JP2008306234A - パルス幅変調回路、パルス幅変調方法、パラメトリックスピーカ、及びパルス幅変調制御プログラム - Google Patents

パルス幅変調回路、パルス幅変調方法、パラメトリックスピーカ、及びパルス幅変調制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】電力増幅器の効率を向上させる。
【解決手段】リングカウンタ部1aは、生成するPWM信号の周波数よりも短い周期で初期値と最大値との間で変化する周期カウントを出力する。また、カウント値が最大値となったときは、リセット信号をサンプリングデータ保持部1bとPWM出力部1dとに出力する。サンプリングデータ保持部1bは、リセット信号を入力すると、そのときの変調超音波データをサンプリングデータとして保持する。比較部1cは、サンプリングデータと周期カウントとを比較し、値が一致したときは一致信号をPWM出力部1dへ出力する。PWM出力部1dは、リセット信号と、一致信号との発生間隔に応じたパルス幅でPWM信号を生成して出力する。
【選択図】図1

Description

本発明はパルス幅変調回路、パルス幅変調方法、パラメトリックスピーカ、及びパルス幅変調制御プログラムに関し、特に、入力信号の信号レベルに応じたパルス幅のパルス幅変調信号を生成するパルス幅変調回路とパルス幅変調方法、このパルス幅変調回路を用いて超音波周波数帯のキャリア信号を可聴周波数帯のオーディオ信号の信号レベルに応じて変調するパラメトリックスピーカ、及びコンピュータによってこのパルス幅変調制御を実現するパルス幅変調制御プログラムに関する。
超音波を使用したパラメトリックスピーカは、鋭い指向性を有することから、音の情報を一人または狭い範囲内の人にだけ伝達し、範囲外の人には聞こえないようにすることができる。このため、特定の範囲の人のみに音声を伝えたいような場所、たとえば、イベント会場内のブースでの放送や、家庭内において一人でテレビを楽しむ場合など、さまざまな場所への適用が期待されている。
しかし、パラメトリックスピーカの原理は、変調した超音波を空間に放出し、大気の非線形特性によって復調させるというものであるため、必要な可聴音を得るには、比較的大出力の超音波信号を発生させる必要があった。このため、可聴音ではそれほど大音量ではなくても、大出力の電力増幅器が必要であり、効率が悪かった。さらに、大出力の増幅器となると、増幅器自体の大型化、大きな消費電力、発熱が問題となり、コストが高くなるばかりでなく、装置の設置も容易ではなく、普及の妨げとなっていた。
また、従来のパラメトリックスピーカでは、超音波周波数帯のキャリア信号を可聴周波数帯の音声信号で変調した結果を、D/A(デジタル/アナログ)コンバータで変換してアナログ信号にした後、パワーアンプを駆動する方法が採られている。この場合、D/Aコンバータによる回路規模が増大する、アナログ方式であるためパワーアンプでの効率が悪いなどの問題が生じ、小型化は容易ではなかった。
そこで、増幅器の駆動効率を高め、装置の小型化を実現することを目的とするパラメトリックスピーカが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2006−135778号公報(図1)
電力増幅器の電力効率を上げるためには、パルス電力増幅器を用いる構成とすることが考えられる。しかし、パラメトリックスピーカで用いる電力増幅器では、超音波周波数帯の信号を発生させる必要があるため、設計が容易ではないという問題点がある。
従来のパルス幅変調回路では、一定周波数で発振する三角波、あるいはのこぎり波を生成する発振器の出力波形と、音声信号に応じた電気信号とを、2つの入力信号の振幅を比較するコンパレータに入力し、コンパレータの出力信号からパルス幅変調信号を生成する。この発振器の出力波形及び音声信号に応じた電気信号にはアナログ信号が用いられており、これは特許文献1のパラメトリックスピーカについても同様である。
しかし、超音波周波数帯の信号を生成するために高いパルス周波数が必要となるため、アナログ回路で生成される三角波、またはのこぎり波では、直線性が悪化するという問題がある。また、調整箇所も必要となり、IC(Integrated Circuit)化が容易ではないという問題点もあった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、電力増幅器の効率を上げることが可能なパルス幅変調回路及びパルス幅変調方法を提供することを目的とする。さらに、このようなパルス幅変調回路を用いることによって、小型化が可能なパラメトリックスピーカを提供することを目的とする。
本発明では上記課題を解決するために、リングカウンタ部、サンプリングデータ保持部、比較部、及びパルス幅変調信号出力部を有し、入力信号の信号レベルに応じたパルス幅のパルス幅変調信号を生成するパルス幅変調回路が提供される。リングカウンタ部は、生成するパルス幅変調信号の周波数よりも短い周期で初期値と最大値との間で逐次変化する周期カウントを出力する。そして、所定の周期でカウントが最大値または初期値となったときにリセット信号を発生する。サンプリングデータ保持部は、入力信号の信号レベルに応じた入力信号データと、リングカウンタ部のリセット信号とを入力する。そして、リセット信号が発生したときの入力信号データをサンプリングデータとして保持する。比較部は、サンプリングデータと周期カウントを比較し、値が一致したときに一致信号を発生させる。パルス幅変調信号出力部は、リセット信号と、一致信号とを入力し、リセット信号の発生と一致信号と発生間隔に応じたパルス幅でパルス幅変調信号を出力する。
