JP2019215021A - ギヤ、ギヤードモータ及びギヤの製造方法 - Google Patents

ギヤ、ギヤードモータ及びギヤの製造方法 Download PDF

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真澄 土田
Masumi Tsuchida
真澄 土田
松本 信之
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Abstract

【課題】軸部材に対するギヤ本体の固定強度をより高めることができるギヤを提供する。【解決手段】出力ギヤ25は、出力軸24の基端部24xの外周固着部24aに対して樹脂製のウォームホイール23が一体に構成(成形)されるとともに、ウォームホイール23の樹脂の一部が連続して端面穴部24b内まで延設され、端面穴部24bの内周面から内側に突出する係止爪部24cを含めた端面穴部24b内に樹脂の一部が充填されるように構成、すなわち係止爪部24cが端面穴部24b内に延設された樹脂の一部(延設樹脂部23a)に埋設されるように構成した。【選択図】図2

Description

本発明は、軸部材にギヤ本体を一体に構成してなるギヤ、ギヤードモータ及びギヤの製造方法に関する。
金属製の軸部材と樹脂製のギヤ本体とを一体に構成したギヤにおいては、軸部材の外周面に対して平目ローレット加工等を施して外周面に複数の突条部を形成し、各突条部を形成した部位にギヤ本体を一体に成形して、軸部材に対してギヤ本体を周方向に強固に固定するようにしたものがある(例えば特許文献1参照)。
特許第3553447号公報
ギヤの使用用途によっては、軸部材に対するギヤ本体の固定強度をより高めることが望まれている。その一つとして例えば、軸部材に対するギヤ本体の抜け方向への固定強度をより高めることが望まれている。
本発明の目的は、軸部材に対するギヤ本体の固定強度をより高めることができるギヤ、ギヤードモータ及びギヤの製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するギヤは、金属製の軸部材(24)と、前記軸部材の一端部に一体に構成される樹脂製のギヤ本体と(23)を備えるギヤ(25)であって、前記軸部材の一端部(24x)の外周面に複数の突条部(24d)を有する外周固着部(24a)と、前記軸部材の一端部の端面から軸方向に凹設された端面穴部(24b)と、前記端面穴部の内周面から内側に突出する係止部(24c)とを備え、前記外周固着部に一体に構成される前記ギヤ本体の樹脂の一部が連続して前記端面穴部内まで延設されて、前記係止部が前記端面穴部内に延設された前記樹脂の一部に埋設されている。
上記態様によれば、ギヤは、軸部材の一端部の外周固着部に対して樹脂製のギヤ本体が一体に構成(成形)されるとともに、ギヤ本体の樹脂の一部が連続して端面穴部内まで延設されて、端面穴部の内周面から内側に突出する係止部が端面穴部内に延設された樹脂の一部に埋設される構成をなす。つまり、複数の突条部を有する外周固着部に対するギヤ本体の周方向の固定強度に加え、ギヤ本体を成形する樹脂の一部が端面穴部内まで延設して係止部と係止することで、軸部材に対するギヤ本体の抜け方向(軸方向)への固定強度をもより高めることができる。
上記課題を解決するギヤードモータは、モータ部(10)と、前記モータ部の回転駆動を減速・高トルク化する減速部(20)とが一体に組み付けられてなるギヤードモータ(GM)であって、前記減速部に備えられる減速機構(22)に、請求項1〜3の何れか1項に記載のギヤが用いられて構成されている。
上記態様によれば、軸部材に対するギヤ本体の固定強度をより高めたギヤを減速機構に用いることで、ギヤードモータとしての信頼性向上に貢献することができる。
