いくつかの実施形態において、式Iの化合物、または医薬として許容され得るその塩は、式IIa、IIb、IIc、IId、IIe、IIIa、IIIb、IIIc、またはIIIdを有する化合物、または医薬として許容され得るその塩である:
いくつかの実施形態において、式Iの化合物、または医薬として許容され得るその塩は、式IVa、IVb、IVc、IVd、Va、Vb、またはVcを有する化合物、または医薬として許容され得るその塩である:
いくつかの実施形態において、本明細書において提供される式Iの化合物または該化合物の医薬として許容され得る塩は、結晶である。本明細書において使用されているとき、「結晶」または「結晶形態」は、結晶物質のある特定の格子構成を称することが意図される。同じ物質の異なる結晶形態は、結晶形態の各々に特徴的である異なる物性に起因する異なる結晶格子(例えば、単位セル)を典型的には有する。いくつかの場合において、異なる格子構成は、異なる水または溶媒含有率を有する。
同じ化合物または塩の異なる結晶形態は、例えば、吸湿性、溶解性、安定性などに関する異なるバルク特性を有することができる。高融点を有する形態は、多くの場合、固体形態を含有する薬物製剤の寿命を延長するのに有利である良好な熱力学的安定性を有する。より低融点を有する形態は、多くの場合、熱力学的にあまり安定でないが、増大した水溶性を有して、薬物バイオアベイラビリティの増大につながるという点において有利である。弱吸湿性である形態は、熱及び湿気に対する安定性に関して望ましく、長期保存の際の劣化に耐性である。
異なる結晶形態は、固体状態の特性決定方法によって、例えば、X線粉末回折(XRPD)によって同定され得る。他の特性決定方法、例えば、示差走査熱量測定(DSC)、熱重量分析(TGA)、動的水蒸気吸着(DVS)などは、形態の同定をさらに助け、また、安定性及び溶媒/水含有率の決定をさらに助ける。
反射(ピーク)のXRPDパターンは、典型的には、特定の結晶形態の明確な特徴であるとされる。XRPDピークの相対強度は、とりわけ、サンプル調製技術、結晶サイズ分布、使用される種々のフィルタ、サンプル取り付け手順、及び用いられる具体的な機器に応じて広範に変動し得ることが周知である。いくつかの場合において、機器の種類または設定に応じて、新しいピークが観察される場合があり、または既存のピークが現れる場合がある。本明細書において使用されているとき、用語「ピーク」は、最大ピーク高さ/強度の少なくとも約5%の相対高さ/強度を有する反射を称する。また、機器の変更及び他の因子が2θ値に影響し得る。このように、ピーク指定、例えば、本明細書において報告されているものは、±約0.2°(2θ)変動する可能性があり、用語「実質的」及び「約」は、本明細書におけるXRPDの文脈において使用されているとき、上記の変動を包含することが意図される。
本発明は、式Iの化合物またはその塩の特定の結晶形態を提供する。いくつかの実施形態において、本発明は、5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(1−((2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)メチル)ピペリジン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミドの医薬として許容され得る塩を対象とする。
いくつかの実施形態において、医薬として許容され得る塩は、5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(1−((2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)メチル)ピペリジン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミドモノ−(2R,3S,4R,5S)−2,3,4,5−テトラヒドロキシヘキサン二酸(ムケート)塩である。更なる実施形態において、前記ムケート塩は結晶である。
いくつかの実施形態において、5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(1−((2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)メチル)ピペリジン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミドモノ−(2R,3S,4R,5S)−2,3,4,5−テトラヒドロキシヘキサン二酸(ムケート)塩の結晶形態は、2θに関して、約7.2°、約11.4°、約12.4°、約14.5°、約15.7°、約16.2°、約17.6°、約18.4°、約18.8°、約20.9°、約21.6°、約21.8°、約23.9°、約24.6°、約24.8°、約29.9°、約28.0°、約35.0°、および約37.3°から選択される少なくとも1つ、少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つのピークを有するXRPDパターンを特徴とする。
いくつかの実施形態において、5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(1−((2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)メチル)ピペリジン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミドモノ−(2R,3S,4R,5S)−2,3,4,5−テトラヒドロキシヘキサン二酸(ムケート)塩の結晶形態は、2θに関して、約7.2°、約12.4°、約17.6°、約18.4°、約20.9°、約21.6°、約21.8°、約23.9°、約24.6°、約24.8°、および約29.9°から選択される少なくとも1つ、少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つピークを有するXRPDパターンを特徴とする。
いくつかの実施形態において、5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(1−((2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)メチル)ピペリジン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミドモノ−(2R,3S,4R,5S)−2,3,4,5−テトラヒドロキシヘキサン二酸(ムケート)塩は、結晶であり、かつ、実質的に図1に示されているようなXRPDプロファイルを特徴とする。
明確さのために別個の実施形態の文脈で記載される本発明の特定の特徴は、単一の実施形態で組み合わせて提供され得ると認識される。逆に、簡潔さのために単一の実施形態の文脈で記載される本発明の様々な特徴もまた、別個にまたは任意の適切な部分的組み合わせで提供され得る。
本明細書で使用される場合、語句「場合により置換されている」は、置換されていないかまたは置換されていることを意味する。本明細書で使用される場合、用語「置換されている」は、水素原子が除去されて置換基で置き換えられることを意味する。用語「置換されている」はまた、2個の水素原子が除去され、オキソまたはスルフィド基などの二価置換基によって置き換えられることを意味し得る。所定の原子における置換は、原子価によって制限されると理解すべきである。
本明細書の様々な箇所で、本発明の化合物の置換基は、群または範囲で開示される。本発明は、斯かる群および範囲の構成要素のあらゆる個々の部分的組み合わせを含むことを具体的に意図する。例えば、用語「C1−6アルキル」は、メチル、エチル、C3アルキル、C4アルキル、C5アルキルおよびC6アルキルを個々に開示することを具体的に意図する。
用語「z員」(zは、整数である)は、典型的には、ある部分における環形成原子の数(ここで、環形成原子の数がzである)を表す。例えば、ピペリジニルは6員ヘテロシクロアルキル環の例であり、ピラゾリルは5員ヘテロアリール環の例であり、ピリジルは6員ヘテロアリール環の例であり、1,2,3,4−テトラヒドロナフタレンは10員シクロアルキル基の例である。
本明細書の様々な箇所で、連結置換基が記載される。各連結置換基は、連結置換基の前方形態および後方形態の両方を含むことを具体的に意図する。例えば、−NR(CR’R’’)n−は、−NR(CR’R’’)n−および−(CR’R’’)nNR−の両方を含む。構造が連結基を明らかに必要とする場合、その基について列挙されているマーカッシュ変数は、連結基であると理解される。例えば、構造が連結基を必要とし、その変数に関するマーカッシュ群の定義が「アルキル」または「アリール」を列挙する場合、「アルキル」または「アリール」は、それぞれ連結アルキレン基またはアリーレン基を表すと理解される。
本明細書の様々な箇所で、様々なアリール、ヘテロアリール、シクロアルキルおよびヘテロシクロアルキル環が記載されている。他に指定がない限り、これらの環は、原子価によって許容される任意の環メンバーで、分子の残部に結合することができる。例えば、用語「ピリジン環」または「ピリジニル」は、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イルまたはピリジン−4−イル環を指し得る。
ある変数が1回を超えて現れる本発明の化合物については、各変数は、変数を定義する群から独立して選択される異なる部分であり得る。例えば、同じ化合物上に同時に存在する2個のR基を有する構造が記載されている場合、2個のR基は、Rについて定義される基から独立して選択される異なる部分を表し得る。
本明細書で使用される場合、単独でまたは他の用語と組み合わせて用いられる用語「ハロ」は、F、Cl、IまたはBrから選択されるハロゲン原子を指す。いくつかの実施形態において、「ハロ」は、F、ClまたはBrから選択されるハロゲン原子を指す。いくつかの実施形態において、ハロ置換基は、Fである。
本明細書で使用される場合、単独でまたは他の用語と組み合わせて用いられる用語「ヘテロアリール」は、窒素、硫黄および酸素から選択される1個またはそれより多くのヘテロ原子環メンバーを有する単環式または多環式(例えば、2個、3個または4個が縮合した環を有する)の芳香族複素環状部分を指す。いくつかの実施形態において、ヘテロアリール基は、1個、2個、3個または4個のヘテロ原子環メンバーを有する。いくつかの実施形態において、ヘテロアリール基は、1個、2個または3個のヘテロ原子環メンバーを有する。いくつかの実施形態において、ヘテロアリール基は、1個または2個のヘテロ原子環メンバーを有する。いくつかの実施形態において、ヘテロアリール基は、1個のヘテロ原子環メンバーを有する。いくつかの実施形態において、ヘテロアリール基は、5〜10員または5〜6員である。いくつかの実施形態において、ヘテロアリール基は、5員である。いくつかの実施形態において、ヘテロアリール基は、6員である。いくつかの実施形態において、ヘテロアリール基は、9員または10員二環式である。いくつかの実施形態において、ヘテロアリールは、9員二環式である。ヘテロアリール基が1個超のヘテロ原子環メンバーを含有する場合、ヘテロ原子は同じであっても、異なっていてもよい。ヘテロアリール基の環中の窒素原子は、酸化されてN−オキシドを形成し得る。例示的なヘテロアリール基としては、これだけに限定されるものではないが、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、ピロリル、ピラゾリル、アゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、イミダゾリル、フラニル、チオフェニル、トリアゾリル、テトラゾリル、チアジアゾリル、キノリニル、イソキノリニル、インドリル、ベンゾチオフェニル、ベンゾフラニル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾイミダゾリル、イミダゾ[1,2−b]チアゾリル、プリニル、トリアジニルなどが挙げられる。いくつかの実施形態において、ヘテロアリール基は、9H−カルバゾール−2−イル;1H−ベンゾ[d]イミダゾール−6−イル;1H−インドール−6−イル;1H−インダゾール−6−イル;2H−インダゾール−4−イル;1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−6−イル;ベンゾ[d]オキサゾール−2−イル;キノリン−6−イル;またはベンゾ[d]チアゾール−2−イルである。
本明細書で使用される場合、単独でまたは他の用語と組み合わせて用いられる用語「ヘテロシクロアルキル」は、環構造の一部として1つまたは1つ超の不飽和を場合により含有してよく、かつ、窒素、硫黄および酸素から独立して選択される少なくとも1個のヘテロ原子環メンバーを有する、非芳香族複素環式環系を指す。いくつかの実施形態において、ヘテロシクロアルキル基は、1個、2個、3個または4個のヘテロ原子環メンバーを有する。いくつかの実施形態において、ヘテロシクロアルキル基は、1個、2個または3個のヘテロ原子環メンバーを有する。いくつかの実施形態において、ヘテロシクロアルキル基は、1個または2個のヘテロ原子環メンバーを有する。いくつかの実施形態において、ヘテロシクロアルキル基は、1個のヘテロ原子環メンバーを有する。ヘテロシクロアルキル基が環中に1個超のヘテロ原子を含有する場合、ヘテロ原子は同じであっても、異なっていてもよい。例示的な環形成メンバーとしては、CH、CH2、C(O)、N、NH、O、S、S(O)およびS(O)2が挙げられる。ヘテロシクロアルキル基は、単環式または多環式(例えば、2個、3個または4個が縮合した環を有する)の環系を含み得る。多環式環は、縮合系およびスピロ環の両方を含み得る。非芳香環と縮合した(すなわち、非芳香環と共通の結合を有する)1個またはそれより多くの芳香環を有する部分、例えば、1,2,3,4−テトラヒドロキノリン、ジヒドロベンゾフランなどもヘテロシクロアルキルの定義に含まれる。縮合芳香族部分を含むヘテロシクロアルキル基は、芳香族部分または非芳香族部分のいずれかに由来する原子を介して分子に結合することができる。ヘテロシクロアルキル基の環中の炭素原子またはヘテロ原子は、酸化されてカルボニル、スルフィニルもしくはスルホニル基(または他の酸化結合)を形成し得るか、または窒素原子は四級化され得る。いくつかの実施形態において、ヘテロシクロアルキルは、5〜10員、4〜10員、4〜7員、5員または6員である。ヘテロシクロアルキル基の例としては、1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリニル、ジヒドロベンゾフラニル、アゼチジニル、アゼパニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニルおよびピラニルが挙げられる。1個またはそれより多くの縮合芳香族基(例えば、アリールまたはヘテロアリール)を含むヘテロシクロアルキル基の例としては、N−(2’−オキソスピロ[シクロヘキサン−1,3’−インドリン]−6’−イル;1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−6−イル;2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル;1,3−ジヒドロスピロ[インデン−2,3’−インドリン]−6’−イル;2,3−ジヒドロベンゾ[d]オキサゾール−5−イル;1,2−ジヒドロキノリン−7−イル;インドリン−6−イル;スピロ[シクロペンタン−1,3’−インドリン]−6’−イル;スピロ[シクロヘキサン−1,3’−インドリン]−6’−イル;クロマン−6−イル;3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−6−イル;およびベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イルが挙げられる。
本明細書で使用される場合、単独でまたは他の用語と組み合わせて用いられる用語「シクロアルキルアルキル」は、シクロアルキル基で置換されているアルキル基を指す。
本明細書で使用される場合、単独でまたは他の用語と組み合わせて用いられる用語「ヘテロアリールアルキル」は、ヘテロアリール基で置換されているアルキル基を指す。
本明細書で使用される場合、単独でまたは他の用語と組み合わせて用いられる用語「ヘテロシクロアルキルアルキル」は、ヘテロシクロアルキル基で置換されているアルキル基を指す。
本明細書に記載される化合物は、不斉であり得る(例えば、1つまたはそれより多くの立体中心を有する)。特に指示がない限り、エナンチオマーおよびジアステレオマーなどのすべての立体異性体が意図されている。化合物の名称または構造が立体中心の立体化学に関して示されていない場合、立体中心におけるすべての可能な配置が意図されている。不斉置換されている炭素原子を含有する本発明の化合物は、光学的に活性な形態またはラセミ形態で単離され得る。光学的に不活性な出発物質から光学的に活性な形態を調製する方法は当技術分野で公知であり、例えば、ラセミ混合物の分割によるか、または立体選択的合成による方法が公知である。オレフィン、C=N二重結合などの幾何異性体もまた、本明細書に記載される化合物中に存在し得、本発明では、すべてのこのような安定異性体が企図されている。本発明の化合物のシスおよびトランス幾何異性体が記載され、それらは、異性体の混合物として、または分離された異性形態として単離され得る。
本発明の化合物がキラル中心を含有する場合、化合物は、可能な立体異性体のいずれかであり得る。単一のキラル中心を有する化合物では、キラル中心の立体化学は、(R)または(S)であり得る。2つのキラル中心を有する化合物では、キラル中心の立体化学はそれぞれ独立して(R)または(S)であり得るので、キラル中心の配置は、(R)および(R),(R)および(S);(S)および(R)または(S)および(S)であり得る。3つのキラル中心を有する化合物では、3つのキラル中心の各々の立体化学はそれぞれ独立して(R)または(S)であり得るので、キラル中心の配置は、(R),(R)および(R);(R),(R)および(S);(R),(S)および(R);(R),(S)および(S);(S),(R)および(R);(S),(R)および(S);(S),(S)および(R);または(S),(S)および(S)であり得る。
化合物のラセミ混合物の分割は、当技術分野で公知の多数の方法のいずれかによって行われ得る。例示的な方法としては、光学的に活性な塩形成性有機酸であるキラル分割酸を使用した分別再結晶が挙げられる。分別再結晶法に適切な分割剤は、例えば、光学的に活性な酸、例えばDおよびL型の酒石酸、ジアセチル酒石酸、ジベンゾイル酒石酸、マンデル酸、リンゴ酸、乳酸または様々な光学的に活性なカンファースルホン酸、例えばβ−カンファースルホン酸である。分別晶析法に適切な他の分割剤としては、立体異性体的に純粋な形態のα−メチルベンジルアミン(例えば、SおよびR型またはジアステレオ異性体的に純粋な形態)、2−フェニルグリシノール、ノルエフェドリン、エフェドリン、N−メチルエフェドリン、シクロヘキシルエチルアミン、1,2−ジアミノシクロヘキサンなどが挙げられる。
ラセミ混合物の分割はまた、光学的に活性な分割剤(例えば、ジニトロベンゾイルフェニルグリシン)を充填したカラム上で、溶出によって行われ得る。適切な溶出溶媒組成は、当業者によって決定され得る。
1つまたはそれより多くの立体中心の立体化学が示されずに、開示される化合物が命名または図示されている場合、未定義の立体中心において可能な立体化学に起因する立体異性体の各々が包含されることを意図する。例えば、立体中心がRまたはSと指定されていない場合、いずれかまたは両方を意図する。
本発明の化合物はまた、互変異性形態を含む。互変異性形態は、プロトンの付随的移動と同時の、単結合と隣接二重結合の交換の結果として生じる。互変異性形態は、同じ実験式および総電荷を有する異性体プロトン化状態であるプロトトロピー互変異性体を含む。例示的なプロトトロピー互変異性体としては、ケトン−エノール対、アミド−イミド酸対、ラクタム−ラクチム対、アミド−イミド酸対、エナミン−イミン対、ならびにプロトンが複素環系の2つまたはそれより多くの位置を占有し得る環状形態、例えば1H−および3H−イミダゾール、1H−、2H−および4H−1,2,4−トリアゾール、1H−および2H−イソインドールならびに1H−および2H−ピラゾールが挙げられる。互変異性形態は、平衡状態にあってもよく、適切な置換によって一方の形態に立体的に固定されてもよい。
本発明の化合物はまた、中間体または最終化合物中に存在する原子のすべての同位体を含み得る。同位体としては、同じ原子番号を有するが質量数が異なる原子が挙げられる。本発明の化合物の構成原子の同位体は、天然存在量または非天然存在量で存在し得る。水素の同位体の例としては、重水素および三重水素が挙げられる。いくつかの実施形態において、本発明の化合物は重水素化されるが、これは、水素原子に代えて、少なくとも1個の重水素原子が存在することを意味する。いくつかの実施形態において、本発明の化合物中の1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個または8個の水素が重水素で置き換えられる。分子中の水素を重水素で置き換える方法は、当技術分野で公知である。
本明細書で使用される場合、用語「化合物」は、示されている構造のすべての立体異性体、幾何異性体、互変異性体および同位体を含むことが意図されている。名称または構造によって1つの特定の互変異性形態として特定されている本明細書の化合物は、特に指定がない限り、他の互変異性形態を含むことが意図されている(例えば、プリン環の場合、特に指示がない限り、化合物の名称または構造が9H互変異性体を有する場合には、7H互変異性体も包含されると理解される。)。
いくつかの実施形態において、本発明の化合物またはその塩は、実質的に単離される。「実質的に単離される」は、化合物が形成または検出された環境から、該化合物が少なくとも部分的にまたは実質的に分離されることを意味する。部分的な分離は、例えば、本発明の化合物が豊富な組成物を含み得る。実質的な分離は、少なくとも約50重量%、少なくとも約60重量%、少なくとも約70重量%、少なくとも約80重量%、少なくとも約90重量%、少なくとも約95重量%、少なくとも約97重量%または少なくとも約99重量%の本発明の化合物またはその塩を含有する組成物を含み得る。化合物およびその塩を単離する方法は、当技術分野では常套手段である。
語句「医薬として許容され得る」は、本明細書では、過度の毒性も、刺激も、アレルギー反応も、他の問題も、他の合併症も伴わずに、健全な医学的判断の範囲内でヒトおよび動物の組織との接触において使用するのに適切であり、合理的な利益/リスク比に見合った化合物、物質、組成物および/または剤形を指すために使用される。
本明細書で使用される場合、表現「周囲温度」および「室温」は当技術分野で理解されており、一般に、反応が行われる部屋のおよその温度である温度(例えば、反応温度)、例えば約20℃〜約30℃の温度を指す。
本発明はまた、本明細書に記載される化合物の医薬として許容され得る塩を含む。本明細書で使用される場合、「医薬として許容され得る塩」は、開示される化合物の誘導体であって、既存の酸または塩基部分をその塩形態に変換することによって、親化合物が改変された誘導体を指す。医薬として許容され得る塩の例としては、これだけに限定されるものではないが、アミンなどの塩基性残基の鉱酸塩または有機酸塩;カルボン酸などの酸性残基のアルカリ塩または有機塩などが挙げられる。本発明の医薬として許容され得る塩としては、例えば、非毒性の無機酸または有機酸から形成される親化合物の従来の非毒性塩が挙げられる。本発明の医薬として許容され得る塩は、従来の化学的方法によって、塩基性部分または酸性部分を含有する親化合物から合成され得る。一般に、このような塩は、水中または有機溶媒中またはこれら2つの混合物中で、これらの化合物の遊離酸形態または遊離塩基形態と、化学量論量の適切な塩基または酸とを反応させることによって調製され得る;一般に、エーテル、酢酸エチル、アルコール(例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノールもしくはブタノール)またはアセトニトリル(MeCN)のような非水性媒体が好ましい。適切な塩のリストは、Remington's Pharmaceutical Sciences, 17th Ed., (Mack Publishing Company, Easton, 1985), p. 1418, Berge et al., J. Pharm. Sci., 1977, 66(1), 1-19およびStahl et al., Handbook of Pharmaceutical Salts: Properties, Selection, and Use, (Wiley, 2002)に見られる。
本明細書で使用される場合、用語「被験体」および「患者」は互換的に使用されてよく、処置を必要とする哺乳動物、例えば伴侶動物(例えば、イヌ、ネコなど)、家畜(例えば、ウシ、ブタ、ウマ、ヒツジ、ヤギなど)および実験動物(例えば、ラット、マウス、モルモットなど)を意味する。典型的には、被験体または患者は、処置を必要とするヒトである。
本発明の化合物を調製するための反応は、有機合成分野の当業者によって容易に選択され得る適切な溶媒中で行われ得る。適切な溶媒は、反応が行われる温度、例えば、溶媒の凝固温度から溶媒の沸騰温度までの範囲であり得る温度において、出発物質(反応物)、中間体または生成物と実質的に非反応性であり得る。所定の反応は、1つの溶媒または1つより多くの溶媒の混合物中で行われ得る。特定の反応工程に応じて、特定の反応工程に適切な溶媒は、当業者によって選択され得る。
本発明の化合物の調製は、様々な化学基の保護および脱保護を伴い得る。保護および脱保護の必要性ならびに適切な保護基(「Pg」)の選択は、当業者によって容易に決定され得る。保護基(「Pg」)の化学は、例えば、P. G. M. Wuts and T. W. Greene, Protective Groups in Organic Synthesis, 4th Ed., Wiley & Sons, Inc., New York (2006)(これは、その全体が参照により本明細書に組み込まれる)に見られ得る。
本発明の化合物は、容易に入手可能な試薬および出発物質を利用する従来の方法を用いて調製され得る。本発明の中間体の調製において使用される試薬は商業的に入手され得るか、または文献に記載されている標準的な手順によって調製され得る。中間体または最終化合物を合成するために、固相化学、マイクロ波化学またはフロー化学などの様々な技術も利用され得る。さらに、当業者にとって、下記反応およびスキームおよび実施例を考慮して、本発明の化合物を調製する他の方法は明らかである。特に指示がない限り、すべての変数は以下で定義される。適切な合成方法は、下記文献に記載されている:March, Advanced Organic Chemistry, 3rd edition, John Wiley & Sons, 1985; Greene and Wuts, Protective Groups in Organic Chemistry, 2nd edition, John Wiley & Sons 1991; and Larock, Comprehensive Organic Transformations, 4th edition, VCH publishers Inc., 1989。さらに、任意の1つの合成において、反応の完了を確実にするために、試薬、中間体または化学物質の1つまたはそれよりも多くが過剰量で使用され得る。適切な反応温度は、一般に、約0℃からおよそ溶媒沸点までの範囲である。より典型的には、温度は還流を可能にするのに十分に高く、例えば、テトラヒドロフランの場合には約68℃である。マイクロ波条件などのいくつかの場合では、反応の温度は、溶媒の沸点を超え得る。
本発明の化合物は、以下のスキーム1〜3に記載の方法によって合成され得る。合成工程の多くは、F.A. Carey, R.J. Sundberg, Advanced Organic Chemistry, 2nd ed., Plenum publication in 1983に十分に記載されている。様々なヒドロキシル置換複素環(1)の合成は文献に十分に記載されており、公知の文献方法によって合成され得る。有用な複素環式環の一般的な合成は、The Handbook of Heterocyclic Chemistry, Alan R. Katritzky, Pergamon Press, NY, USA, 1st ed., 1986で言及されている。示されている中間体はまた、多数の供給業者から市販の試薬として入手可能であり得る。
市販の開始複素環化合物を、塩基性条件下または酸性条件下のいずれかでα酸性プロトンを含む様々なケトンと反応させて、スキーム1の中間体2を得ることができる。塩基性条件では、様々な有機および無機塩基を含むことができ、かつ、溶媒の還流温度までの変動温度にて、プロトン性または非プロトン性溶媒中で実施できる。同様に、有機または無機酸を、溶媒の還流温度までの様々な変温にて、プロトン性または非プロトン性溶媒中で使用してもよい。合成の一つの方法は、1若しくは複数の無機塩基および1若しくは複数のプロトン性溶媒の使用を伴う。代表的な反応は、Agarwal, Atul et al in JMC, 36(25), 4006-14; 1993に記載のように、アルコール溶媒および還流条件を基本としてNaOHを使用して実施してもよい。先に記載した中間体を、様々な溶媒中、さまざまな金属触媒および水素の存在下で水素化できる。例えば、水素化反応は、水素ガスまたは水素移動条件を使用して実施してもよい。代表的な方法では、水素雰囲気下、アルコール溶媒中でのパラジウム触媒の使用を伴う。
スキーム1の中間体3は、さまざまな条件下でアリール化できる。例えば、アリール化反応は、SNAr反応または金属媒介性芳香族カップリングから選択できる。窒素複素環化合物のN−アリール化の様々な方法は、“Copper-Mediated Cross-Coupling Reactions”, Gwilherm Evano (ed.), John Wiley & Sons, 1st ed., 2013に記載されている。代表的な方法は、1若しくは複数の非プロトン性溶媒中、金属触媒および1若しくは複数の有機または無機塩基の存在下、スキーム1の中間体3と好適に置換されたハロアリール化合物との反応を伴う。代表的な金属触媒としては、これだけに限定されるものではないが、適切なリガンドを有するパラジウムまたは銅が挙げられる。代表的な非プロトン性極性溶媒としては、これだけに限定されるものではないが、ジオキサン、ジメチルホルムアミド、およびジメチルアセトアミド。更なる例は、リン酸カリウムと共にジメチルホルムアミド中の1,2−ジアミンまたは1,4−ジオキサン中の炭酸セシウムの存在下、ヨウ化第一銅と、適切に置換されたクロロ−、ブロモ−、またはヨードアリール化合物との反応を伴う。あるいは、ブロモハロゲン化アリールは、さらに交差カップリング反応後に修飾されることができる1若しくは複数の適切な官能基を含む。その官能基は、それらが、交差カップリング反応に適合でき、所望の基を導入するためにさらに修飾できるように選ばれる。例えば、酸は、官能基として選ばれてもよく、その後、様々な所望の置換基をもたらすようにさらに修飾できる。いくつかの実施形態において、酸は、標準的なアミドカップリング手順によって対応アミドに変換される。
スキーム1Aの第1ステップは、複素環化合物のN−アリール化を伴う。用いられた手順および方法は、スキーム1に記載のそれらに類似している。第二のステップは、分子内にハロ基を導入するために親電子的なハロゲン化試薬を用いたスキーム2の中間体5または7の反応を伴う。これは、“Heterocyclic Chemistry”, John A. Joule & Keith Mills (eds.), John Wiley & Sons, 1st ed., 2013に記載の様々な方法によって達成できる。代表的な方法は、非プロトン性溶媒(例えば、ハロゲン化溶媒またはホルムアミド)中の、例えばN−ハロスクシンイミドなどの親電子的なハロゲン化試薬の使用、または塩基および非プロトン性溶媒の存在下で求電子試薬としてのハロゲンの使用を伴う。追加の例は、RTにて非プロトン性溶媒(例えば、ジメチルホルムアミド)中でのN−ブロモスクシンイミドの使用を伴う。例えばボラネート(Suzuki)、スズ試薬(Stille)、亜鉛試薬(Negishi)、またはマグネシウム試薬(Grignard)などの様々な試薬とハロゲン化アリール(すなわち、スキーム1Aの中間体6または8)との交差カップリング反応は、文献で周知である。あるいは、ハロゲン化物は、当該技術分野で周知のとおり、様々な求電子試薬とのカップリングのためのメタル化試薬に変換できる。これらの転換は、例えば、“Cross-Coupling Reactions: A Practical Guide” by Norio Miyaura, 1st ed., 2003, Springerに記載されている。代表的な方法は、高温にて無機塩基および(例えば、プロトン性または非プロトン性)溶媒の存在下におけるパラジウム触媒反応条件下でのスキーム2の中間体6または8と、アリールボロナートまたはビニルボロナートとの反応を伴う。
1,3−ジヒドロ−2H−イミダゾまたは7,9−ジヒドロ−8H−プリン−8−オンを含有する中間体A1は、Burgey et al., 2006, Bioorg. Med. Chem. Lett., 16(19):5052-5056に記載のとおり、適切なジ−ハロピリジンもしくはピリミジンまたはその他の好適な出発物質から合成できる。そのハロは、3位および4位のアミンの適当な選択によって連続してアミノ化できる。4位におけるハロの置換は、求核置換反応によって達成できる。ピリジンの3位またはピリミジンの5位におけるハロの置換は、例えば、“Synthesis and Modification of Heterocycles by Metal-Catalyzed Cross-coupling Reactions”, Patonay & Konya (eds.), 1st ed., 2016, Springerに記載の種々のパラジウムまたは銅触媒反応を使用した交差カップリング反応を通して達成できる。
中間体A2の合成のための種々合成方法が、文献で報告されている(例えばPryde et al., 2013, Bioorg. Med. Chem. Lett., 23(3):827-833を参照)。これは、適切に置換された4−ハロ−3−ニトロピリジンまたは4−ハロ−5−ニトロピリミジン(ここで、Xはハロである)から始まるアミンを用いた求核置換反応を伴う。水素化または他の方法によるニトロ基の還元は、文献においておよび当業者にとって周知である。そのジアミンは、非プロトン性溶媒中、高温にてトリホスゲンまたはカルボニルジイミダゾール(carbony dimidazole)などの存在下でさらに縮合させることができる。
代表的な方法は、DMF中の無機塩基(例えば、炭酸セシウム)の存在下での4−クロロピリジンまたはアミンによる置換を伴った4−クロロピリミジンの使用を伴う。ニトロの還元は、金属/酸媒介還元によって達成されてもよい。例えば、一つの代表的な方法では、高温にて亜鉛とHClを使用する。代表的な環化方法は、1若しくは複数の非プロトン性溶媒(例えば、アセトニトリル)の存在下、高温にて1,1−カルボニルジイミダゾールとジアミンとの縮合によって実施される。チオ類似体を、例えば1,1−チオカルボニルジイミダゾールと、縮合させて、中間体A2をもたらし得る。
適切に置換されたピリジン/ピリミジンを、例えば、Mitsunobu反応を介して、またはアルコールを好適な求核置換反応に変換することによって、様々な脂肪族アルコールと縮合させることができ、そして、そのそれぞれは、文献においておよび当業者にとって周知されている。代表的な方法は、非プロトン性溶媒中、光延条件を使用した脂肪族アルコールと複素環化合物との反応を伴う。いくつかの実施形態において、脂肪族アルコールは、好適な脱離基(例えば、トリフラート)に変換し、次に、高温にて1若しくは複数の非プロトン性溶媒(例えば、DMFまたはアセトニトリル)中、無機塩基(例えば、炭酸セシウム)の存在下で複素環化合物と反応させる。更なる代表的な方法は、RTまたは高温にて1若しくは複数の非プロトン性溶媒(例えば、THF)中、トリフェニルホスフィンおよびジエチルアゾジカルボキシレートの存在下での複素環化合物と脂肪族アルコールとの反応を伴う。そのように得られた生成物を、様々な方法を使用して、例えばスキーム2Bのステップ2に示したようにハロゲン化できる。更なる代表的な方法は、非プロトン性溶媒中、N−ブロモスクシンイミドの使用を伴い、そしてそれは、様々な温度で実施できる。そのように得られたブロモ生成物を、標準的な金属触媒反応条件(例えば、Suzuki反応)下で適切なアリールボロナートと反応させることができる。一実施形態は、高温にて、塩基(例えば、炭酸セシウム)、および非プロトン性溶媒と水の組み合わせの存在下でのパラジウム触媒(例えば、Pd(dppf)2Cl2)を伴ったアリールボロナートの使用を伴う。そのように得られた生成物は、中間体Aの代わりとなり得るか、または本明細書中に記載したように、官能基の修飾によってさらに加工されることができる。例えば、斯かる官能基修飾としては、酸のアミドへの変換、または様々なアルキルおよびアミド基によるブロモの置換などを挙げることができる。いくつかの実施形態において、その官能基は、それに続いてアミドに変換される酸またはエステルである。
ピラゾール部分を含む中間体A3〜A4は、例えば、当該技術分野で周知の多数の方法によって合成できる。代表的な合成では、脂肪酸の使用を伴う。例えば、脂肪酸を、当該技術分野で周知の手順によってアルデヒドまたはWeinrebアミドに変換し、次に、それを、オルトリチウム化によって適切に置換された3−ハロピリジンまたは5−ハロピリミジン(ここで、Xはハロである、スキーム2C)と反応させる(例えばTetrahedron, vol. 39, 1983, 2009-2021を参照)。そのように得られたアリールケトンを、適切に置換されたフェニルヒドラジンと縮合させて、所望の中間体A3をもたらす。フェニルヒドラジンの官能基加工による更なる修飾は、中間体A4をもたらし得る。
更なる代表的な方法は、1若しくは複数の非プロトン性溶媒中の有機塩基の存在下でのカップリング条件下(例えば、HATUとの反応)でのN−メチル−O−メチルヒドロキシルアミンと、適切に置換された酸との反応による、脂肪酸のWienrebアミドへの変換を伴う。次に、クロロピリミジンまたはピリジンを、非プロトン性溶媒(例えば、THFまたはジエチルエーテル)中で(例えば、低温にてリチウムジイソプロピルアミドを用いて)リチウム化でき、その後、Weinrebアミドと反応させて、所望のアリールケトンをもたらし得る。次に、アリールケトンを、適切に置換されたフェニルヒドラジンと縮合させて、インダゾール中間体A3をもたらす。この反応を、例えば、1若しくは複数の非プロトン性溶媒(例えば、DMF)またはプロトン性溶媒(例えば、エタノールなどのアルコール溶媒)中、無機塩基(例えば、炭酸カリウム)の存在下で高温にて実施してもよい。いくつかの実施形態において、そのフェニルヒドラジンは、適切に置換された2−ヒドラジニル安息香酸であり、そしてそれをさらに修飾して、本明細書中に記載の様々な官能(funcational)基を組み込む。更なる実施形態は、酸のアミドへの変換を伴う。
最終的な化合物(例えば、式Iの化合物、または医薬として許容され得るその塩)を、スキーム3に示したように環Aをさらに修飾することによって中間体Aから合成でき、ここで、その保護基(Pg)は、環Aの窒素原子または環Aに取り付けられた官能基の窒素原子に接続され、そしてそれは、本明細書中に記載したように調製され得る。保護基(Pg)の除去は文献で周知であり、そして、アミン、アルコール、ケトンなどの保護基は、Greene and Wuts, Protective Groups in Organic Chemistry, 2nd edition, John Wiley & Sons 1991に十分に記録されている。その官能基は、例えば、酸、アルコール、アミン、ケトンなどであってもよい。代表的な官能基としては、これだけに限定されるものではないが、中間体Aの合成中に適切に保護される、アミン、アルコール、およびケトンが挙げられる。アミンの代表的な保護基は、tert−ブトキシカルボニルである。ケトンの代表的な保護基は、ケタールである。アミンに関して、いったん保護基を取り除くと、遊離アミン(すなわち、保護されていないアミン基)を、アシル化剤(例えば、塩化アシル、塩化スルホニル、イソシアネートなど)と反応させてもよいし、または当該技術分野で周知の、手順を使用して、例えばハロゲン化アリール、ボロナート、またはジアゾニウム塩を使用してアリール化されることもできる。遊離アミンはまた、還元的アミノ化条件下でアルデヒドおよびケトンと反応させることもできる。代表的な方法は、還元的アミノ化条件下でプロトン性または非プロトン性溶媒中でのアルデヒドおよびアミンの反応(例えば、RTまたは高温のいずれかにおけるシアノ水素化ホウ素ナトリウムを用いた反応)を伴う。
いくつかの実施形態において、保護基は炭素保護基である(スキーム3A)。例えば、いくつかの実施形態において、Pgは、ケトン保護基(例えば、ケタール、アルコール、または酸など)である。本明細書中に記載したように、これらの官能基は、他の様々な官能基にさらに転換される可能性があり、そして、足場の追加的な修飾が、様々な合成変換によって実施される可能性もある。これらの反応は、本明細書中に記載されており、かつ、文献で周知であり、さらに、例えば、March, Advanced Organic Chemistry, 3rd edition, John Wiley & Sonsに広く記載されている。
Pgがケトン保護基である代表的な反応は、(例えば、プロトン性または非プロトン性)溶媒中、還元剤の存在下でアミンを用いた還元的アミノ化を伴い、そして、低温から溶媒の還流にまで及ぶさまざまな条件下で実施できる。追加の代表的な方法は、アルコール溶媒および還元剤(例えば、シアノ水素化ホウ素ナトリウム)の存在下でのケトンとアミンとの反応を伴う。この還元的アミノ化から得られた生成物を、本明細書中に記載したように、さらに加工して、式Iの最終的な化合物、または医薬として許容され得るその塩をもたらし得る。
いくつかの実施形態において、スキーム3に示した1若しくは複数の中間体は、最終的な所望の生成物(例えば、式Iの化合物、または医薬として許容され得るその塩)であってもよいので、いずれかの追加の修飾を必要としない可能性もある。
本発明の化合物はまた、menin−MLL相互作用またはmenin−MLL融合タンパク質相互作用に関連する疾患の処置において有用である。例えば、本発明の方法にしたがって処置可能な疾患および状態としては、癌、例えば白血病、およびmenin−MLL相互作用またはmenin−MLL融合タンパク質相互作用によって媒介される他の疾患または障害、例えば糖尿病が挙げられる。
したがって、本発明の化合物は、これだけに限定されるものではないが、血液癌(例えば、白血病およびリンパ腫)、膀胱癌、脳癌(例えば、グリオーマ)、びまん性内在性橋グリオーマ(DIPG))、乳癌(例えば、トリプルネガティブ乳癌、エストロゲンレセプター陽性乳癌(すなわち、ER+乳癌))、結腸直腸癌、子宮頸癌、胃腸癌(例えば、結腸直腸癌、胃癌)、尿生殖器癌、頭頸部癌、肝臓癌、肺癌、メラノーマ、卵巣癌、膵臓癌、前立腺癌(例えば、去勢抵抗性前立腺癌)、腎臓癌(例えば、腎細胞癌)、皮膚癌、甲状腺癌(例えば、乳頭状甲状腺癌)、精巣癌、肉腫(例えば、ユーイング肉腫)およびAIDS関連癌を含む広範囲の癌に対して有効であると考えられる。いくつかの実施形態において、癌が再配列されたMLL遺伝子に関連している。いくつかの実施形態において、癌の病態生理はMLL遺伝子に依存している。いくつかの実施形態において、癌は変異型p53機能獲得に関連している。
いくつかの実施形態において、本明細書に記載される化合物、組成物および方法によって処置され得る特定の癌としては、心臓癌、例えば肉腫(例えば、血管肉腫、線維肉腫、横紋筋肉腫および脂肪肉腫)、粘液腫、横紋筋腫、線維腫、脂肪腫および奇形腫;肺癌(例えば気管支原性癌(例えば、扁平上皮細胞、未分化小細胞、未分化大細胞および腺癌)、肺胞および細気管支癌、気管支腺腫、肉腫、リンパ腫、軟骨腫性過誤腫、中皮腫、非小細胞肺癌、小細胞肺癌、気管支腺腫/カルチノイドおよび胸膜肺芽腫が挙げられる);胃腸癌(例えば食道の癌(例えば、扁平上皮癌、腺癌、平滑筋肉腫およびリンパ腫)、胃の癌(例えば、癌腫、リンパ腫および平滑筋肉腫)、膵臓の癌(例えば、管腺癌、インスリノーマ、グルカゴノーマ、ガストリノーマ、カルチノイド腫瘍およびビポーマ)、小腸の癌(例えば、腺癌、リンパ腫、カルチノイド腫瘍、カポジ肉腫、平滑筋腫、血管腫、脂肪腫、神経線維腫および線維腫)、大腸または結腸の癌(例えば、腺癌、管状腺腫、絨毛腺腫、過誤腫および平滑筋腫)および消化管の他の癌(例えば、肛門癌、肛門直腸癌、虫垂癌、肛門管の癌、舌の癌、胆嚢癌、消化管間質性腫瘍(GIST)、結腸癌、結腸直腸癌、肝外胆管癌、肝内胆管癌、直腸癌および小腸癌)が挙げられる);尿生殖路癌(例えば腎臓の癌(例えば、腺癌、ウィルムス腫瘍(腎芽細胞腫)、リンパ腫および白血病)、膀胱および尿道の癌(例えば、扁平上皮癌、移行上皮癌および腺癌)、前立腺の癌(例えば、腺癌および肉腫)、精巣の癌(例えば、セミノーマ、奇形腫、胎児性癌、奇形癌、絨毛癌、肉腫、間質細胞癌、線維腫、線維腺腫、腺腫様腫瘍および脂肪腫)ならびに移行上皮癌、腎盂および尿管および他の泌尿器の移行上皮癌、尿道癌および膀胱癌が挙げられる);肝臓癌(例えば肝癌(例えば、肝細胞癌)、胆管癌、肝芽腫、血管肉腫、肝細胞腺腫および血管腫が挙げられる);骨癌(例えば骨原性肉腫(骨肉腫)、線維肉腫、悪性線維性組織球腫、軟骨肉腫、ユーイング肉腫、悪性リンパ腫(細網肉腫)、多発性骨髄腫、悪性巨大細胞腫瘍脊索腫、骨軟骨腫(骨軟骨性外骨腫)、良性軟骨腫、軟骨芽細胞腫、軟骨粘液線維腫、類骨骨腫および巨細胞腫が挙げられる);神経系癌(例えば頭蓋骨の癌(例えば、骨腫、血管腫、肉芽腫、黄色腫および変形性骨炎)が挙げられる);髄膜の癌(例えば、髄膜腫、髄膜肉腫および神経膠腫症);脳の癌(例えば、星状細胞腫、髄芽細胞腫、グリオーマ、脳室上衣腫、胚細胞腫(松果体腫)、多形性膠芽腫、乏突起膠腫、シュワン腫、網膜芽細胞腫および先天性腫瘍);脊髄の癌(例えば、神経線維腫、髄膜腫、グリオーマおよび肉腫)および他の神経系癌(例えば、脳幹グリオーマ、びまん性内在性橋グリオーマ(DIPG)、脳腫瘍、中枢神経系癌、小脳星状細胞腫、大脳星状細胞腫/悪性グリオーマ、小児小脳星状細胞腫、小児大脳星状細胞腫、原発性中枢神経系リンパ腫、視覚路および視床下部グリオーマ、神経系リンパ腫、テント上未分化神経外胚葉性腫瘍、松果体芽細胞腫およびテント上未分化神経外胚葉性腫瘍);婦人科癌(例えば子宮の癌(例えば、子宮内膜癌)、頸部の癌(例えば、子宮頸癌および前腫瘍子宮頚部異形成)、卵巣の癌(例えば、卵巣癌(例えば漿液性嚢胞腺癌、粘液性嚢胞腺癌、未分類癌腫、顆粒膜莢膜細胞腫、セルトリ・ライディッヒ細胞腫、未分化胚細胞腫および悪性奇形腫が挙げられる))、外陰部の癌(例えば、扁平上皮癌、上皮内癌、腺癌、線維肉腫およびメラノーマ)、膣の癌(例えば、明細胞癌、扁平上皮癌、ブドウ状肉腫および胎児性横紋筋肉腫)および卵管の癌(例えば、癌腫)が挙げられる);他の生殖管癌、例えば子宮内膜癌、子宮内膜性子宮癌、胚細胞腫瘍、妊娠性絨毛腫瘍、妊娠性絨毛腫瘍神経膠腫、卵巣上皮癌、卵巣胚細胞腫瘍、卵巣低悪性腫瘍、陰茎癌、膣癌、外陰部癌、頭蓋外胚細胞腫瘍、性腺外胚細胞腫瘍、子宮癌、子宮体癌、子宮肉腫;リンパ性および血液学的癌(例えば血液の癌(例えば、急性骨髄性白血病(AML)、慢性骨髄性白血病(CML)、急性リンパ芽球性白血病(ALL)、慢性リンパ芽球性白血病、慢性リンパ球性白血病、骨髄増殖性疾患、多発性骨髄腫および骨髄異形成症候群、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫(悪性リンパ腫)およびヴァルデンストレームマクログロブリン血症)が挙げられる)および他のリンパ性または血液学的癌(例えば小児白血病、骨髄増殖性障害(例えば、原発性骨髄線維症)、形質細胞新生物/多発性骨髄腫、骨髄異形成、骨髄異形成症候群、皮膚T細胞リンパ腫、リンパ系新生物、AIDS関連リンパ腫、胸腺腫、胸腺腫および胸腺癌、菌状息肉腫、およびセザリー症候群が挙げられる);皮膚癌(例えば悪性メラノーマ、基底細胞癌、扁平上皮癌、カポジ肉腫、奇胎異形成母斑、脂肪腫、血管腫、皮膚線維腫、ケロイド、乾癬、メルケル細胞癌、メルケル細胞皮膚癌、メラノーマおよびカルチノイド腫瘍が挙げられる);副腎腺癌(例えば神経芽細胞腫が挙げられる);内分泌系に関連する他の癌(例えば副腎皮質癌、多発性内分泌新生物(例えば、多発性内分泌新生物I型)、多発性内分泌新生物症候群、副甲状腺癌、下垂体腫瘍、褐色細胞腫、膵島細胞膵臓癌および膵島細胞腫瘍)が挙げられる);結合組織癌(例えば、骨癌、骨および関節の癌、骨肉腫および悪性線維性組織球腫);頭部、頸部および口腔に関連する癌(例えば、頭頸部癌、副鼻腔および鼻腔の癌、転移性頸部扁平上皮癌、口の癌(mouth cancer)、咽喉癌、食道癌、喉頭癌、咽頭癌、下咽頭癌、口唇および口腔の癌(lip and oral cavity cancer)、鼻咽頭癌、口腔の癌(oral cancer)、中咽頭癌および唾液腺癌;ならびに眼に関連する癌(例えば、眼癌、眼内メラノーマ)が挙げられる。いくつかの実施形態において、癌は、ユーイング肉腫である。
いくつかの実施形態において、癌は、血液癌、例えば白血病またはリンパ腫である。本発明の化合物によって処置可能な白血病およびリンパ腫の例としては、混合血統白血病(MLL)、MLL関係白血病、MLL関連白血病、MLL陽性白血病、MLL誘導性白血病、再構成混合系統系白血病(MLL−r)、MLL再構成またはMLL遺伝子の再構成に関連する白血病、急性白血病、慢性白血病、無痛性白血病、リンパ芽球性白血病、リンパ球性白血病、骨髄性白血病、骨肉腫性白血病、小児白血病、急性リンパ球性白血病(ALL)(急性リンパ芽球性白血病または急性リンパ性白血病とも称される)、急性骨髄性白血病(AML)(急性骨肉腫性白血病または急性骨髄芽球性白血病とも称される)、急性顆粒球性白血病、急性非リンパ球性白血病、慢性リンパ球性白血病(CLL)(慢性リンパ芽球性白血病とも称される)、慢性骨肉腫性白血病(CML)(慢性骨髄性白血病とも称される)、治療関連白血病、骨髄異形成症候群(MDS)、骨髄増殖性疾患(MPD)(例えば、原発性骨髄線維症(PMF))、骨髄増殖性新生物(MPN)、形質細胞新生物、多発性骨髄腫、骨髄異形成、皮膚T細胞リンパ腫、リンパ系新生物、AIDS関連リンパ腫、胸腺腫、胸腺癌、菌状息肉腫、アルバート−バザン症候群、菌状息肉芽腫、セザリー症候群、有毛細胞白血病、T細胞前リンパ球性白血病(T−PLL)、大顆粒性リンパ球性白血病、髄膜白血病、白血病性軟髄膜炎、白血病性髄膜炎、多発性骨髄腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫(悪性リンパ腫)およびヴァルデンストレームマクログロブリン血症が挙げられる。いくつかの実施形態において、急性骨髄性白血病(AML)は、理論的なヌクレオフォスミン(NPM1)突然変異急性骨髄性白血病(すなわち、NPM1mut急性骨髄性白血病)である。
特定の実施形態において、本発明の化合物は、MLL再構成に関連する白血病、MLL再構成に関連する急性リンパ球性白血病、MLL再構成に関連する急性リンパ芽球性白血病、MLL再構成に関連する急性リンパ性白血病、MLL再構成に関連する急性骨髄性白血病、MLL再構成に関連する急性骨髄性白血病、またはMLL再構成に関連する急性骨髄芽球性白血病を処置するために使用される。本明細書で使用される場合、「MLL再構成」は、MLL遺伝子の再構成を意味する。
