JP2019211417A - 磁気検出装置 - Google Patents

磁気検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2019211417A
JP2019211417A JP2018110081A JP2018110081A JP2019211417A JP 2019211417 A JP2019211417 A JP 2019211417A JP 2018110081 A JP2018110081 A JP 2018110081A JP 2018110081 A JP2018110081 A JP 2018110081A JP 2019211417 A JP2019211417 A JP 2019211417A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic detection
magnetic
magnetic field
magnetization
detection element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018110081A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6900936B2 (ja
Inventor
研一 ▲高▼野
研一 ▲高▼野
Kenichi Takano
啓 平林
Hiroshi Hirabayashi
啓 平林
祐太 齋藤
Yuta Saito
祐太 齋藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP2018110081A priority Critical patent/JP6900936B2/ja
Priority to US16/414,870 priority patent/US11002803B2/en
Priority to DE102019113639.3A priority patent/DE102019113639A1/de
Priority to CN201910480815.7A priority patent/CN110579728B/zh
Publication of JP2019211417A publication Critical patent/JP2019211417A/ja
Priority to US17/228,048 priority patent/US11531071B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP6900936B2 publication Critical patent/JP6900936B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/02Measuring direction or magnitude of magnetic fields or magnetic flux
    • G01R33/06Measuring direction or magnitude of magnetic fields or magnetic flux using galvano-magnetic devices
    • G01R33/09Magnetoresistive devices
    • G01R33/093Magnetoresistive devices using multilayer structures, e.g. giant magnetoresistance sensors
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/02Measuring direction or magnitude of magnetic fields or magnetic flux
    • G01R33/06Measuring direction or magnitude of magnetic fields or magnetic flux using galvano-magnetic devices
    • G01R33/09Magnetoresistive devices
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/0005Geometrical arrangement of magnetic sensor elements; Apparatus combining different magnetic sensor types
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10NELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10N50/00Galvanomagnetic devices
    • H10N50/10Magnetoresistive devices

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Measuring Magnetic Variables (AREA)
  • Hall/Mr Elements (AREA)
  • Measuring Instrument Details And Bridges, And Automatic Balancing Devices (AREA)

Abstract

【課題】より高い検出精度を有する磁気検出装置を提供する。【解決手段】この磁気検出装置は、第1の方向の第1の磁場の印加により増加し、かつ、第2の方向の第2の磁場の印加により減少する第1の抵抗値を有する第1の磁気検出素子と、第1の磁場の印加により減少し、かつ、第2の磁場の印加により増加する第2の抵抗値を有する第2の磁気検出素子とを備える。第1の磁気検出素子および第2の磁気検出素子は、いずれも、第1の方向に対して第1の傾斜角度で傾斜した第1の長軸方向を有する第1の磁気抵抗効果膜と、その第1の磁気抵抗効果膜と直列接続され第1の方向に対して第2の傾斜角度で傾斜した第2の長軸方向を有する第2の磁気抵抗効果膜とを含む。さらに、この磁気検出装置は、条件式(1)および条件式(2)を満たす。【選択図】図1

