JP2019511486A - 選択的プロゲステロン受容体モジュレーター(SPRM)のプロドラッグ(11β,17β)−17−ヒドロキシ−11−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−17−(ペンタフルオロエチル)エストラ−4,9−ジエン−3−オン - Google Patents

選択的プロゲステロン受容体モジュレーター(SPRM)のプロドラッグ(11β,17β)−17−ヒドロキシ−11−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−17−(ペンタフルオロエチル)エストラ−4,9−ジエン−3−オン Download PDF

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Abstract

本発明は、プロドラッグ形態の選択的プロゲステロン受容体モジュレーター(SPRM)ならびに治療におけるそれらの適用に関する。(3α,11β,17β)-11-[4-(メチルスルホニル)フェニル]-17-(ペンタフルオロエチル)エストラ-4,9-ジエン-3,17-ジオール(化合物1)が本発明のプロドラッグの1つである。

Description

本発明は、プロドラッグ形態の選択的プロゲステロン受容体モジュレーター(SPRM)ならびに治療におけるそれらの適用に関する。関連する選択的プロゲステロン受容体モジュレーター(SPRM)は、国際公開第2011/009531号パンフレットに記載されている。驚くべきことにプロドラッグが見出された。本発明はさらに、前記化合物を調製する方法、医薬組成物、ならびに婦人科疾患などの疾患の治療または予防と受精調節および緊急避妊のための医薬組成物を製造するための前記化合物の使用に関する。好ましくは、婦人科疾患は、子宮筋腫または子宮内膜症ならびにそれらの既知の関連症状、例えば骨盤痛、不妊症、重度の月経出血および月経周期間の出血である。プロドラッグは、単独の薬剤として、または他の有効成分と組み合わせて有用である。
欧州特許第0057115号明細書中のRU486/ミフェプリストンなどの選択的プロゲステロン受容体モジュレーター(SPRM)は、1982年に初めて知られ、それ以来何度も記載されている。
妊娠初期における脱落膜および絨毛組織におけるプロスタグランジンEおよびその代謝産物の免疫組織化学的分布に対するRU486/ミフェプリストンの効果が、Cheng, Lら、J Clin Endocrinol Metab、1993;77:873〜877によって調査された。
アソプリスニル(J867)は、婦人科療法に有用な選択的プロゲステロン受容体モジュレーター(SPRM)として識別された;Deborah DeMannoら(Steroids 68(2003)1019〜1032)を参照されたい。本明細書に示されるデータは、アソプリスニルとその主要代謝産物J912の両方が、種々の動物モデルにおいて部分的アゴニスト/アンタゴニスト効果を示すことを実証した。アソプリスニル(J867)のプロゲステロン結合親和性は、モル結合親和性(RBA)に関して約299%であった一方で、J912は約165%RBAのプロゲステロン結合親和性を示した。
他のフッ化17α-側鎖プロゲステロン受容体アンタゴニストステロイドが、国際公開第98/034947号パンフレットおよびFuhrmannら、J. Med. Chem. 43、5010〜5016(2000)で公開された。
種馬精巣の5(10)-エストレン-3α,17β-ジオールの生体内変換が、Dumasiaら(631st Meeting、Guildford、第17巻、1989、1019〜1020頁)で議論されている。
欧州特許第0057115号明細書 国際公開第98/034947号パンフレット
Cheng, Lら、J Clin Endocrinol Metab、1993;77:873〜877 Deborah DeMannoら、Steroids 68(2003)1019〜1032 Fuhrmannら、J. Med. Chem. 43、5010〜5016(2000) Dumasiaら、631st Meeting、Guildford、第17巻、1989、1019〜1020頁
選択的プロゲステロン受容体モジュレーター(SPRM)は、婦人科疾患などの1つまたは複数の疾患の予防または治療、ならびに受精調節および緊急避妊のために国際公開第2011/009531号パンフレットに記載されている。本発明は、ここで、国際公開第2011/009531号パンフレットに開示され、本明細書に包含される選択的プロゲステロン受容体モジュレーター(SPRM)のプロドラッグに関する。驚くべきことに、以下に開示される化合物1は、国際公開第2011/009531号パンフレットに記載されるSPRMの1つの強力なプロドラッグであることが分かった。このプロドラッグは、婦人科疾患などの1つまたは複数の疾患の予防または治療に有用である。本発明は、有効成分が体内のプロドラッグの代謝後に得られる婦人科疾患の予防または治療の代替方法に関する。
第1の態様では、本発明は、選択的プロゲステロン受容体モジュレーター(SPRM)のプロドラッグに関する。
さらなる実施形態では、本発明は、選択的プロゲステロン受容体モジュレーター(SPRM)が国際公開第2011/009531号パンフレットに開示され、本明細書に包含される化合物の1つであるプロドラッグに関する。より好ましくは、選択的プロゲステロン受容体モジュレーター(SPRM)は、以下に記載される(11β,17β)-17-ヒドロキシ-11-[4-(メチルスルホニル)フェニル]-17-(ペンタフルオロエチル)エストラ-4,9-ジエン-3-オン
またはその薬学的に許容される塩である。
さらなる実施形態では、本発明は、プロドラッグがプロゲステロン誘導体であり、但しプロゲステロン誘導体が、プロゲステロン誘導体の11-フェニルまたは11-ビフェニルでアルキルスルホンイミドイル部分で置換された化合物ではない、プロドラッグに関する。
好ましくは、アルキルスルホンイミドイル部分は11-フェニル環または11-ビフェニルの4位にある。アルキルはC1〜C6アルキルである。好ましくは、アルキルはメチルである。
好ましくは、プロゲステロン誘導体は、17位でヒドロキシルおよびペンタフルオロエチルで置換されている。
より好ましくは、プロドラッグは、以下の化合物
以下の式を有する(11β,17β)-17-ヒドロキシ-11-[4-(RS-メチルスルホンイミドイル)フェニル]-17-(ペンタフルオロエチル)エストラ-4,9-ジエン-3-オン
および/または
(11β,17β)-17-ヒドロキシ-11-[4’-(RS-メチルスルホンイミドイル)ビフェニル-4-イル]-17-(ペンタフルオロエチル)エストラ-4,9-ジエン-3-オン
あるいはその薬学的に許容される塩ではない。
さらにより好ましくは、プロドラッグは、化合物3ではない。
好ましい実施形態では、本発明は、
SPRMが、以下に記載される(11β,17β)-17-ヒドロキシ-11-[4-(メチルスルホニル)フェニル]-17-(ペンタフルオロエチル)エストラ-4,9-ジエン-3-オン
またはその薬学的に許容される塩から選択される、および/または
プロドラッグが、以下に記載される(3α,11β,17β)-11-[4-(メチルスルホニル)フェニル]-17-(ペンタフルオロエチル)エストラ-4,9-ジエン-3,17-ジオール
またはその薬学的に許容される塩から選択される
選択的プロゲステロン受容体モジュレーター(SPRM)のプロドラッグに関する。
