JP2019215029A - オイルストレーナ - Google Patents
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Abstract
【課題】傾斜したオイルストレーナ内の位置が高い部位にアシストポンプが接続される構成であっても、該部位に溜まったエアをアシストポンプが稼働開始時に吸い込みにくくする。【解決手段】オイルストレーナ5は、水平面Xに対して全体が傾斜した状態でオイルパン2内に配置され、オイルパン2内の油を吸い込む吸入口52と、メインポンプ3に接続する第1接続口54と、第1接続口54よりも高い位置においてアシストポンプ4に接続する第2接続口55と、第1及び第2接続口54、55と吸入口52との間を区画し、油に含まれる異物を捕捉するメッシュ6と、吸入口52と第2接続口55との間に配置され、オイルストレーナ5の底面51からメッシュ6まで延びる第1仕切り板7と、第1仕切り板7よりも第2接続口55の近くに配置され、オイルストレーナ5の上面53からメッシュ6まで延びる第2仕切り板8と、を備える。【選択図】 図1
Description
本発明は、自動変速機において、オイルパンからオイルポンプに供給される油から異物を除去するために用いられるオイルストレーナに関する。
特許文献1には、エンジンによって駆動されるメインポンプと、電動モータによって駆動されるアシストポンプとを備えた自動変速機が開示されている。
このような自動変速機においては、メインポンプのみでは必要な油量を供給できない状況下であっても、メインポンプに加えてアシストポンプも駆動することで、変速機で必要とされる油量を確保することが可能である。
また、アシストポンプはこのような状況下で駆動されるものであるので、アシストポンプが稼働を開始してから油が安定して供給されるまでの時間は短いほうが好ましい。すなわち、アシストポンプには高い応答性が要求される。
変速機を車両に搭載する際のレイアウト上の制約や変速機内にメインポンプ及びアシストポンプを配置する際のレイアウト上の制約等により、両ポンプ共用のオイルストレーナが水平面に対して全体が傾斜した状態でオイルパン内に配置され、また、傾斜したオイルストレーナ内の位置が高い部位にアシストポンプが接続される場合がある。
一方、オイルパン内の油は、変速機の回転部分によって攪拌されて多量にエアを含んでおり、このような油がオイルストレーナに吸い込まれてオイルストレーナ内で油からエアが分離すると、分離したエアがオイルストレーナ内の位置が高い部位へと移動し、該部位にエアが溜まる。
このため、傾斜したオイルストレーナ内の位置が高い部位にアシストポンプが接続される場合は、該部位に溜まったエアをアシストポンプが稼働開始時に吸い込んでしまい、アシストポンプの油圧、油量の立ち上がりが遅れる可能性がある。
本発明は、このような技術的課題に鑑みてなされたもので、傾斜したオイルストレーナ内の位置が高い部位にアシストポンプが接続される構成であっても、該部位に溜まったエアをアシストポンプが稼働開始時に吸い込みにくくすることを目的とする。
本発明のある態様によれば、メインポンプ及びアシストポンプを有する自動変速機に用いられ、水平面に対して全体が傾斜した状態でオイルパン内に配置されるオイルストレーナであって、前記オイルパン内の油を吸い込む吸入口と、前記メインポンプに接続する第1接続口と、前記第1接続口よりも高い位置において前記アシストポンプに接続する第2接続口と、前記第1及び第2接続口と前記吸入口との間を区画し、油に含まれる異物を捕捉するメッシュと、前記吸入口と前記第2接続口との間に配置され、前記オイルストレーナの底面から前記メッシュまで延びる第1仕切り板と、前記第1仕切り板よりも前記第2接続口の近くに配置され、前記オイルストレーナの上面から前記メッシュまで延びる第2仕切り板と、を備えたオイルストレーナが提供される。
上記態様によれば、第1仕切り板、第2仕切り板によって吸入口から第2接続口に至る油の流路がラビリンス状になり、メッシュを複数回横切るので、アシストポンプ稼働時には、メッシュを複数回通過することでエアが分離された油を第2接続口に送ることができる。また、油から分離したエアを、メッシュと第1仕切り板、第2仕切り板とによって形成されるエア溜まりに溜めることができる。
したがって、第2接続口は第1接続口よりも高い位置に配置されるものの、第2接続口が形成される部位にエアが溜まるのを抑えることができ、該部位に溜まったエアをアシストポンプが稼働開始時に吸い込んでしまってアシストポンプの応答性が低下するのを抑えることができる。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1は、自動変速機100のオイルパン2周辺の構造を示している。
自動変速機100は、自動変速機100の各部位に油を供給するためのオイルポンプとしてメインポンプ3とアシストポンプ4とを備える。
メインポンプ3は、自動変速機100の入力軸に接続され、エンジンが運転している間はエンジンの動力によって常時駆動される機械式オイルポンプである。これに対し、アシストポンプ4は、メインポンプ3のみでは自動変速機100で必要とされている油を供給することができない状況であると判断された場合に電動モータによって駆動される電動オイルポンプである。