上記課題を解決するギヤの製造方法は、金属製の軸部材(24)と、前記軸部材の一端部に一体に構成される樹脂製のギヤ本体と(23)を備えるギヤ(25)であり、前記軸部材の一端部(24x)の外周面に複数の突条部(24d)を有する外周固着部(24a)と、前記軸部材の一端部の端面から軸方向に凹設された端面穴部(24b)と、前記端面穴部の内周面から内側に突出する係止部(24c)とを備え、前記外周固着部に一体に構成される前記ギヤ本体の樹脂の一部が連続して前記端面穴部内まで延設されて、前記係止部が前記端面穴部内に延設された前記樹脂の一部に埋設されるギヤの製造方法であって、前記軸部材の一端部の外周面の前記外周固着部を成形する外径加工部(31a)と、前記軸部材の一端部の端面の前記端面穴部を成形する内径加工部(31b)とを備える成形治具(31)を用い、前記軸部材の一端部に対して前記成形治具を前記軸方向に押し付けて前記外周固着部と前記端面穴部とが同時に成形される。
上記態様によれば、外周固着部を成形する外径加工部と、端面穴部を成形する内径加工部とを備える成形治具を用い、軸部材の一端部に対して成形治具を軸方向に押し付けて外周固着部と端面穴部とが同時に成形される。つまり、外径加工部と内径加工部とで軸部材の一端部の成形部分が径方向内外で挟持(規制)される態様となり、出力軸の一端部の不要な変形を抑制することができる。
一実施形態におけるギヤードモータを示す概略構成図。 (a)(b)は、出力ギヤの構成を示す部分拡大図。 (a)〜(c)は、出力軸の一端部の構成を示す斜視図。 (a)(b)は、出力軸の一端部の成形態様を示す斜視図。
以下、ギヤ、ギヤードモータ及びギヤの製造方法の一実施形態について説明する。
図1に示す本実施形態のギヤードモータGMは、車両用ワイパ装置の駆動源であるワイパモータとして用いるものである。ギヤードモータGMは、モータ部10と減速部20とが一体に組み付けられて構成されている。
モータ部10は、ブラシ付きモータやブラシレスモータ等にて構成されるものであり、ヨークハウジング11内に図示しないモータ構成部品が収容されてなる。モータ部10は、回転軸12の先端側が減速部20に挿入され、モータ部10自身の回転駆動による回転軸12の回転を減速部20に伝達する。モータ部10(ヨークハウジング11)は、減速部20のギヤハウジング21に固定されている。
減速部20は、モータ部10の回転駆動に基づく回転軸12の回転を減速・高トルク化する減速機構22をギヤハウジング21内に収容してなる。減速機構22は、回転軸12に一体に設けられるウォーム13と、ウォーム13と噛合するウォームホイール23とを用いるウォーム減速機構にて構成されている。ウォームホイール23は、出力軸24と一体に構成された出力ギヤ25のギヤ本体部分である。すなわち、出力ギヤ25は、金属製の軸部材である出力軸24の基端部24xに、樹脂製のギヤ本体であるウォームホイール23が一体に成形されてなる。本実施形態では、出力軸24とウォームホイール23との固定部分に金属製の補強プレート26が用いられる。この固定部分の詳細構成については後述する。
出力軸24は、ギヤハウジング21の筒状部21aをギヤハウジング21の内側から挿通されている。出力軸24は、自身の中間部位が筒状部21aの内周面の軸受27にて回転可能に片持ち状態で支持されており、先端部が筒状部21aから外側に突出している。出力軸24の先端部は、車両用ワイパ装置のワイパ払拭動作を行う図示しない払拭機構部と駆動連結し、モータ部10の回転駆動に基づく回転軸12の回転を減速機構22を経て払拭機構部に伝達する。
ギヤハウジング21は、筒状部21aとは反対側において、出力ギヤ25等を挿入可能な開口部21bを備えている。ギヤハウジング21の開口部21bは、ギヤハウジング21に対して装着されるカバー部材28にて閉塞される。カバー部材28の内側面には、回路基板29が取り付けられている。すなわち、回路基板29とウォームホイール23とは、互いに近接して平行に配置されており、出力軸24とウォームホイール23との結合部分が軸方向に小型に構成するほど、回路基板29をウォームホイール23に近接配置、ひいてはカバー部材28の膨出を小さく抑えることが可能である。回路基板29は、開口部21bの閉塞状態においてモータ部10と電気的に接続される。
