JP2019220335A - ガス遮断器 - Google Patents

ガス遮断器 Download PDF

Info

Publication number
JP2019220335A
JP2019220335A JP2018116600A JP2018116600A JP2019220335A JP 2019220335 A JP2019220335 A JP 2019220335A JP 2018116600 A JP2018116600 A JP 2018116600A JP 2018116600 A JP2018116600 A JP 2018116600A JP 2019220335 A JP2019220335 A JP 2019220335A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit breaker
gas circuit
nozzle
contact
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018116600A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6989449B2 (ja
Inventor
師岡 寿至
Hisashi Morooka
寿至 師岡
一 浦井
Hajime Urai
一 浦井
勝彦 白石
Katsuhiko Shiraishi
勝彦 白石
俊昭 作山
Toshiaki Sakuyama
俊昭 作山
山根 雄一郎
Yuichiro Yamane
雄一郎 山根
隆浩 西村
Takahiro Nishimura
隆浩 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2018116600A priority Critical patent/JP6989449B2/ja
Publication of JP2019220335A publication Critical patent/JP2019220335A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6989449B2 publication Critical patent/JP6989449B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Circuit Breakers (AREA)

Abstract

【課題】ガス遮断器の耐久性及び遮断性能をともに向上させることを目的とする。【解決手段】上記課題を解決するため、本発明に係るガス遮断機では、電流を断続する第一の接触子と、前記第一の接触子と接離可能に対向して配置される第二の接触子と、前記第一及び第二の接触子との接離部を包囲して筒状のノズルと、を備えるガス遮断器であって、前記ガス遮断器が開極の際に前記第一の接触子と前記第二の接触子との間に発生するアークを消弧する機能を有し、前記ノズルは、マトリックス樹脂が二硫化タングステン(WS2)で構成されてるようにする。【選択図】図1

