JP2019212758A - 電気機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】電気機器において、断線時のスパーク片がコードアーマーから飛散することを解消して、安全性の向上を図る。【解決手段】コードアーマー10の本体部15に、装着部16側から突出端21側に向って、隣り合う領域同士で互いに曲げ剛性の異なる第1アーマー領域15A、第2アーマー領域15B、及び第3アーマー領域15Cを設ける。第1アーマー領域15Aの曲げ剛性をB1、第2アーマー領域15Bの曲げ剛性をB2、第3アーマー領域15Cの曲げ剛性をB3としたとき、B1>B2の関係式、及びB3>B2の関係式を満たすように構成する。【選択図】図1

Description

本発明は、ヘアードライヤーやヘアーアイロンなどの電気機器に関し、なかでも本体ケースから導出される電源コードの外面を覆うコードアーマーに関する。
ヘアードライヤーなどの電気機器の分野において、電気機器の本体ケースから導出される電源コードの保護を目的として、電源コードの外面を筒状のコードアーマーで被覆することは広く知られている。コードアーマーの上下方向における筒壁の肉厚寸法を大小に変化させることも公知であり、特許文献1に記載のコードアーマーでは、本体ケースからの導出基端側(上方側)の筒壁の肉厚寸法に比べて、突出端側(下方側)における筒壁の肉厚寸法を小さくして、上方の導出基端側は曲がり難く、下方の突出端側は曲がり易くしており、電源コードに捻回や屈曲が加わった場合には、両者(導出基端側と突出端側)の境界部で断線が発生するようにしている。コードアーマーの内部には、電源コードの挿通を許す筒孔が形成されており、筒孔の内周面と電源コードの外周面との間には空間部が形成されている。突出端における筒孔の開口寸法は、電源コードの外周面の外形寸法と一致しており、突出端における空間部は閉塞されている。
実願昭57−192424号(実開昭59−96878号)のマイクロフィルム
特許文献1のコードアーマーのように、導出基端側と突出基端の境界部で断線を発生させるようにしていると、コードアーマー内で断線を発生させることができるので、ある程度はスパークが外部に飛び散ることを防ぐことができる。加えて、突出端における空間部が閉塞されていると、断線が発生し、その熱で撚り線や絶縁被覆などが溶けて液滴状に固化し、スパーク片が発生した場合にも、スパーク片を空間部内に留めて空間部内で勢いを弱めることができるので、スパーク片がコードアーマーの突出端から飛び出すことを防ぐことができる。しかし、特許文献1のコードアーマーでは、断線の発生箇所が突出端の近傍になる可能性があり、この場合、空間部の軸方向の長さが足りなくなるため、空間部内でスパーク片の熱を弱めることができず、コードアーマーの下端において大きなダメージを受けるおそれがあり、これを防ごうとすればコードアーマーが大型化してしまう。
本発明は、断線時にスパーク片がコードアーマーから飛び出すことを確実に防止して電気機器の安全性の向上を図ることを目的とする。
本発明は、機器本体5と、機器本体5が収容される本体ケース3と、本体ケース3から導出されて機器本体5に電力を供給する電源コード8と、電源コード8の導出部分の外面を覆うコードアーマー10とを備える電気機器を対象とする。コードアーマー10は、本体ケース3側に設けられたコード開口20と突出端21側に設けられた先端開口22とを有し、両開口20・22の間に電源コード8が挿通される挿通孔23を有する軸方向に長い丸筒状の本体部15と、本体ケース3のコード取出口18に嵌着される装着部16とを備え、これら本体部15と装着部16とを一体に成形してなる可撓性を有する成形品である。本体部15には、装着部16側から突出端21側に向って、隣り合う領域同士で互いに曲げ剛性の異なる第1アーマー領域15A、第2アーマー領域15B、及び第3アーマー領域15Cが設けられており、第1アーマー領域15Aの曲げ剛性をB1、第2アーマー領域15Bの曲げ剛性をB2、第3アーマー領域15Cの曲げ剛性をB3としたときに、(B1>B2)の関係式、及び(B3>B2)の関係式を満たすように構成されていることを特徴とする。
第1アーマー領域15A〜第3アーマー領域15Cの曲げ剛性B1〜B3が、(B1>B3>B2)の関係式を満たすように構成される。
第3アーマー領域15Cの突出端21側に、該第3アーマー領域15Cと曲げ剛性の異なる第4アーマー領域15Dを設ける。この場合には、第4アーマー領域15Dの曲げ剛性をB4としたときに、(B3>B4)の関係式を満たすように構成される。
第1アーマー領域15A〜第4アーマー領域15Dの曲げ剛性B1〜B4が、(B1>B3>B2>B4)の関係式を満たすように構成される。
本体部15の外周面に軸方向に向って走るように、少なくとも一つのリブ30が突設される。
リブ30は、第1アーマー領域15Aから第3アーマー領域15Cに亘って形成される。
本体部15の外周面の対向位置に一対のリブ30・30が突設される。
電源コード8は、2本の芯線11・11と両芯線11・11を被覆する絶縁被覆12からなり、断面視で長辺方向と短辺方向とを有する長尺形に形成されている。本体ケース3、或いは装着部16により規定される電源コード8の長辺方向と、外周面の対向位置に突設された一対のリブ30・30の配列方向とが一致されている。
軸方向と直交する方向におけるリブ30の長さを幅寸法としたとき、第1アーマー領域15Aと第2アーマー領域15Bとの境界部におけるリブ30の幅寸法W1が、第2アーマー領域15Bと第3アーマー領域15Cとの境界部における幅寸法W2よりも大きく設定されている。
リブ30が、装着部16側に設けられて軸方向と直交する方向に膨出形成されて突出端21に向って幅寸法が漸減する水滴状の第1リブ部30Aと、第1リブ部30Aに連続して突出端21に向って漸次幅寸法が小さくなる先窄まりテーパー状の第2リブ部30Bとを含む。第1リブ部30Aの幅寸法の漸減割合が、第2リブ部30Bの幅寸法の漸減割合よりも大きく設定されている。