カバー部材28は、コネクタ部28aを備えている。コネクタ部28aは、回路基板29と電気的に接続される。コネクタ部28aは、図示しない車体側コネクタと接続し、車体側から供給される電源や信号を回路基板29及び回路基板29を通じてモータ部10に供給する。そして、外部からコネクタ部28aを通じて電源や信号の供給がなされることで、回路基板29に構成される駆動制御回路は、モータ部10の回転駆動を制御してワイパの払拭動作を制御する。
次に、本実施形態のギヤードモータGMに用いられる出力ギヤ25の詳細構成及び製造方法について説明する。
図1及び図2(a)(b)に示すように、出力ギヤ25は、金属製の軸部材としての略円柱状の出力軸24と、樹脂製のギヤ本体としての略円盤状のウォームホイール23とが一体に構成されている。
図3(a)〜(c)に示すように、出力軸24の基端部24xは、外周面に平目ローレットが施されてなる外周固着部24aと、基端部24xの端面から軸方向に凹設されてなる端面穴部24bと、端面穴部24bの内周面から内側に突出する係止爪部24cとを有している。出力軸24の外周固着部24aには、金属製の補強プレート26が圧入等により強固に装着される。なお、出力軸24の基端部24xは図3(a)〜(c)の順に製造され、図3(a)は外周固着部24aと端面穴部24bとを成形した時点の状態、図3(b)は係止爪部24cを成形した時点の状態、図3(c)は外周固着部24aに補強プレート26を装着した時点の状態を示している。
図3(a)に示すように、外周固着部24aの平目ローレットは、出力軸24の基端部24xの外周面に対して後述の冷間鍛造加工にて軸方向の直線溝が形成されることで、各溝間に相対的に突条形状をなす突条部24dを周方向等間隔に複数有してなる。各突条部24dは、出力軸24の軸直交方向の断面が略三角形状をなしている。外周固着部24a(突条部24d)は、出力軸24の基端部24xの端面からの軸方向長さがウォームホイール23の厚みの例えば略3/4の長さに設定され、ウォームホイール23の形成状態では埋設される。
端面穴部24bは、出力軸24と同心円形の穴形状をなしており、穴の直径(内径)が出力軸24の外径の例えば略4/5の直径に設定されている。端面穴部24bの深さ(軸方向長さ)は、例えば外周固着部24a(突条部24d)の軸方向長さと同等に設定されている。出力軸24の端面穴部24bを形成する内径加工と、外周固着部24aを形成する外径加工とは、出力軸24の基端部24xに対する冷間鍛造加工にて同時に形成される。
ここで図4(a)にその形成態様を示すように、出力軸24の外径加工による外周固着部24aの形成、及び内径加工による端面穴部24bの形成は、第1成形治具31を用いて行われる。第1成形治具31は、例えば柱状先端部に対して、円環状で出力軸24よりも若干小径の内周面を有しその内周面にローレット加工部31xが形成された外径加工部31aと、先端部の軸中心に円柱状に突出する加工突部31yが形成された内径加工部31bとを備えている。
そして、出力軸24の基端部24xに対して冷間鍛造加工を行うべく第1成形治具31が軸方向に押し付けられることで、外径加工部31aにて外周固着部24aが、内径加工部31bにて端面穴部24bがそれぞれ同時に成形される。成形時においては、出力軸24の基端部24xが円環状に塑性変形するが、鍛造用金型内において外径加工部31aと内径加工部31bとの径方向の圧縮(鍛造)にて剛性が高められるのに加え、外径加工部31aと内径加工部31bとで出力軸24の基端部24xの成形部分が径方向内外で挟持(規制)される態様となり、出力軸24の基端部24xの不要な変形の抑制が図れる。
図3(b)に示すように、係止爪部24cは、端面穴部24bを形成する端面内周縁部に、周方向等間隔に4つ(90°間隔)に設けられている。各係止爪部24cは、端面穴部24bの内周壁の一部を端面から塑性変形させて内側に突出させている。
