JP2000336700A - 建設機械の油圧駆動装置 - Google Patents

建設機械の油圧駆動装置

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JP2000336700A
JP2000336700A JP11147620A JP14762099A JP2000336700A JP 2000336700 A JP2000336700 A JP 2000336700A JP 11147620 A JP11147620 A JP 11147620A JP 14762099 A JP14762099 A JP 14762099A JP 2000336700 A JP2000336700 A JP 2000336700A
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control valve
hydraulic
arm
valve
boom
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JP11147620A
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Kentaro Tashiro
健太郎 田代
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数の油圧ポンプからの圧油を複数のコントロ
ールバルブを介し複数の油圧アクチュエータへ導く建設
機械の油圧駆動装置において、代わりに他の動作を不可
能にすることなく、アームダンプ及び走行の複合操作を
可能とする。 【解決手段】第1及び第2油圧回路7L,7Rの第1弁
グループ30にアームクラウド・ブーム下げ用コントロ
ールバルブ20を設けるとともに第3弁グループ32に
ブーム上げ・バケットクラウド用コントロールバルブを
設けた建設機械の油圧駆動装置において、アーム用操作
レバー装置50からアームダンプ操作信号が入力される
と、切換弁装置62の作用で第1油圧回路7Lの右走行
用コントロールバルブ22及び第2油圧回路7Rの左走
行用コントロールバルブ26を中立位置にし、第1油圧
回路7Lの第1アーム用コントロールバルブ23及び第
2油圧回路7Rの第2アーム用コントロールバルブ29
へ圧油を導く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建設機械に備えら
れる油圧駆動装置に係わり、特に、複数の油圧ポンプか
らの圧油を複数のコントロールバルブを介し複数の油圧
アクチュエータへ導く建設機械の油圧駆動装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】建設機械の一例として、従来の油圧ショ
ベルの一例を図4に示す。図4において、この油圧ショ
ベルは、いわゆるローダタイプのものであり、多関節型
のフロント装置1を構成する上下方向に回動可能なブー
ム1a、アーム1b、及びバケット1cと、下部走行体
2及び上部旋回体3とを有している。
【0003】ブーム1a、アーム1b、及びバケット1
cは垂直方向にそれぞれ回動可能であり、またブーム1
aの基端は、上部旋回体3の前部に支持されている。下
部走行体2は、履帯2Aを左・右に備えており、上部旋
回体3は、操作者が搭乗する運転室3Aと、この運転室
3Aの後方に位置し原動機(図示せず)、油圧ポンプ
(同)、コントロールバルブグループ(同)等の各種の
機器を内蔵した機械室3Bとを備え、下部走行体2の上
部に旋回可能に搭載されている。ブーム1a、アーム1
b、及びバケット1cは、それぞれブーム用の油圧シリ
ンダ4、アーム用の油圧シリンダ5、及びバケット用の
油圧シリンダ6により駆動される。またバケット1c
は、開閉シリンダ(図示せず)によって駆動され、開閉
動作する。また、下部走行体2は、左・右走行用油圧モ
ータ(図示せず、後述の図5、図6参照)により駆動さ
れて走行し、上部旋回体3は旋回用油圧モータ(図示せ
ず、後述の図5、図6参照)により駆動されて下部走行
体2に対し旋回するようになっている。運転室3A内に
は操作レバー装置(図示せず、後述の図7参照)や操作
ペダル(図示せず)等の操作手段が設けられており、こ
の運転室3Aに搭乗した操作者は、これら各操作手段を
適宜操作することにより、前述した油圧モータ及び油圧
シリンダ等の油圧アクチュエータを駆動し、この油圧シ
ョベルを走行させたり、所要の作業を行ったりすること
ができるようになっている。
【0004】ここで、フロント装置1の先端には、バケ
ット1c以外のアタッチメントを設けることもできる
が、上記のようにバケット1cを用いる場合には、土砂
の掘削等の作業を行うことができる。ここで、鉱山にお
ける露天掘り等の大規模掘削を行う場合においては、作
業の効率化を図る等のために、バケット1cとして例え
ば積載容量が30トン〜60トンを超えるような大型バ
ケットを備えたいわゆる超大型油圧ショベルが用いられ
る。このような油圧ショベルでは、バケット1cを駆動
するバケット用の油圧シリンダ6やブーム1aを駆動す
るブーム用の油圧シリンダ4は極めて大きな駆動力が必
要となり、それらには大流量の圧油を供給しなければな
らない。そのため、それらのシリンダ径を大きくした
り、あるいはそれぞれを複数本の油圧シリンダで構成し
たりすることが多い。このような超大型油圧ショベルの
場合における、各油圧アクチュエータを備えた油圧駆動
装置の従来構成の一例を図5、図6、及び図7に示す。
【0005】これら図5〜図7に示す油圧駆動装置は、
図示のように互いに略同一構造である2組の油圧回路7
L,7Rを備えている。以下、一方の油圧回路7Lを例
にとって説明する。
【0006】油圧回路7Lは、3つの油圧ポンプ8,
9,10と、これら油圧ポンプ8〜10から吐出される
圧油が供給され、ブーム1a、アーム1b、及びバケッ
ト1cをそれぞれ駆動するブームシリンダ11、アーム
シリンダ12、及びバケットシリンダ13を含む7個の
油圧アクチュエータ11〜17と、油圧ポンプ8〜10
からそれら油圧アクチュエータ11〜17に供給される
圧油の方向及び流量を制御する12個のコントロールバ
ルブ18〜29とを有している。
【0007】油圧アクチュエータ11〜17は、上記ブ
ームシリンダ11、アームシリンダ12、及びバケット
シリンダ13のほかに、油圧ショベルの下部走行体2
(図4参照)を駆動する左右の走行モータ14,15
と、下部走行体2に対して上部旋回体3(同)を旋回さ
せる旋回モータ16と、リンク部材(図示せず)を介し
てバケット4を開閉動作させる開閉シリンダ17とを含
んでいる。
【0008】コントロールバルブ18〜29は、いずれ
もセンタバイパス型の切換弁であり、第1弁グループ3
0、第2弁グループ31、及び第3弁グループ32の3
つの弁グループに分かれ、各グループごとに一体的にユ
ニット化されて構成されている。
【0009】第1弁グループ30は、油圧アクチュエー
タ11〜17のうち旋回モータ16に接続される旋回用
コントロールバルブ18、ブームシリンダ11のボトム
