JP2019215179A - 触覚呈示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】安定してタッチ操作の検出と触覚の呈示を行うことができる触覚呈示装置を提供する。【解決手段】触覚呈示装置1は、タッチ操作がなされる操作面120を有するパネル12と、タッチ操作に伴う荷重Fを検出すると共に操作面120に振動を付加する少なくとも1つの圧電素子と、パネル12と圧電素子との間に隙間16が生じないように、圧電素子を制御して変形させる制御部7と、を備えて概略構成されている。この触覚呈示装置1は、安定してタッチ操作の検出と触覚の呈示を行うことができる。【選択図】図1
Description
本発明は、触覚呈示装置に関する。
従来の技術として、基板と、基板上に設けられた銅層と、銅層上に配置された圧電素子と、圧電素子上に配置された導電性箔と、導電性箔が接着され、操作がなされる表面部と、を備えた検出装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
この検出装置は、圧電素子と導電性箔との接触を確保するため、印刷によって導電性箔にドットが形成されている。検出装置は、このドットによってプリテンションが圧力素子に印加されている。
このような検出装置は、例えば、温度変化などによる環境要因や寸法バラつき、組み付けによるズレなどによって圧電素子やドットなどの寸法関係が変化して圧電素子とドットの接触が保てず、十分圧電素子に荷重が伝わらなくてタッチ操作の検出や触覚の呈示が安定しない可能性がある。
従って本発明の目的は、安定してタッチ操作の検出と触覚の呈示を行うことができる触覚呈示装置を提供することにある。
本発明の一態様は、タッチ操作がなされる操作面を有するパネルと、タッチ操作に伴う荷重を検出すると共に操作面に振動を付加する少なくとも1つの圧電素子と、パネルと圧電素子との間に隙間が生じないように、圧電素子を制御して変形させる制御部と、を備えた触覚呈示装置を提供する。
本発明によれば、安定してタッチ操作の検出と触覚の呈示を行うことができる。
(実施の形態の要約)
実施の形態に係る触覚呈示装置は、タッチ操作がなされる操作面を有するパネルと、タッチ操作に伴う荷重を検出すると共に操作面に振動を付加する少なくとも1つの圧電素子と、パネルと圧電素子との間に隙間が生じないように、圧電素子を制御して変形させる制御部と、を備えて概略構成されている。
実施の形態に係る触覚呈示装置は、タッチ操作がなされる操作面を有するパネルと、タッチ操作に伴う荷重を検出すると共に操作面に振動を付加する少なくとも1つの圧電素子と、パネルと圧電素子との間に隙間が生じないように、圧電素子を制御して変形させる制御部と、を備えて概略構成されている。
この触覚呈示装置は、圧電素子を変形させてパネルとの接触を保つので、変形させない場合と比べて、温度変化などによる環境要因や寸法バラつき、組み付けによるズレなどが生じてもパネルと圧電素子との間に隙間が生じず、安定してタッチ操作の検出と触覚の呈示を行うことができる。
[実施の形態]
(触覚呈示装置1の概要)
図1(a)は、実施の形態に係る触覚呈示装置の一例を示す概略図であり、図1(b)は、タッチ位置を検出する前の圧電素子の一例を示す概略図であり、図1(c)は、タッチ位置を検出した後の圧電素子の一例を示す概略図である。図2は、実施の形態に係る触覚呈示装置のブロック図の一例である。なお、以下に記載する実施の形態に係る各図において、図形間の比率は、実際の比率とは異なる場合がある。また図2では、主な信号や情報の流れを矢印で示している。さらに数値範囲を示す「A〜B」は、A以上B以下の意味で用いるものとする。
(触覚呈示装置1の概要)
図1(a)は、実施の形態に係る触覚呈示装置の一例を示す概略図であり、図1(b)は、タッチ位置を検出する前の圧電素子の一例を示す概略図であり、図1(c)は、タッチ位置を検出した後の圧電素子の一例を示す概略図である。図2は、実施の形態に係る触覚呈示装置のブロック図の一例である。なお、以下に記載する実施の形態に係る各図において、図形間の比率は、実際の比率とは異なる場合がある。また図2では、主な信号や情報の流れを矢印で示している。さらに数値範囲を示す「A〜B」は、A以上B以下の意味で用いるものとする。
この触覚呈示装置1は、例えば、図1(a)〜図2に示すように、タッチ操作がなされる操作面120を有するパネル12と、タッチ操作に伴う荷重Fを検出すると共に操作面120に振動を付加する少なくとも1つの圧電素子と、パネル12と圧電素子との間に隙間16が生じないように、圧電素子を制御して変形させる制御部7と、を備えて概略構成されている。