Description

本発明は、ガス遮断器に関する。
ガス遮断器は、短絡電流などの大電流を遮断するものである。その構成例としては、電流を断続する固定接触子と可動接触子とを接離可能に同軸上に配置し、絶縁ガスが充満された容器内に収納して構成されたものがある。
特に、固定接触子と可動接触子とが開極される際、それらの間にアークが発生する。このアークを速やかに吹き消すため、固定接触子と可動接触子の接離部の空間を包囲して筒状のノズルを設け、このノズル内に圧縮ガスを導いて固定接触子および可動接触子の接離部に吹き付け、これによりアークを吹き消すようにするパッファ式ガスしゃ断器が知られている(例えば、特許文献1)。
一般に、アークを吹き消すためのノズルの材料としては、絶縁性を有するフッ素樹脂が用いられている。しかし、極めて高温(例えば、20000K)のアークにノズルが曝される。このため、アークエネルギーがフッ素樹脂の内部まで浸透し、フッ素樹脂等が分解し、ガス化する。これにより、ノズルの表面(表層部)や内部(奥部、すなわちノズルの表層部以外の大部分)にボイドが発生したり、ノズルの表面や内部が炭化したりすることがある。これにより、ノズルの内壁面が損耗し、吹き付けガスの流路面積が増大して吹き付け効果が低下することがある。また、ノズル表面や内部が炭化し、ノズルの絶縁性能が低下したりすることにより、ガス遮断器の電流遮断性能が低下することがある。なお、上記のようなフッ素樹脂等が分解してガス化する現象は、「アブレーション」と呼ばれるものである。
このような問題を解決するために、従来、ガス遮断器に用いるノズルを構成する樹脂材料に充填材を添加する技術が提案されている。
特許文献2には、光吸収性の高いカーボン、炭化ケイ素等を含む粉末をフッ素樹脂に添加して、その光反射について黒色濃度指数が所定の範囲となる耐アーク性材料が開示されている。
また、特許文献3には、充填材として黒色の粉末である二硫化モリブデンを添加したPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)ノズル材料が開示されている。
特許文献4には、四弗化エチレン樹脂の昇華によるノズルの消耗と、ア−クから放射される光エネルギーのノズルへの侵入とを防止すると共に、ノズルの部分ごとの熱膨脹率の違いによって生じる機械的損傷を防止することを目的として、ノズルのスロート部の近傍における無機充填材の充填量を少なくし、かつ、ノズルの上流側及び下流側における無機充填材の充填量を多くし、スロート部と上流側及び下流側との境界には、各々、無機充填材の充填量がノズルの軸方向の距離に応じてほぼ直線的に変化する領域が設けられているパッファ形ガス遮断器が開示されている。また、特許文献4には、無機充填材として、ノズルの上流側及び下流側には窒化ホウ素を用いるとともに、スロート部には窒化ホウ素よりも熱伝導率が低い酸化アルミニウムを用いる構成が記載されている。
実公昭61−25148号公報 特開昭60−107203号公報 特開2001−189118号公報 特開平7−296689号公報
ノズルのアブレーションにより発生したガスは、ノズルの周辺の圧力を上昇させる。これにより、強いガス流が生じて、アークの吹き消し作用を促進する。このため、フッ素樹脂のガス化は、遮断性能の向上に寄与していると考えられる。
特許文献2のように、アークに曝される部分に光吸収性の高いカーボン、炭化ケイ素等を含む粉末を充填材として添加したノズルでは、アークエネルギーを効率良く吸収することで、ノズルのアブレーションによるガス圧力上昇が大きくなる半面、導電性のカーボンや半導電性の炭化ケイ素を充填材することによって、ノズルの絶縁性能が低下するという課題があった。
特許文献2や特許文献3のように光吸収性の充填材を添加したノズルでも、特許文献4のように光反射性の高い窒化ホウ素や酸化アルミニウムを充填材として添加したノズルでも、ノズルのアークによる損耗は抑制されるものの、ノズルを構成するフッ素樹脂とともに、添加されている充填材もアークエネルギーに曝されて損耗するという課題があった。
本発明の目的は、ガス遮断器の耐久性及び遮断性能をともに向上させることにある。
本発明の代表的なものの一つを示せば、ガス遮断器を、電流を断続する第一の接触子と、前記第一の接触子と接離可能に対向して配置される第二の接触子と、前記第一及び第二の接触子との接離部を包囲して筒状のノズルと、を備えるガス遮断器であって、前記ガス遮断器が開極の際に前記第一の接触子と前記第二の接触子との間に発生するアークを消弧する機能を有し、前記ノズルは、マトリックス樹脂が二硫化タングステン(WS)で構成されているようにする。
本発明によれば、ガス遮断器の耐久性及び遮断性能をともに向上させることができる。
本発明の一実施形態に係るガス遮断器の主要部を示す模式断面図である。 本発明の一実施形態に係るガス遮断器に用いるノズルの成分を示す模式図である。 ポリテトラフルオロエチレンの光分解を示す模式図である。 ポリテトラフルオロエチレンの熱分解を示す模式図である。
本発明は、ガス遮断器に係り、特に、耐久性と遮断性能向上とを両立させるアーク吹消ノズルの材料に関する。
以下、本発明のガス遮断器について、図面を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るガス遮断器の主要部を示す模式断面図である。
本図に示すように、棒状の固定接触子1の先端部に対向させて、同軸上の離れた位置にリング状の可動接触子2が配置されている。可動接触子2は、中空に操作ロッド4の先端部に固定されている。そして、可動接触子2は、図示矢印3の軸方向に進退駆動されるようになっている。
