択され;
    は、

    からなる群から選択され;R12a、R12b及びR12cは、各々独立して、場合により−OH又は−NH置換基で置換されたC1−6アルキル;及び−OC1−6アルキルからなる群から選択され;又は
    (d)LがLの炭素原子に結合している場合、Lは、Oであり、Rは、場合により1つ、2つ又は3つのフルオロ置換基で置換されたC3−6アルキル;Ar;Het;Het;7〜10員の飽和スピロカルボ二環式系;−CH−Ar;−CH−Het;−CH−Het;及び−CH−(7〜10員の飽和スピロカルボ二環式系)からなる群から選択され;又は
    (e)−−L−Rは、LがLの炭素原子に結合している場合、−O−CHR−Rであり、
    は、−C(=O)NR13a13b;場合によりフルオロ、−OR14及び−NR15a15bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキル;並びに少なくとも1つの窒素、酸素又は硫黄原子を含むC結合の4〜7員の非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され;
    13a、R13b、R14、R15a及びR15bは、各々独立して、水素;場合によりフルオロ及び−C(=O)NR16a16bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキル;並びに−OR17及び−NR16a16bからなる群から選択される置換基で置換されたC2−4アルキルからなる群から選択され;
    16a、R16b及びR17は、各々独立して、水素;C1−4アルキル;及び少なくとも1つの窒素、酸素又は硫黄原子を含むC結合の4〜7員の非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され;
    は、水素;場合により1つ、2つ又は3つのフルオロ置換基で置換されたC1−4アルキル;−CN;Ar、Het;Het;及び7〜10員の飽和スピロカルボ二環式系からなる群から選択され;又は
    (f)−−L−Rは、

    であり、
    18は、水素;場合によりフルオロ又は−CN置換基で置換されたC1−4アルキル;並びに−OR19及び−NR20a20bからなる群から選択される置換基で置換されたC2−4アルキルからなる群から選択され;
    19、R20a及びR20bは、各々独立して、水素;場合によりフルオロ、−CN及び−C(=O)NR21a21bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキル;−OR22及び−NR21a21bからなる群から選択される置換基で置換されたC2−4アルキル;並びに少なくとも1つの窒素、酸素又は硫黄原子を含むC結合の4〜7員の非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択され;
    21a、R21b及びR22は、各々独立して、水素及びC1−4アルキルからなる群から選択され;
    18aは、水素、フルオロ及びC1−4アルキルからなる群から選択され;
    18bは、フルオロ、−OC1−4アルキル、及び場合により1、2又は3個のフルオロ置換基で置換されたC1−4アルキルからなる群から選択され;又は
    18a及びR18bは、同じ炭素原子に結合し、一緒になってC3−5シクロアルキル又は酸素原子を含むC結合の4〜6員のヘテロシクリルを形成し;
    Arは、フェニル又はナフチルであり、それらの各々は、場合により、各々独立してハロ、−CN、−OR24、−NR25a25b、並びに場合によりフルオロ、−CN、−OR26、−NR27a27b及び−C(=O)NR27a27bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキルからなる群から選択される1つ、2つ又は3つの置換基で置換されてもよく;
    Hetは、ピリジル、4−、5−若しくは6−ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、フラニル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、4−若しくは5−チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル及びイソオキサゾリルからなる群から選択される単環式ヘテロアリール;又はイミダゾチアゾリル、イミダゾイミダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、イソベンゾオキサゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイソチアゾリル、イソベンゾフラニル、インドリル、イソインドリル、インドリジニル、インドリニル、イソインドリニル、インダゾリル、ピラゾロピリジニル、ピラゾロピリミジニル、イミダゾピリジニル、イミダゾピラジニル、イミダゾピリダジニルからなる群から選択される二環式ヘテロアリールであり;それらの各々は、場合により、各々独立してハロ、−CN、−OR24、−NR25a25b、並びに場合によりフルオロ、−CN、−OR26、−NR27a27b及び−C(=O)NR27a27bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキルからなる群から選択される1つ、2つ又は3つの置換基で置換されてもよく;