このようなパルス幅変調回路によれば、リングカウンタ部は、パルス幅変調信号の周波数よりも短い周期で周期カウントを生成し、比較部へ出力する。周期カウントは、最大値と初期値との間で逐次変化させる。そして、周期カウントが最大値または初期値となったときは、リセット信号を発生させる。サンプリングデータ保持部は、入力信号の信号レベルに応じて生成される入力信号データを入力し、リセット信号が入力されたときは、その時点の入力信号データを、次のリセット信号が入力されるまでサンプリングデータとして保持する。サンプリングデータは、比較部へ出力する。比較部は、サンプリングデータと周期カウントを比較し、値が一致したときは一致信号をパルス幅変調信号出力部へ出力する。パルス幅変調信号出力部は、リセット信号と、一致信号との発生間隔に応じたパルス幅でパルス幅変調信号を生成する。
また、上記課題を解決するために、入力信号の信号レベルに応じたパルス幅のパルス幅変調信号を生成するパルス幅変調方法において、リングカウンタ部が、生成するパルス幅変調信号の周波数よりも短い周期で初期値と最大値との間で逐次変化する周期カウントを出力し、所定の周期でカウントが最大値または初期値となったときにリセット信号を発生し、サンプリングデータ保持部が、入力信号の信号レベルに応じた入力信号データと、リセット信号とを入力し、リセット信号が発生したときの入力信号データをサンプリングデータとして保持し、比較部が、周期カウントとサンプリングデータを比較し、値が一致したときに一致信号を発生し、パルス幅変調信号出力部が、リセット信号と一致信号とを入力し、リセット信号と一致信号との発生間隔に応じたパルス幅でパルス幅変調信号を出力する、手順を有することを特徴とするパルス幅変調方法、が提供される。
このようなパルス幅変調方法によれば、リングカウンタ部は、カウントを逐次変化させ、カウントが最大値または初期値に到達したときにリセット信号を発生させて再びカウントを開始する。このリセット信号の発生で、入力信号データがサンプリングされる。比較部は、サンプリングデータと、リングカウンタ部のカウントとを比較し、一致した場合に一致信号を発生させる。そして、パルス幅変調信号出力部が、リセット信号と、一致信号との発生間隔に応じたパルス幅のパルス幅変調信号を生成する。
また、上記課題を解決するために、超音波周波数帯のキャリア信号を可聴周波数帯のオーディオ信号の信号レベルに応じて変調して出力するパラメトリックスピーカにおいて、キャリア信号に用いる超音波用正弦波信号を量子化した超音波用正弦波データを生成する超音波用正弦波信号発生手段と、オーディオ信号をデジタル変換したオーディオデータと、超音波用正弦波データとを入力し、超音波用正弦波データをオーディオデータで変調し、変調超音波データを生成する変調手段と、生成するパルス幅変調信号の周波数よりも短い周期で初期値と最大値との間で逐次変化する周期カウントを出力し、所定の周期でカウントが最大値または初期値となったときにリセット信号を発生させるリングカウンタ部と、変調超音波データの信号レベルに応じた入力信号データと、リセット信号とを入力し、リセット信号が発生したときの変調超音波データをサンプリングデータとして保持するサンプリングデータ保持部と、サンプリングデータと周期カウントを比較し、値が一致したときに一致信号を発生する比較部と、リセット信号と一致信号とを入力し、リセット信号と一致信号との発生間隔に応じたパルス幅でパルス幅変調信号を出力するパルス幅変調信号出力部とを有するパルス幅変調手段と、パルス幅変調信号を電力増幅するパルス電力増幅手段と、を有することを特徴とするパラメトリックスピーカ、が提供される。
このようなパラメトリックスピーカによれば、超音波用正弦波信号発生手段は、キャリア信号に用いる超音波用正弦波信号に応じた超音波用正弦波データを生成し、変調手段へ出力する。変調手段は、超音波用正弦波データと、オーディオ信号に応じたオーディオデータと、を入力して超音波用正弦波データをオーディオデータで変調し、変調超音波データを生成する。パルス幅変調手段は、カウントを周期的に逐次変化させ、カウントが最大値または初期値に到達したときにリセット信号を発生させるリングカウンタ部のリセット信号発生で、変調超音波データをサンプリングする。比較部は、サンプリングデータと、リングカウンタ部のカウントとを比較し、一致した場合に一致信号を発生させる。そして、パルス幅変調信号出力部が、リセット信号と、一致信号との発生間隔に応じたパルス幅のパルス幅変調信号を生成する。パルス電力増幅手段は、生成されたパルス幅変調信号を電力増幅して出力する。
本発明では、所定の周期でカウントを一巡させるリングカウンタ部と、リングカウンタからの要求で周期ごとに入力信号データをサンプリングし、その値を保持するサンプリングデータ保持部と、カウントとサンプリングされた入力信号データとを比較して一致した時点を通知する比較部と、カウントの開始から比較部が一致を通知するまでの時間に応じたパルス幅のパルス幅変調信号を出力するパルス幅変調信号出力部とを有することによって、デジタル変換された入力信号データを用いて直接パルス幅変調信号を生成することができる。このように、アナログ信号を用いないことから、従来のパルス幅変調器の非直線性の問題が解決される。また、デジタルデータのみを処理するため、IC化が容易になるという利点もある。
