JP2019217579A - 硬質被覆層が優れた耐欠損性および耐チッピング性を発揮する表面被覆切削工具 - Google Patents

硬質被覆層が優れた耐欠損性および耐チッピング性を発揮する表面被覆切削工具 Download PDF

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Abstract

【課題】合金鋼等の高速断続切削等に供した場合であっても、長期の使用にわたって優れた耐チッピング性、耐摩耗性を発揮する表面被覆切削工具を提供する。【解決手段】工具基体の表面に、平均層厚3.0〜20.0μm、NaCl型の面心立方構造を有する結晶粒を少なくとも含み、組成式:(Ti(1−x)Alx)(CyN1−y−zOz)で表した場合0.60≦x≦0.95、0.010≦y≦0.100、0.060≦z≦0.120を満足する複合炭窒酸化物層を設け、該複合炭窒酸化物層の内には微小粒の酸化アルミニウムが平均で1〜20面積%存在することを特徴とする表面被覆切削工具。【選択図】図1

Description

本発明は、合金鋼等の高熱発生を伴うとともに、切刃に対して衝撃的な負荷が作用する高速断続切削加工で、硬質被覆層が優れた耐チッピング性、耐摩耗性を備えることにより、長期の使用にわたって優れた切削性能を発揮する表面被覆切削工具(以下、被覆工具ということがある)に関するものである。
従来、一般に、炭化タングステン(以下、WCで示す)基超硬合金、炭窒化チタン(以下、TiCNで示す)基サーメットあるいは立方晶窒化ホウ素(以下、cBNで示す)基超高圧焼結体で構成された工具基体(以下、これらを総称して工具基体という)の表面に、硬質被覆層として、Ti−Al系の複合窒化物層をPVD法やCVD法により被覆形成した被覆工具があり、これらは、優れた耐摩耗性を発揮することが知られている。
ただ、前記従来のTi−Al系の複合窒化物層や複合炭窒化物層を被覆形成した被覆工具は、比較的耐摩耗性に優れるものの、高速断続切削条件で用いた場合にチッピング等の異常損耗を発生しやすいことから、硬質被覆層の改善についての種々の提案がなされている。
例えば、特許文献1には、TiとAlの複合窒化物である硬質被覆層のX線回折における(111)面の回折強度をI(111)、(200)面の回折強度をI(200)としたときにI(200)/I(111)の値が2.0以下であり、前記被覆層の上に更にTiとAlの複合窒酸化物を被覆した表面被覆エンドミルが提案されている。
また、特許文献2には、単層または多層の層構造を有する硬質皮膜が被覆され、前記層構造はプラズマ励起を行わずにCVDにより作成されたTi1-xAlxN硬質皮膜を少なくとも1つ有し、前記Ti1-xAlxN硬質皮膜は、x>0.75〜x=0.93の化学量論係数および0.412nm〜0.405nmの格子定数afccを有する立方晶NaCl構造の単相の層として存在し、かつTi1-xAlxN硬質皮膜の塩素含有率が、0.05〜0.9原子%の範囲であるか、または、前記Ti1-xAlxN硬質皮膜は、その主要な相がx>0.75〜x=0.93の化学量論係数および0.412nm〜0.405nmの格子定数afccを有する立方晶NaCl構造を有するTi1-xAlxNからなり、かつ別の相としてTi1-xAlxNがウルツ鉱構造として、および/またはNaCl構造のTiNxとして含有されている多相の層であり、かつTi1-xAlxN硬質皮膜の塩素含有率が、0.05〜0.9原子%の範囲である、切削工具が記載されている。
加えて、特許文献3には、被覆層が、オキシ窒化アルミニウムまたは複合オキシ窒化アルミニウムおよびアルミナまたは複合アルミナを含む、複数の副相群を含む耐火性層を含有した被覆切削工具が提案されている。
特開平9−291353号公報 特許第4996602号公報 特開2015−47690号公報
近年の切削加工における省力化および省エネ化の要求は強く、これに伴い、切削加工は一段と高速化、高効率化の傾向にあり、被覆工具には、より一層、耐チッピング性、耐欠損性、耐剥離性等の耐異常損傷性が求められるとともに、長期の使用にわたって優れた耐摩耗性が求められている。
