JP2019213126A - 信号処理装置及び多重放音装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】アナログ信号の伝送路上に直流域成分を除去する回路が含まれていても、直流域成分の除去されない原波形に忠実な波形を再現する手段を提供する。【解決手段】第1生成部13は、アナログ信号源1から入力された音の波形を示す音信号S0をいずれも標本化された時刻が連続しない標本値列に分割して、それぞれが孤立波状態となった複数のアナログ信号である音信号S31、S32、S33を生成する。第2生成部14は音信号S31、S32、S33に増幅処理を施した音信号S41、S42、S43を生成する。加算器215は音信号S41、S42、S43を加算して音信号S5を生成する。放音装置22は音信号S5が示す音を放音する。【選択図】図5

Description

本発明は、信号処理装置及び多重放音装置に関する。
音の波形を示すアナログ信号に対し増幅等の処理が施される際、伝送路上で温度変動等に起因する原波形にはなかった直流域成分がアナログ信号に付加される場合がある。そのような直流域成分の付加されたアナログ信号が、回路部品やスピーカ等の機器に入力されると、過大な電流が流れ、機器が故障する等の不都合が生じる危険性がある。
そのような不都合を回避するために、アナログ信号から直流域成分を除去することが広く行われている。例えば、特許文献1には、オーディオ用パワーアンプにおいて、ローパスフィルタを含む回路によりアナログ信号から直流域成分を抽出し、PWM変調部からの出力信号に基づいてオンオフ制御されるゲート部に所定の電圧を供給する両極電源部に抽出した直流域成分を与え、出力されるアナログ信号の直流域成分が小さくなるように両極電源部のマイナス側の電源電圧を制御する技術が記載されている。
特開2004―88245号公報
音の波形を示すアナログ信号に増幅等の処理を施す伝送路上でアナログ信号から直流域成分を除去すると、その除去に用いたフィルタの過渡応答特性によって、原信号にはなかった振動が追加され、信号を変形させず忠実に増幅するという増幅器本来の目的から離れてしまう。
そこで、本発明は、アナログ信号の伝送路上に直流域成分を除去する回路が含まれていても、直流域成分が除去されない原波形に忠実な波形を再現する手段を提供する。
上述した課題を解決するために、本発明は、原波形を示す第1アナログ信号をいずれも標本化された時刻が連続しない標本値列に分割して、それぞれが孤立波状態となった複数の第2アナログ信号を生成する第1生成部を備える信号処理装置を提供する。
本発明において、前記複数の第2アナログ信号は、前記第1アナログ信号の複数の標本値を所定の順番で複数に割り振った標本値列であってもよい。
また、本発明において、前記第1生成部は複数のD/A変換部を備え、前記第1アナログ信号の複数の標本値を示すデジタル信号を、前記複数のD/A変換部から順次選択したD/A変換部によりアナログ信号に変換して、前記複数の第2アナログ信号を生成してもよい。
また、本発明において、前記第1生成部は、前記第1アナログ信号の複数の標本値を示す第1デジタル信号から、いずれも標本化された時刻が連続しない標本値が並ぶ複数の標本値列を示す複数の第2デジタル信号を生成するデジタル信号生成部と、前記デジタル信号生成部により生成された複数の第2デジタル信号の各々をアナログ信号に変換して前記
複数の第2アナログ信号を生成する複数のD/A変換部とを備えてもよい。
また、本発明において、前記第1生成部は、各々がアナログ信号の通過と遮断を切り替える複数のスイッチ部であって、前記第1アナログ信号がそれぞれ入力される複数のスイッチ部を備え、前記第1アナログ信号の標本値の標本化周期ごとにアナログ信号を通過させるスイッチ部を順番に切り替えて前記複数の第2アナログ信号を生成してもよい。
また、本発明において、前記第1生成部により生成された複数の第2アナログ信号に応じた波形を示す第3アナログ信号をそれぞれ生成する複数の第2生成部と、前記複数の第2生成部により生成された複数の前記第3アナログ信号を加算して放音装置に出力する加算出力部とを備えてもよい。
また、本発明において、前記第1生成部により生成された複数の第2アナログ信号に応じた波形を示す第3アナログ信号をそれぞれ生成する複数の第2生成部であって、各々が生成した前記第3アナログ信号をそれぞれ別の放音装置に出力する複数の第2生成部を備えてもよい。
また、本発明は、上記の信号処理装置と、前記複数の第2生成部の各々に対応して設けられ、対応する第2生成部から出力されてきた前記第3アナログ信号が示す音を放音する複数の放音装置とを備える多重放音装置を提供する。
本発明によれば、アナログ信号の伝送路上に直流域成分を除去する回路が含まれていても、その伝送路上を伝送される孤立波化した複数のアナログ信号を最終的に合成することにより、直流域成分の除去されない波形が再現される。