そして、このようなパルス幅変調回路を、オーディオ信号によって変調された超音波信号のパルス幅変調処理に適用することによって、パラメトリックスピーカの小型化が可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、実施の形態に適用される発明の概念図である。本発明に係るパルス幅変調回路1は、所定の変調信号で振幅変調された変調超音波信号を入力し、その信号レベルに応じたパルス幅のパルス幅変調信号を生成する。
パルス幅変調回路1は、周期カウントを出力するリングカウンタ部1a、入力信号データをサンプリングするサンプリングデータ保持部1b、サンプリングデータとカウント値を比較する比較部1c、及びパルス幅変調信号を生成するパルス幅変調信号(図では、PWM)出力部1dを有する。以下、パルス幅変調信号をPWM(Pulse Wide Modulation)と表記する。
リングカウンタ部1aは、生成するPWM信号の周波数よりも短い周期でカウントを逐次変化させ、カウントが最大値または初期値となったときにリセット信号を発生させ、初期値または最大値からカウントを再開する処理を繰り返し行うリングカウンタである。リングカウンタ部1aの動作クロックは、PWM信号の周波数と、変調超音波データのビット数に応じて決まる。たとえば、変調超音波データのビット数が16ビットである場合には、少なくとも、PWM信号の1周期に0から65535(16ビットの最大値)までをカウントする必要がある。また、生成されるカウント値は、従来のアナログ回路におけるのこぎり波、あるいは三角波の量子化データに相当する。たとえば、初期値を0とし、周期ごとにカウントを1増加させ、最大値に到達したときにはリセット信号を発生させるとともに、カウントを0に戻し、再度カウントを開始する。これにより、のこぎり波が生成される。なお、最大値からカウントを減算していけば、三角波を生成することもできる。リングカウンタ部1aの生成するカウント値は、カウントRDとして比較部1cへ出力される。カウンタが一巡するごとに発生させるリセット信号は、HOLD信号としてサンプリングデータ保持部1bに出力され、変調超音波データをサンプリングするタイミングを通知する。また、SET信号としてPWM出力部1dに出力され、PWM信号のセットタイミングを通知する。
サンプリングデータ保持部1bは、外部から変調超音波データ、及びリングカウンタ部1aからHOLD信号を入力する。変調超音波データは、超音波信号の信号レベルに応じたデジタルデータが、所定の変調信号によって振幅変調されたデータである。サンプリングデータ保持部1bは、HOLD信号が入力した時点の変調超音波データをサンプリングデータとして、次のHOLD信号が入力されるまで保持する。サンプリングデータSDは、比較部1cへ出力する。すなわち、サンプリングデータ保持部1bは、リングカウンタ部1aのリングカウンタが一巡する周期をサンプリング周期として、変調超音波データをサンプリングする。
比較部1cは、リングカウンタ部1aからカウントRD、及びサンプリングデータ保持部1bからサンプリングデータSDを入力し、カウントRDとサンプリングデータSDとを比較する。そして、双方の値が一致したとき、一致(EQ)信号をPWM出力部1dへ出力する。変調超音波データが大きいほど、サンプリングデータSDとカウントRDとが一致するまでの時間が長くなる。逆に、変調超音波データが小さいと、一致までの時間が短い。EQ信号は、PWM信号のリセットタイミングをPWM出力部1dに通知するRST信号として機能する。
PWM出力部1dは、リングカウンタ部1aからSET信号、比較部1cからRST信号を入力し、SET信号とRST信号との発生間隔に応じたパルス幅でPWM信号を生成する。たとえば、SET信号でPWM信号の信号レベルをHighにし、RST信号でLowにする。これにより、リングカウンタ部1aのカウントRDが一周する時間をパルスの1周期として、変調超音波データの大きさに応じたパルス幅のパルス信号が生成される。変調超音波データが大きいときには、SET信号からEQ信号までの発生時間が長くなるので、Highの期間のパルス幅が長くなる。これに対し、変調超音波データが小さいときには、逆に、Highの期間のパルス幅が短くなる。
このようなパルス幅変調回路1の動作について説明する。パルス幅変調回路1には、超音波信号を所定の変調信号によって振幅変調した変調超音波データが入力される。変調超音波データは、デジタル変換されたデジタルデータである。リングカウンタ部1aは、PWM信号の周波数よりも短い周期でカウントを逐次変化させ、カウントが一巡するとリセット信号を発生させて再度カウントを開始する。生成されるカウント値であるカウントRDは、比較部1cへ出力される。リングカウンタ部1aがリセット信号を発生させると、サンプリングデータ保持部1bには、その時点の変調超音波データをサンプリングし、サンプリングデータSDとして比較部1cへ出力する。このときPWM出力部1dは、PWM信号をHighレベルにセットする。比較部1cでは、サンプリングデータSDとカウントRDとを比較する。サンプリングデータSDとカウントRDとが一致していなければ、比較部1cはEQ(RST)信号を出力しないので、PWM信号はHighレベルを継続する。サンプリングデータSDとカウントRDが一致した時点で、比較部1cは、EQ(RST)信号を発生させる。これを受けたPWM出力部1dは、PWM信号をLowレベルにリセットする。そして、リングカウンタ部1aの計数するカウントが一巡すると、リセット信号が発生し、サンプリングデータ保持部1b及びPWM出力部1dは、リセット信号入力時からの処理手順を繰り返す。