しかし、前記特許文献1〜3で提案されている被覆工具では、合金鋼等の高熱発生を伴うとともに、切刃に対して衝撃的な負荷が作用する高速断続切削加工において、耐チッピング、耐摩耗性が未だ十分ではなく、満足できる工具寿命を有しているとはいえない場合があった。
そこで、本発明は前記課題を解決し、合金鋼等の高速断続切削等に供した場合であっても、長期の使用にわたって優れた耐チッピング性、耐摩耗性を発揮する被覆工具を提供することを目的とする。
本発明者は、TiとAlとの複合炭窒化物(「TiAlCN」と表すことがある)層を少なくとも含む硬質被覆層を工具基体に設けた被覆工具の耐チッピング性、耐摩耗性の改善を図るべく、特に、TiAlCN層の表面のみならず、厚さ方向にわたって微量のOの積極的な添加が耐チッピング性、耐摩耗性の向上にどのような影響を与えるかについて鋭意検討した。
すなわち、TiとAlとの複合窒化物(「TiAlN」と表すことがある)皮膜に微量のCを添加したTiAlCN皮膜は、TiAlN皮膜に比して、Cの添加による格子歪みを有するために硬さが向上しているものであるが、さらに、微量のOを積極的に添加すると、TiAlCN皮膜自体の耐酸化性が向上して、高速断続切削における耐チッピング性、耐摩耗性がより一層向上し(以下、TiAlCNにOを積極的に添加した複合炭窒酸化物を「TiAlCNO」と表すことがある)、さらには、当該TiAlCNO皮膜内に微小粒の酸化アルミニウム(Alにより表される組成近傍のAl酸化物)が点在すると、当該TiAlCNO皮膜の熱的安定性が向上し、切削加工時のクラックの進展が抑制されて、耐欠損性や耐チッピング性が格段に向上するという驚くべき知見を得た。
なお、前記特許文献1では、最外層のTiとAlの複合窒化物、炭窒化物に酸素を含有させると、摩擦係数の低減が可能となり切削熱の低減によって工具寿命が向上すること、Zr、Hf、Y、Si、W、Crのうちの1種または2種以上の成分をTiに対して0.05〜60at%の範囲で置き換えることにより耐酸化性の向上が可能となることが、それぞれ、記載されているものの、前者は耐酸化性の向上についての言及はなく、しかも、含有させる酸素量については指針となるものさえ開示されておらず、後者は耐酸化性の向上はTiに対してZr等の置き換えによってもたらされるとの記載に留まっており、いずれも、微量のOの積極的な添加により、外表面層近傍のみの酸化物の形成ではなく、TiAlCNOが形成されることにより耐酸化性が向上すること、さらには、酸化アルミニウムの微小粒の点在によって耐欠損性や耐チッピング性が格段に向上する前記知見を示唆すらしないものである。
本発明は、前記知見に基づいてなされたものであって、
「(1)炭化タングステン基超硬合金、炭窒化チタン基サーメットまたは立方晶窒化ホウ素基超高圧焼結体のいずれかで構成された工具基体の表面に、硬質被覆層を設けた表面被覆切削工具において、
(a)前記硬質被覆層は、平均層厚3.0〜20.0μmのTiとAlの複合炭窒酸化物層を少なくとも含み、
(b)前記TiとAlの複合炭窒酸化物層は、NaCl型の面心立方構造を有する複合炭窒酸化物層の結晶粒を少なくとも含み、
(c)前記TiとAlの複合炭窒酸化物層を組成式:(Ti(1−x)Al)(C1−y−z)で表した場合(但し、AlのTiとAlの合量に占める平均含有割合xとCのCとNとOの合量に占める平均含有割合y、およびOのCとNとOの合量に占める平均含有割合z、x、y、zはいずれも原子比)、それぞれ、0.60≦x≦0.95、0.010≦y≦0.100、0.060≦z≦0.120を満足し、
(d)前記TiとAlの複合炭窒酸化物層の内には酸化アルミニウムの微小粒が存在し、該酸化アルミニウムの微小粒の平均面積割合が1〜20面積%であることを特徴とする表面被覆切削工具。
(2)前記TiとAlの複合炭窒酸化物層内に存在する前記酸化アルミニウムの微小粒を平均組成式:AlOで表した場合、1.4≦u≦1.6を満たし、前記酸化アルミニウムの微小粒の平均粒径は0.010〜0.300μmであることを特徴とする(1)に記載の表面被覆切削工具。