第2アーマー領域15Bの外周面には、周方向に伸びる凹溝28と凸条27とを軸方向に交互に多段状に配列してなる蛇腹部が形成されている。第2アーマー領域15Bの軸方向の中央部における凸条27(27A)の突端位置が、軸方向の端部における凸条27(27B)の突端位置よりも周方向の外寄りに位置している。
第2アーマー領域15Bの外周面には、周方向に伸びる凹溝28と凸条27とを軸方向に交互に多段状に配列してなる蛇腹部が形成されている。第2アーマー領域15Bの軸方向の中央部における隣り合う凸条27・27同士の間隔寸法(d1)が、軸方向の端部における隣り合う凸条27・27同士の間隔寸法よりも小さく設定されている。
本発明に係る電気機器においては、第1アーマー領域15Aの曲げ剛性をB1、第2アーマー領域15Bの曲げ剛性をB2、第3アーマー領域15Cの曲げ剛性をB3としたときに、(B1>B2)の関係式、及び(B3>B2)の関係式を満たすように構成して、本体ケース3のコード取出口18から導出された電源コード8が外力を受けて変形するとき、コードアーマー10の第2アーマー領域15Bが優先的に弾性変形されるようにした。こうした電気機器によれば、例えば長期に亘って繰り返して電源コード8の導出基端部に屈曲力が加わり、疲労破壊により電源コード8の導出基端部が断線に至る場合でも、第2アーマー領域15Bで被覆された部分において電源コード8を断線させることができる。つまり第2アーマー領域15Bで被覆された部分を断線予定部とすることができる。従って、スパーク片が突出端21に至るまでの飛散距離を大きくして、コードアーマー10の内部でスパーク片の熱を確実に放熱することができる。
コードアーマー10の曲げ剛性が(B1>B3>B2)の関係式を満たすように構成されていると、第1アーマー領域15Aと第2アーマー領域15Bとの境界部において、コードアーマー10及び電源コード8を急角度に屈曲変形させることが容易となり、かかる境界部において断線を発生させることができる。以上より、第2アーマー領域15Bの最上部を断線予定部とすることができるので、第2アーマー領域15Bの中央部を断線予定部とする構成に比べて、スパーク片が突出端21に至るまでの飛散距離をさらに大きくすることができる。従って、コードアーマー10の内部でスパーク片の熱を放熱することができ、スパーク片がコードアーマー10から飛び出すことをより確実に防ぐことができるので、電気機器の安全性向上に貢献できる。
第3アーマー領域15Cの突出端21側に、該第3アーマー領域15Cと曲げ剛性の異なる第4アーマー領域15Dが設けられており、第4アーマー領域15Dの曲げ剛性をB4としたときに、(B3>B4)の関係式を満たすように構成されていると、コードアーマー10の突出端21を電源コード8の動きに追随させて柔軟に屈曲させることができる。これによれば、電源コード8の変形時においてコードアーマー10の突出端21を優先的に弾性変形させることができるので、突出端21部分で当該電源コード8に付与されるストレスを小さくして、突出端21部分が他の部分よりも先に断線することを防止できる。
特に、第1アーマー領域15A〜第4アーマー領域15Dが(B1>B3>B2>B4)の関係式を満たすように構成して、第4アーマー領域15Dの曲げ剛性を最小限化していると、電源コード8の変形時においてコードアーマー10の突出端21をより優先的に弾性変形させることができるので、当該電源コード8に付与されるストレスをより小さくすることができ、突出端21部分が他の部分よりも先に断線することを確実に防止できる。
本体部15の外周面に軸方向に向って走るように、少なくとも一つのリブ30が突設されている構成を採ることができる。このように本体部15の外周面にリブ30が突設されていると、コードアーマー10の捻り変形を抑えることができるので、当該コードアーマー10に保護される電源コード8が不用意に捻れることを防いで、電源コード8が断線に陥ることを防ぐことができる。従って、電気機器の安全性向上に貢献できる。
リブ30が第1アーマー領域15Aから第3アーマー領域15Cに亘って形成されていると、本体部15における軸方向のリブ30の長さ寸法をより大きく採ることができるので、コードアーマー10の捻り変形をより確実に抑えることができる。
本体部15の外周面の対向位置に一対のリブ30・30が突設されていると、これらリブ30・30の形成方向に向って、コードアーマー10が容易に屈曲変形することを抑えることができる。つまりリブ30・30の形成方向においては、コードアーマー10に屈曲変形に対する規制力を付与できる。一方、リブ30・30の形成方向に対する直交する方向においては、コードアーマー10の屈曲変形をリブ30・30が阻害することはない。以上より、実質的にコードアーマー10の屈曲方向を、リブ30・30の形成方向に対して直交する方向に規定することができる。
一般的に断面視で長辺方向と短辺方向とを有する所謂「平コード」と称される電源コード8においては、短辺方向に電源コード8が屈曲することは想定されているものの、長辺方向に電源コード8が屈曲することは想定されておらず、当該長辺方向に向って繰り返して電源コード8が屈曲変形されると、疲労破壊により断線が生じ易い。つまり、平コードが長辺方向に屈曲されると、屈曲時に内側に位置する芯線11に比べて、外側に位置する芯線11は大きく伸長されるため、外側に位置する芯線11に加わる歪や負荷などのストレスが大きくなることが避けられず、結果として疲労破壊により断線が生じ易い。そこで、本体ケース3、或いは装着部16により規定される電源コード8の長辺方向と、外周面の対向位置に突設された一対のリブ30・30の配列方向とを一致させていると、電源コード8がその長辺方向へ屈曲されることを抑えることができるので、電源コード8が疲労破壊により断線することを効果的に防ぐことができる。リブ30の存在により短辺方向(電源コード8の短辺方向)における電源コード8の屈曲が大きく妨げられることはなく、短辺方向に電源コード8を屈曲させることは容易となる。従って、電源コード8を環状に纏めて束ねるなどの作業をよりスムーズ且つ自然に行うことができる。
