JP2019214279A - 車両用端末取付装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】この発明は、収納部に収納して車両に取り付けた携帯端末の収納部内でのがたつきを防止することができる車両用端末取付装置を提供すること。【解決手段】このように構成された車両用端末取付装置11は、車載スピーカー、車載バッテリー、ステアリングスイッチ等の車載された電気機器類と電気的に接続可能に携帯端末Mを車両に対して取り付けることができるように構成され、携帯端末Mを収納する収納空間29を有する収納部23が備えられるとともに、収納された携帯端末Mを保持する保持シート37が収納部23に設けられている。【選択図】図1

Description

この発明は、タブレットコンピュータやスマートフォンなどの携帯端末を車両に取り付ける車両用端末取付装置に関する。
近年、タブレットコンピュータやスマートフォンなどの携帯端末の発展に伴って、車載スピーカーに音楽信号を送り音楽を再生する音楽プレーヤや、カーナビゲーション、ドライブレコーダなどとして利用するため、携帯端末を車内に取り付ける様々な車両用端末取付装置が提案されている。
例えば、特許文献1には、裏面に録画用カメラが備えられた携帯端末を収納して携帯端末を車載のドライブレコーダとして利用することができる車両用端末取付装置が開示されている。
詳述すると、特許文献1に記載の車両用端末取付装置は、車両への取付状態において、携帯端末の裏面を車両前方に向けたまま、車両用端末取付装置本体の内部に設けられた収納部に、装置本体の上方に備えられた開口からスライド挿入して収納することで、携帯端末を車両に取り付けることができる。
このように携帯端末を車両に取り付けることで、携帯端末の録画用カメラを用いて車両前方の風景を録画するドライブレコーダとして利用できるとされている。
しかしながら、特許文献1に開示される車両用端末取付装置は、車両用端末取付装置本体の上方から携帯端末をスライドさせて本体内部に設けられた収納部に収納しているにしか過ぎず、車両の振動によって収納部内において携帯端末ががたつき、異音が発生したり、録画画像がぶれたり、画面がぶれて見にくいなど満足できるものではなかった。
特開2014−216885号公報
この発明は、上述した問題を鑑み、収納部に収納して車両に取り付けた携帯端末の収納部内でのがたつきを防止することができる車両用端末取付装置を提供することを目的とする。
この発明は、車載された電気機器類と電気的に接続可能に携帯端末を車両に対して取り付ける車両用端末取付装置であって、前記携帯端末を収納する収納空間を有する収納部が備えられるとともに、収納される前記携帯端末を保持する保持部が前記収納部に設けられたことを特徴とする。
上述の車載された前記電気機器類とは、例えば、車載スピーカー、車載バッテリー、ステアリングスイッチなどの車載されている電気機器や、カーナビゲーションやドライブレコーダなどのオプションとして後付可能な電気機器など、前記携帯端末と電気的に接続可能で車載可能な電気機器を含む。
前記収納空間は、前記携帯端末を着脱自在に収納可能に前記携帯端末と相似形状または非相似形状など適宜の形状に形成された空間である。なお、前記収納部は、前記携帯端末の一部または全部を収納可能に形成されていてもよい。
前記保持部は、前記収納部における所定の位置に前記携帯端末を規制して保持するように構成され、例えば、前記収納部の外側に向けて前記携帯端末を押し付けたり、前記携帯端末を挟んだり、または前記携帯端末を吸着したりすることにより前記携帯端末を所定の位置に規制して保持することを含む。
この発明により、前記収納部に収納して車両に取り付けた前記携帯端末の前記収納部内でのがたつきを防止することができる。
詳述すると、車載された電気機器類と電気的に接続可能に携帯端末を車両に対して取り付ける車両用端末取付装置が、前記携帯端末を収納する前記収納空間を有する収納部を備えるため、前記携帯端末を前記収納部に収納することで車両に取り付ける事ができる。
また、前記保持部が前記収納部に設けられていることで、前記収納部内における前記携帯端末が前記保持部によって所定の位置に規制するように保持され、前記収納部内における前記携帯端末のがたつきを防止することができる。
これにより、車両が振動した場合であっても、前記収納部に前記携帯端末が収納された収納状態において、前記携帯端末ががたつくことによって生じる異音の発生や前記携帯端末に映し出された画像がぶれ、画面が見にくくなることを防止でき、快適な車内環境を構築することができる。
この発明の態様として、前記収納部は、収納する前記携帯端末の両側に配置された少なくとも一対の対向する対向部が備えられ、前記保持部が、前記対向部の少なくとも一部に設けられてもよい。
