JP2019215027A - オイルストレーナ - Google Patents

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良太郎 松原
木村 宏
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【課題】傾斜したオイルストレーナ内の位置が高い部位にアシストポンプが接続される構成であっても、該部位に溜まったエアをアシストポンプが稼働開始時に吸い込みにくくする。【解決手段】オイルストレーナ5は、水平面Xに対して全体が傾斜した状態でオイルパン2内に配置される。オイルストレーナ5は、オイルパン2内の油を吸い込む吸入口52と、メインポンプに接続する第1接続口54と、第1接続口54よりも高い位置においてアシストポンプ4に接続する第2接続口55と、前記第1及び第2接続口54、55と吸入口50との間を区画し、油に含まれる異物を捕捉するメッシュ6と、前記第2接続口55の周辺に設けられ、油から分離したエアをオイルストレーナ5の外に排出するエア排出口8と、を備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、自動変速機において、オイルパンからオイルポンプに供給される油から異物を除去するために用いられるオイルストレーナに関する。
特許文献1には、エンジンによって駆動されるメインポンプと、電動モータによって駆動されるアシストポンプとを備えた自動変速機が開示されている。
このような自動変速機においては、メインポンプのみでは必要な油量を供給できない状況下であっても、メインポンプに加えてアシストポンプも駆動することで、変速機で必要とされる油量を確保することが可能である。
また、アシストポンプはこのような状況下で駆動されるものであるので、アシストポンプが稼働を開始してから油が安定して供給されるまでの時間は短いほうが好ましい。すなわち、アシストポンプには高い応答性が要求される。
特開2001−324009号公報
変速機を車両に搭載する際のレイアウト上の制約や変速機内にメインポンプ及びアシストポンプを配置する際のレイアウト上の制約等により、両ポンプ共用のオイルストレーナが水平面に対して全体が傾斜した状態でオイルパン内に配置され、また、傾斜したオイルストレーナ内の位置が高い部位にアシストポンプが接続される場合がある。
一方、オイルパン内の油は、変速機の回転部分によって攪拌されて多量にエアを含んでおり、このような油がオイルストレーナに吸い込まれてオイルストレーナ内で油からエアが分離すると、分離したエアがオイルストレーナ内の位置が高い部位へと移動し、該部位にエアが溜まる。
このため、傾斜したオイルストレーナ内の位置が高い部位にアシストポンプが接続される場合は、該部位に溜まったエアをアシストポンプが稼働開始時に吸い込んでしまい、アシストポンプの油圧、油量の立ち上がりが遅れる可能性がある。
本発明は、このような技術的課題に鑑みてなされたもので、傾斜したオイルストレーナ内の位置が高い部位にアシストポンプが接続される構成であっても、該部位に溜まったエアをアシストポンプが稼働開始時に吸い込みにくくすることを目的とする。
本発明のある態様によれば、メインポンプ及びアシストポンプを有する自動変速機に用いられ、水平面に対して全体が傾斜した状態でオイルパン内に配置されるオイルストレーナであって、前記オイルパン内の油を吸い込む吸入口と、前記メインポンプに接続する第1接続口と、前記第1接続口よりも高い位置において前記アシストポンプに接続する第2接続口と、前記第1及び第2接続口と前記吸入口との間を区画し、油に含まれる異物を捕捉するメッシュと、前記第2接続口の周辺に設けられ、油から分離したエアを前記オイルストレーナの外に排出するエア排出口と、を備えたオイルストレーナが提供される。
上記態様によれば、第2接続口の周辺に溜まるエアをオイルストレーナの外に排出することができるので、第2接続口の周辺に溜まるエアの量を少なくすることができる。
したがって、上記態様によれば、アシストポンプが稼働開始時に吸い込むエアの量を少なく抑えることができ、アシストポンプが稼働開始時にエアを吸い込んでしまってアシストポンプの応答性が低下するのを防止することができる。
