JP2019214824A - 作業機械 - Google Patents

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洋一 三村
Yoichi Mimura
洋一 三村
勝彦 川上
Katsuhiko Kawakami
勝彦 川上
尚臣 三鬼
Naomi Miki
尚臣 三鬼
平野 高嗣
Takatsugu Hirano
高嗣 平野
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Abstract

【課題】傾斜面を走行する作業機械を遠隔操作する際の操作性の向上を図りつつ、作業機械による作業効率を高める。【解決手段】作業部材位置制御部82Cは、検出された前後方向傾斜角度および車幅方向傾斜角度、並びに、作業部材位置検出部82Bで検出される下部走行体12に対する作業部材21の位置に基づいて、ブーム16、アーム18、バケット20が作業機械10(下部走行体12)の走行方向Fの後方に向かって延在するように、上部旋回体14を旋回させると共にブーム16とアーム18とバケット20を揺動させると共に、バケット20を地盤Gに近接した箇所に位置させる。地盤Gの傾斜によって下部走行体12の前部が地盤Gから浮き上がり、作業機械10が後方に転倒しそうになっても、バケット20が地盤Gに当接することで、それ以上の作業機械10の後方への傾きが阻止され、作業機械10の後方への転倒、すなわち傾斜下方への転倒が防止される。【選択図】図5

Description

本発明は、作業機械に関する。
特許文献1には、下部走行体と、下部走行体の上部に鉛直軸を中心に水平旋回可能に設けられた下部走行体と、上部旋回体に水平軸を中心に揺動可能に支持されたブーム、アーム、バケットなどの作業部材とを備える作業機械を遠隔制御する技術が提案されている。
作業機械は、下部走行体の走行を操作するレバー、下部走行体の旋回を操作するレバー、作業部材を操作するレバーが設けられており、それらレバーを操作するアクチュエータと、それらアクチュエータを制御する作業機械側制御装置とを設ける。
そして、作業機械側制御装置と、作業機械から離れた箇所に設置された遠隔操作装置とを無線回線で接続し、作業者が遠隔操作装置を操作することにより無線回線を介して作業機械側制御部に指令情報を送信し、受信した指令情報に基づいて作業機械側制御部が各アクチュエータを制御することで、作業機械を遠隔操作している。
特開2018−12951号公報
ところで、このような作業機械は、作業者が入り込めない災害復旧現場等において使用されることから、作業機械が走行する地盤は、平坦な箇所は少なく傾斜面となっている箇所が大半である。
作業機械が傾斜面をなす地盤上を走行する場合、傾斜面の傾斜によっては作業機械がバランスを崩して傾き、場合によっては作業機械が転倒して作業機械の遠隔操作が困難となるおそれがある。
従来は、監視カメラなどで撮像された作業機械の画像に基づいて作業者が適宜遠隔操作を行なうことで作業機械の走行方向やブーム、アーム、バケットなどの作業部材を操作することで作業機械のバランスをとり、転倒しないようにしている。
しかしながら、作業機械から離れた箇所に所在する作業者による遠隔操作では、作業機械のバランスをとることが容易ではなく、遠隔操作の操作性が悪く、作業機械による作業効率を高める上で不利がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、傾斜面を走行する作業機械を遠隔操作する際の操作性の向上を図りつつ、作業機械による作業効率を高める上で有利な作業機械を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、下部走行体と、前記下部走行体の上部に鉛直軸を中心に水平旋回可能に設けられた上部旋回体と、前記上部旋回体に水平軸を中心に揺動可能に支持された作業部材とを備える作業機械であって、前記下部走行体の前後方向の前後方向傾斜角度を検出する前後方向傾斜検出部と、前記下部走行体の車幅方向の車幅方向傾斜角度を検出する車幅方向傾斜検出部と、前記下部走行体の走行方向と前記前後方向傾斜角度と前記車幅方向傾斜角度に基づいて、前記上部旋回体を旋回させると共に前記作業部材を揺動させることにより、前記作業機械の傾斜下方への転倒を防止するように前記作業部材の位置を制御する作業部材位置制御部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、下部走行体の走行方向と前後方向傾斜角度と車幅方向傾斜角度に基づいて、上部旋回体を旋回させると共に作業部材を揺動させることにより、作業機械の傾斜下方への転倒を防止するように作業部材の位置を制御するようにした。
そのため、作業者が入り込めない災害復旧現場等のように、作業機械が走行する地盤の大半が傾斜面となっているような場合であっても、作業機械が転倒して遠隔操作が困難となることを未然に防止することができ、傾斜面を走行する作業機械を遠隔操作する際の操作性の向上を図りつつ、作業機械による作業効率を高める上で有利となる。