上述の前記携帯端末の両側とは、前記収納状態における前記携帯端末の主面の表側を正面としたとき、正面側と背面側、底面側と平面側及び、両側面側のうち少なくともいずれか一つを指す。
前記対向部は、前記対向部のそれぞれを単一または複数で構成してもよく、単一または複数で構成された前記対向部のうち少なくとも一部分が対向していてもよい。
また、前記対向部の少なくとも一方が複数で構成される場合、前記対向部のそれぞれが直接対向していなくともよく、前記対向部のうち複数で構成された一方と前記対向部の他方とが、全体として対向していればよい。
また、前記対向部に設けられた前記保持部が前記携帯端末の少なくとも一部分を保持していればよい。
この発明により、前記車両用端末取付装置の両側に配置された対向部の少なくとも一方に設けられた前記保持部によって前記携帯端末を保持できる。そのため、前記収納状態における前記携帯端末のがたつきをより確実に防止することができる。
またこの発明の態様として、前記保持部は、前記対向部が対向する方向である対向方向に前記携帯端末を付勢して保持する付勢体で構成されてもよい。
前記付勢体は、例えば、変形に伴う復元力が付勢力として作用する可撓性部材や、ゴムやバネなどの弾性部材を含み、単一または複数の部材から構成されていてもよい。
この発明により、前記収納部に設けられた前記付勢体が、前記収納部に前記携帯端末を収納することで変形し、この変形にともなう復元力で前記携帯端末を付勢して保持するため、前記携帯端末の形状や大きさなどを問わずに保持できる。
また、前記対向部の一方に設けられた前記付勢体が、前記対向部の他方に向かって前記携帯端末を付勢して保持、もしくは、前記対向部に設けられた前記付勢体同士で前記携帯端末を挟みこんで保持することができる。これにより、前記収納部における所定の位置に保持された前記携帯端末のがたつきをより確実に防止することができる。
さらに、前記保持部を前記付勢体とすることにより、前記収納部に収納された前記携帯端末のがたつきを前記付勢体が吸収できるため、仮に強い振動があった場合であっても、前記収納部に収納された前記携帯端末のがたつきを防止できるとともに、前記携帯端末が前記車両用端末取付装置や前記保持部等と接触して損傷することを防止できる。
例えば、前記対向部が、前記収納状態における前記携帯端末の正面側と背面側とに配置された一対の面により構成され、前記対向部の背面側に前記付勢体が設けられてもよい。これにより、前記収納部に収納された前記携帯端末が、前記対向部の正面側に付勢されるため、前記対向部の正面側と前記付勢体とにより前記携帯端末が挟み込まれて保持される。
このように、前記携帯端末が前記収納部内で少なくとも、前記対向方向に向かって揺れ動くことを確実に規制することができるため、前記収納状態における前記携帯端末の前記対向方向へのがたつきをより確実に防止することができる。
またこの発明の態様として、前記携帯端末を前記収納空間に対して着脱自在に出し入れ可能な出入部が設けられ、前記対向方向が、前記出入部を介して前記携帯端末を前記収納部から出し入れする出入方向と交差するように構成されてもよい。
前記出入部は、例えば、前記収納空間と連通するとともに前記携帯端末を自在に挿通可能に設けられた開口のように、前記携帯端末が前記収納部に対して出入自在となるように構成されていればよく、さらには、前記出入部を構成する開口に対して枢動する蓋部を備えた出入部であってもよい。
この発明により、容易に前記携帯端末を前記出入部から挿通して前記収納部に収納することができるとともに、前記収納部に収納された前記携帯端末を前記収納部における所定の位置にがたつくことなく確実に保持できる。
詳述すると、前記携帯端末を前記出入部から挿入や脱出させる場合には、前記付勢体が前記携帯端末と当接することにより挿入方向(脱出方向)に弾性変形するため、前記携帯端末を容易に出し入れすることができる。
一方、前記収納状態では、前記挿入方向に弾性変形した前記付勢体の復元力により前記携帯端末が前記対向方向に付勢されることとなるため、前記収納部における所定の位置において、前記携帯端末のがたつきをより確実に規制しながら保持できる。
このように、前記携帯端末を前記収納空間に着脱自在に出し入れ可能な出入部が設けられるとともに、前記出入方向と前記対向方向とが交差するため、前記携帯端末を前記出入部から挿入するだけで、前記収納部内において前記携帯端末を対向方向に付勢して確実に保持することができる。
またこの発明の態様として、前記対向部のうち前記付勢体に付勢される側に、前記収納部に収納する前記携帯端末を外部より視認する視認部が備えられてもよい。