側油室11aにのみ接続される第1ブーム用コントロー
ルバルブ19、アームシリンダ12のボトム側油室12
a及びブームシリンダ11のロッド側油室11bに接続
されるアームクラウド(ローダタイプではアームエクス
テンドともいう)・ブーム下げ用コントロールバルブ2
0、及びバケットシリンダ13に接続される第1バケッ
ト用コントロールバルブ21から構成されている。
【0010】なお、第1ブーム用コントロールバルブ1
9は、図示右側のブーム下げ側の切換位置19Bにおい
ては、ブームシリンダ11側へ延びる2つの管路33
a,33bのうち一方の管路33aはブームシリンダ1
1のボトム側油室11aに接続されているものの、他方
の管路33bは途中で閉止されている。この閉止は、一
般に油圧シリンダは、そのボトム側油室とロッド側油室
との断面積差のために伸長・収縮動作時に必要な圧油流
量に差が生じることに配慮したものである。すなわち、
ブーム下げ時には、同じ第1弁グループ30のブーム下
げ・アームクラウド用コントロールバルブ20の図示右
側位置20Bと、第2弁グループ31の第2ブーム用コ
ントロールバルブ24の図示右側位置24Bとを介して
のみ、圧油がブームシリンダロッド側油室11bに供給
されるようになっている。
【0011】第2弁グループ31は、油圧アクチュエー
タ11〜17のうち右走行モータ14に接続される右走
行用コントロールバルブ22、アームシリンダ12に接
続される第1アーム用コントロールバルブ23、ブーム
シリンダ11に接続される第2ブーム用コントロールバ
ルブ24、及びバケットシリンダ13に接続される第2
バケット用コントロールバルブ25から構成されてい
る。
【0012】第3弁グループ32は、油圧アクチュエー
タ11〜17のうち左走行モータ15に接続される左走
行用コントロールバルブ26、ブームシリンダ11のボ
トム側油室11a又はバケットシリンダ13のボトム側
油室13aに接続されるブーム上げ・バケットクラウド
用コントロールバルブ27、開閉シリンダ17に接続さ
れる開閉用コントロールバルブ28、及びアームシリン
ダ12に接続される第2アーム用コントロールバルブ2
9から構成されている。なお、後述のようにバックホー
タイプの油圧ショベルに適用するときには、上記の開閉
用コントロールバルブ28は不要となるが、この場合、
開閉用コントロールバルブ28のあった位置は予備のコ
ントロールバルブとし、例えばバケットにアタッチメン
トをつける場合等にアタッチメント用コントロールバル
ブとして活用するようになっている。
【0013】油圧ポンプ8〜10は、図示しない共通の
原動機でそれぞれ駆動される可変容量型ポンプであり、
第1弁グループ30への圧油を吐出する第1油圧ポンプ
8と、第2弁グループ31への圧油を吐出する第2油圧
ポンプ9と、第3弁グループ32への圧油を吐出する第
3油圧ポンプ10とから構成されている。
【0014】そしてこのとき、第1弁グループ30にお
いては、旋回用コントロールバルブ18及び第1ブーム
用コントロールバルブ19が、残りのアームクラウド・
ブーム下げ用コントロールバルブ20及び第1バケット
用コントロールバルブ21よりも優先的に第1油圧ポン
プ8からの圧油を旋回モータ16及びブームシリンダ1
1に供給するようにこの例ではタンデムに接続されてい
る。また旋回用コントロールバルブ18及び第1ブーム
用コントロールバルブ19は互いにパラレルに接続され
ている。さらにアームクラウド・ブーム下げ用コントロ
ールバルブ20及び第1バケット用コントロールバルブ
21については、アームクラウド・ブーム下げ用コント
ロールバルブ20が第1バケット用コントロールバルブ
21よりも優先的に第1油圧ポンプ8からの圧油をアー
ムシリンダ12又はブームシリンダ11に供給するよう
にこの例ではタンデムに接続されている。
【0015】また、第2弁グループ31においては、右
走行用コントロールバルブ22が残りの第1アーム用コ
ントロールバルブ23、第2ブーム用コントロールバル
ブ24、及び第2バケット用コントロールバルブ25よ
りも優先的に第2油圧ポンプ9からの圧油を右走行モー
タ14に供給するようにタンデムに接続されており、第
1アーム用コントロールバルブ23、第2ブーム用コン
トロールバルブ24、及び第2バケット用コントロール
バルブ25は互いにパラレルに接続されている。
【0016】さらに、第3弁グループ32においては、
左走行用コントロールバルブ26が残りのブーム上げ・
バケットクラウド用コントロールバルブ27、開閉用コ
ントロールバルブ28、及び第2アーム用コントロール
バルブ29よりも優先的に第3油圧ポンプ10からの圧
油を左走行モータ15に供給するようにタンデムに接続
されており、ブーム上げ・バケットクラウド用コントロ
ールバルブ27、開閉用コントロールバルブ28、及び
第2アーム用コントロールバルブ29は互いにパラレル
に接続されている。
【0017】また油圧ポンプ8,9,10の吐出配管3
4,35,36から分岐する配管37,38,39に
は、それら吐出配管34,35,36の圧力がばね40
a,41a,42aの付勢力で決まる設定リリーフ圧以
上になったときに連通するリリーフ弁40,41,42
がそれぞれ設けられており、油圧ポンプ8,9,10の
最大吐出圧を規定するようになっている。そして、各油
圧ポンプ8〜10の吐出圧は、配管43〜45を介して
各油圧ポンプ8〜10の押しのけ容積をそれぞれ制御す
るレギュレータ46〜48に導かれており、これによっ
て、各レギュレータ46〜48は、各油圧ポンプ8〜1
0の入力トルクがポンプを駆動する原動機の出力トルク
以下に制限されるように、各油圧ポンプ8〜10の押し
のけ容積を制御するようになっている。
【0018】また、この油圧駆動装置はさらに、被駆動
部材であるブーム1a、アーム1b、バケット1c、下
部走行体2、及び上部旋回体3の動作を指示するために
油圧アクチュエータ11〜17のそれぞれに対応して設
けられた操作手段として、ブーム用操作レバー装置4
9、アーム用操作レバー装置50、バケット用操作レバ
ー装置51、左走行用操作レバー装置52、及び右走行
用操作レバー装置53を含む複数の操作レバー装置を備
えている。
【0019】上記のうち例えばブーム用操作レバー装置
49を例にとって説明すると、ブーム用操作レバー装置
49は、パイロット圧により、対応するコントロールバ
ルブ19,24をそれぞれ駆動して切り換える油圧パイ
ロット方式であり、操作者により操作される操作レバー
49aと、操作レバー49aの操作量及び操作方向に応
じたパイロット圧を生成する減圧弁49bとから構成さ
れている。このとき、減圧弁49bの一次ポート側は、
詳細は図示しないが、油圧源、例えばパイロットポンプ
にそれぞれ接続されている。また二次ポート側について
は、パイロットライン54a及び54bを介して、対応
する第1及び第2ブーム用コントロールバルブ19,2
4の駆動部19a,19b及び駆動部24a,24bに
接続されている。これにより、操作レバー装置49から
の操作信号によって、対応するコントロールバルブ1