なお、「メインポンプ3のみでは自動変速機100で必要とされている油を供給することができない状況」には、急変速や入力トルク増大を受けて自動変速機100で必要とされる油量、油圧が増大する状況に限らず、エンジンが停止あるいはエンジンの回転速度が低く、メインポンプ3から油を十分に供給できない状況が含まれる。
オイルパン2は自動変速機100の変速機ケース1の下端に取り付けられている。
オイルパン2には油が貯留されるとともに、メインポンプ3、アシストポンプ4共用のオイルストレーナ5が配置されている。メインポンプ3、アシストポンプ4はオイルストレーナ5を介してオイルパン2内の油を吸い込むことで油に含まれる異物(金属粉等のコンタミ)を吸い込まないようになっている。
図2を参照しながらオイルストレーナ5の構造について詳しく説明する。
オイルストレーナ5はオイルパン2の幅方向(車両の前後方向及び左右方向)に延在する扁平形状であり、水平面Xに対して全体が傾斜した状態でオイルパン2内に配置される。
オイルストレーナ5の底面51の略中央にはオイルパン2内に開口する吸入口52が形成されている。また、オイルストレーナ5の上面53には、オイルストレーナ5が傾斜していることによって下側になる部位にメインポンプ3に接続する第1接続口54が形成され、上側になる部位にはアシストポンプ4に接続する第2接続口55が形成されている。すなわち、第2接続口55は、第1接続口54よりも高い位置に配置される。
オイルストレーナ5がこのように傾斜した状態で配置され、また、第1接続口54、第2接続口55がこのような位置関係となるのは、レイアウト上の制約のためである。
また、オイルストレーナ5内には、オイルストレーナ5の厚さ方向に略直交する方向(以下、オイルストレーナ5の延在方向という。)、かつ、面状に延びるメッシュ6が取り付けられている。
メッシュ6は、オイルストレーナ5の内部を、メッシュ6の下側に配置され異物除去前の油が存在するダーティサイドDSとメッシュ6の上側に配置され異物除去後の油が存在するクリーンサイドCSとに二分し、これによって第1接続口54及び第2接続口55と吸入口52との間を区画する。メッシュ6は、吸入口52からダーティサイドDSに吸い込まれた油から異物を除去し、異物が除去された後の油がクリーンサイドCS、第1接続口54、第2接続口55を介してメインポンプ3、アシストポンプ4に供給されるようにする。
また、ダーティサイドDS内、かつ、オイルストレーナ5の延在方向で吸入口52と第2接続口55の間には、オイルストレーナ5の底面51からメッシュ6まで延びる第1仕切り板7が取り付けられている。また、クリーンサイドCS内、かつ、オイルストレーナ5の延在方向で吸入口52と第2接続口55の間であって、第1仕切り板7よりも第2接続口55の近い位置には、オイルストレーナ5の上面53からメッシュ6まで延びる第2仕切り板8が取り付けられている。第1仕切り板7、第2仕切り板8は、いずれも端部がメッシュ6に接触ないし接続されており、これらが配置される部位を通過する油の流れを完全に遮断する隔壁として機能する。
第1仕切り板7、第2仕切り板8の位置は、メッシュ6の第1仕切り板7と第2仕切り板8との間に配置される部分9の面積がメッシュ6の第2仕切り板8よりも第2接続口55側に配置される部分10の面積と等しくなるように決定される。これは後述するように、メッシュ6を通過する油の圧損を最小限に抑えるためである。
図3はオイルストレーナ5内のエアの動きを矢印で示している。
ダーティサイドDSで油から分離したエアはメッシュ6と第1仕切り板7との接続部位に形成される第1エア溜まり11に溜まり、クリーンサイドCSで油から分離したエアはオイルストレーナ5の上面53と第2仕切り板8との接続部位に形成される第2エア溜まり12に溜まる。
メッシュ6は異物除去用であるので目が細かく、エアが通過しにくいことに加え、第2エア溜まり12に溜まったエアがメッシュ6を通過するには重力に反して上から下にメッシュ6を通過する必要がある。したがって、第1エア溜まり11、第2エア溜まり12に溜まったエアはこれらの部位にとどまる傾向にあり、第2接続口55にも到達しにくい。
第1エア溜まり11、第2エア溜まり12に溜まったエアは、車両の傾斜、加減速、振動を受けて移動し、さらに、メインポンプ3が稼働している間に生じる吸入口52から第1接続口54に向かう油の流れF1に乗って第1接続口54へと移動し、メインポンプ3へと吸い込まれる。
アシストポンプ4が稼働を開始すると、第1仕切り板7、第2仕切り板8を迂回しつつメッシュ6を3回通過する油の流れF2が生じるが、第2接続口55には第1エア溜まり11、第2エア溜まり12及びメッシュ6によってエアが分離された油が送られるので、アシストポンプ4が吸い込む油に含まれるエアの量は少なく抑えられる。
また、吸入口52から第2接続口55に向かう油の流れF2においては、部分9を通過した油の全量が部分10を通過する。部分9と部分10の面積の合計が同じであるならば両者の面積を等しいときにこれらを通過する際の圧損の合計が最小になるので、この例では両者の面積を等しくしている。
続いて上記実施形態に係るオイルストレーナ5を採用することによる効果について説明する。
上記実施形態では、オイルストレーナ5は、オイルパン2内の油を吸い込む吸入口52と、メインポンプ3に接続する第1接続口54と、第1接続口54よりも高い位置においてアシストポンプ4に接続する第2接続口55と、第1及び第2接続口54、55と吸入口52との間を区画し、油に含まれる異物を捕捉するメッシュ6と、吸入口52と第2接続口55との間に配置され、オイルストレーナ5の底面51からメッシュ6まで延びる第1仕切り板7と、第1仕切り板7よりも第2接続口55の近くに配置され、オイルストレーナ5の上面53からメッシュ6まで延びる第2仕切り板8とを備える。