実施の形態に係る作業機械の側面図である。 実施の形態に係る作業機械の運転席を斜め前方から見た斜視図である。 実施の形態に係る作業機械の構成を示すブロック図である。 実施の形態に係る作業機械の遠隔操作装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態に係る作業機械が傾斜面を登る方向に走行する状態を示す説明図である。 実施の形態に係る作業機械が傾斜面を下る方向に走行する状態を示す説明図である。 実施の形態に係る作業機械が傾斜面の傾斜方向と交差する方向に走行する状態を示す説明図である。 実施の形態に係る作業機械が傾斜面の傾斜方向と交差する方向に走行する状態を示す別の説明図である。 実施の形態の変形例における作業機械が傾斜面を登る方向に走行する状態を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
まず、本実施の形態に係る作業機械について説明する。
図1に示すように、本実施の形態では、緊急災害復旧工事などの危険な工事場所で使用される作業機械が遠隔制御により無人運転されるバックホウである場合について説明するが、本発明が適用される作業機械は、自走式クレーンなど従来公知の様々な作業機械に適用可能である。
まず、作業機械の構成について説明する。
図1に示すように、作業機械10は、下部走行体12と、上部旋回体14と、ブーム16と、アーム18と、バケット20を含んで構成される。
下部走行体12は、左右一対のクローラ1202の回転により地盤G上を走行する。
上部旋回体14は、下部走行体12の上部に鉛直軸(鉛直軸)を中心に水平旋回可能に設けられている。
上部旋回体14には操作室1402が設けられ、操作室1402には、下部走行体12の走行、上部旋回体14の旋回、ブーム16の揺動、アーム18の揺動、バケット20の揺動などを操作するための第1〜第4の操作レバー22、24、26、28(図2参照)が設けられている。各操作レバー22、24、26、28については後述する。
ブーム16は、その基端が水平軸をなす第1の支軸1602を介して上部旋回体14に揺動可能に支持されている。
アーム18は、その基端が水平軸をなす第2の支軸1802を介してブーム16の先端に揺動可能に支持されている。
バケット20は、その基端が水平軸をなす第3の支軸2002を介してアーム18の先端に揺動可能に支持されている。
上部旋回体14とブーム16との間には、ブーム16を揺動させるブームシリンダ1604が設けられている。
ブーム16とアーム18との間には、アーム18を揺動させるアームシリンダ1804が設けられている。
アーム18とバケット20との間には、バケット20を揺動させるバケットシリンダ2004が設けられている。
これらブームシリンダ1604、アームシリンダ1804、バケットシリンダ2004は油圧シリンダである。
したがって、ブームシリンダ1604が伸縮することにより上部旋回体14に対してブーム16が揺動される。
また、アームシリンダ1804が伸縮することによりブーム16に対してアーム18が揺動される。
また、バケットシリンダ2004が伸縮することによりアーム18に対してバケット20が揺動される。
本実施の形態では、ブーム16とアーム18とバケット20とが、上部旋回体14に水平軸を中心に揺動可能に支持された作業部材21を構成している。
図2に示すように、操作室1402には、運転席30と、左右一対の肘掛け部32と、第1〜第4の操作レバー22、24、26、28とが設けられている。
運転席30は、操作室1402の床面1404に取り付けフレーム15を介して取着されたクッション材1406の上に設けられ、作業機械10の振動が運転席30に着座した作業者に伝達されないように図られている。
運転席30は、作業者が着座する座部3002と、座部3002の後方から上方に起立する背もたれ部3004とを有している。
肘掛け部32は、座部3002の左右両側に設けられている。
第1、第2の操作レバー22、24は、各肘掛け部32の前方に揺動可能に設けられている。第1、第2の操作レバー22、24の揺動支点は、各肘掛け部32の内部で支持されている。
座部3002の左側に位置する第1の操作レバー22は、前後方向に揺動操作されることでアームシリンダ1804を伸縮させてアーム18の揺動を行い、前後方向と交差する左右方向に揺動操作されることで上部旋回体14の旋回を行なう。
座部3002の右側に位置する第2の操作レバー24は、前後方向に揺動操作されることでブームシリンダ1604を伸縮させてブーム16の揺動を行い、前後方向と交差する左右方向に揺動操作されることでバケットシリンダ2004を伸縮させてバケット20の揺動を行なう。
本実施の形態では、第1の操作レバー22が特許請求の範囲の上部旋回体用操作レバーを構成している。また、第1、第2の操作レバー22、24が特許請求の範囲の作業部材用操作レバーを構成している。
第3、第4の操作レバー26、28は、運転席30の前方の床面1404から前後方向に揺動可能に突設されている。
左側に位置する第3の操作レバー26は、前後方向に揺動操作されることで左側のクローラ1202の回転方向を前進方向あるいは後退方向に切り換える。
また、第3の操作レバー26が中立位置に位置されることで左側のクローラ1202の回転が停止される。
右側に位置する第4の操作レバー28は、前後方向に揺動操作されることで右側のクローラ1202の回転方向を前進方向あるいは後退方向に切り換える。
また、第4の操作レバー28が中立位置に位置されることで右側のクローラ1202の回転が停止される。
本実施の形態では、作業機械10を遠隔操作するために、作業機械10にフレーム34と、第1〜第4のアクチュエータ36、38、40、42と、作業機械側制御装置44(図3)とが設けられ、また、作業機械10と離間した箇所に遠隔操作装置46(図4)が設けられる。
図2に示すように、フレーム34は、運転席30に着脱可能に取り付けられ、第1〜第4のアクチュエータ36、38、40、42を支持するものである。
