JP4413836B2 - 雌型端子および端子同士の接続構造 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば自動車用ワイヤーハーネスの接続等に使用する雌型端子と、この雌型端子に雄型端子を挿入固定した端子同士の接続構造の改良に関するものである。
一般的に、自動車用ワイヤーハーネスの接続に使用されるコネクタは、少なくとも一対の雄型端子と雌型端子からなり、いずれも先端部に相手端子との嵌合部を有し、後端部には、例えば電線を圧着して把持する電線把持部を有している。
前記雌型端子の場合、先端部の嵌合部に挿入される雄型端子の嵌合部であるタブに対して長期にわたって確実に接触し、電気的接続を確保すべく、弾性切片のバネ性を利用して雄型端子との接触圧を確保している。そして昨今のこの種の端子は、一つのコネクタに設けられる極数が増大するに伴って、小型化(低背化)の要求が厳しくなってきた。
このような要求に応えるため、バネ性と電気的特性に優れた、例えば銅合金製の導電性金属板を所定の形状に打ち抜き、これを折り曲げて、例えばその先端部を箱型に成形して端子にしている。
この種のものの典型的な例として、特許文献1に記載の雌型端子がある。
これは図9が示すように導電性金属板を所定形状に打ち抜いたものを、一点鎖線の位置で折り曲げて、図10のような形状の雌型端子に成形したものである。
図9、図10が示すように、端子先端部の嵌合部31は、底部33、その左右両側に連設した側壁34、35及び一方の側壁34に連設した上蓋36とを図9の一点鎖線で示す位置で折り曲げ、図10のようにその先端部を箱型に成形したものである。後方の電線把持部32には、電線の導体を圧着するための第一の把持部32aと、電線の被覆部を圧着する第二の把持部32bとが設けられている。
箱型に成形した嵌合部31内には、後方から可動接触片37が上蓋36に平行に緩やかな湾曲37aを介して折り返され、嵌合部31内の中央部近傍には、下方に膨らむ接点部37bを有する逆山形状に形成されて弾発性を有する板バネ部が形成されている。また可動接触片37の先端側には孔部37cが設けられていて、この孔部37cに上蓋36の一部を下方に向けて折り曲げた係止片36bが嵌め込まれている。さらに可動接触片37の先端部は、上蓋36の先端でU字に形成された折り曲げ部38によって上蓋36の下部に接するように位置規制されている。
上蓋36の係止片36bは可動接触片37の孔部37cに嵌合され、可動接触片37が後方に移動しないように規制している。
このような雌型端子の嵌合部31に雄型端子のタブが挿入されると、可動接触片37が扁平になって、雌型端子と雄型端子間に所望の接触圧が得られて、雌型端子と雄型端子が接続固定される。
特開2003−331962号公報
しかし前述したように特許文献1に開示されている雌型端子の場合、嵌合部31内に設けられる幅の狭い可動接触片37の幅内に孔部37cを設けなければならず、必然的に孔部37cは極めて小さなものにならざるを得ない。しかもこの小さな孔部37cにさらに係止片36bを嵌め込まなければならないため、係止片36bはさらに幅の狭い小さな切片になってしまい、成形が極めて難しい、という問題があった。
加えて、係止片36bを孔部37cに嵌入し、係止した後、さらにこの狭い場所で辺部38を内側に折り返して可動接触片37の孔部37cから係止片36bが抜けないように固定しているため、この雌型端子の嵌合部31、特にその先端部は形状が複雑で、製造が極めて難しかった。
その結果、製品の加工速度が下がって生産性が悪くなるとともに、小型化も困難になっていた。
