JP2019501172A - クロトニルアミノピリジン類の改善された製造方法 - Google Patents

クロトニルアミノピリジン類の改善された製造方法 Download PDF

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JP2019501172A JP2018532559A JP2018532559A JP2019501172A JP 2019501172 A JP2019501172 A JP 2019501172A JP 2018532559 A JP2018532559 A JP 2018532559A JP 2018532559 A JP2018532559 A JP 2018532559A JP 2019501172 A JP2019501172 A JP 2019501172A
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Abstract

式(I)の化合物の改善された製造方法。【化1】

Description

国際公開番号WO2012/041873には、ある種のN−ヘテロアリール化合物及びそれの製造方法が開示されている。例えば、下記の変換が開示されている。
Figure 2019501172
WO2012/041873
段階Aを完了させるためには、化合物2を単離するのに5回の抽出が必要であった。段階Bで、DMSO/ジフェニルエーテル溶媒系を用いたが、それはクロマトグラフィーによって除去する必要があった。さらに、ジフェニルエーテルは室温で固体であることから、大規模で取り扱うのが困難である。段階Cについては、分取HPLCによって化合物4を精製したが、それは大規模製造プロセスには適さない。さらに、この段階では、酸塩化物を作るためのオキサリルクロライド並びに溶媒としてのDCM及びDMFを用いる。これらの材料も、各種の環境上及び健康/安全上の懸念のため、大規模製造プロセスには適さない。全体のプロセスによって記載の収率は、11〜47%の範囲であった。
WO2015/177179には、クロトニルアミノピリジン類の製造に有用な中間体である置換されたクロトン酸化合物の製造方法が開示されている。
本発明の実施形態は、式(I)の化合物:
Figure 2019501172
[式中、
は、C−Cアルキルであり、当該C−Cアルキルはハロで置換されていても良く;
〜Rは独立に、H、ハロ、C−Cアルキル又はC−Cアルコキシであり、当該C−Cアルキル及び前記C−Cアルコキシは、ハロ、C−Cアルキル又はC−Cアルコキシで置換されていても良く;そして
〜Rは独立に、H又はC−Cアルキルであり、当該C−Cアルキルはハロで置換されていても良い。]
の製造方法であって、
a)式(II)の化合物:
Figure 2019501172
をエチレンジアミンと反応させて、式(III)の化合物:
Figure 2019501172
を形成すること、
b)イン・サイツで前記式(III)の化合物をROX(XはNa又はKである。)と反応させることで、式(IV)の化合物:
Figure 2019501172
を形成すること
を含む製造方法である。
別の実施形態において、当該方法はさらに、
段階c)式(IV)の化合物をアシル化して、式(I)の化合物を提供することを含む。
別の実施形態は、式(I)の化合物:
Figure 2019501172
の製造方法であって、
a)式(V)の化合物:
Figure 2019501172
を、式(IV)の化合物又はそれの塩:
Figure 2019501172
及び活性化剤と反応させて、式(I)の化合物を得ることを含む製造方法である。
本願は、クロトニルアミノピリジン化合物の改善された製造方法について説明するものである。
1実施形態において、当該方法は、N′−(2−クロロ4−ピリジル)エタン−1,2−ジアミン中間体(下記の図式1における化合物2)を単離・精製する必要を排除することで改善された。
図式1
Figure 2019501172
この変更によって、繰り返し精製段階の必要性を排除することでプロセスが簡素化された。さらに、その変更は予想外に、改善された収率を提供した。
別の実施形態において、図式1の段階Aにおける溶媒はアルコールである。別の実施形態において、段階Aにおける溶媒はエタノール(EtOH)である。別の実施形態において、図式1の段階A及びBにおける溶媒はアニソールである。
別の実施形態において、当該プロセスは、活性化剤を用いてアシル化反応を行うことで改善される(下記図式2における段階Cを参照)。
図式2
Figure 2019501172