従来技術に係る音響装置の構成を示した図。 音信号に含まれる直流域成分と交流成分を示したグラフ。 従来技術に係る音響装置においてアンプが増幅した音信号(直流域成分の除去前)を示したグラフ。 従来技術に係る音響装置においてアンプが増幅した音信号(直流域成分の除去後)を示したグラフ。 本発明の一実施形態に係る音響装置の構成を示した図。 本発明の一実施形態に係る音響装置においてデジタル信号に変換された音信号を示したグラフ。 本発明の一実施形態に係る音響装置においてアナログ信号に変換された音信号を示したグラフ。 本発明の一実施形態に係る音響装置においてアンプが増幅した音信号を示したグラフ。 本発明の一実施形態に係る音響装置において加算器が加算した後の音信号を示したグラフ。 本発明の一実施形態に係る音響装置において用いられるイネーブル信号の組み合わせパターンの遷移規則を示した図。 本発明の一実施形態に係る音響装置が行う処理のフローを示した図。 本発明の一変形例に係る音響装置の構成を示した図。 本発明の一変形例に係る音響装置の外観を例示した図。 本発明の一変形例に係る音響装置の構成を示した図。 本発明の一変形例に係る音響装置の構成を示した図。 本発明の一変形例に係る音響装置の構成を示した図。 本発明の一変形例に係る音響装置の構成を示した図。
以下、本発明に係る信号処理装置を備える音響装置を一実施形態として説明する。本実施形態に係る音響装置は、入力されたアナログの音信号に増幅処理を施した後、当該音信号が示す音を放音する装置である。
[従来技術]
本発明の一実施形態に係る音響装置を説明する前に、対比のため、従来技術に係る音響装置を説明する。
図1は、従来技術に係る音響装置9の構成を示した図である。音響装置9は、外部のアナログ信号源1から入力された音信号(音の波形を示す信号)に増幅処理を施し、増幅した音信号が示す音を放音する装置である。アナログ信号源1は、例えばマイクロフォンやエレキギターなどの、アナログの音信号S0(本発明の「第1アナログ信号」の一例)を発生させる装置である。
以下の説明において参照する図面では、便宜上、音信号S0は正弦波に一定の直流域成分が付加された音信号であるものとするが、音信号S0の波形はこれに限られず、様々に変化し得る。
音響装置9は、アナログ信号源1から入力された音信号S0を増幅し音信号S9を生成する信号処理装置91と、音信号S9が示す音を放音する放音装置22を備える。信号処理装置91の入力端P8はアナログ信号源1の出力端と接続されており、信号処理装置91の出力端P9は放音装置22の入力端と接続されている。すなわち、信号処理装置91はアナログ信号源1から放音装置22に向かう音信号の伝送路を形成する。なお、本実施形態において「接続」とは電気的な接続をいう。
信号処理装置91はアンプ214−9を備える。アンプ214−9は、アナログ信号源1から入力された音信号S0を増幅する機能に加え、増幅した音信号に含まれる直流域成分を除去する機能を備えている。
アンプ214−9が備える直流域成分を除去する機能は、例えばコンデンサ(キャパシタ)、トランス等を用いた回路によって実現されるが、それらに限られない。
図2は、音信号S0に含まれる直流域成分と交流成分を示したグラフである。なお、図2及び後述の説明において参照する図3、図4、図6〜図9のグラフの横軸は時刻を表し、縦軸はレベル(振幅値)を表す。音信号S0は、直流域成分S0(DC)と交流成分S0(AC)が加算された信号とみなすことができる。なお、直流域成分S0(DC)は基準値を示す概ね値が一定の成分であり、交流成分S0(AC)は直流域成分S0(DC)が示す基準値を中心に上下に振動する成分である。
図3は、アンプ214−9が音信号S0を増幅して生成する音信号S8(直流域成分の除去前)を示したグラフである。図3のS8(DC)は音信号S8の直流域成分を示し、S8(AC)は音信号S8の交流成分を示す。図3の例では、例えばアンプ214−9の温度変化等の影響を受けて、直流域成分S8(DC)が時刻t1から時刻t2までの間、上昇している。
図4は、アンプ214−9が音信号S8の直流域成分S8(DC)を除去した後の音信号S9を示したグラフである。音信号S9は、大まかに捉えた場合、音信号S8に対し、
音信号S8の直流域成分S8(DC)の正負を反転させた音信号を加算した信号とみなすことができる。ただし、アンプ214−9が直流域成分S8(DC)を除去する場合、音信号S8の直流域成分S8(DC)に変化が生じた直後の過渡応答期間において、音信号にアンプ214−9に固有の過渡振動が付加されてしまう。すなわち、音信号S9は、音信号S8に対し、直流域成分S8(DC)の正負を反転させた音信号に過渡振動が付加された音信号S8(DC−R)を加算した信号とみなすことができる。
上記のように、従来技術に係る音響装置9は、入力される音信号S0に対し意図する処理である増幅処理を施した信号ではなく、意図しない過渡振動が付加された信号を出力する。また、音響装置9が行う直流域成分を除去する機能は、例えば放音装置等の保護や、温度変化等による直流域成分の変動による音信号の変化の低減、という観点からは望ましいが、入力される音信号S0に含まれる直流域成分S0(DC)が、出力される音信号に反映されない、換言すれば、意図しない過渡振動による変形が追加されてしまう、という観点からは望ましくない。