(3)前記TiとAlの複合炭窒酸化物層は、NaCl型の面心立方構造を有するTiとAlの複合炭窒酸化物の結晶粒の占める割合が40面積%以上であることを特徴とする(1)または(2)に記載の表面被覆切削工具。
(4)前記炭化タングステン基超硬合金、炭窒化チタン基サーメットまたは立方晶窒化ホウ素基超高圧焼結体のいずれかで構成された工具基体と前記TiとAlの複合炭窒酸化物層の間に、Tiの炭化物層、窒化物層、炭窒化物層、炭酸化物層および炭窒酸化物層のうちの1層または2層以上からなり、かつ、0.1〜20.0μmの合計平均層厚を有するTi化合物層を含む下部層が存在することを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の表面被覆切削工具。」
である。
本発明は、合金鋼等の高速断続切削加工に供した場合であっても、優れた耐チッピング性を備えるとともに、長期の使用にわたって優れた耐摩耗性を発揮する。
本発明に係る硬質被覆層の模式図であり、層の厚さ、層内組織の形状・寸法は実際の硬質被覆層に則したものではなく、()内の層は必要に応じて設けるものである。
本発明について、以下に詳細に説明する。なお、本明細書および特許請求の範囲において数値範囲を「〜」で表現するとき、その範囲は上限および下限の数値を含んでいる。
硬質被覆層に含まれるTiAlCNO層の平均層厚:
本発明の硬質被覆層は、組成式:(Ti1−xAl)(C1−y−z)で表されるTiAlCNO層を少なくとも含む。このTiAlCNO層は、硬さが高く、優れた耐チッピング性、耐摩耗性を有するが、特に平均層厚が3.0〜20.0μmのとき、その効果が際立って発揮される。これは、平均層厚が3.0μm未満では、層厚が薄いため長期の使用にわたって耐摩耗性を十分確保することができず、一方、その平均層厚が20.0μmを超えると、TiAlCNO層の結晶粒が粗大化しやすくなり、チッピングを発生しやすくなる。
したがって、その平均層厚を3.0〜20.0μmと定めた。平均層厚は、より好ましくは5.0〜15.0μmである。
硬質被覆層に含まれるTiAlCNO層の平均組成:
本発明におけるTiAlCNO層の平均組成は、
AlのTiとAlの合量に占める平均含有割合(以下、「Alの平均含有割合」という)xが、
CのC、NとOの合量に占める平均含有割合(以下、「Cの平均含有割合」という)yが、
OのC、NとOの合量に占める平均含有割合(以下、「Oの平均含有割合」という)zが、
それぞれ、0.60≦x≦0.95、0.010≦y≦0.100、0.060≦z≦0.120(ただし、x、y、zはいずれも原子比)を満足するように定める。
その理由は、以下のとおりである。
Alの平均含有割合xが0.60未満であると、TiAlCNO層は硬さが劣るため、合金鋼等の高速断続切削に供した場合には、耐摩耗性が十分でなく、一方、0.95を超えると相対的にTiの平均含有割合が減少するため脆化が起こりやすくなり、耐チッピング性が低下する。したがって、0.60≦x≦0.95としたが、より好ましくは0.70≦x≦0.90である。
また、Cの平均含有割合yを0.010≦y≦0.100と定めたのは、前記範囲において耐チッピング性を保ちつつ硬さを向上させることができるためである。
さらに、Oの平均含有割合zは、0.060未満であると耐酸化性を十分に与えることがなく、0.120を超えると酸化物の偏析が起こり、耐チッピング性が低下するため好ましくない。
TiAlCNO層内のNaCl型の面心立方晶構造を有する結晶粒とその面積割合:
前記TiAlCNO層には、NaCl型の面心立方晶構造を有する結晶粒(以下、該結晶粒を立方晶結晶粒と表すことがある)が存在することが必要であり、その存在は、面積割合(面積率)として少なくとも40面積%以上が好ましい。これにより、高硬度であるNaCl型の面心立方晶構造を有する結晶粒の面積率がある程度高い値で存在するため、硬さが向上する。さらに、この面積割合が60面積%以上となると、NaCl型の面心立方晶構造を有する結晶粒が六方晶構造の結晶粒に比べて相対的に高くなり、硬さがより向上するという効果を得ることができる。この面積割合は、より好ましくは75面積%以上である。