Description

本発明は、磁気検出素子を備えた磁気検出装置に関する。
これまでに、磁気抵抗効果素子を用いた磁気検出装置がいくつか提案されている。例えば特許文献1には、導体における電流の流れる方向に沿った中心線の方向が、磁気抵抗効果素子における長手方向に沿った中心線の方向と異なるようにした磁界検出装置が開示されている(例えば特許文献1参照)。
特開2016−1118号公報
ところで、このような磁気検出装置に対しては、検出精度のさらなる向上が求められている。
したがって、高い検出精度を発現することができる磁気検出装置を提供することが望まれる。
本発明の一実施態様としての磁気検出装置は、第1の方向の第1の磁場の印加により増加し、かつ、第1の方向と反対の第2の方向の第2の磁場の印加により減少する第1の抵抗値を有する第1の磁気検出素子と、第1の磁場の印加により減少し、かつ、第2の磁場の印加により増加する第2の抵抗値を有する第2の磁気検出素子とを備える。ここで、第1の磁気検出素子および第2の磁気検出素子は、いずれも、第1の方向に対して第1の傾斜角度で傾斜した第1の長軸方向を有する第1の磁気抵抗効果膜と、その第1の磁気抵抗効果膜と直列接続され第1の方向に対して第2の傾斜角度で傾斜した第2の長軸方向を有する第2の磁気抵抗効果膜とを含む。さらに、下記の条件式(1)および条件式(2)を満たす。ただし、θ1は第1の方向に対する第1の傾斜角度であり、θ2は第1の方向に対する第2の傾斜角度である。
0°<θ1<90° ……(1)
−90°<θ2<0° ……(2)
本発明の一実施態様としての磁気検出装置によれば、高い検出精度を発現することができる。
本発明の一実施の形態としての磁気検出装置の全体構成例を表す斜視図である。 図1に示した磁気検出装置の要部平面構成を表す平面図である。 図1に示した磁気検出装置の他の要部平面構成を表す平面図である。 図2Aおよび図2Bに示した磁気抵抗効果膜の磁化自由層の反転磁場と、磁気抵抗効果膜の傾斜角度との関係を表す特性図である。 図2Aおよび図2Bに示した磁気抵抗効果膜における、信号磁場に対する出力変化と、磁気抵抗効果膜の傾斜角度との関係を表す特性図である。 図1に示した磁気検出装置の回路図である。 図1に示した第1の磁気検出素子に含まれる第1の磁気抵抗効果膜の積層構造を表す分解斜視図である。 図1に示した第1の磁気検出素子に含まれる第2の磁気抵抗効果膜の積層構造を表す分解斜視図である。 図1に示した第2の磁気検出素子に含まれる第3の磁気抵抗効果膜の積層構造を表す分解斜視図である。 図1に示した第2の磁気検出素子に含まれる第4の磁気抵抗効果膜の積層構造を表す分解斜視図である。 図1に示した第1の磁気検出素子に含まれる第1の磁気抵抗効果膜の他の積層構造を表す分解斜視図である。 図1に示した第1の磁気検出素子に含まれる第2の磁気抵抗効果膜の他の積層構造を表す分解斜視図である。 図1に示した第2の磁気検出素子に含まれる第3の磁気抵抗効果膜の他の積層構造を表す分解斜視図である。 図1に示した第2の磁気検出素子に含まれる第4の磁気抵抗効果膜の他の積層構造を表す分解斜視図である。 図1に示した磁気検出装置におけるセット動作を表す概略平面図である。 図1に示した磁気検出装置におけるセット動作を表す概略断面図である。 図1に示した磁気検出装置におけるリセット動作を表す概略平面図である。 図1に示した磁気検出装置におけるリセット動作を表す概略断面図である。 実施例としての磁気検出装置におけるオフセット電流値のばらつきを表す特性図である。 参考例としての磁気検出装置におけるオフセット電流値のばらつきを表す特性図である。 本発明の第1の変形例としての磁気検出装置の要部構成を表す平面図である。 本発明の第2の変形例としての磁気検出装置の要部構成を表す平面図である。 本発明の第3の変形例としての磁気検出装置の要部構成を表す平面図である。 本発明の第4の変形例としての磁気検出装置の要部構成を表す平面図である。 本発明の第4の変形例としての磁気検出装置の他の要部構成を表す平面図である。 参考例としての磁気検出装置の要部構成を表す平面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.一実施の形態
4つの磁気検出素子を有するブリッジ回路を備えるようにした磁気検出装置の例。
2.変形例
<1.一実施の形態>
[磁気検出装置10の構成]
最初に、図1から図4を参照して、本発明における一実施の形態としての磁気検出装置10の構成について説明する。図1は、磁気検出装置10の全体構成例を表す斜視図である。図2Aおよび図2Bは、磁気検出装置10の要部平面構成を模式的に表す平面図である。図3Aは、図2Aおよび図2Bに示した磁気抵抗効果膜の磁化自由層の±Y方向における反転磁場と、磁気抵抗効果膜の傾斜角度との関係を表す特性図である。図3Bは、図2Aおよび図2Bに示した磁気抵抗効果膜における、信号磁場に対する出力変化と、磁気抵抗効果膜の傾斜角度との関係を表す特性図である。図4は、磁気検出装置10の回路構成を表す回路図である。この磁気検出装置10は、例えば各種電子機器の内部に流れる電流値を高い精度で検出する電流センサとして用いられるものである。
磁気検出装置10は、Z軸方向において順に積層されたバス5と、磁気検出素子1〜4と、複数のフィードバック配線6とを備えている。
ここで、磁気検出素子1および磁気検出素子3は本発明の「第1の磁気検出素子」に対応する一具体例であり、磁気検出素子2および磁気検出素子4は本発明の「第2の磁気検出素子」に対応する一具体例である。
(バス5)
バス5は、例えばY軸方向へ延在する導体であり、磁気検出装置10により検出する対象となる信号電流Isが供給されるものである。バス5の主たる構成材料は、例えばCu(銅)などの高導電性材料である。バス5の構成材料としてFe(鉄)やNi(ニッケル)を含む合金、あるいは、ステンレス鋼を用いることもできる。バス5は、その内部を例えば+Y方向へ信号電流Is1が流れることにより、バス5の周囲に信号磁場Hs1を生成可能である。また、バス5は、その内部を−Y方向へ信号電流Is2が流れることにより、バス5の周囲に信号磁場Hs2を生成可能である。信号磁場Hs1は、磁気検出素子1〜4に対し+X方向に印加される。一方、信号磁場Hs2は、磁気検出素子1〜4に対し−X方向に印加される。
ここで、バス5は本発明の「第1の導体」に対応する一具体例である。また、+Y方向が本発明の「第1の電流方向」に対応する一具体例であり、信号電流Is1が本発明の「第1の信号電流」に対応する一具体例であり、信号磁場Hs1が本発明の「第1の磁場」に対応する一具体例である。さらに、−Y方向が本発明の「第2の電流方向」に対応する一具体例であり、信号電流Is2が本発明の「第2の信号電流」に対応する一具体例であり、信号磁場Hs2が本発明の「第2の磁場」に対応する一具体例である。信号電流Is1および信号電流Is2が流れる方向は、磁気検出素子1〜4に対する信号磁場Hs1および信号磁場Hs2の印加方向と直交している。
(フィードバック配線6)
複数のフィードバック配線6は、磁気検出素子1〜4の各々と電気的に絶縁されつつ、磁気検出素子1〜4の各々と対向するように配置された配線であり、バス5に沿ってY軸方向へ延在している。フィードバック配線6の主たる構成材料は、バス5と同様、例えばCu(銅)などの高導電性材料である。フィードバック配線6は、その内部を、例えば+Y方向へフィードバック電流If1が流れることによりフィードバック配線6の周囲にフィードバック磁場Hf1を生成可能である。また、フィードバック配線6は、その内部を−Y方向へフィードバック電流If2が流れることにより、フィードバック配線6の周囲にフィードバック磁場Hf2を生成可能である。フィードバック磁場Hf1は、磁気検出素子1〜4に対し−X方向に印加される。一方、フィードバック磁場Hf2は、磁気検出素子1〜4に対し+X方向に印加される。すなわち、フィードバック磁場Hf1は、磁気検出素子1〜4から見て、信号磁場Hs1と反対向きに印加され、フィードバック磁場Hf2は、磁気検出素子1〜4から見て、信号磁場Hs2と反対向きに印加される。なお、本実施の形態ではX軸方向に並ぶ5本のフィードバック配線6を例示しているが、フィードバック配線6の数はこれに限定されず、1本のみでもよい。