[実施形態]
続いて、本発明の一実施形態に係る音響装置を説明する。図5は、本発明の一実施形態に係る音響装置2の構成を示した図である。図5において、図1に示した音響装置9の構成要素の符号と同じ符号の付された構成要素は、音響装置9と共通する構成要素である。音響装置2は、音響装置9と同様に、アナログ信号源1から入力された音信号S0を増幅し、増幅した音信号が示す音を放音する装置である。
音響装置9は、アナログ信号源1から入力された音信号S0に増幅処理を施す信号処理装置21と、信号処理装置21が備える複数のD/A変換器(後述)の駆動の開始及び終了を制御する制御装置20と、信号処理装置21により増幅処理の施された音信号S5が示す音を放音する放音装置22を備える。信号処理装置21の入力端P1はアナログ信号源1の出力端と接続されており、信号処理装置21の出力端P2は放音装置22の入力端と接続されている。すなわち、信号処理装置21はアナログ信号源1から放音装置22に向かう音信号の伝送路を形成する。
信号処理装置21は、A/D変換器211と、D/A変換器212−1、212−2、212−3(以下、これらを互いに区別しない場合は「D/A変換器212」と総称する)と、LPF(Low Pass Filter)213−1、213−2、213−3(以下、これらを互いに区別しない場合は「LPF213」と総称する)と、アンプ214−1、214−2、214−3(以下、これらを互いに区別しない場合は「アンプ214」と総称する)と、加算器215を備える。
A/D変換器211は、入力端P1を介してアナログ信号源1と接続され、アナログ信号である音信号S0をデジタル信号である音信号S1に変換する。具体的には、A/D変換器211は、音信号S0を所定のサンプリング周波数(例えば44.1kHz)でサンプリング(標本化)した離散信号の各々を量子化することで音信号S1を生成する。図6は音信号S1を示したグラフである。
A/D変換器211(図5)の出力端に接続されている配線は3つに分岐しており、分岐後の配線の各々には3つのD/A変換器212のいずれかの入力端が接続されている。3つのD/A変換器212の各々は、入力されたデジタル信号をアナログ信号に変換して出力する。
3つのD/A変換器212の各々は、制御装置20の制御(後述)に従い、A/D変換器211の変換におけるサンプリング周波数に応じた互いに異なるタイミングで駆動の開
始と終了を繰り返し、駆動している期間中のみ、入力される音信号S1をアナログ信号に変換して出力する。D/A変換器212−1は音信号S21を出力し、D/A変換器212−2は音信号S22を出力し、D/A変換器212−3は音信号S23を出力する。
D/A変換器212−1の出力端はLPF213−1の入力端と接続され、D/A変換器212−2の出力端はLPF213−2の入力端と接続され、D/A変換器212−3の出力端はLPF213−3の入力端と接続されている。3つのLPF213の各々は、入力された音信号(アナログ信号)にローパスフィルタ処理(所定の周波数以上の高周波成分を除去する処理)を施した音信号を出力する。
LPF213は、例えば、D/A変換において生じる折り返し雑音等の高周波成分を除去する役割を果たす。LPF213−1は音信号S21にローパスフィルタ処理を施した音信号S31を出力し、LPF213−2は音信号S22にローパスフィルタ処理を施した音信号S32を出力し、LPF213−3は音信号S23にローパスフィルタ処理を施した音信号S33を出力する。
図7は音信号S31、S32、S33を示したグラフである。具体的には、図7(a)は音信号S31を示し、図7(b)は音信号S32を示し、図7(c)は音信号S33を示している。
音信号S31は、音信号S1(図6)から抜き出された(3n−2)番目のサンプル(ただし、nは自然数)(第1サンプル、第4サンプル、第7サンプル、・・・)が示す値がサンプリング周波数に応じた1周期分の期間(例えば、1/44,100秒)だけ維持された後に立ち下がる櫛形の波形を示す。
音信号S32は、音信号S1から抜き出された(3n−1)番目のサンプル(第2サンプル、第5サンプル、第8サンプル、・・・)が示す値がサンプリング周波数に応じた1周期分の期間(例えば、1/44,100秒)だけ維持された後に立ち下がる櫛形の波形を示す。
音信号S33は、音信号S1から抜き出された(3n)番目のサンプル(第3サンプル、第6サンプル、第9サンプル、・・・)が示す値がサンプリング周波数に応じた1周期分の期間(例えば、1/44,100秒)だけ維持された後に立ち下がる櫛形の波形を示す。
LPF213−1(図5)の出力端はアンプ214−1の入力端と接続され、LPF213−2の出力端はアンプ214−2の入力端と接続され、LPF213−3の出力端はアンプ214−3の入力端と接続されている。アンプ214−1は音信号S31を増幅した音信号S41を出力し、アンプ214−2は音信号S32を増幅した音信号S42を出力し、アンプ214−3は音信号S33を増幅した音信号S43を出力する。