また触覚呈示装置1は、操作面120に対する操作指のタッチ位置を検出するタッチセンサ3を有している。そして制御部7は、タッチセンサ3の検出値が予め定められたタッチしきい値71以上であった場合、検出されたタッチ位置に対応する圧電素子を変形させてパネル12と圧電素子との間に隙間16が生じないように制御するように構成されている。
本実施の形態の触覚呈示装置1は、一例として、図1(a)〜図1(c)に示すように、圧電素子として第1の圧電素子5a及び第2の圧電素子5bを備えている。なお圧電素子の数は、これに限定されず、単数であっても良いし、さらに複数であっても良い。
触覚呈示装置1は、例えば、図1(b)及び図1(c)に示すように、パネル12と圧電素子の間には、操作面120に付加された荷重Fを圧電素子に伝達する押子が配置されている。本実施の形態の触覚呈示装置1は、第1の圧電素子5a及び第2の圧電素子5bを有しているので、この第1の圧電素子5a及び第2の圧電素子5bに応じて押子14a及び押子14bを備えている。
制御部7は、操作面120に付加された荷重Fとは逆方向に変形対象の圧電素子を変形させる。つまり制御部7は、例えば、図1(c)に示すように、隙間16が生じないように変形対象の第2の圧電素子5bを凸状に変形させ、第2の圧電素子5bと押子14bとを接触させる。
制御部7は、タッチ位置が検出された後にタッチ操作が検出された場合、隙間16が生じないように圧電素子を変形させた状態から操作面120に振動を付加してタッチ操作を受け付けたことを示す触覚を呈示するように構成されている。この触覚は、予め定められた期間、呈示される。
触覚呈示装置1は、例えば、図1(a)に示すように、操作面120に設定された第1の操作領域12a及び第2の操作領域12bになされたタッチ操作を検出するように構成されている。そして触覚呈示装置1は、例えば、操作対象の電子機器と電気的に接続されている。この電子機器は、タッチ操作がなされた第1の操作領域12a又は第2の操作領域12bに設定された機能を実行する。この電子機器は、一例として、車両に搭載された空調装置、ナビゲーション装置、スイッチ装置などである。
ここでタッチ位置とは、タッチセンサ3が操作指9を検出した、操作面120上の位置を示している。またタッチ操作とは、第1の圧電素子5a又は第2の圧電素子5bが検出した、操作面120を押し下げる方向の操作を示している。
(タッチセンサ3の構成)
タッチセンサ3は、例えば、操作者の体の一部(例えば、操作指)や専用のペンで操作面120に触れることにより、触れた操作面120上の位置を検出するセンサである。タッチセンサ3としては、例えば、抵抗膜方式、赤外線方式、静電容量方式などのセンサを用いることが可能である。
タッチセンサ3は、例えば、操作者の体の一部(例えば、操作指)や専用のペンで操作面120に触れることにより、触れた操作面120上の位置を検出するセンサである。タッチセンサ3としては、例えば、抵抗膜方式、赤外線方式、静電容量方式などのセンサを用いることが可能である。
本実施の形態に係るタッチセンサ3は、例えば、静電容量方式のセンサである。タッチセンサ3は、例えば、複数の駆動電極と複数の検出電極とを有し、互いに絶縁されると共に交差するように、シート状の基板に配置されている。そしてタッチセンサ3は、例えば、図1(b)及び図1(c)に示すように、パネル12の裏面121に取り付けられている。
タッチセンサ3は、例えば、図2に示すように、複数の駆動電極及び複数の検出電極を走査して静電容量を検出し、1周期分の静電容量をタッチ情報S1として制御部7に出力するように構成されている。このタッチ情報S1は、駆動電極と検出電極との交点の位置と、交点において検出された静電容量と、が関連付けられた情報である。
(第1の圧電素子5a及び第2の圧電素子5bの構成)
第1の圧電素子5a及び第2の圧電素子5bは、同じ構成を有する。従って以下では、第1の圧電素子5aの構成について説明する。
第1の圧電素子5a及び第2の圧電素子5bは、同じ構成を有する。従って以下では、第1の圧電素子5aの構成について説明する。
第1の圧電素子5aは、例えば、図1(a)〜図1(c)に示すように、円板形状を有する金属シム50と、金属シム50よりも半径が小さい円板形状を有する圧電体51と、を備えたユニモルフ型の圧電素子である。この第1の圧電素子5aには、圧電体51と電気的に接続する上部配線と、金属シム50と電気的に接続される下部配線と、が接続されている。