ここで、NaCl型の面心立方晶構造を有する結晶粒の面積割合は、測定範囲を、縦断面方向(縦断面に垂直な方向(工具基体表面に平行な方向))に100μm、膜厚方向は膜厚の測定範囲で十分な長さの範囲とし、前記TiAlCNO層の縦断面を研磨し、電子線後方散乱回折像装置を用いて、前記研磨面に70度の入射角度で15kVの加速電圧の電子線を1nAの照射電流で、電子線を0.01μm間隔で照射して得られる電子線後方散乱回折像に基づき個々の結晶粒の結晶構造を解析することにより求めた。
TiAlCNO層内の酸化アルミニウムの微小粒の存在:
前記TiAlCNO層内には、酸化アルミニウムの微小粒(平均粒径が0.500μm以下)が平均で1〜20面積%で存在することが好ましい。平均面積割合(平均面積率)がこの範囲である理由は、1面積%未満であるとTiAlCNO層の熱的安定性が損なわれ、切削加工時に保護層としての外層の役割を十分に果たすことができず、20面積%を超えると複合炭窒酸化物が有する特性を発揮できず切削性能が低下する。より好ましい範囲は、3〜10面積%である。
さらに、酸化アルミニウムの微小粒の平均組成をAlOと表したとき、1.4≦u≦1.6を満たし、さらに、当該粒子の平均粒径は0.010〜0.300μmであることが望ましい(uは原子比)。ここで、酸化アルミニウムの微小粒のuと平均粒径は、TiAlCNO層の縦断面(層厚さ方向の断面)を透過型電子顕微鏡で観察し、元素マッピングの結果よりAlとOのみ観察された粒についてAlとOの割合を算出することで、AlOと特定された微小粒の組成を分析することでu値を算出し、AlOと特定された微小粒の平均面積を求め、その平均面積と等しい面積を与える円の直径を平均粒径とする。
酸化アルミニウムの微小粒の平均組成を表すuが上記範囲を満足し、かつ、その平均粒径が前記望ましい範囲にあるとき、TiAlCNO層の熱的安定性がより一層向上する。
下部層:
本発明は、Tiの炭化物層、窒化物層、炭窒化物層、炭酸化物層および炭窒酸化物層のうちの1層または2層以上からなり、0.1〜20.0μmの合計平均層厚を有するTi化合物層を含む下部層を工具基体に隣接して設けた場合、一層優れた耐摩耗性および熱的安定性を発揮することができる。
ここで、下部層の合計平均層厚が0.1μm未満では、下部層の効果が十分に奏されず、一方、20.0μmを超えると下部層の結晶粒が粗大化しやすくなり、チッピングを発生しやすくなる。
製造方法:
次に、本発明のTiAlCNO層を成膜するための条件を示すと、例えば、以下のとおりである。反応ガス組成に関し、以下の%は、ガス群Aおよびガス群Bをあわせた全体に対する容量%である。
・TiAlCNO層
ガス群A: NH:2.0〜6.0%、H:65.0〜75.0%
ガス群B: AlCl:0.6〜0.9%、TiCl:0.2〜0.3%、CO:0.4〜0.8%、C:0.0〜0.5%、N:0.0〜10.0%、H:残り
反応雰囲気圧力:4.5〜5.0kPa
反応雰囲気温度:700〜800℃
供給周期:1.0〜5.0秒
1周期当たりのガス供給時間:0.15〜0.25秒
ガス群Aとガス群Bの供給の位相差:0.10〜0.20秒
ここで、ガス群Bの成分としてCOを添加することが本発明に係る被覆工具を製造するための特徴である。このCOガスは、TiAlCNO層のCおよびOの供給源となる。
・TiAlCNO層の熱処理
TiAlCNO層が形成された後、以下の条件の熱処理を行い、酸化アルミニウムの微小粒を生成させる。
処理雰囲気:ArまたはNガス雰囲気
処理圧力:4.5〜5.0kPa
処理温度:700〜800℃
処理時間:0.5〜3時間
本発明被覆工具において、硬質被覆層の模式図を図1に示す。
本発明の被覆工具を実施例により具体的に説明する。
なお、以下の実施例では、工具基体として、WC基超硬合金を用いた場合について説明するが、TiCN基サーメットやcBN基超高圧焼結体を工具基体として用いた場合も同様である。
<実施例1>