アンプ214−1、アンプ214−2、アンプ214−3は、アンプ214−9と同様に、入力された音信号を増幅する機能に加え、増幅した音信号から直流域成分を除去する機能を備えている。
しかしながら、アンプ214の各々に入力される音信号S31、S32、S33は、図7に示したように、複数の孤立波(継続時間が短く、パルス波に近い波)が所定の時間(本実施形態においてはサンプリング周波数に応じた2周期分の時間)を空けて並んだ波形を示す。すなわち、音信号S31、S32、S33はいずれも、直流域成分を含まず、実質的に高周波成分のみで構成される音信号である。
従って、アンプ214が直流域成分を除去する機能を有していても、アンプ214に入力された音信号S31、S32、S33にはその機能は働かない。また、アンプ214において、入力された音信号が温度変化等により直流域の変動が追加されるなどの影響を受けるとしても、音信号S31、S32、S33には直流域成分が含まれないので、実質的に音信号S31、S32、S33が温度変化等による影響を受けることはない。より正確にいえば、音信号S31、S32、S33において直流域成分の変動が生じたり、過渡振動の付加が行われたりしても、それらによる波形の変化は音信号S31、S32、S33に含まれる孤立波の継続時間内(例えば、1/44,100秒内)に収まるため、その影響はサンプリング周波数より高い周波数帯にしか現れない。
従って、アンプ214−1から出力される音信号S41はアンプ214−1に入力された音信号S31を単純に増幅した音信号とみなすことができ、アンプ214−2から出力される音信号S42はアンプ214−2に入力された音信号S32を単純に増幅した音信号とみなすことができ、アンプ214−3から出力される音信号S43はアンプ214−3に入力された音信号S33を単純に増幅した音信号とみなすことができる。図8は音信号S41、S42、S43を示したグラフである。具体的には、図8(a)は音信号S41を示し、図8(b)は音信号S42を示し、図8(c)は音信号S43を示している。
アンプ214−1(図5)の出力端、アンプ214−2の出力端、及びアンプ214−3の出力端はいずれも、加算器215が有する3つの入力端のいずれかに接続されている。加算器215は、音信号S41、S42、S43を加算した音信号S5を出力する。
図9は音信号S5を示したグラフである。音信号S5は、音信号S0(図2)を増幅した音信号と近似の階段状の波形を示すアナログ信号である。音信号S5が示す波形の階段の幅は、A/D変換器211が行う変換におけるサンプリング周波数に応じた1周期分の時間(例えば1/44,100秒)である。従って、音信号S0を単純に増幅した音信号と音信号S5との差異は、サンプリング周波数より高い周波数(可聴域の上限値より高い周波数)にしか現れない。そのため、音信号S5が示す音は、音信号S0を単純に増幅した音信号が示す音と聴覚上、同じ音を示す。
すなわち、信号処理装置21により生成される音信号S5は、音信号S0に対し、意図された増幅処理のみが施され、意図しない直流域成分の除去、すなわち過渡振動の付加は行われていない音信号とみなすことができる。
加算器215は、信号処理装置21の出力端P2を介して放音装置22と接続されている。放音装置22は音信号S5が示す音を放音する。信号処理装置21に接続された放音装置22から放音される音は、上述したように、音信号S0が示す音を単純に増幅した音として聴者により聴覚される。なお、放音装置22がサンプリング周波数より高い周波数の音を放音できない場合、放音装置22がローパスフィルタの役割を果たし、放音装置22から放音される音は、音信号S0が示す音を単純に増幅した音そのものとなる。以上が信号処理装置21の説明である。
続いて、制御装置20の説明を行う。制御装置20は、イネーブル信号書換部201とイネーブル信号出力部202を備える。
イネーブル信号出力部202は、D/A変換器212−1に出力されるイネーブル信号EN1を格納するレジスタR1と、D/A変換器212−2に出力されるイネーブル信号EN2を格納するレジスタR2と、D/A変換器212−3に出力されるイネーブル信号EN3を格納するレジスタR3を備える。
イネーブル信号書換部201は、A/D変換器211が用いるクロック信号と同じクロック信号を用いて、A/D変換器211のサンプリングのタイミングに同期するタイミングでレジスタR1、R2、R3に格納されるイネーブル信号EN1、EN2、EN3を書き換える。イネーブル信号出力部202は、レジスタR1、R2、R3の各々に関し、当該レジスタに格納されているイネーブル信号が書き換えられると、書き換えられた後のイネーブル信号を対応するD/A変換器212に出力する。
図10は、イネーブル信号の組み合わせパターンの切換規則を示した図である。図10において、値「1」はD/A変換器212の駆動の開始を示し、値「0」はD/A変換器212の駆動の終了を示す。