フレーム34は、本体板部3402と、左右の側板部3404と、左右の屈曲板部3406と、前板部3408と、支持板部3410とを備えている。
本体板部3402は、運転席30の座部3002の上面を覆う大きさの矩形板状を呈し、座部3002の上面に載置される。
左右の側板部3404は、本体板部3402の左右の側縁部から上方に起立し、各肘掛け部32の内側面を覆う大きさの矩形板状を呈し、各肘掛け部32の内側面に当接される。
左右の屈曲板部3406は、左右の側板部3404の上縁から運転席30の幅方向外側に屈曲し、各肘掛け部32の上面を覆う大きさの矩形板状を呈し、各肘掛け部32の上面に当接される。
前板部3408は、本体板部3402の前縁の中央部分から前方に突出する突出部3409を介して下方に垂設され、クッション材1406の前面を覆う大きさの矩形板状を呈し、クッション材1406の前面に当接する。
支持板部3410は、前板部3408の下縁から前方に突出しその前縁が運転席30と第3、第4の操作レバー26、28との中間に位置する大きさの矩形板状を呈している。
なお、フレーム34の運転席30への取り付けは、本体板部3402を座部3002の上面に載置し、左右の側板部3404を各肘掛け部32の内側面に当接させ、左右の屈曲板部3406を各肘掛け部32の上面に載置し、前板部3408をクッション材1406の前面に当接させた状態で、例えば、左右の側板部3404を各肘掛け部32に不図示のボルトおよびナットを介して締結することでなされる。
なお、フレーム34の運転席30への取り付け構造は、上記構造に限定されるものではなく、従来公知の様々な構成が使用可能である。
第1、第2のアクチュエータ36、38は、取り付け金具48を介して左右の屈曲板部3406に一体的に取り付けられ第1、第2の操作レバー22、24を操作するものである。
第1、第2のアクチュエータ36、38は、結合部39を介して第1、第2の操作レバー22、24に着脱可能に連結されている。
本実施の形態では、第1のアクチュエータ36は、直動式の電気シリンダ3602と、回転式のモータ3604とを含んで構成されている。
また、第2のアクチュエータ38は、直動式の電気シリンダ3802と、回転式のモータ3804とを含んで構成されている。
直動式の電気シリンダ3602、3802は、シリンダ本体3602A、3802Aに組み込まれたモータへの駆動信号の供給によりピストンロッド3602B、3802Bを出没させ、第1、第2の操作レバー22、24を前後方向に揺動操作する。
図2に示すように、回転式のモータ3604、3804は、モータ本体3604A、3804Aへの駆動信号の供給により駆動軸3604B、3804Bがその軸心の回りに回動するものである。
モータ本体3604A、3804Aは、屈曲板部3406に取り付け金具48を介して取り付けられている。
回転式のモータ3604、3804の駆動軸3604B、3804Bの先部は、直動式の電気シリンダ3602、3802のシリンダ本体3602A、3802Aに連結されている。
したがって、回転式のモータ3604、3804の駆動軸3604B、3804Bを正逆転させると、直動式の電気シリンダ3602、3802は、駆動軸3604B、3804Bを中心として運転席30の左右方向に揺動し、第1、第2の操作レバー22、24を左右方向に揺動させる。
本実施の形態では、第1のアクチュエータ36が特許請求の範囲の上部旋回体用アクチュエータを構成している。また、第1、第2のアクチュエータ36、38が特許請求の範囲の作業部材用アクチュエータを構成している。
図2に示すように、第3、第4のアクチュエータ40、42は、フレーム30の支持板部3410に支持され、第3、第4の操作レバー26、28を操作するものである。
第3、第4のアクチュエータ40、42は、結合部43を介して第3、第4の操作レバー26、28に着脱可能に連結されている。
本実施の形態では、第3のアクチュエータ40は、直動式の電気シリンダ4002を含んで構成されている。
また、第4のアクチュエータ42は、直動式の電気シリンダ4202を含んで構成されている。
直動式の電気シリンダ4002、4202は、シリンダ本体4002A、4202Aへの駆動信号の供給によりピストンロッド4002B、4202Bを出没させ、第3、第4の操作レバー26、28を前後方向に揺動操作する。
なお、実施の形態では、第1〜第4のアクチュエータ36、38、40、42が直動式の電気シリンダあるいは回転式のモータで構成されている場合について説明したが、第1〜第4のアクチュエータ36、38、40、42は、空気シリンダ、油圧シリンダ、リニアモータなど従来公知の様々なアクチュエータが使用可能である。
作業機械側制御装置44は、作業機械10の適宜箇所に設けられており、図3に示すように、作業機械側制御装置44は、遠隔操作指令情報に基いて第1〜第4のアクチュエータ36、38、40、42を制御するものである。
作業機械側制御装置44については後述する。
次に、図4を参照して遠隔操作装置46について説明する。
遠隔操作装置46は、作業機械10から離れた箇所に位置する作業者が操作するものであり、作業者の操作により生成した遠隔操作指令情報を作業機械側制御装置44に無線回線を介して送信するものである。
遠隔操作装置46は、第1〜第4の遠隔操作レバー58、60、62、64と、角度センサ66A〜66Dと、制御部68と、遠隔制御側通信部70とを含んで構成されている。