そのため、(3α,11β,17β)-11-[4-(メチルスルホニル)フェニル]-17-(ペンタフルオロエチル)エストラ-4,9-ジエン-3,17-ジオール(化合物1)は、国際公開第2011/009531号パンフレットに記載されるSPRMである(11β,17β)-17-ヒドロキシ-11-[4-(メチルスルホニル)フェニル]-17-(ペンタフルオロエチル)エストラ-4,9-ジエン-3-オン(化合物2)のプロドラッグである。
第2の態様では、本発明は、選択的プロゲステロン受容体モジュレーター(SPRM)のプロドラッグを得る方法に関する。
好ましくは、選択的プロゲステロン受容体モジュレーター(SPRM)は、国際公開第2011/009531号パンフレットに開示され、本明細書に包含される化合物の1つである。より好ましくは、選択的プロゲステロン受容体モジュレーター(SPRM)は、以下に記載される(11β,17β)-17-ヒドロキシ-11-[4-(メチルスルホニル)フェニル]-17-(ペンタフルオロエチル)エストラ-4,9-ジエン-3-オン
またはその薬学的に許容される塩である。
好ましい実施形態では、本発明は、
SPRMが、以下に記載される(11β,17β)-17-ヒドロキシ-11-[4-(メチルスルホニル)フェニル]-17-(ペンタフルオロエチル)エストラ-4,9-ジエン-3-オン
またはその薬学的に許容される塩から選択される、および/または
プロドラッグが、以下に記載される(3α,11β,17β)-11-[4-(メチルスルホニル)フェニル]-17-(ペンタフルオロエチル)エストラ-4,9-ジエン-3,17-ジオール
またはその薬学的に許容される塩から選択される
選択的プロゲステロン受容体モジュレーター(SPRM)の本発明のプロドラッグを得る方法に関する。
換言すれば、本発明は、(3α,11β,17β)-11-[4-(メチルスルホニル)フェニル]-17-(ペンタフルオロエチル)エストラ-4,9-ジエン-3,17-ジオール(化合物1)を得る方法であって、(11β,17β)-17-ヒドロキシ-11-[4-(メチルスルホニル)フェニル]-17-(ペンタフルオロエチル)エストラ-4,9-ジエン-3-オン(化合物2)を還元剤の存在下で反応させる還元工程を含む方法に関する。
還元工程は、還元剤の存在下で完了する。還元剤は当技術分野で周知である。好ましくは、還元剤は、水素化ホウ素ナトリウム、水素化リチウムアルミニウム(LiAlH4)、水素化ホウ素リチウム(LiBH4)、水素化ジイソブチルアルミニウム((i−Bu)2AlH)から選択される。より好ましくは、還元剤は水素化ホウ素ナトリウムである。
さらなる実施形態では、本発明は、選択的プロゲステロン受容体モジュレーター(SPRM)の本発明のプロドラッグを得る方法であって、アルド・ケトレダクターゼ(AKR)酵素によって触媒される生化学反応を含む方法に関する。この反応は、インビトロまたはインビボ、好ましくはインビトロで行われる。
この方法は、上記の全ての発明のプロドラッグに適用可能である。
第3の態様では、本発明は、婦人科疾患の治療および/または予防あるいは受精調節および緊急避妊のための治療薬として有用な選択的プロゲステロン受容体モジュレーター(SPRM)のプロドラッグに関する。
好ましくは、選択的プロゲステロン受容体モジュレーター(SPRM)は、国際公開第2011/009531号パンフレットに開示され、本明細書に包含される化合物の1つである。より好ましくは、選択的プロゲステロン受容体モジュレーター(SPRM)は、以下に記載される(11β,17β)-17-ヒドロキシ-11-[4-(メチルスルホニル)フェニル]-17-(ペンタフルオロエチル)エストラ-4,9-ジエン-3-オン
またはその薬学的に許容される塩である。
好ましい実施形態では、本発明は、婦人科疾患の治療および/または予防あるいは受精調節および緊急避妊のための治療薬として有用な、
SPRMが、以下に記載される(11β,17β)-17-ヒドロキシ-11-[4-(メチルスルホニル)フェニル]-17-(ペンタフルオロエチル)エストラ-4,9-ジエン-3-オン
またはその薬学的に許容される塩から選択される、および/または
プロドラッグが、以下に記載される(3α,11β,17β)-11-[4-(メチルスルホニル)フェニル]-17-(ペンタフルオロエチル)エストラ-4,9-ジエン-3,17-ジオール
またはその薬学的に許容される塩から選択される
選択的プロゲステロン受容体モジュレーター(SPRM)のプロドラッグに関する。
そのため、本発明は、婦人科疾患の治療および/または予防あるいは受精調節および緊急避妊のための治療薬として有用なプロドラッグ(3α,11β,17β)-11-[4-(メチルスルホニル)フェニル]-17-(ペンタフルオロエチル)エストラ-4,9-ジエン-3,17-ジオール(化合物1)に関する。
好ましくは、婦人科疾患は子宮筋腫、子宮内膜症およびホルモン依存性乳がんから選択される。より好ましくは、婦人科疾患は子宮筋腫または子宮内膜症から選択される。さらにより好ましくは、婦人科疾患は子宮筋腫である。さらにより好ましくは、婦人科疾患は子宮内膜症である。
換言すれば、本発明は、プロドラッグとしての(3α,11β,17β)-11-[4-(メチルスルホニル)フェニル]-17-(ペンタフルオロエチル)エストラ-4,9-ジエン-3,17-ジオール(化合物1)の使用に関する。
より好ましくは、婦人科疾患は子宮筋腫および子宮内膜症ならびにそれらの症状から選択される。
子宮筋腫に関連する最も一般的な症状は、骨盤痛、不妊症、重度の月経出血(HMB)、月経周期間の出血または微量出血(spotting)である。好ましくは、治療される症状は重度の月経出血(HMB)である。
子宮内膜症に関連する最も一般的な症状は、骨盤痛および月経困難症(すなわち、月経中の過度の疼痛)、性交疼痛症(すなわち、痛みを伴う性交)および不妊症である。好ましくは、治療される症状は月経困難症である。
本発明のプロドラッグは、12週間〜最大24週間の期間患者に投与され、引き続いて1回または2回の月経出血エピソードが生じるまで化合物1の投与を中断する休止期間が設けられ;場合により投与および休止期間が少なくとも1回繰り返される。治療は、2回〜4回など必要なだけ繰り返される。治療の中断後に月経出血エピソードが生じない場合、2回の月経出血エピソードの間の標準時間(21〜45日間)に相当する休止期間の後に、明らかに診断された症状または疾患の再発により、治療が必要に応じて再開される。
月経出血エピソードは少なくとも1日の月経出血である。
本発明のプロドラッグは、単位用量当たり約0.5〜10 mg、好ましくは単位用量当たり0.5〜5 mgの用量で患者に毎日投与される。
本発明のプロドラッグは上記の通りである。
第4の態様では、本発明は、選択的プロゲステロン受容体モジュレーター(SPRM)のプロドラッグと、薬学的に許容される賦形剤または担体とを含む医薬組成物に関する。
好ましくは、選択的プロゲステロン受容体モジュレーター(SPRM)は、国際公開第2011/009531号パンフレットに開示され、本明細書に包含される化合物の1つである。より好ましくは、選択的プロゲステロン受容体モジュレーター(SPRM)は、以下に記載される(11β,17β)-17-ヒドロキシ-11-[4-(メチルスルホニル)フェニル]-17-(ペンタフルオロエチル)エストラ-4,9-ジエン-3-オン
またはその薬学的に許容される塩である。
好ましくは、医薬組成物は、以下に記載される(3α,11β,17β)-11-[4-(メチルスルホニル)フェニル]-17-(ペンタフルオロエチル)エストラ-4,9-ジエン-3,17-ジオール
またはその薬学的に許容される塩から選択されるプロドラッグを含む。
医薬組成物は、単位用量当たり約0.5〜10 mg、好ましくは単位用量当たり0.5〜5 mgの用量の本発明のプロドラッグを含む。
