JP2019220386A - コネクタ及びコネクタ接続構造 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の目的は、簡単な構造でコンタクトの保持力を向上することができるコネクタ及びコネクタ接続構造を提供することである。
請求項2に記載の発明のように、前記ランスアームの前記係止突起が、前記コンタクトの前記被係止部に係止する係止面(65)を含み、前記係止助長突起による係止非助長状態における前記被係止部に対する前記係止面の係合面積である第1係合面積(A1)よりも、前記係止助長突起による係止助長状態における前記被係止部に対する前記係止面の係合面積である第2係合面積(A2)が、広くされていてもよい。
請求項3に記載の発明では、コンタクト挿入孔に対してコンタクトが不完全挿入状態にあるときに、相手方コネクタを接続しようとすると、ランスアームの規制部によって、相手方ハウジングが嵌合完了位置に変位されることが規制される。このため、コンタクトが不完全挿入状態にあることを容易に認知することができ、不良品の発生を抑制することができる。
請求項5記載の発明では、コネクタ接続時に、ランスアームの係止助長突起が相手方ハウジングの係止助長駆動部によって駆動されてランスアームが撓み変位されることにより、コンタクトの被係止部に対する、ランスアームの係止突起の係止が助長される。このため、相手方ハウジングと当接する係止助長突起をランスアームに設ける簡単な構造で、コンタクトを保持する保持力を向上することができる、コネクタ接続構造を実現することができる。
図1は、本発明の一実施形態のコネクタとしての第1コネクタ1の一部破断斜視図である。図2は、第1コネクタ1と相手方コネクタである第2コネクタ100とが接続されたコネクタ接続構造Jの一部破断斜視図である。
図1、図2に示すように、第1コネクタ1は、例えばソケットコネクタである。第2コネクタ100は、第2コネクタ100は、例えば基板に固定されるベースコネクタである。以下では、第2コネクタ100に対する第1コネクタ1のコネクタ接続方向を第1方向X1と言い、第1方向X1の反対方向を第2方向X2と言う。
第1コネクタ1の第1ハウジング2は、第1ハウジング本体5と、第1ランスアーム6と、第2ランスアーム7と、ロックアーム8とを含む。第1ランスアーム6と第2ランスアーム7とロックアーム8とは、第1ハウジング本体5によって支持されており、弾性的に撓み可能である。
図2に示すように、第2コネクタ100は、第2ハウジング110と、第2コンタクト120とを備えている。図6(a)〜(c)に示すように、第2コネクタ100のハウジングである第2ハウジング110は、第2ハウジング本体130と、一対のリブ140と、一対のロック突起150と、ピン160とを含む。
図6(a)〜(c)に示すように、第2ハウジング本体130は、天壁部131と、底壁部132と、一対の外側壁部133,134と、一対の仕切り側壁部135、136と、端壁部137とを含む。
図6(b)を参照して、底壁部132の第2方向X2側の端部132aが、コネクタ接続時に、第1コネクタ1の第1ランスアーム6の後述する係止助長突起62を係止助長側へ駆動する係止助長駆動部として機能する。
図5(a)、(b)及び(c)を参照して、第1コンタクト4は、第1開口91側に配置される一端4aと、第2開口92側に配置される他端4bとを含む。第1コンタクト4は、一端4a側から、ボックス状の本体部20と、第1連結部21と、芯線圧着部22と、第2連結部23と、被覆部圧着部24とを含む。
本体部20は、接触部25と、第1被係止部26と、第2被係止部27とを含む。図2に示すコネクタ接続時において、接触部25は、第2コンタクト120と接触する。コンタクト挿入孔9に挿入配置された第1コンタクト4の第1被係止部26には、第1ランスアーム6が係止され、第2被係止部27には、第2ランスアーム7が係止される。