ここで図4(b)にその形成態様を示すように、出力軸24の端面穴部24bの端面内周縁部に対する各係止爪部24cの形成は、第2成形治具32を用いて行われる。第2成形治具32は、例えば柱状先端部に4つの爪加工部32aが突出形成されてなる(図4(b)では3つのみ図示)。各爪加工部32aは、端面穴部24bの端面内周縁部の内側部分に対して90°間隔で接触可能に設けられている。
そして、端面穴部24bが形成された出力軸24の基端部24xに対して第2成形治具32が押し付けられることで、各爪加工部32aが端面穴部24bの内周壁の一部を端面から奥側に押し込みつつ径方向内側に盛り上がるように変形させることで、各係止爪部24cが形成される。つまり、端面穴部24b内において、アンダーカット形状となる各係止爪部24cが形成されている。
図3(c)に示すように、出力軸24の外周固着部24aには、出力軸24よりも大径で円環状をなす金属製の補強プレート26が外嵌する態様にて圧入されて強固に固定されている。補強プレート26の内周部の円形孔は、外周固着部24aの外径よりも若干小径の固着孔26aである。補強プレート26は、固着孔26aの内周縁に外周固着部24aの各突条部24dが喰い込みながら圧接することで、外周固着部24aに対する圧入固定が図られている。補強プレート26の外周部には、径方向外側に突出する突起部26bが周方向等間隔に複数設けられ径方向に凹凸形状をなしている。各突起部26bは、出力軸24の外周固着部24aの突条部24dよりも大きい形状をなしている。このような補強プレート26は、本実施形態では2枚用いられ、互いに軸方向に間隔を有して外周固着部24aにそれぞれ固定されている。
そして図2(a)(b)に示すように、出力軸24の基端部24xにウォームホイール23を一体に構成すべく、図示しない成形型内に出力軸24を配置した状態で溶融樹脂を流し込み、2枚の補強プレート26が完全に埋設されるように出力軸24の外周固着部24aに対してウォームホイール23を一体に成形するインサート成形がなされる。つまり、各補強プレート26の突起部26bが外周固着部24aの突条部24dよりも外周側に位置するとともに突起形状(凹凸形状)も大きいため、外周固着部24aに直接的にウォームホイール23を成形するのと比べて、出力軸24に対するウォームホイール23の周方向における固定強度がより高いものとなっている。
また、ウォームホイール23を成形する樹脂の一部が出力軸24の基端部24xの端面側にも連続して回り込み、端面穴部24b内においても樹脂の充填がなされて延設形成される。ちなみに、出力軸24の基端部24xの端面を覆う樹脂部分23xの厚み(軸方向長さ)は、ウォームホイール23の厚みの略1/4程度である。端面穴部24bに充填された樹脂(延設樹脂部23a)は、端面穴部24b内に設けた各係止爪部24cに軸方向及び周方向にも係止するため、このことによっても出力軸24に対するウォームホイール23の固定強度がより一層高いものとなっている。特に端面穴部24bに充填された樹脂(延設樹脂部23a)が各係止爪部24cに対して少なくとも軸方向に係止することで、出力軸24に対するウォームホイール23の抜け方向への固定強度がより高められている。
また言い換えると、ウォームホイール23の抜け方向(軸方向)への固定強度をより高めるための係止爪部24cを端面穴部24b内に設ける本実施形態の出力軸24の構成においては、出力軸24の外周固着部24aに外嵌させる態様の補強プレート26の装着に支障を来さない。仮に、出力軸24の外周固着部24aの一部に径方向外側に突出させる係止爪部を設けてもウォームホイール23を形成する樹脂との係止にてウォームホイール23の抜け方向への固定強度を高めることは可能ではあるが、補強プレート26の装着が困難になる。つまり本実施形態では、ウォームホイール23の抜け方向への固定強度を高めるための係止爪部24cを設けながらも、外周固着部24aの形状変更を伴わず外表面が軸方向に一様なために補強プレート26を用いることが可能であり、ウォームホイール23の固定強度のより高い構造の採用が可能となっている。