操作ロッド4の外側には、操作ロッド4より大径のパッファシリンダ5が同軸に設けられている。パッファシリンダ5内には、パッファピストン6が摺動自在に挿入されている。パッファシリンダ5の可動接触子2側の端部には、壁部8が設けられている。操作ロッド4の外周面、壁部8を含むパッファシリンダ5の内壁面及びパッファピストン6の先端面に囲まれた領域は、パッファ室7となっている。壁部8には、貫通孔9が複数設けられている。固定接触子1の先端部と可動接触子2とは、円筒状のノズル10により包囲されている。ノズル10の一方の端部は、壁部8の外面にノズル押さえ11を介して固定されている。可動接触子2の外壁面とノズル10の内壁面との間には、空間が形成されている。この空間は、パッファ室7のガスが貫通孔9を介して出入りする場合の流路となる。
また、ノズル10の内壁面の中央部には、縮径されたスロート部12が形成されている。このスロート部12の最小径は、固定接触子1が挿通可能に形成されている。また、固定接触子1の外側には、円筒状の通電用固定接触子13が設置されている。通電用固定接触子13は、ノズル10の外周を包囲するように配置されている。
これらの構成部品は、図示していない容器内に収納され、その容器内に絶縁ガス(消弧性ガス)を封入してガス遮断器が構成されている。つまり、ガス遮断器は、絶縁ガスが充満された容器内に接離可能に配置された固定接触子1および可動接触子2と、固定接触子1と可動接触子2の接離部を包囲して設けられた筒状のノズル10と、可動接触子2に連動して絶縁ガスを圧縮してノズル10内に噴出するガス噴出機構であるパッファシリンダ5およびパッファピストン6と、を備えた構成を有している。ここで、絶縁ガスとしては、一般に、六フッ化硫黄(SF)が用いられる。
つぎに、このような構成を有するガス遮断器の動作について説明する。
図1においては、固定接触子1と可動接触子2とが開極された状態を示している。
ガス遮断器の通電は、操作ロッド4を図示矢印3の右方向に駆動し、可動接触子2を固定接触子1の先端部に当接させて閉極することにより行われる。このとき、ノズル押さえ11と通電用固定接触子13とも接触し、こちらも電気的に接続される。何らかの原因によりガス遮断器に遮断指令が入力されると、操作ロッド4が図示矢印3の左方向に瞬時に駆動される。これにより、固定接触子1の先端部と可動接触子2とが離間し、これらの間にアーク14が形成される。
このとき、パッファ室7内の絶縁ガスがパッファピストン6により圧縮され、圧縮された絶縁ガスが貫通孔9からノズル10内に吹き出される。吹き出されたガスは、固定接触子1と可動接触子2との離間部に位置するスロート部12に導かれ、アーク14を吹き消して遮断する。
この遮断過程において、ノズル10の内壁面は、20000Kにも及ぶ超高温のアーク14に曝される。このアークエネルギーにより、ノズル10を構成するフッ素樹脂が蒸発し、アブレーションガスが発生する。このため、スロート部12の近傍においては、ガス圧力が上昇する。この圧力上昇により、アーク14が速やかに消弧され、遮断性能が向上する。
なお、本発明は、本図の構成に限定されるものではなく、例えば、パッファ室7を有しないガス遮断器にも適用可能である。
図2は、本実施形態のガス遮断器に用いるノズルの成分を示したものである。
ノズル材料に用いられるフッ素樹脂としては、例えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)が挙げられる。通常、ポリテトラフルオロエチレンの成形材は、そのパウダーを原料として圧縮粉体成形法で製造される。
本図の左側には、ポリテトラフルオロエチレン粒子21、及び光を吸収する充填材(光吸収性粒子)である二硫化タングステン粒子22(WS)を混合した圧縮成形工程の前の状態を示す。一方、本図の右側には、圧縮成形工程の後の状態を示す。圧縮成形工程により作製された成形材は、マトリックス樹脂としてのポリテトラフルオロエチレン25、並びにポリテトラフルオロエチレン25に分散された二硫化タングステン粒子22を含むものである。ここで、大きく変形するのは、比較的軟らかい樹脂であるポリテトラフルオロエチレン25である。二硫化タングステン粒子22は、硬い物質であり、ほとんど変形しない。
成形材を構成するポリテトラフルオロエチレンは、紫外領域から赤外領域にかけて光反射率は高いものの100%ではなく、ある程度の量の光が透過する。このため、充填材を含まない場合は、前述のとおり、ノズルを構成するポリテトラフルオロエチレンにおいては、電流遮断の際に生じる強力なアーク光がその奥部まで透過するため、ノズルの表層部や奥部にボイドが発生したり、部分的に炭化したりすることがある。
本図の右側に示すように、成形材の下方から入射する光は、一部が二硫化タングステン粒子22に吸収され熱エネルギーに変換される。結果として、成形材の表層部を透過し、成形材の奥部に到達する光は、少ない。よって、入射する光のうち、吸収された光は、成形材の表層部で熱に変換され、この熱により表層部のポリテトラフルオロエチレン25が分解される。あるいは、アーク光のエネルギーで高温になった六フッ化硫黄ガスの熱により表層部のポリテトラフルオロエチレン25が分解される。これらは熱分解である。一方、表層部においては、入射する光のエネルギーにより直接分解されるポリテトラフルオロエチレン25もある。これは光分解である。
いずれにしても、ポリテトラフルオロエチレン25の分解は、大部分が成形材の表層部で生じる。よって、充填材として二硫化タングステン粒子22を含む成形材においては、光が奥部にまで到達し、ボイドや炭化を生じることが少なくなる。
このほか、フッ素樹脂としては、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)等を用いることができる。なお、ガス遮断器の長期信頼性の観点からは、フッ素樹脂を構成する元素として、塩素、酸素等が含まれない方がよい。
本発明によれば、ガス遮断器に用いられるノズルの損耗を抑制し、ノズルの形状を維持するとともに、ノズルのアブレーションによる圧力上昇の効率を高くし、ガス遮断器の耐久性及び遮断性能をともに向上させることができる。これに伴い、高品質のガス遮断器を提供することができる。