段階Cのアシル化反応の別の実施形態、図式2において、溶媒は2−メチル−THFであり、活性化剤はピバロイルクロライドである。段階Cのアシル化反応の別の実施形態、図式2において、溶媒は酢酸エチル(EtOAc)であり、活性化剤はプロピルホスホン酸無水物(T3P)である。
別の実施形態において、上記のアシル化反応は、N′−(2−アルコキシ4−ピリジル)エタン−1,2−ジアミン中間体の塩とともに行う(下記の図式3参照)。
図式3
Figure 2019501172
これらの改善によって、先行技術的プロセスによって用いられるクロマトグラフィーに代えて、抽出によって又は抽出及び結晶化によって、最終生成物を単離及び精製することができた。それらによって、全体的反応の収率も高くなった。
別の実施形態において、図式3のN′−(2−アルコキシ4−ピリジル)エタン−1,2−ジアミン中間体の塩は、塩酸塩(1塩酸塩及び2塩酸塩)、硫酸塩、シュウ酸塩、ジメシル酸塩、モノトシル酸塩又はナパジシル酸塩である。
本発明の1実施形態は、式(I)の化合物:
Figure 2019501172
[式中、
はC−Cアルキルであり、当該C−Cアルキルはハロで置換されていても良く;
〜Rは独立に、H、ハロ、C−Cアルキル又はC−Cアルコキシであり、当該C−Cアルキル及び当該C−Cアルコキシは、ハロ、C−Cアルキル又はC−Cアルコキシで置換されていても良く;そして
〜Rは独立にH又はC−Cアルキルであり、当該C−Cアルキルはハロで置換されていても良い。]の製造方法であって、
a)下記式(II)の化合物:
Figure 2019501172
をエチレンジアミンと反応させて、式(III)の化合物:
Figure 2019501172
を形成すること;
b)式(III)の化合物をROX(XはNa又はKである。)とイン・サイツで反応させて、式(IV)の化合物:
Figure 2019501172
を形成すること;
c)式(IV)の化合物をアシル化して、式(I)の化合物を得ること
を含む方法である。
本発明の別の実施形態は、R、R及びRがHである方法である。
本発明の別の実施形態は、Rがメチル、エチル、n−プロピル及びイソプロピルからなる群から選択される方法である。
本発明の別の実施形態は、RがFである方法である。
本発明の別の実施形態は、R及びRが独立に、H、ハロ、CH、OCH及びCFOCHからなる群から選択される方法である。
本発明の別の実施形態は、R、R及びRがHであり、RがFであり、R、R及びRが下記で定義の通りである方法である。
Figure 2019501172
本発明の別の実施形態は、式(I)の化合物:
Figure 2019501172
[式中、
はC−Cアルキルであり、当該C−Cアルキルはハロで置換されていても良く;
〜Rは独立に、H、ハロ、C−Cアルキル又はC−Cアルコキシであり、当該C−Cアルキル及び当該C−Cアルコキシは、ハロ、C−Cアルキル又はC−Cアルコキシで置換されていても良く;そして
〜Rは独立に、H又はC−Cアルキルであり、当該C−Cアルキルはハロで置換されていても良い。]の製造方法であって、
a)下記式(V)の化合物:
Figure 2019501172
を式(IV)の化合物又はそれの塩
Figure 2019501172
及び活性化剤と反応させて、式(I)の化合物を得ることを含む。
本発明の1実施形態において、式(V)の化合物を、最初に活性化剤と反応させて混合無水物を得て、それを次に、式(IV)の化合物と反応させる。
本発明の1実施形態において、活性化剤は、ピバロイルクロライド又はプロピルホスホン酸無水物であり、混合無水物は、それぞれ式(VI)又は式(VII)の化合物である。
Figure 2019501172
本発明の1実施形態において、式(V)の化合物及び式(IV)の化合物を合わせてから、活性化剤を加える。
本発明の別の実施形態は、R、R及びRがHである方法である。
本発明の別の実施形態は、Rがメチル、エチル、n−プロピル及びイソプロピルからなる群から選択される方法である。
本発明の別の実施形態は、RがFである方法である。
本発明の別の実施形態は、R及びRが独立にH、ハロ、CH、OCH及びCFOCHからなる群から選択される方法である。
本発明の別の実施形態は、R、R及びRがHであり、RがFであり、Rがエチルであり、そして、R及びRがFである方法である。
本発明の別の実施形態は、R、R及びRがHであり、RがFであり、Rがメチルであり、Rがメチルであり、RがFである方法である。
本発明の別の実施形態は、式IVの化合物の塩が塩酸塩、硫酸塩、シュウ酸塩、メシル酸塩、トシル酸塩又はナパジシル酸塩である方法である。
本発明の別の実施形態は、塩酸塩がモノ塩酸塩又はジ塩酸塩である方法である。
