JP6857298B2 - 硬質被覆層がすぐれた耐チッピング性を発揮する表面被覆切削工具 - Google Patents

硬質被覆層がすぐれた耐チッピング性を発揮する表面被覆切削工具 Download PDF

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Description

本発明は、高熱発生を伴うとともに、切刃に対して断続的・衝撃的な高負荷が作用する炭素鋼、合金鋼、鋳鉄等の高速断続重切削加工で、硬質被覆層がすぐれた耐チッピング性を備えることにより、長期の使用に亘ってすぐれた切削性能を発揮する表面被覆切削工具(以下、被覆工具という)に関するものである。
従来、一般に、炭化タングステン(以下、WCで示す)基超硬合金、炭窒化チタン(以下、TiCNで示す)基サーメットあるいは立方晶窒化ホウ素(以下、cBNで示す)基超高圧焼結体で構成された工具基体(以下、これらを総称して工具基体という)の表面に、硬質被覆層として、Ti−Al系の複合窒化物層を物理蒸着法により被覆形成した被覆工具が知られており、これらは、すぐれた耐摩耗性を発揮することが知られている。
ただ、前記従来のTi−Al系の複合窒化物層を被覆形成した被覆工具は、比較的耐摩耗性にすぐれるものの、高速断続切削条件で用いた場合にチッピング、剥離等の異常損耗を発生しやすいことから、硬質被覆層の改善についての種々の提案がなされている。
例えば、特許文献1には、金属成分がTiとBで構成される窒化物、炭窒化物、酸窒化物、酸炭窒化物のいずれかであるa層と、金属成分がAlとTiで構成される窒化物、炭窒化物、酸窒化物、酸炭窒化物のいずれかであるb層とが、それぞれ一層以上交互に被覆され、a層のX線回折における(200)面の格子定数Aが、0.4200≦A≦0.4270nmの範囲にあり、かつa層のラマン分光分析においてc−BN並びにh−BNのピークが検出され、c−BNのピーク強度をQ1、h−BNのピーク強度をQ2としたとき、ピーク強度比Q1/Q2<1.0である被覆工具が提案されており、この被覆工具によれば、耐摩耗性、密着性にすぐれ、更に高温状態での耐溶着性にもすぐれるため、切削加工の乾式化、高速化、高送り化に対応することが可能であることが記載されている。
また、特許文献2には、単層または多層からなり、少なくとも1の硬質材料複合層を有している被覆工具であって、該複合層が、主相として立方晶TiAlCN及び六方晶AlNを含有しており、該立方晶TiAlCNが、≧0.1μmの結晶子サイズを有する微晶質fcc−Ti1−xAl(ここで、x>0.75、y=0〜0.25であり、かつz=0.75〜1である)であり、かつ、該複合層がさらに粒界領域内に非晶質炭素を0.01%〜20%の質量割合で含有している被覆工具が提案されており、この被覆工具の硬質材料複合層は、平滑で均一な表面、高い耐酸化性及び高い硬度を有するとされている。
また、特許文献3には、基材表面に形成された硬質被膜のうちの少なくとも1層をCVD法により形成した表面被覆部材において、前記層のうち少なくとも1層は、硬質粒子を含む層であり、前記硬質粒子は、第1単位層と第2単位層とが交互に積層された多層構造を含み、前記第1単位層は、周期表の4族元素、5族元素、6族元素およびAlからなる群より選ばれる1種以上の元素と、B、C、NおよびOからなる群より選ばれる1種以上の元素とからなる第1化合物を含み、前記第2単位層は、周期表の4族元素、5族元素、6族元素およびAlからなる群より選ばれる1種以上の元素と、B、C、NおよびOからなる群より選ばれる1種以上の元素とからなる第2化合物を含むことにより、表面被覆部材の耐摩耗性、耐溶着性を向上させることが提案されている。
また、特許文献4には、工具基体の表面に、硬質被覆層を設けた被覆工具において、
(a)前記硬質被覆層は、組成式:(Ti1−x―yAlMe)(C1−z)で表した場合(但し、Meは、Si、Zr、B、V、Crの中から選ばれる一種の元素)、AlのTiとAlとMeの合量に占める平均含有割合XavgおよびMeのTiとAlとMeの合量に占める平均含有割合YavgならびにCのCとNの合量に占める平均含有割合Zavg(但し、Xavg、Yavg、Zavgはいずれも原子比)が、それぞれ、0.60≦Xavg、0.005≦Yavg≦0.10、0≦Zavg≦0.005、0.605≦Xavg+Yavg≦0.95を満足する複合窒化物または複合炭窒化物層を含み、