また上記のように孔部37cに係止片36bを嵌め込む構造の場合、雌型端子の製造に際し、係止片36bが孔部37cに対しどのくらいの深さで挿入されるかによって、可動接触片37の先端部と上蓋36の下面との間隔が変わってしまい、製造される雌型端子同士においてこの間隔を再現性良く一定に保つことが困難であった。ここで可動接触片37の先端部と上蓋36の下面との間隔は、例えば図9、図10の雌型端子ではゼロである(すなわち可動接触片37の先端部の上面と上蓋36の下面とが接触している)ような設定となっているが、その間隔の精度の再現性がない場合には、雌型端子と雄型端子との接続が安定しない結果となり、雌型端子と雄型端子の接続信頼性の問題が生じる可能性があった。
これらの問題に鑑み本発明の目的は、生産性を向上させることができるとともに小型化も可能で、しかも雄型端子との接続信頼性が高い雌型端子、およびこの雌型端子に雄型端子を挿入固定する端子同士の接続構造を提供することにある。
前記目的を達成すべく本発明の請求項1記載の雌型端子は、導電性金属板を所定の形状に打ち抜き、これを折り曲げて成形し、先端部に雄型端子のタブを受け入れ方向に受け入れる嵌合部を設けた雌型端子であって、前記嵌合部は、底部と、該底部の左右両側を折り曲げて形成した二つの側壁と、該二つの側壁のうち一方側である一方側壁を他方側である他方側壁に向かってさらに折り曲げて形成した下部上蓋と、前記他方側壁を前記一方側壁に向かってさらに折り曲げて前記下部上蓋上に位置させた上部上蓋とで囲んだ略箱型を成すとともに、前記下部上蓋に形成し、前記他方側壁に向けて突設した切出突片を先端部に有する可動接触片と、前記他方側壁と前記上部上蓋との境界部に形成し、前記他方側壁に向かう前記下部上蓋の折り曲げにより前記受け入れ方向に対して直交する直交方向に前記切出突片の挿入を許容する切出突片係止孔とを備え、前記可動接触片を、前記切出突片を前記切出突片係止孔に係止して逆山形状の板バネとするとともに、前記切出突片係止孔を、該切出突片係止孔に挿入された前記切出突片の後退を許容する長孔形状に前記導電性金属板の打ち抜きにより形成するとともに、挿入された前記切出突片を長孔形成方向に亘って下方向において係止した状態で、前記可動接触片の先端部の上面が前記上部上蓋の下面に当接するように、前記上部上蓋との間隔を設定したことを特徴とするものである。
このようにしてなる請求項1記載の雌型端子によれば、前記嵌合部は、底部と、該底部の左右両側を折り曲げて形成した二つの側壁と、該二つの側壁のうち一方側である一方側壁を他方側である他方側壁に向かってさらに折り曲げて形成した下部上蓋と、前記他方側壁を前記一方側壁に向かってさらに折り曲げて前記下部上蓋上に位置させた上部上蓋とで囲んだ略箱型を成しているため、所定の形状に打ち抜いた導電性金属板を、概略的には順次折り曲げる作業を繰り返すだけで、この嵌合部を形成することができる。それ故、雌型端子の製造が容易であって生産性を高くすることができるとともに小型化も可能である。
また可動接触片に設けた切出突片を、他方側壁すなわち上部上蓋に連設されてなる側壁に形成した切出突片係止孔に係止させる構成としたことにより、可動接触片に孔部を形成する必要がないため、より具体的には切出突片と切出突片係止孔をある程度大きくすることができるので、導電性金属板の打ち抜き加工精度に余裕ができ、この点からも雌型端子の生産性を高くできる。
また上記のように切出突片を切出突片係止孔に、前記嵌合部の一部を構成する一方の側壁と他方の側壁のうち、前記他方側壁に向かう前記下部上蓋の折り曲げにより係止させる構造にしたことにより、前記切出突片を前記切出突片係止孔に係止させる際の挿入方向が導電性金属板の折り曲げ方向と一致するため、可動接触片の固定がより簡易に行えるようになる。したがって製品の生産性を向上させることができるとともに小型化が可能となる。