以上の処理が行われることにより、変調超音波データの大きさに応じてパルス幅が決定するPWM信号が生成される。
上記のパルス幅変調回路1では、従来のパルス幅変調回路では、アナログ信号であった変調超音波信号及び比較用ののこぎり波または三角波を用いて行われた処理を、デジタル変換された変調超音波データとカウントRDというデジタル信号を用いて処理する。このように、変調超音波信号のデジタルデータを基に、アナログ信号に変換することなく直接PWM信号を発生させることによって、非直線性の問題を解決し、電力増幅器の効率を上げることができる。また、回路内で行われる処理は、デジタル演算だけであるので調整箇所も必要なくなり、IC化することも容易となる。
なお、上記の説明では、パルス幅変調回路1を構成するリングカウンタ部1a、サンプリングデータ保持部1b、比較部1c、及びPWM出力部1dをハードウェアによって構成するとして説明したが、各部の機能は、コンピュータがパルス幅変調制御プログラムを実行することにより、実現することもできる。コンピュータが、パルス幅変調制御プログラムを実行することにより、コンピュータは、リングカウンタ部1aの処理を行うリングカウンタ手段、サンプリングデータ保持部1bの処理を行うサンプリングデータ保持手段、比較部1cの処理を行う比較手段、及びPWM出力部1dの処理を行うPWM出力手段として機能し、デジタルデータに変換された変調超音波データを処理する。
以下、実施の形態を、パラメトリックスピーカに適用した場合を例に図面を参照して詳細に説明する。図2は、実施の形態のパラメトリックスピーカの全体構成を示した図である。
実施の形態のパラメトリックスピーカは、A/Dコンバータ110、オーバサンプリング120、超音波用正弦波信号発生器130、変調器140、PWM発生器150、パルス電力増幅器160、ローパスフィルタ170、及び超音波振動子180を有する。A/Dコンバータ110は、オーディオ信号をデジタル信号に変換する回路である。オーバサンプリング120は、A/Dコンバータ110で変換したデジタルデータを、超音波で変調するために必要な、十分に高いサンプリング周波数に上げる。超音波用正弦波信号発生器130は、超音波用の正弦波を発生させる。変調器140は、オーバサンプリングされたオーディオデータで、超音波用正弦波信号発生器130が生成した超音波信号を変調する。PWM発生器150は、パルス幅変調回路で構成され、変調器140の出力結果に応じてパルスのデューティ比を決定し、PWM信号を出力する。パルス電力増幅器160は、PWM発生器150の出力したPWM信号を電力増幅する。ローパスフィルタ170は、電力増幅されたPWM波の高周波部分をカットする。超音波振動子180は、超音波信号を空間に放出する。
以下、各部を詳細に説明する。
A/Dコンバータ110は、伝達しようとするオーディオ信号をデジタル信号に変換する回路である。変換データは、オーバサンプリング120へ出力する。通常のオーディオのA/D変換では、サンプリング周期として、32kHz(キロヘルツ)、44kHz、48kHzなどが使われ、量子化精度は16ビットが多用される。量子化精度は、サンプリング時の量子化ビット数と同義とする。量子化ビット数が高いほど、精度が高くなり、元の信号に忠実なデータが得られる。なお、実施の形態では、出力データは、2の補数形式で表現されるとする。
図3は、A/Dコンバータの動作を示した図である。図の横軸は経過時間、縦軸はオーディオ信号の信号レベルを示している。
A/Dコンバータ110は、オーディオ入力信号201を、32kHz、44kHz、あるいは48kHzなど、所定のサンプリング周期でサンプリングする。図の黒丸(●)が、サンプリング202処理の実行時刻を示しており、黒丸と黒丸の間隔がサンプリング周期になる。また、点線で示した信号のゼロレベルからの距離がサンプリング値の大きさに相当する。以下の説明では、A/Dコンバータ110は、サンプリング周期を32kHzとし、サンプリング周期ごとのオーディオ入力信号201の信号レベルに相当するサンプリング値を16ビット精度のデジタルデータ値として出力することとする。
オーバサンプリング120は、A/Dコンバータ110の変換データを入力し、次段の変調器140で使用されるサンプリング周波数に合わせる変換を行う。超音波信号は通常40kHzが多用されるので、サンプリング周期としてはおおむね320kHz以上が用いられる。変調器140では、このサンプリング周期で繰り返し演算処理が行われるので、これに合わせてA/Dコンバータ110の出力データをオーバサンプリングする。具体的には、本来のサンプリング周期でサンプリングされたA/Dコンバータ110のサンプリング値に基づいて、計算によってサンプリング周期間のデータを補間し、算出された値をいくつも挿入して、サンプリング速度を速くしたのと同様の結果を得る。ここでは、オーバサンプリングによって、32kHzのサンプリング周期のサンプリングデータから、320kHzのサンプリング周期のサンプリングデータを生成する。