図1は、自動変速機のオイルパン周辺の構造を示した概略図である。 図2は、第1実施形態に係るオイルストレーナの概略図である。 図3は、第2実施形態に係るオイルストレーナの概略図である。 図4は、第3実施形態に係るオイルストレーナの概略図である。 図5は、第4実施形態に係るオイルストレーナの概略図である。 図6は、第5実施形態に係るオイルストレーナの概略図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1は、自動変速機100のオイルパン2周辺の構造を示している。
自動変速機100は、自動変速機100の各部位に油を供給するためのオイルポンプとしてメインポンプ3とアシストポンプ4とを備える。
メインポンプ3は、自動変速機100の入力軸に接続され、エンジンが運転している間はエンジンの動力によって常時駆動される機械式オイルポンプである。これに対し、アシストポンプ4は、メインポンプ3のみでは自動変速機100で必要とされている油を供給することができない状況であると判断された場合に電動モータによって駆動される電動オイルポンプである。
なお、「メインポンプ3のみでは自動変速機100で必要とされている油を供給することができない状況」には、急変速や入力トルク増大を受けて自動変速機100で必要とされる油量、油圧が増大する状況に限らず、エンジンが停止あるいはエンジンの回転速度が低く、メインポンプ3から油を十分に供給できない状況が含まれる。
オイルパン2は自動変速機100のケース1の下端に取り付けられている。
オイルパン2には油が貯留されるとともに、メインポンプ3、アシストポンプ4共用のオイルストレーナ5が配置されている。メインポンプ3、アシストポンプ4はオイルストレーナ5を介してオイルパン2内の油を吸い込むことで油に含まれる異物(金属粉等のコンタミ)を吸い込まないようになっている。
図2を参照しながらオイルストレーナ5の構造について詳しく説明する。
オイルストレーナ5はオイルパン2の幅方向(車両の前後方向及び左右方向)に延在する扁平形状であり、水平面Xに対して全体が傾斜した状態でオイルパン2内に配置される。
オイルストレーナ5の底面51の略中央にはオイルパン2内に開口する吸入口52が形成されている。また、オイルストレーナ5の上面53には、オイルストレーナ5が傾斜していることによって下側になる部位にメインポンプ3に接続する第1接続口54が形成され、上側になる部位にはアシストポンプ4に接続する第2接続口55が形成されている。すなわち、第2接続口55は、第1接続口54よりも高い位置に配置される。
オイルストレーナ5がこのように傾斜した状態で配置され、また、第1接続口54、第2接続口55がこのような位置関係となるのは、レイアウト上の制約のためである。
また、オイルストレーナ5内には、オイルストレーナ5の厚さ方向に略直交する方向、かつ、面状に延びるメッシュ6が取り付けられている。
メッシュ6は、オイルストレーナ5の内部を、メッシュ6の下側に配置され異物除去前の油が存在するダーティサイドDSとメッシュ6の上側に配置され異物除去後の油が存在するクリーンサイドCSとに二分し、これによって第1接続口54及び第2接続口55と吸入口52との間を区画する。メッシュ6は、吸入口52からダーティサイドDSに吸い込まれた油から異物を除去し、異物が除去された後の油がクリーンサイドCS、第1接続口54、第2接続口55を介してメインポンプ3、アシストポンプ4に供給されるようにする。
また、オイルストレーナ5には、第2接続口55の周辺に溜まったエアをオイルストレーナ5の外に排出するためのエアダクト7が設けられている。
エアダクト7は管状のダクトであり、エアダクト7の一方の端部71がメッシュ6の第2接続口55に近い部位に形成された開口61に接続し、メッシュ6によって区画される吸入口52側の領域であるダーティサイドDSにエア排出口8を開口させる。
開口61はメッシュ6の最も位置が高くなる部位に形成され、これによりエア排出口8はダーティサイドDSの最も位置が高くなる領域に開口する。
また、エアダクト7の他方の端部72は、オイルストレーナ5の外でオイルパン2内の油面Yよりも下、すなわち、オイルパン2内の油に油没した状態で配置される。