(b)前記複合窒化物または複合炭窒化物層は、NaCl型の面心立方構造を有するTi
とAlとMeの複合窒化物または複合炭窒化物の相を少なくとも含み、
(c) 前記複合窒化物または複合炭窒化物層内のNaCl型の面心立方構造を有するT
iとAlとMeの複合窒化物または複合炭窒化物の結晶粒の結晶方位を、電子線後方散乱
回折装置を用いて縦断面方向から解析した場合、工具基体表面の法線方向に対する前記結
晶粒の結晶面である{100}面の法線がなす傾斜角を測定し、該傾斜角のうち法線方向
に対して0〜45度の範囲内にある傾斜角を0.25度のピッチ毎に区分して各区分内に
存在する度数を集計し傾斜角度数分布を求めたとき、0〜12度の範囲内の傾斜角区分に
最高ピークが存在すると共に、前記0〜12度の範囲内に存在する度数の合計が、前記傾
斜角度数分布における度数全体の35%以上の割合を示し、
(d)また、前記NaCl型の面心立方構造を有するTiとAlとMeの複合窒化物また
は複合炭窒化物の結晶粒内に、組成式:(Ti1−x―yAlMe)(C1−z)におけるTiとAlとMeの周期的な濃度変化が存在し、Alの含有割合xの周期的に
変化するxの値の極大値の平均値をXmax、また、Alの含有割合xの周期的に変化す
るxの値の極小値の平均値をXminとした場合、XmaxとXminの差Δxが0.0
3〜0.25であり、
(e)前記複合窒化物または複合炭窒化物層中のTiとAlとMeの周期的な濃度変化が
存在するNaCl型の面心立方構造を有する結晶粒において、その工具基体表面の法線方
向に沿った周期が3〜100nmである被覆工具が提案されており、この被覆工具は、耐チッピング性に優れるとされている。
特開2004−136380号公報 特表2013−510946号公報 特開2014−129562号公報 特開2016−64471号公報
近年の切削加工における省力化および省エネ化の要求は強く、これに伴い、切削加工は一段と高速化、高効率化の傾向にあり、被覆工具には、より一層、耐チッピング性、耐欠損性、耐剥離性等の耐異常損傷性が求められるとともに、長期の使用に亘ってのすぐれた耐摩耗性が求められている。
しかし、前記特許文献1に記載されている被覆工具では、積層されたa層とb層間での密着強度が不十分であるため、切れ刃に高負荷が作用した場合には、剥離が生じやすく、また、前記特許文献2に記載されている被覆工具は、潤滑性、耐酸化性、耐摩耗性にすぐれるものの、断続的な衝撃がかかる切削条件では、チッピング、欠損、剥離等の異常損傷が発生しやすいという問題があった。
さらに、前記特許文献3、4に記載される被覆工具においても、切れ刃に断続的・衝撃的な高負荷が作用する高速断続重切削加工に供した場合には、チッピング、欠損、剥離等の異常損傷が発生しやすく、満足できる切削性能を備えるとはいえなかった。
そこで、本発明は、切れ刃に断続的・衝撃的な高負荷が作用する炭素鋼、合金鋼、鋳鉄等の高速断続重切削加工に供した場合であっても、チッピング、欠損、剥離等の異常損傷を発生することなく、長期の使用に亘ってすぐれた耐摩耗性を発揮する被覆工具を提供することを目的とする。
本発明者らは、前述の観点から、硬質被覆層を形成した被覆工具の、高速断続重切削加工における耐チッピング性の改善をはかるべく、鋭意研究を重ねた結果、次のような知見を得た。
即ち、被覆工具の表面に、TiとAlの複合窒化物または複合炭窒化物(以下、「TiAlCN」で示すことがある)からなる硬質被覆層を形成して、耐チッピング性を向上させることは既に知られているが、この硬質被覆層の成分として、さらに、Bを含有させてTiとAlとBの複合窒化物または複合炭窒化物(以下、「TiAlBCN」で示すことがある)層を形成するとともに、成膜条件を制御することにより、TiAlBCN層中に六方晶構造の窒化ホウ素(以下、「h−BN」で示すことがある)を含有させた場合には、h−BNが潤滑効果と衝撃緩和効果を有するため、TiAlBCN層の耐衝撃性が向上し、また、TiAlBCN層の潤滑性が向上することを見出した。