いくつかの実施形態において、本発明の化合物で処置可能な疾患および状態としては、インスリン抵抗性、前糖尿病、糖尿病(例えば、2型糖尿病または1型糖尿病)および糖尿病のリスクが挙げられる。いくつかの実施形態において、本発明の化合物で処置可能な疾患および状態としては、高血糖が挙げられる。いくつかの実施形態において、高血糖は、糖尿病、例えば2型糖尿病に関連する。いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、患者または被験体における他の抗糖尿病剤に対する応答消失および/またはβ細胞機能の低下を処置するために使用される。いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、患者または被験体における他の抗糖尿病剤に対する応答を回復させ、そして/またはβ細胞機能を回復させ、そして/またはインスリンの必要性を減少させるために使用される。いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、スタチンを服用している被験体におけるインスリン抵抗性を軽減し、糖尿病のリスクを減少させ、またはスタチンによって引き起こされる血中グルコースの増加を減少させるために使用される。いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、スタチンを服用している被験体における糖尿病を処置するために、またはスタチンを服用している被験体における糖尿病を予防するために使用される。本発明の方法は、患者における血中グルコースレベルの上昇を低下、減少、阻害、抑制、制限または制御することを含む。さらなる態様では、本発明の方法は、被験体におけるインスリン感受性を増加、刺激、増強、促進、誘導または活性化することを含む。スタチンとしては、これだけに限定されるものではないが、アトルバスタチン、セリバスタチン、フルバスタチン、ロバスタチン、メバスタチン、ピタバスタチン、プラバスタチン、ロスバスタチンおよびシンバスタチンが挙げられる。
いくつかの実施形態において、患者は、上記に列挙されている疾患および状態の1つまたは複数を処置または改善するのに十分な量(例えば、治療有効量)の本発明の化合物で処置(例えば、投与)される。本発明の化合物はまた、その中に列挙されている疾患の1つまたは複数の予防において有用であり得る。
本発明の化合物はまた、本明細書に開示される疾患または障害の処置のための免疫療法(細胞ベースの療法、抗体療法およびサイトカイン療法を含むが、これらに限定されない)と組み合わせて使用され得る。
特定の実施形態において、本発明の化合物は、これだけに限定されるものではないが、ネイキッドモノクローナル抗体薬およびコンジュゲートモノクローナル抗体薬を含む1つまたはそれより多くの受動的免疫療法と組み合わせて使用される。使用され得るネイキッドモノクローナル抗体薬の例としては、これだけに限定されるものではないが、リツキシマブ(Rituxan(登録商標))、CD20抗原に対する抗体;トラスツズマブ(Herceptin(登録商標))、HER2タンパク質に対する抗体;アレムツズマブ(Lemtrada(登録商標)、Campath(登録商標))、CD52抗原に対する抗体;セツキシマブ(Erbitux(登録商標))、EGFRタンパク質に対する抗体;およびVEGFタンパク質の抗血管形成阻害剤であるベバシズマブ(Avastin(登録商標))が挙げられる。
使用され得るコンジュゲートモノクローナル抗体の例としては、これだけに限定されるものではないが、放射性標識抗体イブリツモマブチウキセタン(Zevalin(登録商標));放射性標識抗体トシツモマブ(Bexxar(登録商標));およびカリケアマイシンを含有する免疫毒素ゲムツズマブオゾガマイシン(Mylotarg(登録商標));BL22、抗CD22モノクローナル抗体−免疫毒素コンジュゲート;放射性標識抗体、例えばOncoScint(登録商標)およびProstaScint(登録商標);ブレンツキシマブベドチン(Adcetris(登録商標));アド−トラスツズマブエムタンシン(Kadcyla(登録商標)、TDM−1とも称される)が挙げられる。
使用され得る治療様抗体のさらなる例としては、これだけに限定されるものではないが、REOPRO(登録商標)(アブシキシマブ)、血小板上の糖タンパク質IIb/IIIa受容体に対する抗体;ZENAPAX(登録商標)(ダクリズマブ)、免疫抑制ヒト化抗CD25モノクローナル抗体;PANOREXTM、マウス抗17−IA細胞表面抗原IgG2a抗体;BEC2、マウス抗イディオタイプ(GD3エピトープ)IgG抗体;IMC−C225、キメラ抗EGFRIgG抗体;VITAXINTM、ヒト化抗αVβ3インテグリン抗体;キャンパス1H/LDP−03、ヒト化抗CD52IgG1抗体;Smart M195、ヒト化抗CD33 IgG抗体;LYMPHOCIDETM、ヒト化抗CD22 IgG抗体;LYMPHOCIDETM Y−90;Lymphoscan;Nuvion(登録商標)(CD3に対する);CM3、ヒト化抗ICAM3抗体;IDEC−114、霊長類化抗CD80抗体;IDEC−131、ヒト化抗CD40L抗体;IDEC−151、霊長類化抗CD4抗体;IDEC−152、霊長類化抗CD23抗体;SMART抗CD3、ヒト化抗CD3 IgG;5G1.1、ヒト化抗補体因子5(C5)抗体;D2E7、ヒト化抗TNF−α抗体;CDP870、ヒト化抗TNF−α Fab断片;IDEC−151、霊長類化抗CD4 IgG1抗体;MDX−CD4、ヒト抗CD4 IgG抗体;CD20−ストレプトアビジン(streptdavidin)(+ビオチン−イットリウム90);CDP571、ヒト化抗TNF−α IgG4抗体;LDP−02、ヒト化抗α4β7抗体;OrthoClone OKT4A、ヒト化抗CD4 IgG抗体;ANTOVATM、ヒト化抗CD40L IgG抗体;ANTEGRENTM、ヒト化抗VLA−4 IgG抗体;およびCAT−152、ヒト抗TGF−β2抗体が挙げられる。
特定の実施形態において、本発明の化合物は、これだけに限定されるものではないが、デニロイキンディフィトックス(Ontak(登録商標))、ジフテリア毒素に連結されたIL−2を含む毒素を含有するが抗体を含有しない1つまたはそれより多くの標的免疫療法と組み合わせて使用される。
本発明の化合物はまた、本明細書に開示される疾患または障害の処置のためのアジュバント免疫療法と組み合わせて使用され得る。このようなアジュバント免疫療法としては、これだけに限定されるものではないが、サイトカイン、例えば顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM−CSF)、顆粒球コロニー刺激因子(G−CSF)、マクロファージ炎症性タンパク質(MIP)−1−アルファ、インターロイキン(IL−1、IL−2、IL−4、IL−6、IL−7、IL−12、IL−15、IL−18、IL−21およびIL−27を含む)、腫瘍壊死因子(TNF−アルファを含む)およびインターフェロン(IFN−アルファ、IFN−ベータおよびIFN−ガンマを含む);水酸化アルミニウム(ミョウバン);カルメット・ゲラン桿菌(BCG);キーホールリンペットヘモシアニン(KLH);不完全フロイントアジュバント(IFA);QS−21;DETOX;レバミソール;ならびにジニトロフェニル(DNP)およびそれらの組み合わせ、例えば、インターロイキン(例えばIL−2)と他のサイトカイン(例えばIFN−アルファ)との組み合わせが挙げられる。
特定の実施形態において、本発明の化合物は、これだけに限定されるものではないが、自己腫瘍細胞ワクチンおよび同種異系腫瘍細胞ワクチン、抗原ワクチン(多価抗原ワクチンを含む)、樹状細胞ワクチン;ならびにウイルスワクチンを含むワクチン療法と組み合わせて使用される。
別の実施形態において、本開示は、有効量の本発明の化合物と、外科手術、抗癌剤/抗癌薬、生物学的療法、放射線療法、抗血管形成療法、免疫療法、エフェクター細胞の養子移入、遺伝子療法またはホルモン療法から選択される1つまたはそれより多くのさらなる抗癌療法とを、癌を有する被験体に投与することを含む。抗癌剤/抗癌薬の例は、以下に記載されている。
いくつかの実施形態において、抗癌剤/抗癌薬は、例えば、アドリアマイシン、アクチノマイシン(aactinomycin)、ブレオマイシン、ビンブラスチン、シスプラチン、アシビシン;アクラルビシン;塩酸アコダゾール;アクロニン;アドゼレシン;アルデスロイキン;アルトレタミン;アンボマイシン;酢酸アメタントロン;アミノグルテチミド;アムサクリン;アナストロゾール;アントラマイシン;アスパラギナーゼ;アスペルリン;アザシチジン;アゼテパ;アゾトマイシン;バチマスタット;ベンゾデパ;ビカルタミド;塩酸ビスアントレン;ジメシル酸ビスナフィド;ビゼレシン;硫酸ブレオマイシン;ブレキナールナトリウム;ブロピリミン;ブスルファン;カクチノマイシン;カルステロン;カラセミド;カルベチメル;カルボプラチン;カルムスチン;塩酸カルビシン;カルゼレシン;セデフィンゴール;クロラムブシル;シロレマイシン;クラドリビン;メシル酸クリスナトール;シクロホスファミド;シタラビン;ダカルバジン;塩酸ダウノルビシン;デシタビン;デキソルマプラチン;デザグアニン;メシル酸デザグアニン;ジアジクォン;ドキソルビシン;塩酸ドキソルビシン;ドロロキシフェン;クエン酸ドロロキシフェン;プロピオン酸ドロモスタノロン;ズアゾマイシン;エダトレキサート;塩酸エフロルニチン;エルサミトルシン;エンロプラチン;エンプロメート;エピプロピジン;塩酸エピルビシン;エルブロゾール;塩酸エソルビシン;エストラムスチン;リン酸エストラムスチンナトリウム;エタニダゾール;エトポシド;リン酸エトポシド;エトプリン;塩酸ファドロゾール;ファザラビン;フェンレチニド;フロクスウリジン;リン酸フルダラビン;フルオロウラシル;フルロシタビン;ホスキドン;ホストリエシンナトリウム;ゲムシタビン;塩酸ゲムシタビン;ヒドロキシ尿素;塩酸イダルビシン;イホスファミド;イルモホシン;イプロプラチン;塩酸イリノテカン;酢酸ランレオチド;レトロゾール;酢酸ロイプロリド;塩酸リアロゾール;ロメトレキソールナトリウム;ロムスチン;塩酸ロソキサントロン;マソプロコール;メイタンシン;塩酸メクロレタミン;酢酸メゲストロール;酢酸メレンゲストロール;メルファラン;メノガリル;メルカプトプリン;メトトレキサート;メトトレキサートナトリウム;メトプリン;メツレデパ;ミチンドミド;ミトカルシン;ミトクロミン;ミトギリン;マイトマルシン;マイトマイシン;ミトスペル;ミトタン;塩酸ミトキサントロン;ミコフェノール酸;ノコダゾール;ノガラマイシン;オルマプラチン;オキシスラン;ペガスパルガーゼ;ペリオマイシン;ペンタムスチン;硫酸ペプロマイシン;ペルホスファミド;ピポブロマン;ピポスルファン;塩酸ピロキサントロン;プリカマイシン;プロメスタン;ポルフィマーナトリウム;ポルフィロマイシン;プレドニムスチン;塩酸プロカルバジン;ピューロマイシン;塩酸ピューロマイシン;ピラゾフリン;リボプリン;ログレチミド;サフィンゴール;塩酸サフィンゴール;セムスチン;シムトラゼン;スパルホサートナトリウム;スパルソマイシン;塩酸スピロゲルマニウム;スピロムスチン;スピロプラチン;ストレプトニグリン;ストレプトゾシン;スロフェヌル;タリソマイシン;テコガランナトリウム;テガフール;塩酸テロキサントロン;テモポルフィン;テニポシド;テロキシロン;テストラクトン;チアミプリン;チオグアニン;チオテパ;チアゾフリン;チラパザミン;クエン酸トレミフェン;酢酸トレストロン;リン酸トリシリビン;トリメトレキサート;グルクロン酸トリメトレキサート;トリプトレリン;塩酸ツブロゾール;ウラシルマスタード;ウレデパ;バプレオチド;ベルテポルフィン;硫酸ビンブラスチン;硫酸ビンクリスチン;ビンデシン;硫酸ビンデシン;硫酸ビネピジン;硫酸ビングリシナート;硫酸ビンロイロシン;酒石酸ビノレルビン;硫酸ビンロシジン;硫酸ビンゾリジン;ボロゾール;ゼニプラチン;ジノスタチン;塩酸ゾルビシン;パルボシクリブ;Yervoy(登録商標)(イピリムマブ);Mekinist(商標)(トラメチニブ);ペグインターフェロンアルファ−2b、組換えインターフェロンアルファ−2b;Sylatron(商標)(ペグインターフェロンアルファ−2b);Tafinlar(登録商標)(ダブラフェニブ);Zelboraf(登録商標)(ベムラフェニブ);またはニボルマブである。
本発明の化合物は、例えば化学療法、放射線照射または外科手術によって、癌を処置する既存の方法と組み合わせて投与され得る。したがって、癌を処置する方法であって、該方法が、有効量の本発明の化合物または医薬として許容され得るその塩形態を、このような処置を必要とする被験体に投与することを含み、有効量の少なくとも1つのさらなる癌化学療法剤が被験体に投与される、方法が本明細書でさらに提供される。適切な癌化学療法剤の例としては、アバレリクス、アド−トラスツズマブエムタンシン、アルデスロイキン、アレムツズマブ、アリトレチノイン、アロプリノール、アルトレタミン、アナストロゾール、三酸化ヒ素、アスパラギナーゼ、アザシチジン、ベバシズマブ、ベキサロテン、ブレオマイシン、ボルテゾムビ、ボルテゾミブ、静脈内用ブスルファン、経口用ブスルファン、カルステロン、カペシタビン、カルボプラチン、カルムスチン、セツキシマブ、クロラムブシル、シスプラチン、クラドリビン、クロファラビン、シクロホスファミド、シタラビン、ダカルバジン、ダクチノマイシン、ダルテパリンナトリウム、ダサチニブ、ダウノルビシン、デシタビン、デニロイキン、デニロイキンディフィトックス、デクスラゾキサン、ドセタキセル、ドキソルビシン、プロピオン酸ドロモスタノロン、エクリズマブ、エムタンシン、エピルビシン、エリブリン、エルロチニブ、エストラムスチン、リン酸エトポシド、エトポシド、エベロリムス、エキセメスタン、クエン酸フェンタニル、フィルグラスチム、フロクスウリジン、フルダラビン、フルオロウラシル、フルキンチニブ、フルベストラント、ゲフィチニブ、ゲムシタビン、ゲムツズマブオゾガマイシン、酢酸ゴセレリン、酢酸ヒストレリン、イブリツモマブチウキセタン、イダルビシン、イホスファミド、メシル酸イマチニブ、インターフェロンアルファ2a、イリノテカン、イキサベピロン、ジトシル酸ラパチニブ、レナリドミド、レトロゾール、ロイコボリン、酢酸ロイプロリド、レバミソール、ロムスチン、メクロレタミン、酢酸メゲストロール、メルファラン、メルカプトプリン、メトトレキサート、メトキサレン、マイトマイシンC、ミトタン、ミトキサントロン、フェンプロピオン酸ナンドロロン、ネララビン、ノフェツモマブ、オキサリプラチン、パクリタキセル、パクリタキセルアルブミン安定化ナノ粒子製剤、パミドロネート、パニツムマブ、ペガスパルガーゼ、ペグフィルグラスチム、ペメトレキセド二ナトリウム、ペントスタチン、ペルツズマブ(pertuzuma)、ピポブロマン、プリカマイシン、プロカルバジン、キナクリン、ラスブリカーゼ、リツキシマブ、ソラフェニブ、ストレプトゾシン、スルファチニブ、スニチニブ、マレイン酸スニチニブ、タモキシフェン、テモゾロミド、テニポシド、テストラクトン、サリドマイド、チオグアニン、チオテパ、トポテカン、トレミフェン、トシツモマブ、トラスツズマブ、トレチノイン、ウラシルマスタード、バルルビシン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビノレルビン、ボリチニブ、ボリノスタットおよびゾレドロネートのいずれかが挙げられる。
特別な実施形態において、本発明の化合物は、乳癌の処置のために、メトトレキサート、パクリタキセルアルブミン安定化ナノ粒子製剤、アド−トラスツズマブエムタンシン、エリブリン、ドキソルビシン、フルオロウラシル、エベロリムス、アナストロゾール、パミドロン酸二ナトリウム、エキセメスタン、カペシタビン、シクロホスファミド、ドセタキセル、エピルビシン、トレミフェン、フルベストラント、レトロゾール、ゲムシタビン、塩酸ゲムシタビン、酢酸ゴセレリン、トラスツズマブ、イキサベピロン、ジトシル酸ラパチニブ、酢酸メゲストロール、クエン酸タモキシフェン、パミドロン酸二ナトリウム、パルボシクリブおよびペルツズマブから選択される1つまたはそれより多くの抗癌剤と組み合わせて使用される。
他の抗癌剤/抗癌薬としては、これだけに限定されるものではないが、20−エピ−1,25ジヒドロキシビタミンD3;5−エチニルウラシル;アビラテロン;アクラルビシン;アシルフルベン;アデシペノール;アドゼレシン;アルデスロイキン;ALL−TKアンタゴニスト;アルトレタミン;アンバムスチン;アミドックス;アミホスチン;アミノレブリン酸;アムルビシン;アムサクリン;アナグレリド;アンドログラホリド;血管新生阻害剤;アンタゴニストD;アンタゴニストG;アンタレリクス;抗背側化形態形成タンパク質1;抗アンドロゲン薬;抗エストロゲン薬;アンチネオプラストン;アンチセンスオリゴヌクレオチド;アフィジコリングリシネート;アポトーシス遺伝子モデュレーター;アポトーシス調節剤;アプリン酸;ara−CDP−DL−PTBA;アルギニンデアミナーゼ;アスラクリン;アタメスタン;アトリムスチン;アキシナスタチン1;アキシナスタチン2;アキシナスタチン3;アザセトロン;アザトキシン;アザチロシン;バッカチンIII誘導体;バラノール;バチマスタット;BCR/ABLアンタゴニスト;ベンゾクロリン;ベンゾイルスタウロスポリン;ベータラクタム誘導体;ベータ−アレチン;ベタクラマイシンB;ベツリン酸;bFGF阻害剤;ビカルタミド;ビスアントレン;ビスアジリジニルスペルミン;ビスナフィド;ビストラテンA;ビゼレシン;ブレフレート;ブロピリミン;ブドチタン;ブチオニンスルホキシミン;カルシポトリオール;カルホスチンC;カンプトテシン誘導体;カナリアポックスIL−2;カペシタビン;カルボキシアミド−アミノ−トリアゾール;カルボキシアミドトリアゾール;CaRest M3;CARN 700;軟骨誘導阻害剤;カルゼレシン;カゼインキナーゼ阻害剤;カスタノスペルミン;セクロピンB;セトロレリクス;クロリン;クロロキノキサリンスルホンアミド;シカプロスト;シス−ポルフィリン;クラドリビン;クロミフェン類似体;クロトリマゾール;コリスマイシンA;コリスマイシンB;コンブレタスタチンA4;コンブレタスタチン類似体;コナゲニン;クランベシジン816;クリスナトール;クリプトフィシン8;クリプトフィシンA誘導体;クラシンA;サイクリン依存性キナーゼ阻害剤;シクロペントアントラキノン;シクロプラタム;シペマイシン;シタラビンオクホスフェート;細胞溶解因子;シトスタチン;ダクリキシマブ;デシタビン;デヒドロジデムニンB;デスロレリン;デキサメタゾン;デキシホスファミド;デクスラゾキサン;デクスベラパミル;ジアジクォン;ジデムニンB;ジドックス;ジエチルノルスペルミン;ジヒドロ−5−アザシチジン;9−ジオキサマイシン;ジフェニルスピロムスチン;ドコサノール;ドラセトロン;ドキシフルリジン;ドロロキシフェン;ドロナビノール;デュオカルマイシンSA;エブセレン;エコムスチン;エデルホシン;エドレコロマブ;エフロルニチン;エレメン;エミテフール;エピルビシン;エプリステリド;エストラムスチン類似体;エストロゲンアゴニスト;エストロゲンアンタゴニスト;エタニダゾール;リン酸エトポシド;ファドロゾール;ファザラビン;フェンレチニド;フィルグラスチム;フィナステリド;フラボピリドール;フレゼラスチン;フルアステロン;フルダラビン;塩酸フルオロダウノルニシン;ホルフェニメクス;ホルメスタン;ホストリエシン;ホテムスチン;ガドリニウムテキサフィリン;硝酸ガリウム;ガロシタビン;ガニレリクス;ゼラチナーゼ阻害剤;ゲムシタビン;グルタチオン阻害剤;ヘプスルファム;ヘレグリン;ヘキサメチレンビスアセトアミド;ヒペリシン;イバンドロン酸;イダルビシン;イドキシフェン;イドラマントン;イルモホシン;イロマスタット;イミダゾアクリドン;イミキモド;免疫賦活薬ペプチド;インスリン様成長因子1受容体阻害剤;ヨーベングアン;ヨードドキソルビシン;イポメアノール,4−;イロプラクト;イルソグラジン;イソベンガゾール;イソホモハリコンドリンB;イタセトロン;ジャスプラキノリド;カハラリドF;ラメラリン−Nトリアセテート;ランレオチド;レイナマイシン;レノグラスチム;硫酸レンチナン;レプトルスタチン;レトロゾール;白血病阻害因子;リュープロリド+エストロゲン+プロゲステロン;リュープロレリン;レバミソール;リアロゾール;線状ポリアミン類似体;親油性二糖ペプチド;親油性白金化合物;リッソクリナミド7;ロバプラチン;ロンブリシン;ロメトレキソール;ロニダミン;ロソキサントロン;ロバスタチン;ロキソリビン;ルルトテカン;ルテチウムテキサフィリン;リソフィリン;溶解性ペプチド;マイタンシン;マンノスタチンA;マリマスタット;マソプロコール;マスピン;マトリライシン阻害剤;マトリックスメタロプロテイナーゼ阻害剤;メノガリル;メルバロン;メテレリン;メチオニナーゼ;メトクロプラミド;MIF阻害剤;ミフェプリストン;ミルテホシン;ミリモスチム;ミスマッチ二本鎖RNA;ミトグアゾン;ミトラクトール;マイトマイシン類似体;ミトナフィド;マイトトキシン線維芽細胞成長因子−サポリン;ミトキサントロン;モファロテン;モルグラモスチム;モノクローナル抗体、ヒト絨毛性ゴナドトロピン;モノホスホリルリピドA+マイコバクテリウム細胞壁sk;モピダモール;多剤耐性遺伝子阻害剤;多発性腫瘍サプレッサー1ベースの治療;マスタード抗癌剤;ミカペルオキシドB;マイコバクテリア細胞壁抽出物;ミリアポロン;N−アセチルジナリン;N置換ベンズアミド;ナファレリン;ナグレスチップ;ナロキソン+ペンタゾシン;ナパビン;ナフテルピン;ナルトグラスチム;ネダプラチン;ネモルビシン;ネリドロン酸;中性エンドペプチダーゼ;ニルタミド;ニサマイシン;一酸化窒素モデュレーター;窒素酸化物抗酸化剤;ニトルリン;O6−ベンジルグアニン;オクトレオチド;オキセノン;オリゴヌクレオチド;オナプリストン;オンダンセトロン;オンダンセトロン;オラシン;経口サイトカイン誘発剤;オルマプラチン;オサテロン;オキサリプラチン;オキサウノマイシン;パラウアミン;パルミトイルリゾキシン;パミドロン酸;パナキシトリオール;パノミフェン;パラバクチン;パゼリプチン;ペガスパルガーゼ;ペルデシン;ペントサン多硫酸ナトリウム;ペントスタチン;ペントロゾール;ペルフルブロン;ペルホスファミド;ペリリルアルコール;フェナジノマイシン;フェニルアセテート;ホスファターゼ阻害剤;ピシバニール;塩酸ピロカルピン;ピラルビシン;ピリトレキシム;プラセチンA;プラセチンB;プラスミノゲンアクチベーター阻害剤;白金錯体;白金化合物;白金−トリアミン複合体;ポルフィマーナトリウム;ポルフィロマイシン;プレドニゾン;プロピルビス−アクリドン;プロスタグランジンJ2;プロテアソーム阻害剤;プロテインAベースの免疫モデュレーター;プロテインキナーゼC阻害剤;微細藻類;タンパク質チロシンホスファターゼ阻害剤;プリンヌクレオシドホスホリラーゼ阻害剤;プルプリン;ピラゾロアクリジン;ピリドキシ化ヘモグロビンポリオキシエチレンコンジュゲート;rafアンタゴニスト;ラルチトレキセド;ラモセトロン;rasファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤;ras阻害剤;ras−GAP阻害剤;脱メチル化レテリプチン;レニウムRe186エチドロネート;リゾキシン;リボザイム;RIIレチンアミド;ログレチミド;ロヒツキン;ロムルチド;ロキニメックス;ルビギノンB1;ルボキシル;サフィンゴール;サイントピン;SarCNU;サルコフィトールA;サルグラモスチム;Sdi 1模倣体;セムスチン;老化誘導阻害剤1;センスオリゴヌクレオチド;シグナル伝達阻害剤;シグナル伝達モデュレーター;単鎖抗原結合性タンパク質;シゾフィラン;ソブゾキサン;ボロカプテイトナトリウム;フェニル酢酸ナトリウム;ソルベロール;ソマトメジン結合性タンパク質;ソネルミン;スパルホス酸;スピカマイシンD;スピロムスチン;スプレノペンチン;スポンギスタチン1;スクアラミン;幹細胞阻害剤;幹細胞分裂阻害剤;スチピアミド;ストロメライシン阻害剤;スルフィノシン;超活性血管作用性腸ペプチドアンタゴニスト;スラジスタ;スラミン;スウェインソニン;合成グリコサミノグリカン;タリムスチン;タモキシフェンメチオジド;タウロムスチン;タザロテン;テコガランナトリウム;テガフール;テルラピリリウム;テロメラーゼ阻害剤;テモポルフィン;テモゾロミド;テニポシド;テトラクロロデカオキシド;テトラゾミン;タリブラスチン;チオコラリン;トロンボポエチン;トロンボポエチン模倣物;サイマルファシン;サイモポイエチン受容体アゴニスト;チモトリナン;甲状腺刺激ホルモン;スズエチルエチオプルプリン;チラパザミン;二塩化チタノセン;トプセンチン;トレミフェン;全能性幹細胞因子;翻訳阻害剤;トレチノイン;トリアセチルウリジン;トリシリビン;トリメトレキサート;トリプトレリン;トロピセトロン;ツロステリド;チロシンキナーゼ阻害剤;チロホスチン;UBC阻害剤;ウベニメクス;尿生殖洞誘導成長阻害因子;ウロキナーゼ受容体アンタゴニスト;バプレオチド;バリオリンB;ベクター系、赤血球遺伝子療法;ベラレソール;ベラミン;ベルジン;ベルテポルフィン;ビノレルビン;ビンキサルチン;ビタキシン;ザノテロン;ジラスコルブ;ジノスタチンスチマラマー;5−フルオロウラシル;およびロイコボリン挙げられる。
いくつかの実施形態において、抗癌剤/抗癌薬は、微小管を安定化させる剤である。本明細書で使用される場合、「マイクロチューブリン安定剤」は、微小管の安定化により細胞をG2−M相で停止させることによって作用する抗癌剤/抗癌薬を意味する。マイクロチューブリン安定剤の例としては、ACLITAXEL(登録商標)およびTaxol(登録商標)類似体が挙げられる。マイクロチューブリン安定剤のさらなる例としては、限定ではないが、以下の市販薬および開発中の薬物が挙げられる:ディスコデルモリド(NVP−XX−A−296としても公知である);エポチロン(例えば、エポチロンA、エポチロンB、エポチロンC(デスオキシエポチロンAまたはdEpoAとしても公知である));エポチロンD(KOS−862、dEpoBおよびデスオキシエポチロンBとも称される);エポチロンE;エポチロンF;エポチロンB N−オキシド;エポチロンA N−オキシド;16−アザ−エポチロンB;21−アミノエポチロンB(BMS−310705としても公知である);21−ヒドロキシエポチロンD(デスオキシエポチロンFおよびdEpoFとしても公知である)、26−フルオロエポチロン);FR−182877(Fujisawa、WS−9885Bとしても公知である)、BSF−223651(BASF、ILX−651およびLU−223651としても公知である);AC−7739(Ajinomoto、AVE−8063AおよびCS−39.HClとしても公知である);AC−7700(Ajinomoto、AVE−8062、AVE−8062A、CS−39−L−Ser.HClおよびRPR−258062Aとしても公知である);フィジアノリドB;ラウリマライド;カリベオシド;カリベオリン;タッカロノリド;エリュテロビン;サルコジクチン;ラウリマライド;ジクチオスタチン−1;ジャトロファンエステル;ならびにそれらの類似体および誘導体。
別の実施形態において、抗癌剤/抗癌薬は、微小管を阻害する剤である。本明細書で使用される場合、「マイクロチューブリン阻害剤」は、チューブリン重合または微小管集合を阻害することによって作用する抗癌剤を意味する。マイクロチューブリン阻害剤の例としては、限定ではないが、以下の市販薬および開発中の薬物が挙げられる:エルブロゾール(R−55104としても公知である);ドラスタチン10(DLS−10およびNSC−376128としても公知である);イセチオン酸ミボブリン(CI−980としても公知である);ビンクリスチン;NSC−639829;ABT−751(Abbott、E−7010としても公知である);アルトリルチン(例えば、アルトリルチンAおよびアルトリルチンC);スポンギスタチン(例えば、スポンギスタチン1、スポンギスタチン2、スポンギスタチン3、スポンギスタチン4、スポンギスタチン5、スポンギスタチン6、スポンギスタチン7、スポンギスタチン8およびスポンギスタチン9);塩酸セマドチン(LU−103793およびNSC−D−669356としても公知である);オーリスタチンPE(NSC−654663としても公知である);ソブリドチン(TZT−1027としても公知である)、LS−4559−P(Pharmacia、LS−4577としても公知である);LS−4578(Pharmacia、LS−477−Pとしても公知である);LS−4477(Pharmacia)、LS−4559(Pharmacia);RPR−112378(Aventis);硫酸ビンクリスチン;DZ−3358(Daiichi);GS−164(Takeda);GS−198(Takeda);KAR−2(Hungarian Academy of Sciences);SAH−49960(Lilly/Novartis);SDZ−268970(Lilly/Novartis);AM−97(Armad/Kyowa Hakko);AM−132(Armad);AM−138(Armad/Kyowa Hakko);IDN−5005(Indena);クリプトフィシン52(LY−355703としても公知である);ビチレブアミド;ツブリシンA;カナデンソール;センタウレイジン(NSC−106969としても公知である);T−138067(Tularik、T−67、TL−138067およびTI−138067としても公知である);COBRA−1(Parker Hughes Institute、DDE−261およびWHI−261としても公知である);H10(Kansas State University);H16(Kansas State University);オンコシジンA1(BTO−956およびDIMEとしても公知である);DDE−313(Parker Hughes Institute);SPA−2(Parker Hughes Institute);SPA−1(Parker Hughes Institute、SPIKET−Pとしても公知である);3−IAABU(Cytoskeleton/Mt.Sinai School of Medicine、MF−569としても公知である);ナルコシン(NSC−5366としても公知である);ナスカピン、D−24851(Asta Medica)、A−105972(Abbott);ヘミアステリン;3−BAABU(Cytoskeleton/Mt.Sinai School of Medicine、MF−191としても公知である);TMPN(Arizona State University);バナドセンアセチルアセトナート;T−138026(Tularik);モンサトロール;イナノシン(NSC−698666としても公知である);3−IAABE(Cytoskeleton/Mt.Sinai School of Medicine);A−204197(Abbott);T−607(Tularik、T−900607としても公知である);RPR−115781(Aventis);エリュテロビン(例えば、デスメチルエリュテロビン、デスアセチルエリュテロビン、イソエリュテロビンAおよびZ−エリュテロビン);ハリコンドリンB;D−64131(Asta Medica);D−68144(Asta Medica);ジアゾナミドA;A−293620(Abbott);NPI−2350(Nereus);TUB−245(Aventis);A−259754(Abbott);ジオゾスタチン;(−)−フェニラヒスチン(NSCL−96F037としても公知である);D−68838(Asta Medica);D−68836(Asta Medica);ミオセベリンB;D−43411(Zentaris、D−81862としても公知である);A−289099(Abbott);A−318315(Abbott);HTI−286(SPA−110としても公知である、トリフルオロ酢酸塩)(Wyeth);D−82317(Zentaris);D−82318(Zentaris);SC−12983(NCI);レスベラスタチンリン酸ナトリウム;BPR−0Y−007(National Health Research Institutes);SSR−250411(Sanofi);コンブレタスタチンA4;エリブリン(Halaven(登録商標));ならびにそれらの類似体および誘導体。
本発明の方法において有用なアルキル化剤の例としては、これだけに限定されるものではないが、ナイトロジェンマスタード(例えば、メクロロエタミン、シクロホスファミド、クロラムブシル、メルファランなど)、エチレンイミンおよびメチルメラミン(例えば、ヘキサメチルメラミン、チオテパ)、アルキルスルホナート(例えば、ブスルファン)、ニトロソ尿素(例えば、カルムスチン、ロムスチン、セムスチン、ストレプトゾシンなど)またはトリアゼン(デカルバジンなど)が挙げられる。
本発明の方法において有用な代謝拮抗剤の例としては、これだけに限定されるものではないが、葉酸類似体(例えば、メトトレキサート)またはピリミジン類似体(例えば、フルオロウラシル、フロクスウリジン、シタラビン)およびプリン類似体(例えば、メルカプトプリン、チオグアニン、ペントスタチン)が挙げられる。本発明の方法において有用な天然物の例としては、これだけに限定されるものではないが、ビンカアルカロイド(例えば、ビンブラスチン、ビンクリスチン)、エピポドフィロトキシン(例えば、エトポシド、テニポシド)、抗生物質(例えば、アクチノマイシンD、ダウノルビシン、ドキソルビシン、ブレオマイシン、プリカマイシン、マイトマイシン)または酵素(例えば、L−アスパラギナーゼ)が挙げられる。
癌の処置に有用なホルモンおよびアンタゴニストの例としては、これだけに限定されるものではないが、副腎皮質ステロイド(例えば、プレドニゾン)、プロゲスチン(例えば、カプロン酸ヒドロキシプロゲステロン、酢酸メゲストロール、酢酸メドロキシプロゲステロン)、エストロゲン(例えば、ジエチルスチルベストロール、エチニルエストラジオール)、抗エストロゲン薬(例えば、タモキシフェン)、アンドロゲン(例えば、プロピオン酸テストステロン、フルオキシメステロン)、抗アンドロゲン薬(例えば、フルタミド)およびゴナドトロピン放出ホルモン類似体(例えば、リュープロリド)が挙げられる。
癌の処置のために本発明の化合物と組み合わせて使用され得る他の剤としては、白金配位錯体(例えば、シスプラチン、カルボプラチン)、アントラセンジオン(例えば、ミトキサントロン)、置換尿素(例えば、ヒドロキシ尿素)、メチルヒドラジン誘導体(例えば、プロカルバジン)および副腎皮質抑制薬(例えば、ミトタン、アミノグルテチミド)が挙げられる。本発明の化合物と組み合わせて使用され得る他の抗癌剤/抗癌薬としては、これだけに限定されるものではないが、LXRアゴニストおよびLXRベータ選択的アゴニストを含む肝臓X受容体(LXR)モデュレーター;アリール炭化水素受容体(AhR)阻害剤;オラパリブ、イニパリブ、ルカパリブ、ベリパリブを含む酵素ポリADPリボースポリメラーゼ(PARP)の阻害剤;セジラニブを含む血管内皮成長因子(VEGF)受容体チロシンキナーゼの阻害剤;ニボルマブ(Bristol-Myers Squibb Co.)およびペンブロリズマブ(Merck&Co.,Inc.;MK−3475)を含むプログラム細胞死タンパク質1(PD−1)阻害剤;コビメチニブを含むMEK阻害剤;ベムラフェニブを含むB−Raf酵素阻害剤;トレメリムマブを含む細胞毒性Tリンパ球抗原(CTLA−4)阻害剤;MEDI4736(AstraZeneca)を含むプログラム死リガンド1(PD−L1)阻害剤;Wnt経路の阻害剤;AZD9291(AstraZeneca)、エルロチニブ、ゲフィチニブ、パニツムマブおよびセツキシマブを含む上皮成長因子受容体(EGFR)の阻害剤;アデノシンA2A受容体阻害剤;アデノシンA2B受容体阻害剤;PLX3397(Plexxikon)を含むコロニー刺激因子−1受容体(CSF1R)阻害剤、およびCD73の阻害剤が挙げられる。
本発明の化合物は、PD−1、PD−L1およびCTLA−4の阻害剤を含む免疫チェックポイント阻害剤を含む1つまたはそれより多くの治療戦略と組み合わせて使用され得る。
本発明の化合物は、MCL−1阻害剤、例えばホモハリントニン(HHT)およびオマセタキシン;BCL−2阻害剤、例えばベネトクラクス(ABT−199)、ナビトクラクス(ABT−263)、ABT−737、ゴシポール(AT−101)、アポゴシポロン(ApoG2)およびオバトクラクス;核輸出の選択的阻害剤(SINE)、例えばセリネキソル(KPT−330)から選択される1つまたはそれより多くの抗癌剤と組み合わせて使用され得る。
特定の実施形態において、本発明の化合物は、メトトレキサート(Abitrexate(登録商標);Folex(登録商標);Folex PFS(登録商標);Mexate(登録商標);Mexate−AQ(登録商標));ネララビン(Arranon(登録商標));ブリナツモマブ(Blincyto(登録商標));塩酸ルビドマイシンまたは塩酸ダウノルビシン(Cerubidine(登録商標));シクロホスファミド(Clafen(登録商標);Cytoxan(登録商標);Neosar(登録商標));クロファラビン(Clofarex(登録商標);Clolar(登録商標));シタラビン(Cytosar−U(登録商標);タラビンPFS(登録商標));ダサチニブ(Sprycel(登録商標));塩酸ドキソルビシン;アスパラギナーゼErwinia chrysanthemi(Erwinaze);イマチニブメシレート(Gleevec(登録商標));塩酸ポナチニブ(Iclusig(登録商標));メルカプトプリン(Purinethol;Purixan);ペグアスパラガーゼ(Oncaspar(登録商標));プレドニゾン;硫酸ビンクリスチン(Oncovin(登録商標)、Vincasar PFS(登録商標)、Vincrex(登録商標));硫酸ビンクリスチンリポソーム(Marqibo(登録商標));ハイパーCVAD(分画シクロホスファミド、ビンクリスチン、アドリアマイシンおよびデキサメタゾン);三酸化ヒ素(Trisenox(登録商標));塩酸イダルビシン(Idamycin(登録商標));塩酸ミトキサントロン;チオグアニン(Tabloid(登録商標));ADE(シタラビン、ダウノルビシンおよびエトポシド);アレムツズマブ(Lemtrada(登録商標)、Campath(登録商標));クロラムブシル(Ambochlorin(登録商標)、Amboclorin(登録商標)、Leukeran(登録商標)、Linfolizin(登録商標));オファツムマブ(Arzerra(登録商標));塩酸ベンダムスチン(Treanda(登録商標));リン酸フルダラビン(Fludara(登録商標));オビヌツズマブ(Gazyva(登録商標));イブルチニブ(Imbruvica(登録商標));イデラリシブ(Zydelig(登録商標));塩酸メクロレタミン(Mustargen(登録商標));リツキシマブ(Rituxan(登録商標));クロラムブシル−プレドニゾン;CVP(シクロホスファミド、ビンクリスチンおよびプレドニゾン);ボスチニブ(Bosulif(登録商標));ブスルファン(Busulfex(登録商標);Myleran(登録商標));オマセタキシン・メペスクシネート(Synribo(登録商標));ニロチニブ(Tasigna(登録商標));Intron(登録商標)A(組換えインターフェロンアルファ−2b);DOT1L阻害剤(EPZ−5676(Epizyme,Inc.)が挙げられる);ならびにブロモドメインおよび追加の末端モチーフBETタンパク質の阻害剤(BET阻害剤)(白血病の処置のためのMS417、JQ1、I−BET762およびI−BET151が挙げられる)から選択される1つまたはそれより多くの抗癌剤と組み合わせて使用され得る。
本発明の化合物は、これだけに限定されるものではないが、インスリンおよびインスリン類似体、例えばHumulin(登録商標)(Eli Lilly)、Lantus(登録商標)(Sanofi Aventis)、Novolin(登録商標)(Novo Nordisk)およびExubera(登録商標)(Pfizer);Avandamet(登録商標)(メトホルミンHClおよびマレイン酸ロシグリタゾン、GSK);Avandaryl(登録商標)(グリメピリドおよびマレイン酸ロシグリタゾン、GSK);Metaglip(登録商標)(グリピジドおよびメトホルミンHCl、Bristol Myers Squibb);Glucovance(登録商標)(グリブリドおよびメトホルミンHCl、Bristol Myers Squibb);PPARガンマアゴニスト、例えばAvandia(登録商標)(マレイン酸ロシグリチゾン、GSK)およびActos(登録商標)(塩酸ピオグリタゾン、Takeda/Eli Lilly);スルホニル尿素、例えばAmaryl(登録商標)(グリメピリド、Sanofi Aventis)、Diabeta(登録商標)(グリブリド、Sanofi Aventis)、Micronase(登録商標)/Glynase(登録商標)(グリブリド、Pfizer)およびGlucotrol(登録商標)/Glucotrol XL(登録商標)(グリピジド、Pfizer);メグリチニド、例えばPrandin(登録商標)/NovoNorm(登録商標)(レパグリニド、Novo Nordisk)、Starlix(登録商標)(ナテグリニド、Novartis)およびGlufast(登録商標)(ミチグリニド、Takeda);ビグアニド、例えばGlucophase(登録商標)/Glucophase XR(登録商標)(メトホルミンHCl、Bristol Myers Squibb)およびGlumetza(登録商標)(メトホルミンHCl、Depomed);チアゾリジンジオン;アミリン類似体;GLP−1類似体;DPP−IV阻害剤、例えばJanuvia(登録商標)(シタグリプチン、Merck)およびGalvus(登録商標)(ビルダグリプチン、Novartis);PTB−1B阻害剤;プロテインキナーゼ阻害剤(AMP活性化プロテインキナーゼ阻害剤を含む);グルカゴンアンタゴニスト、グリコーゲンシンターゼキナーゼ−3ベータ阻害剤;グルコース−6−ホスファターゼ阻害剤;グリコーゲンホスホリラーゼ阻害剤;ナトリウムグルコース共輸送体阻害剤;およびアルファ−グルコシダーゼ阻害剤、例えばGlycet(登録商標)(ミグリトール、Pfizer);スタチン、フィブラートおよびZetia(登録商標)(エゼチミブ);アルファ遮断薬;ベータ遮断薬;カルシウムチャネル遮断薬;利尿薬;アンギオテンシン変換酵素(ACE)阻害剤;二重ACEおよび中性エンドペプチダーゼ(NEP)阻害剤;アンギオテンシン受容体遮断薬(ARB);アルドステロンシンターゼ阻害剤;アルドステロン受容体アンタゴニスト;エンドセリン受容体アンタゴニスト;オルリスタット;フェンテルミン;シブトラミン;Acomplia(登録商標)(リモナバント);チアゾリジンジオン(例えば、ロシグリタゾン、ピオグリタゾン);SGLT2阻害剤(例えば、ダパグリフロジン、エタボン酸レモグリフロジン、セルグリフロジン、カナグリフロジンおよび1−クロロ−4−(β−D−グルコピラノス−1−イル)−2−[4−((’S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ)−ベンジル]−ベンゼン);PPAR−ガンマアゴニスト(例えば、Gl262570)およびアンタゴニスト;PPAR−ガンマ/アルファモジュレーター(例えば、KRP 297);アルファ−グルコシダーゼ阻害剤(例えば、アカルボース、ボグリボース);DPPIV阻害剤(例えば、Januvia(登録商標)(シタグリプチン)、Galvus(登録商標)/Zomelis(登録商標)(ビルダグリプチン)、Onglyza(登録商標)(サクサグリプチン)、Nesina(登録商標)/Vipidia(登録商標)(アログリプチン)およびTradjenta(登録商標)/Trajenta(登録商標)(リナグリプチン));アルファ2−アンタゴニスト;グルカゴン様タンパク質−1(GLP−1)受容体アゴニストおよび類似体(例えば、エキセンジン−4);アミリン;タンパク質チロシンホスファターゼ1の阻害剤;肝臓における無秩序なグルコース産生に影響を与える物質、例えばグルコース−6−ホスファターゼ、またはフルクトース−1,6−ビスホスファターゼ、グリコーゲンホスホリラーゼの阻害剤;グルカゴン受容体アンタゴニスト;ホスホエノールピルビン酸カルボキシキナーゼの阻害剤;グリコーゲンシンターゼキナーゼおよびグルコキナーゼ活性化剤;脂質低下剤、例えばHMG−CoA−レダクターゼ阻害剤(例えば、シンバスタチン、アトルバスタチン);フィブラート(例えば、ベザフィブラート、フェノフィブラート)、ニコチン酸およびその誘導体、PPAR−アルファアゴニスト、PPAR−デルタアゴニスト;ACAT阻害剤(例えば、アバシミブ);コレステロール吸収阻害剤、例えばエゼチミブ;胆汁酸結合物質、例えばコレスチラミン;回腸胆汁酸輸送の阻害剤;HDL上昇化合物、例えばCETP阻害剤およびABC1調節剤;肥満を処置するための活性物質、例えばシブトラミンおよびテトラヒドロリポスタチン;SDRI;アキソキン;レプチン;レプチン模倣物;カンナビノイド1受容体のアンタゴニスト;およびMCH−1受容体アンタゴニスト;MC4受容体アゴニスト;NPY5およびNPY2アンタゴニスト;ベータ3アドレナリン作動性アゴニスト、例えばSB−418790およびAD−9677;5HT2c受容体のアゴニスト;GABA受容体アンタゴニスト;Naチャネル遮断薬;トピラメート;プロテインキナーゼC阻害剤;終末糖化産物阻害剤;ならびにアルドースレダクターゼ阻害剤を含む、インスリン抵抗性、前糖尿病、糖尿病(例えば、2型糖尿病または1型糖尿病)および糖尿病のリスクの処置のための1つまたはそれより多くの他の剤または治療と組み合わせて使用され得る。
本発明はまた、1つまたはそれより多くの医薬として許容され得る担体と組み合わせて、有効成分として上記本発明の化合物の1つまたはそれよりも多くを含有する医薬組成物を含む。本発明の組成物の作製では、典型的には、有効成分は賦形剤と混合され、賦形剤によって希釈され、または例えばカプセル、サシェ、紙もしくは他の容器の形態の担体内に封入される。賦形剤が希釈剤として機能する場合、それは、有効成分のためのビヒクル、担体または媒体として作用する固体、半固体または液体材料であり得る。したがって、組成物は、錠剤、丸剤、粉末、トローチ、サシェ、カシェ、エリキシル剤、懸濁物、エマルジョン、溶液、シロップ、エアロゾル(固体としてまたは液体媒体中の)、軟膏(例えば、最大10重量%の活性化合物を含有する)、ソフトおよびハードゼラチンカプセル、坐剤、滅菌注射溶液ならびに滅菌包装粉末の形態であり得る。
本明細書に記載される化合物または組成物は、本明細書に記載される疾患および状態の1つまたはそれよりも多くを処置するまたはその重症度を軽減するのに有効な任意の量および任意の投与経路を使用して患者に投与され得る。必要とされる正確な量は、被験体の種、年齢および全身状態、感染、疾患または障害の重症度、特定の剤、その投与様式などに応じて被験体ごとに変わる。提供される化合物は、好ましくは、投与の容易さおよび投与量の均一性のために特定の単位剤形で製剤化される。本明細書で使用される場合、表現「単位剤形」は、処置される患者に適切な剤の物理的に別個の単位を指す。
本発明の化合物の治療投与量は、例えば、処置が行われる特定の用途、化合物の投与方法、患者の健康および状態ならびに処方医師の判断にしたがって異なり得る。医薬組成物中の本発明の化合物の割合または濃度は、投与量、化学的特徴(例えば、疎水性)および投与経路を含む多くの要因に応じて異なり得る。例えば、本発明の化合物は、非経口投与のために、約0.1〜約10%w/vの該化合物を含有する水性生理学的緩衝溶液で提供され得る。いくつかの典型的な用量範囲は、約1μg/kg体重/日〜約1g/kg体重/日である。いくつかの実施形態において、用量範囲は、約0.01mg/kg体重/日〜約100mg/kg体重/日である。投与量は、疾患または障害の種類およびその進行程度、特定の患者の全体的な健康状態、選択された化合物の相対的生物学的有効性、賦形剤の製剤化およびその投与経路などの変数に依存する可能性がある。有効用量は、インビトロまたは動物モデル試験系から得られた用量反応曲線から推定され得る。
以下の実施例に示されているように、化合物は、以下の一般的な手順にしたがって調製される。一般的な方法は本発明の特定の化合物の合成を示すが、以下の一般的な方法および当業者に公知の他の方法は、本明細書に記載されるように、すべての化合物ならびにこれら化合物の各々のサブクラスおよび種に適用され得ると認識される。
discovery SPシステムを使用してCEM社製リアクターで、マイクロ波反応を行った。NMRデータが示されている場合、スペクトルは、Varian−400(400MHz)で得られたものである。スペクトルは、重水素化溶媒を参照して、括弧内に示しているプロトンの数、多重度、および特定の場合には結合定数と共に、テトラメチルシランからのppm低磁場として報告されている。また、マニュアルに記載されている標準的な方法を利用してISCOフラッシュクロマトグラフィーシステムによって、化合物を精製した。
下記のように酸性または塩基性分取HPLC方法によって、化合物を精製した。
分取RP−HPLC方法A:
RP−HPLC(C−18,Boston Green ODS 150
*30mm
*5μm;溶出液勾配:水+0.1%TFA/アセトニトリル=81:19〜51:49)
移動相A:水+0.1%TFA;移動相B:CH3CN;流速:30mL/分;検出:UV Gemini 220nm/254nm;カラム:Boston Green ODS 150
*30mm
*5μm;カラム温度:30℃.
分取RP−HPLC方法B:
RP−HPLC(C−18,Phenomenex Synergi C18 250*21.2mm*4μm;溶出液勾配:水+0.1%TFA/アセトニトリル=75:25〜45:55).
移動相A:水+0.1%TFA;移動相B:CH3CN;流速:25mL/分;検出:UV Gemini 220nm/254nm;カラム:Phenomenex Synergi C18 250
*21.2mm
*4μm;カラム温度:30℃.
分取RP−HPLC方法C:
RP−HPLC(C−18,Phenomenex Synergi C18 250*21.2mm*4μm;溶出液勾配:水+0.05%HCl/アセトニトリル=82:18〜52:48).
移動相A:0.05%HClを含む水;移動相B:CH3CN;流速:30mL/分;検出:UV 220nm/254nm;カラム:Phenomenex Gemini 150
*30mm
*4μm;カラム温度:30℃.
分取RP−HPLC方法D:
RP−HPLC(C−18,Phenomenex Gemini 150*25mm*10μm;溶出液勾配:水+0.05%水酸化アンモニウム/アセトニトリル=30:70〜0:100).
移動相A:0.05%水酸化アンモニウムを含む水;移動相B:CH3CN;流速:25mL/分;検出:UV 220nm/254nm;カラム:Phenomenex Gemini 150
*25mm
*10μm;カラム温度:30℃.
分取RP−HPLC方法E:
移動相A:0.1%TFAを含む水;移動相B:0.1%TFAを含むアセトニトリル;流速:25mL/分;検出:UV 220nm/254nm;カラム:C−18 Synergi Max−RP 150
*30mm
*4μm;カラム温度:30℃.
中性分取HPLC方法F
移動相A:水
移動相B:CH
3CN
流速:120mL/分
検出:UV 220nm/254nm
カラム:Phenomenex Synergi Max−RP250
*50mm
*10μm
カラム温度:30℃
分取HPLC方法G
移動相A:水(10mM NH
4HCO
3)
移動相B:CH
3CN
流速:25mL/分
検出:UV 220nm/254nm
カラム:Xtimate C18 150
*25mm
*5μm
カラム温度:30℃
以下のクロマトグラフ条件を利用することによって、LCMSデータを得た。
LCMS方法A:
HPLCシステム:Waters ACQUITY;カラム:Waters ACQUITY CSHTM C18 1.7μM.ガードカラム:Waters Assy.Frit,0.2μM、2.1mm;カラム温度:40℃.
移動相:A:TFA:水(1:1000、v:v);移動相B:TFA:ACN(1:1000、v:v);流速:0.65mL/分;注入量:2μL;取得時間:約1.5分間.
質量分析計:Waters SQD;イオン化:ポジティブエレクトロスプレーイオン化(ESI);モードスキャン(0.2秒ごとに100〜1400m/z);ESキャピラリー電圧:3.5kV;ESコーン電圧:25v.
ソース温度:120℃;脱溶媒和温度:500℃;脱溶媒和ガスフロー:窒素設定 650(L/時);コーンガスフロー:窒素設定 50(L/時).
LCMS方法B:
HPLCシステム:Waters ACQUITY;カラム:Waters ACQUITY CSH(商標) C18 1.7μM.ガードカラム:Waters Assy.Frit,0.2μM、2.1mm;カラム温度:40℃.
移動相:A:TFA:水(1:1000、v:v);移動相B:TFA:ACN(1:1000、v:v);流速:0.65mL/分;注入量:2μL;取得時間:約1.5分間.