この発明により、前記付勢体が前記収納部に収納された前記携帯端末を前記視認部側に付勢することができ、前記車両用端末取付装置の外部からの前記携帯端末の視認性を向上することができる。なお、前記視認部は、前記車両用端末取付装置の外部と前記収納空間とを連通する開口や、可視光線を透過する透過部材などを含む。
またこの発明の態様として、前記収納部における前記携帯端末の装着方向に、前記携帯端末を前記電気機器類と電気的に接続する電気接続部が備えられてもよい。
上述の前記携帯端末の装着方向とは、前記携帯端末を前記収納部に収納する方向をいい、前記出入方向においては、前記携帯端末を前記収納部に挿入する方向に当たる。
この発明により、前記携帯端末を装着方向へ移動させて前記収納部に収納するだけで、前記携帯端末を電気接続部と電気的に接続できる。
これにより、利用者が前記携帯端末を前記収納部に収納した後に前記電気機器類と電気的に接続させる手間が省略でき、利便性を向上させることができる。
さらに、単に前記収納部に前記携帯端末を収納することで、前記保持手段で保持された状態の前記携帯端末と前記電気接続部とを電気的に接続することができる。そのため、前記携帯端末がたつくことによる前記電気接続部の損傷を防ぐことができる。
またこの発明の態様として、前記収納部に収納された前記携帯端末を取り外す取外手段が設けられてもよい。
この発明により、単に前記取外手段を操作することによって前記収納状態における前記携帯端末を前記収納部から取り外すことができるため、利用者の利便性を向上させることができる。
仮に、前記電気接続部への接続方向に対して逆向き方向に、前記収納部に収納された前記携帯端末を取り外す場合、前記取外手段で前記携帯端末を取り外すことで、前記携帯端末と前記電気接続部の電気接続を解消することができる。
またこの発明の態様として、前記収納部に収納した前記携帯端末及び前記車載された電気機器類のうち少なくとも一方を操作する操作手段が設けられてもよい。
この発明により、単に前記操作手段を操作するだけで、前記電気機器類と前記携帯端末のうち少なくとも一方を操作することができ、利用者の利便性を向上させることができる。
なお、前記操作手段とは、車載された前記電気機器類及び前記携帯端末の一方または双方のうち少なくとも一部を操作できる手段や、車載された前記電気機器類と前記携帯端末とを連動させて操作できる手段などを含む。
この発明により、収納部に収納して車両に取り付けた携帯端末の収納部内でのがたつきを防止することができる車両用端末取付装置を提供することができる。
車両用端末取付構造の斜視図。 オーディオパネルに固定された車両用端末取付装置の斜視図。 トップパネルの斜視図。 図3のA−A矢視断面図。 トップパネルの内部の一部拡大断面図。 携帯端末を収納した図3のA−A矢視断面図。 バックパネルの斜視図。 図2のB−B矢視断面図。 固定作業を説明する斜視図。
この発明の一実施形態を以下図面とともに説明する。
図1に、携帯端末Mを収納した状態の車両用端末取付装置11と、車両用端末取付装置11を備えた車両用端末取付構造を示す。車両用端末取付装置11は、車載される音楽プレーヤや、カーナビゲーション、ドライブレコーダ等の電子機器として利用するために携帯端末Mを車内に取り付ける取付装置であり、車両のインストルメントパネル12におけるオーディオパネル13に取り付けられている。なお携帯端末Mは、タブレットコンピュータやスマートフォンなど適宜の端末で構成することができる。
オーディオパネル13は、その周囲のセンタークラスターパネル14とともに車両に対して着脱可能であり、車両用端末取付装置11は、車両から外したオーディオパネル13に対して取り付けられるものである。
図2はオーディオパネル13に固定した状態の車両用端末取付装置11を示している。この図に示すように車両用端末取付装置11は、オーディオパネル13の表面に位置して携帯端末Mを着脱可能に保持するトップパネル21と、車両に対するオーディオパネル13の取り付けを可能にしつつオーディオパネル13の裏面に位置するバックパネル22を備えている。図2中、13aは、オーディオパネル13を車両に対して取り付けるための取り付け手段である。なお、図2に示すように、車両用端末取付装置11を取り付けた際の幅方向を幅方向Wとし、奥行方向を奥行方向Dとする。
トップパネル21は、合成樹脂製であり、斜視図である図3に示したように、携帯端末Mを収納可能な大きさの薄板状に形成された収納部23と、収納部23の下に一体形成された略長方形板状の操作部24を有している。
収納部23は、図3のA−A矢視断面図である図4にも示したように、携帯端末Mの背面側に配置される正面視横長長方形の背面板部25と、背面板部25と同形状の外形を有する枠状の正面枠部26とを奥行方向Dに所定の間隙を隔てて配置するとともに、背面板部25と正面枠部26との上面、底面及び、両側面の四方向のうち、上面、底面及び、片側側面の三方向を閉塞部28で閉塞している。そして、前記四方向のうち残る閉塞されない側面を携帯端末Mが自在に挿通可能となる出入部27としている。そのため、携帯端末Mが出入りする出入方向は、図2に示す幅方向Wとなる。