軸方向と直交する方向におけるリブ30の長さを幅寸法としたとき、第1アーマー領域15Aと第2アーマー領域15Bとの境界部におけるリブ30の幅寸法W1が、第2アーマー領域15Bと第3アーマー領域15Cとの境界部における幅寸法W2よりも大きく設定されていると、装着部16側で大きな規制力を確保しながら、突出端21側における規制力を小さくすることができる。従って、装着部16側では電源コード8の捻りを確実に防ぐとともに、突出端21側では、電源コード8を容易に屈曲させることができ、電源コード8を環状に纏めて束ねるなどの作業をよりスムーズかつ自然に行うことができる。
リブ30が、装着部16側に設けられて軸方向と直交する方向に膨出形成されて突出端21に向って幅寸法が漸減する水滴状の第1リブ部30Aと、第1リブ部30Aに連続して突出端21に向って漸次幅寸法が小さくなる先窄まりテーパー状の第2リブ部30Bとを含み、第1リブ部30Aの幅寸法の漸減割合が、第2リブ部30Bの幅寸法の漸減割合よりも大きく設定されていると、装着部16側で大きな規制力を確保しながら、突出端21側に行くに従って、規制力を徐々に小さくすることができる。この場合にも、装着部16側では電源コード8の捻りを確実に防ぐとともに、突出端21側では、電源コード8を容易に屈曲させることができ、電源コード8を環状に纏めて束ねるなどの作業をよりスムーズかつ自然に行うことができる。
第2アーマー領域15Bが折れ曲げるように急角度に屈曲させることができるように構成されていると、換言すれば第2アーマー領域15Bの屈曲可能半径が極めて小さく設定されていると、電源コード8も急角度に屈曲させることが可能となるため、コードアーマー10で被覆されているにも拘らず、当該屈曲された部分において電源コード8が疲労破壊して断線に至り易くなる。これに対して本発明のように、第2アーマー領域15Bの外周面に、周方向に伸びる凹溝28と凸条27とを軸方向に交互に多段状に配列してなる蛇腹部を形成して、第2アーマー領域15Bの軸方向の中央部における凸条27(27A)の突端位置を、軸方向の端部における凸条27(27B)の突端位置よりも周方向の外寄りに位置させていると、屈曲時において中央部における凸条27(27A)の突端同士が接触することで、第2アーマー領域15Bが屈曲したときの屈曲半径(屈曲限界)が規制されるようにすることができる。以上の構成を採ることにより、第2アーマー領域15B及び電源コード8が急角度に屈曲されることを防ぐことができるので、断線寿命の向上を図ることができる。
同様に、第2アーマー領域15Bの軸方向の中央部における隣り合う凸条27・27同士の間隔寸法(d1)を、軸方向の端部における隣り合う凸条27・27同士の間隔寸法よりも小さく設定していると、屈曲時において中央部における凸条27同士が接触することで、第2アーマー領域15Bが屈曲したときの屈曲半径(屈曲限界)を規制することができるので、第2アーマー領域15B及び電源コード8が急角度に屈曲されることを防いで、断線寿命の向上を図ることができる。
本発明の実施例1に係る電気機器を構成するコードアーマーの縦断正面図である。 本発明の実施例1に係る電気機器の正面図である。 コードアーマーの正面図である。 (a)は図1のV−V線断面図、(b)は図1のW−W線断面図、(c)は図1のX−X線断面図である。 第2アーマー領域の縦断正面図である。 第2アーマー領域の追随変形状態を示す断面図である。 本発明の実施例2に係る電気機器を構成するコードアーマーの縦断正面図である。 コードアーマーの正面図である。 (a)は図7のV−V線断面図、(b)は図7のW−W線断面図、(c)は図7のX−X線断面図、(d)は図7のY−Y線断面図である。 本発明の実施例3に係る電気機器を構成するコードアーマーの第2アーマー領域の縦断正面図である。 本発明の実施例4に係る電気機器を構成するコードアーマーの縦断正面図である。
(実施例1) 図1乃至図6に、本発明に係る電気機器をヘアードライヤーに適用した実施例1を示す。本発明において前後・左右・上下とは、図1乃至図4に示す交差矢印と、各矢印の近傍に表記した前後・左右・上下の表示に従う。図2においてヘアードライヤーは、横長筒状のケース体1と、ケース体1の後部寄り下面に連結したグリップ2とからなる本体ケース3を備えている。ケース体1の内部には、軸流型の送風ファン5Aと、ファン駆動用のモーター5Bと、送風ファン5Aから送給される空気を加熱するヒーターユニット5Cなどが配置されている。これら送風ファン5A、モーター5B、ヒーターユニット5Cなどが、本発明の機器本体5に相当する。
グリップ2の前面には、モーター5B及びヒーターユニット5Cを起動するスイッチノブ7が設けられている。モーター5Bやヒーターユニット5Cなどに駆動電流を供給するために、グリップ2の下端から電源コード8が導出されており、電源コード8のグリップ2からの導出基端部の外面には、同コード8の断線を防ぐコードアーマー10が装着されている。図4(a)〜(c)に示すように、電源コード8は、2本の撚り線である芯線11・11と両芯線11・11を被覆する絶縁被覆12からなり、断面視で長辺方向と短辺方向とを有する長円形(長尺形)に形成されている。符号13は電源コード8の導出端に設けた、商用電源(コンセント)用の差込みプラグである。