質量分析計:Waters SQD;イオン化:ポジティブエレクトロスプレーイオン化(ESI);モードスキャン(0.2秒ごとに100〜1400m/z);ESキャピラリー電圧:3.5kV;ESコーン電圧:25v.
ソース温度:120℃;脱溶媒和温度:500℃;脱溶媒和ガスフロー:窒素設定 650(L/時);コーンガスフロー:窒素設定 50(L/時).
LCMS方法C:
LCMS方法G:
HPLCシステム:Waters ACQUITY;カラム:Waters ACQUITY CSH(商標) C18 1.7μM.ガードカラム:Waters Assy.Frit,0.2μM、2.1mm;カラム温度:40℃.
移動相:A:TFA:水(1:1000、v:v);移動相B:TFA:ACN(1:1000、v:v);流速:1mL/分;注入量:2μL;取得時間:約115分間.
質量分析計:Waters SQD;イオン化:ポジティブエレクトロスプレーイオン化(ESI);モードスキャン(0.2秒ごとに100〜1400m/z);ESキャピラリー電圧:3.5kV;ESコーン電圧:25v.
ソース温度:120℃;脱溶媒和温度:500℃;脱溶媒和ガスフロー:窒素設定 650(L/時);コーンガスフロー:窒素設定 50(L/時).
以下は、ラセミ化合物のための超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)分離法である。
方法A:
機器:Thar SFC 80;カラム:AD 250mm*30mm、5μm;移動相:A:超臨界のCO2、B:IPA(0.05%DEA)、A:B=60mL/分で80:20;カラム温度:38℃;ノズル圧力:100Bar;ノズル温度:60℃;蒸発器温度:20℃;トリマー温度:25℃;波長:220nm.
方法B:
機器:SFC MG2;カラム:OJ 250mm*30mm、5μm;移動相:A:超臨界のCO2、B:MeOH(0.05%DEA)、A:B=70mL/分で90:10;カラム温度:38℃;ノズル圧力:100Bar ノズル温度:60℃;蒸発器温度:20℃;トリマー温度:25℃;波長:220nm.
以下の実施例によって本発明を説明し、実施例において以下の略語が用いられ得る。
中間体1.tert−ブチル4−(1−(4−フルオロ−2−(イソプロピル(メチル)カルバモイル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート
ステップ1:tert−ブチル4−(1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシラート
エタンジオール(250mL)中の1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン(25g、21.2mmmol)の溶液に、tert−ブチル4−オキソピペリジン−1−カルボキシラート(5g、25.4mmol)およびKOH(24g、42.4mmol)を加えた。混合物を、100℃にて2日間撹拌した。混合物を、水で希釈し、EtOAcで抽出した(500mL×3)。合わせた有機層を、塩水(2L×3)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、そして、濾過した。濾液を濃縮し、そして、残渣をISCOカラム(100%DCMからDCM中の6%MeOHまで)によって精製して、tert−ブチル4−(1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシラートを黄色オイルとして得た。収量:40g(47%);LCMS方法D:Rt=1.819分。;(M+H)+=300.2。1H NMR (DMSO-d6,): δ ppm 11.66 (s, 1H), 8.74 (s,1H), 8.12 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.77 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 7.67 (s, 1H), 6.17 (s, 1H), 4.04-4.05 (m, 2H), 3.56 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 3.17 (s, 1H), 2.50-2.55 (m, 1H), 1.43 (s, 9H)。
ステップ2:tert−ブチル4−(1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート
無水MeOH:THF(500mL、1:1)中のtert−ブチル4−(1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシラート(40g、134mmol)の溶液に、Pd(OH)2/C(4g、10%)を加えた。混合物を、H2(40psi)で3回パージおよび脱気し、それに続いて、H2(40psi)下で45℃にて24時間撹拌した。混合物を濾過し、そして、濾液を濃縮して、tert−ブチル4−(1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート(30g、74%の収率)を得た。LCMS方法D:Rt=1.825分;(M+H)+=302.2。1H NMR (DMSO-d6): δ ppm 11.34 (s, 1H), 8.69 (s,1H), 8.05 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 7.53 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 7.38 (s, 1H), 4.06 (d, J = 11.6 Hz, 2H), 2.91-2.98 (m, 3H), 1.92 (d, J = 12.0 Hz, 2H), 1.48-1.57 (m, 2H), 1.41 (s, 9H)。
ステップ3:2−(3−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ安息香酸
DMF(200mL)中のtert−ブチル4−(1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート(10g、0.03mol)の混合物に、5−フルオロ−2−ヨード安息香酸(8.3g、0.03mol)と、Cu(384mg、0.01mol)と、K2CO3(12g、0.09mol)とを加えた。混合物を、N2で3回脱気およびパージし、それに続いて、N2下、130℃にて17時間加熱した。反応混合物を濾過し、そして、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、水(500mL)に加え、pH=3〜4まで3M HCl(水溶液)wp加え、EtOAc/i−PrOH(v/v、10/3、3×400mL)で抽出し、そして、合わせた有機層を、無水Na2SO4上で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、2−(3−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ安息香酸を茶色固形物として得た。収量:14g(100%未精製);LCMS方法C:Rt=0.645分;(M+H)+=440.3。
ステップ4:tert−ブチル4−(1−(4−フルオロ−2−(イソプロピル(メチル)カルバモイル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート
DMF(100mL)中の2−(3−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ安息香酸(5g、0.01mol)の混合物に、N−メチルプロパン−2−アミン(1.2g、0.02mol)と、HATU(7.6g、0.02mol)と、DIEA(6.5g、0.05mol)とを加えた。混合物を、N2で3回脱気およびパージし、それに続いて、N2下、20〜28℃にて2時間加熱した。反応物を、減圧下で濃縮した。残渣を、水(50mL)に加え、EtOAcで抽出し(3×80mL)、そして、合わせた有機層を水で洗浄した(3×60mL)。合わせた有機層を、無水Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、そして、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、(石油エーテル/EtOAc=1/1で溶出する)シリカゲルによるカラムクロマトグラフによって精製して、tert−ブチル4−(1−(4−フルオロ−2−(イソプロピル(メチル)カルバモイル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシラートを黄色オイルとして得た。収量:5.2g(92%);LCMS方法D:Rt=2.574分;(M+H)+=495.2。1H NMR (CD3OD): δ ppm 8.50-8.65 (m, 1H), 8.15-8.25 (m, 1H), 7.70-7.80 (m, 1H), 7.60-7.70 (m, 1H), 7.40-7.50 (m, 2H), 7.35-7.40 (m, 1H), 4.40-4.55 (m, 0.5H), 4.15-4.30 (m, 2H), 3.55-3.65 (m, 0.5H), 3.05-3.15 (m, 1H), 2.90-3.05 (m, 2H), 2.65-2.70 (m, 1.5H), 2.45-2.50 (m, 1.5H), 2.00-2.10 (m, 2H), 1.60-1.75 (m, 2H), 1.45-1.55 (m, 9H), 0.95-1.15 (m, 3H), 0.15-0.60 (m, 3H). 19F NMR (CD3OD): δ ppm -113.22 〜 -113.44。
中間体2〜17.
以下の中間化合物を、中間体1について先に記載した方法に従って合成した。中間体2〜17の特性評価データを表2に示す。
中間体17A〜17B.2−(3−(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド(中間体17A)および5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(4−オキソシクロヘキシル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド(中間体17B)
ステップ1:3−(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカ−7−エン−8−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン
600mLのエタン−1,2−ジオール中の1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン(20.0g、169.29mmol)の溶液に、KOH全部を完全に溶解した後、KOH(28.5g、507.87mmol)を加え、次に、1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−オン(53.0g、338.58)を加えた。混合物を、N2で脱気およびパージした。得られた混合物を、N2下、100〜110℃(油温)にて24時間撹拌した。反応物を、30〜40℃に冷やし、次に、EtOAc(600mL)で希釈し、そして、H2Oで洗浄した(3×800mL)。有機層を、無水Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、そして、濾液を減圧下で濃縮した。得られた残渣を、EtOAc(50mL)で洗浄し、濾過した。濾過ケーキを、回収し、減圧下で乾燥させて、3−(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカ−7−エン−8−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジンを白色固形物として得た。収量:29.0g(67%);LCMS方法C:Rt=0.547分;(M+H)+=257.0。1H NMR (CD3OD): δ ppm 8.64 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 8.07 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 7.77-7.80 (m, 1H), 7.74-7.78 (m, 1H), 7.52 (s, 1H), 6.08 (t, J = 4.0 Hz, 1H), 3.99 (s, 4H), 2.60-2.70 (m, 2H), 2.40-2.50 (m, 2H), 1.89-1.95 (t, J = 6.8 Hz, 2H)。
ステップ2:3−(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン
400mLのMeOHおよび200mLのTHF中の3−(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカ−7−エン−8−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン(29.0g、113.15mmol)の溶液に、Pd(OH)2/C(6.0g、10%、無水)を加えた。混合物を、H2で3回脱気およびパージした。得られた混合物を、H2(40Psi)下で40〜50℃にて24時間水素化した。次に、反応混合物を、セライトのパッドを通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、3−(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジンを白色固形物として得、そしてそれを、更なる精製なしで次のステップにそのまま使用した。収量:28.0g(96%);LCMS方法C:Rt=0.560分;(M+H)+=259.0。1H NMR (CD3OD): δ ppm 8.63 (d, J = 0.8 Hz, 1H), 8.04 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 7.77-7.80 (dd, J = 0.8, 5.2 Hz, 1H), 7.34 (s, 1H), 3.95-4.05 (m, 4H),2.85-2.95 (m, 1H), 2.00-2.10 (m, 2H), 1.80-1.95 (m, 4H), 1.70-1.80 (m, 2H)。
ステップ3:2−(3−(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ安息香酸
200mLの無水DMF中の3−(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン(9.0g、34.84mmol)の溶液に、5−フルオロ−2−ヨード安息香酸(9.3g、34.84mmol)と、Cu(442mg、6.97mmol)と、K2CO3(14.4g、104.52mmol)とを加えた。得られた混合物を、N2で3回脱気およびパージし、次に、N2下で130℃にて24時間撹拌した。次に、反応混合物を、セライトを通して濾過した。濾過ケーキを、EtOAc(150mL)で洗浄し、そして、濾液を減圧下で濃縮して、EtOAcおよびDMFの大部分を除去した。得られた残渣を水(300mL)中に注ぎ入れた。水層を、6NのHClによってpH=6〜7に調整し、EtOAc(3×300mL)で抽出し、そして、多少の白色沈殿物を形成させた。次に、懸濁液を濾過した。濾過ケーキを、回収し、減圧下で乾燥させて、2−(3−(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ安息香酸(7.5g)の第一バッチを白色固形物として得た。有機層を、塩水(3×300mL)で洗浄し、次に、無水Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、そして、濾液を減圧下で濃縮して、2−(3−(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ安息香酸(4.5g)の第二バッチを茶色固形物として得た。収量:12.0g(87%);LCMS方法E:Rt=0.649分;(M+H)+=397.0。1H NMR (DMSO-d6): δ ppm 8.45 (s, 1H), 8.20-8.22 (d, J = 5.6, 1H), 7.60-7.80 (m, 4H), 7.53 (s, 1H), 3.95 (4, 1H), 2.90-3.00 (m, 1H), 2.03-2.10 (m, 2H), 1.65-1.85 (m, 6H). 19F NMR (DMSO-d6): δ ppm -112.83。
ステップ4:2−(3−(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド、(中間体17A)
120mLの無水CH2Cl2中の2−(3−(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ安息香酸(6.0g、15.14mmol)の溶液に、N−メチルプロパン−2−アミン(1.7g、22.71mmol)と、HATU(6.3g、16.65mmol)と、DIEA(5.9g、45.42mmol)とを加えた。得られた混合物を、RTにて18時間撹拌した。次に、反応混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、H2O(50mL)中に溶解し、CH2Cl2で抽出し(2×100mL)、次に、有機層を減圧下で濃縮して、未精製の2−(3−(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル−5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド(7g、98%未精製)を黄色オイルとして得、次に、2.2gの未精製物を、塩基性分取RP−HPLC方法Gによって精製して、2−(3−(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド(中間体17A)(1.2g)を白色固形物として得た。LCMS方法E:Rt=0.668分;(M+H)+=452.1。1H NMR (CD3OD): δ ppm 8.52-8.61 (m, 1H), 8.15-8.18 (m, 1H), 7.61-7.73 (m, 2H), 7.33-7.43 (m, 3H), 4.45-4.48 (m, 0.5H), 3.97 (s, 4H), 3.54-3.59 (m, 0.5H), 2.90-3.00 (m, 1H), 2.43-2.66 (m, 3H), 1.70-2.10 (m, 8H), 0.95-1.04 (m, 3H), 0.15-0.60 (m, 3H).19F NMR (CD3OD): δ ppm -109.72〜 -106.43。
ステップ5:5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(4−オキソシクロヘキシル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド(中間体17B)
THF(30mL)中の2−(7−(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−イル)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−5−イル)−5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド(3.9g、8.64mmol)の溶液に、HCl水溶液(30mL、H2O中に3N)を加えた。得られた混合物を、40℃(油温)で20時間撹拌した。反応混合物を、NH3−H2OによってpH=10に調整し、EtOAcで抽出した(3×50mL)。有機層を、塩水で洗浄し(2×100mL)、無水Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、そして、濾液を減圧下で濃縮して、5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(7−(4−オキソシクロヘキシル)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−5−イル)ベンズアミドを黄色固形物として得た。収量:2.8g(80%);LCMS方法C:Rt=0.616分;(M+H)+=408.1。1H NMR (CD3OD): δ ppm 8.55-8.65 (m, 1H), 8.20-8.25 (m, 1H), 7.80-7.84 (m, 1H), 7.67-7.75 (m, 1H), 7.36-7.50 (m, 3H), 4.43-4.49 (m, 0.5H), 3.40-3.60 (m, 1.5H), 2.44-2.80 (m, 9H), 1.90-2.05 (m, 2H), 0.95-1.13 (m, 3H), 0.18-0.60 (m, 2H). 19F NMR (CD3OD): δ ppm -113.62 〜 -113.11。
中間体17C.5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−6−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド
ステップ1:2−(3−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ安息香酸
無水DMF(50mL)中の3−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン(5g、25.38mmol)、5−フルオロ−2−ヨード安息香酸(6.8g、25.38mmol)、Cu(322mg、5.08mmol)およびK2CO3(10.5g、76.13mmol)の混合物を、130℃にて18時間撹拌した。混合物を高真空下で濃縮し、そして、残渣を、H2O(50mL)で希釈し、そして、3NのHCl水溶液でpH=3〜4に酸性化した。得られた黄色固形物を、濾過によって回収し、H2O(3×20mL)で洗浄し、高真空下で乾燥させて、2−(3−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ安息香酸を黄色固形物として得、そしてそれを、更なる精製なしで次のステップにそのまま使用した。収量:5.8g(68%);LCMS方法C:Rt=0.551分;(M+H)+=334.8(ブロモ同位体)。
ステップ2:2−(3−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド
無水DCM(150mL)の2−(3−ブロモ−1H−ピロロ[2、3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ安息香酸(4.8g、14.32mmol)の溶液に、(COCl)2(18.2g、12mL、143.23mmol)とDMF(2mL)を順番に加えた。混合物を、N2下で19〜25℃にて2時間撹拌した。追加の(COCl)2(2mL)を、加え、19〜25℃にて2時間撹拌した。混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、DCM(150mL)で希釈した。DIEA(7.4g、57.28mmol)およびN−メチルプロパン−2−アミン(2.1g、28.64mmol)を加え、そして、その混合物を、19〜25℃にて18時間撹拌した。反応物を、減圧下で濃縮し、そして、残渣を、(石油エーテル/EtOAc=10/1から2/3で溶出する)シリカゲルによるカラムクロマトグラフィーによって精製して、2−(3−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミドを茶色オイルとして得た。収量:3.8g(68%);LCMS方法C:Rt=0.634分;(M+H)+=389.9、391.9(ブロモ同位体)。
ステップ3:tert−ブチル6−(1−(4−フルオロ−2−(イソプロピル(メチル)カルバモイル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボキシラート
ジオキサン/H2O(3mL/1mL、v/v)中の2−(3−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド(100mg、0.26mmol)、tert−ブチル6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボキシラート(138mg、0.38mmol)、Pd(dppf)Cl2(19mg、0.026mmol)およびNa2CO3(68mg、0.64mmol)の混合物を、N2で5分間バブリングした。混合物を、N2下で80℃にて18時間撹拌した。混合物を、H2O(20mL)で希釈し、EtOAcで抽出し(3×20mL)、そして、合わせた有機層を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、そして、(石油エーテル/酢酸エチル=10/1から2/3で溶出する)シリカゲルによるカラムクロマトグラフィーによって精製して、tert−ブチル6−(1−(4−フルオロ−2−(イソプロピル(メチル)カルバモイル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボキシラート)(200mg、96%の収率)を黄色オイルとして得た。LCMS方法E:Rt=2.246分;(M+H)+543.2。1H NMR (CD3OD): δ ppm 8.61-8.67 (m, 1H), 8.25 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.95 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 7.81 (s, 1H), 7.70-7.75 (m, 1H), 7.45-7.50 (m, 3H), 7.39 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.25 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 4.63 (s, 2H), 4.40-4.50 (m, 0.5H), 3.60-3.70 (m, 2.5H), 2.90-2.95 (m, 2H), 2.47-2.64 (m, 3H), 1.50 (s, 9H), 0.95-1.05 (m, 3H), 0.30-0.55 (m, 3H). 19F NMR (CD3OD): δ ppm -111.70。
ステップ4:5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−6−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド
無水DCM(20mL)中のtert−ブチル6−(1−(4−フルオロ−2−(イソプロピル(メチル)カルバモイル)フェニル)−1H−ピロロ[2、3−c]ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボキシラート(170mg、0.31mmol)の混合物に、0℃にてHCl−ジオキサン(5mL、4N)を加えた。混合物を、反応が完了したことをLC−MSが示すまで、16〜24℃にて2時間撹拌した。混合物を、減圧下で濃縮して、未精製の5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−6−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド(138mg、100%の未精製収率)を黄色オイルとして得、更なる精製なしで次のステップにそのまま使用した。LCMS方法E:Rt=1.935分;(M+H)+=443.2。1H NMR (CD3OD): δ ppm 8.59-8.65 (m, 1H), 8.25 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.93 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 7.77 (s, 1H), 7.70-7.75 (m, 1H), 7.35-7.50 (m, 4H), 7.16 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 4.45-4.50 (m, 0.5H), 4.00 (s, 2H), 3.60-3.65 (m, 0.5H), 3.13 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 2.92 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 2.45-2.63 (m, 3H), 1.00-1.05 (m, 3H), 0.30-0.55 (m, 3H). 19F NMR (CD3OD): δ ppm -112.80。
中間体18.tert−ブチル4−(5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート
ステップ1:tert−ブチル4−(5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシラート
1,2−エタンジオール(40mL)中の5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン(2g、16.8mmmol)の溶液に、tert−ブチル4−オキソピペリジン−1−カルボキシラート(6.7g、33.5mmol)およびKOH(3.8g、6.72mmol)を加えた。混合物を、95℃にて18時間撹拌した。次に、混合物を、酢酸エチル(30mL)で希釈し、塩水で洗浄し(3×50mL)、Na2SO4上で乾燥させ、そして、濾過した。濾液を濃縮し、そして、残渣を、(100%DCMからDCM/MeOH=10/1までの)シリカゲルによるISCOカラムによって精製して、tert−ブチル4−(5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシラートを黄色オイルとして得た。収量:3g(60%);LCMS方法D:Rt=1.679分;(M+H)+=301.2。
ステップ2:tert−ブチル4−(5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート
無水MeOH−THF(20mL)中のtert−ブチル4−(5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシラート(3g、10mmol)の溶液に、Pd(OH)2(0.3g、10%)を加えた。混合物を、H2で3回パージおよび脱気し、それに続いて、H2(50psi)下で45℃にて5日間撹拌した。混合物を濾過し、そして、濾液を濃縮して、未精製のtert−ブチル4−(5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)ピペリジン−1−カルボキシラートを黒色固形物として得た。収量:3g(99%未精製);LCMS方法D:Rt=1.585分;(M+H)+=303.2。
中間体19.6−ホルミル−1H−インドール−2−カルボニトリル
ステップ1:6−ブロモ−1H−インドール−2−カルボン酸
THF(15mL)およびH2O(2mL)中のエチル6−ブロモ−1H−インドール−2−カルボキシラート(1.0g、3.73mmol)の溶液に、LiOH・H2O(313mg、7.46mmol)を加えた。得られた混合物を、7〜20℃にて約20時間撹拌した。次に、反応混合物を、3N HClによってpH=7.0に調整した。混合物を、減圧下で濃縮して、未精製の6−ブロモ−1H−インドール−2−カルボン酸を黄色固形物として得、そしてそれを、次のステップにそのまま使用した。収量:1.2g。1H NMR (DMSO-d6): δ ppm 7.66 (s, 1H), 7.53 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.11 (dd, J = 8.8, 2.0 Hz, 1H), 6.94 (s, 1H)。
ステップ2:6−ブロモ−1H−インドール−2−カルボキサミド
CH2Cl2(50mL、無水)中の6−ブロモ−1H−インドール−2−カルボン酸(1.2g、5.0mmol未精製)の溶液に、(COCl)2(1.9g、15.0mmol)およびDMF(2滴、cat.、無水)を加えた。得られた混合物を、50℃にて約2時間撹拌した。次に、NH3−H2O(15mL)を、5分間かけて滴下して加えた。得られた混合物を、5〜15℃にて約20時間撹拌した。次に、反応混合物を濾過し、そして、濾過ケーキを、回収し、減圧下で乾燥させて、未精製の6−ブロモ−1H−インドール−2−カルボキサミドを淡黄色粉末として得た。収量:1.0g(84%未精製)。1H NMR (DMSO-d6): δ ppm 11.75 (s, 1H), 7.96-8.03 (m, 2H), 7.81 (s, 1H), 7.67 (s, 1H), 7.41 (s, 1H), 7.34-7.37 (m, 1H), 7.25-7.28 (m, 1H), 7.08 (s, 1H)。
ステップ3:6−ブロモ−1H−インドール−2−カルボニトリル
CHCl3(15mL)中の6−ブロモ−1H−インドール−2−カルボキサミド(1.0g、4.2mmol、未精製)の溶液に、POCl3(2.2g、1.4mL、14.7mmol)を加えた。得られた混合物を、N2下で70℃にて約20時間撹拌した。反応混合物を、水(30mL)で希釈し、NH3−H2OでpH=7.0に調節した。水層をEtOAcで抽出した(2×30mL)。有機層を減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルによるカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=20/1〜4/1)によって精製して、6−ブロモ−1H−インドール−2−カルボニトリルを茶色粉末として得た。収量:850mg(92%)。1H NMR (CDCl3): δ ppm 8.65 (s, 1H), 7.83 (s, 1H), 7.48 (d, J = 8.8, 1H), 7.31 (d, J = 8.8, 1H), 7.14 (s, 1H)。
ステップ4:6−ホルミル−1H−インドール−2−カルボニトリル
THF(20mL、無水)の6−ブロモ−1H−インドール−2−カルボニトリル(500mg、2.26mmol)の溶液に、10〜15℃にてNaH(362mg、9.04mmol、鉱油中に60%)を一度に加えた。混合物を、10〜15℃にて15分間撹拌した。次に、混合物を、−70℃に冷やし、t−BuLi(4.35mL、5.65mmol、ペンタン中に1.3M)をシリンジによって滴下して加え、そして、その混合物を、−70℃にて20分間撹拌した。無水DMF(991mg、1mL、13.56mmol)を、−70℃にてシリンジによって滴下して加え、混合物を、N2下で−70℃にて2時間撹拌した。次に、混合物を、飽和NH4Cl溶液(30mL)でクエンチし、EtOAcで抽出した(3×30mL)。合わせた有機層を、塩水で洗浄し(2×40mL)、無水Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、そして、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をEtOAc(15mL)で希釈し、そして、懸濁液を10分間撹拌した。固形物を濾過によって回収し、乾燥させ、減圧下で濃縮して、6−ホルミル−1H−インドール−2−カルボニトリルを茶色固形物として得た。収量:290mg(75%)。1H NMR (CDCl3): δ ppm 10.00 (s, 1H), 8.16 (s, 1H), 7.89 (d, J = 8.4, 1H), 7.47 (d, J = 8.4, 1H), 7.30 (s, 1H)。
中間体20.6−ホルミル−3−メチル−2−オキソインドリン−3−カルボニトリル
ステップ1:メチル4−(2−シアノ−1−エトキシ−1−オキソプロパン−2−イル)−3−ニトロベンゾアート
0℃にて、無水DMF(50mL)中の水素化ナトリウム(2.0g、50mmol)の60%懸濁液に、エチル2−シアノアセタート(5.33mL、50mmol)を滴下して加えた。混合物を、0℃にてさらに30分間撹拌した。得られた灰色懸濁液に、0℃にてメチル4−フルオロ−3−ニトロベンゾアート(7.97g、40mmol)を加えた。得られた深赤色混合物を、0℃にて30分間撹拌し、2時間にわたってRTまで加熱した。反応混合物を、0℃に冷やし、そして、MeI(7.8mL)を加え、それに続いて、KOtBu(8.4g、75mmol)を加えた。添加後に、混合物を、NH4Cl水溶液でクエンチし、その後、RTにて2日間撹拌した。混合物をEtOAcで2回抽出し、有機層を、組み合わせ、連続してH2Oと塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、そして、濃縮した。残渣を、フラッシュクロマトグラフィーによって精製して、メチル4−(2−シアノ−1−エトキシ−1−オキソプロパン−2−イル)−3−ニトロベンゾアートを得た。収量6.04g;LCMS方法B:Rt=1.42分。
ステップ2:メチル3−シアノ−3−メチル−2−オキソインドリン−6−カルボキシラート
EtOH(60mL)中のメチル4−(2−シアノ−1−エトキシ−1−オキソプロパン−2−イル)−3−ニトロベンゾアート(6.039g、19.72mmol)の溶液に、飽和NH4Cl水溶液(15mL)および鉄粉末(5.803g、98.61mmol)を加えた。混合物を、還流温度に一晩加熱した。次に、混合物を、RTに冷まし、セライトのショートパッドを通して濾過し、EtOAcで洗浄した。濾液を、H2O、塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、そして、濃縮した。残渣を、フラッシュクロマトグラフィーによって精製して、メチル3−シアノ−3−メチル−2−オキソインドリン−6−カルボキシラートを得た。収量4.404g;LCMS方法B:Rt=1.07分;(M+H)+=231.1。
ステップ3:6−(ヒドロキシメチル)−3−メチル−2−オキソインドリン−3−カルボニトリル
N2雰囲気下、乾燥THF(40mL)中のメチル3−シアノ−3−メチル−2−オキソインドリン−6−カルボキシラート(2.101g、9.12mmol)の溶液に、LiBH4(9.1mL、18.2mmol)の溶液を加え、それに続いて、MeOH(0.2mL)を加えた。混合物を、還流まで2時間加熱し、その後、NH4Cl水溶液でクエンチした。混合物をEtOAcで2回抽出し、そして、有機層を、組み合わせ、連続してH2Oと塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、そして、濃縮した。残渣を、フラッシュクロマトグラフィーによって精製して、6−(ヒドロキシメチル)−3−メチル−2−オキソインドリン−3−カルボニトリルを得た。収量1.42g;LCMS方法B:Rt=0.79分;(M+H)+=203.1。
ステップ4:6−ホルミル−3−メチル−2−オキソインドリン−3−カルボニトリル
DCM中の6−(ヒドロキシメチル)−3−メチル−2−オキソインドリン−3−カルボニトリル(0.597g、2.95mmol)の溶液に、活性MnO2(2.57g、29.56mmol)を加えた。混合物を、RTにて一晩撹拌し、その後、セライトのショートパッドを通して濾過した。濾液を、濃縮して溶媒を除去し、そして、得られた残渣を、フラッシュクロマトグラフィーによって精製して、6−ホルミル−3−メチル−2−オキソインドリン−3−カルボニトリルを得た。収量0.347g;LCMS方法B:Rt=1.25分。
中間体21.N−(trans−4−ホルミルシクロヘキシル)メタンスルホンアミド
ステップ1:trans−メチル4−(メチルスルホンアミド)シクロヘキサンカルボキシラート
200mLの無水CH2Cl2中のtrans−メチル4−アミノシクロヘキサンカルボキシラートヒドロクロリド(7.0g、36.14mmol)の溶液に、(MeSO2)2O(7.5g、43.37mmol)およびEt3N(11.0g、108.42mmol)を加えた。得られた混合物を、8〜18℃にて18時間撹拌した。反応混合物を、1N HCl水溶液でpH=6〜7に調整した。混合物を、減圧下で濃縮し、EtOAcで抽出した(3×150mL)。合わせた有機層を、塩水で洗浄し(2×100mL)、無水Na2SO4上で乾燥させ、減圧下で濃縮して、trans−メチル4−(メチルスルホンアミド)シクロヘキサンカルボキシラートを白色固形物として得た。収量:9.0g(100%未精製)。1H NMR (CD3OD): δ ppm 3.65 (s, 3H), 3.15-3.25 (m, 1H), 2.95 (s, 3H), 2.20-2.35 (m, 1H), 1.95-2.10 (m, 4H), 1.40-1.60 (m, 2H), 1.25-1.40 (m, 2H)。
ステップ2:N−(trans−4−ホルミルシクロヘキシル)メタンスルホンアミド
無水トルエン(100mL)中のtrans−メチル4−(メチルスルホンアミド)シクロヘキサンカルボキシラート(4.0g、17.00mmol)の溶液を、N2で3回脱気およびパージし、それに続いて、−75℃冷やした。DIBAL−H(11.9mL、11.90mol、トルエン中に1M)の溶液を、(内部温度を−70℃未満に保って)N2下で滴下して加えた。添加後に、混合物を、−75℃にて3時間激しく撹拌した。MeOH(5mL)を、−70℃未満にて滴下して加え、それに続いて、飽和Rochell塩(水溶液、200mL)の溶液を−70℃にて滴下して添加し、そして、EtOAc(200mL)を加えた。混合物を、RTに加温し、18時間RTにて撹拌した。水層を、分離し、EtOAcで抽出した(2×200mL)。合わせた有機層を、無水Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、そして、減圧下で濃縮した。次に、未精製の生成物を、シリカゲルによるカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=1/1)によって精製して、N−(trans−4−ホルミルシクロヘキシル)メタンスルホンアミドを白色固形物として得た。収量:2.0g(57%)。1H NMR (MeOD): δ9.59 (s, 1H), 3.10-3.25 (m, 1H), 2.90-3.00 (m, 3H), 2.10-2.30 (m, 1H), 1.85-2.10 (m, 4H), 1.30-1.45 (m, 2H), 1.10-1.30 (m, 2H)。
中間体22.tert−ブチル(trans−3−ホルミルシクロブチル)カルバマート
無水DCM(12mL)中のtert−ブチル(trans−3−(ヒドロキシメチル)シクロブチル)カルバマート(250mg、1.24mmol)およびPCC(535mg、2.48mmol)の混合物を、TLC(石油エーテル:酢酸エチル=3:1)により反応が完了したことを示すまで、19〜28℃にて18時間撹拌した。混合物を濾過し、そして、濾液を35℃未満にて減圧下で濃縮した。残渣を、(石油エーテル/EtOAc=4/1から2/1で溶出する)シリカゲルによるカラムクロマトグラフィーによって精製して、tert−ブチル(trans−3−ホルミルシクロブチル)カルバマートを無色オイルとして得た。収量:240mg(96%)。1H NMR (CDCl3): δ ppm 9.76 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.65-4.70 (m, 1H), 2.95-3.00 (m, 1H), 2.55-2.65 (m, 2H), 2.05-2.10 (m, 2H), 1.37 (s, 9H)。
中間体23.tert−ブチル(trans−4−(2−オキソエチル)シクロヘキシル)カルバマート
無水DCM(10mL)中のtert−ブチル(trans−4−(2−ヒドロキシエチル)シクロヘキシル)カルバマート(250mg、1.03mmol)およびPCC(444mg、2.06mmol)の混合物を、5〜17℃にて2時間撹拌した。混合物を濾過し、そして、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、(石油エーテル/酢酸エチル=3/1で溶出する)シリカゲルによるカラムクロマトグラフによって精製して、tert−ブチル(trans−4−(2−オキソエチル)シクロヘキシル)カルバマートを白色固形物として得た。収量:190mg(76%)。1H NMR (CDCl3): δ ppm 9.69 (s, 1H), 4.30-4.34 (m, 1H), 3.32-3.35 (m, 1H), 2.26 (d, J = 6.4 Hz, 2H), 1.93-1.98 (m, 2H), 1.70-1.77 (m, 3H), 1.37 (s, 9H), 1.01-1.09 (m, 4H)。
中間体24〜24A.2−(5−ホルミル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)エチルホルマート(中間体24)および1−(2−ヒドロキシエチル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−カルバルデヒド(中間体24A)
ステップ1.4−((2−ヒドロキシエチル)アミノ)−3−ニトロベンゾニトリル
無水DMF(600mL)中の4−フルオロ−3−ニトロベンゾニトリル(15g、90.4mmol)および2−アミノエタノール(11.0g、180.7mmol)の溶液に、N2下でK2CO3(37.4g、271.2mmol)を加え、次に、反応混合物を、25℃にて2時間撹拌した。反応混合物を濾過し、そして、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、H2O(100mL)で洗浄し、そして、その混合物を、EtOAcで抽出した(3×500mL)。有機層を、塩水(20mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、4−((2−ヒドロキシエチル)アミノ)−3−ニトロベンゾニトリルを得た。残渣を、更なる精製なしで次のステップに黄色固形物として使用した。収量:17.3g;LCMS方法E:Rt=1.016分;(M+H)+=207.9。
ステップ23−アミノ−4−((2−ヒドロキシエチル)アミノ)ベンゾニトリル
EtOH(800mL)およびH2O(400mL)中の4−((2−ヒドロキシエチル)アミノ)−3−ニトロベンゾニトリル(17.3g、83.6mmol)の溶液に、N2下でFe(23.4g、418.0mmol)およびNH4Cl(44.8g、836.0mmol)を加え、そして、反応混合物を、80℃にて2時間撹拌した。反応混合物を濾過し、そして、濾液を減圧下で濃縮した。得られた残渣を、EtOAc(500mL)で溶解し、H2O(2×100mL)、塩水(20mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、3−アミノ−4−((2−ヒドロキシエチル)アミノ)ベンゾニトリルを得た。残渣を、更なる精製なしで次のステップに赤茶色固形物として使用した。収量:11.6g.LCMS方法D:Rt=0.941分;(M+H)+=178.2。
ステップ3.3−アミノ−4−((2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)アミノ)ベンゾニトリル
無水DMF(300mL)中の3−アミノ−4−((2−ヒドロキシエチル)アミノ)ベンゾニトリル(11.6g、65.46mmol)およびtert−ブチルクロロジメチルシラン(11.84g、78.55mmol)の溶液に、イミダゾール(11.14g、163.65mmol)を加え、そして、反応物を35℃にて16時間撹拌した。反応混合物を濾過し、そして、濾液を減圧下で濃縮した。反応混合物を、水(1000mL)に加え、そして、EtOAcで抽出した(3×500mL)。有機層を、塩水(100mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、3−アミノ−4−((2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)アミノ)ベンゾニトリルを黒色オイルとして得、そしてそれを、更なる精製なしで次のステップに使用した。収量:25g.LCMS方法C:Rt=0.878分;(M+H)+=292.1。
ステップ4.1−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−カルボニトリル
無水THF(400mL)中の3−アミノ−4−((2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)アミノ)ベンゾニトリル(14g、48.1mmol)の溶液に、0℃にてビス(トリクロロメチル)カルボナート(BTC、28.5g、96.2mmol)の溶液を加えた。次に、Et3N(33mL)を、0℃にて滴下して混合物に加えた。添加後に、反応物を、25℃にて2時間撹拌した。反応物を、飽和NaHCO3水溶液(500mL)に注ぎ入れ(3×300mL)、EtOAcで抽出した。有機層を、塩水で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、そして、濃縮した。残渣を、(石油エーテル:EtOAc=5:1から1:1で溶出する)シリカゲルによるカラムクロマトグラフによって精製して、1−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−カルボニトリルを得た。収量:4.8g(31%).LCMS方法F:Rt=1.378分.(M+H)+=318.3。1H NMR (CDCl3): δ 10.06 (brs, 1 H), 7.31 (d, J = 8.4 Hz, 1 H), 7.16 (s, 1H), 7.11 (d, J = 8.0 Hz, 1 H), 3.94-3.96 (m, 2 H), 3.83-3.85 (m, 2 H), 0.67 (s, 9 H), -0.198 (s, 6H)。
ステップ5.1−(2−ヒドロキシエチル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−カルバルデヒド(中間体24A)および2−(5−ホルミル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)エチルホルマート(中間体24)
HCOOH(120mL)およびH2O(40mL)中の1−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−カルボニトリル(6.1g、19.2mmol)の溶液に、N2下でNi−Al(8.27g、96.2mmol)を加え、次に、反応混合物を90℃にて16時間撹拌した。次に、反応混合物を濾過し、そして、濾液を減圧下で濃縮した。
残渣を、(DCM:MeOH=10:1で溶出する)シリカゲルによるカラムクロマトグラフによって精製して、1−(2−ヒドロキシエチル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−カルバルデヒド(中間体24A)を白色固形物として、および2−(5−ホルミル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)エチルホルマート(中間体24)を黄色固形物として得た。
中間体24.2−(5−ホルミル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)エチルホルマート:収量:1.7g(27%).LCMS方法F:Rt=0.858分;(M+H)+=235.2。1H NMR (DMSO-d6): δ 11.27 (brs, 1 H), 9.87 (s, 1 H), 8.12 (s, 1H), 7.63 (dd, J = 8.0, 1.2 Hz, 1 H), 7.42 (s, 1H), 7.37 (d, J = 8.0 Hz, 1 H), 4.35-4.38 (m, 2 H), 4.12-4.14 (m, 2 H)。