原料粉末として、いずれも1〜3μmの平均粒径を有するWC粉末、TiC粉末、TaC粉末、NbC粉末、Cr粉末およびCo粉末を用意し、これら原料粉末を、表1に示される配合組成に配合し、さらにワックスを加えてアセトン中で24時間ボールミル混合し、減圧乾燥した後、98MPaの圧力で所定形状の圧粉体にプレス成形し、この圧粉体を5Paの真空中、1370〜1470℃の範囲内の所定の温度に1時間保持の条件で真空焼結し、焼結後、ISO規格SEEN1203AFSNのインサート形状をもったWC基超硬合金製の工具基体A〜Cをそれぞれ製造した。
次に、これらの工具基体A〜Cの表面に、CVD装置を用い、TiAlCNO層を形成した。
CVD法による成膜条件は、次のとおりである。
表3に示される形成条件A〜F、すなわち、NHとHからなるガス群Aと、AlCl、TiCl、CO、N、Hからなるガス群B、およびおのおのガスの供給方法として、反応ガス組成(ガス群Aおよびガス群Bをあわせた全体に対する容量%)を、ガス群AとしてNH:2.0〜6.0%、H:65.0〜75.0%、ガス群BとしてAlCl:0.6〜0.9%、TiCl:0.2〜0.3%、CO:0.4〜0.8%、C:0.0〜0.5%、N:0.0〜10.0%、H:残り、反応雰囲気圧力:4.5〜5.0kPa、反応雰囲気温度:700〜800℃、供給周期1.0〜5.0秒、1周期当たりのガス供給時間0.15〜0.25秒、ガス群Aとガス群Bの供給の位相差0.10〜0.20秒とし、所定時間、CVDを行い、TiAlCNO層を形成した。
前記の条件でTiAlCNO層を形成した後、表4に示される熱処理条件G〜Lで、Nガス雰囲気の4.5〜5.0kPaの圧力のもと、温度700〜800℃で0.5〜3時間の熱処理を行うことにより、酸化アルミニウムの微小粒を生成させ、表6に示す本発明被覆工具1〜12を製造した。
なお、本発明被覆工具4〜9については、表2に示される形成条件で、表5に示される下部層を形成した。
また、比較の目的で、工具基体A〜Cの表面に表3に示される形成条件A´〜F´でCVD法により成膜を行い、表4に示される熱処理条件G´〜L´により熱処理を行って、表7に示す比較被覆工具1〜12を製造した。
なお、本発明被覆工具4〜9と同様に、比較被覆工具4〜9については、表2に示される形成条件で、表5に示される下部層を形成した。
平均層厚は、本発明被覆工具1〜12、比較被覆工具1〜12の各構成層の工具基体に垂直な方向の断面(縦断面)を、走査型電子顕微鏡を用いて適切な倍率(例えば倍率5000倍)を選択して観察し、観察視野内の5点の層厚を測って平均して求めた。
TiAlCNO層のAlの平均含有割合xについては、電子線マイクロアナライザ(Electron−Probe−Micro−Analyser:EPMA)を用い、縦断面を研磨した試料において、電子線を試料縦断面側から照射し、得られた特性X線の解析結果の10点平均からAlの平均含有割合xを求めた。
Cの平均含有割合yについては、二次イオン質量分析(Secondary−Ion−Mass−Spectroscopy:SIMS)により求めた。イオンビームを試料表面側から70μm×70μmの範囲に照射し、スパッタリング作用によって放出された成分について深さ方向にTiAlCNO層の膜中央部まで濃度測定を行った。Cの平均含有割合yはTiAlCNO層についての深さ方向の平均値を示す。
Oの平均含有割合zについては、オージェ電子分光法(Auger Electron Spectroscopy:AES)を用い、試料断面を研磨した試料において、電子線を縦断面側から各層に照射し、得られたオージェ電子の解析結果よりOの平均含有割合zを求めた。
表6、表7に、前記で求めたx、y、zの値を示す(x、y、zは、いずれも原子比)。
また、TiAlCNO層におけるNaCl型の立方晶構造を有する結晶粒の面積割合は、測定範囲を、縦断面方向(縦断面に垂直な方向(工具基体表面に平行な方向))に100μm、膜厚方向は膜厚の測定範囲で十分な長さの範囲とし、前記TiAlCNO層の縦断面を研磨し、電子線後方散乱回折像装置を用いて、前記研磨面に70度の入射角度で15kVの加速電圧の電子線を1nAの照射電流で、電子線を0.01μm間隔で照射して得られる電子線後方散乱回折像に基づき個々の結晶粒の結晶構造を解析することにより求めた。その結果を、表6および表7に示す。