この第1の圧電素子5a及び第2の圧電素子5bは、例えば、図1(b)及び図1(c)に示すように、ベース10の底面100に配置されている。このベース10の底面100には、2つの円形の凹部102が形成されている。第1の圧電素子5a及び第2の圧電素子5bは、この凹部102の上に配置されている。この凹部102によって第1の圧電素子5a及び第2の圧電素子5bは、凹部102のない底面100に配置される場合と比べて、変形し易くなる。
金属シム50は、例えば、導電性を有するリン青銅やステンレスなどによって形成されている。
圧電体51の材料としては、例えば、ニオブ酸リチウム、チタン酸バリウム、チタン酸鉛、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、メタニオブ酸鉛、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)などが用いられる。圧電体51は、例えば、これらの材料を用いて形成された膜を積層して形成された積層型の圧電体である。なお圧電体51は、圧電定数がd33となるように厚み方向に分極し、厚み方向の変形に対して出力が大きくなるように構成されている。
なお変形例として第1の圧電素子5a及び第2の圧電素子5bは、例えば、金属シム50の両面に、上記の材料を用いて形成された膜が形成される単層バイモルフ型、金属シム50の一方面に、上記の材料を用いて形成された膜を積層して形成された積層ユニモルフ型、金属シム50の両面に、上記の材料を用いて形成された膜を積層して形成された積層バイモルフ型などの圧電素子であっても良い。
第1の圧電素子5a及び第2の圧電素子5bは、操作面120に荷重Fが付加されると、パネル12、タッチセンサ3及び押子(押子14a及び押子14b)を介して圧電体51に荷重Fが付加されて変形する。圧電体51は、この変形に応じた電圧を、上部配線及び下部配線を介して出力する。また第1の圧電素子5a及び第2の圧電素子5bの圧電体51は、上部配線及び下部配線を介して電圧が印加されるとこの電圧に応じて変形する。
第1の圧電素子5a及び第2の圧電素子5bは、例えば、図2に示すように、荷重Fに応じて第1の荷重信号S2及び第2の荷重信号S3として制御部7に出力する。また第1の圧電素子5a及び第2の圧電素子5bは、例えば、制御部7から出力された第1の駆動信号S4及び第2の駆動信号S5に応じて変形して振動するように構成されている。
ベース10は、例えば、樹脂材料や金属材料を用いて形成されている。またパネル12は、例えば、樹脂材料を用いて形成されている。さらに押子14a及び押子14bは、例えば、樹脂材料や金属材料を用いて円柱形状に形成されている。
この押子14a及び押子14bは、一例として、圧電素子との隙間16が0.1〜0.2mm程度である。この隙間16は、温度変化などによる環境要因や寸法バラつき、組み付けによるズレなどによって生じるものである。よって隙間16は、例えば、測定によって定められても良いし、設計の段階で定められても良いし、シミュレーションなどの方法によって定められても良い。
(制御部7の構成)
制御部7は、例えば、記憶されたプログラムに従って、取得したデータに演算、加工などを行うCPU(Central Processing Unit)、半導体メモリであるRAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)などから構成されるマイクロコンピュータである。このROMには、例えば、制御部7が動作するためのプログラムと、電圧印加情報70と、タッチしきい値71と、荷重しきい値72と、が格納されている。RAMは、例えば、一時的に演算結果などを格納する記憶領域として用いられる。また制御部7は、その内部にクロック信号を生成する手段を有し、このクロック信号に基づいて動作を行う。
制御部7は、例えば、記憶されたプログラムに従って、取得したデータに演算、加工などを行うCPU(Central Processing Unit)、半導体メモリであるRAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)などから構成されるマイクロコンピュータである。このROMには、例えば、制御部7が動作するためのプログラムと、電圧印加情報70と、タッチしきい値71と、荷重しきい値72と、が格納されている。RAMは、例えば、一時的に演算結果などを格納する記憶領域として用いられる。また制御部7は、その内部にクロック信号を生成する手段を有し、このクロック信号に基づいて動作を行う。