本発明の別の実施形態は、メシル酸塩がジメシル酸塩である方法である。
本発明の別の実施形態は、トシル酸塩がモノトシル酸塩である方法である。
図式1における段階Aについての好適な温度は、室温〜70℃の範囲である。1実施形態において、その温度範囲は20℃〜25℃である。別の実施形態において、その温度範囲は50〜60℃である。
段階Aでのエチレンジアミンは好ましくは、過剰量で用いる。1実施形態において、過剰量は、2−クロロ−4−ニトロピリジンに対して5〜10倍である。別の実施形態において、過剰量は、2−クロロ−4−ニトロピリジンに対して6倍である。
図式1における段階Aで、追加の塩基を加えることができる。1実施形態において、前記追加塩基は、アルカリ金属の炭酸塩、好ましくは炭酸カリウムである。1実施形態において、追加塩基の当量は、2−クロロ−4−ニトロピリジンに対して0.5〜1の範囲である。別の実施形態において、追加塩基の当量は、2−クロロ−4−ニトロピリジンに対して0.6〜0.7の範囲である。
図式1における段階Bについての好適な温度は、110〜150℃、好ましくは120〜125℃の範囲である。
アルコキシドROXは、固体として、溶液として、又はスラリーとして加えることができる。1実施形態においてKOMeは固体として加え、別の実施形態においてKOMeはアニソール中のスラリーとして加える。
段階B完了後、反応停止を行ってから後処理を行うことが有利である。1実施形態において、当該反応は、水を加えることで停止する。別の実施形態において、当該反応は、重炭酸ナトリウムを加えることで停止する。
本発明の方法の1実施形態において、段階Bの生成物を、有機酸又は無機酸を加えることで塩として単離する。1実施形態において、加える酸の量は、段階Bの生成物に対して1〜2当量の範囲である。別の実施形態において、1当量の酸を加える。好ましくは、存在する過剰のエチレンジアミンを蒸留によって除去してから、塩を結晶化させる。好ましくは、存在する水も除去してから、塩を結晶化させる。1実施形態において、過剰のエチレンジアミンを減圧蒸留によって除去する。1実施形態において、水を減圧蒸留によって除去する。
1実施形態において、アルコールを加えてから、段階Bの生成物を塩として単離する。別の実施形態において、加えるアルコールはイソプロパノールである。
段階Cは、好ましくは、加える塩基の存在下に行う。その塩基は、好ましくはアミン塩基である。1実施形態において、加える塩基は、トリエチルアミンである。加える塩基の好適な量は、1〜5当量の範囲である。1実施形態において、3.5当量の塩基を加える。
1実施形態において、段階Cについての好適な温度範囲は、−5℃〜25℃、好ましくは−5℃〜5℃である。
段階Cのアシル化反応において、式(V)の酸反応物及び式(IV)のアミノ反応物もしくはそれの塩の好適なモル比は、0.9〜1.1の範囲である。1実施形態において、(IV)及び(V)のモル比は1である。段階Cのアシル化反応における活性化剤を、(IV)に対して0.9〜1.2のモル比で用いることができる。1実施形態において、(IV)に対する活性化剤のモル比は1.1である。
段階Cのアシル化完了後、好ましくは、水又は希酸を加えることで反応停止する。1実施形態において、硫酸を加えることで反応停止する。
1実施形態において、反応停止後の反応混合物のpHを3〜4に調節し、混合物を有機溶媒、好ましくは酢酸エチル又は2−メチルTHFで洗浄する。次に、水層のpHを6〜8、好ましくは7〜8に調節し、最終生成物を抽出又は結晶化によって単離する。
下記の定義が、本発明をより明瞭に説明するために提供される。
「アルキル」は、直鎖もしくは分岐であることができ、鎖に約1〜約20個の炭素原子を含む脂肪族炭化水素基を意味する。1実施形態において、アルキル基は、鎖に約1〜約12個の炭素原子を含む。別の実施形態において、アルキル基は、鎖に約1〜約6個の炭素原子を含む。分岐は、1以上の低級アルキル基、例えばメチル、エチル又はプロピルが、直鎖アルキル鎖に結合していることを意味する。「低級アルキル」は、直鎖もしくは分岐であることができる、鎖に約1〜約6個の炭素原子を有する基を意味する。好適なアルキル基の非限定的な例には、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、ヘプチル、ノニル又はデシルなどがある。
「ハロ」(又は「ハロゲノ」又は「ハロゲン」)は、フルオロ基、クロロ基、ブロモ基又はヨード基を意味する。好ましいものは、フルオロ、クロロ又はブロモであり、より好ましいものはフルオロ及びクロロである。
「ハロアルキル」は、アルキル上の1以上の水素原子が上記で定義のハロ基によって置き換わっている、上記で定義のアルキルを意味する。