したがって、前記h−BNが分散されているTiAlBCN層を硬質被覆層として形成した本発明の被覆工具は、切れ刃に断続的・衝撃的な高負荷が作用する高速断続重切削加工に供した場合であっても、すぐれた耐チッピング性、耐溶着性を発揮し、チッピング、欠損、剥離等の異常損傷を発生することなく、長期の使用に亘ってすぐれた切削性能を発揮することを見出したのである。
そして、前記のTiAlBCN層は、例えば、NHを用いた熱CVD法によって形成することができる。
つまり、NHとHからなるガス群Aと、TiCl、AlCl、BCl、N、Al(CH、Hからなるガス群Bをおのおの別々のガス供給管から反応装置内へ供給し、所定の雰囲気圧力、雰囲気温度、供給周期等の成膜条件とともに、1周期当たりのガス供給時間内におけるガス群B中におけるBClの供給位相を遅らせる等の制御することによって、h−BNを含有する前記のTiAlBCN層を形成することができる。
本発明は、前記知見に基づいてなされたものであって、
「(1)炭化タングステン基超硬合金、炭窒化チタン基サーメットまたは立方晶窒化ホウ素基超高圧焼結体のいずれかで構成された工具基体の表面に、硬質被覆層が設けられた表面被覆切削工具において、
(a)前記硬質被覆層は、平均層厚1〜20μmのTiとAlとBの複合窒化物または複合炭窒化物層を少なくとも含み、その成分組成を、
組成式:(Ti1−x−yAl)(C1−z
で表し、また、AlのTiとAlとBの合量に占める平均含有割合をx、BのTiとAlとBの合量に占める平均含有割合をy、CのCとNの合量に占める平均含有割合をz(但し、x、y、zはいずれも原子比)とそれぞれ表したとき、0.60≦x、0.001≦y≦0.10、x+y≦0.95、0≦z≦0.005を満足し、
(b)前記複合窒化物または複合炭窒化物層は、NaCl型の面心立方構造を有する複合窒化物または複合炭窒化物の相を少なくとも含み、
(c)前記複合窒化物または複合炭窒化物層は、微量のClを含有し、ClのTiとAlとBとCとNとClの合量に占めるClの平均含有割合α(但し、αは原子比)は、0.0001≦α≦0.04を満足し、
(d)前記複合窒化物または複合炭窒化物層の縦断面を観察したとき、NaCl型の面心立方構造を有する前記複合窒化物または複合炭窒化物の結晶粒の結晶粒界及び/又は結晶粒内には、六方晶構造の窒化ホウ素が0.01〜5.0面積%含有されていることを特徴とする表面被覆切削工具。
(2)前記複合窒化物または複合炭窒化物の結晶粒界には、平均粒径が100nm以下の六方晶構造の窒化ホウ素が存在し、かつ、該窒化ホウ素が存在する粒界長は、前記複合窒化物または複合炭窒化物の結晶粒の粒界長の0.01〜10長さ%であることを特徴とする(1)に記載の表面被覆切削工具。
(3)前記工具基体と前記TiとAlとBの複合窒化物または複合炭窒化物層の間に、Tiの炭化物層、窒化物層、炭窒化物層、炭酸化物層および炭窒酸化物層のうちの1層または2層以上からなり、0.1〜20μmの合計平均層厚を有するTi化合物を含む下部層が存在することを特徴とする(1)または(2)に記載の表面被覆切削工具。
(4)前記TiとAlとBの複合窒化物または複合炭窒化物層の上部に、少なくとも酸化アルミニウム層を含む上部層が1〜25μmの合計平均層厚で存在することを特徴とする(1)乃至(3)のいずれかに記載の表面被覆切削工具。」
に特徴を有するものである。
本発明について、以下に詳細に説明する。
TiAlBCN層の平均層厚:
本発明の硬質被覆層は、前述したように、NHを用いた熱CVD法によって形成されたTiAlBCN層を少なくとも含む。
このTiAlBCN層は、硬さが高く耐摩耗性に優れ、また、潤滑性にも優れ、さらに、切削加工時の衝撃に対する衝撃緩和効果を有するが、特に平均層厚が1〜20μmのとき、その効果が際立って発揮される。その理由は、平均層厚が1μm未満では、層厚が薄いため長期の使用に亘っての耐摩耗性を十分確保することができず、一方、その平均層厚が20μmを越えると、TiAlBCN層の結晶粒が粗大化し易くなり、チッピングを発生しやすくなる。
