JP2015037929A - 携帯用電子機器を支持するハウジングが設けられている車両ダッシュボード - Google Patents

Abstract

【課題】簡便かつ費用対効果の良い方法で、携帯用電子機器を支持するハウジングが設けられている車両ダッシュボードを提供する。
【解決手段】固定構造物と、略矩形の外周を有するポケット７を画定しているケーシング６とを備え、ケーシングが、該ケーシングの前面フレーム１８により画定されている窓１９を通して可視のままであるスクリーンを有する携帯用電子機器９を収容するために、上縁部１１、下縁部１２、および２つの側縁部１４，１５により画定され、ケーシングが、上記縁部１１，１２，１４，１５の１つに、携帯用電子機器を滑動方向に沿って挿入しかつ取り外すのに使用されかつ閉鎖部材により閉鎖される開口部１６を有する車両ダッシュボード１を提供する。
【選択図】図２

Description

本発明は、携帯用電子機器、特にタッチスクリーンを備えた携帯用電子機器を支持するハウジングが設けられている車両ダッシュボードに関する。

衛星航法装置、タブレットおよび携帯電話機などの携帯用電子機器が非常に普及しており、車両にも使用されている。

一般に、携帯用電子機器は、タッチスクリーンを有し、スクリーンに容易に触れかつ種々の機能を制御することができるような位置で、吸盤により車両のフロントガラスに取り付けられている支持体に結合される。しかし、この種の吸盤結合は、剥がれやすいという望ましくない問題があり、フロントガラスを通した外部可視性を損なう可能性がある。

したがって、携帯用電子機器を車両のダッシュボード内に直接一体化して、使い易くし、ダッシュボードの外観および構造的特徴を過度に損なうことなく、安定した結合を保証する必要があると思われる。

本発明の目的は、上記で説明しているニーズを簡便かつ費用対効果の良い方法で解決することができる携帯用電子機器を支持するハウジングが設けられている車両ダッシュボードを提供することである。

本発明の一態様によれば、携帯用電子機器を支持するハウジングを備えた車両ダッシュボードであって、固定構造物と、携帯用電子機器を支持するケーシングとを備え、該ケーシングが、前記携帯用電子機器を収容し、かつ上縁部、下縁部、および２つの側縁部により画定されている略矩形の外周を有するポケットと、前記携帯用電子機器のスクリーンを表示する窓と、前記ポケットの前面の範囲を定め、かつ前記窓の少なくとも２辺を画定するフレームと、前記縁部のうちの１つに設けられており、ある滑動方向に沿って前記携帯用電子機器を挿入しかつ取り外すための開口部と、前記ポケット内で前記滑動方向に沿って前記携帯用電子機器を案内するガイド手段と前記携帯用電子機器とは別個に設けられ、前記開口部を閉鎖するように適合している閉鎖部とを備え、前記閉鎖部および前記ケーシングが、前記開口部を開放しかつ閉鎖するために互いに可動である、車両ダッシュボードが提供される。

以下、本発明をその非限定的実施形態を示す添付図面を参照して説明する。

本発明の一実施形態に係る携帯用電子機器を支持するハウジングが設けられている車両ダッシュボードの好適な斜視図である。 本発明の一実施形態に係る携帯用電子機器を支持するハウジングが設けられている車両ダッシュボードの好適な斜視図である。 図１のダッシュボードの鉛直切断面に沿って切断した斜視断面図である。 図１のダッシュボードのハウジングの詳細を明確にするために、部品を取り除いた状態の斜視図である。 図１に類似した、本発明のダッシュボードの第１の変形形態の図である。 図２に類似した、本発明のダッシュボードの第１の変形形態の図である。 図１に類似した、本発明のダッシュボードの第２の変形形態の図である。 図２に類似した、本発明のダッシュボードの第２の変形形態の図である。

図１および図２では、全体として、符号１が、プラスチック材料で作製されておりかつ車内に面している表面３を有する構造物２を備える、（部分的に図示されている）車両ダッシュボードを示す。

ダッシュボード１は、携帯用電子機器９を定位置に収容するような形状およびサイズを有するポケット７（図２）を画定しているハウジングまたはケーシング６をさらに備えている。詳細には、機器９はタッチスクリーン１０を有している。添付の図では、機器９はタブレットである。しかし、ケーシング６は、携帯電話機、衛星航法装置または任意の他の種類の携帯用電子機器を収容するように構成されている。

ポケット７は、水平軸１３に実質的に平行な上縁部１１および下縁部１２と、軸２５に沿って互いに対向する２つの側縁部１４，１５とから構成される、略矩形の外周を有している。