さらなる実施形態では、医薬組成物が、場合により薬学的に許容される賦形剤または担体と混和された本発明のプロドラッグを含む。
本発明のプロドラッグは上記の通りである。
薬学的に許容される賦形剤には、担体、溶媒または安定剤が含まれる。
当業者は、専門知識があるため、所望の医薬製剤、調製物または組成物に適した賦形剤に精通している。
本発明による化合物、医薬組成物の投与は、当技術分野で利用可能な一般的に許容される投与様式(静脈内、経口、非経口、肺、鼻、舌下、舌、頬側、直腸、膣経路またはインプラントもしくはステントとして等)のいずれかで行われる。経口送達が好ましい。
医薬組成物を利用して、それを必要とする患者に投与することによって所望の薬理学的効果を達成することができる。本発明の目的のための患者は、哺乳動物、好ましくはヒトである。好ましくは、患者は女性である。
第5の態様では、本発明は、婦人科疾患の治療および/または予防あるいは受精調節および緊急避妊のための治療薬を製造するための選択的プロゲステロン受容体モジュレーター(SPRM)のプロドラッグの使用に関する。
好ましくは、選択的プロゲステロン受容体モジュレーター(SPRM)は、国際公開第2011/009531号パンフレットに開示され、本明細書に包含される化合物の1つである。より好ましくは、選択的プロゲステロン受容体モジュレーター(SPRM)は、以下に記載される(11β,17β)-17-ヒドロキシ-11-[4-(メチルスルホニル)フェニル]-17-(ペンタフルオロエチル)エストラ-4,9-ジエン-3-オン
またはその薬学的に許容される塩である。
本発明のプロドラッグは上記の通りである。
好ましくは、プロドラッグは、以下に記載される(3α,11β,17β)-11-[4-(メチルスルホニル)フェニル]-17-(ペンタフルオロエチル)エストラ-4,9-ジエン-3,17-ジオール
またはその薬学的に許容される塩から選択される。
好ましい実施形態では、本発明は、婦人科疾患の治療および/または予防あるいは受精調節および緊急避妊のための治療薬を製造するための(3α,11β,17β)-11-[4-(メチルスルホニル)フェニル]-17-(ペンタフルオロエチル)エストラ-4,9-ジエン-3,17-ジオール(化合物1)の使用に関する。
好ましくは、婦人科疾患は子宮筋腫、子宮内膜症およびホルモン依存性乳がんから選択される。より好ましくは、婦人科疾患は子宮筋腫または子宮内膜症から選択される。さらにより好ましくは、婦人科疾患は子宮筋腫である。さらにより好ましくは、婦人科疾患は子宮内膜症である。
換言すれば、本発明は、1つまたは複数の疾患を予防または治療する方法であって、
有効量の(3α,11β,17β)-11-[4-(メチルスルホニル)フェニル]-17-(ペンタフルオロエチル)エストラ-4,9-ジエン-3,17-ジオール(化合物1)を哺乳動物に投与する工程
を含む方法に関する。
好ましくは、プロドラッグが、プロドラッグの投与量が婦人科疾患、好ましくは子宮筋腫、子宮内膜症またはホルモン依存性乳がんの治療および/または予防あるいは受精調節および緊急避妊をもたらす治療を必要とする患者に投与される。好ましくは、婦人科疾患は子宮筋腫または子宮内膜症から選択される。
さらなる実施形態では、本発明は、治療においておよび/または予防として使用するための、上に定義される本発明のプロドラッグに関する。
さらなる実施形態では、本発明は、婦人科疾患およびその症状の治療および/または予防あるいは受精調節および緊急避妊のための上に定義される本発明のプロドラッグに関する。
好ましくは、婦人科疾患は子宮筋腫および子宮内膜症ならびにそれらの症状から選択される。
子宮筋腫に関連する最も一般的な症状は、骨盤痛、不妊症、重度の月経出血(HMB)、月経周期間の出血または微量出血(spotting)である。好ましくは、治療される症状は重度の月経出血(HMB)である。
子宮内膜症に関連する最も一般的な症状は、骨盤痛および月経困難症(すなわち、月経中の過度の疼痛)、性交疼痛症(すなわち、痛みを伴う性交)および不妊症である。好ましくは、治療される症状は月経困難症である。
本発明のプロドラッグは、12週間〜最大24週間の期間患者に投与され、引き続いて1回または2回の月経出血エピソードが生じるまで化合物1の投与を中断する休止期間が設けられ;場合により投与および休止期間が少なくとも1回繰り返される。治療は、2回〜4回など必要なだけ繰り返される。治療の中断後に月経出血エピソードが生じない場合、2回の月経出血エピソードの間の標準時間(21〜45日間)に相当する休止期間の後に、明らかに診断された症状または疾患の再発により、治療が必要に応じて再開される。
月経出血エピソードは少なくとも1日の月経出血である。
本発明のプロドラッグは、単位用量当たり約0.5〜10 mg、好ましくは単位用量当たり0.5〜5 mgの用量で患者に毎日投与される。
本発明のプロドラッグは上記の通りである。
第6の態様では、本発明は、プロドラッグ活性化剤が単離されたシトクロムP450であり、好ましくは単離されたシトクロムP450がCYP3A4である、上に定義される本発明のプロドラッグを活性化するためのプロドラッグ活性化剤に関する。
活性化とは、プロドラッグが、子宮筋腫および子宮内膜症ならびにそれらの症状から選択される婦人科疾患を患っている患者を治療するため、または受精調節および緊急避妊を可能にするために有用な活性型選択的プロゲステロン受容体モジュレーター(SPRM)に変換されることを意味する。
さらなる実施形態では、本発明は、上に定義される治療においておよび/または予防として使用するための、上に定義される本発明のプロドラッグと組み合わせられるプロドラッグ活性化剤に関する。
第7の態様では、本発明は、
場合により薬学的に許容される賦形剤または担体と混和された、
上に定義されるプロドラッグ活性化剤、
上に定義されるプロドラッグ
を含む医薬組成物に関する。
第8の態様では、本発明は、プロドラッグをプロドラッグ活性化剤と接触させることによって、上に定義されるプロドラッグを活性化する方法に関する。プロドラッグとプロドラッグ活性化剤の接触は、インビボまたはインビトロ、好ましくはインビトロで起こる。
本発明のプロドラッグは上記の通りである。
ヒト肝ミクロソームにおける化合物1のインキュベーション後の化合物2および化合物1の濃度−時間経過を示す図である。 ヒト肝サイトゾル画分における化合物2のインキュベーション後の化合物1および化合物2の濃度−時間経過を示す図である。
定義:
プロドラッグは、酵素的修飾を受けて生物学的に活性な薬物になる化学物質である。実際、化学物質は体内で代謝されて活性型になる。プロドラッグ技術は、薬物作用を特定の細胞および組織に標的化し、それによって非標的細胞に対する毒性または副作用を減少させる重要な戦略である。N. Bodorら、22 Ann. Rep. Med. Chem. 303〜313(1987);T. Krenitskyら、81 P.N.A.S. USA 3209〜3213(1984);J. Hjelleら、229 J. Pharmacol. Exp. Ther. 372〜380(1984);S. Magnanら、25 J. Med. Chem. 1018〜1021(1982);M. Orlowskiら、212 J. Pharmacol. Exp. Ther. 167〜172(1980)。プロドラッグは、プロドラッグの摂取後にヒトまたは動物の体内で1つまたは複数の代謝過程によって治療的に活性となる不活性または部分活性化合物である。プロドラッグの活性化はインビトロでも起こり得る。