図1に示すようにコードアーマー10は、上下方向に長い丸筒状の本体部15と、本体部15の上端に設けられた装着部16と、吊掛リング17とを一体に備える成形品からなる。装着部16は、コードアーマー10の最上部に水平方向に膨出形成されたボス片であり、グリップ2のコード取出口18には装着部16と係合する受溝19が凹み形成されている。グリップ2は、左右に分割された半割ケースを蓋合せ状に接合して構成されており、これら半割ケースを図示しないビスで締結した状態において、受溝19が装着部16を前後左右の全周方向から挟持することで、コードアーマー10をコード取出口18に分離不能に嵌着固定することができる。コードアーマー10は、耐熱性と可撓性とを有するエラストマー材質であることが好ましく、より具体的には、熱硬化性を有する合成ゴムなどのゴム系素材や、熱可塑性を有するエラストマー樹脂などの樹脂系素材を素材とするものであることが好ましい。電源コード8は、同コード8の長辺方向と、後述する一対のリブ30・30の配列方向とが一致するようにグリップ2(本体ケース3)に位置決め固定されている。電源コード8は蓋合せ前から既にグリップ2の一方の半割りケースに形成したリブに挟持固定されている。蓋合せ時にコードアーマー10を固定するときに電源コード8の長辺方向と一対のリブ30・30の配列方向とが一致する状態となる。
本体部15は、上方側である本体ケース3側に設けられたコード開口20と、下方側である突出端21側に設けられた先端開口22とを有し、両開口20・22の間に電源コード8が挿通される挿通孔23を有する上下方向に長い丸筒状のアーマー筒壁24と、アーマー筒壁24の下端に設けられた底壁25とで構成される。図4(a)〜(c)に示すように、挿通孔23の内形寸法は、電源コード8の外形寸法よりも大きく設定されており、アーマー筒壁24の内面と電源コード8の外面との間には空間部26が形成されている。底壁25に設けられた先端開口22の内形形状は電源コード8の外形形状よりも僅かに小さく設定されており、挿通状態において先端開口22は電源コード8の外周面に密着して空間部26を閉塞している。先端開口22は、前後方向が長く、左右方向が短い長円状に形成されており、本体部15内に電源コード8を挿通したとき、電源コード8は長辺方向が前後方向に指向し、短辺方向が左右方向に指向する姿勢状態となるように構成されている(図4(a)〜(c)参照)。
図1に示すように、本体部15には、装着部16側(上方側)から突出端21側(下方側)に向って、隣り合う領域同士で互いに曲げ剛性の異なる3つの領域(第1アーマー領域15A〜第3アーマー領域15C)が設定されている。第1アーマー領域15Aの曲げ剛性をB1、第2アーマー領域15Bの曲げ剛性をB2、第3アーマー領域15Cの曲げ剛性をB3としたとき、(B1>B2)の関係式、及び(B3>B2)の関係式を満たすように、各アーマー領域15A〜15Cの曲げ剛性は設定されている。つまり、上下方向の中央部に位置する第2アーマー領域15Bの曲げ剛性B2は、その上下に位置する第1アーマー領域15Aの曲げ剛性B1、及び第3アーマー領域15Cの曲げ剛性B3よりも小さく設定されている。さらに本実施例では、第1アーマー領域15Aの曲げ剛性B1を、第3アーマー領域15Cの曲げ剛性B3よりも大きくして、(B1>B3>B2)の関係式を満たすものとしている。なお、ここで言う「曲げ剛性」とは、各領域15A〜15Cにおける曲げ剛性の平均値(第1アーマー領域15Aにおいては吊掛リング17を除く)を意味している。
具体的には、本体部15の軸方向(上下方向)の中央部には、周方向に形成された凸条27と凹溝28とを軸方向に交互に多段状に配列してなる蛇腹部が形成されており、当該蛇腹部を有する領域を第2アーマー領域15Bと規定し、第2アーマー領域15Bの装着部16側(上方側)の領域を第1アーマー領域15Aと規定し、第2アーマー領域15Bの突出端21側(下方側)の領域を第3アーマー領域15Cと規定している。第1アーマー領域15Aにおけるアーマー筒壁24の肉厚寸法t1は、第3アーマー領域15Cにおけるアーマー筒壁24の肉厚寸法t3よりも大きく設定されており(図4(a)(c)参照)、これにより第1アーマー領域15Aの曲げ剛性B1は、第3アーマー領域15Cの曲げ剛性B3よりも大きなものとされている。また、第2アーマー領域15Bの凹溝28における肉厚寸法t2は、第3アーマー領域15Cにおけるアーマー筒壁24の肉厚寸法t3よりも小さく設定されており、蛇腹部が形成されていることと相俟って、当該第2アーマー領域15Bの曲げ剛性B2は、他のアーマー領域15A・15Cに比べて小さなものとされている。以上より、電源コード8が屈曲されるとき、第2アーマー領域15Bを、他のアーマー領域15A・15Cに先んじて優先的に屈曲変形させることができる。
図5に示すように、第2アーマー領域15Bの軸方向の中央部における凸条27(27A)の突端位置は、軸方向の端部における凸条27(27B)の突端位置よりも周方向の外寄りに位置している。これにより、中央部における凸条27(27A)の突端同士が接触することで、第2アーマー領域15Bが屈曲したときの屈曲半径(屈曲限界)を規制することができるようになっている(図6参照)。従って、電源コード8が急角度に屈曲されることを防いで断線寿命の向上を図ることができる。
図1および図3に示すように、本体部15の外周の前後面には、補強用の前後一対のリブ30・30が突設されている。図3に示すように、正面視において、各リブ30は、上方側に設けられた左右幅広の第1リブ部30Aと、第1リブ部30Aの下方側に設けられた細長の第2リブ部30Bとで構成される。第1リブ部30Aは、上端側が左右方向に幅広に膨出形成されて、下方に向って幅寸法が漸減する水滴状に形成されている。第2リブ部30Bは、第1リブ部30Aの周縁に滑らかに連続して下方に向って漸次幅寸法が小さくなる、細長の先窄まりテーパー状に形成されている。第1リブ部30Aの幅寸法の漸減割合は、第2リブ部30Bの幅寸法の漸減割合よりも大きく設定されている。各リブ30は、本体部15の第1アーマー領域15Aから第3アーマー領域15Cに亘って上下方向に長く形成されており、第1アーマー領域15Aと第2アーマー領域15Bとの境界部におけるリブ30の左右方向の幅寸法W1は、第2アーマー領域15Bと第3アーマー領域15Cとの境界部におけるリブ30の左右方向の幅寸法W2に比べて大きく設定されている。本実施例では、第1リブ部30Aにおいて最も幅寸法の大きな部分が、第1アーマー領域15Aと第2アーマー領域15Bとの境界部に位置するように構成されている。また、第1リブ部30Aの下方に向う幅寸法の漸減割合は、第2リブ部30Bの下方に向う幅寸法の漸減割合よりも大きく設定されており、第1リブ部30Aでは急激に幅寸法が小さくなるように構成されている。