また上記のように切出突片を切出突片係止孔に係止させる構造にしたことにより、上部上蓋と可動接触片の先端部との間隔は、切出突片係止孔に対する切出突片の挿入の深さには関係がなく、切出突片係止孔の上部上蓋との間の間隔によって規定される。また、前記切出突片係止孔を、前記導電性金属板の打ち抜きにより形成することにより、この間隔は導電性金属板を打ち抜く際の打ち抜き加工精度によって決まり、非常に高い精度で規定することができる。したがって、再現性良く上部上蓋と可動接触片の先端部との間隔を一定に保つことができ、雌型端子と雄型端子のタブとの接続を安定させることができるため、雌型端子と雄型端子の接続信頼性を高くすることができる。
また、切出突片係止孔を、前記二つの側壁の他方と前記上部上蓋との境界部に形成し、前記可動接触片の先端部の上面を前記上部上蓋の下面に当接させたことにより、可動接触片の先端部の上面は上部上蓋の下面に確実に当接され、可動接触片の板バネ構造がより機械構造的に安定するとともに、大量生産に際しては可動接触片と上部上蓋との間隔を管理することが容易となるため、好ましい。
また、前記切出突片係止孔を、該切出突片係止孔に挿入された前記切出突片の後退を許容する長孔形状に前記導電性金属板の打ち抜きにより形成するとともに、挿入された前記切出突片を長孔形成方向に亘って下方向において係止した状態で、前記可動接触片の先端部の上面が前記上部上蓋の下面に当接するように、前記上部上蓋との間隔を設定することにより、可動接触片を、可動接触片の下部上蓋への連設部分と、先端部との前後2点で支持した板バネと成すことができるので、可動接触片が片持ち梁状になって先端部が浮いた状態になってしまうことがなく、接続相手である雄型端子のタブに対して長期にわたって所望の接触圧を維持できる。
したがって、前記可動接触片の先端部の上面と前記上部上蓋の下面とが再現性よく当接するため、雌型端子と雄型端子のタブの接続を安定させることができ、雄型端子と雌型端子の接続信頼性を高くすることができる。
また本発明の請求項2記載の雌型端子は、請求項1記載の雌型端子において、前記下部上蓋における前記可動接触片の基端部側に、前記他方側壁に向けて突設する基端側切出突片を備えるとともに、前記他方側壁と前記上部上蓋との境界部に、前記基端側切出突片の挿入を許容する基端側切出突片係止孔を備えたことを特徴とするものである。
このようにしてなる請求項2記載の雌型端子によれば、嵌合部を形成する後部の略箱型部分の変形を防止し、機械的な強度を高めると共に、可動接触片をほぼ水平に維持することができるため、好ましい。
また請求項3記載の端子同士の接続構造は、タブを有する雄型端子と、導電性金属板を所定の形状に打ち抜き、これを折り曲げて成形し、先端部に前記タブを受け入れ方向に受け入れる嵌合部を設け、後端部に電線把持部を設けた雌型端子と、該雌型端子に接続された電線とを有し、前記雄型端子のタブを前記雌型端子の嵌合部内に挿入固定してなる端子同士の接続構造であって、前記嵌合部は、底部と、該底部の左右両側を折り曲げて形成した二つの側壁と、該二つの側壁のうち一方側である一方側壁を他方側である他方側壁に向かってさらに折り曲げて形成した下部上蓋と、前記他方側壁を前記一方側壁に向かってさらに折り曲げて前記下部上蓋上に位置させた上部上蓋とで囲んだ略箱型を成すとともに、前記下部上蓋に形成し、前記他方側壁に向けて突設した切出突片を先端部に有する可動接触片と、前記他方側壁と前記上部上蓋との境界部に形成し、前記他方側壁に向かう前記下部上蓋の折り曲げにより前記受け入れ方向に対して直交する直交方向に前記切出突片の挿入を許容する切出突片係止孔とを備え、前記可動接触片を、前記切出突片を前記切出突片係止孔に係止して逆山形状の板バネとするとともに、前記切出突片係止孔を、該切出突片係止孔に挿入された前記切出突片の後退を許容する長孔形状に前記導電性金属板の打ち抜きにより形成するとともに、挿入された前記切出突片を長孔形成方向に亘って下方向において係止した状態で、前記可動接触片の先端部の上面が前記上部上蓋の下面に当接するように、前記上部上蓋との間隔を設定したことを特徴とするものである。