この構成によれば、第1仕切り板7、第2仕切り板8によって吸入口52から第2接続口55に至る油の流路がラビリンス状になり、メッシュ6を複数回横切るので、アシストポンプ4稼働時には、メッシュ6を複数回通過することでエアが分離された油を第2接続口55に送ることができる。また、油から分離したエアを、メッシュ6と第1仕切り板7、第2仕切り板8とによって形成されるエア溜まり11、12に溜めることができる。
したがって、上記実施形態によれば、第2接続口55が形成される部位にエアが溜まるのを抑えることができ、該部位に溜まったエアをアシストポンプ4が稼働開始時に吸い込んでしまってアシストポンプ4の応答性が低下するのを防止することができる(請求項1に対応する効果)。
また、メッシュ6の第1仕切り板7と第2仕切り板8との間に配置される部分9の面積をメッシュ6の第2仕切り板8よりも第2接続口55側に配置される部分10の面積と等しくした。これにより、部分9、部分10のいずれかの面積が小さいことによって圧損が増加するのを抑えることができる(請求項2に対応する効果)。
なお、仕切り板の数は2枚に限定されず、2の倍数で増やすことができる。ただし、仕切り板の増加は油がメッシュ6を通過する際の圧損の増加に繋がるので、仕切り板の数は油がメッシュ6を通過する際の圧損を考慮にいれて決定される。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一つを示したものに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
2 :オイルパン
3 :メインポンプ
4 :アシストポンプ
5 :オイルストレーナ
6 :メッシュ
7 :第1仕切り板
8 :第2仕切り板
9 :部分
10 :部分
11 :第1エア溜まり
12 :第2エア溜まり
52 :吸入口
54 :第1接続口
55 :第2接続口
100:自動変速機
X :水平面
CS :クリーンサイド
DS :ダーティサイド
3 :メインポンプ
4 :アシストポンプ
5 :オイルストレーナ
6 :メッシュ
7 :第1仕切り板
8 :第2仕切り板
9 :部分
10 :部分
11 :第1エア溜まり
12 :第2エア溜まり
52 :吸入口
54 :第1接続口
55 :第2接続口
100:自動変速機
X :水平面
CS :クリーンサイド
DS :ダーティサイド
Claims (2)
- メインポンプ及びアシストポンプを有する自動変速機に用いられ、水平面に対して全体が傾斜した状態でオイルパン内に配置されるオイルストレーナであって、
前記オイルパン内の油を吸い込む吸入口と、
前記メインポンプに接続する第1接続口と、
前記第1接続口よりも高い位置において前記アシストポンプに接続する第2接続口と、
前記第1及び第2接続口と前記吸入口との間を区画し、油に含まれる異物を捕捉するメッシュと、
前記吸入口と前記第2接続口との間に配置され、前記オイルストレーナの底面から前記メッシュまで延びる第1仕切り板と、
前記第1仕切り板よりも前記第2接続口の近くに配置され、前記オイルストレーナの上面から前記メッシュまで延びる第2仕切り板と、
を備えたことを特徴とするオイルストレーナ。 - 請求項1に記載のオイルストレーナであって、
前記メッシュの前記第1仕切り板と前記第2仕切り板との間に配置される部分の面積は、前記メッシュの前記第2仕切り板よりも前記第2接続口側に配置される部分の面積と等しい、
ことを特徴とするオイルストレーナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018111795A JP2019215029A (ja) | 2018-06-12 | 2018-06-12 | オイルストレーナ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018111795A JP2019215029A (ja) | 2018-06-12 | 2018-06-12 | オイルストレーナ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019215029A true JP2019215029A (ja) | 2019-12-19 |
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ID=68918564
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018111795A Pending JP2019215029A (ja) | 2018-06-12 | 2018-06-12 | オイルストレーナ |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2019215029A (ja) |
-
2018
- 2018-06-12 JP JP2018111795A patent/JP2019215029A/ja active Pending
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