このように、背面板部25と正面枠部26と閉塞部28により、収納部23の内部に偏平な携帯端末Mを収納する収納空間29が形成され、収納空間29と出入部27とが連通することで、携帯端末Mを出入部27から挿通して収納空間29に収納することができる。
図示例では、出入部27は、左右方向(幅方向W)の左方に配置している。つまり、右ハンドルの車両において、運転席と反対側の助手席側に向けて出入部27が形成されている。出入部27の幅は、収納空間29の上下方向の高さと同じに設定されている。
トップパネル21の裏側に設けられた長方形状の枠状リブ31が、オーディオパネル13の表面の中央に枠状リブ31よりも一回り小さく形成された長方形の開口部15(図2の破線参照)と嵌合する。なお、枠状リブ31は、開口部15に対してゆったり嵌まる大きさであっても、ぴったりと嵌まる嵌合対応する大きさであってもよい。
枠状リブ31の内側には、複数の筒状部33が立設されている。筒状部33は、トップパネル21とバックパネル22に備えられてオーディオパネル13を挟んで互いを結合するための相互間固定部の一部を構成する部位である。筒状部33は、適宜大の大きさの穴33aを有した円筒形であり、枠状リブ31と同じ高さに形成される。筒状部33の形成位置は、枠状リブ31より内側の四隅に近い部位である。
前述の操作部24は背面板部25の下端縁に一体に形成されており、タッチパネル24aやマイク穴24bが形成され、裏面には基板(図示せず)などの必要な機器が備えられている。
正面枠部26は、中央に車両用端末取付装置11の外部と収納空間29とを連通する適宜大の長方形状の開口により視認部26aが設けられている。正面枠部26の視認部26aよりも外側の部分が、収納空間29に収納される携帯端末Mの正面側に配置される面となる。
収納部23の内部において、図示例では、出入部27の反対側となる左右方向(幅方向W)の右側に、携帯端末Mを収納空間29に収納することで電源コネクタMa(図2参照)と接続可能に電気接続部34が設けられている。
また、収納部23の左右方向(幅方向W)の右側のうち外側に、収納空間29に収納した携帯端末Mを取り出し可能にするイジェクトボタン35が設けられている。
正面枠部26の裏面には、緩衝のために可撓性を有する複数の立毛により構成された薄い緩衝シート36が貼り付けられている。緩衝シート36は、布帛や不織布などの適宜の材料で形成される。
正面枠部26に対向する背面板部25の表面には、収納された携帯端末Mを背面から視認部26a側へと付勢して保持する保持シート37が取り付けられている。保持シート37は、図5に示したように、基布37aの表面に立毛37bを有した構造であり、いわゆるベロアやベルベット、ビロードなどと称されるごく薄い適宜のシート材で構成されている。保持シート37の厚みは1mm程度か、それ以下でもよい。
このような保持シート37では、立毛37bが、図5に一部を拡大して仮想線とともに描いたように、可撓性を有して傾倒可能であるとともに長手方向に付勢力を発揮する。
また、図6に示すように、保持シート37の有する立毛37bが傾倒することで発揮する復元力による付勢力が、携帯端末Mを視認部26a側にある正面枠部26に設けられた緩衝シート36に向かって押し付けることで、保持シート37と緩衝シート36とに挟まれることで収納空間29の所定の位置に携帯端末Mが保持される。
以上のような構成のトップパネル21と対をなすバックパネル22は、その裏面側を下方から斜めに見た斜視図である図7に示したように、横長の長方形枠状の板枠部41を有している。板枠部41を含めてバックパネル22は合成樹脂製である。
板枠部41の大きさは、トップパネル21の背面板部25の枠状リブ31に対応する大きさ、または略対応する大きさである。板枠部41の外周縁には、裏面側に延びる縁壁42が形成されている。縁壁42の外周面には、枠状リブ31の場合と同様に外方に向けて延びるリブが形成されてもよい。この縁壁42と縁壁42を備える板枠部41は、トップパネル21の枠状リブ31と同様に、オーディオパネル13の表面の中央に形成されている開口部15に嵌る嵌合段部である。縁壁42の高さは枠状リブ31の高さとともに、図2のB−B矢視面図である図8に示したように、枠状リブ31の高さと足し合わせた高さが、オーディオパネル13の開口部15の内周縁に形成された内周壁15aの高さに対応する高さとなるように設定されている。