超音波用正弦波信号発生器130は、超音波信号用の正弦波を発生する。超音波は、通常40kHzが使用される。超音波用正弦波信号は、2の補数形式で表現される信号レベルに応じたデジタルデータとして変調器140へ出力される。
変調器140は、超音波用正弦波信号発生器130が発生する超音波用正弦波データを、オーバサンプリング120から入力されるオーディオデータによって変調する。通常、このような場合には振幅変調が多用されるので、実施の形態においても振幅変調を行うとする。振幅変調の場合には、超音波用正弦波データと、オーディオデータとを乗算して振幅変調データを得る。変調器140では、超音波信号のサンプリング周期(320kHz)ごとに、320kHzの周波数にオーバサンプリングされたオーディオデータと、超音波用正弦波信号発生器130の発生させる超音波用正弦波データとの乗算を行って、演算結果を逐次PWM発生器150へ出力する。
図4は、変調器の生成する変調超音波データを示した図である。
変調超音波データ204は、超音波用の正弦波データが、オーディオ信号によって振幅変調されたデータである。したがって、変調超音波データ204の信号波形は、超音波信号と同じ周波数で、変調された振幅で変化する。その波形の頂点を最大振幅とすると、最大振幅を結んだ包絡線203は、変調信号であるオーディオ信号の信号変化の相似形になる。
PWM発生器150は、図4に示した変調超音波データを入力し、その信号レベルに応じてデューティ比が決まるPWM信号を生成する。
図5は、PWM発生器の一例を示したブロック図である。
PWM発生器150は、リングカウンタ151、パルス発生器152、レジスタ153、絶対値変換器154、コンパレータ155、及びフリップフロップ(Flip-Flop;以下、FFとする)156を有する。
リングカウンタ151及びパルス発生器152は、リングカウンタ部1aを構成する。リングカウンタ151は、パルス発生器152の発生させるパルス信号を入力し、その入力パルス数をカウントする。パルス発生器152は、発生させるPWM信号の周波数の数千倍の周波数のパルス信号を発生させる。この周波数は、PWM信号の周波数と、変調超音波データのビット数に応じて決まる。リングカウンタ151は、パルス発生器152から入力されるパルス数をカウントし、最大値となったときは、リセット(RST)信号を出力してカウントを0に戻し、再びカウントを開始する。このようにして、量子化されたのこぎり波を生成する。カウントは、逐次コンパレータ155に出力する。また、RST信号は、FF156及びレジスタ153に出力する。なお、RST信号の発生する周期は、PWM信号の周期と同じになる。
レジスタ153及び絶対値変換器154は、サンプリングデータ保持部1bとして機能する。レジスタ153は、変調超音波データとともに、リングカウンタ151のRST信号をHOLD信号として入力する。そして、RST(HOLD)信号が入力されると、その時点の変調超音波データをラッチする。なお、変調超音波データは、2の補数形式で表現されている。保持した変調超音波データは、絶対値変換器154を介してコンパレータ155へ出力する。絶対値変換器154は、レジスタ153より入力される2の補数形式の変調超音波データを、マイナスの最小値を絶対値0とする値に変換する。
コンパレータ155は、比較部1cとして機能する。リングカウンタ151の出力カウントと、レジスタ153と絶対値変換器154とによって絶対値変換された変調超音波データと、を入力して双方の値を比較する。リングカウンタ151の出力カウントは、量子化されたのこぎり波である。一方、変調超音波データは、リングカウンタ151がRST信号発生時、レジスタ153によってラッチされた値である。コンパレータ155は、ラッチされた変調超音波データと、リングカウンタ151の出力カウントの値が一致したとき、一致したことを通知するEQU信号をFF156へ出力する。
FF156は、PWM出力部1dとして機能する。リングカウンタ151のRST信号と、コンパレータ155のEQU信号とを入力し、それぞれの信号変化に応じてパルス出力信号を発生させる。ここでは、リングカウンタ151のRST信号をP−SET信号として、P−SET信号の立ち上がりで出力を1にする。そして、コンパレータ155のEQU信号をP−RST信号として、P−RST信号の立ち上がりで出力を0にする。