プロドラッグは、担体連結プロドラッグおよび生体前駆体(bioprecursor)であり得る。担体連結プロドラッグは、活性分子と輸送部分の一時的結合から生じる。このようなプロドラッグは、親活性薬物と比べてあまり活性でないまたは不活性である。輸送部分は、その無毒性および効率的速度論での有効成分の放出を確保する能力で選択される。他方、生体前駆体は有効成分を代謝産物として放出する代謝酵素に対する基質になることができる新規な分子を産生することによってそれ自体が有効成分の分子修飾から生じる。
還元剤という用語は、電子を別の種に供与する化合物を指す。一般的な還元剤には、金属カリウム、カルシウム、バリウム、ナトリウムおよびマグネシウム、ならびにH−イオンを含む化合物(これらはNaH、LiH、LiAlH4およびCaH2である)が含まれる。水素化ホウ素ナトリウム(NaBH4)が好ましい還元剤である。
「婦人科疾患」という用語は、子宮筋腫、子宮内膜症、過剰出血、異常出血および機能不全出血、またはこれらの疾患の1つもしくは複数の組み合わせを含む群から選択されるエストロゲン依存性状態を指す。
筋腫(fibroid)は、平滑筋層、子宮筋層および子宮の付随する結合組織に由来する良性の非癌性腫瘍である。子宮筋腫は、筋腫(myoma)、子宮肥大、子宮平滑筋腫、平滑筋腫、筋腫、線維筋腫、平滑線維筋腫、線維平滑筋腫、線維腫、子宮筋層肥大、子宮線維症および線維性子宮炎としても知られている。1つまたは複数の子宮筋腫の治療は、1つもしくは複数の筋腫の大きさを減少もしくは縮小する、または患者を筋腫から解放するだろう。
子宮内膜症は、子宮腔外、最も頻繁には腹膜腔内の子宮内膜様組織の存在を特徴とする。子宮内膜症は、ほとんどもっぱら閉経前の女性に影響を及ぼし、非常に一般的で、非常に過小診断される状態である。
本発明は、薬学的に許容される担体と、薬学的有効量の本発明の化合物またはその塩とで構成される医薬組成物を含む。薬学的に許容される担体は、好ましくは担体に起因するいかなる副作用も有効成分の有益な効果を無効にしないように、有効成分の有効な活性と調和した濃度で、患者に比較的非毒性および無害である担体である。化合物の薬学的有効量は、好ましくは、治療されている特定の状態に対して結果をもたらすまたは影響を及ぼす量である。
有効成分を、水、有機溶媒、両者の混合物などの薬学的に許容される液体担体に溶解または懸濁させることができる。液体担体は、他の適切な医薬添加剤、例えば可溶化剤、乳化剤を含むことができる。
経口固体剤形(例えば、散剤、錠剤およびカプセル剤)については、デンプン、糖類、希釈剤、造粒剤、潤滑剤、結合剤などの担体を適宜使用することができる。
本発明のプロドラッグを、言及される投与形態に組み込むことができる。これは、薬学的に適切な賦形剤と混合することによって、それ自体は既知の様式で行うことができる。薬学的に適切な賦形剤には、とりわけ、以下が含まれる
・充填剤および担体(例えば、セルロース、微結晶セルロース(例えば、Avicel(登録商標)など)、ラクトース、マンニトール、デンプン、リン酸カルシウム(例えば、Di−Cafos(登録商標)など)、
・軟膏基剤(例えば、ワセリン、パラフィン、トリグリセリド、ワックス、ウールワックス、ウールワックスアルコール、ラノリン、親水性軟膏、ポリエチレングリコール)、
・坐剤用の基剤(例えば、ポリエチレングリコール、カカオ脂、硬質脂肪)、
・溶媒(例えば、水、エタノール、イソプロパノール、グリセロール、プロピレングリコール、中鎖長トリグリセリド脂肪油、液体ポリエチレングリコール、パラフィン)、
・界面活性剤、乳化剤、分散剤または湿潤剤(例えば、ドデシル硫酸ナトリウム)、レシチン、リン脂質、脂肪アルコール(例えばLanette(登録商標)など)、ソルビタン脂肪酸エステル(例えば、Span(登録商標)など)、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(例えば、Tween(登録商標)など)、ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリド(例えば、Cremophor(登録商標)など)、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪アルコールエーテル、グリセロール脂肪酸エステル、ポロキサマー(例えば、Pluronic(登録商標)など)。
非経口投与の場合、担体は典型的には滅菌水を含むが、溶解性を助けるまたは保存剤としての役割を果たす他の成分も調製することができ、その場合には適切な液体担体、懸濁化剤などが使用される。非経口投与については、担体はオレイン酸エチルなどの油性エステルであってもよい。
プロドラッグという用語は、互変異性体、N−オキシド、水和物、溶媒和物、またはその薬学的に許容される塩、またはそれらの混合物を含む。
国際公開第2011/009531号パンフレットは、式Iの選択的プロゲステロン受容体モジュレーター(SPRM)(本明細書に包含される)および以下に開示される好ましい化合物を開示している:
全て参照により本明細書に含まれる、
(11β,17β)-17-ヒドロキシ-11-[4-(メチルスルファニル)フェニル]-17-(ペンタフルオロエチル)エストラ-4,9-ジエン-3-オン、
(11β,17β)-11-[4-(エチルスルファニル)フェニル]-17-ヒドロキシ-17-(ペンタフルオロエチル)エストラ-4,9-ジエン-3-オン、
(11β,17β)-17-ヒドロキシ-11-{4-[(RS)-メチルスルフィニル]フェニル}-17-(ペンタフルオロエチル)エストラ-4,9-ジエン-3-オン、
(11β,17β)-17-ヒドロキシ-11-[4-(メチルスルホニル)フェニル]-17-(ペンタフルオロエチル)エストラ-4,9-ジエン-3-オン、
(11β,17β)-11-[4-(エチルスルホニル)フェニル]-17-ヒドロキシ-17-(ペンタフルオロエチル)エストラ-4,9-ジエン-3-オン、
(11β,17β)-11-[4-(ベンジルスルファニル)フェニル]-17-ヒドロキシ-17-(ペンタフルオロエチル)エストラ-4,9-ジエン-3-オン、
N-[{4-[(11β,17β)-17-ヒドロキシ-3-オキソ-17-(ペンタフルオロエチル)エストラ-4,9-ジエン-11-イル]フェニル}(RS)(メチル)オキシド-λ6-スルファニリデン]-4-メチルベンゼンスルホンアミド、
(11β,17β)-17-ヒドロキシ-11-[4-(RS-メチルスルホンイミドイル)フェニル]-17-(ペンタフルオロエチル)エストラ-4,9-ジエン-3-オン、
(11β,17β)-17-ヒドロキシ-11-[4’-(メチルスルファニル)ビフェニル-4-イル]-17-(ペンタフルオロエチル)エストラ-4,9-ジエン-3-オン、
(11β,17β)-17-ヒドロキシ-11-[4’-(メチルスルホニル)ビフェニル-4-イル]-17-(ペンタフルオロエチル)エストラ-4,9-ジエン-3-オン、
N-[{4’-[(11β,17β)-17-ヒドロキシ-3-オキソ-17-(ペンタフルオロエチル)エストラ-4,9-ジエン-11-イル]ビフェニル-4-イル}(RS)(メチル)オキシド-λ6-スルファニリデン]-4-メチルベンゼンスルホンアミド、
(11β,17β)-17-ヒドロキシ-11-[4’-(RS-メチルスルホンイミドイル)ビフェニル-4-イル]-17-(ペンタフルオロエチル)エストラ-4,9-ジエン-3-オン、
(11β,17β)-17-ヒドロキシ-17-(ペンタフルオロエチル)-11-(4’-スルファニルビフェニル-4-イル)エストラ-4,9-ジエン-3-オン、
4’-[(11β,17β)-17-ヒドロキシ-3-オキソ-17-(ペンタフルオロエチル)エストラ-4,9-ジエン-11-イル]-N,N-ジメチルビフェニル-4-スルホンアミド、
4-[(11β,17β)-17-ヒドロキシ-3-オキソ-17-(ペンタフルオロエチル)エストラ-4,9-ジエン-11-イル]-N,N-ジメチルベンゼンスルホンアミド。