板枠部41の中央には、横長の長方形をなす開口部43(図7参照)が形成され、開口部43の縁のうち、長手方向の両側部位には、外周縁の縁壁42と同様に裏面側に延びる縁リブ44が形成されている。2つの縁リブ44間には、適宜に支持リブ45が形成されている。支持リブ45は、制御ユニット46を支持するためものである。制御ユニット46は、支持リブ45を介在させて板枠部41との間に通気空間を備えた状態にして、板枠部41に対して固定ビス47を用いて固定される。図8中、48は円筒状のスペーサである。
制御ユニット46は、薄い直方体状に形成されており、制御のための必要な機器が内蔵されるとともに、端子接続のための接続口部46aが下面に備えられている。接続口部46aには、図示は省略するが、トップパネル21の電気接続部34やタッチパネル24aの基板、マイクから延びるコードの端子が電気的に接続される。
制御ユニット46の長手方向(板枠部41の長手方向)の長さは、前述したトップパネル21に形成した4個の筒状部33のうち、長手方向に並ぶ筒状部33同士の間隔よりも短く設定されている。
板枠部41におけるトップパネル21の筒状部33に対応する位置、つまり板枠部41と枠状リブ31を対応させた状態で筒状部33に対向する部位には、貫通穴51が形成されている。貫通穴51は、筒状部33とともに、前述の相互間固定部の一部を構成する部位である。板枠部41の表面における貫通穴51の縁には、筒状部33の先端面が嵌る大きさの環状隆起部51a(図8参照)が形成されている。
貫通穴51と筒状部33には、同じく相互間固定部の一部を構成するねじ部材52が適用される。つまり、貫通穴51を通して筒状部33にねじ部材52が螺合される。換言すれば、ねじ部材52はバックパネル22からトップパネル21の裏面に対して螺合するものである。ねじ部材52には、筒状部33にねじ立てしながらねじ込むタッピングねじが好適に使用できる。タッピングねじではなく一般的なねじ部材を用いる場合には、筒状部33にナット(図示せず)を埋設しておくとよい。
板枠部41の縁壁42における四隅には、適宜高さにおいて外周方向に張り出す固定片55が形成されている。固定片55の張り出し位置と高さは、オーディオパネル13の裏面における固定対象部位13bに応じて設定される。なお、バックパネル22は前述のようにオーディオパネル13の裏面に取り付けられた状態で車両に対するオーディオパネル13の取り付けを可能にするものである。換言すればバックパネル22はオーディオパネル13の車両に対する取り付けを阻害しない大きさと形状に形成されるものであって、この点も考慮して固定片55は形成される。
固定片55の先端部には、貫通穴56が形成されている。この貫通穴56は、バックパネル22に形成されてオーディオパネル13に対して固定する定着用固定部の一部である。貫通穴56には、同じく定着用固定部を構成するねじ部材57、つまりバックパネル22からオーディオパネル13へ向けて螺合するねじ部材57が挿入される。
ねじ部材57としては、前述の相互間固定部のねじ部材52と同様にタッピングねじを用いるとよい。タッピングねじに代えて、一般的なねじ部材を使用して、ナット(図示せず)を用いてオーディオパネル13に締結する構成としてもよい。
以上のようなトップパネル21とバックパネル22を備えた車両用端末取付装置11は、次のようにして使用される。
まず、車両に備えられているオーディオパネル13を取り外す。続いて、オーディオパネル13に固定されている不要な搭載機器を除去する。
このあと、オーディオパネル13を裏返して裏面を上に向けた状態にして、オーディオパネル13の開口部15にトップパネル21の枠状リブ31とバックパネル22の板枠部41及び縁壁42、つまり嵌合段部を嵌めた状態にしてトップパネル21とバックパネル22でオーディオパネル13の開口部15を表裏方向で挟む。このとき、バックパネル22の固定片55をオーディオパネル13の裏面の固定対象部位13bに位置させる。
オーディオパネル13に対してトップパネル21とバックパネル22を所定の位置に仮組したのち、相互間固定部と定着用固定部での結合を行う。つまり、図9に示したように、上に表れている裏面側から2種類のねじ部材52,57を螺合する。つまり、バックパネル22の固定片55の貫通穴56からオーディオパネル13の裏面の固定対象部位13bにねじ部材57を螺合する。また、バックパネル22の板枠部41の貫通穴51からトップパネル21の筒状部33にねじ部材52を螺合する。いずれのねじ部材52,57もタッピングねじで構成されているので、裏面側から螺合するだけで容易に固定が行える。しかもねじ部材52,57はタッピングねじであるので、部品点数も少なく作業が簡単であるうえに、がたつきのない強固な固定状態が得られる。
オーディオパネル13に対して車両用端末取付装置11を固定したあとは、オーディオパネル13を車両に対して元通りに取り付ける。