中間体24A.1−(2−ヒドロキシエチル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−カルバルデヒド:収量:1.5g(27%).LCMS方法F:Rt=0.788分;(M+H)+=207.2。1H NMR (DMSO-d6): δ 11.20 (brs, 1 H), 9.86 (s, 1 H), 7.60 (d, J = 8.0 Hz, 1 H), 7.40 (s, 1H), 7.31 (d, J = 8.0 Hz, 1 H), 4.86 (s, 1 H), 3.85-3.86 (m, 2 H), 3.63-3.65 (m, 2 H)。
実施例1.5−((7−(5−(4−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ピリミジン−4−イル)−2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナン−2−イル)メチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2(3H)−オン
ステップ1:5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド
CH2Cl2(20mL)中のtert−ブチル4−(1−(4−フルオロ−2−(イソプロピル(メチル)カルバモイル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート(中間体1、840mg、1.69mmol)の混合物に、氷冷水(3mL)下でHCl−ジオキサンを加えた。混合物を、RTにて2時間撹拌した。次に、混合物を減圧下で濃縮し、そして、残渣を、10%NaOH溶液でpH=10〜12に塩基化し、DCM/イソプロパノール=10/1で抽出した(3×40mL)。合わせた有機層を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、そして、濾液を、減圧下で濃縮して、5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミドを黄色オイルとして得、そしてそれを、更なる精製なしで次のステップにそのまま使用した。収量:640mg(96%未精製);LCMS方法B:Rt=0.758分;(M+H)+=395.4。1H NMR (CD3OD): δ ppm 8.53-8.61 (m, 1H), 8.15-8.19 (m, 1H), 7.74-7.76 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 7.62-7.68 (m, 1H), 7.33-7.45 (m, 3H), 4.43-4.47 (m, 0.5H), 3.55-3.58 (m, 0.5H), 3.15-3.25 (m, 2H), 3.00-3.10 (m, 1H), 2.85-2.95 (m, 2H), 2.43-2.65 (m, 3H), 2.09 (d, J = 12.8 Hz, 2H), 1.70-1.85 (m, 2H), 0.95-1.05 (m, 3H), 0.20-0.55 (m, 3H). 19F NMR (CD3OD): δ ppm -113.21 〜 -113.49。
ステップ2:2−(3−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド
MeOH(4mL)中の5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド(25mg、0.06mmol)、ベンズアルデヒド(13mg、0.13mmol)、NaBH3CN(15mg、0.24mmol)の混合物を、70℃にて17時間撹拌した。次に、混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、塩基性分取RP−HPLC方法Dによって精製して、2−(3−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミドを白色固形物として得た。収量:7.6mg(25%);LCMS方法E:Rt=0.907分;(M+H)+=485。4。1H NMR (CD3OD): δ ppm 8.50-8.60 (m, 1H), 8.13-8.17 (m, 1H), 7.73-7.74 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 7.55-7.65 (m, 1H), 7.20-7.45 (m, 8H), 4.43-4.46 (m, 1H), 3.61 (s, 2H) 3.00-3.07 (m, 2H) 2.85-2.94 (m, 1H), 2.42-2.63 (m, 3H), 2.20-2.30 (m, 2H), 1.84-2.04 (m, 4H), 0.98-1.03 (m, 3H), 0.20-0.51 (m, 3H). 19F NMR (CD3OD): δ ppm -113.33 〜 -113.62。
実施例2〜17.
以下の実施例を、実施例1について先に記載した方法に従って合成した。
実施例18〜18A.tert−ブチル(trans−4−(2−(4−(1−(4−フルオロ−2−(イソプロピル(メチル)カルバモイル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−イル)エチル)シクロヘキシル)カルバマート(実施例18A)および2−(3−(1−(2−(trans−4−アセトアミドシクロヘキシル)エチル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド(実施例18)
ステップ1:tert−ブチル(trans−4−(2−(4−(1−(4−フルオロ−2−(イソプロピル(メチル)カルバモイル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−イル)エチル)シクロヘキシル)カルバマート(実施例18A)
無水MeOH(6mL)中の5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド(実施例1、ステップ1、120mg、0.24mmol、HCl塩)、中間体23(87mg、0.36mmol)、Et3N(121mg、0.17mL、1.2mmol)およびNaBH3CN(75mg、1.2mmol)の混合物を、70℃にて18時間撹拌した。次に、混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、H2O(20mL)に加え、EtOAcで抽出した(3×40mL)。合わせた有機層を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、そして、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、(CH2Cl2/MeOH=9/1で溶出する)シリカゲルによるカラムクロマトグラフによって精製して、tert−ブチル(trans−4−(2−(4−(1−(4−フルオロ−2−(イソプロピル(メチル)カルバモイル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−イル)エチル)シクロヘキシル)カルバマート(100mg、68%の収率)を白色固形物として得た。LCMS方法E:Rt=0.836分;(M+H)+=620.5。1H NMR (CD3OD): δ ppm 8.52-8.61 (m, 1H), 8.14-8.18 (m, 1H), 7.74-7.75 (m, 1H), 7.60-7.7 (m, 1H), 7.30-7.45 (m, 3H), 4.40-4.49 (m, 1H), 3.50-3.60 (m, 1H), 2.85-3.25 (m, 5H), 2.40-2.66 (m, 5H), 2.15-2.25 (m, 2H), 2.00-2.10 (m, 2H), 1.75-1.95 (m, 6H), 1.40-1.60 (m, 10H), 0.95-1.35 (m, 7H), 0.20-0.55 (m, 3H). 19F NMR (CD3OD δ ppm -117.52 〜 -113.25。
ステップ2:2−(3−(1−(2−(trans−4−アミノシクロヘキシル)エチル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド
無水DCM(5mL)中のtert−ブチル(trans−4−(2−(4−(1−(4−フルオロ−2−(イソプロピル(メチル)カルバモイル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−イル)エチル)シクロヘキシル)カルバマート(60mg、0.1mmol)の混合物に、HCl−ジオキサン(1mL、4N)を加えた。混合物を、5〜18℃にて1時間撹拌した。白色固形物を形成した。混合物を、減圧下で濃縮し、HCl塩として2−(3−(1−(2−(trans−4−アミノシクロヘキシル)エチル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミドを白色固形物として得、そしてそれを、更なる精製なしで次のステップにそのまま使用した。収量:60mg(100%未精製);LCMS方法B:Rt=0.474分;(M+H)+=520.2。
ステップ3:2−(3−(1−(2−(trans−4−アセトアミドシクロヘキシル)エチル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド(実施例18)
無水CH2Cl2(5mL)中の2−(3−(1−(2−(trans−4−アミノシクロヘキシル)エチル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド(60mg、0.1mmol、HCl塩)およびEt3N(61mg、0.08mL、0.6mmol)の混合物に、Ac2O(20mg、0.2mmol)を加えた。混合物を、5〜18℃にて18時間撹拌した。混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、分取RP−HPLC方法Aで精製して、2−(3−(1−(2−(trans−4−アセトアミドシクロヘキシル)エチル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド)(TFA塩)を白色固形物として得た。収量:13mg(23%);LCMS方法E:Rt=0.440分;(M+H)+=562.5。1H NMR (CD3OD): δ ppm 8.90-9.00 (m, 1H), 8.30-8.40 (m, 2H), 8.10-8.20 (m, 1H), 7.70-7.80 (m, 1H), 7.45-7.55 (m, 2H), 4.35-4.45 (m, 0.6H), 3.70-3.80 (m, 2.6H), 3.50-3.65 (m, 1H), 3.40-3.50 (m, 1H), 3.15-3.25 (m, 4H), 2.65 (s, 3H), 2.05-2.40 (m, 4H), 1.70-2.00 (m, 10H), 0.50-1.50 (m, 10H). 19F NMR (CD3OD): δ ppm -110.66 〜 -110.48, -77.44 〜 -76.67。
実施例19.5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(1−(2−(trans−4−(メチルスルホンアミド)シクロヘキシル)エチル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド
無水DCM(20mL)中の2−(3−(1−(2−(trans−4−アミノシクロヘキシル)エチル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド(実施例18、ステップ2、34mg、0.065mmol、HCl塩)、(MeSO2)2O(34mg、0.20mmol)およびEt3N(33mg、0.33mmol)の溶液に、3〜16℃にて0.5時間撹拌した。混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、塩基性分取RP−HPLC方法Dによって精製して、5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(1−(2−(trans−4−(メチルスルホンアミド)シクロヘキシル)エチル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド)を白色固形物として得た。収量:12.3mg(31%);LCMS方法E:Rt=2.011分;(M+H)+=598.3。1H NMR (CD3OD): δ ppm 8.54-8.63 (m, 1H), 8.15-8.25 (m, 1H), 7.76 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 7.60-7.70 (m, 1H), 7.40-7.50 (m, 2H), 7.35-7.37 (m, 1H), 4.37-4.51 (m, 0.5H), 3.55-3.65 (m, 0.5 H), 3.11-3.20 (m, 3H), 2.60-3.00 (m, 6 H), 2.40-2.51 (m, 3H), 1.75-2.30 (m, 10H), 0.90-1.52 (m, 10H), 0.20-0.60 (m, 3H). 19F NMR (CD3OD): δ ppm -113.24 〜 113.58。
実施例20〜20A.tert−ブチル(trans−4−((4−(1−(4−フルオロ−2−(イソプロピル(メチル)カルバモイル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−イル)メチル)シクロヘキシル)カルバマート(実施例20A)および2−(3−(1−(1−(trans−4−アセトアミドシクロヘキシル)メチル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド(実施例20)
ステップ1:tert−ブチル((1r,4r)−4−((4−(1−(4−フルオロ−2−(イソプロピル(メチル)カルバモイル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−イル)メチル)シクロヘキシル)カルバマート(実施例20A)
MeOH(2mL、無水)中の5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド(実施例1、ステップ1、60mg、0.15mmol、ヒドロクロリド)およびtert−ブチル(trans−4−ホルミルシクロヘキシル)カルバマート(35mg、0.15mmol)の溶液に、TEA(75mg、0.75mmol)を加えた。得られた混合物を、2〜18℃にて20分間撹拌し、次に、NaBH3CN(29mg、0.45mmol)を加えた。得られた混合物を、2〜18℃にて約16時間撹拌した。混合物を濃縮し、そして、残渣を、分取RP−HPLC方法Aによって精製して、tert−ブチル((1r,4r)−4−((4−(1−(4−フルオロ−2−(イソプロピル(メチル)カルバモイル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−イル)メチル)シクロヘキシル)カルバマートを得た。収量:80mg(88%);LCMS方法E:Rt=0.816分;(M+H)+=606.5。1H NMR (CD3OD): δ ppm 8.86-9.01 (m, 1 H), 8.25-8.39 (m, 2 H), 8.14 (d, J = 11.6 Hz, 1 H), 7.74 (dd, J = 8.4, 4.0 Hz, 1 H), 7.43-7.56 (m, 2 H), 4.35-4.45 (s, 1 H), 3.70-3.80 (m, 3 H), 3.35-3.50 (m, 2 H), 3.05-3.30 (m, 4 H), 2.55- 2.65 (m, 3 H), 2.05-2.40 (m, 5 H), 1.80-2.05 (m, 5 H), 1.44 (s, 6 H), 1.05-1.38 (m, 6 H), 0.55-0.95 (m, 5 H). 19F NMR (CD3OD): δ ppm -77.07, -110.41 〜 -110.60。
ステップ2:2−(3−(1−(((1r,4r)−4−アミノシクロヘキシル)メチル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド
DCM(3mL)中のtert−ブチル(trans−4−((4−(1−(4−フルオロ−2−(イソプロピル(メチル)カルバモイル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−イル)メチル)シクロヘキシル)カルバマート(80mg、0.13mmol)の溶液に、HCl−ジオキサン(0.6mL、4M)を加えた。混合物を、5〜18℃にて4時間撹拌した。混合物を濃縮して、未精製の2−(3−(1−((trans−4−アミノシクロヘキシル)メチル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド(HCl塩)を得、精製なしで次のステップにそのまま使用した。収量:80mg(100%未精製);LCMS方法E:Rt=0.756分;(M+H)+=506.5。
ステップ3:2−(3−(1−(((1r,4r)−4−アセトアミドシクロヘキシル)メチル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド(実施例20)
DCM(2mL、無水)中の2−(3−(1−((trans−4−アミノシクロヘキシル)メチル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド(80mg、0.16mmol、HCl塩)の溶液に、ピリジン(101mg、1.28mmol)およびAc2O(18mg、0.17mmol)を加えた。混合物を、RTにて16時間撹拌した。混合物を濃縮し、そして、残渣を、分取RP−HPLC方法Aによって精製して、2−(3−(1−((trans−4−アセトアミドシクロヘキシル)メチル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド(TFA塩)を白色固形物として得た。収量:15mg(17%);LCMS方法E:Rt=0.849分;(M+H)+=548.4。1H NMR (CD3OD): δ ppm 8.85-9.04 (m, 1H), 8.30-8.40 (m, 2H), 8.10-8.21 (m, 1H), 7.76 (dd, J = 8.8, 4.8 Hz, 1H), 7.43-7.58 (m, 2H), 4.33-4.45 (m, 1H), 3.70-3.85 (m, 2H), 3.55-3.70 (m, 1H), 3.40-3.50 (m, 1H), 3.15-3.25 (m, 2H), 3.10 (d, J = 6.4 Hz, 2H), 2.58-2.68 (m, 3H), 2.12-2.40 (m, 4H), 1.87-2.04 (m, 8H), 1.07-1.40 (m, 6H), 0.49-1.01 (m, 4H).19F NMR (CD3OD): δ ppm -76.92, -110.45 〜 110.63。
実施例21.5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(1−((trans−4−(メチルスルホンアミド)シクロヘキシル)メチル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド
CH2Cl2(15mL)中の2−(3−(1−((trans−4−アミノシクロヘキシル)メチル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド(実施例20、ステップ2、85mg、0.17mmol)の混合物に、Et3N(86mg、0.85mmol)、(MeSO2)2O(89mg、0.51mmol)を加え、RTにて0.5時間撹拌した。次に、混合物を、減圧下で濃縮し、そして、残渣を、塩基性分取RP−HPLC方法Gによって精製して、5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(1−((trans−4−(メチルスルホンアミド)シクロヘキシル)メチル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミドを白色固形物として得た。収量:38.3mg(27%);LCMS方法E:Rt=0.859分;(M+H)+=584.4。1H NMR (CD3OD): δ ppm 8.30-8.41 (m, 1H), 7.94-7.98 (m, 1H), 7.54 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 7.41-7.48 (m, 1H), 7.13-7.23 (m, 3H), 4.24-4.27 (m, 0.5H), 3.35-3.38 (m, 0.5H), 2.95-3.00 (m, 1H), 2.80-2.90 (m, 2H), 2.60-2.75 (m, 4H), 2.23-2.46 (m, 3H), 1.90-2.10 (m, 2H) 1.90-2.00 (m, 2H) 1.75-1.85 (m, 4H), 1.55-1.75 (d, J = 13.2 Hz, 4H), 1.25-1.35 (m, 1H), 1.05-1.15 (m, 2H), 0.75-0.90 (m, 5H), 0.00-0.35 (m, 3H). 19F NMR (CD3OD): δ ppm -113.59 〜 -113.32。
実施例22.2−(3−(1−(4−アセトアミドベンジル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド
ステップ1:tert−ブチル(4−((4−(1−(4−フルオロ−2−(イソプロピル(メチル)カルバモイル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−イル)メチル)フェニル)カルバマート
無水MeOH(20mL)中の5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド(実施例1、ステップ1、200mg、0.51mmol、HCl塩)、tert−ブチル(4−ホルミルフェニル)カルバマート(244mg、1.01mmol)およびEt3N(258mg、2.55mmol)の溶液に、RTにて0.5時間撹拌した。NaBH3CN(128mg、2.04mmol)を加え、次に、60℃にて18時間撹拌した。混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、(DCM/MeOH=1/0から10/1で溶出する)シリカゲルによるカラムクロマトグラフィーによって精製して、tert−ブチル(4−((4−(1−(4−フルオロ−2−(イソプロピル(メチル)カルバモイル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−イル)メチル)フェニル)カルバマートを黄色オイルとして得た。収量:110mg(36%);LCMS方法B:Rt=0.615分;(M+H)+=600.1。
ステップ2:2−(3−(1−(4−アミノベンジル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド
無水DCM(20mL)中のtert−ブチル(4−((4−(1−(4−フルオロ−2−(イソプロピル(メチル)カルバモイル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−イル)メチル)フェニル)カルバマート(110mg、0.18mmol)の溶液に、0℃にてHCl−ジオキサン(4mL、4N)溶液を加えた。反応物を、RTにて2時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、2−(3−(1−(4−アミノベンジル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミドを白色固形物として得、そしてそれを、更なる精製なしで使用した。収量:91mg(100%未精製)。
ステップ3:2−(3−(1−(4−アセトアミドベンジル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド
無水DCM(20mL)中の2−(3−(1−(4−アミノベンジル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド(41mg、0.082mmol、HCl塩)、Ac2O(25mg、0.25mmol)およびピリジン(32mg、0.41mmol)の溶液を、2〜15℃にて18時間撹拌した。混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、塩基性分取RP−HPLC方法Dによって精製して、2−(3−(1−(4−アセトアミドベンジル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミドを得た。LCMS方法E:Rt=1.806分;(M+H)+=542.3。1H NMR (CD3OD): δ ppm 8.53-8.62 (m, 1H), 8.19 (dd, J = 5.6, 8.0 Hz, 1H), 7.76 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 7.63-7.69 (m, 1H), 7.56 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.40-7.47 (m, 2H), 7.33-7.36 (m, 3H), 4.45-4.48 (m, 0.5H), 3.61 (s, 2H), 3.50-3.60 (m, 0.6H), 3.06-3.09 (m, 2H), 2.90-3.00 (m, 1H), 2.40-2.60 (m, 3H), 2.25-2.35 (m, 2H), 2.17 (s, 3H), 2.00-2.07 (m, 2H), 1.80-1.95 (m, 2H), 0.95-1.05 (m, 3H), 0.22-0.52 (m, 3H).19F NMR (CD3OD): δ ppm -111.27 〜 -113.55。
実施例23.5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(1−(4−(メチルスルホンアミド)ベンジル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド
表題化合物を、実施例22に記載の方法に従って調製した。メタンスルホン酸無水物を、ステップ3の無水酢酸の代わりに使用した。LCMS方法D:Rt=1.749分;(M+H)+=578.2。1H NMR (CD3OD): δ ppm 8.54-8.63 (m, 1H), 8.18 (dd, J = 5.6, 8.0 Hz, 1H), 7.76 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 7.60-7.70 (m, 1H), 7.34-7.45 (m, 5H), 7.26 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 4.40-4.50 (m, 0.5H), 3.62 (s, 2H), 3.50-3.60 (m, 0.5H), 3.06-3.09 (m, 2H), 2.97 (s, 3H), 2.90-2.95 (m, 1H), 2.40-2.70 (m, 3H), 2.25-2.35 (m, 2H), 2.00-2.07 (m, 2H), 1.80-1.95 (m, 2H), 0.95-1.10 (m, 3H), 0.22-0.60 (m, 3H). 19F NMR (CD3OD): δ ppm -113.24 〜 113.53。
実施例24.5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(1−(4−(メチルスルホニル)フェネチル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド
ステップ1:1−(2−メトキシビニル)−4−(メチルスルホニル)ベンゼン
無水THF(40mL)中のMeOCH2PPh3Cl(1.9g、5.43mmol)の溶液に、N2下で−78℃にてn−BuLi(2.2mL、5.43mmol、ヘキサン中に2.5mol/L)を滴下して加えた。30分後に、無水THF(10mL)中に溶解した4−(メチルスルホニル)ベンズアルデヒド(500mg、2.71mmol)を滴下して加えた。反応物を、−78℃にて2時間撹拌し、そして、7〜22℃にて18時間加温した。混合物を、飽和NH4Cl(10mL)溶液でクエンチした。混合物を、H2O(40mL)で希釈し、EtOAcで抽出した(3×50mL)。合わせた有機層を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、そして、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、(石油エーテル/EtOAc=10/1から1/1で溶出する)シリカゲルによるカラムクロマトグラフィーによって精製して、(1−(2−メトキシビニル)−4−(メチルスルホニル)ベンゼン(約90%の純度、E&Z混合物、1/1比)を黄色固形物として得た。収量:200mg(35%)。1H NMR (CDCl3): δ ppm 7.80-7.85 (m, 4H), 7.73 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 7.39 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 7.22 (d, J = 13.2 Hz, 1H), 6.32 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 5.85(d, J = 12.8 Hz, 1H), 5.29 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 3.86 (s, 3H), 3.74 (s, 3H), 3.04 (s, 6H)。
ステップ2:2−(4−(メチルスルホニル)フェニル)アセトアルデヒド
無水THF(20mL)中の1−(2−メトキシビニル)−4−(メチルスルホニル)ベンゼン(200mg、0.94mmol)の溶液に、HCl(5mL、3N)水溶液を加えた。反応物を、70℃にて2時間撹拌した。混合物を、H2O(20mL)で希釈し、EtOAcで抽出した(3×20mL)。合わせた有機層を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、そして、濾液を減圧下で濃縮して、2−(4−(メチルスルホニル)フェニル)アセトアルデヒド(150mg、80%、未精製)を黄色固形物として得、そしてそれを、更なる精製なしで次のステップにそのまま使用した。収量:150mg(80%未精製)。
ステップ3:5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(1−(4−(メチルスルホニル)フェネチル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド
無水MeOH(20mL)中の5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド(実施例1、ステップ1、50mg、0.13mmol、HCl塩)、2−(4−(メチルスルホニル)フェニル)アセトアルデヒド(50mg、0.25mmol、未精製)およびEt3N(64mg、0.63mmol)の溶液を、3〜17℃にて0.5時間撹拌した。次に、NaBH3CN(33mg、0.52mmol)を加え、そして、反応混合物を、60℃にて18時間撹拌した。次に、混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を分取RP−HPLC方法Dによって精製して、5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(1−(4−(メチルスルホニル)フェネチル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミドを白色固形物として得た。収量:20.0mg(27%);LCMS方法E:Rt=1.874分;(M+H)+=577.2。1H NMR (CD3OD): δ ppm 8.50-8.65 (m, 1H), 8.20 (dd, J = 5.6, 8.0 Hz, 1H), 7.91 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.77 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 7.63-7.70 (m, 1H), 7.56 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.42-7.48 (m, 2H), 7.34-7.37 (m, 1H), 4.40-4.50 (m, 0.5H), 3.58-4.47 (m, 0.5H), 3.15-3.23 (m, 2H), 3.12 (s, 3H), 2.90-3.05 (m, 3H), 2.70-2.76 (m, 2H), 2.40-2.65 (m, 3H), 2.32-2.38 (m, 2H), 2.05-2.14 (m, 2H), 1.80-1.95 (m, 2H), 0.96-1.10 (m, 3H), 0.20-0.60 (m, 3H). 19F NMR (CD3OD): δ ppm -113.25 〜 113.53。
実施例25.2−(3−(1−(3−シアノフェネチル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド
表題化合物を、3−シアノベンズアルデヒドから開始して、実施例24に記載の方法に従って調製した。LCMS方法E:Rt=0.716分;(M+H)+=524.3。1H NMR (CD3OD): δ ppm 8.85-8.90 (m, 1H), 8.15-8.45 (m, 3H), 7.43-7.77 (m, 7H), 4.37 (s, 1H), 3.36-3.84 (m, 8H), 2.22-2.63 (m, 7H), 0.53-1.11 (m, 6H). 19F NMR (CD3OD): δ ppm -110.49 〜 -110.67。
実施例26.5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(1−(3−(メチルカルバモイル)フェネチル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド
ステップ1:メチル3−(2−(4−(1−(4−フルオロ−2−(イソプロピル(メチル)カルバモイル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−イル)エチル)ベンゾアート
MeOH(10mL)中の5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド(実施例1、ステップ1、100mg、0.25mmol)の混合物に、Et3N(126mg、1.25mmol)を加え、7〜19℃にて10分間撹拌した。
実施例24のステップ1−2と類似の方法によってメチル4−ホルミルベンゾアートから調製したメチル3−(2−オキソエチル)ベンゾアート(90mg、0.51mmol)を、上記混合物に加え、それに続いて、NaBH3CN(62mg、1.00mmol)を加えた。混合物を、N2で3回脱気およびパージし、それに続いて、N2雰囲気下、70℃にて17時間加熱した。混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、(DCM/MeOH=10/1で溶出する)シリカゲルによるカラムクロマトグラフによって精製して、メチル3−(2−(4−(1−(4−フルオロ−2−(イソプロピル(メチル)カルバモイル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−イル)エチル)ベンゾアートを白色オイルとして得た。収量:135mg(95%);LCMS方法E:Rt=0.585分;(M+H)+=557.1。
ステップ2:3−(2−(4−(1−(4−フルオロ−2−(イソプロピル(メチル)カルバモイル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−イル)エチル)安息香酸
MeOH(5mL)中のメチル3−(2−(4−(1−(4−フルオロ−2−(イソプロピル(メチル)カルバモイル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−イル)エチル)ベンゾアート(50mg、0.09mmol)の混合物に、10%NaOH溶液(2mL)を加えた。混合物を、N2で3回脱気およびパージし、それに続いて、N2雰囲気下、8〜18℃にて17時間加熱した。混合物を、EtOAcで抽出した(3×20mL)。水溶液に、1N HClを加えて、pH=3〜4に調整した。次に、水溶液を、EtOAcで抽出した(3×20mL)。合わせた有機層を、無水Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、そして、濾液を減圧下で濃縮して、3−(2−(4−(1−(4−フルオロ−2−(イソプロピル(メチル)カルバモイル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−イル)エチル)安息香酸を黄色固形物として得た。収量:49mg(100%未精製);LCMS方法E:Rt=0.578分;(M+H)+=543.0。
ステップ3:5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(1−(3−メチルカルバモイル)フェネチル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド
DMF(8mL)中の3−(2−(4−(1−(4−フルオロ−2−(イソプロピル(メチル)カルバモイル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−イル)エチル)安息香酸(49mg、0.09mmol)の混合物に、HATU(103mg、0.27mmol)と、THF中のMeNH2(0.23mL、0.45mmol)と、Et3N(36mg、0.36mmol)とを加えた。混合物を、N2で3回脱気およびパージし、それに続いて、N2雰囲気下、11〜18℃にて2時間加熱した。次に、混合物を、EtOAcで抽出し(3×20mL)、そして、合わせた有機層を水で洗浄した(3×20mL)。合わせた有機層を、無水Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、そして、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、塩基性分取RP−HPLC方法Dによって精製して、5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(1−(3−(メチルカルバモイル)フェネチル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミドを白色固形物として得た。LCMS方法E:Rt=0.873分;(M+H)+=556.4。1H NMR (CD3OD): δ ppm 8.55-8.64 (m, 1H), 8.20-8.25 (m, 1H), 7.65-7.79 (m, 4H), 7.35-7.50 (m, 5H), 4.47-4.64 (m, 0.5H), 3.54-3.62 (m, 0.5H), 3.19-3.26 (m, 2H) 2.94-3.04 (m, 3H), 2.94 (s, 3H), 2.75-2.84 (m, 2H), 2.47-2.69 (m, 3H), 2.38-2.47 (m, 2H), 2.11-2.15 (m, 2H), 1.91-1.96 (m, 2H), 0.90-1.09 (m, 3H), 0.12-0.59 (m, 3H). 19F NMR (CD3OD) δ ppm -113.23 〜 -113.50。
実施例27〜27A.trans−(5−フルオロ−2−(3−(1−((4−ヒドロキシシクロヘキシル)メチル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド)(実施例27)およびcis−(5−フルオロ−2−(3−(1−((4−ヒドロキシシクロヘキシル)メチル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド)(実施例27A)
ステップ1:2−(3−(1−(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−イルメチル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド
MeOH(3mL、無水)の5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド(実施例1、ステップ1、100mg、0.25mmol)の溶液に、1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−カルバルデヒド(65mg、0.38mmol)およびNaCNBH3(32mg、0.50mmol)を加えた。得られた混合物を、N2下、6〜10℃にて20時間撹拌した。次に、反応混合物を、減圧下で濃縮した。得られた残渣を、塩基性分取RP−HPLC方法Dによって精製して、2−(3−(1−(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−イルメチル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド(40mg、28%)を白色固形物として得た。収量:40mg(28%);LCMS方法D:Rt=1.567分;(M+H)+=549.3。
ステップ2:5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(1−((4−オキソシクロヘキシル)メチル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド
THF(4mL、無水)中の2−(3−(1−(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−イルメチル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド(40mg、0.073mmol)の溶液に、HCl水溶液(2mL、H2O中に3M)を加えた。得られた混合物を、N2下で40℃(油温)にて20時間撹拌した。次に、反応混合物を、NaOH水溶液(H2O中に2N)によって中和し、そして、水層を酢酸エチルで抽出した(2×20mL)。有機層を、塩水で洗浄し(2×30mL)、無水Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、そして、濾液を、減圧下で濃縮して、5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(1−((4−オキソシクロヘキシル)メチル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド(25mg、68%の未精製収率)を無色オイルとして得、次のステップにそのまま使用した。
ステップ3:trans−(5−フルオロ−2−(3−(1−((4−ヒドロキシシクロヘキシル)メチル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド)およびcis−(5−フルオロ−2−(3−(1−((4−ヒドロキシシクロヘキシル)メチル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド)
MeOH(3mL、無水)中の5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(1−((4−オキソシクロヘキシル)メチル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド(25mg、0.050mmol)の溶液に、NaBH4(2.8mg、0.075mmol)を加え、そして、得られた混合物を、RTにて30分間撹拌した。次に、反応混合物を、1N HCl(0.5mL)で中和した。反応混合物を、分取RP−HPLC方法Aによって精製して、trans−(5−フルオロ−2−(3−(1−((4−ヒドロキシシクロヘキシル)メチル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド(TFA塩)およびcis−(5−フルオロ−2−(3−(1−((4−ヒドロキシシクロヘキシル)メチル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド(TFA塩)を共に無色固形物として得た。
実施例27(trans−異性体):LCMS方法D:Rt=1.254分;(M+H)+=507.3。1H NMR (CD3OD): δ ppm 8.81-9.12 (m, 1H), 8.32-8.42 (m, 2H), 8.14-8.18 (m, 1H), 7.74-7.78 (m, 1H), 7.43-7.57 (m, 2H), 4.33-4.44 (m, 0.5H), 3.68-3.84 (m, 2.5H), 3.52-3.58 (m, 1H), 3.40-3.45 (m, 1H), 3.22 (t, J = 12.0 Hz, 2H), 3.08 (d, J = 6.4 Hz, 2H), 2.59-2.67 (m, 3H), 2.15-2.38 (m, 4H), 1.87-2.07 (m, 5H), 1.30-1.40 (m, 2H), 1.08-1.26 (m, 4H), 0.51-1.05 (m, 4H). 19F NMR (CD3OD): δ ppm -110.67 〜 -110.48, -76.88。
実施例27A(cis−異性体):LCMS方法D:Rt=1.312分;(M+H)+=507.3。1H NMR (CD3OD): δ ppm 8.90-8.99 (m, 1H), 8.33-8.38 (m, 2H), 8.12-8.18 (m, 1H), 7.74-7.78 (m, 1H), 7.46-7.58 (m, 2H), 4.40-4.42 (m, 0.5H), 3.95-4.01 (m, 0.5H), 3.60-3.80 (m, 2.0H), 3.43-3.50 (m, 1H), 3.15-3.30 (m, 4H), 3.11 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 2.56-2.69 (m, 3H), 2.09-2.45 (m, 5H), 1.74-2.08 (m, 3H), 1.53-1.69 (m, 4H), 0.34-1.32 (m, 7H). 19F NMR (CD3OD): δ ppm -110.71 〜 -110.51, -76.90。
実施例28.5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(1−(2−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド
ステップ1:tert−ブチル4−(2−(4−(1−(4−フルオロ−2−(イソプロピル(メチル)カルバモイル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−イル)エチル)ピペリジン−1−カルボキシラート
MeOH(5mL)中の5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド(実施例1、ステップ1、120mg、0.28mmol、HCl塩)、tert−ブチル4−(2−オキソエチル)ピペリジン−1−カルボキシラート(95mg、0.42mmol、HCl塩)、およびNaBH3CN(70mg、1.12mmol)の混合物を、70℃にて18時間撹拌した。次に、混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、H2O(20mL)に加え、EtOAcで抽出した(2×50mL)。合わせた有機層を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、そして、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、(DCM/MeOH=10/1で溶出する)シリカゲルによるカラムクロマトグラフによって精製して、tert−ブチル4−(2−(4−(1−(4−フルオロ−2−(イソプロピル(メチル)カルバモイル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−イル)エチル)ピペリジン−1−カルボキシラートを黄色オイルとして得、そしてそれを、次のステップでそのまま使用した。
ステップ2:5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(1−(2−(ピペリジン−4−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド
無水DCM(5mL)中のtert−ブチル4−(2−(4−(1−(4−フルオロ−2−(イソプロピル(メチル)カルバモイル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−イル)エチル)ピペリジン−1−カルボキシラート(70mg、0.12mmol)の混合物に、HCl/ジオキサン(1mL、4N)を加え、そして、その混合物を、RTにて1時間撹拌した。次に、混合物を、減圧下で濃縮して、未精製の5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(1−(2−(ピペリジン−4−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド(HCl塩)を白色固形物として得、そしてそれを、更なる精製なしで次のステップにそのまま使用した。
ステップ3:5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(1−(2−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド
無水DCM(5mL)中の5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(1−(2−(ピペリジン−4−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド(70mg未精製、0.12mmol、HCl塩)およびEt3N(61mg、0.08mL、0.6mmol)の混合物に、(MeSO2)2O(63mg、0.36mmol)を加え、そして、その混合物を、6〜20℃にて30分間撹拌した。次に、混合物を、減圧下で濃縮し、そして、残渣を、分取RP−HPLC方法Dによって精製して、5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(1−(2−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミドを白色固形物として得た。収量:14.6mg(21%);LCMS方法E:Rt=0.878分;(M+H)+=584.4。1H NMR (CD3OD): δ ppm 8.55-8.64 (m, 1H), 8.17-8.21 (m, 1H), 7.76-7.79 (m, 1H), 7.65-7.69 (m, 1H), 7.35-7.46 (m, 3H), 4.46-4.50 (m, 0.5H), 3.71-3.74 (m, 2H), 3.56-3.58 (m, 0.5H), 3.10-3.20 (m, 2H), 2.90-3.05 (m, 1H), 2.83-2.85 (m, 3H), 2.70-2.80 (m, 2H), 2.68 (s, 1.5H), 2.50-2.60 (m, 2H), 2.45 (s, 1.5H), 2.20-2.30 (m, 2H), 2.00-2.10 (m, 2H), 1.80-2.00 (m, 4H), 1.40-1.60 (m, 3H), 1.25-1.35 (m, 2H), 0.95-1.10 (m, 3H), 0.20-0.60 (m, 3H). 19F NMR (CD3OD): δ ppm -115.84 〜 -113.23。