「アルコキシ」は、アルキル基が前記の通りである−O−アルキル基を意味する。好適なアルコキシ基の非限定的な例には、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ及びヘプトキシなどがある。親部分への結合は、エーテル酸素を介したものである。
化合物中の部分(例えば、置換基、基又は環)の数に関連して、別段の断りがない限り、「1以上」及び「少なくとも一つの」という表現は、化学的に許容されるだけの多くの部分があることができることを意味し、そのような部分の最大数の決定は十分に当業者の知識の範囲内であることを意味する。
本明細書で使用される場合、1以上の置換基による親部分の置換に関連して、「独立に」という用語は、その親部分が、列挙された置換基のいずれかで個々に又は組み合わせて置換されていることができ、あらゆる数の化学的に可能な置換基を用いることが可能であることを意味する。
「置換された」という用語は、指定された原子上の1以上の水素が、示された基から選択されたもので置き換わっていることを意味するが、ただし、現在の環境下での指定原子の通常の価数を超えるものではなく、その置換によって安定な化合物が得られるものである。置換基及び/又は可変要素の組み合わせは、そのような組み合わせによって安定な化合物が得られる場合のみ許容され得る。「安定な化合物」又は「安定な構造」は、反応混合物からの有用な程度の純度までの単離、及び有効な治療剤への製剤化に残存するに十分な堅牢性を有する化合物を意味する。
「置換されていても良い」という用語は、特定の基、遊離基又は部分による任意の置換を意味する。
「溶媒和物」は、本発明の化合物と1以上の溶媒分子との物理的会合を意味する。好適な溶媒和物の非限定的例には、エタノレート、メタノレートなどがある。「水和物」は、溶媒分子がHOである溶媒和物である。
本明細書で使用される「塩」という用語は、無機酸及び/又は有機酸と形成される酸性塩、並びに無機塩基及び/又は有機塩基と形成される塩基性塩を指す。
TEAは、トリエチルアミンである。
DCMは、ジクロロメタンである。
DMFは、ジメチルホルムアミドである。
DMSOは、ジメチルスルホキシドである。
THFは、テトラヒドロフランである。
EtOAcは酢酸エチルである。
EtOHはエタノールである。
T3Pは、プロピルホスホン酸無水物である。
トシル酸塩は、遊離塩基ジアミンとp−トルエンスルホン酸の間の反応の生成物を指す。
ナパジシル酸塩は、遊離塩基ジアミンとナフタレン−1,5−ジスルホン酸(アームストロングの酸とも称される)との間の反応の生成物を指す。
活性化剤−活性化剤の非限定的な例は、ピバロイルクロライド及びプロピルホスホン酸無水物などである。
式(V)の化合物:
Figure 2019501172
を活性化剤であるピバロイルクロライド又はプロピルホスホン酸無水物と反応させる場合、それぞれ、式(VI)又は式(VII)の混合無水物化合物が形成される。
Figure 2019501172
イン・サイツは、「局所的に」、「その場で」を意味する。化学的プロセスの文脈において、それは、前の反応の生成物の分離や精製を行わずに、その後の反応を実施することを意味する。
実施例1:N′−(2−メトキシ−4−ピリジル)エタン−1,2−ジアミンの合成
Figure 2019501172
pH駆動抽出による段階a)生成物の単離及び精製を行う、段階的反応を用いる比較例
段階a):N′−(2−クロロ−4−ピリジル)エタン−1,2−ジアミン
2−クロロ−4−ニトロピリジン(100g、0.61mol)をエタノール(1000mL)に溶かした。エチレンジアミン(297g、4.9mol)を、温度を20℃以下に維持する冷却下に、2時間の期間をかけて加えた。混合物を環境温度で終夜撹拌した。混合物を減圧下に濃縮し、残留物に水(500mL)を加え、NaOH(6M)を加えることで、混合物のpHを13に調節した。得られた混合物を2−メチル−THFで抽出した(250mLで3回)。
合わせた有機抽出液をHClで抽出し(1M、300mLで2回)、各抽出段階で、pHを7に調節した(6M HCl又は6M NaOHを加えることで)。水系抽出液を合わせ、pHを13に調節した(NaOH 6Mを加えることで)。得られた混合物を2−メチル−THFで抽出した(250mLで3回)。合わせた有機抽出液をブライン(200mL)で洗浄し、脱水し(MgSO)、溶媒留去して乾固させて、固体38.7gを得た。
H−NMR(300MHz、DMSO−d):7.77(m、1H)、6.88(m、1H)、6.48(m、2H)、3.03(q、J=6.1Hz、2H)、2.66(t、J=2.7Hz、2H);MS172.1(M+1)。