このように、車両用端末取付装置11は車両に元々備えられているオーディオパネル13に対して取り付けられ、オーディオパネル13を車両に戻すことで取り付けが完了する。
このように構成された車両用端末取付装置11は、車載スピーカー、車載バッテリー、ステアリングスイッチ等の車載された電気機器類と電気的に接続可能に携帯端末Mを車両に対して取り付けることができるように構成され、携帯端末Mを収納する収納空間29を有する収納部23が備えられるとともに、収納された携帯端末Mを保持する保持シート37が収納部23に設けられているため、収納空間29に収納して車両に取り付けた携帯端末Mの、収納部23内におけるがたつきを防止することができる。
詳述すると、車載された電気機器類と電気的に接続可能に携帯端末Mを車両に対して取り付ける車両用端末取付装置11が、携帯端末Mを収納する収納空間29を有する収納部23を備えるとともに、収納部23に設けられた保持シート37が設けられることで、収納部23内における携帯端末Mを、収納部23に設けられた保持シート37が、所定の位置に規制するように保持することで、車両に取り付けられた携帯端末Mの収納部23内におけるがたつきを防止することができる。
これにより、車両が振動した場合であっても、収納部23に収納された携帯端末Mががたつくことによって生じる異音の発生や前記携帯端末に映し出された画像がぶれ、画面が見にくくなることを防止でき、快適な車内環境を構築することができる。
また、収納部23は、正面枠部26と背面板部25と、背面板部25と正面枠部26の周縁部のうち一側面を除いて閉塞部28が閉塞することで、内部に偏平な収納空間29を形成している。
そして、保持シート37が背面板部25の表側に設けられることで、正面枠部26に設けられた緩衝シート36と背面板部25に設けられた保持シート37とで、携帯端末Mを奥行方向Dの両側から挟んで保持することができ、収納空間29内における携帯端末Mのがたつきをより確実に防止できる。
また、保持シート37に備えられた可撓性を有する複数の立毛37bが、収納空間29に収納した携帯端末Mにより傾倒したことにより生じる復元力を有し、その復元力により生じる付勢力が正面枠部26に向かって発揮することで携帯端末Mを保持する。そのため、収納部23に収納される携帯端末Mの形や大きさなどに合わせて立毛37bが傾倒するため、収納空間29に収まる限り携帯端末Mの形状や大きさなどを問わず収納部23に携帯端末Mを収納することができる。
さらに、携帯端末Mの収納によって傾倒する立毛37bの復元力が、携帯端末Mを正面枠部26側に向けて付勢する付勢力として発揮されるため、携帯端末Mのがたつきをより確実に規制しながら収納空間29における所定の位置に保持できる。
そして、保持シート37を構成する複数の立毛37bが弾力性を有することで、収納空間29に収納された携帯端末Mのがたつきを立毛37bが吸収でき、仮に強い振動があったとしても、収納空間29に収納された携帯端末Mのがたつきを防止できるとともに、携帯端末Mや車両用端末取付装置11とが接触して損傷することを防止できる。
また、携帯端末Mを収納空間29に着脱自在に出し入れ可能な出入部27が設けられ、保持シート37の付勢する方向である付勢方向61が、出入部27を介して携帯端末Mを収納空間29から出し入れする出入方向60と交差するように構成される。
それにより、出入部27から容易に携帯端末Mを挿通して収納空間29に収納することができるとともに、携帯端末Mを収納空間29における所定の位置に確実に保持できる。なお、付勢方向61は、奥行方向Dのうち背面板部25から正面枠部26へ向かう方向をいう。
詳述すると、携帯端末Mを出入部27から挿入や脱出をさせる場合には、複数の立毛37bのうちそれぞれが携帯端末Mと当接するため、単一の部材により構成される場合と比べ摩擦力が減少するとともに、出入方向60である挿入方向INや脱出方向OUTに弾性変形するため、携帯端末Mを容易に出し入れすることができる。
一方、携帯端末Mが収納空間29に収納された状態では、出入方向60のうち携帯端末Mを出入部27を介して収納空間29に収納する挿入方向INに弾性変形した立毛37bの復元力により携帯端末Mが正面枠部26側に付勢されることとなるため、収納空間29における所定の位置において、携帯端末Mのがたつきをより確実に規制しながら保持できる。
このように、携帯端末Mを収納空間29に着脱自在に出し入れ可能な出入部27が設けられるとともに、出入方向60と付勢方向61とを交差させることにより、収納空間29に対して携帯端末Mを出入部27に挿通することで出し入れできるとともに、携帯端末Mを出入部27から挿入するだけで、収納空間29内において携帯端末Mを付勢して確実に保持できる。