制御部7は、タッチセンサ3の静電容量が予め定められたタッチしきい値71以上であった場合、検出されたタッチ位置に対応する圧電素子を変形させてパネル12と当該圧電素子との間に隙間16が生じないように制御し、さらに当該圧電素子が検出した荷重が予め定められた荷重しきい値72以上であった場合、検出されたタッチ位置においてタッチ操作がなされたと判定するように構成されている。そして制御部7は、タッチ操作が検出された操作領域の情報を含む操作情報S6を生成して接続された電子機器に出力する。
つまり制御部7は、操作指9が検出された操作領域の圧電素子に駆動信号を出力して凸状に変形させて圧電体51を押子に接触させ、その接触状態を維持するように制御する。制御部7は、例えば、図1(c)に示すように、第2の操作領域12bにおいて操作指9が検出された場合、第2の圧電素子5bを凸状に変形させる第2の駆動信号S5を出力して押子14bと接触させ、その接触状態を維持する。
なお制御部7は、圧電素子を凸状に変形させて押子と接触させる時間を計測する。つまり制御部7は、凸状に変形させた後、検出された荷重が予め定められた時間内に荷重しきい値72以上とならない場合、変形を解除する。この予め定められた時間は、一例として、1〜2秒程度である。
制御部7は、第1の圧電素子5a及び第2の圧電素子5bを凸状に変形させる第1の駆動信号S4及び第2の駆動信号S5を電圧印加情報70に基づいて生成する。つまり電圧印加情報70は、タッチセンサ3によるタッチ位置検出後の圧電素子の凸状の変形を形成する第1の駆動信号S4及び第2の駆動信号S5に関する情報である。また電圧印加情報70は、第1の圧電素子5a及び第2の圧電素子5bによるタッチ操作検出後の触覚呈示を行う第1の駆動信号S4及び第2の駆動信号S5に関する情報である。
第1の圧電素子5a及び第2の圧電素子5bを凸状に変形させる第1の駆動信号S4及び第2の駆動信号S5は、例えば、想定される隙間16に対応した凸状の変形量となる電圧を予め定められた時間、継続して印加するものである。
なお隙間16は、例えば、全ての圧電素子で同一であるとされても良いし、配置位置などに応じて異なるとされても良い。従って凸状の変化量は、例えば、圧電素子で同一であっても良いし、配置位置などに応じて異なっても良い。
また第1の圧電素子5a及び第2の圧電素子5bを振動させる第1の駆動信号S4及び第2の駆動信号S5は、例えば、圧電素子を凸状に変化させたり、変形させなかったりする駆動信号や凸状及び凹状に交互に変形させたりする駆動信号である。
タッチしきい値71は、操作面120に対するタッチ位置を検出するためのしきい値である。静電容量方式のタッチセンサ3は、例えば、操作面120から離れている操作指9を検出する可能性がある。そこで制御部7は、タッチ操作の有無を判定するのではなく、まずタッチセンサ3から取得したタッチ情報S1の静電容量とタッチしきい値71とに基づいてタッチしきい値71以上となる静電容量からタッチ位置を算出する。このタッチ位置の算出は、例えば、加重平均などを用いて行われる。
そして制御部7は、タッチ位置が第1の操作領域12a又は第2の操作領域12bに含まれていた場合、タッチ位置が含まれる操作領域に対応する圧電素子を凸状に変形させる。なお凸状の変形は、上述のように、予め定められた時間、又は検出された荷重が荷重しきい値72以上となった時間のいずれか早い時間まで継続して行われる。
以下に本実施の形態の触覚呈示装置1の動作の一例について図3のフローチャートに従って説明する。
(動作)
触覚呈示装置1の制御部7は、タッチセンサ3から周期的にタッチ情報S1を取得する。制御部7は、このタッチ情報S1に基づく静電容量とタッチしきい値71とを比較して操作指9のタッチ位置が検出されるか監視する。制御部7は、ステップ1の「Yes」が成立する、つまり操作指9のタッチ位置が検出された場合(Step1:Yes)、タッチ位置が含まれる操作領域を判定する。
触覚呈示装置1の制御部7は、タッチセンサ3から周期的にタッチ情報S1を取得する。制御部7は、このタッチ情報S1に基づく静電容量とタッチしきい値71とを比較して操作指9のタッチ位置が検出されるか監視する。制御部7は、ステップ1の「Yes」が成立する、つまり操作指9のタッチ位置が検出された場合(Step1:Yes)、タッチ位置が含まれる操作領域を判定する。
そして制御部7は、タッチ位置が含まれる操作領域の下方の圧電素子、つまりタッチ位置に対応する圧電素子を変形させる(Step2)。例えば、タッチ位置が第1の操作領域12aに含まれていた場合、制御部7は、電圧印加情報70に基づいて第1の駆動信号S4を生成し、第1の圧電素子5aに出力する。第1の圧電素子5aは、入力する第1の駆動信号S4に基づいて凸状に変形し、押子14aと接触する。