ここで、フィードバック配線6は本発明の「第2の導体」に対応する一具体例である。また、フィードバック電流If1が本発明の「第1のフィードバック電流」であり、フィードバック電流If2が本発明の「第2のフィードバック電流」である。さらに、フィードバック磁場Hf1が本発明の「第1のフィードバック磁場」であり、フィードバック磁場Hf2が本発明の「第2のフィードバック磁場」である。
(磁気検出素子1〜4)
第1の磁気検出素子としての磁気検出素子1,3は、+X方向の信号磁場Hs1の印加により増加し、かつ、−X方向の信号磁場Hs2の印加により減少する抵抗値を有する。一方、第2の磁気検出素子としての磁気検出素子2,4は、+X方向の信号磁場Hs1の印加により減少し、かつ、−X方向の信号磁場Hs2の印加により増加する抵抗値を有する。
図2Aに示したように、磁気検出素子1,3は、いずれも、+X方向に対して傾斜角度θ1で傾斜した長軸方向J1を有する1または複数の磁気抵抗効果膜MR1と、この磁気抵抗効果膜MR1と直列接続され+X方向に対して傾斜角度θ2で傾斜した長軸方向J2を有する1または複数の磁気抵抗効果膜MR2とを含む。なお、図2Aでは、磁気検出素子1,3において、Y軸に沿って磁気抵抗効果膜MR1と磁気抵抗効果膜MR2とが交互に2つずつ配列されたものを例示しているが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、磁気検出素子1,3は、磁気抵抗効果膜MR1と磁気抵抗効果膜MR2とが1つずつ設けられたものでもよいし、磁気抵抗効果膜MR1および磁気抵抗効果膜MR2がそれぞれ3以上設けられたものでもよい。また、例えば磁気検出素子1に含まれる磁気抵抗効果膜MR1の数と磁気抵抗効果膜MR2の数とは、等しくてもよいし異なっていてもよい。但し、磁気抵抗効果膜MR1の数と磁気抵抗効果膜MR2の数との差は20%以内であるとよい。さらに、磁気検出素子1において、磁気抵抗効果膜MR1の数と磁気抵抗効果膜MR2の数との合計は偶数個でもよいし奇数個でもよい。したがって、例えば磁気検出素子1において、磁気抵抗効果膜MR1の数が8個であり、磁気抵抗効果膜MR2の数が10個であってもよいし、あるいは磁気抵抗効果膜MR1の数が9個であり、磁気抵抗効果膜MR2の数が8個であってもよい。磁気検出素子3についても磁気検出素子1と同様である。
なお、磁気抵抗効果膜MR1および磁気抵抗効果膜MR2は、それぞれ本発明の「第1の磁気抵抗効果膜」に対応する一具体例である。
さらに、磁気検出素子1,3における磁気抵抗効果膜MR1および磁気抵抗効果膜MR2は、下記の条件式(1)および条件式(2)を満たしている。ただし、θ1は+X方向に対する長軸方向J1の傾斜角度であり、θ2は+X方向に対する長軸方向J2の傾斜角度である。条件式(1)および条件式(2)においては、+X方向を0°とし、+X方向から右回転して−X方向に至るまでの角度範囲を正の数値で表し、+X方向から左回転して−X方向に至るまでの角度範囲を負の数値で表している。
0°<θ1<90° ……(1)
−90°<θ2<0° ……(2)
磁気検出素子1,3における磁気抵抗効果膜MR1および磁気抵抗効果膜MR2は、さらに下記の条件式(3)および条件式(4)を満たしていることが望ましい。なお、条件式(3)および条件式(4)においても+X方向を0°とし、+X方向から右回転して−X方向に至るまでの角度範囲を正の数値で表し、+X方向から左回転して−X方向に至るまでの角度範囲を負の数値で表している。
50°<θ1<72° ……(3)
−72°<θ2<−50° ……(4)
条件式(3)においてθ1<72°を満たし、または条件式(4)において−72°<θ2を満たすようにすることで、例えば図3Aに示したように、比較的小さな30mT以下の反転磁場により磁化自由層S13等(後出)の磁化JS13等(後出)を±Y方向へ反転させることができる。したがって、信号電流Is1,Is2の低減を図ることができるので好ましい。なお、図3Aは、横軸が示す傾斜角度θ1[°]と、縦軸が示す磁化自由層S13の磁化JS13の反転が生じる磁場、すなわち反転磁場[mT]との関係を表す特性図である。図3Aおよび図3Bに示した特性図は、長軸方向の寸法が5μm、短軸方向の寸法が0.6μmの楕円形の平面形状を有する磁気抵抗効果膜MRについての一例であり、長軸がX軸と平行の状態を傾斜角度θ1=0°としている。なお、磁気抵抗効果膜MRの平面形状は、楕円に限定されるものではなく、長方形や、菱形、あるいは長方形と菱形とを重ね合わせた形状であってもよい。ここで、反転磁場に影響する短軸に対する長軸の長さの割合、すなわちアスペクト比は、4以上20以下であることが望ましい。このアスペクト比が4未満であると、X軸方向の外部磁場(信号磁場Hs1および信号磁場Hs2)に対して磁気ヒステリシスが発現してしまうからである。また、アスペクト比が20を超えると、磁化自由層S13等の磁化JS13等を反転するのに必要な反転磁場が30mTを超えてしまうからである。
さらに、条件式(3)において50°<θ1を満たし、または条件式(4)においてθ2<−50°を満たすようにすることで、例えば図3Bに示したように、出力低下を20%以内に抑えつつ、出力変化をも抑制することができる。したがって、信号磁場Hs1,Hs2に対する良好な感度を維持することができる。なお、図3Bは、横軸に示す傾斜角度θ1[°]と、縦軸が示す信号磁場に対する出力変化[−]との関係を表す特性図である。縦軸の出力変化は、最大値を100として規格化した数値で示されている。
同様に、図2Bに示したように、磁気検出素子2,4は、いずれも、+X方向に対して傾斜角度θ3で傾斜した長軸方向J3を有する磁気抵抗効果膜MR3と、この磁気抵抗効果膜MR3と直列接続され+X方向に対して傾斜角度θ4で傾斜した長軸方向J4を有する磁気抵抗効果膜MR4とを含む。なお、図2Bでは、磁気検出素子2,4において、Y軸に沿って磁気抵抗効果膜MR3と磁気抵抗効果膜MR4とが交互に2つずつ配列されたものを例示しているが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、磁気検出素子2,4は、磁気抵抗効果膜MR3と磁気抵抗効果膜MR4とが1つずつ設けられたものでもよいし、磁気抵抗効果膜MR3および磁気抵抗効果膜MR4がそれぞれ3以上設けられたものでもよい。また、例えば磁気検出素子2に含まれる磁気抵抗効果膜MR3の数と磁気抵抗効果膜MR4の数とは、等しくてもよいし異なっていてもよい。但し、磁気抵抗効果膜MR3の数と磁気抵抗効果膜MR4の数との差は20%以内であるとよい。さらに、磁気検出素子2において、磁気抵抗効果膜MR3の数と磁気抵抗効果膜MR4の数との合計は偶数個でもよいし奇数個でもよい。したがって、例えば磁気検出素子2において、磁気抵抗効果膜MR3の数が8個であり、磁気抵抗効果膜MR4の数が10個であってもよいし、あるいは磁気抵抗効果膜MR3の数が9個であり、磁気抵抗効果膜MR4の数が8個であってもよい。磁気検出素子4についても磁気検出素子2と同様である。
なお、磁気抵抗効果膜MR3および磁気抵抗効果膜MR4は、それぞれ本発明の「第2の磁気抵抗効果膜」に対応する一具体例である。
