JP2019218646A - フットカバー - Google Patents
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Description
そこで、爪先と踵を含む足底とを被覆するとともに足甲および足首を露出するフットカバーであって、着用時にパンプスから露出することのないよう履き口が大きくカットされた薄手のフットカバーが提案されている。このフットカバーを着用してパンプスを履けば、外観上、素足にパンプスを履いているように見え、足裏とパンプスとの間にはフットカバーが介しているため、汗によって靴の中が蒸れてしまうことを防止することができる。
このようなフットカバーはパンプスから露出しないよう履き口が大きくカットされているため、歩行中の摩擦等によって履き位置がずれたり、脱げたりすすることがある。一方、履き口を小さくしてしまうとパンプスから露出してしまう。このような問題点に鑑みて開発されたフットカバーが、以下の先行技術文献に開示されている。
実用新案登録第3165733号公報(特許文献2)は、特許文献1に開示されたフットカバーの開口部の周縁に沿ってゴム紐を設けたのでは、ゴム紐が足に食い込むため、足にゴム紐の型が付いてしまったり、痛みを感じたり、履き心地が良くないという問題があったことに鑑み、開口部の周縁に沿って平ゴムを設けて一面が足に接するようにした帯状伸縮部を形成したフットカバーを開示する。
すなわち、本発明に係るフットカバーは、足指、踵および足底を被覆し足首を露出するフットカバーであって、靴下編み機により編成された足指部と足甲部と踵部と足底部とを含み、前記フットカバーを平面上に載置した場合の前記足指部から前記踵部への方向を前後方向として、前記平面上における前記前後方向に垂直な方向を左右方向として、前記平面に垂直な方向を上下方向として、前記足底部に対して上下反対側に足を出し入れするとともに、前記フットカバーが足首を覆わないようにするための開口部を設け、前記開口部における少なくとも踵側の口編部に前記編地に含まれて前記フットカバーの全体の伸縮性を発現させる弾性糸と同じまたは異なる弾性糸が編み込まれているとともに、前記口編部の踵当接側にシリコーン滑り止め部を設けたことを特徴とする。
さらに好ましくは、前記口編部と前記シリコーンテープとがポリウレタン系接着樹脂層を介して接合されているように構成することができる。
(B)は足Fの外側(着用者の右側から見た)から見た側面図である。図3は、フットカバー100の上面図である。なお、踵側の口編部に設けられるシリコーン滑り止め部160については図4および図5を参照して後述する。
さらに詳しく、フットカバー100について説明する。
このフットカバー100は、上述したように、広く普及しているヨコ編み機の一種である靴下編み機により編成されている。フットカバー100の全体の形状を形成する編地を編成する編糸としては、通常の靴下と同様に、綿糸、ナイロン糸、フットカバー100の全体の伸縮性を発現させる弾性糸が(適宜組み合わせられて)好適に採用される。また、編成途中で編地を切り替えて、このフットカバー100が足Fからずれることを防止するために足甲部120に足甲から足裏へ足の周りにぐるっと伸縮部122を備えることも好ましく、また、踵部140の上端が把持されてフットカバー100が着脱されることが多く痛みやすいのでこの部分の強度を増強するために踵部140の踵上端部142を袋状に(二重に)編成することも好ましい。
側の口編部に載置してアイロン等で熱プレスすることにより、ポリウレタン系接着樹脂層における融点の低いポリウレタン(踵側の口編部のSCYに含まれる弾性糸(ポリウレタン糸)よりもポリウレタン系接着樹脂層におけるポリウレタンの融点が低い)が融けて(踵側の口編部のSCYに含まれる弾性糸は融けることなく)フットカバーの踵側の口編部に接合して、シリコーンテープは踵側の口編部に固着(強固に接合)する。
以上のような構造を備えたこのフットカバー100のシリコーン滑り止め部160の作用効果について図5を参照して説明する。
ところで、踵骨の構造により、図5(B)の黒塗り矢示で示すように人体の踵はシリコーン滑り止め部160の下端を通る鉛直線L(1)よりもフットカバー100の外側に湾曲するように突出している。そして、鉛直線L(1)に直交する(水平な床面に平行な)シリコーン滑り止め部160の下端を通る水平線L(2)との交点は、人体の踵よりも上方に位置する。
このため、歩行等の動作によって図5の白抜き矢示で示すフットカバーをずり下げようとする力(歩行時に足裏を地面から上方に上げた時に靴が慣性の法則により下方に残ろうとして靴の内側に密着したフットカバー100の外側の面が下方に引き連れられる際に発生する力等)が作用しても、シリコーン滑り止め部160のシリコーン自体の密着する特性により踵部の皮膚とシリコーンとが密着することに加えて、シリコーン滑り止め部160の下端は人体の踵よりも上方に位置するために黒塗り矢示で示す踵部の突出を乗り越えることが力学的に困難となり、フットカバーがずり下がることを極めて効果的に抑制することができる。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
110 足指部
120 足甲部
130 足底部
140 踵部
150 開口部
160 シリコーン滑り止め部
F 足
Claims (3)
- 足指、踵および足底を被覆し足首を露出するフットカバーであって、
靴下編み機により編成された足指部と足甲部と踵部と足底部とを含み、
前記フットカバーを平面上に載置した場合の前記足指部から前記踵部への方向を前後方向として、前記平面上における前記前後方向に垂直な方向を左右方向として、前記平面に垂直な方向を上下方向として、
前記足底部に対して上下反対側に足を出し入れするとともに、前記フットカバーが足首を覆わないようにするための開口部を設け、
前記開口部における少なくとも踵側の口編部に前記編地に含まれて前記フットカバーの全体の伸縮性を発現させる弾性糸と同じまたは異なる弾性糸が編み込まれているとともに、前記口編部の踵当接側にシリコーン滑り止め部を設けたことを特徴とするフットカバー。 - 前記シリコーン滑り止め部がシリコーンテープにより形成されていることを特徴とする、請求項1に記載のフットカバー。
- 前記口編部と前記シリコーンテープとがポリウレタン系接着樹脂層を介して接合されていることを特徴とする、請求項2に記載のフットカバー。
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- 2018-06-18 JP JP2018115324A patent/JP7150395B2/ja active Active
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