JP2015113028A - 車両用サンバイザー - Google Patents

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Abstract

【課題】モバイル端末の機能を利用した多機能化を図ることができる車両用サンバイザーを提供する。【解決手段】車両用サンバイザー10は、遮光用のサンバイザー本体14を備える。サンバイザー本体14には、撮影機能を備えたモバイル端末90を車外撮影可能な状態で保持する保持手段として機能する一対のスライドドア20及び同スライドドア20を閉じ方向に付勢するばねが設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、車両用サンバイザーに関する。
車室内には日よけのためのサンバイザーが設けられている。こうしたサンバイザーにおいては、一般に、サンバイザー本体の裏面、すなわちサンバイザーの使用時に車室内側に位置する面にバニティミラーユニットが設けられている(例えば特許文献1参照)。
また特許文献2には、サンバイザー本体の裏面に設けられた一対の留め具によってスマートフォンが取り付けられている構成が開示されている。特許文献2では、一対の留め具の間においてスマートフォンのディスプレイとは反対側の面全体がサンバイザー本体に当接している。
特開2013―212810号公報 特開2012−214087号公報
ところで、特許文献2には、サンバイザー本体にスマートフォンを取り付ける構成が開示されているだけである。
本発明の目的は、モバイル端末の機能を利用した多機能化を図ることができる車両用サンバイザーを提供することにある。
上記目的を達成するための車両用サンバイザーは、遮光用のサンバイザー本体を備える。前記サンバイザー本体には、撮影機能を備えたモバイル端末を車外撮影可能な状態で保持する保持手段が設けられている。
同構成によれば、サンバイザー本体に保持された状態でモバイル端末の撮影機能を発揮することが可能となる。このため、車両走行中にモバイル端末によって車両前方などの動画撮影を行なうことができる。すなわち、サンバイザーを利用することによってモバイル端末をドライブレコーダとして使用することができる。
本発明によれば、モバイル端末の機能を利用したサンバイザーの多機能化を図ることができる。
一実施形態に係る車両用サンバイザーを中心とした斜視図。 同実施形態のサンバイザー本体を裏側から視た図であって、(a)はスライドドアが全閉されている状態を示す図、(b)はスライドドアが全開されている状態を示す図。 図2(a)の3−3線に沿った断面図。 同実施形態のサンバイザー本体を裏側から視た図であって、縦向きにてモバイル端末が保持されている状態を示す図。 図4の5−5線に沿った断面図。 同実施形態の車両用サンバイザーの作用を説明する図。 同実施形態のサンバイザー本体を裏側から視た図であって、横向きにてモバイル端末が保持されている状態を示す図。 変形例に係るサンバイザーを中心とした斜視図。 他の変形例に係るサンバイザーを裏側から視た図。 他の変形例に係るサンバイザーを裏側から視た図。 (a)は他の変形例に係るサンバイザーを裏側から視た図、(b)は(a)の11b−11b線に沿った断面図。
以下、図1〜図7を参照して、車両用サンバイザーを運転席用のサンバイザーとして具体化した一実施形態について説明する。
図1に示すように、サンバイザー10は、ルーフ50に取り付けられた支持部材12と、同支持部材12により支持されたプレート状のサンバイザー本体14とを備えている。支持部材12は、ルーフ50に固定された基部12aと、同基部12aに回動可能に支持され、L字状をなす軸部12bとを有している。サンバイザー本体14の上端部は、軸部12bを中心に回動可能に支持されている。従って、サンバイザー本体14は、車室内のルーフ面に沿う退避位置と、同退避位置から前記軸部12bを中心に下側に向けて回動されてフロントウィンドウパネルに沿う使用位置との間で変位可能とされている。
図2及び図3に示すように、サンバイザー本体14は、表側部材14aと、同表側部材14aの裏側に固定された裏側部材14bとによって構成されている。表側部材14a及び裏側部材14bは共に合成樹脂材料によって形成されている。
図1〜図5に示すように、サンバイザー本体14の裏面には、携帯電話機などのモバイル端末90を収容可能な凹部16が形成されている。凹部16はサンバイザー本体14の長手方向(以下、長手方向と略称する。)に対して長い矩形状をなしている。サンバイザー本体14の内部には、凹部16の開口を開閉する一対のスライドドア20が前記長手方向に沿って並設されている。