また、酸化アルミニウムの微小粒の平均面積割合や平均粒径、酸化アルミニウムの微小粒をAlOと表したときAlに対するOの平均比uは、前記複合炭窒酸化物層の縦断面方向(縦断面に垂直な方向(工具基体表面に平行な方向))に対して透過型電子顕微鏡を用いて、加速電圧200kVで任意の10箇所の微小領域1μm×1μmに対して観察を行い、それぞれの観察領域において、エネルギー分散型X線分光法(EDS)による組成分析を行い、AlとOのみが検出される微小粒を同定した後に、平均面積割合と、その粒子数をカウントして当該微小粒子の平均面積を算出し、その平均面積と等しい面積を与える円の直径より平均粒径を算出した。また、各酸化アルミニウムの微小粒の組成分析の結果から酸化アルミニウムの微小粒中のAlとOの割合を求め、酸化アルミニウムの微小粒におけるAlに対するOの平均比uを求めた。その結果を表6および表7に示す。
Figure 2019217579

Figure 2019217579
Figure 2019217579
Figure 2019217579
Figure 2019217579
Figure 2019217579
Figure 2019217579
次に、前記各種の被覆工具をいずれもカッタ径125mmの工具鋼製カッタ先端部に固定治具にてクランプした状態で、本発明被覆工具1〜12、比較被覆工具1〜12について、以下に示す、合金鋼の高速断続切削の一種である乾式高速正面フライス、センターカット切削加工試験を実施し、切刃の逃げ面摩耗幅を測定した。
工具基体:WC基超硬合金
切削試験:乾式高速正面フライス、センターカット切削加工
被削材:JIS・SCM440 幅100mm、長さ400mmのブロック材
回転速度:815 min−1
切削速度:320 m/min
切り込み:3.0 mm
一刃送り量:0.25 mm/刃
切削時間:8分
(通常の切削速度:150〜200m/min)
表8に、その結果を示す。
Figure 2019217579
<実施例2>
原料粉末として、いずれも1〜3μmの平均粒径を有するWC粉末、TiC粉末、ZrC粉末、TaC粉末、NbC粉末、Cr32粉末、TiN粉末およびCo粉末を用意し、これら原料粉末を、表9に示される配合組成に配合し、さらにワックスを加えてアセトン中で24時間ボールミル混合し、減圧乾燥した後、98MPaの圧力で所定形状の圧粉体にプレス成形し、この圧粉体を5Paの真空中、1370〜1470℃の範囲内の所定の温度に1時間保持の条件で真空焼結し、焼結後、切刃部にR:0.07mmのホーニング加工を施すことによりISO規格CNMG120412のインサート形状をもったWC基超硬合金製の工具基体α〜γをそれぞれ製造した。
Figure 2019217579
次に、これらの工具基体α〜γの表面に、CVD装置を用い、表3に示される形成条件A〜Fにより、TiAlCNO層を形成した。
前記の条件でTiAlCNO層を形成した後、表4に示される熱処理条件G〜Lの熱処理を行うことにより、酸化アルミニウムの微小粒を生成させ、表11に示す本発明被覆工具13〜20を製造した。
なお、本発明被覆工具15〜18については、表2に示される形成条件で、表10に示される下部層を形成した。
また、比較の目的で、同じく工具基体α〜γの表面に、CVD装置を用い、表3および表4に示される条件で本発明被覆工具と同様にTiAlCNO層を蒸着形成し、熱処理を行うことにより、表12に示される比較被覆工具13〜20を製造した。
なお、本発明被覆工具15〜18と同様に、比較被覆工具15〜18については、表2に示される形成条件で、表10に示される下部層を形成した。
また、本発明被覆工具1〜12、比較被覆工具1〜12と同様に、前記本発明被覆工具13〜20、比較被覆工具13〜20の平均層厚を求め、TiAlCNO層について、Alの平均含有割合xとCの平均含有割合y、Oの平均含有割合zを測定し、さらに、前記TiAlCNO層における立方晶結晶粒の面積割合と酸化アルミニウムの微小粒の平均面積割合と平均粒子径および酸化アルミニウムの微小粒AlOにおけるAlに対するOの平均比uを求めた。これらの結果を表11、表12に示す。
Figure 2019217579
Figure 2019217579
Figure 2019217579