制御部7は、凸状に変形させている時間を計測すると共に、変形対象の圧電素子が荷重しきい値72以上となる荷重を検出するか監視する。制御部7は、予め定められた時間内に当該圧電素子が荷重しきい値72以上の荷重を検出した場合、つまり予め定められた時間内にタッチ操作が検出された場合(Step3:Yes)、当該圧電素子を駆動して触覚を呈示する(Step4)。
例えば、第1の圧電素子5aを凸状に変形させている場合、制御部7は、第1の荷重信号S2から得られる荷重が荷重しきい値72以上となると、電圧印加情報70に基づいて触覚を呈示するための第1の駆動信号S4を生成して出力し、タッチ操作を受け付けたことを示す触覚を呈示する。そして制御部7は、タッチ操作が行われた操作領域の情報を含む操作情報S6を生成し、接続された電子機器に出力する。
ここでステップ3において制御部7は、予め定められた時間内にタッチ操作が検出されなかった場合(Step3:No)、ステップ1に処理を進める。
(実施の形態の効果)
本実施の形態に係る触覚呈示装置1は、安定してタッチ操作の検出と触覚の呈示を行うことができる。この触覚呈示装置1は、タッチ位置を検出した第1の圧電素子5a又は第2の圧電素子5bを凸状に変形させ、押子14a又は押子14bを介してパネル12とタッチ位置を検出した圧電素子との接触状態を生成する。例えば、触覚呈示装置1は、圧電素子と押子とに隙間16が生じている場合、正確な荷重の検出ができないばかりか振動がパネル12に伝達し難いので触覚がばらつく。しかし触覚呈示装置1は、温度変化などによる環境要因や寸法バラつき、組み付けによるズレなどによってパネルと圧電素子との間に隙間が生じる場合と比べて、損失が抑制された状態で荷重が圧電素子に伝達されると共に圧電素子の振動がパネル12に伝達されるので、安定してタッチ操作の検出と触覚の呈示を行うことができる。
本実施の形態に係る触覚呈示装置1は、安定してタッチ操作の検出と触覚の呈示を行うことができる。この触覚呈示装置1は、タッチ位置を検出した第1の圧電素子5a又は第2の圧電素子5bを凸状に変形させ、押子14a又は押子14bを介してパネル12とタッチ位置を検出した圧電素子との接触状態を生成する。例えば、触覚呈示装置1は、圧電素子と押子とに隙間16が生じている場合、正確な荷重の検出ができないばかりか振動がパネル12に伝達し難いので触覚がばらつく。しかし触覚呈示装置1は、温度変化などによる環境要因や寸法バラつき、組み付けによるズレなどによってパネルと圧電素子との間に隙間が生じる場合と比べて、損失が抑制された状態で荷重が圧電素子に伝達されると共に圧電素子の振動がパネル12に伝達されるので、安定してタッチ操作の検出と触覚の呈示を行うことができる。
触覚呈示装置1は、タッチ位置が検出された後に対応する圧電素子を凸状に変形させるので、この構成を採用しない場合と比べて、操作面120を押し下げる方向に荷重を付加する際に押子を介してパネル12と圧電素子とが接触し、効率の良い荷重の検出と触覚の呈示を行うことができる。
触覚呈示装置1は、タッチ位置を検出した圧電素子のみを凸状に変形させるので、この構成を採用しない場合と比べて、省電力である。また触覚呈示装置1は、タッチしきい値71を緩和することで、操作面120から離れた位置の操作指9を検出することができるので、この構成を採用しない場合と比べて、操作指9が操作面120に接触する前に対象の操作領域の圧電素子を凸状に変形させることができ、安定してタッチ操作の検出と触覚の呈示を行うことができる。
触覚呈示装置が複数の圧電素子を有する場合は、全ての圧電素子とパネルとを接触させることは困難である。しかし本実施の形態の触覚呈示装置1は、検出されたタッチ位置に応じて圧電素子を凸状に変形させ、圧電素子とパネル12とを接触させた状態で荷重を検出と触覚の呈示を行うことができる。従って触覚呈示装置1は、複数の圧電素子を備える構成であっても安定してタッチ操作の検出と触覚の呈示を行うことができる。
なお他の実施の形態としての触覚呈示装置1は、常時、圧電素子を凸状に変形させるように概略構成される。この実施の形態の制御部7は、第1の圧電素子5a及び第2の圧電素子5bを凸状に変形させる第1の駆動信号S4及び第2の駆動信号S5を、継続的に出力する。
さらに他の実施の形態としての触覚呈示装置1は、タッチセンサ3を備えずに圧電素子が検出する荷重によってタッチ操作を検出すると共に、常時、圧電素子を凸状に変形させるように概略構成されている。