このようにしてなる請求項3記載の端子同士の接続構造は、上述のような雌型端子の作用により、雌型端子と、この雌型端子の嵌合部内にそのタブを挿入固定される雄型端子との間に高い接続信頼性が得られ、かつ接続構造全体の小型化も可能になる。
以上のように本発明によれば、生産性を向上させることができるとともに小型化も可能で、しかも雄型端子との接続信頼性が高い雌型端子、およびこの雌型端子に雄型端子を挿入固定する端子同士の接続構造を提供することができる。
以下に図を用いて、本発明の雌型端子の一実施例を詳細に説明する。
図1は本実施例の雌型端子を成形するために導電性金属板から打ち抜いた雌型端子の展開図、図2は図1に示す導電性金属板を所定の折り曲げ位置で折り曲げて成形した雌型端子の斜視図、図3は図2の雌型端子の縦断面を左前方から見た断面斜視図、図4は図2に示す雌型端子の左側面図、図5は左側面から見た縦断面図、図6は平面図、そして図7は図2の雌型端子と接続される雄型端子の一例を示す側面図、図8(a)、(b)は図2の雌型端子と図7の雄型端子を接続した状態を示す一部縦断面図およびその一部拡大図である。
本実施例の雌型端子1は、1枚の導電性金属板から図1が示すような形状のものを打ち抜き加工により形成し、しかる後これらを点線で示す部分で折り曲げたり、あるいは点線で示す部分に突き出し加工を加える等して、図2〜図6に示すような先端部に嵌合部3、後端部に電線把持部4を有するように成形したものである。
以下に具体的に導電性金属板から、図2の雌型端子1を得るための成形手順を、図1〜図6を用いて説明する。
まず、図1に示すように、導電性金属板を打ち抜いた板材を形成する。このとき、切出突片係止孔24、ランスホール25、孔部26の各孔や突起28が形成される。またディンプル18とビード21が突き出し加工により形成される。また点線15、16、17の部分が各々折り曲げられて、図3、図5に示すように、逆山形状の板バネ状の可動接触片14が形成される。また下部上蓋11aから前方に切り出して形成した切片19は、点線20の部分で内側に密着するように折り返される。
次に、図1における点線5、6の部分を内側に折り曲げて、嵌合部3の底部7と二つの側壁8、9を形成する。
次に側壁8(二つの側壁の一方)の上部を点線10a、10bで内側に折り曲げて、前方の下部上蓋11a、後方の下部上蓋11bを形成する。
さらに側壁9(二つの側壁の他方)側の点線12の部分で内側に折り曲げて下部上蓋11a、11bの上に覆い被さるように上部上蓋13を形成して、略箱型状の嵌合部3を形成する。このとき、可動接触片14の先端部にあって、側壁9側に突設された切出突片23を、側壁9と上部上蓋13との境界部に形成してある切出突片係止孔24に係止させる。これにより可動接触片14の先端部22の上面が上部上蓋13の下面に当接される。またこれとともに下部上蓋11bの側端面に形成された切片27を、側壁9と上部上蓋13との後方の境界部に形成されている孔部26に係止させる。
そして雌型端子1の後端部に形成された電線把持部4は略Uの字状に折り曲げて形成され、電線把持部4の嵌合部3側が電線の導体を圧着するための第一の把持部4a、後部が電線の被覆部を圧着するための第二の把持部4bとされる。
このようにして図2〜図6に示すように、先端部に雄型端子のタブを受け入れる挿入口3aを有する嵌合部3と、後端部に電線を接続するための電線把持部4を有する雌型端子1を得ることができる。
このように成形された雌型端子1は、図7に示す雄型端子40と接続される。
図7に示すように、雄型端子40はタブ41と電線把持部42を有する。電線把持部42は、雌型端子1の電線把持部4と同等のものである。