したがって、その平均層厚を1〜20μmと定めた。
TiAlBCN層の組成:
本発明の硬質被覆層を構成するTiAlBCN層を、
組成式:(Ti1−x−yAl)(C1−z
で表した場合、AlのTiとAlとBの合量に占める平均含有割合x、BのTiとAlとBの合量に占める平均含有割合y、CのCとNの合量に占める平均含有割合z(但し、x、y、zはいずれも原子比)が、それぞれ、0.60≦x、0.001≦y≦0.10、x+y≦0.95、0≦z≦0.005を満足するように定める。
その理由は、次のとおりである。
TiAlBCN層の硬さを確保するためにはAlの平均含有割合xの高いNaCl型の面心立方構造の結晶粒からなるTiAlBCN層を形成することが望まれるが、Alの平均含有割合xが0.60未満では、硬さが十分でないため耐摩耗性の向上を図ることはできない。一方、xが0.60以上になるとTiAlBCN層の硬さが漸増していくが、Tiの平均含有割合(=1−x−y)が0.05未満になるほどにAlの平均含有割合xを増加させると、硬さを確保する上で重要なNaCl型の面心立方構造を維持するのが難しくなり、硬さが低い六方晶構造のTiAlBCN結晶粒が生成するため、Alの平均含有割合xは、0.60≦xの範囲内とし、かつ、Tiの平均含有割合(=1−x−y)を0.05以上、即ち、x+y≦0.95とする。
TiAlBCN層のNaCl型の面心立方構造を有するTiAlBCN結晶粒の結晶粒界及び/又は結晶粒内(なお、本発明でいう「TiAlBCN結晶粒の結晶粒界及び/又は結晶粒内」とは、TiAlBCN結晶粒の結晶粒界、あるいは、結晶粒内、あるいは、結晶粒界と結晶粒内の双方を意味する。)に、0.01〜5.0面積%のh−BN(六方晶構造の窒化ホウ素)を含有させることにより、TiAlBCN層の潤滑性を高めることでできると同時に、切削加工時の衝撃に対しする衝撃緩和性が発揮され、耐チッピング性、耐欠損性、耐溶着性が向上するが、このような作用を発揮させるためには、TiAlBCN層中におけるBの平均含有割合yは0.001以上とすることが必要であり、また、NaCl型の面心立方構造を有するTiAlBCN結晶粒の結晶粒界及び/又は結晶粒内に含有されるh−BNの面積割合を0.01面積%以上とすることが必要である。
しかし、Bの平均含有割合yが0.10を超えると、NaCl型の面心立方構造を有するTiAlBCN結晶粒の結晶粒界及び/又は結晶粒内に含有されるh−BNの面積割合が5.0面積%を超え、結晶粒界に存在するh−BN量も過剰になるため、粒界の脆化を招き、その結果、靱性が低下して耐欠損性が低下するようになる。また、結晶粒内においても、過剰のh−BNが存在することによって、硬さが低下傾向を示すようになるため耐摩耗性の低下を招く。
したがって、TiAlBCN層中におけるBの平均含有割合yは0.001≦y≦0.10と定めるとともに、NaCl型の面心立方構造を有するTiAlBCN結晶粒の結晶粒界及び/又は結晶粒内に含有されるh−BNの面積割合を0.01〜5.0面積%とする。
なお、結晶粒界に存在するh−BNについては、前述のとおり、結晶粒界のh−BN量が多すぎると粒界の脆化を招くため、過剰の粒界偏析は避けなくてはいけないが、結晶粒界におけるh−BNの存在形態をコントロールすることによって、耐チッピング性をさらに向上させることができる。
即ち、粒界に存在するh−BNの平均粒径を100nm以下とし、かつ、h−BNが存在する粒界長を、NaCl型の面心立方構造を有するTiAlBCN結晶粒の粒界長の0.01〜10長さ%とすることによって、切削加工時の衝撃的負荷による破壊起点が、結晶粒界に存在するh−BNによって分散され、その結果、TiAlBCN層の靱性が向上し、耐チッピング性を向上させることができる。