段階b):N′−(2−メトキシ−4−ピリジル)エタン−1,2−ジアミン
アニソール(12mL)を加熱して50℃とし、段階a)の生成物(2.2g、12.8mmol)を加え、次にナトリウムメトキシド(2.98g、38.5mmol)を加え、混合物を加熱還流し、還流下に終夜攪拌した。混合物に水(1mL)を加え、それを減圧下に濃縮した。残留物に水(20mL)を加え、混合物をNaClで飽和させ、2−メチル−THFで抽出した(20mLで3回)。合わせた有機層をブライン(2回)で洗浄し、脱水し(MgSO)、溶媒を減圧下に除去し、次に凍結乾燥して、N′−(2−メトキシ−4−ピリジル)エタン−1,2−ジアミン及びN′−(2−クロロ−4−ピリジル)エタン−1,2−ジアミンを3:10の比で含む油状物1.61gを得た。
この油状物のNMR分析(300MHz、DMSO−d)は、二つのシグナル集合を示した。
セットa)−N′−(2−クロロ−4−ピリジル)エタン−1,2−ジアミン:7.81(d、J=5.8Hz、1H)、6.47(m、2H)、5.57(s、br、1H)、3.08(m、2H)、2.77(m、2H)。
セットb)−N′−(2−メトキシ−4−ピリジル)エタン−1,2−ジアミン:7.65(d、J=5.8Hz、1H)、6.19(dd、J=5.9Hz、2.1Hz、1H)、5.82(d、J=5.0Hz、1H)、5.18(sbr、1H)、3.77(s、3H)、3.08(m、2H)、2.77(m、2H)。
これら集合の相対的積分値は、セットa)について1.0、セットb)について0.3であった。
実施例2:N′−(2−メトキシ−4−ピリジル)エタン−1,2−ジアミンの合成
段階b)に進む前の段階a)生成物の精製を行わず、濃縮のみ。
段階b)加圧下の2−メチル−THF中でのアルコキシル化。
Figure 2019501172
段階a):N′−(2−クロロ−4−ピリジル)エタン−1,2−ジアミン
2−クロロ−4−ニトロピリジン(200g、1.2mol)をエタノール(2100mL)に溶かし、エチレンジアミン(670mL、10mol)を20分間かけて加え、混合物を室温で終夜攪拌した。溶液を減圧下に濃縮して、残留物400gを得て、それを次の段階で直接用いた。
MS172.0(M+1)。
段階b):N′−(2−メトキシ−4−ピリジル)エタン−1,2−ジアミン
段階a)で得られた残留物を2−メチル−THF(900mL)に溶かし、ナトリウムメトキシド(202g、3.7mol)を加え、混合物を攪拌しながら120〜130℃で20時間加熱したら、3〜5バールの圧となった。冷却して室温とした後、水(800mL)を加え、層を分離し、水層を2−メチル−THFで抽出した(500mLで3回)。有機層を合わせ、減圧下に濃縮し、残留物を2−メチル−THFに溶かした(500mL)。溶液を硫酸ナトリウムで脱水し、溶媒留去によって乾固させて、178gを得た(2段階で収率87%)。
H−NMR(300MHz、DMSO−d):7.55(d、J=6.1Hz、1H)、6.16(dd、J=6.1Hz、2.0Hz、1H)、5.75(d、J=1.9Hz、1H)、3.68(s、3H)、3.03(t、J=6.2Hz、2H)、2.65(t、3H);MS168.0(M+1)。
実施例3:N′−(2−メトキシ−4−ピリジル)エタン−1,2−ジアミンの合成
Figure 2019501172
段階b)における試薬としてナトリウムメトキシドを用いる環境圧でのアニソールを溶媒として用いるワンポット手順
アニソール(12mL)を加熱して50℃とし、攪拌しながらエチレンジアミン(6mL、89mmol)を加え、次に2−クロロ−4−ニトロピリジン(2g、12.2mmol)を加えた。攪拌を50℃で2時間続けた。次に、ナトリウムメトキシド(1.98g、36.7mmol)を加え、混合物を加熱還流させ、還流下に終夜撹拌した。
混合物に水(1mL)を加え、それを減圧下に濃縮した。残留物に水(20mL)を加え、混合物をNaClで飽和させ、2−メチル−THFで抽出した(20mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(2回)、脱水し(MgSO)、溶媒を減圧下に除去して、1.64gを得た(収率80%)。
H−NMR(300MHz、DMSO−d):7.61(d、J=5.8Hz、1H)、6.42(m、1H)、6.20(dd、J=5.9Hz、2.0Hz、1H)、5.77(d、J=1.9Hz、1H)、3.71(s、3H)、2.99(m、2H)、2.66(m、2H);MS168.1(M+1)。
2−エトキシ及び2−n−プロポキシを有する誘導体を、同じ方法で合成した。
Figure 2019501172