パターン1は、D/A変換器212−1に駆動の開始を指示し、D/A変換器212−2及び212−3に駆動の終了を指示するイネーブル信号の組み合わせを示している。パターン2は、D/A変換器212−2に駆動の開始を指示し、D/A変換器212−1及び212−3に駆動の終了を指示するイネーブル信号の組み合わせを示している。パターン3は、D/A変換器212−3に駆動の開始を指示し、D/A変換器212−1及び212−2に駆動の終了を指示するイネーブル信号の組み合わせを示している。そして、図10は、パターン1、パターン2、パターン3、パターン1、・・・というように、3つのパターンがその順序で巡回的に繰り返し選択されることを示している。
イネーブル信号書換部201は、図10の切換規則に従い、A/D変換器211によるサンプリングの処理のタイミング毎にイネーブル信号の組み合わせパターンを順次選択し、選択した組み合わせパターンのイネーブル信号EN1、EN2、EN3を、イネーブル信号出力部202のレジスタR1、R2、R3に書き込む。この書き込みに伴い、イネーブル信号出力部202からD/A変換器212−1にイネーブル信号EN1が、D/A変換器212−2にイネーブル信号EN2が、D/A変換器212−3にイネーブル信号EN3が出力される。
D/A変換器212の各々は、イネーブル信号出力部202から入力されるイネーブル信号の値が「1」であれば駆動を開始し、「0」であれば駆動を終了する。その結果、D/A変換器212の各々に接続されたLPF213の各々からは、図7に示した音信号S31、S32、S33が出力されることになる。
上述したA/D変換器211、制御装置20、複数のD/A変換器212、及び複数のLPF213は、アナログ信号源1から入力された音信号S0(音の波形を示す第1アナログ信号の一例)をいずれも標本化された時刻が連続しない標本値列に分割してそれぞれが孤立波状態となった音信号S31、S32、S33(複数の第2アナログ信号の一例)を出力する第1生成部13を構成する。
ここでいう複数の標本値列は、上述した制御装置20のイネーブル信号を用いた制御によって、音信号S0をサンプリング周波数に応じた周期で標本化して得られる複数の標本値を所定の順番で繰り返し割り振って得られた複数の標本値列である。
本実施形態において、上述した第1生成部13は、音信号S0の複数の標本値を示すデジタル信号がそれぞれ入力される複数のD/A変換器212(D/A変換器212−1、22−2、22−3)を備え、標本化周期ごとに複数の標本値を示すデジタル信号の入力先を、D/A変換器212−1、22−2、及び22−3から選択されたD/A変換器212に切り替えて音信号S21、S22、S23を生成し、さらに各LPF213が高周波を除去することで、音信号S31、S32、S33を生成する。ここで、D/A変換器
212及びLPF213は、本発明の「D/A変換部」の一例を構成する。
アンプ214−1、214−2、214−3の各々は、第1生成部13により生成された音信号S31、S32、S33に応じた波形を示す音信号S41、S42、S43(第3アナログ信号の一例)を生成する第2生成部14−1、14−2、14−3(以下、これらを互いに区別しない場合は「第2生成部14」と総称する)を構成する。
また、加算器215は、複数の第2生成部14により生成された音信号S41、S42、S43を加算して放音装置22に出力する。加算器215は本発明の「加算出力部」の一例である。
図11は音響装置2が行う処理のフローを示した図である。音響装置2は、A/D変換器211を用いて音信号S0を音信号S1に変換する(ステップS1)。続いて、音響装置2は制御装置20と複数のD/A変換器212を用いて、音信号S1を音信号S21、S22、S23に変換する(ステップS2)。続いて、音響装置2は、複数のLPF213を用いて、音信号S21、S22、S23にローパスフィルタ処理を施して音信号S31、S32、S33を生成する(ステップS3)。
続いて、音響装置2は、複数のアンプ214を用いて、音信号S31、S32、S33を増幅した音信号S41、S42、S43を生成する(ステップS4)。続いて、音響装置2は、加算器215を用いて、音信号S41、S42、S43を加算して音信号S5を生成する(ステップS5)。続いて、音響装置2は、放音装置22を用いて、音信号S5が示す音を放音する(ステップS6)。
上述した音響装置2によれば、入力される音信号に含まれている直流域成分が伝送路上で除去されることがなく、また、直流域成分の除去に伴う過渡信号が入力された音信号に付加されることがなく、意図した信号処理(上述した実施形態においては増幅処理)のみが施された音信号が出力される。
なお、D/A変換器212、LPF213及びアンプ214により信号を伝送し、D/A変換器212が制御装置20の制御に応じたタイミングで駆動を開始及び終了する構成は、チョッパー型アンプの構成と類似している。音響装置2は、この構成を複数並べ、加算すると1つの波形信号を表す複数のアナログ信号を個別の経路で並行して伝送することで、伝送路上で直流域成分が除去されないように、換言すれば、過渡振動が付加されないように構成した点に特徴がある。