実施例29.2−(3−(1−(4−(2−シアノプロパン−2−イル)フェネチル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド
ステップ1:2−(4−(ブロモメチル)フェニル)エタノール
無水THF(30mL)中の2−(4−(ブロモメチル)フェニル)酢酸(3.2g、13.9mmol)の溶液に、0℃にて、30分間にわたりBH3−THF(20.7mL、20.7mmol、1M)を滴下して加えた。添加後に、混合物を、9〜20℃にて2時間撹拌した。混合物を、HCl水溶液(2M、30mL)に滴下して加え、9〜20℃にて20分間撹拌した。次に、混合物を、EtOAcで抽出し(30mL×2)、そして、合わせた有機層を、塩水で洗浄し(50mL×2)、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、そして、濾液を濃縮した。得られた残渣を、ISCOカラム(100%DCMからDCM中に5%MeOH)によって精製して、2−(4−(ブロモメチル)フェニル)エタノールを白色固形物として得た。収量:3.1g(100%)。1H NMR (CDCl3): δ ppm 7.35 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.22 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 4.50 (s, 2H), 3.87 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 2.87 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 1.45 (brs, 1H)。
ステップ2:2−(4−(2−ヒドロキシエチル)フェニル)アセトニトリル
DMSO(30mL)中の2−(4−(ブロモメチル)フェニル)エタノール(3.0g、13.8mmol)の溶液に、KCN(1.17g、18.0mmol)を加え、そして、その溶液を、RTにて4時間撹拌した。次に、混合物を、tert−ブチルメチルエーテル/NaHCO3(100mL、1/1)中に注ぎ入れ、5〜20℃にて20分間撹拌した。有機層を、分離し、塩水(50mL×3)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、そして、濾液を濃縮して、2−(4−(2−ヒドロキシエチル)フェニル)アセトニトリルを黄色オイルとして得、そしてそれを、次のステップにそのまま使用した。
ステップ3:2−(4−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)フェニル)アセトニトリル
無水DMF(30mL)中の2−(4−(2−ヒドロキシエチル)フェニル)アセトニトリル(1.5g、9.3mmol)の溶液に、TBSCl(1.68g、11.2mmol)およびイミダゾール(1.26g、18.6mmol)を加え、そして、その混合物を、6〜20℃にて6時間撹拌した。次に、混合物を、EtOAc(30mL)で希釈し、塩水で洗浄し(30mL×2)、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、そして、濾液を濃縮した。得られた残渣を、ISCOカラム(100%石油エーテルから石油エーテル中の10%EtOAc)によって精製して、2−(4−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)フェニル)アセトニトリルを無色オイルとして得た。収量:2.2g(86%)。1H NMR (CDCl3): δ ppm 7.24-7.29 (m, 4H), 3.82 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 3.75 (s, 2H), 2.84 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 0.90 (s, 9H), 0.08 (s, 6H)。
ステップ4:2−(4−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)フェニル)−2−メチルプロパンニトリル
無水DMF(10mL)中の2−(4−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)フェニル)アセトニトリル(1.3g、4.7mmol)の溶液に、0℃にてNaH(378mg、9.4mmol)を加え、そして、10分間撹拌した。次に、MeI(1.34g、9.4mmol)を、その混合物に滴下して加え、RTにて2時間撹拌した。混合物を、NH4Cl水溶液(20mL)でクエンチし、EtOAcで抽出した(20mL×2)。合わせた有機層を、塩水で洗浄し(30mL×3)、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、そして、濾液を、濃縮し、ISCOカラム(石油エーテル中の10%EtOAc)によって精製して、2−(4−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)フェニル)−2−メチルプロパンニトリルを無色オイルとして得た。収量:750mg(53%)。1H NMR (CDCl3): δ ppm 7.40 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.26 (t, J = 8.0 Hz, 2H), 3.82 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 2.84 (t, J = 6.8 Hz, 2H),1.73 (s, 6H), 0.88 (s, 9H), 0.00 (s, 6H)。
ステップ5:2−(4−(2−ヒドロキシエチル)フェニル)−2−メチルプロパンニトリル
1M TBAF溶液(THF溶液、3mL)中の2−(4−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)フェニル)アセトニトリル(750mg、2.5mmol)の溶液を、2〜17℃にて2時間撹拌した。次に、混合物を、NH4Cl水溶液(10mL)でクエンチし、EtOAcで抽出した(10mL×2)。合わせた有機層を、塩水で洗浄し(20mL×2)、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、そして、濾液を濃縮した。得られた残渣を、酸性(TFA)分取RP−HPLC方法Aによって精製して、2−(4−(2−ヒドロキシエチル)フェニル)−2−メチルプロパンニトリル(TFA塩)を黄色オイルとして得た。収量:150mg(33%)。1H NMR (CDCl3): δ ppm 7.41-7.44 (m, 2H), 7.25-7.28 (m, 2H), 3.90 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 3.06 (br s, 1H), 2.89 (t, J = 6.4 Hz, 2H),1.72 (s, 6H)。
ステップ6:4−(2−シアノプロパン−2−イル)フェネチルメタンスルホナート
無水CH2Cl2(5mL)中の2−(4−(2−ヒドロキシエチル)フェニル)−2−メチルプロパンニトリル(80mg、0.42mmol)の溶液に、Et3N(85mg、0.84mmol)およびMsCl(58mg、0.51mmol)を加え、そして、その混合物を、RTにて18時間撹拌した。混合物を、DCM(10mL)で希釈し、塩水で洗浄し(10mL×2)、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、そして、濾液を濃縮して、4−(2−シアノプロパン−2−イル)フェネチルメタンスルホナートを無色オイルとして得た。収量:70mg(62%);LCMS方法B:Rt=0.727分;(M+H)+=285.0。
ステップ7:2−(3−(1−(4−(2−シアノプロパン−2−イル)フェネチル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド
無水DMF(2mL)中の4−(2−シアノプロパン−2−イル)フェネチルメタンスルホナート(70mg、0.26mmol)の溶液に、5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(7−(ピペリジン−4−イル)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−5−イル)ベンズアミド(実施例63、ステップ3、52mg、0.13mmol)、Et3N(66mg、0.65mmol)を加え、そして、その混合物を、100℃にて18時間撹拌した。次に、混合物を、MeCN(3mL)で希釈し、RP−HPLC方法Dによって精製して、2−(3−(1−(4−(2−シアノプロパン−2−イル)フェネチル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミドを白色固形物として得た。収量:1.2mg(1%);LCMS方法D:Rt=1.747分;(M+H)+=556.3。1H NMR (CD3OD): δ ppm 8.83-9.91 (m, 1H), 8.34-8.39 (s, 1H), 8.30 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 8.05-8.15 (m, 1H), 7.70-7.80 (m, 1H), 7.44-7.57 (m, 4H), 7.40 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 3.85 (d, J = 11.6 Hz, 2H), 3.42-3.50 (m, 3H), 3.10-3.20 (m, 2H), 2.57-2.66 (m, 3H), 2.38-2.41 (m, 2H), 2.00-2.20 (m, 3H), 1.72 (s, 6H), 1.30 (s, 3H), 1.02-1.18 (m, 2H), 0.55-0.95 (m, 3H). 19F NMR (CD3OD): δ ppm -76.94, -110.51。
実施例30.5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(1−(1−フェニルエチル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド
DMF(3mL)の5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド(実施例1、ステップ1、50mg、0.13mmol)の溶液に、(1−ブロモエチル)ベンゼン(26mg、0.14mmol)およびK2CO3(36mg、0.26mmol)を加え、そして、その反応混合物を、100℃にて16時間撹拌した。次に、混合物を、H2O(100mL)で希釈し、EtOAcで抽出した(30mL×2)。合わせた有機層を、無水Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、そして、濾液を濃縮した。得られた残渣を、酸性RP−HPLCによって精製して、5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(1−(1−フェニルエチル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド(HCl塩)を白色固形物として得た。収量:10.9mg(17%未精製);LCMS方法E:Rt=0.743分;(M+H)+=499.3。1H NMR (CD3OD): δ ppm 8.80-9.00 (m, 1H), 8.25-8.40 (m, 2H), 8.05-8.20 (m, 1 H), 7.70-7.80 (m, 1H), 7.40-7.60 (m, 7H), 4.50-4.60 (m, 1H), 4.30-4.40 (m, 0.5H), 3.85-3.95 (m, 1H), 3.60-3.75 (m, 0.5H), 3.45-3.55 (m, 1H), 3.30-3.40 (m, 1H), 3.00-3.25 (m, 2H), 2.55-2.65 (m, 3H), 2.25-2.40 (m, 2H), 2.00-2.20 (m, 2H), 1.75-1.90 (m, 3H), 0.50-1.20 (m, 6H). 19F NMR (CD3OD): δ ppm -110.68 〜 -110.50。
実施例31.2−(3−(2−ベンジルピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド
ステップ1:tert−ブチル2−ベンジル−4−(1−(4−フルオロ−2−(イソプロピル(メチル)カルバモイル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート
表題化合物を、tert−ブチル2−ベンジル−4−オキソピペリジン−1−カルボキシラートから開始して、中間体1の合成に関して記載した方法に従って調製した。LCMS方法B:Rt=0.805分;(M+H)+=585.1。
ステップ2:2−(3−(2−ベンジルピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド
DCM(3mL)中のtert−ブチル2−ベンジル−4−(1−(4−フルオロ−2−(イソプロピル(メチル)カルバモイル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート(100mg、0.14mmol)の溶液に、HCl/ジオキサン(1.0mL)を加え、そして、その反応混合物を、RTにて16時間撹拌した。次に、混合物を濃縮し、そして、得られた残渣を、酸性RP−HPLC方法Aによって精製して、2−(3−(2−ベンジルピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド(HCl塩)を白色固形物として得た。収量:31.1mg(47%);LCMS方法E:Rt=0.726分;(M+H)+=485.3。1H NMR (CD3OD): δ ppm 8.85-9.05 (m, 1 H), 8.15-8.40 (m, 3 H), 7.70-7.80 (m, 1 H), 7.50-7.60 (m, 7 H), 4.30-4.40 (m, 0.5 H), 3.80-4.00 (m, 1 H), 3.55-3.80 (m, 2.5 H), 2.95-3.30 (m, 2 H), 2.60 (s, 3 H), 2.10-2.45 (m, 3 H), 1.80-2.10 (m, 2 H), 1.40-1.20 (m, 6 H). 19F NMR (CD3OD): δ ppm -110.64 〜 -110.45 (m, 1F)。
実施例32.2−(3−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−N−エチル−5−フルオロ−N−イソプロピルベンズアミド
表題化合物を、実施例1に記載の方法に従って中間体7から調製した。LCMS方法D:Rt=1.740分;(M+H)+=499.3。1H NMR (CD3OD): δ ppm 8.53-8.57 (m, 1H), 8.15-8.17 (m, 1H), 7.70-7.75 (m, 1H), 7.50-7.60 (m, 1H), 7.25-7.45 (m ,8H), 3.55-3.60 (m, 3H), 3.35-3.45 (m, 1H), 3.00-3.10 (m, 2H), 2.90-2.94 (m, 2H), 2.24 (t, J = 12.0 Hz, 2H), 1.95-2.04 (m, 2H), 1.80-1.95 (m, 2H), 0.95-1.05 (m, 3H), 0.70-0.85 (m, 4H), 0.25-0.35 (m, 2H). 1F NMR (CD3OD): δ ppm -113.26。
実施例33.2−(3−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N,N−ジイソプロピルベンズアミド
表題化合物を、実施例1に記載の方法に従って中間体8から調製した。LCMS方法D:Rt=2.341分;(M+H)+=5133。1H NMR (CD3OD): δ ppm 8.58 (s, 1H), 8.16 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 7.76 (dd, J = 0.8, 6.4 Hz, 1H), 7.55-7.74 (m, 1H), 7.44 (s, 1H), 7.30-7.44 (m, 5H), 7.20-7.30 (m, 2H), 3.60 (s, 2H), 3.50-3.60 (m, 1H), 3.35-3.35 (m, 1H), 3.04-3.08 (m, 2H), 2.85-2.95 (m, 1H), 2.22-2.28 (m, 2H), 2.00-2.10 (m, 2H), 1.80-1.95 (m, 2H), 1.44 (d, J = 6.8 Hz, 3H), 1.02 (d, J = 6.4 Hz, 6H), 0.28 (d, J = 5.6 Hz, 3H). 19F NMR (CD3OD): δ ppm -113.37。
実施例34.N−(trans−4−(2−(4−(1−(2−(シクロプロピルメトキシ)−4−フルオロフェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−イル)エチル)シクロヘキシル)メタンスルホンアミド
ステップ1:2−(シクロプロピルメトキシ)−4−フルオロ−1−ヨードベンゼン
CH3CN(5mL)中の5−フルオロ−2−ヨードフェノール(200mg、0.84mmol)、(ブロモメチル)シクロプロパン(227mg、1.68mmol)およびK2CO3(464mg、3.36mmol)の混合物を、還流下で2時間撹拌した。混合物を濾過し、そして、濾液を減圧下で濃縮した。得られた残渣を、(石油エーテルで溶出する)シリカゲルによるカラムクロマトグラフによって精製して、2−(シクロプロピルメトキシ)−4−フルオロ−1−ヨードベンゼンを無色オイルとして得た。収量:220mg(90%)。1H NMR (CDCl3): δ ppm 7.59-7.64 (m, 1H), 6.41-6.49 (m, 2H), 3.80 (d, J = 6.4 Hz, 2H), 1.21-1.26 (m, 1H), 0.56-0.62 (m, 2H), 0.33-0.38 (m, 2H)。
ステップ2:tert−ブチル4−(1−(2−(シクロプロピルメトキシ)−4−フルオロフェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート
無水DMF(5mL)のtert−ブチル4−(1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート(中間体1、ステップ2、150mg、0.5mmol)、2−(シクロプロピルメトキシ)−4−フルオロ−1−ヨードベンゼン(220mg、0.75mmol)、(1S,2S)−N1,N2−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン(28mg、0.2mmol)、CuI(10mg、0.05mmol)およびK3PO4(317mg、1.5mmol)の混合物を、130℃にて18時間撹拌した。混合物を、冷やし、次に、H2O(20mL)に加え、EtOAcで抽出した(3×20mL)。合わせた有機層を、H2O(3×20mL)および塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、そして、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、(EtOAcで溶出する)シリカゲルによるカラムクロマトグラフによって精製して、tert−ブチル4−(1−(2−(シクロプロピルメトキシ)−4−フルオロフェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシラートを黄色オイルとして得た。収量:110mg(36%);LCMS方法E:Rt=1.029分;(M+H)+=466.3。1H NMR (CD3OD): δ ppm 7.76-8.27 (m, 3H), 7.43-7.47 (m, 2H), 7.04-7.08 (m, 1H), 6.86-6.89 (m, 1H), 4.22-4.26 (m, 2H), 3.90 (d, J = 6.4 Hz, 2H), 3.01-3.16 (m, 3H), 2.09-2.13 (m, 2H), 1.65-1.77 (m, 2H), 1.50 (s, 9H), 1.04-1.07 (m, 1H), 0.42-0.46 (m, 2H), 0.17-0.22 (m, 2H). 19F NMR (CD3OD): δ ppm -112.46。
ステップ3:1−(2−(シクロプロピルメトキシ)−4−フルオロフェニル)−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン
CH2Cl2(10mL)中のtert−ブチル4−(1−(2−(シクロプロピルメトキシ)−4−フルオロフェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート(90mg、0.19mmol)の混合物に、氷冷水(2mL)下でHCl−ジオキサンを加えた。混合物を、N2で3回脱気およびパージした。混合物を、N2雰囲気下でRTにて2時間撹拌した。次に、混合物を、減圧下で濃縮し、10%NaOH溶液によってpH=10〜12に塩基性化し、CH2Cl2で抽出した(3×30mL)。合わせた有機層を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、そして、濾液を減圧下で濃縮して、1−(2−(シクロプロピルメトキシ)−4−フルオロフェニル)−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジンを黄色オイルとして得、そしてそれを、更なる精製なしで次のステップにそのまま使用した。収量:70mg(98%未精製);LCMS方法B:Rt=0.573分;(M+H)+=366.0。
ステップ4:N−(trans−4−(2−(4−(1−(2−(シクロプロピルメトキシ)−4−フルオロフェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−イル)エチル)シクロヘキシル)メタンスルホンアミド
表題化合物を、実施例28のステップ2および3に記載の方法に従って調製した。LCMS方法D:Rt=2.395分;(M+H)+=569.3。1H NMR (CD3OD): δ ppm 8.38 (s, 1H), 8.14 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 7.74 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 7.40-7.50 (m, 2H), 7.06 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 6.85-6.91 (m, 1H), 3.90 (d, J = 6.8 Hz, 2H), 3.10-3.19 (m, 3H), 2.96 (s, 3H), 2.50-2.60 (m, 2H), 2.25-2.40 (m, 2H), 2.13-2.16 (m, 2H), 2.04-2.07 (m, 2H), 1.92-1.99 (m, 2H), 1.85-1.88 (m, 2H), 1.45-1.55 (m, 2H), 1.20-1.40 (m, 4H), 1.04-1.17 (m, 3H), 0.40-0.45 (m, 2H), 0.10-0.18 (m, 2H). 19F NMR (CD3OD): δ ppm -112.01。
実施例35.1−(2−(シクロプロピルメトキシ)−4−フルオロフェニル)−3−(1−(4−フルオロベンジル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン
MeOH(4mL)中の1−(2−(シクロプロピルメトキシ)−4−フルオロフェニル)−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン(実施例34、ステップ3、25mg、0.06mmol、HCl塩)の混合物に、4−フルオロベンズアルデヒド(17mg、0.14mmol)およびNaBH3CN(17mg、0.28mmol)を加えた。混合物を、N2で3回脱気およびパージした。混合物を、N2雰囲気下で70℃にて17時間撹拌した。次に、混合物を、減圧下で濃縮し、そして、得られた残渣を、分取RP−HPLC方法Dによって精製して、1−(2−(シクロプロピルメトキシ)−4−フルオロフェニル)−3−(1−(4−フルオロベンジル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジンを白色固形物として得た。収量:5.6mg(18%);LCMS方法E:Rt=0.999分;(M+H)+=474.3。1H NMR (CD3OD): δ ppm 8.37 (s, 1H), 8.13 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 7.73-7.74 (m, 1H), 7.40-7.50 (m, 4H), 7.04-7.12 (m, 3H), 6.86-6.90 (m, 1H), 3.89 (d, J = 6.8 Hz, 2H), 3.63 (s, 2H), 3.00-3.09 (m, 2H), 2.90-2.99 (m, 1H), 2.25-2.32 (m, 2H), 2.05-2.11 (m, 2H), 1.85-1.97 (m, 2H), 0.95-1.06 (m, 1H), 0.40-0.46 (m, 2H), 0.15-0.20 (m, 2H). 19F NMR (CD3OD): δ ppm -117.53, -112.06。
実施例36.2−(3−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N−(2−ヒドロキシエチル)−N−イソプロピルベンズアミド
ステップ1.tert−ブチル4−(1−(2−((2−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)エチル)(イソプロピル)カルバモイル)−4−フルオロフェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート
無水DMF(8mL)中の2−(3−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ安息香酸(中間体1、ステップ3、100mg、0.23mmol)、N−(2−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)エチル)プロパン−2−アミン(European Journal of Organic Chemistry, 2013(11), 2179-2187; 2013に記載の方法に従って合成された)(120mg、0.35mmol)、HATU(133mg、0.35mmol)およびEt3N(116mg、0.16mL、1.15mmol)の混合物を、10〜15℃にて18時間撹拌した。混合物を、H2O(20mL)に加え、酢酸エチルで抽出した(3×30mL)。合わせた有機層を、H2O(3×20mL)および塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、そして、濾液を減圧下で濃縮した。得られた残渣を、(酢酸エチルで溶出する)シリカゲルによるカラムクロマトグラフによって精製して、tert−ブチル4−(1−(2−((2−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)エチル)(イソプロピル)カルバモイル)−4−フルオロフェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシラートを黄色固形物として得た。収量:150mg(86%未精製);LCMS方法B:Rt=0.883分;(M+H)+=763.3。
ステップ2:2−(3−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N−(2−ヒドロキシエチル)−N−イソプロピルベンズアミド
表題化合物を、実施例1のステップ2に記載の方法に従って調製して、2−(3−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N−(2−ヒドロキシエチル)−N−イソプロピルベンズアミドを得た。LCMS方法E:Rt=0.875分;(M+H)+=515.4。1H NMR (CD3OD): δ ppm 8.88-8.96 (m, 1H), 8.15-8.38 (m, 3H), 7.48-7.75 (m, 8H), 4.43 (s, 2H), 3.41-3.84 (m, 5H), 2.90-3.29 (m, 5H), 2.30-2.39 (m, 2H), 2.00-2.18 (m, 2H), 0.50-1.15 (m, 6H). 19F NMR (CD3OD): δ ppm -77.43 〜 -76.65, -110.86 〜 -110.48。
実施例37.5−((4−(1−(4−フルオロフェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−イル)メチル)−4−メチル−1H−インドール−2−カルボニトリル
ステップ1.tert−ブチル4−(1−(4−フルオロフェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート
無水CH2Cl2(5mL)のtert−ブチル4−(1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート(中間体1、ステップ2、200mg、0.66mmmol)の溶液に、(4−フルオロフェニル)ボロン酸(85mg、1.32mmol)と、Cu(OAc)2(240mg、1.32mmol)と、Et3N(134mg、1.32mmol)とを加え、そして、その混合物を、RTにて2日間撹拌した。混合物を濾過し、そして、濾液を、濃縮し、Iscoカラム(100%DCMからDCM中の15%MeOH)によって精製して、tert−ブチル4−(1−(4−フルオロフェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシラートを茶色オイルとして得た。収量:100mg(38%);LCMS方法B:Rt=0.739分;(M+H)+=396.1。
ステップ2.5−((4−(1−(4−フルオロフェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−イル)メチル)−4−メチル−1H−インドール−2−カルボニトリル
表題化合物を、5−ホルミル−4−メチル−1H−インドール−2−カルボニトリルを利用して、実施例1のステップ1および2に記載の方法に従って調製して、5−((4−(1−(4−フルオロフェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−イル)メチル)−4−メチル−1H−インドール−2−カルボニトリルを得た。LCMS方法F:Rt=0.764分;(M+H)+=464.3。1H NMR (CD3OD): δ ppm 9.06 (s, 1H), 8.34 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 8.27 (s, 1H), 7.68 (dd, J = 8.0 5.6 Hz, 2H), 7.49 (t, J = 8.8 Hz, 1H), 7.40-7.44 (m, 4H), 4.58 (s, 2H), 3.72 (d, J = 12.4 Hz, 2H), 3.35-3.50 (m, 3H), 2.72 (s, 3H), 2.37 (d, J = 15.2 Hz, 2H), 2.05-2.20 (m, 2H). 1F NMR (CD3OD): δ ppm -77.04, -113.78。
実施例38〜40.
以下の実施例を、実施例37について先に記載した方法に従って合成した。
実施例41〜41A.5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(1−(((1r,4r)−4−(メチルスルホンアミド)シクロヘキシル)メチル)アゼパン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミドおよび2−(3−(アゼパン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド(実施例41A)
ステップ1:2−(3−(アゼパン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド(実施例41A)
CH2Cl2(1mL、無水)中のtert−ブチル4−(1−(4−フルオロ−2−(イソプロピル(メチル)カルバモイル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)アゼパン−1−カルボキシラート(中間体14,40mg、0.07mmol)の混合物に、HCl−MeOH(1mL)を加えた。得られた混合物を、RTにて2時間撹拌して、2−(3−(アゼパン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド)(TFA塩)を黄色オイルとして得た。収量:4.5mg(16%);LCMS方法D:Rt=0.961分;(M+H)+=409.3。1H NMR (CD3OD): δ ppm 8.85-9.00 (m, 1H), 8.25-8.35 (m, 2H), 8.05-8.15 (m, 1H), 7.65-7.80 (m, 1H), 7.35-7.65 (m, 2H), 4.30-4.45 (m, 0.5H), 3.60-3.75 (m, 0.5H), 3.30-3.50 (m, 5H), 2.55-2.65 (m, 3H), 1.80-2.35 (m, 6H), 0.25-1.25 (m, 6H). 19F NMR (CD3OD): δ ppm -76.94, -110.63。
ステップ2:5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(1−((trans−4−(メチルスルホンアミド)シクロヘキシル)メチル)アゼパン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド(実施例41)
無水MeOH(3mL)中の2−(3−(アゼパン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド(20mg、0.04mmol、未精製)およびN−(trans−4−ホルミルシクロヘキシル)メタンスルホンアミド(中間体21、8mg、0.04mmol)の溶液に、NaBH3CN(10mg、0.16mmol)を加えた。反応物を、23〜28℃にて16時間撹拌した。反応混合物を、濃縮し、分取HPLC方法Dを使用して精製して、5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(1−((trans−4−(メチルスルホンアミド)シクロヘキシル)メチル)アゼパン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミドを白色固形物として得た。収量:6.9mg(30%);LCMS方法D:Rt=2.153分;(M+H)+=598.3。1H NMR (CD3OD): δ ppm 8.50-8.65 (m, 1H), 8.10-8.25 (m, 1H), 7.60-7.75 (m, 2H), 7.30-7.50 (m, 3H), 4.40-4.50 (m, 0.5H), 3.45-3.60 (m, 0.5H), 3.10-3.25 (m, 2H), 2.94 (s, 3H), 2.75-2.90 (m, 4H), 2.40-2.70 (m, 3H), 2.39 (d, J = 6.4 Hz, 2H), 1.75-2.20 (m, 10H), 1.40-1.55 (m, 1H), 1.20-1.35 (m, 2H), 1.05-1.15 (m, 3H), 0.90-1.00 (m, 2H), 0.10-0.65 (m, 3H). 19F NMR (CD3OD): δ ppm -113.46。
実施例42.5−((4−(1−(4−フルオロ−2−イソブチルフェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−イル)メチル)−4−メチル−1H−インドール−2−カルボニトリル
ステップ1:tert−ブチル4−(1−(4−フルオロ−2−ホルミルフェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート
CH3CN(20mL)中のtert−ブチル4−(1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート(中間体1、ステップ2、400mg、1.33mmol)、2,5−ジフルオロベンズアルデヒド(378mg、2.66mmol)およびCs2CO3(1.73g、5.32mmol)の混合物を、50℃にて18時間撹拌した。水(30mL)を加え、次に、その混合物を、EtOAcで抽出した(3×30mL)。合わせた有機層を、H2O(3×30mL)および塩水(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、そして、濾液を減圧下で濃縮した。得られた残渣を、(石油エーテル/EtOAC=1/1で溶出する)シリカゲルによるカラムクロマトグラフによって精製して、tert−ブチル4−(1−(4−フルオロ−2−ホルミルフェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシラートを茶色固形物として得た。収量:320mg(51%);LCMS方法C:Rt=0.662分;(M+H)+=423.9。1H NMR (CDCl3): δ ppm 9.51 (s, 1H), 8.48 (s, 1H), 8.29 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 7.70-7.73 (m, 1H), 7.54-7.56 (m, 1H), 7.42-7.45 (m, 2H), 7.08 (s, 1H), 4.20-4.23 (m, 2H), 2.85-3.00 (m, 4H), 1.97-2.02 (m, 3H), 1.42 (s, 9H)。
ステップ2:tert−ブチル4−(1−(4−フルオロ−2−(2−メチルプロパ−1−エン−1−イル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート
無水THF(10mL)中のヨウ化イソプロピルトリフェニルホスホニウム(450mg、1.04mmol)の混合物に、−78℃にてn−BuLi(0.42mL、1.04mmol、ヘキサン中に2.5M)を加えた。混合物を、−78℃にて1時間撹拌した。無水THF(5mL)中のtert−ブチル4−(1−(4−フルオロ−2−ホルミルフェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート(220mg、0.52mmol)を加え、そして、その混合物を、−78℃にて2時間撹拌し、その後、RTにて18時間撹拌した。混合物を、−30℃にて飽和NH4Cl溶液(20mL)でクエンチし、減圧下で濃縮して、THFを除去した。次に、残渣を、EtOAcで抽出した(3×50mL)。合わせた有機層を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、そして、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、(石油エーテル/EtOAc=1/1で溶出する)シリカゲルによるカラムクロマトグラフによって精製して、tert−ブチル4−(1−(4−フルオロ−2−(2−メチルプロパ−1−エン−1−イル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシラートを黄色オイルとして得た。収量:200mg(70%);LCMS方法D:Rt=0.726分;(M+H)+=450.1。
ステップ3:tert−ブチル4−(1−(4−フルオロ−2−イソブチルフェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート
MeOH(6mL)中のtert−ブチル4−(1−(4−フルオロ−2−(2−メチルプロパ−1−エン−1−イル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート(60mg、0.13mmol)および乾燥Pd−C(20mg、10%)の混合物を、H2(15psi)下でRTにて3時間撹拌した。混合物を、セライトのパッドを通して濾過し、そして、濾液を、減圧下で濃縮して、tert−ブチル4−(1−(4−フルオロ−2−イソブチルフェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート(60mg、100%未精製)を無色オイルとして得、そしてそれを、更なる精製なしで次のステップにそのまま使用した。収量:60mg(100%未精製);LCMS方法C:Rt=0.740分;(M+H)+=452.1。
ステップ4.5−((4−(1−(4−フルオロ−2−イソブチルフェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−イル)メチル)−4−メチル−1H−インドール−2−カルボニトリル
表題化合物を、5−ホルミル−4−メチル−1H−インドール−2−カルボニトリルを利用して、実施例1のステップ1および2に記載の方法に従って調製して、5−((4−(1−(4−フルオロ−2−イソブチルフェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−イル)メチル)−4−メチル−1H−インドール−2−カルボニトリルを得た。LCMS方法E:Rt=1.782分;(M+H)+=520.3。1H NMR (CD3OD): δ ppm 8.11-8.19 (m, 2H), 7.74 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 7.12-7.35 (m, 7H), 3.67 (s, 2H), 3.06-3.09 (m, 2H), 2.92-2.98 (m, 1H), 2.58 (s, 3H), 2.28-2.34 (m, 3H), 2.01-2.10 (m, 3H), 1.84-1.91 (m, 2H), 1.16-1.48 (m, 1H), 0.62-0.66 (m, 6H). 19F NMR (CD3OD): δ ppm -113.87 〜 -116.24。
実施例43.5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(1−((2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)メチル)ピペリジン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド(異性体の混合物)
表題化合物を、実施例1に記載の方法に従って、異性体の混合物として中間体2から合成した。ステップ2では、2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−カルバルデヒドを利用した。LCMS方法C:Rt=0.762分;(M+H)+=541.3。
実施例43A〜43B.5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(1−((2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)メチル)ピペリジン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド(異性体1〜2)
実施例43の化合物を、SFC方法Aによって分離して、5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(1−((2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)メチル)ピペリジン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミドの2つの異性体を得た。
異性体1:LCMS方法D:Rt=0.998分;(M+H)+=541.2。1H NMR (CD3OD): δ ppm 8.53-8.62 (m, 1H), 8.12-8.19 (m, 1H), 7.63-7.70 (m, 2H), 7.34-7.50 (m, 3H), 6.95-7.15 (m, 3H), 4.30-4.40 (m, 0.5H), 3.52-3.70 (m, 2.5H), 2.85-3.30 (m, 3H), 2.30-2.60 (m, 3H), 2.05-2.25 (m, 3H), 1.75-1.90 (m, 2H), 1.45-1.65 (m, 1H), 0.95-1.10 (m, 3H), 0.10-0.45 (m, 3H).19F NMR (CD3OD): δ ppm -113.43 〜 -113.08。
異性体2:LCMS方法D:Rt=0.966分;(M+H)+=541.2。1H NMR (CD3OD): δ ppm 8.53-8.62 (m, 1H), 8.12-8.19 (m, 1H), 7.63-7.70 (m, 2H), 7.34-7.50 (m, 3H), 6.95-7.15 (m, 3H), 4.30-4.40 (m, 0.5H), 3.52-3.70 (m, 2.5H), 2.85-3.30 (m, 3H), 2.30-2.60 (m, 3H), 2.05-2.25 (m, 3H), 1.75-1.90 (m, 2H), 1.45-1.65 (m, 1H), 0.95-1.10 (m, 3H), 0.10-0.45 (m, 3H).19F NMR (CD3OD): δ ppm -113.42 〜 -113.07。
実施例44.5−フルオロ−2−(3−(1−((1−(2−ヒドロキシエチル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)メチル)ピペリジン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド(異性体の混合物)
MeOH(250mL)中の中間体2(8.4g、21.29mmol、未精製、HCl塩)の酸性脱保護によって入手した5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(ピペリジン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミドの溶液に、Et3N(6.5g、63.87mmol)を加えた。15分間の撹拌後に、1−(2−ヒドロキシエチル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−カルバルデヒドおよび2−(5−ホルミル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)エチルホルマート(中間体24〜24A、8.8g、42.58mmol)およびNaBH3CN(2.7g、42.58mmol)の混合物を同様にして加えた。得られた混合物を、N2下で50℃(油温)で24時間撹拌した。反応混合物を、減圧下で濃縮して、未精製の生成物を得た。残渣を、H2O(300mL)で希釈し、EtOAcで抽出した(2×300mL)。有機層を、塩水で洗浄し(2×400mL)、無水Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、そして、濾液を、減圧下で濃縮して、未精製の生成物を得た。残渣を、(CH2Cl2/MeOH=30:1からCH2Cl2/MeOH=6/1、1%NH3−H2O含有)シリカゲルによるカラムクロマトグラフィーによって精製して、5−フルオロ−2−(3−(1−((1−(2−ヒドロキシエチル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)メチル)ピペリジン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミドを黄色固形物として得た。収量:6.5g(52%);LCMS方法B:Rt=0.566分;(M+H)+=585.2。
実施例44A〜44B.5−フルオロ−2−(3−(1−((1−(2−ヒドロキシエチル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)メチル)ピペリジン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド(異性体1〜2)
実施例44の化合物を、SFC方法Aによってさらに精製して、5−フルオロ−2−(3−(1−((1−(2−ヒドロキシエチル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)メチル)ピペリジン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミドの2種類の異性体を得た。
異性体1:LCMS方法D:Rt=1.644分;(M+H)+=585.3。1H NMR (CD3OD): δ ppm 8.55-8.62 (m, 1H), 8.12-8.18 (m, 1H), 7.63-7.69 (m, 2H), 7.34-7.45 (m, 3H), 7.10-7.15 (m, 3H), 4.35-4.40 (m, 0.5H), 3.95-4.00 (m, 2H), 3.80-3.85 (m, 2H), 3.52-3.70 (m, 2.5H), 2.85-3.30 (m, 3H), 2.25-2.60 (m, 3H), 2.05-2.25 (m, 3H), 1.45-1.90 (m, 3H), 0.95-1.10 (m, 3H), 0.10-0.45 (m, 3H). 19F NMR (CD3OD): δ ppm -113.34 〜 -113.00。
異性体2:LCMS方法B:Rt=1.638分;(M+H)+=585.3。1H NMR (CD3OD): δ ppm 8.55-8.62 (m, 1H), 8.12-8.18 (m, 1H), 7.63-7.69 (m, 2H), 7.34-7.45 (m, 3H), 7.10-7.15 (m, 3H), 4.35-4.40 (m, 0.5H), 3.95-4.00 (m, 2H), 3.80-3.85 (m, 2H), 3.52-3.70 (m, 2.5H), 2.85-3.30 (m, 3H), 2.25-2.60 (m, 3H), 2.05-2.25 (m, 3H), 1.45-1.90 (m, 3H), 0.95-1.10 (m, 3H), 0.10-0.45 (m, 3H). 19F NMR (CD3OD): δ ppm -113.41 〜 -113.08。
実施例45〜50.