さらに、磁気検出素子2,4における磁気抵抗効果膜MR3および磁気抵抗効果膜MR4は、下記の条件式(5)および条件式(6)を満たしている。ただし、θ3は+X方向に対する長軸方向J3の傾斜角度であり、θ4は+X方向に対する長軸方向J4の傾斜角度である。条件式(5)および条件式(6)においても、+X方向を0°とし、+X方向から右回転して−X方向に至るまでの角度範囲を正の数値で表し、+X方向から左回転して−X方向に至るまでの角度範囲を負の数値で表している。
0°<θ3<90° ……(5)
−90°<θ4<0° ……(6)
磁気検出素子2,4における磁気抵抗効果膜MR3および磁気抵抗効果膜MR4は、さらに下記の条件式(7)および条件式(8)を満たしていることが望ましい。なお、条件式(7)および条件式(8)においても+X方向を0°とし、+X方向から右回転して−X方向に至るまでの角度範囲を正の数値で表し、+X方向から左回転して−X方向に至るまでの角度範囲を負の数値で表している。
50°<θ3<72° ……(7)
−72°<θ4<−50° ……(8)
図5Aは、磁気検出素子1,3に含まれる磁気抵抗効果膜MR1の積層構造を表す分解斜視図である。図5Bは、磁気検出素子1,3に含まれる磁気抵抗効果膜MR2の積層構造を表す分解斜視図である。図5Cは、磁気検出素子2,4に含まれる磁気抵抗効果膜MR3の積層構造を表す分解斜視図である。図5Dは、磁気検出素子2,4に含まれる磁気抵抗効果膜MR4の積層構造を表す分解斜視図である。
磁気抵抗効果膜MR1〜MR4は、それぞれ図5A〜図5Dに示したように、磁性層を含む複数の機能膜が積層されたスピンバルブ構造をなしている。具体的には、磁気抵抗効果膜MR1は、図5Aに示したように、+X方向に固着された磁化JS11を有する磁化固着層S11と、非磁性体である中間層S12と、信号磁場Hs1,Hs2の磁束密度に応じて変化する磁化JS13を有する磁化自由層S13とが順にZ軸方向に積層されてなるものである。磁化固着層S11、中間層S12および磁化自由層S13は、いずれもXY面内に広がる薄膜である。したがって、磁化自由層S13の磁化JS13の向きは、XY面内において回転可能となっている。
磁気抵抗効果膜MR2は、図5Bに示したように、+X方向に固着された磁化JS21を有する磁化固着層S21と、非磁性体である中間層S22と、信号磁場Hs1,Hs2の磁束密度に応じて変化する磁化JS23を有する磁化自由層S23とが順にZ軸方向に積層されてなるものである。磁化固着層S21、中間層S22および磁化自由層S23は、いずれもXY面内に広がる薄膜である。したがって、磁化自由層S23の磁化JS23の向きは、XY面内において回転可能となっている。
磁気抵抗効果膜MR3は、図5Cに示したように、−X方向に固着された磁化JS31を有する磁化固着層S31と、非磁性体である中間層S32と、信号磁場Hs1,Hs2の磁束密度に応じて変化する磁化JS33を有する磁化自由層S33とが順にZ軸方向に積層されてなるものである。磁化固着層S31、中間層S32および磁化自由層S33は、いずれもXY面内に広がる薄膜である。したがって、磁化自由層S33の磁化JS33の向きは、XY面内において回転可能となっている。
磁気抵抗効果膜MR4は、図5Dに示したように、−X方向に固着された磁化JS41を有する磁化固着層S41と、非磁性体である中間層S42と、信号磁場Hs1,Hs2の磁束密度に応じて変化する磁化JS43を有する磁化自由層S43とが順にZ軸方向に積層されてなるものである。磁化固着層S41、中間層S42および磁化自由層S43は、いずれもXY面内に広がる薄膜である。したがって、磁化自由層S43の磁化JS43の向きは、XY面内において回転可能となっている。
このように、磁気抵抗効果MR1,MR2における磁化固着層S11,S21は+X方向に固着された磁化JS11,J21をそれぞれ有するのに対し、磁気抵抗効果MR3,MR4における磁化固着層S31,S41は−X方向に固着された磁化JS31,J41をそれぞれ有する。
なお、磁化JS11,JS21が本発明の「第1の磁化」に対応する一具体例であり、磁化固着層S11,S21が本発明の「第1の磁化固着層」に対応する一具体例である。また、磁化JS31,JS41が本発明の「第2の磁化」に対応する一具体例であり、磁化固着層S31,S41が本発明の「第2の磁化固着層」に対応する一具体例である。
なお、磁気抵抗効果膜MR1〜MR4において、磁化固着層S11,S21,S31,S41、中間層S12,S22,S32,S42および磁化自由層S13,S23,S33,S43は、いずれも単層構造であってもよいし、複数層からなる多層構造であってもよい。例えば、磁気抵抗効果膜MR1〜MR4は、それぞれ図6A〜図6Dに示したように、磁化固着層S11,S21,S31,S41が積層フェリ構造を含むものであってもよい。具体的には、磁気抵抗効果膜MR1の磁化固着層S11は、図6Aに示したように、磁化JS11Aを有する磁化固着膜S11Aと磁化JS11Bを有する磁化固着膜S11Bとの2層構造を含むものであってもよい。磁化JS11Aの向きと磁化JS11Bの向きとは反対である。具体的には、磁化JS11Aは+X方向に固着され、磁化JS11Bは−X方向に固着されている。同様に、磁気抵抗効果膜MR2の磁化固着層S21は、図6Bに示したように、磁化JS21Aを有する磁化固着膜S21Aと磁化JS21Bを有する磁化固着膜S21Bとの2層構造を含むものであってもよい。磁化JS21Aの向きと磁化JS21Bの向きとは反対である。具体的には、磁化JS21Aは+X方向に固着され、磁化JS21Bは−X方向に固着されている。磁気抵抗効果膜MR3の磁化固着層S31は、図6Cに示したように、磁化JS31Aを有する磁化固着膜S31Aと磁化JS31Bを有する磁化固着膜S31Bとの2層構造を含むものであってもよい。磁化JS31Aの向きと磁化JS31Bの向きとは反対である。具体的には、磁化JS31Aは−X方向に固着され、磁化JS31Bは+X方向に固着されている。さらに、磁気抵抗効果膜MR4の磁化固着層S41は、図6Dに示したように、磁化JS41Aを有する磁化固着膜S41Aと磁化JS41Bを有する磁化固着膜S41Bとの2層構造を含むものであってもよい。磁化JS41Aの向きと磁化JS41Bの向きとは反対である。具体的には、磁化JS41Aは−X方向に固着され、磁化JS41Bは+X方向に固着されている。
磁化固着層S11,S21,S31,S41は、例えばコバルト(Co)やコバルト鉄合金(CoFe)、コバルト鉄ボロン合金(CoFeB)などの強磁性材料からなる。なお、磁気抵抗効果膜MR1〜MR4において、磁化固着層S11,S21,S31,S41とそれぞれ隣接するように、中間層S12,S22,S32,S42と反対側に反強磁性層(図示せず)を設けるようにしてもよい。そのような反強磁性層は、白金マンガン合金(PtMn)やイリジウムマンガン合金(IrMn)などの反強磁性材料により構成されるものである。反強磁性層は、磁気抵抗効果膜MR1〜MR4においては、+X方向のスピン磁気モーメントと−X方向のスピン磁気モーメントとが完全に打ち消し合った状態にあり、隣接する磁化固着層S11,S21の磁化JS11,JS21の向きを+X方向へ固定し、あるいは隣接する磁化固着層S31,S41の磁化JS31,JS41の向きを−X方向へ固定するように作用する。