続いて上記実施形態に係るオイルストレーナ5を採用することによる効果について説明する。
上記実施形態では、オイルストレーナ5は、オイルパン2内の油を吸い込む吸入口52と、メインポンプ3に接続する第1接続口54と、第1接続口54よりも高い位置においてアシストポンプ4に接続する第2接続口55と、第1及び第2接続口54、55と前記吸入口52との間を区画し、油に含まれる異物を捕捉するメッシュ6と、第2接続口55の周辺のエアが溜まる部位に設けられ、エアをオイルストレーナ5の外に排出するエア排出口8と、を備える。
吸入口52から吸い込まれた油にはエアが含まれており、油から分離したエアは、第1接続口54よりも高い位置に配置される第2接続口55の周辺へと移動する。しかしながら、上記実施形態では、第2接続口55の周辺にエア排出口8が設けられているので、第2接続口55の周辺に移動したエアをエア排出口8からオイルストレーナ5外に排出することができ、第2接続口55の周辺にエアが溜まるのを抑えることができる。
したがって、上記実施形態によれば、第2接続口55の周辺に溜まったエアをアシストポンプ4が稼働開始時に吸い込んでしまい、アシストポンプ4の応答性が低下するのを防止することができる(請求項1に対応する効果)。
また、上記実施形態では、エア排出口8を、メッシュ6によって区画される吸入口側の領域であるダーティサイドDSに開口させるとともに、エア排出口8に、オイルストレーナ5の外で端部72が油没するエアダクト7が接続される。
吸入口52からオイルストレーナ5に吸い込まれた油に含まれているエアの大部分はダーティサイドDSで分離し、メッシュ6を伝ってダーティサイドDSの最も位置が高い部位に向けて移動する。上記実施形態では、エア排出口8をダーティサイドDSに開口させたことにより、このようなエアを効率的にオイルストレーナ5外へと排出することができる(請求項2に対応する効果)。
また、メインポンプ3又はアシストポンプ4の吐出量が多いとオイルストレーナ5内が負圧となる。
しかしながら、上記実施形態では端部72が油没しているので、オイルストレーナ5内が負圧になったとしてもエアダクト7を介してオイルストレーナ5外のエアを吸い込むことはなく、エアダクト7を介してオイルストレーナ5内に吸い込まれたエアがアシストポンプ4の応答性低下の原因になるのを防止することができる(請求項2に対応する効果)。
オイルストレーナ5内が負圧になるとエアダクト7を介してオイルストレーナ5外の油を吸い込む可能性があるが、吸い込まれた油はダーティサイドDSに入り、メッシュ6によって異物が除去された後にメインポンプ3又はアシストポンプ4へと送られる。したがって、エアダクト7を介してオイルストレーナ5内に吸い込まれた油に含まれる異物をメインポンプ3又はアシストポンプ4が吸い込むことはなく、メインポンプ3及びアシストポンプ4を異物から保護することができる(請求項2に対応する効果)。
続いて本発明の第2実施形態について説明する。
図3は、本発明の第2実施形態に係るオイルストレーナ5を示している。第1実施形態と共通の構成には同じ符号を付して説明を省略し、以下の説明では第1実施形態との相違点を中心に説明する。
第2実施形態に係るオイルストレーナ5においては、エア排出口8がオイルストレーナ5の上面53の位置が最も高くなる部位に設けられ、ダーティサイドDSではなくクリーンサイドCSに開口する。さらに、エアダクト7に代えてバルブ9をエア排出口8に設けている。
バルブ9は、オイルストレーナ5内からオイルストレーナ5外への流れに対しては開、オイルストレーナ5外から前記オイルストレーナ5内への流れに対しては閉となるチェックバルブであり、この例では、チェックボール91とチェックボール91を収容するバルブハウジング92とで構成している。
吸入口52からオイルストレーナ5内に吸い込まれた油に含まれているエアの大部分はダーティサイドDSで油から分離し、メッシュ6を伝ってダーティサイドDSの最も位置が高い部位に向けて移動する。そして、最終的には、メッシュ6を通過してクリーンサイドCSへと移動し、第2接続口55の周辺に溜まる。