上述のように、本体部15内に電源コード8を挿通したとき、電源コード8は長辺方向が前後方向に指向し、短辺方向が左右方向に指向する姿勢状態となるように位置決め固定されている。これに対して、一対のリブ30・30は、本体部15の外周の前後面に配設されている。従って、電源コード8の長辺方向と、一対のリブ30・30の配列方向とは、共に前後方向で一致している(図4(b)(c)参照)。
コードアーマー10の各部の寸法は、次のように設定した。コードアーマー10の全長L1を65mmとし、リブ30の上下方向の長さL2は48mmとした。また、第1アーマー領域15Aの肉厚寸法t1を4mmとし、第2アーマー領域15Bの肉厚寸法t2を1.4mmとし、第3アーマー領域15Cの肉厚寸法t3は2mmとした。第1アーマー領域15Aと第2アーマー領域15Bとの境界部におけるリブ30の左右方向の幅寸法W1は9.5mmとし、第2アーマー領域15Bと第3アーマー領域15Cとの境界部におけるリブ30の左右方向の幅寸法W2は2.3mmとした。第1アーマー領域15A、第2アーマー領域15B、及び第3アーマー領域15Cの上下方向の長さ寸法は、それぞれ20mm、23mm、18.5mmとしており、これら第1アーマー領域15A〜第3アーマー領域15Cで本体部15の上下寸法を略三等分するようにした。
以上のような構成からなるコードアーマー10を備えるヘアードライヤーにおいては、本体ケース3のコード取出口18から導出された電源コード8が外力を受けて変形する場合には、コードアーマー10の第1アーマー領域15A、及び第3アーマー領域15Cは電源コード8の変形に追従して容易には曲がり難く、第2アーマー領域15Bのみが優先的に弾性変形されることとなる。電源コード8においても、第2アーマー領域15Bで被覆された部分が優先的に屈曲されることとなる。これによれば、例えば長期に亘って繰り返して電源コード8の導出基端部に屈曲力が加わり、疲労破壊により電源コード8の導出基端部が断線に至る場合でも、第2アーマー領域15Bで被覆された部分において電源コード8を断線させることができる。つまり第2アーマー領域15Bで被覆された部分を断線予定部とすることができる。従って、本実施例によれば、スパーク片が突出端21に至るまでの飛散距離を大きくして、コードアーマー10の内部でスパーク片の熱を確実に放熱することができる。また電源コード8が断線してスパーク片がアーマー筒壁24の内部に飛び散った場合でも、空間部26内においてアーマー筒壁24の内周面と電源コード8の周面とに繰り返して衝突させることができるので、この点でもスパーク片の熱を確実に放散することができる。以上より、断線が生じた場合でも、飛散途中のスパーク片の温度を効果的に低下させて、熱的に減衰した状態のスパーク片をアーマー筒壁24で受け止めることができるので、スパーク片がコードアーマー10から飛び出すことを防ぐことができる。さらに、コードアーマー10の突出端21において底壁25により空間部26は閉塞されているため、スパーク片の外部への飛び出しを確実に防止することができる。
特に本実施例においては、第1アーマー領域15Aの曲げ剛性B1を、第2アーマー領域15Bや第3アーマー領域15Cの曲げ剛性B2、B3よりも大きく設定したので、第1アーマー領域15Aと第2アーマー領域15Bとの境界部において、コードアーマー10及び電源コード8を急角度に屈曲変形させることは容易であり、かかる境界部において断線を発生させることができる。これによれば、第2アーマー領域15Bの最上部を断線予定部とすることができるので、第2アーマー領域15Bの中央部を断線予定部とする構成に比べて、スパーク片が底壁25に至るまでの飛散距離をさらに大きくすることができる。従って、コードアーマー10の内部でスパーク片の熱を放熱することができ、スパーク片がコードアーマー10から飛び出すことをより確実に防ぐことができる。
本体部15の外周面に軸方向(上下方向)に向って走るように、リブ30が突設されていると、コードアーマー10の捻り変形を抑えることができるので、当該コードアーマー10に保護される電源コード8が不用意に捻れることを防いで、電源コード8が断線に陥ることを防ぐことができる。また、本体部15の外周面に軸方向(上下方向)に向って走るように、リブ30が突設されていると、リブ30の形成方向の屈曲変形に対する規制力をコードアーマー10に付与することができるので、コードアーマー10の屈曲方向を規定することができる。特に、リブ30が第1アーマー領域15Aから第3アーマー領域15Cに亘って形成されていると、本体部15における軸方向(上下方向)のリブ30の長さ寸法をより大きく採ることができるので、コードアーマー10の捻り変形をより確実に抑えることができる。第1アーマー領域15Aと第2アーマー領域15Bとの境界部に係る断線予定部において電源コード8が不用意に捻れることを防ぐことができるので、当該断線予定部において電源コード8に加わるストレスを小さくして、断線寿命を向上させることができる。