    Hetは、場合により、各々独立してハロ、−CN、−OR24、−NR25a25b、並びに場合によりフルオロ、−CN、−OR26、−NR27a27b及び−C(=O)NR27a27bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキルからなる群から選択される1つ、2つ又は3つの置換基で置換された非芳香族ヘテロシクリルであり;
    24、R25a、R25b、R26、R27a及びR27bは、各々独立して、水素;場合によりフルオロ及び−C(=O)NR28a28bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキル;並びに−OR29及び−NR28a28bからなる群から選択される置換基で置換されたC2−4アルキルからなる群から選択され;
    28a、R28b及びR29は、各々独立して、水素;C1−4アルキル;及び少なくとも1つの窒素、酸素又は硫黄原子を含むC結合の4〜7員の非芳香族ヘテロシクリルからなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
  8. −−L−Rは、(a)であり;
    は、Het又はHetであり;
    Hetは、ピリジル、4−、5−又は6−ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、ピロリル、ピラゾリル及びイミダゾリルからなる群から選択される単環式ヘテロアリールであり;それらの各々は、場合により、各々独立してハロ、−CN、−OR24、−NR25a25b、並びに場合によりフルオロ、−CN、−OR26、−NR27a27b及び−C(=O)NR27a27bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキルからなる群から選択される1つ、2つ又は3つの置換基で置換されてもよく;
    Hetは、アゼチジニル、ピロリジニル及びピペリジニルからなる群から選択される非芳香族ヘテロシクリルであり;それらの各々は、場合により、各々独立してハロ、−CN、−OR24、−NR25a25b、並びに場合によりフルオロ、−CN、−OR26、−NR27a27b及び−C(=O)NR27a27bからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキルからなる群から選択される1つ、2つ又は3つの置換基で置換されてもよい、請求項1に記載の化合物。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物及び薬学的に許容され得る担体又は希釈剤を含む医薬組成物。
  10. 薬学的に許容され得る担体を、治療的有効量の請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物と混合することを含む、請求項9に定義された医薬組成物の調製方法。
  11. 医薬としての使用のための請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物又は請求項9に記載の医薬組成物。
  12. 癌、骨髄異形成症候群(MDS)及び糖尿病の予防又は処置における使用のための請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物又は請求項9に記載の医薬組成物。
  13. 癌が、白血病、骨髄腫、又は前立腺癌、肺癌、乳癌、膵臓癌、結腸癌、肝癌、黒色腫及び神経膠芽腫等の固形腫瘍癌から選択される、請求項12に記載の使用のための化合物又は医薬組成物。
  14. 白血病が、急性白血病、慢性白血病、骨髄白血病、骨髄性白血病、リンパ芽球性白血病、リンパ性白血病、急性骨髄性白血病(AML)、慢性骨髄性白血病(CML)、急性リンパ性白血病(ALL)、慢性リンパ性白血病(CLL)、T細胞前リンパ性白血病(T−PLL)、大型顆粒リンパ性白血病、ヘアリー細胞白血病(HCL)、MLL−再編成白血病、MLL−PTD白血病、MLL増幅白血病、MLL−陽性白血病、及びHOX/MEIS1遺伝子発現シグネチャーを示す白血病等から選択される、請求項13に記載の使用のための化合物又は医薬組成物。
  15. 治療的有効量の請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物又は請求項9に記載の医薬組成物を、それを必要とする対象に投与することを含む、癌、骨髄異形成症候群(MDS)及び糖尿病から選択される疾患の処置又は予防方法。
  16. 疾患が癌である、請求項15に記載の方法。
  17. 癌が、白血病、骨髄腫、又は前立腺癌、肺癌、乳癌、膵臓癌、結腸癌、肝癌、黒色腫及び神経膠芽腫等の固形腫瘍癌から選択される、請求項16に記載の方法。
  18. 白血病が、急性白血病、慢性白血病、骨髄白血病、骨髄性白血病、リンパ芽球性白血病、リンパ性白血病、急性骨髄性白血病(AML)、慢性骨髄性白血病(CML)、急性リンパ性白血病(ALL)、慢性リンパ性白血病(CLL)、T細胞前リンパ性白血病(T−PLL)、大型顆粒リンパ性白血病、ヘアリー細胞白血病(HCL)、MLL−再編成白血病、MLL−PTD白血病、MLL増幅白血病、MLL−陽性白血病、及びHOX/MEIS1遺伝子発現シグネチャーを示す白血病から選択される、請求項16又は17に記載の方法。
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