図3Aは、ポリテトラフルオロエチレンの光分解について説明するための模式図である。
本図においては、ポリテトラフルオロエチレンの分子の一部を示している。
ポリテトラフルオロエチレンは、太陽光に含まれる300nm程度の波長の紫外線ではほとんど劣化しないことが知られるが、約300nm以下の更に短い波長のエネルギーが高い紫外線では化学結合が切断され、劣化する。このため、ノズル内部の光による劣化を防ぐためには、約300nm以下の短い波長領域の紫外線の侵入を防ぐ必要がある。また、光が当たった部分の化学結合が切断されることから、ポリテトラフルオロエチレン分子の結合は、ランダムに切断されると考えられる。
図3Bは、ポリテトラフルオロエチレンの熱分解反応を示したものである。
本図においては、ポリテトラフルオロエチレンの分子の熱による分解過程を化学反応式で示している。この反応は、二段階に分けて考えられる。第一段階では、ポリマーがモノマーに分解される。この反応は、500〜600℃程度で生じると考えられる。
第一段階で生じたモノマーは、アークによる高温度の状態において、原子に分解されると考えられる(第二段階)。この反応は、3000℃を超える温度で生じると考えられる。
アークの光エネルギーがノズルの構成要素に吸収された後、熱に変わることで、ノズルを構成するポリテトラフルオロエチレンが熱分解すると考えられる。
マトリックス樹脂であるポリテトラフルオロエチレンに光吸収性粒子を適度に分散させたノズルは、その表層部でアーク光を吸収することができる。これにより、ノズルの奥部へのアーク光の侵入を防ぐとともに、ノズル表面で吸収した光を熱に変換し、表層部のみを効率良く熱分解させることができ、アブレーションによるガス圧上昇を促進する。
光吸収性の充填材として、例えば、二硫化モリブデンのような黒色顔料を添加することにより、アーク光の特に約300nm以下の紫外線成分を吸収することができる。これにより、ノズル内部への侵入を防ぎ、紫外光によるフッ素樹脂の分解を抑制することができる。同時に、ノズルの表層部で吸収した幅広い波長領域の光を熱に変換することにより、ノズルの表層部のみを効率良く熱分解し、アブレーションによるガス圧上昇への寄与を高めることができる。
本発明は、光吸収性の充填材として二硫化タングステン(WS)を分散させたことを特徴とする。二硫化タングステンは二硫化モリブデンよりも、さらに耐熱性が高いことが知られている。また、二硫化タングステンは二硫化モリブデンよりも分子量が大きく、揮発性が低い。このため、高温のアークに曝された際の充填材の損耗も少なくなり、ノズルの耐久性が、さらに高くなる。
充填材として二硫化タングステンのみを用いることもできるが、二硫化モリブデンや他の黒色顔料やフッ素樹脂の光分解に寄与すると考えられる短波長の紫外線を吸収する紫外線吸収顔料、フッ素樹脂の光分解に寄与しない紫外領域から可視領域、赤外領域にかけての光を吸収する有色顔料と組み合わせて用いることも可能である。各々、複数の顔料を組み合わせることで、全波長領域の光を効率良く吸収することが可能となる。紫外線吸収顔料が表面で紫外線を吸収することで、ノズル内部の光分解を抑制するとともに、有色顔料が可視領域、赤外領域も含めた波長の光を吸収することで、表面のみを効率良く熱分解することができる。紫外線吸収顔料としては、例えば、酸化チタン(TiO)、酸化亜鉛(ZnO)といった無機顔料のほか、有機系の紫外線吸収材も用いることができる。また、有色顔料としては、群青、コバルトブルーといった無機顔料のほか、フタロシアニン顔料といった有機顔料を用いることができる。なお、黒色顔料としてはカーボンが良く知られるが、ノズルには高い絶縁性能が要求されることから、絶縁性の充填材の方がより好ましく用いることができる。
また、同時に、光を反射する充填材として、白色顔料と組み合わせて用いることも可能である。紫外領域から赤外領域にかけて幅広い波長領域の光を反射する白色顔料を好ましく用いることができる。例えば、窒化ホウ素(BN)のような白色顔料を添加することで、紫外線を反射することができる。これにより、ノズル内部の光による劣化を防ぐことが可能となる。他に、アルミナ(Al)、酸化チタン(TiO)、酸化亜鉛(ZnO)などを好ましく用いることができる。
二硫化タングステンと組み合わせる光吸収性の充填材、あるいは光反射性の充填材として耐熱性が高いものを選ぶことによって、ノズルの耐熱性、耐久性をより高くすることができる。
なお、充填材は、絶縁物であることが望ましい。
光を吸収する充填材の粒径は、光の波長よりも十分に大きいほうが好ましく、平均粒径が1〜30μmのものを好ましく用いることができる。光を反射する充填材の粒径は、光の波長よりも十分に大きいほうが好ましく、平均粒径が1〜30μmのものを好ましく用いることができる。なお、粒径は、レーザー回折法により測定した。平均粒径は、個数基準のメジアン径D50を採用した。
なお、本発明は、上記の実施形態において例示したものに限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記の例は、本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、上記の例の構成の一部を他の例の構成に置き換えることが可能であり、また、上記の例の構成に他の例の構成を加えることも可能である。また、それぞれの例に示す構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。本実施例では記載していないが、固定子と接触子は共に駆動する双駆動式のガス遮断器についても本発明は適用可能である。
1:固定接触子、2:可動接触子、4:操作ロッド、5:パッファシリンダ、6:パッファピストン、7:パッファ室、9:貫通孔、10:ノズル、11:通電用可動接触子、12:スロート部、13:通電用固定接触子。