特に、第1アーマー領域15Aと第2アーマー領域15Bとの境界部におけるリブ30の幅寸法W1が、第2アーマー領域15Bと第3アーマー領域15Cとの境界部における幅寸法W2よりも大きく設定されていると、第1アーマー領域15Aと第2アーマー領域15Bとの境界部に係る断線予定部において電源コード8が不用意に捻れることをより確実に防ぐことができる。従って、当該断線予定部において電源コード8に加わるストレスを小さくして、断線寿命を向上させることができる。
本体部15の前後面にリブ30・30が突設されていると、コードアーマー10の前後方向の屈曲変形に対する規制力を付与することができるので、コードアーマー10が前後方向に容易に屈曲変形することを抑えることができる。一方、左右方向に対するコードアーマー10の屈曲変形をリブ30・30が阻害することはなく、従って、実質的にコードアーマー10の屈曲方向を左右方向に規定することができる。
一般的に断面視で長辺方向と短辺方向とを有する所謂「平コード」と称される電源コード8においては、短辺方向に電源コード8が屈曲することは想定されているものの、長辺方向に電源コード8が屈曲することは想定されておらず、当該長辺方向に向って繰り返して電源コード8が屈曲変形されると、疲労破壊により断線が生じ易い。つまり、平コードが長辺方向に屈曲されると、屈曲時に内側に位置する芯線11に比べて、外側に位置する芯線11は大きく伸長されるため、外側に位置する芯線11に加わる歪や負荷などのストレスが大きくなることが避けられず、結果として疲労破壊により断線が生じ易い。そこで、本実施例のように、グリップ2により規定される電源コード8の長辺方向と、外周面の対向位置に突設された一対のリブ30・30の配列方向とを前後方向で一致させていると、平コードである電源コード8が長辺方向(前後方向)へ電源コード8が屈曲することを抑えることができるので、電源コード8が疲労破壊により断線することを効果的に防ぐことができる。さらに、電源コード8は、突出端21の底壁25に形成された先端開口22によっても電源コード8の長辺方向と一対のリブ30・30の配列方向とが一致するように規定されていることにより、電源コード8が長辺方向へ屈曲することを抑えることができるので、これによっても電源コード8が疲労破壊により断線することを効果的に防ぐことができる。リブ30の存在により短辺方向(左右方向)における電源コード8の屈曲が大きく妨げられることはなく、短辺方向(左右方向)に電源コード8を屈曲させることは容易であるため、例えば、ドライヤーの収納時において、電源コード8を環状に纏めて束ねるなどの作業をよりスムーズ且つ自然に行うことができる。
リブ30が、装着部16側に設けられて左右方向に膨出形成されて突出端21に向って幅寸法が漸減する水滴状の第1リブ部30Aと、第1リブ部30Aに連続して突出端21に向って漸次幅寸法が小さくなる先窄まりテーパー状の第2リブ部30Bとを含むものとして、第1リブ部30Aの幅寸法の漸減割合が、第2リブ部30Bの幅寸法の漸減割合よりも大きく設定されていると、装着部16側で大きな規制力を確保しながら、突出端21側に行くに従って、規制力を徐々に小さくすることができる。従って、装着部16側では電源コード8の捻りを確実に防ぐとともに、突出端21側では、電源コード8を容易に屈曲させることができ、電源コード8を環状に纏めて束ねるなどの作業をよりスムーズかつ自然に行うことができる。
第2アーマー領域15Bが折れ曲げるように急角度に屈曲させることができるように構成されていると、換言すれば第2アーマー領域15Bの屈曲可能半径が極めて小さく設定されていると、電源コード8も急角度に屈曲させることが可能となるため、コードアーマー10で被覆されているにも拘らず、当該屈曲された部分において電源コード8が疲労破壊して断線に至り易くなる。そこで本実施例に係るコードアーマー10では、第2アーマー領域15Bに、その屈曲半径を規制するための規制構造を設けて、第2アーマー領域15B及び電源コード8が急角度に屈曲されることを防いでいる。具体的には、図5に示すように、第2アーマー領域15Bの軸方向の中央部における凸条27(27A)の突端位置を、軸方向の端部における凸条27(27B)の突端位置よりも周方向の外寄りに位置させて、換言すれば、第2アーマー領域15Bにおいて両端から中央部に向かうに従って漸次凸条27の高さが高くなるように構成させて、図6に示すように、屈曲時において中央部における凸条27(27A)の突端同士が接触することで、第2アーマー領域15Bが屈曲したときの屈曲半径(屈曲限界)が規制されるようにしている。以上の構成を採ることにより、第2アーマー領域15B及び電源コード8が急角度に屈曲されることを防ぐことができるので、断線寿命の向上を図ることができる。
(実施例2) 図7乃至図9に本発明の実施例2を示す。この実施例2においては、本体部15のアーマー領域として、曲げ剛性の異なる4つの領域(第1アーマー領域15A〜第4アーマー領域15D)が設定されている点が、先の実施例1と相違する。また、リブ30が、第1アーマー領域15A〜第4アーマー領域15Dに至るように形成されている点が、先の実施例1と相違する。それ以外の点は、先の実施例1と同様であるので、同一の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
本体部15の軸方向(上下方向)の中央部には、周方向に形成された凸条27と凹溝28とを軸方向に交互に多段状に配列してなる蛇腹部が形成されており、当該蛇腹部を有する領域を第2アーマー領域15Bと規定し、第2アーマー領域15Bの装着部16側(上方側)の領域を第1アーマー領域15Aと規定し、第2アーマー領域15Bの突出端21側(下方側)の領域を第3アーマー領域15Cと規定し、さらに第3アーマー領域15Cの突出端21側(下方側)に第4アーマー領域15Dを規定している。第2アーマー領域15Bよりも突出端21側(下方側)におけるアーマー筒壁24の肉厚寸法は、突出端21側(下方側)に向って漸次小さくなるように設定されており、本実施例においては、第2アーマー領域15Bよりも突出端21側(下方側)に位置する領域において、第2アーマー領域15Bの凹溝28における肉厚寸法t2よりも大きな部分を第3アーマー領域15Cと規定し、凹溝28における肉厚寸法t2よりも小さな部分を第4アーマー領域15Dと規定している。