雌型端子1と雄型端子40を接続するには、図8(a)、(b)に示すように、まず雌型端子1の電線把持部4の第一の把持部4aを電線50の導体部に加締めて固定し、第二の把持部4bを電線50の端末部の被覆部50bに、この被覆部50b上に被せた防水用ゴム栓53ごと加締めて固定する。同様に雄型端子40の電線把持部42に電線51を固定する。因みに、符号54は電線51の端末部に装着した防水用ゴム栓を示している。
この状態で、雄型端子40のタブ41を、雌型端子1の嵌合部3の挿入口3a内に挿入する。このとき雌型端子1の下部上蓋11aから前方に切り出した切片19は、図1の点線20の部分で内側に密着するように折り返されていて、雄型端子40のタブ41の挿入ガイドとして作用する。
嵌合部3内に挿入されたタブ41は、上面側が可動接触片14の下面に当接するとともに、下面側が底部7の上面に当接する。そしてそのままタブ41を嵌合部3内に押し込むと、可動接触片14がタブ41に押されて扁平な形状に弾性変形することで嵌合部3内の空間が大きくなり、タブ41が嵌合部3内の奥部まで挿入される。このとき、雌型端子1と雄型端子40との嵌合力は、タブ41と嵌合部3との接触力により得られており、特に弾性変形したままの可動接触片14が復元力によりタブ41の上面を下方に押しているので、雄型端子40と雌型端子1との嵌合力が高められている。
このように雄型端子40のタブ41が雌型端子1の嵌合部3に挿入固定され接触されることで雄型端子40、雌型端子1間の電気的接続が得られ、端子同士の接続部(接続構造)60が得られる。
このようにして使用される本実施例の雌型端子1における大きな特徴は、まず嵌合部3が、底部7と、該底部7の左右両側を折り曲げて形成した二つの側壁8、9と、該側壁8をさらに折り曲げて形成した下部上蓋11a、11bと、側壁9をさらに折り曲げて下部上蓋11b上に位置させた上部上蓋13とによって囲んだ、タブ41の挿入口3aを有する略箱型を成している点にある。
上記のような構成を採る場合、嵌合部3は略同一方向を有する点線5、6、10a、10b、12を折り目として順次折り曲げて成形することができるので、生産性が良好であるとともに小型化に好適である。
また本実施例の雌型端子1におけるもう一つの大きな特徴は、可動接触片14の先端部の上部上蓋13に連設している側壁9側に切出突片23を突設しておき、これを、側壁9と上部上蓋13との境界部に形成してある切出突片係止孔24に係止させた点にある。
これにより、可動接触片14を、可動接触片14の下部上蓋11bへの連設部分(点線15近傍)と先端部22の前後2点で支持した板バネと成すことができるので、可動接触片14が片持ち梁状になって先端部22が浮いた状態になってしまうことがなく、接続相手である雄型端子40のタブ41に対して長期にわたって所望の接触圧を維持できる。
また切出突片23を切出突片係止孔24に係止させる方向は導電性金属板の折り曲げ方向(雌型端子1の長手方向に直交する方向)と一致しているので、導電性金属板の折り曲げを行う過程で切出突片23を切出突片係止孔24に係止させることができるため、可動接触片14の固定がより簡易に行えるようになる。したがって製品の加工速度を上げることができ生産性を向上させることが可能となり、低価格化が可能になる。また小型化も可能となる。
また切出突片23を、側壁9と上部上蓋13との境界部に形成してある切出突片係止孔24に係止したことにより、可動接触片14の先端部22を上部上蓋13の下面に確実に当接させることができる。このようにすると、可動接触片14の板バネ構造がより機械構造的に安定するとともに、大量生産の際、可動接触片14と上部上蓋13との間隔の管理が非常に容易になるので、好ましい。
また上部上蓋13と可動接触片14の先端部22との間隔は、切出突片係止孔24に対する切出突片23の挿入の深さには関係がなく、切出突片係止孔24の上部上蓋13との間の間隔によって規定される。この間隔は導電性金属板を打ち抜く際の打ち抜き精度によって決まり、それ故、非常に高い精度で規定することができる。