第1〜第4の遠隔操作レバー58、60、62、64は、第1〜第4の操作レバー22、24、26、28を遠隔制御するための揺動操作がなされる遠隔制御用の操作部材(ジョイスティック)で構成されている。
角度センサ66A〜66Dは、各遠隔操作レバー58、60、62、64に対応して設けられ、各遠隔操作レバー58、60、62、64の操作位置に対応する角度を示す検知信号を出力するものである。
制御部68は、CPU、制御プログラムなどを格納・記憶するROM、制御プログラムの作動領域としてのRAM、各種データを書き換え可能に保持するEEPROM、各角度センサ66、周辺回路等とのインターフェースをとるインターフェース部などを含んで構成される。
制御部68は、上記制御プログラムを実行することにより指令情報生成部68Aとして機能する。
指令情報生成部68Aは、各角度センサ66A〜66Dから供給される検知信号に基いて遠隔操作指令情報を生成するものである。
遠隔制御側通信部70は、指令情報生成部68Aで生成された遠隔操作指令情報を作業機械側通信部72(図3)に無線回線を介して送信するものである。
次に、図3を参照して作業機械側制御装置44について説明する。
作業機械側制御装置44は、作業機械側通信部72と、第1〜第4の検出部74A〜74Dと、サーボ制御機構76と、前後方向傾斜検出部78と、車幅方向傾斜検出部80と、障害物検出部84と、旋回位置検出部84と、ブーム揺動位置検出部86と、アーム揺動位置検出部88と、バケット揺動位置検出部90と、制御部82とを含んで構成されている。
作業機械側通信部72は、遠隔制御側通信部70から送信される遠隔操作指令情報を受信するものである。
第1〜第4の検出部74A〜74Dは、第1〜第4のアクチュエータ36、38、40、42による第1〜第4の操作レバー22、24、26、28の操作量を検出するものである。
具体的に説明すると、第1、第2の検出部74A、74Bは、直動式の電気シリンダ3602、3802のシリンダロッド3602B、3802Bの移動量と、回転式のモータ3604、3804の駆動軸3604B、3804Bの回転量(角度)とを検出する。
第3、第4の検出部74C、74Dは、直動式の電気シリンダ4002、4202のシリンダロッド4002A、4202Aの移動量を検出する。
サーボ制御機構76は、各電気シリンダ3602、3802、4002、4202、各モータ3604、3804を制御するサーボ制御部を含んで構成されている。
前後方向傾斜検出部78は、下部走行体12の前後方向の前後方向傾斜角度を検出するものである。
前後方向傾斜検出部78は、下部走行体12の車幅方向の車幅方向傾斜角度を検出するものである。
このような前後方向傾斜検出部78、前後方向傾斜検出部78として従来公知の様々な傾斜センサ、傾斜計が使用可能である。
本実施の形態において、下部走行体12の前後方向とは、左右のクローラ1202の向きであり、下部走行体12の車幅方向とは、左右のクローラ1202が並べられた方向であり、車両走行体12の前後方向および鉛直方向と直交する方向である。
障害物検出部84は、下部走行体12の周囲の地盤Gにおける障害物の有無を検出するものである。
障害物検出部84は、例えば、下部走行体12あるいは上部旋回体14に設けられて下部走行体12の周囲の地盤Gを撮像可能な複数のカメラと、それらカメラから供給される画像データを画像解析することにより下部走行体12の周囲の地盤Gにおける障害物の有無を、より詳細には、下部走行体12の車幅方向両側の周囲の地盤Gにおける障害物の有無を検出する画像処理部とを含んで構成されている。
旋回位置検出部84は、上部旋回体14の鉛直軸を中心とする旋回位置を検出するものである。
ブーム揺動位置検出部86は、第1の支軸1602を支点とするブーム16の揺動位置を検出するものである。
アーム揺動位置検出部88は、第2の支軸1802を支点とするアーム18の揺動位置を検出するものである。
バケット揺動位置検出部90は、第3の支軸2002を支点とするバケット20の揺動位置を検出するものである。
制御部82は、CPU、制御プログラムなどを格納・記憶するROM、制御プログラムの作動領域としてのRAM、各種データを書き換え可能に保持するEEPROM、第1〜第4の検出部74A〜74D、サーボ制御機構76、前後方向傾斜検出部78、車幅方向傾斜検出部80、障害物検出部84、周辺回路等とのインターフェースをとるインターフェース部などを含んで構成される。
制御部82は、上記制御プログラムを実行することにより操作レバー制御部82A、作業部材位置検出部82B、作業部材位置制御部82Cとして機能する。
操作レバー制御部82Aは、作業機械側通信部72を介して受信した遠隔操作指令情報に基いて、第1〜第4の検出部74A〜74Dの検出結果を監視しつつ、サーボ制御機構76を制御することで第1〜第4のアクチュエータ36、38、40、42を駆動制御して第1〜第4の操作レバー22、24、26、28を動かすものである。
操作レバー制御部82Aは、遠隔操作装置46の操作に応じて遠隔制御を行う。すなわち、遠隔操作指令情報に基いて第1〜第4のアクチュエータ36、38、40、42を制御して第1〜第4の操作レバー22、24、26、28を操作する。
作業部材位置制御部82Bは、各検出部84、86、88、90で検出された上部旋回体14の旋回位置、ブーム揺動位置、アーム揺動位置、バケット揺動位置に基づいて下部走行体12に対するブーム16、アーム18、バケット20の位置、すなわち作業部材21の位置を検出するものである。