中間層S12,S22,S32,S42は、スピンバルブ構造が磁気トンネル接合(MTJ:Magnetic Tunnel Junction)膜として機能するものである場合、例えば酸化マグネシウム(MgO)からなる非磁性のトンネルバリア層であり、量子力学に基づくトンネル電流が通過可能な程度に厚みの薄いものである。MgOからなるトンネルバリア層は、例えば、MgOからなるターゲットを用いたスパッタリング処理のほか、マグネシウム(Mg)の薄膜の酸化処理、あるいは酸素雰囲気中でマグネシウムのスパッタリングを行う反応性スパッタリング処理などによって得られる。また、MgOのほか、アルミニウム(Al),タンタル(Ta),ハフニウム(Hf)の各酸化物もしくは窒化物を用いて中間層S12,S22,S32,S42を構成することも可能である。なお、中間層S12,S22,S32,S42は、例えばルテニウム(Ru)や金(Au)などの白金族元素や銅(Cu)などの非磁性金属により構成されていてもよい。その場合、スピンバルブ構造は巨大磁気抵抗効果(GMR:Giant Magneto Resistive effect)膜として機能する。
磁化自由層S13,S23,S33,S43は軟質強磁性層であり、互いに実質的に同一の材料により形成されている。磁化自由層S13,S23,S33,S43は、例えばコバルト鉄合金(CoFe)、ニッケル鉄合金(NiFe)あるいはコバルト鉄ボロン合金(CoFeB)などによって構成される。
(ブリッジ回路7)
4つの磁気検出素子1〜4は、図4に示したようにブリッジ接続されてブリッジ回路7を形成している。磁気検出素子1〜4は、検出対象である信号磁場Hs1または信号磁場Hs2の変化を検出可能である。上述したように、磁気検出素子1,3は+X方向の信号磁場Hs1の印加により抵抗値が増加し、−X方向の信号磁場Hs2の印加により抵抗値が減少するものである。一方、磁気検出素子2,4は、+X方向の信号磁場Hs1の印加により抵抗値が減少し、−X方向の信号磁場Hs2の印加により抵抗値が増加するものである。したがって、磁気検出素子1,3と磁気検出素子2,4とは、信号磁場Hs1(または信号磁場Hs2)の変化に応じて互いに例えば180°位相の異なる信号を出力する。
図4に示したように、ブリッジ回路7は、直列接続された磁気検出素子1および磁気検出素子2と、直列接続された磁気検出素子3および磁気検出素子4とが、互いに並列接続されてなるものである。より具体的には、ブリッジ回路7は、磁気検出素子1の一端と磁気検出素子2の一端とが接続点P1において接続され、磁気検出素子3の一端と磁気検出素子4の一端とが接続点P2において接続され、磁気検出素子1の他端と磁気検出素子4の他端とが接続点P3において接続され、磁気検出素子2の他端と磁気検出素子3の他端とが接続点P4において接続されている。ここで、接続点P3は電源端子Vccと接続されており、接続点P4は接地端子GNDと接続されている。接続点P1は出力端子Vout1と接続され、接続点P2は出力端子Vout2と接続されている。出力端子Vout1および出力端子Vout2は、それぞれ、例えば差分検出器8の入力側端子と接続されている。この差分検出器8は、接続点P3と接続点P4との間に電圧が印加されたときの接続点P1と接続点P2との間の電位差(磁気検出素子1および磁気検出素子4のそれぞれに生ずる電圧降下の差分)を検出し、差分信号Sとして演算回路9へ向けて出力するものである。
なお、図4において符号JS11,JS21を付した矢印は、磁気検出素子1,3の各々における磁化固着層S11,S21(図5A,5B)の磁化JS11,JS21(図5A,5B)の向きを模式的に表している。また、図4において符号JS31,JS41を付した矢印は、磁気検出素子2,4の各々における磁化固着層S31,S41(図5C,5D)の磁化JS31,JS41(図5C,5D)の向きを模式的に表している。図4に示したように、磁化JS11,JS21の向きと磁化JS31,JS41の向きとは互いに反対となっている。すなわち、図4は、磁気検出素子1の抵抗値および磁気検出素子3の抵抗値は、信号磁場Hs1,Hs2の変化に応じて互いに同じ向きに変化(例えば増加もしくは減少)することを表している。図4は、さらに、磁気検出素子2の抵抗値および磁気検出素子4の抵抗値は、いずれも、信号磁場Hs1,Hs2の変化に応じて磁気検出素子1,3の各抵抗値の変化とは反対向きに変化(減少もしくは増加)することを表している。
ブリッジ回路7を構成する磁気検出素子1〜4には、それぞれ電源端子Vccからの電流I10が接続点P3において分流された電流I1もしくは電流I2が供給される。ブリッジ回路7の接続点P1,P2からそれぞれ取り出された信号e1,e2が差分検出器8に流入する。
[磁気検出装置10の動作および作用]
本実施の形態の磁気検出装置10では、バス5を流れる信号電流Is1,Is2が生成する信号磁場Hs1,Hs2の変化を検出することができる。
(検出動作)
この磁気検出装置10において、まず、信号磁場Hs1,Hs2が印加されていない状態を考える。ここで電流I10をブリッジ回路7に流したときの磁気検出素子1〜4の各抵抗値をr1〜r4とする。電源Vccからの電流I10は、接続点P3において電流I1および電流I2の2つに分流される。そののち、磁気検出素子1および磁気検出素子2を通過した電流I1と、磁気検出素子4および磁気検出素子3を通過した電流I2とが接続点P4において合流する。この場合、接続点P3と接続点P4との間の電位差Vは、
V=I1*r1+I1*r2=I2*r4+I2*r3
=I1*(r1+r2)=I2*(r4+r3) ……(9)
と表すことができる。
また、接続点P1における電位V1および接続点P2における電位V2は、
それぞれ、
V1=V−I1*r1
V2=V−I2*r4
と表せる。よって、接続点P1と接続点P2との電位差V0は、
V0=V2−V1
=(V−I2*r4)−(V−I1*r1)
=I1*r1−I2*r4 ……(10)
ここで、(9)式から、
V0=r1/(r1+r2)×V−r4/(r4+r3)×V
={r1/(r1+r2)−r4/(r4+r3)}×V ……(11)
となる。このブリッジ回路7では、信号磁場Hs1,Hs2が印加されたときに、上記の式(11)で表された接続点P2と接続点P1との電位差V0を測定することにより、抵抗変化量が得られる。ここで、信号磁場Hs1,Hs2が印加されたときに、磁気検出素子1〜4の各々の抵抗値R1〜R4がそれぞれ変化量ΔR1〜ΔR4だけ変化したとすると、すなわち、信号磁場Hs1,Hs2を印加後の抵抗値R1〜R4が、それぞれ
R1=r1+ΔR1
R2=r2+ΔR2
R3=r3+ΔR3
R4=r4+ΔR4
であるとすると、信号磁場Hs1,Hs2の印加時における電位差V0は、式(11)より、
V0={(r1+ΔR1)/(r1+ΔR1+r2+ΔR2)−(r4+ΔR4)/(r4+ΔR4+r3+ΔR3)}×V ……(12)
となる。この磁気検出装置10では、磁気検出素子1,3の抵抗値R1,R3と、磁気検出素子2,4の抵抗値R2,R4とは互いに逆方向の変化を示すように構成されているので、変化量ΔR4と変化量ΔR1とが打ち消し合うと共に、変化量ΔR3と変化量ΔR2とが打ち消し合うこととなる。このため、信号磁場Hs1,Hs2の印加前後を比較した場合、式(12)の各項における分母の増加はほとんど無い。一方、各項の分子については、変化量ΔR1と変化量ΔR4とが必ず反対の符号を有するので増減が現れることとなる。
仮に、磁気検出素子1〜4の全てが完全に同一の特性を有するものとした場合、すなわち、r1=r2=r3=r4=R、かつ、ΔR1=−ΔR2=ΔR3=−ΔR4=ΔRであるとした場合、式(12)は、
V0={(R+ΔR)/(2×R)−(R−ΔR)/(2×R)}×V
=(ΔR/R)×V
となる。
このように、ΔR/R等の特性値について既知である磁気検出素子1〜4を用いるようにすれば、信号磁場Hs1,Hs2の大きさを測定することができ、その信号磁場Hs1,Hs2を発生する信号電流Is1,Is2の大きさを推定することができる。
(セット・リセット動作)