NaCl型の面心立方構造を有するTiAlBCN結晶粒の粒界に存在する六方晶構造のh−BNは、透過型電子顕微鏡を用いて電子線回折図形を解析することにより同定することができ、また、h−BNの平均粒径は、粒界を含んだ1μm×1μmの測定範囲内に存在するh−BNのそれぞれについて、粒径を測定し、それらの平均値を算出することによって求めることができる。
TiAlBCN層に含まれるCの平均含有割合zは、0≦z≦0.005の範囲の微量であるとき、TiAlBCN層と工具基体もしくは下部層との密着性が向上し、かつ、潤滑性が向上することによって、切削時の衝撃を緩和し、その結果、また、硬質被覆層の耐欠損性、耐チッピング性が向上する。一方、Cの平均含有割合zが0≦z≦0.005の範囲を外れると、TiAlBCN層の靭性が低下し、耐欠損性および耐チッピング性が低下するため好ましくない。
したがって、Cの平均含有割合zは、0≦z≦0.005とする。
TiAlBCN層は、例えば、熱CVD法により成膜することができる。
その際、反応ガス成分としてTiCl、AlCl、BClを使用することから、TiAlBCN層中には微量のClが必然的に含有されるが、TiとAlとBとCとNとClの合量に占めるClの平均含有割合α(即ち、α=Cl/(Ti+Al+B+C+N+Cl)。但し、αは原子比)は、0.0001≦α≦0.04の範囲の微量である場合、層の靭性を低下させずに潤滑性を高めることができる。
しかし、Clの平均含有割合αが0.0001未満であると潤滑性向上効果は少なく、一方、Clの平均含有割合αが0.04を超えると、耐チッピング性が低下する。
したがって、Clの平均含有割合αは、0.0001≦Z≦0.04と定めた。
TiAlBCN層におけるAlの平均含有割合x、Bの平均含有割合y、Clの平均含有割合αについては、電子線マイクロアナライザ(Electron−Probe−Micro−Analyser:EPMA)を用い、表面を研磨した試料において、電子線を試料表面側から照射し、得られた特性X線の解析結果の10点平均からAlの平均含有割合x、Bの平均含有割合y、Clの平均含有割合αを求めることができる。
また、Cの平均含有割合zについては、ガス原料としてCを含むガスを用いなくても不可避的に含有されるCの含有割合を除外して算出する。
具体的には、例えば、Cを含むガス原料であるAl(CHの供給量を0とした場合に、TiAlBCN層に含まれるCの含有割合(原子比)を不可避的なCの含有割合として求め、ついで、Al(CHを意図的に供給した場合に得られるTiAlBCN層に含まれるCの含有割合(原子比)から前記不可避的に含有されるCの含有割合を差し引いた値をCの平均含有割合zとする。
下部層および上部層:
本発明のTiAlBCN層は、それだけでも十分な効果を奏するが、Tiの炭化物層、窒化物層、炭窒化物層、炭酸化物層および炭窒酸化物層のうちの1層または2層以上のTi化合物層からなり、0.1〜20μmの合計平均層厚を有する下部層を設けた場合、および/または、少なくとも酸化アルミニウム層を含む上部層であって、該上部層の合計平均層厚が1〜25μmである上部層を設けた場合には、これらの層が奏する効果と相俟って、一層すぐれた特性を創出することができる。
Tiの炭化物層、窒化物層、炭窒化物層、炭酸化物層および炭窒酸化物層のうちの1層または2層以上のTi化合物層からなる下部層を設ける場合、下部層の合計平均層厚が0.1μm未満では、下部層の効果が十分に奏されず、一方、20μmを超えると結晶粒が粗大化し易くなり、チッピングを発生しやすくなる。
また、酸化アルミニウム層を含む上部層の合計平均層厚が1μm未満では、上部層の効果が十分に奏されず、一方、25μmを超えると結晶粒が粗大化し易くなり、チッピングを発生しやすくなる。
本発明は、工具基体の表面に、硬質被覆層を設けた表面被覆切削工具において、硬質被覆層が、所定の組成のTiAlBCN層を少なくとも含み、該TiAlBCN層にはNaCl型の面心立方構造を有する結晶粒が存在し、また、NaCl型の面心立方構造を有する結晶粒の結晶粒内及び/又は結晶粒界には、所定の面積割合でh−BNが存在し、さらに好ましくは、所定の平均粒径のh−BNが結晶粒界に所定の粒界長割合で存在するため、TiAlBCN層の衝撃緩和性、潤滑性、耐溶着性が向上する。