なお、下部走行体12に対する作業部材21の位置が特定されると、バケット20と地盤Gとの距離も特定されることになる。
作業部材位置制御部82Cは、下部走行体12の走行方向と、前後方向傾斜検出部78で検出された前後方向傾斜角度と、車幅方向傾斜検出部80で検出された車幅方向傾斜角度と、障害物検出部84による作業機械10の周囲の地盤Gにおける障害物の有無の検出結果に基づいて、上部旋回体14を旋回させると共に作業部材21を揺動させることにより、作業機械10の傾斜下方への転倒を防止するように作業部材21の位置を制御するものである。なお、下部走行体12の走行方向は、作業機械側通信部72を介して受信した遠隔操作指令情報に基づいて特定され、あるいは、操作レバー制御部82Aによる第3、第4のアクチュエータ40、42の操作内容に基づいて特定される。
すなわち、作業部材位置制御部82Cは、下部走行体12の走行方向と、前後方向傾斜角度と、車幅方向傾斜角度と、障害物の有無の検出結果に基づいて、作業機械10の転倒を防止するために必要な作業部材21の位置を算出あるいは特定する。
そして、作業部材位置制御部82Cは、作業部材位置検出部82Bで検出される下部走行体12に対する作業部材21の位置が、作業機械10の転倒を防止するために必要な作業部材21の位置と合致するように、第1〜第4のアクチュエータ36、38、40、42を制御して第1〜第4の操作レバー22、24、26、28を操作する。
次に、本実施の形態の作業機械10を遠隔制御する場合について説明する。
まず、上部旋回体14の旋回、アーム18、ブーム16、バケット20の揺動について説明する。
予め、作業機械10はエンジンが作動されて動作が可能な状態に設定され、作業機械側制御装置44は遠隔制御が可能な状態に設定されているものとする。
作業者が遠隔操作装置46の第1〜第4の遠隔操作レバー58、60、62、64を操作することにより、各角度センサ66A〜66Dで検出された検知信号に基いて指令情報生成部68Aが遠隔操作指令情報を生成する。遠隔操作指令情報は、無線回線を介して遠隔制御側通信部70から作業機械側通信部72に送信される。
作業機械10では、作業機械側通信部72を介して受信された遠隔操作指令情報が操作レバー制御部82Aに供給され、操作レバー制御部82Aは、遠隔操作指令情報に基いて、第1〜第4の検出部74A〜74Dの検出結果を監視しつつ、サーボ制御機構76を制御することで第1〜第4のアクチュエータ36、38、40、42を駆動制御して第1〜第4の操作レバー22、24、26、28を揺動操作させる。
すなわち、第1の操作レバー22の前後方向への揺動によりアーム18の揺動がなされ、第1の操作レバー22の左右方向への揺動により上部旋回体14の旋回がなされる。
また、第2の操作レバー24の前後方向への揺動によりブーム16の揺動がなされ、第2の操作レバー24の左右方向によりバケット20の揺動がなされる。
次に、図1に示すように、本実施の形態の作業機械10が遠隔制御により、水平面HPとほぼ平行な地盤G(地面)を走行する場合について説明する。
第3、第4の操作レバー26、28の双方が前後方向の一方に揺動されることにより、左右のクローラ1202の回転方向が共に前進方向あるいは後退方向に切り換えられ、作業機械10が前後に直進して走行し、すなわち、前進、あるいは、後退する。
また、第3、第4の操作レバー26、28の一方が前方へ他方が後方に揺動されることにより、左右のクローラ1202の回転方向が互いに逆方向となるように切り換えられると、その場で作業機械10が旋回する。
また、第3、第4の操作レバー26、28の双方が中立位置に揺動されることにより、左右のクローラ1202の回転が停止し、作業機械10の走行あるいは旋回が停止される。
次に、作業機械が10が遠隔制御により傾斜した地盤Gを走行する場合について説明する。
(傾斜面Kを登る場合)
図5は作業機械10が傾斜面Kとなっている地盤Gを登る方向に走行する場合を示している。
図中、符号Fは作業機械10(下部走行体12)の走行方向を示す。
この場合、作業部材位置制御部82Cは、下部走行体12の走行方向と、検出された前後方向傾斜角度に基づいて下部走行体12が傾斜面をなす地盤Gを登る状態であると判断する。
そして、作業部材位置制御部82Cは、下部走行体12の走行方向と、検出された前後方向傾斜角度および車幅方向傾斜角度と、作業部材位置検出部82Bで検出される下部走行体12に対する作業部材21の位置に基づいて、ブーム16、アーム18、バケット20が作業機械10(下部走行体12)の走行方向の後方に向かって延在するように、上部旋回体14を旋回させると共にブーム16とアーム18とバケット20を揺動させ、作業機械10の走行方向の後方にブーム16、アーム18、バケット20を位置させると共に、バケット20を地盤Gに近接した箇所に位置させている。
この結果、地盤Gの傾斜によって下部走行体12の前部が地盤Gから浮き上がり、作業機械10が後方に転倒しそうになっても、バケット20が地盤Gに当接することで、それ以上の作業機械10の後方への傾きが阻止され、したがって、作業機械10の後方への転倒、すなわち、傾斜下方への転倒が防止される。
(傾斜面Kを下る場合)
図6は作業機械10が傾斜面Kとなっている地盤Gを下る方向に走行する場合を示している。
この場合、作業部材位置制御部82Cは、下部走行体12の走行方向と、検出された前後方向傾斜角度に基づいて下部走行体12が傾斜面をなす地盤Gを下る状態であると判断する。