実験部
以下の実施例は本発明を何ら制限することなく説明するために提供される。
実施例1:(3α,11β,17β)-11-[4-(メチルスルホニル)フェニル]-17-(ペンタフルオロエチル)エストラ-4,9-ジエン-3,17-ジオール(化合物1)の合成
MW:546.60 g/mol;MF:C27H31F5O4S
a)出発材料の製造:
(11β,17β)-17-ヒドロキシ-11-[4-(メチルスルホニル)フェニル]-17-(ペンタフルオロエチル)エストラ-4,9-ジエン-3-オン(CAS番号1262108−14−4;化合物2)の製造は、国際公開第2011/009531号パンフレットおよびドイツ特許第102009034362号明細書に記載されており、そこに含まれる説明と同様に行うことができる。
b)(3α,11β,17β)-11-[4-(メチルスルホニル)フェニル]-17-(ペンタフルオロエチル)エストラ-4,9-ジエン-3,17-ジオール(化合物1)の製造:
(11β,17β)-17-ヒドロキシ-11-[4-(メチルスルホニル)フェニル]-17-(ペンタフルオロエチル)エストラ-4,9-ジエン-3-オン(化合物2)50 gをメタノール500 mlに溶解する。水素化ホウ素ナトリウム3.5 g(1当量)を0〜5℃で撹拌しながら小分けで添加する。5℃で約6時間の反応時間の後、水170 mlをゆっくり添加し、得られた混合物を1時間撹拌し、濾過する。濾過ケークを真空中45℃で16時間乾燥させる。中間収量:46.9 g(化合物1と3−β異性体の約2:1の比の混合物)。
ジクロロメタン462 mlおよびメタノール76 mlに溶解した上記のジアステレオ異性体混合物45.9 gを、n−ヘキサン/酢酸エチル(55:45v/v)を用いて500 g Kromasil Diol 10MYM/60Aで78回注入でクロマトグラフィーにかけた(カラム直径80 mm、流量160 ml/分、22℃+/−3℃)。所望の画分をそれぞれ回収し、清澄化し、真空中で濃縮乾固した。残渣を高真空中で乾燥させた。収量:(3α,11β,17β)-11-[4-(メチルスルホニル)フェニル]-17-(ペンタフルオロエチル)エストラ-4,9-ジエン-3,17-ジオール(化合物1)25.9 g。
MS(ESI、ネガティブモード):591m/z(M−H+HCOOH)
1H−NMR(D6−DMSO; 500.13 MHz):7.82 ppm(d, 2H, aromat.), 7.46 ppm(d, 2H, aromat.), 5.76 ppm(s, 1H, OH), 5.42 ppm(bs, 1H, olefin.4−H), 4.62 ppm(d, 1H, OH), 4.48 ppm(m, 1H, benzyl.H−11), 4.08 ppm(m, 1H, H−3), 3.18 ppm(s, 3H, CH3−SO2−), 2.58 bis 1.15 ppm(several m, 16H), 0.44 ppm(s, 3H, CH3)
13C−NMR(D6−DMSO; 125.8 MHz):152.28 ppm(s, quart.), 137.73 ppm(s, quart.), 134.05 ppm(s, quart.), 133.13 ppm(s, quart.), 130.87 ppm(s, quart.), 128.03 ppm(s, CH), 127.86 ppm(s, CH), 126.78 ppm(s, CH), 122−114 ppm(complex m, CF3−CF2−), 83.21(t, quart., C−17), 65.20 ppm(s, CH, C−3), 51.46 ppm(d, CH), 50.09 ppm(s, quart., C−13), 43.51 ppm(s, CH3−SO2−), 39.48 ppm(s, CH, C−11), 38.63 ppm(d, CH2), 38.22 ppm(s, CH), 32.48 ppm(s, CH2), 32.28 ppm(s, CH2), 29.90 ppm(s, CH2), 28.35 ppm(s, CH2), 24.60 ppm(s, CH2), 23.74 ppm(s, CH2), 16.29 ppm(s, CH3).
実施例2:雌ラットにおける流産試験
ここで報告される流産試験(=ラットの妊娠初期における流産誘発活性)は、哺乳動物の子宮内妊娠の全ての面でプロゲステロンが乱されない妊娠に必須であるという前提である。その理由から、プロゲステロン拮抗活性を有する化合物は、子宮内膜におけるプロゲステロン受容体の遮断を通して有効である。これが妊娠の終了につながる。
試験設計および方法
種および系統:Wistar Hanラット
性別および年齢:雌、9〜14週齢
体重:180〜200 g
ブリーダー:Charles River、97633 Sulzfeld、ドイツ
供給業者:Charles River、97633 Sulzfeld、ドイツ
室温:20〜22℃
相対湿度:50〜70%
明期:人工光;12時間昼(午前6時〜午後6時)、12時間夜の周期。
維持条件:空調された動物飼育室に慣用的に収容
ケージング:動物をMakrolon(登録商標)ケージIV型に保った。
飼料の種類:Ssniff(登録商標)、ペレット状
餌やり時間:自由に
水の種類:水ボトルを介して水道水
給水時間:自由に
ラットは、動物供給業者から直接d2(=妊娠の2日目、=d2p.c.)で交配後に送達された。その後、動物を治療群または対照群に無作為化した。動物に、妊娠5〜7日目に1日1回試験化合物またはビヒクルを経口投与した。剖検の日(d9)に、動物をCO2で屠殺した。異なる投与量の化合物1である試験化合物で試験を行った。
妊娠5〜7日目から、ある群の6匹の動物に、1日1回、朝に同用量の化合物1を経口投与した。0.05、0.2、0.5、2.0、5.0および10.0 mg/kgの投与量の化合物1およびビヒクル単独群で、4つの処理群があった。
プロゲステロン拮抗活性を以下の通り分析した:着床部の非存在は完全流産、退行したおよび/または出血性着床部(病理学的着床部位と定義される)の存在は不完全流産として評価した。合計流産率は、流産イベント(病理学的着床部または完全流産)の影響を受けた群当たりの動物の割合を示す。
結果:
0.5 mg/kg/日、1 mg/kg/日、2 mg/kg/日、5 mg/kg/日および10 mg/kg/日の用量での化合物1の経口投与後、全ての動物において、流産イベントが証明された(=合計流産率:100%)。0.2 mg/kg/日では、6匹中1匹のみが病理学的着床部を示し、5匹は影響を受けなかった。表1を参照されたい。
国際公開第2011/009531号パンフレットは、化合物2について、同様の流産イベントを報告した。
実施例3:化合物1および化合物2の血漿濃度および薬物動態パラメータ試験設計および方法
実施例2に記載されるのと同じ条件下で、3つの単回投与量の化合物1(0.2、1.0および5 mg/kg/日)をラットに投与した。ラット血漿中の化合物1および化合物2のAUC(0〜24)およびCmaxの計算を可能にするために、血液試料をいくつかの時点(1、2、4、7および24時間、各時点でN=3匹)でラットから採取した。
血漿試料を分析まで−15℃で保存した。化合物1および化合物2の内部標準を含有するアセトニトリルを用いて、タンパク質沈殿後に、化合物1および2を血漿中で測定した。上清を、高圧液体クロマトグラフィーおよびタンデム質量分析検出を使用した分離によって分析した。
化合物1の定量下限(LLOQ)は1.00 μg/Lであり、線形範囲は1.00〜200 μg/Lであった。化合物2の定量下限(LLOQ)は0.200 μg/Lであり、線形範囲は0.200〜200 μg/Lであった。血漿0.1 mlの試料体積を使用した。