以上、本発明のいくつかの実施の形態及び変形例を説明したが、これらの実施の形態及び変形例は、一例に過ぎず、特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。これら新規な実施の形態及び変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更などを行うことができる。また、これら実施の形態及び変形例の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない。さらに、これら実施の形態及び変形例は、発明の範囲及び要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…触覚呈示装置、3…タッチセンサ、5a…第1の圧電素子、5b…第2の圧電素子、7…制御部、9…操作指、10…ベース、12…パネル、12a…第1の操作領域、12b…第2の操作領域、14a…押子、14b…押子、16…隙間、50…金属シム、51…圧電体、70…電圧印加情報、71…タッチしきい値、72…荷重しきい値、100…底面、102…凹部、120…操作面、121…裏面
Claims (5)
- タッチ操作がなされる操作面を有するパネルと、
前記タッチ操作に伴う荷重を検出すると共に前記操作面に振動を付加する少なくとも1つの圧電素子と、
前記パネルと前記圧電素子との間に隙間が生じないように、前記圧電素子を制御して変形させる制御部と、
を備えた触覚呈示装置。 - 前記パネルと前記圧電素子の間には、前記操作面に付加された前記荷重を前記圧電素子に伝達する押子が配置され、
前記制御部は、前記隙間が生じないように前記圧電素子を変形させて前記圧電素子と前記押子とを接触させる、
請求項1に記載の触覚呈示装置。 - 前記操作面に対する操作指のタッチ位置を検出するタッチセンサを有し、
前記制御部は、前記タッチセンサの検出値が予め定められたタッチしきい値以上であった場合、検出された前記タッチ位置に対応する前記圧電素子を変形させて前記パネルと前記圧電素子との間に前記隙間が生じないように制御する、
請求項1又は2に記載の触覚呈示装置。 - 前記制御部は、前記タッチ位置が検出された後に前記タッチ操作が検出された場合、前記隙間が生じないように前記圧電素子を変形させた状態から前記操作面に振動を付加して前記タッチ操作を受け付けたことを示す触覚を呈示する、
請求項3に記載の触覚呈示装置。 - 前記制御部は、前記操作面に付加された前記荷重とは逆方向に変形対象の前記圧電素子を変形させる、
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の触覚呈示装置。
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Applications Claiming Priority (1)
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JP2018111103A JP2019215179A (ja) | 2018-06-11 | 2018-06-11 | 触覚呈示装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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Family Applications (1)
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WO (1) | WO2019240001A1 (ja) |
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2018
- 2018-06-11 JP JP2018111103A patent/JP2019215179A/ja active Pending
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2019
- 2019-06-06 WO PCT/JP2019/022489 patent/WO2019240001A1/ja active Application Filing
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WO2019240001A1 (ja) | 2019-12-19 |
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