そして、作業部材位置制御部82Cは、下部走行体12の走行方向と、検出された前後方向傾斜角度および車幅方向傾斜角度と、作業部材位置検出部82Bで検出される下部走行体12に対する作業部材21の位置に基づいて、ブーム16、アーム18、バケット20が作業機械10(下部走行体12)の走行方向の前方に向かって延在するように、上部旋回体14を旋回させると共にブーム16とアーム18とバケット20を揺動させ、作業機械10の走行方向の前方に、ブーム16、アーム18、バケット20を位置させると共に、バケット20を地盤Gに近接した箇所に位置させている。
この結果、地盤Gの傾斜によって作業機械10(下部走行体12)の後部が地盤Gから浮き上がり、作業機械10が前方に転倒しそうになっても、バケット20が地盤Gに当接することで、それ以上の作業機械10の前方への傾きが阻止され、したがって、作業機械10の前方への転倒、すなわち、傾斜下方への転倒が防止される。
(傾斜面を横切る場合)
図7、図8は、何れも作業機械10が傾斜面Kとなっている地盤Gを傾斜面Kの傾斜方向と交差する方向に走行する場合を示している。
この場合、作業部材位置制御部82Cは、検出された車幅方向傾斜角度に基づいて下部走行体12が傾斜面Kの傾斜方向と交差する方向に走行する状態であると判断する。
そして、図7に示すように、障害物検出部84により下部走行体12の車幅方向外側において傾斜面Kの下位に位置する側で地盤Gに障害物が存在すると検出されなければ、作業部材位置制御部82Cは、下部走行体12の走行方向と、検出された前後方向傾斜角度および車幅方向傾斜角度と、作業部材位置検出部82Bで検出される下部走行体12に対する作業部材21の位置に基づいて、ブーム16、アーム18、バケット20が作業機械10(下部走行体12)の車幅方向外側において傾斜面Kの下位に位置する側に向かって延在するように、上部旋回体14を旋回させると共にブーム16とアーム18とバケット20を揺動させ、バケット20を地盤Gに近接した箇所に位置させている。
この結果、地盤Gの傾斜によって作業機械10(下部走行体12)の車幅方向のうち傾斜面Kの上位に位置する部分が地盤Gから浮き上がり、作業機械10が車幅方向の一方に転倒しそうになっても、バケット20が地盤Gに当接することで、それ以上の作業機械10の車幅方向への傾きが阻止され、したがって、作業機械10の車幅方向への転倒、すなわち、傾斜下方への転倒が防止される。
また、図8に示すように、障害物検出部84により下部走行体12の車幅方向外側において傾斜面Kの下位に位置する側で地盤Gに障害物、例えば、傾斜面Kの下端から水平方向に延在する平坦面Lが存在すると検出されたならば、作業部材位置制御部82Cは、下部走行体12の走行方向と、検出された前後方向傾斜角度および車幅方向傾斜角度と、作業部材位置検出部82Bで検出される下部走行体12に対する作業部材21の位置に基づいて、ブーム16、アーム18、バケット20が作業機械10(下部走行体12)の車幅方向外側において傾斜面Kの下位に位置する側に向かって位置し、かつ、バケット20が障害物である平坦面Lと干渉しないように、上部旋回体14を旋回させると共に作業部材21を揺動させ、バケット20を地盤Gに近接した箇所に位置させている。
したがって、図7の場合に比較して、ブーム16の先部が高い位置に揺動される一方、アーム18が上部旋回体14に近い位置に位置するように揺動されている。
この結果、図7の場合と同様に、地盤Gの傾斜によって作業機械10(下部走行体12)の車幅方向のうち傾斜面Kの上位に位置する部分が地盤Gから浮き上がり、作業機械10が車幅方向の一方に転倒しそうになっても、バケット20が地盤Gに当接することで、それ以上の作業機械10の車幅方向への傾きが阻止され、したがって、作業機械10の車幅方向への転倒、すなわち、傾斜下方への転倒が防止される。
また、バケット20と障害物である平坦面Lとの干渉が防止されるため、作業機械10の走行が円滑になされる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、下部走行体12の走行方向と前後方向傾斜角度と車幅方向傾斜角度に基づいて、上部旋回体14を旋回させると共に作業部材21を揺動させることにより、傾斜面Kを走行する作業機械10の傾斜下方への転倒を防止するように作業部材21の位置を制御するようにした。
そのため、作業者が入り込めない災害復旧現場等のように、作業機械10が走行する地盤Gの大半が傾斜面となっているような場合であっても、作業機械10が傾斜下方へ転倒して作業機械10の遠隔操作が困難となることを未然に防止する上で有利となり、作業機械10を遠隔操作する際の操作性の向上を図りつつ、作業機械10による作業効率を高める上で有利となる。
また、本実施の形態によれば、作業部材位置制御部82Cによる作業部材21の位置の制御を、作業部材位置検出部82Bで検出された作業部材21の位置に基づいて行なうようにしたので、作業部材21の位置の制御を正確に行なう上で有利となる。
また、本実施の形態によれば、下部走行体12が傾斜面Kをなす地盤Gを登る場合に、作業部材21の先部が下部走行体12の走行方向の後方において地盤Gに接近した箇所に位置するように上部旋回体14を旋回させると共に作業部材21を揺動させるようにしたので、傾斜面Kの傾斜によって作業機械10が傾いたとしても、作業部材21の先部が地盤Gに当接することで作業機械10の傾斜下方への転倒を確実に防止する上で有利となる。