試験品質対照試料から計算して、化合物1については、精度が0.97〜3.73%に及び、正確度が99.8〜101.3%に及び、化合物2については、精度が2.01〜6.19%に及び、正確度が92.3〜96.6%に及んだ。
結果
雌ラットへの化合物1の単回経口投与後のラット血漿中の化合物2の最大濃度は、それぞれ10.5 μg/L(0.2 mg/kg)、66 μg/L(1.0 mg/kg)および235 μg/L(5.0 mg/kg)であることが分かった。AUC(0−24h)は、90.6 μg*h/L(0.2 mg/kg)、435 μg*h/L(1.0 mg/kg)および2060 μg*h/L(5.0 mg/kg)であった。ラット血漿中には、それぞれ最大濃度1.00 μg/L未満(0.2 mg/kg)、3.36 μg/L(1.0 mg/kg)および12.9 μg/kg(5.0 mg/kg)の非常に少量の残存化合物1のみが検出された。化合物1のAUCは計算することができなかった(表2参照)。
これらの結果は、ラットにおける化合物1の化合物2への集中的な代謝変換を示す。
したがって、本試験モデルで観察された化合物1の有効性は、ラットにおいて代謝的に形成された化合物2のプロゲステロン受容体拮抗活性に起因する。ラットに投与した後に観察された化合物1のわずかな暴露は、化合物1がラットの流産試験で測定された有効性に無視できるほどしか寄与していないことを示した。
化合物1はラットでほぼ完全に化合物2に変換される。
実施例4:化合物1および2のプロゲステロン受容体(PR)トランス活性化アッセイ
化合物1:方法
トランス活性化アッセイを、ヒトPR−A(pRChPR−A−neo)およびホルモン応答性プロモーター(MMTV)に連結されたレポーター遺伝子(LUC)を発現するプラスミドで安定にトランスフェクトされたSK−N−MC細胞(ヒト神経芽腫細胞)で行った。
増加する濃度の化合物1(5.1 pmol/l、26 pmol/l、0.13 nmol/l;0.64 nmol/l、3.2 nmol/l、16 nmol/l、80 nmol/l、400 nmol/l、2 umol/lおよび10 μmol/l)の非存在下(陰性対照)または存在下で、前血清飢餓細胞を16時間増殖させて、アゴニスト活性を決定した。レポーター遺伝子誘導の陽性対照として、細胞を合成プロゲスチンプロゲステロン(10 pmol/l、30 pmol/l、91 pmol/l、0.27 nmol/l、0.82 nmol/l、2.5 nmol/l、7.4 nmol/l、22 nmol/l、67 nmol/l、200 nmol/l)で処理した。拮抗活性を測定するために、細胞を0.1 nmol/lのプロメゲストン、およびさらに、増加する濃度の化合物1(5.1 pmol/l、26 pmol/l、0.13 nmol/l;0.64 nmol/l、3.2 nmol/l、16 nmol/l、80 nmol/l、400 nmol/l、2 umol/lおよび10 μmol/l)で処理した。レポーター遺伝子転写を阻害する陽性対照として、細胞を、増加する濃度の抗プロゲスチンミフェプリストン(10 pmol/l、30 pmol/l、91 pmol/l、0.27 nmol/l、0.82 nmol/l、2.5 nmol/l、7.4 nmol/l、22 nmol/l、67 nmol/l、200 nmol/l)と培養した。
LUC活性(LUC=ルシフェラーゼ)を細胞溶解液中で決定し、RLU(相対光単位)として測定する。
化合物2:国際公開第2011/009531号パンフレットに記載される方法
ヒトプロゲステロン受容体B(pRChPR−B−neo)またはヒトプロゲステロン受容体A(pRChPR−A−neo)およびレポーター構築物(pMMTV−LUC)を発現するプラスミドで安定にトランスフェクトされたSK−N−MC細胞(ヒト神経芽細胞腫細胞)を、増加する量のそれぞれの化合物2(0.01 nmol/l、0.1 nmol/l、1 nmol/l、10 nmol/l、100 nmol/lおよび1 μmol/l)の非存在下(陰性対照)および存在下で24時間インキュベートして、アゴニスト有効性を決定した。レポーター遺伝子誘導の陽性対照として、細胞を合成ゲスターゲンプロメゲストン(0.01 nmol/l、0.1 nmol/l、1 nmol/l、10 nmol/l、100 nmol/lおよび1 μmol/l)で処理した。拮抗活性を測定するために、細胞を0.1 nmol/lプロメゲストン、およびさらに、増加する量のそれぞれの被験化合物(0.01 nmol/l、0.1 nmol/l、1 nmol/l、10 nmol/l、100 nmol/lおよび1 μmol/l)で処理した。LUCレポーター遺伝子(LUC=ルシフェラーゼ)の活性を細胞溶解液中で測定し、RLU(相対光単位)として測定した。
結果:
化合物2はPRアイソフォーム、PR−AとPR−Bの両方に対する非常に強力なアンタゴニストであり、アゴニスト活性はなく、PR−Aについては、IC50は0.096 nMである。
化合物1は化合物2よりも有意に低い拮抗活性を示す。IC50は、PR−Aについて5.3±1.43nMである。
実施例5:ヒト肝臓ミクロソームにおける14C標識(3α,11β,17β)-11-[4-(メチルスルホニル)フェニル]-17-(ペンタフルオロエチル)エストラ-4,9-ジエン-3,17-ジオール(化合物1)のインビトロ代謝
ヒト肝ミクロソームを(3α,11β,17β)-11-[4-(14C-メチルスルホニル)フェニル]−17-(ペンタフルオロエチル)エストラ-4,9-ジエン-3,17-ジオール(化合物1)とインキュベートした。
インキュベーション緩衝液 50 mM二リン酸カリウム(pH7.4)
NADPH生成系 1.2 mM NADPH
8 mMグルコース−6−リン酸
38 mM KCl
5 mM MgCl溶液
100U/mL グルコース−6−リン酸デヒドロゲナーゼ
温度 37℃振とう水浴、90rpm
基質 アセトニトリル中0.1 mMのストック溶液からの1 μM(3α,11β,17β)-11-[4-(メチルスルホニル)フェニル]-17-(ペンタフルオロエチル)エストラ-4,9-ジエン-3,17-ジオール
タンパク質濃度 0.5 mg/mL
測定時間 0、0.25、0.5、0.75時間
インキュベーション体積 250 μl
緩衝液、再構成系およびミクロソームタンパク質を含有するインキュベーション混合物を37℃で3分間プレインキュベートした。(3α,11β,17β)-11-[4-(メチルスルホニル)フェニル]-17-(ペンタフルオロエチル)エストラ-4,9-ジエン-3,17-ジオール(化合物1)を含有する溶液を添加することによって、インキュベーションを開始した。試料を、連続作動振盪水浴中37℃でインキュベートした。アセトニトリル160 μLを添加することによって、インキュベーション反応を停止させた。停止したインキュベーションを13000rpm(4℃)で10分間遠心分離し、その後分析するまで−18℃で保存した。上清50 μLをクロマトグラフィーによって調査し、ラジオメトリーおよび質量分析によって検出した。
この試験の結果、インキュベーション開始前(0時間)の試料と比較して、インキュベーション1時間後の(3α,11β,17β)-11-[4-(メチルスルホニル)フェニル]-17-(ペンタフルオロエチル)エストラ-4,9-ジエン-1,7-ジオール(化合物1)の割合の著しい減少が観察された。1時間後にインキュベーション試料中に多量の(11β,17β)-17-ヒドロキシ-11-[4-(メチルスルホニル)フェニル]-17-ペンタフルオロエチル)エストラ-4,9-ジエン-3-オン(化合物2)が形成した。これは、質量分析パラメータ(正確な分子質量[M−H]=543.162847、m/z543:527、487、466、448、376、349、315、236、163のMS/MSフラグメント)ならびにラジオクロマトグラムおよび質量クロマトグラムの保持時間によって試料中で識別された。これらのパラメータは、合成された(11β,17β)-17-ヒドロキシ-11-[4-(メチルスルホニル)フェニル]-17-(ペンタフルオロエチル)エストラ-4,9-ジエン-3-オン(化合物2)のものに相当する。図1を参照されたい。