ところで、この種の磁気検出装置では、信号磁場の検出動作を行う前に、各磁気検出素子における磁化自由層の磁化を所定の方向に一旦揃えることが望ましい。より正確な信号磁場の検出動作を行うためである。具体的には、既知の大きさの外部磁場を所定の方向と、それと反対の方向とに交互に印加する。これを磁化自由層の磁化のセット・リセット動作という。
本実施の形態の磁気検出装置10では、複数のフィードバック配線6の各々に対し、例えば図7Aおよび図7Bに示したように、+Y方向のフィードバック電流If1を供給することでセット動作がなされる。+Y方向のフィードバック電流If1の供給により、図7Bに示したように−X方向のフィードバック磁場Hf1を各磁気検出素子1〜4の磁気抵抗効果膜MR1〜MR4に印加することができる。これにより、磁気抵抗効果膜MR1〜MR4における磁化自由層S13,S23,S33,S43は、図7Aに示した各矢印の方向に向くこととなり、セット動作がなされる。一方、複数のフィードバック配線6の各々に対し、例えば図8Aおよび図8Bに示したように、−Y方向のフィードバック電流If2を供給することでリセット動作がなされる。−Y方向のフィードバック電流If2の供給により、図8Bに示したように+X方向のフィードバック磁場Hf2を各磁気検出素子1〜4の磁気抵抗効果膜MR1〜MR4に印加することができる。これにより、磁気抵抗効果膜MR1〜MR4における磁化自由層S13,S23,S33,S43は、図8Aに示した各矢印の方向に向くこととなり、リセット動作がなされる。
本来、例えば常温下において、外部磁場が零のときは、各磁気検出素子からの出力は零であることが望ましいが、実際には、磁化自由層における磁化の履歴に起因して、外部磁場が零のときであっても各磁気検出素子から僅かな出力が生じる。その僅かな出力をオフセット値という。例えば湿度や熱、応力の変化、あるいは、磁気抵抗効果膜MR1〜MR4に付与される長軸方向の外乱磁場などの外的要因により、磁化自由層の磁化の向きが反転してしまうことがあり、その結果、オフセット値の変化が生じることがある。磁化自由層に対するセット動作およびリセット動作は、上記のような外的要因により意図せずに変化したオフセット値を元のオフセット値に効果的かつ高い再現性で戻すことができる手法である。なお、セット動作後のオフセット値の絶対値およびリセット動作後のオフセット値の絶対値はできるだけ小さいことが望ましい。
この点、本実施の形態の磁気検出装置10では、セット動作後のオフセット値とリセット動作後のオフセット値とのずれを十分に低減することができる。磁気検出素子1,3はいずれも磁気抵抗効果膜MR1と磁気抵抗効果膜MR2とを含み、磁気検出素子2,4はいずれも磁気抵抗効果膜MR3と磁気抵抗効果膜MR4とを含むからである。ここで、磁気抵抗効果膜MR1は、信号磁場Hs1,Hs2に対して傾斜角度θ1をなす長軸方向J1を有するものであり、磁気抵抗効果膜MR2は、信号磁場Hs1,Hs2に対して傾斜角度θ2をなす長軸方向J2を有するものである。磁気抵抗効果膜MR3は、信号磁場Hs1,Hs2に対して傾斜角度θ3をなす長軸方向J3を有するものであり、磁気抵抗効果膜MR4は、信号磁場Hs1,Hs2に対して傾斜角度θ4をなす長軸方向J4を有するものである。
[磁気検出装置10の効果]
このように、本実施の形態の磁気検出装置10によれば、高い検出精度を発現することができる。
[実験例]
次に、本発明の実施例について説明する。
(実施例)
図1などに示した磁気検出装置10について32個のサンプルを作成し、各々のサンプルについて、図7Aおよび図7Bを参照して説明したセット動作後のオフセット値と、図8Aおよび図8Bを参照して説明したリセット動作後のオフセット値とをそれぞれ測定した。その結果を図9Aに示す。図9Aにおいて、横軸はサンプル番号を示し、縦軸はオフセット値を示す。また、セット動作後のオフセット値を凡例●で表し、リセット動作後のオフセット値を凡例△で表す。
(参考例)
磁気検出装置10との比較を行うための参考例として、図13に示したように、信号磁場Hs1,Hs2に対して同じ方向に傾斜した長軸方向を有する磁気抵抗効果膜MR1を複数有する磁気検出素子のみを備えた磁気検出装置について、サンプルを32個作成し、各サンプルについてセット動作後のオフセット値とリセット動作後のオフセット値とをそれぞれ測定した。その結果を図9Bに示す。図9Bにおいて、横軸はサンプル番号を示し、縦軸はオフセット値を示す。また、セット動作後のオフセット値を凡例●で表し、リセット動作後のオフセット値を凡例△で表す。
図9Aと図9Aとの比較から、セット動作後およびリセット動作後のいずれにおいても、明らかに参考例(図9A)よりも実施例(図9A)がオフセット値のばらつきが小さいことが確認できた。
<2.変形例>
以上、実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、上記実施の形態では、センサ部として4つの磁気検出素子を用いてフルブリッジ回路を形成するようにしたが、本発明では、例えば2つの磁気検出素子を用いてハーフブリッジ回路を形成するようにしてもよい。また、複数の磁気抵抗効果膜の形状および寸法は、互いに同じであってもよいし、異なっていてもよい。また、各構成要素の寸法や各構成要素のレイアウトなどは例示であってこれに限定されるものではない。
また、上記実施の形態では、磁気検出素子1〜4における複数の磁気抵抗効果膜が、バス5やフィードバック配線6の延在方向であるY軸方向に沿って並ぶ場合を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図10Aに示した第1の変形例または図10Bに示した第2の変形例のように、複数の磁気抵抗効果膜が信号磁場Hs1,Hs2に平行をなすようにX軸方向に沿って配列されていてもよい。
また、上記実施の形態では、磁気検出素子1〜4において磁気抵抗効果膜MR1(MR3)と磁気抵抗効果膜MR2(MR4)とが交互に配列される場合を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図11に示した第3の変形例のように、同じ向きに傾斜した複数の磁気抵抗効果膜同士が隣り合うように配列されていてもよい。
また、上記実施の形態では、磁化固着層S11,S21の磁化JS11,JS21の向きを+X方向とし、磁化固着層S31,S41の磁化JS31,JS41の向きを−X方向としたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図12Aおよび図12Bに示した第4の変形例のように、磁化JS11,JS21,JS31,JS41の向きを、磁気抵抗効果膜MR1〜MR4の長軸方向J1〜J4と各々直交する方向に設定してもよい。
また、上記実施の形態では、第1の導体としてのバス5と、第2の導体としてのフィードバック配線6とが互いに平行に延在する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば第1の導体に対し第2の導体が僅かに傾斜していてもよい。その場合、第1の導体を流れる信号電流により形成される信号磁場に対し反対向きの成分を含むフィードバック磁場を、第2の導体を流れるフィードバック電流が形成するようになっていればよい。
また、上記実施の形態では、導体を流れる信号電流の変化を検出する電流センサとして用いられる磁気検出装置について説明したが、本発明の磁気検出装置の用途はそれに限定されない。例えば回転体の回転角の検出に用いられる角度検出センサとして用いられる磁気検出装置や、地磁気を検出する電子コンパスなどにも適用可能である。
10…磁気検出装置、1〜4…磁気検出素子、5…バス、6…フィードバック配線、7…ブリッジ回路、8…差分検出器、9…演算回路、Hf…フィードバック磁場、Hm…検出対象磁場、If…フィードバック電流、Im…検出対象電流、J1〜J4…長軸方向、MR1〜MR4…磁気抵抗効果膜。