[変形例]
上述した実施形態は様々に変形されてよい。以下にそれらの変形の例を示す。なお、以下に示す変形例の2以上が適宜、組み合わされてもよい。
[2−1]第2生成部
第2生成部の構成は上述した実施形態の構成に限られない。例えば、第2生成部が、LPF(ローパスフィルタ)の代わりにバンドパスフィルタを備えてもよい。また、第2生成部が、アンプ214の代わりに、又は、アンプ214に加えて、音信号に対し増幅以外の処理を施す回路を備えてもよい。その場合、音信号に対し増幅以外の処理を施す回路が直流域成分を除去する機能を有していてもよい。
また、上述した実施形態では音響装置2が3つの第2生成部を備えるものとしたが、第2生成部の各々が孤立波の列を生成する限り、音響装置が備える第2生成部の数は2以上のいずれであってもよい。なお、第1生成部は、第2生成部と同じ数のアナログ信号を生
成して出力する。いずれの場合も、上述した実施形態と同様に、第1生成部によって生成された複数のアナログ信号からは直流域成分が除去されず、過渡振動の付加もないので、音響装置から出力される音信号は、音響装置に入力される音信号に対し意図した処理のみを施したものとなる。
[2−2]放音装置
放音装置及びその上流の構成は上述した実施形態と異なっていてもよい。図12は本変形例に係る音響装置2aの構成を示した図である。音響装置2aが備える信号処理装置21aは3つの出力端、すなわち、出力端P21、P22、P23を備える。また、音響装置2aは3つの放音装置、すなわち、放音装置22−1、22−2、22−3を備える。また、音響装置2aは加算器215を備えない。
アンプ214−1は出力端P21を介して放音装置22−1に接続され、アンプ214−2は出力端P22を介して放音装置22−2に接続され、アンプ214−3は出力端P23を介して放音装置22−3に接続されている。
図13は音響装置2aの外観を例示した図である。図13(a)に示す音響装置2aは、板状の基台23を備え、基台23の一方の面上に放音装置22−1、22−2、22−3が配置されている。この場合、複数の放音装置は1次元のアレイ状に並べられている。
図13(b)に示す音響装置2aは、円柱状の基台23を備え、基台23の外周面上に放音装置22−1、22−2、22−3が配置されている。この場合、複数の放音装置は円周上に並べられている。
図13(c)に示す音響装置2aは、球状の基台23を備え、基台23の外面上に放音装置22−1、22−2、22−3が配置されている。この場合、複数の放音装置は球面上に並べられている。
このように、音響装置2aは、複数の第2生成部14の各々が生成したアナログ信号を加算せず、放音装置22−1、22−2、22−3を用いてそれらのアナログ信号が示す音を個別に放音する。放音装置22−1、22−2、22−3によって放音された音は空間において加算される。その結果、聴者は音響装置2に入力された音信号S0が示す音に対し、増幅等の意図された処理は施されているが、直流域成分の除去、すなわち過渡振動の付加といった意図しない変更の加えられていない音を聴覚することができる。
[2−3]第1生成部
第1生成部の構成は上述した実施形態の構成に限られない。図14は本変形例に係る音響装置2bの構成を示した図である。音響装置2bには、アナログ信号源1から出力されるアナログの音信号S0に代えて、デジタルオーディオ機器3から出力されるデジタルの音信号S1が入力される。音信号S1は、上述した実施形態における音信号S1(図6)と同様の信号である。音響装置2bの信号処理装置21b及び第1生成部13bは、A/D変換器211及び制御装置20に代えて、デジタル信号生成部216を備える。
デジタル信号生成部216は、複数の標本値を示すデジタル信号である音信号S1から、それら複数の標本値を割り振った複数の標本値列であっていずれも標本化された時刻が連続しない標本値が並ぶ複数の標本値列をそれぞれ孤立波の列で示す複数のデジタル信号である音信号S11、S12、S13を生成する。音信号S1は本発明の「第1デジタル信号」の一例であり、音信号S11、S12、S13は本発明の「複数の第2デジタル信号」の一例である。デジタル信号生成部216は、生成した音信号S11、S12、S13を、LPF213−1、212−2、212−3に出力する。
音信号S11は、音信号S1(図6)の(3n−2)番目のサンプル(ただし、nは自然数)(第1サンプル、第4サンプル、第7サンプル、・・・)を抜き出した値の列を示す。音信号S12は、音信号S1の(3n−1)番目のサンプル(第2サンプル、第5サンプル、第8サンプル、・・・)を抜き出した値の列を示す。音信号S13は、音信号S1の(3n)番目のサンプル(第3サンプル、第6サンプル、第9サンプル、・・・)を抜き出した値の列を示す。