第1アーマー領域15Aにおけるアーマー筒壁24の肉厚寸法t1は、第3アーマー領域15Cにおけるアーマー筒壁24の肉厚寸法t3よりも大きく設定されており(図9(a)(c)参照)、これにより第1アーマー領域15Aの曲げ剛性B1は、第3アーマー領域15Cの曲げ剛性B3よりも大きなものとされている。加えて、第2アーマー領域15Bの凹溝28における肉厚寸法t2は、第3アーマー領域15Cにおけるアーマー筒壁24の肉厚寸法t3よりも小さいため、蛇腹部が形成されていることと相俟って、当該第2アーマー領域15Bの曲げ剛性B2は、アーマー領域15A・15Cに比べて小さなものとされている。第4アーマー領域15Dにおけるアーマー筒壁24の肉厚寸法t4は、第2アーマー領域15Bの凹溝28における肉厚寸法t2よりも小さいため、当該第4アーマー領域15Dの曲げ剛性B4は、第2アーマー領域15Bの曲げ剛性B2よりも小さなものとされている。以上より、第1アーマー領域15A〜第4アーマー領域15Dの曲げ剛性B1〜B4は、(B1>B3>B2>B4)の関係式を満たすものとされている。
このように、コードアーマー10の突出端部に位置する第4アーマー領域15Dの曲げ剛性B4が、他のアーマー領域(第1〜第3アーマー領域15A〜15C)に比べて小さく設定されていると、コードアーマー10の突出端21を電源コード8の動きに追随させて柔軟に屈曲させることが可能となる。これにより、突出端21において電源コード8に付与されるストレスを小さくすることができるので、当該突出端21において電源コード8が保持されていたとしても、当該突出端21で保持される電源コード8の部分が、他の部分よりも先に断線することを確実に防止することができる。
(実施例3) 図10に本発明の実施例3を示す。この実施例3においては、第2アーマー領域15Bの屈曲半径を規制するための規制構造が実施例1と相違する。具体的には、蛇腹部を有する第2アーマー領域15Bを構成する凸条27の突端位置が全て均一に設定されている点、及び蛇腹部を有する第2アーマー領域15Bの軸方向(上下方向)の中央部における隣り合う凸条27同士の間隔寸法が、軸方向(上下方向)の端部における隣り合う凸条27同士の間隔寸法よりも小さく設定されている点が、先の実施例1と相違する。ここでは、隣り合う凸条27同士の間隔寸法が、中央部から端部に行くに従って、次第に大きくなるように設定している。すなわち、隣り合う凸条同士の間隔寸法を「d」としたとき、中央部において隣り合う凸条27・27同士の間隔寸法d1が一番小さく、それよりも端部に位置する凸条27・27同士の間隔寸法d2、d3、d4、d5が次第に大きくなるように設定している(d1<d2<d3<d4<d5)。
このように、第2アーマー領域15Bの軸方向(上下方向)の中央部における隣り合う凸条27同士の間隔寸法を、軸方向(上下方向)の端部における隣り合う凸条27同士の間隔寸法よりも小さく設定していると、屈曲時において中央部における凸条27同士が接触することで、第2アーマー領域15Bが屈曲したときの屈曲半径(屈曲限界)を規制することができるので、第2アーマー領域15B及び電源コード8が急角度に屈曲されることを防いで、断線寿命の向上を図ることができる。
(実施例4) 図11に本発明の実施例4を示す。この実施例4においては、コードアーマー10の本体ケース3側(上方側)の端部に、電源コード8の長辺方向と一対のリブ30・30の配列方向とを一致させるための電源コード8の位置決め構造が設けられている点、及び底壁25を廃してコードアーマー10の突出端21を開放した点が、先の実施例1と大きく相違する。それ以外の点、例えば、第1アーマー領域15Aの曲げ剛性B1が、第2アーマー領域15Bや第3アーマー領域の曲げ剛性B2、B3よりも大きく設定されており、第1アーマー領域15Aと第2アーマー領域15Bの境界部が断線予定部とされている点などは、先の実施例1と同様である。
具体的には、挿通孔23の上端には、電源コード8の外周面に密着して、電源コード8を挟持保持する狭隘部35が形成されており、この狭隘部35に電源コード8を挿通させることで、電源コード8が位置決めされて、当該電源コード8の姿勢方向が規定されるようになっている。本実施例では、挿通孔23の第1アーマー領域15Aの上半部分を狭隘部35としている。
第1アーマー領域15Aの曲げ剛性B1を、第2アーマー領域15Bや第3アーマー領域の曲げ剛性B2、B3よりも大きく設定して、第1アーマー領域15Aと第2アーマー領域15Bの境界部を断線予定部とした場合には、第2アーマー領域15Bと第3アーマー領域15Cに形成された空間部26がスパーク片の放熱効果に寄与し得るものとなり、第1アーマー領域15Aにおける空間部26は実質的には不要となる。そこで、本実施例においては、狭隘部35を形成した分だけ、第1アーマー領域15Aにおける空間部26を小さくするとともに、少なくとも第2アーマー領域15Bと第3アーマー領域15Cの挿通孔23に空間部26を形成している。
先端開口22の内径寸法は、電源コード8の外形寸法よりも大径に設定されており、先端開口22の内周面は電源コード8の外周面に密着しておらず、空間部26は開放されている。これによれば、先端開口22が電源コード8の外周面に密着している構成に比べて、突出端21において電源コード8に付与されるストレスを小さくすることできるので、当該突出端21において電源コード8が断線することを確実に防ぐことができる。