本実施形態では、エア排出口8が第2接続口55の周辺に設けられるとともにクリーンサイドCSに開口しており、バルブ9はオイルストレーナ5内からオイルストレーナ5外への流れに対しては開となるので、第2接続口55の周辺に溜まるエアを効率的にオイルストレーナ5外に排出することができる。
したがって、第2接続口55の周辺に溜まったエアをアシストポンプ4が稼働開始時に吸い込んでしまい、アシストポンプ4の応答性が低下するのを防止することができる(請求項3に対応する効果)。
また、バルブ9は、オイルストレーナ5外からオイルストレーナ5内への流れに対しては閉となるので、オイルパン2内の油、すなわち異物を含む可能性のある油がバルブ9を介してクリーンサイドCSに流入することがなく、メインポンプ3又はアシストポンプ4が異物を吸い込んでしまうのを防止することができる(請求項3に対応する効果)。
続いて本発明の第3実施形態について説明する。
図4は、本発明の第3実施形態に係るオイルストレーナ5を示している。第1実施形態と共通の構成には同じ符号を付して説明を省略し、以下の説明では第1実施形態との相違点を中心に説明する。
エア排出口8は、第1実施形態と同様に、メッシュ6に形成された開口61を介して、メッシュ6によって区画される吸入口52側の領域であるダーティサイドDSに開口する。
エア排出口8には通路81が接続されており、通路81はオイルストレーナ5の上面53においてオイルストレーナ5外と接続する。
また、通路81には、アシストポンプ4の稼働中にエア排出口8を閉、非稼働中に開となるバルブ10が設けられている。
バルブ10は、弁体11、弁体11から延びるロッド12、ロッド12の端部が挿入される油路13、弁体11を開弁方向に付勢するバネ14とで構成されるフラッパー弁である。油路13にはアシストポンプ4から吐出される油が導入される。
アシストポンプ4が稼働し、アシストポンプ4から油路13に油が供給されると、ロッド12の端部に作用するアシストポンプ4の吐出油圧によってロッド12が油路13から退出する方向にバネ14の付勢力に抗して移動する。そして、弁体11は、オイルストレーナ5の上面53の通路81が接続する部位に押しつけられ、バルブ10が閉じる。
これに対し、アシストポンプ4が非稼働になると、ロッド12の端部に作用するアシストポンプ4の吐出油圧が無くなるので、バネ14の付勢力によって弁体11及びロッド12が押し戻され、バルブ10が開く。
本実施形態によれば、アシストポンプ4の非稼働時にバルブ10が開き、メッシュ6の最も位置が高い部位に移動するエアをエア排出口8からオイルストレーナ5外に排出し、第2接続口55の周辺にエアが溜まるのを防止することができる。
したがって、第2接続口55の周辺に溜まったエアをアシストポンプ4が稼働開始時に吸い込んでしまい、アシストポンプ4の応答性が低下するのを防止することができる(請求項4に対応する効果)。
アシストポンプ4の非稼働時にメインポンプ3を稼働すると、バルブ10が開いているのでオイルパン2内の油がエア排出口8を介してオイルストレーナ5内に逆流する。しかしながら、エア排出口8はダーティサイドDSに開口しているので、逆流した油はメインポンプ3到達前にメッシュ6を必ず通過する。したがって、逆流した油に異物が含まれている場合であっても、メインポンプ3がこれを吸い込むことはなく、メインポンプ3を異物から保護することができる(請求項4に対応する効果)。
また、アシストポンプ4の稼働時にはバルブ10が閉じるので、油面Yが傾いた場合等にエア排出口8からエアをオイルストレーナ5内に吸い込んでしまうのを防止することができる(請求項4に対応する効果)。
続いて、本発明の第4実施形態について説明する。
図5は、本発明の第4実施形態に係るオイルストレーナ5を示している。第1実施形態と共通の構成には同じ符号を付して説明を省略し、以下の説明では第1実施形態との相違点を中心に説明する。
第4実施形態に係るオイルストレーナ5は、オイルストレーナ5の底面51とオイルパン2の底面21とを共用化し、オイルストレーナ5をオイルパン2と一体化することでオイルストレーナ5をオイルパン2の底部に配置している。