底板部36は、一端4a側の一端部36aと、他端4b側の他端部36bとを含む。底板部36の他端部36bによって、コネクタ接続時に第1ランスアーム6に係止される第1被係止部26が構成されている。底板部36の外面によって、退避駆動部36cが構成されている。
図5(c)に示すように、一対の側板部32,33は、天板部31から直交状に延設される。一対の分割底板34,35は、対応する側板部32,33からそれぞれ延設されて互いに面一に配置されている。弾性片部37は、天板部31の先端部31a(一端4a側の端部)からボックス内へ折り返し状に延設されて、底板部36側へ山形状に突出している。
図3(a)及び(b)に示すように、第1ハウジング2の第1ハウジング本体5は、基部40と、基部40から第1方向X1に延設され、第1方向X1と直交する第1ハウジング2の幅方向Wに並ぶ複数(例えば3つ)の筒状部50とを含む。以下では、第1方向X1と幅方向Wとに対して直交する方向を高さ方向Hと言う。
第1ランスアーム6は、開口部54の第1方向X1側の縁部である第1縁部54aから、第2方向X2に向けて第1ランスアーム6が、片持ち状に延設されている。
基端部6aは、開口部54の第1縁部54aに連結されている。先端部6bは、開口部54の第2方向X2側の縁部である第2縁部54bに対して隙間S1を設けて近接している。第1ランスアーム6は、底壁部52によって、基端部6aを支点として弾性的に撓み可能に支持されている。
第1被係止部26に対する第2係合領域652の係合面積である第2係合面積A2が、第1被係止部26に対する第1係合領域651の係合面積である第1係合面積A1よりも広くされている(A2>A1)。
図8は、組立時における第1コネクタ1の要部の断面図である。案内面66による案内によって、図8に示すように、挿入途中の第1コンタクト4の本体部20の底板部36が、第1ランスアーム6の第1係止突起61の頂部64に乗り上げて、頂部64と摺接可能な状態となる。
係止助長突起62は、図2に示すように、コネクタ接続時に第2ハウジング110と当接して第2ハウジング110により駆動されることにより、第1ランスアーム6を撓み変位させて第1被係止部26に対する第1係止突起61の係止を助長する機能を果たす。
図8に示すように、第1コンタクト4がコンタクト挿入孔9に対して挿入完了位置に達していない不完全挿入状態にあるときに、第1コンタクト4の底板部36の外面である退避駆動部36cが、第1ランスアーム6の第1係止突起61の頂部64と当接して第1係止突起61をコンタクト挿入孔9から高さ方向Hに退避させるように駆動する。
したがって、第1コネクタ1の組立後において、第1コンタクト4が不完全挿入状態にあるときは、第1ハウジング2に対して嵌合途中の第2ハウジング110の底壁部132の端部132aが、第1ランスアーム6の規制部63と当接することにより、第2ハウジング110が第1ハウジング2に対する嵌合完了位置に変位されることが規制される。
図1に示すように、筒状部50の天壁部51は、基部40の端壁部47から延びる厚肉部55と、厚肉部55の一端部55a(第1方向X1側の端部)から第1方向X1に延びる薄肉部56とを有している。薄肉部56は、厚肉部55よりも薄肉である。
係止面73は、コンタクト挿入孔9の挿入完了位置に挿入された第1コンタクト4の第2被係止部27に係止する。案内面74は、組立時において、第2開口92からコンタクト挿入孔9に第1コンタクト4が挿入されるときに、図8に示すように、挿入途中の第1コンタクト4の一端4aと当接することにより、係止突起71を第1コンタクト4の天板部31に乗り上げさせるように、第2ランスアーム7自身を弾性的に撓ませる。
コネクタ接続時に、ロックアーム8の被案内面86が、各ロック突起150の上面側の案内部152に案内されることにより、ロックアーム8が弾性変形されて、ロックアーム8の各係止突起83が、案内部152上に乗り上げる。