図3に示すように、サンバイザー本体14の表側部材14aと裏側部材14bとの間には前記長手方向に沿って延びる溝15a,15bが形成されている。また、前記一対のスライドドア20の上端及び下端には前記長手方向に沿って延びるとともに前記溝15a,15b内に配置される突条21a,21bが形成されている。従って、図1〜図4に示すように、前記一対のスライドドア20は長手方向に沿ってスライド可能とされている。各スライドドア20の手前側の面にはノブ20aが突設されている。スライドドア20は例えば合成樹脂材料によって形成されている。
図5に示すように、各スライドドア20の互いに対向する端面には、前記凹部16に収容された状態のモバイル端末90の手前側、すなわちサンバイザー本体14の裏面側に位置して同モバイル端末を保持する突出部20bが設けられている。
図2及び図4に示すように、サンバイザー本体14の内部には、一対のスライドドア20をそれぞれ閉じ側、すなわち他方のスライドドア20に向けて付勢するばね22が設けられている。
前記凹部16の底面16aには、第1透孔18A及び第2透孔18Bが透設されている。第1透孔18Aは底面16aの上側であって前記長手方向の中央部に位置するとともに、同長手方向に沿って延びている。第2透孔18Bは底面16aの長手方向の一端側に位置するとともに同長手方向に直交する方向に沿って延びている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
図2(a)に示すように、サンバイザー本体14にモバイル端末90が保持されていないときには、一対のスライドドア20は、ばね22の付勢力によって互いに当接され、凹部16の開口が閉鎖されている。
このようなスライドドア20の全閉状態において、サンバイザー10にモバイル端末90を保持させるに際しては、まず、図2(b)に示すように、一対のスライドドア20をばね22の付勢力に抗して互いに離間する方向にスライドさせる。そして、モバイル端末90のカメラ94が底面16a側に向くように、且つ上側に位置するようにして凹部16の長手方向における中央位置に同モバイル端末90を置く。この状態においては、図4に示すように、モバイル端末90がばね22の付勢力により一対のスライドドア20によって挟持される。またこのとき、図5に示すように、一対のスライドドア20の突出部20bがモバイル端末90の手前側に位置しているため、振動などによってモバイル端末90が一対のスライドドア20の間から手前側に変位して脱落することが回避される。このようにしてサンバイザー本体14にモバイル端末90が保持される。
このとき、図4及び図6に示すように、サンバイザー本体14の第1透孔18Aの位置とモバイル端末90のカメラ94の位置とが一致する。このため、第1透孔18Aを通じて車両前方などの動画撮影を行なうことができる。従って、凹部16、スライドドア20、及びばね22は、撮影機能を備えたモバイル端末90を車外撮影可能な状態で保持する保持手段として機能する。
ところで、モバイル端末のカメラの位置は当該端末の機種によって異なる。そのため、特定の機種のカメラの位置にのみ対応するように透孔が形成されていると、モバイル端末の機種によっては、カメラの位置とサンバイザー本体の透孔の位置とが一致せず、同透孔を通じて撮影ができないおそれがある。
この点、本実施形態によれば、第1透孔18Aが長手方向に沿って延びる長孔とされているため、カメラ94の位置と同透孔18Aの位置とが一致しやすくなる。従って、カメラ94の位置とサンバイザー本体14の第1透孔18Aの位置とが一致せず、同透孔18Aを通じてモバイル端末90による撮影ができないといった問題の発生を抑制することができる。
また、図6に矢印にて示すように、サンバイザー本体14は支持部材12の軸部12bを中心に回動可能に支持されている。このため、サンバイザー本体14を適宜回動させることによってモバイル端末90による撮影角度を調節することができる。
ところで、モバイル端末190の体格が大きく、同モバイル端末190を縦向きでは凹部16内に収容することができない場合がある。
この点、本実施形態によれば、凹部16が長手方向に対して長い矩形状をなしているため、図7に示すように、モバイル端末190を横向きにして凹部16内に収容することができる。そしてこの場合には、カメラ194の位置と第2透孔18Bの位置とが一致することから、同第2透孔18Bを通じて車両前方などの動画撮影を行なうことができる。
以上説明した本実施形態に係る車両用サンバイザーによれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)車両用サンバイザー10は、遮光用のサンバイザー本体14を備える。サンバイザー本体14には、撮影機能を備えたモバイル端末90を車外撮影可能な状態で保持する保持手段が設けられている。