こうして、ウォームホイール23の周方向は勿論、抜け方向も含めて出力軸24に対するウォームホイール23の固定強度がより高められているため、図1に示す本実施形態のギヤードモータGMは、ワイパモータとして一方向駆動のみならず、出力軸24とウォームホイール23との結合部分に対してより大きな荷重がかかる正逆反転駆動を行う仕様のものでも十分に対応可能である。また、補強プレート26を用いることで出力軸24の基端部24xの軸短化も可能なため、本実施形態のように出力軸24の軸方向視でその出力軸24と重なるように回路基板29を配置する態様としていても、回路基板29をウォームホイール23と近接配置でき、減速部20の小型化、ひいてはギヤードモータGM全体の小型化にも寄与するものとなっている。
本実施形態の効果について説明する。
(1)本実施形態の出力ギヤ25は、軸部材としての出力軸24の基端部24xの外周固着部24aに対して樹脂製のギヤ本体としてのウォームホイール23が一体に構成(成形)されるとともに、ウォームホイール23の樹脂の一部が連続して端面穴部24b内まで延設され、端面穴部24bの内周面から内側に突出する係止爪部24cを含めた端面穴部24b内に樹脂の一部が充填される構成、言い換えれば、係止爪部24cが端面穴部24b内に延設された樹脂の一部(延設樹脂部23a)に埋設された構成をなす。つまり、複数の突条部24dを有する外周固着部24aに対するウォームホイール23の固定強度に加え、ウォームホイール23を成形する樹脂の一部が端面穴部24b内まで延設して係止爪部24cと係止することで、出力軸24に対するウォームホイール23の抜け方向(軸方向)への固定強度をもより高めることができる。また、このように出力軸24に対するウォームホイール23の固定強度をより高めた出力ギヤ25を減速機構22に用いていることで、ギヤードモータGMとしての信頼性向上に貢献することができる。
(2)外周部に突起部26bを有して環状をなす出力軸24よりも大径の補強プレート26が出力軸24の外周固着部24aに外嵌する態様にて固定され、ウォームホイール23内に埋設されるため、出力軸24の軸直径に制約されずに補強プレート26にてウォームホイール23の固定強度をより高めることができる。また言い換えると、本実施形態では、ウォームホイール23の抜け方向への固定強度をより高めるための係止爪部24cを端面穴部24b内に設ける構成としたことから、外周固着部24aに外嵌させる補強プレート26の使用が可能である。
(3)係止爪部24cは、端面穴部24bの内周面において周方向に部分的に設けられるため、係止爪部24cを容易に形成することができる。また、係止爪部24cは、端面穴部24bの内壁部の一部を塑性変形させることで容易に形成することができる。
(4)外周固着部24aを成形する外径加工部31aと、端面穴部24bを成形する内径加工部31bとを備える第1成形治具31を用い、出力軸24の基端部24xに対して第1成形治具31を軸方向に押し付けて外周固着部24aと端面穴部24bとが同時に成形される。つまり、鍛造用金型内において外径加工部31aと内径加工部31bとで出力軸24の基端部24xの成形部分が径方向内外で挟持(規制)される態様となり、出力軸24の基端部24xの不要な変形を抑制することができる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・補強プレート26を2枚用いたが、出力ギヤ25の使用用途によっては補強プレート26の枚数を1枚又は3枚等、適宜変更してもよい。また、補強プレート26を用いない構成としてもよい。この場合、出力軸24の外周固着部24aに対してウォームホイール23が直接的に成形される。
・複数の突条部24dを有する出力軸24の外周固着部24aを形成(平目ローレットの形成)したが、突条部24dの形状は、軸方向に直線状に延びる断面三角形状以外であってもよい。例えば、断面矩形状や軸方向に対して傾斜する形状等の突条部であってもよい。
・第1成形治具31に外周固着部24aを成形する外径加工部31aと、端面穴部24bを成形する内径加工部31bとを設け、出力軸24に対して第1成形治具31を押し付けることで外周固着部24aと端面穴部24bとを同時に成形したが、片方ずつ成形してもよい。