9,24が切り換えられ、油圧ポンプ8,9からブーム
シリンダ11に供給される圧油の方向及び流量を制御す
るようになっている。
【0020】他の操作レバー装置50,51,52,5
3も同様の構成となっており、操作レバー50a,51
a,52a,53aに応じたパイロット圧が減圧弁50
b,51b,52b,53bで生成され、パイロットラ
イン55a,56a,57a,58a(又はパイロット
ライン55b,56b,57b,58b)を介し、対応
する駆動部23a,29a、駆動部21a,25a、駆
動部26a、及び駆動部22a(又は駆動部23b,2
9b、駆動部21b,25b、駆動部26b、及び駆動
部22b)に導かれ、コントロールバルブ23,29、
コントロールバルブ21,25、コントロールバルブ2
6、コントロールバルブ22が切り換えられ、油圧ポン
プ8〜10から対応する油圧アクチュエータ12,1
3,15,14に供給される圧油の方向及び流量を制御
するようになっている。
【0021】ここで、上記従来構造の要部は、第3弁グ
ループ32にブーム上げ・バケットクラウド用コントロ
ールバルブ27を設けたことと、第1弁グループ30に
アームクラウド・ブーム下げ用コントロールバルブ20
を設けたことにあった。以下、それらについて詳細に説
明する。
【0022】(1)ブーム上げ・バケットクラウド用コ
ントロールバルブ27 ブーム上げ・バケットクラウド用コントロールバルブ2
7は、前述のように、ブーム上げ側の切換位置27Aに
切り換えられるとブームシリンダ11のボトム側油室1
1aに第3油圧ポンプ10からの圧油を供給し、バケッ
トクラウド側の切換位置27Bに切り換えられるとバケ
ットシリンダ13のボトム側油室13aに圧油を供給す
るように接続されている。
【0023】このとき、ブーム上げ・バケットクラウド
用コントロールバルブ27は、ブーム用操作レバー装置
49からブーム上げ側の切換位置27Aに切り換える操
作信号がパイロットライン54cを介して入力されるブ
ーム上げ側の駆動部27aと、バケット用操作レバー装
置51からバケットクラウド側の切換位置27Bに切り
換える操作信号がパイロットライン56cを介して入力
されるバケットクラウド側の駆動部27bとを備えてお
り、前述した切り換えは、これら操作信号の入力によっ
て行われる。
【0024】また、バケットクラウド側の駆動部27b
に接続されるパイロットライン56cには、駆動部59
Aにパイロットライン54cのパイロット圧が導かれる
か否かによりパイロットライン56cを連通・遮断可能
な切換弁59が設けられている。これにより、切換弁5
9は、ブーム用操作レバー装置49からのブーム上げ操
作信号とバケット用操作レバー装置51からのバケット
クラウド操作信号とが同時に出力されているときには、
ブーム上げ操作信号をバケットクラウド操作信号に優先
して駆動部27aに導くようになっており、これによっ
てブーム1a及びバケット1cを円滑に動作できるよう
になっている。
【0025】なお、図6に示すように、もう1つの油圧
回路7Rについても、油圧回路7Lと同様に構成され
(同一の部分は同一の符号で示す)ており、操作レバー
装置49〜53は、両者共通に設けられている。また、
特に明確に図示しなかったが、図4の油圧ショベルの油
圧アクチュエータ11〜17はそれぞれ、単一の油圧シ
リンダや油圧モータでなく複数個の油圧シリンダや油圧
モータの集合体となっている。上記油圧回路7L,7R
は、それら複数個ずつ設けられた油圧アクチュエータ1
1〜17のうち、対応するものを駆動するようになって
いる。
【0026】ここで、上記の油圧駆動装置において、ブ
ーム上げ・バケットクラウド用コントロールバルブ27
を設けたことによる作用は以下のようであった。すなわ
ち、油圧シリンダのボトム側油室とロッド側油室とでは
断面積差によって各油圧シリンダ伸長・伸縮のために必
要な圧油流量が異なることに着目し、1つのブーム上げ
・バケットクラウド用コントロールバルブ27を設け、
ブーム上げ側の切換位置27Aではブームシリンダ11
のボトム側油室11aに圧油を供給するように接続し、
バケットクラウド側の切換位置27Bではバケットシリ
ンダ13のボトム側油室13aに圧油を供給するように
接続した。これによって、ブーム1a、アーム1b、及
びバケット1cを駆動制御するコントロールバルブの数
を通常の9つから1つ減らして合計8つとし、その分油
圧回路の構成を簡素化することができた。
【0027】また上記のようにコントロールバルブの数
を減少させることにより、油圧ポンプの数を減少させる
ことができた。すなわち、油圧ポンプの吐出側に接続で
きるコントロールバルブの数の限界が4つという制限の
もとでも、全部でコントロールバルブが12個であれば
油圧ポンプは3つで足りる。したがって、通常、コント
ロールバルブが13個配置され4個の油圧ポンプ数が必
要であったのに比べ、油圧ポンプ数を1つ減少すること
ができた。
【0028】このように、コントロールバルブの数を減
少でき、また圧力損失によるエネルギロスを増大させる
ことなく油圧ポンプの数を減少できた。したがって、エ
ネルギロスを十分に低減しつつ油圧回路を簡素化するこ
とができた。
【0029】(2)アームクラウド・ブーム下げ用コン
トロールバルブ20 アームクラウド・ブーム下げ用コントロールバルブ20
は、前述のように、アームクラウド側の切換位置20A
に切り換えられるとアームシリンダ12のボトム側油室
12aに第1油圧ポンプ8からの圧油を供給するように
接続され、ブーム下げ側の切換位置20Bに切り換えら
れるとブームシリンダ11のロッド側油室11bに第1
油圧ポンプ8からの圧油を供給するように接続さてい
る。
【0030】このとき、アームクラウド・ブーム下げ用
コントロールバルブ20は、アーム用操作レバー装置5
0からアームクラウド側の切換位置20Aに切り換える
操作信号がパイロットライン55aを介して入力される
アームクラウド側の駆動部20aと、ブーム用操作レバ
ー装置49からブーム下げ側の切換位置20Bに切り換
える操作信号がパイロットライン54dを介して入力さ
れるブーム下げ側の駆動部20bとを備えており、前述
した切り換えは、これら操作信号の入力によって行われ
る。
【0031】また、ブーム下げ側の駆動部20bに接続
されるパイロットライン54dには、上記切換弁59と
同様、駆動部60Aにパイロットライン55cのパイロ
ット圧が導かれるか否かによりパイロットライン54d
を連通・遮断可能な切換弁60が設けられている。これ
により、切換弁60は、ブーム用操作レバー装置49か
らのブーム下げ操作信号と、アーム用操作レバー装置5
0からのアームクラウド操作信号とが同時に出力されて
いるときには、アームクラウド操作信号をブーム下げ操
作信号に優先して駆動部20Aに導き、これによってブ
ーム1a及びアーム1bが円滑に動作できるようになっ
ている。
【0032】上記のようなアームクラウド・ブーム下げ
用コントロールバルブ20を設けることにより、旋回・
ブーム上げ複合操作時と旋回・ブーム下げ複合操作時の