ケーシング６は、縁部１１，１２，１４，１５のうちの１つに、機器９を挿入しかつ取り出すための開口部１６を有している。詳細には、図２に示されている通り、開口部１６は側縁部１４に設けられている。同時に、ポケット７のサイズは、機器９のサイズに実質的に等しいように定められており、したがって、ケーシング６自体は、開口部１６を介した挿入及び取出し中に軸１３に沿って機器９を案内するガイドを画定している。

ケーシング６は、ポケット７の前面の範囲を定め、軸１３に実質的に平行な平面上にあり、機器９のスクリーン１０を直接表示しかつスクリーン１０に触れることにより機器９を直接制御するために開いている窓１９を画定している、フレーム１８を備えている。本実施形態では、フレーム１８は窓１９の４辺全てに沿って延在している。

変形例（図示せず）として、窓１９は、確実な方法で機器９を制御することができるように、機器９がポケット７内に収容された場合にスクリーン１０上に付着するような位置と特徴とを有する透明な膜により閉鎖されていてもよい。そのような膜は、ケーシング６に安定的に結合することができるか、または取外し可能なかつ／もしくは交換可能な種類である。

図２および図３を参照すると、ケーシング６は、フレーム１８および窓１９に面しており、ポケット７の背部の範囲を定めており、開口部がないことが好ましい底壁２０を備えている。詳細には、底壁２０は、機器９の厚さに実質的に等しい量だけフレーム１８から離して設置されている。

図３を再び参照すると、ケーシング６は、上縁部１１に壁２１および下縁部１２に壁２２をそれぞれ備え、それらは最上部および底部でポケット７の範囲を定め、底壁２０をフレーム１８の上部２３および下部２４それぞれに繋いでおり、軸１３に直交する実質的に鉛直方向に延在する軸２５に沿って互いに対向しており、軸２５を横断している。

詳細には、壁２１および壁２２は、機器９の幅に実質的に等しい量だけ離して設置されている。

図２および図４を参照すると、ケーシング６は、側縁部１５に、軸１３に実質的に直交しておりかつ機器９をポケット７内に挿入するための当接部を画定している壁２６を備えている。再び側縁部１５において、ケーシング６は、ポケット７内に配置されており、かつ例えば底壁２０上に配置されている回路２９により車両の電気電子ネットワークに接続されているコネクタ２８を支持している。コネクタ２８は、機器９のコネクタと位置合わせされているため、コネクタ２８は、機器９の挿入ストロークの終端において自動的に、機器９の対応するコネクタに結合するように適合している。

図１および図２を再び参照すると、ケーシング６は、ケーシング６が動作位置（図１）と開放位置（図２）との間で動くことを可能にする接続装置３０（図参照）により構造物２に結合されている。動作位置では、ケーシング６は構造物２の空洞部３１内に収容されており、したがって開口部１６は、構造物２に属しかつ空洞部３１の横方向の範囲を定めている固定壁３２により閉鎖されたままである。フレーム１８は表面３と同一平面にあることが好ましい。

代わりに、開放位置では、機器９を挿入するかまたは取り出すかどちらかのために開口部１６をアクセス可能にするために、ケーシング６の端部が空洞部３１の外側に、車内に向かって突出している。

装置３０は、ケーシング６を空洞部３１の上水平壁３３および下水平壁３４に接続させ、かつケーシング６が軸２５を中心に構造物２に対して回転することを可能にする蝶番により画定されていることが好ましい。

変形例（図示せず）として、装置３０は、軸１３および軸２５に直交する（すなわち、窓１９および底壁２０に直交する）軸に沿ってケーシング６を滑動させるガイド継手を画定していてもよい。

図５および図６はダッシュボード１の変形形態を示し、構成要素は、できる限り、図１および図２に使用されている同一符号を使用して示されている。この場合、ケーシング６は構造物２に対して固定されている。ケーシング６は、構造物２とは異なる部分により画定されており、端部に固定されていてもよいし、または構造物２と一体で作製されている部分により画定されていてもよい。

ケーシング６の少なくとも一部が、開口部１６をアクセス可能にするために、表面３に対して突出している。図５に見える通り、ダッシュボード１は、開口部１６に配置されておりかつ構造物２およびケーシング６に対して可動であり、機器９をポケット７内に保持するために開口部１６を開放しかつ閉鎖して外観を改善する、閉鎖部材３７を備えている。例えば、閉鎖部材３７は、側縁部１４において構造物２および／またはケーシング６に（図示されていない方法で）スナップ結合された取外し可能なキャップにより画定されている。