Claims (7)

  1. 第1の方向の第1の磁場の印加により増加し、かつ、前記第1の方向と反対の第2の方向の第2の磁場の印加により減少する第1の抵抗値を有する第1の磁気検出素子と、
    前記第1の磁場の印加により減少し、かつ、前記第2の磁場の印加により増加する第2の抵抗値を有する第2の磁気検出素子と
    を備え、
    前記第1の磁気検出素子および前記第2の磁気検出素子は、いずれも、前記第1の方向に対して第1の傾斜角度で傾斜した第1の長軸方向を有する第1の磁気抵抗効果膜と、前記第1の磁気抵抗効果膜と直列接続され前記第1の方向に対して第2の傾斜角度で傾斜した第2の長軸方向を有する第2の磁気抵抗効果膜とを含み、
    下記の条件式(1)および条件式(2)を満たす
    磁気検出装置。
    0°<θ1<90° ……(1)
    −90°<θ2<0° ……(2)
    ただし
    θ1:第1の方向に対する第1の長軸方向の第1の傾斜角度
    θ2:第1の方向に対する第2の長軸方向の第2の傾斜角度
  2. 下記の条件式(3)および条件式(4)を満たす
    請求項1記載の磁気検出装置。
    50°<θ1<72° ……(3)
    −72°<θ2<−50° ……(4)
  3. 前記第1の磁気抵抗効果膜は、前記第1の長軸方向と実質的に直交する第1の固着方向に固着された磁化を有する第1の磁化固着層を有し、
    前記第2の磁気抵抗効果膜は、前記第2の長軸方向と実質的に直交する第2の固着方向に固着された磁化を有する第2の磁化固着層を有する
    請求項1または請求項2記載の磁気検出装置。
  4. 前記第1の磁気抵抗効果膜は、前記第1の方向に固着された第1の磁化を有する第1の磁化固着層を有し、
    前記第2の磁気抵抗効果膜は、前記第2の方向に固着された第2の磁化を有する第2の磁化固着層を有する
    請求項1または請求項2記載の磁気検出装置。
  5. 前記第1の方向および前記第2の方向の双方と直交する第1の電流方向へ流れる第1の信号電流により前記第1の磁場を生成可能であり、前記第1の電流方向と反対の第2の電流方向へ流れる第2の信号電流により前記第2の磁場を生成可能である第1の導体をさらに備えた
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の磁気検出装置。
  6. 前記第1の磁気検出素子および前記第2の磁気検出素子の双方と電気的に絶縁されつつ、前記第1の磁気検出素子および前記第2の磁気検出素子の双方と対向するように配置され、
    第1のフィードバック電流が供給されることにより、前記第1の磁場と反対向きであって前記第1の磁気検出素子および前記第2の磁気検出素子の双方に付与される成分を含む第1のフィードバック磁場を生成可能であり、
    第2のフィードバック電流が供給されることにより前記第2の磁場と反対向きであって前記第1の磁気検出素子および前記第2の磁気検出素子の双方に付与される成分を含む第2のフィードバック磁場を生成可能である、
    第2の導体をさらに備えた
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の磁気検出装置。
  7. 前記第1の磁気検出素子および前記第2の磁気検出素子は、いずれも、複数の前記第1の磁気抵抗効果膜と、複数の前記第2の磁気抵抗効果膜とを含み、
    前記複数の第1の磁気抵抗効果膜における前記第1の長軸方向の前記第1の傾斜角度は、実質的に互いに等しく、
    前記複数の第2の磁気抵抗効果膜における前記第2の長軸方向の前記第2の傾斜角度は、実質的に互いに等しい
    請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の磁気検出装置。
JP2018110081A 2018-06-08 2018-06-08 磁気検出装置 Active JP6900936B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018110081A JP6900936B2 (ja) 2018-06-08 2018-06-08 磁気検出装置
US16/414,870 US11002803B2 (en) 2018-06-08 2019-05-17 Magnetic field detection device
DE102019113639.3A DE102019113639A1 (de) 2018-06-08 2019-05-22 Magnetfelderfassungsvorrichtung
CN201910480815.7A CN110579728B (zh) 2018-06-08 2019-06-04 磁检测装置
US17/228,048 US11531071B2 (en) 2018-06-08 2021-04-12 Magnetic field detection device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018110081A JP6900936B2 (ja) 2018-06-08 2018-06-08 磁気検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019211417A true JP2019211417A (ja) 2019-12-12
JP6900936B2 JP6900936B2 (ja) 2021-07-14