こうした構成によれば、サンバイザー本体14に保持された状態でモバイル端末90の撮影機能を発揮することが可能となる。このため、車両走行中にモバイル端末90によって車両前方などの動画撮影を行なうことができる。すなわち、サンバイザー10を利用することによってモバイル端末90をドライブレコーダとして使用することができる。従って、モバイル端末90の機能を利用したサンバイザー10の多機能化を図ることができる。
(2)サンバイザー本体14は支持部材12によって回動可能に支持されている。このため、サンバイザー本体14を適宜回動させることによってモバイル端末90による撮影角度を調節することができる。
(3)サンバイザー本体14におけるモバイル端末90のカメラ94に対応する位置には、透孔18A,18Bが設けられている。このため、サンバイザー本体14に設けられた透孔18A,18Bを通じて車両前方などの動画撮影を行なうことができる。
(4)透孔18A,18Bは長孔である。このため、カメラ94の位置と透孔18A,18Bの位置とが一致しやすくなる。従って、カメラ94の位置とサンバイザー本体14の透孔18A,18Bの位置とが一致せず、同透孔18A,18Bを通じてモバイル端末90による撮影ができないといった問題の発生を抑制することができる。
(5)透孔18A,18Bは、サンバイザー本体14の長手方向に沿って延びる第1透孔18Aと、同長手方向に直交する方向に沿って延びる第2透孔18Bと、を含む。
こうした構成によれば、モバイル端末190の体格が大きく、同モバイル端末190を縦向きで凹部16内に収容することができない場合であっても、同モバイル端末190を横向きにして凹部16内に収容することができる。そしてこの場合には、カメラ194の位置と第2透孔18Bの位置とを一致させることが可能になり、同第2透孔18Bを通じて車両前方などの動画撮影を行なうことができる。
(6)サンバイザー本体14の裏面には、モバイル端末90全体を収容する凹部16が形成されている。このため、サンバイザー本体14からモバイル端末90がはみ出ることなくモバイル端末90を保持することができる。
(7)前記保持手段は、凹部16の開口を開閉可能に設けられる一対のスライドドア20と、同一対のスライドドア20をそれぞれ閉じ側に向けて付勢するばね22とを含み、凹部16に収容された状態のモバイル端末90をスライドドア20によって付勢するものである。
こうした構成によれば、ばね22によりそれぞれ閉じ側に付勢される一対のスライドドア20によってモバイル端末90が付勢されて挟持されることで同モバイル端末90が保持される。また、サンバイザー本体14にモバイル端末90が保持されていないときにはスライドドア20によって凹部16の開口が閉塞される。このため、サンバイザー本体14にモバイル端末90が保持されていないときに上記透孔18A,18Bを通じて光が漏れることを回避することができる。従って、サンバイザー10の日よけ機能が損なわれることを回避することができる。
(8)一対のスライドドア20の互いに対向する端面には、前記凹部16内に収容された状態のモバイル端末90の手前側に位置して同モバイル端末90を保持する突出部20bが設けられている。このため、振動などによってモバイル端末90が一対のスライドドア20の間から手前側に変位することを回避することができる。
なお、本発明に係る車両用サンバイザーは、上記実施形態にて例示した構成に限定されるものではなく、これを適宜変更した例えば次のような形態として実施することもできる。
・スライドドア20におけるモバイル端末90に当接する部位にゴム材料などの弾性部材を貼着するようにすれば、弾性部材の反発力によってモバイル端末がスライドドア20の端面や突出部20bに圧接される。このため、モバイル端末90を一層安定して保持することができる。
・図8に示すように、凹部216の内部に例えばUSBケーブルなどのコネクタ230を設けるようにしてもよい。この場合、モバイル端末290と車両の各種装置とをコネクタ230を介して接続することができるため、例えば車両の位置情報などの車両の各種情報をモバイル端末290のディスプレイ292aに表示することができる。また、モバイル端末の記憶装置に記憶されている各種の情報を車載ディスプレイに表示することができる。この場合、サンバイザー本体14にコネクタ230を巻き取る巻き取り機構を設けるようにすれば、コネクタ230を見栄え良く収容することができる。
・図8に示すように、凹部216の底面216aを非接触充電装置の充電台とすることもできる。この場合、サンバイザー本体214に保持された状態でモバイル端末290の充電を非接触にて行なうことができる。