図７および図８に示されている変形形態は、ケーシング６が、機器９を挿入しかつ抜き取るために、壁２１の代わりに上縁部に設けられている開口部１６ａを有するため、前述のものとは異なっている。同時に、ポケット７は側縁部において閉鎖されている。同時に、コネクタ２８が、下縁部１２においてケーシング６により支持されている。

図７および図８に示されている通り、ケーシング６は構造物２に対して固定されている。ダッシュボード１は、軸３９を中心に回転して開口部１６ａを開放しかつ閉鎖するように開口部１６ａに配置されておりかつ構造物２またはケーシング６のどちらかに結合されているドア３７ａにより画定されている閉鎖部材を備えている。詳細には、軸３９は軸１３に対して平行である。フレーム１８は上部２３がなく、それゆえに当該フレームは窓１９の３辺のみを画定していることが好ましい。第４の辺は、ドア３７ａに属する部分２３ａにより画定されている。解除可能なロック装置（図示せず）が設けられており、ドア３７ａが閉鎖された状態に保たれることが好ましい。

あるいは、軸３９を中心とする回転に対して、ドア３７ａは水平方向に滑動し、開口部１６ａを開放しかつ閉鎖することができる。

変形例（図示せず）として、フレーム１８は、窓１９の対向する部分に配置されている２つの対向バンドで構成されているだけであり、それによって、窓１９の２辺のみを画定していてもよい。

上記から、ケーシング６はダッシュボード１に完全に一体化されており、機器９を定位置に安定して保持できることが明らかである。

詳細には、ダッシュボード１の構造物２は、ケーシング６がその動作位置に配置されている場合にそれ自体がポケット７を閉鎖するため、図１および図２の解決策は、開口部１６，１６ａを閉鎖するための追加部品の作製を回避することを可能にする。

同時に、機器９を挿入することおよび取り外すことは比較的簡単である。詳細には、図１および図２の解決策では、軸２５を中心とするケーシング６の回転が開口部１６を車両の運転者に若干接近させている。このようにすることで、機器９を挿入することおよび取り外すことをより容易にできるようにする。

最後に、上記から、本発明の保護の範囲から逸脱することなく、記載のダッシュボード１に変更および変形を施すことができることが明らかである。

例えば、前述のことに加えて、ダッシュボード１は、より小さい携帯用電子機器をポケット７内に同様に収容することが可能である少なくとも１つの適合マスクを有することが可能であろう。換言すれば、マスクの各々の外形は、ケーシング６内に挿入されかつそこから取り外されることができるように、ポケット７の内形を補完するものであり、より小さい携帯用電子機器を収容するのに適切なサイズの区画を画定している。

Claims (8)

1. 固定構造物と、
   携帯用電子機器を支持するケーシングとを備え、
   該ケーシングが、前記携帯用電子機器を収容し、かつ上縁部、下縁部、および２つの側縁部により画定されている略矩形の外周を有するポケットと、
   前記携帯用電子機器のスクリーンを表示する窓と、
   前記ポケットの前面の範囲を定め、かつ前記窓の少なくとも２辺を画定するフレームと、
   前記縁部のうちの１つに設けられており、ある滑動方向に沿って前記携帯用電子機器を挿入しかつ取り外すための開口部と、
   前記ポケット内で前記滑動方向に沿って前記携帯用電子機器を案内するガイド手段と、
   前記携帯用電子機器とは別個に設けられ、前記開口部を閉鎖するように適合している閉鎖部とを備え、
   前記閉鎖部および前記ケーシングが、前記開口部を開放しかつ閉鎖するために互いに可動であるダッシュボード。
2. 前記閉鎖部が、前記構造物の固定部により画定され、
   前記ケーシングは、前記開口部がアクセス可能である開放位置と、前記ケーシングが前記構造物の空洞部内に収容されておりかつ前記開口部が前記固定部により閉鎖されている動作位置との間で、前記構造物に対して可動である、請求項１に記載のダッシュボード。
3. 前記ケーシングが、前記構造物に接続され、回転軸を中心に前記動作位置と前記開放位置との間で回転することを可能にする結合手段を備える、請求項２に記載のダッシュボード。
4. 前記回転軸が実質的に鉛直方向に延在している、請求項３に記載のダッシュボード。
5. 前記ケーシングが前記構造物に対して固定され、
   前記閉鎖部が可動閉鎖部材により画定され、前記開口部を開放しかつ閉鎖する、請求項１に記載のダッシュボード。
6. 前記窓の１辺が前記閉鎖部材により画定されている、請求項５に記載のダッシュボード。
7. 前記閉鎖部材が取外し可能なキャップにより画定されている、請求項５または６に記載のダッシュボード。
8. 前記閉鎖部材がさらなる回転軸を中心に回転するドアにより画定されている、請求項５または６に記載のダッシュボード。
   

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