したがって、上部上蓋13と可動接触片14の先端部22との間隔を再現性良く一定(この実施例ではゼロ)に保つことができ、雌型端子1と雄型端子40のタブ41の接続を安定させることができ、雄型端子40と雌型端子1の接続信頼性を高くすることができる。
また本実施例では、切出突片係止孔24の端部24a、すなわち電線把持部4側の端部を、切出突片23の停止位置にしている。嵌合部3の先端側から接続相手の雄型端子40のタブ41が挿入されて、その先端が可動接触片14の逆山形状部分の斜面に接触した後さらに後方へ押された場合、可動接触片14の後退に伴い切出突片23も後退するが、切出突片23が切出突片係止孔24の端部24aに接触した時点で、可動接触片14の後退も停止する。その結果、可動接触片14が雄型端子に押し縮められて潰れたり、座屈したりすることをこれら切出突片23と切出突片係止孔24の存在により防止することができる。
このように本実施例の雌型端子1によれば、図9に示す従来の雌型端子よりも、特にその先端部の嵌合部3の構造が簡単であるため、製造が容易で、それ故生産性が高く小型化も可能である。しかもこの簡単な構造で、可動接触片14の変形や座屈を防止することもできる。
また可動接触片14の中央部、すなわち逆山形状の部分には、突き出し加工により、ディンプル18が下方に突き出すように加工されており、またこれと対向する位置で底部7にもビード21が上方に突き出すように形成されてタブ41との接点部が形成されているため、タブ41は、ディンプル18とビード21とで挟持され、嵌合部3とタブ41との接触固定がより確実になる。尚、このディンプル18は逆山形状の山形が十分に下方に突き出していれば、あえて設ける必要はない。
また前方の下部上蓋11aの側端面には切片29が形成されていて、これが側壁9と上部上蓋13との境界部に形成されている切出突片係止孔24に係止されて略箱型の嵌合部3の変形を防止するとともに嵌合部3の機械的な強度を向上させている。
同様に、後方の下部上蓋11bの側端面にも切片27が形成されていて、これが側壁9と上部上蓋13との後方の境界部に形成されている孔部26に係止されて、嵌合部3を形成する後部の略箱型部分の変形を防止し、機械的な強度を高めると共に、可動接触片14をほぼ水平に維持する役割も果たしている。
尚、ランスホール25はこの雌型端子1を、図示しないコネクタハウジングのキャビティに挿入固定する際に、該キャビティに形成されるランスを固定し、雌型端子1とコネクタハウジングとの接続を確実にするものである。
また側壁9に形成された突起28は、雌型端子1の外側に切り出し形成されていて、図示しないコネクタハウジングのキャビティへの逆挿入を防止するものである。
ところで前記実施例では、雌型端子1及び雄型端子40の後端には絶縁被覆電線の如き電線50、51が接続されているが、これら電線50、51に代えて回路基板等の基板やICチップを搭載したコネクタ等が用途に応じて接続される場合もある。
以上のように本発明によれば、生産性を向上させることができるとともに小型化も可能で、しかも雄型端子との接続信頼性が高い雌型端子、およびこの雌型端子を用いた端子同士の接続構造を提供することができる。
本発明の一実施例の雌型端子であって、これを成形するために導電性金属板から打ち抜いた状態を示す展開図である。 本発明の雌型端子の一実施例を示す斜視図である。 図2が示す雌型端子の縦断面を左前方から見た断面斜視図である。 図2が示す雄型端子の左側面図である。 図2が示す雄型端子の左側面から見た縦断面図である。 図2が示す雌型端子の平面図である。 図2の雌型端子と接続される雄型端子の一例を示す側面図である。 (a)は図2の雌型端子と図7の雄型端子を接続した状態を示す一部縦断面図、(b)はその一部拡大断面図である。 従来の雌型端子の展開図である。 図9に示す従来の雌型端子の縦断面図である。