Figure 2019501172
実施例4:N′−(2−メトキシ−4−ピリジル)エタン−1,2−ジアミンの合成
段階b)における試薬としてカリウムメトキシドを用いる環境圧での溶媒としてアニソールを用いるワンポット手順
Figure 2019501172
アニソール(12mL)を加熱して50℃とし、攪拌下にエチレンジアミン(6mL、89mmol)を加え、次に2−クロロ−4−ニトロピリジン(2g、12.2mmol)を加えた。攪拌を50℃で2時間続けた。次に、カリウムメトキシド(2.57g、36.7mmol)を加え、混合物を加熱還流し、還流下に2.5時間攪拌した。
混合物に水(1mL)を加え、それを減圧下に濃縮した。残留物に水(20mL)を加え、混合物をNaClで飽和させ、2−メチル−THFで抽出した(20mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(2回)、脱水し(MgSO)、溶媒を減圧下に除去して、1.638gを得た(収率80%)。
H−NMR(300MHz、DMSO−d):7.61(d、J=5.9Hz、1H)、6.42(m、1H)、6.20(dd、J=6.1Hz、2.0Hz、1H)、5.77(d、J=1.6Hz、1H)、3.71(s、3H)、2.99(m、2H)、2.66(m、2H);MS168.2(M+1)。
実施例5:N′−(2−メトキシ−4−ピリジル)エタン−1,2−ジアミンの合成
トシル酸塩としての単離を行うワンポット手順
Figure 2019501172
エチレンジアミン(253mL、3.8mol)、炭酸カリウム(52.3g、0.38mol)及びアニソール(300mL)の混合物を加熱して55℃とした。温度55℃に維持しながら、攪拌下に、2−クロロ−4−ニトロピリジン(100g、0.63mol)を90分間かけて少量ずつ加えた。同じ温度で攪拌を75分間続け、次にカリウムメトキシド(110.4g、1.57mol)のアニソール(300mL)中スラリーを加え、得られた混合物を2時間加熱還流した。温度を下げて55℃とし、重炭酸ナトリウム(37.1g、0.44mol)を1回で加えた。温度をさらに下げて室温とし、攪拌を終夜続けた。留出物(650mL)を一定体積下でアニソールで置き換えながら、混合物を減圧下に濃縮した。得られたスラリーを濾過し、フィルター残留物を熱アニソールで洗浄し(200mLで2回)、合わせた濾液を減圧下に濃縮した(留出物600mL)。冷却して室温とした後、イソプロパノール(80mL)及びp−トルエンスルホン酸(91g、0.53mol)を加え、得られた懸濁液を室温で終夜攪拌した。混合物を、減圧下に留出物を一定体積下でイソプロパノールで置き換えながら蒸留した(留出物200mL)。懸濁液を冷却して、最初に室温とし、次に0℃とした。固体を濾過し、イソプロパノール(140mL)で洗浄し、真空乾燥させて、161.9gを得た。
H−NMR(600MHz、CDOD):7.72(d、J=8.3Hz、2H)、7.70(d、J=6.1Hz、1H)、7.25(d、J=7.7Hz、2H)、6.33(dd、J=6.0Hz、2.0Hz、1H)、6.00(d、J=2.0Hz、1H)、3.84(s、3H)、3.47(t、J=6.3Hz、2H)、3.13(t、J=6.2Hz、2H)、2.39(s、3H);MS168.2(M+1)。
実施例6:(E)−4,4,4−トリフルオロ−N−[2−[(2−メトキシ−4−ピリジル)アミノ]エチル]ブタ−2−エンアミドの合成
Figure 2019501172
無水物を介したアシル化
(E)−4,4,4−トリフルオロブタ−2−エン酸(8.4g、60mmol)を2−メチル−THF(150mL)に溶かし、冷却して0℃とした。TEA(8.4mL、60mmol)を0℃で加え、次にピバロイルクロライド(6.9mL、56mmol)を加えた。得られた混合物を室温で90分間攪拌し、冷却して0℃とした。N′−(2−メトキシ−4−ピリジル)エタン−1,2−ジアミン(10g、60mmol)を2−メチル−THF(30mL)に溶かし、前記無水物の溶液に、0℃で攪拌下に滴下した。添加が完了した後、氷浴を除去し、攪拌を終夜続けた。混合物を水(200mL)で希釈し、HCl(4M)でpH3.5の酸性とし、2−メチル−THFで洗浄した(20mLで2回)。水層をNaOH(4M)で塩基性としてpH7.5とし、2−メチル−THFで抽出した(100mLで3回)。合わせた抽出液を減圧下に濃縮して、16.2gを得た(収率99%)。
H−NMR(300MHz、CDCN):7.72(d、J=6Hz、1H)、7.1(s、1H)、6.7(m、1H)、6.23(dd、J=6Hz、2Hz、1H)、5.91(d、J=2Hz、1H)、5.2(s、1H)、3.81(s、3H)、3.44(m、2H)、3.28(m、2H)、MS290.2(M+1)。
この手順に従って、下記の化合物を合成した。
Figure 2019501172