このようなPWM発生器150の動作について説明する。リングカウンタ151は、パルス発生器152が発生させるパルスをカウントするリングカウンタである。カウントは、逐次コンパレータ155へ出力される。カウント値が最大値となったときにRST信号を出力し、カウント値を0にリセットしてカウントを再開する。リングカウンタ151のRST信号が出力されると、FF156がセットされ、出力ビットが1となる。また、レジスタ153は、このときの変調超音波データをラッチする。ラッチされた変調超音波データは、絶対値変換器154で絶対値に変換された後、コンパレータ155へ入力される。コンパレータ155は、リングカウンタ151の出力カウントと、レジスタ153及び絶対値変換器154を介して入力された変調超音波データとを比較する。その後、リングカウンタ151のカウント値が上がっていき、変調超音波データと同じ値になると、コンパレータ155は、EQU信号を出力する。これによりFF156がリセットされ、出力ビットが0となる。変調超音波データが大きくなるほど、リングカウンタ151のリセット信号発生からコンパレータ155のEQU信号発生までの時間が長くなり、FF156の出力ビットが1の状態が長くなる。このような処理が繰り返されることにより、PWM発生器150から、変調超音波データの大きさに応じたPWM波が出力される。
なお、PWM発生器150は、変調器140の出力結果をもとにパルスのデューティ比を決定するが、パルスのデューティ比は、変調器140の出力値が0のときに50パーセント、プラスの最大値のときに出力ビットが1の時間が最大、マイナスの最小値のときに出力ビットが0の時間が最大となるように設定される。たとえば、コンパレータ155へ、変調器140の出力の最大値と最小値により、EQU信号を発生させるタイミングを調整するロジックを付加する。
図6は、PWM発生器の出力信号を示した図である。
パルスの1周期は、リングカウンタ151がRST信号を発生させてから、次のRST信号発生までの時間に相当する。上段から順に、変調器140の出力値が、プラスの最大値、0、マイナスの最小値の場合のパルス信号を示す。変調器140の出力値がプラスの最大値のときは、パルスの信号レベルがHighの時間が最大になる。変調器140の出力値が0のときは、パルスの信号レベルがHighの時間と、Lowの時間とが等しくなる。変調器140の出力値がマイナスの最小値のときは、パルスの信号レベルがLowの時間が最大になる。
パルス電力増幅器160は、PWM発生器150から入力するPWM信号を電力増幅し、ローパスフィルタ170へ出力する。PWM発生器150からは、変調超音波データに応じたデューティ比のPWM信号が入力される。
図7は、パルス電力増幅器の一例を示したブロック図である。パルス電力増幅器160は、ゲートドライバ161と、スイッチ素子S1,S2,S3,S4と、ローパスフィルタ162とを有する。ゲートドライバ161は、前段のPWM発生器150の生成するPWM信号に応じて、スイッチ素子S1,S2,S3,S4のオン/オフを制御する。スイッチ素子S1,S2,S3,S4を介して電源電圧VDDに接続するローパスフィルタ162は、スイッチ素子S1,S2,S3,S4のオン/オフにより、充放電を繰り返し、オーディオ信号の入力レベルに応じた滑らかな電圧波形を生成する。パルス電力増幅器160は、一般的に知られている回路を用いることができるので、詳細な説明は省略する。
ローパスフィルタ170は、パルス電力増幅器160によって電力増幅されたPWM信号の高周波部分をカットし、超音波振動子180へ出力する。
超音波振動子180は、ローパスフィルタ170を介して入力したPWM信号に応じて駆動され、超音波信号をオーディオ信号の信号レベルに応じて変調して出力する。超音波振動子180は、たとえば、ピエゾ振動子などで構成される。
上記の構成のパラメトリックスピーカの動作について説明する。
A/Dコンバータ110は、伝達対象のオーディオデータをデジタル変換し、変換データをオーバサンプリング120へ出力する。オーバサンプリング120は、32kHzのサンプリング周期でサンプリングされたオーディオデータを、超音波信号に適した320kHzのサンプリング周期に合うようにオーバサンプリングする。これにより、オーバサンプリング120からは、320kHzのサンプリング周期に相当するオーディオデータが出力される。オーバサンプリングされたオーディオデータは、変調器140へ出力される。一方、超音波用正弦波信号発生器130は、40kHzの超音波用の正弦波データを発生させ、変調器140へ出力する。超音波用の正弦波データも、オーバサンプリング120と同等のサンプリング周期のデータとして変調器140へ出力される。変調器140は、サンプリング周期ごとに、超音波用正弦波データを、オーディオデータで振幅変調し、PWM発生器150へ出力する。これにより、図4に示したような変調超音波データが、PWM発生器150へ入力される。
以下、変調超音波データがPWM発生器150に入力されてから、PWM波が生成されるまでの処理を、図を用いて説明する。図8は、変調超音波データがPWM波に変換されるまでに生成される信号を示した図である。
図は、図4に示した変調超音波データの一部を拡大した図である。同じ信号には同じ番号を付し、説明は省略する。超音波用正弦波データが、変調信号203によって振幅変調された変調超音波データ204は、サンプリング周期(320kHz)ごとにPWM発生器150に入力される。図では、黒丸の間隔がサンプリング周期に相当する。そして、PWM発生器150では、超音波用正弦波データの大きさに応じたデューティ比のパルス、PWM信号211を発生させる。たとえば、図の左端の黒丸で表されたサンプリングタイミングでは、超音波用正弦波データは0であり、このときは、デューティ比50パーセントのPWM信号211が発生する。そして、変調超音波データ204が増加するのに伴って、PWM信号211の信号レベルがHighの時間が長くなる。最大は、変調超音波データ204の最大値のときになる。さらに、変調超音波データ204が減少するのに伴って、PWM信号211は、信号レベルがHighの時間が短くなる。そして、Highの時間が最小(信号レベルがLowの時間が最大)となるのは、変調超音波データ204が最小値のときになる。