Family

ID=68652276

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018110081A Active JP6900936B2 (ja) 2018-06-08 2018-06-08 磁気検出装置

Country Status (4)

Country Link
US (2) US11002803B2 (ja)
JP (1) JP6900936B2 (ja)
CN (1) CN110579728B (ja)
DE (1) DE102019113639A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10634734B2 (en) * 2016-07-15 2020-04-28 Tdk Corporation Sensor unit
JP6900936B2 (ja) * 2018-06-08 2021-07-14 Tdk株式会社 磁気検出装置
US11372029B2 (en) 2019-12-11 2022-06-28 Tdk Corporation Magnetic field detection apparatus and current detection apparatus
JP7106591B2 (ja) * 2020-03-18 2022-07-26 Tdk株式会社 磁場検出装置および電流検出装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007218700A (ja) * 2006-02-15 2007-08-30 Tdk Corp 磁気センサおよび電流センサ
JP2010032484A (ja) * 2008-01-29 2010-02-12 Hitachi Metals Ltd 磁気センサおよび回転角度検出装置
US20140292312A1 (en) * 2013-03-26 2014-10-02 Industrial Technology Research Institute 3-axis magnetic field sensor, method for fabricating magnetic field sensing structure and magnetic field sensing circuit
JP2016090440A (ja) * 2014-11-06 2016-05-23 株式会社東芝 電流センサ、及びスマートメータ
JP2016223894A (ja) * 2015-05-29 2016-12-28 株式会社村田製作所 磁気センサ

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4319146C2 (de) * 1993-06-09 1999-02-04 Inst Mikrostrukturtechnologie Magnetfeldsensor, aufgebaut aus einer Ummagnetisierungsleitung und einem oder mehreren magnetoresistiven Widerständen
JP3623418B2 (ja) * 1999-12-06 2005-02-23 アルプス電気株式会社 スピンバルブ型磁気抵抗効果素子及びそれを備えた薄膜磁気へッドとそれらの製造方法
JP2003198004A (ja) * 2001-12-27 2003-07-11 Fujitsu Ltd 磁気抵抗効果素子
JP4433820B2 (ja) * 2004-02-20 2010-03-17 Tdk株式会社 磁気検出素子およびその形成方法ならびに磁気センサ、電流計
JP4692805B2 (ja) * 2004-06-30 2011-06-01 Tdk株式会社 磁気検出素子およびその形成方法
JP2008192634A (ja) * 2007-01-31 2008-08-21 Fujitsu Ltd トンネル磁気抵抗効果膜および磁気デバイス
JP2011064653A (ja) * 2009-09-18 2011-03-31 Tdk Corp 磁気センサおよびその製造方法
CN102812376B (zh) * 2010-03-12 2016-02-10 阿尔卑斯电气株式会社 磁性传感器和使用磁性传感器的磁性平衡式电流传感器
JP2015095630A (ja) 2013-11-14 2015-05-18 ヤマハ株式会社 磁気センサ
JP2016001118A (ja) 2014-06-11 2016-01-07 三菱電機株式会社 電流検出装置、磁界検出装置及びこれらの方法
JP6418268B2 (ja) * 2017-03-27 2018-11-07 Tdk株式会社 磁場検出装置
JP6586974B2 (ja) * 2017-04-10 2019-10-09 Tdk株式会社 磁気抵抗効果素子
CN111630402B (zh) * 2018-01-17 2022-08-30 阿尔卑斯阿尔派株式会社 磁检测装置及其制造方法
JP6900936B2 (ja) * 2018-06-08 2021-07-14 Tdk株式会社 磁気検出装置
JP7298569B2 (ja) * 2020-08-27 2023-06-27 Tdk株式会社 磁気センサ、並びに磁気センサを用いた位置検出装置及び電流センサ

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007218700A (ja) * 2006-02-15 2007-08-30 Tdk Corp 磁気センサおよび電流センサ
JP2010032484A (ja) * 2008-01-29 2010-02-12 Hitachi Metals Ltd 磁気センサおよび回転角度検出装置
US20140292312A1 (en) * 2013-03-26 2014-10-02 Industrial Technology Research Institute 3-axis magnetic field sensor, method for fabricating magnetic field sensing structure and magnetic field sensing circuit
JP2016090440A (ja) * 2014-11-06 2016-05-23 株式会社東芝 電流センサ、及びスマートメータ
JP2016223894A (ja) * 2015-05-29 2016-12-28 株式会社村田製作所 磁気センサ

Also Published As

Publication number Publication date
US11002803B2 (en) 2021-05-11
CN110579728A (zh) 2019-12-17
DE102019113639A1 (de) 2019-12-12
CN110579728B (zh) 2022-07-12
US20210247465A1 (en) 2021-08-12
JP6900936B2 (ja) 2021-07-14
US20190377032A1 (en) 2019-12-12
US11531071B2 (en) 2022-12-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4930627B2 (ja) 磁気センサ
CN110579728B (zh) 磁检测装置
JP6202282B2 (ja) 磁気センサ
US8451003B2 (en) Magnetic sensor having magneto-resistive elements on a substrate
JP2016176911A (ja) 磁気センサ
JP6702034B2 (ja) 磁気センサ
JP6842741B2 (ja) 磁気センサ
JP2017072375A (ja) 磁気センサ
JP7024811B2 (ja) 磁場検出装置および電流検出装置
JP4023476B2 (ja) スピンバルブ型巨大磁気抵抗効果素子を持った方位計
CN110286339B (zh) 磁检测装置
JP4985522B2 (ja) 磁界測定方法及び磁気センサ
CN112946538B (zh) 磁场检测装置和电流检测装置
JP7024810B2 (ja) 磁場検出装置および電流検出装置
JP2012255796A (ja) 磁気センサおよびその製造方法
JP5195845B2 (ja) 磁気センサ及び磁場強度測定方法
JP2009192429A (ja) 磁気センサ及び磁場強度測定方法
JP2011027633A (ja) 磁気センサおよびその製造方法
CN112946543B (zh) 磁场检测装置和电流检测装置
JP2018096895A (ja) 磁場検出装置
JP2015133377A (ja) 磁気検出素子および回転検出装置
WO2015125699A1 (ja) 磁気センサ
US20240004000A1 (en) Magnetic sensor
JP2017058376A (ja) 電力検知センサ
JP2015099882A (ja) 磁気センサ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190920

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201027

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201202

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210518

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210531

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6900936

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250