図1:ヒト肝ミクロソームにおける化合物1のインキュベーション後の化合物2および化合物1の濃度−時間経過
実施例6:化合物3(国際公開第2011/009531号パンフレット実施例8−スルホキシイミン)およびその提案される代謝産物化合物2の血漿濃度、試験設計ならびに方法
実施例3に記載されるのと同じ条件下で、化合物3(5 mg/kg/日)を5 mg/kgの用量で雌ラットに投与した。ラット血漿中の化合物3および化合物2のAUC(0−inf)の計算を可能にするために、血液試料をいくつかの時点(0.5、1、3、6時間、各時点でN=3匹)でラットから採取した。
血漿試料を分析まで−15℃で保存した。化合物3および化合物2の内部標準を含有するアセトニトリルを用いて、タンパク質沈殿後に、化合物3および化合物2を血漿中で測定した。上清を、高圧液体クロマトグラフィーおよびタンデム質量分析検出を使用した分離によって分析した。
AUC(0−inf)は、ゼロから無限までの血漿濃度対時間曲線下の面積(0−inf)を意味する。
結果
雌ラットへの5 mg/kgの化合物3の単回経口投与後のラット血漿中の化合物3のAUC(0−inf)に関する暴露は、1235 μg*時間/Lであることが分かった。
雌ラットへの5 mg/kgの化合物3の単回経口投与後のラット血漿中の化合物2のAUC(0−inf)に関する暴露は、586 μg*時間/Lであることが分かった(表5参照)。これらの結果は、ラットにおける化合物3の化合物2への代謝変換を示す。したがって、化合物3の有効性は、ラットにおいて代謝的に形成された化合物2のプロゲステロン受容体拮抗活性に部分的に起因し得る。
表5は、化合物3がラットにおいて化合物2に部分的に変換されたことを示す。
実施例7:組換えヒトCYP3A4酵素における14C標識(3α,11β,17β)-11-[4-(メチルスルホニル)フェニル]-17-(ペンタフルオロエチル)エストラ-4,9-ジエン-3,17-ジオール(化合物1)のインビトロ代謝
組換えヒトCYP3A4を(3α,11β,17β)-11-[4-(14C-メチルスルホニル)フェニル]-17-(ペンタフルオロエチル)エストラ-4,9-ジエン-3,17-ジオール(化合物1)とインキュベートした。
インキュベーション緩衝液 50 mM二リン酸カリウム(pH7.4)
NADPH生成系 1.2 mM NADPH
8 mMグルコース−6−リン酸
38 mM KCl
5 mM MgCl溶液
100 U/mL グルコース−6−リン酸デヒドロゲナーゼ
温度 37℃振とう水浴
基質 アセトニトリル中0.1 mMのストック溶液からの1 μM(3α,11β,17β)-11-[4-(メチルスルホニル)フェニル]-17-(ペンタフルオロエチル)エストラ-4,9-ジエン-3,17-ジオール
タンパク質濃度 100 pmol/mL
測定時間 0、0.5、2時間
インキュベーション体積 400 μl
緩衝液、再構成系およびCYP3A4タンパク質を含有するインキュベーション混合物を調製し、37℃振盪水浴に入れた。(3α,11β,17β)-11-[4-(メチルスルホニル)フェニル]-17-(ペンタフルオロエチル)エストラ-4,9-ジエン-3,17-ジオール(化合物1)を含有する溶液を添加することによって、インキュベーションを開始した。試料を、連続作動振盪水浴中37℃でインキュベートした。インキュベーション時間後にインキュベーション混合物200 μLを取り出し、氷浴上でアセトニトリル120 μLを添加することによって反応を停止させた。停止したインキュベーションを12000rpm(7℃)で10分間遠心分離した。タンパク質ペレットから上清を取り出した後、上清をその後分析するまで−20℃で保存した。上清50 μLをクロマトグラフィーによって調査し、ラジオメトリーおよび質量分析によって検出した。
この試験の結果、インキュベーション開始前(0時間)の試料と比較して、インキュベーション0.5時間後および2時間後の(3α,11β,17β)-11-[4-(メチルスルホニル)フェニル]-17-(ペンタフルオロエチル)エストラ-4,9-ジエン-1,7-ジオール(化合物1)の割合の著しい減少が観察された。30時間後にインキュベーション試料中に多量の(11β,17β)-17-ヒドロキシ-11-[4-(メチルスルホニル)フェニル]-17-ペンタフルオロエチル)エストラ-4,9-ジエン-3-オン(化合物2)が形成した。これは、質量分析パラメータ(正確な分子質量[M−H]=543.162847、m/z543:527、487、466、448、376、349、315、236、163のMS/MSフラグメント)ならびにラジオクロマトグラムおよび質量クロマトグラムの保持時間によって試料中で識別された。これらのパラメータは、合成された(11β,17β)-17-ヒドロキシ-11-[4-(メチルスルホニル)フェニル]-17-(ペンタフルオロエチル)エストラ-4,9-ジエン-3-オン(化合物2)のものに相当する。さらに、120分のインキュベーション後、化合物2の量は、その酸化および還元生成物の複雑なパターンの形成で顕著に減少した。
この結果は、化合物1からの化合物2の形成がCYP3A4酵素によって主に触媒されることを示している。
実施例8:イトラコナゾールの同時投与を用いたおよび用いないヒトにおける化合物1の血漿濃度、試験設計および方法
化合物2を4 mgの単回経口用量として14人の健康な閉経後女性に投与した。その後、イトラコナゾール(CYP3A4の強力な阻害剤)の200 mgの1日経口用量を、同じ14人の対象に14日間にわたって投与した。化合物2を、イトラコナゾールの4回目の投与と一緒に同じ14人の対象に4 mgの単回経口用量として再度投与した。化合物2および化合物1の薬物動態学プロファイルを、イトラコナゾールとの同時投薬を用いておよび用いないでヒト血漿中で決定した。
血漿試料を分析まで−80℃で保存した。化合物1および化合物2の内部標準を含有するアセトニトリルを用いて、タンパク質沈殿後に、化合物1および化合物2をヒト血漿中で測定した。上清を、高圧液体クロマトグラフィーおよびタンデム質量分析検出を使用した分離によって分析した。
結果
女性に4 mgの化合物2を単回経口投与した後のヒト血漿中の化合物1のAUC(0−inf)に関する暴露は、同時投薬なしで18.7 μg*時間/Lであり、イトラコナゾールとの同時投薬後で409 μg*時間/Lであることが分かった。
このデータは、CYP3A4の活性の強力な阻害剤であることが知られているイトラコナゾールの存在下における、ヒトにおける化合物1の暴露の強い増加を示している。
この結果は、化合物1から開始する化合物2の形成がCYP3A4酵素によって主に触媒されることを示している。
実施例9:ヒト肝サイトゾルにおける14C標識(11β,17β)-17-ヒドロキシ-11-[4-(メチルスルホニル)フェニル]-17-(ペンタフルオロエチル)エストラ-4,9-ジエン-3-オン(化合物2)のインビトロ代謝
ヒト肝サイトゾルを(11β,17β)-17-ヒドロキシ-11-[4-(メチルスルホニル)フェニル]-17-(ペンタフルオロエチル)エストラ-4,9-ジエン-3-オン(化合物2)とインキュベートした。
インキュベーション緩衝液 50 mM二リン酸カリウム(pH7.4)