Claims (8)

  1. 電流を断続する第一の接触子と、
    前記第一の接触子と接離可能に対向して配置される第二の接触子と、
    前記第一及び第二の接触子との接離部を包囲して筒状のノズルと、を備えるガス遮断器であって、
    前記ガス遮断器が開極の際に前記第一の接触子と前記第二の接触子との間に発生するアークを消弧する機能を有し、
    前記ノズルは、マトリックス樹脂が二硫化タングステン(WS)で構成されているガス遮断器。
  2. 請求項1に記載のガス遮断器であって、
    前記マトリックス樹脂が絶縁物で構成されていることを特徴とするガス遮断器。
  3. 請求項1に記載のガス遮断器であって、
    前記二硫化タングステン(WS)が充填材として分散されて配置されていることを特徴とするガス遮断器。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のガス遮断器であって、
    前記マトリックス樹脂がフッ素樹脂からなること特徴とするガス遮断器。
  5. 請求項4に記載のガス遮断器であって、
    前記フッ素樹脂がポリテトラフルオロエチレン(PTFE)であることを特徴とするガス遮断器。
  6. 請求項3乃至5のいずれか1項に記載のガス遮断器であって、
    前記充填材として黒色顔料を添加することを特徴とするガス遮断器。
  7. 請求項3乃至5のいずれか1項に記載のガス遮断器であって、
    前記充填材として紫外線吸収剤を添加することを特徴とするガス遮断器。
  8. 請求項3乃至7のいずれか1項に記載のガス遮断器であって、
    前記充填材の平均粒径が1〜30μmであることを特徴とするガス遮断器。
JP2018116600A 2018-06-20 2018-06-20 ガス遮断器 Active JP6989449B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018116600A JP6989449B2 (ja) 2018-06-20 2018-06-20 ガス遮断器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018116600A JP6989449B2 (ja) 2018-06-20 2018-06-20 ガス遮断器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019220335A true JP2019220335A (ja) 2019-12-26
JP6989449B2 JP6989449B2 (ja) 2022-01-05