3 嵌合部
4 電線把持部
7 底部
8、9 側壁
11 下部上蓋
13 上部上蓋
14 可動接触片
23 切出突片
24 切出突片係止孔

Claims (3)

  1. 導電性金属板を所定の形状に打ち抜き、これを折り曲げて成形し、先端部に雄型端子のタブを受け入れ方向に受け入れる嵌合部を設けた雌型端子であって、
    前記嵌合部は、
    底部と、該底部の左右両側を折り曲げて形成した二つの側壁と、該二つの側壁のうち一方側である一方側壁を他方側である他方側壁に向かってさらに折り曲げて形成した下部上蓋と、前記他方側壁を前記一方側壁に向かってさらに折り曲げて前記下部上蓋上に位置させた上部上蓋とで囲んだ略箱型を成すとともに、
    前記下部上蓋に形成し、前記他方側壁に向けて突設した切出突片を先端部に有する可動接触片と、
    前記他方側壁と前記上部上蓋との境界部に形成し、前記他方側壁に向かう前記下部上蓋の折り曲げにより前記受け入れ方向に対して直交する直交方向に前記切出突片の挿入を許容する切出突片係止孔とを備え、
    前記可動接触片を、
    前記切出突片を前記切出突片係止孔に係止して逆山形状の板バネとするとともに、
    前記切出突片係止孔を、
    該切出突片係止孔に挿入された前記切出突片の後退を許容する長孔形状に前記導電性金属板の打ち抜きにより形成するとともに、
    挿入された前記切出突片を長孔形成方向に亘って下方向において係止した状態で、前記可動接触片の先端部の上面が前記上部上蓋の下面に当接するように、前記上部上蓋との間隔を設定した
    雌型端子。
  2. 前記下部上蓋における前記可動接触片の基端部側に、前記他方側壁に向けて突設する基端側切出突片を備えるとともに、
    前記他方側壁と前記上部上蓋との境界部に、前記基端側切出突片の挿入を許容する基端側切出突片係止孔を備えた
    請求項1に記載の雌型端子。
  3. タブを有する雄型端子と、
    導電性金属板を所定の形状に打ち抜き、これを折り曲げて成形し、先端部に前記タブを受け入れ方向に受け入れる嵌合部を設け、後端部に電線把持部を設けた雌型端子と、
    該雌型端子に接続された電線とを有し、
    前記雄型端子のタブを前記雌型端子の嵌合部内に挿入固定してなる端子同士の接続構造であって、
    前記嵌合部は、
    底部と、該底部の左右両側を折り曲げて形成した二つの側壁と、該二つの側壁のうち一方側である一方側壁を他方側である他方側壁に向かってさらに折り曲げて形成した下部上蓋と、前記他方側壁を前記一方側壁に向かってさらに折り曲げて前記下部上蓋上に位置させた上部上蓋とで囲んだ略箱型を成すとともに、
    前記下部上蓋に形成し、前記他方側壁に向けて突設した切出突片を先端部に有する可動接触片と、
    前記他方側壁と前記上部上蓋との境界部に形成し、前記他方側壁に向かう前記下部上蓋の折り曲げにより前記受け入れ方向に対して直交する直交方向に前記切出突片の挿入を許容する切出突片係止孔とを備え、
    前記可動接触片を、
    前記切出突片を前記切出突片係止孔に係止して逆山形状の板バネとするとともに、
    前記切出突片係止孔を、
    該切出突片係止孔に挿入された前記切出突片の後退を許容する長孔形状に前記導電性金属板の打ち抜きにより形成するとともに、
    挿入された前記切出突片を長孔形成方向に亘って下方向において係止した状態で、前記可動接触片の先端部の上面が前記上部上蓋の下面に当接するように、前記上部上蓋との間隔を設定した
    端子同士の接続構造。
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