また、本実施の形態によれば、下部走行体12が傾斜面Kをなす地盤Gを下る場合に、作業部材21の先部が下部走行体12の走行方向の前方において地盤Gに接近した箇所に位置するように上部旋回体14を旋回させると共に作業部材21を揺動させるようにしたので、傾斜面Kの傾斜によって作業機械10が傾いたとしても、作業部材21の先部が地盤Gに当接することで作業機械10の傾斜下方への転倒を確実に防止する上で有利となる。
また、本実施の形態によれば、下部走行体12が傾斜面Kをなす地盤Gを傾斜面Kの傾斜方向と交差する方向に走行する場合に、作業部材21の先部が下部走行体12の車幅方向外側において傾斜面Kの下位に位置する側で地盤Gに接近した箇所に位置するように上部旋回体14を旋回させると共に作業部材21を揺動させるようにしたので、傾斜面Kの傾斜によって作業機械10が傾いたとしても、作業部材21の先部が地盤Gに当接することで作業機械10の傾斜下方への転倒を確実に防止する上で有利となる。
また、本実施の形態によれば、下部走行体12が傾斜面Kをなす地盤Gを傾斜面Kの傾斜方向と交差する方向に走行する場合に、下部走行体12の車幅方向外側において傾斜面Kの下位に位置する側で地盤Gに障害物が存在すると、作業部材21の先部が障害物と干渉しないように上部旋回体14を旋回させると共に作業部材21を揺動させるようにしたので、傾斜面Kの傾斜によって作業機械10が傾いたとしても、作業部材21の先部が地盤Gに当接することで作業機械10の傾斜下方への転倒を確実に防止する上で有利となり、作業部材21の先部と障害物との干渉が防止されるため、作業機械10の走行を円滑に行なう上で有利となる。
また、本実施の形態によれば、上部旋回体用アクチュエータおよび作業部材21用操作レバー用アクチュエータを介して上部旋回体用操作レバーおよび作業部材用操作レバーを操作することで、作業部材21の位置の制御を行なうので、上部旋回体用操作レバーおよび作業部材用操作レバーを備える作業機械10において、作業機械10を遠隔操作する際の操作性の向上を図りつつ、作業機械10による作業効率を高める上で有利となる。
また、本実施の形態によれば、作業機械10がブーム16とアーム18とバケット20とを含むバックホウである場合に、作業機械10を遠隔操作する際の操作性の向上を図りつつ、作業機械10による作業効率を高める上で有利となる。
次に、変形例について図9を参照して説明する。
上述の実施の形態では、傾斜面Kの傾斜によって作業機械10が傾いたとしても、作業部材21の先部が地盤Gに当接することで作業機械10の転倒を防止する場合について説明した。
以下の変形例は、作業機械10が傾斜面Kとなっている地盤Gを登る方向に走行する際、作業機械10の重心のバランスの安定化を図るように作業機械10の重心を位置させる点が上記の実施の形態と異なっている。
図9に示すように、作業部材位置制御部82Cは、下部走行体12の走行方向と、検出された前後方向傾斜角度に基づいて下部走行体12が傾斜面をなす地盤Gを登る状態であると判断する。
そして、作業部材位置制御部82Cは、下部走行体12の走行方向と、検出された前後方向傾斜角度および車幅方向傾斜角度と、作業部材位置検出部82Bで検出される下部走行体12に対する作業部材21の位置に基づいて、ブーム16、アーム18、バケット20が地盤G(傾斜面K)の上方で作業機械10(下部走行体12)の走行方向の前方に向かって延在するように、上部旋回体14を旋回させると共にブーム16とアーム18とバケット20を揺動させ、作業機械10の走行方向の前方にブーム16、アーム18、バケット20を位置させる。
そのため、地盤G(傾斜面K)の上方で作業機械10(下部走行体12)の走行方向の前方に延在するブーム16、アーム18、バケット20によって、ブーム16、アーム18、バケット20を含む作業機械10の全体の重心は、図1に示すように、ブーム16、アーム18、バケット20が屈曲され、ブーム16、アーム18、バケット20が作業機械10(下部走行体12)寄りに位置した場合に比較して、作業機械10(下部走行体12)の走行方向の前方に位置した状態となる。
この結果、傾斜した地盤Gを登るように走行しているにも拘わらず、作業機械10の重心のバランスの安定化が図られるので、地盤Gの傾斜によって下部走行体12の前部が地盤Gから浮き上がらず、作業機械10の後方への転倒、すなわち傾斜下方への転倒が防止される。
このような変形例においても上記の実施の形態と同様に、災害復旧現場等のように、作業機械10が走行する地盤Gの大半が傾斜面となっているような場合であっても、作業機械10が傾斜下方へ転倒して作業機械10の遠隔操作が困難となることを未然に防止する上で有利となり、作業機械10を遠隔操作する際の操作性の向上を図りつつ、作業機械10による作業効率を高める上で有利となる。
なお、実施の形態では、本発明がバックホウに適用された場合について説明したが、本発明は、自走式クレーンなど、下部走行体12と上部旋回体14と作業部材21とを備える従来公知の様々な作業機械に適用可能である。
10 作業機械
12 下部走行体
14 上部旋回体
16 ブーム
1602 第1の支軸
18 アーム
1802 第2の支軸
20 バケット
2002 第3の支軸
21 作業部材
22 第1の操作レバー(上部旋回体用操作レバー、作業部材用操作レバー)
24 第2の操作レバー(作業部材用操作レバー)
36 第1のアクチュエータ(上部旋回体用アクチュエータ、作業部材用アクチュエータ)
38 第2のアクチュエータ(作業部材用アクチュエータ)
44 作業機械側制御装置
78 前後方向傾斜検出部
80 車幅方向傾斜検出部
82 制御部
82A 操作レバー制御部