Figure 2019501172
Figure 2019501172
実施例7:(E)−N−[2−[(2−エトキシ−4−ピリジル)アミノ]エチル]−4,4,4−トリフルオロ−ブタ−2−エンアミドの合成
Figure 2019501172
無水物を介したアミノビルディングブロックの塩のアシル化
(E)−4,4,4−トリフルオロブタ−2−エン酸(1.0g、7.14mmol)を窒素雰囲気下に2−メチル−THF(13mL)に溶かし、冷却して0〜5℃とした。トリエチルアミン(0.995mL、7.14mmol)を加え、次にピバロイルクロライド(0.791mL、6.43mmol)を加えた。混合物を環境温度で90分間攪拌し、次に冷却して0〜5℃とし、N′−(2−エトキシ−4−ピリジル)エタン−1,2−ジアミンのナパジシル酸塩(2.32g、3.57mmol)の2−メチル−THF(16mL)中溶液と0〜5℃で合わせた。得られた混合物を環境温度で2時間攪拌し、次に水(25mL)で希釈した。混合物をHCl(10%)でpH3.0の酸性とし、層を分離した。水層を2−メチル−THFで洗浄し(30mLで3回)、NaOH(4M)でアルカリ性としてpH7.5とし、2−メチル−THFで抽出した。合わせた抽出液を減圧下に濃縮して、1.709gを得た(収率87%)。
H−NMR(300MHz、CDCN):7.69(d、J=5.9Hz、1H)、7.06(s、1H)、6.78(m、2H)、6.21(dd、J=5.9Hz、2.1Hz、1H)、5.87(d、J=2.0Hz、1H)、5.19(m、1H)、4.25(q、J=7.1Hz、2H)、3.44(q、J=6.1Hz、2H)、3.28(q、J=6.1Hz、2H)、1.31(t、J=7.1Hz、3H).MS304.1(M+1)。
実施例8:(E)−4,4−ジフルオロ−N−[2−[(2−メトキシ−4−ピリジル)アミノ]エチル]ペンタ−2−エンアミドの合成
Figure 2019501172
プロピルホスホン酸無水物(T3P)を用いるアシル化
(E)−4,4−ジフルオロペンタ−2−エン酸(4.27g、31.4mmol)及びN′−(2−メトキシ−4−ピリジル)エタン−1,2−ジアミン(5g、29.9mmol)を酢酸エチル(30mL)に溶かした。トリエチルアミン(10.4mL、74.8mmol)を加え、混合物を冷却して0℃とした。プロピルホスホン酸無水物(50%EtOAc中溶液、18.7mL、31.4mmol)を45分かけて加えた。得られた混合物を90分間攪拌した。水(60mL)を加え、混合物を硫酸(4M)でpH3.5に酸性化して、EtOAcで洗浄した(30mLで2回)。水層をNaOH(4M)でpH7.5にアルカリ性化し、EtOAcで抽出した(40mLで3回)。合わせた抽出液を減圧下に濃縮して、6.5gを得た(収率76%)。
H−NMR(300MHz、CDCN):7.71(d、J=5.9Hz、1H)、6.89(sbr、1H)、6.72(dt、J=11Hz、16Hz、1H)、6.33(dt、J=2Hz、16Hz、1H)、6.23(dd、J=6Hz、2Hz、1H)、5.90(d、J=2Hz、1H)、5.21(sbr、1H)、3.81(s、3H)、3.42(m、2H)、3.26(m、2H)、1.77(t、J=19Hz、3H);MS286.1(M+1)。
同様にして、(E)−4,4,4−トリフルオロブタ−2−エン酸から出発して、(E)−4,4,4−トリフルオロ−N−[2−[(2−メトキシ−4−ピリジル)アミノ]エチル]ブタ−2−エンアミドを収率87%で合成した。
実施例9:(E)−4,4−ジフルオロ−N−[2−[(2−メトキシ−4−ピリジル)アミノ]エチル]ペンタ−2−エンアミドの合成
Figure 2019501172
T3Pによるアミノのトシル酸塩のアシル化
N′−(2−メトキシ−4−ピリジル)エタン−1,2−ジアミンのp−トルエンスルホン酸塩(7.5g、22.2mmol)、(E)−4,4−ジフルオロペンタ−2−エン酸(3g、22.2mmol)及びトリエチルアミン(7.86g、78mmol)を酢酸エチル(15mL)に入れ、得られたスラリーを氷浴中で冷却した。プロパンホスホン酸無水物(T3P、50重量%の酢酸エチル中溶液、14.5mL、0.48mol)を、15分間かけて滴下した。攪拌を0℃で30分間続け、昇温させて室温とし、攪拌を45分間続けた。硫酸(0.4M、16.7mmol)を加え、層を分離し、有機層を水(7.5mL)で抽出し、水系抽出液を合わせた。活性炭(約0.15g)を加え、混合物を減圧下に濃縮し、濾過した。濾液をエタノール及び酢酸エチルで希釈し(各6mL)、5M NaOHでpHを6に調節した。昇温させて約40℃とし、水酸化ナトリウム(32重量%、20mmol)を5分かけて加えた。攪拌を約40℃及び室温で1時間続け、次に懸濁液を濾過し、冷水で洗浄して固体を得た(5.6g、88%)。
H−NMR(300MHz、CDCN):7.71(d、J=6Hz、1H)、6.90(sbr、1H)、6.72(dt、J=11Hz、16Hz、1H)、6.33(dt、J=2Hz、16Hz、1H)、6.23(dd、J=6Hz、2Hz、1H)、5.90(d、J=2Hz、1H)、5.21(sbr、1H)、3.81(s、3H)、3.42(q、J=6Hz、2H)、3.26(q、J=6Hz、2H)、1.77(t、J=19Hz、3H);MS286.1(M+1)。