Family

ID=69096888

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018116600A Active JP6989449B2 (ja) 2018-06-20 2018-06-20 ガス遮断器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6989449B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0574289A (ja) * 1991-09-13 1993-03-26 Toshiba Corp パツフア形ガス遮断器
JP2004039312A (ja) * 2002-06-28 2004-02-05 Toshiba Corp 開閉器

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0574289A (ja) * 1991-09-13 1993-03-26 Toshiba Corp パツフア形ガス遮断器
JP2004039312A (ja) * 2002-06-28 2004-02-05 Toshiba Corp 開閉器

Also Published As

Publication number Publication date
JP6989449B2 (ja) 2022-01-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5721866B2 (ja) ガス遮断器
CN102696086A (zh) 特定的复合材料作为电气设备中的电弧消灭材料的用途
JP6818604B2 (ja) ガス遮断器
JP4634259B2 (ja) パッファ形ガス遮断器
JP6913639B2 (ja) ガス遮断器
JP2019220335A (ja) ガス遮断器
JP2005332745A (ja) ガス遮断器
CN103854917B (zh) 电子装置中使用的用于灭弧的氟塑料基材复合材料
JP5679873B2 (ja) 耐アーク性絶縁物および遮断器
RU2677876C2 (ru) Силовой выключатель
JP6189008B1 (ja) 消弧用絶縁材料成形体およびこれを備えるガス遮断器
JP4931721B2 (ja) 遮断器用絶縁ノズル
JP2581606B2 (ja) Sf▲下6▼ガスしゃ断器
WO2017159433A1 (ja) 消弧用絶縁材料成形体およびこれを備えるガス遮断器
JP6576597B1 (ja) 絶縁ノズル、及びガス遮断器
JP5269516B2 (ja) 耐アーク性絶縁物および遮断器
JP7273700B2 (ja) 耐アーク性樹脂成形物、ガス遮断器用のノズル、ガス遮断器及び耐アーク性樹脂成形物の製造方法
WO2021166170A1 (ja) 絶縁ノズル及びこれを用いたガス遮断器
JP2015011942A (ja) 電力用ガス遮断器
JP2740055B2 (ja) パッファ形ガス遮断器
EP4383302A1 (en) High voltage circuit breaker
JP2013214451A (ja) 耐アーク性絶縁物および遮断器
JPH07296689A (ja) パッファ形ガス遮断器とその製造方法
JPS6260783B2 (ja)
JPH03222223A (ja) パッファ形ガス遮断器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210119

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20210121

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20210129

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211008

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211019

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211101

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211130

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211202

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6989449

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150