いずれの場合においても良好な操作性を確保できた。
【0033】すなわち、旋回・ブーム上げ複合操作の場
合は、第1油圧ポンプ8からの圧油は、旋回用コントロ
ールバルブ18及び第1ブーム用コントロールバルブ1
9が互いにパラレルに接続されていることにより、旋回
用コントロールバルブ18の切換位置18A(又は18
B)及び第1ブーム用コントロールバルブ19のブーム
上げ側の切換位置19Aを介し旋回モータ16及びブー
ムシリンダ11のボトム側油室11aの両方に十分に供
給される。またこのとき併せて、第2及び第3油圧ポン
プ9,10からの圧油が第2ブーム用コントロールバル
ブ24のブーム上げ用切換位置24A及びブーム上げ・
バケットクラウド用コントロールバルブ27のブーム上
げ側の切換位置27Aを介してブームシリンダ11のボ
トム側油室11aに供給される。これにより、上部旋回
体2が確実に回転するとともにブーム1aが確実に上昇
するので、旋回・ブーム上げ複合操作時における良好な
操作性を確保できる。
【0034】また、旋回・ブーム下げ複合操作の場合
は、第1ブーム用コントロールバルブ19がブームシリ
ンダ11のロッド側油室11bには接続されず、かつ旋
回用コントロールバルブ18がアームクラウド・ブーム
下げ用コントロールバルブ20よりも優先的に旋回モー
タ16に圧油を供給するように接続されていることによ
り、第1油圧ポンプ8からの圧油は、ブームシリンダ1
1のロッド側油室11bの負荷圧が極めて小さくなって
も、それに関係なく、まず旋回モータ16に優先的に供
給される。そして余剰となった分がセンタバイパス通路
61及びアームクラウド・ブーム下げ用コントロールバ
ルブ20の切換位置20Bを介してブームシリンダ11
のロッド側油室11bに導かれる。
【0035】このとき併せて、第2油圧ポンプ9からの
圧油が上記旋回・ブーム上げ複合操作の場合と同様にし
てブームシリンダ11のロッド側油室11bに供給され
る。これらにより、上部旋回体3が確実に回転するとと
もにブーム1aが確実に下降するので、旋回・ブーム下
げ複合操作時における良好な操作性を確保できる。
【0036】なお、上記のうち、ブーム上げ・バケット
クラウド用コントロールバルブ27を設ける構成は、例
えば特開平10−299027号公報に開示されてお
り、アームクラウド・ブーム下げ用コントロールバルブ
20を設ける構成は、例えば特開平10−306470
号公報に開示されており、図5〜図7に示した油圧駆動
装置は、これら2つの公知技術を組み合わせた構成とな
っている。
【0037】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来構造には、以下の課題が存在する。
【0038】上記の油圧駆動装置は、図4に示したよう
ないわゆるローダタイプの油圧ショベルに適用するもの
であった。しかし、油圧ショベルには、このようなロー
ダタイプのほかに、図8に示すようないわゆるバックホ
ータイプのものがある(図4と同等の部分に同一の符号
を付し、説明を省略する)。そして、同一積載容量の油
圧ショベルであっても、例えば掘削用にはバックホータ
イプを使用し、掘削土砂のダンプカーへの積み込み用に
はローダタイプを使用するといったように、用途に応じ
てそのタイプを適宜使い分ける場合がある。このような
顧客のニーズに適切に対応するためには、同一の油圧駆
動装置を、ローダタイプの油圧ショベルとバックホータ
イプの油圧ショベルとでなるべく共通に使用できるよう
にしてタイプの変更を容易にしておくことが、生産性の
観点からも望ましい。
【0039】ところで、上述したようにローダタイプの
油圧ショベルでは、通常、ダンプカーへの積み込み作業
が主であるのに対し、バックホータイプの油圧ショベル
では、ローダタイプでは行わない種々の掘削作業を行
う。そのため、バックホータイプの油圧ショベルでは、
ローダタイプの油圧ショベルでは考えにくい特有の動作
を行う場合がある。その一例を図9(a)〜(c)に示
す。
【0040】図9(a)は、掘削作業中に泥地へ侵入し
てしまったときに、その泥地から脱出する場合の動作を
示している。このとき、後退方向(図示右側)への走行
操作だけでは足場がぬかるんで速やかに脱出できない場
合があり、その場合、バケット1cを泥中に突っ込んで
泥より下部の堅土に接触させ、これを支点としてアーム
1bのダンプ操作を併せて行う(すなわち走行及びアー
ムダンプの複合操作となる)ことにより、速やかに泥地
脱出を行う。
【0041】図9(b)は、段差のある高台の上面を掘
削中、その面がゆるんで崩壊し転落する可能性が生じた
とき、転落防止のために脱出する場合の動作を示してい
る。上記図9(a)の場合と同様、後退方向の走行と、
バケット1cを支点としたアームダンプとの複合操作を
行い、速やかに脱出を行う。
【0042】図9(c)は、大規模掘削を行うために移
動するとき、傾斜面の坂道登坂を行う場合の動作を示し
ている。傾斜が急な場合は、安全の確保のためにバケッ
ト1cを坂道の下側面に接触させ、これをつっかえ棒の
ようにして車体の転倒を防止しつつ登坂する。この場合
も、アームダンプと走行との複合操作となる。
【0043】以上のように、バックホー油圧ショベルで
は、アームダンプと走行との複合操作は不可欠である。
【0044】しかしながら、上記図5〜図7に示した油
圧駆動装置においては、このようなアームダンプ及び走
行の複合操作を行うことができない。すなわち、油圧回
路7L,7Rにおいて、第3弁グループ32では左走行
用コントロールバルブ26が第2アーム用コントロール
バルブ29よりも優先的に第3油圧ポンプ10からの圧
油を左走行モータ15に供給するようにタンデムに接続
されており、第2弁グループ31では右走行用コントロ
ールバルブ22が第1アーム用コントロールバルブ23
よりも優先的に第2油圧ポンプ9からの圧油を右走行モ
ータ14に供給するようにタンデムに接続されている。
したがって、走行時には第1及び第2アーム用コントロ
ールバルブ23,29を介しアームシリンダ12のロッ
ド側油室12bに圧油を供給することが困難である。
【0045】また、もう1つの第1弁グループ30に
は、アームシリンダ12に係わるコントロールバルブと
してアームクラウド・ブーム下げ用コントロールバルブ
20が設けられているが、これはアームシリンダ12の
ボトム側油室12aにのみ接続されており、アームクラ
ウド動作を行わせることはできるものの、アームダンプ
動作(ローダタイプではアームリトラクトともいう)を
行わせることはできない。但し、第1弁グループ30に
別途アームダンプ用のコントロールバルブを追加すれば
アームダンプ及び走行の複合操作を可能とすることがで
きるが、この場合、その追加した分、他の動作が犠牲に
なって不可能となるため、好ましくない。
【0046】本発明の目的は、複数の油圧ポンプからの
圧油を複数のコントロールバルブを介し複数の油圧アク
チュエータへ導くとき、エネルギロスを十分低減しつつ
油圧回路を簡素化し、かつ旋回・ブーム上げ又は下げの
複合操作時に良好な操作性を確保した建設機械の油圧駆