つまり、背面板部25に設けられた保持シート37を構成する複数の立毛37bが、携帯端末Mの収納空間29へ挿入することで挿入方向INに傾倒し、傾倒に伴う復元力により、携帯端末Mが正面枠部26側へと押し付けられる。そのため、正面枠部26に設けられた緩衝シート36と、保持シート37により収納空間29に収納された携帯端末Mを挟み込んで保持することとなる。
したがって、携帯端末Mをより容易に収納空間29に挿通できるとともに、単に携帯端末Mを収納するだけで収納空間29における所定の位置に携帯端末Mの揺れ動きをより確実に規制しながら保持できる。
また本実施形態では、出入部27は、収納空間29と連通するとともに携帯端末Mを自在に挿通可能な開口として収納部23の左方向に設けられるが、本体部の上方向に設けてもよいし、右方向に設けてもよい。
さらに、携帯端末Mを収納する収納部本体に対して枢動可能に形成された蓋部とで構成され、蓋体を枢動させることにより開閉が切り替わる開口部で構成してもよい。
また、立毛37bに付勢される側となる正面枠部26側に、収納空間29が収納する携帯端末Mを外部より視認する視認部26aを設けることで、収納空間29に収納される携帯端末Mが傾倒させる立毛37bの復元力によって視認部26a側へ押し付けることができ、視認部26aとなる開口の縁の影に携帯端末Mが隠れることを防ぐことができるため、車両用端末取付装置11の外部から見た携帯端末Mの視認性を向上することができる。
また本実施形態では、視認部26aは、車両用端末取付装置11の外部と収納空間29とを連通する適宜大の長方形状の開口により設けられているが、可視光線を透過する透過部材で構成し、透過部材の上から携帯端末Mが操作できてもよい。
また、収納空間29における携帯端末Mの装着方向に、携帯端末Mの電源コネクタMaと電気的に接続する電気接続部34を備えることで、携帯端末M装着方向へ移動させて、収納空間29に収納するだけで、携帯端末Mを電気接続部34と電気的に接続できる。
これにより、利用者が携帯端末Mを収納空間29に収納した後に携帯端末Mの電源コネクタMaと電気接続部34とを電気的に接続させる手間が省略でき、利便性を向上させることができるとともに、単に収納空間19に携帯端末Mを収納するだけで、携帯端末Mと前記電気接続部34とが電気的に接続した状態で前記携帯端末Mが保持されるため、前記携帯端末がたつくことによる前記電気接続部の損傷を防ぐことができる。
また、収納空間29に収納された携帯端末Mを取り外すためのイジェクトボタン35を収納部23の右側に設けることによって、イジェクトボタン35を押し込む操作で収納空間29に収納された携帯端末Mが右側から押され、携帯端末Mが収納部23の左側に設けられた出入部27より押し出される。
これによって、容易に収納空間29から携帯端末Mを取り外すことができるため、利用者の利便性を向上させることができる。
また、収納空間29に収納した携帯端末M及び車載スピーカー等の車載された電気機器類を操作する操作部24を設けることで、操作部24に備えられたタッチパネル24aを操作するだけで、携帯端末Mや車載スピーカーの音量の操作や、音楽や映像の再生や一時停止の操作を行うことができる。
この発明の構成と、上述の実施形態の対応において、
この発明の保持部は、保持シート37に対応し、
以下同様に、
対向部は、正面枠部26と背面板部25に対応し、
付勢体は、立毛37bに対応し、
対向方向は、奥行方向Dに対応し、
弾性変形は、傾倒に対応し、
取外手段は、イジェクトボタン35に対応するが、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施形態を得ることができる。
例えば、本実施形態において、収納空間29は前記携帯端末と相似形状に、携帯端末Mの全部を収納可能に収納部23によって形成されているが、収納空間29は、携帯端末Mと非相似形状であってもよいし、携帯端末Mの一部を収納可能に形成してもよい。
そして本実施形態では、収納空間29は、本実施形態の前記車両用端末取付装置11が備える収納部23の内部に空洞として設けられているが、収納される携帯端末Mを囲うようなフレーム形状により設けてもよいし、収納部23に収納された携帯端末Mの底面側に配置される面から、一以上の面を立ち上げることで設けてもよいし、前記携帯端末に一または複数の部材が組み付くことで設けてもよい。
そしてまた、本実施形態では、収納空間29を形成する収納部23において、収納部23に収納された携帯端末Mの正面側と背面側に、対向する単一の面となる正面枠部26と背面板部25とが配置されているが、底面側と平面側に対向する面を配置してもよいし、両側面側に対向する面を配置してもよく、正面側と背面側、底面側と平面側、両側面側のうち少なくとも一つに対向する面を備えていてもよい。