PWM発生器150が生成したPWM信号211は、パルス電力増幅器160で電力増幅された後、ローパスフィルタ170で高周波部分がカットされる。こうして、ローパスフィルタ170を通過したローパスフィルタ出力信号212が得られる。ローパスフィルタ出力信号212は、オーディオデータの相似波形になる。
このように、従来アナログ信号により処理されていたPWM発生器150を、デジタルデータを用いて処理することにより、アナログ固有の問題を回避することができる。また、調整回路などが必要なくなり、IC化も容易となる。
ところで、図5に示したPWM発生器150において、変調超音波データとして、オーディオ信号と同等の16ビットの量子化精度を用いるとすると、リングカウンタ151のクロックが非常に高くなってしまう。実装する場合には、高速なロジック動作が必要となるため、部品価格や、実装コストが上昇する可能性がある。そこで、変調超音波データの量子化精度を音質に影響のない程度まで落とせば、リングカウンタのクロックの上昇を抑えることができる。
以下、第2の実施の形態として、変調超音波データの精度を落とすデータ精度変換器を備えたPWM発生器について説明する。なお、第2の実施の形態におけるPWM発生器が有する処理機能の構成要素は、図5に示した第1の実施の形態と同様である。そこで、図5に示した構成要素の符号を用いて、第2の実施の形態における機能を説明する。また、図2に示したパラメトリックスピーカのPWM発生器150を第2の実施の形態のPWM発生器と置き換え、パラメトリックスピーカを構成することもできる。
図9は、本発明の第2の実施の形態のPWM発生器の構成を示したブロック図である。
第2の実施の形態のPWM発生器は、絶対値変換器154と、コンパレータ155との間にデータ精度変換器301を設ける。これにより、絶対値変換器154から16ビットの精度の入力された変調超音波データの精度を落とし、所望のビット数に変換する。このように、コンパレータ155に入力される変調超音波データの精度が落ちることにより、リングカウンタ302と、パルス発生器303のクロックの周波数を、コンパレータ155に入力される変調超音波データの精度に合わせて落とすことが可能となる。
たとえば、変調超音波データが、320kHzのサンプリング周波数で16ビットの精度とし、このままの精度でPWM変換する場合を考える。このとき、リングカウンタのクロックf1は、
f1= 320kHz×65536 =20.97152GHz ・・・(1)
となり、実装上現実的ではない。
これを10ビット精度まで落とすとすると、このときのリングカウンタのクロックf2は、
f2= 320kHz×1024 =327,68MHz ・・・(2)
となり、実装が容易となる。
なお、上記の処理機能は、コンピュータによって実現する場合、パルス幅変調回路が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。磁気記録装置には、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープなどがある。光ディスクには、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM(Random Access Memory)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)などがある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto-Optical disk)などがある。
プログラムを実行するコンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。
実施の形態に適用される発明の概念図である。 実施の形態のパラメトリックスピーカの全体構成を示した図である。 A/Dコンバータの動作を示した図である。 変調器の生成する変調超音波データを示した図である。 PWM発生器の一例を示したブロック図である。 PWM発生器の出力信号を示した図である。 パルス電力増幅器の一例を示したブロック図である。 変調超音波データがPWM波に変換されるまでに生成される信号を示した図である。 本発明の第2の実施の形態のPWM発生器の構成を示したブロック図である。
符号の説明
1・・・パルス幅変調回路、1a・・・リングカウンタ部、1b・・・サンプルデータ保持部、1c・・・比較部、1d・・・パルス幅変調信号(PWM)出力部、110・・・A/Dコンバータ、120・・・オーバサンプリング、130・・・超音波用正弦波信号発生器、140・・・変調器、150・・・PWM発生器、160・・・パルス電力増幅器、170・・・ローパスフィルタ、180・・・超音波振動子

Claims (8)

  1. 入力信号の信号レベルに応じたパルス幅のパルス幅変調信号を生成するパルス幅変調回路において、
    生成するパルス幅変調信号の周波数よりも短い周期で初期値と最大値との間で逐次変化する周期カウントを出力し、所定の周期で前記カウントが最大値または初期値となったときにリセット信号を発生させるリングカウンタ部と、