したがって、本発明の被覆工具は、炭素鋼、合金鋼、鋳鉄等の高速断続重切削等に供した場合であっても、チッピング、欠損、剥離等の異常損傷を発生することなく、長期の使用に亘ってすぐれた切削性能を発揮する。
つぎに、本発明の被覆工具を実施例により具体的に説明する。
なお、以下の実施例では、工具基体として、炭化タングステン基超硬合金(以下、「WC基超硬合金」で示す。)あるいは炭窒化チタン基サーメット(以下、「TiCN基サーメット」で示す。)を用いた場合について説明するが、立方晶窒化ホウ素基超高圧焼結体を工具基体として用いた場合も同様である。
原料粉末として、いずれも1〜3μmの平均粒径を有するWC粉末、TiC粉末、TaC粉末、NbC粉末、Cr粉末およびCo粉末を用意し、これら原料粉末を、表1に示される配合組成に配合し、さらにワックスを加えてアセトン中で24時間ボールミル混合し、減圧乾燥した後、98MPaの圧力で所定形状の圧粉体にプレス成形し、この圧粉体を5Paの真空中、1370〜1470℃の範囲内の所定の温度に1時間保持の条件で真空焼結し、焼結後、ISO規格SEEN1203AFSNのインサート形状をもったWC基超硬合金製の工具基体A〜Cをそれぞれ製造した。
また、原料粉末として、いずれも0.5〜2μmの平均粒径を有するTiCN(質量比でTiC/TiN=50/50)粉末、MoC粉末、ZrC粉末、NbC粉末、WC粉末、Co粉末およびNi粉末を用意し、これら原料粉末を、表2に示される配合組成に配合し、ボールミルで24時間湿式混合し、乾燥した後、98MPaの圧力で圧粉体にプレス成形し、この圧粉体を1.3kPaの窒素雰囲気中、温度:1500℃に1時間保持の条件で焼結し、焼結後、ISO規格SEEN1203AFSNのインサート形状をもったTiCN基サーメット製の工具基体Dを作製した。
つぎに、これらの工具基体A〜Dの表面に、化学蒸着装置を用い、表4、表5に示される形成条件A〜Hにより、特に、ガス群Bの1周期当たりのガス供給時間内におけるBClの供給位相の遅れを0〜0.4秒となるように調整しながら、表9に示される本発明被覆工具1〜16を製造した。
つまり、表4、表5に示される形成条件A〜Hにしたがい、NHとHからなるガス群Aと、TiCl、AlCl、BCl、N、Al(CH、Hからなるガス群B、および、おのおのガスの供給方法として、反応ガス組成(ガス群Aおよびガス群Bを合わせた全体に対する容量%)を、ガス群Aとして、NH:5〜7%、H:65〜75%、ガス群Bとして、TiCl:0.1〜1.0%、AlCl:1.0〜1.8%、BCl:0.01〜0.24%、N:0〜12%、Al(CH:0〜0.5%、H:残、反応雰囲気圧力:4.5〜5.0kPa、反応雰囲気温度:700〜900℃、供給周期30〜45秒、1周期当たりのガス供給時間1.0〜3.0秒、ガス群BにおけるBClの供給位相の遅れを0〜0.4秒、ガス群Aとガス群Bの供給の位相差0.1〜0.5秒として、所定時間、熱CVD法を行い、表9に示されるTiAlBCN層を成膜することにより本発明被覆工具1〜16を製造した。
なお、本発明被覆工具5〜8、13〜16については、それぞれ、表3に示される形成条件で、表8に示される下部層、上部層を形成した。
また、比較の目的で、工具基体A〜Dの表面に、表6および表7に示される比較例成膜工程の条件で、TiAlBCN層を含む硬質被覆層あるいはTiAlCN層を含む硬質被覆層を蒸着形成し比較例被覆工具1〜16を製造した。
なお、本発明被覆工具と同様に、比較例被覆工具5〜8、13〜16については、表3に示される形成条件で、表8に示される下部層、上部層を形成した。
本発明被覆工具1〜16、比較例被覆工具1〜16の各構成層の工具基体表面に垂直な方向の断面を、走査型電子顕微鏡あるいは透過型電子顕微鏡を用いて測定し、観察視野内の5点の層厚を測って平均して平均層厚を求めたところ、いずれも表9および表10に示される目標層厚と実質的に同じ平均層厚を示した。