さらに、対向して配置される面が複数の面により設けられる場合には、対向する面を形成する面のうち少なくとも一部分が対向していてもよいし、各々が対向していなくても、全体をして対向していればよい。
また、本実施形態において、正面枠部26の裏面に緩衝シート36を設けることで、緩衝シート36と背面板部25の表面に設けられた保持シート37とで携帯端末Mを挟んで保持されるが、正面枠部26の裏面にも保持シート37を設ける事で、保持シート37同士で挟みこんで携帯端末Mを保持してもよい。これにより、携帯端末Mが収納空間29内で正面側及び背面側に揺れ動くことを確実に規制できるため、収納空間29に収納された携帯端末Mのがたつきをより確実に防止できる。
また、本実施形態において、付勢体は、傾倒させたことによる復元力が付勢力として働く可撓性部材である複数の立毛37bを有する保持シート37で構成されているが、ゴムやバネ等の弾性部材で構成してもよい。これにより、ゴムやバネ等の弾性部材が弾性変形することで、形状や大きさなどを問わず収納空間29に携帯端末Mを収納することができ、利便性が向上するとともに、弾性力により携帯端末Mを保持することができ、がたつきをより確実に規制しながら保持できる。
また、本実施形態において、電気接続部34が携帯端末Mの装着方向に備えられたことにより、たんに携帯端末Mを収納部23に収納するだけで携帯端末Mと電気接続部34とを電気的に接続可能に構成しているが、電気接続部34が携帯端末Mを収納部23における所定の位置に保持することを補助することができるようにしてもよい。
また、本実施形態において、操作手段は、操作部24として背面板部25の下端縁に一体に形成されており、タッチパネル24aやマイク穴24bが形成され、裏面には基板や機器が備えられているが、車載された電気機器類及び携帯端末Mの一方または双方のうち少なくとも一部を操作できる手段や、車載された電気機器類と携帯端末Mとを連動させて操作できる手段でもよい。
11…車両用端末取付装置
13…オーディオパネル
15…開口部
21…トップパネル
22…バックパネル
25…背面板部
26…正面枠部
27…出入部
28…閉塞部
31…枠状リブ
33…筒状部
41…板枠部
42…縁壁
51…貫通穴
52…ねじ部材
56…貫通穴
57…ねじ部材
M…携帯端末

Claims (8)

  1. 車載された電気機器類と電気的に接続可能に携帯端末を車両に対して取り付ける車両用端末取付装置であって、
    前記携帯端末を収納する収納空間を有する収納部が備えられるとともに、
    収納される前記携帯端末を保持する保持部が前記収納部に設けられた
    車両用端末取付装置。
  2. 前記収納部は、
    収納する前記携帯端末の両側に配置された少なくとも一対の対向する対向部が備えられ、
    前記保持部が、前記対向部の少なくとも一部に設けられた
    請求項1に記載の車両用端末取付装置。
  3. 前記保持部は、
    前記対向部が対向する方向である対向方向に前記携帯端末を付勢して保持する付勢体で構成された
    請求項2に記載の車両用端末取付装置。
  4. 前記携帯端末を前記収納空間に対して着脱自在に出し入れ可能な出入部が設けられ、
    前記対向方向が、前記出入部を介して前記携帯端末を前記収納部から出し入れする出入方向と交差するように構成された
    請求項3に記載の車両用端末取付装置。
  5. 前記対向部のうち前記付勢体に付勢される側に、前記収納部に収納する前記携帯端末を外部より視認する視認部が備えられた
    請求項3または請求項4に記載の車両用端末取付装置。
  6. 前記収納部における前記携帯端末の装着方向に、前記携帯端末を電気的に接続する電気接続部が備えられた
    請求項3乃至請求項5のうちのいずれかに記載の車両用端末取付装置。
  7. 前記収納部に収納された前記携帯端末を取り外す取外手段が設けられた
    請求項1乃至請求項6のうちのいずれかに記載の車両用端末取付装置。
  8. 前記収納部に収納した前記携帯端末及び前記車載された電気機器類のうち少なくとも一方を操作する操作手段が設けられた
    請求項1乃至請求項7のうちのいずれかに記載の車両用端末取付装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015037929A (ja) * 2013-06-06 2015-02-26 フィアット グループ オートモビルズ エッセ.ピ.ア.FIAT GROUP AUTOMOBILES S.p.A. 携帯用電子機器を支持するハウジングが設けられている車両ダッシュボード
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