    前記入力信号の信号レベルに応じた入力信号データと、前記リセット信号とを入力し、前記リセット信号が発生したときの前記入力信号データをサンプリングデータとして保持するサンプリングデータ保持部と、
    前記サンプリングデータと前記周期カウントを比較し、値が一致したときに一致信号を発生する比較部と、
    前記リセット信号と前記一致信号とを入力し、前記リセット信号と前記一致信号との発生間隔に応じたパルス幅で前記パルス幅変調信号を出力するパルス幅変調信号出力部と、
    を有することを特徴とするパルス幅変調回路。
  2. 前記リングカウンタ部は、前記カウントを更新する周期が、前記パルス幅変調信号の周波数と、前記入力信号データのビット数によって規定されることを特徴とする請求項1記載のパルス幅変調回路。
  3. 前記比較部は、前記入力信号データの最大値と最小値との間の中間値において前記パルス幅変調信号出力部の生成する前記パルス幅変調信号のデューティ比が50パーセントとなるように、前記一致信号の発生タイミングを調整することを特徴とする請求項1記載のパルス幅変調回路。
  4. 前記サンプリングデータ保持部が保持する前記サンプリングデータを、前記サンプリングデータの量子化ビット数より低いビット数のデータに変換し、前記比較部へ出力する精度変換部をさらに有することを特徴とする請求項1記載のパルス幅変調回路。
  5. 前記リングカウンタ部は、前記カウントを更新する周期が、前記パルス幅変調信号の周波数と、前記精度変換部によって精度変換されたデータのビット数によって規定されることを特徴とする請求項4記載のパルス幅変調回路。
  6. 入力信号の信号レベルに応じたパルス幅のパルス幅変調信号を生成するパルス幅変調方法において、
    リングカウンタ部が、生成するパルス幅変調信号の周波数よりも短い周期で初期値と最大値との間で逐次変化する周期カウントを出力し、所定の周期で前記カウントが最大値または初期値となったときにリセット信号を発生し、
    サンプリングデータ保持部が、前記入力信号の信号レベルに応じた入力信号データと、前記リセット信号とを入力し、前記リセット信号が発生したときの前記入力信号データをサンプリングデータとして保持し、
    比較部が、前記周期カウントと前記サンプリングデータを比較し、値が一致したときに一致信号を発生し、
    パルス幅変調信号出力部が、前記リセット信号と前記一致信号とを入力し、前記リセット信号と前記一致信号との発生間隔に応じたパルス幅で前記パルス幅変調信号を出力する、
    手順を有することを特徴とするパルス幅変調方法。
  7. 超音波周波数帯のキャリア信号を可聴周波数帯のオーディオ信号の信号レベルに応じて変調して出力するパラメトリックスピーカにおいて、
    前記キャリア信号に用いる超音波用正弦波信号を量子化した超音波用正弦波データを生成する超音波用正弦波信号発生手段と、
    前記オーディオ信号をデジタル変換したオーディオデータと、前記超音波用正弦波データとを入力し、前記超音波用正弦波データを前記オーディオデータで変調し、変調超音波データを生成する変調手段と、
    生成するパルス幅変調信号の周波数よりも短い周期で初期値と最大値との間で逐次変化する周期カウントを出力し、所定の周期で前記カウントが最大値または初期値となったときにリセット信号を発生させるリングカウンタ部と、前記変調超音波データの信号レベルに応じた入力信号データと、前記リセット信号とを入力し、前記リセット信号が発生したときの前記変調超音波データをサンプリングデータとして保持するサンプリングデータ保持部と、前記サンプリングデータと前記周期カウントを比較し、値が一致したときに一致信号を発生する比較部と、前記リセット信号と前記一致信号とを入力し、前記リセット信号と前記一致信号との発生間隔に応じたパルス幅で前記パルス幅変調信号を出力するパルス幅変調信号出力部とを有するパルス幅変調手段と、
    前記パルス幅変調信号を電力増幅するパルス電力増幅手段と、
    を有することを特徴とするパラメトリックスピーカ。
  8. 入力信号の信号レベルに応じたパルス幅のパルス幅変調信号の生成を制御するパルス幅変調制御プログラムにおいて、
    コンピュータを、
    生成するパルス幅変調信号の周波数よりも短い周期で初期値と最大値との間で逐次変化する周期カウントを出力し、所定の周期で前記カウントが最大値または初期値となったときにリセット信号を発生させるリングカウンタ手段、
    前記入力信号の信号レベルに応じた入力信号データと、前記リセット信号とを入力し、前記リセット信号が発生したときの前記入力信号データをサンプリングデータとして保持するサンプリングデータ保持手段、
    前記サンプリングデータと前記周期カウントを比較し、値が一致したときに一致信号を発生する比較手段、
    前記リセット信号と前記一致信号とを入力し、前記リセット信号と前記一致信号との発生間隔に応じたパルス幅で前記パルス幅変調信号を出力するパルス幅変調信号出力手段、
    として機能させることを特徴とするパルス幅変調制御プログラム。
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