吸入口52は、オイルストレーナ5の上面53の略中央においてオイルパン2内に開口するとともにメッシュ6に接続し、オイルパン2内とダーティサイドDSとを連通する。メッシュ6の吸入口52が接続する部位にはメッシュが設けられておらず、オイルパン2内の油は抵抗なくダーティサイドDSへと流入する。
エア排出口8は、第1実施形態と同様に、メッシュ6に形成された開口61を介して、メッシュ6によって区画される吸入口52側の領域であるダーティサイドDSに開口する。
エア排出口8にはエアダクト7に代えて通路81が接続されており、通路81はオイルストレーナ5の上面53においてオイルストレーナ5外と接続する。通路81とオイルストレーナ5の上面53との接続部位は、オイルパン2内の油面Yよりも低く、オイルパン2内の油に油没している。
本実施形態によれば、メッシュ6を伝ってダーティサイドDSの最も位置が高い部位に向けて移動するエアをエア排出口8からオイルストレーナ5外へと排出することができることに加え、ダーティサイドDSで油から分離したエアの一部を吸入口52からオイルストレーナ5外へと排出することができる。
この結果、第2接続口55の周辺にエアがより溜まりにくくなるので、第2接続口55の周辺に溜まったエアをアシストポンプ4が稼働開始時に吸い込んでしまい、アシストポンプ4の応答性が低下するのをさらに防止することができる(請求項6に対応する効果)。
なお、ここでは、オイルストレーナ5とオイルパン2とを一体化しているが、このような一体化は必須ではなく、オイルストレーナ5とオイルパン2とを別々に構成し、オイルストレーナ5をオイルパン2の底部に配置する構成であってもよい。
また、オイルストレーナ5とオイルパン2とを別々に構成した場合は、第1〜第3実施形態と同様に、吸入口52をオイルストレーナ5の底面51に開口させるようにしてもよい。
また、第1〜第3実施形態においても、本実施形態同様にオイルストレーナ5をオイルパン2の底部に配置し、吸入口52をオイルストレーナ5の上面53に開口させ、吸入口52からもエアが排出されるようにしてもよいし、さらに、オイルストレーナ5とオイルパン2とを一体化してもよい。
続いて、本発明の第5実施形態について説明する。
図6は、本発明の第5実施形態に係るオイルストレーナ5を示している。第4実施形態と共通の構成には同じ符号を付して説明を省略し、以下の説明では第4実施形態との相違点を中心に説明する。
第5実施形態に係るオイルストレーナ5も、第4実施形態に係るオイルストレーナ5と同様にオイルストレーナ5とオイルパン2とを一体化し、また、吸入口52をオイルストレーナ5の上面53に開口させている。
第4実施形態と相違し、オイルストレーナ5の上面53の最も位置が高くなる部位にエア排出口8を開口させ、さらにエア排出口8周辺を隔壁15で囲むとともに隔壁15の内側をダーティサイドDSと連通させている。また、エア排出口8には隔壁15の内側に溜まるエアの量に応じて開閉するバルブ16が設けられている。
バルブ16は、シャフト17と、シャフト17に上から順に取り付けられたウェイト18、弁体19及びフロート22と、弁体19をエア排出口8に向けて付勢するバネ23とで構成されるフロート弁である。
エア排出口8の周辺にエアがない状態では、フロート22による浮力とバネ23の付勢力の合計がウェイト18の重さよりも大きくなるように、ウェイト18の重さ、フロート22の大きさ、バネ23の付勢力等が設定されており、これにより、弁体19がエア排出口8に押しつけられてバルブ16が閉じる。
これに対して、エア排出口8の周辺にエアがある状態では、フロート22が油面から一部露出するため、フロート22による浮力が小さくなる。これにより、フロート22による浮力がバネ23の付勢力の合計がウェイト18の重さを下回り、弁体19がエア排出口8から離れてバルブ16が開く。
したがって、本実施形態によれば、エア排出口8の周辺にエアが溜まるとバルブ16が開き、オイルストレーナ5内のエアをエア排出口8から排出することができる。第2接続口55の周辺にエアがより溜まりにくくなるので、第2接続口55の周辺に溜まったエアをアシストポンプ4が稼働開始時に吸い込んでしまい、アシストポンプ4の応答性が低下するのを防止することができる(請求項5に対応する効果)。