以下の実施例を、中間体2を用いて開始した実施例1、ステップ1および2、ならびに適切な出発物質に関して記載した方法に従って合成した。
実施例51.2−(3−(2−アザスピロ[3.5]ノナン−7−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド
実施例51を、実施例1のステップ1に記載の方法に従って中間体3から合成した。LCMS方法C:Rt=0.773分;(M+H)+=435.3。
実施例51A.5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(2−メチル−2−アザスピロ[3.5]ノナン−7−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド
表題化合物を、中間体3から開始して、実施例1に記載の方法に従って調製した。ステップ2では、ホルムアルデヒドを利用した。LCMS方法C:Rt=0.893分;(M+H)+=449.3。1H NMR (CD3OD): δ ppm 8.80-9.00 (m, 1H), 8.20-8.35 (m, 2H), 8.00-8.10 (m, 1H), 7.65-7.75 (m, 1H), 7.35-7.55 (m, 2H), 4.35-4.45 (m, 0.5H), 4.20-4.30 (m, 1H), 4.00-4.10 (m, 1H), 3.80-3.95 (m, 2H), 3.60-3.75 (m, 0.5H), 3.00-3.10 (m, 1H), 2.96 (s, 3H), 2.50-2.65 (m, 3H), 2.05-2.30 (m, 4H), 1.75-1.95 (m, 2H), 1.45-1.70 (m, 2H), 0.35-1.20 (m, 6H). 19F NMR (CD3OD): δ ppm -76.96, -110.73 〜 -110.88。
実施例52.5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−6−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド
無水MeOH(10mL)中の5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−6−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド(中間体17b、50mg、0.11mmol、HCl塩)、パラホルム(34mg、1.13mmol)およびEt3N(57mg、0.56mmol)の溶液を、RTにて0.5時間撹拌した。次に、NaBH3CN(28mg、0.45mmol)を加え、そして、その反応混合物を、60℃にて18時間撹拌した。反応混合物を、減圧下で濃縮し、そして、残渣を、塩基性分取HPLC方法Dによって精製して、5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−6−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミドを白色固形物として得た。収量:28.3mg(55%);LCMS方法B:Rt=1.930分;(M+H)+=457.2。1H NMR (CD3OD): δ ppm 8.59-8.65 (m, 1H), 8.20-8.30 (m, 1H), 7.93 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 7.78 (s, 1H), 7.70-7.75 (m, 1H), 7.35-7.50 (m, 4H), 7.18 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 4.40-4.50 (m, 0.5H), 3.60-3.70 (m, 2H), 3.03 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 2.79 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 2.40-2.65 (m, 6H), 0.95-1.05 (m, 3H), 0.25-0.55 (m, 3H). 19F NMR (CD3OD): δ ppm -112.79。
実施例53〜53A.5−フルオロ−2−(3−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド(異性体1〜2)
MeOH(3mL、無水)中の5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(4−オキソシクロヘキシル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド(中間体17B、50mg、0.12mmol)の溶液に、NaBH4(7mg、0.18mmol)を加えた。得られた混合物を、RTにて30分間撹拌した。反応混合物を、6N HClによってpH=7.0に中和し、そして、混合物を、減圧下で濃縮した。得られた残渣を、分取RP−HPLC方法Aによって精製して、5−フルオロ−2−(3−(trans−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド15mgおよび5−フルオロ−2−(3−(cis−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミドを得た。
実施例53(異性体1):収量:9.50mg;LCMS方法D:Rt=0.799分;(M+H)+=410.2。1H NMR (CD3OD): δ ppm 8.54-8.62 (m, 1H), 8.16-8.21 (m, 1H), 7.73-7.75 (m, 1H), 7.65-7.73 (m, 1H), 7.40-7.50 (m, 1H), 7.35-7.40 (m, 2H), 4.44-4.52 (m, 0.5H), 3.55-3.70 (m, 1.6H), 2.70-2.85 (m, 1H), 2.44-2.67 (m, 3H), 2.05-2.15 (m, 4H), 1.40-1.65 (m, 4H), 0.95-1.10 (m, 3H), 0.20-0.55 (m, 3H).19F NMR (CD3OD): δ ppm -113.61 〜 -113.36。
実施例53A(異性体2):収量:1.80mg(4%);LCMS方法D:Rt=0.851分;(M+H)+=410.2。1H NMR (CD3OD): δ ppm 8.54-8.64 (m, 1H), 8.16-8.21 (m, 1H), 7.60-7.75 (m, 2H), 7.34-7.45 (m, 3H), 4.44-4.53 (m, 0.5H), 4.00-4.05 (m, 1H), 3.55-3.60 (m, 0.5H), 2.90-3.00 (m, 1H), 2.45-2.70 (m, 3H), 1.76-1.86 (m, 6H), 1.30-1.49 (m, 2H), 1.00-1.20 (m, 3H), 0.21-0.55 (m, 3H).19F NMR (CD3OD): δ ppm -113.73 〜 -113.45。
実施例54〜54A.2−(3−(4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド(異性体1〜2、TFA塩)
5mLの無水MeOH中の5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(4−オキソシクロヘキシル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド(中間体17B、40mg、0.10mmol)の溶液に、ジメチルアミン塩酸塩(10mg、0.12mmol)と、Et3N(30mg、0.30mmol)と、NaBH3CN(12mg、0.20mmol)とを加えた。得られた混合物を、50℃にて18時間撹拌した。混合物を、分取RP−HPLC方法Aによって精製して、2−(3−(trans−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミドおよび2−(3−(cis−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミドを白色固形物として得た。
実施例54(異性体1):収量:5.0mg(11%);LCMS方法D:Rt=2.192分;(M+H)+=437.2。1H NMR (CD3OD): δ ppm 8.83-8.93 (m, 1H), 8.26-8.32 (m, 2H), 8.06 (d, J = 11.2 Hz 1H),7.65-7.75 (m, 1H), 7.42-7.55 (m, 2H), 4.36-4.40 (m 0.5H), 3.65-3.75 (m 0.5H), 3.35-3.45 (m 2H), 2.55-3.20 (m, 9H), 2.23-2.35 (m, 3H), 1.65-1.85 (m, 3H), 0.45-1.15 (m, 8H). 19F NMR (CD3OD): δ ppm -111.17〜 -110.73, -76.64 〜 -76.93。
実施例54A(異性体2):収量:6.4mg(14%);LCMS方法D:Rt=2.145分;(M+H)+=437.2。1H NMR (CD3OD): δ ppm 8.90-9.00 (m, 1H), 8.24-8.33 (m, 3H), 7.76-7.77 (m, 1H), 7.44-7.53 (m, 2H), 4.35-4.41 (m, 0.5H), 3.70-3.72 (m, 0.5H), 3.35-3.53 (m, 2H), 2.59-2.62 (m, 9H), 2.02-2.20 (m, 8H), 050-1.11 (m, 6H). 19F NMR (CD3OD): δ ppm -110.72 〜 -110.60, -76.94。
実施例55〜58.
以下の実施例を、実施例54〜54Aについて記載した方法に従って合成した。
実施例59.5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(4−フェノキシシクロヘキシル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド
ステップ1:5−フルオロ−2−(3−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド
MeOH(5mL、無水)中の5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(4−オキソシクロヘキシル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド(中間体17B、100mg、0.25mmol)の溶液に、NaBH4(15mg、0.37mmol)を加え、そして、得られた混合物を、14〜20℃にて15分間撹拌した。次に、反応混合物を、減圧下で濃縮した。得られた残渣を、シリカゲルによる分取TLC(EtOAc)によって精製して、5−フルオロ−2−(3−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミドを無色固形物として得た。収量:60mg(59%);LCMS方法B:Rt=0.625分;(M+H)+=410.1。
ステップ2:5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(4−フェノキシシクロヘキシル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド
THF(6mL、無水)中の5−フルオロ−2−(3−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド(60mg、0.15mmol)およびフェノール(71mg、0.75mmol)の溶液に、N2下、THF(2mL、無水)中のPPh3(197mg、0.75mmol)の溶液およびDIAD(152mg、0.75mmol)を滴下してシリンジによって加えた。得られた混合物を、N2下で13〜22℃にて約4時間撹拌した。次に、反応混合物を、減圧下で濃縮して、THFを除去した。得られた残渣を、シリカゲルによる分取TLC(石油エーテル/酢酸エチル=1/3)によって精製して、未精製の5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(4−フェノキシシクロヘキシル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド(80mg)を得、そしてそれを、RP−HPLC方法Dによって再精製して、5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(4−フェノキシシクロヘキシル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミドを白色固形物として得た。収量:18.5mg(25%);LCMS方法D:Rt=1.801分;(M+H)+=486.3。1H NMR (CD3OD): δ ppm 8.33-8.42 (m, 1H), 7.95-8.00 (m, 1H), 7.41-7.55 (m, 2H), 7.03-7.25 (m, 5H), 6.67-6.77 (m, 3H), 4.39-4.50(m, 1H), 4.14-4.32(m, 0.5H), 3.31-3.37 (m, 0.5H), 2.75-2.85 (m, 1H), 2.22-2.49 (m, 3H), 1.42-2.08 (m, 8H), 0.74-0.92 (m, 3H), 0.04-0.46 (m, 3H). 19F NMR (CD3OD): δ ppm -113.71 〜 -113.45。
実施例60〜60A.5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(4−(((2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)メチル)アミノ)シクロヘキシル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド(異性体1〜2)
ステップ1:2−(3−(4−アミノシクロヘキシル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド
MeOH(10mL、無水)中の5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(4−オキソシクロヘキシル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド(中間体17B、220mg、0.54mmol)の溶液に、NH4OAc(83mg、1.08mmol)およびNaBH3CN(68mg、1.08mmol)を加え、そして、得られた混合物を、N2下で50℃にて20時間撹拌した。混合物を、分取RP−HPLC方法Aによって精製して、2−(3−(4−アミノシクロヘキシル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド(TFA塩)を白色固形物として得た。収量:110mg(50%);LCMS方法E:Rt=0.494分;(M+H)+=409.1。1H NMR (CD3OD): δ ppm 8.80-9.10 (m, 1H), 8.25-8.40 (m, 2H), 8.05-8.20 (m, 1H), 7.70-7.80 (m, 1H), 7.40-7.60 (m, 2H), 4.30-4.45 (m, 0.5H), 3.70-3.80 (m, 0.5H), 3.20-3.30 (m, 1H), 3.05-3.15 (m, 1H), 2.55-2.70 (m, 3H), 2.15-2.30 (m, 3H), 1.90-2.10 (m, 2H), 1.60-1.80 (m, 3H), 0.35-1.20 (m, 6H). 19F NMR (CD3OD): δ ppm -110.86 〜 -110.60。
ステップ2.5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(trans−4−(((2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)メチル)アミノ)シクロヘキシル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド
表題化合物を、実施例45に記載の方法に従って調製し、SFC方法Aによって分離して、5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(4−(((2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)メチル)アミノ)シクロヘキシル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミドの2種類の異性体を得た。
実施例60(異性体1):LCMS方法D:Rt=1.164分;(M+H)+=555.3。1H NMR (CD3OD): δ ppm 8.54-8.62 (m, 1H), 8.17-8.21 (m, 1H), 7.66-7.74(m, 2H), 7.35-7.50 (m, 3H), 7.04-7.15 (m, 3H), 4.44-4.51 (m, 0.5H), 3.89 (s, 2H), 3.51-3.60 (m, 0.5H), 2.89-2.95 (m, 1H), 2.44-2.67 (m, 4H), 2.06-2.17 (m, 4H), 1.45-1.58 (m, 4H), 0.95-1.06 (m, 3H), 0.15-0.54 (m, 3H). 19F NMR (CD3OD): δ ppm -113.58〜 -113.35。
実施例60A(異性体2):LCMS方法D:Rt=1.231分;(M+H)+=555.3。1H NMR (CD3OD): δ ppm 8.53-8.61(m, 1H), 8.16-8.18 (m, 1H), 7.66-7.73 (m, 2H), 7.34-7.47 (m, 3H), 7.00-7.12 (m, 3H), 4.43-4.47 (m, 0.5H), 3.84 (s, 2H), 3.52-3.58(m, 0.5H),3.05-3.15 (m, 1H), 2.90-2.95 (m, 1H), 2.43-2.66 (m, 3H), 1.75-2.05 (m, 8H), 0.95-1.05 (m, 3H), 0.15-0.50 (m, 3H). 19F NMR (CD3OD): δ ppm -113.56 〜 -113.33。
実施例61〜62.
以下の実施例を、実施例60〜60Aについて先に記載した方法に従って合成した。
実施例63.2−(7−(1−((2−シアノ−4−メチル−1H−インドール−5−イル)メチル)ピペリジン−4−イル)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−5−イル)−5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド
ステップ1:tert−ブチル4−(5−(4−フルオロ−2−(メトキシカルボニル)フェニル)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)ピペリジン−1−カルボキシラートおよび2−(7−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−5−イル)−5−フルオロ安息香酸
無水DMF(20mL)中のtert−ブチル4−(5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート(中間体18、300mg、0.99mmol)の溶液に、メチル2,5−ジフルオロベンゾアート(205mg、1.19mmol)およびCs2CO3(646mg、1.98mmol)を100℃にて18時間撹拌した。次に、混合物を、高真空下で濃縮した。得られた残渣を、1N HCl(50mL)で希釈し、DCM(50mL×3)およびDCM/プロパノール(v/v、80/20mL)で抽出した。合わせた有機層を、無水Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、そして、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、酸性分取RP−HPLC方法Aによって精製して、2−(7−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−5−イル)−5−フルオロ安息香酸(TFA塩)およびtert−ブチル4−(5−(4−フルオロ−2−(メトキシカルボニル)フェニル)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)ピペリジン−1−カルボキシラートを共に黄色固形物として得た。収量:211mg(48%の収率);LCMS方法C:Rt=0.725分;(M+H)+=441.0。
ステップ2:tert−ブチル4−(5−(4−フルオロ−2−(イソプロピル(メチル)カルバモイル)フェニル)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート
無水DMF(20mL)中の2−(7−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−5−イル)−5−フルオロ安息香酸(80mg、0.16mmol、88.6%の純度)、N−メチルプロパン−2−アミン(18mg、0.24mmol)、HATU(92mg、0.24mmol)およびDIEA(103mg、0.80mmol)の溶液に、RTにて18時間撹拌した。混合物を、高真空下で濃縮し、残渣を、H2O(20mL)溶液で希釈し、DCMで抽出した(3×20mL)。合わせた有機層を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、そして、濾液を減圧下で濃縮した。未精製の残渣を、(石油エーテル/EtOAc=1/1から0/1で溶出する)シリカゲルによるカラムクロマトグラフィーによって精製して、tert−ブチル4−(5−(4−フルオロ−2−(イソプロピル(メチル)カルバモイル)フェニル)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)ピペリジン−1−カルボキシラートを黄色オイルとして得た。収量:55mg(54%);LCMS方法C:Rt=0.774分;(M+H)+=496.1。
ステップ3:5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(7−(ピペリジン−4−イル)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−5−イル)ベンズアミド
無水DCM(10mL)中のtert−ブチル4−(5−(4−フルオロ−2−(イソプロピル(メチル)カルバモイル)フェニル)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート(55mg、0.11mmol)の溶液に、0℃にてHCl/ジオキサン(3mL、4N)を加えた。反応混合物を、RTにて2時間撹拌した。次に混合物を、減圧下で濃縮した。得られた残渣を、1N NaOH(20mL)溶液で希釈し、CH2Cl2で抽出した(3×20mL)。合わせた有機層を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、そして、濾液を減圧下で濃縮して、5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(7−(ピペリジン−4−イル)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−5−イル)ベンズアミド(40mg、91%、未精製)を黄色オイルとして得、そしてそれを、更なる精製なしで使用した。収量:55mg(91%未精製)。
ステップ4:2−(7−(1−((2−シアノ−4−メチル−1H−インドール−5−イル)メチル)ピペリジン−4−イル)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−5−イル)−5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド
無水MeOH(10mL)中の5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(7−(ピペリジン−4−イル)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−5−イル)ベンズアミド(40mg、0.10mmol、未精製)、5−ホルミル−4−メチル−1H−インドール−2−カルボニトリル(37mg、0.20mmol)およびHOAc(10μL)の溶液を、6〜20℃にて0.5時間撹拌した。次に、NaBH3CN(25mg、0.40mmol)を加え、そして、反応混合物を、55℃にて4時間撹拌した。混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、分取RP−HPLC方法Dによって精製して、2−(7−(1−((2−シアノ−4−メチル−1H−インドール−5−イル)メチル)ピペリジン−4−イル)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−5−イル)−5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミドを白色固形物として得た。収量:14.7mg(26%);LCMS方法E:Rt=2.140分;(M+H)+=564.3。1H NMR (CD3OD): δ ppm 8.87 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 8.70-8.85 (m, 1H), 7.60-7.75 (m, 2H), 7.40-7.50 (m, 1H), 7.30-7.40 (m, 2H), 7.31 (s, 1H), 7.27 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 4.42-4.45 (m, 0.5H), 3.75 (s, 2H), 3.59-3.66 (m, 0.5H), 3.05-3.15 (m, 3H), 2.45-2.70 (m, 6H), 2.30-2.45 (m, 2H), 2.05-2.20 (m, 2H), 1.80-1.95 (m, 2H), 1.05 (d, J = 6.8 Hz, 3H), 0.35-0.65 (m, 3H). 19F NMR (CD3OD): δ ppm -112.50 〜 112.80。
実施例64.2−(7−(1−((2−シアノ−4−メチル−1H−インドール−5−イル)メチル)ピペリジン−4−イル)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−5−イル)−5−フルオロ−N,N−ジメチルベンズアミド
表題化合物を、実施例63に類似した方法に従って調製した。ステップ2では、ジメチルアミンを利用した。LCMS方法E:Rt=2.008分;(M+H)+=536.3。1H NMR (CD3OD): δ ppm 8.85 (s, 1H), 8.72 (s, 1H), 7.66-7.71 (m, 2H), 7.45-7.50 (m, 1H), 7.36-7.41 (m, 2H), 7.26-7.31 (m, 2H), 3.69 (s, 2H), 3.00-3.10 (m, 3H), 2.73 (s, 3H), 2.62 (s, 3H), 2.57 (s, 3H), 2.25-35 (m, 2H), 2.10-2.10 (m, 2H), 1.75-1.90(m, 2H). 19F NMR (CD3OD): δ ppm -112.92。
実施例65.5−(4−フルオロフェニル)−7−(1−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)ピペリジン−4−イル)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン
ステップ1:tert−ブチル4−(5−(4−フルオロフェニル)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート
無水CH2Cl2(5mL)中のtert−ブチル4−(5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート(中間体18、300mg、1.0mmmol)溶液に、(4−フルオロフェニル)ボロン酸(280mg、2.0mmol)と、Cu(OAc)2(305mg、2.0mmol)と、Et3N(202mg、2.0mmol)とを加え、そして、その混合物を、RTにて3日間撹拌した。混合物を濾過し、そして、濾液を、濃縮し、ISCOカラム(DCM/MeOH=10/1)によって精製して、tert−ブチル4−(5−(4−フルオロフェニル)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート(60mg、15%の収率)を茶色オイルとして得た。収量:60mg(15%);LCMS方法E:Rt=2.126分;(M+H)+=397.2。1H NMR (CD3OD): δ ppm 8.80-9.00 (m, 2H), 7.88 (s, 1H), 7.58-7.62 (m ,2H), 7.29-7.33 (m, 2H), 4.20 (d, J = 13.2 Hz, 2H), 3.16-3.22 (m, 1H), 2.85-3.00 (m, 2H), 2.09 (d, J = 12.0 Hz, 2H), 1.65-1.84 (m, 2H), 1.46 (s, 9H). 1F NMR (CD3OD): δ ppm -115.84 〜 115.87。
ステップ2:5−(4−フルオロフェニル)−7−(ピペリジン−4−イル)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン
無水CH2Cl2(2mL)のtert−ブチル4−(5−(4−フルオロフェニル)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート(60mg、0.15mmol)溶液に、HCl−ジオキサン(1mL)を加え、そして、その混合物を、RTにて2時間撹拌した。混合物を、濃縮し、NH3−H2OによってpH=10に調整し、その後、凍結乾燥して、5−(4−フルオロフェニル)−7−(ピペリジン−4−イル)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジンを白色固形物としてを得た。収量:45mg(99%の未精製収率);LCMS方法C:Rt=0.865分;(M+H)+=297.1。1H NMR (CD3OD): δ ppm 8.85-9.00 (m, 2H), 8.00 (s, 1H), 7.64-7.68 (m , 2H), 7.35-7.40 (m, 2H), 3.55 (d, J = 13.2 Hz, 2H), 3.35-3.45 (m, 1H), 3.15-3.25 (m, 2H), 2.38 (t, J = 13.6 Hz, 2H), 2.13-2.24 (m, 2H). 19F NMR (CD3OD): δ ppm -115.75。
ステップ3:5−(4−フルオロフェニル)−7−(1−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)ピペリジン−4−イル)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン
無水MeOH(2mL)中の5−(4−フルオロフェニル)−7−(ピペリジン−4−イル)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン(25mg、0.084mmmol)の溶液に、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルバルデヒド(10mg、0.084mmol)およびNaBH3CN(16mg、0.25mol)を加えた。混合物を、RTにて16時間撹拌した。混合物を、分取RP−HPLC方法Aによって精製して、5−(4−フルオロフェニル)−7−(1−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)ピペリジン−4−イル)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン(TFA塩)を白色固形物として得た。収量:19mg(57%);LCMS方法C:Rt=0.629分;(M+H)+=395.3。1H NMR (CD3OD z): δ ppm 9.23 (s, 1H), 9.09 (s, 1H), 8.39 (s, 1H), 7.71 (q, J = 4.4 Hz, 2H), 7.41 (t, J = 8.4 Hz, 2H), 3.97 (dd, J = 7.2 3.6 Hz, 2H), 3.79 (d, J = 12.4 Hz, 2H), 3.46-3.51 (m, 3H), 3.23 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 3.11 (d, J = 7.2 Hz, 2H), 2.41-2.47 (m, 4H), 2.33-2.40 (m, 1H), 1.76 (d, J = 12.8 Hz, 2H),1.40-1.46 (m, 2H). 19F NMR (CD3OD): δ ppm -77.19, -114.33。
実施例66〜73.
以下の実施例を、実施例65について先に記載した方法に従って合成した。
実施例74.5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(1−(1−((2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)メチル)ピペリジン−3−イル)−1H−ピロロ[3,2−c]ピリジン−3−イル)ベンズアミド
ステップ1:tert−ブチル3−(3−ヨード−1H−ピロロ[3,2−c]ピリジン−1−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート
DMF(3mL)中の3−ヨード−1H−ピロロ[3,2−c]ピリジン(150mg、0.62mmol)の溶液に、RTにてNaH(26mg、0.65mmol、鉱油中に60%)を加えた。懸濁液を、RTにて15分間撹拌し、それに続いて、RTにてtert−ブチル3−((メチルスルホニル)オキシ)ピペリジン−1−カルボキシラート(273mg、0.98mmol)を加えた。次に、反応混合物を、80℃にて5時間加熱した。RTに冷ました後に、飽和NH4Cl水溶液(5mL)を加え、それに続いて、EtOAc(10mL)を加えた。水層を、分離し、EtOAc(2x5mL)で抽出した。有機層を、合わせ、塩水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、そして、留去した。ISCOフラッシュカラムクロマトグラフィー(100%ヘキサンから100%EtOAc)を使用した未精製生成物の精製では、tert−ブチル3−(3−ヨード−1H−ピロロ[3,2−c]ピリジン−1−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート(53mg、20%)を得た。LCMS方法C:tR=5.194;[M+H]+=428.40.
ステップ2:2−(1−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−3−イル)−1H−ピロロ[3,2−c]ピリジン−3−イル)−5−フルオロ安息香酸
ジオキサン(3mL)中のtert−ブチル3−(3−ヨード−1H−ピロロ[3,2−c]ピリジン−1−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート(90mg、0.21mmol)、(5−フルオロ−2−(メトキシカルボニル)フェニル)ボロン酸(83mg、0.42mmol)、Pd(PPh3)4(20mg、10mol%)、および2M Na2CO3水溶液(1mL)の懸濁液を、70℃にて5時間加熱した。RTに冷ました後に、標準的なワークアップを、EtOAcと水を使用して実施した。EtOAc層を、Na2SO4上で乾燥させ、留去して、未精製のtert−ブチル3−(3−(4−フルオロ−2−(メトキシカルボニル)フェニル)−1H−ピロロ[3,2−c]ピリジン−1−イル)ピペリジン−1−カルボキシラートを得た。この未精製物質を、2mLのTHFおよび1mLのMeOHで溶かした。4N NaOH溶液(1mL)をRTにて加え、そして、その反応混合物を4時間撹拌した。反応混合物を、5mLの水で希釈し、EtOAcで洗浄した。水層を、0℃に冷やし、2N HClを使用してpH=〜4に酸性化した。生成物を、EtOAc(3x5mL)を使用して酸性化水層から抽出した。EtOAc層を、Na2SO4上で乾燥させ、留去して、ほぼ純粋な2−(1−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−3−イル)−1H−ピロロ[3,2−c]ピリジン−3−イル)−5−フルオロ安息香酸(40mg、2ステップにわたって42%)を得た。LCMS方法C:tR=5.489分;[M+H]+=440.50.
ステップ3:tert−ブチル3−(3−(4−フルオロ−2−(イソプロピル(メチル)カルバモイル)フェニル)−1H−ピロロ[3,2−c]ピリジン−1−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート
DMF(2mL)中の2−(1−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−3−イル)−1H−ピロロ[3,2−c]ピリジン−3−イル)−5−フルオロ安息香酸(40mg、0.091mmol)、N−メチルプロパン−2−アミン(20mg、0.27mmol)およびiPr2NEt(0.05mL、0.29mmol)の溶液に、RTにてHATU(58g、0.18mmol)を加えた。反応物を、RTにて1時間撹拌した。H2O(3mL)およびEtOAc(5mL)を加え、そして、水層をEtOAc(2x2mL)で抽出した。有機層を、合わせ、H2Oで洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、そして、留去した。(DCM中の10%MeOHで溶出する)ISCOフラッシュカラムクロマトグラフィーを使用した精製では、tert−ブチル3−(3−(4−フルオロ−2−(イソプロピル(メチル)カルバモイル)フェニル)−1H−ピロロ[3,2−c]ピリジン−1−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート(16mg、36%)を得た。LCMS方法B:tR=1.035分;[M+H]+=495.32.
ステップ4:5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(1−(1−((2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)メチル)ピペリジン−3−イル)−1H−ピロロ[3,2−c]ピリジン−3−イル)ベンズアミド
表題化合物を、2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−カルバルデヒドを利用して、実施例4に記載の方法に従って調製した。LCMS方法C:tR=2.661分;[M+H]+=541.58.1H NMR (CD3OD): 回転異性体の混合物 δ 9.03 (s, 1H), 8.45 (d, J = 6.8, 1H), 8.16 (d, J = 6.6 Hz, 1H), 8.05-8.01 (m, 1H), 7.71-7.60 (m, 1H), 7.39-7.35 (m, 1H), 7.25-7.30 (m, 1H), 7.18-7.16 (m, 2H), 7.13-7.02 (m, 1H), 5.19-5.10 (m, 1H), 4.84-4.79 (m, 1H), 4.52-4.48 (m, 1H), 4.30-4.17 (m, 2H), 3.58-3.40 (m, 3H), 3.15-2.90 (m, 2H), 2.67 (s, 3H), 2.25-2.02 (m, 2H), 1.33-1.29 (m, 3H), 1.02-0.99 (m, 3H)。
実施例78.5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(1−(1−(2−((1r,4r)−4−(メチルスルホンアミド)シクロヘキシル)エチル)ピペリジン−4−イル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−3−イル)ベンズアミド
ステップ1:tert−ブチル4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル)ピペリジン−1−カルボキシラートおよびtert−ブチル1−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−3−カルボキシラート
MeOH(30mL)中の1−(ピペリジン−4−イル)−1,3−ジヒドロ−2H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オン(4.23g、16.62mmol、BMCL, 16(19), 5052-5056; 2006に記載の方法によって合成した)懸濁液に、Et3N(4.5mL、33.24mmol)を加えた。混合物を、出発物質が完全に溶けたのが観察されるまで、穏やかに加熱した。次に、溶媒を留去し、そして、物質を、高真空下で十分に乾燥させた。物質を、MeOH(30mL)で溶かし、Boc2O(4.34g、19.92mmol)をRTにて加え、そして、反応混合物を、RTにて5時間撹拌した。溶媒の留去では、〜20%のtert−ブチル1−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−3−カルボキシラートを含有する未精製のtert−ブチル4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート(5.3グラム、>95%)を得た。この未精製物質を、更なる精製なしでそのまま次のステップに使用した。LCMS方法B:tR=0.748分;[M+H]+=319.29.1H NMR (CD3OD): δ 8.41-8.36 (m, 2H), 7.72 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 4.58-4.50 (m, 1H), 4.30-4.26 (m, 2H), 3.02-2.85 (m, 2H), 2.41-2.30 (m, 2H), 1.88-1.84 (m, 2H), 1.49 (s, 9H)。
ステップ2:2−(1−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−3−イル)−5−フルオロ安息香酸
DMF(8mL)中の〜20%の未精製tert−ブチル1−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−3−カルボキシラートを含有するtert−ブチル4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート(1g、3.14mmol)と、2−ブロモ−5−フルオロ安息香酸(800mg、3.65mmol)と、CuI(200mg、1.04mmol)と、Cs2CO3(1.5g、4.6mmol)と、1,10−フェナントロリン(50mg、10mol%)との懸濁液を、70℃にて24時間加熱した。反応混合物を、RTに冷まし、EtOAc洗浄を伴ってセライトのプラグを通して濾過した。溶媒を除去して、未精製の2−(1−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−3−イル)−5−フルオロ安息香酸を得、そしてそれを、更なる精製なしで次のステップにそのまま使用した。LCMS方法C:tR=4.658分;[M+H]+=457.52.
ステップ3:tert−ブチル4−(3−(4−フルオロ−2−(イソプロピル(メチル)カルバモイル)フェニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート
DMF(10mL)中の上記の未精製2−(1−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−3−イル)−5−フルオロ安息香酸、N−メチルプロパン−2−アミン(459mg、6.30mmol)、iPr2NEt(1.6mL、9.2mmol)の溶液に、RTにてHATU(1.8g、4.5mmol)を加えた。反応混合物を、RTにて12時間撹拌した。次に、H2O(10mL)およびEtOAc(20mL)を反応混合物に加えた。EtOAc層を、分離し、Na2SO4上で乾燥させ、そして、留去した。未精製物質を、(DCM中の10%MeOHで溶出する)ISCOフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、tert−ブチル4−(3−(4−フルオロ−2−(イソプロピル(メチル)カルバモイル)フェニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート(610mg、2ステップにわたって54%)を得た。1H NMR (CDCl3): 回転異性体の混合物 δ 8.32 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 8.18 (s, 1H), 7.49-7.43 (m, 1H), 7.29-7.25 (m, 1H), 7.20-7.17 (m, 1H), 7.08 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 4.64-4.57 (m, 1H), 4.45-4.22 (m, 3H), 2.86-2.80 (m, 2H), 2.79 (s, 3H), 2.37-2.22 (m, 2H), 1.90-1.72 (m, 2H), 1.51 (s, 9H), 1.15-1.04 (m, 3H), 0.91 (d, J = 6.4 Hz, 3H)。
ステップ4:5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(2−オキソ−1−(ピペリジン−4−イル)−1,2−ジヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−3−イル)ベンズアミド塩酸塩
iPrOH(5mL)中の5N HCl水溶液を、RTにてtert−ブチル4−(3−(4−フルオロ−2−(イソプロピル(メチル)カルバモイル)フェニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート(610mg、1.19mmol)に加えた。RTにて2時間撹拌した後に、溶媒を留去して、未精製の5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(2−オキソ−1−(ピペリジン−4−イル)−1,2−ジヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−3−イル)ベンズアミドHCl塩を得た。この物質を、更なる精製なしで次のステップにそのまま使用した。
ステップ5:tert−ブチル((1r,4r)−4−(2−(4−(3−(4−フルオロ−2−(イソプロピル(メチル)カルバモイル)フェニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)エチル)シクロヘキシル)カルバマート
MeOH中の5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(2−オキソ−1−(ピペリジン−4−イル)−1,2−ジヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−3−イル)ベンズアミドHCl塩(20mg、0.044mmol)、Et3N(0.02mL、0.13mmol)およびtert−ブチル(trans)−4−(2−オキソエチル)(シクロヘキシル)カルバマート(21mg、0.088mmol)の溶液に、RTにてNaBH3CN(6mg、0.088mmol)を加え、そして、反応混合物を、RTにて24時間撹拌した。溶媒の留去および(DCM中の15%MeOHで溶出する)ISCOフラッシュカラムクロマトグラフィーを使用した精製では、tert−ブチル((trans)−4−(2−(4−(3−(4−フルオロ−2−(イソプロピル(メチル)カルバモイル)フェニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)エチル)シクロヘキシル)カルバマート(30mg、>95%)を得た。LCMS方法C:tR=4.842分;[M+H]+=637.70.
ステップ6:2−(1−(1−(2−((1r,4r)−4−アミノシクロヘキシル)エチル)ピペリジン−4−イル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−3−イル)−5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド
表題化合物を、実施例1のステップ4に記載の方法に類似した方法に従って調製し、そして、次のステップでそのまま使用した。LCMS:方法A:tR=0.438分;[M+H]+=537.39.
ステップ7:5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(1−(1−(2−((1r,4r)−4−(メチルスルホンアミド)シクロヘキシル)エチル)ピペリジン−4−イル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−3−イル)ベンズアミド
表題化合物を、実施例21に類似した方法に従って合成した。LCMS方法C:tR=3.161分;[M+H]+=615.53。1H NMR (CD3OD): 回転異性体の混合物 δ 8.56 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 8.35 (s, 1H), 7.93 (d, J = 6.4, 1H), 7.72-7.68 (m, 1H), 7.52-7.43 (m, 2H), 4.83-4.75 (m, 1H), 4.58-4.51 (m, 1H), 3.81-3.70 (m, 2H), 3.22-3.14 (m, 5H), 2.94 (s, 3H), 2.94-2.80 (m, 2H), 2.87 (s, 3H), 2.30-2.18 (m, 2H), 2.06-2.02 (m, 2H), 1.87-1.80 (m, 2H), 1.72-1.66 (m, 2H), 1.36-1.09 (m, 8H), 1.04 (d, J = 6.8 Hz, 3H)。
実施例79.5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(2−オキソ−1−(1−((2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)メチル)ピペリジン−4−イル)−1,2−ジヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−3−イル)ベンズアミド
表題生成物を、実施例74に記載の方法に従って合成した。ステップ1では、tert−ブチル4−((メチルスルホニル)オキシ)ピペリジン−1−カルボキシラートを利用した。LCMS方法C:tR=16分のうちの2.421分;[M+H]+=558.62。1H NMR (CD3OD): 回転異性体の混合物 δ 8.35 (bs, 1H), 8.14 (bs, 1H), 7.66-7.62 (m, 1H), 7.58-7.50 (m, 1H), 7.49-7.38 (m, 2H), 7.23-7.06 (m, 3H), 4.69-4.60 (m, 1H), 4.52-4.46 (m, 1H), 4.38 (s, 2H), 3.69-3.60 (m, 2H), 3.27-3.20 (m, 4H), 2.90-2.84 (m, 2H), 2.84 (s, 3H), 2.21-2.10 (m, 2H), 1.33-1.13 (m, 3H), 0.97 (d, J = 6.0 Hz, 3H)。
実施例80.5−((4−(3−(4−フルオロフェニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)メチル)−4−メチル−1H−インドール−2−カルボニトリル
ステップ1:tert−ブチル4−(3−(4−フルオロフェニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート
DCM(3mL)中の未精製tert−ブチル4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート(実施例78、ステップ1、100mg、0.31mmol)、(4−フルオロフェニル)ボロン酸(100mg、0.71mmol)、Cu(OAc)2(165mg、0.92mmol)、Et3N(0.15ml、1.07mmol)および4Åモレキュラーシーブ(150mg)の懸濁液を、RTにて24時間撹拌した。反応混合物を、DCM洗浄を伴ってセライトのプラグを通して濾過した。DCM溶液を、飽和NH4Cl水溶液で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、そして、留去した。未精製物質を、(DCM中の10%MeOHで溶出する)ISCOフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、tert−ブチル4−(3−(4−フルオロフェニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート(56mg、44%)を得た。LCMS方法C:tR=5.508;[M+H]+=413.58.