動装置において、代わりに他の動作を不可能にすること
なく、アームダンプ及び走行の複合操作を可能とする構
成を提供することにある。
【0047】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明は、下部走行体、この下部走行体の上
部に旋回可能に搭載された上部旋回体、及びこの上部旋
回体に上下方向へ回動可能に接続されたブーム・アーム
・バケットを含む複数の被駆動部材を備えた建設機械に
設けられ、前記複数の被駆動部材の動作をそれぞれ指示
し、前記アームの動作を指示するアーム用操作手段を含
む複数の操作手段と、第1及び第2油圧回路とを有し、
前記第1及び第2の油圧回路がそれぞれ、第1〜第3の
油圧ポンプを含む複数の油圧ポンプと、それら複数の油
圧ポンプから吐出される圧油が供給され対応する前記被
駆動部材をそれぞれ駆動し、前記下部走行体、上部旋回
体、ブーム、アーム、及びバケットをそれぞれ駆動する
左・右走行モータ、旋回モータ、ブームシリンダ、アー
ムシリンダ、及びバケットシリンダを含む複数の油圧ア
クチュエータと、前記複数の油圧ポンプから前記複数の
油圧アクチュエータに供給される圧油の方向及び流量を
制御する複数のコントロールバルブをそれぞれ備えた複
数の弁グループとを備えており、かつ、これら複数の弁
グループは、前記第1油圧ポンプから前記旋回モータに
供給される圧油の方向及び流量を制御する旋回用コント
ロールバルブを備えた第1弁グループと、前記第2油圧
ポンプから前記右走行モータ及び前記アームシリンダに
供給される圧油の方向及び流量をそれぞれ制御する右走
行用コントロールバルブ及び第1アーム用コントロール
バルブを備えた第2弁グループと、前記第3油圧ポンプ
から前記左走行モータ及び前記アームシリンダに供給さ
れる圧油の方向及び流量をそれぞれ制御する左走行用コ
ントロールバルブ及び第2アーム用コントロールバルブ
を備えた第3弁グループとを含み、前記第1弁グループ
は、前記ブームシリンダのボトム側に圧油を供給するよ
うに該ボトム側に接続可能なブーム上げ用切換位置を有
する第1コントロールバルブと、前記ブームシリンダの
ロッド側に圧油を供給するように該ロッド側に接続可能
なブーム下げ用切換位置を有する第2コントロールバル
ブとをさらに備え、前記旋回用コントロールバルブ及び
前記第1コントロールバルブは、前記第2コントロール
バルブを含む前記第1弁グループ内の他のコントロール
バルブよりも優先的に前記第1油圧ポンプからの圧油を
前記旋回モータ及び前記ブームシリンダのボトム側に供
給するように接続されるとともに、前記旋回用コントロ
ールバルブ及び前記第1コントロールバルブは、互いに
パラレルに接続されており、前記第2弁グループは、前
記右走行用コントロールバルブが、前記第1アーム用コ
ントロールバルブを含む前記第2弁グループ内の他のコ
ントロールバルブよりも優先的に前記第2油圧ポンプか
らの圧油を前記右走行モータに供給するように接続され
ており、前記第3弁グループは、前記左走行用コントロ
ールバルブが、前記第2アーム用コントロールバルブを
含む前記第3弁グループ内の他のコントロールバルブよ
りも優先的に前記第3油圧ポンプからの圧油を前記左走
行モータに供給するように接続されており、かつ前記第
2弁グループ及び第3弁グループのうちいずれか一方
は、一の側の切換位置に切り換えられると前記ブームシ
リンダのボトム側に圧油を供給し、他の側の切換位置に
切り換えられると前記バケットシリンダのボトム側に圧
油を供給するように接続されているブーム上げ・バケッ
トクラウド用コントロールバルブを備えている建設機械
の油圧駆動装置において、前記アーム用操作手段から前
記アームをダンプさせるアームダンプ操作信号が入力さ
れると、前記第1油圧回路における前記第2油圧ポンプ
から前記右走行用コントロールバルブを介し前記右走行
モータへの圧油供給と、前記第2油圧回路における前記
第3油圧ポンプから前記左走行用コントロールバルブを
介し前記左走行モータへの圧油供給とを停止させる圧油
供給停止手段を設ける。
【0048】第1及び第2油圧回路のそれぞれにおい
て、第2弁グループに、第2油圧ポンプからの圧油を右
走行モータへ導く右走行用コントロールバルブが設けら
れており、第3弁グループに、第3油圧ポンプからの圧
油を左走行モータへ導く左走行用コントロールバルブが
設けられている。これにより、走行単独操作時には、右
走行モータには2つの油圧回路それぞれの第2油圧ポン
プからの圧油が供給され、左走行モータには2つの油圧
回路それぞれの第3油圧ポンプからの圧油が供給され
る。
【0049】ここで、アームダンプ操作を併せて行って
も、第1及び第2油圧回路のそれぞれにおいて、第2弁
グループでは右走行用コントロールバルブが他のコント
ロールバルブよりも優先的に第2油圧ポンプからの圧油
を右走行モータに供給するように接続され、第3弁グル
ープでは、左走行用コントロールバルブが他のコントロ
ールバルブよりも優先的に第3油圧ポンプからの圧油を
左走行モータに供給するように接続されているため、そ
のままでは、第2弁グループに配置された第1アーム用
コントロールバルブや第3弁グループに配置された第2
アーム用コントロールバルブに第2油圧ポンプや第3油
圧ポンプからの圧油は導かれず、アームをダンプさせる
ことはできない。
【0050】そこで本発明においては、圧油供給停止手
段を設けることにより、アームダンプ操作信号が入力に
応じて、第1油圧回路における第2油圧ポンプから右走
行用コントロールバルブを介し右走行モータへの圧油供
給と、第2油圧回路における第3油圧ポンプから左走行
用コントロールバルブを介し左走行モータへの圧油供給
とを停止させる。これにより、第1油圧回路にあって
は、第2弁グループに配置された第1アーム用コントロ
ールバルブを介し第2油圧ポンプからの圧油をアームシ
リンダのロッド側に導き、第2油圧回路にあっては、第
3弁グループに配置された第2アーム用コントロールバ
ルブを介し第3油圧ポンプからの圧油をアームシリンダ
のロッド側に導くことが可能となる。
【0051】そしてこのとき、第1油圧回路の第3弁グ
ループでは、上記した優先的な接続配置によって左走行
用コントロールバルブを介し第3油圧ポンプからの圧油
を引き続き左走行モータへと導き、第2油圧回路の第2
弁グループでも、同様に右走行用コントロールバルブを
介し第2油圧ポンプからの圧油を引き続き右走行モータ
へと導くことができる。
【0052】したがって、アームシリンダのロッド側及
び左・右走行モータへ圧油を供給することができるの
で、代わりに他の動作を不可能にすることなく、アーム
ダンプ及び走行の複合操作を実現することができる。
【0053】(2)上記(1)において、好ましくは、
前記複数のコントロールバルブはセンターバイパス型の
弁であり、前記圧油供給停止手段は、前記第1油圧回路
の前記右走行用コントロールバルブ及び前記第2油圧回
路の前記左走行用コントロールバルブを中立位置にする
コントロールバルブ制御手段を備えている。
【0054】(3)上記(2)において、さらに好まし