また、エアが溜まっていないときはバルブ16が閉じるので、オイルパン2内の油面Yが傾いたとき等にエア排出口8からオイルストレーナ5内にエアを吸い込んでしまうのを防止することができる(請求項5に対応する効果)。
なお、ここでは、オイルストレーナ5とオイルパン2とを一体化しているが、このような一体化は必須ではなく、オイルストレーナ5とオイルパン2とを別々に構成し、オイルストレーナ5をオイルパン2の底部に配置する構成であってもよい。
また、オイルストレーナ5とオイルパン2とを別々に構成した場合は、第1〜第3実施形態と同様に、吸入口52をオイルストレーナ5の底面51に開口させるようにしてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一つを示したものに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
2 :オイルパン
3 :メインポンプ
4 :アシストポンプ
5 :オイルストレーナ
6 :メッシュ
7 :エアダクト
8 :エア排出口
9 :バルブ
10 :バルブ
16 :バルブ
53 :上面
54 :第1接続口
55 :第2接続口
72 :端部
100 :自動変速機
CS :クリーンサイド
DS :ダーティサイド
X :水平面
Y :油面

Claims (6)

  1. メインポンプ及びアシストポンプを有する自動変速機に用いられ、水平面に対して全体が傾斜した状態でオイルパン内に配置されるオイルストレーナであって、
    前記オイルパン内の油を吸い込む吸入口と、
    前記メインポンプに接続する第1接続口と、
    前記第1接続口よりも高い位置において前記アシストポンプに接続する第2接続口と、
    前記第1及び第2接続口と前記吸入口との間を区画し、油に含まれる異物を捕捉するメッシュと、
    前記第2接続口の周辺に設けられ、油から分離したエアを前記オイルストレーナの外に排出するエア排出口と、
    を備えたことを特徴とするオイルストレーナ。
  2. 請求項1に記載のオイルストレーナであって、
    前記エア排出口は、前記メッシュによって区画される前記吸入口側の領域に開口し、
    前記エア排出口には、前記オイルストレーナの外で端部が油没するエアダクトが接続される、
    ことを特徴とするオイルストレーナ。
  3. 請求項1に記載のオイルストレーナであって、
    前記エア排出口は、前記メッシュによって区画される前記第2接続口側の領域に開口し、
    前記エア排出口に、前記オイルストレーナ内から前記オイルストレーナ外への流れに対しては開、前記オイルストレーナ外から前記オイルストレーナ内への流れに対しては閉となるバルブを設けた、
    ことを特徴とするオイルストレーナ。
  4. 請求項1に記載のオイルストレーナであって、
    前記エア排出口は、前記メッシュによって区画される前記吸入口側の領域に開口し、
    前記エア排出口に、前記アシストポンプからの吐出油圧が作用すると閉、吐出油圧が作用しないと開となるバルブを設けた、
    ことを特徴とするオイルストレーナ。
  5. 請求項1に記載のオイルストレーナであって、
    前記エア排出口は、前記メッシュによって区画される前記吸入口側の領域に開口し、
    前記エア排出口に、前記エア排出口の周辺にエアが溜まると前記エア排出口から離れて開となるフロート弁を設けたことを特徴とするオイルストレーナ。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載のオイルストレーナであって、
    前記オイルストレーナは、前記オイルパンの底部に配置され、
    前記吸入口は、前記オイルストレーナの上面に開口する、
    ことを特徴とするオイルストレーナ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2021131677A1 (ja) * 2019-12-27 2021-07-01 ジヤトコ株式会社 油圧供給装置

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