Claims (20)

  1. 式(I)の化合物:
    Figure 2019501172

    [式中、
    は、C−Cアルキルであり、当該C−Cアルキルはハロで置換されていても良く;
    〜Rは独立に、H、ハロ、C−Cアルキル又はC−Cアルコキシであり、当該C−Cアルキル及び前記C−Cアルコキシは、ハロ、C−Cアルキル又はC−Cアルコキシで置換されていても良く;そして
    〜Rは独立に、H又はC−Cアルキルであり、当該C−Cアルキルはハロで置換されていても良い。]
    の製造方法であって、
    a)式(II)の化合物:
    Figure 2019501172

    をエチレンジアミンと反応させて、式(III)の化合物:
    Figure 2019501172

    を形成すること、
    b)イン・サイツで前記式(III)の化合物をROX(XはNa又はKである。)と反応させることで、式(IV)の化合物:
    Figure 2019501172

    を形成すること
    を含む製造方法。
  2. 段階c)式(IV)の化合物をアシル化して、式(I)の化合物を提供することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  3. 、R及びRがHである請求項1又は2に記載の方法。
  4. がメチル、エチル、n−プロピル及びイソプロピルからなる群から選択される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  5. がFである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 及びRが独立に、H、ハロ、CH、OCH及びCFOCHからなる群から選択される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 、R及びRがHであり、RがFであり、R、R及びRが下記で定義の通りである請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
    Figure 2019501172
  8. 式(I)の化合物:
    Figure 2019501172

    [式中、
    はC−Cアルキルであり、当該C−Cアルキルはハロで置換されていても良く;
    〜Rは独立に、H、ハロ、C−Cアルキル又はC−Cアルコキシであり、当該C−Cアルキル及び当該C−Cアルコキシは、ハロ、C−Cアルキル又はC−Cアルコキシで置換されていても良く;そして
    〜Rは独立に、H又はC−Cアルキルであり、当該C−Cアルキルはハロで置換されていても良い。]の製造方法であって、
    a)下記式(V)の化合物:
    Figure 2019501172

    を、下記式(IV)の化合物もしくはそれの塩:
    Figure 2019501172

    及び活性化剤と反応させて、式(I)の化合物を得ることを含む方法。
  9. 式(V)の化合物を最初に活性化剤と反応させて混合無水物を得て、次にそれを式(IV)の化合物と反応させる、請求項8に記載の方法。
  10. 前記活性化剤がピバロイルクロライド又はプロピルホスホン酸無水物であり、前記混合無水物がそれぞれ式(VI)又は式(VII)の化合物である、請求項9に記載の方法。
    Figure 2019501172
  11. 式(V)の化合物及び式(IV)の化合物を合わせてから活性化剤を加える、請求項8に記載の方法。
  12. 、R及びRがHである請求項7〜11のいずれか1項に記載の方法。
  13. がメチル、エチル、n−プロピル及びイソプロピルからなる群から選択される、請求項7〜12のいずれか1項に記載の方法。
  14. がFである、請求項8〜13のいずれか1項に記載の方法。
  15. 及びRが独立に、H、ハロ、CH、OCH及びCFOCHからなる群から選択される、請求項8〜14のいずれか1項に記載の方法。
  16. 、R及びRがHであり、RがFであり、Rがエチルであり、R及びRがFである、請求項8〜15のいずれか1項に記載の方法。
  17. 、R及びRがHであり、RがFであり、Rがメチルであり、Rがメチルであり、RがFである、請求項8〜15のいずれか1項に記載の方法。
  18. 式(IV)の化合物の塩が、塩酸塩、硫酸塩、シュウ酸塩、メシル酸塩、トシル酸塩又はナパジシル酸塩である、請求項8〜17のいずれか1項に記載の方法。
  19. 式(IV)の化合物の塩がナパジシル酸塩である請求項18に記載の方法。
  20. 式(IV)の化合物の塩がトシル酸塩である請求項18に記載の方法。
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