ステップ2:5−((4−(3−(4−フルオロフェニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)メチル)−4−メチル−1H−インドール−2−カルボニトリル
表題化合物を、実施例74に記載の方法に従って調製した。最終ステップでは、5−ホルミル−1H−インドール−2−カルボニトリルを利用した。LCMS方法C:tR=3.623分;[M+H]+=481.56。1H NMR (CD3OD): δ 8.54 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 8.47 (s, 1H), 7.92 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 7.64-7.61 (m, 2H), 7.50-7.36 (m, 5H), 4.89-4.90 (m, 1H), 4.57 (s, 2H), 3.76-3.72 (m, 2H), 3.42-3.31 (m, 2H), 2.90-2.84 (m, 2H), 2.71 (s, 3H), 2.27-2.22 (m, 2H)。
実施例81.2−(1−(1−(シクロヘキシルメチル)ピペリジン−4−イル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−3−イル)−5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド
表題化合物を、実施例79に記載の方法に従って合成した。最終的なステップ5では、1−シクロヘキサンアルデヒドを利用した。LC−M方法C:tR=4.159分;[M+H]+=508.2。1H NMR (CD3OD,): 回転異性体の混合物 δ 8.41 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 8.19 (s, 1H), 7.69-7.63 (m, 2H), 7.51-7.40 (m, 2H), 4.74-4.71 (m, 1H), 4.55-4.50 (m, 1H), 3.80-3.75 (m, 2H), 3.28-3.17 (m, 2H), 3.03 (d, J = 6.8 Hz, 2H), 2.92-2.81 (m, 2H), 2.84 (s, 3H), 2.22-2.12 (m, 2H), 1.90-1.72 (m, 6H), 1.43-1.05 (m, 8H), 1.00 (d, J = 6.4 Hz, 3H)。
実施例82.2−(1−(1−((2−シアノ−4−メチル−1H−インドール−5−イル)メチル)ピペリジン−4−イル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−3−イル)−5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド
表題化合物を、実施例79に記載の方法に従って合成した。最終ステップでは、5−ホルミル−4−メチル−1H−インドール−2−カルボニトリルを利用した。LCMS方法C:tR=4.251分;[M+H]+=580.60。1H NMR (CD3OD): 回転異性体の混合物 δ 8.53 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 8.32-8.29 (m, 1H), 7.88-7.85 (m, 1H), 7.70-7.66 (m, 1H), 7.50-7.40 (m, 5H), 4.82-4.76 (m, 1H), 4.56 (s, 2H), 4.56-4.49 (m, 1H), 3.74-3.70 (m, 2H), 3.40-3.31 (m, 2H), 2.90-2.80 (m, 2H), 2.84 (s, 3H), 2.69 (s, 3H), 2.22-2.17 (m, 2H), 1.14-1.11 (m, 3H), 1.00 (d, J = 6.8 Hz, 3H)。
実施例83.5−フルオロ−2−(1−(1−(4−フルオロベンジル)ピペリジン−4−イル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−3−イル)−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド
表題化合物を、実施例79に記載の方法に従って合成した。最終ステップでは、4−フルオロベンズアルデヒドを利用した。LCMS方法C:tR=3.660;[M+H]+=520.65。1H NMR (CD3OD): 回転異性体の混合物 δ 8.60-8.50 (m, 1H), 8.32-8.28 (m, 1H), 7.85-7.81 (m, 1H), 7.69-7.66 (m, 1H), 7.60-7.57 (m, 2H), 7.50-7.45 (m, 2H), 7.29-7.24 (m, 2H), 4.87-4.70 (m, 1H), 4.55-4.51 (m, 1H), 4.39 (s, 2H), 3.70-3.65 (m, 2H), 3.26-3.20 (m, 2H), 2.86-2.75 (m, 2H), 2.85 (s, 3H), 2.22-2.10 (m, 2H), 1.16-1.13 (m, 3H), 1.01 (d, J = 6.4 Hz, 3H)。
実施例84.5−フルオロ−2−(3−(1−((1−(2−ヒドロキシエチル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)メチル)ピペリジン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−N,N−ジイソプロピルベンズアミド
ステップ1:5−フルオロ−2−(1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)安息香酸
500mLのフラスコを、6−アザ−インドール(10.0g、84.65mmol)、5−フルオロ−2−ヨード安息香酸(24.77g、93.12mmol)、Cu粉末(5.38g、84.65mmol)、K2CO3(29.2g、211.6mmol、2.5eq)およびN−メチルピロリドン(NMP)(200mL)で満たした。混合物を、3回脱気し、N2を再充填し、その後、150℃に2時間加熱した。反応混合物を、RTに冷まし、セライトのショートパッドを通して濾過し、MeCNとEtOAc(それぞれ50mL)で洗浄した。濾液を濃縮して、MeCNおよびEtOAcを除去した。6M HCl水溶液(28mL)を、最終的なpH=6まで、撹拌しながらゆっくり加えた。得られた沈殿物を、濾過によって回収し、H2Oで洗浄して、43.3gの生成物を得た。LCMS方法B:Rt=0.58分、257(M+H)+=257.1。
ステップ2:5−フルオロ−N,N−ジイソプロピル−2−(1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド
DMF(2mL)中の5−フルオロ−2−(1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)安息香酸(0.200g、0.78mmol)、ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシトリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(PyBOP)(489mg、0.94mmol、1.2eq)の懸濁液に、iPr2NH(0.55mL、3.90mmol、5eq)を加え、そして、透明な暗色溶液を形成した。次に、混合物を6時間撹拌した。反応混合物を、EtOAcで希釈し、飽和NaHCO3水溶液で洗浄した。合わせた有機相を、塩水で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、そして、濾過した。濾液を濃縮乾固した。得られた残渣を、フラッシュクロマトグラフィーによって精製して、165mgの所望の生成物を得、そしてそれを、次のステップでそのまま使用した。
ステップ3:2−(3−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N,N−ジイソプロピルベンズアミド
0℃に冷やしたEtOAc(15mL)中の5−フルオロ−N,N−ジイソプロピル−2−(1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド(700mg、2.06mmol)の溶液に、N−ブロモスクシンイミド(NBS)(441mmog、2.48mmol)、1.2eq)を一度に加え、そして、反応混合物を、RTにて2時間撹拌した。反応混合物を、0℃に冷やし、Na2S2O3水溶液でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機相を、塩水で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、そして、濾過した。濾液を濃縮乾固し、そして、得られた残渣を、フラッシュクロマトグラフィーによって精製して、0.873gの所望の生成物を得た。LCMS方法B:tR:0.97分;(M+H)+=418.1。
ステップ4:tert−ブチル5−(1−(2−(ジイソプロピルカルバモイル)−4−フルオロフェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシラート
10mLのCEM社製マイクロ波用試験管を、N2雰囲気下、2−(3−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N,N−ジイソプロピルベンズアミド(305mg、0.73mmol)、tert−ブチル5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシラート(248mg、0.80mmol)、K3PO4(310mg、1.46mmol)、SPhos−Pd−G2(16mg、0.022mmol)、ジオキサン(3mL)およびH2O(1mL)で満たし、110℃で15分間加熱した。反応混合物を、EtOAcで希釈し、H2Oと塩水で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、そして、濾過した。濾液を、濃縮乾固し、そして、得られた残渣を、フラッシュクロマトグラフィーによって精製して、342mgのtert−ブチル5−(1−(2−(ジイソプロピルカルバモイル)−4−フルオロフェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシラートを得た。LCMS方法B:tR:1.18分;(M+H)+=521.1。
ステップ5:tert−ブチル3−(1−(2−(ジイソプロピルカルバモイル)−4−フルオロフェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート
tert−ブチル5−(1−(2−(ジイソプロピルカルバモイル)−4−フルオロフェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシラート(336mg、0.645mmol)を、50psiのMeOH(30mL)中のH2下、10%Pd/C(100mg)を用いて24時間水素化した。次に、反応混合物を、セライトパッドを通して濾過した。得られた残渣を、濃縮乾固し、ヘキサン/EtOAcを用いたシリカゲルによるフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、263mgのtert−ブチル3−(1−(2−(ジイソプロピルカルバモイル)−4−フルオロフェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシラートを得た。LCMS方法B:tR:1.17分;(M+H)+=523.1。
ステップ6:5−フルオロ−N,N−ジイソプロピル−2−(3−(ピペリジン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド
MeOH(2mL)中のtert−ブチル3−(1−(2−(ジイソプロピルカルバモイル)−4−フルオロフェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート(260mg、0.50mmol)の溶液に、4M HCl/ジオキサン(2mL)を加え、そして、その混合物を、RTにて30分間撹拌した。反応混合物を、濃縮乾固し、247mgの5−フルオロ−N,N−ジイソプロピル−2−(3−(ピペリジン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミドをビスHCl塩として得た。LCMS方法B:tR:0.60分;(M+H)+=423.1。
ステップ7:5−フルオロ−2−(3−(1−((1−(2−ヒドロキシエチル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)メチル)ピペリジン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−N,N−ジイソプロピルベンズアミド
MeOH(2.5mL)中のビスHCl塩(50mg、0.10mmol)としての5−フルオロ−N,N−ジイソプロピル−2−(3−(ピペリジン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミドの溶液に、TEA(30μL)と、HOAc(1滴)と、2−(5−ホルミル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)エチルホルマート(中間体24、35mg、0.14mmol)と、NaBH3CN(70mg、1.11mmol)とを加えた。混合物を、40℃にて24時間加熱した。反応混合物を、減圧下で濃縮し、そして、残渣を、分取HPLC方法Aによって精製して、43.5mgの所望の生成物をTFA塩として得た。LCMS方法B:tR:0.62分;(M+H)+=613.1。1H NMR (CD3OD) δ: 8.58 (s, 1H), 8.18 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 7.72 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 7.62 (m, 1H), 7.46 (m, 1H), 7.40 (td, J = 8.4, 2.8 Hz, 1H), 7.30 (dd, J = 8.4, 2.8 Hz, 1H), 3.54 (m, 1H), 3.36 (m, 1H), 3.21-3.10 (m, 3 H), 2.95 (m,1H), 2.93 (s, 3H), 2.22 (m, 2H), 2.13-1.81 (m, 10H), 1.52 (m, 2H), 1.45 (d, J = 6.4 Hz, 3H), 1.29 (m, 2H), 1.07-1.01 (m, 8H), 0.25 (m, 2H)。
実施例84A.5−フルオロ−N,N−ジイソプロピル−2−(3−(1−((2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)メチル)ピペリジン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド
この化合物を、実施例84に類似した方法に従って合成した。ステップ7では、2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−カルバルデヒドを使用した。LCMS方法B:tR:0.61分;。(M+H)+=569.2。1H NMR (CD3OD) δ: 8.99 (brs, 1H), 8.37 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 8.31 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 8.20 (s, 1H), 7.71 (m, 1H), 7.48 (td, J = 8.4, 2.8 Hz, 1H), 7.41(td, J = 8.0, 2.8 Hz, 1H), 7.23-7.16 (m, 2H), 7.10 (m, 1H), 4.45 (m,1H), 4.36 (m, 1H), 3.61 (m, 4H), 3.30-3.14 (m, 3H), 2.95 (s, 1H), 2.20-1.87 (m, 4H), 1.38 (m, 3H), 1.09 (m, 3H), 0.90-0.51 (m, 6H)。
実施例84B.5−フルオロ−N,N−ジイソプロピル−2−(3−(ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド
表題化合物を、実施例84のステップ1から6に記載の方法に従って合成した。ステップ4では、tert−ブチル4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシラートを利用した。LCMS方法B:tR:0.58分;(M+H)+=423.2。
実施例85.(R)−2−(5−((3−(1−(4−フルオロ−2−(イソプロピル(メチル)カルバモイル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−イル)メチル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)エチルアセタート
0℃にてDCM(2mL)中の5−フルオロ−2−(3−(1−((1−(2−ヒドロキシエチル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)メチル)ピペリジン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド(実施例44、50mg、0.085mmol)の溶液に、Ac2O(3滴)を加え、続いてピリジン(3滴)を加えた。混合物を、30分間撹拌し、そして、MeOH(1mL)を加えて、反応をクエンチした。混合物を、さらにもう20分間撹拌し、次に、反応混合物を濃縮乾固した。残渣を、EtOAcで抽出し、NaHCO3水溶液と塩水で連続して洗浄した。有機相を、無水Na2SO4上で乾燥させ、そして、濾過した。濾液を濃縮乾固し、そして、得られた残渣を、フラッシュクロマトグラフィーによって精製して、36mgの(R)−2−(5−((3−(1−(4−フルオロ−2−(イソプロピル(メチル)カルバモイル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−イル)メチル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)エチルアセタートを得た。LCMS方法B:tR:0.61分;(M+H)+=627.1。1H NMR (CD3OD) δ: 8.62 and 8.54 (brs, 1H), 8.17 (brs, 1H), 7.67 (m, 2H), 7.45-7.37 (m, 3H), 7.15 (m, 3H), 4.84-4.74 (m, 2H), 4.37 (m, 2H), 4.15 (m, 2H), 3.77-3.52 (m, 2H), 3.24-3.03 (m, 4H), 2.60 and 2.57 (m, 1H), 2.38 (m, 1H), 2.22-2.10 (m, 2H), 1.90-1.73 (m, 5H), 1.58 (m, 1H), 0.98 (m, 3H), 0.40 (m, 1H), 0.14 (m, 1H)。
実施例86.(R)−2−(5−((3−(1−(4−フルオロ−2−(イソプロピル(メチル)カルバモイル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−イル)メチル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)エチルステアラート
ステップ1:ステアロイルクロリド
0℃に冷やした乾燥DCM(6mL)中のステアリン酸(409mg、1.44mmol)の懸濁液に、塩化オキサリル(0.21mL、2.88mmol)を加え、それに続いて、小液滴のDMFを加え、そして、その混合物を、RTにて16時間撹拌した。反応混合物を、蒸発乾固し、そして、得られた残渣を、乾燥DCM(10mL)で溶解して、DCM中の塩化ステアロイル水溶液(約0.144M)を得た。
ステップ2:(R)−2−(5−((3−(1−(4−フルオロ−2−(イソプロピル(メチル)カルバモイル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−イル)メチル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)エチルステアラート
0℃に冷やした(R)−5−フルオロ−2−(3−(1−((1−(2−ヒドロキシエチル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)メチル)ピペリジン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド(実施例44A、50mg、0.085mmol)の溶液に、上記塩化ステアロイル溶液(0.6mL、約0.086mmol)を滴下して加えた。混合物を、10分間撹拌し、その後、MeOH(0.2mL)でクエンチした。反応混合物を、EtOAc(10mL)で希釈し、そして、NaHCO3水溶液と塩水で連続して洗浄した。有機相を、無水Na2SO4上で乾燥させ、そして、濾過した。濾液を濃縮乾固し、そして、得られた残渣を、フラッシュクロマトグラフィーによって精製して、47mgの(R)−2−(5−((3−(1−(4−フルオロ−2−(イソプロピル(メチル)カルバモイル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−イル)メチル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)エチルステアラートを得た。LCMS方法B:tR:1.48分;(M+H)+=851.2。1H NMR (CD3OD) δ: 8.60 and 8.52 (brs, 1H), 8.15 (m, 1H), 7.67 (m, 2H), 7.67-7.45 ( m, 3H), 7.13-7.09 (m, 3H), 4.37 (m, 2H), 4.13 (m, 2H), 3.71-3.51 (m, 2H), 3.17-2.99 (m, 4H), 2.57 (m, 1H), 2.36 (m, 1H), 2.21-2.08 (m, 5H), 1.82 (m, 2H), 1.52-1.14 (m, 34H), 0.98 (d, J = 7.2 Hz, 3H), 0.88 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 0.40 (m, 1H), 0.11 (m, 1H)。
実施例87.5−フルオロ−N,N−ジイソプロピル−2−(3−(1−(((1r,4r)−4−(メチルスルホンアミド)シクロヘキシル)メチル)ピペリジン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド
表題化合物を、5−フルオロ−N,N−ジイソプロピル−2−(3−(ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド(実施例84B)およびN−((1r,4r)−4−ホルミルシクロヘキシル)メタンスルホンアミドを利用して、実施例72に類似した方法によって合成した。LCMS方法B:tR:0.67分;(M+H)+=612.2。1H NMR (CD3OD) δ: 8.58 (s, 1H), 8.18 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 7.72 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 7.62 (m, 1H), 7.46 (m, 1H), 7.40 (td, J = 8.4, 2.8 Hz, 1H), 7.30 (dd, J = 8.4, 2.8 Hz, 1H), 3.54 (m, 1H), 3.36 (m, 1H), 3.21-3.10 (m, 3 H), 2.95 (m,1H), 2.93 (s, 3H), 2.22 (m, 2H), 2.13-1.81 (m, 10H), 1.52 (m, 2H), 1.45 (d, J = 6.4 Hz, 3H), 1.29 (m, 2H), 1.07-1.01 (m, 8H), 0.25 (m, 2H)。
実施例88.2−(3−(1−((3−シアノ−3−メチル−2−オキソインドリン−6−イル)メチル)ピペリジン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド
表題化合物を、実施例84Aに類似した方法によって6−ホルミル−3−メチル−2−オキソインドリン−3−カルボニトリル(中間体20)から調製した。LCMS方法B:tR:0.68分;(M+H)+=579.2。1H NMR (CD3OD) δ: 8.58 (s, 1H), 8.18 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 7.72 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 7.62 (m, 1H), 7.46 (m, 1H), 7.40 (td, J = 8.4, 2.8 Hz, 1H), 7.30 (dd, J = 8.4, 2.8 Hz, 1H), 3.54 (m, 1H), 3.36 (m, 1H), 3.21-3.10 (m, 3 H), 2.95 (m,1H), 2.93 (s, 3H), 2.22 (m, 2H), 2.13-1.81 (m, 10H), 1.52 (m, 2H), 1.45 (d, J = 6.4 Hz, 3H), 1.29 (m, 2H), 1.07-1.01 (m, 8H), 0.25 (m, 2H)。
実施例89.5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(2−((trans−3−(メチルスルホンアミド)シクロブチル)メチル)オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロール−5−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド
ステップ1:5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロール−5−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド
無水DCM(6mL)中のtert−ブチル5−(1−(4−フルオロ−2−(イソプロピル(メチル)カルバモイル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール−2(1H)−カルボキシラート(中間体15、300mg、0.58mmol)の混合物に、HCl/ジオキサン(2mL、4N)を加え、そして、その混合物を、RTにて1時間撹拌した。混合物を、減圧下で濃縮し、そして、残渣を、10%NaOH溶液でpH=12〜14に塩基性化し、次に、DCM/i−PrOH(v/v=10/1、3×80mL)で抽出した。合わせた有機層を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、そして、減圧下で濃縮して、5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロール−5−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミドを白色固形物として得、そしてそれを、更なる精製なしで次のステップにそのまま使用した。収量:240mg(99%未精製);LCMS方法B:tR:0.86分;(M+H)+=421.3。1H NMR (CD3OD,): δ ppm 8.50-8.65 (m, 1H), 8.15-8.25 (m, 1H), 7.76 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 7.65-7.70 (m, 1H), 7.35-7.50 (m, 3H), 4.40-4.55 (m, 0.5H), 3.55-3.65 (m, 0.5H), 3.25-3.30 (m, 1H), 2.90-3.00 (m, 6H), 2.40-2.70 (m, 5H), 1.00-1.50 (m, 5H), 0.20-0.55 (m, 3H). 19F NMR (CD3OD): δ ppm -113.35。
ステップ2:tert−ブチル(trans−3−((5−(1−(4−フルオロ−2−(イソプロピル(メチル)カルバモイル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール−2(1H)−イル)メチル)シクロブチル)カルバマート
無水MeOH(4mL)中の5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロール−5−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド(60mg、0.14mmol)、tert−ブチル(trans−3−ホルミルシクロブチル)カルバマート(中間体22、56mg、0.28mmol)およびNaBH3CN(44mg、0.7mmol)の混合物を、70℃にて18時間撹拌した。混合物を、減圧下で濃縮し、H2O(20mL)を残渣に加え、次に、EtOAcで抽出した(3×30mL)。合わせた有機層を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、そして、減圧下で濃縮した。残渣を、(DCM/MeOH=10/1で溶出する)シリカゲルによるカラムクロマトグラフィーによって精製して、tert−ブチル(trans−3−((5−(1−(4−フルオロ−2−(イソプロピル(メチル)カルバモイル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール−2(1H)−イル)メチル)シクロブチル)カルバマートを無色オイルとして得た。収量:65mg(76%);LCMS方法B:tR:0.620分;(M+H)+=604.3。
ステップ3:2−(3−(2−((trans−3−アミノシクロブチル)メチル)オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロール−5−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド
DCM(4mL、無水)中のtert−ブチル(trans−3−((5−(1−(4−フルオロ−2−(イソプロピル(メチル)カルバモイル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール−2(1H)−イル)メチル)シクロブチル)カルバマート(65mg、0.11mmol)に、0℃にてTFA(1mL)を加え、そして、その混合物を、22〜27℃にて2時間撹拌した。混合物を、10%NaOH溶液によってpH=12〜14に塩基性化し、DCM/i−PrOH(v/v=10/1.4×30mL)で抽出した。合わせた有機層を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、そして、減圧下で濃縮して、2−(3−(2−((trans−3−アミノシクロブチル)メチル)オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロール−5−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミドを無色オイルとして得、そしてそれを、更なる精製なしで次のステップにそのまま使用した。収量:40mg(74%未精製)。
ステップ4:5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(2−((trans−3−(メチルスルホンアミド)シクロブチル)メチル)オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロール−5−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド
無水DCM(3mL)中の2−(3−(2−((trans−3アミノシクロブチル)メチル)オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロール−5−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド(40mg、0.08mmol)およびEt3N(40mg、0.56mL、0.4mmol)の混合物に、0℃にて(MeSO2)2O(38mg、0.24mmol)を加え、そして、その混合物を、RTにて1時間撹拌した。混合物を、H2O(20mL)に加え、そして、DCMで抽出した(3×30mL)。合わせた有機層を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮し、そして、残渣を、塩基性分取HPLC方法Dによって精製して、5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(2−((trans−3−(メチルスルホンアミド)シクロブチル)メチル)オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロール−5−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミドを白色固形物として得た。収量:6.3mg(14%);LCMS方法D:tR:1.965分;(M+H)+=582.2。1H NMR (CD3OD): δ ppm 8.50-8.65 (m, 1H), 8.15-8.20 (m, 1H), 7.76 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 7.65-7.70 (m, 1H), 7.35-7.50 (m, 3H), 4.45-4.55 (m, 0.5H), 3.90-4.00 (m, 1H), 3.55-3.65 (m, 0.5H), 3.25-3.30 (m, 1H), 2.90 (s, 3H), 2.75-2.85 (m, 2H), 2.40-2.70 (m, 12H), 2.15-2.25 (m, 4H), 1.55-1.65 (m, 2H), 1.00-1.10 (m, 3H), 0.20-0.60 (m, 3H). 19F NMR (CD3OD): δ ppm -113.53。
実施例90〜91.
以下の実施例を、実施例89について先に記載した方法に従って合成した。
実施例92.5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(1−((cis−3−(メチルスルホンアミド)シクロブチル)メチル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド
表題化合物を、5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド(実施例1、ステップ1)およびN−((1r、3r)−3−ホルミルシクロブチル)メタンスルホンアミドから開始して、実施例1に関して記載した方法に従って合成した。LCMS方法D:tR:1.757分;(M+H)+=556.2。1H NMR (CD3OD): δ ppm 8.50-8.70 (m, 1H), 8.15-8.25 (m, 1H), 7.75-7.80 (m, 1H), 7.60-7.70 (m, 1H), 7.30-7.50 (m, 3H), 4.35-4.55 (m, 0.5H), 3.70-3.85 (m, 1H), 3.55-3.65 (m, 0.5H), 3.00-3.10 (m, 2H), 2.92-3.00 (m, 1H), 2.91 (s, 3H), 2.70-2.95 (m, 3H), 2.40-2.70 (m, H), 2.20-2.35 (m, 3H), 2.00-2.10 (m, 2H), 1.80-2.00 (m, 2H), 1.65-1.80 (m, 2H), 0.95-1.15 (m, 3H), 0.15-0.60 (m, 3H). 19F NMR (CD3OD): δ ppm -113.39。
実施例93.5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(1−(2−(4−(メチルスルホンアミド)ピペリジン−1−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド
ステップ1:2−(3−(1−(2,2−ジメトキシエチル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド
DMF(10mL)中の5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド(実施例1、ステップ1、200mg、0.51mmol、HCl塩)の混合物に、2−ブロモ−1,1−ジメトキシエタン(171mg、1.01mmol)およびK2CO3(211mg、1.53mmol)を加えた。混合物を、N2で3回脱気およびパージし、次に、N2下で110℃にて17時間加熱した。混合物を、水(30mL)に加え、EtOAcで抽出した(3×30mL)。合わせた有機層を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、そして、減圧下で濃縮した。残渣を、(DCM/MeOH=10/1で溶出する)シリカゲルによるカラムクロマトグラフィーによって精製して、2−(3−(1−(2,2−ジメトキシエチル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミドを赤色オイルとして得た。収量:115mg(47%);LCMS方法B:tR:0.528分;(M+H)+=483.1。
ステップ2:5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(1−(2−オキソエチル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド
THF(10mL)中の2−(3−(1−(2,2−ジメトキシエチル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド(115mg、0.24mmol)の混合物に、HCl水溶液(4mL、3M)を加えた。混合物を、N2で3回脱気およびパージし、次に、N2下で70℃にて17時間加熱した。混合物を、減圧下で濃縮して、5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(1−(2−オキソエチル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド(211mgの未精製、100%の未精製収率)(HCl塩)を赤色固形物として得た。収量:211mg(100%未精製);LCMS方法B:tR:0.474分;(M+H)+=455.1。
ステップ3:tert−ブチル(1−(2−(4−(1−(4−フルオロ−2−(イソプロピル(メチル)カルバモイル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)カルバマート
MeOH(15mL)中の5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(1−(2−オキソエチル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド(211mg、0.48mmol、HCl塩)の混合物に、Et3N(146mg、1.44mmol)と、tert−ブチルピペリジン−4−イルカルバマート(194mg、0.97mmol)と、NaBH3CN(119mg、1.92mmol)とを加えた。混合物を、N2で3回脱気およびパージし、次に、N2下で70℃にて15時間加熱した。混合物を、減圧下で濃縮し、そして、残渣を、(DCM/MeOH=10/1で溶出する)シリカゲルによるカラムクロマトグラフィーによって精製して、tert−ブチル(1−(2−(4−(1−(4−フルオロ−2−(イソプロピル(メチル)カルバモイル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)カルバマートを赤色固形物として得た。収量:156mg(51%);LCMS方法B:tR:0.572分;(M+H)+=621.3。
ステップ4:2−(3−(1−(2−(4−アミノピペリジン−1−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド
CH2Cl2(15mL)のtert−ブチル(1−(2−(4−(1−(4−フルオロ−2−(イソプロピル(メチル)カルバモイル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)カルバマート(156mg、0.25mmol)の混合物に、0℃にてHCl−ジオキサン(3mL)を加えた。混合物を、N2で脱気およびパージし、それに続いて、N2下でRTにて2時間撹拌した。混合物を、減圧下で濃縮し、そして、残渣を、分取HPLC方法Aによって精製して、2−(3−(1−(2−(4−アミノピペリジン−1−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド(TFA塩)を赤色固形物として得た。収量:118mg(90%);LCMS方法B:tR:0.790分;(M+H)+=521.5。
ステップ5:5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(1−(2−(4−(メチルスルホンアミド)ピペリジン−1−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド
CH2Cl2(10mL)中の2−(3−(1−(2−(4−アミノピペリジン−1−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド(80mg、0.15mmol、TFA塩)の混合物に、Et3N(76mg、0.75mmol)および(MeSO2)2O(80mg、0.46mmol)を加えた。混合物を、N2で3回脱気およびパージし、次に、N2雰囲気下、RTにて0.5時間撹拌した。混合物を、減圧下で濃縮し、そして、残渣を、塩基性分取HPLC方法Dによって精製して、5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(1−(2−(4−(メチルスルホンアミド)ピペリジン−1−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド)を白色固形物として得た。収量:19.3mg(21%);LCMS方法D:tR:0.820分;(M+H)+=599.3。1H NMR (CD3OD): δ ppm 8.50-8.65 (m, 1H), 8.15-8.25 (m, 1H), 7.75-7.80 (m, 1H), 7.60-7.70 (m, 1H), 7.30-7.50 (m, 3H), 4.40-4.55 (m, 0.5H), 3.50-3.65 (m, 0.5H), 3.20-3.30 (m, 2H), 3.05-3.20 (m, 2H), 2.98 (s, 3H), 2.90-2.96 (m, 2H), 2.40-2.70 (m, 7H), 2.15-2.40 (m, 4H), 2.05-2.15 (m, 2H), 1.95-2.05 (m, 2H), 1.80-1.95 (m, 2H), 1.55-1.70 (m, 2H), 0.95-1.10 (m, 3H), 0.15-0.60 (m, 3H). 19F NMR (CD3OD): δ ppm -113.37。
実施例94.5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(1−(ピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド
無水DMF(3mL)中の5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド(実施例1、ステップ1、50mg、0.13mmol、HCl塩)、2−フルオロピリジン(49mg、0.25mmol)およびCs2CO3(330mg、1.01mmol)の溶液を、80℃にて36時間撹拌した。混合物を、減圧下で濃縮し、そして、残渣を、塩基性分取HPLC方法Dによって精製して、5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(1−(ピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミドを白色固形物として得た。収量:12.4mg(21%);LCMS方法D:tR:1.978分;(M+H)+=472.2。1H NMR (CD3OD): δ ppm 8.61, 8.53 (s, 1H), 8.19 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 8.08 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.75 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.35-7.70 (m, 5H), 6.89 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.66 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 4.35-4.45 (m, 2.5H), 3.50-3.60 (m, 0.5H), 3.00-3.10 (m, 3H), 2.62, 2.43 (s, 3H), 2.05-2.15 (m, 2H), 1.70-1.80 (m, 2H), 0.95-1.05 (m, 3H), 0.20-0.55 (m, 3H). 19F NMR (CD3OD): δ ppm -113.40。
実施例95A〜95B.5−フルオロ−2−(3−(4−(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)シクロヘキシル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド(異性体1〜2)
5mLの無水MeOH中の5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(4−オキソシクロヘキシル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド(中間体17B、60mg、0.15mmol)の溶液に、ピロリジン−3−オール(16mg、0.18mmol)およびNaBH3CN(19mg、0.30mmol)を加えた。得られた混合物を、45〜50℃(油温)にて18時間撹拌した。混合物を、分取HPLC方法Dによって精製して、5−フルオロ−2−(3−(4−(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)シクロヘキシル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミドの2種類の異性体を白色固形物として得た。
実施例95A(異性体1):収量:22.4mg(32%);LCMS方法D:tR:1.171分;(M+H)+=479.2。1H NMR (CD3OD): δ ppm 8.50-8.70 (m, 1H), 8.10-8.25 (m, 1H), 7.60-7.80 (m, 2H), 7.30-7.50 (m, 3H), 4.35-4.55 (m, 1.5H), 3.50-3.65 (m, 0.5H), 2.95-3.05 (m, 1H), 2.80-2.95(m, 2H), 2.70-2.80 (m, 1H), 2.35-2.70 (m, 4H), 2.05-2.30 (m, 6H), 1.40-1.85 (m, 5H), 0.95-1.15 (m, 3H), 0.10-0.65 (m, 3H). 19F NMR (CD3OD): δ ppm -113.46。
実施例95B(異性体2):収量:14.1mg(20%);LCMS方法D:tR:1.119分;(M+H)+=479.2。1H NMR (CD3OD): δ ppm 8.50-8.65 (m, 1H), 8.10-8.20 (m, 1H), 7.60-7.80 (m, 2H), 7.30-7.50 (m, 3H), 4.30-4.55 (m, 1.5H), 3.55-3.65 (m, 0.5H), 3.05-3.15 (m, 1H), 2.75-2.95(m, 2H), 2.40-2.70 (m, 5H), 2.05-2.40 (m, 4H), 1.70-2.00 (m, 7H), 0.95-1.10 (m, 3H), 0.20-0.60 (m, 3H). 19F NMR (CD3OD): δ ppm -113.59。
実施例96〜120.
以下の実施例を、実施例95A〜95Bについて先に記載した方法に従って合成した。
実施例121.5−((3−(1−(2−(3−シクロプロピル−5−メチル−4H−1,2,4−トリアゾール−4−イル)−4−フルオロフェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−イル)メチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2(3H)−オン
ステップ1:tert−ブチル5−(1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシラート
MeOH/H2O(30mL、v/v=2/1)中の1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン(500mg、4.23mmol)の溶液に、tert−ブチル3−オキソピペリジン−1−カルボキシラート(4.225g、21.15mmol)、KOH(2.375g、42.3mmol)を加えた。得られた混合物を、N2で脱気し、75℃にて48時間撹拌した。混合物を、減圧下で濃縮し、H2O(50mL)を加え、EtOAcで抽出した(3×30mL)。合わせた有機層を、無水Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、そして、減圧下で濃縮した。残渣を、(ジクロロメタン/メタノール=1/0から10/1で溶出する)シリカゲルによるISCOカラムによって精製して、tert−ブチル5−(1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシラートを茶色固形物として得た。収量:1.1g(87%);LCMS方法D:tR:0.636分;(M+H)+=300.1。1H NMR (CD3OD): δ ppm 8.67-8.69 (m, 1H), 8.09-8.15 (m, 1H), 7.84 (d, J = 5.6 Hz, 0.5H), 7.10 (d, J = 5.6 Hz, 0.5H), 7.55 (s, 1H), 7.36-7.43 (m, 1H), 3.62-3.67 (m, 2H), 2.50-2.53 (m, 2H), 1.98-2.03 (m, 2H), 1.51-1.56 (m, 9H)。
ステップ2:tert−ブチル3−(1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート
50mLの無水MeOHおよび50mLの無水THF中のtert−ブチル5−(1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシラート(1.1g、3.67mmol)の溶液に、Pd(OH)2/C(110mg、0.156mmol、20wt%)を加えた。混合物を、H2で3回脱気およびパージし、それに続いて、H2(50psi)下、45℃にて48時間撹拌した。混合物を、セライトを通して濾過し、減圧下で濃縮して、tert−ブチル3−(1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシラートを黄色固形物として得、そしてそれを、更なる精製なしで次のステップに使用した。収量:1.05g(95%);LCMS方法D:tR:0.669分;(M+H)+=302.2。
ステップ3:tert−ブチル3−(1−(4−フルオロ−2−ニトロフェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート
16mLの無水DMF中のtert−ブチル3−(1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート(500mg、1.66mmol)の溶液に、N2下で2,5−ジフルオロニトロベンゼン(396mg、2.49mmol)の加え、そして、その混合物を、75℃にて17時間撹拌した。次に、混合物を、水(50mL)でクエンチし、EtOAcで抽出した(3×30mL)。合わせた有機層を、無水Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、そして、減圧下で濃縮した。得られた残渣を、(石油エーテル:酢酸エチル=1/0から1/1で溶出する)シリカゲル(ISCO)によるフラッシュカラムによって精製して、tert−ブチル3−(1−(4−フルオロ−2−ニトロフェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシラートを茶色オイルとして得た。収量:450mg(62%);LCMS方法D:tR:0.773分;(M+H)+=441.2。1H NMR (CDCl3): δ ppm 8.4 (s, 1H), 8.35 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 8.01 (s, 1H), 7.85 (dd, J = 7.6, 2.8 Hz, 1H), 7.59-7.63 (m, 1H), 7.50-7.54 (m, 1H), 7.05 (s, 2H), 2.95-2.96 (m, 4H), 2.88-2.92 (m, 5H), 1.49 (m, 9H)。
ステップ4:tert−ブチル3−(1−(2−アミノ−4−フルオロフェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート
8mLのH2Oおよび16mLのCH3CH2OH中のtert−ブチル3−(1−(4−フルオロ−2−ニトロフェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート(400mg、908.13μmol)の溶液に、Fe(253.6mg、4.54mmol)およびNH4Cl(485.8mg、9.08mmol)を加えた。混合物を、90℃にて16時間撹拌した。混合物を、セライトを通して濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残渣を、H2O(20mL)で溶解し、EtOAcで抽出した(3×20mL)。合わせた有機層を、塩水(20mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、そして、減圧下で濃縮して、未精製のtert−ブチル3−(1−(2−アミノ−4−フルオロフェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシラートを茶色固形物として得た。収量:360mg(86%);LCMS方法D:tR:0.734分;(M+H)+=411.2。
ステップ5:tert−ブチル3−(1−(2−アセトアミド−4−フルオロフェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート
5mLの無水CH2Cl2中のtert−ブチル3−(1−(2−アミノ−4−フルオロフェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート(180mg、438.51μmol)の溶液に、Ac2O(223.8mg、2.19mmol)およびピリジン(173.4mg、2.19mmol)を加え、そして、その混合物を、20℃にて16時間撹拌した。次に、混合物を、減圧下で濃縮し、そして、得られた残渣を、(石油エーテル/EtOAc=1/0から0/1で溶出する)シリカゲルによるISCOカラムによって精製して、tert−ブチル3−(1−(2−アセトアミド−4−フルオロフェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシラートを茶色固形物として得た。収量:63mg(32%);LCMS方法E:tR:0.710分;(M+H)+=453.2。1H NMR (CDCl3): δ 8.37 (m, 1H), 8.23-8.25 (m, 2H), 7.61 (m, 1H), 7.32 (m, 1H), 7.21-7.26 (m, 1H), 7.10 (s, 1H), 6.91-6.96 (m, 1H), 2.91-3.04 (m, 4H), 1.49 (m, 13H)。
ステップ6:tert−ブチル3−(1−(2−エタンチオアミド−4−フルオロフェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート
5mLの無水トルエン中のtert−ブチル3−(1−(2−アセトアミド−4−フルオロフェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート(63mg、139.22μmol)の溶液に、ローソン試薬(61.9mg、153.14μmol)を加えた。混合物を、N2で3回脱気およびパージし、それに続いて、N2下で125℃にて16時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、そして、残渣を、(DCM:MeOH=1:0から10:1で溶出する)シリカゲル(ISCO)によるフラッシュカラムによって精製して、tert−ブチル3−(1−(2−エタンチオアミド−4−フルオロフェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシラートを茶色固形物としてを得た。収量:30mg(46%);LCMS方法E:tR:0.745分;(M+H)+=469.2。
ステップ7:tert−ブチル3−(1−(2−(3−シクロプロピル−5−メチル−4H−1,2,4−トリアゾール−4−イル)−4−フルオロフェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート
2mLの無水ジオキサン中のtert−ブチル3−(1−(2−エタンチオアミド−4−フルオロフェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート(20mg、42.68μmol)の溶液に、シクロプロパンカルボヒドラジド(8.6mg、85.36μmol)を加えた。混合物を、N2で3回脱気およびパージし、それに続いて、N2下で120℃にて12時間撹拌した。混合物を、減圧下で濃縮し、残渣を、分取TLC(CH2Cl2/MeOH=10/1)によって精製して、tert−ブチル3−(1−(2−(3−シクロプロピル−5−メチル−4H−1,2,4−トリアゾール−4−イル)−4−フルオロフェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシラートを茶色固形物として得た。収量:5mg(23%);LCMS方法E:tR:0.667分;(M+H)+=517.1。
ステップ8:1−(2−(3−シクロプロピル−5−メチル−4H−1,2,4−トリアゾール−4−イル)−4−フルオロフェニル)−3−(ピペリジン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン
4mLの無水CH2Cl2中のtert−ブチル3−(1−(2−(3−シクロプロピル−5−メチル−4H−1,2,4−トリアゾール−4−イル)−4−フルオロフェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート(5mg、9.68μmol)の溶液に、HCl−ジオキサン(1mL、4N)を加え、そして、その混合物を、20℃にて2時間撹拌した。次に、混合物を、減圧下で濃縮して、1−(2−(3−シクロプロピル−5−メチル−4H−1,2,4−トリアゾール−4−イル)−4−フルオロフェニル)−3−(ピペリジン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジンを黄色オイルとして得、そしてそれを、次のステップにそのまま使用した。収量:4mg(100%未精製);LCMS方法D:tR:2.070分;(M+H)+=417.2。
ステップ9:5−((3−(1−(2−(3−シクロプロピル−5−メチル−4H−1,2,4−トリアゾール−4−イル)−4−フルオロフェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−イル)メチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2(3H)−オン
1mLの無水MeOH中の1−(2−(3−シクロプロピル−5−メチル−4H−1,2,4−トリアゾール−4−イル)−4−フルオロフェニル)−3−(ピペリジン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン(4mg、9.6μmol)の溶液に、ピリジン(3.8mg、48.02μmol)と、2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−カルバルデヒド(2.3mg、14.41μmol)と、NaBH3CN(3mg、48.02μmol)とを加え、そして、その混合物を、N2下で50℃にて16時間撹拌した。溶媒を、減圧下で除去し、そして、得られた残渣を、分取HPLC方法Eで精製し、それに続いて、凍結乾燥して、5−((3−(1−(2−(3−シクロプロピル−5−メチル−4H−1,2,4−トリアゾール−4−イル)−4−フルオロフェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−イル)メチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2(3H)−オンを白色固形物として得た。収量:1.60mg(30%);LCMS方法D:tR:1.517分;(M+H)+=563.2。1H NMR (CD3OD): δ ppm 8.59 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 8.16-8.18 (m, 1H), 7.92-7.96 (m, 1H), 7.60-7.71 (m, 3H), 7.05 (s, 1H), 6.99-7.00 (m, 2H), 6.90 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 3.60 (s, 2H), 2.88-3.08 (m, 3H). 1.93-2.15 (m, 6H), 1.74-1.75 (m, 2H). 1.34-1.40 (m, 2.5H), 0.86-0.95 (m, 2.5H).19F NMR (CD3OD): δ ppm -110.97。
実施例122.5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(1−((2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)メチル)ピロリジン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド
表題化合物を、中間体4および2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−カルバルデヒドから開始して、実施例1に記載の方法に従って合成した。LCMS方法D:tR:1.627分;(M+H)+=527.2。1H NMR (CD3OD): δ ppm 8.54-8.61 (m, 1H), 8.17-8.20 (m, 1H), 7.75 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 7.64-7.69 (m, 1H), 7.42-7.48 (m, 2H), 7.35-7.38 (m, 1H), 7.01-7.14 (m, 3H), 4.42-4.47 (m, 0.5H), 3.66-3.83 (m, 3H), 3.50-3.61 (m, 0.5H), 3.14-3.24 (m, 1H), 2.77-2.96 (m, 2H), 2.60-2.69 (m, 2H), 2.42-2.49 (m, 3H), 1.95-2.06 (m, 1H), 1.01 (t, J = 6.8 Hz, 3H), 0.21-0.54 (m, 3H). 19F NMR (CD3OD): δ ppm -113.34。
実施例123〜127.