上記実施例においては、本発明をヘアードライヤーに適用に適用した例を示したが、本発明は、ヘアードライヤー以外にヘアーアイロン、ブラシ付のヘアードライヤー、マッサージ器、電動ドリル、電動のこぎりなどの手持式の電気機器に広く適用できる。上記実施例においては、コードアーマー10の各領域の厚みの差により、それぞれの領域の曲げ剛性に差異を持たせたが、本発明はこれに限られず、例えば各領域の硬度を変えることで、各領域の曲げ剛性に差異を持たせるようにしてもよい。なお、この場合には、各領域は同一材料で成形するものに限られず、異なる材料で成形するものであってもよい。各領域の硬度を変える場合には、各領域の筒壁の厚みは同一とすることができる。
3 本体ケース
5 機器本体
8 電源コード
10 コードアーマー
11 芯線
15 本体部
15A 第1アーマー領域
15B 第2アーマー領域
15C 第3アーマー領域
15D 第4アーマー領域
16 装着部
20 コード開口
21 突出端
22 先端開口
23 挿通孔
26 空間部
27 凸条
28 凹溝
30 リブ
30A 第1リブ部
30B 第2リブ部

Claims (12)

  1. 機器本体(5)と、機器本体(5)が収容される本体ケース(3)と、本体ケース(3)から導出されて機器本体(5)に電力を供給する電源コード(8)と、電源コード(8)の導出部分の外面を覆うコードアーマー(10)とを備え、
    コードアーマー(10)は、本体ケース(3)側に設けられたコード開口(20)と突出端(21)側に設けられた先端開口(22)とを有し、両開口(20・22)の間に電源コード(8)が挿通される挿通孔(23)を有する軸方向に長い丸筒状の本体部(15)と、本体ケース(3)のコード取出口(18)に嵌着される装着部(16)とを備え、これら本体部(15)と装着部(16)とを一体に成形してなる可撓性を有する成形品であり、
    本体部(15)には、装着部(16)側から突出端(21)側に向って、隣り合う領域同士で互いに曲げ剛性の異なる第1アーマー領域(15A)、第2アーマー領域(15B)、及び第3アーマー領域(15C)が設けられており、
    第1アーマー領域(15A)の曲げ剛性を(B1)、第2アーマー領域(15B)の曲げ剛性を(B2)、第3アーマー領域(15C)の曲げ剛性を(B3)としたときに、(B1>B2)の関係式、及び(B3>B2)の関係式を満たすように構成されていることを特徴とする電気機器。
  2. 第1アーマー領域(15A)〜第3アーマー領域(15C)の曲げ剛性(B1〜B3)が、(B1>B3>B2)の関係式を満たすように構成されている、請求項1記載の電気機器。
  3. 第3アーマー領域(15C)の突出端(21)側に、該第3アーマー領域(15C)と曲げ剛性の異なる第4アーマー領域(15D)が設けられており、
    第4アーマー領域(15D)の曲げ剛性を(B4)としたときに、(B3>B4)の関係式を満たすように構成されている、請求項1又は2記載の電気機器。
  4. 第1アーマー領域(15A)〜第4アーマー領域(15D)の曲げ剛性(B1〜B4)が、(B1>B3>B2>B4)の関係式を満たすように構成されている、請求項3記載の電気機器。
  5. 本体部(15)の外周面に軸方向に向って走るように、少なくとも一つのリブ(30)が突設されている、請求項1乃至4のいずれか一つに記載の電気機器。
  6. リブ(30)が第1アーマー領域(15A)から第3アーマー領域(15C)に亘って形成されている、請求項5記載の電気機器。
  7. 本体部(15)の外周面の対向位置に一対のリブ(30・30)が突設されている、請求項5又は6記載の電気機器。
  8. 電源コード(8)は、2本の芯線(11・11)と両芯線(11・11)を被覆する絶縁被覆(12)からなり、断面視で長辺方向と短辺方向とを有する長尺形に形成されており、
    本体ケース(3)、或いは装着部(16)により規定される電源コード(8)の長辺方向と、外周面の対向位置に突設された一対のリブ(30・30)の配列方向とが一致している、請求項7記載の電気機器。
  9. 軸方向と直交する方向におけるリブ(30)の長さを幅寸法としたとき、第1アーマー領域(15A)と第2アーマー領域(15B)との境界部におけるリブ(30)の幅寸法(W1)が、第2アーマー領域(15B)と第3アーマー領域(15C)との境界部における幅寸法(W2)よりも大きく設定されている、請求項5乃至8のいずれか一つに記載に電気機器。
  10. リブ(30)が、装着部(16)側に設けられて軸方向と直交する方向に膨出形成されて突出端(21)に向って幅寸法が漸減する水滴状の第1リブ部(30A)と、第1リブ部(30A)に連続して突出端(21)に向って漸次幅寸法が小さくなる先窄まりテーパー状の第2リブ部(30B)とを含み、
    第1リブ部(30A)の幅寸法の漸減割合が、第2リブ部(30B)の幅寸法の漸減割合よりも大きく設定されている、請求項9記載の電気機器。
  11. 第2アーマー領域(15B)の外周面には、周方向に伸びる凹溝(28)と凸条(27)とを軸方向に交互に多段状に配列してなる蛇腹部が形成されており、
    第2アーマー領域(15B)の軸方向の中央部における凸条(27(27A))の突端位置が、軸方向の端部における凸条(27(27B))の突端位置よりも周方向の外寄りに位置している、請求項1乃至10のいずれか一つに記載の電気機器。
  12. 第2アーマー領域(15B)の外周面には、周方向に伸びる凹溝(28)と凸条(27)とを軸方向に交互に多段状に配列してなる蛇腹部が形成されており、
    第2アーマー領域(15B)の軸方向の中央部における隣り合う凸条(27・27)同士の間隔寸法(d1)が、軸方向の端部における隣り合う凸条(27・27)同士の間隔寸法よりも小さく設定されている、請求項1乃至10のいずれか一つに記載の電気機器。
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