くは、前記複数の操作手段は、油圧源からの圧油を基に
操作レバーの操作量に応じたパイロット操作信号を出力
する油圧パイロット方式であるとともに、下部走行体の
動作を指示するために前記左・右走行モータをそれぞれ
操作する左・右走行用操作手段を含み、前記複数のコン
トロールバルブは、前記パイロット操作信号によって切
り換えられるパイロット弁であり、前記コントロールバ
ルブ制御手段は、前記右走行用操作手段から前記第1油
圧回路の前記右走行用コントロールバルブへのパイロッ
ト操作信号及び前記左走行用操作手段から前記第2油圧
回路の前記左走行用コントロールバルブへのパイロット
操作信号を遮断する操作信号遮断手段を備えている。
【0055】(4)上記(3)において、さらに好まし
くは、前記操作信号遮断手段は、前記右走行用操作手段
から前記第1油圧回路の前記右走行用コントロールバル
ブへの第1パイロットライン及び前記左走行用操作手段
から前記第2油圧回路の前記左走行用コントロールバル
ブへの第2パイロットラインに設けられ、前記アーム用
操作手段からのアームダンプパイロット操作信号が駆動
部に入力されると、前記第1及び第2パイロットライン
を遮断する遮断位置に切り換えられる切換弁手段を備え
ている。
【0056】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図
1、図2、及び図3により説明する。図1〜図3は、本
実施形態による油圧駆動装置の構成を表す油圧回路図で
ある。図5〜図7と同等の部分には同一の符号を付し、
説明を省略する。
【0057】これら図1〜図3において、本実施形態の
油圧駆動装置は、図5〜図7に示した油圧駆動装置に対
して切換弁装置62を新たに設けた構造となっている。
この切換弁装置62は、右走行用操作レバー装置53か
ら第1油圧回路7Lの右走行用コントロールバルブ22
へのパイロットライン58aL,58bL及び左走行用
操作レバー装置52から第2油圧回路7Rの左走行用コ
ントロールバルブ26へのパイロットライン57aR,
57bRにそれぞれ設けられる切換弁62a,62b,
62c,62dを備えている。
【0058】これら切換弁62a,62b,62c,6
2dはそれぞれ、パイロットライン63を介しアーム用
操作レバー装置50からのアームダンプ操作信号が導入
される駆動部62aa,62ba,62ca,62da
と、ばね62ab,62bb,62cb,62dbとを
備えている。そして、駆動部62aa,62ba,62
ca,62daにアームダンプ操作信号が入力されてい
ないときは、ばね62ab,62bb,62cb,62
dbの付勢力によって、図3中上方側の連通位置に保持
され、対応するパイロットライン58aL,58bL,
57aR,57bRを連通させる。また駆動部62a
a,62ba,62ca,62daにアームダンプ操作
信号が入力されると、対応するパイロットライン58a
L,58bL,57aR,57bRを遮断するとともに
タンク64に連通させる。これにより、第1油圧回路7
Lの右走行用コントロールバルブ22の駆動部22a,
22b及び第2油圧回路7Rの左走行用コントロールバ
ルブ26の駆動部26a,26bに加わる圧力はいずれ
もタンク圧となり、それら右走行用コントロールバルブ
22及び左走行用コントロールバルブ26は、それぞれ
ばね22c,22d及びばね26c,26dの付勢力に
よって中立位置に復帰するようになっている。
【0059】その他の構造は、図5〜図7に示した従来
の油圧駆動装置とほぼ同様である。
【0060】なお上記構成において、操作レバー装置4
9〜53が、複数の被駆動部材の動作をそれぞれ指示す
る複数の操作手段を構成し、第1及び第2油圧回路7
L,7Rそれぞれの第1弁グループ30における第1ブ
ーム用コントロールバルブ19が、ブームシリンダのボ
トム側に圧油を供給するようにボトム側に接続可能なブ
ーム上げ用切換位置を有する第1コントロールバルブを
構成し、第1及び第2油圧回路7L,7Rそれぞれの第
1弁グループ30におけるアームクラウド・ブーム下げ
用コントロールバルブ20が、ブームシリンダのロッド
側に圧油を供給するようにロッド側に接続可能なブーム
下げ用切換位置を有する第2コントロールバルブを構成
する。
【0061】また、パイロットライン58aL,58b
Lが、右走行用操作手段から第1油圧回路の右走行用コ
ントロールバルブへの第1パイロットラインを構成し、
パイロットライン57aR,57bRが、左走行用操作
手段から第2油圧回路の左走行用コントロールバルブへ
の第2パイロットラインを構成する。
【0062】さらに、切換弁装置62が、アーム用操作
手段からのアームダンプパイロット操作信号が駆動部に
入力されると、第1及び第2パイロットラインを遮断す
る遮断位置に切り換えられる切換弁手段を構成し、また
右走行用操作手段から第1油圧回路の右走行用コントロ
ールバルブへのパイロット操作信号及び左走行用操作手
段から第2油圧回路の左走行用コントロールバルブへの
パイロット操作信号を遮断する操作信号遮断手段をも構
成する。そして、この切換弁装置62とパイロットライ
ン57aR,57bR,58aL,58bLとが、第1
油圧回路の右走行用コントロールバルブ及び第2油圧回
路の左走行用コントロールバルブを中立位置にするコン
トロールバルブ制御手段を構成し、またアーム用操作手
段から前記アームをダンプさせるアームダンプ操作信号
が入力されると、第1油圧回路における第2油圧ポンプ
から右走行用コントロールバルブを介し右走行モータへ
の圧油供給と、第2油圧回路における第3油圧ポンプか
ら左走行用コントロールバルブを介し左走行モータへの
圧油供給とを停止させる圧油供給停止手段をも構成す
る。
【0063】以上のように構成した本実施形態の動作に
ついて以下に説明する。
【0064】(1)走行単独操作 走行単独操作時には、操作者が左走行用操作レバー装置
52及び右走行用操作レバー装置53を操作することに
より、パイロットライン57aL,57aR,58a
L,58aR(又はパイロットライン57bL,57b
R,58bL,58bR)にパイロット操作信号が立
ち、これが第1及び第2油圧回路7L,7Rの左・右走
行用コントロールバルブ26,22の駆動部26a,2
2a(又は駆動部26b,22b)に導かれ、左・右走
行用コントロールバルブ26,22が図1、図2中左側
の切換位置26A,22A(又は図1、図2中右側の切
換位置26B,22B)に切り換えられる。これによ
り、第1油圧回路7L及び第2油圧回路7Rのそれぞれ
において、第2油圧ポンプ9からの圧油が右走行用コン
トロールバルブ22の切換位置22A(又は22B)を
介して右走行モータ14へ導かれ、第3油圧ポンプ10
からの圧油が左走行用コントロールバルブ26の切換位
置26A(又は26B)を介して左走行モータ15へ導
かれる。
【0065】すなわち、この油圧駆動装置全体で見る
と、右走行モータ14,14には2つの油圧回路7L,
7R両方の第2油圧ポンプ9,9からの圧油が供給され
て駆動され、左走行モータ15,15には2つの油圧回
路7L,7R両方の第3油圧ポンプ10,10からの圧