D/A変換器212−1、212−2、212−3は音信号S11、S12、S13をアナログ信号に変換した音信号S21、S22、S23を生成する。第1生成部13bは、D/A変換器212を用いて生成した音信号S21、S22、S23に対し、LPF213を用いてローパスフィルタ処理を行うことで、上述した複数の標本値列を個別に示す音信号S31、S32、S33を生成する。本変形例によれば、デジタル信号を入力信号として用いることができる。
図15は他の変形例に係る音響装置2cの構成を示した図である。音響装置2cの信号処理装置21c及び第1生成部13cは、A/D変換器211を備えず、また、D/A変換器212−1、212−2、212−3に代えて、スイッチ部217−1、217−2、217−3(以下、これらを互いに区別しない場合は「スイッチ部217」と総称する)を備える。
スイッチ部217は、アナログ信号の通過と遮断を切り替える。具体的には、スイッチ部217は、イネーブル信号書換部201から値が「1」のイネーブル信号の入力を受けると、自身の状態を「遮断」から「通過」に切り替え、イネーブル信号書換部201から値が「0」のイネーブル信号の入力を受けると、自身の状態を「通過」から「遮断」に切り替える。
スイッチ部217の各々にはアナログ信号源1から音信号S0が入力される。制御装置20は、所定の周期(例えば、1/44100秒の周期)で、図10に示した順序でイネーブル信号の組み合わせパターンを順次選択し、選択した組み合わせパターンのイネーブル信号EN1、EN2、EN3をスイッチ部217−1、スイッチ部217−2、スイッチ部217−3に出力する。その結果、スイッチ部217−1からは音信号S21が出力され、スイッチ部217−2からは音信号S22が出力され、スイッチ部217−3からは音信号S23が出力される。
LPF213−1はスイッチ部217−1から出力された音信号S21にローパスフィルタ処理を施して音信号S31を生成し、LPF213−2はスイッチ部217−2から出力された音信号S22にローパスフィルタ処理を施して音信号S32を生成し、LPF213−3はスイッチ部217−3から出力された音信号S23にローパスフィルタ処理を施して音信号S33を生成する。
上記のように、第1生成部13cは、アナログ信号である音信号S0を通過させるスイッチ部を所定の周期で順番に切り替えて音信号S21、S22、S23を生成し、それらの音信号にローパスフィルタ処理を行うことで、音信号S31、S32、S33を生成する。図15の例によれば、A/D変換器及びD/A変換器を用いることなく、直流域成分が保持され、過渡振動を伴わない信号処理が行われる。
[2−4]第1生成部及び第2生成部
上述した実施形態及び変形例においては、第1生成部がローパスフィルタ(LPF213)を備えるものとしたが、第1生成部は必ずしもローパスフィルタを備えなくてもよい
。例えば、第1生成部に代えて第2生成部がローパスフィルタを備えることで、折り返し雑音等を生じさせる高周波の除去が行われてもよい。
図16は本変形例に係る音響装置2dの構成を示した図である。音響装置2dの第1生成部13dは、A/D変換器211、制御装置20、複数のD/A変換器212を備え、複数の第2生成部14dの各々は、LPF213及びアンプ214を備える。
第1生成部13dは、複数のD/A変換器212の各々が生成した音信号S21、S22、S23を、標本化された時刻が連続しない標本値が並ぶ複数の標本値列を個別に示す複数のアナログ信号として出力する。このように、第1生成部が上記のように複数の標本値列を個別に示す複数のアナログ信号を出力する構成となっている限り、これらのアナログ信号をD/A変換器212が出力しても、LPF213が出力しても、他の信号処理回路が出力してもよい。
[2−5]標本値列
上述の実施形態では、第1生成部13が生成する複数のアナログ信号は、音信号S0の複数の標本値を所定の順番で繰り返し割り振って得られた複数の標本値列を示したが、これに限らない。例えば、複数の標本値を標本値列1、2、3に割り振る場合に、標本値列1、2、3、2、1、2、3、2、1、2、・・・といように標本値列を往復させながら割り振ってもよい。
また、複数のアナログ信号は、標本化された時刻が連続する標本値は同じ標本値列には割り振らない、という条件下で複数の標本値を複数の標本値列にランダムに割り振ることにより生成されてもよい。すなわち、第1生成部13が生成する複数のアナログ信号の各々が、標本化された時刻が連続しない標本値が並ぶ複数の標本値列を示す限り、音響装置2によって、直流域成分が保持され、過渡振動を伴わない信号処理が行われる。
[2−6]多重放音装置
図12に示した変形例に係る音響装置2aにおいては、複数の第2生成部14の各々に接続される放音装置の数は1つであるが、その数が2以上であってもよい。
図17は本変形例に係る音響装置2eの構成を示した図である。音響装置2eは、各々が複数の放音装置の集まりである放音装置群24−1、放音装置群24−2、放音装置群24−3(以下、これらを互いに区別しない場合は「放音装置群24」と総称する)を備える。なお、音響装置2eは本発明の「多重放音装置」の一例である。