・外周固着部24aや端面穴部24bを第1成形治具31の押し付け、すなわち鍛造加工以外で成形してもよく、例えば切削加工を用いてもよい。
・係止爪部24c(係止部)を端面穴部24bの内周面に周方向等間隔に4つ設けたが、係止部の数や配置、形状等を適宜変更してもよい。また、係止部を端面穴部24bの内周面の全周に亘って形成してもよい。係止部をねじ形状としてもよい。
・係止爪部24c(係止部)を端面穴部24bの内壁部の一部を塑性変形させて形成したが、係止部と同等の機能を有する別部材を端面穴部24bの内周面に取り付ける態様でもよい。
・ウォーム減速機構よりなる減速機構22の出力ギヤ25に適用したが、ウォーム減速機構以外の減速機構に用いるギヤに適用してもよい。
・ギヤードモータGMの減速機構22を構成する出力ギヤ25に適用したが、モータ以外の減速機構に用いるギヤに適用してもよい。
10…モータ部、20…減速部、22…減速機構、23…ウォームホイール(ギヤ本体)、23a…延設樹脂部(樹脂の一部)、24…出力軸(軸部材)、24a…外周固着部、24b…端面穴部、24c…係止爪部(係止部)、24d…突条部、24x…基端部(一端部)、25…出力ギヤ(ギヤ)、26…補強プレート(補強部材)、26b…突起部、31…第1成形治具(成形治具)、31a…外径加工部、31b…内径加工部。

Claims (6)

  1. 金属製の軸部材(24)と、前記軸部材の一端部(24x)に一体に構成される樹脂製のギヤ本体と(23)を備えるギヤ(25)であって、
    前記軸部材の一端部の外周面に複数の突条部(24d)を有する外周固着部(24a)と、前記軸部材の一端部の端面から軸方向に凹設された端面穴部(24b)と、前記端面穴部の内周面から内側に突出する係止部(24c)とを備え、
    前記外周固着部に一体に構成される前記ギヤ本体の樹脂の一部が連続して前記端面穴部内まで延設されて、前記係止部が前記端面穴部内に延設された前記樹脂の一部に埋設されているギヤ。
  2. 外周部に突起部(26b)を有して環状をなし、前記軸部材の前記外周固着部に外嵌する態様にて固定される補強部材(26)を備え、
    前記補強部材は、前記ギヤ本体内に埋設する態様にて構成されている請求項1に記載のギヤ。
  3. 前記係止部は、前記端面穴部の内周面において周方向に部分的に構成されている請求項1又は2に記載のギヤ。
  4. モータ部(10)と、前記モータ部の回転駆動を減速・高トルク化する減速部(20)とが一体に組み付けられてなるギヤードモータ(GM)であって、
    前記減速部に備えられる減速機構(22)に、請求項1〜3の何れか1項に記載のギヤが用いられて構成されているギヤードモータ。
  5. 金属製の軸部材(24)と、前記軸部材の一端部(24x)に一体に構成される樹脂製のギヤ本体と(23)を備えるギヤ(25)であり、前記軸部材の一端部の外周面に複数の突条部(24d)を有する外周固着部(24a)と、前記軸部材の一端部の端面から軸方向に凹設された端面穴部(24b)と、前記端面穴部の内周面から内側に突出する係止部(24c)とを備え、前記外周固着部に一体に構成される前記ギヤ本体の樹脂の一部が連続して前記端面穴部内まで延設されて、前記係止部が前記端面穴部内に延設された前記樹脂の一部に埋設されるギヤの製造方法であって、
    前記軸部材の一端部の外周面の前記外周固着部を成形する外径加工部(31a)と、前記軸部材の一端部の端面の前記端面穴部を成形する内径加工部(31b)とを備える成形治具(31)を用い、
    前記軸部材の一端部に対して前記成形治具を前記軸方向に押し付けて前記外周固着部と前記端面穴部とが同時に成形されるギヤの製造方法。
  6. 前記端面穴部の内壁部の一部を塑性変形させて前記係止部が形成される請求項5に記載のギヤの製造方法。
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