また、TiAlBCN層(あるいは、TiAlCN層)のAlの平均含有割合x、Bの平均含有割合y、Clの平均含有割合αについては、電子線マイクロアナライザ(Electron−Probe−Micro−Analyser:EPMA)を用い、表面を研磨した試料において、電子線を試料表面側から照射し、得られた特性X線の解析結果の10点平均からAlの平均含有割合x、Bの平均含有割合y、Clの平均含有割合αを求めた。
Cの平均含有割合zについては、二次イオン質量分析(Secondary−Ion−Mass−Spectroscopy:SIMS)により求めた。即ち、イオンビームを試料表面側から70μm×70μmの範囲に照射し、スパッタリング作用によって放出された成分について深さ方向の濃度測定を行った。Cの平均含有割合zはTiAlBCN層(あるいは、TiAlCN層)についての深さ方向の平均値を示す。
なお、Cの平均含有割合には、意図的にガス原料としてCを含むガスを用いなくても含まれる不可避的なCの含有割合を除外している。具体的にはAl(CHの供給量を0とした場合のTiAlBCN層(あるいは、TiAlCN層)に含まれるCの含有割合(原子比)を不可避的なCの含有割合として求め、Al(CHを意図的に供給した場合に得られるTiAlBCN層(あるいは、TiAlCN層)に含まれるCの含有割合(原子比)から前記不可避的なCの含有割合を差し引いた値をCの平均含有割合zとして求めた。
また、前記TiAlBCN層(あるいは、TiAlCN層)の工具基体表面に垂直な方向の断面について、透過型電子顕微鏡を用いて、1μm×1μmの測定範囲内に存在する六方晶構造のh−BNを、電子線回折図形を解析することにより同定し、NaCl型の面心立方構造を有するTiAlBCN(あるいは、TiAlCN)結晶粒の結晶粒内、結晶粒界に存在する六方晶構造のh−BNに対して外接円を作成してその面積を算出し、さらに、測定範囲内に存在する六方晶構造のh−BNの合計面積を算出し、測定範囲の全面積で除することにより、TiAlBCN層(あるいは、TiAlCN層)に占める六方晶構造のh−BNの面積割合(面積%)を算出した。
また、結晶粒界に存在する六方晶構造のh−BNについては、粒界を含んだ1μm×1μmの測定範囲内に存在する六方晶構造のh−BNと同定した粒に対して外接円を作成し、その外接円の直径を求め、その平均値を、結晶粒界に存在する六方晶構造のh−BNの平均粒径Rとして算出した。
さらに、測定範囲内において、六方晶構造のh−BNが、NaCl型の面心立方構造を有するTiAlBCN(あるいは、TiAlCN)結晶粒界に存在する粒界長を求め、測定範囲内の全粒界長に占める長さ割合を測定し、この値を粒界長割合(長さ%)として算出した。
上記の測定を、いずれも複数視野(この実施例では5視野)で行い、その平均値を、六方晶構造のh−BNの面積割合(面積%)、平均粒径R、粒界長割合(長さ%)とした。
表9、表10に、得られた結果を示す。
Figure 0006857298
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つぎに、前記各種の被覆工具をいずれもカッタ径125mmの工具鋼製カッタ先端部に固定治具にてクランプした状態で、本発明被覆工具1〜8、比較例被覆工具1〜8について、以下に示す切削条件Aで、SCM440の高速断続重切削の一種である乾式高速正面フライス、センターカット切削加工試験を実施し、切刃の逃げ面摩耗幅を測定した。
≪切削条件A≫
被削材: JIS・SCM440幅100mm、長さ400mmのブロック材、
回転速度:713min−1
切削速度:280m/min、
切り込み:3.5mm、
一刃送り量:0.3mm/刃、
切削時間:5分、
(通常の切削速度は、220m/min、通常の切り込みは、2.0mm、通常の一刃送り量は0.2mm/刃)、
また、前記各種の被覆工具をいずれも工具鋼製バイトの先端部に固定治具にてネジ止めした状態で、本発明被覆工具9〜16、比較例被覆工具9〜16について、以下に示す切削条件Bで、FCD600の乾式高速断続重切削試験を実施し、切刃の逃げ面摩耗幅を測定した。
≪切削条件B≫
被削材:JIS・FCD600の長さ方向等間隔4本縦溝入り丸棒、
切削速度:370m/min、
切り込み:3.0mm、
送り:0.2mm/rev、