放音装置群24−1はアンプ214−1を有する第2生成部14−1と接続され、放音装置群24−2はアンプ214−2を有する第2生成部14−2と接続され、放音装置群24−3はアンプ214−3を有する第2生成部14−3と接続されている。放音装置群24−1に属する複数の放音装置は第2生成部14−1から出力される音信号S41が示す音を放音し、放音装置群24−2に属する複数の放音装置は第2生成部14−2から出力される音信号S41が示す音を放音し、放音装置群24−3に属する複数の放音装置は第2生成部14−3から出力される音信号S43が示す音を放音する。
[2−7]その他の変形例
本発明の適用範囲は放音を行う装置に限られず、音信号の伝送路を備える様々な種類の装置に本発明を適用することができる。また、本発明は、波形を示す信号であれば、音以外を示す信号の伝送にも適用することができる。伝送する信号の種類によっては、LPFをD/A変換器の直後に設けない構成等が採用されてもよい。
また、上述した音響装置又は信号処理装置の構成要素の一部が外部装置として構成されてもよい。例えば、音響装置2が放音装置22を内蔵しなくてもよい。
上述した実施形態の制御装置20又は信号処理装置21が実現する機能は、複数のプログラムの組み合わせによって実現されてもよいし、複数のハードウェア資源の連係によって実現されてもよい。制御装置20又は信号処理装置21の機能がプログラムを用いて実現される場合、このプログラムは、磁気記録媒体(磁気テープ、磁気ディスク(HDD(Hard Disk Drive)、FD(Flexible Disk))等)、光記録媒体(光ディスク等)、光磁気記録媒体、半導体メモリ等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶した状態で提供されてもよいし、ネットワークを介して配信されてもよい。また、本発明は、上述した音響装置2が行う信号伝送方法も提供する。
1…アナログ信号源、2…音響装置、3…デジタルオーディオ機器、9…音響装置、13…第1生成部、14…第2生成部、20…制御装置、21…信号処理装置、22…放音装置、23…基台、24…放音装置群、91…信号処理装置、201…イネーブル信号書換部、202…イネーブル信号出力部、211…A/D変換器、212…D/A変換器、213…LPF、214…アンプ、215…加算器、216…デジタル信号生成部、217…スイッチ部。

Claims (8)

  1. 原波形を示す第1アナログ信号をいずれも標本化された時刻が連続しない標本値列に分割して、それぞれが孤立波状態となった複数の第2アナログ信号を生成する第1生成部
    を備える信号処理装置。
  2. 前記複数の第2アナログ信号は、前記第1アナログ信号の複数の標本値を所定の順番で複数に割り振った標本値列である
    請求項1に記載の信号処理装置。
  3. 前記第1生成部は複数のD/A変換部を備え、
    前記第1アナログ信号の複数の標本値を示すデジタル信号を、前記複数のD/A変換部から順次選択したD/A変換部によりアナログ信号に変換して、前記複数の第2アナログ信号を生成する
    請求項1又は2に記載の信号処理装置。
  4. 前記第1生成部は、
    前記第1アナログ信号の複数の標本値を示す第1デジタル信号から、いずれも標本化された時刻が連続しない標本値が並ぶ複数の標本値列を示す複数の第2デジタル信号を生成するデジタル信号生成部と、
    前記デジタル信号生成部により生成された複数の第2デジタル信号の各々をアナログ信号に変換して前記複数の第2アナログ信号を生成する複数のD/A変換部と
    を備える請求項1又は2に記載の信号処理装置。
  5. 前記第1生成部は、
    各々がアナログ信号の通過と遮断を切り替える複数のスイッチ部であって、前記第1アナログ信号がそれぞれ入力される複数のスイッチ部を備え、
    前記第1アナログ信号の標本値の標本化周期ごとにアナログ信号を通過させるスイッチ部を順番に切り替えて前記複数の第2アナログ信号を生成する
    請求項1又は2に記載の信号処理装置。
  6. 前記第1生成部により生成された複数の第2アナログ信号に応じた波形を示す第3アナログ信号をそれぞれ生成する複数の第2生成部と、
    前記複数の第2生成部により生成された複数の前記第3アナログ信号を加算して放音装置に出力する加算出力部と
    を備える
    請求項1から5のいずれか1項に記載の信号処理装置。
  7. 前記第1生成部により生成された複数の第2アナログ信号に応じた波形を示す第3アナログ信号をそれぞれ生成する複数の第2生成部であって、各々が生成した前記第3アナログ信号をそれぞれ別の放音装置に出力する複数の第2生成部を備える
    請求項1から5のいずれか1項に記載の信号処理装置。
  8. 請求項7に記載の信号処理装置と、
    前記複数の第2生成部の各々に対応して設けられ、対応する第2生成部から出力されてきた前記第3アナログ信号が示す音を放音する複数の放音装置と
    を備える多重放音装置。
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