以下の実施例を、実施例122について先に記載した方法に従って合成した。
実施例128〜128A.5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(4−(メチル((4−(メチルスルホンアミド)シクロヘキシル)メチル)アミノ)シクロヘキシル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド(異性体1〜2)
ステップ1:5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(4−(メチルアミノ)シクロヘキシル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド
MeOH(3mL、無水)中の5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(4−オキソシクロヘキシル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド(中間体17B、50mg、0.12mmol)の溶液に、メチルアミン(0.3mL、0.60mmol、THF中の2M)およびNaBH3CN(15mg、0.24mmol)を加え、そして、得られた混合物を、N2下で23〜27℃にて24時間撹拌した。反応混合物を、1N HCl水溶液によって中和し、分取HPLC方法Dによって精製し、それに続いて、凍結乾燥して、5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(4−(メチルアミノ)シクロヘキシル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミドを黄色固形物として得た。収量:35mg(69%);LCMS方法D:tR:0.882分;(M+H)+=423.4。1H NMR (CD3OD): δ ppm 8.55-8.65 (m, 1H), 8.15-8.25 (m, 1H), 7.60-7.75 (m, 2H), 7.30-7.50 (m, 3H), 4.45-4.50 (m, 0.5H), 3.50-3.60 (m, 0.5H), 2.65-3.20 (m, 1H), 2.40-2.60 (m, 7H), 2.10-2.20 (m, 3H), 1.60-1.90 (m, 2H), 1.45-1.55 (m, 2H), 1.35-1.40 (m, 1H), 0.95-1.10 (m, 3H), 0.10-0.60 (m, 3H). 19F NMR (CD3OD): δ ppm -113.48。
ステップ2:tert−ブチル(trans−4−(((4−(1−(4−フルオロ−2−(イソプロピル(メチル)カルバモイル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)シクロヘキシル)(メチル)アミノ)メチル)シクロヘキシル)カルバマート
MeOH(2mL、無水)の5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(4−(メチルアミノ)シクロヘキシル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド(25mg、0.059mmol)の溶液に、tert−ブチル(trans−4−ホルミルシクロヘキシル)カルバマート(20mg、0.088mmol)およびNaBH3CN(8mg、0.118mmol)を加え、そして、得られた混合物を、N2下で40℃(油温)にて20時間撹拌した。反応混合物を、濃縮し、シリカゲルによる分取TLC(CH2Cl2/MeOH=10/1)によって精製して、tert−ブチル(trans−4−(((4−(1−(4−フルオロ−2−(イソプロピル(メチル)カルバモイル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)シクロヘキシル)(メチル)アミノ)メチル)シクロヘキシル)カルバマートを無色固形物として得た。収量:40mg(100%の収率、80%の純度);LCMS方法C:tR:0.678分;(M+H)+=634.2。
ステップ3:2−(3−(4−(((trans−4−アミノシクロヘキシル)メチル)(メチル)アミノ)シクロヘキシル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド
CH2Cl2(6mL、無水)中のtert−ブチル(trans−4−(((4−(1−(4−フルオロ−2−(イソプロピル(メチル)カルバモイル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)シクロヘキシル)(メチル)アミノ)メチル)シクロヘキシル)カルバマート(40mg、0.063mmol、80%の純度)の溶液に、HCl−ジオキサン(2mL、4M)を加え、そして、得られた混合物を、18〜25℃にて2時間撹拌した。反応混合物を、減圧下で濃縮して、2−(3−(4−(((trans−4−アミノシクロヘキシル)メチル)(メチル)アミノ)シクロヘキシル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミドを黄色オイルとして得た。収量:40mg(100%未精製);LCMS方法F:tR:0.838分;(M+H)+=534.4。
ステップ4:5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(4−(メチル((4−(メチルスルホンアミド)シクロヘキシル)メチル)アミノ)シクロヘキシル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド
CH2Cl2(5mL、無水)中の2−(3−(4−(((trans−4−アミノシクロヘキシル)メチル)(メチル)アミノ)シクロヘキシル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド(40mg、0.075mmol、HCl塩)の溶液に、(MeSO2)2O(13mg、0.075mmol)およびEt3N(38mg、0.375mmol)を加え、そして、得られた混合物を、N2下でRTにて20時間撹拌した。反応混合物を、減圧下で濃縮し、そして、分取HPLC方法Dによって精製して、5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(4−(メチル((4−(メチルスルホンアミド)シクロヘキシル)メチル)アミノ)シクロヘキシル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミドの2種類の異性体を白色固形物として得た。
実施例128(異性体1):収量:3.4mg(7%);LCMS方法D:tR:2.229分;(M+H)+=612.3。1H NMR (CD3OD): δ ppm 8.50-8.65 (m, 1H), 8.15-8.25 (m, 1H), 7.60-7.75 (m, 2H), 7.40-7.50 (m, 1H), 7.30-7.40 (m, 2H), 4.40-4.55 (m, 0.5H), 3.50-3.60 (m, 0.5H), 3.10-3.20 (m, 1H), 2.96 (s, 3H), 2.70-2.85 (m, 1H), 2.40-2.52 (m, 4H), 2.25-2.40 (m, 5H), 2.15-2.25 (m, 2H), 1.95-2.15 (m, 6H), 1.25-2.65 (m, 7H), 1.00-1.10 (m, 5H), 0.15-0.60 (m, 3H). 19F NMR (CD3OD): δ ppm -113.48。
実施例128A(異性体2):収量:10.60mg(23%);LCMS方法D:tR:1.927分;(M+H)+=612.3。1H NMR (CD3OD): δ ppm 8.50-8.65 (m, 1H), 8.15-8.25 (m, 1H), 7.65-7.75 (m, 2H), 7.35-7.50 (m, 3H), 4.40-4.55 (m, 0.5H), 3.50-3.60 (m, 0.5H), 3.10-3.40 (m, 2H), 2.95 (s, 3H), 2.40-2.65 (m, 4H), 2.20-2.40 (m, 5H), 2.00-2.20 (m, 4H), 1.60-1.95 (m, 8H), 1.40-1.55 (m, 1H), 1.25-1.40 (m, 2H), 0.95-1.10 (m, 5H), 0.15-0.60 (m, 3H). 19F NMR (CD3OD): δ ppm -113.35。
実施例129.2−(3−(trans−4−ベンズアミドシクロヘキシル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド
CH2Cl2(3mL、無水)中の2−(3−(trans−4−アミノシクロヘキシル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド(実施例57、20mg、0.05mmol)およびHATU(23mg、0.06mmol)の溶液に、DIEA(19mg、0.15mmol)および安息香酸(10mg、0.08mmol)を加え、そして、得られた混合物を、RTにて18時間撹拌した。反応混合物を、濃縮した、そして、残渣を、分取HPLC方法Bによって精製して、2−(3−(trans−4−ベンズアミドシクロヘキシル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド(TFA塩)を白色固形物として得た。収量:23.9mg(80%);LCMS方法C:tR:0.707分;(M+H)+=513.1。1H NMR (CD3OD): δ ppm 8.80-8.95 (m, 1H), 8.10-8.35 (m, 3H), 7.70-7.90 (m, 3H), 7.40-7.50 (m, 5H), 4.35-4.50 (m, 0.5H), 3.95-4.10 (m, 1H), 3.70-3.85 (m, 0.5H), 3.05-3.20 (m, 1H), 2.66 (s, 3H), 2.15-2.30 (m, 4H), 1.60-1.90 (m, 4H), 0.45-1.25 (m, 6H). 19F NMR (CD3OD): δ ppm -110.82, -76.98。
実施例130〜133
以下の実施例を、実施例129について先に記載した方法に従って合成した。
実施例134.5−フルオロ−2−(3−(1−((1−(2−ヒドロキシエチル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)メチル)ピペリジン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−N,N−ジイソプロピルベンズアミド
ステップ1.5−フルオロ−2−ヒドラジニル安息香酸(HCl塩)
15℃に冷やした濃塩酸(50mL)およびH2O(30mL)中の2−アミノ−5−フルオロ安息香酸(7.00g、45.13mmol)の懸濁液に、−5℃未満の反応温度を維持するような速度にて、亜硝酸ナトリウム溶液(3.11g、45.13mmol)を滴下して加えた。添加後に、それをさらに30分間撹拌した。濃塩酸(13mL)中の塩化スズ(II)(25.67g、135.39mmol)の新たに調製した溶液を、−5℃未満の温度を維持しながらゆっくり加えた。添加後に、それを−5℃にてさらに2時間撹拌した。沈殿物を、濾過によって回収し、冷水と酢酸エチルによって洗浄し、真空により乾燥させて、6.64gの5−フルオロ−2−ヒドラジニル安息香酸HCl塩を灰白色固形物として得た。LCMS方法B:tR:0.41分;(M+H)+=171.1。
ステップ2:tert−ブチル3−(3−フルオロイソニコチノイル)ピペリジン−1−カルボキシラート
N2雰囲気下、−78℃にて、THF(30.0mmol、60mL)中の新たに調製したLDA溶液に、3−フルオロピリジン(2.43g、25mmol)を滴下して加え、−78℃にて30分間撹拌した。次に、乾燥THF(40mL)中のtert−ブチル3−(メトキシ(メチル)カルバモイル)ピペリジン−1−カルボキシラート(5.99g、22.0mmol)の溶液を加えた。得られた混合物を、一晩かけてRTまでゆっくり加温し、その後、NH4Cl水溶液でクエンチした。それを、EAで抽出し、H2O、塩水で連続して洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、そして、蒸発乾固した。残渣を、フラッシュクロマトグラフィーによって精製して、4.91gのtert−ブチル3−(3−フルオロイソニコチノイル)ピペリジン−1−カルボキシラートを得た。LCMS方法D:tR:1.45分;(M+H)+=309.1。
ステップ3:2−(3−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ安息香酸
DMF(20ml)中の5−フルオロ−2−ヒドラジニル安息香酸HCl塩(1.18g、5.71mmol)、tert−ブチル3−(3−フルオロイソニコチノイル)ピペリジン−1−カルボキシラート(1.76mmol、5.71mmol)およびK2CO3(2.36g、17.13mmol)の混合物を、130℃にて48時間加熱した。反応混合物を、1M HCl水溶液によって中和し、EtOAcで2回抽出した。合わせた有機相を、塩水で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、そして、留去して、未精製の生成物2−(3−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ安息香酸、1.87gを得た。それを、更なる精製なしで次のステップに使用した。LCMS方法B:tR:1.19分;(M+H)+=441.1。
ステップ4:tert−ブチル3−(1−(4−フルオロ−2−(イソプロピル(メチル)カルバモイル)フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート
DMF(12mL)中の2−(3−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ安息香酸(1.01g、2.29mmol)の溶液に、TEA(0.7mL、5.05mmol)イソプロピルメチルアミン(0.35mmol)、3.44mmol)、およびBOP(1.22g、2.75mmol)を加えた。得られた混合物を、30分間撹拌し、EtOAcで希釈し、H2O、塩水で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させて、濾過し、そして、留去した。残渣を、フラッシュクロマトグラフィーによって精製して、0.617gの所望の生成物を得た。LCMS方法B:tR:1.134分;(M+H)+=496。
ステップ5〜6:5−フルオロ−2−(3−(1−((1−(2−ヒドロキシエチル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)メチル)ピペリジン−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−1−イル)−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド
表題化合物を、ステップ1および2を利用して、実施例1に記載の方法に従って合成した。ステップ2では、2−(5−ホルミル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)エチルホルマート(中間体24)を利用した。LCMS方法B:tR:0.67分;(M+H)+=586.1。1H NMR (CD3OD) δ: 9.30 (brs, 1H), 8.48 (s, 1H), 8.32 (s, 1H), 7.81 (m, 1H), 7.52-7.45 (m, 2H), 7.29-7.27 (m, 3H), 4.54-4.30 (m, 2H), 4.00 (m, 2H), 3.98-3.68 (m, 5H), 3.49-3.31 (m, 3H), 3.13 (m, 1H), 2.76-2.57 (m, 3H), 2.38 (m, 1H), 2.16-1.88 (m, 3H), 1.15 (m, 1H), 0.9-0.68 (m, 5H)。
実施例135.5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(1−(1−((2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)メチル)ピペリジン−3−イル)−2−チオキソ−1,2−ジヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−3−イル)ベンズアミド
ステップ1:tert−ブチル3−((3−ニトロピリミジン−4−イル)アミノ)ピペリジン−1−カルボキシラート
CEM社製10mLチューブを、4−クロロ−3−ニトロピリジン(0.36g、2.3mmol)、tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシラート(0.46g、2.3mmol)およびトリメチルアミン(1mL)で満たした。得られた溶液を、マイクロ波反応器で100℃にて90分間加熱した。RTに冷めた時点で、混合物を、EtOAc(〜50mL)を用いて分液漏斗に移し、水(4×10mL)、塩水(10mL)で洗浄し、そして、Na2SO4上で乾燥させた。濾過後に、溶媒を減圧下で除去して、未精製の生成物tert−ブチル3−((3−ニトロピリミジン−4−イル)アミノ)ピペリジン−1−カルボキシラート(0.7g、95%)を得た。LCMS方法B:Rt=0.95分;(M+H)+=323.1。
ステップ2:tert−ブチル3−((3−アミノピリミジン−4−イル)アミノ)ピペリジン−1−カルボキシラート
MeOH(10mL)中のtert−ブチル3−((3−ニトロピリミジン−4−イル)アミノ)ピペリジン−1−カルボキシラート(0.7g、2.17mmol)の溶液に、Pd−C(50mg)を加えた;その混合物を、H2バルーン下、RTにて1.5時間撹拌し、セライトパッドを通して濾過し、そして、濾液を、減圧下で蒸発乾固して、tert−ブチル3−((3−アミノピリミジン−4−イル)アミノ)ピペリジン−1−カルボキシラート(0.72g)を得、そしてそれを、精製なしで次のステップに使用した。LCMS方法B:Rt=0.75分;(M+H)+=293.3。
ステップ3:tert−ブチル3−(2−チオキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート
THF(6mL)中のtert−ブチル3−((3−アミノピリミジン−4−イル)アミノ)ピペリジン−1−カルボキシラート(167.5mg、0.57mmol)の溶液に、Et3N(250μL)を加え、それに続いて、ジ(1H−イミダゾール−1−イル)メタンチオン(123mg、0.68mmol)を加え、得られた溶液をRTにて一晩撹拌した。次に、反応混合物を、EtOAc(10mL)で希釈し、水(4×10mL)で洗浄した。溶媒を除去し、そして、残渣を、フラッシュカラムにより精製して、tert−ブチル3−(2−チオキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート(74.9mg、45%)を得た;LCMS方法B:Rt=0.88分;(M+H)+=335.2。
ステップ4:2−(1−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−3−イル)−2−チオキソ−1,2−ジヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−3−イル)−5−フルオロ安息香酸
セプタム密閉バイアル中のtert−ブチル3−(2−チオキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート(74.9mg、0.22mmol)、2−ブロモ−5−フルオロ安息香酸(59mg、0.26mmol)、Cs2CO3(110mg、0.33mmol)、1,10−フェナントロリン(5mg)、CuI(20mg)の混合物に、窒素下、DMF(2mL)を加え、そして、得られた混合物を、10分間脱気し、その密閉バイアル内で70℃にて一晩加熱した。溶媒を高真空下で除去し、残渣をEtOAcでスラリー化し、セライトを通して濾過し、そして、セライトパッドをMeOHで洗浄した。合わせた有機溶媒を除去して、未精製の生成物を得、そしてそれを、次のステップに使用した。LC−MS tR=0.97分。
ステップ5:tert−ブチル3−(3−(4−フルオロ−2−(イソプロピル(メチル)カルバモイル)フェニル)−2−チオキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート
ステップ4からの未精製の生成物に、N−メチルプロパン−2−アミン(100μL)およびEt3N(200μL)を加え、それに続いて、カップリング試薬BOP(50mg)を加え、そして、得られた溶液をRTにて一晩撹拌した。次に、EtOAcを加え、その混合物を水で洗浄した。有機層を真空下で留去し、残渣をフラッシュカラムを通して精製し、そして、生成物を、DCM中の10%MeOH下で溶出して、tert−ブチル3−(3−(4−フルオロ−2−(イソプロピル(メチル)カルバモイル)フェニル)−2−チオキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル)ピペリジン−1−カルボキシラートを得た(34.7mg、ステップ4から〜30%の収率)。LCMS方法B:Rt=1.03分;(M+H)+=528.3。
ステップ6:5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(1−(ピペリジン−3−イル)−2−チオキソ−1,2−ジヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−3−イル)ベンズアミド
DCM(1mL)中のtert−ブチル3−(3−(4−フルオロ−2−(イソプロピル(メチル)カルバモイル)フェニル)−2−チオキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート(34.7mg、0.066mmol)の溶液に、TFA(200μL)を加えた;その溶液を、RTにて30分間撹拌し、溶媒を除去し、そして、未精製の生成物を精製なしで次のステップに使用した;LCMS方法B:Rt=0.52分;(M+H)+=428.1。
ステップ7:5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(1−(1−((2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)メチル)ピペリジン−3−イル)−2−チオキソ−1,2−ジヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−3−イル)ベンズアミド
MeOH(2mL)中のステップ6からの未精製の生成物の溶液に、NaOAc(14mg)、および2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−カルバルデヒド(21mg)を加えた。得られた混合物を、RTにて15分間撹拌し、そしてその時点で、NaCNBH3(15mg)をその溶液に加えた。得られた混合物を、
50℃にて一晩加熱して、透明溶液を得、そしてそれをそのまま、分取RP−HPLC方法Eによって精製して、5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(1−(1−((2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)メチル)ピペリジン−3−イル)−2−チオキソ−1,2−ジヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−3−イル)ベンズアミドをTFA塩として得た(1.20mg);LCMS方法B:Rt=0.54分(;(M+H)+=574.6)。1H NMR (MeOH-d4): δ 9.01 (br, 1 H), 8.51 (s, 1 H), 8.21 (s, 1 H), 7.74 (s, 1 H), 7.38-7.04 (m, 5 H), 4.65 (m, 1 H), 4.48 (m, 1 H), 4.31 (m, 2 H), 3.83 (m, 4 H), 2.87 (m, 2 H), 2.52 (m, 1 H), 2.15 (m, 3 H), 1.99 (m, 1 H), 1.32-0.82 (m, 6 H)。
実施例136.tert−ブチル((1r,4r)−4−(2−(3−(1−(2−(ジイソプロピルカルバモイル)−4−フルオロフェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)アゼチジン−1−イル)エチル)シクロヘキシル)カルバマート
ステップ1:tert−ブチル3−(1−(2−(ジイソプロピルカルバモイル)−4−フルオロフェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)アゼチジン−1−カルボキシラート
密閉25mLバイアルを、2−(3−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N,N−ジイソプロピルベンズアミド(実施例84、ステップ3)(0.58g、1.39mmol)、カリウム(1−(tert−ブトキシカルボニル)アゼチジン−3−イル)トリフルオロボラート(0.46g、1.81mmol)、Ru−Phos−Pd(50.5mg、0.07mmol)、およびK3PO4(1.47g、6.95mmol)で満たし、そして、そのバイアルを、密封し、窒素でパージした。1,4−ジオキサン/水(6mL:2.2mL)の脱気混合物を、窒素雰囲気下で加えた。バイアルを120℃にて一晩加熱した。LC−MSでは、〜20パーセントの変換を示した。RTに冷ました後に、混合物を、EtOAc(〜50mL)を用いて分液漏斗に移し、水(4×10mL)と塩水(10mL)で洗浄した。溶媒を減圧下で除去し、そして、残渣を、フラッシュカラム(10%MeOH/DCM)で精製して、出発物質の回収と共に、tert−ブチル3−(1−(2−(ジイソプロピルカルバモイル)−4−フルオロフェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)アゼチジン−1−カルボキシラート(120mg、17%)を得た。LCMS方法B:Rt=1.07分;(M+H)+=495.5。1H NMR (MeOH-d4): δ 8.94 (br, 1 H), 8.32 (d, J = 6.4 Hz, 1 H), 8.31 (s, 1 H), 8.18 (d, J = 6.4 Hz, 1 H), 7.72 (dd, J = 8.4, 4.4 Hz, 1 H), 7.45 (ddd, J = 8.4, 8.0, 2.8 Hz, 1 H), 7.37 (dd, J = 8.0, 2.8 Hz, 1 H), 4.47 (m, 2 H), 4.19 (m, 1 H), 4.04 (m, 2 H), 3.64 (m, 1 H), 3.34 (m, 1 H), 1.44 (s, 9 H), 1.37 (d, J = 6.4 Hz, 3 H), 1.08 (d, J = 6.4 Hz, 3 H), 0.79, 0.61 ( two br, 6 H)。
ステップ2:2−(3−(アゼチジン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N,N−ジイソプロピルベンズアミド
DCM(2mL)中のtert−ブチル3−(1−(2−(ジイソプロピルカルバモイル)−4−フルオロフェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)アゼチジン−1−カルボキシラート(実施例136、120mg、0.24mmol)の溶液に、TFA(100μL)を加えた。溶液をRTにて一晩撹拌し、溶媒を除去し、そして、未精製の生成物を精製なしで次のステップに使用した。LCMS方法B:Rt=0.54分;(M+H)+=395.5。
ステップ3:tert−ブチル((1r,4r)−4−(2−(3−(1−(2−(ジイソプロピルカルバモイル)−4−フルオロフェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)アゼチジン−1−イル)エチル)シクロヘキシル)カルバマート
MeOH(1mL)中の上記の未精製の生成物(〜0.10mmol)の溶液に、NaOAc(24mg)、tert−ブチル((1r,4r)−4−(2−オキソエチル)シクロヘキシル)カルバマート(36mg、0.15mmol)を加え、そして、得られた混合物を、RTにて15分間撹拌し、そして、その時点で、NaCNBH3(15mg)をその溶液に加えた。得られた混合物を、RTにて1時間撹拌して透明溶液を得、そしてそれを、そのまま分取RP−HPLC方法Eによって精製して、tert−ブチル((1r,4r)−4−(2−(3−(1−(2−(ジイソプロピルカルバモイル)−4−フルオロフェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)アゼチジン−1−イル)エチル)シクロヘキシル)カルバマートをTFA塩として得た(26.3mg)。LCMS方法B:Rt=0.87分;(M+H)+=620.7。
実施例137.5−フルオロ−N,N−ジイソプロピル−2−(3−(1−(2−((1r,4r)−4−(メチルスルホンアミド)シクロヘキシル)エチル)アゼチジン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド
ステップ1:2−(3−(1−(2−((1r,4r)−4−アミノシクロヘキシル)エチル)アゼチジン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N,N−ジイソプロピルベンズアミド
DCM(1mL)中のtert−ブチル((1r,4r)−4−(2−(3−(1−(2−(ジイソプロピルカルバモイル)−4−フルオロフェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)アゼチジン−1−イル)エチル)シクロヘキシル)カルバマート(24mg、0.038mmol)の溶液に、TFA(50μL)を加えた。溶液を、RTにて一晩撹拌し、溶媒を除去し、そして、残渣を、DCM(5mL)で溶解し、1N NaOH水溶液で洗浄した。有機層を、Na2SO4上で乾燥させ、真空中で濃縮して、2−(3−(1−(2−((1r,4r)−4−アミノシクロヘキシル)エチル)アゼチジン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N,N−ジイソプロピルベンズアミドを遊離アミンとして得、そしてそれを、精製なしで次のステップに使用した。LCMS方法B:Rt=0.50分;(M+H)+=520.5。
ステップ2:5−フルオロ−N,N−ジイソプロピル−2−(3−(1−(2−((1r,4r)−4−(メチルスルホンアミド)シクロヘキシル)エチル)アゼチジン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド
DCM(1mL)中の上記の2−(3−(1−(2−((1r,4r)−4−アミノシクロヘキシル)エチル)アゼチジン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N,N−ジイソプロピルベンズアミド(〜18mg)の溶液に、Et3N(50μL)を加えた。得られた溶液を、−30℃に冷やし、そして、メタンスルホン酸無水物を加えた。溶液を、RTまで加温し、一晩撹拌した。溶媒を除去した後に、残渣を、分取RP−HPLC方法Eによって精製して、5−フルオロ−N,N−ジイソプロピル−2−(3−(1−(2−((1r,4r)−4−(メチルスルホンアミド)シクロヘキシル)エチル)アゼチジン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミドをTFA塩として得た。LCMS方法B:Rt=0.67分;(M+H)+=598.7。
実施例138.5−フルオロ−N,N−ジイソプロピル−2−(3−(1−(((1r,4r)−4−(メチルスルホンアミド)シクロヘキシル)メチル)アゼチジン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド
表題化合物を、2−(3−(アゼチジン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ−N,N−ジイソプロピルベンズアミド(0.05mmol)およびtert−ブチル((1r,4r)−4−ホルミルシクロヘキシル)カルバマート(14mg)から開始して、実施例136、ステップ3に記載の方法に従って合成した。生成物を、分取RP−HPLC方法Eによって精製して、5−フルオロ−N,N−ジイソプロピル−2−(3−(1−(((1r,4r)−4−(メチルスルホンアミド)シクロヘキシル)メチル)アゼチジン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミドをTFA塩として得た。LCMS方法B:Rt=0.63分;(M+H)+=584.6。
実施例139〜139A.5−フルオロ−N,N−ジイソプロピル−2−(3−(4−(2−(メチルスルホンアミド)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−イル)シクロヘキシル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド(異性体1〜2)
ステップ1:N−((2s,4r)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−2−イル)メタンスルホンアミド
1.0mmolのtert−ブチル(2s,4r)−2−アミノ−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシラートを、ピリジン/DCM(5mL、1:10)中でメタンスルホン酸無水物(1.0mmol)とRTにて30分間反応させた。水を加え、そして、生成物をDCM中で分離させ、塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、そして、溶媒を減圧下で除去した。未精製の生成物を、1.0mLのTFAでRTにて2時間処置し、そして、過剰なTFAを除去した。
ステップ2.5−フルオロ−N,N−ジイソプロピル−2−(3−(4−(2−(メチルスルホンアミド)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−イル)シクロヘキシル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド(異性体1〜2)
表題化合物を、中間体17BおよびN−(((2s,4r)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−2−イル)メタンスルホンアミドから開始して、実施例1のステップ2に記載の方法に従って合成した。2種類の異性体を、SFC方法Aによって分離した。
実施例139(異性体1):LCMS方法D:Rt=1.254分;(M+H)+=624.3。
実施例139A(異性体2):LCMS方法D:Rt=1.284分;(M+H)+=624.3。
実施例140.5−フルオロ−N,N−ジイソプロピル−2−(3−(1−((2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]オキサゾール−5−イル)メチル)ピロリジン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド
表題化合物を、中間体4および5−ベンゾオキサゾールカルボキシアルデヒド、2,3−ジヒドロ−2−オキソ−から開始して、実施例1に記載の方法に従って合成した。LCMS方法B:tR:0.817分;(M+H)+=556.3。
実施例141.5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(1−((2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)メチル)ピペリジン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミドモノ−(2R,3S,4R,5S)−2,3,4,5−テトラヒドロキシヘキサン二酸(ムケート)塩
ステップ1.tert−ブチル5−(1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシラートおよびtert−ブチル5−(1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシラート
MeOH(1,050mL)およびH2O(350mL)中の1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン(70g、0.59mol)の溶液に、KOH(83g、1.48mol)およびtert−ブチル3−オキソピペリジン−1−カルボキシラート(259g、1.30mol)を加えた。得られた混合物を、75〜80℃(油浴の温度)にて18時間撹拌した。反応混合物を、減圧下で濃縮してMeOHを除去し、次に、H2O(700mL)を加え、そして、その混合物を、EtOAcで抽出した(3×1000mL)。有機層を濾過し、そして、濾過ケーキを、EtOAc(2×150mL)で洗浄して、tert−ブチル5−(1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシラート(75g、42%の収率)を白色固形物として得た。有機層を、約250mLまで減圧下で濃縮した。残渣を、5〜9℃にて18時間撹拌した。残渣を濾過し、そして、濾過ケーキを、EtOAc(2×60mL)で洗浄して、tert−ブチル5−(1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシラートとtert−ブチル5−(1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシラートとの混合物(LCMSにより1:3.5;(28g、16%の収率)を白色固形物として得た。
tert−ブチル5−(1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシラート:収量:75g(42%);Rt値:0.570(LCMS方法C);(M+H)+=300.1。1H NMR (MeOD, 400 MHz): δ ppm 8.65-8.70 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.05-8.15 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 7.70-7.90 (m, 1H), 7.54 (s, 1H), 7.35-7.50 (m, 1H), 3.60-3.75 (m, 2H), 2.50-2.60 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 2.00-2.10 (m,2H), 1.55-1.60 (m, 9H)。
tert−ブチル5−(1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシラートとtert−ブチル5−(1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシラートとの混合物:Rt値:0.568(LCMS方法C);(M+H)+=300.1。
ステップ2.2−(3−(1−(tert−ブトキシカルボニル)−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ安息香酸および2−(3−(1−(tert−ブトキシカルボニル)−1,2,5,6−テトラヒドロピリミジン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ安息香酸
DMF(13mL、0.26Mの反応濃度)中のtert−ブチル5−(1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシラートおよびtert−ブチル5−(1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシラート(1g、3.34mmol、〜10:1の異性体の比)、5−フルオロ−2−ヨード安息香酸(977mg、3.67mmol)、K2CO3(1.15g、8.33mmol)、CuI(63mg、0.334mmol)ならびに1,10−フェナントロリン(60mg、0.334mmol)の懸濁液を、15分間、N2で脱気した。次に、反応混合物を、N2下に置き、70℃で24時間加熱した。次に、反応物を、室温に冷まし、少量のDMFを使用してCelite(登録商標)のプラグを通して濾過して、濾過ケーキをすすいだ。DMF溶液を、0℃に冷やし、1N HCl水溶液(〜10mL)を加え、〜5のpHを維持し、それに続いて、H2O(〜10mL)および抽出のためのEtOAcを加えた。EtOAc層を分離し、そして、水層(pH〜5)を、EtOAcでさらに3回抽出した。EtOAc層を合わせ、H2Oで洗浄し、それに続いて、塩水で洗浄した。Na2SO4上で乾燥させた後に、EtOAc層を留去し、そして、得られた残渣を、高真空下で一晩乾燥させて、〜2グラムの未精製の2−(3−(1−(tert−ブトキシカルボニル)−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ安息香酸および2−(3−(1−(tert−ブトキシカルボニル)−1,2,5,6−テトラヒドロピリミジン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−5−フルオロ安息香酸(>10:1の異性体の比)を得た。未精製物質を、更なる精製なしで次のステップにそのまま使用した。LCMS:5.748分(LCMS方法G):438.47(M+1)。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 8.52-8.48 (m, 1H), 8.20-8.15 (m, 1H), 8.07 (bs, 1H), 8.01 (s, 1H), 7.85 (d, 1H, J = 8.4 Hz), 7.76 (s, 1H), 7.55 (bs, 1H), 7.42 (d, 1H, J = 5.2 Hz), 3.67 (bs, 2H), 2.50-2.47 (m, 2H), 2.06-2.01 (m, 2H), 1.54 (s, 9H)。
ステップ3.tert−ブチル5−(1−(4−フルオロ−2−(イソプロピル(メチル)カルバモイル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシラート
EtOAc(9mL)中のステップ2からの未精製の混合物(3.34mmol)、N−メチルプロパン−2−アミン(731mg、10.02mmol)およびiPr2NEt(1.74mL、10.02mmol)の溶液に、〜10℃にて、EtOAc(6mL、10.02mmol)中のT3Pの50wt%溶液を滴下して加えた。反応物を、2時間撹拌し、0℃に冷やし、そして、1N NaOH水溶液(〜10mL)をゆっくり加えた。EtOAc層を分離し、そして、水層をEtOAcで2回抽出した。EtOAc層を、合わせ、そして、飽和NH4Cl、H2O、および塩水を洗浄した。Na2SO4上で乾燥させた後に、EtOAc層を、留去して、1.65グラムの未精製のtert−ブチル5−(1−(4−フルオロ−2−(イソプロピル(メチル)カルバモイル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシラート(純度:LCMS分析に基づいて〜90%)を得た。この物質を、更なる精製なしで次のステップにそのまま使用した。LCMS:6.247分(LCMS方法G);493.55(M+1)。1H NMR(400MHz、CDCl3)表題化合物を、NMRによって回転異性体の混合物として観察し、主要な回転異性体の異性体ピークを表にし、提供する:δ 8.07-8.68 (m, 1H), 8.35-8.32 (m, 1H), 7.88 (d, 1H, J = 5.2 Hz), 7.62 (bs, 1H), 7.55-7.52 (m, 1H), 7.43-7.41 (m, 1H), 7.29-7.18 (m, 2H), 4.65-4.75 (m, 1H), 3.60-3.65 (m, 2H), 2.69 (s, 3H), 2.40-2.45 (m, 2H), 1.90-2.00 (m, 2H), 1.57 (s, 9H), 0.95-0.94 (m, 3H), 0.56-0.59 (m, 3H)。
ステップ4.5−フルオロ−2−(3−(2−ヒドロキシピペリジン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミドおよび5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(1,2,5,6−テトラヒドロピリミジン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド
MeOH(5mL)中の未精製のtert−ブチル5−(1−(4−フルオロ−2−(イソプロピル(メチル)カルバモイル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシラート(ステップ3、550mg、1.01mmol、>10:1のピペリジンオレフィン異性体の比)の溶液に、濃塩酸(0.50mL)を室温にてゆっくり加えた。反応物を、40℃にて4時間加熱した。LCMSは、出発物質からのBOC基の脱保護、ならびに出発物質における>10:1の比のオレフィン異性体からのヘミ−アミナール5−フルオロ−2−(3−(2−ヒドロキシピペリジン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミドおよび5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(1,2,5,6−テトラヒドロピリミジン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミドの形成を示した。溶媒を除去して、ガラス状の泡状物質として5−フルオロ−2−(3−(2−ヒドロキシピペリジン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミドおよび5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(1,2,5,6−テトラヒドロピリミジン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミドの塩酸塩の混合物を得た。この未精製物質を、更なる精製なしで次のステップにそのまま使用した。LCMS:1.68分(LCMS方法G):
5−フルオロ−2−(3−(2−ヒドロキシピペリジン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−N−イソプロピル−N−メチルベンズアミド(M+1):411.18。
5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(1,2,5,6−テトラヒドロピリミジン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド(M+1):393.15。
ステップ5.5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(ピペリジン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド塩酸塩
EtOH中のステップ4からの未精製の生成物(1.10mmol)および5mol%Pd/C(100mg、50%H2O)(4mL、0.25M反応濃度)の懸濁液を、真空にし、そして、H2バルーンで2回再充填した。懸濁液を、1atmのH2下に置き、40℃〜45℃の間で15時間加熱した。反応混合物を、Celite(登録商標)を通して濾過し、留去して、ガラス状の泡状物質を得た。このHCl塩物質を、IPACと共に粉砕して、灰白色固形物(450mg;LCMSにより〜86%の純度)を得た。LCMS:1.68分(LCMS方法G);(M+1):395.25。1H NMR(400MHz、CD3OD)表題化合物を、NMRによって回転異性体の混合物として観察した;主要な回転異性体の異性体ピークを表にし、記載する:δ 8.62 (s, 1H), 8.53 (s, 1H), 8.20-8.16 (m, 1H), 7.74 (d, 1H, J = 5.6 Hz, 7.66-7.65 (m, 1H), 7.44-7.36 (m, 1H), 7.37 (s, 1H), 7.34 (d, 1H, J = 2.4 Hz), 4.49-4.42 (m, 1H), 3.10 (bs, 1H), 3.11-3.04 (m, 2H), 2.68-2.59 (m, 2H), 2.44 (s, 3H), 2.15 (bs, 1H), 1.84-1.68 (m, 3H), 1.00 (d, 3H, J = 6.4 Hz), 0.20 (d, 3H, J = 6.4 Hz)。
ステップ6.5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(ピペリジン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド(遊離塩基)
MeCN(50mL)中の5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(ピペリジン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド塩酸塩(4.36g、9.33mmol)の懸濁液に、K2CO3(5.59g、40.4mmol)を加えた。混合物を、30分間撹拌し、濾過し、そして、MeCNで洗浄した。濾液を濃縮して、5.84gの5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(ピペリジン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミドのビス炭酸塩を明色固形物として得た。
ビス炭酸塩(4.28g、8.25mmol)を、EtOAc(50mL)中に懸濁し、そして、1M NaOH水溶液(30mL)を加えた。混合物を10分間撹拌し、有機相を、塩水(3×30mL)で分離および洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、そして、濾過した。濾液を濃縮して、3.01gの5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(ピペリジン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミドを灰白色泡状物質として得た。
ステップ7.5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(1−((2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)メチル)ピペリジン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド
EtOAc/DMF(5/5mL)中の5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(ピペリジン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド(555mg、1.407mmol)、2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−カルバルデヒド(273mg、1.688mmol)の溶液に、TFA(209mL、2.814mmol、2eq)を加え、そして、その混合物を、10分間撹拌し、その後、NaBH(OAc)3(745mg、3.158mmol、2.5eq)を加えた。混合物を、N2雰囲気下、50℃にて2.5日間加熱し、次に、減圧下で反応混合物からEtOAcを除去した。6M HCl/H2O(3mL)を残渣に加え、そして、その混合物を、90℃にて16時間撹拌した。次に、反応混合物を、RTまで冷まし、そして、固形物が全く水相と有機相の間に固形物が沈殿しなくなるまで、EtOAc(各回30mL)で抽出した。水相を、NaOH水溶液でpH〜10まで塩基性化した。塩水(30mL)を加え、そして、その混合物を、MeOH(10mL)を含有するEtOAc(100mL)で抽出した。分離した有機相を、塩水(3×30mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、そして、濾過した。濾液を濃縮して、681mgの5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(1−((2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)メチル)ピペリジン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミドを灰白色泡状物質として得た(収量89%、純度≧99%)。LCMS tR=7.25分(LCMS方法G)。1H NMR (400 MHz, CD3OD): δ 8.62 and 8.54 (m, 1H), 8.17 (m, 1H), 7.67 (m, 2H), 7.47-7.33 (m, 3H), 7.10 (s, 1H), 7.05-6.98 (m, 2H), 4.36 (m, 0.5 H), 3.72-3.52 (m, 2.5H), 3.21-2.88 (m, 3.5H), 2.68 (m, 1.5H), 2.57-2.47 (m, 1.5H), 2.17-2.10 (m, 3.5H), 1.85 (m, m, 2.5H), 1.57 (m, 1H), 1.00 (m, 2.5H), 0.37 (m, 1H), 0.13 (m, 1H)。
ステップ8.5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(1−((2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)メチル)ピペリジン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド(2R,3S,4R,5S)−2,3,4,5−テトラヒドロキシヘキサン二酸(ムケート)塩
5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(1−((2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)メチル)ピペリジン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド(ステップ7、681mg、1.26mmol)に、(2R,3S,4R,5S)−2,3,4,5−テトラヒドロキシヘキサン二酸(すなわち、粘液酸;265mg、1.26mmol)、脱イオンH2O(4mL)、およびEtOH(1mL)を加えた。混合物を、透明溶液になるまで、80〜90℃にて加熱した。溶液をRTに冷まし、そして、EtOH(7mL)を、撹拌(300r/分)しながらゆっくりを加えた。混合物を、RTにて24時間撹拌し、次に、濾紙を通して濾過した。そのケーキを、H2O/EtOH(1/2、v/v、20mL)、EtOH(10mL)、およびEt2O(10mL)で連続して洗浄した。得られたケーキを、回収し、そして、乾燥させて、774mgの所望の生成物として5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(1−((2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)メチル)ピペリジン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド(2R,3S,4R,5S)−2,3,4,5−テトラヒドロキシヘキサン二酸塩(1:1)を得た。収率81.8%;純度99.9%。1H NMR (400 MHz, D2O): δ 8.85 and 8.76 (br, 1H), 8.30 (m, 1H), 8.16 (m, 1H), 7.96 (m, 1H), 7.72 (m, 1H), 7.52 (m, 1H), 7.41 (m, 1H), 7.28-7.23 (m, 3H), 4.61-4.51 (m, 1H), 4.38 (m, 1H), 4.33 (s, 2H), 3.97 (s, 2H), 3.73-3.40 (m, 4 H), 3.18 (m, 2H), 2.49 (m, 3H), 2.31-2.17 (m, 3H), 2.03 (m, 1H), 1.87 (m, 1H), 1.02-0.98 (m, 3H), 0.19 (m, 2H)。
X線粉末回折(XRPD)パターンを、結晶5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(1−((2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)メチル)ピペリジン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド(2R,3S,4R,5S)−2,3,4,5−テトラヒドロキシヘキサン二酸塩(XRPD方法A)の代表的なサンプルについて測定し、図1に示す。代表的なサンプルのXRPDパターンは実質的に同一であり、かつ、目立たない結晶ピークを示すことがわかった。2θピークの代表的な一覧を表14に提供する。
実施例142.結晶応答解析
パーセント結晶応答を、実施例141に記載の5−フルオロ−N−イソプロピル−N−メチル−2−(3−(1−((2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)メチル)ピペリジン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)ベンズアミド(2R,3S,4R,5S)−2,3,4,5−テトラヒドロキシヘキサン二酸塩の2種類の代表的なサンプル(サンプルAおよびサンプルB)について測定した。X線粉末回折データには、回折ピークを規定する鋭いウェルの存在によって、結晶物質の存在が示唆されている。パーセント結晶応答は、実質的に、サンプルから総回折シグナルに対するパーセンテージとして表される、すべての結晶ピークに含まれた総回折シグナルである。サンプルからの回折応答を測定するために、実測データを、最初に、機器のバックグラウンドを除くことによって前処理し、次に、共通領域に対して正規化した。次に、前処理したデータを、2つのデジタルフィルタ、一方がコンプトンおよび熱散漫散乱を排除するためのフィルタ、およびもう片方がパターンから非結晶サンプル応答を除外するためのフィルタ、を通した。データをデジタルフィルタに通した後に残った総正規化強度のパーセンテージは、サンプル中の完全な結晶物質のパーセンテージを示す。デジタルフィルタを使用して決定したパーセント結晶応答値を、表15にまとめる。これらの数字は、欠陥のある結晶物質を含んでいないので、結果として、サンプルの絶対パーセント結晶度の値ではない。表15に提供されるパーセント結晶度の値は、同じ結晶多形体を含有するサンプル間のパーセント結晶度の相対比較を可能にする。
生物学的アッセイ
アッセイ1
ビオチン化(1)野生型meninまたは(2)変異menin(Nature (2012) Vol.482, pp.542-548に記載されている)と、そのC末端にFLAGエピトープを有するMLL−AF9融合タンパク質とを使用したAlphaLISAアッセイによって、menin/MLL結合に対する阻害剤化合物の効力を評価した。大腸菌においてmeninタンパク質を発現させ、製造業者のプロトコルにしたがってEZ-Link(商標)スルホ−NHS−ビオチン(ThermoFisher Cat.No. 21217)を使用して、ビオチンで共有結合的に改変した。HEK293細胞において、AF91−92およびC末端FLAGペプチドに融合されたMLL1−1,396を発現させ、21,000×gで10分間清澄した溶解物として使用した。
化合物(DMSO溶液の2μL)をホワイト96ウェルハーフエリアプレート(Corning Cat.No.3693)に分注し、5%(v/v)DMSO、50mM NaCl、0.01%(w/v)ウシ血清アルブミン(BSA)および1mM DTTを含有する50mM Tris−HCl緩衝液(pH7.4)の40μL中で、5nMビオチン化meninおよび適切な量のMLL−AF9−FLAG溶解物と共に室温で30分間インキュベートした。このインキュベーション混合物に、40μlのAlphaLISA抗FLAGアクセプター(PerkinElmer Cat.No.AL112C)およびストレプトアビジンドナー(PerkinElmer Cat.No.6760002)ビーズ(各10μg/mL)を添加し、インキュベーションを室温で60分間継続した。インキュベーションの終了時に、Envisionマルチラベルプレートリーダーによって、アルファ(化学増幅型ルミネッセンスプロキシミティホモジニアスアッセイ)シグナルを測定した。薄暗い蛍光灯下で、すべての工程を行った。
非阻害(DMSO)および完全阻害(10μM MI−2−2,EMD Millipore Cat.No.444825)対照に基づいて、%阻害値を計算した。4パラメータロジット非線形曲線フィッティング(XLFit, IDBS)を使用して、アッセイにおける化合物濃度に対して、これらの%阻害値を回帰した。IC50値は、用量応答曲線上の変曲点として曲線フィッティングから求めたものであり、以下の表14に示されている。
アッセイ2:(細胞増殖アッセイ)
細胞増殖に対する阻害剤化合物の効力を、ATP定量化に基づくヒト急性単球性白血病細胞株MV−4−11(ATCC(登録商標)CRL−9591(商標))に対して評価した。MV−4−11細胞または毒性対照HL60細胞(ATCC(登録商標)CCL−240(商標))を、試験化合物ありまたはなしで、37℃、5%CO2にて72時間、96ウェル組織培養プレート(1ウェルあたり200μLの培地(10%FBS含有)中に1.67×104細胞)内でインキュベートした。インキュベーション後に、各ウェルを、ピペッティングによって混合し、そして、各ウェルから95μLを、96ウェル黒色OptiPlate(登録商標)プレート(PerkinElmer)のウェルに移した。等量のCellTiter-Glo(登録商標)Luminescent Cell Viability Assay試薬(Promega)を各ウェルに加え、それに続いて、オービタルプレートシェイカーにより5分間混合した。発光を、Wallac EnVision2104 Multilabel Reader(PerkinElmer)により計測して、ATPを定量した。試験化合物による細胞増殖のパーセント阻害を、阻害していない細胞増殖(DMSO)に対する、少なくとも100×LD50をもたらす濃度にて強力なmenin阻害剤を用いて処理した細胞に基づいて計算した。EC50値を、化合物濃度に対してパーセント阻害の用量反応曲線に基づいて計算し、以下の表14を示す。
アッセイ1および2のデータは、以下の表1に提供されている(「n/a」は、該当データなしを指す;「+++」は、<100nMを意味する;「++」は、≧100nMかつ<1000nMを意味する;「+」は、≧1000nMを意味する)。
本発明者らは、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の化合物および方法を利用する他の実施形態を提供するために、本発明者らの基本的な実施例を変更し得ることは明らかである。したがって、本発明の範囲は、例として示されてきた特定の実施形態ではなく添付の特許請求の範囲によって定義されると認識される。
本出願を通して引用されているすべての参考文献(論文参考文献、発行特許、公開特許出願および同時係属特許出願を含む)の内容は、その全体が参照により本明細書に明確に組み込まれる。特に定義がない限り、本明細書で使用されるすべての技術的および科学的な用語は、当業者に通常知られている意味と一致する。