また、図7に示される第1ランスアーム6の第1係止突起61の係止面65において、第1係合領域651と第2係合領域652との互いの一部が重ねて配置されてもよい。
2 第1ハウジング
4 第1コンタクト
6 第1ランスアーム
7 第2ランスアーム
9 コンタクト挿入孔
26 第1被係止部
27 第2被係止部(対応する被係止部)
36 底板部
36c 退避駆動部
51 天壁部(第2壁部)
52 底壁部(第1壁部)
61 第1係止突起
62 係止助長突起
63 規制部
65 係止面
71 第2係止突起(対応する係止突起)
91 第1開口
92 第2開口
100 第2コネクタ(相手方コネクタ)
110 第2ハウジング(相手方ハウジング)
120 第2コンタクト(相手方コンタクト)
132 底壁部
132a 端部(係止助長駆動部)
651 第1係合領域
652 第2係合領域
A1 第1係合面積
A2 第2係合面積
J コネクタ接続構造
X1 第1方向(コネクタ接続方向)
X2 第2方向
Claims (5)
- 相手方ハウジングと相手方コンタクトとを含む相手方コネクタに対してコネクタ接続方向に接続されるコネクタであって、
コネクタ接続時に前記相手方コンタクトが挿入される第1開口と前記第1開口の反対側の第2開口とを有するコンタクト挿入孔を区画する壁部を含むハウジングと、
被係止部を含み、前記第2開口から前記コンタクト挿入孔に挿入配置されたコンタクトと、を備え、
前記ハウジングが、前記壁部に支持されて弾性的に撓み可能なランスアームを含み、
前記ランスアームが、前記コンタクトの前記被係止部に係止することにより前記第2開口からの前記コンタクトの抜脱を規制する係止突起と、前記係止突起とは逆向きの突起であって、コネクタ接続時に前記相手方ハウジングにより駆動されることにより、当該ランスアームを撓み変位させて前記被係止部に対する前記係止突起の係止を助長する係止助長突起と、を含む、コネクタ。 - 請求項1に記載のコネクタにおいて、
前記ランスアームの前記係止突起が、前記コンタクトの前記被係止部に係止する係止面を含み、
前記係止助長突起による係止非助長状態における前記被係止部に対する前記係止面の係合面積である第1係合面積よりも、前記係止助長突起による係止助長状態における前記被係止部に対する前記係止面の係合面積である第2係合面積が、広くされている、コネクタ。 - 請求項1又は2に記載のコネクタにおいて、
前記コンタクトが、前記コンタクト挿入孔に対する挿入完了位置に達していない不完全挿入状態にあるときに、前記ランスアームの前記係止突起と当接して前記係止突起を前記コンタクト挿入孔から前記コネクタ接続方向と交差する方向に退避させる退避駆動部を含み、
前記ランスアームが、前記係止助長突起に対して前記コネクタ接続方向に隣接して配置された規制部であって、前記退避駆動部によって前記係止突起が前記コンタクト挿入孔から退避させられた状態で、前記相手方ハウジングと当接することにより、前記相手方ハウジングが前記ハウジングに対する嵌合完了位置に変位されることを規制する規制部を含む、コネクタ。 - 請求項1〜3の何れか一項に記載のコネクタにおいて、
前記ハウジングの前記壁部が、互いに対向して前記コンタクト挿入孔を区画する第1壁部と第2壁部とを含み、
前記ハウジングが、前記第1壁部に支持された前記ランスアームとしての第1ランスアームと、前記コンタクトの対応する被係止部に係止する係止突起を含み前記第2壁部に支持され弾性的に撓み可能な第2ランスアームと、を含む、コネクタ。 - 請求項1〜4の何れか一項に記載のコネクタと、
前記コネクタの前記係止助長部を駆動する係止助長駆動部を含み前記コネクタの前記ハウジングと接続された相手方ハウジングと、前記コネクタの前記コンタクトと接続された相手方コンタクトと、を含む相手方コネクタと、を備えるコネクタ接続構造。
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