油が供給されて駆動される。この結果、操作レバー装置
52,53に対する操作者の操作量に応じた速度で、下
部走行体2の後退(又は前進)を行うことができる。
【0066】(2)アームダンプ・走行複合操作 上記(1)の走行単独操作状態から、操作者がさらにア
ーム用操作レバー装置50を操作してアームダンプ操作
を併せて行った場合、パイロットライン55bにパイロ
ット操作信号が立ち、これが第1及び第2油圧回路7
L,7Rそれぞれの第1アーム用コントロールバルブ2
3の駆動部23b及び第2アーム用コントロールバルブ
29の駆動部29bに導かれ、それら第1及び第2アー
ム用コントロールバルブ23,29が図1、図2中左側
の切換位置23A,29Aに切り換えられる。
【0067】このとき、第1及び第2油圧回路7L,7
Rそれぞれにおいて、第2弁グループ31では右走行用
コントロールバルブ22が第1アーム用コントロールバ
ルブ23よりも優先的に第2油圧ポンプ9からの圧油を
右走行モータ14に供給するようにタンデムに接続さ
れ、第3弁グループ32では、左走行用コントロールバ
ルブ26が第2アーム用コントロールバルブ29よりも
優先的に第3油圧ポンプ10からの圧油を左走行モータ
15に供給するようにタンデムに接続されている。その
ため、本来であれば第1及び第2油圧回路7L,7Rそ
れぞれにおいて第1及び第2アーム用コントロールバル
ブ23,29には圧油は導かれない。
【0068】しかしながら、本実施形態ではこのとき、
アーム用操作レバー装置50からのアームダンプ操作信
号がパイロットライン63を介して切換弁62a,62
b,62c,62dの駆動部62aa,62ba,62
ca,62daに入力され、切換弁62a,62b,6
2c,62dが図3中下方の遮断位置に切り換えられ
る。これにより、第1油圧回路7Lの右走行用コントロ
ールバルブ22の駆動部22a,22b及び第2油圧回
路7Rの左走行用コントロールバルブ26の駆動部26
a,26bに加わる圧力はいずれもタンク圧となるた
め、第1油圧回路7Lの右走行用コントロールバルブ2
2及び第2油圧回路7Rの左走行用コントロールバルブ
26はそれぞれ中立位置に復帰する。
【0069】これにより、第1油圧回路7Lにあって
は、第2弁グループ31の第1アーム用コントロールバ
ルブ23の切換位置23Aを介し第2油圧ポンプ9から
の圧油がアームシリンダ12のロッド側12bに導か
れ、第2油圧回路7Rにあっては、第3弁グループ32
の第2アーム用コントロールバルブ29の切換位置29
Aを介し第3油圧ポンプ10からの圧油がアームシリン
ダ12のロッド側12bに導かれる。これにより、アー
ム1bをダンプ方向に動作させることができる。
【0070】一方、第1油圧回路7Lの第3弁グループ
32では、前述した優先的な接続関係によって左走行用
コントロールバルブ26を介し第3油圧ポンプ10から
の圧油が引き続き左走行モータ15へと導かれ、第2油
圧回路7Rの第2弁グループ31でも、同様に右走行用
コントロールバルブ22を介し第2油圧ポンプ9からの
圧油が引き続き右走行モータ14へと導かれる。これに
より、上記(1)の場合よりも多少駆動速度は落ちる可
能性はあるものの、引き続き下部走行体2を後退(又は
前進)させることができる。
【0071】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、代わりに他の動作を不可能にすることなく、アーム
ダンプ及び走行の複合操作を実現することができる。し
たがって、図8に示したバックホータイプの油圧ショベ
ルに適用した場合において、アームダンプ及び走行の複
合操作によって、図9を用いて前述した泥地脱出、転落
防止、及び坂道登坂等を容易に行うことができる。
【0072】また、図5〜図7のような構造の従来の油
圧駆動装置から変更する場合にも、パイロットライン5
8aL,58bL及び57aR,57bRの途中に切換
弁装置62を設けるだけで足りるので、容易に改造を行
うことができる。
【0073】なお、上記実施形態においては、建設機械
の一例として油圧ショベルに適用した場合について説明
したが、これに限られず、クレーン等の他の建設機械に
も適用できることは言うまでもない。
【0074】
【発明の効果】本発明によれば、エネルギロスを十分低
減しつつ油圧回路を簡素化し、かつ旋回・ブーム上げ又
は下げの複合操作時に良好な操作性を確保した建設機械
の油圧駆動装置において、圧油供給停止手段を設けるの
で、代わりに他の動作を不可能にすることなく、アーム
ダンプ及び走行の複合操作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による油圧駆動装置の構成
を表す油圧回路図である。
【図2】本発明の一実施形態による油圧駆動装置の構成
を表す油圧回路図である。
【図3】本発明の一実施形態による油圧駆動装置の構成
を表す油圧回路図である。
【図4】ローダタイプの油圧ショベルの全体構造を表す
側面図である。
【図5】従来の油圧駆動装置の構成の一例を表す油圧回
路図である。
【図6】従来の油圧駆動装置の構成の一例を表す油圧回
路図である。
【図7】従来の油圧駆動装置の構成の一例を表す油圧回
路図である。
【図8】バックホータイプの油圧ショベルの全体構造を
表す側面図である。
【図9】バックホータイプの油圧ショベルに特有の動作
を表す説明図である。
【符号の説明】
1a ブーム(被駆動部材) 1b アーム(被駆動部材) 1c バケット(被駆動部材) 2 下部走行体(被駆動部材) 3 上部旋回体(被駆動部材) 4 ブームシリンダ(油圧アクチュエータ) 5 アームシリンダ(油圧アクチュエータ) 6 バケットシリンダ(油圧アクチュエー
タ) 7L 第1油圧回路 7R 第2油圧回路 8 第1油圧ポンプ 9 第2油圧ポンプ 10 第3油圧ポンプ 14 右走行モータ(油圧アクチュエータ) 15 左走行モータ(油圧アクチュエータ) 19 第1ブーム用コントロールバルブ(第1
コントロールバルブ) 20 アームクラウド・ブーム下げ用コントロ
ールバルブ(第2コントロールバルブ) 22 右走行用コントロールバルブ 23 第1アーム用コントロールバルブ 26 左走行用コントロールバルブ 27 ブーム上げ・バケットクラウド用コント
ロールバルブ 29 第2アーム用コントロールバルブ 30 第1弁グループ 31 第2弁グループ 32 第3弁グループ 49 ブーム用操作レバー装置(操作手段) 50 アーム用操作レバー装置(操作手段) 51 バケット用操作レバー装置(操作手段) 52 左走行用操作レバー装置(操作手段) 53 右走行用操作レバー装置(操作手段) 57aR パイロットライン(第2パイロットライ
ン、コントロールバルブ制御手段、圧油供給停止手段) 57bR パイロットライン(第2パイロットライ
ン、コントロールバルブ制御手段、圧油供給停止手段) 58aL パイロットライン(第1パイロットライ
ン、コントロールバルブ制御手段、圧油供給停止手段) 58bL パイロットライン(第1パイロットライ