・凹部16内に吸盤などの吸着部材を設け、同吸着部材によってモバイル端末90を吸着して保持するようにすることもできる。
・透孔を3つ以上設けることもできる。
・第1透孔18A及び第2透孔18Bをそれぞれ延長することによって断面L字状をなす1つの透孔にすることもできる。
・第1透孔18A及び第2透孔18Bのいずれか一方を省略することもできる。
・透孔の断面形状を矩形状、正方形状、円形状など他の形状にしてもよい。
・透孔18A,18Bの内部にアクリル樹脂などの透明部材を設けるようにしてもよい。また、透孔の断面積を大きくするとともに凹部の底面を含む部位を透明部材によって形成するようにしてもよい。
・図9に示すように、サンバイザー本体314の内部にモバイル端末を収容する収容部316を形成し、同収容部316がサンバイザー本体314の上側外周面に開口するようにしてもよい。この場合、サンバイザー本体314における収容部316の表側の壁に透孔318を形成すればよい。
・図10に示すように、サンバイザー本体414の内部にモバイル端末を収容する収容部416を形成し、同収容部416がサンバイザー本体414の右側端に開口するようにしてもよい。この場合、サンバイザー本体414における収容部416の表側の壁に透孔418を形成すればよい。また、収容部がサンバイザー本体の左側端に開口するようにしてもよい。
・図11(a),(b)に示すように、サンバイザー本体514の裏面にモバイル端末590を収容するホルダー540を設けるようにしてもよい。ホルダー540の下部はサンバイザー本体514から下方に突出している。この場合、ホルダー540の下部にモバイル端末590のカメラ594に対応した開口541を設ければ、同カメラ594がサンバイザー本体514から下方にはみ出すこととなり、モバイル端末590による車両前方の撮影を行なうことができる。従って、サンバイザー本体514に凹部や透孔、透明部材を設けなくとも済む。また、ホルダー540の開放部542を形成するようにすれば、モバイル端末590のディスプレイ592aを視認することができる。
・助手席用のサンバイザーに対して本発明を適用することもできる。
10,310…サンバイザー、12…支持部材、12a…基部、12b…軸部、14,314,414,514…サンバイザー本体、14a…表側部材、14b…裏側部材、15a,15b…溝、16,216…凹部(収容部)、16a…底面、18A,218A…第1透孔、18B,218B…第2透孔、20…スライドドア(保持手段)、20a…ノブ、20b…突出部、21a,21b…突条、22…ばね(保持手段、付勢部材)、50…ルーフ、90,190,290,390,490,590…モバイル端末、92a,292a,592a…ディスプレイ、92b…操作ボタン、94,194,594…カメラ、230…コネクタ、316,416…収容部,318…透孔、540…ホルダー(保持手段)、541…開口、542…開放部。

Claims (9)

  1. 遮光用のサンバイザー本体を備える車両用サンバイザーにおいて、
    前記サンバイザー本体には、撮影機能を備えたモバイル端末を車外撮影可能な状態で保持する保持手段が設けられている、
    車両用サンバイザー。
  2. 前記サンバイザー本体における前記モバイル端末のカメラに対応する位置には、透孔が設けられている、
    請求項1に記載の車両用サンバイザー。
  3. 前記透孔は長孔である、
    請求項2に記載の車両用サンバイザー。
  4. 前記透孔は複数形成されている、
    請求項2又は請求項3に記載の車両用サンバイザー。
  5. 前記透孔は、前記サンバイザー本体の長手方向に沿って延びる第1透孔と、同長手方向に直交する方向に沿って延びる第2透孔と、を含む、
    請求項4に記載の車両用サンバイザー。
  6. 前記保持手段は、前記サンバイザー本体に形成されて前記モバイル端末を収容する収容部を含む、
    請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の車両用サンバイザー。
  7. 前記収容部は前記サンバイザー本体の裏面に形成された凹部である、
    請求項6に記載の車両用サンバイザー。
  8. 前記保持手段は、前記凹部の開口を開閉可能に設けられるスライドドアと、同スライドドアを閉じ側に向けて付勢する付勢部材とを含む、
    請求項7に記載の車両用サンバイザー。
  9. 前記収容部は前記サンバイザー本体の内部に形成され、同サンバイザー本体の側端に開口している、
    請求項6に記載の車両用サンバイザー。
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