NADPH生成系 1.2 mM NADPH
8 mMグルコース−6−リン酸
38 mM KCl
5 mM MgCl溶液
100 U/mL グルコース−6−リン酸デヒドロゲナーゼ
温度 37℃振とう水浴、90rpm
基質 アセトニトリル中0.1 mMのストック溶液からの10 μM(11β,17β)-17-ヒドロキシ-11-[4-(メチルスルホニル)フェニル]-17-(ペンタフルオロエチル)エストラ-4,9-ジエン-3-オン
タンパク質濃度 1.0 mg/mL
測定時間 0、1および4時間
インキュベーション体積 1000 μl
緩衝液、再構成系およびサイトゾルタンパク質を含有するインキュベーション混合物を37℃で3分間プレインキュベートした。(11β,17β)-17-ヒドロキシ-11-[4-(メチルスルホニル)フェニル]-17-(ペンタフルオロエチル)エストラ-4,9-ジエン-3-オン(化合物2)を含有する溶液を添加することによって、インキュベーションを開始した。試料を、連続作動振盪水浴中37℃でインキュベートした。アセトニトリル100 μLを添加することによって、インキュベーション混合物250 μLを停止させた。停止したインキュベーションを13000 rpm(4℃)で10分間遠心分離し、その後分析するまで−18℃で保存した。上清50 μLをクロマトグラフィーによって調査し、ラジオメトリーおよび質量分析によって検出した。
この試験の結果、インキュベーション開始前(0時間)の試料と比較して、インキュベーション1時間後および4時間後の(11β,17β)-17-ヒドロキシ-11-[4-(メチルスルホニル)フェニル]-17-(ペンタフルオロエチル)エストラ-4,9-ジエン-3-オン(化合物2)の割合の著しい減少が観察された。
1時間および4時間後にインキュベーション試料中に相当量の(3α,11β,17β)-11-[4-(メチルスルホニル)フェニル]-17-(ペンタフルオロエチル)エストラ-4,9-ジエン-1,7-ジオール(化合物1)が形成した。これは、質量分析パラメータ(正確な分子質量[M−H]=545.1801、m/z545:527、463、407のMS/MSフラグメント)ならびにラジオクロマトグラムおよび質量クロマトグラムの保持時間によって試料中で識別された。これらのパラメータは、合成された(3α,11β,17β)-11-[4-(メチルスルホニル)フェニル]-17-(ペンタフルオロエチル)エストラ-4,9-ジエン-1,7-ジオール(化合物1)のものに相当する。図2を参照されたい。NADPH産生系の非存在下ならびにNAD補因子の存在下で、肝サイトゾル中の化合物2の化合物1への代謝回転は検出されなかった。
図2:ヒト肝サイトゾル画分における化合物2のインキュベーション後の化合物1および化合物2の濃度−時間経過。
NADPHを有するヒト肝サイトゾル画分において、化合物2の主要な代謝経路は、一次還元産物である化合物1(3-α-ヒドロキシ誘導体)の形成であった。これらのデータは、これらのサイトゾルアルド・ケトレダクターゼ(AKR)がヒト肝細胞のサイトゾル画分に位置し、NADPH依存的に作用するため、化合物1の形成はAKRによって触媒されることを示している。
実施例10:(11β,17β)-17-ヒドロキシ-11-[4-(RS-メチルスルホンイミドイル)フェニル]-17-(ペンタフルオロエチル)エストラ-4,9-ジエン-3-オン(化合物3)の合成
化合物3の合成は、国際公開第2011/009531号パンフレットに記載されている。

Claims (19)

  1. 選択的プロゲステロン受容体モジュレーター(SPRM)が(11β,17β)-17-ヒドロキシ-11-[4-(メチルスルホニル)フェニル]-17-(ペンタフルオロエチル)エストラ-4,9-ジエン-3-オン
    またはその薬学的に許容される塩から選択される、SPRMのプロドラッグ。
  2. 前記プロドラッグがプロゲステロン誘導体であり、但し、前記プロゲステロン誘導体が前記プロゲステロン誘導体の11-フェニルにおいてアルキルスルホンイミドイル部分で置換された化合物ではない、請求項1に記載のプロドラッグ。

  3. を有する化合物3
    (11β,17β)-17-ヒドロキシ-11-[4-(RS-メチルスルホンイミドイル)フェニル]-17-(ペンタフルオロエチル)エストラ-4,9-ジエン-3-オン
    でもその薬学的に許容される塩でもない、請求項1または2に記載のプロドラッグ。
  4. (3α,11β,17β)-11-[4-(メチルスルホニル)フェニル]-17-(ペンタフルオロエチル)エストラ-4,9-ジエン-3,17-ジオール化合物1
    またはその薬学的に許容される塩である、請求項1〜3のいずれか一項に記載のプロドラッグ。
  5. 場合により薬学的に許容される賦形剤または担体と混和された、請求項1〜4のいずれか一項に記載のプロドラッグを含む医薬組成物。
  6. 前記プロドラッグが(3α,11β,17β)-11-[4-(メチルスルホニル)フェニル]-17-(ペンタフルオロエチル)エストラ-4,9-ジエン-3,17-ジオール(化合物1)である、請求項5に記載の医薬組成物。
  7. 治療においておよび/または予防として使用するための、請求項1〜4のいずれか一項に記載のプロドラッグ。
  8. 婦人科疾患およびその症状の治療および/もしくは予防のための、または受精調節および緊急避妊のための、請求項7に記載のプロドラッグ。
  9. 前記婦人科疾患が子宮筋腫および子宮内膜症ならびにそれらの症状から選択される、請求項8に記載のプロドラッグ。
  10. 婦人科疾患およびその症状の治療および/もしくは予防のための、または受精調節および緊急避妊のための方法であって、請求項1〜4のいずれか一項に定義されるプロドラッグの患者への投与を含む方法。
  11. 前記プロドラッグが請求項4に定義される通りであり、前記婦人科疾患が子宮筋腫およびその症状ならびに子宮内膜症およびその症状から選択される、請求項10に記載の方法。
  12. 請求項1〜4のいずれか一項に定義されるプロドラッグを得る方法。
  13. 前記プロドラッグが還元剤を伴う還元工程によって得られ、好ましくは前記還元剤が水素化ホウ素ナトリウムである、請求項12に記載の方法。
  14. 前記プロドラッグが請求項4に定義されており、
    (11β,17β)-17-ヒドロキシ-11-[4-(メチルスルホニル)フェニル]-17-(ペンタフルオロエチル)エストラ-4,9-ジエン-3-オン(化合物2)を還元剤の存在下で反応させる還元工程を含む、請求項13に記載の方法。
  15. 前記プロドラッグを得るための反応が、単離されたアルド・ケトレダクターゼ(AKR)酵素によって触媒される、請求項12に記載の方法。
  16. 単離されたシトクロムP450である、請求項1〜4のいずれか一項に定義されるプロドラッグを活性化するためのプロドラッグ活性化剤であって、前記シトクロムP450が好ましくはCYP3A4である、プロドラッグ活性化剤。
  17. 請求項7〜9のいずれか一項に定義される治療においておよび/または予防として使用するための前記プロドラッグと組み合わせられる、請求項16に記載のプロドラッグ活性化剤。
  18. 請求項16に定義されるプロドラッグ活性化剤、
    請求項1〜4のいずれか一項に定義されるプロドラッグ
    を含み、場合により薬学的に許容される賦形剤または担体と混和された、医薬組成物。
  19. 請求項1〜4のいずれか一項に定義されるプロドラッグを前記プロドラッグ活性化剤と接触させることによって、前記プロドラッグを活性化する方法。
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