ン、コントロールバルブ制御手段、圧油供給停止手段) 62 切換弁装置(切換弁手段、操作信号遮断
手段、コントロールバルブ制御手段、圧油供給停止手
段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下部走行体、この下部走行体の上部に旋回
    可能に搭載された上部旋回体、及びこの上部旋回体に上
    下方向へ回動可能に接続されたブーム・アーム・バケッ
    トを含む複数の被駆動部材を備えた建設機械に設けら
    れ、前記複数の被駆動部材の動作をそれぞれ指示し、前
    記アームの動作を指示するアーム用操作手段を含む複数
    の操作手段と、第1及び第2油圧回路とを有し、前記第
    1及び第2の油圧回路がそれぞれ、第1〜第3の油圧ポ
    ンプを含む複数の油圧ポンプと、それら複数の油圧ポン
    プから吐出される圧油が供給され対応する前記被駆動部
    材をそれぞれ駆動し、前記下部走行体、上部旋回体、ブ
    ーム、アーム、及びバケットをそれぞれ駆動する左・右
    走行モータ、旋回モータ、ブームシリンダ、アームシリ
    ンダ、及びバケットシリンダを含む複数の油圧アクチュ
    エータと、前記複数の油圧ポンプから前記複数の油圧ア
    クチュエータに供給される圧油の方向及び流量を制御す
    る複数のコントロールバルブをそれぞれ備えた複数の弁
    グループとを備えており、かつ、これら複数の弁グルー
    プは、前記第1油圧ポンプから前記旋回モータに供給さ
    れる圧油の方向及び流量を制御する旋回用コントロール
    バルブを備えた第1弁グループと、前記第2油圧ポンプ
    から前記右走行モータ及び前記アームシリンダに供給さ
    れる圧油の方向及び流量をそれぞれ制御する右走行用コ
    ントロールバルブ及び第1アーム用コントロールバルブ
    を備えた第2弁グループと、前記第3油圧ポンプから前
    記左走行モータ及び前記アームシリンダに供給される圧
    油の方向及び流量をそれぞれ制御する左走行用コントロ
    ールバルブ及び第2アーム用コントロールバルブを備え
    た第3弁グループとを含み、前記第1弁グループは、前
    記ブームシリンダのボトム側に圧油を供給するように該
    ボトム側に接続可能なブーム上げ用切換位置を有する第
    1コントロールバルブと、前記ブームシリンダのロッド
    側に圧油を供給するように該ロッド側に接続可能なブー
    ム下げ用切換位置を有する第2コントロールバルブとを
    さらに備え、前記旋回用コントロールバルブ及び前記第
    1コントロールバルブは、前記第2コントロールバルブ
    を含む前記第1弁グループ内の他のコントロールバルブ
    よりも優先的に前記第1油圧ポンプからの圧油を前記旋
    回モータ及び前記ブームシリンダのボトム側に供給する
    ように接続されるとともに、前記旋回用コントロールバ
    ルブ及び前記第1コントロールバルブは、互いにパラレ
    ルに接続されており、前記第2弁グループは、前記右走
    行用コントロールバルブが、前記第1アーム用コントロ
    ールバルブを含む前記第2弁グループ内の他のコントロ
    ールバルブよりも優先的に前記第2油圧ポンプからの圧
    油を前記右走行モータに供給するように接続されてお
    り、前記第3弁グループは、前記左走行用コントロール
    バルブが、前記第2アーム用コントロールバルブを含む
    前記第3弁グループ内の他のコントロールバルブよりも
    優先的に前記第3油圧ポンプからの圧油を前記左走行モ
    ータに供給するように接続されており、かつ前記第2弁
    グループ及び第3弁グループのうちいずれか一方は、一
    の側の切換位置に切り換えられると前記ブームシリンダ
    のボトム側に圧油を供給し、他の側の切換位置に切り換
    えられると前記バケットシリンダのボトム側に圧油を供
    給するように接続されているブーム上げ・バケットクラ
    ウド用コントロールバルブを備えている建設機械の油圧
    駆動装置において、 前記アーム用操作手段から前記アームをダンプさせるア
    ームダンプ操作信号が入力されると、前記第1油圧回路
    における前記第2油圧ポンプから前記右走行用コントロ
    ールバルブを介し前記右走行モータへの圧油供給と、前
    記第2油圧回路における前記第3油圧ポンプから前記左
    走行用コントロールバルブを介し前記左走行モータへの
    圧油供給とを停止させる圧油供給停止手段を設けたこと
    を特徴とする建設機械の油圧駆動装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の建設機械の油圧駆動装置に
    おいて、前記複数のコントロールバルブはセンターバイ
    パス型の弁であり、前記圧油供給停止手段は、前記第1
    油圧回路の前記右走行用コントロールバルブ及び前記第
    2油圧回路の前記左走行用コントロールバルブを中立位
    置にするコントロールバルブ制御手段を備えていること
    を特徴とする建設機械の油圧駆動装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の建設機械の油圧駆動装置に
    おいて、前記複数の操作手段は、油圧源からの圧油を基
    に操作レバーの操作量に応じたパイロット操作信号を出
    力する油圧パイロット方式であるとともに、下部走行体
    の動作を指示するために前記左・右走行モータをそれぞ
    れ操作する左・右走行用操作手段を含み、前記複数のコ
    ントロールバルブは、前記パイロット操作信号によって
    切り換えられるパイロット弁であり、前記コントロール
    バルブ制御手段は、前記右走行用操作手段から前記第1
    油圧回路の前記右走行用コントロールバルブへのパイロ
    ット操作信号及び前記左走行用操作手段から前記第2油
    圧回路の前記左走行用コントロールバルブへのパイロッ
    ト操作信号を遮断する操作信号遮断手段を備えているこ
    とを特徴とする建設機械の油圧駆動装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の建設機械の油圧駆動装置に
    おいて、前記操作信号遮断手段は、前記右走行用操作手
    段から前記第1油圧回路の前記右走行用コントロールバ
    ルブへの第1パイロットライン及び前記左走行用操作手
    段から前記第2油圧回路の前記左走行用コントロールバ
    ルブへの第2パイロットラインに設けられ、前記アーム
    用操作手段からのアームダンプパイロット操作信号が駆
    動部に入力されると、前記第1及び第2パイロットライ
    ンを遮断する遮断位置に切り換えられる切換弁手段を備
    えていることを特徴とする建設機械の油圧駆動装置。
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