82B 作業部材位置検出部
82C 作業部材位置制御部
84 旋回位置検出部
86 ブーム揺動位置検出部
88 アーム揺動位置検出部
90 バケット揺動位置検出部
G 地盤
K 傾斜面
L 平坦面(障害物)

Claims (9)

  1. 下部走行体と、前記下部走行体の上部に鉛直軸を中心に水平旋回可能に設けられた上部旋回体と、前記上部旋回体に水平軸を中心に揺動可能に支持された作業部材とを備える作業機械であって、
    前記下部走行体の前後方向の前後方向傾斜角度を検出する前後方向傾斜検出部と、
    前記下部走行体の車幅方向の車幅方向傾斜角度を検出する車幅方向傾斜検出部と、
    前記下部走行体の走行方向と前記前後方向傾斜角度と前記車幅方向傾斜角度に基づいて、前記上部旋回体を旋回させると共に前記作業部材を揺動させることにより、前記作業機械の傾斜下方への転倒を防止するように前記作業部材の位置を制御する作業部材位置制御部と、
    を備えることを特徴とする作業機械。
  2. 前記下部走行体に対する前記作業部材の位置を検出する作業部材位置検出部をさらに備え、
    前記作業部材位置制御部による前記作業部材の位置の制御は、前記作業部材位置検出部で検出された前記作業部材の位置に基づいてなされる、
    ことを特徴とする請求項1記載の作業機械。
  3. 前記作業部材位置制御部は、前記前後方向傾斜検出部で検出された前記前後方向傾斜角度に基づいて前記下部走行体が傾斜面をなす地盤を登る状態であると判断した場合に、前記作業部材の先部が前記下部走行体の走行方向の後方において前記地盤に接近した箇所に位置するように前記上部旋回体を旋回させると共に前記作業部材を揺動させる、
    ことを特徴とする請求項1または2記載の作業機械。
  4. 前記作業部材位置制御部は、前記前後方向傾斜検出部で検出された前記前後方向傾斜角度に基づいて前記下部走行体が傾斜面をなす地盤を下る状態であると判断した場合に、前記作業部材の先部が前記下部走行体の走行方向の前方において前記地盤に接近した箇所に位置するように前記上部旋回体を旋回させると共に前記作業部材を揺動させる、
    ことを特徴とする請求項1または2記載の作業機械。
  5. 前記作業部材位置制御部は、前記車幅方向傾斜検出部で検出された前記車幅方向傾斜角度に基づいて前記下部走行体が傾斜面をなす地盤を前記傾斜面の傾斜方向と交差する方向に走行する状態であると判断した場合に、前記作業部材の先部が前記下部走行体の車幅方向外側において前記傾斜面の下位に位置する側で前記地盤に接近した箇所に位置するように前記上部旋回体を旋回させると共に前記作業部材を揺動させる、
    ことを特徴とする請求項1または2記載の作業機械。
  6. 前記下部走行体の周囲の前記地盤における障害物の有無を検出する障害物検出部をさらに備え、
    前記作業部材位置制御部は、前記車幅方向傾斜検出部で検出された前記車幅方向傾斜角度に基づいて前記下部走行体が傾斜面をなす地盤を前記傾斜面の傾斜方向と交差する方向に走行する状態であると判断し、かつ、前記障害物検出部により前記下部走行体の車幅方向外側において前記傾斜面の下位に位置する側で前記地盤に障害物が存在すると検出された場合に、前記作業部材の先部が前記下部走行体の車幅方向外側において前記傾斜面の下位に位置する側で前記地盤に接近した箇所に位置し、かつ、前記作業部材の先部が前記障害物と干渉しないように前記上部旋回体を旋回させると共に前記作業部材を揺動させる、
    ことを特徴とする請求項1または2記載の作業機械。
  7. 前記作業部材位置制御部は、前記前後方向傾斜検出部で検出された前記前後方向傾斜角度に基づいて前記下部走行体が傾斜面をなす地盤を登る状態であると判断した場合に、
    前記作業部材が前記地盤の上方で前記下部走行体の走行方向の前方に延在するように前記上部旋回体を旋回させると共に前記作業部材を揺動させる、
    ことを特徴とする請求項1または2記載の作業機械。
  8. 前記作業機械は、
    前記上部旋回体を操作する上部旋回体用操作レバーと、
    前記作業部材を操作する作業部材用操作レバーと、
    前記上部旋回体用操作レバーを操作する上部旋回体用アクチュエータと、
    前記作業部材用操作レバーを操作する作業部材用アクチュエータと、
    前記作業機械から離間した遠隔操作装置から供給される指令情報に基づいて前記上部旋回体用アクチュエータおよび前記作業部材用アクチュエータを制御する操作レバー制御部とを備え、
    前記作業部材位置制御部による前記作業部材の位置の制御は、前記上部旋回体用アクチュエータおよび前記作業部材用アクチュエータを介して前記上部旋回体用操作レバーおよび前記作業部材用操作レバーを操作することによってなされる、
    ことを特徴とする請求項1〜7の何れか1項記載の作業機械。
  9. 前記作業機械は、前記水平軸をなす第1の支軸を介して前記上部旋回体に揺動可能に支持されたブームと、前記ブームの先端に前記水平軸をなす第2の支軸を介して揺動可能に支持されたアームと、前記アームの先端に前記水平軸をなす第3の支軸を介して揺動可能に支持されたバケットとを含むバックホウであり、
    前記作業部材は、前記ブームと前記アームと前記バケットとを含んで構成され、
    前記作業部材の先部は、前記バケットで構成されている、
    ことを特徴とする請求項1〜8の何れか1項記載の作業機械。
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