切削時間:5分、
(通常の切削速度は、200m/min、通常の切り込みは、2.0mm、通常の一刃送り量は0.2mm/rev)、
表11、表12に、前記切削試験A、切削試験Bの結果を示す。
Figure 0006857298
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表11、表12に示される結果から、本発明の被覆工具は、硬質被覆層の耐チッピング性にすぐれ、切れ刃に断続的・衝撃的な高負荷が作用する高速断続重切削加工に用いた場合でも、チッピング、欠損、剥離等の異常損傷の発生が防止され、その結果、長期の使用に亘ってすぐれた耐摩耗性が発揮される。
これに対して、硬質被覆層がTiAlCN層であってBを含有していない比較例被覆工具、あるいは、Bを含有していても、結晶粒内、結晶粒界に所定のh−BNが形成されていない比較例被覆工具は、高熱発生を伴い、しかも、切れ刃に断続的・衝撃的高負荷が作用する高速断続重切削加工に用いた場合、チッピング、欠損、剥離等の異常損傷の発生により短時間で寿命に至ることが明らかである。
本発明の被覆工具は、炭素鋼、合金鋼、鋳鉄等の高速断続重切削ばかりでなく、各種の被削材の被覆工具として用いることができ、しかも、長期の使用に亘ってすぐれた耐チッピング性、耐摩耗性を発揮するものであるから、切削装置の高性能化並びに切削加工の省力化および省エネ化、さらに低コスト化に十分満足に対応できるものである。

Claims (4)

  1. 炭化タングステン基超硬合金、炭窒化チタン基サーメットまたは立方晶窒化ホウ素基超高圧焼結体のいずれかで構成された工具基体の表面に、硬質被覆層が設けられた表面被覆切削工具において、
    (a)前記硬質被覆層は、平均層厚1〜20μmのTiとAlとBの複合窒化物または複合炭窒化物層を少なくとも含み、その成分組成を、
    組成式:(Ti1−x−yAl)(C1−z
    で表し、また、AlのTiとAlとBの合量に占める平均含有割合をx、BのTiとAlとBの合量に占める平均含有割合をy、CのCとNの合量に占める平均含有割合をz(但し、x、y、zはいずれも原子比)とそれぞれ表したとき、0.60≦x、0.001≦y≦0.10、x+y≦0.95、0≦z≦0.005を満足し、
    (b)前記複合窒化物または複合炭窒化物層は、NaCl型の面心立方構造を有する複合窒化物または複合炭窒化物の相を少なくとも含み、
    (c)前記複合窒化物または複合炭窒化物層は、微量のClを含有し、ClのTiとAlとBとCとNとClの合量に占めるClの平均含有割合α(但し、αは原子比)は、0.0001≦α≦0.04を満足し、
    (d)前記複合窒化物または複合炭窒化物層の縦断面を観察したとき、NaCl型の面心立方構造を有する前記複合窒化物または複合炭窒化物の結晶粒の結晶粒界及び/又は結晶粒内には、六方晶構造の窒化ホウ素が0.01〜5.0面積%含有されていることを特徴とする表面被覆切削工具。
  2. 前記複合窒化物または複合炭窒化物の結晶粒界には、平均粒径が100nm以下の六方晶構造の窒化ホウ素が存在し、かつ、該窒化ホウ素が存在する粒界長は、前記複合窒化物または複合炭窒化物の結晶粒の粒界長の0.01〜10長さ%であることを特徴とする請求項1に記載の表面被覆切削工具。
  3. 前記工具基体と前記TiとAlとBの複合窒化物または複合炭窒化物層の間に、Tiの炭化物層、窒化物層、炭窒化物層、炭酸化物層および炭窒酸化物層のうちの1層または2層以上からなり、0.1〜20μmの合計平均層厚を有するTi化合物を含む下部層が存在することを特徴とする請求項1または2に記載の表面被覆切削工具。
  4. 前記TiとAlとBの複合窒化物または複合炭窒化物層の上部に、少なくとも酸化アルミニウム層を含む上部層が1〜25μmの合計平均層厚で存在することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の表面被覆切削工具。
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