次に、前記各種の被覆工具をいずれも工具鋼製バイトの先端部に固定治具にてネジ止めした状態で、本発明被覆工具13〜20、比較被覆工具13〜20について、以下に示す、炭素鋼の乾式高速断続切削試験を実施し、いずれも切刃の逃げ面摩耗幅を測定した。
工具基体:WC基超硬合金
被削材:JIS・S55Cの長さ方向等間隔4本縦溝入り丸棒、
切削速度:330 m/min
切り込み:3.0 mm
送り:0.25 mm/rev
切削時間:5 分
(通常の切削速度は、220m/min)
表13に、前記切削試験の結果を示す。
Figure 2019217579
表8および表13に示される結果から、本発明の被覆工具は、TiAlCNO層がNaCl型の面心立方構造を有する結晶粒を含み、所定のAl、C、および、Oの平均含有割合を有し、さらには、所定の平均面積割合の酸化アルミニウム微小粒が存在しているから高硬度でかつ耐酸化性が高く、その結果、高熱発生を伴い、かつ、切れ刃に断続的・衝撃的高負荷が作用する合金鋼等の高速断続切削加工に用いた場合でも、チッピング、欠損の発生もなく、長期の使用にわたって優れた耐摩耗性を発揮する。
これに対して、TiAlCNO層において、所定のAl、C、および、Oの平均含有割合、並びに、酸化アルミニウムの微小粒が所定の平均面積割合を満足していない比較被覆工具は、合金鋼等の高速断続切削加工において、チッピング等の異常損傷の発生、あるいは、摩耗進行により、短時間で寿命に至ることが明らかである。
前述のように、本発明の被覆工具は、合金鋼等の高速断続切削加工ばかりでなく、各種の被削材の被覆工具として用いることができ、しかも、長期の使用にわたって優れた切削性能を発揮するものであるから、切削装置の高性能化並びに切削加工の省力化および省エネ化、さらに、低コスト化に十分に満足する対応ができるものである。

Claims (4)

  1. 炭化タングステン基超硬合金、炭窒化チタン基サーメットまたは立方晶窒化ホウ素基超高圧焼結体のいずれかで構成された工具基体の表面に、硬質被覆層を設けた表面被覆切削工具において、
    (a)前記硬質被覆層は、平均層厚3.0〜20.0μmのTiとAlの複合炭窒酸化物層を少なくとも含み、
    (b)前記複合炭窒酸化物層は、NaCl型の面心立方構造を有する複合炭窒酸化物層の結晶粒を少なくとも含み、
    (c)前記複合炭窒酸化物層を組成式:(Ti(1−x)Al)(C1−y−z)で表した場合(但し、AlのTiとAlの合量に占める平均含有割合xとCのCとNとOの合量に占める平均含有割合y、およびOのCとNとOの合量に占める平均含有割合z、x、y、zはいずれも原子比)、それぞれ、0.60≦x≦0.95、0.010≦y≦0.100、0.060≦z≦0.120を満足し、
    (d)前記複合炭窒酸化物層の内には酸化アルミニウムの微小粒が存在し、該酸化アルミニウムの微小粒の平均面積割合が1〜20面積%であることを特徴とする表面被覆切削工具。
  2. 前記TiとAlの複合炭窒酸化物層内に存在する前記酸化アルミニウムの微小粒を平均組成式:AlOで表した場合、1.4≦u≦1.6を満たし、前記酸化アルミニウムの微小粒の平均粒径は0.010〜0.300μmであることを特徴とする請求項1に記載の表面被覆切削工具。
  3. 前記TiとAlの複合炭窒酸化物層は、NaCl型の面心立方構造を有するTiとAlの複合炭窒酸化物の結晶粒の占める割合が40面積%以上であることを特徴とする請求項1または2に記載の表面被覆切削工具。
  4. 前記炭化タングステン基超硬合金、炭窒化チタン基サーメットまたは立方晶窒化ホウ素基超高圧焼結体のいずれかで構成された工具基体と前記TiとAlの複合炭窒酸化物層の間に、Tiの炭化物層、窒化物層、炭窒化物層、炭酸化物層および炭窒酸化物層のうちの1層または2層以上からなり、かつ、0.1〜20.0μmの合計平均層厚を有するTi化合物層を含む下部層が存在することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の表面被覆切削工具。
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